JPH1055183A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH1055183A
JPH1055183A JP9144348A JP14434897A JPH1055183A JP H1055183 A JPH1055183 A JP H1055183A JP 9144348 A JP9144348 A JP 9144348A JP 14434897 A JP14434897 A JP 14434897A JP H1055183 A JPH1055183 A JP H1055183A
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Aren Kerotsugu Jiyatsuku
アレン ケロッグ ジャック
Rii Kerotsugu Suchiibun
リー ケロッグ スチーブン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乱数を用いて楽音信号を変化させるのにあた
って、楽音波形のエンベロープを従来に比べより大き
く、また複雑に変化させることができる電子楽器を提供
することを目的とする。 【解決手段】 乱数を発生する乱数発生器140と、複数
の部分からなるエンベロープ波形を発生するための複数
のパラメータ(RATE, LEVEL)に基づき演算によりエン
ベロープ波形を示すエンベロープデータを発生するエン
ベロープ発生する回路であって、発生されるエンベロー
プ波形が次の部分に移行する毎に乱数発生器140が発生
した乱数にしたがってパラメータを変化させるととも
に、次の部分が終了するまでの間はこの変化されたパラ
メータに基づいてエンベロープデータを発生するもの
と、エンベロープデータに従って楽音信号を時間変化さ
せ、楽音信号を発生させるトーンジェネレータとを具備
する電子楽器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子楽器に関す
る。例えば、この発明は、波形発生および周波数変調を
行う複数のオペレーションユニット(オペレータ)を有
するシンセサイザータイプの電子楽器等に用いて好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】波形発生および周波数変調を行う複数の
オペレータを有するシンセサイザータイプの電子楽器お
よびこの種の方法は、米国特許NO.4,554,857およびNO.
4,249,447に示されている。
【0003】最初に、米国特許NO.4,554,857に示された
電子楽器は、幾つかの波形を発生するとともにその変調
を行う複数(例えば6個)のオペレータを具備してい
る。このオペレータは、サイン波データを有するサイン
波テーブルを内蔵した波形発生器と、サイン波テーブル
のアドレスを指定する位相データを発生する位相発生器
と、サイン波テーブルの出力データを変調するエンベロ
ープ発生器とを具備している。位相発生器は、押下キー
の周波数を示す周波数ナンバデータに基づいて位相デー
タを作成し、そして、波形発生器は位相データに相当す
る波形を発生する。波形発生器は、その機能の一つとし
て、外部データおよび(または)他のオペレータの出力
データの使用によって位相データを変調する機能を有し
ており、このため、位相データは時間を超えた複雑な変
化を持ち、したがって、オペレータは豊かでダイナミッ
クな音を作成することができる。これらのオペレータ
は、アルゴリズムと呼ばれる幾つかの異なる形に配列さ
れる。前述した米国特許の第5図には、A−1からA−
31までの31個のアルゴリズムが示されている。アル
ゴリズム内の位置によって、オペレータは変調器あるい
はキャリア発生器のいずれかとして動作し、音色につい
て広い範囲を生成する。演奏者は、これらのアルゴリズ
ムのうち所望の音色を得るためのものを演奏前に選択す
る。
【0004】第2に、米国特許NO.4,249,447は、フィー
ドバックループを持つオペレータの機能によって所望の
和音構成を有した波形を発生するための方法を示す。こ
の所望の和音構成は、フィードバックパラメータβを変
えることによって得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した楽器または方
法は、効果的で強力なものである。しかしながら、未だ
次のような解決されるべき課題がある。
【0006】(a)各位相発生器から作成された位相デ
ータを独立に変調できるとしても、位相発生器に供給さ
れる周波数ナンバーデータは全てのオペレータに対して
共通である。言い換えれば、各位相発生器に供給される
ピッチデータ(すなわち、周波数ナンバーデータ)は共
通データである。これは、広いレンジで複雑な音を創作
することに対して限界を与える。
【0007】(b)従来、オペレータについてのフィー
ドバックパラメータβは演奏中は一定に保持され、言い
換えれば、演奏前にセットしなければならず、かつ、演
奏中は変えることができない。パラメータβあるいはオ
ペレータのアルゴリズムを演奏前に設定することは、音
色についての広いレンジの生成を可能にする。しかしな
がら、これも表情豊かな演奏を達成するには一定の限界
を負わせる。なぜなら、キータッチではフィードバック
パラメータβの変化を生じさせることができず、したが
って、タッチ変化によって劇的に変化するダイナミック
な音を得ることはできない。
【0008】(c)従来のエンベロープ発生器は、予め
決定されたデータのレベルおよびレートによって定義さ
れたエンベロープを発生する。したがって、エンベロー
プパターンは音色が変更されない限り一定に保持され
る。しかし、自然楽器においては(特に、吹奏楽器にお
いては)、例えば、息を吐くこと、および唇の動きの巧
みな変化によって、微妙なピッチ変化が各音毎に現れ
る。前記発明の楽器や方法では、微妙で確定的でないピ
ッチ変化をシミュレートすることはできない。
【0009】(d)キーコードと、キーのピッチによっ
て決定される周波数ナンバーデータとを相互に関係させ
るために周波数ナンバーテーブルが使用される。ある発
明の楽器では、任意の周波数ナンバーを所望のキーに割
り当てるために、周波数ナンバーテーブルの内容を書き
改める調律編集器が用いられる。したがって、任意の周
波数ナンバーは、所望のキーに割り当てられ得る。しか
しながら、各キーへのピッチデータの割り当ては、極め
て長時間を要し、時間の浪費となる。
【0010】本願では、上記従来の電子楽器における課
題の中で特に項目(c)について着目し、例えば、オペ
レータに供給される楽音の変調データが乱数に応じて修
正され、これより、自然楽器によって発生されるよう
な、より複雑で人間味ある音を奏することができる電子
楽器を提供することを目的とする。
【0011】乱数に応じて楽音波形に変化を与える電子
楽器としては、例えば、特開昭60−17496号公報
「楽音合成装置」に記載されている、記憶された楽音波
形を読み出すためのクロックの周波数を変化させること
により楽音波形に揺れを与えるものや、特開昭57−9
7592号公報「電子楽器」に記載されている、演算に
より発生した楽音波形のエンベロープデータに乱数を加
算することによりデータを変化させるものがある。ま
た、特開昭54−87518号公報「電子楽器」には、
キーオン時に乱数を発生し、その乱数に従ってエンベロ
ープを演算するためのパラメータを変化させるものが記
載されている。
【0012】しかしながら、これらの公報に記載されて
いる従来の技術は、発生した乱数を単にエンベロープ波
形に加算することによって波形データを変化させるもの
であったり、キーオン時に確定した乱数によってエンベ
ロープ波形を変化させるものであったりしたため、乱数
によって楽音波形のエンベロープに対して大きな、ある
いは時間で変化するような多様な変化を与えることがで
きず、自然楽器によって発生されるような複雑でいきい
きした楽音を発生することができないという課題があっ
た。
【0013】したがって、本願発明は、上記課題に鑑
み、乱数を用いて楽音信号を変化させるのにあたって、
楽音波形のエンベロープを従来に比べより大きく、また
複雑に変化させることができる電子楽器を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明は、乱数を発生する乱数発生手段と、複数
の部分からなるエンベロープ波形を発生するための複数
のパラメータに基づき演算によりエンベロープ波形を示
すエンベロープデータを発生するエンベロープ発生手段
であって、発生されるエンベロープ波形が次の部分に移
行する毎に前記乱数発生手段が発生した乱数にしたがっ
て該パラメータを変化させるとともに、次の部分が終了
するまでの間はこの変化されたパラメータに基づいて該
エンベロープデータを発生するものと、楽音信号を発生
させる楽音発生手段であって、前記エンベロープ発生手
段から発生されるエンベロープデータに従って前記楽音
信号を時間変化させるものとを具備することを特徴とし
ている。
【0015】上記構成によれば、エンベロープ発生手段
によって複数の部分からなるエンベロープ波形を発生す
るための複数のパラメータに基づき演算によりエンベロ
ープ波形を示すエンベロープデータを発生する際に、乱
数にしたがってエンベロープ波形を発生するためのパラ
メータを変化させるようにしたので、単に乱数をエンベ
ロープに加算するようなものに比べてエンベロープの概
形を大きく変化させることができる。また、エンベロー
プ波形を複数の部分から形成するとともに、乱数によっ
てパラメータを変化させる際に、発生されるエンベロー
プ波形が次の部分に移行する毎に乱数発生手段が発生し
た乱数にしたがってパラメータを変化させるとともに、
次の部分が終了するまでの間はこの変化されたパラメー
タに基づいてエンベロープデータを発生するようにした
ので、キーオン時に乱数を確定してしまうようなものに
比べ、より大きなエンベロープの概形変化を得ることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明を、添付図面を参照して
説明する。図1及び図2は、2つの図をあわせて、この
発明の一実施形態のメインコントローラを表すブロック
図である。なお、図1及び図2の各図において、丸で囲
んだ符号C100〜C115は、それぞれ互いに同一の
符号に接続される結合子を示している。図1及び図2に
おいて、数字2はキーボード/スイッチ/ボリュームコ
ントローラ(以下、インターフェイスコントローラ2と
いう)を示し、その入力端子はキーボード4、パネル上
のディスプレイ/スイッチ6、アナログ−ディジタル変
換器(ADC)8およびペダルスイッチ(サステインス
イッチ)10に接続されている。ADC8の入力端子に
は、コンティニュアススライダ、ボリュームペダル、ピ
ッチベンダーホイールおよびモジュレーションレベルホ
イール等の外部操作部12から種々の演奏パラメータが
入力される。アナログ信号である演奏パラメータは、A
DC8によってディジタルデータに変換され、インター
フェイスコントローラ2に入力される。また、演奏者の
選択に従って音色を示すプログラムナンバPGMをイン
ターフェイスコントローラ2が発生する。プログラムナ
ンバPGMは、アドレスポインタ14に伝達される。ア
ドレスポインタ14は、音色データメモリ16のアドレ
スを発生し、同メモリに供給する。音色データメモリ1
6は、音色データやその他のパラメータ、例えば、調律
データ、演奏データあるいはシステム設定データなどを
予め記憶している。音色データメモリ16から読出され
たデータは、データ転送コントローラ18を介してメイ
ンコントローラの各部に転送される。インターフェイス
コントローラ2から登録データDEYが供給される音色
エディタ20によって、音色データメモリ16の内容が
書き込み可能になっている。
【0017】音色データメモリ16に記億されているポ
ルタメントデータは、ポルタメントコントローラ22に
転送される。ポルタメントコントローラ22は、音階か
ら音階へのなめらかな移行のために作動し、これはイン
ターフェイスコントローラ2から供給されるキーコード
データKCおよびキーオンデータKONに従って達成さ
れる。このキーコードデータKCおよびキーオンデータ
KONは、インターフェイスコントローラ2によって作
成される。具体的にいうと、インターフェイスコントロ
ーラ2はキーボード4をスキャンし、これにより、押下
されたキーを検出するとともに、押下キーを示すキーコ
ードKCおよびキーが押下され続けているかすでに離鍵
されたかを示すキーオンデータKONを生成する。実際
には、これは時分割された1つの基部においてなされ、
そして、キーコードデータKCおよびキーオンデータK
ONは、インターフェイスコントローラ2によって用意
されたタイムスロットに割り当てられる。ポルタメント
コントローラ22の出力データは、キーコード/周波数
ナンバーコンバータ24に供給される。
【0018】キーコード/周波数ナンバーコンバータ2
4は、周波数ナンバーテーブルを用いて、キーコードK
Cを周波数ナンバーデータFNDに変換する。この周波
数ナンバーテーブルは、キーコードKCと周波数ナンバ
ーデータFNDとの相関関係を自由に設定するために、
チューニングエディター26によって書込可能になって
いる。キーオンデータKONは、ピッチエンベロープ発
生器28と低周波発振器(LFO)30にも供給されて
いる。ピッチエンベロープ発生器28は、音色データメ
モリ16からデータ転送コントローラ18を介して転送
されるレートおよびレベルパラメータに基づいてピッチ
エンベロープデータを作成する。
【0019】なお、キーコード/周波数ナンバー変換器
24およびピッチエンベロープ発生器28の詳細につい
ては後述する。低周波発振器30は、キーオンデータK
ONに一致して低周波データを発生する。この低周波デ
ータは、ピッチエンベロープ発生器28の出力データの
変調に用いられる。
【0020】また、低周波データは、乗算器32に供給
され、この乗算器32には加算器34からデータが供給
される。加算器34は、乗算器36と38の出力データ
を加算する。これら乗算器36と38は、各々インター
フェイスコントローラ2から供給されるアフタータッチ
データATおよび変調データMODに、音色データメモ
リ16からデータ転送コントローラ18を介して供給さ
れるレベルバリエーションデータを乗算する。このよう
に修正されたアフタータッチデータATと変調データM
ODとは、アダー34によって加算され、その結果のデ
ータが乗算器32に供給され、乗算器32にLFO30
からのデータを順次修正する。その修正されたデータ
は、2つの乗算器40と42とに供給され、これらの乗
算器は供給されたデータに、音色データメモリ16から
の各々のデータを乗算する。
【0021】乗算器40からの出力データとインターフ
ェイスコントローラ2からのピッチベンドデータPBと
は加算器44に供給され、加算器44はこれらのデータ
とピッチエンベロープ発生器28から供給されるデータ
とを加算し、ピッチ変調データPMDを得る。一方、乗
算器42からの出力データは、振幅変調データAMDと
して用いられる。
【0022】キーベロシティKVは、キーの押鍵タイミ
ングと離鍵タイミングの間隔に基づいてインターフェイ
スコントローラ2によって作成され、また、ベロシティ
プロセッサ50に供給される。ベロシティプロセッサ5
0は、音色データメモリ16からデータ転送コントロー
ラ18を介して供給されるベロシティカーブを用いて、
キーベロシティKVをキーベロシティデータKVDに変
換する。キーベロシティデータKVDは、セレクトスイ
ッチ52に転送され、このセレクトスイッチ52は、キ
ーベロシティデータKVDとデータ転送コントローラ1
8から供給されるフィードバックレベルデータのいずれ
か一方を選択するとともに、選択したデータをフィード
バックデータFBとして出力する。
【0023】MIDI(Musical Instrument Interfa
ce)出力プロセッサ54は、プログラムナンバーPG
M、登録データDEY、キーベロシティKVおよびピッ
チベンドPBなどをMIDI規格に変換し、そして、こ
れらを出力端子OUT1〜OUT3から出力する。メイ
ンコントローラには、外部MIDIデータを受けるた
め、およびそのデータをインターフェイスコントローラ
2に供給するために、端子MIDI INおよびTHR
Uが用意されている。
【0024】メインコントローラは、スキャンクロック
φsをインターフェイスコントローラ2に供給するシス
テムクロック発生器56と、クロックφ1、φ2をトー
ンジェネレータ70に供給するトーンジェネレータクロ
ック発生器58とを具備している。トーンジェネレータ
70への種々の入力データは、メインコントローラから
供給される。この入力データは、周波数ナンバーデータ
FND、ピッチ変調データPMD、振幅変調データAM
D、ボリュームデータVOL、キーオンデータKON、
ペダルデータ(サスティンデータ)PEDAL、フィー
ドバックデータFB、キーベロシティデータKVDおよ
びデータ転送コントローラ18からの他のデータであ
る。データ転送コントローラ18は、音色データメモリ
16内に記憶されているデータを取り込み、これをトー
ンジェネレータ70に供給する。これらのデータは、音
色が変更されない限り一定であり、また、周波数データ
FREQ、アウトプットレベルデータOL、個別オペレ
ーションデータおよびアルゴリズムデータALGのよう
なデータを含む。なお、これらのデータの詳細について
は後述する。
【0025】データ転送コントローラ18からのエフェ
クトデータEFCは、エコーまたは残響を奏するために
サウンドエフェクトシステム60に供給される。サウン
ドエフェクトシステム60の出力は、アナログ出力信号
を作成するために各チャンネルについて用意されている
ディジタル・アナログ変換器(DAC)62に供給され
る。
【0026】図3及び図4は、2つの図をあわせてトー
ンジェネレータ70を表すブロック図である。トーンジ
ェネレータ70は、OP1からOP6までの6個のオペ
レータを有する。各オペレータOPi(i=1,2,…
…6)は、波形発生器WGi、位相発生器PGiおよび
振幅エンベロープ発生器AEGiを含む。
【0027】波形発生器WGiは、図5に示されるよう
に、単一のサイン波を示すデータが入っている基本波形
メモリ72、位相角データPHと変調データMODを加
算する加算器74、および基本波形メモリ72の出力デ
ータに振幅エンベロープ発生器AEGiからのエンベロ
ープデータAEGを乗算する乗算器76を有する。
【0028】位相発生器PGiは、乗算器78と位相累
算器80とを有する。乗算器78は、周波数ナンバーデ
ータFNDaに周波数比データRFi(後述)を乗算す
る。これらのデータの積は、位相累算器80に供給さ
れ、位相累算器80は位相角データPHを作成するため
に上記積を累算する。
【0029】位相角データPHはアダー74に供給さ
れ、基本波形メモリ72のアドレスデータを作成するた
めに変調データMODと加算される。したがって、位相
角データPHと変調データMODの和は、サインデータ
が読出される基本波形メモリ72のアドレスを決定す
る。基本波形メモリ72の出力データは、乗算器76に
供給され、乗算器76ではそのデータにエンベロープデ
ータAEGが乗算され、その結果が波形発生器WGiの
出力データとして作成される。
【0030】エンベロープデータAEGは振幅エンベロ
ープ発生器AEGi内において作成される。このエンベ
ロープは、よく知られているように、通常は4つのセグ
メント、すなわち、アタック、ディケイ、サステインお
よびリリースによって構成される。最初のセグメント、
つまり、エンベロープのアタック部分は、真に音の始ま
りである。それは、キーオンタイミングまたは予め設定
したキーオンタイミングの期間経過後に開始する(遅延
変調)。最初のセグメントにおいては、エンベロープの
振幅はピークレベルに達するまで一定の割合で増大す
る。第2のセグメント、すなわち、ディケイにおいて
は、振幅は一定の割合でサステインレベル(第3のセグ
メント)まで減少する。第3のセグメントにおいては、
音階が保持されているのと同じ間、言い換えれば、キー
が押されている間固定レベルにとどまる。いったん、キ
ーが解放されると、音は第4のセグメント、すなわち、
リリース部分に入り、ここでは、エンベロープの振幅は
サステインレベルから0レベルまで一定の割合で減少す
る。
【0031】上述のレートおよびレベルは、データ転送
コントローラ18からエンベロープジェネレーションデ
ータとしてデータレジスタ82および84に供給され
る。レートデータレジスタ82は、各セグメントのレー
トデータを記憶し、これに対してレベルデータレジスタ
84は各セグメントのレベルデータを記憶する。レベル
データレジスタ84の出力は乗算器86に供給され、こ
こで前記出力にアウトプットレベルデータOLが乗算さ
れる。このデータOLも音色データの一つとしてデータ
転送コントローラ18から供給される。レートデータレ
ジスタ82および乗算器86の出力は、キーオンデータ
KONとペダル(サステイン)データを用いてエンベロ
ープ波形を発生するエンベロープ発生器88に供給され
る。キーオンデータは、アタック部分の開始点を示し、
そして、サステインデータPEDALはサステイン部分
を継続する。エンベロープ発生器88から生成されるエ
ンベロープは乗算器90に供給され、ここで、音色デー
タの一つとしてデータ転送コントローラ18から供給さ
れる振幅変調データAMDに乗算される。上述したよう
に振幅エンベロープデータAGEが作成され、そして、
このエンベロープデータAGEは基本波形メモリ72か
らの出力データを変調するために乗算器76に供給され
る。乗算器76の出力はオペレータ出力加算器ADiに
供給され、オペレータ出力加算器ADiは他のオペレー
タからの出力データEXOPINと前記乗算器76の出
力とを加算する。
【0032】オペレータOPiは、その出力部分から入
力へ戻るフィードバックループを有してもよい。このフ
ィードバックループは、フィードバックコントローラ9
2によって与えられ、フィードバックコントローラ92
は、フィードバックセレクトスイッチ52(図2参照)
から供給されるフィードバックデータFBに従ってフィ
ードバック量を制御する。セレクトスイッチ52は、前
述のように、データ転送コントローラ18からのフィー
ドバックレベルまたはベロシティプロセッサ50からの
キーベロシティデータKVDを選択する。音色データが
変更されない限りフィードバックレベルは一定値に固定
されるが、その間、キーベロシティデータKVDは各キ
ーの押下に応じて変化する。選択されたデータは、フィ
ードバックコントローラ92にフィードバックデータと
して供給される。実際には、フィードバックコントロー
ラ92は乗算器92aを含み、この乗算器92aはオペ
レータOPiの出力データに、フイードバックデータF
Bを乗算し、また、このフィードバックデータFBはそ
の値がβ(以後フィードバックパラメータβという)に
よって表される。
【0033】OP1からOP6までの6個のオペレータ
は、米国特許第4,554,857に示されるように、オペレー
タOP1からOP6の間の入出力の接続を変えることに
より、任意の仕方で接続可能である。図3及び図4は、
これらの配置の一つで、米国特許第4,554,857の第5図
のA−3に一致するものを示す。オペレータOP1から
OP3、およびオペレータOP4からOP6は各々縦続
接続され、そして、オペレータOP1とOP4の出力デ
ータはオペレータ出力加算器AD1によって加算され
る。その他の配置も、アルゴリズムコントローラ94が
オペレータOP1からOP6の間の接続を変えることに
よって得られる。アルゴリズムコントローラ94は、レ
ジスタや論理ゲートのような論理回路によって構成さ
れ、そして、アルゴリズムデータALGによって指示さ
れた配置が達成されるように作動する。
【0034】ここで、オペレータOP1からOP6の入
力データを説明する。まず、入力データの2つのグルー
プがある。このデータとは、音色が変更されない限り一
定のデータと、連続的に変化するデータとである。一定
のデータは、データ転送コントローラ18から供給され
たものである。すなわち、上述した個別オペレーション
データIDVOP、周波数データFREQ、エンベロー
プジェネレーションデータEGD、出力レベルデータO
LおよびアルゴリズムデータALGである。これに対し
て、変化するデータは、メインコントローラの他の部分
から供給されたものである。すなわち、周波数ナンバー
データFND、フィードバックデータFB、ピッチ変調
データPMD、振幅変調データAMD、キーベロシティ
データKVDおよびボリュームデータVOLである。
【0035】キーコード/周波数ナンバー変換器24
(図1参照)からの周波数ナンバーデータFNDは、加
算器96に供給され、ここで、新しい周波数ナンバーデ
ータFNDaを作成するために、以下に述べられる共通
ピッチ変調データCMN PMDと加算される。周波数
ナンバーデータFNDaは位相発生器PG1〜PG6の
すべてに供給される。インターフェイスコントローラ2
からのボリュームデータVOLは、乗算器98に供給さ
れ、ここで、オペレータOP1のアダーAD1の出力と
乗算され、その結果がトーンジェネレータの出力TGO
UTとして生成される。フィードバックデータFBは、
フィードバックパラメータβを制御するためにオペレー
タOP6のフィードバックコントローラ92に供給され
る。
【0036】その他のデータPMD、IDVOP、FR
EQ、EGD、OL、AMDおよびKVDは、時分割方
式によってオペレータOP1〜OP6のそれぞれのデー
タを含み、そして、これらは1対7あるいは1対6のデ
マルチプレクサを用いて分離される。
【0037】PMDデマルチプレクサ100(1対7の
デマルチプレクサ)は、ピッチ変調データPMDを共通
ピッチ変調データCMNと6個のオペレータOP1〜O
P6に一致する6つの個別ピッチ変調データに分離す
る。RFデマルチプレクサl02(1対6のデマルチプ
レクサ)は、周波数比データFREQを6つの個別デー
タに分離する。同様に、EGデマルチプレクサ104は
エンベロープジェネレーションデータEGDを6つの個
別データEGDATA1〜EGDATA6に分離し、出
力レベルデマルチプレクサ106は出力レベルデータO
Lを6つの個別出力データOL1〜OL6に分離し、A
MDデマルチプレクサ108は振幅変調データAMDを
6つの個別振幅変調データAMD1〜AMD6に分離
し、また、KVDデマルチプレクサ110はキーベロシ
ティデータKVDを6つの個別データに分離する。
【0038】PMDデマルチプレクサ100からの6つ
の個別ピッチ変調データは、6個のスイッチを有したゲ
ート回路112に供給され、これらのスイッチは個別ピ
ッチ変調データもしくは論理値0のデータのいずれか
を、個別オペレーションデータIDVPの制御の下に選
択する。ゲート112の出力データは、6つの個別周波
数比データRF1〜RF6を作成するために、加算器1
14によって、RFデマルチプレクサ102の出力デー
タと加算される。個別周波数比データRFiは周波数ナ
ンバデータFNDaを変調するために位相発生器PGi
に供給される。
【0039】出力レベルデマルチプレクサ106からの
出力レベルデータOL1〜OL6は、乗算器116に供
給され、ここで、6つの個別ボリュームデータVOLl
〜VOL6を作成するために、KVDデマルチプレクサ
110の出力データと各々乗算される。データVOL
i、EGDATAiおよびAMDi、同様にキーオンデ
ータKONおよびペダルデータPEDALは各オペレー
タOPiの振幅エンベロープ発生器AEGiに供給され
る。
【0040】図3及び図4に示されるトーンジェネレー
タ70によれば、位相発生器PGiによって作成された
位相角データPHは、他の位相発生器PGj(j=1,
2,……6,iは除く)によって発生されたものに関係
なく変化する。なぜならば、たとえ音色が変更されない
限り周波数データFREQが一定値を保持したとして
も、各オペレータOP1〜OP6についてのPMDデマ
ルチプレクサ100からの個別ピッチ変調データは、時
間に応じて変化し、したがって、データRFiに対応す
るゲート112内のスイッチがPMDデマルチプレクサ
100に接続されていれば、周波数比データRFiは他
のデータRFjに関係なく変化する。従来は、すべての
位相発生器が同じ周波数ナンバーデータを用いて作動し
ていたので、これらは同じ位相データを作成する。した
がって、その音は重厚さおよび生き生きした音質に欠け
ている。一方、この実施形態の位相発生器PG1〜PG
6は、他の周波数比データと拘わりなく変化する周波数
比データによって、同じ周波数ナンバーデータFNDa
を選択的に変調することができる。したがって、この発
明によるトーンジェネレータ70は、重厚で、よりダイ
ナミックで、生き生きとした倍音に富んでいる音を得る
ことができる。
【0041】さらに、オペレータOP6のフィードバッ
クパラメータβがキーベロシティによって変化され得る
から、大きくかつダイナミックな音色の変化をタッチに
よって奏することができる。概して言うと、フィードバ
ックパラメータβはより強烈な音色変化とより豊富な倍
音を得ることができ、そして、自然楽器においては、よ
り強いタッチによってより豊富な倍音が生じる煩向があ
る。したがって、自然楽器についてのより良いシミュレ
ーションとするためには、トーンジェネレータ70は、
なるべく、より強いタッチがより大きなフィードバック
パラメータβを生成するように設計される。これは、ベ
ロシティプロセッサ50内のベロシティカーブを調整す
ることによって行われる。このように、タッチ感覚があ
り、強烈に変化し、ダイナミックで生き生きした音色を
得ることができる。さらに、キーベロシティKVに対応
するキーベロシテイデータKVDは、ベロシティプロセ
ッサ50内のベロシティカーブを変更することによって
自由に変えられるから、音色の範囲を変更することはそ
れぞれのキーナンバーについて自由に設定される。ま
た、ベロシティカーブはすべての音色についても変更可
能であり、したがって、各音色のタッチ感覚は自由に設
定される。
【0042】フィードバックパラメータβも、βエンベ
ロープ発生器の使用によって変えられる。それはキーオ
ンデータKONによって始動されるとともに、他のエン
ベロープ発生器と同様に、フィードバックパラメータβ
を変調する波形を発生するように設計される。そのう
え、エンベロープ波形は、より複雑なエンベロープを作
成するために、さらに変調され得る。
【0043】図6は、図1に示されるピッチエンベロー
プ発生器28のブロック図である。それは、エンベロー
プパラメータを保持する2つのレジスタ、すなわち、レ
ートレジスタ120およびレベルレジスタ122を有し
ている。ピッチエンベロープは、例えば、図7に示され
るようなSE1〜SE4の4つのセグメントを有してい
る。セグメントSE1は、すべてのキーオンタイミング
(あるいは、それから所定時間後)において始まり、そ
の振幅がピークレベルL1なるまで一定のレートR1で
増大する。エンベロープの次の部分、すなわちセグメン
トSEG2はピークレベルL1から始まり、一定のレー
トR2でボトムレベルL2になるまで減少する。同様
に、セグメントSEG3はその振幅がピークレベルL3
になるまで一定のレートR3で増大し、セグメントSE
G4はその振幅がレベルL4になるまで一定のレートR
4で減少する。これらのパラメータR1〜R4およびL
1〜L4は、ライトパラメータWRITEおよびランダ
ムモードパラメータRPEG(random pitch envelop
e)とともに、音色パラメータと同様にして、図2に示
すデータ転送コントローラ18から供給される。
【0044】レートパラメータR1〜R4およびレベル
パラメータL1〜L4は、各々データセレクタ124お
よび126から供給される。ライトパラメータWRIT
Eがセレクタ124および126の選択端子に供給され
ると、これらはデータ転送コントローラ18から転送さ
れたレートパラメータR1〜R4またはレベルパラメー
タL1〜L4を選択し、レジスタ120および122に
供給する。これらのパラメータは、オアゲート128か
らのシフトパルスとしてのライトパラメータWRITE
を用いて、演奏前に、レジスタ120および122に連
続して書き込まれる。
【0045】レートレジスタ120は4ステージのパラ
レルイン−パラレルアウトの環状のシフトレジスタによ
って構成されている。それぞれのステージには、4つの
パラメータR1〜R4の一つが入っており、これらのレ
ートはシフトパルスSHIFTによってセレクタ124
を通過して循環される。レベルレジスタ122は、レー
トレジスタ120と同様の構造を有して4つのレベルパ
ラメータL1〜L4を含み、これらレベルパラメータL
1〜L4は、シフトパルスSHIFTによって、レート
パラメータR1〜R4と同期してセレクタ126を通過
して循環される。
【0046】レートパラメータR1〜R4は、レジスタ
120から連続して読出され、そして、レート発生器1
30に供給される。レート発生器130は、予め設定さ
れた特有のカーブに従ってレートパラメータを特有値に
変換し、それをレートアキュームレータ132に供給す
る。レートアキュームレータ132は、セグメントコン
トローラ134からの指示に従って、特有値を増大もし
くは減少方向に累算する。
【0047】レートアキュームレータ132の出力デー
タ、すなわち、発生されたエンベロープは、レベルコン
パレータ136に供給され、ここで、現時点のセグメン
トのレベルと比較される。レベルコンパレータ136
は、各セグメントの振幅がそれらのピークレベルに達す
る毎に、一致信号を発生してセグメントコントローラ1
34に供給する。このように、一致信号は、エンベロー
プの振幅がセグメントSEG1〜SEG4の各終点であ
るレベルL1,L2,L3およびL4に達すると作成さ
れる。各セグメントが終了すると、一致信号を受け取っ
たセグメントコントローラ134は、オアゲート128
に信号SEGを送り、そして、この信号はシフトパルス
SHIFTとしてレジスタ120および122に転送さ
れる。その結果として、レートパラメータR1〜R4お
よびレベルパラメータL1〜L4は、連続的にシフトさ
れ、各々のレジスタ120,122内でセレクタ12
4,126を介して循環する。このように、レートパラ
メータR1〜R4は、レート発生器130に連続的に供
給されるのに対し、レベルパラメータL1〜L4は加算
器138に供給される。加算器138は現時点のレベル
パラメータに乱数発生器140から供給される乱数を加
算する。乱数発生器は、全てのセグメントついて乱数を
作成する。
【0048】図8に、乱数発生器140の構成を示す。
それは、M系列乱数発生器142およびNビットのラッ
チ144を含む。M系列乱数発生器142は、よく知ら
れているように、直列方式で接続されたN個のDフリッ
プフロップ142−1〜142−Nおよびエクスクルー
シブオアゲート142aを有し、そして、乱数RNを作
成する。乱数RNはラッチ144に供給され、セグメン
トSEG1〜SEG4のすべてのスタートポインにおい
て、セグメントコントローラ134から供給されるラッ
チ信号LATCHによってロードされる。アンドゲート
146はキーオンデータKONとランダムモードパラメ
ータRPEGの論理積をとり、ロードの前においては、
ラッチ144はアンドゲート146を介して供給される
キーオンデータKONによってクリアされる。このよう
に、レベルパラメータL1〜L4に加えられる乱数は、
4つのセグメントのスタートポイントと各キーオンタイ
ミングにおいて変化する。
【0049】図9は、ピッチエンベロープ発生器28の
動作を示すタイミングチャートである。レートパラメー
タR1〜R4およびレベルパラメータL1〜L4は、図
9(b)から(d)に示すように、ライトパラメータW
RITEによって演奏前にロードされる。このタイミン
グにおいては、レートレジスタ120およびレベルレジ
スタ122の出力パラメータは、各々R1とL1である
(同図(e)および(f)参照)。ランダムモードの場
合では、ランダムモードパラメータRPEGが(l)に
示すように“H”レベル(ハイレベル)に保持される。
キーオンデータKONが供給されると(同図(g)参
照)、これがレートアキュームレータ132と乱数発生
器140内のラッチ144をクリアする。同じ時刻にお
いて、レート発生器130は、レートパラメータR1を
ロードし、そして、加算器138はレベルパラメータL
1と乱数RN1とを加算し、その加算結果であるL1’
(=L1+RN1)をレベルコントローラ136に与え
る(同図(i)〜(k)参照)。このように、レートア
キュームレータ132は、最初のセグメントSEG1の
作成を始める(同図(a)参照)。最初のセグメントS
EG1の振幅がL1’に達すると、レベルコンパレータ
136は、セグメント信号SEGをオアゲート128に
順次供給するセグメントコントローラ134に対し一致
信号を与える。オアゲート128はこの一致信号をシフ
トパルスSHIFTとしてレジスタ120と122に送
り、これらのレジスタの内容を循環させる。同様の動作
が各セグメントSEG2〜SEG4について行われ、図
9(a)に示すエンベロープがアキュームレータ132
から作成される。
【0050】図10に、第4セグメントSEG4が開始
される前にキーが解放されたときのエンベロープ波形を
示す。この場合においては、エンベロープはレートR4
でキーオフポイントからレベルL4になるまで減少す
る。
【0051】ピッチエンベロープ発生器28は、上述し
たように、乱数発生器140を使用し、そして、セグメ
ントSEG1〜SEG4の終点レベルを変調する。した
がって、自然楽器の演奏のシミュレーションが達成され
る。
【0052】なお、ピッチエンベロープ発生器28は、
次のような、代替あるいは変形が考えられる。
【0053】(a)吹奏楽器の実際の演奏においては、
図11に示すように、アタック部において最大のピッチ
変化が現れる。これをシミュレートし、かつ自然な楽音
を得るためには、レベルL4’は0でなければならな
い。なぜなら、レベルL4’が0でない限りは、キーが
押されている間の定常部分においてピッチ偏差が現れて
しまうからである(図11参照)。ピッチ偏差を避ける
ためには、レベルL4’を0に保持しなければならな
い。これは、第3セグメントの終点において作成される
3番目の一致信号でラッチ144をリセットすることに
より達成され、乱数によるレベルL4(=0)の変調が
防止される。
【0054】図12に、上記のような動作を達成するた
めの回路図を示す。カウンタ150は、各キーオンデー
タKONによってリセットされるとともに、信号SEG
をカウントする。その内容が「3」になったときに、ナ
ンドゲート152の出力端に論理値“0”が現れ、そし
て、この “0”信号がアンドゲート154を通ってラ
ッチ144をクリアする。このように、第3セグメント
SEG3の終点においてラッチ144がリセットされる
ので、乱数によるレベルL4の変調が防止される。
【0055】図13はキーコード/周波数ナンバー変換
器24のブロック図である。図1におけるインターフェ
イスコントローラ2からの8ビットのキーコードKC
は、キーコード検出器160に供給され、ここで、キー
ナンバーに変換される。キーコードKCは図14に示す
ように構成されている。このコードは8ビットを有して
おり、下位半分がキーネームを示し、上位半分がそのキ
ーネームに属するオクターブを示す。キーナンバーは、
周波数ナンバーテーブル162に供給され、対応する周
波数ナンバーデータFNDbに変換される。例えば、キ
ーナンバーが60であるとすれば、周波数ナンバーデー
タC3が周波数ナンバーテーブル162から読出され
る。この周波数ナンバーデータFNDbは、以下に説明
されるように変調される。
【0056】周波数ナンバーデータFNDbを変調する
ために、3つのパラメータが考えられる。すなわち、セ
ンターキーデータCKD、ストレッチファクタデータS
FDおよびキーナンバーデータKNである。
【0057】図15に、これらのパラメータの関連を示
す。平均律からの偏差は、予め設定されたセンターキー
において0となるように、かつ、キーナンバーに比例し
て変化するように設定されている。この比例定数はスト
レッチファクタデータSFDと呼ばれる。与えられたキ
ーについての平均律からの偏差DEV1は、次の式で表
される。
【0058】DEV1 =( KN−CKD ) * SFD ……(1)
【0059】さらに、オクターブ内における平均律から
の他の偏差DEV2は、各音階について任意の値を設定
することにより与えられる。図16から図17は、偏差
DEV2の一例を示す。この偏差DEV2は、“ホンキ
ートンクピアノ”をシミュレートするよう意図して用意
されたものである。
【0060】これらの偏差DEV1とDEV2の和は、
図18に示すように平均律からの総合偏差DEVを与
え、そして次のように表される。
【0061】 DEVJ = DEV1 + DEV2 = ( KN − CKD ) * DEV2 …… (2)
【0062】偏差DEVは、周波数ナンバーデータFN
Dbと加算され、それゆえ、結果としての周波数ナンバ
ーデータFNDは次のように表される。
【0063】 FND = ( KN− CKD )* SFD + DEV2 + FNDA …… (3)
【0064】これまでに述べた計算は、演算部170に
よって行われる。第1に、8ビットのセンターキーデー
タCKDがセンターキーレジスタ172を通って補数回
路174に供給され、ここで、その補数が作成される。
センターキーデータの補数(−CKD)は加算器176
に供給され、ここで、キーコードデコーダ160から与
えられているキーナンバーKNに加算される。このよう
に、(KN−CKD)は加算器176より得られる。第
2に、4ビットのストレッチファクタデータSFDはレ
ジスタ178を通って乗算器180に供給され、ここ
で、加算器176からの出力データと乗算される。した
がって、乗算器180の出力データは、第1式で与えら
れるように(KN−CKD)*SFD(=DEV1)と
なる。第3に、偏差DEV2は、加算器182によって
偏差DEV1と加算され、そして、その和DEV1+D
EV2(=DEV)が得られる。最後に、和DEVは加
算器184に供給され、ここで、偏差DEVは周波数ナ
ンバーデータFNDbと加算される。その結果の和は、
加算器184からの周波数ナンバーデータFNDとして
生成される。偏差DEV2は、ストレッチチューンテー
ブル186に予め記憶されており、そして、加算器18
4に供給される。このストレッチチューンテーブル18
4の内容の一例は図16に示される。
【0065】テーブル162と186のデータは、デー
タ転送コントローラ18から音律データとして供給さ
れ、それらに設定される。データ転送コントローラ18
は、音律データを音色データメモリ16から取り出し、
そして、テーブル162と186に転送する。音律デー
タが平均律からの偏差を有していないときは、原調律が
実行される。一方、音律データが例えば図16に示すよ
うな偏差を有していれば、キーコード/周波数ナンバー
変換器24は、“ホンキートンクピアノ”をシミュレー
トした周波数ナンバーデータを作成する。
【0066】上述したように、キーコード/周波数ナン
バー変換器24によれば、平均律からの偏差は、僅かな
パラメータによって計算される。この結果、平均律から
の偏差がキーナンバーに比例して増大する調律用のデー
タを、容易に得ることができる。
【0067】以上、この発明に一致した構成の電子楽器
の一実施形態が示されてきたが、これは、この発明が特
定の形態やここで説明された使用法に限定されることを
意味するものではない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の部分からなるエンベロープ波形を発生するた
めの複数のパラメータに基づき演算によりエンベロープ
波形を示すエンベロープデータを発生する際に、発生さ
れるエンベロープ波形が次の部分に移行する毎に乱数発
生手段が発生した乱数にしたがってパラメータを変化さ
せるとともに、次の部分が終了するまでの間はこの変化
されたパラメータに基づいてエンベロープデータを発生
するようにしたので、エンベロープの概形を大きく変化
させることができ、変化がより大きい音を発生すること
ができるため、これより、自然楽器によって発生される
ような、より複雑で生き生きとした音を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、図2とあわせてこの発明の一実施形
態による電子楽器のメインコントローラを示すブロック
図である。
【図2】 図2は、図1とあわせてこの発明の一実施形
態による電子楽器のメインコントローラを示すブロック
図である。
【図3】 図3は、図4とあわせて同電子楽器のトーン
ジェネレータ70の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 図4は、図3とあわせて同電子楽器のトーン
ジェネレータ70の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 トーンジェネレータ70内のオペレータのブ
ロック図である。
【図6】 メインコントローラ内のピッチエンベロープ
発生器28のブロック図である。
【図7】 ピッチエンベロープ発生器28によって発生さ
れるピッチ変調エンベロープを示す波形図である。
【図8】 ピッチエンベロープ発生器28内の乱数発生
器の構成を示す回路図である。
【図9】 ピッチエンベロープ発生器28の動作を示す
タイミングチャートである。
【図10】 エンベロープが第4セグメントに達する前
にキーが解放された場合において、ピッチエンベロープ
発生器28によって発生されるピッチエンベロープを示
す波形図である。
【図11】 ピッチエンベロープ発生器28によって発
生されたピッチエンベロープと、振幅エンベロープ発生
器AEGiによって発生された振幅エンベロープとの間
の関係を示す図であって、レベルL4における結果を説
明するための図である。
【図12】 図12は、図11(b)に示される振幅エ
ンベロープの定常部分の間におけるピッチ変化を防止す
るための回路構成を示すブロック図である。
【図13】 メインコントローラのキーコード/周波数
ナンバー変換器24の構成を示すブロック図である。
【図14】 キーコードの構成を示す図表である。
【図15】 キーナンバーと対応する平均率からの偏差
との関係を示す図である。
【図16】 オクターブ内における各音階の偏差を示す
図表である。
【図17】 オクターブ内における音階とこれらの平均
率からの偏差との関係を示す図である。
【図18】 オクターブ内における音階とこれらの平均
率からの偏差との関係を示す図である。
【符号の説明】
2……インターフェイスコントローラ、24……キーコ
ード/周波数ナンバーコンバータ、28……ピッチエン
ベロープ発生器、50……ベロシティプロセッサ、70
……トーンジェネレータ(楽音発生手段)、78……乗
算器、92……フィードバックコントローラ、94……
アルゴリズムコントローラ、100……PMDデマルチ
プレクサ、102……RFデマルチプレクサ、112…
…ゲート、114……加算器、140……乱数発生器
(乱数発生手段)、162……周波数ナンバーテーブ
ル、170……演算部、186……ストレッチチューン
テーブル、OP1〜OP6……オペレータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乱数を発生する乱数発生手段と、 複数の部分からなるエンベロープ波形を発生するための
    複数のパラメータに基づき演算によりエンベロープ波形
    を示すエンベロープデータを発生するエンベロープ発生
    手段であって、発生されるエンベロープ波形が次の部分
    に移行する毎に前記乱数発生手段が発生した乱数にした
    がって該パラメータを変化させるとともに、次の部分が
    終了するまでの間はこの変化されたパラメータに基づい
    て該エンベロープデータを発生するものと、 楽音信号を発生させる楽音発生手段であって、前記エン
    ベロープ発生手段から発生されるエンベロープデータに
    従って前記楽音信号を時間変化させるものとを具備する
    ことを特徴とする電子楽器。
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