JPH1058540A - 熱収縮性フィルム - Google Patents
熱収縮性フィルムInfo
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- JPH1058540A JPH1058540A JP21745396A JP21745396A JPH1058540A JP H1058540 A JPH1058540 A JP H1058540A JP 21745396 A JP21745396 A JP 21745396A JP 21745396 A JP21745396 A JP 21745396A JP H1058540 A JPH1058540 A JP H1058540A
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Abstract
を備えながら、フィルムの剛性と耐衝撃性、特に印刷後
のフィルムの耐衝撃性の両方が優れる熱収縮性フィルム
の提供。 【解決手段】 スチレン系重合体及びビニル芳香族炭化
水素と共役ジエンの共重合体との混合樹脂組成物を延伸
してなるフィルムの動的粘弾性測定で得られる損失正接
の主ピークが70〜100℃の範囲に存在し、該フィル
ムの熱処理後のフィルムの動的粘弾性測定で得られる損
失正接のピークが−60〜−30℃及び70〜110℃
の範囲に各々少なくとも一つ存在する。
Description
体、及びビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体
との混合樹脂組成物を延伸してなる熱収縮性のフィル
ム、特にはシュリンクラベル用の熱収縮性の延伸フィル
ム、更に詳しくは特定の動的粘弾性を示す樹脂組成物を
利用して、耐衝撃性の改良を図った熱収縮性の延伸フィ
ルムに関する。
熱収縮性のフィルムは、特にシュリンクラベル用のフィ
ルムとして使用量が多く、その樹脂組成物としては、ビ
ニル芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体を用
いた樹脂組成物が多い。かかるビニル芳香族炭化水素と
共役ジエンからなる共重合体のみではシュリンクラベル
としての剛性が実用上不足することから、特開昭58−
5355号公報に記載されるように、さらに汎用ポリス
チレンをブレンドした樹脂組成とすることにより剛性を
改良したものが知られている。しかしながら、かかる樹
脂組成では耐衝撃性が低下し、さらにはシュリンクラベ
ルとしての収縮性が低下する問題がある。すなわち、汎
用ポリスチレンの配合は、汎用ポリスチレンの常温にお
ける硬い特性によりフィルムとしての剛性を向上する反
面、その脆い特性により装着機械での衝撃を受ける際に
フィルム切れを起こしにくいといった耐衝撃性を低下す
る傾向にある。又汎用ポリスチレンのビカット軟化点は
一般に100℃を越える温度であるが故に低温収縮性が
低下する。
る共重合体に配合するポリスチレン系重合体としては、
特開昭61−25819号公報に記載されるように、ビ
ニル芳香族炭化水素と脂肪族不飽和カルボン酸系誘導体
との共重合体を配合する技術が公知である。これは脂肪
族不飽和カルボン酸誘導体がポリスチレン系重合体のビ
カット軟化点を下げるという効果によって、上記の汎用
ポリスチレンを配合した場合の低温収縮の低下を解決し
たフィルムであるが、剛性の向上に反して耐衝撃性が低
下する問題は残されていた。
飽和カルボン酸系誘導体との共重合体、及びビニル芳香
族炭化水素と共役ジエンとの共重合体の混合樹脂組成の
フィルムに関する更なる改良技術としては、特開平5−
104630号公報に記載されるように、相対する2方
向の熱収縮力を特定の範囲にする事で耐衝撃性などを改
良をする技術があるが、本来は不要である主延伸方向と
直角方向の収縮があることと、印刷後の耐衝撃性の改良
はまだ不充分である問題が残っている。
術の欠点を克服し、スチレン系重合体、及びビニル芳香
族炭化水素と共役ジエンの共重合体との混合樹脂組成物
を延伸してなるシュリンクラベル用の熱収縮性フィルム
において、シュリンクラベルとして要求される収縮特性
を備えながら、フィルムの剛性と耐衝撃性の両方を実用
上満足するべく改良すること、特に、実用上重要な特性
である印刷後のフィルムの耐衝撃性の改良を図ることを
目的とするものである。
達成するために鋭意検討した結果、スチレン系重合体
(A)とビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体
(B)とを混合した樹脂組成物を延伸してなるフィル
ム、及び該延伸フィルムを熱処理した後のフィルムが、
それぞれに特定の動的粘弾性特性を有することを特徴と
する熱収縮性フィルムであって、それらの特定の動的粘
弾性特性が得られるフィルムとすることで、シュリンク
ラベルとして要求される収縮特性を備えながら、フィル
ムの剛性と耐衝撃性の両方の付与を実現することを見い
だし、本発明に到達した。すなわち、本発明は、スチレ
ン系重合体(A)、及びビニル芳香族炭化水素と共役ジ
エンの共重合体(B)とをその合計が50重量%を越え
る量で混合した樹脂組成物を延伸してなるフィルムにお
いて、該フィルムの主延伸方向について、周波数1H
z、昇温速度6℃/minでの動的粘弾性測定で得られ
る損失正接のピークが70〜100℃の範囲に少なくと
も1つ存在し、かつ、該フィルムを130℃、2分間の
熱処理をした後のフィルムについて、上記同様の動的粘
弾性測定で得られる損失正接のピークが−60℃〜−3
0℃の範囲に少なくとも1つ、及び70〜110℃の範
囲に少なくとも1つ、それぞれ存在することを特徴とす
る熱収縮性のフィルムである。
詳しく説明する。まず、スチレン系重合体(A)は、ス
チレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t
−tert−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレ
ン、α−メチルスチレン等の単量体であるビニル芳香族
炭化水素の単独重合体、及び前記ビニル芳香族炭化水素
と脂肪族不飽和カルボン酸エステルなどの共重合可能な
単量体との共重合体、及び前記ビニル芳香族炭化水素の
単独重合体に軟質成分が分散したいわゆるゴム変性ポリ
スチレン系樹脂などから選ばれ、2種以上の組合せも可
能である。前記の脂肪族不飽和カルボン酸エステルと
は、アクリル酸や、アクリル酸エチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸ペンチルなどの、炭素数C2〜C12のアルコールと
アクリル酸とのエステル誘導体、同様にメタアクリル酸
や、炭素数C2〜C12のアルコールとメタクリル酸と
のエステル誘導体等である。
の共重合体(B)はビニル芳香族炭化水素を主体とする
ブロックと共役ジエンを含有するブロックからなるブロ
ック共重合体が望ましく、ビニル芳香族炭化水素とは、
前述の重合体(A)で用いるビニル芳香族炭化水素と同
じグループから選んだ少なくとも1種のスチレン系単量
体をいい、特に一般的にはスチレンであり、共役ジエン
とは、共役2重結合を有するオレフィン類で、例えば
1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−
ペンタジエン等であるが、特に一般的には1,3−ブタ
ジエンである。
(A)とビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体
(B)との混合樹脂組成物を延伸してフィルムとしたの
ちの主延伸方向の動的粘弾性測定で得られる損失正接の
主ピークが70〜100℃、好ましくは75〜95℃の
範囲に存在する。主ピークが70℃未満であると自然収
縮が大きく、又、シュリンクラベルとしての加熱収縮に
よる装着の際に低温で急に収縮する、すなわち温度上昇
に対し収縮が鋭敏になりすぎる傾向があり装着の仕上が
り不良となりやすく、実用上使い難い。主ピークが10
0℃を越えるとシュリンクラベルとしての低温収縮性が
不足し、例えば蒸気加熱による収縮では充分に収縮しき
れずに仕上がり不良となるなどの問題があり、実用上使
い難い。
が1つであることは、一般的には混合樹脂組成が相溶系
であることを示し、耐衝撃性の確保には好ましいのであ
るが、例えば軟質成分粒子を分散させた耐衝撃性のスチ
レン系樹脂を配合する場合などでは、70℃より低温に
別の小さいピークを有することがあり、ピークが1つで
あることは必ずしも必要な要件ではない。
弾性測定装置(レオメトリクス社製RSA−II)によ
り、試料に1Hzの振動を与え、−80〜125℃の温
度範囲を6℃/minの昇温速度で、貯蔵弾性率
(E’)と損失弾性率(E”)を測定し、損失正接(t
anδ=E”/E’)の温度依存曲線を得て測定され
る。損失正接のピークとは、前記の温度依存曲線のピー
ク温度(曲線が数値の大きい方向に凸となる曲率をもつ
場合の曲線の範囲で損失正接の最高値を与える温度)で
ある。損失正接の主ピークとは、ピークが1つである場
合はその温度であり、ピークが2つ以上である場合は最
も損失正接の値が高いピークの温度である。又、主延伸
方向とは延伸倍率の大きい方向であって、主延伸方向の
動的粘弾性測定はその方向に振動を与えて測定される。
合樹脂組成物を延伸したフィルムを、130℃、2分間
の熱処理をした後のフィルムについて、前述同様の動的
粘弾性測定で得られる損失正接のピークが−60℃〜−
30℃の範囲に少なくとも1つ、及び、70〜110℃
の範囲に少なくとも1つ、さらに好ましくは2つ、それ
ぞれ存在する。このように熱処理によって特定の温度範
囲にそれぞれ分かれて損失正接のピークが分離して発現
することが、スチレン系重合体(A)とビニル芳香族炭
化水素と共役ジエンの共重合体(B)の組合せでの混合
樹脂組成物では従来みられなかった良好な耐衝撃性を付
与する重要な要件である。特に、従来の延伸フィルムで
は存在しなかった−60〜−30℃の範囲のピークが、
熱処理により発現するフィルムである事が、耐衝撃性の
付与の大きな効果を与えるものであり、実用上の重要な
特性である印刷後の耐衝撃性が改善される。
30℃の熱風オーブン中に2分間静置する事で処理し、
動的粘弾性測定は、主延伸方向について、前述同様の測
定により実施される。 本発明のフィルムにおけるスチ
レン系重合体(A)は、好ましくは、動的粘弾性測定で
得られる損失正接の主ピークが70〜100℃の範囲に
存在する、ビニル芳香族炭化水素と脂肪族不飽和カルボ
ン酸エステルとの共重合体である。(A)と(B)の混
合樹脂組成物を延伸してフィルムとしたのちの動的粘弾
性測定で得られる損失正接の主ピークが70〜100℃
の範囲である要件を満たす為には、該スチレン系重合体
(A)単独で、同じ範囲に損失正接の主ピークがある事
が望ましいからであり、その為に、一般にはガラス転移
点(Tg)が100℃を越えるビニル芳香族炭化水素を
脂肪族不飽和カルボン酸エステルと共重合させてTgを
下げるのである。該重合体(A)が、ビニル芳香族炭化
水素と脂肪族不飽和カルボン酸エステルとの共重合体で
ある場合、さらには、ビニル芳香族炭化水素の含有量が
50〜95重量%であることが好ましい。該含有量が5
0重量%未満であるとTgが低くなり混合樹脂組成物の
延伸フィルムの損失正接の主ピークが70℃未満となり
やすく、95重量%を越えるとTgが高くて混合樹脂組
成物の延伸フィルムの損失正接の主ピークが100℃を
越えやすい。
粘弾性測定は、熱プレスにより0.2〜1mmの厚みの
シートを作成して測定用の試料とし、実施される。本発
明のフィルムにおける共重合体(B)は、好ましくは、
動的粘弾性測定で得られる損失正接のピークが−60〜
−30℃の範囲に1つ、及び90〜115℃の範囲に1
つ、それぞれ存在する、ビニル芳香族炭化水素と共役ジ
エンのブロック共重合体であって、ビニル芳香族炭化水
素を70〜100重量%含有する少なくとも1つの重合
体ブロックと、共役ジエンを30〜80重量%含有する
少なくとも1つの重合体ブロックからなり、ビニル芳香
族炭化水素の含有量が20〜95重量%であるブロック
共重合体である。本発明の要件の1つであるところの、
熱処理によって損失正接のピークが分離して−60〜−
30℃の範囲に発現する要件を満たす為には、該共重合
体(B)単独で−60〜−30℃の同じ温度範囲に損失
正接のピークがあることが望ましいからであり、さらに
は熱処理によって分離したもう一方のピークが70〜1
10℃の範囲に発現する為には、該共重合体(B)単独
で90〜115℃の範囲に損失正接のピークがあること
が望ましいからである。
は、前述の(A)単独の場合と同様に測定される。上記
において、好ましいとして記載したスチレン系重合体
(A)と共重合体(B)は、本発明の熱収縮性フィルム
の要件であるところの、混合樹脂組成物を延伸してなる
フィルム、及び該延伸フィルムを熱処理した後のフィル
ムがそれぞれに特定の動的粘弾性特性を有すること、と
いう要件を満たしやすい重合体であるが、必ずその要件
を満たすとは限らず、要は、動的粘弾性測定による損失
正接のピークで判断されるものでなければならない。
族炭化水素と共役ジエンの共重合体(B)との混合樹脂
組成物は、その合計が50重量%を越える量で混合され
ればよく、前述の動的粘弾性の特性の要件を満たせば
(A)と(B)以外の他の重合体を配合しても良い。
又、同様に本発明のフィルムの特性を害さない限り、公
知の添加剤(熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、防曇
剤、滑剤、無機微粉体、有機微粉体、顔料、紫外線吸収
剤、光安定剤、難燃剤、可塑剤など)を更に配合しても
差し支えない。
来公知の配合方法でよく、単軸/又は2軸の押出混練
機、オープンロール、2軸ローター付きの連続混練機等
の溶融混練方法が好ましい例として挙げられる。本発明
のフィルムは、一般に使用される1軸又は2軸の延伸設
備により延伸され、例えばTダイ等による成形後のテン
ター延伸、バブル延伸、ロール延伸等による方法であ
る。 又、本発明のフィルムは、多層構造の少なくとも
1層を構成するフィルムとしても利用できる。
挙げて本発明を説明するが、これらは具体例の一部であ
って発明の範囲を限定するものではない。以下の例にお
いて%と部はすべて重量基準の%と部である。以下に記
載する実施例、比較例において、それぞれの樹脂組成物
をドラムブレンダーにてブレンド後、65mmφ単軸押
出機を用いてTダイより押出し、縦方向に1.2倍の延
伸を行い、厚さ250μmのシートに成形した。次いで
テンターにより横方向に5倍延伸して厚さ50μmのフ
ィルムを得た。尚、テンターで横方向に延伸する際のテ
ンターオーブンの温度を、それぞれのそれぞれの樹脂組
成物のビカット軟化点より12℃高い温度にして延伸し
た。
及び熱処理後の損失正接のピ−ク(3)以外の、特性や
性能は、以下の方法で測定、評価を実施した。評価に用
いた延伸フィルムは厚さ50μmのフィルムである。
尚、以下の評価における◎は実用上問題の無いレベルで
あり、○はやや評価が劣るものの実用上は問題の無いレ
ベルであり、△はやや問題があり、やや実用上の問題が
あるレベルであり、×は問題があり実用上使い難いレベ
ルである。
フィルムとする樹脂組成物を65mmφ単軸押出機を用
いてTダイより押出し、厚さ250μmのシートに成形
し、さらに該シートを用いて熱プレス成形により測定用
シートとし、ASTM−D1525に準じて、荷重1k
g,昇温速度20℃/minでビカット軟化点を測定し
た。
雰囲気下で2日経過後、主延伸方向に50cm、その直
角方向に10cm切り出し、30℃の熱風オーブン中に
28日間置いた。更に23℃に1日静置した後、主延伸
方向の収縮率を百分率で求めた。尚、数値は四捨五入し
て小数以下第1位までの数値とした。
〜0.8%を○、0.9〜1.0%を△、1.1%以上
を×とした。 (5)収縮性:10cm×10cmに切り出した延伸フ
ィルムを70℃、及び80℃の温水中に、それぞれ10
秒間浸漬した後取り出して、主延伸方向の収縮率を百分
率で求めた。尚、数値は四捨五入して整数値とした。更
に70℃と80℃の収縮率の差を求め数値は整数値とし
た。
て、80℃の収縮率が40%以上を◎、33〜39%を
○、26〜32%を△、25%以下を×とした。すなわ
ち、この数値が低過ぎると低温収縮が不足し、例えば蒸
気加熱による収縮では充分に収縮しきれずに仕上がり不
良となるなどの問題があると評価できる。又、収縮の温
度依存性(5)−2)の評価として、70℃と80℃の
収縮率の差が32%以下を◎、33〜36%を○、37
〜40%を△、41%以上を×とした。すなわち、この
数値が高過ぎると、収縮時の加熱温度の上昇に対して収
縮が鋭敏となり過ぎ、装着の仕上がりでシワが残るなど
の問題があると評価できる。
ASTM−D1003に準じて測定し、数値は四捨五入
し小数以下第1位までの数値とした。透明性の評価とし
て、該ヘイズ値が3.0%以下を◎、3.1〜4.0%
を○、4.1〜5.0%を△、5.1%以上を×とし
た。
延伸方向とその直角方向について、それぞれ引張弾性率
をASTM−D882に準じて測定し、その平均値を、
小数点以下は四捨五入し整数値で求めた。フィルムの剛
性の評価として、上記の数値が175kg/mm2 以上
を◎、145〜174kg/mm2 を○、115〜14
4kg/mm2 を△、114kg/mm2 以下を×とし
た。
袋加工し、充填容量1.5リットルのPET製ボトルに
被覆し、蒸気トンネルにて、90℃の温度で6秒間加熱
して、加熱収縮させた。装着仕上がり性の評価は、シワ
やラベルの歪みが無く外観上の問題が無いものを◎、シ
ワやラベルの歪みがやや見られるが実用上は差し支えな
いものを○、シワやラベルの歪みがあり、やや外観上の
問題があるものを△、シワやラベル歪みがあり実用上使
いがたいと判定されるものを×とした。
落錘衝撃強度をASTM−D1709に準じて(ミサイ
ル直径38mm、落下高さ66cm)測定し、数値は四
捨五入して小数以下第1位まで求めた。耐衝撃性の評価
は、落錘衝撃強度が5.0kg・cm以上を◎、3.0
〜4.9kg・cmを○、2.0〜2.9kg・cmを
△、1.9kg・cm以下を×とした。
を白インキ2回印刷でグラビヤ印刷し(希釈溶剤はIP
A(2−プロパノール)と酢酸エチルを重量比率6:4
で用いた)、印刷後28℃の雰囲気下で28日間経時
後、(8)の測定と同様に落錘衝撃強度を測定した。印
刷後の耐衝撃性の評価は、(8)の評価と同様に、落錘
衝撃強度が5.0kg・cm以上を◎、3.0〜4.9
kg・cmを○、2.0〜2.9kg・cmを△、1.
9kg・cm以下を×とした。
0)の評価を実施し、全ての評価の中で最低ランクを総
合評価とした。次に、以下の実施例、比較例で用いた重
合体をあらかじめ説明する。スチレン系重合体(A)と
して以下の(a−1)〜(a−5)を用いた。 (a−1)スチレン−ブチルアクリレート共重合体[ス
チレン含有量:84%、損失正接のピーク:85℃] (a−2)スチレン−ブチルアクリレート共重合体[ス
チレン含有量:94%、損失正接のピーク:104℃] (a−3)スチレン−ブチルアクリレート共重合体[ス
チレン含有量:73%、損失正接のピーク:60℃] (a−4)スチレン−メチルメタアクリレート共重合体
[スチレン含有量:97%、損失正接のピーク:109
℃] (a−5)ポリスチレン[重量平均分子量:27万、損
失正接のピーク:113℃] 又、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体
(B)として以下の(b−1)〜(b−4)を用いた。 (b−1)S−B−S構造のスチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体[スチレン含有量:70%、ソフトブロッ
ク(ブタジエン主体の重合体ブロック)におけるブタジ
エンの比率:55%、損失正接のピーク:−42℃、及
び108℃] (b−2)S−B−S−B構造のスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体[スチレン含有量:70%、ソフトブ
ロック(ブタジエン主体の重合体ブロック)におけるブ
タジエンの比率:91%、損失正接のピーク:−78℃
及び112℃] (b−3)S−B−S構造のスチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体[スチレン含有量:80%、ソフトブロッ
ク(ブタジエン含有の重合体ブロック)におけるブタジ
エンの比率:49%、損失正接のピーク:−32℃、及
び107℃] (b−4)S−B−S−B構造のスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体[スチレン含有量:80%、ソフトブ
ロック(ブタジエン主体の重合体ブロック)におけるブ
タジエンの比率:81%、損失正接のピーク:−65
℃、及び111℃] 又、(A)及び(B)以外の重合体として、以下の(c
−1)を用いた。 (c−1)S−B−S構造の水素添加スチレン−ブタジ
エン共重合体[スチレン含有量:60%] 又、以下の実施例、比較例の全ての例において、以下の
添加剤を配合した。 (p−1)スミライザーGS[商品名、住友化学(株)
製、アクリレート系耐熱安定剤]:重合体組成物の全量
に対し0.3部 (p−2)スミライザーGA−80[商品名、住友化学
(株)製、ヒンダ−トフェノール系酸化防止剤]:重合
体組成物の全量に対し0.15部 (p−3)スミライザ−TPL[商品名、住友化学
(株)製、イオウ系2次酸化防止剤]:重合体組成物の
全量に対し0.15部
に、スチレン−ブチルアクリレート共重合体(a−
1)、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(b−
1)を50:50の比率で準備し、さらに前述の添加剤
(p−1)を0.3部、(p−2)を0.15部、(p
−3)を0.15部、それぞれ準備し、ドラムブレンダ
ーにてブレンド後、65mmφ単軸押出機を用いてTダ
イより押出した後、テンターオーブンの温度86℃のテ
ンターにより横方向に5倍延伸して厚さ50μmのフィ
ルムを得た。尚、あらかじめ該樹脂組成物のビカット軟
化点(1)を測定したが、表1に示すように74℃であ
った。
弾性測定で得られた貯蔵弾性率(E’)と損失正接(t
anδ)の温度依存曲線を図1に示し、熱処理後のフィ
ルムについて動的粘弾性測定で得られた貯蔵弾性率
(E’)と損失正接(tanδ)の温度依存曲線を図2
に示した。又、それぞれの動的粘弾性測定で得られた損
失正接のピークは表1に示した。
は、表2に示した。表1、表2の結果から、実施例1の
フィルムは、本発明のフィルムの要件である特定の動的
粘弾性特性を有するフィルムであり、フィルムの剛性や
シュリンクラベルとしての収縮性などが良好であるとと
もに耐衝撃性は充分満足できる性能である。
成物として、表1に示すように、スチレン−ブチルアク
リレート共重合体(a−1)、スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体(b−1)、水素添加スチレン−ブタジ
エン共重合体(c−1)を54:40:6の比率で準備
した。実施例3においては、実施例2の(a−1)に替
えて(a−2)を、比較例1においては、同様に(a−
1)に替えて(a−3)を、比較例2においては、同様
に(a−1)に替えて(a−4)を配合した以外は実施
例2と同じ配合で準備した。
ィルムの製造方法は実施例1と同様にして実施したが、
テンターオーブンの温度はそれぞれの樹脂組成物のビカ
ット軟化点より12℃高い温度で実施した。重合体の配
合組成と樹脂組成物のビカット軟化点は表1に示す。
延伸して得られたフィルム、及び、熱処理後のフィルム
について動的粘弾性測定で得られた損失正接のピークを
表1に、延伸して得られたフィルムの特性と評価は、表
2に、それぞれ示した。
スチレン−ブタジエン共重合体(c−1)をさらに加え
た配合としている点が異なるが、本発明の要件である特
定の動的粘弾性特性を維持しており、フィルムの剛性、
収縮性、耐衝撃性などが良好な特性を示していて、耐衝
撃性に限ればむしろ好ましい傾向にあることが判る。実
施例3は、延伸フィルムの動的粘弾性測定における損失
正接のピークが99℃であって、実用上は問題ないもの
のやや低温収縮性が劣り装着仕上がり性もシワがやや残
る結果であり、該ピークの温度が収縮不足となる上限に
近い温度であることが判る。
定における損失正接のピークが60℃と低すぎて、寸法
の自然収縮が大きく実用上問題があり、又収縮の温度依
存性が大きく装着仕上がりの評価も実用上問題がある。
比較例2は、延伸フィルムの動的粘弾性測定における損
失正接のピークが109℃と高すぎて、低温収縮性が不
足し、装着時に収縮不足となって装着仕上がり性が実用
上問題がある。
−1に示すように、スチレン−ブチルアクリレート共重
合体(a−1)、ポリスチレン(a−5)、スチレン−
ブタジエンブロック共重合体(b−1)を40:10:
50で準備した。又、実施例5においては、実施例4の
(a−1)を20%に減らしてスチレン−ブチルアクリ
レート共重合体(a−2)20%を加えた以外は実施例
4と同じ配合で準備した。それぞれの例における、添加
剤の配合とフィルムの製造方法は実施例1と同様にして
実施したが、テンターオーブンの温度はそれぞれの樹脂
組成物のビカット軟化点より12℃高い温度で実施し
た。重合体の配合組成と樹脂組成物のビカット軟化点は
表1に示す。
後のフィルムについて動的粘弾性測定で得られた損失正
接のピークを表1に、延伸して得られたフィルムの特性
と評価は、表2に、それぞれ示した。実施例4は、実施
例1に対しては、(a−1)の配合量を減らしてポリス
チレン(a−5)を加えた配合である点が異なるが、本
発明の要件である特定の動的粘弾性特性を維持してお
り、フィルムの剛性、収縮性、耐衝撃性などが良好な特
性を示していて、フィルムの剛性に限ればむしろ好まし
い傾向にあることが判る。
定における損失正接のピークが72℃であって、実用上
は問題ないもの、やや自然収縮が大きく、又、収縮の温
度依存性がやや大きくて装着時のラベルの歪みが残り装
着仕上がり性がやや劣る傾向があり、実用上良好な特性
を発揮する為には該ピーク温度が下限に近い温度である
ことが判る。
スチレン−ブタジエンブロック共重合体(b−1)を
(b−3)に替え、比較例3は実施例2に対し、(b−
1)を(b−4)に替えた以外は、それぞれ実施例2と
同様の重合体と添加剤の配合、製造条件で実施し、テン
ターオーブンの温度はそれぞれの樹脂組成物のビカット
軟化点より12℃高い温度で実施した。重合体の配合組
成と樹脂組成物のビカット軟化点は表1に示す。
後のフィルムについて動的粘弾性測定で得られた損失正
接のピークを表1に、延伸して得られたフィルムの特性
と評価は、表2に、それぞれ示した。実施例6は、熱処
理後のフィルムの動的粘弾性測定における損失正接のピ
ークの内、最も低温にあるものが、−32℃であり、実
用上は問題ないものの耐衝撃性評価がやや劣る傾向があ
る。すなわち、本発明のフィルムの要件の1つであると
ころの該ピークの存在範囲内の−60〜−30℃にはあ
るものの、低温のピークが存在する温度としては実用上
の耐衝撃性を発揮する為には上限に近い温度であること
が判る。
弾性測定における損失正接のピークの内、最も低温にあ
るものが、−62℃であり、特に印刷後の耐衝撃性がや
や劣り、実用上やや問題がある。すなわち、本発明のフ
ィルムの要件の1つであるところの該ピークの存在範囲
内の−60〜−30℃からはずれた温度にピークが存在
し、実用上の耐衝撃性を発揮する為に存在すべき温度範
囲に無いことで耐衝撃性がやや劣ることが判る。
ン−ブタジエンブロック共重合体(b−1)を(b−
2)に替え、さらに比較例5は比較例4に対し、スチレ
ン−ブチルアクリレート共重合体(a−1)を(a−
3)に替えたが、それら以外はそれぞれの例は、実施例
1と同様の重合体と添加剤の配合、製造条件で実施し
た。テンターオーブンの温度はそれぞれの樹脂組成物の
ビカット軟化点より12℃高い温度で実施した。重合体
の配合組成と樹脂組成物のビカット軟化点は表1に示
す。延伸して得られたフィルム、及び、熱処理後のフィ
ルムについて動的粘弾性測定で得られた損失正接のピー
クを表1に、延伸して得られたフィルムの特性と評価
は、表2に、それぞれ示した。尚、比較例4について
は、延伸して得られたフィルムについて動的粘弾性測定
で得られた貯蔵弾性率(E’)と損失正接(tanδ)
の温度依存曲線を図−3に示し、熱処理後のフィルムに
ついて動的粘弾性測定で得られた貯蔵弾性率(E’)と
損失正接(tanδ)の温度依存曲線を図4に示した。
比較例4、比較例5ともに、熱処理後のフィルムの動的
粘弾性測定における損失正接のピークが、本発明のフィ
ルムの要件の1つであるところの該ピークの存在範囲内
の−60〜−30℃には存在せず、フィルムの耐衝撃性
が劣りシュリンクラベルとしての実用上の問題があるこ
とが判る。
系重合体及びビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの共重
合体との混合樹脂組成物を延伸してなるシュリンクラベ
ル用の熱収縮性フィルムとするにあたり、該フィルムと
その熱処理フィルムのそれぞれに特定の動的粘弾性特性
を有することによって、シュリンクラベルとして要求さ
れる収縮特性を備えながら、フィルムの剛性と耐衝撃性
の両方が優れる熱収縮性フィルムを提供するものであ
り、耐衝撃性の付与に関しては、特に印刷後においても
充分に耐衝撃性のあるフィルムを提供するものである。
的粘弾性測定で得られた貯蔵弾性率(E’)と損失正接
(tanδ)の温度依存曲線であって、▽は損失正接の
ピークを表す。
フィルムについて、動的粘弾性測定で得られた貯蔵弾性
率(E’)と損失正接(tanδ)の温度依存曲線であ
って、▽は損失正接のピークを表す。
的粘弾性測定で得られた貯蔵弾性率(E’)と損失正接
(tanδ)の温度依存曲線であって、▽は損失正接の
ピークを表す。
フィルムについて、動的粘弾性測定で得られた貯蔵弾性
率(E’)と損失正接(tanδ)の温度依存曲線であ
って、▽は損失正接のピークを表す。
Claims (3)
- 【請求項1】 スチレン系重合体(A)及びビニル芳香
族炭化水素と共役ジエンの共重合体(B)をその合計が
50重量%を越える量で混合した樹脂組成物を延伸して
なるフィルムにおいて、該フィルムの主延伸方向につい
て、周波数1Hz、昇温速度6℃/minでの動的粘弾
性測定で得られる損失正接の主ピークが70〜100℃
の範囲に存在し、かつ、該フィルムを130℃、2分間
の熱処理をした後のフィルムについて、上記同様の動的
粘弾性測定で得られる損失正接のピークが−60℃〜−
30℃の範囲に少なくとも1つ、及び70〜110℃の
範囲に少なくとも1つ、それぞれ存在することを特徴と
する熱収縮性フィルム。 - 【請求項2】 130℃、2分間の熱処理をした後のフ
ィルムについて、周波数1Hz、昇温速度6℃/min
での動的粘弾性測定で得られる損失正接のピークが−6
0℃〜−30℃の範囲に少なくとも1つ、及び70〜1
10℃の範囲に2つ、それぞれ存在する、請求項1記載
の熱収縮性のフィルム。 - 【請求項3】 スチレン系重合体(A)は、周波数1H
z、昇温速度6℃/minでの動的粘弾性測定で得られ
る損失正接の主ピークが70〜100℃の範囲に1つ存
在する、ビニル芳香族炭化水素と脂肪族不飽和カルボン
酸エステルとの共重合体であって、ビニル芳香族炭化水
素と共役ジエンの共重合体(B)は、上記同様の動的粘
弾性測定で得られる損失正接のピークが−60〜−30
℃の範囲に1つ、及び90〜115℃の範囲に1つ、そ
れぞれ存在する、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの
ブロック共重合体である、請求項1記載の熱収縮性フィ
ルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21745396A JP3818700B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 熱収縮性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21745396A JP3818700B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 熱収縮性フィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1058540A true JPH1058540A (ja) | 1998-03-03 |
| JP3818700B2 JP3818700B2 (ja) | 2006-09-06 |
Family
ID=16704478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21745396A Expired - Lifetime JP3818700B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 熱収縮性フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3818700B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003096262A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-03 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 樹脂組成物および熱収縮性フィルム |
| JP2003326599A (ja) * | 2002-05-15 | 2003-11-19 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器 |
| WO2004033541A1 (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-22 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | 熱収縮性フィルム |
-
1996
- 1996-08-19 JP JP21745396A patent/JP3818700B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2003326599A (ja) * | 2002-05-15 | 2003-11-19 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器 |
| WO2004033541A1 (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-22 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | 熱収縮性フィルム |
| JPWO2004033541A1 (ja) * | 2002-10-08 | 2006-02-09 | 電気化学工業株式会社 | 熱収縮性フィルム |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3818700B2 (ja) | 2006-09-06 |
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