JPH1058961A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH1058961A
JPH1058961A JP23977196A JP23977196A JPH1058961A JP H1058961 A JPH1058961 A JP H1058961A JP 23977196 A JP23977196 A JP 23977196A JP 23977196 A JP23977196 A JP 23977196A JP H1058961 A JPH1058961 A JP H1058961A
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JP
Japan
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cooling
heat exchanger
air conditioner
passage
compressor
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JP23977196A
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Inventor
Yasutaka Negishi
康隆 根岸
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの空調装置の加熱手段の熱源を十分に確
保できる車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 第1の空調装置は、熱源としてエンジン
冷却水を使用する第1の加熱手段を具備し、第2の空調
装置は冷房サイクルの凝縮器である第2の加熱手段を具
備したことによって、第1及び第2の空調装置の熱源を
確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、第1の空調装置
と第2の空調装置を有するワンボックスカー用の空調装
置であって、エンジンの燃焼効率が良く、エンジン冷却
水によって2つの空調装置の加熱を十分に行うことがで
きない車両に搭載される車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置として、例えば特
開平5−85141号公報に開示されるものは、空調ダ
クト内に、冷房サイクルによって通過する空気を冷却す
るエバポレータと、エンジン冷却水を熱源とするヒータ
コアが配され、送風機によって送られてくる空気を前記
エバポレータで冷却し、この冷却された空気をミックス
ドアによってヒータコアを通過する空気とバイパスする
空気に分流し、前記ヒータコアの後流側でこれらの空気
を混合して所望の温度に温調された空気を得るようにし
たものである。
【0003】また、特開平5−319077号公報に開
示されるものは、空調ダクト内に蒸発器(エバポレー
タ)と凝縮器(コンデンサ)を配し、ダクト外部に配さ
れて室外熱交換器との間で、四方弁によって適宜冷媒の
流れを切り換えることで、冷房、暖房、除湿暖房及び除
霜運転を行うようにしたものである。
【0004】さらに、特開平6−341732号公報に
開示される空気調和装置は、四方弁を用いずに各運転モ
ードを切り換えることができるようにしたもので、コン
プレッサ、空調ダクト内に配置されてダンパで通風量が
調整される第1の熱交換器、第1の膨張弁、空調ダクト
外にはいさえた第3の熱交換器、開閉弁又は逆止弁、第
2の膨張弁、前記第1の熱交換器の上流側に配された第
2の熱交換器の順で閉ル−プを形成し、前記第1の膨張
弁の流入側と流出側を連通する通路、第1の熱交換器の
流出側と第2の膨張弁の流入側とを連通する通路、及び
第3の熱交換器の流出側とコンプレッサの吸入側とを連
通する通路と、これらの通路を開閉する開閉弁を有す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排ガス
規制をクリアするためにエンジンの燃焼効率を向上させ
ることが意図され、その結果としてエンジンの燃焼効率
が向上したため、ワンボックス車両のように前席用及び
後席用の空調装置を必要とするものでは、特開平5−8
5141号公報に開示されたような空調装置を2つ使用
したのでは、エンジン冷却水が十分な暖房熱源となら
ず、特にディーゼル車においては暖房熱量が30%も減
少する結果となっている。
【0006】このため、代替熱源としてPTC電気ヒー
タを使用し、同様の効果を得ようとすると、大電流(3
0A以上)が必要となるため、車両電装部品として安全
上好ましくない。
【0007】また、特開平5−319077号公報及び
特開平6−341732号公報に開示されるような空調
装置を、前席用及び後席用に使用した場合、同一の冷房
サイクルで2つの凝縮器を熱源とすることは不可能であ
り、また熱源を確保するためには第1の及び後席用の専
用の冷房サイクルを設けなければならず、配置する空間
の問題、コストの問題等が生じる。
【0008】このために、この発明は、2つの空調装置
の加熱手段の熱源を十分に確保できる車両用空調装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明に
係る車両用空調装置は、少なくとも、最上流側に吸入
口、最下流側に吹出口を有する空調ダクト内に、第1の
送風手段と、冷房サイクルの一部を構成する第1の冷却
手段と、エンジン冷却水を熱源とする第1の加熱手段
と、この第1の加熱手段を通過する空気量を調節する第
1の加熱量調節手段とを具備する第1の空調装置と、少
なくとも、最上流側に吸入口、最下流側に吹出口が形成
された空調ダクト内に、第2の送風手段と、冷房サイク
ルの一部を構成する第2の冷却手段と、冷房サイクルの
凝縮器である第2の加熱手段と、この第2の加熱手段を
通過する空気量を調節する第2の加熱量調節手段とを具
備する第2の空調装置とからなるものである(請求項
1)。
【0010】この車両用空調装置において、第1及び第
2の送風手段は、空調ダクトの上流に配された送風機で
あり、第1の加熱手段はヒータコア、第2の加熱手段は
冷房サイクルの凝縮器である。また、第1及び第2の加
熱量調節手段は、第1及び第2の加熱手段の上流側に配
されたミックスドアであり、このミックスドアの開度に
よって、第1及び第2の加熱手段を通過する空気とバイ
パスする空気に、エバポレータを通過した空気を分流す
るものである。
【0011】よって、この発明によれば、第1の空調装
置は、熱源としてエンジン冷却水を使用する第1の加熱
手段を具備し、第2の空調装置は冷房サイクルの凝縮器
である第2の加熱手段を具備したことによって、第1及
び第2の空調装置の熱源を確保できる。
【0012】また、前記冷房サイクル(第1の冷房サイ
クル)は、コンプレッサと、このコンプレッサに直列に
接続される外部熱交換器と、この外部熱交換器をバイパ
スするバイパス通路と、前記外部熱交換器に至る通路と
前記バイパス通路とを切り換える切換手段と、前記外部
熱交換器及び前記バイパス通路に直列に接続される前記
第2の加熱手段としての内部コンデンサと、前記内部コ
ンデンサと前記コンプレッサの間に配され、通過する冷
媒を膨張させる第1の膨張手段と前記第1の冷却手段と
してのエバポレータが直列に配された第1の冷却流路
と、この第1の冷却流路に並列に接続され、通過する冷
媒を膨張させる第2の膨張手段と前記第2の冷却手段と
してのエバポレータが直列に配された第2の冷却流路と
を具備するしたことにある(請求項2)。
【0013】また、前記第1及び第2の膨張手段は、通
路の断面積を0〜100%の割合で変化させることので
きる電動弁であり(請求項3)、さらに前記外部熱交換
器の下流側には、前記バイパス通路との合流点の手前
に、前記バイパス通路側からの逆流を防止する逆止弁が
設けられること(請求項4)が望ましい。さらにまた、
前記切換手段は、三方弁であることが望ましく、さらに
前記内部コンデンサの下流側には、レシーバタンクが設
けられることが望ましい。また、前記電動弁の代わり
に、流路開閉用の電磁弁と膨張弁を直列に接続したもの
を使用してもよい。
【0014】上記構成の第1の冷房サイクルにおいて、
第1及び第2の空調装置を共に除湿暖房運転モードで稼
働する場合、三方弁を切り換えることによってコンプレ
ッサからバイパス通路、第2の加熱手段、第1及び第2
の冷却流路に至る冷房サイクルを構成し、さらに第1の
加熱手段を稼働させる。これによって、第1及び第2の
空調装置は共に暖房運転を実施する。
【0015】また、第1及び第2の空調装置を共に冷房
運転する場合には、三方弁を切り換えることによってコ
ンプレッサから外部熱交換器、第2の加熱手段、第1及
び第2の冷却流路に至る冷房サイクルを構成し、前記第
1及び第2の加熱量調節手段によって第1及び第2の加
熱手段に空気が流れないようにする。これによって、第
1及び第2の空調装置は、共に冷房運転を行う。
【0016】さらに、第1の空調装置を除湿暖房運転モ
ード、第2の空調装置を暖房モードとする場合には、三
方弁を切り換え、第2の冷却流路の電動弁を閉とするこ
とによって、コンプレッサから、第2の加熱手段、第1
の冷却流路に至る冷房サイクルを構成する。これによっ
て、第1の空調装置を除湿暖房運転モード、第2の空調
装置を暖房運転モードで稼働させることができる。
【0017】また、前記冷房サイクル(第2の冷房サイ
クル)は、コンプレッサと、このコンプレッサの直列に
接続された前記第2の加熱手段としての内部コンデンサ
と、この内部コンデンサに直列に接続される外部熱交換
器と、この外部熱交換器の上流側に配される第1の膨張
手段と、第1の開閉手段によって開閉される外部熱交換
器の第1のバイパス通路と、前記外部熱交換器及び前記
バイパス通路の合流点と前記コンプレッサとの間に接続
され、通過する冷媒を膨張させる第1の膨張手段と前記
第1の冷却手段としてのエバポレータが直列に配された
第1の冷却流路と、この第1の冷却流路に並列に接続さ
れ、通過する冷媒を膨張させる第2の膨張手段と前記第
2の冷却手段としてのエバポレータが直列に配された第
2の冷却流路と、前記外部熱交換器の下流側と前記コン
プレッサとを直接接続する第2のバイパス通路と、この
第2のバイパス通路を開閉する第2の開閉手段とを具備
することにある(請求項5)。
【0018】したがって、第2の冷房サイクルによれ
ば、第1の膨張手段を切り換え、さらに第2の開閉手段
によって第2のバイパス通路を連通させることによっ
て、外部熱交換器をエバポレータとして使用することが
できるために、第1及び第2の空調装置のエバポレータ
を使用することなく冷房サイクルを稼働できるので、上
記冷房サイクルの運転モードに加えて、第1及び第2の
空調装置の暖房のみの運転モードを実施することができ
る。さらに言えば、第2の空調装置のみの暖房を可能に
することができるものである。
【0019】さらに、前記冷房サイクル(第3の冷房サ
イクル)は、コンプレッサと、このコンプレッサの直列
に接続された前記第2の加熱手段としての内部コンデン
サと、この内部コンデンサに直列に接続される外部熱交
換器と、この外部熱交換器の上流側に配される第1の膨
張手段と、第1の開閉手段によって開閉される外部熱交
換器の第1のバイパス通路と、前記外部熱交換器及び前
記バイパス通路の合流点と前記コンプレッサとの間に接
続され、通過する冷媒を膨張させる第1の膨張手段と前
記第1の冷却手段としてのエバポレータが直列に配され
た第1の冷却流路と、この第1の冷却流路に並列に接続
され、通過する冷媒を膨張させる第2の膨張手段と前記
第2の冷却手段としてのエバポレータが直列に配された
第2の冷却流路とを具備することにある(請求項6)。
【0020】この第3の冷房サイクルは、前記第2の冷
房サイクルの第2のバイパス通路及び第2の開閉手段を
削除したもので、第2の空調装置の暖房のみの運転モー
ドが不可能になるが、前記バイパス通路及び第2の開閉
手段を削除してコストダウンを達成するものである。
【0021】尚、前記第1及び第2の膨張手段は、通路
の断面積を0〜100%の割合で変化させることのでき
る電動弁であり(請求項7)、さらに前記第1、第2及
び第3の膨張手段は、通路の断面積を0〜100%の割
合で変化させることのできる電動弁であり(請求項
8)、前記外部熱交換器の下流側には、前記第1のバイ
パス通路との合流点の手前に、前記第1のバイパス通路
側からの逆流を防止する逆止弁が設けられていること
(請求項9)が望ましい。
【0022】さらにまた、前記冷房サイクル(第4の冷
房サイクル)は、コンプレッサと、このコンプレッサに
直列に接続された前記第2の加熱手段としての内部コン
デンサと、この内部コンデンサに直列に接続された第1
の膨張手段と、前記第1の膨張弁の下流側に配される外
部熱交換器と、前記内部コンデンサ及び前記第1の膨張
手段とをバイパスする第1のバイパス通路と、前記内部
コンデンサに至る通路と前記第1のバイパス通路とを切
り換える切換手段と、前記外部熱交換器と前記コンプレ
ッサとの間に接続され、通過する冷媒を膨張させる第1
の膨張手段と前記第1の冷却手段としてのエバポレータ
が直列に配された第1の冷却流路と、この第1の冷却流
路に並列に接続され、通過する冷媒を膨張させる第2の
膨張手段と前記第2の冷却手段としてのエバポレータが
直列に配された第2の冷却流路と、前記第1の及び第2
の冷却流路をバイパスする第2のバイパス通路と、この
第2のバイパス通路を開閉する開閉手段とを具備するこ
とにある(請求項10)。
【0023】この第4の冷房サイクルにおいては、三方
弁の切り換えによって第2の加熱手段をバイパスさせて
外部熱交換器をコンデンサとして使用する運転モード
と、三方弁の切り換えによって第2の加熱手段をコンデ
ンサとして使用すると共に前記外部熱交換器をエバポレ
ータとして使用する運転モードが可能となるため、冷
房、暖房、除湿暖房を効率良く実施することができる。
【0024】尚、この第4の冷房サイクルにおいても、
前記第1、第2及び第3の膨張手段は、通路の断面積を
0〜100%の割合で変化させることのできる電動弁で
あり(請求項11)、前記第1のバイパス通路上には、
該第1のバイパス通路の下流側合流点からの逆流を防止
する逆止弁が設けられること(請求項12)が望まし
い。さらに、前記第1の膨張手段と前記第1のバイパス
通路の下流側合流点との間には、前記第1のバイパス通
路の下流側合流点からの逆流を防止する逆止弁が設けら
れていること(請求項13)が望ましい。
【0025】また、前記第1の空調装置は運転席側を空
調するフロント側空調装置であり、前記第2の空調装置
は後部客席を空調するリア側空調装置であることが望ま
しい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。
【0027】本発明に係る車両用空調装置1は、第1の
空調装置(フロント側空調装置)2と第2の空調装置
(リア側空調装置)からなる。
【0028】前記フロント側空調装置2は、空調ダクト
4の上流側に開口する外気導入口6と内気導入口8を有
し、さらにこの外気導入口6及び内気導入口8を適宜選
択的に開口するインテークドア10を有する。このイン
テークドア10の下流側には送風機12が配され、さら
にこの送風機12の下流側には冷却用熱交換器としての
エバポレータ(第1のエバポレータ)14が配される。
このエバポレータ14の下流側にはミックスドア16が
設けられ、加熱用熱交換器としてのヒータコア18に至
る通路と、このヒータコア18をバイパスする通路とを
開閉するようになっている。前記ヒータコア18はエン
ジン冷却水を熱源として通過する空気を加熱するもの
で、前記ミックスドア16によって調節された空気量が
通過するようになっている。さらに、前記空調ダクト4
の最下流側には、デフ吹出口20、ベント吹出口22及
びフット吹出口24が開口し、モードドア26によって
空調装置の運転モードにしたがって適宜開口されるもの
である。
【0029】前記リア側空調装置3は、通常、空調ダク
ト5の上流側に開口する内気導入口9のみを有する。し
かしながら、外気導入口を形成し、インテークドアにて
適宜選択的に開閉するようにしてもよいものである。こ
の内気導入口9の下流側には送風機13が配され、さら
にこの送風機13の下流側には冷却用熱交換器としての
エバポレータ(第2のエバポレータ)15が配される。
この第2のエバポレータ15の下流側にはミックスドア
17が設けられ、加熱用熱交換器としての内部コンデン
サ19が配される通路と、この内部コンデンサ19をバ
イパスする通路とを適宜開閉するようになっている。前
記内部コンデンサ19は冷房サイクルの冷媒を熱源とし
て通過する空気を加熱するもので、前記ミックスドア1
7によって調節された空気量が通過するようになってい
る。さらに、前記空調ダクト5の最下流側には、デフ吹
出口21、ベント吹出口23及びフット吹出口25が開
口し、モードドア27によって空調装置の運転モードに
したがって適宜開口されるものである。
【0030】前記フロント側空調装置2及びリア側空調
装置3に係る冷房サイクル(第1の冷房サイクル)は、
コンプレッサ30と、外部熱交換器33と、内部コンデ
ンサ19と、レイシーバタンク34と、第1の電動弁3
5及び第1のエバポレータ14が直列に接続されて形成
される第1の冷却通路90と、この第1の冷却通路90
に並列に接続され、第2の電動弁36及び第2のエバポ
レータ15が直列に接続されて形成される第2の冷却通
路91と、前記コンプレッサ30の吸入側に配されたア
キュムレータ37によって構成される。また、この第1
の冷房サイクルには、前記外部熱交換器33を迂回する
バイパス通路52が設けられ、三方弁32によって前記
外部熱交換器33に至る通路と前記バイパス通路52と
が選択されるようになっている。また、前記外部熱交換
器33の下流側には、前記バイパス通路52との合流点
からの逆流を防止する逆止弁53が配される。
【0031】上記構成の車両用空調装置1を制御するた
めに、コントロールユニット38が設けられる。このコ
ントロールユニット38には、各運転モードを手動によ
り設定したり、温度設定を行うための操作パネル39か
らの設定信号、及び少なくとも、外気温度センサ40、
フロント側内気温度センサ41、リア側内気温度センサ
42、日射センサ43、フロント側空調装置のエバポレ
ータ温度を検出する温度センサ44、及びリア側空調装
置のエバポレータ温度を検出する温度センサ45からの
検出信号が入力され、所定のプログラムで処理された
後、制御信号として各制御機器の出力される。尚、この
車両用空調装置1の制御機器としては、前記インテ−ク
ドア10を駆動するアクチュエータ46、送風機12,
13、ミックスドア16,17を駆動するアクチュエー
タ48,49、モードドア26,27を駆動するアクチ
ュエータ50,51、外部熱交換器用ファン34、コン
プレッサ30を駆動する電動モータ31、第1及び第2
の電動弁35,36、及び三方弁32がある。尚、この
実施の形態においては走行用エンジンの負荷を低減する
こと、さらにエンジン停止時においてもリア側空調装置
3の暖房を可能とすることを目的として、コンプレッサ
30の電動モータ31で駆動するようにしたが、電磁ク
ラッチを介して走行用エンジンと連結することで駆動す
るようにしてもよいものである。また、前記電動弁は、
通路断面積を0〜100%の範囲で変化させることがで
きるもので、所定の絞りを入れることで膨張弁として機
能させることもでき、また通路自体を遮断することもで
きるもので、膨張弁の機能と電磁弁の機能を併せ持った
ものである。
【0032】以上説明した第1の冷房サイクルを有する
車両用空調装置1の運転モードは、例えば下記する表1
に示すものである。先ず第1に示される運転モードにつ
いて説明すると、この運転モードはフロント側空調装置
(FRONT)2及びリア側空調装置(REAR) 3が共に除湿暖
房モードに設定されたものである。この場合、三方弁3
2は外部熱交換器33側(B)に連通し、フロント側の
第1の電動弁35及びリア側の第2の電動弁36が開
(この場合、膨張弁としての機能を果たすための開度制
御を意味するものであり、全開を意味するものではな
い)とされ、フロント側及びリア側のミックスドア1
6,17も開(ヒータコア18,19に至る通路を開放
する状態を示す)とされ、フロント側及びリア側の送風
機12,13の稼働するように設定される。尚、ヒータ
コア18には基本的に熱源としてのエンジン冷却水が供
給されているもので、ヒータコア18が不必要である場
合にはミックスドア16によってヒータコア18に至る
通路を閉鎖するものである。
【0033】
【表1】
【0034】これによって、コンプレッサ30によって
圧縮された冷媒は、外部熱交換器33を迂回するバイパ
ス通路52を通って内部コンデンサ19に送られ、ここ
で通過する空気に熱を放熱して凝縮する。そして、この
凝縮された冷媒は、レイシーバタンク34を通過して気
液が分離され、各々の電動弁35,36を通過して膨張
し、エバポレータ14,15で通過する空気の熱を吸収
して蒸発する。そして、アキュムレータ37からコンプ
レッサ30に回帰するものである。この冷房サイクルに
おいて、第1及び第2のエバポレータ14,15で吸収
した熱を一つの内部コンデンサ19で放熱するようにし
たために、内部コンデンサ19での加熱能力を十分に確
保できるものである。
【0035】さらに、フロント側及びリア側空調装置
2,3について言えば、送風機12,13によって吸引
された空気(外気若しくは内気)は、エバポレータ1
4,15を通過することによって冷却されて除湿され
る。そして、この除湿された空気は、ヒータコア18及
び内部コンデンサ19を通過することによって所定の温
度に加熱されて、モードドア26,27によって選択さ
れた吹出口から吹き出すものである。これによって、フ
ロント側及びリア側において除湿暖房モードが達成され
る。
【0036】また、第2に示す運転モードは、フロント
側及びリア側の空調装置2,3が共に冷房モードに設定
されたものである。この場合、三方弁32は(A)側に
設定され、第1及び第2の電動弁35,36は開とさ
れ、ミックスドア16,17は閉とされ、さらに送風機
12,13は稼働するように設定される。
【0037】これによって、コンデンサ30から吐出さ
れた圧縮冷媒は、三方弁32から外部熱交換器33を通
過してそのほとんどが放熱して凝縮し、さらに内部コン
デンサ19を通過することによって完全に凝縮する。こ
の時内部コンデンサ19からも放熱されるため、前記ミ
ックスドア17は完全に閉とする必要がある。そして、
レシ−バタンク34を通過して気液分離され、電動弁3
5,36を通過して膨張され、第1及び第2のエバポレ
ータ14,15を通過することで、ここを通過する空気
の熱を吸収して蒸発する。そして、アキュムレータ37
を介してコンプレッサ30に回帰するものである。
【0038】また、フロント側及びリア側空調装置2,
3について言えば、送風機12,13の稼働によって吸
引された空気は、第1及び第2のエバポレータ14,1
5を通過することによって冷却され、フロント側及びリ
ア側空調装置2,3で冷房モードを設定することができ
る。
【0039】第3に示す運転モードは、フロント側空調
装置2を除湿暖房モード、リア側空調装置3をオフモー
ドに設定したものである。この場合、後部座席に乗員が
少ない場合等、フロント側空調装置2のみの稼働で十分
な温調が可能な場合である。
【0040】この場合、三方弁32は(A)側に設定さ
れ、第1の電動弁35は開、第2の電動弁36は閉とす
る。さらに、フロント側のミックスドア16は開、フロ
ント側送風機12はオン(ON)、リア側送風機13は停止
(OFF)と設定される。リア側のミックスドア17は表に
おいては閉と設定されているが、リア側空調装置3自体
が停止状態であるため、特に設定する必要はない。
【0041】これによって、コンプレッサ30から吐出
された圧縮冷媒は、三方弁32を介して外部熱交換器3
3に送られ、この外部熱交換器33において放熱して凝
縮する。そして、内部コンデンサ19を通過して第1の
電動弁35で膨張し、第1のエバポレータ14で吸熱し
て蒸発する。そして、アキュムレータ37を介してコン
プレッサ30に回帰する。したがって、フロント側空調
装置2のみの除湿暖房モードを実施することができる。
【0042】さらに、第4に示す運転モードは、フロン
ト側空調装置のみを冷房モードに設定したもので、三方
弁32を(A)側に、第1の電動弁を開、第2の電動弁
を閉フロント側のミックスドア16を閉、フロント側送
風機12をオン、リア側送風機13をオフに設定する。
これによって、フロント側空調装置蚤の冷房モードを実
施することができる。
【0043】さらにまた、第5に示す運転モードは、フ
ロント側空調装置2を除湿暖房モード、リア側空調装置
3を暖房( MAX暖房)としたもので、三方弁32は
(B)側に設定され、第1の電動弁35を開、第2の電
動弁36を閉、フロント側及びリア側のミックスドア1
6,17を共に開、送風機12,13を共にオンに設定
する。これによって、コンプレッサ30で圧縮された冷
媒は、三方弁32を介してバイパス通路52を通り、内
部コンデンサ19に送られる。この内部コンデンサ19
において、冷媒は通過する空気に放熱して凝縮し、レシ
ーバタンク34を介して第1の電動弁35で膨張し、第
1のエバポレータ14で通過する空気の熱を吸収して蒸
発する。そして、アキュムレータ37を介してコンプレ
ッサ30に回帰する。
【0044】したがって、フロント側空調装置2におい
ては、送風機12によって吸引された空気が第1のエバ
ポレータ14で冷却除湿され、ヒータコア18で加熱さ
れて所望の温度に加熱された空気を得ることができ。ま
た、リア側空調装置3においては、第2のエバポレータ
15が稼働していないため、送風機13によって吸引さ
れた空気は、そのまま内部コンデンサ19を通過して加
熱される。よって、第5に示す運転モードを実施するこ
とができる。尚、リア側空調装置3において、第2のエ
バポレータ15に至る第2の冷却通路を閉鎖することか
ら、エバポレータ15による空気の冷却が行われないこ
とから、暖房のみのモードとなるため、マックス暖房
(MAX暖房)と表中に記載した。以下、同様とする。
【0045】また、この発明に係る第2の冷房サイクル
は、図2に示すものである。この第2の冷房サイクル
は、コンプレッサ30と、このコンプレッサ30に接続
されたリア側空調装置3に配された内部コンデンサ19
と、この内部コンデンサ19から第1の電磁弁(SV1) 6
6と膨張弁67が並列に接続された回路を介して接続さ
れる外部熱交換器33と、この外部熱交換器33と逆止
弁69及びレシ−バタンク34を介して接続され、第4
の電磁弁(SV4) 61及び膨張弁63が直列に配された第
1の冷却通路90と、この第1の冷却流路90に並列に
接続され、第5の電磁弁(SV5) 62及び膨張弁64が直
列に配された第2の冷却通路91と、前記第1の冷却流
路90及び前記第2の冷却通路91に直列に接続される
アキュムレータ37と、前記第1の電磁弁(SV1) 66と
膨張弁67が並列に接続された回路、前記外部熱交換器
33及び前記逆止弁69を迂回し、前記内部コンデンサ
19と前記レシ−バタンク34を直接接続する第1のバ
イパス通路70と、この第1のバイパス通路70を開閉
する第2の電磁弁(SV2) 65と、前記外部熱交換器33
の下流側と前記アキュムレータ37の上流側とを連通す
る第2のバイパス通路71と、この第2のバイパス通路
72を開閉する第3の電磁弁(SV3) 68とによって構成
される。尚、この第2の実施の形態においては、第1及
び第2の冷却通路90,91には第4及び第5の電磁弁
61,62と膨張弁63,64とを直列に接続したもの
を使用したが、これは第1の実施の形態に使用した第1
及び第2の電動弁に置き換えても良いものである。
【0046】以上の構成の第2の冷房サイクルでは、例
えば下記する表2に示す運転モードが設定される。先ず
第1の運転モードは、フロント側空調装置2及びリア側
空調装置3を共に除湿暖房モードに設定したもので、第
1の電磁弁(SV1) 66を閉、第2の電磁弁(SV2) 65を
開、第3の電磁弁(SV3) 68を開とし、第4及び第5の
電磁弁(SV4),(SV5) 61,62は共に開、ミックスドア
16,17も共に開、送風機12,13は共に稼働(ON)
とする。これによって、この運転モードにおいては、第
1の電磁弁66が閉とされることから内部コンデンサ1
9を吐出した冷媒は膨張弁67を通過することとなるた
め外部熱交換器33はエバポレータとして働く。さら
に、第2の電磁弁65及び第3の電磁弁68によって第
1及び第2のバイパス通路70,71が連通するため、
前記内部コンデンサ19の下流側に3つの冷却通路が形
成されることとなる。このため、第1及び第2の冷却通
路90,91の第1及び第2のエバポレータ14,15
で吸熱された熱に加えて外部熱交換器で吸熱された熱が
内部コンデンサ19で放熱されるために、リア側空調装
置5の加熱量を十分に確保できるものである。
【0047】
【表2】
【0048】したがって、第1及び第2のエバポレータ
14,15で冷却除湿された空気を、ヒータコア18及
び内部コンデンサ19で所望の温度に加熱できるため
に、フロント側及びリア側空調装置2,3において除湿
暖房モードを実施することができるものである。
【0049】また、第2の運転モードは、フロント側及
びリア側空調装置2,3を共に冷房モードに設定したも
ので、第1の電磁弁66を開、第2の電磁弁65を閉、
第3の電磁弁68を閉とし、第4及び第5の電磁弁6
1,62を開、ミックスドア16,17を開、送風機1
2,13を稼働(ON)するものである。これによって、第
2及び第3のバイパス通路70,71は閉鎖される。そ
して、第1の電磁弁66が開となることから冷媒は膨張
弁67を迂回し、外部熱交換器33は外部熱交換器とな
る。
【0050】このため、コンプレッサ30から吐出され
た冷媒は、内部コンデンサ19及び外部熱交換器33に
おいて凝縮され、そしてレシーバタンク34を介して第
1及び第2の冷却通路90,91に流れる。この第1及
び第2の冷却通路90,91の第1及び第2のエバポレ
ータ14,15において、この第1及び第2のエバポレ
ータ14、15を通過する空気の熱を吸収し、空気の冷
却を行う。特にリア側空調装置3においては、内部コン
デンサ19からの発熱があるが、ミックスドア17で内
部コンデンサ19に至る通路を閉鎖することで冷房モー
ドを達成している。
【0051】第3の運転モードは、フロント側のみを除
湿暖房モードに設定するもので、第1の電磁弁66を
閉、第2の電磁弁65を開、第3の電磁弁68を開、第
4の電磁弁61を開、第5の電磁弁62を閉、フロント
側のミックスドア16を開、リア側のミックスドア17
を閉、フロント側の送風機12のみを稼働させるように
するものである。これによって、第1の運転モードに対
してリア側空調装置3を停止させる構成となることか
ら、フロント側空調装置2のみの除湿暖房モードを実施
することができるものである。
【0052】第4の運転モードは、フロント側のみを冷
房モードに設定するもので、これも第2の運転モ−ドに
対してリア側空調装置3を停止させる構成とするもので
ある。これによってフロント側空調装置2のみを冷房モ
ードに設定することができる。
【0053】第5の運転モードは、フロント側を除湿暖
房モード、リア側を暖房モードに設定するもので、第1
の電磁弁66を閉、第2の電磁弁65を開、第3の電磁
弁68を開、第4の電磁弁61を開、第5の電磁弁62
を閉、ミックスドア16,17を閉、送風機12,13
を稼働させるものである。したがって、コンプレッサ3
0から吐出された冷媒は、内部コンデンサ19を通過し
て放熱して凝縮し、連通された第1及び第2のバイパス
通路70,71によって、並列に配置されることとなる
2つのエバポレータ、外部熱交換器33及び第1のエバ
ポレータ14で吸熱して蒸発することとなる。尚、第2
の冷却通路91は閉鎖されている。これによって、フロ
ント側空調装置2は除湿暖房モードで稼働できる。また
リア側空調装置3は第2の冷却通路91が閉鎖されるの
で、暖房モードでの稼働となる。
【0054】第6の運転モードは、フロント側及びリア
側を共に暖房モードとするもので、この第2の冷房サイ
クルによって可能となる運転モードである。この場合、
第1の電磁弁66を閉、第2の電磁弁65を閉、第3の
電磁弁68を開、第4及び第5の電磁弁61,62を
閉、ミックスドア16,17を開、送風機12,13を
オンとする。これによって、コンプレッサ30から吐出
される冷媒は、内部コンデンサ19で放熱して凝縮し、
膨張弁67にて膨張してエバポレータとなる外部熱交換
器33において蒸発する。この冷房サイクルはリア側空
調装置3に対してのみ稼働するようになるため、リア側
空調装置3の加熱量を十分に確保できるものである。ま
た、フロント側空調装置においては、ヒータコア18の
みが稼働され、ミックスドア16はこのヒータコア18
に至る通路を開放する。これによって、フロント側及び
リア側空調装置2,3において暖房モードが可能となる
ものである。
【0055】図3に示される第3の冷房サイクルは、図
2に示される第2の冷房サイクルから第2のバイパス通
路71及び第3の電磁弁68を削除したものである。こ
れによって、フロント側及びリア側空調装置2,3が共
に暖房モードである運転モードは不可能となるものの、
コストダウンを図ることができるものである。
【0056】この第3の冷房サイクルにおいて、下記す
る表3に示す第1の運転モードは、フロント側及びリア
側空調装置2,3を共に除湿暖房モードに設定するもの
で、第2の電磁弁65を開、第4及び第5の電磁弁6
1,62を開、ミックスドア16,17を開とし、送風
機12,13を稼働するものである。尚、この場合にお
いて、第1の電磁弁66は閉とされるが、第1のバイパ
ス通路70が連通されることから、外部熱交換器33に
は殆ど冷媒が流れないものである。
【0057】
【表3】
【0058】これによって、コンプレッサ30から吐出
された冷媒は、内部コンデンサ19において放熱凝縮
し、第1のバイパス通路70から第1及び第2の冷却通
路90,91に至る。したがって、第1及び第2のエバ
ポレータ14及び15で冷却除湿された空気をヒータコ
ア18及び内部コンデンサ19によって加熱できるた
め、フロント側及びリア側空調装置2,3において除湿
暖房モードを実施できるものである。
【0059】第2の運転モードは、フロント側及びリア
側空調装置2,3を冷房モードに設定するもので、第1
の電磁弁66を開、第2の電磁弁65を閉、第4及び第
5の電磁弁61,62を開、ミックスドア16,17を
閉とし、送風機12,13を稼働させるものである。こ
れによって、コンプレッサ30から吐出された冷媒は、
内部コンデンサ19で放熱凝縮し、さらに第1の電磁弁
66の開放によってコンデンサとなる外部熱交換器33
で放熱凝縮される。そして、第1及び第2の冷却通路9
0,91において、第1及び第2の膨張弁63,64で
膨張し、第1及び第2のエバポレータで吸熱蒸発するも
のである。また、リア側空調装置3において、内部コン
デンサ19に至る通路はミックスドア17によって閉鎖
されるために、フロント側及びリア側空調装置2,3は
冷房モードで稼働されるものである。
【0060】第3の運転モードは、フロント側のみを除
湿暖房モードに設定するもので、第1の電磁弁66を
閉、第2の電磁弁65を開、第4の電磁弁61を開、第
5の電磁弁62を閉、フロント側のミックスドア16を
開、リア側のミックスドア17を閉、フロント側の送風
機12のみを稼働させるようにするものである。これに
よって、第1の運転モードに対してリア側空調装置3を
停止させる構成となることから、フロント側空調装置2
のみの除湿暖房モードを実施することができるものであ
る。
【0061】第4の運転モードは、フロント側のみを冷
房モードに設定するもので、これも第2の運転モ−ドに
対してリア側空調装置3を停止させる構成とするもので
ある。これによってフロント側空調装置2のみを冷房モ
ードに設定することができる。
【0062】第5の運転モードは、フロント側を除湿暖
房モード、リア側を暖房モードに設定するもので、第1
の電磁弁66を閉、第2の電磁弁65を開、第4の電磁
弁61を開、第5の電磁弁62を閉、ミックスドア1
6,17を開、送風機12,13を稼働させるものであ
る。これによって、コンプレッサ30から吐出された冷
媒は、内部コンデンサ19で放熱凝縮したのち、第1の
バイパス通路70を通過して第1の冷却通路90に至
る。そして、第1のエバポレータ14で吸熱蒸発してコ
ンプレッサ30に回帰するものである。したがって、フ
ロント側空調装置2においては、第1のエバポレータ1
4を通過して除湿冷却された空気を、ヒータコア18に
て加熱でするので除湿暖房モードとなり、リア側空調装
置3では第2のエバポレータ15は稼働しないので、送
風機13の稼働で吸入された空気は内部コンデンサ19
で加熱されるので暖房モードとなる。
【0063】図4で示す第4の冷房サイクルは、コンプ
レッサ30と、リア側空調装置3内に配置された内部コ
ンデンサ19と、、第3の電動弁(EMV3)82と、外部熱
交換器33と、第1の電動弁(EMV1)35及び第1のエバ
ポレータ14を有する第1の冷却通路90と、この第1
の冷却通路90に並列に接続されると共に第2の電動弁
(EMV2)36及び第2のエバポレータ15を有する第2の
冷却通路91と、アキュムレ−タ37と、さらに、前記
内部コンデンサ19及び前記第3の電動弁82を迂回す
る第3のバイパス通路85と、前記コンプレッサ30の
吐出口近傍に設けられ、前記内部コンデンサ19側へと
前記第1のバイパス通路85側とを切り換える三方弁8
6と、前記第3のバイパス通路85上に設けられ、この
第3のバイパス通路85の合流点からの逆流を防止する
逆止弁84と、同じく前記第3の電動弁82の流出側に
配され、前記第3のバイパス通路85の合流点からの逆
流を防止する逆止弁83と、前記第1及び第2の冷却通
路90,91をバイパスする第4のバイパス通路81
と、この第4のバイパス通路81を開閉する第6の電磁
弁80とによって構成される。
【0064】この構成の第4の冷房サイクルにおいて、
下記する表4に示される第1の運転モードは、フロント
側及びリア側空調装置2,3を共に除湿暖房モードに設
定するもので、三方弁86を(D)側に切り換え、第6
の電磁弁80を閉、第3の電動弁82を開、第1及び第
2の電動弁35,36を開、ミックスドア16,17を
開とし、送風機12,13を稼働させるものである。
尚、第3の電動弁82を開する場合には、第3の電動弁
82を膨張弁として使用するため、必要に応じて開度制
御が実施される。
【0065】
【表4】
【0066】これによって、コンプレッサ30から吐出
された冷媒は、三方弁86を介して内部コンデンサ19
に至り、ここで放熱凝縮する。そして、第3の電動弁8
2にで膨張し、外部熱交換器33にて蒸発が行われる。
この外部熱交換器33での蒸発は前記第3の電動弁82
にてその蒸発程度が制御される。具体的には、次の第1
及び第2の冷却通路90,91の第1及び第2のエバポ
レータ14,15で残りの蒸発が行われるように制御さ
れるものである。したがって、第1及び第2のエバポレ
ータ14,15は所定の割合で通過する空気を冷却して
除霜することが可能となり、またこの冷却された空気は
ヒータコア18若しくは内部コンデンサ19によって加
熱されるために、フロント側及びリア側空調装置2,3
において、除湿暖房モードが実施されるものである。
【0067】また、第2の運転モードは、フロント側及
びリア側空調装置2,3を共に冷房モードとするもの
で、三方弁86を(C)側へ切り換え、前記第6の電磁
弁80を閉、第1及び第2の電動弁35,36を開、ミ
ックスドア16,17を閉とし、送風機12,13を稼
働させるものである。これによって、コンプレッサ30
から吐出された冷媒は、三方弁86を介して第3のバイ
パス通路85を通り、外部熱交換器33に至る。そし
て、この外部熱交換器33を外部熱交換器として放熱凝
縮し、前記第1及び第2の冷却通路90,91に至るも
のである。この第1及び第2の冷却通路90,91にお
いて、第1及び第2の電動弁35,36で膨張し、第1
及び第2のエバポレータ14,15で吸熱蒸発する。し
たがって、第1及び第2のエバポレータ14,15で通
過する空気が冷却されるので、フロント側及びリア側空
調装置2,3において冷房モードが実施されるものであ
る。
【0068】第3の運転モードは、フロント側のみ除湿
暖房モードを実施するもので、三方弁86は(C)側へ
切り換えられ、第6の電磁弁80は閉、第1の電動弁3
5を開、第2の電動弁36を閉、ミックスドア16を
開、ミックスドア17を閉、送風機12のみを稼働させ
るものである。これによって、コンプレッサ30から吐
出された冷媒は、外部熱交換器33で放熱凝縮し、第1
の電動弁35で膨張し、第1のエバポレータ14で吸熱
蒸発する。したがって、リア側空調装置3が停止状態と
なり、第1のエバポレータ14で冷却除湿サレタ空気
を、ヒータコア18で加熱できるので、フロント側空調
装置2のみの除湿暖房が実施される。
【0069】第4の運転モードは、フロント側のみ冷房
モードを実施するもので、三方弁86は(C)側へ、第
6の電磁弁80は閉、第1の電動弁35を開、第2の電
動弁36を閉、ミックスドア16,17を閉、送風機1
2のみを稼働させるものである。これによって、上記第
3の運転モードに対してミックスドア16が閉となる構
成であるため、ヒータコア18での加熱工程が削除され
るために、フロント側空調装置2のみの冷房モードが実
施されるものである。
【0070】第5の運転モードは、フロント側を除湿暖
房モード、リア側を暖房モードに設定するもので、三方
弁86を(D)、第6の電磁弁80を閉、第3の電動弁
82を開(開度制御)、第1の電動弁35を開、第2の
電動弁36を閉、ミックスドア16,17を開とし、送
風機12,13を稼働させるものである。これによっ
て、コンプレッサ30から吐出された冷媒は、内部コン
デンサ19で放熱凝縮し、第3の電動弁82で調節され
た量で外部熱交換器33で吸熱蒸発する。さらに、この
冷媒は、第1の電動弁35で膨張され、第1のエバポレ
ータ14で吸熱蒸発する。これによって、フロント側空
調装置2において、第1のエバポレータあ14の冷却力
は、第3及び第1の電動弁82,35で調節され、この
調節された能力によって通過する空気を冷却除湿する。
そしてその空気がヒータコア18で加熱されることから
フロント側空調装置2では除湿暖房モードが実施される
こととなる。また、外部熱交換器33及び第1のエバポ
レータ14によって吸熱された熱を、内部コンデンサ1
9で放熱するようにしたために、リア側空調装置3での
加熱能力を十分に確保できるものである。
【0071】第6の運転モードは、フロント側及びリア
側を共に暖房モードに設定するもので、三方弁を
(D)、第6の電磁弁80を開、第1及び第2の電動弁
35,36を閉、ミックスドア16,17を開とし、送
風機12,13を稼働させる。これによって、コンプレ
ッサ30から吐出された冷媒は、三方弁86から内部コ
ンデンサ19に至り、ここで放熱凝縮する。そしてその
冷媒は、第3の電動弁82において膨張した後、外部熱
交換器33にて吸熱蒸発する。そして、第2のバイパス
通路81を通過してアキュムレ−タ37に至り、コンプ
レッサ30に回帰するものである。したがって、フロン
ト側空調装置2及びリア側空調装置3において、エバポ
レータ14,15は稼働せず、加熱手段としてのヒータ
コア18及び内部コンデンサ19による熱交換のみが行
われるために、フロント側及びリア側空調装置2,3で
の暖房運転が可能となるものである。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、一方の空調装置の加熱手段をエンジン冷却水を熱源
とするヒータコアとし、他方の空調装置の加熱手段を冷
房サイクルの放熱工程であるコンデンサとしたことによ
って、エンジン冷却水の熱源としての容量不足を補うこ
とができるものである。
【0073】また、冷媒の放熱工程を熱源としたことか
ら速暖性があるため、空調の応答性を高めることがで
き、またコンプレッサの駆動をモータによる駆動とする
ことによってエンジン停止時においても暖房を行うこと
が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の冷房サイクルを具備した車両用空調装置
の構成を示した説明図である。
【図2】第2の冷房サイクルの構成を示した説明図であ
る。
【図3】第3の冷房サイクルの構成を示した説明図であ
る。
【図4】第4の冷房サイクルの構成を示した説明図であ
る。
【符号の説明】
1 車両用空調装置 2 フロント側空調装置 3 リア側空調装置 12,13 送風機 14 第1のエバポレータ 15 第2のエバポレータ 16,17 ミックスドア 18 ヒータコア 19 内部コンデンサ 30 コンプレッサ 33 外部熱交換器 90 第1の冷却通路 91 第2の冷却通路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、最上流側に吸入口、最下流
    側に吹出口を有する空調ダクト内に、第1の送風手段
    と、冷房サイクルの一部を構成する第1の冷却手段と、
    エンジン冷却水を熱源とする第1の加熱手段と、この第
    1の加熱手段を通過する空気量を調節する第1の加熱量
    調節手段とを具備する第1の空調装置と、 少なくとも、最上流側に吸入口、最下流側に吹出口が形
    成された空調ダクト内に、第2の送風手段と、冷房サイ
    クルの一部を構成する第2の冷却手段と、冷房サイクル
    の凝縮器である第2の加熱手段と、この第2の加熱手段
    を通過する空気量を調節する第2の加熱量調節手段とを
    具備する第2の空調装置とからなることを特徴とする車
    両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記冷房サイクルは、 コンプレッサと、 このコンプレッサに直列に接続される外部熱交換器と、 この外部熱交換器をバイパスするバイパス通路と、 前記外部熱交換器に至る通路と前記バイパス通路とを切
    り換える切換手段と、 前記外部熱交換器及び前記バイパス通路に直列に接続さ
    れる前記第2の加熱手段としての内部コンデンサと、 前記内部コンデンサと前記コンプレッサの間に配され、
    通過する冷媒を膨張させる第1の膨張手段と前記第1の
    冷却手段としてのエバポレータが直列に配された第1の
    冷却流路と、 この第1の冷却流路に並列に接続され、通過する冷媒を
    膨張させる第2の膨張手段と前記第2の冷却手段として
    のエバポレータが直列に配された第2の冷却流路とを具
    備することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の膨張手段は、通路の
    断面積を0〜100%の割合で変化させることのできる
    電動弁であることを特徴とする請求項2記載の車両用空
    調装置。
  4. 【請求項4】 前記外部熱交換器の下流側には、前記バ
    イパス通路との合流点の手前に、前記バイパス通路側か
    らの逆流を防止する逆止弁が設けられていることを特徴
    とする請求項2又は3記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記冷房サイクルは、 コンプレッサと、 このコンプレッサの直列に接続された前記第2の加熱手
    段としての内部コンデンサと、 この内部コンデンサに直列に接続される外部熱交換器
    と、 この外部熱交換器の上流側に配される第1の膨張手段
    と、 第1の開閉手段によって開閉される外部熱交換器の第1
    のバイパス通路と、 前記外部熱交換器及び前記バイパス通路の合流点と前記
    コンプレッサとの間に接続され、通過する冷媒を膨張さ
    せる第1の膨張手段と前記第1の冷却手段としてのエバ
    ポレータが直列に配された第1の冷却流路と、 この第1の冷却流路に並列に接続され、通過する冷媒を
    膨張させる第2の膨張手段と前記第2の冷却手段として
    のエバポレータが直列に配された第2の冷却流路と、 前記外部熱交換器の下流側と前記コンプレッサとを直接
    接続する第2のバイパス通路と、 この第2のバイパス通路を開閉する第2の開閉手段とを
    具備することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装
    置。
  6. 【請求項6】 前記冷房サイクルは、 コンプレッサと、 このコンプレッサの直列に接続された前記第2の加熱手
    段としての内部コンデンサと、 この内部コンデンサに直列に接続される外部熱交換器
    と、 この外部熱交換器の上流側に配される第1の膨張手段
    と、 第1の開閉手段によって開閉される外部熱交換器の第1
    のバイパス通路と、 前記外部熱交換器及び前記バイパス通路の合流点と前記
    コンプレッサとの間に接続され、通過する冷媒を膨張さ
    せる第1の膨張手段と前記第1の冷却手段としてのエバ
    ポレータが直列に配された第1の冷却流路と、 この第1の冷却流路に並列に接続され、通過する冷媒を
    膨張させる第2の膨張手段と前記第2の冷却手段として
    のエバポレータが直列に配された第2の冷却流路とを具
    備することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の膨張手段は、電磁弁と膨張弁
    とを並列に接続したものであり、第2及び第3の膨張手
    段は、電磁弁と膨張弁とを直列に接続したものであるこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2及び第3の膨張手段は、
    通路の断面積を0〜100%の割合で変化させることの
    できる電動弁であることを特徴とする請求項5、6又は
    7記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記外部熱交換器の下流側には、前記第
    1のバイパス通路との合流点の手前に、前記第1のバイ
    パス通路側からの逆流を防止する逆止弁が設けられてい
    ることを特徴とする請求項5,6、7又は8記載の車両
    用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記冷房サイクルは、 コンプレッサと、 このコンプレッサに直列に接続された前記第2の加熱手
    段としての内部コンデンサと、 この内部コンデンサに直列に接続された第1の膨張手段
    と、 前記第1の膨張弁の下流側に配される外部熱交換器と、 前記内部コンデンサ及び前記第1の膨張手段とをバイパ
    スする第1のバイパス通路と、 前記内部コンデンサに至る通路と前記第1のバイパス通
    路とを切り換える切換手段と、 前記外部熱交換器と前記コンプレッサとの間に接続さ
    れ、通過する冷媒を膨張させる第1の膨張手段と前記第
    1の冷却手段としてのエバポレータが直列に配された第
    1の冷却流路と、 この第1の冷却流路に並列に接続され、通過する冷媒を
    膨張させる第2の膨張手段と前記第2の冷却手段として
    のエバポレータが直列に配された第2の冷却流路と、 前記第1の及び第2の冷却流路をバイパスする第2のバ
    イパス通路と、 この第2のバイパス通路を開閉する開閉手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記第1、第2及び第3の膨張手段
    は、通路の断面積を0〜100%の割合で変化させるこ
    とのできる電動弁であることを特徴とする請求項10記
    載の車両用空調装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のバイパス通路上には、該第
    1のバイパス通路の下流側合流点からの逆流を防止する
    逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項10又
    は11記載の車両用空調装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の膨張手段と前記第1のバイ
    パス通路の下流側合流点との間には、前記第1のバイパ
    ス通路の下流側合流点からの逆流を防止する逆止弁が設
    けられていることを特徴とする請求項10,11又は1
    2記載の車両用空調装置。
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