JPH105914A - 網状体の製造方法 - Google Patents
網状体の製造方法Info
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Abstract
網状体の細長条体の交差部分のみを能率的に互いにろう
付する。 【解決手段】組み合わせた細長条体3,4にバインダー
液11を散布してその交差部分に液溜り部分12aを形
成し、これを乾燥して他部分のバインダー液11を蒸発
させ、この液溜り部分12aを残留させ、この後にろう
材の粉末を散布してこの液溜り部分に吸着捕捉させ、こ
の交差部分の間隙内のみにろう材の粉末を保持させる。
Description
材、管材、型材等の細長条体を互いに交差するように組
み合わせた網状体を製造する方法に関する。さらに特定
すれば、本発明は、細長条体の交差部分をろう付した網
状体を能率的に製造する方法に関するものである。
わち線材、棒材、管材、型材等の細長い条体を互いに交
差させて組み合わせた構造体は各種の用途に用いられて
いる。このような網状体としては、たとえば金網のよう
に組み合わされた細長条体が互いにその弾性力によって
それらの交差部分の嵌合を保持し、所定の形状を維持す
るように一体化したものがある。また、格子のように、
これらの細長条体の弾性力による嵌合維持によらず、細
長条体の交差部分を互いにスポット溶接、抵抗溶接等で
溶接して一体化したものもある。
各細長条体の互いの結合が弱く、全体としての強度が小
さいという不具合があった。すなわち、金網のように、
線材を互いの弾性力で嵌合させるように組み合わせたも
のは、これらの線材相互の結合が弱く、これら線材の目
ずれが生じやすい。また、格子のように、棒材をその交
差部分で溶接したものであっても、これら棒材の交差部
分は原則的に点接触であるので、この交差部分での溶接
面積が小さく、十分な強度が得られない。
用途に使用される網状体は、線材等の細長条体に交差部
分を互いにろう付けすることが好ましい。このろう付け
は、母材である細長条体を溶融させないため、この交差
部分のろう付部の強度が低下しない。また、このろう材
は、この交差部分の隙間に充填されるので、大きな接合
面積が得られ、強度も大である。
体、またはスターリング機関の蓄熱体として微細な目の
金網を使用するものがある。この場合に、この金網の線
材の交差部分を上記のようにろう付することにより、強
度が大きくなるとともに、この交差部分の隙間がろう材
で埋められ、かつこのろう材の表面形状は円滑であるの
で、この交差部分の整流作用をなし、ガスの流通抵抗を
低減させることができる。また、このように交差部分を
ろう付することにより、この交差部分での線材間の熱伝
達が大きくなり、これら線材の温度が均一になる等の効
果がある。
て、その細長条体の交差部分を全てろう付するのは多大
の労力を必要とし、その製造は極めて非能率的であっ
た。このような網状体の交差部分を能率的にろう付する
には、このような網状体全体を溶融したろう材に浸漬す
るいわゆるドブ漬法がある。しかし、このような方法
は、交差部分のみならずこの網状体を構成する細長条体
全体がろう材で被覆されてしまうため、ろう材が無駄に
なるとともに外観が低下する等の不具合がある。また、
微細な目の網状体では、ろう材が目の中に充填されてし
まい、いわゆる目潰れを生じるという不具合もある。
基づいてなされたもので、網状体の細長条体の交差部分
を重点的にろう材でろう付し、ろう材の無駄や外観の低
下を防止し、またこのようなろう付を能率的におこなう
ことができる網状体の製造方法を提供するものである。
発明は、複数の細長条体を互いに交差させて組み合わせ
る工程と、これらの細長条体の表面に対して濡れ性を有
するバインダー液をこれら細長条体の表面に付着させ、
これらの細長条体の交差部分の隙間に表面張力によりバ
インダー液の液溜り部分を形成させる工程と、上記の細
長条体に付着したバインダー液のほとんどを蒸発させ、
これらの細長条体の交差部分に保持された上記の液溜り
部分のバインダー液を重点的に残留させ、他の部分に付
着したバインダー液を蒸発乾燥させる工程と、ろう材の
粉末を少なくとも上記のバインダー液の液溜り部分に散
布し、このろう材の粉末を上記の液溜り部分のバインダ
ー液に吸着混合させ、これらの細長条体の交差部分にろ
う材とバインダー液の混合したろう材ペーストを付着さ
せる工程と、この細長条体を加熱し、これら細長条体の
交差部分を互いにろう付する工程とを具備したものであ
る。
上記の交差部分に残留している液溜り部分以外の部分に
はほとんど付着せず、この交差部分に残留しているバイ
ンダー液に吸着混合されてこの交差部分のみに多くのろ
う材のペーストが付着されるので、この交差部分を重点
的にろう付することができる。したがって、ろう材が無
駄にならず、外観が向上するとともに、ろう材による目
潰れ等の不具合を生じることがない。さらに、この方法
は網状体全体にバインダー液を散布するか、またはこの
全体をバインダー液中に浸漬した後、乾燥時間を適切に
設定するだけで、細長条体の交差部分以外の部分に薄膜
状に付着しているほとんどのバインダー液を乾燥し、か
つこの交差部分にバインダー液の液溜り部分を残留させ
ることができ、工程が簡単で極めて能率的である。
とも一部の上記の細長条体の表面にろう材の粉末とバイ
ンダー液とを混合したろう材ペーストを塗布する工程
と、これらの細長条体を互いに交差するように配置する
工程と、交差した細長条体をその交差部分が摺動するよ
うに相対的に移動させ、その表面のろう材ペーストをこ
の相対的な摺動によって交差部分の隙間内に集積する工
程と、これらの細長条体を加熱してこれら細長条体の交
差部分を互いにろう付する工程とを具備したものであ
る。
細長条体の表面のろう材ペーストがかき取られて交差部
分の隙間内に集積され、かつこの交差部分以外の部分の
ろう材ペーストは除去されるので、この交差部分のみを
ろう付をすることができ、ろう材が無駄にならず、また
外観も向上するとともに、ろう材による目潰れを生じる
こともない。また、この方法は細長条体の一部にろう材
を塗布し、この後に細長条体を組み合わせて移動させる
だけであるので、工程が簡単で極めて能率的である。
形態を説明する。図1ないし図6には、本発明の第1の
実施形態を示す。このものは、細長条体としての線材を
平織状に組み合わせ、かつこれらの線材の交差部分のみ
をろう付した網状体を製造する方法である。なお、この
方法は、細長条体として帯板材、棒材、管材、型材その
他の細長条体を使用したものでもよく、またはこれらの
組み合わせは平織状にかぎらずその他の組み合わせ態様
のものについても同様に実施することができる。
す。図中の2は枠体で、この枠体2内には細長条体とし
ての複数の線材3,4が互いに直交するように配置され
ている。これらの線材3,4は、互いに直角に交差し、
かつ交差状態が交互に表裏反転するようないわゆる平織
状に配置されている。また、これらの線材3,4の端部
は、上記の枠材の表面または裏面に重ねられるか、また
はこの枠材2に形成された孔内に挿入される。なお、こ
の実施形態では、上記の線材3,4はその組み合わせ状
態で弾性力により各交差部分の嵌合が維持されているも
のである。
3,4はそれらの交差部分において互いにろう材5によ
りろう付接合されている。これらの線材3,4の断面形
状は円形で、かつ直交するように交差しているので、こ
れらの交差部分ではこれら線材3,4は互いに点接触で
ある。しかし、この交差部分における線材3,4の表面
間の間隙内には、ろう付けの際の溶融したろう材が表面
張力により保持され、このろう材5はこの交差部分の線
材3,4の表面の比較的広い範囲にわたって接合され、
十分な強度を有している。また、このろう材5はこの交
差部分の間隙を埋め、この交差部分の外形形状を円滑に
している。なお、これら線材3,4の端部と上記の枠材
2とは、上記と同様のろう付による接合、またはその他
の接合がなされている。
法の実施形態を説明する。まず、上記の線材3,4を組
み合わせて網状体を構成する。この場合、上記の枠体2
は最初から取り付けておいても、または後から取り付け
てもよい。
の表面全体にバインダー液11を被着させる。このバイ
ンダー液11は、たとえば水を基剤とし、これにこの線
材の表面に対する濡れ性や表面張力、蒸発速度、粘度等
を調整する成分、またはろう付のための成分を添加した
ものである。なお、このバインダー液11の成分は、完
全に蒸発し、乾燥した後に線材の表面に被膜等を残さな
いものが好ましい。また、このバインダー液11の被着
は、たとえばこの網状体全体にバインダー液を散布する
か、またはこの網状体をバインダー液中に浸漬しておこ
なう。
たバインダー液11は、この線材3,4の表面には薄膜
状に付着するが、これらの線材3,4の交差部分の隙間
内には、その表面張力によってある程度の量が保持さ
れ、液溜り部分12aが形成される。なお、この交差部
分に保持される液溜り部分12aのバインダー液の量
は、上記のようにこのバインダー液11の組成等によっ
て調整および制御することができる。
インダー液を自然乾燥または加熱乾燥、あるいは真空乾
燥等によって蒸発させる。この場合に、この線材3,4
の表面の薄膜状のバインダー液11は、短時間で蒸発乾
燥するが、上記の液溜り部分12aのバインダー液はそ
の一部のみしか蒸発しない。したがって、上記の薄膜状
のバインダー液11がほとんど、すなわち実質的に蒸発
乾燥した後にも、図4に示すようにこのバインダー液の
液溜り部分12bが残留する。
状体全体にろう材の粉末を散布する。この散布されたろ
う材粉末は、線材3,4の表面の乾燥した部分には実質
的に付着しない。これに対して、このろう材粉末は、上
記の交差部分の液溜り部分12bの液表面に吸着捕捉さ
れ、この液溜り部分12bのバインダー液に懸濁してろ
う材ペースト12cが形成され、このろう材ペースト1
2cは、この液溜り部分12bすなわちこの交差部分の
間隙内に保持される。なお、このろう材の粉末の付着方
法は上記のようにこのろう材の粉末の散布に限らず、た
とえばこの網状体をろう材の粉末中に埋没させた後に取
り出してもよく、少なくともこの交差部分の液溜り部分
にろう材の粉末が接触すればどのような方法でも良い。
2cを乾燥させた後に、この網状体全体を加熱炉に搬入
し、この線材3,4を加熱してろう材を溶融させ、図6
に示すようにこれら線材3,4の交差部分をろう材5に
より接合する。
とをろう付により接合する場合には、上記の工程を行う
前にこれら線材4,5の端部を枠材2に重ねて保持する
か、またはこの枠材2に形成した隙間や孔内にこれら線
材3,4の端部を挿入しておき、上記のような工程を行
うことにより、この線材3,4の交差部分のろう付と同
時に、これら線材3,5と枠材2とのろう付を行うこと
ができる。
の必要部分のみをろう付することができ、その他の不必
要な部分にはろう材が被覆されない。したがって、この
ろう材が無駄にならず、また外観も向上する。また、こ
れらの線材3,4は交差部分において互いにろう付され
ているので、構造的に強固であり、またこのろう材によ
って交差部分の隙間が埋められるとともに、このろう材
の外形形状はこの交差部分を円滑に連続させるような形
状であるから、この網状体を通過する流体の抵抗を軽減
するとともに、外観も向上する。また、この線材3,4
の交差部分はろう材5により接合されているので、この
部分の熱伝達が大きくなり、この網状体を触媒担体や蓄
熱体等の熱的要素として使用する場合に、熱の移動を促
進し、温度分布を均一にすることができる。
ー液を被着させ、この後にこれを乾燥させ、ろう材の粉
末を散布するだけであるから、その工程が簡単で極めて
能率的である。この場合に、このバインダー液の組成や
乾燥時間を調整することにより、図4に示すような残留
した液溜り部12bの液量を制御することができる。こ
の残留した液溜り部12bの液量は、これに吸着される
ろう材の粉末の量に対応するので、各交差部分をろう付
するろう材の量を極めて正確に制御することができる。
したがって、この交差部分を接合するろう材の量を必要
最小限に正確に制御でき、また他の部分にはろう材は付
着しないので、目の微細な網状体の場合でも目潰れ等を
生じることなく、精密なろう付を行うことができる。
2の実施形態を示す。まず、図7および図8を参照して
この方法で製造すべき網状体の構成を説明する。この網
状体は、細長条体として比較的大径の複数の棒材23が
互いに平行に配置されており、また別の細長条体として
複数の小径の線材24,25がこれら棒材23と直交す
るように配置されている。そして、これらの線材24、
25は、図8に示すように半円形の嵌合部26を有する
波形をなしており、これらの嵌合部26は上記の棒材2
3に嵌合し、この棒材23の略半周の範囲にわたって線
接触している。なお、これらの線材24および25は、
交互に表面側と裏面側とからこれら棒材23に嵌合して
いる。そして、これら棒材23と線材24,25との交
差部分、すなわち線材24,25の嵌合部26と棒材2
3との半周の部分にわる嵌合部分はろう材27によって
ろう付接合されている。
説明する。まず、図9に示すように、上記の棒材23を
適当な治具等で所定の間隔に保持し、これらの棒材23
の表面にバインダー液とろう材の粉末とを混合したろう
材ペースト32aを薄く被着する。このろう材ペースト
32aの被着は、噴霧、またはこのペースト液中への浸
漬等の方法によって行うことができる。
4,25を適切な治具等によって所定の間隔に保持し、
次いで図11に示すように、これらの線材24,25の
嵌合部26を棒材23に嵌合させる。
5をこれら棒材23の軸方向に相対的に移動させる。こ
のような移動により、これら線材24,25の嵌合部2
6は、この棒材23の周面との間で軸方向に摺動する。
そして、この線材24,25の嵌合部26の摺動によ
り、棒材23の表面に被着されているろう材ペースト3
2aがかき取られ、図12に示すように、このかき取ら
れたろう材ペースト32bは線材24,25の嵌合部2
6と棒材23との交差部分に集積する。なお、必要に応
じて、上記の軸方向の移動を往復移動とすれば、線材2
4,25の嵌合部26の両側にろう材ペースト32bを
集積することができる。そして、次にこの網状体を加熱
炉等に搬入し、これらの棒材23および線材24,25
を加熱し、ろう材を溶融してろう付けをなす。
の実施形態の方法と同様である。この第2の実施形態の
方法は、ろう材ペーストを掻き寄せて集積するので、大
量のろう材ペーストを棒材と線材の交差部分の隙間内に
集積することができる。したがって、大形の網状体であ
っても、その細長条体の交差部分の間隙内に大量のろう
材を保持させることが可能である。
れない。たとえば、この方法によって製造される網状体
としては、必ずしも上記のような金網状、格子状のもの
には限定されず、各種の用途に供される細長条体が交差
した構造物である網状体に適用で、その構造が相違して
も上記のような方法を適用することができる。
うな線材、棒材には限定されず、管材、平板材、型材、
その他の任意の形状の細長条体であっても良いことは前
述の通りである。
交差部分にのみろう材のペーストが付着し、この交差部
分のみを重点的にろう付することができる。したがっ
て、ろう材が無駄にならず、外観が向上するとともに、
ろう材による目潰れ等の不具合を生じることがない。さ
らに、本発明は工程が簡単で上記のように交差部分のみ
をろう付した網状体を能率的に製造することができる
等、その効果は大である。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の細長状体を互いに交差するように
組み合わせて構成され、これらの細長条体の交差部分を
互いにろう付した網状体を製造する方法であって、 複数の細長条体を互いに交差させて組み合わせる工程
と、 上記の細長条体の表面に対して濡れ性を有するバインダ
ー液をこれら細長条体の表面に付着させ、これらの細長
条体の交差部分の隙間に表面張力によりバインダー液の
液溜り部分を形成させる工程と、 上記の細長条体に付着したバインダー液を蒸発させ、こ
れらの細長条体の交差部分に保持された上記の液溜り部
分のバインダー液のみを残留させ、他の部分に付着した
バインダー液を蒸発乾燥させる工程と、 ろう材の粉末を少なくとも上記のバインダー液の液溜り
部分に接触させ、このろう材の粉末を上記の液溜り部分
のバインダー液に吸着混合させ、これらの細長条体の交
差部分にろう材とバインダー液の混合したろう材ペース
トを付着させる工程と、 上記の細長条体を加熱し、これら細長条体の交差部分を
互いにろう付する工程とを具備したことを特徴とする網
状体の製造方法。 - 【請求項2】 複数の細長状体を互いに交差するように
組み合わせて構成され、これらの細長条体の交差部分を
互いにろう付した網状体を製造する方法であって、 少なくとも一部の上記の細長条体の表面にろう材の粉末
とバインダー液とを混合したろう材ペーストを塗布する
工程と、 上記の細長条体を互いに交差するように配置する工程
と、 交差した細長条体をその交差部分が摺動するように相対
的に移動させ、上記の表面のろう材ペーストをこの相対
的な摺動によってこれら細長条体の交差部分の隙間内に
集積する工程と、 上記の細長条体を加熱し、これら細長条体の交差部分を
互いにろう付する工程とを具備したことを特徴とする網
状体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8159991A JPH105914A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 網状体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8159991A JPH105914A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 網状体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH105914A true JPH105914A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15705622
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8159991A Pending JPH105914A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 網状体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH105914A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-06-20 JP JP8159991A patent/JPH105914A/ja active Pending
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