JPH1060205A - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フィルム

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JPH1060205A
JPH1060205A JP8237326A JP23732696A JPH1060205A JP H1060205 A JPH1060205 A JP H1060205A JP 8237326 A JP8237326 A JP 8237326A JP 23732696 A JP23732696 A JP 23732696A JP H1060205 A JPH1060205 A JP H1060205A
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chloride resin
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直重 中川
Toshimi Machida
稔巳 町田
Nobuyuki Kikuiri
信幸 菊入
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定のエチレン−塩化ビニル系樹脂を使用し
た農業用塩化ビニル系樹脂フィルムにおいて、フィッシ
ュアイを発生させることなくフィルム状に成形する際の
耐熱性を向上させるとともに、得られたフィルムの耐熱
性および防塵性を向上させる。 【解決手段】 エチレン含有量が0.1〜7.0重量%
であるエチレン−塩化ビニル共重合樹脂5〜100重量
部と他の塩化ビニル系樹脂95〜0重量部からなり、か
つ全エチレン量が0.1〜7.0重量%である塩化ビニ
ル系樹脂100重量部当たり、エポキシ当量100〜3
00のエポキシ化ブタジエンを0.1〜5.0重量部添
加してなる塩化ビニル系樹脂組成物をフィルム状に成形
して、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農業用塩化ビニル系
樹脂フィルムに関し、詳しくは、塩化ビニル系樹脂とし
て、エチレン含有量が0.1〜7.0重量%のエチレン
−塩化ビニル共重合樹脂5〜100重量部と他の塩化ビ
ニル系樹脂95〜0重量部からなり、かつ全エチレン量
が0.1〜7.0重量%である塩化ビニル系樹脂を使用
した農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、農業用ハウス、トンネルなど
の農業用施設に使用する被覆材としては、安価で、透明
性、保温性、強度等に優れるとともに、フィルム状に成
形する際の加工性に優れるなどの理由により、塩化ビニ
ルの単独重合体であるポリ塩化ビニルからなる農業用フ
ィルムが広く使用されている。
【0003】また、積極的にポリ塩化ビニル以外の塩化
ビニル系樹脂を使用した農業用フィルムとしては、特開
平2−24341号公報、特開平7−108657号公
報、特開平7−109392号公報、特開平7−126
464号公報、特開平7−149985号公報などに提
案されている特定量のエチレンを含有させたエチレン−
塩化ビニル共重合樹脂を使用したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の塩化
ビニル系樹脂からなる農業用フィルムでは、フィルム状
に成形する際の耐熱性やフィルムの耐候性を向上させる
ために、一般にビスフェノールAを骨格とするエポキシ
樹脂が添加されていた。しかし、上記のビスフェノール
Aを骨格とするエポキシ樹脂を配合した場合には、フィ
ルム状に成形する際の耐熱性は向上するものの、いわゆ
るフィッシュアイが生じやすいという問題があり、特
に、成形作業が長時間連続して行われる場合に、このフ
ィッシュアイの発生がより多くなる傾向にあった。
【0005】本発明者等は、上記の課題を解決するため
に、鋭意研究した結果、従来より広く使用されているポ
リ塩化ビニル等からなる農業用フィルムにおいて、上記
のビスフェノールAを骨格とするエポキシ樹脂に代え
て、特定のエポキシ化ポリブタジエンを使用することに
より、上記の課題を解決し得ることを見出し、特願平8
−150333号を提案したが、更なる研究を進めてい
った結果、特定量のエチレンを含有させたエチレン−塩
化ビニル共重合樹脂を使用した農業用フィルムにおいて
も発生する上記の課題を解決し得るとともに、得られる
フィルムの防塵性や耐候性がより向上することを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、エチレン含有量が0.1〜7.0重量%のエチレン
−塩化ビニル共重合樹脂5〜100重量部と他の塩化ビ
ニル系樹脂95〜0重量部からなり、かつ全エチレン量
が0.1〜7.0重量%である塩化ビニル系樹脂100
重量部に当たり、エポキシ当量100〜300のエポキ
シ化ポリブタジエンを0.1〜5.0重量部添加してな
る塩化ビニル系樹脂組成物をフィルム状に成形してなる
ことを特徴とするものである。なお、本発明でいうエポ
キシ当量とは、下記数1に示す式で求められるものであ
る。
【数1】
【0007】本発明に使用するエチレン−塩化ビニル共
重合樹脂は、エチレン含有量が0.1〜7.0重量%で
ある。エチレン含有量が7.0重量%を超えると、フィ
ルム状に成形するときの加工性に劣り、表面が平滑で、
透明性に優れるフィルムを得ることができない。
【0008】上記のエチレン−塩化ビニル共重合樹脂
は、単独で用いることもできるし、全塩化ビニル系樹脂
中のエチレン−塩化ビニル共重合樹脂量が5重量%未満
とならず、かつ全塩化ビニル系樹脂中の全エチレン量が
0.1〜7.0重量%となる範囲であれば、他の塩化ビ
ニル系樹脂と混合して使用することもできる。
【0009】本発明で使用される上記のエチレン−塩化
ビニル共重合樹脂単独またはエチレン−塩化ビニル共重
合樹脂と他の塩化ビニル系樹脂の混合物からなる塩化ビ
ニル系樹脂は、塩化ビニル系樹脂中の全エチレン量が
0.1〜7.0重量%、好ましくは0.3〜3.0重量
%である。塩化ビニル系樹脂中の全エチレン量が7.0
重量%を超える範囲であると、フィルム状に成形すると
きの加工性に劣り、表面が平滑で、透明性に優れるフィ
ルムを得ることができない。
【0010】エチレン含有量が0.1〜7.0重量%の
エチレン−塩化ビニル共重合樹脂に混合可能な他の塩化
ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニル(塩化ビニル単
独重合体)の他、塩化ビニルとエチレン以外の他モノマ
ーとの共重合樹脂が挙げられる。塩化ビニルと共重合可
能なエチレン以外のモノマーとしては、例えば、プロピ
レン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、アク
リル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステ
ル、マレイン酸、フマール酸、アクリロニトリル、アル
キルビニルエーテルなどが挙げられる。また、全塩化ビ
ニル系樹脂中の全エチレン含有量が、0.1〜7.0重
量%の範囲内で、フィルム状に成形するときの加工性を
損なわない程度であれば、上記のエチレン−塩化ビニル
共重合樹脂に混合する塩化ビニル系樹脂として、エチレ
ン含有量が0.1重量%未満あるいは7.0重量%を超
えるエチレン−塩化ビニル共重合樹脂を用いても差し支
えない。
【0011】本発明で使用される、上記のエチレン−塩
化ビニル共重合樹脂単独またはエチレン−塩化ビニル共
重合樹脂と他の塩化ビニル系樹脂の混合物からなる塩化
ビニル系樹脂(以下、「エチレン−塩化ビニル系樹脂」
と記すことがある)には、必要に応じて、可塑剤、防滴
剤、含フッ素化合物、安定剤、滑剤または粘着防止剤、
紫外線吸収剤、抗酸化剤、無機充填剤などの各種添加剤
を添加することもできる。
【0012】上記の可塑剤として具体的には、ジ−n−
オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレー
ト、ジイソノニルフタレート、ジブチルフタレート、ブ
チルベンジルフタレート、ジラウリルフタレート、ジデ
シルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジトリデシ
ルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤;ジオクチ
ルアジペート、ジトリノニルアジペート、ジイソデシル
アジペート等のアジピン酸エステル系可塑剤;ポリエス
テル系可塑剤;エバチン酸エステル系可塑剤;トリメリ
ット酸エステル系可塑剤;エポキシ化大豆油等のエポキ
シ系可塑剤などから選ばれる一種以上が使用できる。ま
た、可塑剤の添加量は、エチレン−塩化ビニル系樹脂1
00重量部に対し、30〜70重量部程度である。
【0013】上記の防滴剤としては、ソルビタン脂肪酸
エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビトール脂肪酸・二
塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エステ
ル等の多価アルコールと脂肪酸とのエステルや多価アル
コールと脂肪酸および二塩基酸とのエステル、あるいは
これらにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドが付加さ
れた化合物などが挙げられ、具体的には、ソルビタンパ
ルミテート、ソルビタンステアレート、ソルビタンステ
アレート・エチレンオキサイド2モル付加物、ソルビタ
ンステアレート・プロピレンオキサイド3モル付加物、
ソルビトールステアレート、ソルビトールステアレート
・エチレンオキサイド3モル付加物、ジグリセリンパル
ミテート・エチレンオキサイド2モル付加物、ソルビタ
ンステアレートアジペート・エチレンオキサイド2モル
付加物、ソルビトールステアレートアジペート・エチレ
ンオキサイド2モル付加物、ジグリセリンパルミテート
セバケート・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソル
ビトールパルミテートアジペート・エチレンオキサイド
3モル付加物等が挙げられる。上記防滴剤は、一種また
は二種以上を組み合わせて使用することができる。ま
た、上記防滴剤の添加量は、エチレン−塩化ビニル系樹
脂100重量部に対し、0.5〜6.0重量部程度であ
る。
【0014】上記の含フッ素化合物は、一分子中に含フ
ッ素基および水酸基またはアルキレンオキサイド基の少
なくとも一種を有する化合物である。含フッ素基として
は、パーフルオロアルキル基〔Cn 2n+1基〕、パーフ
ルオロアルコキシ基〔Cn 2n+1O基〕、ポリフルオロ
アルキル基〔Hm n 2n+1-m基〕、パーフルオロアル
ケニル基〔Cn 2n-1基〕、ポリフルオロアルケニル基
〔Hm n 2n-1-m基〕、パーフルオロアルキレン基
〔Cn 2n基〕等が挙げられ(但し、式中のmは1〜
3、nは3〜20の整数)、アルキレンオキサイド基と
しては、(C2 4 O)n 、(C3 6 O)n 等が挙げ
られる(但し、式中のnは1〜30の整数)。
【0015】含フッ素化合物として具体的には、化3の
(1)〜(13)に示すものが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。また、含フッ素化合物の添加
量は、エチレン−塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、0.01〜1.0重量部、更に好ましくは0.05
〜0.5重量部である。
【0016】
【化3】
【0017】安定剤としては、金属石鹸、有機ホスファ
イト系安定剤などのポリ塩化ビニルからなる農業用フィ
ルムに通常使用される安定剤を使用することができる。
金属石鹸としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バ
リウム、ステアリン酸カルシウム、リシノール酸バリウ
ム、ラウリン酸カルシウム、オレイン酸カルシウム、オ
クトイン酸亜鉛などが挙げられる。有機ホスファイト系
安定剤としては、ジフェニルデシルホスファイト、トリ
フェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホス
ファイト、トリデシルホスファイト、トリス(2−エチ
ルヘキシル)ホスファイト、トリステアリルホスファイ
ト、オクチルジフェニルホスファイト等が挙げられる。
上記安定剤は、一種または二種以上を組み合わせて使用
することができる。また、安定剤の添加量は、エチレン
−塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.5〜1
0重量部、更に好ましくは1〜5重量部程度である。
【0018】滑剤または粘着防止剤としては、ステアリ
ン酸、イソステアリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸系滑
剤;ステアリン酸アミド、メチレンビスステアロアミ
ド、エチレンビスステアロアミド等の脂肪酸アミド系滑
剤;ブチルパルミテート、ブチルステアレート等のエス
テル系滑剤;バリウムイソデシルホスフェート、カルシ
ウムオクタデシルホスフェート等の有機リン酸金属塩系
滑剤;ポリエチレンワックス;流動パラフィンなどが挙
げられる。上記の滑剤または粘着防止剤は、一種または
二種以上を組み合わせて使用することができる。
【0019】紫外線吸収剤としては、ポリ塩化ビニルか
らなる農業用フィルムにて一般に使用されているベンゾ
フェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸エステ
ル系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤が挙げら
れる。上記の紫外線吸収剤は、一種または二種以上を組
み合わせて使用することができる。
【0020】無機充填剤としては、炭酸マグネシウム、
マグネシウム珪酸塩、酸化珪素、酸化アルミニウム、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタル
サイト類等が挙げられる。上記の無機充填剤としては、
粒径が20μm以下のものが好ましい。
【0021】上記のエチレン−塩化ビニル系樹脂からな
る本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、ビスフ
ェノールAを骨格とするエポキシ樹脂に代えて、エポキ
シ化ポリブタジエンを使用したものである。このエポキ
シ化ポリブタジエンとしては、エポキシ当量が100〜
300のものが使用できる。エポキシ化ポリブタジエン
のエポキシ当量が高すぎても、逆に低すぎても、得られ
た農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの防塵性および耐候
性、特に耐候性が充分に向上しない。
【0022】上記のエポキシ化ポリブタジエンの添加量
は、エチレン−塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
0.1〜5.0重量部、更に好ましくは0.5〜3.0
重量部である。エポキシ化ポリブタジエンの添加量が多
すぎると、得られるフィルムの防塵性を損ない、添加量
が少なすぎると、フィルム状に成形する際の耐熱性や得
られたフィルムの耐候性が充分に向上しない。
【0023】なお、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フ
ィルムは、ビスフェノールAを骨格とするエポキシ樹脂
に代えて、エポキシ化ポリブタジエンを使用することに
よって、フィッシュアイの発生を抑止しつつフィルム状
に成形する際の耐熱性を向上させるとともに、得られる
フィルムの耐候性や防塵性を更に向上させるものではあ
るが、この効果を阻害しない程度であれば、ビスフェノ
ールAを骨格とするエポキシ樹脂を併用しても差し支え
ない。
【0024】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
においては、上記のエポキシ化ポリブタジエンに加え
て、化4または化5に示す一般式で表される有機リン系
化合物を添加するのが望ましい。
【化4】
【化5】
【0025】上記の有機リン系化合物は、化4に示す一
般式で表される一種以上の化合物、化5に示す一般式で
表される一種以上の化合物あるいは化4に示す一般式で
表される一種以上の化合物と化5に示す一般式で表され
る一種以上の化合物の混合物のいずれであってもよい。
この有機リン系化合物を併用して添加することにより、
得られる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの耐候性およ
び防塵性がより向上する。
【0026】上記の有機リン系化合物の添加量は、エチ
レン−塩化ビニル系樹脂100重量部に対し0.01〜
5.0重量部、好ましくは0.1〜4.0重量部であ
る。有機リン系化合物の添加量が少なすぎると、耐候性
や防塵性の向上が充分でなく、添加量が多すぎると、コ
スト高となるばかりでなく、添加した有機リン系化合物
のブルーム等によって、得られた農業用塩化ビニル系樹
脂フィルムの透明性を損なうことがある。
【0027】更に、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フ
ィルムにおいては、耐候性をより向上させるために、
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン単位を有する
ヒンダードアミン系光安定剤を添加するのが望ましい。
このヒンダードアミン系光安定剤としては、分子量が8
00〜2000程度のものが好ましい。また、上記ヒン
ダードアミン系光安定剤の添加量は、エチレン−塩化ビ
ニル系樹脂100重量部に対し、0.01〜0.3重量
部程度である。ヒンダードアミン系光安定剤の添加量が
少なすぎると、耐候性の向上が充分でなく、添加量が多
すぎると、コスト高となるばかりでなく、添加したヒン
ダードアミン系光安定剤のブルーム等によって、得られ
た農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの透明性を損なうこ
とがある。
【0028】上記のエチレン−塩化ビニル系樹脂、エポ
キシ化ポリブタジエン、必要に応じて添加される各種添
加剤や有機リン系化合物、ヒンダードアミン系光安定剤
からなる塩化ビニル系樹脂組成物は、カレンダー法、押
出法、インフレーション法等の公知の手段にてフィルム
状に成形される。このときの温度等の成形条件は、従来
のポリ塩化ビニルからなる農業用塩化ビニル系樹脂フィ
ルムを成形する場合と略同様でよい。
【0029】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、従来のポリ塩化ビニルからなる農業用塩化ビニル系
樹脂フィルムと同様、展張したときに外側となる面に、
溶剤型、水系型あるいは紫外線硬化型の塗料による防塵
性被膜を形成することもできる。溶剤型塗料としては、
例えば、アクリル樹脂系、塩化ビニル樹脂系、セルロー
ス樹脂系、フッ素樹脂系、ポリアミド樹脂系、ウレタン
樹脂系、エポキシ樹脂系、シリコーン樹脂系などが挙げ
られる。水系型塗料としては、例えば、アクリル樹脂
系、ポリエステル系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系
などが挙げられる。紫外線硬化型塗料としては、例え
ば、アクリル樹脂系、アクリル変性ウレタン樹脂系、ア
クリル変性エポキシ樹脂系、メルカプト誘導体系、エポ
キシ樹脂系などが挙げられる。
【0030】また、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フ
ィルムは、展張した際に内側となる面に、防滴性を付与
することを目的とする被膜、例えば、上記の溶剤型、水
系型あるいは紫外線硬化型の塗料にコロイダルシリカな
どを添加して得た塗料による被膜等を形成してもよい。
【0031】
【実施例】以下に具体的な実施例を挙げ本発明をより詳
細に説明するが、本発明は以下に示す実施例に限定され
るものではない。
【0032】〔実施例1〜12〕表1に示す配合からな
るエチレン−塩化ビニル系樹脂組成物を、8インチのテ
ストロールにて175℃で20分間混練りした後、厚さ
0.1mmのフィルムを分出しした。得られたフィルム
について、フィッシュアイの発生度合い、防塵性、耐候
性、成形時の加工性について、下記の方法で評価した。
結果を表1に示す。
【0033】(1)フィッシュアイの発生度合いの評価 得られたフィルムを目視により観察し、フィッシュアイ
の発生度合いを下記基準を目安にして五段階評価した。 <評価基準> 5・・・フィッシュアイの発生が全くない。 4・・・フィッシュアイの発生が殆ど見られない。 3・・・フィッシュアイが僅かに発生している。 2・・・フィッシュアイの発生がやや多く見られる。 1・・・フィッシュアイの発生が極めて多い。 (2)防塵性の評価 得られたフィルムを、南側に面し、傾斜角度45°に設
置した窓枠状の暴露台に設置し、6ケ月後の汚れ状態を
目視により観察して、下記基準を目安にして五段階評価
した。 <評価基準> 5・・・汚れの付着が殆ど見られない。 4・・・僅かに汚れが付着している。 3・・・汚れの付着が見られる。 2・・・汚れの付着が顕著に見られる。 1・・・汚れの付着が極めて多い。 (3)耐候性 得られたフィルムを、間口が1.5m、高さ1mのパイ
プハウスに展張し、12ケ月後のフィルムの状態を目視
により観察し、下記基準を目安にして五段階評価した。 <評価基準> 5・・・展張前と殆ど変わらず。 4・・・破れの発生はないが、僅かに褐変している。 3・・・僅かに破れが発生し。褐変が見られる。 2・・・褐変が著しく、破れの発生も多く見られる。 1・・・褐変が全面に亘り、破れの発生が極めて多い。 (4)加工性 加工時の様子および得られたフィルムの表面状態を目視
により観察し、下記基準を目安にして五段階評価した。 <評価基準> 5・・・変色がなく、問題なく加工できる。 4・・・僅かに変色するが、良好に加工できる。 3・・・変色が見られるが、加工に支障なし。 2・・・変色が強く、加工はできるが若干の粘着があ
る。 1・・・変色が極めて強く、また粘着が強く、加工が困
難または不可能。
【0034】
【表1】
【0035】〔比較例1〜8〕表2に示す配合からなる
エチレン−塩化ビニル系樹脂組成物から、実施例と同様
にしてフィルムを得た。得られたフィルムについて、実
施例と同様にして、フィッシュアイの発生度合い、防塵
性、耐候性、成形時の加工性について評価した。結果を
表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】以上の結果より、本発明の農業用塩化ビニ
ル系樹脂フィルムは、ビスフェノールAを骨格とするエ
ポキシ樹脂を添加した場合よりも、フィッシュアイの発
生度合い、防塵性、耐候性のいずれに面においても優れ
ていることがわかる。また、有機リン系化合物やヒンダ
ードアミン系光安定剤を併用して添加することにより、
耐候性がより向上することがわかる。更に、エチレン含
有量の多いエチレン−塩化ビニル共重合樹脂を使用した
比較例1では、フィッシュアイの発生度合い、防塵性、
耐候性は優れるものの、加工性に劣り、表面が平滑なフ
ィルムが得られず、農業用フィルムとしては不適であ
る。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の農業用塩
化ビニル系樹脂フィルムは、フィルム状に成形するとき
のフィッシュアイの発生が極めて少ないばかりでなく、
防塵性や耐候性にも優れるものである。このように、本
発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、製造時の不
良発生の頻度が低く、また長期間にわたっての展張が可
能であるため、農家の負担減および省資源に著しく寄与
するものである。
【0039】更に、有機リン系化合物、ヒンダードアミ
ン系光安定剤を併用して使用することにより、防塵性お
よび耐候性の更なる向上が見られ、より長期間にわたっ
て展張可能な農業用塩化ビニル系樹脂フィルムが得られ
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:08 63:08)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン含有量が0.1〜7.0重量%
    のエチレン−塩化ビニル共重合樹脂5〜100重量部と
    他の塩化ビニル系樹脂95〜0重量部からなり、かつ全
    エチレン量が0.1〜7.0重量%である塩化ビニル系
    樹脂100重量部に当たり、エポキシ当量100〜30
    0のエポキシ化ポリブタジエンを0.1〜5.0重量部
    添加してなる塩化ビニル系樹脂組成物をフィルム状に成
    形してなる農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 エチレン含有量が0.1〜7.0重量%
    のエチレン−塩化ビニル共重合樹脂5〜100重量部と
    他の塩化ビニル系樹脂95〜0重量部からなり、かつ全
    エチレン量が0.1〜7.0重量%である塩化ビニル系
    樹脂100重量部に当たり、化1に示す有機リン系化合
    物および/または化2に示す有機リン系化合物を0.0
    1〜5.0重量部添加した請求項1記載の農業用塩化ビ
    ニル系樹脂フィルム。 【化1】 【化2】
  3. 【請求項3】 エチレン含有量が0.1〜7.0重量%
    のエチレン−塩化ビニル共重合樹脂5〜100重量部と
    他の塩化ビニル系樹脂95〜0重量部からなり、かつ全
    エチレン量が0.1〜7.0重量%である塩化ビニル系
    樹脂100重量部に当たり、2,2,6,6−テトラメ
    チルピペリジン単位を有するヒンダードアミン系光安定
    剤を0.01〜0.3重量部添加した請求項1または2
    記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
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JP2002356596A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Riken Technos Corp 高耐候性塩化ビニル系樹脂組成物

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