JPH1060207A - 水溶性フィルム - Google Patents
水溶性フィルムInfo
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- JPH1060207A JPH1060207A JP22105496A JP22105496A JPH1060207A JP H1060207 A JPH1060207 A JP H1060207A JP 22105496 A JP22105496 A JP 22105496A JP 22105496 A JP22105496 A JP 22105496A JP H1060207 A JPH1060207 A JP H1060207A
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- Japan
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- water
- film
- polyvinyl alcohol
- soluble
- pva
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温溶解性に優れ、且つ温度・湿度に対して
物性変化が小さく、アルカリ性物質の包装においても変
質がなく、また吸湿に伴うべたつきを最小限度に抑え、
包装材料としての強度を保有するPVA系水溶性フィル
ムを提供する。 【解決手段】 (A)アニオン性基による変性率2.0
〜40.0モル%の変性ポリビニルアルコールと(B)
平均粒径が150μm以下の水不溶もしくは難溶性の微
粉末とを含有してなるものとする。
物性変化が小さく、アルカリ性物質の包装においても変
質がなく、また吸湿に伴うべたつきを最小限度に抑え、
包装材料としての強度を保有するPVA系水溶性フィル
ムを提供する。 【解決手段】 (A)アニオン性基による変性率2.0
〜40.0モル%の変性ポリビニルアルコールと(B)
平均粒径が150μm以下の水不溶もしくは難溶性の微
粉末とを含有してなるものとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷水速溶型水溶性フ
ィルム及び水溶性包装材料に関し、詳しくは、吸湿によ
るべたつきを改良した冷水速溶型のポリビニルアルコー
ル系フィルム、及び該フィルムよりなる水溶性包装材料
に関する。
ィルム及び水溶性包装材料に関し、詳しくは、吸湿によ
るべたつきを改良した冷水速溶型のポリビニルアルコー
ル系フィルム、及び該フィルムよりなる水溶性包装材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリビニルアルコール(以下
PVAという)は、比較的容易にフィルム化でき、かつ
強度にも優れていることより、水溶性フィルム及び洗浄
剤等の包装など、水溶性を呈する包装材料として幅広く
使用されている。
PVAという)は、比較的容易にフィルム化でき、かつ
強度にも優れていることより、水溶性フィルム及び洗浄
剤等の包装など、水溶性を呈する包装材料として幅広く
使用されている。
【0003】これらに使用されるPVAとしては、水溶
解性、特に低温水溶解性(低温可溶性)を呈する80〜
90%けん化物が一般的である。
解性、特に低温水溶解性(低温可溶性)を呈する80〜
90%けん化物が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PVAフィルムにおいては、上記した部分けん化物のP
VAを原料としていても、低温での溶解性が不十分な場
合があり、そのため低温での速溶性が求められる用途に
おいては、必ずしも満足する性能が得られていない。
PVAフィルムにおいては、上記した部分けん化物のP
VAを原料としていても、低温での溶解性が不十分な場
合があり、そのため低温での速溶性が求められる用途に
おいては、必ずしも満足する性能が得られていない。
【0005】また低温・低湿度下において、割れ等のフ
ィルム破損が発生するという問題や、アルカリ性物質と
の接触でけん化反応が進行するため、冷水溶解性がより
一層低下し、アルカリ性物質の包装には使用できないと
いう問題があった。
ィルム破損が発生するという問題や、アルカリ性物質と
の接触でけん化反応が進行するため、冷水溶解性がより
一層低下し、アルカリ性物質の包装には使用できないと
いう問題があった。
【0006】一方、出願人は先に、PVAにアニオン性
基を導入した変性ポリビニルアルコール(以下「変性P
VA」という)を用いた水溶性フィルムを提案しており
(特願平7−179064号)、これは冷水速溶性が非
常に優れており、またアルカリによる変質、低温・低湿
度下におけるフィルム破損をも防止することができるも
のである。しかし、冷水速溶性を改善するため変性率を
上げていくと、フィルムの吸湿性に起因するべたつきが
大きくなるため、該変性PVAのフィルム及び包装材料
の製造においては、湿度をコントロールしなければなら
ないという問題がある。
基を導入した変性ポリビニルアルコール(以下「変性P
VA」という)を用いた水溶性フィルムを提案しており
(特願平7−179064号)、これは冷水速溶性が非
常に優れており、またアルカリによる変質、低温・低湿
度下におけるフィルム破損をも防止することができるも
のである。しかし、冷水速溶性を改善するため変性率を
上げていくと、フィルムの吸湿性に起因するべたつきが
大きくなるため、該変性PVAのフィルム及び包装材料
の製造においては、湿度をコントロールしなければなら
ないという問題がある。
【0007】本発明の目的は、上記問題を解消したPV
A系水溶性フィルム、すなわち低温溶解性に優れ、且つ
温度・湿度に対して物性変化が小さく、アルカリ性物質
の包装においても変質がなく、また吸湿に伴うべたつき
を最小限度に抑え、包装材料としての強度を保有するP
VA系水溶性フィルムを提供することにある。
A系水溶性フィルム、すなわち低温溶解性に優れ、且つ
温度・湿度に対して物性変化が小さく、アルカリ性物質
の包装においても変質がなく、また吸湿に伴うべたつき
を最小限度に抑え、包装材料としての強度を保有するP
VA系水溶性フィルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
に鑑み、鋭意検討の結果、アニオン性基による変性率が
2.0〜40.0モル%の変性PVAと、平均粒径が1
50μm以下の水不溶もしくは難溶性の微粉末を含有し
てなるフィルムが、従来の水溶性のPVAフィルムを上
回る冷水への速溶性を有し、且つ、温度・湿度に対して
も物性の変化が小さく、低温・低湿度下でのフィルム破
損、アルカリによる不溶化といった問題を解決するばか
りでなく、吸湿してもべたつかず、良好な風合いが保た
れることを見い出し、本発明を完成するに至った。
に鑑み、鋭意検討の結果、アニオン性基による変性率が
2.0〜40.0モル%の変性PVAと、平均粒径が1
50μm以下の水不溶もしくは難溶性の微粉末を含有し
てなるフィルムが、従来の水溶性のPVAフィルムを上
回る冷水への速溶性を有し、且つ、温度・湿度に対して
も物性の変化が小さく、低温・低湿度下でのフィルム破
損、アルカリによる不溶化といった問題を解決するばか
りでなく、吸湿してもべたつかず、良好な風合いが保た
れることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち請求項1の水溶性フィルムは、
(A)アニオン性基による変性率が2.0〜40.0モ
ル%の変性ポリビニルアルコールと(B)平均粒径が1
50μm以下の水不溶もしくは難溶性の微粉末とを含有
してなるものである。
(A)アニオン性基による変性率が2.0〜40.0モ
ル%の変性ポリビニルアルコールと(B)平均粒径が1
50μm以下の水不溶もしくは難溶性の微粉末とを含有
してなるものである。
【0010】請求項2のものは、請求項1の水溶性フィ
ルムにおいて、前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
ビニルアルコールにビニル化合物をマイケル付加したの
ち部分的あるいは完全に加水分解して得られる変性ポリ
ビニルアルコールである。
ルムにおいて、前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
ビニルアルコールにビニル化合物をマイケル付加したの
ち部分的あるいは完全に加水分解して得られる変性ポリ
ビニルアルコールである。
【0011】請求項3のものは、請求項1の水溶性フィ
ルムにおいて、前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
ビニルアルコールにアクリロニトリルあるいはアクリル
アミドをマイケル付加したのち部分的あるいは完全に加
水分解して得られる変性ポリビニルアルコールである。
ルムにおいて、前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
ビニルアルコールにアクリロニトリルあるいはアクリル
アミドをマイケル付加したのち部分的あるいは完全に加
水分解して得られる変性ポリビニルアルコールである。
【0012】請求項4の水溶性包装材料は、請求項1〜
3のいずれか1項に記載の水溶性フィルムからなる。
3のいずれか1項に記載の水溶性フィルムからなる。
【0013】
【発明の実施の形態】まず本発明の水溶性フィルムを構
成する(A)成分であるアニオン性基を有する変性PV
Aについて以下に詳述する。
成する(A)成分であるアニオン性基を有する変性PV
Aについて以下に詳述する。
【0014】(A)成分の変性PVAのアニオン性基の
種類としてはカルボキシル基、スルホン基、燐酸基等が
挙げられるが、経済性、製造のしやすさの点でカルボキ
シル基、スルホン基が望ましい。
種類としてはカルボキシル基、スルホン基、燐酸基等が
挙げられるが、経済性、製造のしやすさの点でカルボキ
シル基、スルホン基が望ましい。
【0015】本発明に用いられるカルボキシル基変性P
VAとしては、例えば、酢酸ビニルとイタコン酸あるい
はマレイン酸などを共重合したのちけん化して得られ
る、いわゆる共重合変性PVAや、PVAに直接カルボ
キシル基を導入して得られる、いわゆる後変性PVAな
どが挙げられる。
VAとしては、例えば、酢酸ビニルとイタコン酸あるい
はマレイン酸などを共重合したのちけん化して得られ
る、いわゆる共重合変性PVAや、PVAに直接カルボ
キシル基を導入して得られる、いわゆる後変性PVAな
どが挙げられる。
【0016】後変性でPVAにカルボキシル基を導入す
る方法としては、PVAを無水マレイン酸などで片エス
テル化する方法、PVAにモノクロロ酢酸等を置換反応
させる方法、アクリル酸などをPVAにマイケル付加反
応させる方法、同じくアクリロニトリル、アクリルアミ
ドなどをマイケル付加反応させたのち部分的あるいは完
全に加水分解させる方法などがある。このうち反応率が
高く、且つ高変性率のものが得られるという点で、アク
リロニトリルあるいはアクリルアミドをマイケル付加さ
せたのち加水分解する方法が望ましい。
る方法としては、PVAを無水マレイン酸などで片エス
テル化する方法、PVAにモノクロロ酢酸等を置換反応
させる方法、アクリル酸などをPVAにマイケル付加反
応させる方法、同じくアクリロニトリル、アクリルアミ
ドなどをマイケル付加反応させたのち部分的あるいは完
全に加水分解させる方法などがある。このうち反応率が
高く、且つ高変性率のものが得られるという点で、アク
リロニトリルあるいはアクリルアミドをマイケル付加さ
せたのち加水分解する方法が望ましい。
【0017】一方、PVAにスルホン基を導入する方法
としては、例えば、酢酸ビニルとビニルスルホン酸、ス
チレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスル
ホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸(以下、AMPSという)などを共重合したのち
けん化する方法、ビニルスルホン酸もしくはその塩、A
MPSもしくはその塩などをPVAにマイケル付加させ
る方法などがある。このうち、反応率が高く、高変性の
ものが得られるという点で、AMPSもしくはその塩を
PVAにマイケル付加させる方法が望ましい。
としては、例えば、酢酸ビニルとビニルスルホン酸、ス
チレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスル
ホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸(以下、AMPSという)などを共重合したのち
けん化する方法、ビニルスルホン酸もしくはその塩、A
MPSもしくはその塩などをPVAにマイケル付加させ
る方法などがある。このうち、反応率が高く、高変性の
ものが得られるという点で、AMPSもしくはその塩を
PVAにマイケル付加させる方法が望ましい。
【0018】上記AMPSの塩としては、Na塩、K塩
等が挙げられる。
等が挙げられる。
【0019】当然のことながら、アニオン変性PVAの
製造においては、上記アニオン化剤並びに変性法を2種
以上併用してもよい。
製造においては、上記アニオン化剤並びに変性法を2種
以上併用してもよい。
【0020】アニオン性基による変性率は、2.0〜4
0.0モル%が好ましく、4.0〜30モル%がより好
ましい。2.0モル%未満であると冷水への速溶性が低
下するとともに、低温・低湿度下におけるフィルム破損
を招く恐れがある。一方、40.0モル%を超えるもの
は、製造が困難である。
0.0モル%が好ましく、4.0〜30モル%がより好
ましい。2.0モル%未満であると冷水への速溶性が低
下するとともに、低温・低湿度下におけるフィルム破損
を招く恐れがある。一方、40.0モル%を超えるもの
は、製造が困難である。
【0021】本発明で用いられる上記アニオン変性PV
Aの重合度は特に限定されないが、200〜8,000
が好ましく、300〜4,000がより好ましい。重合
度が200未満であると十分なフィルム強度が得られな
い。一方、重合度が8,000を超えると冷水への速溶
性が低下するばかりでなく、水溶液粘度が高くなるた
め、高濃度に溶解できず、生産性が低下するといった問
題が生じる。
Aの重合度は特に限定されないが、200〜8,000
が好ましく、300〜4,000がより好ましい。重合
度が200未満であると十分なフィルム強度が得られな
い。一方、重合度が8,000を超えると冷水への速溶
性が低下するばかりでなく、水溶液粘度が高くなるた
め、高濃度に溶解できず、生産性が低下するといった問
題が生じる。
【0022】次に(B)成分の水不溶もしくは難溶性の
微粉末について詳述する。
微粉末について詳述する。
【0023】本発明に用いる水不溶もしくは難溶性の微
粉末の平均粒径は150μm以下であり、好ましくは5
0μm以下である。
粉末の平均粒径は150μm以下であり、好ましくは5
0μm以下である。
【0024】平均粒径が150μmを超えると、フィル
ムのべたつきを防止するのに要する添加量が多くなり、
その結果、風合いが損なわれ、フィルム強度も低下す
る。
ムのべたつきを防止するのに要する添加量が多くなり、
その結果、風合いが損なわれ、フィルム強度も低下す
る。
【0025】本発明に用いる水不溶もしくは難溶性の微
粉末の種類としては、クレー、カオリン、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、サチンホワイト、タルク、ケイ酸塩、パルプ、セル
ロースなどが挙げられ、これらは必要に応じて単独で用
いることも二種以上併用することもできる。
粉末の種類としては、クレー、カオリン、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、サチンホワイト、タルク、ケイ酸塩、パルプ、セル
ロースなどが挙げられ、これらは必要に応じて単独で用
いることも二種以上併用することもできる。
【0026】これらの微粉末はすべて、吸湿に伴うべた
つきを防止し、かつフィルム物性への影響を最小限に抑
えるものであるが、この点で特に優れているのがパル
プ、セルロース、炭酸カルシウム、クレー、カオリンで
ある。
つきを防止し、かつフィルム物性への影響を最小限に抑
えるものであるが、この点で特に優れているのがパル
プ、セルロース、炭酸カルシウム、クレー、カオリンで
ある。
【0027】これら微粉末の添加量としては、(A)成
分の変性PVAに対し、0.5〜40重量%が好まし
く、2.0〜20%がより好ましい。0.5重量%未満
であると本発明の効果である吸湿に伴うべたつき防止が
十分でない。一方、40重量%を超えると、包装材料と
して適したフィルム物性を得るのが困難になる。
分の変性PVAに対し、0.5〜40重量%が好まし
く、2.0〜20%がより好ましい。0.5重量%未満
であると本発明の効果である吸湿に伴うべたつき防止が
十分でない。一方、40重量%を超えると、包装材料と
して適したフィルム物性を得るのが困難になる。
【0028】このようにして得られた変性PVA系組成
物のフィルム化に際しては、特に製法は制限されず、従
来公知のPVAフィルムの製法を準用することができ
る。
物のフィルム化に際しては、特に製法は制限されず、従
来公知のPVAフィルムの製法を準用することができ
る。
【0029】例えば、これら変性PVA系組成物の水溶
液(微粉末は懸濁分散している)を調製したのち、PE
T等のプラスチックフィルム、離型紙またはベルト若し
くはドラム上にキャストし、乾燥するキャスティング法
が一般的である。
液(微粉末は懸濁分散している)を調製したのち、PE
T等のプラスチックフィルム、離型紙またはベルト若し
くはドラム上にキャストし、乾燥するキャスティング法
が一般的である。
【0030】本発明のフィルムの厚みは、使用の目的に
応じ任意に設定することができるが、いずれのフィルム
化方法においても最終的に得られるフィルムの厚みは機
械強度、水速溶性の点で10〜100μmが好ましく、
10〜70μmがより好ましい。
応じ任意に設定することができるが、いずれのフィルム
化方法においても最終的に得られるフィルムの厚みは機
械強度、水速溶性の点で10〜100μmが好ましく、
10〜70μmがより好ましい。
【0031】本発明のフィルムには、柔軟性を付与する
ため、必要に応じ可塑剤を用いることができる。これら
に使用される可塑剤としては、通常のPVAフィルムに
使用される可塑剤を使用することができ、特にエチレン
グリコール、グリセリン、ジグリセリン、低分子量ポリ
エチレングリコール(分子量:600以下)が良好であ
る。また本発明の趣旨を損なわない範囲内で、着色剤、
離型剤等を配合または塗布することができる。更にブロ
ッキング防止や美観の向上の目的で、エンボス等の凹凸
加工をフィルムに施してもよい。
ため、必要に応じ可塑剤を用いることができる。これら
に使用される可塑剤としては、通常のPVAフィルムに
使用される可塑剤を使用することができ、特にエチレン
グリコール、グリセリン、ジグリセリン、低分子量ポリ
エチレングリコール(分子量:600以下)が良好であ
る。また本発明の趣旨を損なわない範囲内で、着色剤、
離型剤等を配合または塗布することができる。更にブロ
ッキング防止や美観の向上の目的で、エンボス等の凹凸
加工をフィルムに施してもよい。
【0032】上記のようにして得られる本発明の水溶性
PVA系フィルムは、冷水でも優れた速溶性を有し、か
つアルカリ性物質等の包装においても変質せず、更に包
装材料としての強度を併せ持つ素材である。従って農薬
等の包装材料として非常に優れた性能を有している。
PVA系フィルムは、冷水でも優れた速溶性を有し、か
つアルカリ性物質等の包装においても変質せず、更に包
装材料としての強度を併せ持つ素材である。従って農薬
等の包装材料として非常に優れた性能を有している。
【0033】なお、本発明でいう冷水速溶性とは、水温
10℃以下において示されるフィルムの高速溶解性をい
う。本発明のフィルムは、従来使用されている水溶性フ
ィルムの用途である水転写フィルムや各種単位包装材料
として好適に用いられるが、さらに、従来の水溶性フィ
ルムでは使用に制限のあった、低水温での速溶性を要す
る包装材料として使用することも可能である。
10℃以下において示されるフィルムの高速溶解性をい
う。本発明のフィルムは、従来使用されている水溶性フ
ィルムの用途である水転写フィルムや各種単位包装材料
として好適に用いられるが、さらに、従来の水溶性フィ
ルムでは使用に制限のあった、低水温での速溶性を要す
る包装材料として使用することも可能である。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、文中、部または%とあるものについては、
特に断りのない限り重量基準である。
する。なお、文中、部または%とあるものについては、
特に断りのない限り重量基準である。
【0035】1.(A)成分の製造製造例1 酢酸ビニル75部、メタノール500部、イタコン酸
4.85部、NaOH1.10部、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.3部をセパラブルフラスコに仕込み、70
℃で9時間重合した。この時の重合率は81%であっ
た。未反応の酢酸ビニルを除去したのち、理論量の1/
10のNaOHを加え、40℃で5時間けん化した。得
られたカルボキシル変性PVAの重合度は1,200、
けん化度は96.3モル%であった。また、NMRで分
析したところ、カルボキシル変性率は3.3モル%であ
った。
4.85部、NaOH1.10部、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.3部をセパラブルフラスコに仕込み、70
℃で9時間重合した。この時の重合率は81%であっ
た。未反応の酢酸ビニルを除去したのち、理論量の1/
10のNaOHを加え、40℃で5時間けん化した。得
られたカルボキシル変性PVAの重合度は1,200、
けん化度は96.3モル%であった。また、NMRで分
析したところ、カルボキシル変性率は3.3モル%であ
った。
【0036】製造例2 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度50
0、けん化度88.2モル%)490部、30%−Na
OH200部、50%−アクリルアミド水溶液420
部、イソプロピルアルコール200部を加え、60℃で
8時間攪拌した。次いで50%−NaOH50部を加
え、70℃で1時間加水分解を行った。得られた粉末を
メタノールで精製したのち乾燥し、白色粉末を得た。こ
のものをNMRで分析したところ、カルボキシル変性率
は12.2モル%、アミド変性率は8.9モル%であっ
た。
0、けん化度88.2モル%)490部、30%−Na
OH200部、50%−アクリルアミド水溶液420
部、イソプロピルアルコール200部を加え、60℃で
8時間攪拌した。次いで50%−NaOH50部を加
え、70℃で1時間加水分解を行った。得られた粉末を
メタノールで精製したのち乾燥し、白色粉末を得た。こ
のものをNMRで分析したところ、カルボキシル変性率
は12.2モル%、アミド変性率は8.9モル%であっ
た。
【0037】製造例3 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度2,5
00、けん化度98.8モル%)440部、30%−N
aOH水溶液200部、及び50%−アクリルアミド水
溶液484部を加え、60℃で8時間攪拌した。次いで
50%−NaOH100部を加え、90℃で1時間加水
分解を行った。得られた粉末をNMRで分析したとこ
ろ、カルボキシル変性率は29.3モル%であった。
00、けん化度98.8モル%)440部、30%−N
aOH水溶液200部、及び50%−アクリルアミド水
溶液484部を加え、60℃で8時間攪拌した。次いで
50%−NaOH100部を加え、90℃で1時間加水
分解を行った。得られた粉末をNMRで分析したとこ
ろ、カルボキシル変性率は29.3モル%であった。
【0038】製造例4 50%−アクリルアミド水溶液484部の代わりに、ア
クリロニトリル250部を用いた以外は、すべて製造例
3と同様の操作を行った。得られた粉末をNMRで分析
したところ、カルボキシル変性率は37.6モル%であ
った。
クリロニトリル250部を用いた以外は、すべて製造例
3と同様の操作を行った。得られた粉末をNMRで分析
したところ、カルボキシル変性率は37.6モル%であ
った。
【0039】製造例5 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度1,7
00、けん化度98.5モル%)440部、50%−N
aOH水溶液280部、及び50%−AMPS水溶液8
28部を加え、80℃で7時間攪拌した。得られた粉末
をNMRで分析したところ、スルホン基変性率は14.
3モル%であった。
00、けん化度98.5モル%)440部、50%−N
aOH水溶液280部、及び50%−AMPS水溶液8
28部を加え、80℃で7時間攪拌した。得られた粉末
をNMRで分析したところ、スルホン基変性率は14.
3モル%であった。
【0040】製造例6 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度5,0
00、けん化度98.2モル%)440部、30%−N
aOH水溶液70部、及び50%−アクリルアミド水溶
液284部を加え、60℃で4時間攪拌した。次いで5
0%−NaOH125部を加え、70℃で1時間加水分
解を行った。
00、けん化度98.2モル%)440部、30%−N
aOH水溶液70部、及び50%−アクリルアミド水溶
液284部を加え、60℃で4時間攪拌した。次いで5
0%−NaOH125部を加え、70℃で1時間加水分
解を行った。
【0041】次いで、50%−AMPSナトリウム塩水
溶液460部を加え、80℃で4時間攪拌した。得られ
た粉末をNMRで分析したところ、カルボキシル変性率
は17.3モル%、スルホン基変性率は6.5モル%で
あった。
溶液460部を加え、80℃で4時間攪拌した。得られ
た粉末をNMRで分析したところ、カルボキシル変性率
は17.3モル%、スルホン基変性率は6.5モル%で
あった。
【0042】2.フィルムの調製実施例1〜6、比較例1、2 上記により得られた製造例1〜6の変性PVA((A)
成分)及び比較のための未変性PVAと、微粉末
((B)成分)を表1に示した割合で配合し、下記の方
法により8種の試験用フィルムを調製した。
成分)及び比較のための未変性PVAと、微粉末
((B)成分)を表1に示した割合で配合し、下記の方
法により8種の試験用フィルムを調製した。
【0043】
【表1】 。
【0044】[フィルムの調製]まず、(B)成分の微
粉末を水に懸濁分散させたのち、(A)成分の変性PV
Aと、これら(A)(B)両成分の重量の和(ただし、
固型分)に対し3%のグリセリンを加え、溶解した。な
お、この時の溶液粘度は15000〜25000mPa
・s(BH型粘度計,20rpm,25℃)となるよう
調整した。次いでこれらをPETフィルム上にキャステ
ィングし、24時間放置後、更に100℃で1時間乾燥
し、厚さ40μmの試験用フィルムを調製した。
粉末を水に懸濁分散させたのち、(A)成分の変性PV
Aと、これら(A)(B)両成分の重量の和(ただし、
固型分)に対し3%のグリセリンを加え、溶解した。な
お、この時の溶液粘度は15000〜25000mPa
・s(BH型粘度計,20rpm,25℃)となるよう
調整した。次いでこれらをPETフィルム上にキャステ
ィングし、24時間放置後、更に100℃で1時間乾燥
し、厚さ40μmの試験用フィルムを調製した。
【0045】3.フィルムの評価 得られたフィルムについて、下記の方法で性能試験を実
施した。結果を表2に記載した。
施した。結果を表2に記載した。
【0046】[水に対する溶解速度]試験フィルムを1
cm×1cmに切断し、水性マジックで+の印をつけ
た。1リットルビーカーに10℃の水500ccを予め
用意し、その静止水面中に前記フィルムを落下させ、+
の印が完全に消えるまでの時間を測定した。フィルムが
丸まったり、ビーカー側面に付着したりした場合は再度
測定した。なお、結果は3回の平均値を、「秒」で表示
した。更に上記とまったく同様にして5℃の水温でも評
価した。
cm×1cmに切断し、水性マジックで+の印をつけ
た。1リットルビーカーに10℃の水500ccを予め
用意し、その静止水面中に前記フィルムを落下させ、+
の印が完全に消えるまでの時間を測定した。フィルムが
丸まったり、ビーカー側面に付着したりした場合は再度
測定した。なお、結果は3回の平均値を、「秒」で表示
した。更に上記とまったく同様にして5℃の水温でも評
価した。
【0047】[機械強度]試験フィルムを20℃、65
%RHの条件下に72時間保持し、JIS K7127
に準じて引張強度(TB:kg/cm2 )および伸び率
(EB:%)を測定し、またJIS K7128に準じ
て引裂強度(TR:kg/cm)を測定した。
%RHの条件下に72時間保持し、JIS K7127
に準じて引張強度(TB:kg/cm2 )および伸び率
(EB:%)を測定し、またJIS K7128に準じ
て引裂強度(TR:kg/cm)を測定した。
【0048】[耐アルカリ性試験]試験フィルムを1c
m×1cmに切断してシャーレに置き、フィルム上にN
a2 CO3 を載せて当該フィルムをNa2 CO3 によっ
て覆い隠し、40℃のオーブン内に1ケ月放置後、上記
した水に対する溶解速度を測定した。なお300秒で溶
解しないものは不溶とした。
m×1cmに切断してシャーレに置き、フィルム上にN
a2 CO3 を載せて当該フィルムをNa2 CO3 によっ
て覆い隠し、40℃のオーブン内に1ケ月放置後、上記
した水に対する溶解速度を測定した。なお300秒で溶
解しないものは不溶とした。
【0049】[触感(風合い)]25℃、RH80%の
条件下でフィルムを5時間放置した後の触感を手ざわり
で以下の基準に従い判定した。
条件下でフィルムを5時間放置した後の触感を手ざわり
で以下の基準に従い判定した。
【0050】○:良好 △:少しべたつく
×:べたつきが大きい [フィルム破損]0℃、RH20%の条件下で48時間
放置したフィルムを折り曲げ、フィルム割れの有無を評
価した。
×:べたつきが大きい [フィルム破損]0℃、RH20%の条件下で48時間
放置したフィルムを折り曲げ、フィルム割れの有無を評
価した。
【0051】[総合評価]上記性能試験結果を総合的に
判断し、5段階で評価した。
判断し、5段階で評価した。
【0052】(良い)5→4→3→2→1(悪い)
【表2】 。
【0053】
【発明の効果】本発明のPVA系フィルムは優れた冷水
速溶性、耐アルカリ性等を有するアニオン変性PVAと
平均粒径が150μm以下の水不溶もしくは難溶性の微
粉末を含有してなり、水溶性フィルムとして優れた性能
を具備する。
速溶性、耐アルカリ性等を有するアニオン変性PVAと
平均粒径が150μm以下の水不溶もしくは難溶性の微
粉末を含有してなり、水溶性フィルムとして優れた性能
を具備する。
【0054】すなわち請求項1〜3に記載の本発明の水
溶性フィルムは、 1.冷水に対しても速やかに溶解する、 2.アルカリ等の薬品類と接触しても変質しにくい、 3.温度・湿度に対して安定で、物性変化が少ない。例
えば、低温・低湿度下(0℃、20%)におけるフィル
ム割れ等を防止することができる、 4.フィルムや包装材料としての機械的強度が優れてい
る、 5.高湿度下において吸湿してもべたつかず、良好な触
感が保たれる等の特長を有している。
溶性フィルムは、 1.冷水に対しても速やかに溶解する、 2.アルカリ等の薬品類と接触しても変質しにくい、 3.温度・湿度に対して安定で、物性変化が少ない。例
えば、低温・低湿度下(0℃、20%)におけるフィル
ム割れ等を防止することができる、 4.フィルムや包装材料としての機械的強度が優れてい
る、 5.高湿度下において吸湿してもべたつかず、良好な触
感が保たれる等の特長を有している。
【0055】従って、本発明の水溶性フィルムからなる
請求項4の水溶性包装材料は、上記各特長を具備し、例
えば農薬包装材料等に用いた場合には、噴霧器のノズル
の詰まりを防止することができるとともに、薬品によ
る、あるいは温度・湿度条件が劣悪な環境における品質
劣化を抑制することができる。
請求項4の水溶性包装材料は、上記各特長を具備し、例
えば農薬包装材料等に用いた場合には、噴霧器のノズル
の詰まりを防止することができるとともに、薬品によ
る、あるいは温度・湿度条件が劣悪な環境における品質
劣化を抑制することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)アニオン性基による変性率が2.
0〜40.0モル%の変性ポリビニルアルコールと
(B)平均粒径が150μm以下の水不溶もしくは難溶
性の微粉末とを含有してなる水溶性フィルム。 - 【請求項2】 前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
ビニルアルコールにビニル化合物をマイケル付加したの
ち部分的あるいは完全に加水分解して得られる変性ポリ
ビニルアルコールであることを特徴とする、請求項1に
記載の水溶性フィルム。 - 【請求項3】 前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
ビニルアルコールにアクリロニトリルあるいはアクリル
アミドをマイケル付加したのち部分的あるいは完全に加
水分解して得られる変性ポリビニルアルコールであるこ
とを特徴とする、請求項1に記載の水溶性フィルム。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水
溶性フィルムからなる水溶性包装材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22105496A JPH1060207A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 水溶性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22105496A JPH1060207A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 水溶性フィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1060207A true JPH1060207A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16760779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22105496A Pending JPH1060207A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 水溶性フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1060207A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001106854A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-17 | Kuraray Co Ltd | 樹脂組成物および水溶性フィルム |
| JP2002020569A (ja) * | 2000-07-06 | 2002-01-23 | Kuraray Co Ltd | 塩素含有物質包装用水溶性フィルム |
| JP2002053674A (ja) * | 2000-08-07 | 2002-02-19 | Kuraray Co Ltd | 水溶性フィルム |
| KR100590311B1 (ko) | 2005-04-25 | 2006-06-19 | 동양제철화학 주식회사 | 나노복합체를 이용한 폴리비닐알콜 이형필름 |
| US7067575B2 (en) | 2002-11-11 | 2006-06-27 | The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. | Water-soluble film of polyvinyl alcohol |
| US7754318B2 (en) | 2005-06-16 | 2010-07-13 | The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. | Water-soluble film |
| WO2015098979A1 (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 株式会社クラレ | 変性ポリビニルアルコールおよびそれを含有する水溶性フィルム |
| US20150291786A1 (en) * | 2014-04-11 | 2015-10-15 | Georgia-Pacific Consumer Products Lp | Polyvinyl alcohol fibers and films with mineral fillers and small cellulose particles |
| WO2016047126A1 (ja) * | 2014-09-26 | 2016-03-31 | 株式会社クラレ | 変性ポリビニルアルコールおよび水溶性フィルム |
| US9777129B2 (en) | 2014-04-11 | 2017-10-03 | Georgia-Pacific Consumer Products Lp | Fibers with filler |
| WO2023171666A1 (ja) * | 2022-03-07 | 2023-09-14 | 積水化学工業株式会社 | 変性ポリビニルアルコール樹脂 |
| CN117487050A (zh) * | 2023-12-05 | 2024-02-02 | 安徽皖维高新材料股份有限公司 | 一种羧基改性聚乙烯醇的制备方法及其应用 |
| WO2024181297A1 (ja) * | 2023-02-28 | 2024-09-06 | 株式会社アイセロ | 洗剤包装カプセル用の水溶性フィルム及び洗剤包装カプセル |
-
1996
- 1996-08-22 JP JP22105496A patent/JPH1060207A/ja active Pending
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US10597501B2 (en) | 2014-04-11 | 2020-03-24 | Gpcp Ip Holdings Llc | Fibers with filler |
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| US9777143B2 (en) * | 2014-04-11 | 2017-10-03 | Georgia-Pacific Consumer Products Lp | Polyvinyl alcohol fibers and films with mineral fillers and small cellulose particles |
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| JPWO2016047126A1 (ja) * | 2014-09-26 | 2017-07-06 | 株式会社クラレ | 変性ポリビニルアルコールおよび水溶性フィルム |
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