JPH1060760A - 熱可塑性フッ素系樹脂繊維布及び短繊維 - Google Patents

熱可塑性フッ素系樹脂繊維布及び短繊維

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JPH1060760A
JPH1060760A JP8212583A JP21258396A JPH1060760A JP H1060760 A JPH1060760 A JP H1060760A JP 8212583 A JP8212583 A JP 8212583A JP 21258396 A JP21258396 A JP 21258396A JP H1060760 A JPH1060760 A JP H1060760A
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JP
Japan
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fiber
vinylidene fluoride
thermoplastic fluororesin
fibers
fiber cloth
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Pending
Application number
JP8212583A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Ohashi
和義 大橋
Yoshiyuki Miyaki
義行 宮木
Takatoshi Kuratsuji
孝俊 倉辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkema KK
Original Assignee
Elf Atochem Japan KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、紡糸中の分解が少なく適度
の粘度で安定に紡糸可能で、撥水性等の特性の優れた熱
可塑性フッ素系繊維布及び短繊維を提供することにあ
る。 【構成】 構成単位としてフッ化ビニリデンを60重量
%以上含有する熱可塑性フッ素系樹脂からなり、そのM
FR(230℃、2.16kg荷重)が10〜800g
/10分であることを特徴とする熱可塑性フッ素系樹脂
繊維布及び短繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性フッ素系樹脂短
繊維及び繊維布に関する。その目的とする所は、耐薬品
性、防汚性等の優れたフッ素系樹脂繊維布及びそれを構
成する短繊維を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】ポリフッ化ビニリデンを始めとする熱可
塑性フッ素系樹脂は耐候性や耐薬品性等の優れた樹脂と
して、塗料や電気・電子部品、鋼管ライニング、化学プ
ラント部品、耐候防汚フイルム等に用いられている。し
かし接着性が殆どないため、他素材との複合や改質が出
来にくい欠点があった。
【0003】又、その繊維は粘度や結晶性の点から紡糸
や延伸をしにくく、結節強度が低い等の欠点があった。
【0004】これらを改良するため、例えばポリメチル
メタクリレート(PMMA)(特開昭60−11091
2号、特開昭50−143848号公報他)、イソブチ
レン共重合体(特開昭54−106622号公報他)、
アクリレ−ト(特公昭60−17845号、特開昭57
−89611号公報他)や他フッ素樹脂のブレンド(特
公平4−44012号公報、特開昭60−104514
号公報他);可塑剤(特開昭55−84413号公報
他)、ポリオレフィン(特開昭62−268811号公
報他)、金属石鹸(特開昭61−174418号公報
他)、フルオロカ−ボンワックス(特開昭60−115
652号公報他)等の添加;或いはこれらの組み合わせ
(特開平6−101114号公報他)、その他特殊紡
糸、延伸法(特公昭53−22574号公報他多数)等
が提案されているが、他成分を配合するために分散性不
良や滲み出し、強度や耐薬品性の低下等の問題があり、
必ずしも充分なものではない。
【0005】こういった欠点を避けるため、他成分を配
合することなく、物性が特定範囲にある重合体を組み合
わせて用いることも提案されている。例えば分子量(特
公昭58−39922号公報他)、ハギンス定数(特開
昭60−59115号公報他)、溶融粘度(特公平4−
61087号公報他)、頭−頭結合(特開昭60−59
114号公報他)、共重合率(特開昭60−88123
号公報他)等の異なった重合体をブレンドして紡糸する
方法及びそれらから得られた繊維等が提案されている。
又特公昭43−13399号公報には固有粘度指数(η
inh)が0.6〜1.5の繊維が、更に特公昭44−
5359号公報には固有粘度(ηinh)0.7〜1.
3のものが開示されている。尤もこれらの公報では日本
語の表記と略号が異なっており、どちらが正しいのか不
明であったり、重合体の分子量に関係する溶液粘度、溶
融粘度、MFR等物性を定義する特性が入り交じってい
るため、相互の関係を把握するのが困難である。しかし
いずれにしろこれらは主にモノフィラメントや長繊維
(マルチフィラメント)に関するものであり、短繊維
(ステープルファイバ−)に関しては示唆されることは
少ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】短繊維の場合、或いは
高速で多量に繊維を紡出するメルトブローやスパンボン
ド法による紡糸の場合、モノフィラメントや長繊維とは
異なり、多くの近接した紡糸孔から一度に多量の溶融重
合体を紡出する必要があるため、重合体の溶融特性、特
に溶融粘度、溶融熱安定性等が重要である。本発明はフ
ッ素系樹脂短繊維の紡糸性とその性能を改良しようとす
るものであり、他物質を添加することなく熱可塑性フッ
素系樹脂短繊維及び繊維布を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、構成単位とし
てフッ化ビニリデンを60重量%以上含有する熱可塑性
フッ素系樹脂からなり、そのメルトフローレート(23
0℃、2.16kg荷重でのMFR)が10〜800g
/10分であることを特徴とする繊維布、及び短繊維に
関する。
【0008】本発明に用いられる熱可塑性フッ素系樹脂
は、構成単位としてフッ化ビニリデンを60重量%以
上、好ましくは80重量%以上、更に好ましくは90重
量%以上含有する熱可塑性フッ素系樹脂である。従っ
て、一種のモノマーから成るホモポリマーに限定され
ず、熱可塑性フッ素系樹脂としての特性を損なわなけれ
ば、40重量%以下の範囲で他の成分を含有する共重合
ポリマーであっても、又これらの重合体の混合物であっ
てもよい。共重合可能なモノマーとしては、四フッ化エ
チレン、六フッ化プロピレン、三フッ化エチレン、三フ
ッ化塩化エチレン、フッ化ビニル、エチレン、パーフル
オロアルキルビニルエーテル等が挙げられ、これらの1
種又は2種以上を用いることが出来る。本熱可塑性フッ
素系樹脂は、乳化重合、懸濁重合など一般に行われてい
る重合方法によって得られるが、そのMFR値(230
℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート)
が、10〜800g/10分であることが必要である。
MFRが10未満であると紡糸温度を高く設定しなけれ
ばならず、熱安定性や量産性の点から問題がある。逆
に、800を越えると液滴破断が生じやすく、紡糸安定
性に欠ける。
【0009】また、熱可塑性フッ素系樹脂の最適なMF
R値は用いる紡糸プロセスにより若干異なり、メルトブ
ロー法の場合はMFR値が30〜800g/10分、ス
パンボンド法の場合は10〜300g/10分が好まし
い。
【0010】本発明の繊維は、短繊維の場合、通常の溶
融紡糸法によって紡出、延伸、必要によって熱処理、捲
縮後、必要な長さに切断して得る。メルトブローの場合
は、加熱圧縮気体によって紡糸口金から溶融ポリマーを
ブローし、又スパンボンドは通常公知の方法が用いられ
る。これらの紡糸温度は、180〜290℃、好ましく
は200〜270℃である。この上限温度を越えるとポ
リマーが分解したり、紡糸機やポリマー導管のデッドス
ペースに滞留した劣化ポリマーによって、繊維の品質を
低下させるばかりではなく、紡糸工程調子を悪化させ
る。又下限温度未満ではポリマーの溶融が不十分であっ
たり、高粘度で紡出が困難であるばかりではなく、かえ
って樹脂発熱によって質の悪い繊維しか得られない。
【0011】本発明において、繊維布を構成する繊維
は、通常の中実丸断面のほか、異形断面、或いは中空糸
であってもよい。又、フッ化ビニリデンホモポリマ−及
びフッ化ビニリデン単位を60重量%以上含有する共重
合体から成り立っている複合繊維であってもよい。この
ような複合繊維の代表的例として、サイド/バイ/サイ
ド型複合繊維および芯/鞘型複合繊維がある。
【0012】繊維から繊維布を作る方法は、メルトブロ
ーやスパンボンドの場合は、直接コンベアベルト上に紡
出し、場合により熱ローラー等によって繊維同士を圧着
することによって得られる。又、短繊維の場合は、湿式
抄紙法によって繊維同士を絡み合わせ、平面素材とする
ことによって繊維布とすることが出来る。
【0013】本発明の繊維には従来公知の酸化防止剤、
熱分解防止剤、紫外線吸収剤、耐加水分解改良剤、着色
剤(染料、顔料)、帯電防止剤、導電剤、結晶核剤、結
晶促進剤、可塑剤、易滑剤、潤滑剤、離型剤、難燃剤、
難燃助剤、補強剤、充填剤、接着助剤、粘着剤等を任意
に含有せしめることが出来る。
【0014】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれだけに限定されるものでないこと
は言うまでもない。尚、熱可塑性フッ素系樹脂のメルト
フローレート(MFR)は、ISO1133に準じ、2
30℃、2.16kg荷重にて測定した値である。(単
位g/10分)
【0015】
【実施例1】MFR値が33g/10分のフッ化ビニリ
デンホモポリマーを、先端に0.5mmφの孔を10個
有する口金を取り付けた32mm一軸押出機を用いて、
260℃にて紡出し、150de/10filの繊維を
得た。この間何のトラブルもなく紡糸が出来た。この未
延伸糸を10本束ねて全1500deとし、90℃の熱
水中で3.2倍に延伸した後、連続的に走行させつつ機
械的座屈によって捲縮させ、更に120℃の熱風中で熱
処理後、カッターで8mmに切断して綿状の短繊維とし
た。本短繊維の物性は、強度3.2g/de、伸度16
0%であった。この短繊維を水中に分散させた後、抄紙
用キャンバスを用いて抄紙し、目付50g/m2の平板
状繊維布を得た。本繊維布に水滴を垂らしたところ、1
0分たっても水滴は消失せず、優れた撥水性を示した。
【0016】
【比較例1】MFR値が0.3g/10分のフッ化ビニ
リデンホモポリマーを用いて実施例1と同様にして15
0de/10filの糸を紡糸しようとしたが、260
℃では粘度が高く、又糸切れが多発して満足な糸は引け
なかった。温度を300℃に上げたところ、連続した糸
が口金から出てきたが、液滴破断を起こしてうまく捲き
取れなかった。4時間紡糸後口金を点検したところ、わ
ずかに腐食らしき痕跡がみられた。
【0017】
【実施例2、比較例2】実施例1と同じ一軸押出機に、
0.3mmφの孔100個を一列に配した口金と、その
両側に0.5mmの熱圧空吹き出し用スリットのある幅
100mmのコートハンガータイプの紡糸ヘッドを取り
付け、MFRが66のフッ化ビニリデンホモポリマーを
255℃にて押し出し、且つ280℃に加熱した圧空を
両側のスリットから吹き出してスクリーン状コンベアベ
ルト上に捕集して、目付60g/m2の繊維布を得た。
水滴落下の簡易テストでは優れた撥水性を示した。比較
にMFR4のフッ化ビニリデンホモポリマーを用いて同
様にメルトブローしたところ、溶融ポリマーの吹出しが
不均一であり、満足な繊維布は得られなかった。又水滴
落下の簡易テストでも5分で繊維布上の水滴が少し滲む
傾向が見られた。
【0018】
【実施例3】MFRが150g/10分のフッ化ビニリ
デンホモポリマーおよび四フッ化エチレン23%、、六
フッ化プロピレン15%、およびフッ化ビニリデン62
%を共重合したMFR380g/10分のターポリマー
を用いて、円形ノズルによるスパンボンドプロセスによ
り、芯がフッ化ビニリデンホモポリマーで鞘がターポリ
マーである芯/鞘型複合繊維からなるウェブを得た。紡
出の樹脂温度は、250℃であった。紡糸は順調であ
り、3時間後でも何のトラブルも発生しなかった。この
ウェブを130℃の熱ローラーを通して熱圧着したとこ
ろ、良好な不織布のシートを得た。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の繊維布及
び短繊維は、ポリマーの適度な粘度のため、口金の腐食
もなく安定に紡糸でき、得られた繊維布は優れた撥水性
を示し、フィルター等の不織布素材等として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 13/12 D21H 5/20 F (72)発明者 倉辻 孝俊 京都府京都市下京区中堂寺粟田町1番地 エルフ・アトケム・ジャパン株式会社京都 テクニカルセンター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成単位としてフッ化ビニリデンを60
    重量%以上含有する熱可塑性フッ素系樹脂からなり、そ
    のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重で
    のMFR)が10〜800g/10分であることを特徴
    とする繊維布。
  2. 【請求項2】 繊維布が、熱可塑性フッ素系樹脂の短繊
    維から成り立っていることを特徴とする請求項1記載の
    繊維布。
  3. 【請求項3】 繊維布が、熱可塑性フッ素系樹脂のメル
    トブロー繊維またはスパンボンド法によって平面素材と
    したことを特徴とする請求項1記載の繊維布。
  4. 【請求項4】 構成単位としてフッ化ビニリデンを60
    重量%以上含有する熱可塑性フッ素系樹脂からなり、そ
    のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重で
    のMFR)が10〜800g/10分であることを特徴
    とする短繊維。
  5. 【請求項5】 繊維布を構成する繊維が、フッ化ビニリ
    デンホモポリマ−及びフッ化ビニリデン単位を60重量
    %以上含有する共重合体から成り立っている複合繊維で
    あることを特徴とする請求項1ないし3記載の繊維布。
  6. 【請求項6】 複合繊維が、サイド/バイ/サイド型複
    合繊維であることを特徴とする請求項5記載の繊維布。
  7. 【請求項7】 複合繊維が、芯/鞘型複合繊維であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の繊維布。
JP8212583A 1996-08-12 1996-08-12 熱可塑性フッ素系樹脂繊維布及び短繊維 Pending JPH1060760A (ja)

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