JPH1062149A - 欠陥検査装置 - Google Patents
欠陥検査装置Info
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- JPH1062149A JPH1062149A JP8239715A JP23971596A JPH1062149A JP H1062149 A JPH1062149 A JP H1062149A JP 8239715 A JP8239715 A JP 8239715A JP 23971596 A JP23971596 A JP 23971596A JP H1062149 A JPH1062149 A JP H1062149A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- charged particle
- particle beam
- sample
- defect inspection
- lens
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- Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 試料に形成されたパターンの欠陥を高速かつ
高精度に検査できるようにする。 【解決手段】 電子銃12から放射状に放出される電子
線をコンデンサレンズ14,16で光軸AXに平行なビ
ームに変換し、マスク18に照射することにより孔18
Aを通過して複数のマルチビームMBが形成される。こ
のマルチビームMBは、偏向器20,22で偏向されつ
つ、電磁レンズ24,26で1/2に縮小されて試料3
0上に照射される。電磁レンズ24,26は、クロスオ
ーバーCO位置を中心として光軸AX方向の対称位置に
配置した対称磁気タブレット型レンズであるため、レン
ズの収差が互いに打ち消し合って低収差となり、ビーム
を細く収束させることができる。このビームを使って試
料30上を走査することにより、高速かつ高精度に欠陥
検査が行われる。
高精度に検査できるようにする。 【解決手段】 電子銃12から放射状に放出される電子
線をコンデンサレンズ14,16で光軸AXに平行なビ
ームに変換し、マスク18に照射することにより孔18
Aを通過して複数のマルチビームMBが形成される。こ
のマルチビームMBは、偏向器20,22で偏向されつ
つ、電磁レンズ24,26で1/2に縮小されて試料3
0上に照射される。電磁レンズ24,26は、クロスオ
ーバーCO位置を中心として光軸AX方向の対称位置に
配置した対称磁気タブレット型レンズであるため、レン
ズの収差が互いに打ち消し合って低収差となり、ビーム
を細く収束させることができる。このビームを使って試
料30上を走査することにより、高速かつ高精度に欠陥
検査が行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欠陥検査装置に係
り、更に詳しくは、試料に荷電粒子線を照射して試料か
らの荷電粒子線を検出することにより試料の欠陥を検査
する欠陥検査装置に関するものであって、特に、フォト
マスクやレチクルあるいはウエハ(以下、これらを「試
料」と称する)に形成された回路パターン等の欠陥を検
査するのに好適な欠陥検査装置に関する。
り、更に詳しくは、試料に荷電粒子線を照射して試料か
らの荷電粒子線を検出することにより試料の欠陥を検査
する欠陥検査装置に関するものであって、特に、フォト
マスクやレチクルあるいはウエハ(以下、これらを「試
料」と称する)に形成された回路パターン等の欠陥を検
査するのに好適な欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等の製造工程にお
いては、ウエハ上に回路パターン等を順次転写するため
のマスク又はレチクルが多数使用されている。そして、
例えばマスク自体の製造時には、そのマスクに形成され
ている転写用のパターンが設計データ通りに正確に形成
されているかどうかを検査するため、そのパターンの欠
陥の有無を検査する欠陥検査装置が使用されている。
いては、ウエハ上に回路パターン等を順次転写するため
のマスク又はレチクルが多数使用されている。そして、
例えばマスク自体の製造時には、そのマスクに形成され
ている転写用のパターンが設計データ通りに正確に形成
されているかどうかを検査するため、そのパターンの欠
陥の有無を検査する欠陥検査装置が使用されている。
【0003】また、この欠陥検査装置は、マスクやレチ
クルを使ってウエハ上に転写された回路パターンの欠陥
の有無等も同様に検査することができる。
クルを使ってウエハ上に転写された回路パターンの欠陥
の有無等も同様に検査することができる。
【0004】例えば、従来の欠陥検査装置としては、電
子線等を収束させて1本のプローブを形成し、欠陥検査
の対象である試料上のパターンに照射して、試料から発
生する2次電子を検出器で検出し、その検出信号を処理
することによって欠陥検査を行っていた。特に、試料上
の一定領域(例えば、パターン領域)の欠陥を検査する
場合は、上述した1本のプローブを偏向させて検査領域
内をラスタ走査させながら照射し、その試料上の各照射
点から順次発生する2次電子を検出器で検出することに
より、欠陥検査を行っていた。
子線等を収束させて1本のプローブを形成し、欠陥検査
の対象である試料上のパターンに照射して、試料から発
生する2次電子を検出器で検出し、その検出信号を処理
することによって欠陥検査を行っていた。特に、試料上
の一定領域(例えば、パターン領域)の欠陥を検査する
場合は、上述した1本のプローブを偏向させて検査領域
内をラスタ走査させながら照射し、その試料上の各照射
点から順次発生する2次電子を検出器で検出することに
より、欠陥検査を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の欠陥
検査装置においては、電子線等を収束させた1本の電子
ビームをプローブとして用いているため、例えば、0.
1μm程度のパターンの欠陥を検出するには、試料に対
してプローブを隙間無く走査させる必要があり、走査に
長時間を要することから、欠陥検査のスループットが低
下するという不都合があった。
検査装置においては、電子線等を収束させた1本の電子
ビームをプローブとして用いているため、例えば、0.
1μm程度のパターンの欠陥を検出するには、試料に対
してプローブを隙間無く走査させる必要があり、走査に
長時間を要することから、欠陥検査のスループットが低
下するという不都合があった。
【0006】そこで、プローブの走査時間を短縮するべ
く、プローブを高速走査させることも考えられるが、検
出器で得られる試料からの2次電子信号のS/N比が小
さくなり、誤検出が増加するおそれがあった。
く、プローブを高速走査させることも考えられるが、検
出器で得られる試料からの2次電子信号のS/N比が小
さくなり、誤検出が増加するおそれがあった。
【0007】また、プローブとしての電子ビームを試料
に導く電子光学系には、電場を用いた静電レンズや磁場
を用いた電磁レンズなどを含む電子レンズが用いられて
いる。欠陥検査装置の電子光学系にこれらの電子レンズ
を用いた場合は、レンズの光軸を中心として回転方向に
生じる収差や放射方向に生じる歪収差の影響を受けるた
め、電子レンズを通過する際に電子ビームがボケたり、
ビーム位置がずれることによって、欠陥検査の分解能が
悪化したり、欠陥位置が正確に検出できなくなるという
不都合があった。特に、これらの収差の影響は、レンズ
の光軸から離れるにしたがって大きくなる傾向にある。
に導く電子光学系には、電場を用いた静電レンズや磁場
を用いた電磁レンズなどを含む電子レンズが用いられて
いる。欠陥検査装置の電子光学系にこれらの電子レンズ
を用いた場合は、レンズの光軸を中心として回転方向に
生じる収差や放射方向に生じる歪収差の影響を受けるた
め、電子レンズを通過する際に電子ビームがボケたり、
ビーム位置がずれることによって、欠陥検査の分解能が
悪化したり、欠陥位置が正確に検出できなくなるという
不都合があった。特に、これらの収差の影響は、レンズ
の光軸から離れるにしたがって大きくなる傾向にある。
【0008】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、請求項1ないし5に記載の発明の目的は、試料に形
成されたパターンの欠陥を高速かつ高精度に検査するこ
とができる欠陥検査装置を提供することにある。
で、請求項1ないし5に記載の発明の目的は、試料に形
成されたパターンの欠陥を高速かつ高精度に検査するこ
とができる欠陥検査装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、パターンが形成された試料(30)に荷電粒子線
(MB)を照射し、前記試料(30)からの荷電粒子線
(SB)を検出して前記パターンの欠陥を検査する欠陥
検査装置であって、前記荷電粒子線を複数形成する荷電
粒子線形成手段(12,14,16,18)と;前記複
数の荷電粒子線(MB)が形成される位置と前記試料
(30)との間を所定の縮小比で案分した位置であるク
ロスオーバー(CO)位置を中心として前記縮小比に対
応した光軸方向位置にそれぞれ配置された相似形の2つ
の電子レンズ(24,26)から成る対称磁気タブレッ
ト型の荷電粒子線光学系(24,26)と;前記荷電粒
子線光学系(24,26)から前記試料(30)に照射
された前記複数の荷電粒子線(MB)によって前記試料
(30)から発生した荷電粒子線(SB)を検出する検
出手段(38A,38B,38C,38D)とを備えて
いることを特徴とする。
は、パターンが形成された試料(30)に荷電粒子線
(MB)を照射し、前記試料(30)からの荷電粒子線
(SB)を検出して前記パターンの欠陥を検査する欠陥
検査装置であって、前記荷電粒子線を複数形成する荷電
粒子線形成手段(12,14,16,18)と;前記複
数の荷電粒子線(MB)が形成される位置と前記試料
(30)との間を所定の縮小比で案分した位置であるク
ロスオーバー(CO)位置を中心として前記縮小比に対
応した光軸方向位置にそれぞれ配置された相似形の2つ
の電子レンズ(24,26)から成る対称磁気タブレッ
ト型の荷電粒子線光学系(24,26)と;前記荷電粒
子線光学系(24,26)から前記試料(30)に照射
された前記複数の荷電粒子線(MB)によって前記試料
(30)から発生した荷電粒子線(SB)を検出する検
出手段(38A,38B,38C,38D)とを備えて
いることを特徴とする。
【0010】これによれば、荷電粒子線形成手段により
荷電粒子線が複数形成され、対称磁気タブレット型レン
ズから成る荷電粒子線光学系によってその複数の荷電粒
子線を試料に照射し、その試料の荷電粒子線の照射位置
から発生する荷電粒子線を検出手段によって検出するこ
とにより、欠陥検査が行われる。
荷電粒子線が複数形成され、対称磁気タブレット型レン
ズから成る荷電粒子線光学系によってその複数の荷電粒
子線を試料に照射し、その試料の荷電粒子線の照射位置
から発生する荷電粒子線を検出手段によって検出するこ
とにより、欠陥検査が行われる。
【0011】このように、試料に形成されたパターンを
欠陥検査する場合は、1本の荷電粒子線で検査していた
従来例と比べると、複数の荷電粒子線を使うことによっ
て試料上の複数の照射点で同時に欠陥検査を行うことが
できるため、検査時間が大幅に短縮されて、スループッ
トを向上させることができる。また、複数の荷電粒子線
を試料に照射する荷電粒子線光学系には、複数の荷電粒
子線が形成される位置と試料との間を所定の縮小比で案
分したクロスオーバー位置を中心とし、その縮小比に対
応した光軸方向の対称位置に相似形の2つの電子レンズ
がそれぞれ配置された対称磁気タブレット型レンズを採
用している。このため、一方の電子レンズを荷電粒子線
が通過する際に収差が生じても、他方の電子レンズを通
過する際に逆の収差が表れて収差を打ち消すように作用
する。その結果、収差の影響が殆ど無くなって荷電粒子
線を細く収束できるようになり、分解能が向上して高精
度な欠陥検査を行うことができる。
欠陥検査する場合は、1本の荷電粒子線で検査していた
従来例と比べると、複数の荷電粒子線を使うことによっ
て試料上の複数の照射点で同時に欠陥検査を行うことが
できるため、検査時間が大幅に短縮されて、スループッ
トを向上させることができる。また、複数の荷電粒子線
を試料に照射する荷電粒子線光学系には、複数の荷電粒
子線が形成される位置と試料との間を所定の縮小比で案
分したクロスオーバー位置を中心とし、その縮小比に対
応した光軸方向の対称位置に相似形の2つの電子レンズ
がそれぞれ配置された対称磁気タブレット型レンズを採
用している。このため、一方の電子レンズを荷電粒子線
が通過する際に収差が生じても、他方の電子レンズを通
過する際に逆の収差が表れて収差を打ち消すように作用
する。その結果、収差の影響が殆ど無くなって荷電粒子
線を細く収束できるようになり、分解能が向上して高精
度な欠陥検査を行うことができる。
【0012】ここで、荷電粒子線を試料面で走査するた
め、試料が載置された試料台を移動可能に構成しても良
いが、請求項2に記載の発明の如く、荷電粒子線形成手
段(12,14,16,18)と荷電粒子線光学系(2
4,26)との間に試料(30)に照射される複数の荷
電粒子線(MB)を走査する荷電粒子線走査手段(2
0,22)をさらに備えるようにしても良い。この荷電
粒子線走査手段は、複数の荷電粒子線を試料上で走査さ
せて欠陥検査を行うことにより、広範囲の欠陥検査を短
時間で行うことができる。また、この荷電粒子線走査手
段は、荷電粒子線形成手段と荷電粒子線光学系との間に
配置したため、荷電粒子線光学系と試料との間の空間を
有効に利用することができる。例えば、荷電粒子線光学
系と試料との間には、試料から発生する荷電粒子線を検
出する検出手段や、その検出手段に荷電粒子線を導くマ
ルチレンズ等を設ける空間が確保できる。
め、試料が載置された試料台を移動可能に構成しても良
いが、請求項2に記載の発明の如く、荷電粒子線形成手
段(12,14,16,18)と荷電粒子線光学系(2
4,26)との間に試料(30)に照射される複数の荷
電粒子線(MB)を走査する荷電粒子線走査手段(2
0,22)をさらに備えるようにしても良い。この荷電
粒子線走査手段は、複数の荷電粒子線を試料上で走査さ
せて欠陥検査を行うことにより、広範囲の欠陥検査を短
時間で行うことができる。また、この荷電粒子線走査手
段は、荷電粒子線形成手段と荷電粒子線光学系との間に
配置したため、荷電粒子線光学系と試料との間の空間を
有効に利用することができる。例えば、荷電粒子線光学
系と試料との間には、試料から発生する荷電粒子線を検
出する検出手段や、その検出手段に荷電粒子線を導くマ
ルチレンズ等を設ける空間が確保できる。
【0013】また、荷電粒子線走査手段は、特に数を限
定するものではないが、請求項3に記載の発明の如く、
請求項2に記載の荷電粒子線走査手段(20,22)が
光軸方向に沿って偶数段の偏向器(20,22)で構成
されていることがより望ましい。荷電粒子線走査手段で
ある偏向器を偶数段としたのは、一方の偏向器で荷電粒
子線を偏向させると荷電粒子線光学系に入射する荷電粒
子線の入射角が変化するため、荷電粒子線光学系で発生
する収差が増加してしまうが、偶数段の偏向器を使え
ば、もう一方の偏向器で入射角が変化しないように偏向
させることが可能になるからである。特に、偏向器が偶
数段の場合は、偏向量の絶対値を等しくして、偏向方向
を逆にするだけで荷電粒子線光学系への入射角が変化し
なくなるため、容易に制御できるという利点がある。そ
の結果、荷電粒子線を荷電粒子線走査手段により走査さ
せたとしても、収差等の影響が増大しなくなるため、荷
電粒子線を細く収束させて高精度な欠陥検査を行うこと
ができる。
定するものではないが、請求項3に記載の発明の如く、
請求項2に記載の荷電粒子線走査手段(20,22)が
光軸方向に沿って偶数段の偏向器(20,22)で構成
されていることがより望ましい。荷電粒子線走査手段で
ある偏向器を偶数段としたのは、一方の偏向器で荷電粒
子線を偏向させると荷電粒子線光学系に入射する荷電粒
子線の入射角が変化するため、荷電粒子線光学系で発生
する収差が増加してしまうが、偶数段の偏向器を使え
ば、もう一方の偏向器で入射角が変化しないように偏向
させることが可能になるからである。特に、偏向器が偶
数段の場合は、偏向量の絶対値を等しくして、偏向方向
を逆にするだけで荷電粒子線光学系への入射角が変化し
なくなるため、容易に制御できるという利点がある。そ
の結果、荷電粒子線を荷電粒子線走査手段により走査さ
せたとしても、収差等の影響が増大しなくなるため、荷
電粒子線を細く収束させて高精度な欠陥検査を行うこと
ができる。
【0014】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1ないし3のいずれか一項に記載の欠陥検査装置におい
て、前記荷電粒子線形成手段(12,14,16,1
8)は、荷電粒子線を発生させる荷電粒子線源(12)
と、該荷電粒子線源で発生させた荷電粒子線を所定の線
幅を持ったほぼ平行な荷電粒子線束を形成する電子レン
ズ(14,16)と、該荷電粒子線束を分岐させて複数
の荷電粒子線(MB)を形成するマスク(18)とを含
んでいることを特徴とする。
1ないし3のいずれか一項に記載の欠陥検査装置におい
て、前記荷電粒子線形成手段(12,14,16,1
8)は、荷電粒子線を発生させる荷電粒子線源(12)
と、該荷電粒子線源で発生させた荷電粒子線を所定の線
幅を持ったほぼ平行な荷電粒子線束を形成する電子レン
ズ(14,16)と、該荷電粒子線束を分岐させて複数
の荷電粒子線(MB)を形成するマスク(18)とを含
んでいることを特徴とする。
【0015】これによれば、荷電粒子線源と電子レンズ
とマスクという簡易な構成で複数の荷電粒子線を形成す
ることができるとともに、その複数の荷電粒子線の数や
大きさや配列については、例えば、マスクに形成される
孔の数、大きさ、配列等を変えることによって容易に実
現することができる。
とマスクという簡易な構成で複数の荷電粒子線を形成す
ることができるとともに、その複数の荷電粒子線の数や
大きさや配列については、例えば、マスクに形成される
孔の数、大きさ、配列等を変えることによって容易に実
現することができる。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれか一項に記載の欠陥検査装置におい
て、前記荷電粒子線形成手段(12,14,16,1
8)側に配置された前記電子レンズ(24)を前記クロ
スオーバー(CO)位置側に所定距離K(Kは正又は負
の実数)だけずらすとともに、前記試料(30)側の前
記電子レンズ(26)を前記クロスオーバー(CO)位
置側に所定距離Kと縮小率1/Mとの積に相当する距離
だけずらすようにしたことを特徴とする。
ないし4のいずれか一項に記載の欠陥検査装置におい
て、前記荷電粒子線形成手段(12,14,16,1
8)側に配置された前記電子レンズ(24)を前記クロ
スオーバー(CO)位置側に所定距離K(Kは正又は負
の実数)だけずらすとともに、前記試料(30)側の前
記電子レンズ(26)を前記クロスオーバー(CO)位
置側に所定距離Kと縮小率1/Mとの積に相当する距離
だけずらすようにしたことを特徴とする。
【0017】これによれば、対称磁気タブレット型のレ
ンズで構成された荷電粒子線光学系は、クロスオーバー
位置を中心として2つの電子レンズが対称性を保つよう
に配置されている。このため、その対称性を保ちつつ電
子レンズの位置をずらすには、一方の電子レンズ(ここ
では、荷電粒子線形成手段側に配置された電子レンズ)
をクロスオーバー側に所定距離K(Kは正又は負の実
数)だけずらしたとすると、他方の電子レンズ(ここで
は、試料側に配置された電子レンズ)をクロスオーバー
側に上述した距離Kと荷電粒子線光学系の縮小率である
1/Mとを掛合わせた距離だけずらすようにする。これ
により、対称磁気タブレット型レンズで構成された荷電
粒子線光学系は、クロスオーバー位置を中心として縮小
比に対応した光軸方向位置に相似形の2つの電子レンズ
が配置されて対称性が保たれるため、収差の低減化を図
りつつ、荷電粒子線光学系とマスク、あるいは、荷電粒
子線光学系と試料との間の空間がより広くとれるように
なり、例えば偏向器やマルチレンズ等を無理なく設置す
ることができる。
ンズで構成された荷電粒子線光学系は、クロスオーバー
位置を中心として2つの電子レンズが対称性を保つよう
に配置されている。このため、その対称性を保ちつつ電
子レンズの位置をずらすには、一方の電子レンズ(ここ
では、荷電粒子線形成手段側に配置された電子レンズ)
をクロスオーバー側に所定距離K(Kは正又は負の実
数)だけずらしたとすると、他方の電子レンズ(ここで
は、試料側に配置された電子レンズ)をクロスオーバー
側に上述した距離Kと荷電粒子線光学系の縮小率である
1/Mとを掛合わせた距離だけずらすようにする。これ
により、対称磁気タブレット型レンズで構成された荷電
粒子線光学系は、クロスオーバー位置を中心として縮小
比に対応した光軸方向位置に相似形の2つの電子レンズ
が配置されて対称性が保たれるため、収差の低減化を図
りつつ、荷電粒子線光学系とマスク、あるいは、荷電粒
子線光学系と試料との間の空間がより広くとれるように
なり、例えば偏向器やマルチレンズ等を無理なく設置す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。
ないし図3に基づいて説明する。
【0019】図1には、本実施形態に係る欠陥検査装置
10の概略構成が示されている。この欠陥検査装置10
は、ウエハ(以下、「試料」と称する)上に形成される
半導体素子の微細な回路パターンの欠陥を電子線を用い
て検査する欠陥検査装置である。
10の概略構成が示されている。この欠陥検査装置10
は、ウエハ(以下、「試料」と称する)上に形成される
半導体素子の微細な回路パターンの欠陥を電子線を用い
て検査する欠陥検査装置である。
【0020】この欠陥検査装置10は、荷電粒子線源と
しての電子銃12、コンデンサレンズ14,16、マス
ク18(電子銃12とコンデンサレンズ14,16とマ
スク18とで荷電粒子線形成手段が構成されている)、
荷電粒子線走査手段としての偏向器20,22、荷電粒
子線光学系としての電磁レンズ24,26(対称磁気タ
ブレット型レンズ)、アパーチャ28、試料30、マル
チレンズ34、マルチ開口板36、検出器38A,38
B,38C,38D、信号処理回路40、比較回路4
2、記憶部44等を備えている。
しての電子銃12、コンデンサレンズ14,16、マス
ク18(電子銃12とコンデンサレンズ14,16とマ
スク18とで荷電粒子線形成手段が構成されている)、
荷電粒子線走査手段としての偏向器20,22、荷電粒
子線光学系としての電磁レンズ24,26(対称磁気タ
ブレット型レンズ)、アパーチャ28、試料30、マル
チレンズ34、マルチ開口板36、検出器38A,38
B,38C,38D、信号処理回路40、比較回路4
2、記憶部44等を備えている。
【0021】前記電子銃12は、欠陥検査用のプローブ
を形成する電子線を放出する荷電粒子線源であって、赤
熱したフィラメント等から電場によって熱電子が取り出
される。ここでは、荷電粒子線源として電子銃12を用
いているが、電子線以外に陽子やイオンなどの荷電粒子
線を使って欠陥検査を行う場合は、その荷電粒子線に応
じた荷電粒子線源が使われる。例えば、イオンにより欠
陥検査を行う場合は、気体の放電によって原子や分子を
イオン化し、それを適当な電磁場により取り出すイオン
源が荷電粒子線源となる。
を形成する電子線を放出する荷電粒子線源であって、赤
熱したフィラメント等から電場によって熱電子が取り出
される。ここでは、荷電粒子線源として電子銃12を用
いているが、電子線以外に陽子やイオンなどの荷電粒子
線を使って欠陥検査を行う場合は、その荷電粒子線に応
じた荷電粒子線源が使われる。例えば、イオンにより欠
陥検査を行う場合は、気体の放電によって原子や分子を
イオン化し、それを適当な電磁場により取り出すイオン
源が荷電粒子線源となる。
【0022】コンデンサレンズ14,16は、電子銃1
2から放射状に放出された電子線を凸レンズ作用によっ
て、収束あるいは光軸AXにほぼ平行な電子ビームPB
に変えるレンズである。また、このコンデンサレンズ1
4,16を調整することによって、複数の電子ビームM
Bが交差するクロスオーバーCO位置を所望の位置に設
定することができる。
2から放射状に放出された電子線を凸レンズ作用によっ
て、収束あるいは光軸AXにほぼ平行な電子ビームPB
に変えるレンズである。また、このコンデンサレンズ1
4,16を調整することによって、複数の電子ビームM
Bが交差するクロスオーバーCO位置を所望の位置に設
定することができる。
【0023】マスク18は、ここではドーピングされた
導電性を有するシリコン板に複数の孔18Aが形成され
ていて、上述したコンデンサレンズ16によりほぼ平行
にされた電子ビームPBが照射されると、それぞれの孔
18Aから電子ビームが通過して複数の電子ビームMB
を形成する。例えば、本実施形態では、マスク18に
0.2μm角の孔18Aが400μmピッチで紙面と直
交方向(これをY軸方向とする)に10行、紙面方向
(これをX軸方向とする)に10列設けられ、合計10
0個の孔18Aがマトリクス状に形成されている。な
お、複数の荷電粒子線を形成する荷電粒子線形成手段
は、上述した電子銃12とコンデンサレンズ14,16
とマスク18とで構成されている。
導電性を有するシリコン板に複数の孔18Aが形成され
ていて、上述したコンデンサレンズ16によりほぼ平行
にされた電子ビームPBが照射されると、それぞれの孔
18Aから電子ビームが通過して複数の電子ビームMB
を形成する。例えば、本実施形態では、マスク18に
0.2μm角の孔18Aが400μmピッチで紙面と直
交方向(これをY軸方向とする)に10行、紙面方向
(これをX軸方向とする)に10列設けられ、合計10
0個の孔18Aがマトリクス状に形成されている。な
お、複数の荷電粒子線を形成する荷電粒子線形成手段
は、上述した電子銃12とコンデンサレンズ14,16
とマスク18とで構成されている。
【0024】偏向器20,22は、マスク18と後述す
る電磁レンズ24との間に、電子ビームMBの光路の周
囲を囲うようにして、光軸AX方向に2段に分けて配置
されている。上述したマスク18により形成された10
0本の電子ビームMBは、この偏向器20,22によっ
て同時偏向されて、試料30上の検査領域がラスタ走査
される。ここで、偏向器が2段に構成されているのは、
例えば、偏向器20の偏向量と偏向器22の偏向量の絶
対値を等しくし、その偏向方向を逆にすることによっ
て、電子ビームMBを偏向させても電磁レンズ24への
入射角が変化しなくなり(図1中の破線で示される偏向
光PL参照)、電子ビームMBの入射角の変化に伴う収
差を発生させないようにすることができる。
る電磁レンズ24との間に、電子ビームMBの光路の周
囲を囲うようにして、光軸AX方向に2段に分けて配置
されている。上述したマスク18により形成された10
0本の電子ビームMBは、この偏向器20,22によっ
て同時偏向されて、試料30上の検査領域がラスタ走査
される。ここで、偏向器が2段に構成されているのは、
例えば、偏向器20の偏向量と偏向器22の偏向量の絶
対値を等しくし、その偏向方向を逆にすることによっ
て、電子ビームMBを偏向させても電磁レンズ24への
入射角が変化しなくなり(図1中の破線で示される偏向
光PL参照)、電子ビームMBの入射角の変化に伴う収
差を発生させないようにすることができる。
【0025】電磁レンズ24,26は、マスク18で形
成された複数の電子ビームMBを一定の縮小率1/M
(ここでは、1/2)で縮小した後、欠陥検査対象であ
る試料30に結像させる。この2つの電磁レンズ24,
26は、複数の電子ビームMBが交差する光軸の点であ
るクロスオーバーCO位置を中心として、相似形になる
ように設計されている。すなわち、電磁レンズ24と電
磁レンズ26とは、アンペアターン(AT:電流×コイ
ル巻数)が等しく、発生する磁場の向きが互いに逆方向
となるように配置されており、2つの電磁レンズが相似
形をした、いわゆる対称磁気タブレット型と称されるレ
ンズ群で構成されている。より詳しくは、電磁レンズ2
4は、クロスオーバーCO位置よりもマスク18側に設
けられ、磁場を発生させるコイルが光路の周囲を囲うよ
うに配置されている。また、電磁レンズ26は、クロス
オーバーCO位置よりも試料30側に設けられ、電磁レ
ンズ24と相似形のコイルが光路の周囲を囲うように配
置されている。なお、複数の荷電粒子線を試料上に導く
荷電粒子線光学系は、この電磁レンズ24,26で構成
されている。
成された複数の電子ビームMBを一定の縮小率1/M
(ここでは、1/2)で縮小した後、欠陥検査対象であ
る試料30に結像させる。この2つの電磁レンズ24,
26は、複数の電子ビームMBが交差する光軸の点であ
るクロスオーバーCO位置を中心として、相似形になる
ように設計されている。すなわち、電磁レンズ24と電
磁レンズ26とは、アンペアターン(AT:電流×コイ
ル巻数)が等しく、発生する磁場の向きが互いに逆方向
となるように配置されており、2つの電磁レンズが相似
形をした、いわゆる対称磁気タブレット型と称されるレ
ンズ群で構成されている。より詳しくは、電磁レンズ2
4は、クロスオーバーCO位置よりもマスク18側に設
けられ、磁場を発生させるコイルが光路の周囲を囲うよ
うに配置されている。また、電磁レンズ26は、クロス
オーバーCO位置よりも試料30側に設けられ、電磁レ
ンズ24と相似形のコイルが光路の周囲を囲うように配
置されている。なお、複数の荷電粒子線を試料上に導く
荷電粒子線光学系は、この電磁レンズ24,26で構成
されている。
【0026】アパーチャ28は、ここでは複数の電子ビ
ームが交差するクロスオーバーCO位置付近に設けら
れ、ほぼ中心部に電子ビームが通過する開口が形成され
たアルミニウムや銅などの非磁性金属板で構成されてい
る。このアパーチャ28は、上述したマスク18と試料
30との間を、電磁レンズ24,26の縮小率が1/M
の場合にM:1(ここでは、縮小率が1/2であるので
2:1)に内分する位置に設けられ、この位置にクロス
オーバーCOが形成されるように上述したコンデンサレ
ンズ14,16で調整される。
ームが交差するクロスオーバーCO位置付近に設けら
れ、ほぼ中心部に電子ビームが通過する開口が形成され
たアルミニウムや銅などの非磁性金属板で構成されてい
る。このアパーチャ28は、上述したマスク18と試料
30との間を、電磁レンズ24,26の縮小率が1/M
の場合にM:1(ここでは、縮小率が1/2であるので
2:1)に内分する位置に設けられ、この位置にクロス
オーバーCOが形成されるように上述したコンデンサレ
ンズ14,16で調整される。
【0027】試料30は、ここでは欠陥検査を行う回路
パターンが形成されたウエハであるが、フォトマスクや
レチクルなどの欠陥を検査する場合は、これらが試料と
なる。
パターンが形成されたウエハであるが、フォトマスクや
レチクルなどの欠陥を検査する場合は、これらが試料と
なる。
【0028】マルチレンズ34は、ここでは電磁レンズ
26と試料30との間の空間に設けられ、試料30の周
辺を囲うように非磁性金属板が配置されており、その非
磁性金属板には所定の口径から成る複数のレンズアパー
チャ34A,34B,34C,34Dが試料30からの
2次電子の放出位置に対応して形成されている。図1
は、断面図であるため、4個のレンズアパーチャしか図
示していないが、実際には電子ビームMBの本数(ここ
では、100本)に応じた数のレンズアパーチャが対応
する位置に形成されている。本実施形態中の説明では、
この4個のレンズアパーチャを例にあげて説明すること
にする。また、マルチレンズ34には、不図示の電位制
御部から所定の収束電位が印加されて、レンズアパーチ
ャ34A,34B,34C,34Dの各部分に不図示の
等ポテンシャル面が形成され、ここでは凸レンズとして
作用する。このため、複数の電子ビームMBが試料30
上の各照射点に照射されると、各照射点から2次電子が
放出され、その2次電子が対応する各レンズアパーチャ
34A,34B,34C,34Dを通過する際に凸レン
ズ作用によって個別に収束され、後述する検出器38
A,38B,38C,38Dに入射される。
26と試料30との間の空間に設けられ、試料30の周
辺を囲うように非磁性金属板が配置されており、その非
磁性金属板には所定の口径から成る複数のレンズアパー
チャ34A,34B,34C,34Dが試料30からの
2次電子の放出位置に対応して形成されている。図1
は、断面図であるため、4個のレンズアパーチャしか図
示していないが、実際には電子ビームMBの本数(ここ
では、100本)に応じた数のレンズアパーチャが対応
する位置に形成されている。本実施形態中の説明では、
この4個のレンズアパーチャを例にあげて説明すること
にする。また、マルチレンズ34には、不図示の電位制
御部から所定の収束電位が印加されて、レンズアパーチ
ャ34A,34B,34C,34Dの各部分に不図示の
等ポテンシャル面が形成され、ここでは凸レンズとして
作用する。このため、複数の電子ビームMBが試料30
上の各照射点に照射されると、各照射点から2次電子が
放出され、その2次電子が対応する各レンズアパーチャ
34A,34B,34C,34Dを通過する際に凸レン
ズ作用によって個別に収束され、後述する検出器38
A,38B,38C,38Dに入射される。
【0029】マルチ開口板36は、マルチレンズ34と
後述する検出器38A,38B,38C,38Dとの間
に配置された非磁性金属板であり、その非磁性金属板に
は所定の口径から成る複数の開口36A,36B,36
C,36Dが形成されている。このマルチ開口板36の
開口は、試料30上の各2次電子の放出位置に対応し
た、マルチレンズ34のレンズアパーチャと検出器とを
結ぶ各通過位置にそれぞれ形成されている。このマルチ
開口板36には、不図示の電位制御部から一定の収束電
位が印加されることにより、開口36A,36B,36
C,36Dの各部分に図示しない等ポテンシャル面が形
成され、ここでは凸レンズとして作用する。このため、
例えば、マルチレンズ34のレンズアパーチャ34Aを
通過して収束された2次電子は、開口36Aで再度収束
されて、確実に検出器38Aに入射させることができ
る。また、他の開口36B,36Cについても同様であ
る。なお、図1は、断面図であるため、上述したレンズ
アパーチャと同様に、マルチ開口板36の開口36A,
36B,36C,36Dも4個しか図示していないが、
実際には電子ビームMBの本数(100本)に応じた数
の開口がそれぞれ対応する位置に形成されている。本実
施形態中の説明では、上述した4個の開口を例にあげて
説明することにする。
後述する検出器38A,38B,38C,38Dとの間
に配置された非磁性金属板であり、その非磁性金属板に
は所定の口径から成る複数の開口36A,36B,36
C,36Dが形成されている。このマルチ開口板36の
開口は、試料30上の各2次電子の放出位置に対応し
た、マルチレンズ34のレンズアパーチャと検出器とを
結ぶ各通過位置にそれぞれ形成されている。このマルチ
開口板36には、不図示の電位制御部から一定の収束電
位が印加されることにより、開口36A,36B,36
C,36Dの各部分に図示しない等ポテンシャル面が形
成され、ここでは凸レンズとして作用する。このため、
例えば、マルチレンズ34のレンズアパーチャ34Aを
通過して収束された2次電子は、開口36Aで再度収束
されて、確実に検出器38Aに入射させることができ
る。また、他の開口36B,36Cについても同様であ
る。なお、図1は、断面図であるため、上述したレンズ
アパーチャと同様に、マルチ開口板36の開口36A,
36B,36C,36Dも4個しか図示していないが、
実際には電子ビームMBの本数(100本)に応じた数
の開口がそれぞれ対応する位置に形成されている。本実
施形態中の説明では、上述した4個の開口を例にあげて
説明することにする。
【0030】検出器38A,38B,38C,38D
は、例えば試料30に形成された回路パターンに複数の
電子ビームMBが照射され、試料30の各照射点から発
生した2次電子がこれに入射されると、入射した電子線
量に応じた検出信号を発生する電子増倍管などで構成さ
れている。また、この検出器38A,38B,38C,
38Dについても、図1が断面図であることから、上述
したマルチレンズ34のレンズアパーチャやマルチ開口
板36の開口と同様に4個しか図示していないが、実際
には電子ビームMBの本数(100本)に応じた数の検
出器がそれぞれ対応する位置に配置されている。本実施
形態中の説明では、上述した4個の検出器を例にあげて
説明することにする。
は、例えば試料30に形成された回路パターンに複数の
電子ビームMBが照射され、試料30の各照射点から発
生した2次電子がこれに入射されると、入射した電子線
量に応じた検出信号を発生する電子増倍管などで構成さ
れている。また、この検出器38A,38B,38C,
38Dについても、図1が断面図であることから、上述
したマルチレンズ34のレンズアパーチャやマルチ開口
板36の開口と同様に4個しか図示していないが、実際
には電子ビームMBの本数(100本)に応じた数の検
出器がそれぞれ対応する位置に配置されている。本実施
形態中の説明では、上述した4個の検出器を例にあげて
説明することにする。
【0031】信号処理回路40は、検出器38A,38
B,38C,34D等から出力される2次電子の検出信
号を設計値通りのパターンの参照データと比較するため
のデジタル信号に変換する回路である。
B,38C,34D等から出力される2次電子の検出信
号を設計値通りのパターンの参照データと比較するため
のデジタル信号に変換する回路である。
【0032】比較回路42は、デジタル信号に変換され
た2次電子の検出信号と設計値通りのパターンの参照デ
ータと比較することによって、欠陥の有無及び欠陥の位
置を検出するものである。
た2次電子の検出信号と設計値通りのパターンの参照デ
ータと比較することによって、欠陥の有無及び欠陥の位
置を検出するものである。
【0033】記憶部44は、欠陥の無い設計値通りに形
成されたパターンを検査した場合に得られる参照データ
を予め記憶している。
成されたパターンを検査した場合に得られる参照データ
を予め記憶している。
【0034】次に、上述のようにして構成された欠陥検
査装置10の動作について説明する。
査装置10の動作について説明する。
【0035】まず、オペレータは、欠陥検査すべき試料
(回路パターンが形成されたウエハ)30をX,Yの2
次元平面方向に移動可能な不図示の試料台上に載置した
後、欠陥検査の動作を開始させる。
(回路パターンが形成されたウエハ)30をX,Yの2
次元平面方向に移動可能な不図示の試料台上に載置した
後、欠陥検査の動作を開始させる。
【0036】図1に示されるように、電子銃12から放
射状に放出された電子線は、コンデンサレンズ14によ
り一旦収束させて交差させた後、コンデンサレンズ16
により光軸にほぼ平行な電子ビームPBとして、複数の
孔18Aが形成されたマスク18上に照射される。マス
ク18上に照射された平行な電子ビームPBは、孔18
A(100個の孔)を通過することによって100本の
電子ビームMB(以下、「マルチビームMB」と称す
る)が形成される。
射状に放出された電子線は、コンデンサレンズ14によ
り一旦収束させて交差させた後、コンデンサレンズ16
により光軸にほぼ平行な電子ビームPBとして、複数の
孔18Aが形成されたマスク18上に照射される。マス
ク18上に照射された平行な電子ビームPBは、孔18
A(100個の孔)を通過することによって100本の
電子ビームMB(以下、「マルチビームMB」と称す
る)が形成される。
【0037】このマスク18で形成されたマルチビーム
MBは、0.2μm角のビーム幅を持ち、400μmピ
ッチで(10行×10列)のマトリックス状に配列され
ている。そして、このマルチビームMBは、対称磁気タ
ブレット型の電磁レンズ24,26を通過する際に1/
2に縮小されて、照射対象である試料30上の回路パタ
ーンに結像される。
MBは、0.2μm角のビーム幅を持ち、400μmピ
ッチで(10行×10列)のマトリックス状に配列され
ている。そして、このマルチビームMBは、対称磁気タ
ブレット型の電磁レンズ24,26を通過する際に1/
2に縮小されて、照射対象である試料30上の回路パタ
ーンに結像される。
【0038】マルチビームMBが試料30上の回路パタ
ーンに照射されると、試料30の各照射点から2次電子
が放出される。各照射点から放出される2次電子は、試
料上に形成されたパターンの状態(例えば、パターンの
有無やパターンの厚み等)に応じて電子の放出量が異な
ってくる。このため、図1に示されるように、試料30
上の一照射点から放出された2次電子は、例えば、マル
チレンズ34のレンズアパーチャ34Aのレンズ作用に
よって収束され、マルチ開口板36の開口36Aを通っ
て分別され、検出器38Aで検出される。また、これと
同様に、他の照射点から放出された2次電子は、レンズ
アパーチャ34B→開口36B→検出器38Bという経
路を経て検出され、その他の照射点から放出された2次
電子は、レンズアパーチャ34C→開口36C→検出器
38Cという経路を経て検出され、さらにその他の照射
点から放出された2次電子は、レンズアパーチャ34D
→開口36D→検出器38Dという経路を経ることによ
って、個別に検出される。
ーンに照射されると、試料30の各照射点から2次電子
が放出される。各照射点から放出される2次電子は、試
料上に形成されたパターンの状態(例えば、パターンの
有無やパターンの厚み等)に応じて電子の放出量が異な
ってくる。このため、図1に示されるように、試料30
上の一照射点から放出された2次電子は、例えば、マル
チレンズ34のレンズアパーチャ34Aのレンズ作用に
よって収束され、マルチ開口板36の開口36Aを通っ
て分別され、検出器38Aで検出される。また、これと
同様に、他の照射点から放出された2次電子は、レンズ
アパーチャ34B→開口36B→検出器38Bという経
路を経て検出され、その他の照射点から放出された2次
電子は、レンズアパーチャ34C→開口36C→検出器
38Cという経路を経て検出され、さらにその他の照射
点から放出された2次電子は、レンズアパーチャ34D
→開口36D→検出器38Dという経路を経ることによ
って、個別に検出される。
【0039】このように、試料30上の各照射点から放
出された2次電子は、照射点に対応した検出器38A,
38B,38C,38D等で検出され、その検出信号が
信号処理回路40において参照データと比較可能なデジ
タル信号に変換する信号処理がなされる。この信号処理
がなされたデジタル信号は、比較回路42で記憶部44
に記憶されている設計値通りのパターンの参照データと
比較されることにより、欠陥検査対象である試料30上
の回路パターンの欠陥の有無や欠陥位置等を検出するこ
とができる。
出された2次電子は、照射点に対応した検出器38A,
38B,38C,38D等で検出され、その検出信号が
信号処理回路40において参照データと比較可能なデジ
タル信号に変換する信号処理がなされる。この信号処理
がなされたデジタル信号は、比較回路42で記憶部44
に記憶されている設計値通りのパターンの参照データと
比較されることにより、欠陥検査対象である試料30上
の回路パターンの欠陥の有無や欠陥位置等を検出するこ
とができる。
【0040】以上説明した本実施形態の欠陥検査装置1
0によると、欠陥検査を行うプローブとしてマルチビー
ムMBが使用されている。図2は、電磁レンズ24,2
6側から試料30を見た図であり、この図2では試料3
0面上に結像された100本のマルチビームMB10〜
MB109の照射パターンが示されている。ここでは電
磁レンズ24,26の縮小比が1/2であるため、試料
30上に結像されるマルチビームMB10〜MB109
のビーム幅が0.1μm角となり、ビーム間ピッチが2
00μmとなる。そして、偏向器20,22の偏向量を
試料30上でX,Y方向にそれぞれ200μmとする
と、試料30上において2000.1μm×2000.
1μm角の領域Rがラスタ走査される。この領域R内の
ラスタ走査が終了すると、不図示の試料台の駆動機構に
より試料台がXまたはY方向に所定距離移動され(試料
台に載置された試料30も一体駆動される)、再度上記
と同様のラスタ走査が行われる。このように、領域R内
のラスタ走査が試料30を順次移動させながら繰り返し
行うことにより、試料30上の所定領域の欠陥検査を終
了することができる。
0によると、欠陥検査を行うプローブとしてマルチビー
ムMBが使用されている。図2は、電磁レンズ24,2
6側から試料30を見た図であり、この図2では試料3
0面上に結像された100本のマルチビームMB10〜
MB109の照射パターンが示されている。ここでは電
磁レンズ24,26の縮小比が1/2であるため、試料
30上に結像されるマルチビームMB10〜MB109
のビーム幅が0.1μm角となり、ビーム間ピッチが2
00μmとなる。そして、偏向器20,22の偏向量を
試料30上でX,Y方向にそれぞれ200μmとする
と、試料30上において2000.1μm×2000.
1μm角の領域Rがラスタ走査される。この領域R内の
ラスタ走査が終了すると、不図示の試料台の駆動機構に
より試料台がXまたはY方向に所定距離移動され(試料
台に載置された試料30も一体駆動される)、再度上記
と同様のラスタ走査が行われる。このように、領域R内
のラスタ走査が試料30を順次移動させながら繰り返し
行うことにより、試料30上の所定領域の欠陥検査を終
了することができる。
【0041】上述したように、本実施形態の欠陥検査装
置10では、プローブとしてマルチビームMB10〜M
B109が使用され、これらを同時偏向させてラスタ走
査しながら欠陥検査を行うため、従来のように1本の電
子ビームを走査させて検査する場合と比べると走査範囲
が少なくて済むことから、走査時間が短縮されて、欠陥
検査のスループットを大幅に向上させることができる。
置10では、プローブとしてマルチビームMB10〜M
B109が使用され、これらを同時偏向させてラスタ走
査しながら欠陥検査を行うため、従来のように1本の電
子ビームを走査させて検査する場合と比べると走査範囲
が少なくて済むことから、走査時間が短縮されて、欠陥
検査のスループットを大幅に向上させることができる。
【0042】また、本実施形態では、荷電粒子線光学系
として、2つの相似形の電磁レンズ24,26をクロス
オーバーCO位置を中心として対称に配置した対称磁気
タブレット型としたため、光軸AXを中心とする回転方
向の収差や放射方向の歪み収差等が相互に打ち消し合う
ことによって収差の影響を小さくすることができる。こ
のように、電磁レンズにおいて発生する種々の低収を低
減することによって、ビームの照射位置のずれが小さく
なり、欠陥検査を正確に行うことができるとともに、ビ
ームを細く収束させることによって高分解能で欠陥検査
を行うことができる。その上、レンズを低収差にする
と、電子ビームの通過するレンズ位置が光軸AXから離
れるにしたがって大きくなる収差の影響を低減すること
ができるため、レンズの口径を大きく使うことができ
る。このため、マルチビームMBの本数を増やして高ス
ループットで欠陥検査を行うことができるとともに、マ
ルチビームMBのビーム間隔を広くとることによって隣
接するビーム間で生じるクロストークを小さくして、検
出器における検出信号のS/N比を大きくとることによ
り、欠陥検査の分解能を向上させることができる。
として、2つの相似形の電磁レンズ24,26をクロス
オーバーCO位置を中心として対称に配置した対称磁気
タブレット型としたため、光軸AXを中心とする回転方
向の収差や放射方向の歪み収差等が相互に打ち消し合う
ことによって収差の影響を小さくすることができる。こ
のように、電磁レンズにおいて発生する種々の低収を低
減することによって、ビームの照射位置のずれが小さく
なり、欠陥検査を正確に行うことができるとともに、ビ
ームを細く収束させることによって高分解能で欠陥検査
を行うことができる。その上、レンズを低収差にする
と、電子ビームの通過するレンズ位置が光軸AXから離
れるにしたがって大きくなる収差の影響を低減すること
ができるため、レンズの口径を大きく使うことができ
る。このため、マルチビームMBの本数を増やして高ス
ループットで欠陥検査を行うことができるとともに、マ
ルチビームMBのビーム間隔を広くとることによって隣
接するビーム間で生じるクロストークを小さくして、検
出器における検出信号のS/N比を大きくとることによ
り、欠陥検査の分解能を向上させることができる。
【0043】すなわち、これを電磁レンズ24,26に
入射されるマルチビームMBを示した図3を用いて説明
する。例えば、図3(A)の比較例では、レンズの周辺
部の収差の影響を避けるため、半径R1のレンズ口径し
か使えず、その時のマルチビームMBのビーム間隔をP
1とすると、ビーム本数が9本となる(図3では紙面上
を通過するマルチビームMBのみを示したもので、実際
には紙面の手前側及び奥側にも同密度のビームが照射さ
れている)。これに対して、本実施形態では、対称磁気
タブレット型レンズを採用しているため、図3(B)に
示されるように、レンズ周辺部の収差が低減したことに
より半径R2(R1<R2)のレンズ口径が使用可能と
なり、ビーム間隔をP1のままとすると、ビーム本数を
増加(ここでは、9本から13本に増加)させることが
できるため、走査時間が一層短縮されて欠陥検査のスル
ープットを向上させることができる。
入射されるマルチビームMBを示した図3を用いて説明
する。例えば、図3(A)の比較例では、レンズの周辺
部の収差の影響を避けるため、半径R1のレンズ口径し
か使えず、その時のマルチビームMBのビーム間隔をP
1とすると、ビーム本数が9本となる(図3では紙面上
を通過するマルチビームMBのみを示したもので、実際
には紙面の手前側及び奥側にも同密度のビームが照射さ
れている)。これに対して、本実施形態では、対称磁気
タブレット型レンズを採用しているため、図3(B)に
示されるように、レンズ周辺部の収差が低減したことに
より半径R2(R1<R2)のレンズ口径が使用可能と
なり、ビーム間隔をP1のままとすると、ビーム本数を
増加(ここでは、9本から13本に増加)させることが
できるため、走査時間が一層短縮されて欠陥検査のスル
ープットを向上させることができる。
【0044】また、本実施形態の他の例を示す図3
(C)では、図3(B)と同様に対称磁気タブレット型
レンズを採用していることから半径R2のレンズ口径が
使用可能である。ここで、図3(C)では、使用可能な
レンズ口径が大きくなったが、例えば、図3(A)と同
じビーム本数(9本)としたことにより、ビーム間隔が
P2(P1<P2)のように広くとれるようになり、隣
接するビーム間で生じるクロストークを小さくすること
が可能となって、検出器における検出信号のS/N比が
大きくとれることから、欠陥検査の分解能を向上させる
ことができる。
(C)では、図3(B)と同様に対称磁気タブレット型
レンズを採用していることから半径R2のレンズ口径が
使用可能である。ここで、図3(C)では、使用可能な
レンズ口径が大きくなったが、例えば、図3(A)と同
じビーム本数(9本)としたことにより、ビーム間隔が
P2(P1<P2)のように広くとれるようになり、隣
接するビーム間で生じるクロストークを小さくすること
が可能となって、検出器における検出信号のS/N比が
大きくとれることから、欠陥検査の分解能を向上させる
ことができる。
【0045】また、本実施形態では、欠陥検査を行う試
料30上の検査領域にマルチビームMBを照射し、各照
射点から放出される2次電子を各照射点に対応したマル
チレンズ34のレンズアパーチャ34A,34B,34
C,34Dと、マルチ開口板36の開口36A,36
B,36C,36Dとによって確実に分別され、各照射
点に対応した検出器38A,38B,38C,38D等
により検出されるため、マルチビームMBを偏向器2
0,22で同時偏向させながら試料30上をラスタ走査
させて欠陥検査を行う場合であっても、各照射点から連
続的に発生する2次電子をリアルタイムで確実に検出す
ることができる。
料30上の検査領域にマルチビームMBを照射し、各照
射点から放出される2次電子を各照射点に対応したマル
チレンズ34のレンズアパーチャ34A,34B,34
C,34Dと、マルチ開口板36の開口36A,36
B,36C,36Dとによって確実に分別され、各照射
点に対応した検出器38A,38B,38C,38D等
により検出されるため、マルチビームMBを偏向器2
0,22で同時偏向させながら試料30上をラスタ走査
させて欠陥検査を行う場合であっても、各照射点から連
続的に発生する2次電子をリアルタイムで確実に検出す
ることができる。
【0046】さらに、本実施形態の電磁レンズ24,2
6は、クロスオーバーCO位置を中心とした光軸方向の
対称位置にそれぞれ配置された相似形の電磁レンズであ
り、両レンズのアンペアターン(AT:電流×コイル巻
数)が互いに等しく、発生する磁場の向きが互いに逆方
向となるように励磁されている。そして、このような対
称磁気タブレット型の電磁レンズ24,26は、一般に
は図1に示されるマスク18とクロスオーバーCO位置
との中点に電磁レンズ24の中心を設け、試料30とク
ロスオーバーCO位置との中点に電磁レンズ26の中心
を設けることが良いとされている。しかし、本実施形態
では、クロスオーバーCO位置を中心とし、レンズの縮
小率1/M(ここでは、1/2)に対応した光軸方向位
置にそれぞれ相似形の電磁レンズ24,26を配置する
ことによって対称性を常に満たすような条件下で電磁レ
ンズ24,26を所定の光軸方向に移動可能としてい
る。
6は、クロスオーバーCO位置を中心とした光軸方向の
対称位置にそれぞれ配置された相似形の電磁レンズであ
り、両レンズのアンペアターン(AT:電流×コイル巻
数)が互いに等しく、発生する磁場の向きが互いに逆方
向となるように励磁されている。そして、このような対
称磁気タブレット型の電磁レンズ24,26は、一般に
は図1に示されるマスク18とクロスオーバーCO位置
との中点に電磁レンズ24の中心を設け、試料30とク
ロスオーバーCO位置との中点に電磁レンズ26の中心
を設けることが良いとされている。しかし、本実施形態
では、クロスオーバーCO位置を中心とし、レンズの縮
小率1/M(ここでは、1/2)に対応した光軸方向位
置にそれぞれ相似形の電磁レンズ24,26を配置する
ことによって対称性を常に満たすような条件下で電磁レ
ンズ24,26を所定の光軸方向に移動可能としてい
る。
【0047】例えば、図1に示されるように、電磁レン
ズ24をクロスオーバーCO位置側に所定距離K(ここ
では、K=40mmであるが、正又は負の実数であれば
よい)だけずらしたとすると(図1中の矢印M1方
向)、これに対応して電磁レンズ26をクロスオーバー
CO位置側に所定距離Kと縮小率1/Mとの積に相当す
る距離(K×1/M=K/2=20mm)だけずらすこ
とができる(図1中の矢印M2方向)。図1は、上記し
た距離だけ中点から電磁レンズ24,26をずらした後
の配置を示したものである。このように、電磁レンズ2
4,26を、クロスオーバーCO位置を中心とした配置
の対称性を保ちつつ移動させることにより、収差を低減
しつつマスク18とマスク18側の電磁レンズ24との
間と、試料30と試料側の電磁レンズ26との間の空間
を広げることができる。このため、2段構成とした偏向
器20,22やマルチレンズ34等をそれぞれの空間に
配置することが可能である。
ズ24をクロスオーバーCO位置側に所定距離K(ここ
では、K=40mmであるが、正又は負の実数であれば
よい)だけずらしたとすると(図1中の矢印M1方
向)、これに対応して電磁レンズ26をクロスオーバー
CO位置側に所定距離Kと縮小率1/Mとの積に相当す
る距離(K×1/M=K/2=20mm)だけずらすこ
とができる(図1中の矢印M2方向)。図1は、上記し
た距離だけ中点から電磁レンズ24,26をずらした後
の配置を示したものである。このように、電磁レンズ2
4,26を、クロスオーバーCO位置を中心とした配置
の対称性を保ちつつ移動させることにより、収差を低減
しつつマスク18とマスク18側の電磁レンズ24との
間と、試料30と試料側の電磁レンズ26との間の空間
を広げることができる。このため、2段構成とした偏向
器20,22やマルチレンズ34等をそれぞれの空間に
配置することが可能である。
【0048】また、上記実施形態では、電磁レンズ2
4,26をクロスオーバーCO位置に近づける方向に移
動させるようにしたが(所定距離Kが正の場合)、反対
に両レンズがクロスオーバーCO位置から遠ざかる方向
に移動させる(所定距離Kが負の場合)ようにすること
も同様に可能である。
4,26をクロスオーバーCO位置に近づける方向に移
動させるようにしたが(所定距離Kが正の場合)、反対
に両レンズがクロスオーバーCO位置から遠ざかる方向
に移動させる(所定距離Kが負の場合)ようにすること
も同様に可能である。
【0049】電磁レンズ24,26は、上述したように
光軸AX方向に移動させても対称性が保たれているた
め、一方の電磁レンズで発生した収差が他方の電磁レン
ズで打ち消し合うという作用に変わりはなく、収差(例
えば、回転収差や放射方向の歪み収差等)の低減効果を
維持することができる。したがって、プローブとしての
電子ビームを細く収束することが可能となり、高精度
(高解像度)に欠陥検査を行うことができる。
光軸AX方向に移動させても対称性が保たれているた
め、一方の電磁レンズで発生した収差が他方の電磁レン
ズで打ち消し合うという作用に変わりはなく、収差(例
えば、回転収差や放射方向の歪み収差等)の低減効果を
維持することができる。したがって、プローブとしての
電子ビームを細く収束することが可能となり、高精度
(高解像度)に欠陥検査を行うことができる。
【0050】また、本実施形態において、偶数段(ここ
では、2段)の偏向器20,22を用いるようにしたの
は、1つの偏向器で荷電粒子線を偏向させると電磁レン
ズ24に入射する際の荷電粒子線の入射角が変化して電
磁レンズ24内で発生する収差が大きくなるが、2段の
偏向器であれば偏向量の絶対値を等しくし、偏向方向を
逆にするという簡易な制御方法で荷電粒子線光学系への
入射角が変化しないように構成できる利点があるからで
ある(図1中の偏向光PL参照)。このため、偏向器2
0,22を用いてマルチビームMBを走査させた場合
は、収差等の影響が増大することがなくなり、荷電粒子
線を細く収束させることによって、分解能が向上して高
精度な欠陥検査を行うことができるとともに、マルチビ
ームMBを走査させて広範囲の領域の欠陥検査を高速に
行うことができる。
では、2段)の偏向器20,22を用いるようにしたの
は、1つの偏向器で荷電粒子線を偏向させると電磁レン
ズ24に入射する際の荷電粒子線の入射角が変化して電
磁レンズ24内で発生する収差が大きくなるが、2段の
偏向器であれば偏向量の絶対値を等しくし、偏向方向を
逆にするという簡易な制御方法で荷電粒子線光学系への
入射角が変化しないように構成できる利点があるからで
ある(図1中の偏向光PL参照)。このため、偏向器2
0,22を用いてマルチビームMBを走査させた場合
は、収差等の影響が増大することがなくなり、荷電粒子
線を細く収束させることによって、分解能が向上して高
精度な欠陥検査を行うことができるとともに、マルチビ
ームMBを走査させて広範囲の領域の欠陥検査を高速に
行うことができる。
【0051】以上述べたように、本実施形態の欠陥検査
装置は、複数の電子ビーム(マルチビームMB)を試料
上の回路パターンに照射して、これをラスタ走査させ、
試料から発生する2次電子を検出することによって、ス
ループットの高い欠陥検査を行うことができる。
装置は、複数の電子ビーム(マルチビームMB)を試料
上の回路パターンに照射して、これをラスタ走査させ、
試料から発生する2次電子を検出することによって、ス
ループットの高い欠陥検査を行うことができる。
【0052】また、本実施形態の欠陥検査装置は、対称
磁気タブレット型の電磁レンズを採用するとともに、そ
の電磁レンズをクロスオーバーCO位置を中心とした対
称位置に配置することにより、レンズ内で発生する回転
収差や放射方向の歪み収差等が互いに打ち消されて低収
差となって、ビームを細く収束でき、その結果、欠陥検
査の分解能が向上して、高精密な欠陥検査を行うことが
できる。
磁気タブレット型の電磁レンズを採用するとともに、そ
の電磁レンズをクロスオーバーCO位置を中心とした対
称位置に配置することにより、レンズ内で発生する回転
収差や放射方向の歪み収差等が互いに打ち消されて低収
差となって、ビームを細く収束でき、その結果、欠陥検
査の分解能が向上して、高精密な欠陥検査を行うことが
できる。
【0053】なお、上記実施形態の説明では、荷電粒子
線として電子線を用いて説明したが、これに限定される
ものではなく、イオンあるいは陽子等の荷電粒子線を用
いて欠陥検査装置を構成することも可能である。
線として電子線を用いて説明したが、これに限定される
ものではなく、イオンあるいは陽子等の荷電粒子線を用
いて欠陥検査装置を構成することも可能である。
【0054】また、上記実施形態の説明では、(10行
×10列)の100個の孔18Aが形成されたマスク1
8に電子線を照射し、孔18Aを通過した100本のビ
ームをマルチビームMBとして用いているが、必ずしも
これに限定されるものではなく、ビーム本数やビームの
大きさあるいはその配列について任意に選択することが
できる。また、マルチビームMBの形成方法について
も、電子線をマスクで分岐させる方法に限定されるもの
ではなく、複数の電子線源を用いて個々にビームを形成
するようにしてもよい。
×10列)の100個の孔18Aが形成されたマスク1
8に電子線を照射し、孔18Aを通過した100本のビ
ームをマルチビームMBとして用いているが、必ずしも
これに限定されるものではなく、ビーム本数やビームの
大きさあるいはその配列について任意に選択することが
できる。また、マルチビームMBの形成方法について
も、電子線をマスクで分岐させる方法に限定されるもの
ではなく、複数の電子線源を用いて個々にビームを形成
するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1〜
5に記載の発明によれば、試料上に形成されたパターン
の欠陥を高速かつ高精度に検査することができるという
従来にない優れた効果がある。
5に記載の発明によれば、試料上に形成されたパターン
の欠陥を高速かつ高精度に検査することができるという
従来にない優れた効果がある。
【図1】一実施形態に係る欠陥検査装置の構成を概略的
に示す図である。
に示す図である。
【図2】試料上に照射されたマルチビームの照射パター
ン例を示す図である。
ン例を示す図である。
【図3】電磁レンズに入射されるマルチビームMBを示
す図であり、(A)は比較例としてのマルチビームMB
であり、(B)は比較例とビーム間隔を同じにした本実
施形態のマルチビームMBであり、(C)は比較例とビ
ーム数を同じにした本実施形態のマルチビームMBであ
る。
す図であり、(A)は比較例としてのマルチビームMB
であり、(B)は比較例とビーム間隔を同じにした本実
施形態のマルチビームMBであり、(C)は比較例とビ
ーム数を同じにした本実施形態のマルチビームMBであ
る。
10 欠陥検査装置 12 電子銃 14 コンデンサレンズ 16 コンデンサレンズ 18 マスク 20,22 偏向器 24,26 電磁レンズ 28 アパーチャ 30 試料 34 マルチレンズ 34A,34B,34C,34D レンズアパーチャ 36 マルチ開口板 36A,36B,36C,36D 開口 38A,38B,38C,38D 検出器 CO クロスオーバー MB マルチビーム(電子ビーム) AX 光軸
Claims (5)
- 【請求項1】 パターンが形成された試料に荷電粒子線
を照射し、前記試料からの荷電粒子線を検出して前記パ
ターンの欠陥を検査する欠陥検査装置であって、 前記荷電粒子線を複数形成する荷電粒子線形成手段と;
前記複数の荷電粒子線が形成される位置と前記試料との
間を所定の縮小比で案分した位置であるクロスオーバー
位置を中心として前記縮小比に対応した光軸方向位置に
それぞれ配置された相似形の2つの電子レンズから成る
対称磁気タブレット型の荷電粒子線光学系と;前記荷電
粒子線光学系から前記試料に照射された前記複数の荷電
粒子線によって前記試料から発生した荷電粒子線を検出
する検出手段とを備えていることを特徴とする欠陥検査
装置。 - 【請求項2】 前記荷電粒子線形成手段と前記荷電粒子
線光学系との間に前記試料に照射される複数の荷電粒子
線を走査する荷電粒子線走査手段をさらに備えているこ
とを特徴とする請求項1に記載の欠陥検査装置。 - 【請求項3】 前記荷電粒子線走査手段は、光軸方向に
沿って配置された偶数段の偏向器であることを特徴とす
る請求項2に記載の欠陥検査装置。 - 【請求項4】 前記荷電粒子線形成手段は、荷電粒子線
を発生させる荷電粒子線源と、該荷電粒子線源で発生さ
せた荷電粒子線を所定の線幅を持ったほぼ平行な荷電粒
子線束を形成する電子レンズと、該荷電粒子線束を分岐
させて複数の荷電粒子線を形成するマスクとを含んでい
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に
記載の欠陥検査装置。 - 【請求項5】 前記荷電粒子線形成手段側に配置された
前記電子レンズを前記クロスオーバー位置側に所定距離
K(Kは正又は負の実数)だけずらすとともに、前記試
料側の前記電子レンズを前記クロスオーバー位置側に所
定距離Kと縮小率1/Mとの積に相当する距離だけずら
すようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいず
れか一項に記載の欠陥検査装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8239715A JPH1062149A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 欠陥検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8239715A JPH1062149A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 欠陥検査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1062149A true JPH1062149A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=17048854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8239715A Pending JPH1062149A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 欠陥検査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1062149A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6900645B2 (en) | 2000-05-30 | 2005-05-31 | Fab Solutions, Inc. | Semiconductor device test method and semiconductor device tester |
| JP2007317467A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子線応用装置 |
| WO2012128967A3 (en) * | 2011-03-23 | 2012-12-13 | Kla-Tencor Corporation | Multiple-beam system for high-speed electron-beam inspection |
| KR20170077244A (ko) * | 2014-12-10 | 2017-07-05 | 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 | 결함 관찰 장치 및 결함 관찰 방법 |
| CN114045749A (zh) * | 2021-11-18 | 2022-02-15 | 山西省交通建设工程质量检测中心(有限公司) | 一种可移动道路桥梁检测装置 |
| US11798783B2 (en) | 2020-01-06 | 2023-10-24 | Asml Netherlands B.V. | Charged particle assessment tool, inspection method |
-
1996
- 1996-08-22 JP JP8239715A patent/JPH1062149A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6900645B2 (en) | 2000-05-30 | 2005-05-31 | Fab Solutions, Inc. | Semiconductor device test method and semiconductor device tester |
| US6914444B2 (en) | 2000-05-30 | 2005-07-05 | Fab Solutions, Inc. | Semiconductor device test method and semiconductor device tester |
| US7049834B2 (en) | 2000-05-30 | 2006-05-23 | Fab Solutions, Inc | Semiconductor device test method and semiconductor device tester |
| US7420379B2 (en) | 2000-05-30 | 2008-09-02 | Topcon Corporation | Semiconductor device test method and semiconductor device tester |
| US7550982B2 (en) | 2000-05-30 | 2009-06-23 | Topcon Corporation | Semiconductor device test method for comparing a first area with a second area |
| JP2007317467A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子線応用装置 |
| WO2012128967A3 (en) * | 2011-03-23 | 2012-12-13 | Kla-Tencor Corporation | Multiple-beam system for high-speed electron-beam inspection |
| US8362425B2 (en) | 2011-03-23 | 2013-01-29 | Kla-Tencor Corporation | Multiple-beam system for high-speed electron-beam inspection |
| KR20170077244A (ko) * | 2014-12-10 | 2017-07-05 | 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 | 결함 관찰 장치 및 결함 관찰 방법 |
| US11798783B2 (en) | 2020-01-06 | 2023-10-24 | Asml Netherlands B.V. | Charged particle assessment tool, inspection method |
| US11984295B2 (en) | 2020-01-06 | 2024-05-14 | Asml Netherlands B.V. | Charged particle assessment tool, inspection method |
| US12548735B2 (en) | 2020-01-06 | 2026-02-10 | Asml Netherlands B.V. | Charged particle assessment tool, inspection method |
| CN114045749A (zh) * | 2021-11-18 | 2022-02-15 | 山西省交通建设工程质量检测中心(有限公司) | 一种可移动道路桥梁检测装置 |
| CN114045749B (zh) * | 2021-11-18 | 2024-02-27 | 山西省交通建设工程质量检测中心(有限公司) | 一种可移动道路桥梁检测装置 |
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