JPH1062445A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JPH1062445A
JPH1062445A JP8213889A JP21388996A JPH1062445A JP H1062445 A JPH1062445 A JP H1062445A JP 8213889 A JP8213889 A JP 8213889A JP 21388996 A JP21388996 A JP 21388996A JP H1062445 A JPH1062445 A JP H1062445A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化を招くことなく、電荷感度を高めるこ
とができ、かつ低周波の加速度を確実に測定することを
可能とする圧電式加速度センサを得る。 【解決手段】 圧電体層25〜30を、電極31〜35
を介して積層してなり、かつ両主面に電極36,37が
形成されている一体焼成型の圧電素子22を、長さ方向
両端においてケース部材23,24で支持してなり、3
以上の圧電体層25〜30が、加速度が作用したとき
に、電極の両側の圧電体層が該電極から同一極性の電荷
を取り出し得るように分極処理されている、加速度セン
サ21。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を用いて
構成された加速度センサに関し、より詳細には、例えば
車両用エアバッグに用いられる加速度センサであって、
複数の圧電体層を積層してなる圧電素子を用いた加速度
センサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用エアバッグにおいて、衝突
等により生じる加速度を検出してエアバッグを動作させ
るために、圧電体を利用した加速度センサが用いられて
いる。この種の加速度センサとしては、従来より種々の
構造のものが提案されているが、検出感度を高め得るも
のとして、バイモルフ型圧電素子を利用した加速度セン
サが知られている(例えば特開平6−273439号公
報、特開平6−324073号公報など)。
【0003】バイモルフ型圧電素子を利用した従来の加
速度センサの一例を図1を参照して説明する。加速度セ
ンサ1は、バイモルフ型圧電素子2と、絶縁ケース3と
を備える。この加速度センサ1は、通常、図示のように
取り付け基板4上に取り付けられる。
【0004】バイモルフ型圧電素子2は、第1,第2の
圧電セラミック板5,6を貼り合わせた構造を有する。
第1の圧電セラミック板5の外側主面には、第1の信号
電極7が形成されており、第2の圧電セラミック板6の
外側主面には、第2の信号電極8が形成されている。第
1,第2の信号電極7,8は、圧電素子2の長手方向中
央領域において、圧電セラミック板5,6を介して対向
されている。また、第1,第2の圧電セラミック板5,
6の間には、中間電極9が形成されている。中間電極9
は、第1,第2の信号電極7,8が対向されている部分
に形成されている。
【0005】また、第1,第2の圧電セラミック板5,
6は、それぞれ、図1の破線の矢印で示すように分極処
理されている。すなわち、第1,第2の圧電セラミック
板5,6は厚み方向に一様に分極処理されており、かつ
第1の圧電セラミック板5の分極方向は、第2の圧電セ
ラミック板6の分極方向とは逆方向とされている。第1
の信号電極7は、圧電素子2の長手方向に沿う一方端部
に引き出されており、第2の信号電極8は、他方端部に
引き出されている。
【0006】絶縁ケース3は、第1,第2の挟持部材1
0,11と、平板状のケース基板12,13とを有す
る。第1,第2の挟持部材10,11は、それぞれ、圧
電素子2の長さ方向両端近傍において圧電素子2の外側
主面に固着されている。第1,第2の挟持部材10,1
1は、凹部10a,11aを有する。凹部10a,11
aは、圧電素子2の変位を妨げないための空間を形成す
るために設けられている。すなわち、圧電素子2は、第
1,第2の挟持部材10,11により長さ方向両端にお
いて支持されている。
【0007】ケース基板12の上面には、凹部12aが
形成されている。また、想像線で示されているケース基
板13の下面にも、同様に凹部が設けられている。上記
加速度センサ1は、圧電素子2の厚み方向に沿って作用
する加速度に対し良好な感度を示す。しかしながら、圧
電素子2の幅方向に沿って作用する加速度については感
度を有しない。すなわち、加速度を検出し得ない特定の
無感度方向Qが存在する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記バイモルフ型圧電
素子2では、バイモルフ構造により電圧感度が高められ
るが、圧電素子2が持つ静電容量は比較的小さい。従っ
て、電荷感度が低くならざるを得なかった。そのため、
チャージアンプを用いて検出出力を増幅した場合、SN
比が低下せざるを得なかった。
【0009】また、圧電素子2の静電容量が小さい場
合、増幅器の入力インピーダンスとの間で形成されるハ
イパスフィルタの低域カットオフ周波数が高くなり、低
周波成分の測定を行うことができなくなるという問題が
あった。また、低い周波数の成分を測定するために、増
幅器のインピーダンスを高めた場合には、ノイズが大き
くなり、SN比が悪化することになる。
【0010】もっとも、加速度センサ1においても、圧
電セラミック板5,6の厚みを薄くしたり、圧電素子2
の幅方向寸法を増大させることにより、静電容量を高め
ることは可能である。しかしながら、圧電素子2の幅方
向寸法を増大させた場合には、加速度センサ1の大型化
を招き、市場の要求に応えることができなくなる。ま
た、圧電セラミック板5,6の厚みを薄くした場合に
は、機械的強度が低下し、量産性が損なわれたり、加速
度が作用した際に破壊し易くなったりする。
【0011】本発明の目的は、大型化や機械的強度の低
下を招くことなく、電荷感度を高めることができ、従っ
てSN比の低下を招くことなく低周波の加速度をも正確
に検出し得る加速度センサを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の広い局面によれ
ば、上記課題を達成するものとして、圧電素子と、圧電
素子の長さ方向両端で前記圧電素子を支持しているケー
ス部材とを備え、前記圧電素子が、3層以上の圧電体層
を積層してなり、圧電体層間及び最外層に設けられた電
極を有し、前記複数の電極は、交互に圧電素子の長さ方
向一端または他端に引き出されており、前記圧電体層
は、加速度が作用した際に、電極の両側の圧電体層にお
いて同一極性の電荷が該電極から取り出されるように分
極処理されていることを特徴とする、加速度センサが提
供される。
【0013】本発明の加速度センサでは、3以上の圧電
体層を積層してなり、加速度が作用した際に、電極の両
側の圧電体層において同一極性の電荷が取り出されるよ
うに圧電体層が分極処理されているため、後述の実施の
形態の説明から明らかなように、静電容量及び電荷感度
を高めることができる。なお、上記圧電素子における分
極は、少なくとも複数の電極が圧電体層を介して重なり
合っている領域において行われていればよい。
【0014】また、本発明の特定的な局面では、圧電素
子において、3以上の圧電体層のうち、内部に配置され
ている少なくとも1つの圧電体層が、分極されていない
中性層とされている。このような中性層を配置すること
により、分極に際しての電圧の印加を容易に行うことが
できる。好ましくは、中性層は、圧電体層のうち厚み方
向中央の層に配置され、より好ましくは圧電体層の数は
3以上の奇数であり、中央の層が中性層とされる。この
ように中性層の両側の圧電体層の数を等しくすることに
より、積層型の圧電素子がより円滑に駆動され得る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の加速度センサの実施例を説明する。第1の実施例 図2は、本発明の第1の実施例に係る加速度センサを説
明するための略図的斜視図である。
【0016】図2において、加速度センサ21は、複数
の圧電体層を積層してなる積層型の圧電素子22と、ケ
ース部材23,24とを備えている。ケース部材23及
び想像線で示されているケース部材24は、それぞれ、
凹部23a,24aを有する。ケース部材23,24
は、凹部23a,24aの両側において、圧電素子22
に固着されている。すなわち、圧電素子22は、ケース
部材23,24により、その長手方向両端で支持されて
いる。
【0017】なお、ケース部材23,24は、図1に示
した従来技術の挟持部材10,11に相当するものであ
り、本実施例の加速度センサ21においても、図1に示
した加速度センサ1の場合と同様に、圧電素子22を保
護するためにケース基板などの他のケース部材が取り付
けられる。
【0018】ケース部材23,24は、アルミナなどの
絶縁性セラミックスもしくは合成樹脂等の適宜の絶縁性
材料で構成されている。本実施例の加速度センサ21の
特徴は、上記圧電素子22が3以上の圧電体層を電極を
介して積層されていることにある。
【0019】すなわち、図2の圧電素子22を誇張して
拡大した平面図である図3から明らかなように、複数の
圧電体層25〜30が積層されている。圧電体層25〜
30間には、それぞれ、電極31〜35が配置されてい
る。また、圧電素子22の外側主面にも、電極36,3
7が形成されている。本実施例では、上記電極31〜3
7と、圧電体層25〜30はセラミック一体焼成技術を
用いて一体焼成型の焼結体として構成されている。もっ
とも、圧電体層25〜30は、予め焼成された圧電セラ
ミック板を電極31〜35を介して貼り合わせ、両側主
面に電極36,37を形成したものであってもよい。
【0020】好ましくは、本実施例のように、一体焼成
型の焼結体として構成され、その場合には、圧電体層2
5〜30の厚みを薄くすることが容易となり、静電容量
の増大を容易に図ることができる。
【0021】圧電体層25〜30は、圧電セラミック
ス、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスで
構成されるが、圧電セラミックス以外の水晶やLiTa
3 などの圧電単結晶により構成してもよい。
【0022】電極31〜37は、Ag−Pd合金やAg
などの適宜の導電性に優れた金属材料により構成されて
いる。電極31〜35及び電極36,37は、圧電素子
22の長さ方向中央領域において圧電体層を介して対向
するように構成されている。すなわち、圧電素子22の
長さ方向中央領域において、電極31〜37が対向され
ている。
【0023】また、電極31〜35及び電極36,37
は、上記積層方向を厚み方向とした場合、圧電素子22
の厚み方向順に、交互に圧電素子の長さ方向の一端また
は他端に引き出されている。
【0024】圧電体層25〜30は、それぞれ、図示の
矢印で示す方向に分極処理されている。図3において、
上向きの矢印方向をA、下向きの矢印方向をBとした場
合、圧電体層25,27,28,30がA方向に分極処
理されており、圧電体層26,29は逆方向であるB方
向に分極処理されている。
【0025】この分極の関係は、加速度が作用した際
に、電極の両側の圧電体層において同一極性の電荷が該
電極から取り出されるように定められている。例えば、
圧電体層25,26は、加速度が作用した際に、電極3
1から同一極性の電荷が取り出されるように、圧電体層
25がA方向に、圧電体層26がB方向に分極処理され
ている。また、圧電体層27については、加速度が作用
した際に圧電体層26,27において、電極32から同
一極性の電荷が取り出されるように分極処理されてい
る。従って、圧電体層27は、圧電体層26とは逆にA
方向に分極処理されている。このように、圧電体層25
〜27では、厚み方向において交互に逆方向に分極処理
されている。
【0026】また、圧電体層28〜30についても、厚
み方向において交互に逆方向に分極処理されている。し
かしながら、圧電体層27と、圧電体層28とは、同一
方向すなわちA方向に分極処理されている。これは、圧
電体層25〜27と、圧電体層28〜30とが、加速度
が作用した際に逆方向に変形するからである。これを、
図4を参照して説明する。
【0027】加速度が圧電素子22の厚み方向に作用
し、図4に示すように変形したと仮定する。この場合、
圧電体層25〜27では、伸びストレスが加わり、圧電
体層28〜30では縮みストレスが加わる。上記伸びス
トレス及び縮みストレスが発生している状態は、図4に
おいて、下記の記号により示されている。
【0028】
【数1】
【0029】従って、図4に示すように上方に突出する
ように圧電素子22がたわんだ場合、電極36,32,
34,37では、図示の記号で示すようにマイナスの極
性の電荷が取り出され、電極31,33,35では、図
示の記号で示すようにプラスの極性の電荷が取り出され
る。
【0030】従って、上記圧電体層25〜30を電極3
1〜35を介して積層し、電極36,37を形成した構
造では、加速度が作用したことにより発生する電荷が効
果的に取り出され、電荷感度が高められることがわか
る。
【0031】本実施例の加速度センサ21では、上記の
ようにして電荷が取り出されるため、大型化を厭わない
のであれば、圧電体層の数は多ければ多いほど好まし
い。また、厚み方向にたわんだ場合の伸びストレスと縮
みストレスとがバランスされていることが好ましく、従
って、圧電体層の数は偶数である方が好ましく、それに
よって検出感度を高め得る。
【0032】また、圧電体層25〜30の厚みについて
は、厚みが薄ければ薄いほど、静電容量を高めることが
でき好ましい。また、本実施例では、圧電素子22が上
記のように一体焼成により構成されているため、圧電体
層25〜30を容易に薄くし得るため、圧電素子22の
小型化を図りつつ静電容量を効果的に高め得る。なお、
図3に示したように圧電体層25〜30を分極処理する
に際しては、3種類の電圧を用いることにより、あるい
は分極を2回に分けて行えばよい。
【0033】加速度センサ21を絶縁ケースに収納した
構造を得るに際しては、上述した圧電素子22を得た後
に、ケース部材23,24を固着し、しかる後、図5に
示すように上下からケース基板38,39を取り付ける
ことにより行い得る。ケース基板38,39は、それぞ
れ、内面側に凹部39a(ケース基板38側については
凹部は図示されず)が設けられている。凹部39aは、
圧電素子22の変位を妨げないために設けられている。
【0034】ケース基板38,39についても、ケース
部材23,24と同様に、適宜の絶縁性材料で構成する
ことができる。なお、本実施例では、圧電体層25〜3
0は、図3の矢印方向に各層の全体が分極処理されてい
たが、分極処理は、電極31〜37が対向し合っている
長さ方向中央領域だけであってもよい。
【0035】また、電極31〜37が対向している領域
の電極対向長EL(図3参照)が短いほど、大きな出力
電圧を得ることができるが、静電容量は小さくなる。逆
に、電極対向長ELが長いほど、出力電圧は小さくなる
が、静電容量は高くなる。従って、電極対向長ELを調
整することにより、目的や用途に応じた加速度センサを
容易に提供することができる。
【0036】第2の実施例 図6は、本発明の第2の実施例に係る加速度センサを説
明するための略図的平面図である。
【0037】加速度センサ41では、圧電素子42に、
ケース部材43,44が固着されている。ケース部材4
3,44は、第1の実施例において示したケース部材2
3,24と同様に構成されている。
【0038】圧電素子42では、圧電体層45〜49が
積層されており、圧電体層45〜49間には、電極50
〜53が積層されており、圧電素子42の外側主面に
は、電極54,55が形成されている。第1の実施例で
用いた圧電素子22と異なる点は、圧電体層の数が5層
であり、かつ中央の圧電体層47が分極処理されていな
いことにある。
【0039】圧電体層45は、図示の上向き方向をA方
向、下向き方向をB方向とした場合、矢印で示すように
A方向に分極処理されており、圧電体層46はB方向に
分極処理されている。すなわち、加速度が作用し、たわ
んだ場合に、圧電体層45,46から電極50により同
一極性の電荷が取り出されるように、圧電体層45,4
6が上記のように分極処理されている。同様に圧電体層
48,49についても、電極53から同一極性の電荷が
取り出されるように、圧電体層48,49が図示のよう
にA方向及びB方向にそれぞれ分極処理されている。ま
た、圧電体層46と、圧電体層48は、図示のように逆
方向に分極処理されている。
【0040】本実施例の加速度センサ41において、加
速度が作用し、圧電素子42がたわんだ場合の電荷の発
生状況を図7を参照して説明する。図7に示すように、
中央部が上向きにたわんだ場合、圧電体層45,46に
は伸びストレスが、圧電体層48,49には縮みストレ
スが発生する。そのため、電極50,52,55ではプ
ラスの電荷が取り出され、電極54,51,53からは
マイナスの電荷が取り出される。
【0041】本実施例の加速度センサ41においても、
上記のように5層の圧電体層が積層されており、電極5
0〜55から発生した電荷が効果的に取り出されるた
め、従来の加速度センサに比べて電荷感度を効果的に高
め得る。加えて、5層の圧電体層45〜49を積層した
構造を有するため、静電容量も高められる。
【0042】さらに、中性層としての圧電体層47は、
分極処理されていないため、積極的に電荷を発生しない
が、伸びストレスが加わる圧電体層45,46と、縮み
ストレスが加わる圧電体層48,49とを緩衝するよう
に機能する。従って、分極処理されていない圧電体層4
7を設けたとしても、作用した加速度を確実に検出する
ことができる。また、本実施例では、上記圧電体層47
が設けられているため、圧電体層45,46,48,4
9の分極については、2種類の電圧を用いて一度に行う
ことができる。すなわち、第1の実施例の加速度センサ
21の場合に比べて、分極作業を容易に行うことができ
る。
【0043】なお、圧電素子42についても、圧電素子
22の場合と同様に、一体焼成型の焼結体として構成さ
れてもよく、あるいは予め焼成された圧電板を貼り合わ
せることにより構成してもよい。また、ケース部材4
3,44の固着された圧電素子42の上下に、第1の実
施例のケース基板38,39と同様のケース基板を固着
してもよい。
【0044】変形例 第1の実施例の加速度センサ21では、圧電素子22
は、回路基板等に実装される際に底面となるケース基板
の底面に対し圧電素子22の無感度方向Qが直交する方
向に圧電素子22が取り付けられていた。従って、垂直
方向に加速度が作用した場合には、そのような加速度を
検出することができなかった。
【0045】これに対して、図8に示すように、圧電素
子61を、最大感度軸が水平方向に対してθだけ傾斜す
るように取り付けることにより、垂直方向に作用する加
速度も効果的に検出することができる。
【0046】すなわち、図8に示す構造では、ケース部
材62,63の圧電素子61に固着される面が水面面に
対して(90°−θ)だけ傾斜されており、それによっ
て圧電素子61の最大感度軸が水辺方向に対しθだけず
らされている。
【0047】なお、上記傾斜角度θについては、0°よ
り大きく、90°未満であれば任意の角度とし得るが、
水平方向及び垂直方向に作用する加速度を効果的に検出
するには、θを0°より大きく、45°以下とするのが
望ましく、特に45°にすることが好ましい。
【0048】なお、図9は第1の実施例の加速度センサ
21の変形例であるが、第2の実施例の加速度センサ4
1においても、同様に圧電素子42を傾斜させることに
より、様々な方向の加速度を水平面に取り付けた加速度
センサにより検出することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の加速度センサでは、圧電素子が
3層以上の圧電体層を積層した構造を有し、電極が交互
に圧電素子の長さ方向一端または他端に引き出されてお
り、かつ圧電体層が上記のように分極処理されているた
め、電荷感度を高めることができ、かつ静電容量を大き
くすることができる。従って、大型化を招くことなく、
低周波の加速度成分を測定し得る圧電式加速度センサを
提供することが可能となる。
【0050】加えて、圧電体層の厚みをさほど薄くせず
とも静電容量を高めることができるため、機械的強度の
低下も生じ難い。さらに、圧電素子を一体焼成型の焼結
体で構成した場合には、圧電体層の厚みを薄くした場合
であっても、製造に際して圧電体層の割れ等が生じ難
い。従って、より一層静電容量を大きくすることができ
るため、低周波成分の測定が一層容易となる。
【0051】さらに、圧電素子において、3以上の圧電
体層のうち、内部に配置されている少なくとも1つの圧
電体層を分極されていない中性層で構成した場合には、
2種類の電圧で圧電体層を分極処理することができるた
め、分極作業を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の加速度センサを説明するための斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る加速度センサを説
明するための斜視図。
【図3】第1の実施例の加速度センサの圧電素子の分極
構造を説明するための模式的平面図。
【図4】第1の実施例の加速度センサにおいて、加速度
が作用した場合のストレスの発生状況を説明するための
平面図。
【図5】第1の実施例の加速度センサを組み立てる工程
を説明するための斜視図。
【図6】本発明の第2の実施例の加速度センサの模式的
平面図。
【図7】第2の実施例の加速度センサにおいて加速度が
作用した場合の電荷発生状況を説明するための平面図。
【図8】第1の実施例の加速度センサの変形例を説明す
るための斜視図。
【符号の説明】
21…加速度センサ 22…圧電素子 23,24…ケース部材 25〜30…圧電体層 31〜37…電極 41…加速度センサ 42…圧電素子 43,44…ケース部材 45〜49…圧電体層 50〜55…電極 61…加速度センサ 62…圧電素子 63,64…ケース部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子と、圧電素子の長さ方向両端で
    前記圧電素子を支持しているケース部材とを備え、 前記圧電素子が、3層以上の圧電体層を積層してなり、
    圧電体層間及び最外層に設けられた電極を有し、 前記複数の電極は、交互に圧電素子の長さ方向一端また
    は他端に引き出されており、 前記圧電体層は、加速度が作用した際に、電極の両側の
    圧電体層において同一極性の電荷が該電極から取り出さ
    れるように分極処理されていることを特徴とする、加速
    度センサ。
  2. 【請求項2】 前記圧電素子は、複数の電極が圧電体層
    を介して重なり合っている領域において分極処理されて
    いる、請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子において、3以上の圧電体
    層のうち、内部に配置されている少なくとも1つの圧電
    体層が分極されていない中性層とされている、請求項1
    または2に記載の加速度センサ。
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