JPH1062508A - 目標運動解析方法 - Google Patents

目標運動解析方法

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JPH1062508A
JPH1062508A JP8222980A JP22298096A JPH1062508A JP H1062508 A JPH1062508 A JP H1062508A JP 8222980 A JP8222980 A JP 8222980A JP 22298096 A JP22298096 A JP 22298096A JP H1062508 A JPH1062508 A JP H1062508A
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JP
Japan
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target
observation
value
doppler frequency
error
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Application number
JP8222980A
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English (en)
Inventor
Osamu Fujimoto
治 藤本
Yoshio Okita
芳雄 沖田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標からの音響又は電磁波信号を観測し、そ
の観測時刻が異なる観測誤差には相関性が有るとした処
理方法により、従来よりも状態量推定精度の向上した目
標運動解析方法。 【解決手段】 目標から放射される音響又は電磁波信号
を逐次受信、この受信信号から前記目標の方位角及びド
ップラ周波数を逐次算出し(1〜5)、この方位角及び
ドップラ周波数の時系列観測値に基づき前記目標の状態
量を推定する目標運動解析方法において、まず前記方位
角及びドップラ周波数の時系列観測値の誤差分散をそれ
ぞれ推定し、次に、前記方位角及びドップラ周波数の時
系列観測値及びその誤差分散をそれぞれ白色化する処理
を行い(6)、次に、前記方位角及びドップラ周波数の
それぞれの白色化処理後の時系列観測値及びその誤差分
散を用いて前記目標の状態量を推定する(7〜11)方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば移動する目
標から放射される信号を観測位置の移動可能な観測体に
設けられた受波センサアレイで受信し、前記目標の運動
解析を行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動する目標体から放射された信号を観
測位置の移動可能な観測体に取り付けた受波器センサア
レイで受信し、上記目標体の運動解析を行う目標運動解
析に関する公知文献としては、例えば「IEEE,IC
ASSP,CH2673-2,U2.5,1989,J,M.PASSERIEUX,D.
PILLON,P.BLANC-BENON,C.JAUFFRET"TARGET MOTION ANAL
YSIS WITH BEARINGS AND FREQUENCIES MEASUREMENTS VI
A INSTRUMENTAL VARIAVLE ESITMATOR" PP.2645-2648 」
がある。
【0003】図2は目標運動解析方法が適用される観測
系及び運動系の幾何学的説明図であり、図において、
(X,Y)は原点oの固定座標系、21は観測体、22
は目標体、x1 (t) は時刻tにおける観測体21の位置
ベクトル、x2 (t) は時刻tにおける目標体22の位置
ベクトル、r(t) は時刻tにおける観測体21と目標体
22間の距離‖x2 (t) −x1 (t) ‖である。なお、‖
‖はベクトルのノルム(ベクトルの長さの概念)を表
す。また、θ(t) は時刻tにおける観測体21から見た
Y軸を基準とする目標体22の方位角、νk (t) は時刻
tにおける目標体22の持つ信号源のk番目の周波数f
k (以下、この周波数を固有周波数と呼ぶ)を観測体2
1で観測したときのドップラシフトした周波数(以下、
この周波数をドップラ周波数と呼ぶ)である。(なお、
観測体21においては、ドップラ周波数しか観測でき
ず、固有周波数fk は目標運動解析によって推定され
る。) 目標運動解析は、目標体22が等速直線運動を行ってい
ると仮定し、雑音に乱された目標の方位角あるいは方位
角とドップラ周波数の観測時系列から、目標体22の状
態量である位置及び速度を推定するものである。
【0004】次に、従来の目標運動解析装置が採用して
いる目標運動解析方法の原理について説明する。観測値
は真値に観測誤差が加わったものであり、そのため、時
刻tにおける方位角の観測値β(t) 及び第kドップラ周
波数の観測値γk (t) は、次の(1),(2)式のよう
に表される。 β(t) =θ(t) +nβ(t) …(1) γk (t) =νk (t) +nγk (t) …(2) ただし、nβ(t) は時刻tにおける平均0、分散σβ 2
(t) なる方位角の観測誤差、nγk (t) は時刻tにおけ
る平均0、分散(σγk 2 (t) なる第kドップラ周波
数の観測誤差である。ここで、時刻tにおける目標体2
2に対する観測体21から見た相対位置ベクトルx(t)
を(3)式で表し、観測体21の状態量X(t) を、
(4)式に示すように、相対位置ベクトルの要素、相対
速度ベクトルの要素、第kドップラ周波数の逆数の要素
で定義する。
【0005】
【数2】
【0006】なお、相対位置ベクトルx(t) を、各座標
軸方向の成分で表記すると、状態量X(t) は、(5)式
のように定義することもできる。
【0007】
【数3】
【0008】ただし、Tは転置、′は時間での1階微分
を表すものである。このような状態量X(t) を、方位角
及びドップラ周波数の観測値時系列β及びγk (k=1
〜K)を用いて、推定して求めることを通じて、最終的
に出力すべき値(例えば相対位置ベクトルx(t) )を得
る。なお、方位角の観測値時系列ベクトルβ及び第kド
ップラ周波数の観測値時系列γk は、それぞれ以下の
(6)式及び(7)式で表される。
【0009】
【数4】
【0010】時刻tにおける状態量X(t) の推定値は、
時刻t=t0 における状態量X0=X(t0 )(以下、
初期状態量と呼ぶ。)と定義すると、(8)式で定義さ
れる評価関数L(X0 )を最小とする初期状態量X0
求めた後、(9)式を適用することにより求める。な
お、下記における″は時間での2階微分を表すものであ
る。
【0011】
【数5】
【0012】ここで、ベクトルθ(X0 )、ベクトルν
k (X0 )及び行列Φ(t,t0 )はそれぞれ、次の
(10)式、(11)式、(12)式で表される。
【0013】
【数6】
【0014】なお、ベクトルθ(X0 )の各要素θ(t
N ,X0 )は、時刻t=t0 における初期状態量X
0 と、それからの時間経過で定まる時刻tN での相対位
置ベクトルx(tN ,X0 )の要素rx (tN ,X0
及びry (tN ,X0 )を用いて、(13)式で表さ
れ、ベクトルνk (X0 )の各要素νk (tN ,X0
は、時刻t=t0 における初期状態量X0 と、それから
の時間経過で定まる時刻tNでの相対速度ベクトルx′
(tN ,X0 )及び方位角θ(tN )=θ(tN
0 )を用いて、(14)式で表される。
【0015】
【数7】
【0016】(14)式におけるcは観測体21及び目
標体22間での媒質における音速である。また、(8)
式におけるΣβ及びΣγk はそれぞれ、方位角及び第k
ドップラ周波数の観測値についての誤差共分散行列であ
り、方位角及び第kドップラ周波数の観測値についての
観測誤差ベクトルNβ及びNγk をそれぞれ、(15)
式及び(16)式で表すと、(17)式及び(18)式
で定義されるものである。なお、E[ ]は期待値を表
している。
【0017】
【数8】
【0018】上記(8)式で表される評価関数L
(X0 )を最小にする初期状態量X0 の推定には、オン
ライン処理のカルマンフィルタやバッチ処理の最尤推定
法が用いられる。
【0019】図3は従来の目標運動解析を実施するため
の目標運動解析装置の構成を示す図である。図におい
て、1は受波器センサアレイからの出力信号が入力され
る信号入力端子、2は周波数分析およびビームフォーミ
ングを行う周波数分析/ビームフォーミング処理部、3
は入力信号の積分を行う積分処理部、4はオペレータに
よる積分時間及び目標探知操作情報が入力される設定情
報入力端子、5は周波数分析/ビームフォーミングされ
た信号から目標の方位と周波数情報を得る方位/周波数
情報算出部、10は推定結果の出力端子、11は自船情
報入力部、12は観測値とその誤差分散を用いて目標の
状態量を推定する状態量推定部である。
【0020】図3の動作を説明する。信号入力端子1か
ら入力される受波器センサアレイで受信された目標信号
源からの受信信号は、周波数分析/ビームフォーミング
処理部2に送られる。周波数分析/ビームフォーミング
処理部2は、入力された信号に対して、観測体21の全
周(360°)にM本のビームを形成するようにビーム
フォーミングし、その出力を2乗してビーム出力信号S
θm (t) (m=1〜M)として積分処理部3に送ると同
時に、各ビーム出力信号Sθm (t) をLビンに周波数分
析し、実数部と虚数部の2乗和をとり、各ビーム方向に
それぞれL個の周波数出力信号Sfml (t) (m=1〜
M,l=1〜L)として積分処理部3に送る。観測体2
1及び目標体22が位置する自然環境では背景雑音が高
いため、ビーム出力信号Sθm (t) 及び周波数出力信号
fml (t) の中らか目標信号を取り出すためには積分を
行って、雑音のレベルを下げる必要がある。そこで、積
分処理部3では、設定情報入力端子4から入力された積
分時間等の情報に従い、入力された信号Sθm (t) ,S
fml (t) を積分して、積分後の信号S’θm (t) ,S’
fml (t) を方位/周波数情報算出部5に送る。
【0021】以下、積分処理部3での積分方法を説明す
る。なお、ここでは、ビーム出力信号Sθm (t) と周波
数出力信号Sfml (t) を区別することなく一般的な表記
S(t) によって説明する。ここで、積分前の信号レベル
のピークの位置が積分後の信号レベルのピークの位置に
近似的に等しいとみなす。時刻t=tj における積分前
の信号レベル(以下、瞬時信号レベルと呼ぶ)をS(t
j )、積分前の信号レベル真値(以下、瞬時信号レベル
真値と呼ぶ)をS0 (tj )、積分前の信号レベルの誤
差(以下、瞬時信号レベル誤差と呼ぶ)をms (tj
とする。瞬時信号レベルは、瞬時信号レベル真値に瞬時
信号レベル誤差が加算されたものとなり、次の(19)
式で表される。 S(tj )=S0 (tj )+ms (tj ) …(19) 指数積分は、積分後の信号レベル(以下、平滑化信号レ
ベルと呼ぶ)をS’(tj )とすると、(20)式に示
すように、瞬時信号レベルS(tj )と、その直前時刻
までの平滑化信号レベルS’(tj-1 )とを、重みづけ
加算して、その時刻の平滑化信号レベルS’(tj )を
得る方法である。ここで、αは、積分時間をT、積分処
理部への入力周期をΔtとすると、(21)式で示され
る。
【0022】
【数9】
【0023】なお、平滑化信号レベルS’(tj )は、
積分後のビーム出力信号S’θm (t) あるいは、積分後
の周波数出力信号S’fml (t) のいずれかに相当するも
のである。
【0024】方位/周波数情報算出部5は入力信号S’
θm (t) から信号を探知し、探知したビームとその近傍
のビームの信号レベルから補間により方位を算出し、目
標体22の方位角の観測値β(t) とし、入力信号S’
fml (t) から信号を探知し、探知したビンとその近傍の
ビンの信号レベルから補間により周波数を算出し、目標
音のドップラ周波数の観測値γk (t) (k=1〜K)と
して状態量推定部12に送る。ところで、ビーム出力信
号及び周波数出力信号は(19)式あるいは(20)式
に示したように、信号レベルの真値に誤差が加わったも
のとなっている。よって、誤差を持つ信号レベルから算
出した方位角またはドップラ周波数の観測値は、それぞ
れの真値に対して誤差を持つ。
【0025】そこで、さらに方位/周波数情報算出部5
は、方位角の観測値の誤差分散σβ 2 (t) 及びドップラ
周波数の観測値の誤差分散(σγk 2 (t) を推定す
る。誤差分散の推定方法として、例えば、方位角の観測
値β(t) を平滑化し、t=tjにおける方位角の観測値
の平滑値β’(tj )を、誤差分散を求めるための基準
値として用い、(22)式に示すように、所定時間内の
サンプル数Nの方位角の観測値β(tj-n )(n=0…
N−1)の前記基準値β’(tj )からの差の二乗平均
を適用することができる。同様に、第kドップラ周波数
の観測値γk (t) を平均化し、t=tj における第kド
ップラ周波数の観測値の平滑値γ’k (tj )を、誤差
分散を求めるための基準値として用い、(23)式に示
すように、所定時間内のサンプル数Nの第kドップラ周
波数の観測値γk (tj-n )(n=0…N−1)の前記
基準値γ’k (tj )からの差の二乗平均を適用するこ
とができる。
【0026】
【数10】
【0027】なお、所定時間(tj-(N-1) 〜tj )内で
観測値の誤差は定常とみなすことができると仮定してお
り、また観測値を平滑化するときの積分時間は、積分処
理部3で行われる積分処理時間に比べて十分長くとる必
要がある。
【0028】自船情報入力部11は、該当観測体21の
位置ベクトルx1 (t) 、速度ベクトルx1 ′(t) 及び加
速度ベクトルx″1 (t) を得て、状態量推定部12に与
える。状態量推定部12では、方位/周波数情報算出部
5から入力された目標体22の方位角の観測値β(t) と
その誤差分散σβ 2 (t) 及び目標音のドップラ周波数の
観測値γk (t) とその誤差分散(σγk 2 (k=1〜
K)と、自船情報入力部11から入力された、該当観測
体21の位置ベクトルx1 (t) 、速度ベクトルx1
(t) 及び加速度ベクトルx1 ″(t) とから、(8)式の
評価関数L(X0)を最小とする初期状態量X0 を求
め、さらに目標体22の状態量x2 (t) の推定量を求
め、その推定結果を出力端子10に与える。
【0029】ここで、評価関数L(X0 )を最小とする
初期状態量X0 の推定には、例えばガウス・ニュートン
法が用いられる。ガウス・ニュートン法は、探索初期値
0 (0) を出発点として初期状態量を修正して行き、L
(X0 )を最小とする初期状態量X0 を推定する。ま
た、探索初期値X0 (0) の算出には、例えば疑似線形法
が用いられる。疑似線形法は観測誤差が微小であると仮
定して、前記(13)式及び(14)式を初期状態量に
関して線形近似し、観測値時系列から初期状態量を推定
する方法である(前記文献を参照)。前記(8)式で表
される評価関数L(X0 )を形成するには、方位角及び
ドップラ周波数の観測値だけでなく、方位角及びドップ
ラ周波数の観測値についての誤差共分散行列Σβ及びΣ
γk が必要となる。ここで、前述のように積分処理はビ
ーム出力信号及び周波数出力信号に対して行っており、
方位角の観測値あるいはドップラ周波数の観測値を直接
積分するものではない。しかし、ビーム出力信号あるい
は周波数出力信号に対して行う積分は、等価的に、方位
角の観測値あるいはドップラ周波数の観測値に対して積
分を行っていると考えることができる。
【0030】図4は積分された観測値のサンプル周期Δ
tと積分時間Tとの関係を示した図である。図4の
(A)に示すように、積分時間Tがサンプル周期Δtよ
り短いならば、各サンプル時刻t0 ,t1 ,…tn の積
分後の観測値は完全に切り分けられるので、サンプル時
刻が異なる観測誤差間は無相関となる。また図4の
(B)に示すように、積分時間Tがサンプル周期Δtよ
り長いならば、各サンプル時刻t0 ,t1 ,…tn の積
分後の観測値は重複し、サンプル時刻が異なる観測誤差
間には相関性がある。従来の目標運動解析方法において
は、積分時間は観測値のサンプル周期にくらべて短く、
サンプル時刻が異なる観測誤差間は無相関であるか、あ
るいは積分時間は観測値のサンプル周期に比べて長い場
合でも、サンプル時刻が異なる観測誤差間の相関を無視
して無相関であるとしていた。このため、方位角及びド
ップラ周波数の観測値についての誤差共分散行列Σβ
びΣγk として、対角行列を想定していた。すなわち、
下記の(24)式及び(25)式に示すように、非対角
要素(共分散要素)が0で、対角要素(分散要素)だけ
に各サンプル時刻の観測誤差の分散σβ 2 (t) ,(σ
γk 2 (t) を代入して共分散行列を求めていた。
【0031】
【数11】
【0032】
【発明が解決しようとする課題】一般に、目標信号の信
号レベルが低い場合には、積分時間を長くしなければ信
号を探知できない。そして上述したように、積分時間T
がサンプル周期Δtより長くなると、サンプル時刻が異
なる観測誤差は互に相関を有する。しかしながら、従来
の目標運動解析方法に従い、このような相関を有する観
測誤差を無相関とみなした(24)式及び(25)式に
示す誤差共分散行列Σβ及びΣγk を適用すると、目標
運動の解析結果は最小分散推定にはならず、最良な推定
結果が得られない。目標の状態量を推定する手段とし
て、カルマンフィルタを用いる場合、カルマンフィルタ
では、異なる時刻間の観測誤差は互に無相関であること
を前提としているため、観測誤差が互に相関を有する場
合には、前述のように最良な推定結果が得られないとい
う問題があった。
【0033】一方、目標の状態量を推定する手段とし
て、最尤推定法を用いる場合、(8)式における誤差共
分散行列Σβ及びΣγk として非対角行列を用いれば、
最良な推定結果を得ることは可能である。(8)式から
明らかなように、誤差共分散行列Σβ及びΣγk の逆行
列Σβ -1及びΣγk -1が(8)式には適用されている。
誤差共分散行列Σβ及びΣγk が対角行列であれば、対
角要素の逆数を対角要素とすることで、逆行列Σβ -1
びΣγk -1を容易に得ることができる。しかし、誤差共
分散行列Σβ及びΣγk が非対角行列となる場合、その
逆行列Σβ -1及びΣγk -1を求める計算を必要とすると
いう問題があった。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明に係る目標運動解
析方法は、目標から放射される音響又は電磁波信号を観
測位置の移動可能な観測体に設けられた受波センサアレ
イにより逐次受信し、この受信信号から前記目標の方位
角及びドップラ周波数を逐次算出し、この逐次算出され
た方位角及びドップラ周波数の時系列観測値に基づき前
記目標の状態量を推定する目標運動解析方法において、
まず前記方位角及びドップラ周波数の時系列観測値の誤
差分散をそれぞれ推定し、次に、前記方位角及びドップ
ラ周波数の時系列観測値及びその誤差分散をそれぞれ白
色化する処理を行い、次に、前記方位角及びドップラ周
波数のそれぞれの白色化処理後の時系列観測値及びその
誤差分散を用いて前記目標の状態量を推定するものであ
る。その結果、従来よりも精度の高い推定結果が得られ
ると共に、誤差共分散行列を対角要素のみにし、演算量
を削減できる。また観測値の積分時間を変更しても観測
値のサンプル周期を変更する必要がない。
【0035】
【発明の実施の形態】本実施形態の説明に先立ち、観測
値が指数積分されている場合の、白色化処理の構成方法
について説明する。なお、ここでは、方位角及びドップ
ラ周波数を区別することなく一般的な表記y(t) によっ
て説明する。時刻t=tj における積分後の観測値(以
下、平滑化観測値と呼ぶ)をy(tj )、積分後の観測
値の真値(以下、平滑化観測真値と呼ぶ)をy
0 (tj )、積分後の観測誤差(以下、平滑化観測誤差
と呼ぶ)をny (tj )とする。先に述べたように積分
処理部で行われる積分は、等価的に方位あるいはドップ
ラ周波数の観測値に対して積分を行っているとみなすこ
とができる。よって仮想的に、観測値の積分される前の
値(以下、瞬時観測値と呼ぶ)y”(tj )、観測値の
真値の積分される前の値(以下、瞬時観測真値と呼ぶ)
y”0 (tj )、観測誤差の積分される前の値(以下、
瞬時観測誤差と呼ぶ)n”y (tj )を考える。なお、
平滑化観測値y(tj )は、方位角の観測値β(tj
又は、ドップラ周波数の観測値γk (tj )に相当し、
平滑化観測誤差ny (tj )は、方位角の観測誤差nβ
(tj )又は、第kドップラ周波数の観測誤差n
γk (tj )に相当するものである。
【0036】想定した瞬時観測値は次の(26)式で表
されるように瞬時観測真値と瞬時観測誤差の和となる。 y”(tj )=y”0 (tj )+n”y (tj ) …(26) 平滑化観測値y(tj )は瞬時観測値を指数積分したも
のであるとして、次の(27)式に示すように表され
る。
【0037】
【数12】
【0038】このように積分処理された平滑化観測値に
たいして、白色化処理は次の(28)式に示すように、
その時刻の平滑化観測値y(tj )と、その直前時刻の
平滑化観測値y(tj-1 )とを、それぞれ重みづけ加算
する処理である。
【0039】
【数13】
【0040】すなわち、平滑化観測値を2時刻分蓄えて
おき、これらから、瞬時観測値に変換する処理である。
よって、(28)式で得られる、誤差が白色化された観
測値は前記(26)式で示したように、瞬時観測真値に
瞬時観測誤差が加算されたものになっている。次に、指
数積分された観測値の誤差分散から、白色化後の誤差分
散を算出する原理を説明する。前記(27)式から、平
滑化観測誤差ny (tj )は次の(29)式で表され
る。
【0041】
【数14】
【0042】ここで、瞬時観測誤差n”y (tj )の分
散を(σn"2 (tj )とすると、平滑化観測誤差ny
(tj )の分散σn 2 (tj )は次の(30)式で表さ
れる。
【0043】
【数15】
【0044】よって、(30)式から、白色化後の誤差
分散(σn"2 (tj )は次の(31)式で表される。
【0045】
【数16】
【0046】なお、以下の実施形態1及び実施形態2で
は、観測項目が方位角とドップラ周波数である場合を示
すが、観測項目が方位角だけである場合にも本発明を適
用することできる。また、以下の実施形態1及び実施形
態2では、状態量として、目標体22の相対位置、相対
速度及び固有周波数の逆数を用いる場合を示すが、前記
(13)式、(14)式あるいは、後述する(47)
式、(48)式でモデル化されるように状態量をとれ
ば、固定座標系に本発明を適用することができる。
【0047】実施形態1.実施形態1では、バッチ処理
を行うことによって目標の状態量を推定する方法とし
て、最尤推定法を用いた場合について説明する。図1は
本発明の実施形態1に係る目標運動解析装置の構成を示
す図である。図1において、1は受波器センサアレイか
らの出力信号が入力される信号入力端子、2は周波数分
析およびビームフォーミングを行う周波数分析/ビーム
フォーミング処理部、3は入力信号の積分を行う積分処
理部、4はオペレータによる積分時間及び目標探知操作
情報が入力される設定情報入力端子、5は周波数分析/
ビームフォーミングされた信号から目標の方位と周波数
情報を得る方位/周波数情報算出部、6は観測誤差の白
色化を行う白色化処理部、7は誤差が白色化された観測
値とその誤差分散を蓄える観測情報蓄積部、8は最尤推
定の探索初期値を設定する探索初期値算出部、9は観測
値時系列及び観測誤差分散時系列を用いて目標の状態量
を推定する最尤推定部、10は推定結果の出力端子、1
1は自船情報入力部である。
【0048】図1の動作を説明する。受波器センサアレ
イから信号入力端子1を介して入力される信号に対し
て、周波数分析/ビームフォーミング処理部2及び積分
処理部3が行う信号処理は、従来技術で述べた図3の目
標運動解析装置における処理と同一である。方位/周波
数情報算出部5は、積分処理器3からの入力信号S’
θm (t) ,S’fml (t) から、目標体22の方位角の観
測値β(t) と該方位角の観測値の誤差分散σβ 2 (t) 及
び目標音のドップラ周波数の観測値γk (t) と該ドップ
ラ周波数の観測値の誤差分散(σγk 2 (t) (k=1
〜K)を、従来技術の目標運動解析装置と同様の方法で
算出し、白色化処理部6に送る。
【0049】白色化処理部6は入力された、時刻t=t
j とt=tj-1 の目標体22の方位角の平滑化観測値β
(tj ),β(tj-1 )及び、時刻t=tj とt=t
j-1 の目標体22のドップラ周波数の平滑化観測値γk
(tj ),γk (tj-1 )と、設定情報入力端子4から
入力された積分時間等の設定情報とから、観測値の誤差
を白色化する処理を行い、目標体22の誤差を白色化し
た方位角の観測値β”(tj )及び、誤差を白色化した
ドップラ周波数の観測値γ”k (tj )を算出し、観測
情報蓄積部7に与える。白色化処理は、前記(28)式
で説明した処理である。すなわち、時刻t=tj の目標
体22の観測誤差を白色化した方位角の観測値β”(t
j )を、時刻t=tj とt=tj-1 の目標体22の方位
角の平滑化観測値β(tj ),β(tj- 1 )から次の
(32)式で算出する。同様に、時刻t=tj の目標体
22の観測誤差を白色化したドップラ周波数の観測値
γ”k (tj )を、時刻t=tj とt=tj-1 の目標体
22のドップラ周波数の平滑化観測値γk (tj ),γ
k (tj-1 )から次の(33)式で算出する。
【0050】
【数17】
【0051】さらに、白色化処理部6は、入力された時
刻t=tj とt=tj-1 の目標体22の方位角の平滑化
観測値の誤差分散σβ 2 (tj ),σβ 2 (tj-1 )と
時刻t=tj とt=tj-1 の目標体22のドップラ周波
数の平滑化観測値の誤差分散(σγk 2 (tj ),
(σγk 2 (tj-1 )から、前述の(31)式に従
い、誤差を白色化した後の、目標体22の方位角の観測
値の誤差分散(σβ”2を(34)式で、ドップラ周
波数の観測値の誤差分散(σγk"2 (tj )を(3
5)式で算出し、観測情報蓄積部7に与える。
【0052】
【数18】
【0053】ただし、t=t1 の誤差分散については、
t=t0 での平滑化観測値の誤差分散が得られないの
で、t=t1 以前の瞬時観測誤差の分散は一定であった
と仮定して求めている。
【0054】観測情報蓄積部7は入力された誤差を白色
化した方位角の観測値β”(tj )と、誤差を白色化し
たドップラ周波数の観測値γ”k (tj )及び、誤差を
白色化した方位角の観測値の誤差分散(σβ”2 (t
j )と誤差を白色化したドップラ周波数の観測値の誤差
分散(σγk"2 (tj )を蓄え、tj =t1 〜t
n(現時刻)の時系列データとして最尤推定部9に送る
とともに、観測値を用いて探索初期値を設定する必要が
ある場合には、探索初期値算出部8にも送る。探索初期
値算出部8は最尤推定法によって初期状態量X0 を推定
する際の、探索初期値X0 (0) を算出して、最尤推定部
9に送る。探索初期値の算出方法として例えば、観測情
報蓄積部7から観測値時系列を得て、疑似線形法によっ
て近似的な初期状態量を推定し、これを探索初期値とす
る。疑似線形法については従来技術及び前記公知文献で
説明されているので、ここでの説明は省略する。自船情
報入力部11は、当該観測体1の位置ベクトルx1 (t)
、速度ベクトルx1 ′(t) 及び加速度ベクトルx1
(t) を得て、最尤推定部9に与える。
【0055】最尤推定部9は、観測情報蓄積部7から与
えられた、誤差を白色化した後の目標体22の方位角の
観測値β”(tj )とその誤差分散(σβ”
2 (tj )の時系列(tj =t1 〜tn )及びドップラ
周波数の観測値γ”k (tj )とその誤差分散
(σγk"2 (tj )の時系列(tj =t1 〜tn )を
用いて、探索初期値算出部8から与えられた探索初期値
0 (0) を初期値として、上述した(8)式に示す評価
関数L(X0 )をたて、これが最小となる、初期時刻t
=t0 における初期状態量X0 を求め、これを初期状態
量の推定値X* 0 とし、得られた初期状態量の推定値X
* 0 と、解析結果を得たい時刻tの時間差t−t0 と、
自船情報入力部11からの加速度ベクトルx1 ″(t) と
を、上記(9)式を適用して時刻tにおける状態量X
(t) を求める。そして、状態量X(t) に含まれている、
又は、その要素から簡単に求めた出力形式の解析結果を
解析結果出力端子10に与える。
【0056】例えば、出力形式が時刻t=tn における
観測体21に対する目標体22の相対位置ベクトルx
(t) であれば、状態量X(tn )の該当要素をそのまま
出力する。また、出力形式が時刻t=tn における目標
体22の絶対位置ベクトルx2(t) であれば、状態量X
(tn )に含まれている相対位置ベクトルx(tn )に
加速度ベクトルx1 ″(t) から求めた観測体21の絶対
位置ベクトルx1 (tn)を加算して出力する。
【0057】以下、最尤推定部9による処理の具体例を
説明する。観測情報蓄積部7から与えられた観測値は、
誤差が白色化されているので、その誤差共分散行列の非
対角要素は0となる。よって、上記(8)式は下記の
(36)式のように変形できる。
【0058】
【数19】
【0059】よって、本実施形態の最尤推定部9では上
記(36)式の評価関数L′(X0)が最小となるX0
を求めることになる。評価関数L′(X0 )の最小化に
際しては(37)式を解くことになる。
【0060】
【数20】
【0061】上記(37)式の非線形方程式を解く方法
として、ガウス・ニュートン法等の反復修正により、
(36)式を最小化する初期状態量X0 を探索すること
で解く方法がある。すなわち、ガウス・ニュートン法で
は、探索初期値X0 (0) を出発点とし、(38)式に従
って初期状態量X0 を探す。(38)式において、μは
縮小因子であって0<μ≦1であり、ΔX0 は(39)
式を満たすような方向に向いた修正ベクトルである。
【0062】
【数21】
【0063】次に、修正ベクトルΔX0 の決定方法につ
いて説明する。なおここでは、(40)式に示すよう
に、方位角の観測値及びドップラ周波数の観測値をまと
めた観測値ベクトルZm によって説明する。また、各観
測値に対応する、前記(13)式、(14)式のモデル
で計算される値のベクトルZ(X0 )は(41)式で表
す。また、共分散行列の逆行列Z-1は(42)式で表さ
れる。なお、これらは以下の説明の都合から上記原理の
説明と別な表現を用いただけであり、その本質に変わり
はない。
【0064】
【数22】
【0065】修正ベクトルΔX0 は、(45)式に示す
正規方程式を解くことによって求められる。(45)式
における行列Bはヤコビアン行列であり、このヤコビア
ン行列Bは、(13)式、(14)式で表されるモデル
の、時刻t=t0 における初期状態量X0 での偏微分で
あり、(46)式で定義される。
【0066】
【数23】
【0067】すなわち、(45)式に従って修正ベクト
ルΔX0 を求め、この修正ベクトルΔX0 を用いて(3
8)式で初期状態量X0 を更新しながら、評価関数L′
(X0 )を最小とする状態量を探せば良い。
【0068】以上説明したように、本実施形態1によれ
ば、指数積分された観測値に対して、予め白色化する処
理を行い、観測誤差を無相関にしているため、重みとし
て用いる観測誤差の共分散行列が、前記(42)式から
(44)式に示したように対角行列となり、その逆行列
が各時刻の分散の逆数をとるだけで求められ、非対角行
列を求めるのに比べ、演算量の削減ができる。
【0069】実施形態2.本実施形態2では、オンライ
ン処理を行うことによって目標の状態量を推定する方法
として、カルマンフィルタを用いた場合で説明する。説
明に先立ち、実施形態2での目標体22の状態量をカル
マンフィルタを用いて推定する原理について説明する。
状態量X(t) を前述の(4)式のように定めたとき、状
態量の遷移関係は(47)式で表され、状態量と観測値
の関係は(48)式で表される。
【0070】
【数24】
【0071】ここで、n(tj )は時刻t=tj におけ
る方位角及びドップラ周波数の観測誤差であり、(4
9)式で表す。
【0072】
【数25】
【0073】カルマンフィルタは、この観測誤差が平均
0のガウス性白色雑音であることを前提としている。す
なわち、n(tj )及びn(tj )nT (tj )の期待
値は式(50)及び(51)となる。
【0074】
【数26】
【0075】前記(47)式、(48)式における関数
tj,htjは非線形関数であるので、gtj,htjをそれ
ぞれ推定値X* tj/tj 及びX* tj/tj-1 のまわりに線形
化した、拡張カルマンフィルタを用いる。X* tj/tj-1
は時刻t=tj-1 までの観測値から時刻t=tj の状態
量X(tj )を予測した値、X* tj/tj は時刻t=tj
までの観測値からのX(tj )の推定状態量である。こ
こで、(52)式、(53)式で表されるGtj及びHtj
を定義する。
【0076】
【数27】
【0077】拡張カルマンフィルタのアルゴリズムは
(54)式から(58)式で与えられる。
【0078】
【数28】
【0079】ここで、X* tj/tj が、時刻t=tj にお
ける状態量X(tj )の推定結果となる。
【0080】図5は本発明の実施形態2に係る目標運動
解析装置の構成を示す図である。図5において、1は受
波器センサアレイからの信号が入力される信号入力端
子、2は周波数分析およびビームフォーミングを行う周
波数分析/ビームフォーミング処理部、3は入力信号の
積分を行う積分処理部、4はオペレータによる積分時間
及び目標探知操作情報が入力される設定情報入力端子、
5は周波数分析/ビームフォーミングされた信号から目
標の方位と周波数情報を得る方位/周波数情報算出部、
6は観測誤差の白色化を行う白色化処理部、10は推定
結果の出力端子、11は自船情報入力部、13は状態量
を推定する初期値を設定する初期値設定端子、14は状
態量を推定するカルマンフィルタ部である。なお、実施
形態1と同じ動作をするものについては、同一の番号を
付与している。
【0081】図5の動作を説明する。図5の受波器セン
サアレイ1、周波数分析/ビームフォーミング処理部
2、積分処理部3、設定情報入力端子4、方位/周波数
情報算出部5、白色化処理部6は、図1の場合と同様の
動作を行うので説明を省略する。初期値設定端子13は
時刻t=t1 のとき状態量の初期値X* t0/t0 及び推定
誤差共分散行列の初期値Pt0/t0 を設定する。カルマン
フィルタ部14は、白色化処理部6から与えられた、時
刻t=tj における、誤差を白色化した後の目標体22
の方位角の観測値β”(tj )とその誤差分散
(σβ”2 (tj )及びドップラ周波数の観測値γ”
k (tj )とその誤差分散(σrk”2 (tj )とか
ら、観測値ベクトルZ(tj )を(59)式に示すよう
に、観測誤差共分散行列Rtjを(60)式に示すように
生成し、この観測値ベクトルZ(tj )と、観測誤差共
分散行列Rtj及び時刻t=tj-1 における推定結果X*
tj-1/tj-1 (ただし、t=t1 のときは初期値設定端子
13から設定されたX* t0/t0 )と推定誤差共分散行列
tj-1/tj-1 (だたし、t=t1 のときは初期値設定端
子13から設定されたPt0/t0 )から、上述の(54)
式から(58)式のアルゴリズムに基づいて時刻t=t
j における状態量X(tj )を推定するとともに、次の
時刻での推定のために、推定結果X* tj/tj と推定誤差
共分散行列Ptj/tj を蓄積する。
【0082】
【数29】
【0083】そして、推定状態量X* tj/tj に含まれて
いる、又は、その要素から簡単に求めた出力形式の推定
結果を推定結果出力端子10に与える。出力形式につい
ては、実施形態1と同様である。以上のように、本実施
形態2によれば、積分された観測値に対して、予め白色
化処理を施すことによって、観測誤差を無相関にしてい
るため、白色ガウス雑音を仮定しているカルマンフィル
タを用いて、オンラインで目標運動解析を行った場合、
最良な推定結果が得られる。
【0084】なお、観測誤差が互に相関性を持つ場合
に、本発明(実施形態1又は実施形態2)を適用しなく
ても、図4の(B)に示したような観測値の重複がなく
なるように、観測値のサンプル周期を長くすればよい。
しかし、このようにすれば、積分時間に応じて状態量を
推定する処理周期(最尤推定部9あるいはカルマンフィ
ルタ部14の処理周期)を変える必要が生じる。これに
対し、本発明(実施形態1又は実施形態2)を適用すれ
ば積分時間にかかわらず、状態量を推定する処理周期を
一定にすることができる。
【0085】
【発明の効果】以上にように本発明によれば、目標から
放射される音響又は電磁波信号を観測位置の移動可能な
観測体に設けられた受波センサアレイにより逐次受信
し、この受信信号から前記目標の方位角及びドップラ周
波数を逐次算出し、この逐次算出された方位角及びドッ
プラ周波数の時系列観測値に基づき前記目標の状態量を
推定する目標運動解析方法において、まず前記方位角及
びドップラ周波数の時系列観測値の誤差分散をそれぞれ
推定し、次に、前記方位角及びドップラ周波数の時系列
観測値及びその誤差分散をそれぞれ白色化する処理を行
い、次に、前記方位角及びドップラ周波数のそれぞれの
白色化処理後の時系列観測値及びその誤差分散を用いて
前記目標の状態量を推定するようにしたので、その結
果、従来よりも精度の高い推定結果が得られると共に、
誤差共分散行列を対角要素のみにし、演算量を削減でき
る。また観測値の積分時間を変更しても観測値のサンプ
ル周期を変更する必要がないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る目標運動解析装置の
構成を示す図である。
【図2】目標運動解析方法が適用される観測系及び運動
系の説明図である。
【図3】従来の目標運動解析装置の構成を示す図であ
る。
【図4】観測値のサンプル周期と積分時間との関係を示
す図である。
【図5】本発明の実施形態2に係る目標運動解析装置の
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 信号入力端子 2 周波数分析/ビームフォーミング処理部 3 積分処理器 4 設定情報入力端子 5 方位/周波数情報算出部 6 白色化処理部 7 観測情報蓄積部 8 探索初期値算出部 9 最尤推定部 10 推定結果出力端子 11 自船情報入力部 13 初期値設定端子 14 カルマンフィルタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01S 17/02 G01S 17/02 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標から放射される音響又は電磁波信号
    を観測位置の移動可能な観測体に設けられた受波センサ
    アレイにより逐次受信し、この受信信号から前記目標の
    方位角及びドップラ周波数を逐次算出し、この逐次算出
    された方位角及びドップラ周波数の時系列観測値に基づ
    き前記目標の状態量を推定する目標運動解析方法におい
    て、 まず前記方位角及びドップラ周波数の時系列観測値の誤
    差分散をそれぞれ推定し、 次に、前記方位角及びドップラ周波数の時系列観測値及
    びその誤差分散をそれぞれ白色化する処理を行い、 次に、前記方位角及びドップラ周波数のそれぞれの白色
    化処理後の時系列観測値及びその誤差分散を用いて前記
    目標の状態量を推定することを特徴とする目標運動解析
    方法。
  2. 【請求項2】 前記時系列観測値及びその誤差分散に対
    する白色化処理において、 前記時系列観測値の積分方法として、現時刻の瞬時観測
    値と、一入力周期前までの積分値にそれぞれ固定の重み
    係数α及び(1−α)を乗算して加算することにより求
    める指数積分が施されている場合に、誤差を白色化した
    観測値y”(tj )を、下記式で算出することを特徴と
    する請求項1記載の目標運動解析方法。 【数1】
  3. 【請求項3】 前記目標の状態量を推定する方法におい
    て、 前記目標の方位角度及びドップラ周波数の時系列観測値
    を蓄積した時系列と、状態量から算出される観測値時系
    列の各時刻に対応する目標の方位角及びドップラ周波数
    の推定値の時系列との差の重み付き2乗和を最小とする
    ように、前記蓄積した観測値を一括処理して推定を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の目標運動解析方法。
  4. 【請求項4】 前記目標の状態量を推定する方法におい
    て、 各入力周期の前記目標の方位角及びドップラ周波数の観
    測値が入力される毎に、入力された観測値と、一入力周
    期前の推定状態量から予測される現時刻の目標の方位角
    及びドップラ周波数の予測値との差から求めた予測誤差
    が最小となるように、一入力周期前の推定状態量を修正
    することにより状態量の推定を行うことを特徴とする請
    求項1記載の目標運動解析方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249593A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Hitachi Ltd 目標運動解析方法、目標運動解析装置およびプログラム
JP2011080897A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置探索装置および位置探索方法
JP2018136204A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 沖電気工業株式会社 信号情報表示装置、探知システムおよびプログラム
JP2019009477A (ja) * 2013-11-29 2019-01-17 株式会社日立ハイテクノロジーズ データ処理方法、データ処理装置および処理装置
JP2023032717A (ja) * 2021-08-27 2023-03-09 沖電気工業株式会社 目標運動解析装置、目標運動解析方法および目標運動解析プログラム

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