JPH1063307A - 火力プラント主制御系におけるフィードフォワード制御装置 - Google Patents

火力プラント主制御系におけるフィードフォワード制御装置

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JPH1063307A
JPH1063307A JP23857996A JP23857996A JPH1063307A JP H1063307 A JPH1063307 A JP H1063307A JP 23857996 A JP23857996 A JP 23857996A JP 23857996 A JP23857996 A JP 23857996A JP H1063307 A JPH1063307 A JP H1063307A
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control system
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thermal power
power plant
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NNの順モデルから比較的容易にフィードフ
ォワード信号(操作量)を求め、プロセス量の制御精度
及び安定性を向上するに好適な火力プラント主制御系に
おけるフィードフォワード制御装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 タービン制御系10、給水制御系11、
燃料制御系12を備えた火力発電プラントにおいて、発
電要求量に見合った静的な操作量を求める手段1、出力
変化時の制御特性を持たせるためのフィードバック制御
手段2,3及び制御特性を改善するためのフィードフォ
ワード制御手段5,6を有すると共に、プラントの負荷
上昇、下降のデータをもとにプラントを模擬するニュー
ラルネットワークを構成し、ニューラルネットワークよ
りヤコビアン(入力に対する出力の感度)を計算し、ヤ
コビアンを用いて操作量よりなる評価関数を最小にする
フィードフォワード信号を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、火力発電プラント
の制御装置、特に、ボイラの主蒸気温度、圧力などの制
御に顕著な効果を示す火力プラント主制御系におけるフ
ィードフォワード制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】火力発電プラントは、ボイラ、タービン、
発電機、給復水系などによって構成され、主制御系とし
ては、タービン(発電機)出力を制御するタービン制御
系、主として主蒸気圧力を制御する給水制御系、主とし
て主蒸気温度を制御する燃料制御系を備える。各々の制
御系は、発電要求量に見合った静的な操作量に基づいて
タービン(発電機)出力、主蒸気圧力、主蒸気温度を制
御する。ところで、火力発電プラントは、制御特性とし
て非常に複雑な非線形要素を多く含み、また、給水、燃
料のような操作量に対する主蒸気圧力や主蒸気温度のよ
うなプロセス量の応答には多くの時間を要するため、そ
の制御は非常に困難である。そこで、給水制御系、燃料
制御系には、出力変化時の制御特性を持たせるためのフ
ィードバック制御(PI演算など)機能及び制御特性を
改善するためのフィードフォワード制御機能を持たせる
ことが行われている。すなわち、タービン(発電機)出
力が増減する過度時には、主蒸気圧力、主蒸気温度など
のプロセス量が変化するが、このプロセス量の変化を防
ぐため、プロセス量と設定値との誤差を規定範囲に抑え
るようにフィードバック制御する。しかし、フィードバ
ック制御では応答が遅く、かかる規定範囲に抑えること
が不可能な場合には、発電要求量に基づいて作成された
フィードフォワード信号を付加してフィードフォワード
制御し、プロセス量の変化を小さくする制御を行う。特
に、火力発電プラントの主制御系において、フィードフ
ォワード制御は、ボイラの主蒸気温度、主蒸気圧力など
のプロセス量の変化を極小化する制御に顕著な効果を示
す。
【0003】従来、この種のフィードフォワード信号の
作成は、ベテランエンジニアに委ねられていたため、多
大の労力を要した。このような背景から、フィードフォ
ワード信号の作成の自動化が熱望されていた。そのた
め、ボイラの主蒸気温度、主蒸気圧力などのプロセス量
の変化を極小化するフィードフォワード信号を自動的に
作成するアルゴリズムとして、種々の方法が提唱されて
いる。まず、ニューラルネットワーク(以後、NNと記
す。)の応用であり、このNNを応用した制御に関して
多くの文献がある。しかし、これらの文献によるNNの
問題として、火力プラントの特殊性から、負荷変化(上
昇、下降)をNNに学習させるのに必要な回数だけ実施
できないことである。したがって、「フィードバック学
習法」のようなオンライン学習法は利用できない。一
方、数パターンの負荷変化データよりオフラインでプラ
ントの特性をNNに学習させることが考えられる。「一
般化学習法」はオフラインでも適用できるが、これはプ
ラントの出力をNNの入力とし、操作量を教師信号とし
てNNを学習させる、いわゆる逆モデル学習法である。
この場合、オフライン学習において学習誤差がどうして
も発生し、オンライン実行時、操作量の誤差が発生す
る。その操作量で制御していくと、誤差が累積し、良好
な制御はできない。また、目標値とプラント出力の偏差
によってNNを学習する「特殊化学習法」がある。この
場合、プラントの入力に対する出力の感度(プラントの
ヤコビアン)が必要である。未知プラントであり、一般
的にその値を知ることはできない。また、NNによるプ
ラントの順モデルを求める「順モデル学習法」がある。
この順モデルにおいては、入力は操作量、出力は制御量
であり、操作量を求めるには、このNNを構成する非線
形関数の逆関数を求めることになるが、一般的には難し
い。操作量を探索するのに、シンプレックス法が用いら
れている文献があるが、火力プラントの場合非常に複雑
で対応が難しい。以上のことから、順モデルから操作量
を逆算するのは一般的に難しい。特許として、例えば特
開平6−195104号公報「プロセス制御方法」、文
献として、「火力プラント制御器の自動調整の基本方
策」(火力原子力発電,No.456,Vol.45、
1994)などがあるが、アルゴリズムが複雑で、負荷
上昇、下降を繰り返しながら、PI値を基に学習してい
るので、多数回の負荷変化を必要とする。その他、ファ
ジーを応用したものとして、例えば、「火力発電プラン
ト制御システムにおける調整技術」(機械学会弟71期
全国大会 1993)がある。しかしながら、ファジー
理論では、対象にあったファジールールを作成すること
が必要であり、対象とする負荷特性は、プラント毎に異
なるため、プラント毎にそのルールを修正する必要があ
る。そのため、ルールの修正には、多大な労力を要す
る。また、フィードフォワード信号は、定形的な波形
(例えば、台形)や函数(例えば、1次遅れ)しか作成
できず、任意の波形を出力できないため、要求されたプ
ロセス量に対し、精度が悪くなる場合が生ずることが予
想される。また、適応制御を応用したものとして、適応
制御の一つであるMRAC(Model Refere
nce Adaptive Control モデル規
範形適応制御)による方法がある。この方法では、
(1)火力プラントはプロセスの変動が緩やかなため、
プラントパラメータを同定するためのPE(Persi
stently Exciting 持続的励振)条件
を満足しないので、逐次最小2乗法によるパラメータ同
定が難しい、(2)初期整定のため、ノイズ(MWDの
小さい変動)を加える必要があり、その時燃料信号の変
動がある、(3)安定性が悪い、などの問題があり、適
用が難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来、
プロセス量の変化を極小化するフィードフォワード信号
を自動的に作成するアルゴリズムとして、種々の方法が
あるが、いずれも決定的な方式ではなく、操作量に対す
るプロセス量の制御精度や安定性に問題がある。
【0005】本発明の課題は、NNの順モデルから比較
的容易にフィードフォワード信号(操作量)を求め、プ
ロセス量の制御精度及び安定性を向上するに好適な火力
プラント主制御系におけるフィードフォワード制御装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、NNを用い
てプラントを模擬し、NNのヤコビアン(入力に対する
出力の感度)を計算し、このヤコビアンを利用して評価
関数を最小にするフィードフォワード信号(操作量)を
求めることによって、解決される。
【0007】NNのヤコビアンは、プラントを線形近似
した時の制御量の予測式の係数に対応するので、このヤ
コビアンを利用することによって、比較的簡単にフィー
ドフォワード信号(操作量)を得ることができ、これを
火力プラントの制御系に組み込むことにより、制御精度
及び安定性の向上を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は、典型的な大容量事業用
火力発電所のプラント制御の概念図を示す。中央給電指
令所から指令された出力又は発電所で設定した出力に基
づいて、MWD(Mega Watt Demand)
作成ユニット1において要求出力MWD4が計算され
る。MWD4はタービン制御装置10によって加減弁1
3を駆動し、ボイラから供給されるタービン流入蒸気を
制御し、発電機出力を制御する。この際、タービン流入
蒸気量の変化に伴い、給水、燃料、空気を変化させなけ
ればならないが、火力プラントの特性は非常に複雑で非
線形要素、むだ時間を含み、単にタービン流入蒸気量に
比例させてこれらを変化させても、プラントのプロセス
量(主蒸気圧力、温度など)を規定値に保つことはでき
ない。発電機出力の増減時にもプラントプロセス量を規
定値に保つために種々の制御機能が付加される。まず、
主蒸気圧力は、静的にはMWD4の信号でBID(Bo
iler Input Demand)8を作り、給水
制御装置11で給水ポンプ(BFP)を制御することに
よって、制御されるが、発電機出力増減時には主蒸気圧
力が変化するため、主蒸気圧力の設定値と測定値の偏差
をとり、PI演算2を行うことにより、主蒸気圧力を一
定に保つ。しかし、フィードバック制御だけでは応答が
遅いため、MWD信号4に基づいて作成したフィードフ
ォワード信号5を加える。PI演算2の値、静的バラン
ス信号(MWDに等しい)4及びフィードフォワード信
号5を加えたものがBID信号8となる。また、主蒸気
温度についても、主蒸気温度の設定値と測定値の偏差を
とり、PI演算3の値、給水量と燃料量の静的なバラン
ス関係を規定する関数7及びMWD信号4に基づいて作
成したフィードフォワード信号6を加えたものをFRD
(Fire Rate Demand)9とし、燃料制
御装置12により、燃料(重油、ガス、石炭など)の制
御を行う。
【0009】ここで、火力プラント制御系において、特
に、主蒸気温度の制御は、むだ時間が大きく、非線形の
ため、その制御が最も難しい。図2に、温度制御系の概
念図を示す。図2において、要求出力(発電要求量)M
WDがランプ状に変化し、負荷変化を行う過渡状態で
は、次の3個の制御信号を用いる。 (1)MWD(w(t))に見合う静的な燃料信号
(f) (2)主蒸気温度設定値と測定値のフィードバック(y
(t))によるPI制御 (3)フィードバックの遅れをカバーするフィードフォ
ワード信号(BIR) (1)は、ある整定状態における発電機出力に対応する
燃料量(f)であるが、発電機出力の上昇、下降時の過
渡状態には温度が変化する。その温度変化を防ぐため、
(2)は、測定値をフィードバック(y(t))し、P
I(またはP)制御を行う。しかし、過渡時に必要な余
分のエネルギー(u(t))を供給するのにフィードバ
ック制御では応答が遅く、十分な制御機能は得られな
い。それに対し、(3)は、MWD(w(t))を基に
して作成したフィードフォワード信号(BIR)を付加
することにより、温度変化を小さくすることができる。
【0010】このように、発電機出力の増減時に主蒸気
温度を始めとし、主蒸気圧力などを規定値に保つポイン
トは、フィードフォワード信号5、6であり、これらを
決定する方法が重要である。
【0011】本発明は、NNを用いてプラントを模擬
し、NNのヤコビアンを利用し、評価関数を最小にする
フィードフォワード信号(操作量)を求めることを特徴
とする。以下、詳細に説明する。
【0012】(1)プラントのモデル化 プラントのモデル構成の一例として、燃料に対する温度
の応答は1次遅れ+むだ時間、MWDに対する応答はガ
バナ、タービンを対象とし、図2の温度制御系をもとに
近似的に線形表示することを考える。ここで、むだ時間
は小さく近似的に1次遅れで表現すれば、次のようにな
る。このモデル構成はモデルの簡略度に応じてどのよう
にも表現できるものであり、本実施形態は一事例にすぎ
ない。これをブロック図で表現すると、簡略モデルとし
て図3のように示される。図3を図4の簡略モデルに変
換する。図4より、
【数1】 (1)式をz変換し、差分方程式で表すと(2)式にな
る。
【数2】 w(t):外乱・MWD u(t):操作量・燃料(PI出力+BIR) y(t):制御量・温度(設定温度−測定温度) d :むだ時間 を導入し、(2)式を変換すると、制御量は(3)式と
なる。
【数3】 次数は、S:d−1,R:2,BS:d,CS:2d−
1となり、R,BS,CSは、次のように示される。
【数4】
【数5】
【数6】
【0013】(2)ニューラルネットワークの構築 プラントの簡略モデルの線形近似を行なえば、(3)〜
(6)式で示されるが、これに対し、ニューラルネット
ワークを適用すべく非線形関数に置換すれば、(7)式
に置き換えられる。
【数7】 (7)式の非線形関数をNNで学習させる。y(t),
y(t−1),y(t−2),u(t),u(t−
1),…………u(t−d),w(t+d),w(t+
d−1),…………w(t−d+1)なるシーケンシャ
ル・データに基づき、y(t+d)を学習するNNを構
成する。ここで、y(t),y(t−1),y(t−
2)は過去のMWDの値、u(t),u(t−1),…
………u(t−d)は現在のMWDの値、w(t+
d),w(t+d−1),……,w(t+1)は今後の
MWDの値である。このNNに対して、負荷変化率の異
なった負荷上昇、下降を実施し、y,u,wの時系列デ
ータを記憶し、その時系列データをオフラインで学習さ
せる。学習方法は、図5(学習データ構成)に示すよう
に、先に示した入力(y(t),y(t−1),……)
と教師信号y(t+d)の組を時間的にランダムに作
り、次々に入力し、バックプロパゲーション法で学習さ
せる。
【0014】図6に、NNの構造を示す。図6は、3層
の階層形ネットワーク(本実施形態では3層であるが、
何層でも構わない。)であり、時間的にランダムに作っ
た先のy(t),y(t−1),y(t−2),u
(t),u(t−1),…………u(t−d),w(t
+d),w(t+d−1),…………w(t−d+1)
と教師信号y(t+d)の組を次々に入力し、NNに学
習させる。その学習アルゴリズムを次に示す。
【0015】図6より、 フォワード計算
【数8】 バックワード計算
【数9】 但し、 O1k,O2i,O3………ネットワークのノード出力 wik,wi………………ネットワークノード間の重み xk,NN………………ネットワークの入力、出力 pk,qk,r,s ……ネットワーク入出力の一次変換 f ………………………シグモイド関数 η ………………………学習係数 DEV …………………教師信号−NN出力
【0016】(3)フィードフォワード信号(操作量)
の計算 次に、フィードフォワード信号(操作量)の計算方法を
示す。操作量u(t)は、(3)式においてy(t+
d)を最小化することが目標である。これに対し、次の
ような操作量u(t)を考慮した評価関数を最小にする
ことを考える。
【数10】
【数11】 (11)式を0とおけば、
【数12】 dy(t+d)/du(t)を求めれば、最適なu
(t)を求めることができる。
【0017】(4)ヤコビアンの計算 次に、(4)〜(6)式で示される係数Ri(t),BS
i(t),CSi(t)は、時々刻々の線形化を行うと、
前項のNNより計算されるヤコビアンと考えることがで
きる。NNのヤコビアンは、図6より次のようにして求
められる。
【数13】
【数14】
【数15】 (15)式のヤコビアンJk(t)(k=1,2,……
…,3d+4)は、(4)〜6)式の係数Ri(i=
0,1,2)、BSi(i=0,1,……,d)、CS
i(i=0,1,……2d−1)に対応する。ここで、
(12)式のdy(t+d)/du(t)はBS0に対
応する。したがって、(12)式に示す最適な操作量u
(t)は、NNのヤコビアンの計算で求められたBS0
(t)の値と時々刻々得られるy(t+d)より求める
ことができる。但し、y(t+d)は、(7)式より求
めるが、現時点tにおいて、w(t+d),w(t+d
−1),……,w(t+1)は今後のMWDの値である
ので、これらの予測値は、現在の負荷変化率が今後も続
くという条件で予測し、求めるものとする。
【0018】このようにして、本実施形態では、NNを
用いてプラントを模擬し、NNのヤコビアンを利用し、
評価関数を最小にする操作量、即ち、温度変化を極小化
するフィードフォワード信号を自動的にかつ比較的容易
に作成するので、従来の上記種々の方式の問題点を解決
し、操作量に対するプロセス量の制御精度や安定性の向
上を図ることができる。なお、PI制御は、図2に示す
ように、微調整用として併用する。
【0019】図7は、以上の手順をフローチャートで示
す。まず、プラントモデルを作成し、このモデル構成に
基づいて(1)式を立てる。次に、(1)式をz変換
し、差分方程式(2)式で表わす。続いて、Dioph
antine方程式を導入して(2)式を変換し、制御
量(温度の場合)の予測式(3)〜(6)式を求める。
一方、NNを構築し、(7)〜(9)式により重みの計
算を行い、このNNからヤコビアンを(13)〜(1
5)式により計算する。NNのヤコビアンの計算で求め
られた値と時々刻々得られる(7)式の値から、(1
2)式を用いてフィードフォワード信号(操作量)を計
算する。
【0020】図8、図9に、実際の典型的な定圧貫流プ
ラントを詳細に模擬したシミュレータを用いてシミュレ
ーションを実施した結果を示す。図8、図9において、
横軸に時間、縦軸にMWD1、温度2、BIR3、PI
出力値4を示す。図8は、適当に調整されたPI制御の
みによる制御であり、MWD1に表わす負荷変化率2パ
ーセント/分の負荷上昇、下降の例である。MWD1の
上昇、下降に伴って、PI出力値4が変化するが、温度
2の変化はかなり大きくなっている。ここでは、BIR
3は機能していないため、0である。図9は、本実施形
態のフィードフォワードによる制御であり、同様にMW
D1に表わす負荷変化率2パーセント/分の負荷上昇、
下降の例である。MWD1の上昇、下降に伴って、BI
R3が追従して変化し、温度2の変化は大きく改善さ
れ、小さい温度変化となっていることがわかる。
【0021】以上、本発明の実施形態として、火力プラ
ントの主蒸気温度制御について説明したが、本発明は、
火力プラントの他の制御は言うに及ばず、非線形でむだ
時間を有するプラントのフィードフォワード制御にすべ
て応用可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プラントを模擬するニューラルネットワークを構成し、
このニューラルネットワークよりヤコビアン(入力に対
する出力の感度)を計算し、このヤコビアンをプラント
を線形近似した時の係数パラメータとして利用すること
により、評価関数を最小にするフィードフォワード信号
(操作量)を求め、これを火力プラントの制御系に組み
込むことにより、制御精度及び安定性の向上を図ること
ができる。また、本発明によれば、プロセス量の変化を
極小化するフィードフォワード信号を自動的にかつ比較
的容易に作成できるので、従来の上記種々の方式の問題
点を解決し、操作量に対するプロセス量の制御精度や安
定性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大容量事業用火力発電所のプラント制御の概念
【図2】温度制御系の概念図
【図3】簡略モデル
【図4】簡略モデル
【図5】学習データ構成図
【図6】NNの構成
【図7】本発明の手順を示すフローチャート
【図8】シミュレーション事例(PI制御のみ)
【図9】シミュレーション事例(本発明)
【符号の説明】
1 MWD作成ユニット 2 主蒸気圧力制御PI演算 3 主蒸気温度制御PI演算 4 MWD信号 5 給水用フィードフォワード信号 6 燃料用フィードフォワード信号 7 水燃比関数 8 BID(Boiler Input Deman
d) 9 FRD(Fire Rate Demand) 10 タービン制御装置 11 給水制御装置 12 燃料制御装置 13 蒸気加減弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン(発電機)出力を制御するター
    ビン制御系、主として主蒸気圧力を制御する給水制御
    系、主として主蒸気温度を制御する燃料制御系を備えた
    火力発電プラントにおいて、発電要求量に見合った静的
    な操作量を求める手段、出力変化時の制御特性を持たせ
    るためのフィードバック制御(PI演算)手段及び制御
    特性を改善するためのフィードフォワード制御手段を有
    すると共に、プラントを模擬するニューラルネットワー
    クを構成し、前記ニューラルネットワークよりヤコビア
    ンを計算し、前記ヤコビアンを用いて操作量よりなる評
    価関数を最小にするフィードフォワード信号を求めるこ
    とを特徴とする火力プラント主制御系におけるフィード
    フォワード制御装置。
JP23857996A 1996-08-21 1996-08-21 火力プラント主制御系におけるフィードフォワード制御装置 Pending JPH1063307A (ja)

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