JPH1063709A - 組み合せ回路の機能抽出方法 - Google Patents

組み合せ回路の機能抽出方法

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JPH1063709A
JPH1063709A JP8238658A JP23865896A JPH1063709A JP H1063709 A JPH1063709 A JP H1063709A JP 8238658 A JP8238658 A JP 8238658A JP 23865896 A JP23865896 A JP 23865896A JP H1063709 A JPH1063709 A JP H1063709A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二分決定グラフ、即ちBDD(Binary
Decision Diagram)を用いることに
より、回路全体の真理値表を求める機能抽出方法におい
て、入力数が多い場合にも対応でき、高速に処理可能な
機能抽出方法を提供しようとするものであり、多出力を
1つの併合されたBDD(MergeされたBDD)に
て表し、出力値が0、1以外の値をとる部分回路を含む
回路にも対応できる機能抽出方法を提供する。 【解決手段】 BDD(Binary Decisio
n Diagram)演算を応用して組み合せ回路全体
の真理値表を求める機能抽出方法であって、組み合わせ
回路の出力をBDDの併合(Merge)により1つの
BDDにて表すものであり、BDD化は入力変数の2項
の値がともにリーフに達するまで行い、リーフに達した
時点で再帰を打ちきるもので、且つ、必要な場合には、
リーフ同志の演算でビット数を増やしたリーフを作成す
る処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,LSIの動作検証に関
し、特に回路の機能(論理)抽出に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高性能化と軽薄短小の
傾向から、ASICに代表される種々のLSIには、ま
すます高集積化、高機能化が求められるようになってき
た。即ち、できるだけチップサイズを小さくして、高機
能を実現することがASIC等のICには求められてい
る。上記ASIC等のICの作製は、機能、論理設計、
回路設計、レイアウト設計等を経て、フオトマスクパタ
ーン用のパターンを作製し、これを用いてフオトマスク
を作製した後、フオトマスクのパターンをウエハ上に縮
小投影露光等により転写して、半導体作製のプロセスを
行うものである。従来、レイアウト設計の段階で設計変
更がある場合には、トランジスタレベルから更に論理回
路へ戻して、ここで動作検証をしていた。この動作検証
は、論理レベルで、回路に入るデータ信号と制御信号に
注目する処理を行う検証方法が採られていた。そして、
一連の入力データ信号と出力データ信号とからLSIの
動作(回路機能)を得る、即ち、(入力データ信号の)
形をあてはめる処理からLSIの動作(回路機能)を得
ていたが、高機能化、高密度化が進むに伴ない、入力数
が多くなり、次第に莫大な量の入力データ信号を必要と
するようになり、その処理には多くの時間がかかり、実
用上問題となってきた。
【0003】このような状況のもと、組み合わせ回路の
真理値表を求める機能抽出を大規模な回路でも高速に求
める方法として、論理関数のデータ表現に二分決定グラ
フ、即ちBDD(Binary Decision D
iagram)を用い、BDD演算を行い処理する方法
が注目されるようになってきた。BDDは論理関数のグ
ラフによる表現で、論理関数のShanon展開(ある
入力変数に0、1の値を代入して二つの部分関数を得る
手続き)をすべての変数について再帰的に適用した結果
を二分木グラフで表したものである。BDDを用いる処
理は記憶効率や計算速度の面で優れている。
【0004】ここで、BDDについて簡単に説明してお
く。図16の論理関数の真理値表は図17の通りである
が、YをBDDで表現したものが図18である。丸で囲
んだA、B、Cは入力変数を表しノードと呼ばれ、各ノ
ードの左下にのびた枝を0枝といい、その変数が0であ
ることを意味し、各ノードの右下にのびた枝を1枝とい
い、その変数が1であることを意味する。四角で囲んだ
0、1は論理値を表し、リーフと呼ばれ、そこに至る経
路、即ち入力値に対する出力値を意味する。図18の経
路R1は全て0枝を通っているのでA=0、B=0、C
=0の時の出力値が0であることを表す。図18の経路
R2はA=0、B=1、C=0の時の出力値が1である
ことを表す。尚、経路の方向は矢印のように上から下へ
と進む。
【0005】更に、BDDは、BDDの入力変数の順序
を固定し、冗長なノードの削除と、等価な部分木(部分
グラフとも言う)の共有を可能な限り行うことにより規
約なグラフが得られ、論理関数をコンパクト、且つ一意
に表すことができる。以下、BDDの共有化、冗長なノ
ードの削除を説明する。図19の点線の丸で囲んだ部分
木は同一であり、図20(a)のように共有化できる。
この時、ノードBの0枝1枝がおなじグラフを指してい
る。即ち、ノードBが0であっても1であっても同じで
あることを意味しており、ノードBが冗長ノードである
のでこれを削除して、図20(a)は図20(b)のよ
うに表すことができる。そして、図18に示すBDDは
図21に示すBDDに規約化される。このようにして規
約なBDDを得ることができる。
【0006】しかし、真理値表から得られるBDDを直
接規約化したのではBDDを用いる利点が少なく、実際
には、論理関数に論理演算を施した新しい論理関数を得
る2項演算にてBDDを構築していく。与えられたブー
ル式(真理値表から式)の論理を表すBDDを生成する
には、まず、各入力変数を表すBDDを生成し、ブール
式の構文にしたがってBDDどうしの二項(論理)演算
処理を繰り返し適用し、式全体の論理を表すBDDを構
築していく。二項(論理)演算処理のアルゴリズムは公
知であるので、以下、論理関数のBDDをf、gとし、
f(op)gのBDDを求めるBDD演算方法を簡単に
説明する。尚、(op)はandとかorなどの演算子
であり、BDD演算のことをBDD二項演算とも言う。
ある1つの入力変数vに着目して、v=0、1の場合分
けを行い、それぞれについて演算を行う。具体的にはB
DDの上位の変数から順に展開してそれぞれのグラフ同
志の演算を再帰的に実行する。ここで変数の順序を予め
決めておき、それにもとずき展開を行う。グラフがリー
フになり自明な演算となったところで再帰が打ち切られ
結果が返される。図22に示す、2個の入力変数A、B
のAND(論理積)を出力Yとする論理回路を例に説明
する。入力変数A、BのBDDf、gは図23のように
なる。fとgのandに対するBDDの二項演算は始め
に(1)と(2)のBDDの二項演算からなる。図24
に示すように、変数順序をA、Bの順とすれば、先ず、
A=0のグラフつまりリーフ0と(2)の二項演算とな
り、演算子はandなのでリーフ0が返される。次に、
A=1のグラフつまりリーフ1と(2)の二項演算とな
り、(2)つまりgが返される。これより、図25に示
す出力YのBDDが生成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、組み合
わせ回路の真理値表を求める機能抽出を大規模な回路で
も高速に求める方法として、論理関数のデータ表現に二
分決定グラフ、即ちBDDを用いる処理方法が知られて
いるが、これらは、多出力の場合には、各出力ごとにB
DDを生成して処理するものであり、組み合わせ回路の
一部に、その特性を真理値表で表される部分回路を有
し、その出力値が0、1以外にもある場合、即ち3値以
上の部分回路を有する場合には対応できないものであっ
た。本発明は、このような状況のもと、二分決定グラ
フ、即ちBDD(Binary Decision D
iagram)を用いることにより、回路全体の真理値
表を求める機能抽出方法において、入力数が多い場合に
も対応でき、高速に処理可能な機能抽出方法を提供しよ
うとするものであり、多出力を1つの併合されたBDD
(MergeされたBDD)にて表し、出力値が0、1
以外の値をとる部分回路を含む回路にも対応できる機能
抽出方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の組み合せ回路の
機能抽出方法は、BDD(Binary Decisi
on Diagram)演算を応用して組み合せ回路全
体の真理値表を求める機能抽出方法であって、組み合わ
せ回路の出力をBDDの併合(Merge)により1つ
のBDDにて表すものであり、BDD化は入力変数の2
項の値がともにリーフに達するまで行い、リーフに達し
た時点で再帰を打ち切るもので、且つ、必要な場合に
は、リーフ同志の演算でビット数を増やしたリーフを作
成する処理を行うものであることを特徴とするものであ
る。そして、上記における出力が2以上であることを特
徴とするものである。そしてまた、上記において、組み
合せ回路内に、真理値表のみを与えられた部分回路があ
る場合には、部分回路を対応する論理回路に展開して作
成し、部分回路を含めた組み合わせ回路全体に対して、
出力のBDDを作成することを特徴とするものであり、
部分回路の出力の値yi’とした真理値表より、真理値
表のyi’の値1に対する行の積和表現の論理式fを作
成し、部分回路の出力の値yi’が0、1以外の値xj
(j=1〜m)をとる場合には、真理値表のyi’の値
xjに対する行の積和表現の論理式gj(j=1〜m)
を作成し、且つ論理式のトップにxjに対応するマー
クMjを付けておき、得られた論理式fとj=1からj
=mまでの論理式gjとをORで結び、回路全体の論理
式を作成した後、該回路全体の論理式から拡張BDD演
算により回路全体の出力yiをBDD化して求めるもの
で、BDD化に際しては、演算する論理式にマークMj
がある場合には、BDD化されたリーフ1をxjに置換
してBDD化を行うものであることを特徴とするもので
ある。
【0009】
【作用】本発明の組み合せ回路の機能抽出方法は、この
ような構成にすることにより、入力数が多い場合にも対
応でき、高速に処理可能な機能抽出方法でき、且つ、多
出力を1つの併合されたBDD(MergeされたBD
D)にて表すことができ、出力値が0、1以外の値をと
る部分回路を含む回路にも対応できる機能抽出方法の提
供を可能としている。詳しくは、BDD(Binary
Decision Diagram)演算を応用して
組み合せ回路全体の真理値表を求める機能抽出方法であ
って、組み合わせ回路の出力をBDDの併合(Merg
e)により1つのBDDにて表すものであり、BDD化
は入力変数の2項の値がともにリーフに達するまで行
い、リーフに達した時点で再帰を打ち切るもので、且
つ、必要な場合には、リーフ同志の演算でビット数を増
やしたリーフを作成する処理を行うものであることによ
りこれを達成しており、特に出力が2以上、多数の場合
にも対応できるものとしている。具体的には、組み合せ
回路内に、真理値表のみを与えられた部分回路がある場
合には、部分回路を対応する論理回路に展開して作成
し、部分回路を含めた組み合わせ回路全体に対して、出
力ピンのBDDを作成することにより、部分回路を含む
場合にも対応できるものとしており、部分回路の出力の
値yi’とした真理値表より、真理値表のyi’の値1
に対する行の積和表現の論理式fを作成し、部分回路の
出力の値yi’が0、1以外の値xj(j=1〜m)を
とる場合には、真理値表のyi’の値xjに対する行の
積和表現の論理式gj(j=1〜m)を作成し、且つ論
理式のトップにxjに対応するマークMjを付けてお
き、得られた論理式fとj=1からj=mまでの論理式
gjとをORで結び、回路全体の論理式を作成した後、
該回路全体の論理式から拡張BDD演算により回路全体
の出力yiをBDD化して求めるもので、BDD化に際
しては、演算する論理式にマークMjがある場合には、
BDD化されたリーフ1をxjに置換してBDD化を行
うものであることにより、出力が0、1以外の値をとる
部分回路がある場合にも対応できるものとしている。
【0010】
【実施の形態】本発明の組み合せ回路の機能抽出方法を
図にもとづいて説明する。図1は本発明の組み合せ回路
の機能抽出方法のフロー図であり、以下図1に基づいて
説明する。尚、図1中S10〜S50は処理のステップ
(工程)を示したものである。先ず、処理する組み合わ
せ回路が部分回路を有するか否かを判断し(図1(S1
0))、部分回路を有しない場合には、そのまま回路全
体の出力値yiのBDDを求める。(図1(S40)) 部分回路が有る場合には、部分回路の出力の値yi’と
した真理値表より、真理値表のyi’の値1に対する行
の積和表現の論理式fを作成する。(図1(S20)) 次いで、部分回路の出力の値yi’が0、1以外の値x
j(j=1〜m)をとるか否かを判断する。(図1(S
30)) 部分回路の出力の値yi’が0、1以外の値xj(j=
1〜m)をとらない場合には、得られた回路全体の論理
式より回路全体の出力yiをBDD化して求める。(図
1(S40)) 部分回路の出力の値yi’が0、1以外の値xj(j=
1〜m)をとる場合には、真理値表のyi’の値xjに
対する行の積和表現の論理式gj(j=1〜m)を作成
し、且つ論理式のトップにxjに対応するマークMjを
付けておき(図1(S31))、ステップS20で得ら
れた論理式fと、ステップS31で得られたj=1から
j=mまでの論理式gjとをORで結んだ回路全体の論
理式を作成し(図1(S32))、得られた回路全体の
論理式から拡張BDD演算により回路全体の出力yiを
BDD化して求める。(図1(S40))
【0011】ステップS40は、回路全体の論理式をB
DD化する工程であるが、回路全体の出力yiをトップ
とする論理式をボトムアップでNBDD化処理するもの
であり、論理式のBDD化演算をボトムアップで繰り返
すが、BDD化に際しては、演算する論理式にマークM
jがある場合には、BDD化されたリーフ1をxjに置
換してBDD化を行う。
【0012】次に、図2そのアルゴリズムを示す、拡張
されたBDD演算により、n個の出力yi(i=1〜
n)のBDDを1つのBDDに併合(Merge)す
る。(図1(S50)) 尚、図2(a)は全体の流れを示したもので、簡単に
は、順次繰り返し1つづつ、併合していくことを示して
いる。図2(b)は、併合(Merge)のフロー図で
あり、図2に示す、出力のBDD同志の併合(Merg
e)の特徴は、一口に言うと、従来のBDD演算では二
項のうち片方がリーフになれば再帰を打ち切っていた
が、ここでは両方がリーフに達するまで再帰を繰り返す
点と、リーフ同志の演算でビット数を増やしたリーフを
作成する点である。この2点が従来のBDD演算と異な
る。このようなBDD演算を拡張BDD演算とここでは
言っている。
【0013】図2のアルゴリズムに従い、具体的な例に
ついて説明する。出力がy1とy2の2個で、BDD
が、それぞれ、図10(a)、図10(b)のように表
される場合の併合(Merge)を図11に基づいて説
明する。尚、図10では、ノードに、、と番号を
ふって区別している。図11では、併合(Merge)
の手続きの再帰呼び出し過程を(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)として、この順に呼び出しが起
こる。この呼び出しブロック内の上段をノード(図2の
Y、yiにあたる)、下段を変数名として示している。
以下、順に処理を説明する。まず呼び出し(a)におい
て、演算対象の二項はとであり、両方ともノードで
あり、同じx1という変数なので、図2のS204が実
行され、各々の0、1枝同志の子で再帰呼び出しが起こ
る。((b)と(e)) 始めに0枝同志の呼び出し(b)が起こり、の0枝の
子はリーフ0、はであるので(b)のようになる。
(b)では、は変数x2であり、リーフ0より上位な
ので、図2のS203が実行され再帰呼び出し(c)、
(d)が順に起こる。(c)では、リーフ0との0枝
の子つまりリーフ0との二項演算となり、図2のS20
1が実行され、新たにリーフ00を作成して戻る。(R
1) ここで(b)に戻り(d)が実行される。(d)でも同
様にリーフ01を作成して戻る。(R2) ここで(b)に戻り図2のS205が実行される。つま
り、変数名x2、(c)、(d)からの結果R1、R2
を0枝、1枝としたノードを作成し戻る。(R3) ここで(a)に戻り(e)が実行される。(e)でも同
様にリーフ11を作成して戻る。(R4) そして(a)に戻り、図2のS205が実行され、変数
名x1、0枝の子をR3、1枝の子をR4としたノード
を作成して戻る。(R5) ここでは(a)は最上位の再帰呼び出しなので、この結
果R5のBDDが求めるものである。即ち、y1のBD
Dとy2のBDDの併合(Merge)されたものが、
R5のBDDである。
【0014】次に、図1に示すステップS30におい
て、部分回路お出力値が1、0のみである場合につい
て、もう少し具体的に説明しておく。部分回路の真理値
表を論理式に変換して展開すれば、もともとの回路はB
DDで扱える形となるが、これには、積和表現の論理式
に変換すればよい。変換方法を説明すると、真理値表の
各出力毎に以下の処理を行う。注目する出力が1である
行に対して各入力xiが1ならxi、0ならinv(x
i)とし、?なら何もしないというリケテラルをand
で結び、行同志をorで結ぶ。更に、図12を例にとっ
て説明すると、行、行が処理の対象であり、行で
は、and(inv(x1)、x2)、行ではx1で
あり、両者をorで結んだor(and(inv(x
1)、x2)、x1)が求める論理式となる。これをも
とに展開する。
【0015】次に、図1に示すステップS40につい
て、具体例に基づいて説明しておく。図13(a)のよ
うに、2個の入力x1、x2と1個出力yとをもつ部分
回路で、図13(b)の真理値表で示すように、yが
0、1以外の値xと3値を持つ場合を例にあげる。尚、
ここでは、AND(0、x)=0、AND(1、x)=
x、OR(0、x)=x、OR(1、x)=1のように
論理演算を定義する。これを含めたものをここでは拡張
BDD演算と言う。また、ここでは、(x1、x2)=
(0、1)の時、yは0、1でないxという値をとるこ
とを意味する。この回路が全体回路の一部となるため、
全体回路のBDDを得るのに、この部分回路のBDDを
先ず求めるのであるが、図13(b)に示す真理値表で
表される部分回路をBDD化する。先ず、yの値1に対
する行の積和表現は、x1でこれはBDD化すると図1
4(a)のようにBDD化される。これをfとする。次
いで、yの値xに対する行の積和表現は、and(in
v(x1)、x2)で、図14(b)のようにBDD化
される。これをgとする。そして、更に、このBDDの
リーフ1をxに置換して、再構築してBDD化し、これ
を新たにgとすると、gは図14(c)のようになる。
次に、得られたBDDfとBDDgについて、OR
(f、g)の二項演算を行なうと図15のようなBDD
が得られる。これをhとする。得られたBDDhから真
理値表を作成してみれば正しいことが分かる。このよう
にして、部分回路の出力が1、0以外に値xをもつ場合
には、BDDの作成を行う。
【0016】
【実施例】更に具体的に、本発明の組み合せ回路のBD
D演算を応用した機能抽出方法を説明する。図3(a)
は本実施例の扱う、部分回路を有する組み合わせ回路を
表しており、組み合わせ回路は2個の入力A、Bと1個
の出力yをもつ。図3(b)は図3(a)に示す部分回
路の真理値表であり、出力y(部分回路の出力でもあ
る)は、0、1の他の値xをもつ。先ず、処理する組み
合わせ回路には部分回路があるから、これの真理値表
(図3(b))から、真理値表のyの値1に対する行の
積和表現、真理値表のyの値xに対する行の積和表現は
それぞれ、x1、and(inv(x1)、x2)とな
るから、組合せ回路は図4に示すように論理式で示され
る(展開されるとも言う)。この際、xjに対する行の
積和表現の論理式のトップにxjに対応するマークMj
を付けておく。図4中、D1、D2、D3、D4は論理
素子で、a、bは、素子D2、D3からの出力を示して
いる。
【0017】次に、x1のBDDおよび、and(in
v(x1)、x2)、すなわちbのBDDを求め、両B
DDをOR演算処理して組み合わせ回路の出力yのBD
Dを求めるが、yの論理式をボトムアップで処理する。
入力A、BのBDDは、それぞれ図5(a)、図5
(b)に示すものである。x1はand(A、B)であ
り、x1のBDDは、図6(a)に示す2つのBDDの
積(and)であり、これを演算処理して、図6(b)
のBDDを得る。and(inv(x1)、x2)を求
めるには、予め、inv(x1 )、x2のBDDをそ
れぞれ求めておく。inv(x1)のBDDは、図6
(b)に示すBDDのinvであり、これを演算処理し
て図7のBDDを得る。x2のBDDは、図5(b)に
示す入力BのBDDであり、結局、and(inv(x
1)、x2)、即ちbのBDDは、図7に示すBDDと
図5(b)に示すBDDの積(and)であり、これを
演算処理して、図8(b)に示すBDDを得る。このB
DD化に際しては、マーク付きであるのでリーフ1をx
に置換して行う。これより、組合せ回路の出力yのBD
Dは、図9(a)に示すように、両BDDのORとな
り、これを演算処理して図9(b)のBDDが得られ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の組み合せ回路のBDD演算を応
用した機能抽出方法は、上記のように組み合わせ回路に
おいて、多出力をまとめた表現の機能抽出を可能とする
もので、3値以上の真理値表のみを与えられた部分回路
を含む回路にも対応できるものとしている。結局、本発
明は、BDDを用い、高速処理を可能とするもので、且
つ、多入力にも対応できるものとしていく
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の組み合わせ回路の機能抽出方法を示し
た工程概略図
【図2】出力が多数ある場合の出力BDD同志の併合
(Merge)を説明するためのフロー図
【図3】実施例の部分回路を有する組み合わせ回路およ
び部分回路の真理値表を示した図
【図4】実施例の組合せ回路を論理素子で展開した図
【図5】入力A、BのBDDを示した図
【図6】x1のBDDを得る演算処理を示した図
【図7】inv(x1)BDDを得る演算処理を示した
【図8】bのBDDを得る演算処理を示した図
【図9】組合せ回路の出力yのBDDを得る演算処理を
示した図
【図10】出力y1と出力y2のBDDを示した図
【図11】併合(Merge)の手続きの再帰呼び出し
過程を説明するための図
【図12】部分回路の真理値表を積和表現の論理式に変
換する仕方を説明するための図
【図13】2個の入力x1、x2と1個出力yとをもつ
部分回路とその真理値表を示した図
【図14】真理値表の積和算表現からBDDを作成する
方法を説明するための図
【図15】BDDfとBDDgについて、OR(f、
g)の二項演算によるBDDを示した図
【図16】論理関数の図
【図17】真理値表を示した図
【図18】YをBDDで表現した図
【図19】共有グラフを説明するための図
【図20】共有化と冗長点削除を説明するための図
【図21】規約化されたBDDを示した図
【図22】論理回路図
【図23】入力変数A、BのBDDf、gを示した図
【図24】BDDの二項演算を説明するための図
【図25】二項演算により得られたBDDを示した図
【符号の説明】
S10〜S50 ステップ S201〜S205 ステップ D1〜D4 論理素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 BDD(Binary Decisio
    n Diagram)演算を応用して組み合せ回路全体
    の真理値表を求める機能抽出方法であって、組み合わせ
    回路の出力をBDDの併合(Merge)により1つの
    BDDにて表すものであり、BDD化は入力変数の2項
    の値がともにリーフに達するまで行い、リーフに達した
    時点で再帰を打ち切るもので、且つ、必要な場合には、
    リーフ同志の演算でビット数を増やしたリーフを作成す
    る処理を行うものであることを特徴とする組み合せ回路
    の機能抽出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1における出力が2以上であるこ
    とを特徴とする組み合せ回路の機能抽出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2において、組み合せ回
    路内に、真理値表のみを与えられた部分回路がある場合
    には、部分回路を対応する論理回路に展開して作成し、
    部分回路を含めた組み合わせ回路全体に対して、出力の
    BDDを作成することを特徴とする組合せ回路の機能抽
    出方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、部分回路の出力の値
    yi’とした真理値表より、真理値表のyi’の値1に
    対する行の積和表現の論理式fを作成し、部分回路の出
    力の値yi’が0、1以外の値xj(j=1〜m)をと
    る場合には、真理値表のyi’の値xjに対する行の積
    和表現の論理式gj(j=1〜m)を作成し、且つ論理
    式のトップにxjに対応するマークMjを付けておき、
    得られた論理式fとj=1からj=mまでの論理式gj
    とをORで結び、回路全体の論理式を作成した後、該回
    路全体の論理式から拡張BDD演算により回路全体の出
    力yiをBDD化して求めるもので、BDD化に際して
    は、演算する論理式にマークMjがある場合には、BD
    D化されたリーフ1をxjに置換してBDD化を行うも
    のであることを特徴とする組合せ回路の機能抽出方法。
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