JPH106408A - Frp格子およびその製造方法 - Google Patents
Frp格子およびその製造方法Info
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- JPH106408A JPH106408A JP8184205A JP18420596A JPH106408A JP H106408 A JPH106408 A JP H106408A JP 8184205 A JP8184205 A JP 8184205A JP 18420596 A JP18420596 A JP 18420596A JP H106408 A JPH106408 A JP H106408A
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Abstract
り、かつ、一層軽量化が可能なFRP格子を提供する。 【解決手段】 補強繊維と樹脂とを複合してなるFRP
格子であって、前記補強繊維は高引張弾性率補強繊維2
aと低引張弾性率補強繊維2bとを含み、かつ、高引張
弾性率補強繊維2aをFRP格子の全体積に対して40
%を超えない範囲で含んでいることを特徴とするFRP
格子。
Description
プラスチック)格子およびその製造方法に関し、さらに
詳しくは土木分野や建築分野等で好適に用いられるFR
P格子およびその製造方法に関する。
P)からなる格子部材は、メッキ工場や下水処理場など
の耐触性および水はけ性が要求される箇所の床材や、軽
量で強度が要求される高所工事用などの通路、バルコニ
ーなどの床材、道路の側溝や枡などの蓋体、および壁材
や天井材など多目的に土木分野や建築分野における部材
として用いられている。
に比べ、耐触性に優れ、錆びないという特徴は有する
が、鉄に比べ弾性率が小さいので、GFRPで作られた
格子部材は曲げ剛性が小さかったり剪断剛性が小さく、
土木や建築分野の部材として用いると種々の問題が生じ
る。
と、重量車両が上に乗ったとき、蓋の撓み量が大きくな
り、GFRP格子蓋が大きく変形し、GFRP蓋縁側が
持ち上がり、周囲のコンクリートとの間に大きな隙間や
段差ができ、歩行中の人が挟まれたり、躓いてしまう。
地震の際、建物の変形を抑え、建物の耐震性向上に寄与
するものであるが、剪断剛性が小さいので、地震に弱い
建物となってしまう。GFRP部材の高さを大きくした
り格子バーの幅を大きくすることで、剛性を大きくする
ことが可能であるが、部材を組み込むスペースが大きく
なったり、開口率が小さくなって、水はけが悪くなった
りする。また、透視性が悪くなるので人間に圧迫感を与
える、通気性が悪くなる、重くなるという問題もある。
は他の金属材料に比べ軽量、高強度ではあるが、金属材
料のように塑性変形せず、一気に脆性的な破壊を起す。
各種床材などに使用している際、補強繊維や樹脂が薬品
や紫外線で劣化すると、強度劣化が進む。したがって、
望ましくない破壊状態が突然生じるおそれがある。この
ような強度劣化や損傷が生じた場合、その一部あるいは
全部を補修する必要があるが、その根拠となる損傷の程
度を評価する適当な手法がない。
に比べ軽くはなっているが、一般に土木・建築職場は重
労働を伴う職場であるので、取り扱う各種部材のより一
層の軽量化要求が強い。
方法として、予め補強繊維に樹脂を含浸した状態(以
下、ウエット状態という。)で引き揃えて、成形溝が格
子状に並んだ成形型に積層した後、硬化・脱型する方法
が採られてきた。しかしこの方法には、積層作業時間が
樹脂のポットライフに制限され、大きな格子部材が製造
できないという問題や、ウエット状態での補強繊維は表
面が滑りやすく、積層作業時に十分な張力を加えられず
成形型の成形溝の中で蛇行するため、格子部材の強度、
剛性が低下するという問題があった。
を樹脂含浸しない状態(以下、ドライ状態という。)で
成形型に積層し、次いでこの成形型に樹脂を注入して補
強繊維に含浸させ硬化する方法が考えられる。しかしこ
の方法でも、成形溝の底面側にある補強繊維まで含浸す
るのに時間がかかり、生産効率が落ちたり、補強繊維内
に残っている空気が抜け切らず樹脂硬化後にボイドとな
って残り、格子部材の強度、剛性が低下するという問題
がある。
ような現状に着目し、強度、剛性が高く、破壊の予知が
可能で安全であり、かつ、一層の軽量化が可能なFRP
格子を提供することにある。
ライフ等に影響を受けないで任意の大きさで製造でき、
かつ、ボイドレスで強度、剛性の高いFRP格子の製造
用成形型および製造方法を提供することにある。
に、本発明に係るFRP格子は、補強繊維と樹脂とを複
合してなるFRP格子であって、前記補強繊維は高引張
弾性率補強繊維と低引張弾性率補強繊維とを含み、か
つ、高引張弾性率補強繊維をFRP格子の全体積に対し
て40%を超えない範囲で含んでいることを特徴とする
ものからなる。
補強繊維が格子の目を形成する枠の横断面においてラン
ダムに分布していてもよく、規則的に配置されていても
よい。たとえば、高引張弾性率補強繊維が格子の目を形
成する枠の横断面において市松模様を形成するように分
布している構成としてもよい。
の目を形成する枠の横断面全体にわたって、ランダム
に、あるいは市松模様を形成するように配されてもよい
が、以下のような各態様で配されてもよい。
において、低引張弾性率補強繊維のみで補強されている
層と、低引張弾性率補強繊維および高引張弾性率補強繊
維で補強されている層とが存在する構成としてもよい。
いて、高引張弾性率補強繊維のみで補強されている層
と、低引張弾性率補強繊維および高引張弾性率補強繊維
で補強されている層とが存在する構成としてもよい。
おいて、低引張弾性率補強繊維のみで補強されている層
と、高引張弾性率補強繊維のみで補強されている層と、
低引張弾性率補強繊維および高引張弾性率補強繊維で補
強されている層とが存在する構成としてもよい。
口率が65〜95%の範囲にあることが好ましい。ま
た、格子の目を形成する枠の横断面形状が逆台形状であ
ることが好ましい。さらに、格子の目を形成する枠の横
断面に段部を有する形状とすることもできる。但し、格
子の横断面形状は、これらの形状に限定されず、任意の
形状を採ることが可能である。
限定されないが、ビニルエステル樹脂であることが好ま
しい。また、上記高引張弾性率補強繊維が炭素繊維であ
り、高引張弾性率補強繊維の引張弾性率が低引張弾性率
補強繊維のそれの少なくとも3倍であることが好まし
い。2種類の補強繊維の引張弾性率の差が大きい程、荷
重がかかったときの高引張弾性率補強繊維で形成された
FRP部分と低引張弾性率補強繊維で形成されたFRP
部分との層間剪断応力は大きくなるが、その差が余り大
きすぎると、低荷重で剥離が発生してしまい、格子部材
として成立しなくなるおそれがあるので、高引張弾性率
補強繊維は低引張弾性率補強繊維の3倍以上、より好ま
しくは3〜7倍の範囲の引張弾性率を有することが望ま
しい。
は、高引張弾性率補強繊維と低引張弾性率補強繊維の両
方を用いて補強されるので、低引張弾性率補強繊維のみ
を用いたFRP格子に比べて、材料の引張弾性率が向上
し、FRP格子としての必要な曲げ剛性が小さな断面積
で得られることになり、重量が軽減される。本発明のF
RP格子の重量は15kg/m2 以下とすることが好ま
しく、これによって剛性や強度を確保しつつ、軽量化要
求に応えることができる。FRP格子の曲げ剛性は、用
途にもよるが、少なくとも0.7×106 kgf・mm
2 であることが好ましく、曲げ強度としては、少なくと
も40kgf/mm2 であることが好ましい。
は、高引張弾性率補強繊維は、FRP格子に負荷される
荷重を、低引張弾性率補強繊維に比較して多く負担す
る。したがって強度劣化等によりFRP格子に損傷が生
じる場合には、先ず高引張弾性率補強繊維が損傷する。
本発明では高引張弾性率補強繊維を散在させているの
で、この初期の損傷は損傷の起こった補強繊維内部では
伝幡するものの隣接する補強繊維までは伝幡せず、FR
P格子の破壊モードを段階的な破壊とする。その結果、
FRP格子が全体破壊に至るまでの時間を長くすること
ができ、床材等として望ましくない瞬時の全体破壊を効
果的に防ぐことができる。
に、高引張弾性率補強繊維の体積のFRP格子全体積に
占める割合を、40%を超えない範囲、好ましくは1〜
40%の範囲としている。1%未満であると、曲げ剛性
の向上が不充分であり、40%を超えると、高引張弾性
率補強繊維の破壊に伴って、解放されるエネルギーが大
きくなりすぎ、FRP格子が瞬時に全体破壊するおそれ
がある。
の導電性繊維を用いれば、高引張弾性率補強繊維に起こ
る初期の損傷を、炭素繊維の電気伝導性を利用して簡便
にかつ確実に検出することが可能となる。具体的には、
FRP格子の端部などの炭素繊維の露出部を利用して、
炭素繊維の電気抵抗あるいは電流を測定する方法であ
る。初期損傷により炭素繊維が切断されれば、電気抵抗
が増大し電流が低下するので、それを容易に検出するこ
とができる。
は、格子の目を形成する型の側壁に、成形型の厚み方向
に延びる溝が設けられていることを特徴とするものから
なる。このような成形型を用いて成形されたFRP格子
は、格子の目を形成する枠の側面に、格子の厚み方向に
延びる突条を有するものとなる。
法は、成形型内に補強繊維を配置し、樹脂を注入してF
RP格子を製造するに際し、前記補強繊維として、高引
張弾性率補強繊維と低引張弾性率補強繊維とを含み、か
つ、高引張弾性率補強繊維をFRP格子の全体積に対し
て40%を超えない範囲で含むものを用いることを特徴
とする方法からなる。この高引張弾性率補強繊維と低引
張弾性率補強繊維とを予め混合しておき、混合した補強
繊維を成形型内に配置してもよい。
は、上述の、格子の目を形成する型の側壁に、成形型の
厚み方向に延びる溝が設けられている成形型を用い、該
成形型内に補強繊維を配置し、樹脂を注入してFRP格
子を製造することを特徴とする方法からなる。この場合
にも、高引張弾性率補強繊維と低引張弾性率補強繊維と
を用い、かつ、高引張弾性率補強繊維をFRP格子の全
体積に対して40%を超えない範囲で含むようにするこ
とが好ましい。
脂としてビニルエステル樹脂を用いることが好ましい。
また、高引張弾性率補強繊維として炭素繊維を用い、低
引張弾性率補強繊維としてガラス繊維を用いることが好
ましい。
いては、成形を減圧下で行うことが好ましい。
いて、各種土木・建築用部材を構成できる。本発明に係
るFRP格子は、たとえば、各種床材や高所工事用など
の通路材(たとえば、足場材)、道路の側溝や枡などの
蓋体(溝蓋、枡蓋)、各種壁材や天井材(たとえば、表
面に化粧板等が配置される壁材や天井材のコア材)など
に使用できる。さらに詳しく言えば、たとえば、水関係
では、下水(汚水)処理場の床板や歩廊、レジャー施
設、船舶の床板、海洋構造物等、薬品関係では、石油精
製、薬品等の化学プラントの構築物内の床材、レーダー
周辺等電波透過性を必要とする場所の床材、階段、壁材
等、建築・橋梁関係では、高層建築物の歩廊、非常階段
の踏み板やバルコニーの床、フェンス(たとえば、ベラ
ンダのフェンスや、一般的な柵用フェンスや仕切り)、
ドアのコア材、駐車場の床材、吊橋や桟橋の歩廊、鉄橋
等の点検歩廊、クリーンルームの床材や壁材、天井材、
ヘリポートの敷板等があり、その他にも、メッキ槽、タ
ワー廻りの床板、排水・排液溝の蓋体(たとえば、マン
ホールの蓋、溝蓋)等がある。
形態を、図面を参照して説明する。図1および図2は、
本発明の一実施態様に係るFRP格子を示している。図
1において、1はFRP格子全体を示しており、該FR
P格子1は、補強繊維を2方向に配置し、樹脂と複合し
たものからなる。すなわち、引揃えられた多数本の補強
繊維を2方向に配置して格子形状となし、それらを樹脂
と複合してなるものである。本実施態様に係るFRP格
子1は、たとえば、耐触性、水はけ性、耐久性などが要
求される箇所用の部材として使用される。
状、つまり、格子の目を形成する枠の横断面形状は、図
2に示すように、逆台形状に形成されている。そして、
各格子バーの横断面においては、ほぼ全面に低引張弾性
率補強繊維2bが配され、その中に高引張弾性率補強繊
維2aがランダムに、かつ、FRP格子の全体積に対し
て1〜40%の範囲で含まれるように分布している。し
たがって、高引張弾性率補強繊維2aは、横断面中にほ
ぼ均一に分布されている。
補強繊維としては、マルチフィラメントからなる炭素繊
維や炭化ケイ素繊維、金属繊維などの高強度・高弾性率
繊維が好ましい。なかでも、炭素繊維は耐薬品性、耐水
性などに優れ、軽量、高強度、高弾性率で、又、樹脂含
浸性、樹脂との接着性なども良く、上記高引張弾性率補
強繊維として最適である。但し、二種以上の補強繊維、
たとえば炭素繊維とガラス繊維を含む補強繊維としても
よい。
繊維としては、たとえばガラス繊維を使用できる。但
し、この低引張弾性率補強繊維2bにおいても、二種以
上の補強繊維、たとえばガラス繊維と炭素繊維を含むも
のとしてもよい。このような補強繊維と樹脂とが複合さ
れる。
ニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノー
ル樹脂など熱硬化性樹脂が主に用いられるが、なかでも
ビニルエステル樹脂は耐薬品性、耐候性などに優れてい
るので好ましい。
脂に限定する必要はなく、ナイロン樹脂、ABS樹脂、
ポリプロピレン樹脂など熱可塑性樹脂であってもよく、
また、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の混合物であっても
よい。
ておき、それを引き揃えて形状を賦型してもよいし、ド
ライで賦型したプリフォームに後で樹脂を含浸させても
よい。また、繊維と樹脂を複合した後に、ボイドをなく
すために、真空チャンバ内で脱泡することも可能であ
る。つまり、樹脂の硬化や固化を、減圧下で行うのであ
る。
でありながら優れた機械的特性を有することができる。
すなわち、重量が15kg/m2 以下であり、かつ、曲
げ剛性が少なくとも0.7×106 kgf・mm2 であ
るFRP格子や、重量が15kg/m2 以下であり、か
つ、曲げ強度が少なくとも40kgf/mm2 であるF
RP格子を実現できる。
格子バーの横断面構造、つまり、格子の目を形成する枠
の横断面構造を示している。本実施態様においては、格
子バーの横断面において、低引張弾性率補強繊維3bは
ほぼ全面にわたって均一に配されているが、その中に高
引張弾性率補強繊維3aが市松模様を形成するように配
置されている。
性率補強繊維3aを配置すれば、より正確に目標特性を
実現することが可能となる。また、FRP格子全体にわ
たって、より均一な特性とすることも可能となる。
子バーの横断面形状については、図2や図3に示したよ
うな逆台形状のものに限られず、台形、矩形、楕円、多
角形、つづみ形等任意の形状が可能であり、さらには単
純な形状の断面に限らず、複雑な特殊形状の断面とする
ことも可能である。
成する枠の横断面に段差を有する構造としてもよい。図
示例では、図2に示した態様に比べ、逆台形状の上部側
の部分4aの幅をより大きくし、下部側の部分4bとの
間に段部5を形成してある。高引張弾性率補強繊維6a
と低引張弾性率補強繊維6bの分布状態は、図2に示し
た態様と同様に設定されている。
する枠の横断面においてランダムにまたは市松模様に配
される高引張弾性率補強繊維は、上述の如く格子枠の横
断面全面にわたって分布してもよいが、部分的に分布し
ていてもよい。したがって、以下に示すような各態様を
採ることができる。なお、以下に示す態様では、高引張
弾性率補強繊維をランダムに分布させた例を示している
が、これを市松模様に分布させることもできる。
目を形成する枠の横断面において、低引張弾性率補強繊
維のみで補強されている層と、低引張弾性率補強繊維お
よび高引張弾性率補強繊維で補強されている層とが存在
する構成とされている。図5の(A)では、格子枠の横
断面において、低引張弾性率補強繊維7bのみで補強さ
れた層8bが下部側に、高引張弾性率補強繊維7aと低
引張弾性率補強繊維7bで補強された層8aが上部側に
配置されている。(B)では、層8aが下部側に、層8
bが上部側に配置されている。(C)では、層8aの上
下両側に層8bが配置されている。(D)では、層8b
の上下両側に層8aが配置されている。(E)では、層
8aが上下2位置に配置され、それぞれその上下両側に
層8bが配置されている。
を形成する枠の横断面において、高引張弾性率補強繊維
のみで補強されている層と、低引張弾性率補強繊維およ
び高引張弾性率補強繊維で補強されている層とが存在す
る構成とされている。図6の(A)では、格子枠の横断
面において、高引張弾性率補強繊維9aのみで補強され
た層10aが上部側に、高引張弾性率補強繊維9aと低
引張弾性率補強繊維9bで補強された層10bが下部側
に配置されている。(B)では、層10aが下部側に、
層10bが上部側に配置されている。(C)では、層1
0bの上下両側に層10aが配置されている。(D)で
は、中央部に層10aが配置され、その上下両側に層1
0bが配置されている。
目を形成する枠の横断面において、低引張弾性率補強繊
維のみで補強されている層と、高引張弾性率補強繊維の
みで補強されている層と、低引張弾性率補強繊維および
高引張弾性率補強繊維で補強されている層とが存在する
構成とされている。図7の(A)では、格子枠の横断面
において、高引張弾性率補強繊維11aのみで補強され
た層12aが上部側に、低引張弾性率補強繊維11bの
みで補強された層12bが中央部に、高引張弾性率補強
繊維11aおよび低引張弾性率補強繊維11bで補強さ
れた層12cが下部側に、それぞれ配置されている。
(B)では、層12aが下部側に、層12bが中央部
に、層12cが上部側にそれぞれ配置されている。
(C)では、上部側に層12aが、下部側に層12cが
配置され、その層12aと層12cの上下両側に層12
bが配置されている。(D)では、下部側に層12a
が、上部側に層12cが配置され、その層12aと層1
2cの上下両側に層12bが配置されている。(E)で
は、上下の2位置に層12aが配置され、2つの層12
a間に層12cが配置され、上側の層12aの上側およ
び下側の層12aの下側に層12bが配置されている。
(F)では、上下の2位置に層12aが配置され、2つ
の層12a間に層12bが配置され、上側の層12aの
上側および下側の層12aの下側に層12cが配置され
ている。(G)では、上下両端部に層12aが、それら
の内側に層12cが、中央部に層12bが、それぞれ配
置されている。
0を示している。本実施態様においては、互いに交又す
るように2方向に配置されている各格子バーの、交点間
のピッチが縦横互いに異なるピッチとされている。な
お、図示は省略するが、交点間のピッチは一定であって
もよく、途中で変化するタイプのものであってもよい。
20は、補強繊維を2方向に配置し、実質的に直交する
方向に延びる格子バーを有する構成に形成したが、3方
向以上、たとえば、さらに斜めに延びる補強繊維、格子
バーを有する構成としてもよい。さらに、耐電蝕性を付
与するためや、外層を保護する目的などで、表面にGF
RP層などの薄い層を設けることも可能である。
方向に延びる格子成形溝を有する成形型を用いて成形さ
れる。たとえば、図1および図2に示したFRP格子1
を成形するための成形型は、図9に示すようなものであ
る。成形型30には、2方向(本実施態様では互いに直
交する2方向)に延びる成形溝31が形成されている。
各成形溝31の横断面は、図2に示した逆台形状に対応
する形状に形成されている。
に示したような補強繊維2a、2bが配置され、樹脂が
注入されてFRP格子が成形される。補強繊維2a、2
bは、予め、高引張弾性率補強繊維2aを、成形後のF
RP格子の全体積に対し40%を超えない範囲になるよ
うに低引張弾性率補強繊維2b中に混合しておき、混合
した補強繊維2a、2bを成形型30内に配置するよう
にしてもよい。成形を減圧下で行えば、効率よく脱気で
き、ボイドレスのFRP格子を得ることができる。
いることもできる。図10に示す成形型40において
は、成形溝41の側壁41aに、つまり、格子の目を形
成する型の側壁41aに、成形型40の厚み方向に延び
る溝42が刻設されている。溝42は、全ての側壁に設
けてもよく、一部の側壁のみに設けてもよい。溝42
は、本実施態様ではV溝に形成されているが、溝42の
横断面形状としては、U字状、円弧状、角形状、台形状
等任意の形状が可能である。
方向に延びる溝42を設けておくと、ドライ状態の補強
繊維が成形溝41に配置された状態の成形型40に樹脂
を注入する際に、樹脂が溝42を通って成形溝41の底
面41bあるいは底面近くまですぐに到達するため、補
強繊維への樹脂の含浸が速くなる。また、樹脂含浸後も
補強繊維内に残っている空気がこの溝42を通って抜け
やすくなり、FRP格子のボイドが低減できる。
ャンバー等の中に入れ、成形を減圧下で行えば、一層ボ
イドレスなFRP格子を得ることができる。
2としては、樹脂の入りやすさ、空気の抜けやすさか
ら、図10に示したように成形溝底面41bに対し略垂
直方向に設けてあることが好ましいが、斜め方向に設け
てあっても構わない。また、溝42の大きさとしては、
いくらでも構わないが、幅10mm以下、深さ5mm以
下とするのが好ましい。幅が10mmを超えると、積層
した補強繊維が溝42に沿って曲り、溝42を塞いでし
まうおそれがあるため、上記した効果が十分に得られな
い。また、溝42の深さが5mmを超えると、この溝4
2に入って硬化した樹脂の重量が増え、FRP格子とし
て十分な軽量化効果が得られなくなるおそれがある。
の底面41b部から上面まで貫通して設けてあるのが好
ましいが、上記の効果が得られれば途中で切れていても
構わない。さらに、溝42は、それぞれの格子部の成形
溝の側壁に1本以上あればよいが、それぞれの格子の各
辺の成形溝の側壁に1本以上あればより効果が大きい。
ただし、このときそれぞれの格子の各辺の成形溝の側壁
に5本以上の溝42を設けると、この溝に入って硬化し
た樹脂により、軽量化効果が得られなくなるおそれがあ
るので注意が必要である。
FRP格子は、たとえば図11に示すようになる。FR
P格子50の各格子部の側面には、図10に示した溝4
2に対応して、格子の厚み方向に延びる突条51が形成
されている。突条51の大きさや長さ、横断面形状は、
上述した溝42のそれらに対応したものとなる。このよ
うなFRP格子50は、軽量、高剛性、高強度特性に加
え、ボイドレスの高品質なものとなる。
007mm、厚みが50mm、格子間のピッチが40m
mの成形型に、ガラス繊維からなる補強繊維に、炭素繊
維の補強繊維をその体積割合が格子部材全体積の15%
になるように、炭素繊維同士が接触しないように混合配
置して、2方向に配置し、次いで配置した補強繊維に樹
脂を注入、含浸硬化させた。硬化後成形品を型から取り
出し、40mmの厚みに面加工し、さらに1,007m
m長×407mm幅に切り出した。格子部断面は図2に
示したものである。格子の目を形成する枠の横断面の寸
法は、上面幅4.5mm、下面幅2.5mm、厚みが4
0mmであった。
た。この格子を、スパン間隔600mmで両端単純支持
し、中央集中荷重にて3点曲げ試験を行った。なおこの
とき、格子部横断面の最下面に近い所に分布している炭
素繊維の両端部分に銀ペーストを塗布して通電し、電気
抵抗をモニターした。
1.2×106 kgf・mm2 、曲げ強度は48.7k
gf/mm2 であった。また破壊荷重の約70%である
1600kgfで電気抵抗は26μΩ/mから無限大へ
と変化した。
ス繊維のみを2方向に積層し、次いで樹脂を注入、含浸
硬化させた。硬化後成形品を取り出し40mm幅の厚み
に面加工しさらに1,007mm長×407mm幅に切
り出した。格子部断面形状は図2に示したと同様のもの
である。格子部横断面の寸法は上面幅7mm、下面幅5
mm、厚みが40mmであった。この格子の重量は8k
gであった。この格子を実施例1と同様に3点曲げ試験
した結果、曲げ剛性は1.2×106 kgf・mm2 、
曲げ強度は31.6kgf/mm2 であった。
子によれば、高引張弾性率補強繊維と低引張弾性率補強
繊維とを含み、かつ、高引張弾性率補強繊維をFRP格
子の全体積に対して特定の範囲で含む構成としたので、
軽量で、かつ、高機械特性を有するFRP格子を形成で
きる。また、高引張弾性率補強繊維と低引張弾性率補強
繊維の2種の補強繊維を含んでいるので、長期の使用下
で材料が劣化したとき、あるいは過大な荷重がかかった
ときなどに、引張弾性率の異なった2種の補強繊維の層
間で剥離が発生し、繊維の破断による大きな破壊に至る
前に予知が可能となり、安全上すぐれた部材を実現でき
る。
軽量化を促進できる。さらには、使用材料低減により材
料コストが下がり、同時に作業時間も少なくなって、従
来品に比べコスト的にも安いものができることになる。
る型の側壁に成形型の厚み方向に延びる溝を有する成形
型を用いれば、補強繊維をドライ状態で成形型内に配置
できるので、生産効率が良く、任意の大きさのFRP格
子を容易に製造できる。さらに、ボイドレスにすること
ができるので、一層強度、剛性の高いFRP格子を製造
することができる。
視図である。
横断面図である。
の部分横断面図である。
の部分横断面図である。
の部分横断面図である。
の部分横断面図である。
の部分斜視図である。
の部分斜視図である。
の部分斜視図である。
の部分斜視図である。
補強繊維 2b、3b、6b、7b、9b、11b 低引張弾性率
補強繊維 8a、10b、12c 高引張弾性率補強繊維および低
引張弾性率補強繊維で補強された層 8b、12b 低引張弾性率補強繊維のみで補強された
層 10a、12a 高引張弾性率補強繊維のみで補強され
た層 5 段部 30、40 成形型 31、41 成形溝 41a 側壁 41b 成形溝底面 42 溝 51 突条
Claims (23)
- 【請求項1】 補強繊維と樹脂とを複合してなるFRP
格子であって、前記補強繊維は高引張弾性率補強繊維と
低引張弾性率補強繊維とを含み、かつ、高引張弾性率補
強繊維をFRP格子の全体積に対して40%を超えない
範囲で含んでいることを特徴とするFRP格子。 - 【請求項2】 高引張弾性率補強繊維が格子の目を形成
する枠の横断面においてランダムに分布している、請求
項1のFRP格子。 - 【請求項3】 高引張弾性率補強繊維が格子の目を形成
する枠の横断面において市松模様を形成するように分布
している、請求項1のFRP格子。 - 【請求項4】 格子の目を形成する枠の横断面におい
て、低引張弾性率補強繊維のみで補強されている層と、
低引張弾性率補強繊維および高引張弾性率補強繊維で補
強されている層とが存在している、請求項1ないし3の
いずれかに記載のFRP格子。 - 【請求項5】 格子の目を形成する枠の横断面におい
て、高引張弾性率補強繊維のみで補強されている層と、
低引張弾性率補強繊維および高引張弾性率補強繊維で補
強されている層とが存在している、請求項1ないし3の
いずれかに記載のFRP格子。 - 【請求項6】 格子の目を形成する枠の横断面におい
て、低引張弾性率補強繊維のみで補強されている層と、
高引張弾性率補強繊維のみで補強されている層と、低引
張弾性率補強繊維および高引張弾性率補強繊維で補強さ
れている層とが存在している、請求項1ないし3のいず
れかに記載のFRP格子。 - 【請求項7】 開口率が65〜95%の範囲にある、請
求項1ないし6のいずれかに記載のFRP格子。 - 【請求項8】 格子の目を形成する枠の横断面形状が逆
台形状である、請求項1ないし7のいずれかに記載のF
RP格子。 - 【請求項9】 格子の目を形成する枠の横断面に段部を
有する、請求項1ないし8のいずれかに記載のFRP格
子。 - 【請求項10】 格子の目を形成する枠の側面に、格子
の厚み方向に延びる突条を有する、請求項1ないし9の
いずれかに記載のFRP格子。 - 【請求項11】 樹脂がビニルエステル樹脂である、請
求項1ないし10のいずれかに記載のFRP格子。 - 【請求項12】 高引張弾性率補強繊維が炭素繊維であ
り、低引張弾性率補強繊維がガラス繊維である、請求項
1ないし11のいずれかに記載のFRP格子。 - 【請求項13】 高引張弾性率補強繊維の引張弾性率が
低引張弾性率補強繊維のそれの少なくとも3倍である、
請求項1ないし12のいずれかに記載のFRP格子。 - 【請求項14】 重量が15kg/m2 以下であり、か
つ、曲げ剛性が少なくとも0.7×106 kgf・mm
2 である、請求項1ないし13のいずれかに記載のFR
P格子。 - 【請求項15】 重量が15kg/m2 以下であり、か
つ、曲げ強度が少なくとも40kgf/mm2 である、
請求項1ないし14のいずれかに記載のFRP格子。 - 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかに記載
のFRP格子を有する土木・建築用部材。 - 【請求項17】 請求項1ないし15のいずれかに記載
のFRP格子の成形型であって、格子の目を形成する型
の側壁に、成形型の厚み方向に延びる溝が設けられてい
ることを特徴とする、FRP格子の成形型。 - 【請求項18】 成形型内に補強繊維を配置し、樹脂を
注入してFRP格子を製造するに際し、前記補強繊維と
して、高引張弾性率補強繊維と低引張弾性率補強繊維と
を含み、かつ、高引張弾性率補強繊維をFRP格子の全
体積に対して40%を超えない範囲で含むものを用いる
ことを特徴とする、FRP格子の製造方法。 - 【請求項19】 前記高引張弾性率補強繊維と低引張弾
性率補強繊維とを予め混合しておき、混合した補強繊維
を成形型内に配置する、請求項18のFRP格子の製造
方法。 - 【請求項20】 請求項17の成形型内に補強繊維を配
置し、樹脂を注入してFRP格子を製造する、請求項1
8または19のFRP格子の製造方法。 - 【請求項21】 成形を減圧下で行う、請求項18ない
し20のいずれかに記載のFRP格子の製造方法。 - 【請求項22】 樹脂としてビニルエステル樹脂を用い
る、請求項18ないし21のいずれかに記載のFRP格
子の製造方法。 - 【請求項23】 高引張弾性率補強繊維として炭素繊維
を用い、低引張弾性率補強繊維としてガラス繊維を用い
る、請求項18ないし22のいずれかに記載のFRP格
子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18420596A JP3591142B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | Frp格子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18420596A JP3591142B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | Frp格子およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH106408A true JPH106408A (ja) | 1998-01-13 |
| JP3591142B2 JP3591142B2 (ja) | 2004-11-17 |
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ID=16149204
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18420596A Expired - Fee Related JP3591142B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | Frp格子およびその製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3591142B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004276453A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Nippon Frp Kk | Frp製格子の製造方法 |
| JP2006077565A (ja) * | 2004-08-12 | 2006-03-23 | Asahi Glass Co Ltd | 耐力壁及びその施工方法 |
| JP2015078323A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 東レプラスチック精工株式会社 | 熱可塑炭素繊維樹脂基材からなる多孔構造体及びその製造方法 |
| CN105881730A (zh) * | 2016-06-08 | 2016-08-24 | 湖南科技大学 | 一种frp格栅混凝土组合板及其制造方法 |
| CN115674586A (zh) * | 2022-11-22 | 2023-02-03 | 张家港玉成精机股份有限公司 | 一种用于制备玻璃钢格栅的模具 |
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|---|---|---|---|---|
| KR101309551B1 (ko) * | 2012-01-16 | 2013-09-23 | 리우인더스테크 주식회사 | 메쉬휀스 제조장치 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0577330A (ja) * | 1991-09-24 | 1993-03-30 | Mitsubishi Electric Corp | 複合材継手構造物 |
| JPH05269873A (ja) * | 1992-01-30 | 1993-10-19 | Nikkiso Co Ltd | 格子状構造物の製造方法 |
| JPH0985843A (ja) * | 1995-07-18 | 1997-03-31 | Toray Ind Inc | Frp格子およびその製造方法 |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP18420596A patent/JP3591142B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3591142B2 (ja) | 2004-11-17 |
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