JPH106409A - 防水布の補修構造及びその補修方法 - Google Patents

防水布の補修構造及びその補修方法

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JPH106409A
JPH106409A JP16277296A JP16277296A JPH106409A JP H106409 A JPH106409 A JP H106409A JP 16277296 A JP16277296 A JP 16277296A JP 16277296 A JP16277296 A JP 16277296A JP H106409 A JPH106409 A JP H106409A
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cloth
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resin
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Reiichi Hazama
令一 波左間
Kunihiro Ishikawa
州洋 石川
Tadayuki Sakobe
唯行 迫部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便にあて布を融着接合して、均一で強固な、
なおかつ防水布補修部の耐水性を損なわない防水布の補
修構造並びにその補修方法を提供する。 【解決手段】防水布の破損部分において、融点が70〜
200℃の低融点ポリエステル系樹脂を介して同種の防
水布が融着接合されている防水布の補修構造、及び、防
水布の破損部分を補修する方法において、低融点ポリエ
ステル系樹脂シートを積層するか、もしくはホットメル
トタイプの低融点ポリエステル系樹脂接着剤を塗布し、
その上に同種の防水布を積層した後、該積層部分を加熱
圧着して溶融する防水布の補修方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、防寒防水布やタ
ーポリン、テント、トラック幌等の産業資材に用いるこ
とのできる防水布の破損部分を強固に補修することがで
きる補修構造並びに簡便に補修することができる補修方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、防水布の破損部分の補修におい
て、塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂を被覆した防水
布では、熱風融着、高周波ウェルダー融着、あるいはミ
シン縫製による補修が行われている。しかし、従来の補
修方法、すなわち、熱風融着では接合作業が煩雑で熟練
を要する上、接合が不均一になり易く、また、接合部に
熱収縮が生じやすいため外見上見苦しいという欠点があ
った。
【0003】一方、高周波ウェルダー融着では防水布が
約1〜20mと大きいものであるため、機械的に中央部
の接合融着が困難であり、また、高周波ウェルダー設備
に多額の費用が必要であるという欠点があった。またミ
シン縫製では、手間がかかる上に、縫糸が外観上見苦し
く、しかも、上述の場合と同様に機械的に防水布の中央
部の縫製が困難であること、さらに、ミシン縫製を経た
防水布はミシン針の縫い跡が残るために、防水布の重要
な要求特性の1つである耐水圧が得られないという欠点
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑みて行われたもので、あて布を簡便に融着接合
でき、補修部の接着が強固で耐水性を損なわない防水布
の補修構造並びにその補修方法を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するものであり、本発明の防水布の補修構造
は、防水布の破損部分において、該防水布の被覆樹脂と
溶融接合する融点が70〜200℃であるポリエステル
系樹脂(以下、低融点ポリエステル系樹脂)を介して該
防水布と同種の防水布が融着接合されていることを特徴
とするものである。また、本発明の防水布の補修方法
は、防水布の破損部分を補修する方法において、該補修
部分に低融点ポリエステル系樹脂シートを積層するか、
もしくはホットメルトタイプの低融点ポリエステル系樹
脂接着剤を塗布し、その上に該防水布と同種の防水布を
積層した後、該積層部分を加熱圧着して溶融することを
特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、従来、防水布の破損部を補修する場合に種々
の欠点があることに注目し、例えば一般家庭用アイロン
でも補修可能な簡便な方法で、しかも熟練なしに溶融接
合することにより、防水布の耐水性を損なうことなく強
固で均一な補修ができることを見いだし、本発明に到達
したものである。すなわち本発明の特徴は、融点が70
〜200℃であるポリエステル系樹脂(以下、低融点ポ
リエステル系樹脂と略記する。)を簡便な融着接合する
ことにより、防水布の耐水圧を損なわないところにあ
る。
【0007】本発明で用いる低融点ポリエステル系樹脂
は、該ポリエステルをフィルム状、好ましくはメッシュ
状もしくは不織布状に形成して用いるか、あるいはホッ
トメルトタイプの接着剤として用いる。
【0008】本発明で用いられる低融点ポリエステル系
樹脂を好ましくはメッシュ状もしくは不織布状に形成し
て用いるとするのは、低融点ポリエステル系樹脂シート
を、フィルム状の連続膜で溶融接合する場合、防水布に
はメッシュのような空隙がないことや、防水布自身の厚
みのためにシートへの熱伝導性が悪くなり、流動性が不
均一になるため、低融点のポリエステル系樹脂であって
も溶融に時間がかかり、不十分で不均一な溶融となる。
しかも補修部分の面積が大きくなるにつれて、更に作業
効率の低下を招き、その上、耐水圧を損なう面積が増加
し、防水布の重要な要求特性の1つである耐水圧が大き
く損なわれるという欠点を有している。
【0009】そこで、該低融点ポリエステル系樹脂をメ
ッシュ状もしくは不織布状に形成したシートとすること
で、アイロン等の簡便な加熱圧着器具を用いても、熱伝
導性や流動性が向上することにより、溶融時間の短縮、
十分で均一な溶融が可能となる。この補修方法の場合、
比較的大きな補修部分を有する場合に有効である。
【0010】上記補修方法をとる場合、該補修シートを
長繊維もしくは短繊維の紡績糸からなるメッシュもしく
は不織ウエブが、低融点ポリエステル系樹脂で部分的に
熱圧接されて安定な形状を保っているメッシュシートも
しくは不織シートであり、該シートを構成する長繊維が
該低融点ポリエステル系樹脂とポリエチレンテレフタレ
ートからなり、該ポリエステル系樹脂が該ポリエチレン
テレフタレートの表面に覆っている2成分芯鞘構造を有
する構造にすれば、補修後の融着部分には、繊維状のポ
リエチレンテレフタレートが残り、該補修部分により強
固な構造を持たせることができる。
【0011】また、小さい補修部分であっても、その大
きさに合わせて低融点ポリエステル系樹脂シートを切断
して用いることが必要であり、防水布に折りしわ等があ
って平面でない部分がある場合には、融着作業が困難に
なる。そのような場合には、該低融点ポリエステル系樹
脂をホットメルトタイプの接着剤として用いることで、
補修部分の大きさや形状に合わせて、任意にポリエステ
ル系樹脂を短時間で簡便に塗布し、圧着作業を容易にす
ることが可能となる。なおこの補修方法を採用する際に
はホットメルト接着剤専用のガンを用い、そのノズルと
しては、均一に塗布するためにスリットノズルを用いる
ことが望ましい。
【0012】当然、低融点ポリエステル系樹脂を樹脂シ
ートとして用いる補修方法と、ホットメルトタイプの接
着剤として用いる補修方法を併せて補修することも可能
である。また、この補修方法を用いる際の加熱圧着法は
簡便なアイロンがけでも可能であるが、従来から用いら
れいる熱風融着や、ウェルダー融着による方法でも可能
である。
【0013】かかる低融点ポリエステル系樹脂は、融点
が防水布を被覆している塩化ビニル等の熱可塑性樹脂の
融点よりも、好ましくは10℃以上、更に好ましくは3
0℃以上低いものが加熱圧着、例えばアイロンがけによ
る溶融接着作業をより簡便にすることができてよい。具
体的には低融点ポリエステル系樹脂は、好ましくは70
〜200℃の範囲のもの、中でも100〜150℃の融
点を有するものが、実用に耐える防水布の補修構造を形
成するので更に好ましい。
【0014】本発明の上述低融点ポリエステル系樹脂
は、防水布を被覆している樹脂、例えば塩化ビニル系樹
脂等と溶融接着することが不可欠であるが、かかるポリ
エステル系樹脂の中でも、特に飽和ポリエステル系樹脂
が、防水布ならびにその被覆樹脂、例えば塩化ビニル系
樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂との接着性
に優れてよい。かかる飽和ポリエステル系樹脂を構成す
る共重合成分は、芳香族カルボン酸としてテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルジカルボン酸が、脂肪族カルボン酸としてアジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸等
が、その他のカルボン酸としてトリメリット酸、スルフ
ォキシイソフタル酸が、また、2価アルコールとしてエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ペンタンジオール等が、ポリエーテル系アルコー
ルとしてジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コール等が挙げられる。かかる共重合体は、希望する融
点や接着性に合わせて、共重合成分や共重合比率を変更
することができる。
【0015】本発明の上述低融点ポリエステル樹脂は、
シート状にしたときの目付が20g/m2以下であると、防
水布同士の接着力が不十分であり、実用に耐える補修構
造を得にくいので好ましくない。また該シート状物の目
付が200g/m2以上では補修部分が非補修部分よりも重
くなり、使用時に該補修部分への負担がかかり、再度補
修を要するので好ましくない。実用に耐える防水布の補
修構造を形成するには該低融点ポリエステル樹脂シート
の目付は、好ましくは20〜200g/m2である。さらに
好ましくは70〜150g/m2である。
【0016】本発明における防水布としては、好ましく
は1000mmH2O 以上の耐水圧を有し、防水布の基布と
しては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊
維等の合成繊維糸条で製編織された編織物を用いる。ポ
リエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレートあるい
はポリエチレンテレフタレートを主たる成分としポリエ
チレンテレフタレートの特性を保持する程度に第3成分
を共重合もしくは混合したポリエステルを溶融紡糸して
作られる繊維であり、長繊維糸もしくは短繊維の紡績糸
のいずれであってもよい。ポリエステル繊維糸条には帯
電防止剤、難燃剤および顔料等が重合時あるいは紡糸時
に添加されてもよい。また該ポリエステル繊維糸条は、
相対粘度が1.30以上であるのが好ましく、より好ましく
は1.35以上である。相対粘度が1.30未満であると産業資
材用途の防水布としての強度および過酷な条件下におけ
る耐久性が劣り防水布に求められる基本的な物性が得ら
れなくなる恐れがある。
【0017】また、基布は織物および編物のどちらでも
よく、用途に応じて所望の組織で製編織することができ
る。また基布に染色、難燃および撥水等の要求される機
能に応じた加工を施すことも可能である。特に屋外で使
用される用途が多いため撥水加工を施したものは有利で
ある。本発明に使用される融着のための加熱手段は、加
熱圧着であればいかなる手段でもよいが、特に好ましく
はアイロンがけする方法が簡便でよい。
【0018】
【作用】本発明のごとく、防水布の破損部分に低融点ポ
リエステル系樹脂シートを積層するか、もしくはホット
メルトタイプの低融点ポリエステル系樹脂接着剤を塗布
し、その上に該防水布と同種の防水布を積層した後、該
積層部分を加熱圧着して溶融する補修方法を用いると、
簡便に補修することが可能になり、該補修方法で得られ
た補修構造は、補修部の接着が強固で耐水性を損なわな
い防水布とするものである。
【0019】
【実施例】次に本発明を実施例により説明する。実施例
において防水布の評価は下記の方法によって行った。
【0020】(1)耐水圧 25cm×25cmの防水布の中心に 5cm×5cm の穴をあけ、そ
の上に、 7cm×7cm のあて布用防水布にて補修した試料
をJIS-L-1092 低圧法に準じて測定した。 (2)接着強力 加熱圧着部(3cm長)を含む3cm幅の試料にてJIS-L-10
96 6.12.1A法(ストリップ法)に準じて引張強力を測定
した。 (3)剥離強力 JIS-K-6854のT型剥離強力試験法に準じ、加熱圧着部
(3cm長)を含む3cm幅の試料で接着部の剥離強力を測
定した。
【0021】実施例1 相対粘度1.38のポリエステル短繊維の紡績糸20番手を2
本合撚した糸条を経糸としてまた10番手を緯糸に用いて
平組織で経糸密度49本/吋、緯糸密度46本/吋に製織し
た基布に、下記組成1の塩化ビニル系樹脂組成物をディ
ッピングし乾燥工程で 110℃×120 秒及びキュア行程で
160℃×30秒間の加熱工程を通過させ、目付が 300g/m2
の防水布1を得た。
【0022】〔組成1〕 ・ゼオン121 50部 (日本ゼオン株式会社製塩化ビニル樹脂ペースト) ・フタル酸ジオクチル(可塑剤) 15部 ・フタル酸ジイソノイル(可塑剤) 15部 ・アデカ−0−130P 3部 (アデカ・アーガス化学株式会社製エポキシ系可塑剤) ・KV−62B−4 3部 (共同薬品株式会社製バリウム・亜鉛系安定剤) ・三酸化アンチモン(防炎剤) 7部 ・炭酸カルシウム(充填剤) 7部
【0023】上記防水布1を25cm四方の大きさに切断
し、中心に5cm四方の穴をあけ、その上に、7cm四方の
上記防水布1を積層し、その中間に目付けが70g/m2、メ
ッシュの大きさが4×4mmで、融点が 100℃である飽和
ポリエステル系樹脂(ジメチルテレフタレート 388部、
1,2-プロピレングリコール 258部、エチレングリコール
36部、トリメチロールプロパン 2.7部、チバガイギー社
製酸化防止剤「イルガノックス1330」 0.5部、テトラブ
チルチタネート 0.068部をオートクレーブに仕込み 170
〜200 ℃で5時間エステル交換反応を実施し、数平均分
子量1200の2交換ポリプロピレングリコールを 160部仕
込み、次いで反応系を20分かけて5mmHgまで減圧し、 2
50℃まで昇温して、さらに 0.1mmHg、 250℃で重縮合反
応を60分行って得た樹脂) からなる外枠7cm四方、内枠
5cm四方のメッシュ状低融点樹脂シートを挿入し、加熱
温度約 150℃、圧縮時間約15秒のアイロンがけにより融
着接合して実施例1の補修構造のモデルを作製した。
【0024】実施例2〜4 実施例1において用いた融点が 100℃である飽和ポリエ
ステル系樹脂に替えて、融点が 120℃,130℃,140℃であ
る飽和ポリエステル系樹脂(実施例1における飽和ポリ
エステル系樹脂の組成比を、ジメチルテレフタレート:
1,2-プロピレングリコール= 390部:255部、 392部:257
部、 394部:259部に変更して得た樹脂)を用いること以
外は、実施例1と同様にして実施例2〜4の補修構造の
モデルを作製した。
【0025】実施例5 ジメチルテレフタレート70部、セバシン酸30部、エチレ
ングリコール55部、ネオペンチルグリコール45部をラン
ダム重合させ、極限粘度が0.7 、ガラス転移点が5℃、
溶融点が 150℃の透明なポリエステルポリマーを得た。
上記ポリマーとオクチルアルコールのポリエチレンオキ
サイド付加物(HLB値17.0)8部とを窒素気流中で、
200℃にて攪拌しながら混合溶融した。この混合溶融体
を常温のものエタノールアミンの1%水溶液60部中に攪
拌しながら滴下した。この乳化分散液は半透明で粘度は
10cpsであった。また該分散液に粘度調整剤としてSN
−シックナーA−804(アニオン系及び非イオン系特
殊界面活性剤、サンノプコ株式会社製)を10部を添加し
溶液粘度 5000cpsの共重合ポリエステル乳化分散液を得
た。
【0026】相対粘度1.38のポリエステル短繊維の紡績
糸20番手を2本合撚した糸条を経糸としてまた10番手を
緯糸に用いて平組織で経糸密度49本/吋、緯糸密度46本
/吋に製織した基布に、上記の共重合ポリエステル乳化
分散液をディッピングし、乾燥工程で 110℃×120 秒及
びキュア工程で 160℃×30秒の加熱工程を通過させて、
目付が 300g/m2の防水布2を得た。
【0027】上記防水布2を25cm四方の大きさに切断
し、中心に5cm四方の穴をあけ、その上に、7cm四方の
上記防水布を積層し、その中間に目付けが70g/m2、メッ
シュの大きさが4×4mmで、融点が 100℃である飽和ポ
リエステル系樹脂からなる外枠7cm四方、内枠5cm四方
のメッシュ状低融点樹脂シートを挿入し、加熱温度約 1
50℃、圧縮時間約15秒のアイロンがけにより融着接合し
て実施例5の補修構造のモデルを作製した。
【0028】実施例6 上記防水布1を25cm四方の大きさに切断し、中心に5cm
四方の穴をあけ、穴の内側の辺に沿って2cm幅に、融点
120℃のホットメルト型低融点ポリエステル系樹脂接着
剤を、ホットメルト専用ガンにスリットノズルを装着し
て用いて塗布し、その上に9cm四方の大きさ防水布1を
積層し、加熱温度約 150℃、圧縮時間約15秒のアイロン
がけにより融着接合して実施例6の補修構造のモデルを
作製した。
【0029】比較例1 上記防水布1を25cm四方の大きさに切断し、中心に5cm
四方の穴をあけ、その上に7cm四方の大きさの防水布1
を積層し、さらにその上に塩化ビニル樹脂が融着してア
イロンへ付着することを防ぐために離型紙1枚をアイロ
ンがけする面に積層し、加熱温度約 180℃、圧縮時間約
15秒のアイロンがけにより融着接合して比較例1の補修
構造のモデルを作製した。しかし、塩化ビニル樹脂が流
動し、外観上見苦しいものとなった。
【0030】比較例2 上記防水布1を25cm四方の大きさに切断し、中心に5cm
四方の穴をあけ、その上に7cm四方の大きさ防水布1を
積層し、そのままで約 300℃の熱風を吹きつけて融着接
合して比較例2の補修構造のモデルを作製した。しか
し、接合部に収縮が起こり外観上見苦しいものとなっ
た。
【0031】比較例3 上記防水布1を25cm四方の大きさに切断し、中心に5cm
四方の穴をあけ、その上に、7cm四方の上記防水布1を
積層し、その中間に目付けが70g/m2、メッシュの大きさ
が4×4mmで、融点が 100℃であるポリアミド系樹脂
(ジメチルテレフタレート 388部、1,2-プロピレングリ
コール44部、エチレングリコール 323部、トリメチロー
ルプロパン 2.7部、チバガイギー社製酸化防止剤「イル
ガノックス1330」 0.5部、テトラブチルチタネート 0.0
68部をオートクレーブに仕込み 170〜200 ℃で5時間エ
ステル交換反応を実施し、数平均分子量1200の2交換ポ
リプロピレングリコールを 160部仕込み、次いで反応系
を20分かけて5mmHgまで減圧し、 250℃まで昇温して、
さらに 0.1mmHg、 250℃で重縮合反応を60分行って得た
樹脂)からなる外枠7cm四方、内枠5cm四方のメッシュ
状低融点樹脂シートを挿入し、加熱温度約 150℃、圧縮
時間約15秒のアイロンがけにより融着接合して比較例3
の補修構造のモデルを作製した。実施例1〜6、比較例
1〜3の性能評価結果をそれぞれ表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかなように、実施例1〜6の
場合、実用に十分耐えうる耐水性を有し、かつ、接着強
力、剥離強力といった機械的強度も優れている。これに
対して、比較例1及び比較例2の場合、機械的強力は十
分であったが、外観上も見苦しい上に、耐水性が実用性
に乏しい結果であった。また、比較例3の場合、耐水性
がある程度の性能を有するものの、機械的強力が非常に
弱いものであった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、防水布の破損部を、耐
水性を損なうことなく、簡易な熱処理方法、例えばアイ
ロンがけでもって、強固で均一な融着接合構造に補修す
ることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水布の破損部において、該防水布の被
    覆樹脂と溶融接合する融点が70〜200℃であるポリ
    エステル系樹脂を介して該防水布と同種の防水布が接合
    されていることを特徴とする防水布の補修構造。
  2. 【請求項2】 融着接合部分が1000mmH2O 以上の耐
    水圧を有することを特徴とする請求項1記載の防水布の
    補修構造。
  3. 【請求項3】 ポリエステル系樹脂が飽和ポリエステル
    である請求項1または請求項2記載の防水布の補修構
    造。
  4. 【請求項4】 防水布の破損部分を補修する方法におい
    て、補修部分に該防水布の被覆樹脂と溶融接合する融点
    が70〜200℃であるポリエステル系樹脂からなるシ
    ートを積層し、その上に該防水布と同種の防水布を積層
    した後、該積層部分を加熱圧着して融着することを特徴
    とする防水布の補修方法。
  5. 【請求項5】 ポリエステル系樹脂シートがメッシュシ
    ート状もしくは不織布状物である請求項4記載の防水布
    の補修方法。
  6. 【請求項6】 ポリエステル系樹脂シートの目付が20
    〜200g/m2である請求項4または請求項5記載の防水
    布の補修方法。
  7. 【請求項7】 防水布の破損部分を補修する方法におい
    て、補修部分にホットメルトタイプで該防水布の被覆樹
    脂と溶融接合する融点が70〜200℃であるポリエス
    テル接着剤を塗布し、その上に該防水布と同種の防水布
    を積層した後、該積層部分を加熱圧着して融着すること
    を特徴とする防水布の補修方法。
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JP2019084771A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 株式会社ダスキン シート状物及びテントの傷の修理構造及び修理方法
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