JPH106434A - 繊維セメント板の製造方法 - Google Patents
繊維セメント板の製造方法Info
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- JPH106434A JPH106434A JP16339096A JP16339096A JPH106434A JP H106434 A JPH106434 A JP H106434A JP 16339096 A JP16339096 A JP 16339096A JP 16339096 A JP16339096 A JP 16339096A JP H106434 A JPH106434 A JP H106434A
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- fiber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 石綿を少量(5wt%以下)あるいは全く用
いなくても、強度低下が少なく、単層マット間の接着力
を充分なものとして実用に耐えることができる繊維セメ
ント板の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 湿式抄造法により抄造される湿潤状態の
繊維セメント単層マット(4)上にβ−1,3グルカン
を含有するセメントスラリー(7)にてセメントスラリ
ー層(6)を形成した後、メーキングロール(8)にて
巻き取り多層化してシート(9)を形成し、しかる後、
切断、乾燥する。
いなくても、強度低下が少なく、単層マット間の接着力
を充分なものとして実用に耐えることができる繊維セメ
ント板の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 湿式抄造法により抄造される湿潤状態の
繊維セメント単層マット(4)上にβ−1,3グルカン
を含有するセメントスラリー(7)にてセメントスラリ
ー層(6)を形成した後、メーキングロール(8)にて
巻き取り多層化してシート(9)を形成し、しかる後、
切断、乾燥する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維セメント板の
製造方法に関し、具体的には、繊維成分とセメント成分
を主成分とする繊維セメント板の製造方法に関するもの
である。
製造方法に関し、具体的には、繊維成分とセメント成分
を主成分とする繊維セメント板の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、繊維セメント板の製造方法と
しては、石綿(アスベスト)、シリカ粉、少量の濾過助
剤(パルプ)、少量の補強繊維(ガラス繊維、ポリプロ
ピレン繊維、ビニロン繊維)、セメントと水とよりスラ
リーを形成し、このスラリーを抄造して、しかる後、切
断、乾燥、加工し、繊維セメント板を製造していたもの
であった。
しては、石綿(アスベスト)、シリカ粉、少量の濾過助
剤(パルプ)、少量の補強繊維(ガラス繊維、ポリプロ
ピレン繊維、ビニロン繊維)、セメントと水とよりスラ
リーを形成し、このスラリーを抄造して、しかる後、切
断、乾燥、加工し、繊維セメント板を製造していたもの
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな繊維セメント板の製造方法においては、石綿を減少
(5wt%以下)、あるいは、ゼロにする場合、強度低
下が大きいものであって、繊維セメント板としては実用
に耐えないものであった。このために、パルプや有機繊
維、ガラス繊維などを石綿の代替に使用することが検討
されているが、石綿に比較して他の繊維は、保水能力が
小さく、セメントを保持する能力も小さいため、多層化
してシート状にした場合、単層マット間の接着力が不足
して、層間剥離が生じて、結果的に、強度や耐凍害性の
問題を抱え、実用に耐えることができないものとなっ
た。
うな繊維セメント板の製造方法においては、石綿を減少
(5wt%以下)、あるいは、ゼロにする場合、強度低
下が大きいものであって、繊維セメント板としては実用
に耐えないものであった。このために、パルプや有機繊
維、ガラス繊維などを石綿の代替に使用することが検討
されているが、石綿に比較して他の繊維は、保水能力が
小さく、セメントを保持する能力も小さいため、多層化
してシート状にした場合、単層マット間の接着力が不足
して、層間剥離が生じて、結果的に、強度や耐凍害性の
問題を抱え、実用に耐えることができないものとなっ
た。
【0004】本発明は、上記の欠点を除去するためにな
されたもので、その目的とするところは、石綿を少量
(5wt%以下)あるいは全く用いなくても、強度低下
が少なく、単層マット間の接着力を充分なものとして実
用に耐えることができる繊維セメント板の製造方法を提
供することにある。
されたもので、その目的とするところは、石綿を少量
(5wt%以下)あるいは全く用いなくても、強度低下
が少なく、単層マット間の接着力を充分なものとして実
用に耐えることができる繊維セメント板の製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
繊維セメント板の製造方法は、湿式抄造法により抄造さ
れる湿潤状態の繊維セメント単層マット(4)上にβ−
1,3グルカンを含有するセメントスラリー(7)にて
セメントスラリー層(6)を形成した後、メーキングロ
ール(8)にて巻き取り多層化してシート(9)を形成
し、しかる後、切断、乾燥することを特徴とする。
繊維セメント板の製造方法は、湿式抄造法により抄造さ
れる湿潤状態の繊維セメント単層マット(4)上にβ−
1,3グルカンを含有するセメントスラリー(7)にて
セメントスラリー層(6)を形成した後、メーキングロ
ール(8)にて巻き取り多層化してシート(9)を形成
し、しかる後、切断、乾燥することを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2に係る繊維セメント板の
製造方法は、上記β−1,3グルカンの含有量を上記セ
メントスラリー(7)中の固形分全量に対して、1wt
%以上5wt%以下にすることを特徴とする。
製造方法は、上記β−1,3グルカンの含有量を上記セ
メントスラリー(7)中の固形分全量に対して、1wt
%以上5wt%以下にすることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に係る繊維セメント板の
製造方法は、上記セメントスラリー(7)に複鎖構造型
の粘土鉱物粉を含有させることを特徴とする。
製造方法は、上記セメントスラリー(7)に複鎖構造型
の粘土鉱物粉を含有させることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項4に係る繊維セメント板の
製造方法は、上記複鎖構造型の粘土鉱物粉の含有量を上
記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対して、1
wt%以上5wt%以下にすることを特徴とする。
製造方法は、上記複鎖構造型の粘土鉱物粉の含有量を上
記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対して、1
wt%以上5wt%以下にすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳し
く説明する。
く説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態に係る繊維セ
メント板の製造方法を示した概略図である。図2は、本
発明の繊維セメント板の製造方法から得られる一実施形
態に係る繊維セメント板の断面図である。
メント板の製造方法を示した概略図である。図2は、本
発明の繊維セメント板の製造方法から得られる一実施形
態に係る繊維セメント板の断面図である。
【0011】図1において、(1)は抄造液、(2)は
抄造シリンダー、(3)は移送フェルト、(4)は単層
マット、(5)は散布用ブラシ、(6)はセメントスラ
リー層、(7)はセメントスラリー、(8)はメーキン
グロールである。図2において、(9)はシートであ
る。
抄造シリンダー、(3)は移送フェルト、(4)は単層
マット、(5)は散布用ブラシ、(6)はセメントスラ
リー層、(7)はセメントスラリー、(8)はメーキン
グロールである。図2において、(9)はシートであ
る。
【0012】本発明の繊維セメント板の製造方法は、図
1に示すごとく、湿式抄造法により抄造される湿潤状態
の繊維セメント単層マット(4)上にβ−1,3グルカ
ンを含有するセメントスラリー(7)にてセメントスラ
リー層(6)を形成した後、メーキングロール(8)に
て巻き取り多層化してシート(9)を形成し、しかる
後、切断、乾燥するものである。
1に示すごとく、湿式抄造法により抄造される湿潤状態
の繊維セメント単層マット(4)上にβ−1,3グルカ
ンを含有するセメントスラリー(7)にてセメントスラ
リー層(6)を形成した後、メーキングロール(8)に
て巻き取り多層化してシート(9)を形成し、しかる
後、切断、乾燥するものである。
【0013】上記抄造液(1)より抄造シリンダー
(2)により単層マット(4)を抄造して、移送フェル
ト(3)に転写され、この移送フェルト(3)の移動に
よって、動いている単層マット(4)上にセメントスラ
リー(7)を回転する散布用ブラシ(5)で散布するも
のである。散布された上記セメントスラリー(7)は、
単層マット(4)上にセメントスラリー層(6)を形成
するものである。上記単層マット(4)上にセメントス
ラリー層(6)を形成した状態でメーキングロール
(8)に巻き取られて多層化されてシート(9)が形成
されるものである。
(2)により単層マット(4)を抄造して、移送フェル
ト(3)に転写され、この移送フェルト(3)の移動に
よって、動いている単層マット(4)上にセメントスラ
リー(7)を回転する散布用ブラシ(5)で散布するも
のである。散布された上記セメントスラリー(7)は、
単層マット(4)上にセメントスラリー層(6)を形成
するものである。上記単層マット(4)上にセメントス
ラリー層(6)を形成した状態でメーキングロール
(8)に巻き取られて多層化されてシート(9)が形成
されるものである。
【0014】なお、上記単層マット(4)は、例えば、
セメントと骨材とを主成分とするものであり、必要に応
じて、補助成分として繊維分が配合されているものであ
る。上記セメントとしては、例えば、普通ポルトランド
セメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトラ
ンドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント
などのものが用いられるものである。
セメントと骨材とを主成分とするものであり、必要に応
じて、補助成分として繊維分が配合されているものであ
る。上記セメントとしては、例えば、普通ポルトランド
セメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトラ
ンドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント
などのものが用いられるものである。
【0015】また、上記骨材としては、御影石、蛇紋石
などの砕石、ケイ石粉、ウォラスナイト、セピオライ
ト、シラスバルーン、ガラスバルーン、シリカ、パーラ
イト、砂、および、ビーズなどのものが用いられるもの
である。
などの砕石、ケイ石粉、ウォラスナイト、セピオライ
ト、シラスバルーン、ガラスバルーン、シリカ、パーラ
イト、砂、および、ビーズなどのものが用いられるもの
である。
【0016】さらに、繊維分としては、通常パルプ粉な
どが用いられているが、これに限定されるものではな
く、その他にも、例えば、セルロース系のパルプ繊維、
石綿などの鉱物性繊維、ポリプロピレン、ビニロンなど
の有機質の樹脂系繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維などを用いることができるものである。
どが用いられているが、これに限定されるものではな
く、その他にも、例えば、セルロース系のパルプ繊維、
石綿などの鉱物性繊維、ポリプロピレン、ビニロンなど
の有機質の樹脂系繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維などを用いることができるものである。
【0017】そこで、図2において、このシート(9)
を示すが、同シート(9)は、上記単層マット(4)と
上記セメントスラリー層(6)とが交互に形成され、複
層化されているものである。このシート(9)は、厚さ
が厚いものであっても、上記単層マット(4)間にβ−
1,3グルカンを含有するセメントスラリー(7)にて
形成された上記セメントスラリー層(6)が介在してい
るために、同単層マット(4)間の層間剥離が生じ難く
なり、強度を保持することができるものである。
を示すが、同シート(9)は、上記単層マット(4)と
上記セメントスラリー層(6)とが交互に形成され、複
層化されているものである。このシート(9)は、厚さ
が厚いものであっても、上記単層マット(4)間にβ−
1,3グルカンを含有するセメントスラリー(7)にて
形成された上記セメントスラリー層(6)が介在してい
るために、同単層マット(4)間の層間剥離が生じ難く
なり、強度を保持することができるものである。
【0018】なお、上記β−1,3グルカンは、D−グ
ルコースが1−3位でβ−グルコシド結合したものであ
る。このβ−1,3グルカンの1wt%以上の水懸濁液
を加熱すると、50〜80℃で熱可逆なローゼットゲル
といわれるゲルを形成することが知られているものであ
る。さらに、80℃以上で熱不可逆なハイセットゲルと
いわれるゲルを形成することが知られているものであ
る。
ルコースが1−3位でβ−グルコシド結合したものであ
る。このβ−1,3グルカンの1wt%以上の水懸濁液
を加熱すると、50〜80℃で熱可逆なローゼットゲル
といわれるゲルを形成することが知られているものであ
る。さらに、80℃以上で熱不可逆なハイセットゲルと
いわれるゲルを形成することが知られているものであ
る。
【0019】また、上記β−1,3グルカンの含有量を
上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対して、
1wt%以上5wt%以下にすると、この含有量におい
て、β−1,3グルカンが有効に働き、単層マット
(4)間の層間剥離が効果的に生じ難くなり、効果的に
強度を保持することができるものとなる。
上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対して、
1wt%以上5wt%以下にすると、この含有量におい
て、β−1,3グルカンが有効に働き、単層マット
(4)間の層間剥離が効果的に生じ難くなり、効果的に
強度を保持することができるものとなる。
【0020】すなわち、上記β−1,3グルカンの含有
量が、上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対
して、1wt%未満であると、β−1,3グルカンの量
が少なすぎるために、β−1,3グルカンがセメントス
ラリー(7)に含有されることによる効果が充分に得難
く、結果として、単層マット(4)間の層間剥離を効果
的にくい止め難くなり、強度を充分に保持することがで
きなくなるものである。
量が、上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対
して、1wt%未満であると、β−1,3グルカンの量
が少なすぎるために、β−1,3グルカンがセメントス
ラリー(7)に含有されることによる効果が充分に得難
く、結果として、単層マット(4)間の層間剥離を効果
的にくい止め難くなり、強度を充分に保持することがで
きなくなるものである。
【0021】また、上記β−1,3グルカンの含有量
が、上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対し
て、5wt%を越えるものであると、本発明の作用効果
は同様に得られるものであるが、β−1,3グルカンの
コストアップにつながるとともに、養生硬化などの際
に、繊維セメント板として得られるシート(9)中のセ
メント分を含めて全セメント分の硬化がβ−1,3グル
カンによって、遅くなりやすいものである。
が、上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対し
て、5wt%を越えるものであると、本発明の作用効果
は同様に得られるものであるが、β−1,3グルカンの
コストアップにつながるとともに、養生硬化などの際
に、繊維セメント板として得られるシート(9)中のセ
メント分を含めて全セメント分の硬化がβ−1,3グル
カンによって、遅くなりやすいものである。
【0022】さらに、上記セメントスラリー(7)に複
鎖構造型の粘土鉱物粉を含有させていると、単層マット
(4)間に上記β−1,3グルカンに加えて、複鎖構造
型の粘土鉱物粉を含有するセメントスラリー(7)にて
形成されたセメントスラリー層(6)が介在しているこ
とになり、同単層マット(4)間の層間剥離がより一層
生じ難くなり、より一層強度を保持することができるも
のである。
鎖構造型の粘土鉱物粉を含有させていると、単層マット
(4)間に上記β−1,3グルカンに加えて、複鎖構造
型の粘土鉱物粉を含有するセメントスラリー(7)にて
形成されたセメントスラリー層(6)が介在しているこ
とになり、同単層マット(4)間の層間剥離がより一層
生じ難くなり、より一層強度を保持することができるも
のである。
【0023】上記複鎖構造型の粘土鉱物粉としては、例
えば、アタパルガイト、セピオライト、パリゴルスカイ
トなどのものが用いられるものであり、含水ケイ酸マグ
ネシウムで、石綿に近い成分のものである。
えば、アタパルガイト、セピオライト、パリゴルスカイ
トなどのものが用いられるものであり、含水ケイ酸マグ
ネシウムで、石綿に近い成分のものである。
【0024】なお、上記複鎖構造型の粘土鉱物粉の含有
量を上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対し
て、1wt%以上5wt%以下にすると、この含有量に
おいて、複鎖構造型の粘土鉱物粉が有効に働き、単層マ
ット(4)間の層間剥離がより一層効果的に生じ難くな
り、より一層効果的に強度を保持することができるもの
となる。
量を上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対し
て、1wt%以上5wt%以下にすると、この含有量に
おいて、複鎖構造型の粘土鉱物粉が有効に働き、単層マ
ット(4)間の層間剥離がより一層効果的に生じ難くな
り、より一層効果的に強度を保持することができるもの
となる。
【0025】すなわち、上記複鎖構造型の粘土鉱物粉の
含有量が、上記セメントスラリー(7)中の固形分全量
に対して、1wt%未満であると、複鎖構造型の粘土鉱
物粉の量が少なすぎるために、複鎖構造型の粘土鉱物粉
がセメントスラリー(7)に含有されることによる効果
がより一層充分に得難く、結果として、単層マット
(4)間の層間剥離をより一層効果的には、くい止め難
くなり、強度のより一層充分な保持をすることができな
くなるものである。
含有量が、上記セメントスラリー(7)中の固形分全量
に対して、1wt%未満であると、複鎖構造型の粘土鉱
物粉の量が少なすぎるために、複鎖構造型の粘土鉱物粉
がセメントスラリー(7)に含有されることによる効果
がより一層充分に得難く、結果として、単層マット
(4)間の層間剥離をより一層効果的には、くい止め難
くなり、強度のより一層充分な保持をすることができな
くなるものである。
【0026】また、上記複鎖構造型の粘土鉱物粉の含有
量が、上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対
して、5wt%を越えるものであると、本発明の作用効
果は同様に得られるものであるが、上述のごとく複鎖構
造型の粘土鉱物粉が、石綿に近い成分のものであるため
に、環境上、健康上などの問題でできるだけ使うのを控
えたいものである。
量が、上記セメントスラリー(7)中の固形分全量に対
して、5wt%を越えるものであると、本発明の作用効
果は同様に得られるものであるが、上述のごとく複鎖構
造型の粘土鉱物粉が、石綿に近い成分のものであるため
に、環境上、健康上などの問題でできるだけ使うのを控
えたいものである。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例1〜2と比較例1〜2
とを下記の表1に挙げる。
とを下記の表1に挙げる。
【0028】
【表1】
【0029】この表1の実施例1〜2、比較例1〜2で
わかるように、メーキングロール後の乾燥前のシートの
層間密着状況の項目、すなわち、メーキングロール
(8)に巻き取られて多層化されてシート(9)が形成
された際の層間密着状況は、明らかに実施例1〜2のも
のの方が、比較例1〜2のものよりも良くなっており、
単層マット(4)間にβ−1,3グルカンを含有するセ
メントスラリー(7)にて形成されたセメントスラリー
層(6)が介在していると、同単層マット(4)間の層
間剥離が生じ難くなり、強度を保持することができるも
のであるといえる。
わかるように、メーキングロール後の乾燥前のシートの
層間密着状況の項目、すなわち、メーキングロール
(8)に巻き取られて多層化されてシート(9)が形成
された際の層間密着状況は、明らかに実施例1〜2のも
のの方が、比較例1〜2のものよりも良くなっており、
単層マット(4)間にβ−1,3グルカンを含有するセ
メントスラリー(7)にて形成されたセメントスラリー
層(6)が介在していると、同単層マット(4)間の層
間剥離が生じ難くなり、強度を保持することができるも
のであるといえる。
【0030】同様に、メーキングロール後の乾燥前のシ
ートの層間密着状況の項目を見て、実施例1のものと実
施例2のものとを比べてみてわかるように、実施例2の
ものの方が、実施例1のものよりもさらに良くなってお
り、単層マット(4)間に上記β−1,3グルカンに加
えて、複鎖構造型の粘土鉱物粉を含有するセメントスラ
リー(7)にて形成されたセメントスラリー層(6)が
介在していることになり、同単層マット(4)間の層間
剥離がより一層生じ難くなり、より一層強度を保持する
ことができるものであるといえる。
ートの層間密着状況の項目を見て、実施例1のものと実
施例2のものとを比べてみてわかるように、実施例2の
ものの方が、実施例1のものよりもさらに良くなってお
り、単層マット(4)間に上記β−1,3グルカンに加
えて、複鎖構造型の粘土鉱物粉を含有するセメントスラ
リー(7)にて形成されたセメントスラリー層(6)が
介在していることになり、同単層マット(4)間の層間
剥離がより一層生じ難くなり、より一層強度を保持する
ことができるものであるといえる。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る繊維セメント板
の製造方法によると、湿式抄造法により抄造される湿潤
状態の繊維セメント単層マット(4)上にβ−1,3グ
ルカンを含有するセメントスラリー(7)にてセメント
スラリー層(6)を形成した後、メーキングロール
(8)にて巻き取り多層化してシート(9)を形成し、
しかる後、切断、乾燥することを特徴とするために、層
間の剥離が生じ難く、厚さが厚い繊維セメント板で強度
を保持したものが製造できるものである。
の製造方法によると、湿式抄造法により抄造される湿潤
状態の繊維セメント単層マット(4)上にβ−1,3グ
ルカンを含有するセメントスラリー(7)にてセメント
スラリー層(6)を形成した後、メーキングロール
(8)にて巻き取り多層化してシート(9)を形成し、
しかる後、切断、乾燥することを特徴とするために、層
間の剥離が生じ難く、厚さが厚い繊維セメント板で強度
を保持したものが製造できるものである。
【0032】本発明の請求項2に係る繊維セメント板の
製造方法によると、請求項1記載の場合に加えて、この
含有量において、β−1,3グルカンが有効に働き、単
層マット(4)間の層間剥離が効果的に生じ難くなり、
効果的に強度を保持することができるものとなる。
製造方法によると、請求項1記載の場合に加えて、この
含有量において、β−1,3グルカンが有効に働き、単
層マット(4)間の層間剥離が効果的に生じ難くなり、
効果的に強度を保持することができるものとなる。
【0033】本発明の請求項3に係る繊維セメント板の
製造方法によると、請求項1または請求項2記載の場合
に加えて、β−1,3グルカンとともに、複鎖構造型の
粘土鉱物粉がセメントスラリー(7)に含有されること
を特徴とするために、層間の剥離がより一層生じ難く、
厚さがより一層厚い繊維セメント板でより一層強度を保
持したものが製造できるものである。
製造方法によると、請求項1または請求項2記載の場合
に加えて、β−1,3グルカンとともに、複鎖構造型の
粘土鉱物粉がセメントスラリー(7)に含有されること
を特徴とするために、層間の剥離がより一層生じ難く、
厚さがより一層厚い繊維セメント板でより一層強度を保
持したものが製造できるものである。
【0034】本発明の請求項4に係る繊維セメント板の
製造方法によると、請求項3記載の場合に加えて、1w
t%以上5wt%以下の含有量において、複鎖構造型の
粘土鉱物粉が有効に働き、単層マット(4)間の層間剥
離がより一層効果的に生じ難くなり、より一層効果的に
強度を保持することができるものとなる。
製造方法によると、請求項3記載の場合に加えて、1w
t%以上5wt%以下の含有量において、複鎖構造型の
粘土鉱物粉が有効に働き、単層マット(4)間の層間剥
離がより一層効果的に生じ難くなり、より一層効果的に
強度を保持することができるものとなる。
【図1】本発明の一実施形態に係る繊維セメント板の製
造方法を示した概略図である。
造方法を示した概略図である。
【図2】本発明の繊維セメント板の製造方法から得られ
る一実施形態に係る繊維セメント板の断面図である。
る一実施形態に係る繊維セメント板の断面図である。
4 単層マット 6 セメントスラリー層 7 セメントスラリー 8 メーキングロール 9 シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:10 16:02 16:06)
Claims (4)
- 【請求項1】 湿式抄造法により抄造される湿潤状態の
繊維セメント単層マット上にβ−1,3グルカンを含有
するセメントスラリーにてセメントスラリー層を形成し
た後、メーキングロールにて巻き取り多層化してシート
を形成し、しかる後、切断、乾燥することを特徴とする
繊維セメント板の製造方法。 - 【請求項2】 上記β−1,3グルカンの含有量を上記
セメントスラリー中の固形分全量に対して、1wt%以
上5wt%以下にすることを特徴とする請求項1記載の
繊維セメント板の製造方法。 - 【請求項3】 上記セメントスラリーに複鎖構造型の粘
土鉱物粉を含有させることを特徴とする請求項1または
請求項2記載の繊維セメント板の製造方法。 - 【請求項4】 上記複鎖構造型の粘土鉱物粉の含有量を
上記セメントスラリー中の固形分全量に対して、1wt
%以上5wt%以下にすることを特徴とする請求項3記
載の繊維セメント板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16339096A JP3307228B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 繊維セメント板の製造方法 |
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| JP16339096A JP3307228B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 繊維セメント板の製造方法 |
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| JP2002293602A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Kuraray Co Ltd | 水硬性材料の抄造方法 |
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1996
- 1996-06-24 JP JP16339096A patent/JP3307228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2002293602A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Kuraray Co Ltd | 水硬性材料の抄造方法 |
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