JPH1064580A - ナトリウム−硫黄電池 - Google Patents
ナトリウム−硫黄電池Info
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- JPH1064580A JPH1064580A JP8218812A JP21881296A JPH1064580A JP H1064580 A JPH1064580 A JP H1064580A JP 8218812 A JP8218812 A JP 8218812A JP 21881296 A JP21881296 A JP 21881296A JP H1064580 A JPH1064580 A JP H1064580A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池が異常高温度になったときに、固体電解
質管へのナトリウムの供給を速やかに停止でき、かつ、
そのために必要な部材の形状のばらつきが少なく、安価
に作製できるナトリウム−硫黄電池を提供する。 【解決手段】 陽極室R2内には硫黄Sを収容し、陰極
室R1となる固体電解質管4の内側には、有底筒状の隔
壁8を、固体電解質管4との間に所定の間隙をもって配
置し、更に隔壁8の内側に、ナトリウムNaを収容した
ナトリウム容器5を、隔壁8との間に所定の間隙をもっ
て配置してなるナトリウム−硫黄電池において、隔壁8
の上端(開口端)の外周部に、ナトリウム容器5より小
さな熱膨張係数を持った材料からなるリング状部材9を
はめ込み、電池の異常高温度時に隔壁8の上部とナトリ
ウム容器Naとの間隙gを閉塞させて、ナトリウムNa
の固体電解質管4への供給を停止するようにした。
質管へのナトリウムの供給を速やかに停止でき、かつ、
そのために必要な部材の形状のばらつきが少なく、安価
に作製できるナトリウム−硫黄電池を提供する。 【解決手段】 陽極室R2内には硫黄Sを収容し、陰極
室R1となる固体電解質管4の内側には、有底筒状の隔
壁8を、固体電解質管4との間に所定の間隙をもって配
置し、更に隔壁8の内側に、ナトリウムNaを収容した
ナトリウム容器5を、隔壁8との間に所定の間隙をもっ
て配置してなるナトリウム−硫黄電池において、隔壁8
の上端(開口端)の外周部に、ナトリウム容器5より小
さな熱膨張係数を持った材料からなるリング状部材9を
はめ込み、電池の異常高温度時に隔壁8の上部とナトリ
ウム容器Naとの間隙gを閉塞させて、ナトリウムNa
の固体電解質管4への供給を停止するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力貯蔵用などの
二次電池として好適に利用されるナトリウム−硫黄電池
に関する。
二次電池として好適に利用されるナトリウム−硫黄電池
に関する。
【0002】
【従来の技術】ナトリウム−硫黄電池は、一方に陰極活
物質である溶融金属ナトリウム、他方には陽極活物質で
ある溶融硫黄を配し、両者をナトリウムイオンに対して
選択的な透過性を有するβ−アルミナ固体電解質で隔離
し、290〜350℃で動作させる高温二次電池であ
る。
物質である溶融金属ナトリウム、他方には陽極活物質で
ある溶融硫黄を配し、両者をナトリウムイオンに対して
選択的な透過性を有するβ−アルミナ固体電解質で隔離
し、290〜350℃で動作させる高温二次電池であ
る。
【0003】このようなナトリウム−硫黄電池の一例と
して、特開平2−112168号公報には、図3示すよ
うな構造のものが記載されている。図中、4は有底円筒
状の固体電解質管で、これが陽極容器1内に配設される
ことにより、固体電解質管4の外側に陽極室R2が形成
されている。陽極室R2には、陽極活物質としてカーボ
ンマット等よりなる陽極用導電材7に含浸された溶融硫
黄Sが収容されている。
して、特開平2−112168号公報には、図3示すよ
うな構造のものが記載されている。図中、4は有底円筒
状の固体電解質管で、これが陽極容器1内に配設される
ことにより、固体電解質管4の外側に陽極室R2が形成
されている。陽極室R2には、陽極活物質としてカーボ
ンマット等よりなる陽極用導電材7に含浸された溶融硫
黄Sが収容されている。
【0004】一方、固体電解質管4の内側には、陰極室
R1が形成され、陰極活物質として溶融金属ナトリウム
Naを収容したナトリウム容器5が配置されている。陽
極容器1と固体電解質管4とは、絶縁リング2を介して
結合されており、絶縁リング2の上端面には陰極蓋3が
接合されている。ナトリウム容器5の上部空間には、窒
素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスGが所定の圧力で
封入され、この不活性ガスGにより、ナトリウム容器5
内のナトリウムNaがナトリウム容器5底部に設けられ
た小孔6から流出する方向へ加圧される。
R1が形成され、陰極活物質として溶融金属ナトリウム
Naを収容したナトリウム容器5が配置されている。陽
極容器1と固体電解質管4とは、絶縁リング2を介して
結合されており、絶縁リング2の上端面には陰極蓋3が
接合されている。ナトリウム容器5の上部空間には、窒
素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスGが所定の圧力で
封入され、この不活性ガスGにより、ナトリウム容器5
内のナトリウムNaがナトリウム容器5底部に設けられ
た小孔6から流出する方向へ加圧される。
【0005】また、固体電解質管4とナトリウム容器5
との間には、有底筒状の隔壁(安全管)8が配置されて
いる。隔壁8は、固体電解質管4及びナトリウム容器5
と所定の間隙をもって配置されており、電池の放電時に
は、ナトリウム容器5底部の小孔6から流出したナトリ
ウムNaが、まずナトリウム容器5と隔壁8との間隙を
上方に移動し、更に隔壁8の上端縁を乗り越えて、固体
電解質管4と隔壁8との間隙を下方に移動して、この間
隙に滞留する。
との間には、有底筒状の隔壁(安全管)8が配置されて
いる。隔壁8は、固体電解質管4及びナトリウム容器5
と所定の間隙をもって配置されており、電池の放電時に
は、ナトリウム容器5底部の小孔6から流出したナトリ
ウムNaが、まずナトリウム容器5と隔壁8との間隙を
上方に移動し、更に隔壁8の上端縁を乗り越えて、固体
電解質管4と隔壁8との間隙を下方に移動して、この間
隙に滞留する。
【0006】ここでナトリウムNaは電子を放出してナ
トリウムイオンとなり、固体電解質管4を透過して陽極
室R2に移動し、陽極室R2の硫黄S及び外部回路を通
ってきた電子と反応して多硫化ナトリウムを生成すると
ともに電圧を発生する。また、充電時には、放電時とは
逆にナトリウムNa及び硫黄Sの生成反応が起こる。
トリウムイオンとなり、固体電解質管4を透過して陽極
室R2に移動し、陽極室R2の硫黄S及び外部回路を通
ってきた電子と反応して多硫化ナトリウムを生成すると
ともに電圧を発生する。また、充電時には、放電時とは
逆にナトリウムNa及び硫黄Sの生成反応が起こる。
【0007】上記のように、固体電解質管4とナトリウ
ム容器5との間に隔壁8を配置することにより、ナトリ
ウム容器5底部の小孔6から固体電解質管4までの距離
を長くして固体電解質管4表面でのナトリウム圧力を低
減するとともに、固体電解質管4の内側に滞留するナト
リウム量を少なくすることができるので、固体電解質管
4が例えば劣化や熱応力を受けてクラックが発生した場
合に、陰極室R1内のナトリウムNaと陽極室R2内の
硫黄Sとが多量かつ急激に反応して異常高熱を発生し、
電池全体が破壊されるという事態を防ぐことができる。
ム容器5との間に隔壁8を配置することにより、ナトリ
ウム容器5底部の小孔6から固体電解質管4までの距離
を長くして固体電解質管4表面でのナトリウム圧力を低
減するとともに、固体電解質管4の内側に滞留するナト
リウム量を少なくすることができるので、固体電解質管
4が例えば劣化や熱応力を受けてクラックが発生した場
合に、陰極室R1内のナトリウムNaと陽極室R2内の
硫黄Sとが多量かつ急激に反応して異常高熱を発生し、
電池全体が破壊されるという事態を防ぐことができる。
【0008】しかし、このような構造のナトリウム−硫
黄電池においては、固体電解質管4と隔壁8との間に、
常に所定の間隙が形成されるようになっているため、固
体電解質管4が破損した場合にも、ナトリウムNaの供
給が続行されて、ナトリウムNaと硫黄Sとの直接反応
を抑制することができず、十分な安全性を確保すること
ができない。
黄電池においては、固体電解質管4と隔壁8との間に、
常に所定の間隙が形成されるようになっているため、固
体電解質管4が破損した場合にも、ナトリウムNaの供
給が続行されて、ナトリウムNaと硫黄Sとの直接反応
を抑制することができず、十分な安全性を確保すること
ができない。
【0009】そこで、本願出願人は先に、固体電解質管
と隔壁との間隙が、電池動作温度では所定値となり、電
池の異常高温度では閉塞するように、固体電解質管の熱
膨張率よりも大きな熱膨張率を有する隔壁を備えたナト
リウム−硫黄電池を提案した(特開平6−208854
号)。この電池では、固体電解質管の破損により電池が
異常高温度になると、固体電解質管と隔壁との間隙が、
両者の熱膨張差により閉塞して、その後の当該間隙への
ナトリウムの供給が停止されるので、ナトリウムと硫黄
との直接反応を速やかに収束抑制できる。
と隔壁との間隙が、電池動作温度では所定値となり、電
池の異常高温度では閉塞するように、固体電解質管の熱
膨張率よりも大きな熱膨張率を有する隔壁を備えたナト
リウム−硫黄電池を提案した(特開平6−208854
号)。この電池では、固体電解質管の破損により電池が
異常高温度になると、固体電解質管と隔壁との間隙が、
両者の熱膨張差により閉塞して、その後の当該間隙への
ナトリウムの供給が停止されるので、ナトリウムと硫黄
との直接反応を速やかに収束抑制できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
6−208854号公報記載のナトリウム−硫黄電池に
おいては、電池の異常高温度時のナトリウム供給停止を
確実になしうるため、固体電解質管と隔壁との間隙を精
密に制御する必要がある。しかしながら、固体電解質管
はセラミックスの一種であるβ−アルミナで形成されて
おり、形状にばらつきが生じやすいため、固体電解質管
と隔壁との間隙を所定値に制御するのが困難で、結果的
に電池のコストも高価になるという問題があった。
6−208854号公報記載のナトリウム−硫黄電池に
おいては、電池の異常高温度時のナトリウム供給停止を
確実になしうるため、固体電解質管と隔壁との間隙を精
密に制御する必要がある。しかしながら、固体電解質管
はセラミックスの一種であるβ−アルミナで形成されて
おり、形状にばらつきが生じやすいため、固体電解質管
と隔壁との間隙を所定値に制御するのが困難で、結果的
に電池のコストも高価になるという問題があった。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、電池が異常高温度になったときに、固体
電解質管へのナトリウムの供給を速やかに停止でき、か
つ、そのために必要な部材の形状のばらつきが少なく、
より安価に作製できるナトリウム−硫黄電池を提供する
ことを目的とする。
たものであり、電池が異常高温度になったときに、固体
電解質管へのナトリウムの供給を速やかに停止でき、か
つ、そのために必要な部材の形状のばらつきが少なく、
より安価に作製できるナトリウム−硫黄電池を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、有底筒
状の固体電解質管の内側と外側に陰極室及び陽極室を形
成し、陽極室内には硫黄を収容し、陰極室となる固体電
解質管の内側には、有底筒状の隔壁を、固体電解質管と
の間に所定の間隙をもって配置し、更に隔壁の内側に、
ナトリウムを収容したナトリウム容器を、隔壁との間に
所定の間隙をもって配置してなるナトリウム−硫黄電池
において、隔壁の上端(開口端)の外周部に、ナトリウ
ム容器より小さな熱膨張係数を持った材料からなるリン
グ状部材をはめ込み、電池の異常高温度時に隔壁の上部
とナトリウム容器との間隙を閉塞させて、ナトリウムの
固体電解質管への供給を停止するようにしたことを特徴
とするナトリウム−硫黄電池、が提供される。なお、本
発明において、電池の異常高温度とは、電池の動作温度
(290〜350℃)を超えるような高温度をいい、例
えば370℃以上の温度をいう。
状の固体電解質管の内側と外側に陰極室及び陽極室を形
成し、陽極室内には硫黄を収容し、陰極室となる固体電
解質管の内側には、有底筒状の隔壁を、固体電解質管と
の間に所定の間隙をもって配置し、更に隔壁の内側に、
ナトリウムを収容したナトリウム容器を、隔壁との間に
所定の間隙をもって配置してなるナトリウム−硫黄電池
において、隔壁の上端(開口端)の外周部に、ナトリウ
ム容器より小さな熱膨張係数を持った材料からなるリン
グ状部材をはめ込み、電池の異常高温度時に隔壁の上部
とナトリウム容器との間隙を閉塞させて、ナトリウムの
固体電解質管への供給を停止するようにしたことを特徴
とするナトリウム−硫黄電池、が提供される。なお、本
発明において、電池の異常高温度とは、電池の動作温度
(290〜350℃)を超えるような高温度をいい、例
えば370℃以上の温度をいう。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す断
面図、図2はその要部拡大図で、(a)は電池の動作温度
時における状態を示し、(b)は異常高温度時における状
態を示している。図中、4はナトリウムイオンを選択的
に透過させる機能を有する有底筒状の固体電解質管であ
る。この固体電解質管4は陽極容器1内に配置され、こ
れにより固体電解質管4の外側に陽極室R2が形成され
る。陽極室R2には、陽極活物質としてカーボンマット
等よりなる陽極用導電材7に含浸された溶融硫黄Sが収
容されている。固体電解質管4はβ−アルミナやβ”−
アルミナ等からなり、陽極容器1はアルミニウムやステ
ンレス鋼等からなる。
面図、図2はその要部拡大図で、(a)は電池の動作温度
時における状態を示し、(b)は異常高温度時における状
態を示している。図中、4はナトリウムイオンを選択的
に透過させる機能を有する有底筒状の固体電解質管であ
る。この固体電解質管4は陽極容器1内に配置され、こ
れにより固体電解質管4の外側に陽極室R2が形成され
る。陽極室R2には、陽極活物質としてカーボンマット
等よりなる陽極用導電材7に含浸された溶融硫黄Sが収
容されている。固体電解質管4はβ−アルミナやβ”−
アルミナ等からなり、陽極容器1はアルミニウムやステ
ンレス鋼等からなる。
【0014】一方、固体電解質管4の内側には、陰極室
R1が形成され、アルミニウム、アルミニウム合金、ス
テンレス鋼等のナトリウムに対する耐食性に優れた金属
材料よりなる有底筒状の隔壁8が、固体電解質管4との
間に所定の間隙をもって配置され、更に、隔壁8の内側
に、陰極活物質である溶融金属ナトリウムNaを収容し
た有蓋・有底筒状のナトリウム容器5が、隔壁8との間
に所定の間隙をもって配置されている。
R1が形成され、アルミニウム、アルミニウム合金、ス
テンレス鋼等のナトリウムに対する耐食性に優れた金属
材料よりなる有底筒状の隔壁8が、固体電解質管4との
間に所定の間隙をもって配置され、更に、隔壁8の内側
に、陰極活物質である溶融金属ナトリウムNaを収容し
た有蓋・有底筒状のナトリウム容器5が、隔壁8との間
に所定の間隙をもって配置されている。
【0015】陽極容器1と固体電解質管4とは、絶縁リ
ング2を介して結合されており、絶縁リング2の上端面
には陰極蓋3が接合されている。絶縁リング2は、陽極
室R2と陰極室R1との電気的絶縁性を保持する必要か
ら、絶縁性を有するセラミックスからなるものが好まし
く、強度、コスト等に鑑みるとα−アルミナなどが好適
に使用される。ナトリウム容器5の底部には、小孔6が
透設されており、また、ナトリウム容器5の上部空間に
は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスGが所定の
圧力で封入され、この不活性ガスGにより、ナトリウム
容器5内のナトリウムNaが小孔6から流出する方向へ
加圧される。
ング2を介して結合されており、絶縁リング2の上端面
には陰極蓋3が接合されている。絶縁リング2は、陽極
室R2と陰極室R1との電気的絶縁性を保持する必要か
ら、絶縁性を有するセラミックスからなるものが好まし
く、強度、コスト等に鑑みるとα−アルミナなどが好適
に使用される。ナトリウム容器5の底部には、小孔6が
透設されており、また、ナトリウム容器5の上部空間に
は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスGが所定の
圧力で封入され、この不活性ガスGにより、ナトリウム
容器5内のナトリウムNaが小孔6から流出する方向へ
加圧される。
【0016】以上説明した、電池の基本構造は、前述の
特開平2−112168号公報記載のものと同様である
が、本発明のナトリウム−硫黄電池では、その特徴的な
構造として、隔壁8の上端(開口端)の外周部に、ナト
リウム容器5より小さな熱膨張係数を持った材料からな
るリング状部材9がはめ込まれている。
特開平2−112168号公報記載のものと同様である
が、本発明のナトリウム−硫黄電池では、その特徴的な
構造として、隔壁8の上端(開口端)の外周部に、ナト
リウム容器5より小さな熱膨張係数を持った材料からな
るリング状部材9がはめ込まれている。
【0017】本発明の電池は、電池の動作温度において
は、図2(a)のように、隔壁8とナトリウム容器5の間
に所定の値の間隙gが形成された状態となっている。そ
して、固体電解質管4の破損により、ナトリウムNaと
硫黄Sが直接反応を開始し、その反応熱で電池が動作温
度を超える異常高温度になると、図2(b)のように、リ
ング状部材9がはめ込まれた隔壁8の上部とナトリウム
容器5との間隙が閉塞する。
は、図2(a)のように、隔壁8とナトリウム容器5の間
に所定の値の間隙gが形成された状態となっている。そ
して、固体電解質管4の破損により、ナトリウムNaと
硫黄Sが直接反応を開始し、その反応熱で電池が動作温
度を超える異常高温度になると、図2(b)のように、リ
ング状部材9がはめ込まれた隔壁8の上部とナトリウム
容器5との間隙が閉塞する。
【0018】すなわち、ナトリウムNaと硫黄Sとの直
接反応により高温の多硫化ナトリウムが生成されると、
ナトリウム容器5はその発熱によりナトリウム容器材料
の熱膨張係数に応じて熱膨張するが、隔壁8の上部は、
ナトリウム容器5より小さな熱膨張係数を持った材料か
らなるリング状部材9により、自由な熱膨張が抑えら
れ、リング状部材9の熱膨張係数に応じた、ナトリウム
容器5よりも小さな熱膨張しかできないため、隔壁8の
上部とナトリウム容器5との間隙gは、ナトリウム容器
5とリング状部材9との熱膨張差によって閉塞する。こ
の間隙gの閉塞により、ナトリウムNaの固体電解質管
4への供給が断たれ、その後のナトリウムNaと硫黄S
との直接反応は速やかに収束抑制される。
接反応により高温の多硫化ナトリウムが生成されると、
ナトリウム容器5はその発熱によりナトリウム容器材料
の熱膨張係数に応じて熱膨張するが、隔壁8の上部は、
ナトリウム容器5より小さな熱膨張係数を持った材料か
らなるリング状部材9により、自由な熱膨張が抑えら
れ、リング状部材9の熱膨張係数に応じた、ナトリウム
容器5よりも小さな熱膨張しかできないため、隔壁8の
上部とナトリウム容器5との間隙gは、ナトリウム容器
5とリング状部材9との熱膨張差によって閉塞する。こ
の間隙gの閉塞により、ナトリウムNaの固体電解質管
4への供給が断たれ、その後のナトリウムNaと硫黄S
との直接反応は速やかに収束抑制される。
【0019】隔壁8上部の熱膨張を抑制し、ナトリウム
容器5との間隙gを閉塞するために用いられるリング状
部材9は、単純な形状の小型部材で、また、その材質も
必ずしもセラミックスに限定されるものではないので、
固体電解質管のような薄肉で細長形状のβ−アルミナか
らなる部材に比べ、形状のばらつきが生じにくく、前記
従来技術(特開平6−208854号)のように固体電
解質管と隔壁との間隙を閉塞させてナトリウムの供給を
停止する構造のものよりも、電池全体の製作コストを安
価にできる。
容器5との間隙gを閉塞するために用いられるリング状
部材9は、単純な形状の小型部材で、また、その材質も
必ずしもセラミックスに限定されるものではないので、
固体電解質管のような薄肉で細長形状のβ−アルミナか
らなる部材に比べ、形状のばらつきが生じにくく、前記
従来技術(特開平6−208854号)のように固体電
解質管と隔壁との間隙を閉塞させてナトリウムの供給を
停止する構造のものよりも、電池全体の製作コストを安
価にできる。
【0020】本発明のナトリウム−硫黄電池に用いられ
るリング状部材9は、ナトリウム容器5よりも小さな熱
膨張係数を持った材料からなる。また、リング状部材9
及びナトリウム容器5は、ともにナトリウムに対する耐
食性に優れた材料からなることが望まれる。このような
観点から、リング状部材9とナトリウム容器5の構成材
料の好ましい組み合わせの例として、下記(1)〜(3)が挙
げられる。
るリング状部材9は、ナトリウム容器5よりも小さな熱
膨張係数を持った材料からなる。また、リング状部材9
及びナトリウム容器5は、ともにナトリウムに対する耐
食性に優れた材料からなることが望まれる。このような
観点から、リング状部材9とナトリウム容器5の構成材
料の好ましい組み合わせの例として、下記(1)〜(3)が挙
げられる。
【0021】(1) ナトリウム容器をアルミニウム又はA
3003等のアルミニウム合金とし、リング状部材をα
−アルミナ等のセラミックスとする。 (2) ナトリウム容器をアルミニウム又はA3003等の
アルミニウム合金とし、リング状部材をSUS430等
のフェライト系ステンレス鋼又はSUS410等のマル
テンサイト系ステンレス鋼とする。 (3) ナトリウム容器をSUS304等のオーステナイト
系ステンレス鋼とし、リング状部材をSUS430等の
フェライト系ステンレス鋼、SUS410等のマルテン
サイト系ステンレス鋼又はα−アルミナ等のセラミック
スとする。
3003等のアルミニウム合金とし、リング状部材をα
−アルミナ等のセラミックスとする。 (2) ナトリウム容器をアルミニウム又はA3003等の
アルミニウム合金とし、リング状部材をSUS430等
のフェライト系ステンレス鋼又はSUS410等のマル
テンサイト系ステンレス鋼とする。 (3) ナトリウム容器をSUS304等のオーステナイト
系ステンレス鋼とし、リング状部材をSUS430等の
フェライト系ステンレス鋼、SUS410等のマルテン
サイト系ステンレス鋼又はα−アルミナ等のセラミック
スとする。
【0022】下式は、本発明におけるナトリウム容器と
隔壁との間隙の計算例を示している。異常高温度時にナ
トリウム容器と隔壁上部との間隙を閉塞させるために
は、室温時(電池組立時)における間隙を、下式が成り
立つように設定すればよい。
隔壁との間隙の計算例を示している。異常高温度時にナ
トリウム容器と隔壁上部との間隙を閉塞させるために
は、室温時(電池組立時)における間隙を、下式が成り
立つように設定すればよい。
【0023】
【数1】D1×(1+α1×(T2−T0))=D2×(1
+α2×(T2−T0)) D1:隔壁の内径 D2:ナトリウム容器の外径 α1:リング状部材の熱膨張係数 α2:ナトリウム容器の熱膨張係数 T2:異常高温度 T0:室温(組み立て時の温度)
+α2×(T2−T0)) D1:隔壁の内径 D2:ナトリウム容器の外径 α1:リング状部材の熱膨張係数 α2:ナトリウム容器の熱膨張係数 T2:異常高温度 T0:室温(組み立て時の温度)
【0024】例えば、ナトリウム容器をアルミニウム
(熱膨張係数α2:24×10-6)、リング状部材をα
−アルミナ(熱膨張係数α1:7.2×10-6)で構成
する場合において、隔壁の内径D1を35.60mmと
し、室温T0を20℃、異常高温度T2を420℃とし
て、上記式よりナトリウム容器の外径D2を求めると、
D2は35.36mmとなる。D1とD2との差は0.2
4mmだから、この場合の室温時におけるナトリウム容
器と隔壁との間隙は0.12mmとなる。
(熱膨張係数α2:24×10-6)、リング状部材をα
−アルミナ(熱膨張係数α1:7.2×10-6)で構成
する場合において、隔壁の内径D1を35.60mmと
し、室温T0を20℃、異常高温度T2を420℃とし
て、上記式よりナトリウム容器の外径D2を求めると、
D2は35.36mmとなる。D1とD2との差は0.2
4mmだから、この場合の室温時におけるナトリウム容
器と隔壁との間隙は0.12mmとなる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のナトリウ
ム−硫黄電池においては、隔壁の上端(開口端)の外周
部に、ナトリウム容器より小さな熱膨張係数を持った材
料からなるリング状部材がはめ込まれているため、固体
電解質管の破損により電池が異常高温度になると、ナト
リウム容器とリング状部材との熱膨張差により、隔壁の
上部とナトリウム容器との間隙が閉塞して、その後の固
体電解質管へのナトリウムの供給が停止され、ナトリウ
ムと硫黄との直接反応を速やかに収束抑制できる。ま
た、本発明において、上記間隙閉塞のために用いられる
リング状部材は、固体電解質管に比べ、高い形状精度で
の作製が容易で、形状のばらつきが生じにくいので、隔
壁と固体電解質管との間隙を閉塞させるようにした従来
の電池よりも安価に製造できる。更に、上記間隙閉塞の
ためのリング状部材を用いた上で、従来技術である、固
体電解質管と隔壁との間隙を精密に制御し、固体電解質
管の破損により電池が異常高温度になったときに、固体
電解質管と隔壁との間隙を閉塞させることを組み合わせ
ることにより、安全性を更に向上させることができる。
ム−硫黄電池においては、隔壁の上端(開口端)の外周
部に、ナトリウム容器より小さな熱膨張係数を持った材
料からなるリング状部材がはめ込まれているため、固体
電解質管の破損により電池が異常高温度になると、ナト
リウム容器とリング状部材との熱膨張差により、隔壁の
上部とナトリウム容器との間隙が閉塞して、その後の固
体電解質管へのナトリウムの供給が停止され、ナトリウ
ムと硫黄との直接反応を速やかに収束抑制できる。ま
た、本発明において、上記間隙閉塞のために用いられる
リング状部材は、固体電解質管に比べ、高い形状精度で
の作製が容易で、形状のばらつきが生じにくいので、隔
壁と固体電解質管との間隙を閉塞させるようにした従来
の電池よりも安価に製造できる。更に、上記間隙閉塞の
ためのリング状部材を用いた上で、従来技術である、固
体電解質管と隔壁との間隙を精密に制御し、固体電解質
管の破損により電池が異常高温度になったときに、固体
電解質管と隔壁との間隙を閉塞させることを組み合わせ
ることにより、安全性を更に向上させることができる。
【図1】本発明に係るナトリウム−硫黄電池の一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本発明に係るナトリウム−硫黄電池の一実施例
を示す要部拡大断面図で、(a)が電池の動作温度時にお
ける状態を示し、(b)が異常高温度時における状態を示
す。
を示す要部拡大断面図で、(a)が電池の動作温度時にお
ける状態を示し、(b)が異常高温度時における状態を示
す。
【図3】従来のナトリウム−硫黄電池の一例を示す断面
図である。
図である。
1…陽極容器、2…絶縁リング、3…陰極蓋、4…固体
電解質管、5…ナトリウム容器、6…小孔、7…陽極用
導電材、8…隔壁、9…リング状部材、R1…陰極室、
R2…陽極室、Na…ナトリウム、S…硫黄、G…不活
性ガス
電解質管、5…ナトリウム容器、6…小孔、7…陽極用
導電材、8…隔壁、9…リング状部材、R1…陰極室、
R2…陽極室、Na…ナトリウム、S…硫黄、G…不活
性ガス
Claims (4)
- 【請求項1】 有底筒状の固体電解質管の内側と外側に
陰極室及び陽極室を形成し、陽極室内には硫黄を収容
し、陰極室となる固体電解質管の内側には、有底筒状の
隔壁を、固体電解質管との間に所定の間隙をもって配置
し、更に隔壁の内側に、ナトリウムを収容したナトリウ
ム容器を、隔壁との間に所定の間隙をもって配置してな
るナトリウム−硫黄電池において、隔壁の上端(開口
端)の外周部に、ナトリウム容器より小さな熱膨張係数
を持った材料からなるリング状部材をはめ込み、電池の
異常高温度時に隔壁の上部とナトリウム容器との間隙を
閉塞させて、ナトリウムの固体電解質管への供給を停止
するようにしたことを特徴とするナトリウム−硫黄電
池。 - 【請求項2】 ナトリウム容器がアルミニウム又はアル
ミニウム合金からなり、リング状部材がセラミックスか
らなる請求項1記載のナトリウム−硫黄電池。 - 【請求項3】 ナトリウム容器がアルミニウム又はアル
ミニウム合金からなり、リング状部材がフェライト系ス
テンレス鋼又はマルテンサイト系ステンレス鋼からなる
請求項1記載のナトリウム−硫黄電池。 - 【請求項4】 ナトリウム容器がオーステナイト系ステ
ンレス鋼からなり、リング状部材がフェライト系ステン
レス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼又はセラミック
スからなる請求項1記載のナトリウム−硫黄電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8218812A JPH1064580A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | ナトリウム−硫黄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8218812A JPH1064580A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | ナトリウム−硫黄電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1064580A true JPH1064580A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16725736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8218812A Withdrawn JPH1064580A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | ナトリウム−硫黄電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1064580A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101353602B1 (ko) * | 2011-12-28 | 2014-01-23 | 주식회사 포스코 | 나트륨-유황 전지 |
-
1996
- 1996-08-20 JP JP8218812A patent/JPH1064580A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101353602B1 (ko) * | 2011-12-28 | 2014-01-23 | 주식회사 포스코 | 나트륨-유황 전지 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |