JPH1064854A - ウェーハのカット方法 - Google Patents
ウェーハのカット方法Info
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- JPH1064854A JPH1064854A JP20771996A JP20771996A JPH1064854A JP H1064854 A JPH1064854 A JP H1064854A JP 20771996 A JP20771996 A JP 20771996A JP 20771996 A JP20771996 A JP 20771996A JP H1064854 A JPH1064854 A JP H1064854A
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Landscapes
- Dicing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 サファイア基板を持つ窒化ガリウム系化合物
半導体ウェーハを、従来使用されているダイシングソー
を用いて、かつ簡単な工程により、チップ状にカットす
る。 【解決手段】 基板がサファイアからなり、当該基板厚
が50〜450μmの窒化ガリウム系化合物半導体ウェ
ーハ2を、ダイシングソーによりチップ状にカットする
ための方法であって、前記ダイシングソーのブレード2
として、刃先角が30°〜75°のV字形をなす回転ブ
レードを用い、前記ダイシングソーにより、ウェーハ2
の一方の面のみに格子状に溝3を切削形成した後、前記
ウェーハ2を押し割ることを特徴とする。
半導体ウェーハを、従来使用されているダイシングソー
を用いて、かつ簡単な工程により、チップ状にカットす
る。 【解決手段】 基板がサファイアからなり、当該基板厚
が50〜450μmの窒化ガリウム系化合物半導体ウェ
ーハ2を、ダイシングソーによりチップ状にカットする
ための方法であって、前記ダイシングソーのブレード2
として、刃先角が30°〜75°のV字形をなす回転ブ
レードを用い、前記ダイシングソーにより、ウェーハ2
の一方の面のみに格子状に溝3を切削形成した後、前記
ウェーハ2を押し割ることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板がサファイア
からなる窒化ガリウム系化合物半導体ウェーハを、ダシ
シングソーを用いてチップ状にカットするための方法に
関する。
からなる窒化ガリウム系化合物半導体ウェーハを、ダシ
シングソーを用いてチップ状にカットするための方法に
関する。
【0002】
【技術背景】青色や紫外用の発光ダイオード(LE
D)、レーザダイオード(LD)等の半導体発光デバイ
スに使用される半導体材料として、現在最も有望なもの
に窒化ガリウム系化合物半導体(GaN、AlGaN、
InGaN等の窒化ガリウムをベースとするIII−V
族化合物半導体)が挙げられる。たとえば、青色発光ダ
イオードでは、数カンデラ〔cd〕といった出力のもの
が、実用・製品化に至っており、この種の半導体デバイ
スでは、基板としてサファイアが使用される。
D)、レーザダイオード(LD)等の半導体発光デバイ
スに使用される半導体材料として、現在最も有望なもの
に窒化ガリウム系化合物半導体(GaN、AlGaN、
InGaN等の窒化ガリウムをベースとするIII−V
族化合物半導体)が挙げられる。たとえば、青色発光ダ
イオードでは、数カンデラ〔cd〕といった出力のもの
が、実用・製品化に至っており、この種の半導体デバイ
スでは、基板としてサファイアが使用される。
【0003】一般に、半導体デバイスの製造工程におけ
る、半導体ウェーハのカットに際しては、ダイシングソ
ーやスクライバーが用られる。ダイシングソーによるカ
ット技術として、従来、ブレードとして刃先が平らなも
のを用いたカット方法が知られている。この方法では、
まず図4(A)に示すように、図示しない刃先が平らな
ブレードを用いて、断面が矩形の溝(以下、「矩形溝」
と言う)33をウェーハ32の一方の面(図4(A)で
は、半導体層36が形成された表面)に格子状に切削す
る。この後、ウェーハ32の裏面から応力(ウェーハ3
2に加えられる応力をP1およびP2で示す)を加え
て、当該ウェーハ32をチップ状に押し割っている。
る、半導体ウェーハのカットに際しては、ダイシングソ
ーやスクライバーが用られる。ダイシングソーによるカ
ット技術として、従来、ブレードとして刃先が平らなも
のを用いたカット方法が知られている。この方法では、
まず図4(A)に示すように、図示しない刃先が平らな
ブレードを用いて、断面が矩形の溝(以下、「矩形溝」
と言う)33をウェーハ32の一方の面(図4(A)で
は、半導体層36が形成された表面)に格子状に切削す
る。この後、ウェーハ32の裏面から応力(ウェーハ3
2に加えられる応力をP1およびP2で示す)を加え
て、当該ウェーハ32をチップ状に押し割っている。
【0004】しかし、この方法を基板34がサファィア
からなるウェーハ32に適用すると、次のような不都合
がある。すなわち、サファイア結晶はへき開性が弱く、
しかも硬度が高い。このため、ウェーハ32に、ダイシ
ングソーを用いて矩形溝33を切削すると、この矩形溝
33の切削中にチップが飛散したり、図4(A)に示し
たようにカット方向Fが特定されず、クラック(カット
ラインを外れた割れ)が生じたり、図4(B)(i),
(ii)に示すようにカットされたチップ36の形状が
不均一となり、カットの歩留りが極端に低く実用に適さ
ない。
からなるウェーハ32に適用すると、次のような不都合
がある。すなわち、サファイア結晶はへき開性が弱く、
しかも硬度が高い。このため、ウェーハ32に、ダイシ
ングソーを用いて矩形溝33を切削すると、この矩形溝
33の切削中にチップが飛散したり、図4(A)に示し
たようにカット方向Fが特定されず、クラック(カット
ラインを外れた割れ)が生じたり、図4(B)(i),
(ii)に示すようにカットされたチップ36の形状が
不均一となり、カットの歩留りが極端に低く実用に適さ
ない。
【0005】このため、従来、窒化ガリウム系化合物半
導体ウェーハをチップ状にカットするに際して、特開平
6−283758号公報に示すようにスクライバーを使
用する方法が提案されている。この方法では、図5
(A)に示すように、まずサファイア基板44を薄く研
磨しておき、ウェーハ42の裏面側(半導体層45が形
成されていない側)に、スクライバー(先端がダイヤモ
ンドからなる針)41により所定パターンの断面がV字
形の切削溝(以下、「V字溝」と言う)43を切削す
る。そして、図5(B)に示すようにウェーハ42に反
り応力を加えて、当該ウェーハをチップ状に分割してい
る。しかし、この方法でも、ウェーハ42をチップ状に
分割する際に、クラックが生じるなどの不都合がある。
導体ウェーハをチップ状にカットするに際して、特開平
6−283758号公報に示すようにスクライバーを使
用する方法が提案されている。この方法では、図5
(A)に示すように、まずサファイア基板44を薄く研
磨しておき、ウェーハ42の裏面側(半導体層45が形
成されていない側)に、スクライバー(先端がダイヤモ
ンドからなる針)41により所定パターンの断面がV字
形の切削溝(以下、「V字溝」と言う)43を切削す
る。そして、図5(B)に示すようにウェーハ42に反
り応力を加えて、当該ウェーハをチップ状に分割してい
る。しかし、この方法でも、ウェーハ42をチップ状に
分割する際に、クラックが生じるなどの不都合がある。
【0006】また、この方法は、ウェーハ42が薄い場
合には、切削溝の断面がV字形であることからカット方
向が特定されるので、上記針の押圧力を適切に調整すれ
ば、クラックが生じることもなく、また得られるチップ
の形状が不均一となることもない。しかし、サファイア
基板44が厚い場合には、ウェーハ42をチップ状に分
割する際にクラックが生じてしまう。
合には、切削溝の断面がV字形であることからカット方
向が特定されるので、上記針の押圧力を適切に調整すれ
ば、クラックが生じることもなく、また得られるチップ
の形状が不均一となることもない。しかし、サファイア
基板44が厚い場合には、ウェーハ42をチップ状に分
割する際にクラックが生じてしまう。
【0007】この不都合を解消するために、特開平5−
315646号公報に示すようにスクライバーとダイン
シングソーとを組み合わせたカット方法も提案されてい
る。この方法では、図6に示すように、まず図示しない
ダイシングソーにより、ウェーハ52の表面側(半導体
層55が形成されている側)からサファイア基板に達す
る深さ(好ましくは、サファイア基板の5〜10%の厚
さ)に、溝53aを切削する。この後図示しないスクラ
イバーによりこの溝53aの底面にスクライブ溝53b
を形成し、ウェーハ52をチップ状に分割している。こ
の方法によれば、サファイア基板上に形成した半導体層
55の結晶性を損なうことなく、ウェーハ52をチップ
状に分割することができる。しかし、ダイシングソーに
より溝53aを切削する工程と、スクライバーによりス
クライブ溝53bを切削する工程が必要となるため工程
数が増える等の問題がある。
315646号公報に示すようにスクライバーとダイン
シングソーとを組み合わせたカット方法も提案されてい
る。この方法では、図6に示すように、まず図示しない
ダイシングソーにより、ウェーハ52の表面側(半導体
層55が形成されている側)からサファイア基板に達す
る深さ(好ましくは、サファイア基板の5〜10%の厚
さ)に、溝53aを切削する。この後図示しないスクラ
イバーによりこの溝53aの底面にスクライブ溝53b
を形成し、ウェーハ52をチップ状に分割している。こ
の方法によれば、サファイア基板上に形成した半導体層
55の結晶性を損なうことなく、ウェーハ52をチップ
状に分割することができる。しかし、ダイシングソーに
より溝53aを切削する工程と、スクライバーによりス
クライブ溝53bを切削する工程が必要となるため工程
数が増える等の問題がある。
【0008】さらに、特開昭60−211858号公報
に示すように、ダインシングソーによりウェーハの両面
から、当該ウェーハをフルカットする方法も知られてい
る。この方法では、図7に示すように、図示しない第1
のブレードを用いて、ウェーハ62の裏面側(半導体層
65が形成されていない側)に、サファイア基板64の
厚さの半分以上の深さに、第1の溝(矩形溝またはV字
溝、同図ではV字溝)63aを切削し、次に図示しない
第2のブレード(厚さは第1のブレードより薄い)によ
り、ウェーハの表面側から上記第1の溝63aに達する
まで、第2の溝(矩形溝またはV字溝、同図ではV字
溝)63bを切削する。しかし、この方法は、サファイ
ア基板64の両面からの切削が必要となること、ウェー
ハ62をフルカットする(すなわち、ウェーハの押し割
りを行わない)ため、切削時間が長くなる。しかも、実
際上、第2の溝63bの切削の際に、チップの飛散が生
じたり、クラックが生じたりすると言った問題がある。
特に、この方法により、ウェーハ62を一辺が数百μm
程度の小さいチップにカットしようとすると、上記チッ
プの飛散やクラックの発生が顕著となり、実用には適さ
なくなる。
に示すように、ダインシングソーによりウェーハの両面
から、当該ウェーハをフルカットする方法も知られてい
る。この方法では、図7に示すように、図示しない第1
のブレードを用いて、ウェーハ62の裏面側(半導体層
65が形成されていない側)に、サファイア基板64の
厚さの半分以上の深さに、第1の溝(矩形溝またはV字
溝、同図ではV字溝)63aを切削し、次に図示しない
第2のブレード(厚さは第1のブレードより薄い)によ
り、ウェーハの表面側から上記第1の溝63aに達する
まで、第2の溝(矩形溝またはV字溝、同図ではV字
溝)63bを切削する。しかし、この方法は、サファイ
ア基板64の両面からの切削が必要となること、ウェー
ハ62をフルカットする(すなわち、ウェーハの押し割
りを行わない)ため、切削時間が長くなる。しかも、実
際上、第2の溝63bの切削の際に、チップの飛散が生
じたり、クラックが生じたりすると言った問題がある。
特に、この方法により、ウェーハ62を一辺が数百μm
程度の小さいチップにカットしようとすると、上記チッ
プの飛散やクラックの発生が顕著となり、実用には適さ
なくなる。
【0009】
【発明の目的】本発明は、サファイア基板を持つ窒化ガ
リウム系化合物半導体ウェーハを、従来使用されている
ダイシングソーを用いて、かつ簡単な工程により、チッ
プ状にカットすることができる方法を提供することであ
る。
リウム系化合物半導体ウェーハを、従来使用されている
ダイシングソーを用いて、かつ簡単な工程により、チッ
プ状にカットすることができる方法を提供することであ
る。
【0010】
【発明の概要】本発明者は、ダイシングソーによりウェ
ーハの一方の面に溝を形成して、当該ウェーハを押し割
りによりチップ状にカットする技術は、基板がサファイ
アからなるウェーハには適用できない、という従来常識
を捨て去り、実験を重ねた結果、ブレードとして刃先角
が特定範囲内のものを用い、かつサファイア基板の厚さ
を適宜とすれば、クラックが生じることもなく、またチ
ップの飛散も生じることなく、上記ウェーハを極めて小
さいサイズのチップにカットができるとの知見を得て本
発明を完成した。
ーハの一方の面に溝を形成して、当該ウェーハを押し割
りによりチップ状にカットする技術は、基板がサファイ
アからなるウェーハには適用できない、という従来常識
を捨て去り、実験を重ねた結果、ブレードとして刃先角
が特定範囲内のものを用い、かつサファイア基板の厚さ
を適宜とすれば、クラックが生じることもなく、またチ
ップの飛散も生じることなく、上記ウェーハを極めて小
さいサイズのチップにカットができるとの知見を得て本
発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明のカット方法は、基板が
サファイアからなり、基板厚が50〜450μmの窒化
ガリウム系化合物半導体ウェーハを、ダイシングソーに
よりチップ状にカットするためのダイシング方法であっ
て、前記ダイシングソーのブレードとして、刃先角(フ
レードに垂直な面を基準(0°)としたときの、刃先傾
斜面の角度)が30°〜75°のV字形をなす回転ブレ
ードを用い、前記ダイシングソーにより、ウェーハの一
方の面のみにV字溝を格子状に切削形成した後、前記ウ
ェーハを押し割ることを特徴とする。前記格子状に形成
された溝を、直交する2組の直線群から形成し、一方の
直線群が、サファイア基板のa軸に平行となるようにす
ることで、所望のカットラインに沿ったカットをより確
実に行うことができる。なお、刃先のV字形状は種々で
あり、刃先の傾斜面をフレードの両側に形成した形状で
あってもよいし、片側に形成した形状であってもよい。
サファイアからなり、基板厚が50〜450μmの窒化
ガリウム系化合物半導体ウェーハを、ダイシングソーに
よりチップ状にカットするためのダイシング方法であっ
て、前記ダイシングソーのブレードとして、刃先角(フ
レードに垂直な面を基準(0°)としたときの、刃先傾
斜面の角度)が30°〜75°のV字形をなす回転ブレ
ードを用い、前記ダイシングソーにより、ウェーハの一
方の面のみにV字溝を格子状に切削形成した後、前記ウ
ェーハを押し割ることを特徴とする。前記格子状に形成
された溝を、直交する2組の直線群から形成し、一方の
直線群が、サファイア基板のa軸に平行となるようにす
ることで、所望のカットラインに沿ったカットをより確
実に行うことができる。なお、刃先のV字形状は種々で
あり、刃先の傾斜面をフレードの両側に形成した形状で
あってもよいし、片側に形成した形状であってもよい。
【0012】本発明のウェーハのカット方法では、上述
したように、特定範囲の刃先角を持つブレードにより、
ウェーハの一方の面に、適宜深さのV字溝が格子状に形
成される。したがって、たとえばウェーハ表面が曲面と
なるように該ウェーハに応力を加える(通常、V字溝が
形成された面を当該曲面の外側とする)と、V字溝の底
部に応力が集中し、V字溝に沿ってウェーハがチップ状
にカットされる。本発明では、既に赤色または黄色のL
ED等の製造の際に使用されている、制御性が高いダイ
シングソーを使用するので、設備コストを低く抑えるこ
とができ、しかも、作業効率や歩留りの面で、スクライ
バーを用いた従来の方法と同等かそれ以上の効果が得ら
れる。
したように、特定範囲の刃先角を持つブレードにより、
ウェーハの一方の面に、適宜深さのV字溝が格子状に形
成される。したがって、たとえばウェーハ表面が曲面と
なるように該ウェーハに応力を加える(通常、V字溝が
形成された面を当該曲面の外側とする)と、V字溝の底
部に応力が集中し、V字溝に沿ってウェーハがチップ状
にカットされる。本発明では、既に赤色または黄色のL
ED等の製造の際に使用されている、制御性が高いダイ
シングソーを使用するので、設備コストを低く抑えるこ
とができ、しかも、作業効率や歩留りの面で、スクライ
バーを用いた従来の方法と同等かそれ以上の効果が得ら
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照して説明する。
態を図面を参照して説明する。
【0014】図1(A),(B)は、刃先の傾斜面が両
側に形成されたブレードを用いた場合の説明図である
((A)はブレードの移動方向から見た正面図を、
(B)は平面図を示している)。図1(A),(B)で
は、ブレード1として、耐摩耗性に優れた金属性のもの
が使用される。実験によれば、ブレード1の刃先角θが
30°より小さいと、V字溝3の幅WGが広くなり過
ぎ、ウェーハ2を押し割ったときに、チップ4の形状が
不均一となる。また、上記刃先角を75°より大きくす
れば、V字溝3の幅WGは狭くなるが、このような刃先
の作製は容易ではない。しかも、このような刃先は、物
理強度が低く、ブレード寿命が短くなることが予想され
る。また、ブレード1の回転速度や移動速度によって
は、ウェーハ2にクラックが生じやすくなることも予想
される。このため、本発明では、フレード1の刃先角θ
は、30°〜75°としてある。刃先角θを45°〜6
0°とする場合には、極めて高い歩留りで、ウェーハ2
をチップ状にカットする(押し割る)ことがとができ
る。
側に形成されたブレードを用いた場合の説明図である
((A)はブレードの移動方向から見た正面図を、
(B)は平面図を示している)。図1(A),(B)で
は、ブレード1として、耐摩耗性に優れた金属性のもの
が使用される。実験によれば、ブレード1の刃先角θが
30°より小さいと、V字溝3の幅WGが広くなり過
ぎ、ウェーハ2を押し割ったときに、チップ4の形状が
不均一となる。また、上記刃先角を75°より大きくす
れば、V字溝3の幅WGは狭くなるが、このような刃先
の作製は容易ではない。しかも、このような刃先は、物
理強度が低く、ブレード寿命が短くなることが予想され
る。また、ブレード1の回転速度や移動速度によって
は、ウェーハ2にクラックが生じやすくなることも予想
される。このため、本発明では、フレード1の刃先角θ
は、30°〜75°としてある。刃先角θを45°〜6
0°とする場合には、極めて高い歩留りで、ウェーハ2
をチップ状にカットする(押し割る)ことがとができ
る。
【0015】切削深さ(すなわち、サファイア基板21
に形成されるV字溝3の深さ)DGは、浅過ぎると所望
のカットラインに沿ったカットができない。また、V字
溝3の幅が広くなると共にV字溝3の稜(エッジ)部分
に、ぎざぎざ状の崩壊が発生易くなり、サファイア基板
21上に形成した半導体層に悪影響を与える可能性があ
る。このため、切削深さDGは、サファイア基板21の
厚さTにもよるが、その厚さの10〜50%であること
が好ましい。
に形成されるV字溝3の深さ)DGは、浅過ぎると所望
のカットラインに沿ったカットができない。また、V字
溝3の幅が広くなると共にV字溝3の稜(エッジ)部分
に、ぎざぎざ状の崩壊が発生易くなり、サファイア基板
21上に形成した半導体層に悪影響を与える可能性があ
る。このため、切削深さDGは、サファイア基板21の
厚さTにもよるが、その厚さの10〜50%であること
が好ましい。
【0016】なお、図1では、V字溝の切削は、ウェー
ハ2の表面(半導体層22が形成された側の面)から行
っているが、もちろん裏面から行うこともできる。ま
た、ウェーハ2の切削を行う場合、サファイア基板21
の厚さTが厚過ぎても、押し割りの際に、所望のカット
ライン通りにカットがされず、上記厚さTが薄過ぎて
も、V字溝3の切削中に予期しないクラックが生じた
り、チップ4の飛散が生じたりする。ブレード1とし
て、厚さWBが一般的なもの(200μm程度のもの)
を用い、かつサファイア基板2の厚さTが上述したよう
に100〜450μmである場合には、所望のカットラ
インLに沿った押し割りができ、かつV字溝3の切削中
に予期しないクラックが生じたり、チップ4の飛散が生
じたりすることもない。
ハ2の表面(半導体層22が形成された側の面)から行
っているが、もちろん裏面から行うこともできる。ま
た、ウェーハ2の切削を行う場合、サファイア基板21
の厚さTが厚過ぎても、押し割りの際に、所望のカット
ライン通りにカットがされず、上記厚さTが薄過ぎて
も、V字溝3の切削中に予期しないクラックが生じた
り、チップ4の飛散が生じたりする。ブレード1とし
て、厚さWBが一般的なもの(200μm程度のもの)
を用い、かつサファイア基板2の厚さTが上述したよう
に100〜450μmである場合には、所望のカットラ
インLに沿った押し割りができ、かつV字溝3の切削中
に予期しないクラックが生じたり、チップ4の飛散が生
じたりすることもない。
【0017】なお、ウェーハ2に対するフレード1の押
圧力は、ブレード1の形状(厚さWB、径、刃先度θ
等)や、切削条件(ブレードの回転速度,移動速度等)
により適宜定められる。
圧力は、ブレード1の形状(厚さWB、径、刃先度θ
等)や、切削条件(ブレードの回転速度,移動速度等)
により適宜定められる。
【0018】また、本発明では、ウェーハ2のフルカッ
トを行わずに、図2(ブレードの移動方向から見た正面
図)に示すように、カット方向FがV字の先端方向に限
定されるので、剥離等が生じることなくカットラインL
に沿って当該ウェーハ2が押し割られる(図2では、ウ
ェーハ2に加えられる応力をP1およびP2で示す)。
したがって、V字溝3の形成中にチップ4の飛散が生じ
ることはなく、したがって、一辺が200〜500μm
程度と極めて小さいサイズのチップ4(形状が正方形の
場合)を高い歩留りで得ることができる。なお、チップ
4のサイズ(たとえば、正方形とした場合にはの一辺の
長さW)は、サファイヤ基板2の厚さTよりも大きいこ
とが好ましい。
トを行わずに、図2(ブレードの移動方向から見た正面
図)に示すように、カット方向FがV字の先端方向に限
定されるので、剥離等が生じることなくカットラインL
に沿って当該ウェーハ2が押し割られる(図2では、ウ
ェーハ2に加えられる応力をP1およびP2で示す)。
したがって、V字溝3の形成中にチップ4の飛散が生じ
ることはなく、したがって、一辺が200〜500μm
程度と極めて小さいサイズのチップ4(形状が正方形の
場合)を高い歩留りで得ることができる。なお、チップ
4のサイズ(たとえば、正方形とした場合にはの一辺の
長さW)は、サファイヤ基板2の厚さTよりも大きいこ
とが好ましい。
【0019】なお、図1(A),(B)に示したブレー
ドに代えて、図3(ブレードの移動方向から見た正面
図)に示すような、刃先の傾斜面が片側に形成されたブ
レード1′を用いることもできる。このブレード1′を
用いた場合、図3に示すようにカット方向F′が、フレ
ード1′の前記傾斜面が形成されていない側に限定され
る。
ドに代えて、図3(ブレードの移動方向から見た正面
図)に示すような、刃先の傾斜面が片側に形成されたブ
レード1′を用いることもできる。このブレード1′を
用いた場合、図3に示すようにカット方向F′が、フレ
ード1′の前記傾斜面が形成されていない側に限定され
る。
【0020】
〈実施例1〉 〔サファイア基板〕 面方向;c軸方向、厚さ(T);300μm 〔サファイア基板に形成される半導体層〕IGaN 〔ダイシングソー〕 機種;DISCO社製DDAC0630,DAD32
0、ブレード径(R);52mm、ブレード厚(W
B);200μm、刃先形状;刃先の傾斜面が両側に形
成、刃先角(θ);60° 〔ダイシングソー運転条件〕 ブレード回転速度;30,000rpm、ブレード移動
速度;3.0mm/sec 〔V字溝〕 パターン;直交する2組の直線群からなり、一方の直線
群が、サファイア基板のa軸に平行となるようにした4
50μmの正方格子、溝深さ(DG);110μm
0、ブレード径(R);52mm、ブレード厚(W
B);200μm、刃先形状;刃先の傾斜面が両側に形
成、刃先角(θ);60° 〔ダイシングソー運転条件〕 ブレード回転速度;30,000rpm、ブレード移動
速度;3.0mm/sec 〔V字溝〕 パターン;直交する2組の直線群からなり、一方の直線
群が、サファイア基板のa軸に平行となるようにした4
50μmの正方格子、溝深さ(DG);110μm
【0021】上記の条件により、ウェーハにV字溝を形
成した。なお、V字溝の切削に際して、ウェーハは所定
フィルムにワックス固定した。この後、ウェーハを上記
フィルムごと、V字溝が外側になるように湾曲させてカ
ットを行ったところ、約70%の歩留りで、等品質(す
なわち、形状が概ね均一)のLEDチップを得ることが
できた。
成した。なお、V字溝の切削に際して、ウェーハは所定
フィルムにワックス固定した。この後、ウェーハを上記
フィルムごと、V字溝が外側になるように湾曲させてカ
ットを行ったところ、約70%の歩留りで、等品質(す
なわち、形状が概ね均一)のLEDチップを得ることが
できた。
【0022】〈比較例1〉サファイア基板の面方向、厚
さ、およびサファイア基板に形成される半導体層は実施
例1と同じとした。また、ダイシングソーは、ブレード
の刃先が平坦であるものを用いた。機種、ブレード径等
は、実施例1と同様である。ただし、ウェーハの切削に
際して、10μmの深さでピッチを変えて何度も切削工
程を繰り返した。溝(矩形溝)のパターンも実施例1と
同じとした。
さ、およびサファイア基板に形成される半導体層は実施
例1と同じとした。また、ダイシングソーは、ブレード
の刃先が平坦であるものを用いた。機種、ブレード径等
は、実施例1と同様である。ただし、ウェーハの切削に
際して、10μmの深さでピッチを変えて何度も切削工
程を繰り返した。溝(矩形溝)のパターンも実施例1と
同じとした。
【0023】この条件により、ウェーハに矩形溝を形成
し、カットを行ったところ、ウェーハにクラックが多発
し、また得られるLEDチップは、形状も不均一で、カ
ット面も垂直ではなく、歩留りも10%以下であった。
し、カットを行ったところ、ウェーハにクラックが多発
し、また得られるLEDチップは、形状も不均一で、カ
ット面も垂直ではなく、歩留りも10%以下であった。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、サファイア基板を持つ窒化ガリウム系化合物半導
体ウェーハを、従来使用されているダイシングソーを用
いて、かつ簡単な工程により、極めて小さいチップ状に
高い歩留りでカットすることができる。
れば、サファイア基板を持つ窒化ガリウム系化合物半導
体ウェーハを、従来使用されているダイシングソーを用
いて、かつ簡単な工程により、極めて小さいチップ状に
高い歩留りでカットすることができる。
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す図であり、
ブレードとして刃先の傾斜面が両側に形成されたブレー
ドを用いた場合の説明図であり、(A)はブレードの移
動方向から見た正面説明図、(B)は平面説明図であ
る。
ブレードとして刃先の傾斜面が両側に形成されたブレー
ドを用いた場合の説明図であり、(A)はブレードの移
動方向から見た正面説明図、(B)は平面説明図であ
る。
【図2】図1において、押し割りを行う際の説明図であ
る。
る。
【図3】ブレードとして刃先の傾斜面が片側に形成され
たブレードを用いて押し割りを行う際の説明図である。
たブレードを用いて押し割りを行う際の説明図である。
【図4】(A)はダイシングソーを用いてウェーハに矩
形溝を形成してカットを行う従来方法を説明するための
図であり、(B)はカットされたチップの形状を示す図
である。
形溝を形成してカットを行う従来方法を説明するための
図であり、(B)はカットされたチップの形状を示す図
である。
【図5】(A)はスクライバーを用いてウェーハに矩形
溝を形成してカットを行う従来方法を説明するための図
であり、(B)はウェーハのカットの様子を示す図であ
る。
溝を形成してカットを行う従来方法を説明するための図
であり、(B)はウェーハのカットの様子を示す図であ
る。
【図6】ダイシングソーとスクライバーとを用いてウェ
ーハに矩形溝とV字溝とを形成してカットを行う従来方
法の説明図である。
ーハに矩形溝とV字溝とを形成してカットを行う従来方
法の説明図である。
【図7】ダイシングソーを用いてウェーハのフルカット
を行う従来方法の説明図である。
を行う従来方法の説明図である。
1 ブレード 2 ウェーハ 21 サファイア基板 22 半導体層 3 V字溝 4 チップ F カット方向 DG 切削深さ(V字溝の深さ) WG V字溝の幅 L カットライン T サファイア基板の厚さ WB ブレードの厚さ θ ブレードの刃先度 W チップの一辺の長さ
Claims (2)
- 【請求項1】 基板がサファイアからなり、当該基板厚
が50〜450μmの窒化ガリウム系化合物半導体ウェ
ーハを、ダイシングソーによりチップ状にカットするた
めの方法であって、 前記ダイシングソーのブレードとして、刃先角が30°
〜75°のV字形をなす回転ブレードを用い、 前記ダイシングソーにより、ウェーハの一方の面のみに
格子状に溝を切削形成した後、前記ウェーハを押し割る
ことを特徴とするウェーハのカット方法。 - 【請求項2】 前記格子状に形成された溝が、直交する
2組の直線群からなり、一方の直線群が、サファイア基
板のa軸に平行となるようにしたことを特徴とする請求
項1に記載のウェーハのカット方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20771996A JPH1064854A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | ウェーハのカット方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20771996A JPH1064854A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | ウェーハのカット方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1064854A true JPH1064854A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16544424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20771996A Pending JPH1064854A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | ウェーハのカット方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1064854A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001319897A (ja) * | 2000-05-11 | 2001-11-16 | Disco Abrasive Syst Ltd | 半導体ウエーハの分割方法 |
| US6580054B1 (en) | 2002-06-10 | 2003-06-17 | New Wave Research | Scribing sapphire substrates with a solid state UV laser |
| US6806544B2 (en) | 2002-11-05 | 2004-10-19 | New Wave Research | Method and apparatus for cutting devices from conductive substrates secured during cutting by vacuum pressure |
| US6833284B2 (en) | 2001-01-16 | 2004-12-21 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Method for subdividing wafers into chips |
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| JP2015046551A (ja) * | 2013-08-29 | 2015-03-12 | 株式会社ディスコ | 切削ブレード及びウェーハの分割方法 |
| CN110739371A (zh) * | 2018-07-20 | 2020-01-31 | 株式会社迪思科 | Led晶片的加工方法 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP20771996A patent/JPH1064854A/ja active Pending
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