JPH106485A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH106485A JPH106485A JP16586896A JP16586896A JPH106485A JP H106485 A JPH106485 A JP H106485A JP 16586896 A JP16586896 A JP 16586896A JP 16586896 A JP16586896 A JP 16586896A JP H106485 A JPH106485 A JP H106485A
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Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク滴の大きさを変化させても画質の低下
を招かないインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 キャリッジを移動させながら該キャリッ
ジに支持されているインクジェットヘッドからインク滴
を飛翔させて記録媒体に異なる大きさのドットを形成す
るインクジェット記録装置において、キャリッジの移動
速度を以下の(1)式を満足する関係に設定した。 (L/Vmax)・(Vmax/Vmin−1)・Vc≦Dmin/
2 ……(1) L:インクジェットヘッドと記録媒体との距離 Vmin:インク最小飛翔速度 Vmax:インク最大飛翔速度 Vc:キャリッジ移動速度 Dmin:最小ドットの直径
を招かないインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 キャリッジを移動させながら該キャリッ
ジに支持されているインクジェットヘッドからインク滴
を飛翔させて記録媒体に異なる大きさのドットを形成す
るインクジェット記録装置において、キャリッジの移動
速度を以下の(1)式を満足する関係に設定した。 (L/Vmax)・(Vmax/Vmin−1)・Vc≦Dmin/
2 ……(1) L:インクジェットヘッドと記録媒体との距離 Vmin:インク最小飛翔速度 Vmax:インク最大飛翔速度 Vc:キャリッジ移動速度 Dmin:最小ドットの直径
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジを移動
させながら該キャリッジに支持されているインクジェッ
トヘッドからインク滴を飛翔させて記録媒体に異なる大
きさのドットを形成するインクジェット記録装置に関す
る。
させながら該キャリッジに支持されているインクジェッ
トヘッドからインク滴を飛翔させて記録媒体に異なる大
きさのドットを形成するインクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置として、圧電部
材をこれに印字信号を印加することで変形させ、それに
よりインクを加圧し飛翔させて記録媒体にドットを形成
するものが知られている。このインクジェット記録装置
では、印字信号の電圧や印加時間を例えばドットごとに
切り替えることにより、飛翔するインク滴の大きさ及び
そのインク滴が記録媒体に付着して形成されるドットの
径を変化させることができる。
材をこれに印字信号を印加することで変形させ、それに
よりインクを加圧し飛翔させて記録媒体にドットを形成
するものが知られている。このインクジェット記録装置
では、印字信号の電圧や印加時間を例えばドットごとに
切り替えることにより、飛翔するインク滴の大きさ及び
そのインク滴が記録媒体に付着して形成されるドットの
径を変化させることができる。
【0003】ところが、印字信号の電圧や印加時間を変
更してインク滴の大きさを変えるとインクの飛翔速度も
変化し、これは記録媒体に対するインク滴の着弾位置の
ずれを招く。具体的に説明すると、インクジェット記録
装置では、インクジェットヘッド及びこれを支持してい
るキャリッジを記録媒体の搬送方向に対して直交する方
向に移動させながら連続的に印字を行う。したがって、
キャリッジが一定の速度で移動している状態でインクの
飛翔速度が切り替えられると、該飛翔速度の変化に応じ
てインク滴の着弾位置が目的の位置からずれる。そし
て、インク滴の着弾位置ずれは、それが大きければ画像
上に現れて画質の低下を招来する。特に、印字される画
像が線画像の場合には、インクドットの僅かな位置ずれ
も顕著に認識でき、画質の低下は著しい。
更してインク滴の大きさを変えるとインクの飛翔速度も
変化し、これは記録媒体に対するインク滴の着弾位置の
ずれを招く。具体的に説明すると、インクジェット記録
装置では、インクジェットヘッド及びこれを支持してい
るキャリッジを記録媒体の搬送方向に対して直交する方
向に移動させながら連続的に印字を行う。したがって、
キャリッジが一定の速度で移動している状態でインクの
飛翔速度が切り替えられると、該飛翔速度の変化に応じ
てインク滴の着弾位置が目的の位置からずれる。そし
て、インク滴の着弾位置ずれは、それが大きければ画像
上に現れて画質の低下を招来する。特に、印字される画
像が線画像の場合には、インクドットの僅かな位置ずれ
も顕著に認識でき、画質の低下は著しい。
【0004】そこで、インク滴の着弾位置ずれに起因す
る画質の低下を防止するために、特公昭64−1035
0号公報で、印字信号の出力タイミングを遅延させるこ
とで着弾位置のずれを補正する方法が提案されている。
また、特公平1−56673号公報で、キャリッジの移
動速度を変えることによりドット密度を変化させる方法
が提案されている。
る画質の低下を防止するために、特公昭64−1035
0号公報で、印字信号の出力タイミングを遅延させるこ
とで着弾位置のずれを補正する方法が提案されている。
また、特公平1−56673号公報で、キャリッジの移
動速度を変えることによりドット密度を変化させる方法
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、ドットの位置ずれが一様でない場合やインク
ジェットヘッドに多数のノズルを設けた場合などは、印
字信号の出力タイミングを遅延するために多くの処理を
要し、ドライバ回路に負担がかかるという問題がある。
他方、後者の方法では、ドットの大きさを切り替えるた
びにキャリッジの速度を変更する必要があるので、現実
の装置に適用するには多くの問題があった。
方法では、ドットの位置ずれが一様でない場合やインク
ジェットヘッドに多数のノズルを設けた場合などは、印
字信号の出力タイミングを遅延するために多くの処理を
要し、ドライバ回路に負担がかかるという問題がある。
他方、後者の方法では、ドットの大きさを切り替えるた
びにキャリッジの速度を変更する必要があるので、現実
の装置に適用するには多くの問題があった。
【0006】そこで、本発明は、キャリッジの移動速度
を印刷条件、具体的にはインク滴の最大飛翔速度及び最
小飛翔速度、ドット径などから決定し、この決定された
速度でキャリッジを移動させることで、インク滴の着弾
位置ずれを所定の範囲に抑えて所望の画質を得ることが
できるインクジェット記録装置を提供することを目的と
する。
を印刷条件、具体的にはインク滴の最大飛翔速度及び最
小飛翔速度、ドット径などから決定し、この決定された
速度でキャリッジを移動させることで、インク滴の着弾
位置ずれを所定の範囲に抑えて所望の画質を得ることが
できるインクジェット記録装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、キャリッジを移動させながら該キャリッ
ジに支持されているインクジェットヘッドからインク滴
を飛翔させて記録媒体に異なる大きさのドットを形成す
るインクジェット記録装置において、キャリッジの移動
速度を以下の(1)式を満足する関係に設定した。 (L/Vmax)・(Vmax/Vmin−1)・Vc≦Dmin/2 ……(1) L:インクジェットヘッドと記録媒体との距離 Vmin:最小インク滴の飛翔速度 Vmax:最大インク滴の飛翔速度 Vc:キャリッジの移動速度 Dmin:最小ドット直径
に、本発明は、キャリッジを移動させながら該キャリッ
ジに支持されているインクジェットヘッドからインク滴
を飛翔させて記録媒体に異なる大きさのドットを形成す
るインクジェット記録装置において、キャリッジの移動
速度を以下の(1)式を満足する関係に設定した。 (L/Vmax)・(Vmax/Vmin−1)・Vc≦Dmin/2 ……(1) L:インクジェットヘッドと記録媒体との距離 Vmin:最小インク滴の飛翔速度 Vmax:最大インク滴の飛翔速度 Vc:キャリッジの移動速度 Dmin:最小ドット直径
【0008】
【発明の効果】以上のように設定したインクジェット記
録装置によれば、インク滴の着弾位置ずれは、この記録
装置で印字される最小ドットの直径の半分以下である。
一方、インクジェット記録装置は、通常、あるドットと
次に形成されるドットはそれらの直径の約10〜50%
以上が重なるように設計される。したがって、あるドッ
トと次に形成されるドットとは繋がるか、又は離れてい
ても両者の間の隙間は極微小である。そのため、線画像
であっても輪郭に大きな凹凸が認められることがなく、
きれいな線画像が印刷可能である。
録装置によれば、インク滴の着弾位置ずれは、この記録
装置で印字される最小ドットの直径の半分以下である。
一方、インクジェット記録装置は、通常、あるドットと
次に形成されるドットはそれらの直径の約10〜50%
以上が重なるように設計される。したがって、あるドッ
トと次に形成されるドットとは繋がるか、又は離れてい
ても両者の間の隙間は極微小である。そのため、線画像
であっても輪郭に大きな凹凸が認められることがなく、
きれいな線画像が印刷可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態について説明する。図1はインクジ
ェット記録装置における印字部10を示す。この印字部
10は基台12を備えており、この基台12上には所定
の間隔を置いて対向する一対の側壁14が設けてある。
側壁14の間には、バックアップロール16、ガイドロ
ッド18、及びボール螺子20が平行に架け渡されてい
る。上記バックアップロール16とボール螺子20はそ
れぞれ回動自在としてあり、ボール螺子20はモータ2
2に駆動連結してある。また、ガイドロッド18とボー
ル螺子20とに係合するキャリッジ24が設けてある。
キャリッジ24は螺子孔(図示せず)を有し、この螺子
孔とボール螺子20との組み合わせにより、ボール螺子
20の回転に基づいてキャリッジ24がガイドロッド1
8とボール螺子20に沿って矢印26方向に往復移動で
きるようになっている。キャリッジ24はまた後述する
インクジェットヘッド28を備えており、バックアップ
ロール16の外周面に沿ってその周方向に搬送される記
録媒体例えば用紙に対してインクジェットヘッド28か
らインク滴を吐出して、記録媒体上に画像が作成される
ようになっている。
の好適な実施の形態について説明する。図1はインクジ
ェット記録装置における印字部10を示す。この印字部
10は基台12を備えており、この基台12上には所定
の間隔を置いて対向する一対の側壁14が設けてある。
側壁14の間には、バックアップロール16、ガイドロ
ッド18、及びボール螺子20が平行に架け渡されてい
る。上記バックアップロール16とボール螺子20はそ
れぞれ回動自在としてあり、ボール螺子20はモータ2
2に駆動連結してある。また、ガイドロッド18とボー
ル螺子20とに係合するキャリッジ24が設けてある。
キャリッジ24は螺子孔(図示せず)を有し、この螺子
孔とボール螺子20との組み合わせにより、ボール螺子
20の回転に基づいてキャリッジ24がガイドロッド1
8とボール螺子20に沿って矢印26方向に往復移動で
きるようになっている。キャリッジ24はまた後述する
インクジェットヘッド28を備えており、バックアップ
ロール16の外周面に沿ってその周方向に搬送される記
録媒体例えば用紙に対してインクジェットヘッド28か
らインク滴を吐出して、記録媒体上に画像が作成される
ようになっている。
【0010】インクジェットヘッド28の構成を図2、
3に示す。インクジェットヘッド28は基板30と天板
32とを備えている。基板30および天板32にはそれ
ぞれ複数の溝34,35が所定の間隔を置いて平行に形
成され、基板30側の溝34と天板32側の溝35とが
対向するように基板30と天板32が配置されている。
それぞれの溝34の底部には長方形断面の棒状圧電部材
36が配置されている。圧電部材36は、図3に示すよ
うに、上面と下面にそれぞれ共通電極38と個別電極4
0を備えており、これらは後述する記録ヘッド吐出駆動
部に接続されている。圧電部材36はまた、高温下で共
通電極38と個別電極40との間に高圧を印加して分極
処理されており、印字指令回路から共通電極38と個別
電極40との間にパルス信号を印加することにより、図
2に示す点線状態に変形できるようにしてある。
3に示す。インクジェットヘッド28は基板30と天板
32とを備えている。基板30および天板32にはそれ
ぞれ複数の溝34,35が所定の間隔を置いて平行に形
成され、基板30側の溝34と天板32側の溝35とが
対向するように基板30と天板32が配置されている。
それぞれの溝34の底部には長方形断面の棒状圧電部材
36が配置されている。圧電部材36は、図3に示すよ
うに、上面と下面にそれぞれ共通電極38と個別電極4
0を備えており、これらは後述する記録ヘッド吐出駆動
部に接続されている。圧電部材36はまた、高温下で共
通電極38と個別電極40との間に高圧を印加して分極
処理されており、印字指令回路から共通電極38と個別
電極40との間にパルス信号を印加することにより、図
2に示す点線状態に変形できるようにしてある。
【0011】基板30と天板32との間には、金属又は
樹脂等の薄膜フィルムからなる隔壁42が固定されてお
り、この隔壁42が各圧電部材36の上面と接してい
る。また、隔壁42と天板32側に設けられた溝35と
により囲まれた空間がインクを収容するインクキャビテ
ィ44としてある。天板32の後部(図2の左側)には
各インクキャビティ44にインク46を供給するインク
供給室48が形成されており、このインク供給室48と
インクキャビティ44とを仕切る壁50にインク供給口
52が設けてある。また、反対側のインクジェットヘッ
ド前部(図2の右側)には前壁54が設けてあり、この
前壁54には複数のインク吐出用ノズル56が各インク
キャビティ44に対応して設けてある。
樹脂等の薄膜フィルムからなる隔壁42が固定されてお
り、この隔壁42が各圧電部材36の上面と接してい
る。また、隔壁42と天板32側に設けられた溝35と
により囲まれた空間がインクを収容するインクキャビテ
ィ44としてある。天板32の後部(図2の左側)には
各インクキャビティ44にインク46を供給するインク
供給室48が形成されており、このインク供給室48と
インクキャビティ44とを仕切る壁50にインク供給口
52が設けてある。また、反対側のインクジェットヘッ
ド前部(図2の右側)には前壁54が設けてあり、この
前壁54には複数のインク吐出用ノズル56が各インク
キャビティ44に対応して設けてある。
【0012】以上の構成からなるインクジェットヘッド
28では、後述する記録ヘッド吐出駆動部から共通電極
38と個別電極40に印字信号が印加されると、圧電部
材36は図2において点線で示すようにインクキャビテ
ィ44に向かって膨張変形し、インクキャビティ44内
のインク46を加圧する。その結果、ノズル56を介し
てインク滴58が飛翔する。飛翔したインク滴58は、
バックアップロール16に沿って搬送される用紙60に
付着し、ドット62が形成される。
28では、後述する記録ヘッド吐出駆動部から共通電極
38と個別電極40に印字信号が印加されると、圧電部
材36は図2において点線で示すようにインクキャビテ
ィ44に向かって膨張変形し、インクキャビティ44内
のインク46を加圧する。その結果、ノズル56を介し
てインク滴58が飛翔する。飛翔したインク滴58は、
バックアップロール16に沿って搬送される用紙60に
付着し、ドット62が形成される。
【0013】上記インクジェットヘッド28では、共通
電極38と個別電極40との間に印加するパルス信号の
電圧を例えばドットごとに切り替えることで吐出するイ
ンク滴の大きさを変えて画像の階調性を操作することが
できる。ところが、発明が解決しようとする課題の欄で
説明したように、インク滴の大きさが変わるとインクの
飛翔速度が変化し、これは画質の劣化を招来する原因と
なる。そこで、本発明では、インクジェットヘッド28
で吐出するインク滴58の飛翔速度や、飛翔したインク
滴により作成されるドット62の大きさなどからキャリ
ッジ24の移動速度を予め設定しておき、ドット径の変
化によりインク着弾位置がずれても画質を損なうことが
ないようにしてある。
電極38と個別電極40との間に印加するパルス信号の
電圧を例えばドットごとに切り替えることで吐出するイ
ンク滴の大きさを変えて画像の階調性を操作することが
できる。ところが、発明が解決しようとする課題の欄で
説明したように、インク滴の大きさが変わるとインクの
飛翔速度が変化し、これは画質の劣化を招来する原因と
なる。そこで、本発明では、インクジェットヘッド28
で吐出するインク滴58の飛翔速度や、飛翔したインク
滴により作成されるドット62の大きさなどからキャリ
ッジ24の移動速度を予め設定しておき、ドット径の変
化によりインク着弾位置がずれても画質を損なうことが
ないようにしてある。
【0014】図4は、図1に示したインクジェット記録
装置の印字部を制御する制御回路のブロック図である。
図4に示すように、この制御回路は、制御の中心となる
中央処理装置(CPU)100、図示しないホストコン
ピュータ等から画像データを受信するデータ受信部10
3、データ受信部103から送られる画像データや吐出
回数等のデータを記憶するランダムアクセス記憶手段
(RAM)101、キャリッジ24の移動速度や紙送り
量などの印字部各部の制御手順に関する情報を記憶する
読出し専用記憶手段(ROM)102、RAM101に
記憶されている画像データに基づいて印字信号を出力す
ることによりヘッド28にインク吐出を行わせる記録ヘ
ッド吐出駆動部105、キャリッジ24をヘッド28の
記録タイミングに同期して移動させるキャリッジ駆動部
106、バックアップロール16を回転駆動して記録媒
体を搬送する紙送り制御部107、およびその他の入出
力104より構成される。
装置の印字部を制御する制御回路のブロック図である。
図4に示すように、この制御回路は、制御の中心となる
中央処理装置(CPU)100、図示しないホストコン
ピュータ等から画像データを受信するデータ受信部10
3、データ受信部103から送られる画像データや吐出
回数等のデータを記憶するランダムアクセス記憶手段
(RAM)101、キャリッジ24の移動速度や紙送り
量などの印字部各部の制御手順に関する情報を記憶する
読出し専用記憶手段(ROM)102、RAM101に
記憶されている画像データに基づいて印字信号を出力す
ることによりヘッド28にインク吐出を行わせる記録ヘ
ッド吐出駆動部105、キャリッジ24をヘッド28の
記録タイミングに同期して移動させるキャリッジ駆動部
106、バックアップロール16を回転駆動して記録媒
体を搬送する紙送り制御部107、およびその他の入出
力104より構成される。
【0015】以下、キャリッジ移動速度の設定について
説明する。いま、所定の速度で移動しているインクジェ
ットヘッドの同一ノズルから異なる飛翔速度を有する2
つのインク滴を同時に吐出したと仮定すると、記録媒体
上で両インク滴が着弾する位置のずれは以下の(2)式
で与えられる。 δ=L(1/V1−1/V2)・Vc ……(2) 式中、δは着弾位置のずれ、Lはインクジェットヘッド
から記録媒体までの距離、V1、V2はそれぞれのイン
ク滴の飛翔速度(V1<V2)、Vcはキャリッジの移
動速度である。
説明する。いま、所定の速度で移動しているインクジェ
ットヘッドの同一ノズルから異なる飛翔速度を有する2
つのインク滴を同時に吐出したと仮定すると、記録媒体
上で両インク滴が着弾する位置のずれは以下の(2)式
で与えられる。 δ=L(1/V1−1/V2)・Vc ……(2) 式中、δは着弾位置のずれ、Lはインクジェットヘッド
から記録媒体までの距離、V1、V2はそれぞれのイン
ク滴の飛翔速度(V1<V2)、Vcはキャリッジの移
動速度である。
【0016】V1=k・V2(k<1)とすると、
(2)式は以下の(3)式のように書き換えることがで
きる。 δ=(L/V2)・(1/k−1)・Vc ……(3) この(3)式から、両インク滴の着弾位置のずれはキャ
リッジの移動速度に比例することが分かる。ところで、
インクチャンネルやそこに配置する圧電部材の設計条件
から、個別電極と共通電極との間に印加する電圧により
インク滴の大きさと飛翔速度は一義的に決定されるの
で、インク滴の大きさと無関係にインク滴の飛翔速度だ
けを変更することは不可能である。
(2)式は以下の(3)式のように書き換えることがで
きる。 δ=(L/V2)・(1/k−1)・Vc ……(3) この(3)式から、両インク滴の着弾位置のずれはキャ
リッジの移動速度に比例することが分かる。ところで、
インクチャンネルやそこに配置する圧電部材の設計条件
から、個別電極と共通電極との間に印加する電圧により
インク滴の大きさと飛翔速度は一義的に決定されるの
で、インク滴の大きさと無関係にインク滴の飛翔速度だ
けを変更することは不可能である。
【0017】一方、インクジェット記録装置は、通常、
あるドットと次に形成されるドットはそれらの直径の約
10〜50%以上が重なるように設計される。したがっ
て、着弾位置のずれがインクジェットヘッドで作成され
る最小ドットの直径の半分以下となるようにキャリッジ
速度を設定しておけば、記録媒体上に形成されるドット
は必ず繋がるか、又は繋がることがなくても両者の隙間
は極めて小さい。
あるドットと次に形成されるドットはそれらの直径の約
10〜50%以上が重なるように設計される。したがっ
て、着弾位置のずれがインクジェットヘッドで作成され
る最小ドットの直径の半分以下となるようにキャリッジ
速度を設定しておけば、記録媒体上に形成されるドット
は必ず繋がるか、又は繋がることがなくても両者の隙間
は極めて小さい。
【0018】したがって、インク滴の着弾位置がインク
ジェット記録装置で形成する最小ドットの直径の半分以
下となるようにキャリッジの移動速度を(4)式の関係
に設定すれば、ドットの位置ずれが目立たず、線画像で
あっても輪郭が明瞭に描かれる。 (L/Vmax)・(1/k−1)・Vc≦Dmin/2 ……(4) 式中、Vmaxはインク最大飛翔速度、kはVmin/Vmax
(Vmin:インク最小飛翔速度)、Dminは最小ドットの
直径である。
ジェット記録装置で形成する最小ドットの直径の半分以
下となるようにキャリッジの移動速度を(4)式の関係
に設定すれば、ドットの位置ずれが目立たず、線画像で
あっても輪郭が明瞭に描かれる。 (L/Vmax)・(1/k−1)・Vc≦Dmin/2 ……(4) 式中、Vmaxはインク最大飛翔速度、kはVmin/Vmax
(Vmin:インク最小飛翔速度)、Dminは最小ドットの
直径である。
【0019】ところで、インク吐出用ノズル近傍の汚れ
がインク滴に及ぼす影響はインク滴の飛翔速度が遅いほ
ど大きいので、インク最小飛翔速度Vminは1.5m/
秒以上とするのが好ましい。他方、インク滴が記録媒体
に着弾したときの飛び散りを考慮すると、インク最大飛
翔速度は15m/秒以下とするのが好ましい。また、イ
ンクジェットヘッドと記録媒体との距離Lは、小さいほ
ど着弾精度が良くなるが、記録媒体の種類やメンテナン
ス等を考慮すると、0.5mm以上1.5mm以下とす
るのが望ましい。
がインク滴に及ぼす影響はインク滴の飛翔速度が遅いほ
ど大きいので、インク最小飛翔速度Vminは1.5m/
秒以上とするのが好ましい。他方、インク滴が記録媒体
に着弾したときの飛び散りを考慮すると、インク最大飛
翔速度は15m/秒以下とするのが好ましい。また、イ
ンクジェットヘッドと記録媒体との距離Lは、小さいほ
ど着弾精度が良くなるが、記録媒体の種類やメンテナン
ス等を考慮すると、0.5mm以上1.5mm以下とす
るのが望ましい。
【0020】以上のことを考慮して、キャリッジの移動
速度を具体的に求めてみる。インクジェットヘッドと記
録媒体との間隔Lを0.5μm、インク最大飛翔速度V
maxを15×103mm/秒、最小インク飛翔速度Vmin
を1.5×103mm/秒、最小ドットの直径Dminを2
5μmとすると、k=0.1であるから、これらの値を
(4)式に代入することによりキャリッジ移動速度Vc
は41.7mm/秒以下と算出される。
速度を具体的に求めてみる。インクジェットヘッドと記
録媒体との間隔Lを0.5μm、インク最大飛翔速度V
maxを15×103mm/秒、最小インク飛翔速度Vmin
を1.5×103mm/秒、最小ドットの直径Dminを2
5μmとすると、k=0.1であるから、これらの値を
(4)式に代入することによりキャリッジ移動速度Vc
は41.7mm/秒以下と算出される。
【0021】上記条件の中でインクジェットと記録媒体
との間隔Lを1.5μmに変更すると、同様にして
(4)式よりキャリッジ移動速度は13.9mm/秒以
下と算出される。
との間隔Lを1.5μmに変更すると、同様にして
(4)式よりキャリッジ移動速度は13.9mm/秒以
下と算出される。
【0022】次に、最小ドットの直径Dminを100μ
m、インク最大飛翔速度Vmaxを15×103mm/秒、
インクジェットヘッドと記録媒体との間隔Lを0.5μ
m、インク最大飛翔速度Vmaxを15×103mm/秒、
最小インク飛翔速度Vminを1.5×103mm/秒とし
た場合、同様にして(4)式よりキャリッジ移動速度は
166.7mm/秒以下と算出される。
m、インク最大飛翔速度Vmaxを15×103mm/秒、
インクジェットヘッドと記録媒体との間隔Lを0.5μ
m、インク最大飛翔速度Vmaxを15×103mm/秒、
最小インク飛翔速度Vminを1.5×103mm/秒とし
た場合、同様にして(4)式よりキャリッジ移動速度は
166.7mm/秒以下と算出される。
【0023】上記条件の中でインクジェットと記録媒体
との間隔Lを1.5μmに変更すると、同様にして
(4)式よりキャリッジ移動速度は55.5mm/秒以
下と算出される。
との間隔Lを1.5μmに変更すると、同様にして
(4)式よりキャリッジ移動速度は55.5mm/秒以
下と算出される。
【0024】なお、k(=Vmin/Vmax)の値は発明の
趣旨から明らかなように0<k<1であり、実質的には
0.1≦k≦0.9である。
趣旨から明らかなように0<k<1であり、実質的には
0.1≦k≦0.9である。
【0025】図2、3に示すインクジェットヘッドを用
い、共通電極と個別電極との間に印加するパルス信号の
電圧を変えて、ドット径の変化とインク滴飛翔速度を求
めた。なお、印加したパルス信号は、パルス持続時間
(パルス幅)が30μ秒、電圧が10、20、30Vの
3種類の矩形パルスである。ノズル径は35μm、圧電
部材がインクキャビティと接する面の大きさは幅200
μm、長さ10mm、インクジェットヘッドと記録媒体
である用紙との距離は0.8mmとした。実験の結果、
図4、5に示すように、印加電圧を上げるにしたがって
ドット径、インク滴飛翔速度が大きくなる傾向が得られ
た。パルス電圧が10、20、30Vのときの圧電部材
の最大変形量はそれぞれ0.3μm、0.2μm、0.
1μmであった。また、圧電部材の変形時にインクに発
生した圧力は2.0kgf/mm2であった。
い、共通電極と個別電極との間に印加するパルス信号の
電圧を変えて、ドット径の変化とインク滴飛翔速度を求
めた。なお、印加したパルス信号は、パルス持続時間
(パルス幅)が30μ秒、電圧が10、20、30Vの
3種類の矩形パルスである。ノズル径は35μm、圧電
部材がインクキャビティと接する面の大きさは幅200
μm、長さ10mm、インクジェットヘッドと記録媒体
である用紙との距離は0.8mmとした。実験の結果、
図4、5に示すように、印加電圧を上げるにしたがって
ドット径、インク滴飛翔速度が大きくなる傾向が得られ
た。パルス電圧が10、20、30Vのときの圧電部材
の最大変形量はそれぞれ0.3μm、0.2μm、0.
1μmであった。また、圧電部材の変形時にインクに発
生した圧力は2.0kgf/mm2であった。
【0026】上記図4、5に示すように、本インクジェ
ットヘッドでは、印字信号の電圧を10〜30Vの範囲
内で変化させるものとすれば、インク滴の最小飛翔速度
は1.2m/秒、最大飛翔速度は5.4m/秒である。
したがって、このインクジェットヘッドを用いたインク
ジェット記録装置では、キャリッジの移動速度は上記飛
翔速度等を式(4)に代入して得られる値、すなわち3
8.57mm/秒以下とする。これにより線画像も良好
に再現できる。ちなみに、このインクジェットヘッドで
キャリッジの移動速度を45mm/秒に設定して文字画
像を作成したところ、画像に乱れが確認された。また、
キャリッジの移動速度を60mm/秒に設定したとこ
ろ、風景や人物像の写真画像等の自然画にも乱れが見ら
れた。他方、キャリッジの移動速度を35mm/秒に設
定したところ、乱れのない非常に良好な画像が得られ
た。
ットヘッドでは、印字信号の電圧を10〜30Vの範囲
内で変化させるものとすれば、インク滴の最小飛翔速度
は1.2m/秒、最大飛翔速度は5.4m/秒である。
したがって、このインクジェットヘッドを用いたインク
ジェット記録装置では、キャリッジの移動速度は上記飛
翔速度等を式(4)に代入して得られる値、すなわち3
8.57mm/秒以下とする。これにより線画像も良好
に再現できる。ちなみに、このインクジェットヘッドで
キャリッジの移動速度を45mm/秒に設定して文字画
像を作成したところ、画像に乱れが確認された。また、
キャリッジの移動速度を60mm/秒に設定したとこ
ろ、風景や人物像の写真画像等の自然画にも乱れが見ら
れた。他方、キャリッジの移動速度を35mm/秒に設
定したところ、乱れのない非常に良好な画像が得られ
た。
【0027】なお、上述のインクジェットヘッドでは、
インクと圧電部材とを隔壁により分離しているが、隔壁
は必ずしも必要でない。ただし、隔壁を設けることによ
り圧電部材とインクとが直接接触することがなく、圧電
部材にインクが浸透して性能が低下するということが防
止される。また、圧電部材はインクキャビティ対向面と
その反対側の面にのみ電極を設けた単層型のものに限ら
ず、薄肉の圧電部材を積層すると共にそれらの間に電極
を介在した多層型のものも使用可能である。さらに、イ
ンクジェットヘッドは、上述のように溝部を設けてそこ
に圧電部材を配置したものに限らず、隣接する圧電部材
の間には単に空間が存在するだけのものにも本発明は適
用できる。
インクと圧電部材とを隔壁により分離しているが、隔壁
は必ずしも必要でない。ただし、隔壁を設けることによ
り圧電部材とインクとが直接接触することがなく、圧電
部材にインクが浸透して性能が低下するということが防
止される。また、圧電部材はインクキャビティ対向面と
その反対側の面にのみ電極を設けた単層型のものに限ら
ず、薄肉の圧電部材を積層すると共にそれらの間に電極
を介在した多層型のものも使用可能である。さらに、イ
ンクジェットヘッドは、上述のように溝部を設けてそこ
に圧電部材を配置したものに限らず、隣接する圧電部材
の間には単に空間が存在するだけのものにも本発明は適
用できる。
【図1】 本発明に係るインクジェット記録装置の印字
部の斜視図である。
部の斜視図である。
【図2】 インクジェットヘッドの縦断面図である。
【図3】 図2のIII−III線に沿った断面図であ
る。
る。
【図4】 インクジェット記録装置の印字部を制御する
制御回路のブロック図である。
制御回路のブロック図である。
【図5】 インクジェットヘッドの圧電部材に印加する
パルス信号の電圧を変化させたときの、ドット径の変化
を示す図である。
パルス信号の電圧を変化させたときの、ドット径の変化
を示す図である。
【図6】 インクジェットヘッドの圧電部材に印加する
パルス信号の電圧を変化させたときの、インク滴飛翔速
度の変化を示す図である。
パルス信号の電圧を変化させたときの、インク滴飛翔速
度の変化を示す図である。
10…印字部、22…モータ、24…キャリッジ、28
…インクジェットヘッド、100…中央処理装置、10
1…ランダムアクセス記憶手段、102…読出し専用記
憶手段、103…データ受信部、105…記録ヘッド吐
出駆動部、106…キャリッジ駆動部、107…紙送り
制御部。
…インクジェットヘッド、100…中央処理装置、10
1…ランダムアクセス記憶手段、102…読出し専用記
憶手段、103…データ受信部、105…記録ヘッド吐
出駆動部、106…キャリッジ駆動部、107…紙送り
制御部。
Claims (1)
- 【請求項1】 キャリッジを移動させながら該キャリッ
ジに支持されているインクジェットヘッドからインク滴
を飛翔させて記録媒体に異なる大きさのドットを形成す
るインクジェット記録装置において、キャリッジの移動
速度を以下の(1)式を満足する関係に設定したインク
ジェット記録装置。 (L/Vmax)・(Vmax/Vmin−1)・Vc≦Dmin/2 ……(1) L:インクジェットヘッドと記録媒体との距離 Vmin:インク最小飛翔速度 Vmax:インク最大飛翔速度 Vc:キャリッジ移動速度 Dmin:最小ドット直径
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16586896A JP3228129B2 (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16586896A JP3228129B2 (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH106485A true JPH106485A (ja) | 1998-01-13 |
| JP3228129B2 JP3228129B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=15820519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16586896A Expired - Lifetime JP3228129B2 (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3228129B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1110842A (ja) * | 1997-06-19 | 1999-01-19 | Canon Inc | インクジェット記録方法及び装置 |
| JP2017159578A (ja) * | 2016-03-10 | 2017-09-14 | ローランドディー.ジー.株式会社 | 印刷装置および印刷用コンピュータプログラム |
-
1996
- 1996-06-26 JP JP16586896A patent/JP3228129B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1110842A (ja) * | 1997-06-19 | 1999-01-19 | Canon Inc | インクジェット記録方法及び装置 |
| JP2017159578A (ja) * | 2016-03-10 | 2017-09-14 | ローランドディー.ジー.株式会社 | 印刷装置および印刷用コンピュータプログラム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3228129B2 (ja) | 2001-11-12 |
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