JPH106494A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH106494A
JPH106494A JP16543696A JP16543696A JPH106494A JP H106494 A JPH106494 A JP H106494A JP 16543696 A JP16543696 A JP 16543696A JP 16543696 A JP16543696 A JP 16543696A JP H106494 A JPH106494 A JP H106494A
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JP
Japan
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nozzle
ink
treatment layer
surface treatment
pitch
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Pending
Application number
JP16543696A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Ota
善久 太田
Yuzuru Kudo
譲 工藤
Shinichi Tsunoda
慎一 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 濡れ性の高いインクに対する撥水性が十分で
ない。 【解決手段】 ノズル形成部材6の吐出面側表面の全体
に略均一な厚みでフッ化ピッチからなる層である表面処
理層7を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドに関し、特にノズル孔を形成するノズル形成部材の
吐出面側表面に撥水性を有する表面処理層を設けたイン
クジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写機等に用
いられるドロップオンディマンド(DOD)型のインク
ジェット記録装置は、例えばインク滴を吐出する複数の
ノズルと、ノズルが連通する液室と、液室内のインクを
加圧するための圧電素子等の電気機械変換素子或いは熱
抵抗体(ヒータ)等の熱機械変換素子からなるエネルギ
ー発生手段とを備えたインクジェットヘッドを用いて、
記録信号が入力されたときにのみノズルからインク滴を
吐出飛翔させて、高速、高解像度の記録を行なうもので
ある。
【0003】このようにインクジェットヘッドは、ヒー
タ、圧電素子等のエネルギー発生手段(アクチュエー
タ)を駆動することによってノズルから液滴化したイン
ク(インク滴)を吐出飛翔させて記録を行うため、ノズ
ルの形状、精度等がインク滴の噴射特性(インク滴吐出
性能)に影響を与えると共に、ノズルを形成している部
材の表面の特性がインク滴の噴射特性に影響を与える。
例えば、ノズル周辺部にインクが付着して不均一なイン
ク溜り(所謂濡れムラ)が発生すると、インク滴の吐出
方向が曲げられたり、インク滴の大きさにバラツキが生
じたり、インク滴の飛翔速度が不安定になる等の不都合
が生じることが知られている。
【0004】そこで、従来、ノズル形成部材の表面(ノ
ズル孔の吐出側面)に、撥水性(撥インク性)を有する
表面処理(撥水処理)を施すことで均一性を高めること
が知られている。この撥水処理としては、例えばシリコ
ン系撥水剤、フッ素系撥水剤などの撥水剤を塗布する方
法(特開昭55−65564号公報参照)、フロロアル
コキシシランなどで表面処理する方法(特開昭56−8
9569号公報参照)、フッ素系化合物やシラン系化合
物のプラズマ重合膜を形成する方法(特開昭64−87
359号公報参照)、フロロシリコーンコーティング剤
で処理する方法(特開平2−39944号公報参照)、
フッ素系高分子共析メッキで撥水層を形成する方法(特
開昭63−3963号公報、特開平4−294145号
公報参照)などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近では紙
への定着性、耐水性等を向上するために、濡れ性を向上
したインクが使用されるようになってきており、上述し
た従来のような撥水性を有する表面処理層では十分な撥
水機能を果たさなくなり、高画質化を図る上での問題に
なっている。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インクジェットヘッドの撥水性を向上することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1はインクジェットヘッドは、インクを吐出
するノズル孔を形成したノズル形成部材の吐出面側表面
に撥水性を有する表面処理層を設けたインクジェットヘ
ッドにおいて、前記表面処理層はフッ化ピッチで形成し
た構成とした。
【0008】請求項2のインクジェットヘッドは、上記
請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記フッ化
ピッチを蒸着法でコーティングした構成とした。
【0009】請求項3のインクジェットヘッドは、上記
請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記フッ化
ピッチを溶剤塗布法でコーティングした構成とした。
【0010】請求項4のインクジェットヘッドは、イン
クを吐出するノズル孔を形成したノズル形成部材の吐出
面側表面に撥水性を有する表面処理層を設けたインクジ
ェットヘッドにおいて、前記表面処理層はフッ化ピッチ
を共析した複合メッキで形成した構成とした。
【0011】請求項5のインクジェットヘッドは、イン
クを吐出するノズル孔を形成したノズル形成部材の吐出
面側表面に撥水性を有する表面処理層を設けたインクジ
ェットヘッドにおいて、前記表面処理層はフッ化ピッチ
を共析した複合メッキで形成したメッキ被膜の最表面を
フッ化ピッチで被覆して形成した構成とした。
【0012】請求項6のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記表面処理層の孔径が前記ノズル形成部材の孔
径よりも小さい構成とした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェットヘッドの外観斜視図、図2は本発明の第1実
施例に係る同インクジェットヘッドのノズルプレートの
拡大斜視説明図、図3は図2のノズル配列方向の模式的
断面図である。
【0014】このインクジェットヘッドは、基板1上に
エネルギー発生手段としての複数の圧電素子を配置した
圧電素子部材2を設け、この圧電素子部材2の各圧電素
子に対応して複数の液室及びインク流路を形成した液室
形成部材3を積層し、前面に各インク流路に対応してイ
ンク滴を吐出する複数のノズル4を形成したノズルプレ
ート5を設けている。
【0015】ノズルプレート5は、図2及び図3に示す
ようにノズル孔6aを形成したノズル形成部材6の吐出
面側表面に撥水性を有する表面処理層7を設けてなり、
ノズル孔6aと表面処理層7の孔7aで全体としてノズ
ル4を形成している。ノズル形成部材6は、例えばニッ
ケル電鋳、SUS、Ni、Alなどの金属板、ポリイミ
ド、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイ
ドなどの有機材、アルミナ、チタン酸バリウムなどのセ
ラミックに孔明け加工を施してノズル孔6aを形成した
ものである。孔明け加工方法は、材料とマッチングした
方法であればよく、パンチ加工、放電加工、エキシマレ
ーザー加工等を用いることができる。
【0016】このノズル形成部材6の吐出面側表面の全
体に略均一な厚みでフッ化ピッチからなる層である表面
処理層7を形成している。このフッ化ピッチ層(表面処
理層)7の厚みは、1〜10μm程度の範囲内にしてい
る。厚みを1μm以下にした場合には、表面をワイピン
グに対する耐久性が十分でなく、紙などの異物が表面に
接触した際に物理的な欠損が生じ易くなる。また、厚み
を10μm以上にしたした場合には、各ノズル4のイン
ク滴吐出特性にバラツキを発生する要因になる。ノズル
孔6aの径は記録装置の性能にもよるが、600dpi以
上の高画質の解像度を得るためには20〜35μm程度
となる。
【0017】ここで、フッ化ピッチについて説明する。
フッ化ピッチは、ピッチをフッ素雰囲気下で加熱するこ
とによって得られる物質である。ピッチは様々な大きさ
の芳香属六員環構造を基本構造とし、かつ六員環平面を
構成する芳香属がメチレンなどの脂肪族炭化水素基によ
り架橋された構造を有する化合物の混合物である。ピッ
チにある水素をフッ素に置換し、さらに二重結合部へフ
ッ素を付加反応させることでフッ化ピッチとなる。水素
はほぼ完全にフッ素化された状態になっている。
【0018】このフッ化ピッチの特徴はPTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)やフッ化黒鉛には殆ど存在し
ない「−CF3基」を有していることにある。これによ
って水に対する非常に高い撥性が得られ、濡れやすいイ
ンクに対する十分な撥性を確保することができて、高画
質記録が可能になる。
【0019】すなわち、インクジェット記録に用いるイ
ンクは、水よりも表面張力を低下させて紙への浸透性を
向上させているが、現在においては高画質化を図るため
に顔料等を含有したインク、いわば濡れやすいインクを
使用するようになっている。これはインクジェットヘッ
ドのノズル表面に要求される性質(撥性)と相反する傾
向であり、従前のPTFEや他の直鎖状フッ素系高分子
材料による撥性では対応することができない傾向に進ん
でいるが、本発明のようにフッ化ピッチ層で覆うことに
よってこのような濡れやすいインクに対しても十分に対
応することができるようになる。
【0020】次に、フッ化ピッチのノズルプレートへの
コーティング工法について説明する。ノズルプレートに
撥水処理を施す場合には、第1に、ノズル孔内壁面に撥
水処理層が侵入しないこと、一方ノズル孔内壁面や液室
内部はインクの充填性向上、気泡巻き込み低減のために
もインクに濡れやすい性質を有していることが必要にな
る。第2に、均一な撥水処理層を形成することが必要
で、不均一な処理層はマルチノズル化、ラインヘッド化
を実現する上で必要なノズル間の吐出特性のバラツキを
生じさせる要因になる。
【0021】このような観点から、フッ化ピッチを蒸着
法でコーティングする工法を採用することができる。フ
ッ化ピッチは、約400℃以上の環境下で蒸発し、蒸着
性を有し、蒸着によって高い均一性を示すので、蒸着法
を用いてコーティングすることによって均一なフッ化ピ
ッチの表面処理層7を形成することができる。この場合
には、ノズル孔を形成したノズル形成部材5にフッ化ピ
ッチを蒸着させた後、パンチ加工或いはエキシマレーザ
ー加工等の微細孔加工工法を用いてノズルを形成するこ
とができる。この工法によると、ノズル孔内壁部にフッ
化ピッチ層が形成されることがない。
【0022】また、フッ化ピッチを溶剤塗布法でコーテ
ィングする工法を採用することもできる。フッ化ピッチ
はC66などの構造が類似したフッ素系溶剤に可溶性を
示すので、フッ化ピッチを溶かした溶液を均一にノズル
形成部材6の表面に塗布することができる。これは、P
TFEなどは耐溶剤性が高く溶剤塗布ができなかったこ
とに比べて、工法的に非常に効率的になる。塗布工法と
しては、スピンコート法、スクリーン印刷法、タコ印刷
法、転写法などを採用することができる。スピンコート
法による場合には、フッ化ピッチ溶液の粘度に対してコ
ーター回転数を調整することによって塗布膜厚を容易に
制御することができる。さらに、溶剤塗布法を用いるこ
とによってノズル形成部材表面に選択的に表面処理層を
形成することが容易になり、より機能的な表面処理層の
形成を行うことができる。
【0023】次に、本発明の第2実施例に係るインクジ
ェットヘッドについて、ノズル配列方向の模式的断面図
である図4を参照して説明する。この実施例において、
ノズルプレート5は、ノズル形成部材6の表面にフッ化
ピッチを共析した複合メッキで形成したメッキ被膜から
なる表面処理層8を設けている。このように複合メッキ
で形成することによって撥水性に優れ、耐ワイピングに
優れたノズル表面を得ることができる。
【0024】ここで、フッ化ピッチの粒径は5μmを越
えない範囲であり、平均粒径約0.5μm程度としてい
る。ノズル孔径が20〜50μm程度であるので、5μ
mを越えるフッ化ピッチ粒子はノズル表面、ノズルエッ
ジ部の不均一性を増大させることになり、インク吐出特
性のバラツキを大きくする原因となるので、好ましくは
ない。フッ化ピッチの含有率については、含有率を多く
するほど撥水性が向上するので、複合メッキが可能であ
る限り特に制限されるものではない。
【0025】また、フッ化ピッチの含有率の下限につい
ては、例えば、フッ化ピッチ−ニッケル複合メッキで表
面処理層8を形成した場合、フッ化ピッチ複合メッキ被
膜のフッ化ピッチ共析割合(含有率)に対する水の接触
角を評価すると図5に示すようになる。なお、同図中、
△はPTFEの複合共析メッキで表面処理層の形成した
PTFE板の接触角を示している。
【0026】この図から分かるように、フッ化ピッチの
含有率が10vol%以上の領域では、PTFE表面処理
層の水の接触角である109゜を越える接触角が得られ
る。したがって、PTFE表面処理層以上の撥水性を実
現するためには、前記複合メッキ中に含まれるフッ化ピ
ッチの量を10vol%以上にすることが好ましい。
【0027】なお、複合メッキの形成手段としては公知
の方法を用いることができ、特に制限されるものではな
い。また、金属母材は、ニッケルに限らず、銅、クロ
ム、亜鉛、錫などの金属、或いはそれらの合金を用いる
ことができる。もっとも、ニッケルを金属母材に用いる
複合メッキは非常に汎用的な工法であって、コスト、耐
インク性に優れているという利点がある。さらに、金属
母材としてニッケルとリンの混合物を形成する無電解メ
ッキ法を用いる場合には、メッキ膜厚の精度を向上させ
ることができ、高集積ヘッドを得ることができる。
【0028】次に、本発明の第3実施例に係るインクジ
ェットヘッドについて、ノズル配列方向の模式的断面図
である図6を参照して説明する。この実施例において
は、ノズルプレート5は、ノズル形成部材6の表面に第
2実施例と同様なフッ化ピッチを共析した複合メッキで
形成したメッキ被膜9を形成し、このメッキ被膜9の最
表面をフッ化ピッチ10で被覆して形成した表面処理層
11を設けている。
【0029】この場合、メッキ被膜9上にフッ化ピッチ
10を形成する方法としては、上述した蒸着法や溶剤塗
布法を用いることができる。その他、電着塗装法などの
均一な薄膜を形成可能な工法であれば、特に制限されな
い。
【0030】このようにメッキ被膜最表面をフッ化ピッ
チで被覆することによって、複合メッキでは対応できな
いようなインクに対しても十分な撥水性を確保すること
ができる。すなわち、複合メッキによって得られる表面
はミクロンオーダーの面粗度があるため、表面張力が低
く濡れ性が高いインクに対しては十分な撥水性を有しな
いことが生じ得る。そこで、複合メッキの最表面をさら
にフッ化ピッチで被覆することによってメッキ被膜の表
面平滑度を向上させることができて、更に高い撥水性が
得られるようになるのである。
【0031】次に、本発明の第4実施例に係るインクジ
ェットヘッドについて、ノズル配列方向の模式的断面図
である図7を参照して説明する。この実施例において
は、表面処理層7の孔7aの最小径(孔径)D1をノズ
ル形成部材6のノズル孔6aの最小径(ノズル孔径)よ
りも小さく形成している。
【0032】このように表面処理層7の孔径をノズル形
成部材6のノズル孔径よりも小さくすることによって、
インク吐出時のエネルギーを効率良く吐出滴(インク
滴)に伝えることができ、滴速度が上がって、噴射効率
が高くなり、安定した噴射特性を得ることができて、印
字品質を向上することができる。
【0033】また、表面処理層7の孔7aを断面テーパ
形状に形成してノズル孔6aに対して連続させることに
より、ノズル孔6aと表面処理層7の孔7aとの間に段
差がなくなり、この部分への気泡の滞留や引き込みが生
じ難くなり、これに伴う噴射ダウンを防止できると共
に、ノズル孔内壁面から表面処理層の孔内壁面が連続す
ることによって噴射方向が更に安定し、一層記録品質を
向上することができる。
【0034】ここで、表面処理層7の孔径はノズル孔6
aの径に対して50%以上100%未満にすることが好
ましい。表面処理層7の孔径をノズル孔径に対して10
0%にすると、表面処理層7の孔径とノズル孔径が同じ
になってインク吐出時のエネルギーを効率良く吐出滴
(インク滴)に伝えることができなくなり、50%未満
にすることはインク滴の噴射特性に影響を与えることが
ある。上記の範囲にすることによって、噴射効率の向
上、噴射特性の安定化を図ることができる。
【0035】この実施例のようなインクジェットヘッド
の製造工程の一例について図8乃至図11を参照して説
明する、同図(a)に示すようにエレクトロフォーミン
グ(電鋳)工法によってノズル孔6aを形成したノズル
形成部材6を形成する。ノズル形成部材を電鋳工法で形
成することによって、ノズル孔がテーパ形状となり、ノ
ズル孔と表面処理部分の孔との段差を無くして滑らかに
することが容易にできる。
【0036】そこで、同図(b)に示すようにノズル形
成部材5の吐出面裏側にネガ型ドライフィルムレジスト
15をラミネートする。このとき、ラミネート温度、圧
力を調整して、同図(b)に示すようにドライフィルム
レジスト15の一部がノズル孔6aから吐出面側にはみ
出たはみ出し部15aが形成されるようにする。このは
み出し部15aの表面からのはみ出し量は形成する表面
処理層の厚みに応じて設定する。
【0037】その後、同図(c)に示すようにノズル形
成部材6の吐出面裏側から紫外線(UV光)を照射して
全面露光することにより、同図(d)に示すようにドラ
イフィルムレジスト15が硬化して硬化ドライフィルム
レジスト16となる。このとき、ノズル形成部材6がマ
スクとなっているので、図9に拡大して示すようにノズ
ル孔6aから吐出面側にはみ出しているはみ出し部15
aはノズル孔6aに対向している部分のみが硬化されて
硬化はみ出し部16aとなる。
【0038】そこで、これを現像することによって、図
8(e)及び図10に示すように、ノズル孔6aから吐
出面側にはみ出したテーパ状の凸形状をなす突出部17
aを有するドライフィルムレジストパターン17ができ
上がる。この場合、露光量及び/又は現像時間を調整可
能な露光装置や現像装置を使用することによって、例え
ば図11(a)に示すように露光量を大きくして現像時
間を短くしたときには突出部17aは相対的に太くな
り、同図(b)に示すように露光量を小さくして現像時
間を長くしたときには突出部17aは相対的に細くな
る、というようにドライフィルムレジストパターン17
の突出部17aの形状を容易に変更設定することができ
る。
【0039】次いで、図10(f)に示すようにフッ化
ピッチからなる表面処理層7を形成する。なお、このと
きの表面処理層7の厚みは、ドライフィルムレジストパ
ターン17の突出部17aの厚み(ノズル形成部材5表
面からの高さ)より薄くなるようにすることが好まし
い。これは、表面処理層7の厚みが突出部17aの厚み
より厚くなると、突出部17a上に表面処理層7が乗り
上げてしまって、充分な精度が得られず、かつフォトレ
ジストパターン17の剥離時に剥離不良を引き起こすお
それがあるからである。
【0040】その後、フォトレジストパターン17を剥
離することによって、同図(g)に示すようにノズル孔
6aを形成したノズル形成部材6の表面にテーパ形状の
孔7aを形成した表面処理層7を形成してなるノズルプ
レート5が得られる。なお、ここでは表面処理層7とし
ているが、上記の実施例のようにフッ化ピッチの複合メ
ッキによるもの、或いはこのメッキ被膜最表面をフッ化
ピッチで被膜したものなどを適用することもできる。
【0041】なお、上記実施例においては、本発明をエ
ネルギー発生手段として圧電素子を用いるピエゾアクチ
ュエータ方式のインクジェットヘッドに適用した例につ
いて説明したが、エネルギー発生手段にヒーターを用い
るいわゆるバブルジェット方式のインクジェットヘッド
にも適用することができる。さらに、ノズル形成部材と
してはエネルギー発生手段でインクを加圧する液室を形
成する部材と別体にした構造のものに限らず、上記液室
を形成する部材と一体構造のものにも適用することがで
きる。
【0042】さらに、上記実施例においては、ノズル形
成部材としてプレート状のものを用いた例について説明
したが、複数の部材(例えば溝を形成した部材とその溝
を覆う部材)を組合わせてノズル孔を形成するものであ
っても、本発明を同様に適用することができる。さらに
また、上記実施例においては、ノズル形成部材の全面に
表面処理層を設けた例で説明したが、一部に表面処理層
を設けることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドによれば、インクを吐出するノズル孔を
形成したノズル形成部材の吐出面側表面にフッ化ピッチ
で形成した表面処理層を設けた構成としたので、撥水性
が向上し、濡れ性の高いインクに対しても良好な撥水性
が得られて、安定したインク滴吐出特性が得られ、信頼
性、耐久性の高いインクジェットヘッドを得ることがで
きる。
【0044】請求項2のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1のインクジェットヘッドにおいて、フ
ッ化ピッチを蒸着法でコーティングした構成としたの
で、安価に均一なフッ化ピッチの表面処理層を形成する
ことができる。
【0045】請求項3のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1のインクジェットヘッドにおいて、フ
ッ化ピッチを溶剤塗布法でコーティングした構成とした
ので、選択的に表面処理層を形成することができて、よ
り機能的に表面処理層を設けることができる。
【0046】請求項4のインクジェットヘッドによれ
ば、インクを吐出するノズル孔を形成したノズル形成部
材の吐出面側表面にフッ化ピッチを共析した複合メッキ
で形成した表面処理層を設けた構成としたので、撥水性
が向上し、濡れ性の高いインクに対しても良好な撥水性
が得られて、安定したインク滴吐出特性が得られ、更
に、ワイピング耐久性も向上して、信頼性、耐久性の高
いインクジェットヘッドを得ることができる。
【0047】請求項5のインクジェットヘッドによれ
ば、インクを吐出するノズル孔を形成したノズル形成部
材の吐出面側表面にフッ化ピッチを共析した複合メッキ
で形成したメッキ被膜の最表面をフッ化ピッチで被覆し
て形成した表面処理層を設けた構成としたので、より撥
水性が向上し、濡れ性の高いインクに対しても良好な撥
水性が得られて、安定したインク滴吐出特性が得られ、
更に、ワイピング耐久性も向上して、信頼性、耐久性の
高いインクジェットヘッドを得ることができる。
【0048】請求項6のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、表面処理層の孔径がノズル形成部材の孔
径よりも小さい構成としたので、インク滴吐出エネルギ
ー効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの外観
斜視図
【図2】本発明の第1実施例に係る同インクジェットヘ
ッドのノズルプレートの拡大斜視説明図
【図3】図2のノズル配列方向の模式的断面図
【図4】本発明の第2実施例に係るノズルプレートのノ
ズル配列方向の模式的断面図
【図5】フッ化ピッチ複合メッキ被膜におけるフッ化ピ
ッチ含有率と接触角の関係の一例を示す線図
【図6】本発明の第3実施例に係るノズルプレートのノ
ズル配列方向の模式的断面図
【図7】本発明の第4実施例に係るノズルプレートのノ
ズル配列方向の模式的断面図
【図8】図7のノズルプレートの製造方法の一例を説明
する工程図
【図9】図8(c)の要部拡大図
【図10】図8(d)の要部拡大図
【図11】露光量及び現像時間とドライフィルムレジス
トパターンの形状との関係の説明に供する説明図
【符号の説明】
1…基板、2…圧電素子部、3…液室形成部材、4…ノ
ズル、5…ノズルプレート、6…ノズル形成部材、7,
8,11…表面処理層。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するノズル孔を形成したノ
    ズル形成部材の吐出面側表面に撥水性を有する表面処理
    層を設けたインクジェットヘッドにおいて、前記表面処
    理層はフッ化ピッチで形成したことを特徴とするインク
    ジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    において、前記フッ化ピッチを蒸着法でコーティングし
    たことを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    において、前記フッ化ピッチを溶剤塗布法でコーティン
    グしたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 インクを吐出するノズル孔を形成したノ
    ズル形成部材の吐出面側表面に撥水性を有する表面処理
    層を設けたインクジェットヘッドにおいて、前記表面処
    理層はフッ化ピッチを共析した複合メッキで形成したこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 インクを吐出するノズル孔を形成したノ
    ズル形成部材の吐出面側表面に撥水性を有する表面処理
    層を設けたインクジェットヘッドにおいて、前記表面処
    理層はフッ化ピッチを共析した複合メッキで形成したメ
    ッキ被膜の最表面をフッ化ピッチで被覆して形成したこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記表面処理層の孔径が前
    記ノズル形成部材の孔径よりも小さいことを特徴とする
    インクジェットヘッド。
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