JPH1066100A - 画像領域分割装置 - Google Patents

画像領域分割装置

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JPH1066100A
JPH1066100A JP8219552A JP21955296A JPH1066100A JP H1066100 A JPH1066100 A JP H1066100A JP 8219552 A JP8219552 A JP 8219552A JP 21955296 A JP21955296 A JP 21955296A JP H1066100 A JPH1066100 A JP H1066100A
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秀豪 桑野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像から少ない計算量で正確な文字領
域を分割、形成する。 【解決手段】 カラー動画像の複数フレームから作成し
た平均化画像のRGB表色系を表色系変換処理部3でH
SI表色系に変換する。輝度空間分割処理部4は変換画
像を設定閾値等により輝度空間分割して二値化する。彩
度グラデーション変化領域判断部5は各分割領域内に彩
度エッジ強度の高い画素が設定個数以上存在するか判断
し、存在領域内に関して彩度空間分割処理部6で彩度空
間分割させる。高彩度領域判断部7は、その各分割領域
に対して領域内の彩度平均値が設定閾値以上、彩度分散
値が設定閾値以下かを判断し、満たす領域に対し色相グ
ラデーション変化領域判断部8で領域内に色相エッジ強
度の高い画素が設定個数以上存在するか判断させる。こ
の判断部8は満たす領域に対して複数の色相値閾値によ
り色相空間分割する。出力部10は以上での領域分割結
果を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー動画像を構
成する複数のフレームの中の文字が表示されているフレ
ームに関して、あるいは文字が表示されている静止カラ
ー画像に関して、少ない計算量で安定に文字部分を画素
連結領域として形成する画像領域分割技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】カラー動画像を構成する複数のフレーム
の中の文字が表示されているフレームに関して、文字部
分を画素連結領域として形成する画像領域分割技術につ
いては、従来から静止カラー画像の領域分割技術として
多くの研究が行われている。
【0003】その中の一つとして、表色系の3つの成分
から構成される3次元色空間を分割し、3つの成分値が
類似した画素連結領域を文字領域として生成する手法
(例えば、「上羽,竹田,岡田:“等色線処理によるカ
ラー画像からの文字領域の抽出”,信学技報,PRU9
4−28,pp.9−16(1994.9)」、「仙
田,美濃,池田:“文字列の単色性に着目したカラー画
像からの文字パタン抽出法”,信学技報,PRU94−
29,pp.17−24(1994.9)」、「Yu
Zhong,Kalle Karu and Anil
K.Jain:“Locating Text in
Complex Color Images”,IE
EE,ICDR,pp.146−149(199
5)」)がある。この場合の3次元色空間の分割方法と
しては、K平均法によるクラスタリングを用いる方法
や、色空間中の度数の極大値を中心とする一定範囲を一
つのクラスとして分割する方法、あるいは色空間全体を
適当な間隔幅で等間隔に分割する方法などがある。
【0004】また、最初に3次元色空間を分割し、次に
分割された各領域について画像内で隣接する領域間の画
素値が滑らかである場合、該領域の統合処理を行う手法
も提案されている(例えば、「堀田,宮原,小谷:“均
等色空間に基づくカラー画像の領域分割”,信学論,D
−II,Vol.J74−D−II,No.10,pp.1
370−1378(1991.10)」)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文字部
分を画素連結領域として形成する上記従来の画像領域分
割手法において、表色系の3つの成分から構成される3
次元色空間を分割することによる領域分割の手法では、
膨大なデータ量である3次元色空間を分割する為、処理
量が非常に多くなるという問題点がある。このような3
次元色空間の分割処理の後、形成された領域の統合処理
を行う手法では、更に処理量が膨大になるという問題点
がある。
【0006】また、選択された閾値を用いて色空間を分
割しても、上記従来手法の場合、前述したように、文字
の表示形態の特徴を反映した閾値の選択を行っていない
ため、必ずしも良好な文字領域形成結果が得られないと
いう問題点がある。
【0007】更に、上記従来手法では、文字が表示され
たフレーム1枚のみを処理対象としているため、該フレ
ームにおいて、文字色が背景色と類似する場合、文字領
域と背景領域が分離されず同一の領域として形成される
ことや、文字領域と背景領域が分離された場合でも、正
確な文字領域の輪郭が文字領域と背景領域の境界として
抽出できないことが問題点として存在する。
【0008】本発明は、文字を含んだカラー画像の領域
分割において、従来手法で問題となった膨大な計算量を
軽減するとともに、正確な文字領域を連結領域として形
成する画像領域分割装置を提供すること目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1の発明は、文字が表示された画像
の表色系をRGB表色系から色相,彩度,輝度のHSI
表色系に変換する表色系変換処理手段と、前記表色系変
換処理手段でHSI表色系に変換された画像に対して輝
度値に関し自動的に設定された閾値により輝度空間を分
割することで画像を二値化する輝度空間分割処理手段
と、処理を行うことを決定された領域内の彩度に関して
予め設定した閾値あるいは自動的に設定された閾値によ
り彩度空間を分割することで領域を高彩度部と低彩度部
に分割する彩度空間分割処理手段と、処理を行うことを
決定された領域内の色相に関して予め設定した閾値ある
いは自動的に設定された閾値により色相空間を分割する
ことで領域分割を行う色相空間分割処理手段と、処理を
行うことを決定された各領域に対して、領域内に色相エ
ッジ強度の高い画素の個数が予め設定された個数閾値以
上存在するという条件を満たすかどうかの判断を行い、
該条件を満たす領域に対して前記色相分割処理手段で処
理を行うことを決定する色相変化領域判断手段と、前記
輝度空間分割処理手段で二値化された画像の各領域内に
彩度エッジ強度の高い画素の個数が予め設定された個数
閾値以上存在するという条件を満たすかどうかの判断を
行い、該条件を満たす領域に対して前記彩度空間分割処
理手段で処理を行うことを決定し、該条件を満たさない
領域の中で彩度平均値が予め設定した閾値以上、且つ彩
度分散値が予め設定した閾値以下という条件を満たす領
域に対して前記色相空間分割処理手段で処理を行うこと
を決定する彩度変化領域判断手段と、前記彩度空間分割
処理手段で分割され形成された領域に対して領域内の彩
度平均値が予め設定した閾値以上、且つ彩度分散値が予
め設定した閾値以下という条件を満たすかどうかの判断
を行い、該条件を満たす領域に対して前記色相変化領域
判断手段で処理を行うことを決定し、彩度分散値が予め
設定した閾値より大きい領域に対して再び前記彩度空間
分割処理手段で処理を行うことを決定する高彩度領域判
断手段と、前記彩度変化領域判断手段、前記高彩度領域
判断手段および前記色相変化領域判断手段の各々におい
て処理を行うことを決定されなかった領域ならびに前記
色相分割処理手段での画像領域分割結果を出力する手段
と、を備えることを特徴とする画像領域分割装置を手段
として用いる。
【0010】また、本発明の請求項2の発明は、上記請
求項1の画像領域分割装置において、カラー動画像から
フレーム番号を指定された文字が表示されたフレーム、
及び当該フレームから後の時刻のフレームを指定した枚
数だけ入力する文字画像複数フレーム入力手段と、前記
入力された複数フレームのRGB値平均化画像を作成
し、表色系変換手段に文字が表示された画像として入力
する複数フレーム平均化手段と、を備えることを特徴と
する。
【0011】請求項1の発明では、文字が表示された入
力画像の表色系をRGB表色系からHSI(色相,彩
度,輝度)表色系に変換し、HSI表色系に変換された
画像に対して、輝度値に関し、自動的に設定された閾値
により輝度空間を分割することで画像を二値化し、輝度
空間分割により形成された各領域に対して、領域内に彩
度エッジ強度の高い画素の個数が予め設定された個数閾
値以上存在するという条件を満たすかどうかの判断を行
い、該条件を満たす領域内の彩度に関して、予め設定し
た閾値、あるいは自動的に設定された閾値により彩度空
間を分割することで領域を高彩度部と低彩度部に分割
し、各領域に対して、領域内の彩度平均値が予め設定し
た閾値以上、且つ彩度分散値が予め設定した閾値以下と
いう条件を満たすかどうか判断し、該条件を満たす領域
に対して、領域内に色相エッジ強度の高い画素の個数が
予め設定された個数閾値以上存在するという条件を満た
すかどうかの判断を行い、該条件を満たす領域に対し
て、領域内の色相に関して、予め設定した複数の色相値
閾値により色相空間を分割することで領域分割を行い、
前記までの処理で形成された領域を画像領域分割結果と
して出力する。
【0012】請求項2の発明では、カラー動画像からフ
レーム番号を指定された文字が表示されたフレーム、及
び当該フレームから後の時刻のフレームを指定した枚数
だけ入力し、入力された複数フレームのRGB値平均化
画像を作成し、作成したRGB値平均化画像を上記請求
項1の発明で処理する。
【0013】通常、テレビ映像等の動画像中の文字部分
は、類似した輝度,彩度,色相の値を持つか、あるいは
輝度は類似し、彩度,色相に関して、滑らかに値が変化
するという表示色のパターンをとる場合が多いが、いず
れの場合も文字部分と周囲の背景部分との間の輝度コン
トラストが非常に高いという性質がある。従って、文字
を含んだカラー画像に対し、輝度空間分割処理手段を用
いることで、文字部分の色相,彩度によらず、文字と背
景を効率的に分離し、文字領域を形成可能とする。ただ
し、部分的に背景との境界部分で輝度が類似した文字に
関しては、輝度空間分割処理手段では文字領域形成が困
難なため、このうち、高彩度の背景中の低彩度の文字
等、背景との境界部分で彩度エッジ強度が高い文字に関
しては、高彩度部と低彩度部に分割する彩度空間分割処
理手段により、文字と背景を分離し、文字領域を正確に
形成可能とする。ここで、彩度が滑らかに変化する文字
のように、彩度分散値は大きいが、彩度エッジ強度は低
い文字は、彩度による領域分割処理は行わず、領域内の
色相に関して、予め設定した複数の色相値閾値により色
相空間を分割するによって、一つの領域として文字領域
を形成可能とする。更に、文字と背景の境界部分で、輝
度と同様、彩度も背景と類似した場合、文字と背景が両
方とも高彩度であり、背景との境界部分の色相エッジ強
度が高い文字に関しては、色相空間分割処理手段によ
り、文字と背景を分離し文字領域を正確に形成可能とす
る。ここで、色相が滑らかに変化する文字のように、色
相分散値は大きいが、色相エッジ強度は低い文字は、高
彩度領域判断手段により、色相による領域分割処理は行
わず、一つの領域として形成可能とする。以上のよう
に、本発明では、輝度による二値化処理,彩度分割処
理,色相分割処理という順で1次元色空間の分割処理を
行うことにより、文字の表示形態の特徴を反映した領域
形成の手段を構成して安定な文字領域の形成を可能にす
るとともに、処理量をも従来手法に比べて減少させる。
【0014】すなわち、前記のとおり、本発明では、カ
ラー画像の領域分割を映像中の文字表示形態の特徴を反
映した1次元色空間の分割処理の組み合わせで行う。色
空間を分割するための閾値の決定の処理量は、従来の3
次元色空間の分割閾値決定に比べ、色空間の次元が少な
い分、処理量が軽減される。最初の輝度空間の分割で
は、例えば「塩:“情景中文字の検出のための動的2値
化処理法”,信学論,D,Vol.J71−D,No.
5,pp.863−873(1988.5)」のような
処理方法を用いて、部分矩形内の平均値、あるいは判別
分析法を用いて自動的に分割の閾値を決定し、また、彩
度空間分割処理,色相空間分割処理では、それぞれ領域
内の高エッジ強度部分の近傍の画素値を用いて、それら
の平均値、あるいは判別分析法を用いて自動的に分割の
ための閾値を決定する。以上のように、本発明では、映
像中の文字の表示形態を反映した上で自動的に決定した
分割閾値で色空間を分割することにより、従来手法に比
ベ、ロバスト性の高い領域形成を行うことを可能にして
いる。
【0015】また、請求項2の発明では、文字の輪郭部
分の画素値に関して、1フレーム上では文字の形状を正
確に反映した安定的な画素値で表現されてない場合、文
字が表示されているフレーム、及び該フレームを基準と
して後の時刻のフレーム複数枚から平均化画像を作成す
る手段を用いることで、複数の画素値を平均化すること
により、文字領域に関して、滑らかに安定した輪郭形状
パターンを形成可能とする。更に、文字領域と背景領域
が分離されず、同一の領域に統合されるという従来手法
の問題点に対しても、複数のフレームに渡って、背景部
分の色が変化している場合に関しては、平均値を求める
ことで文字部分と背景部分に画素値の差を生じさせるこ
とにより、従来手法より文字領域と背景領域の分離精度
を向上させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図を
用いて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態例の装置構成
を示すブロック図である。図1中、1は文字画像複数フ
レーム入力処理部、2は複数フレーム平均化処理部、3
は表色系変換処理部、4は輝度空間分割処理部、5は彩
度グラデーション変化領域判断部、6は彩度空間分割処
理部、7は高彩度領域判断部、8は色相グラデーション
変化領域判断部、9は色相空間分割処理部、10は領域
生成結果の出力部である。
【0018】文字画像複数フレーム入力処理部1では、
カラー動画像からフレーム番号を指定された文字が表示
されたフレーム、及び該フレームの後の時刻のフレーム
を指定した枚数だけ入力し、2の複数フレーム平均化処
理部に渡す。
【0019】複数フレーム平均化処理部2では、文字画
像複数フレーム入力処理部1から入力された複数のフレ
ームにおいて、対応する画素のRGB値の平均値を求
め、RGB平均化画像を作成し、3の表色系変換処理部
に渡す。
【0020】表色系変換処理部3では、複数フレーム平
均化処理部2から入力されたRGB平均化画像のRGB
値を、色相、彩度、輝度からなるHSI表色系に変換す
る。変換の方法は、例えば「画像解析ハンドブック,東
京大学出版会,pp.485−491(1991.
1)」の方法を用いる。その変換の方法の概要は、以下
のとおりである。
【0021】RGB直交座標系において、3軸に接する
RGB立方体の主対角軸を輝度I軸とし、I=max
{R,G,B}と定義する。ここで、I軸に直交する平
面にRGB立方体を平行投影して正6角形を形成し、あ
る点Pを与えたときにその平面上での彩度SをWP/W
E(値域[0,1])で定義し、色相HをWRとWPと
の反時計回り方向角(値域[0,2π])で定義する。
ただし、Wは該平面とI軸の交点、EはWPの延長線と
正6角形の辺との交点、Rは該平面上に投影されたRG
B立方体のRの点である。まず、Iは上式で変換し、次
にI=0なら、S=0,H=不定と定める。I≠0な
ら、S=(I−i)/I,i=min{R,G,B}
(minは最小値を与える関数)と変換し、r=(I−
R)/(I−i),g=(I−G)/(I−i),b=
(I−B)/(I−i)を求めて、R=IのときにはH
=π(b−g)/3と、G=IのときにはH=π(2+
r−b)/3と、B=IのときにはH=π(4+g−
r)/3と変換する。ただし、H<0のときはHの値に
2πを加える。
【0022】こうして得られたHSI値のうち輝度Iは
4の輝度空間分割処理部へ、彩度Sは5の彩度グラデー
ション変化領域判断部、6の彩度空間分割処理部、及び
7の高彩度領域判断部へ、色相Hは8の色相グラデーシ
ョン変化領域判断部、及び9の色相空間分割処理部へそ
れぞれ渡す。
【0023】輝度空間分割処理部4では、表色系変換処
理部3で求めた輝度に関して、「塩:“情景中文字の検
出のための動的2値化処理法”,信学論,D,Vol.
J71−D,No.5,pp.863−873(198
8.5)」の方法を用いて二値化処理を行い、形成され
た各領域を構成する画素の座標値、及び属する領域のラ
ベル値を5の彩度グラデーション変化領域判断部へ渡
す。上記二値化処理の概要は、以下のとおりである。
【0024】(1)領域分割処理 入力濃淡画像gij(1≦i≦I,1≦j≦J)をM×
N個の方形領域(P×Q画素)に等分割する(ただし、
I=P×M,J=Q×N)。なお、この方形領域を以下
では部分領域あるいは単に領域と呼ぶ。
【0025】(2)閾値決定処理 分割された部分領域(m,n)毎に、その領域内の画素
の濃度ヒストグラムから閾値θmnを決定する(1≦m
≦M,1≦n≦N)。
【0026】(3)領域間補間処理 背景雑音の抑制のため、コントラスト評価値に基づく重
み値により、隣接領域間で閾値θmnを繰り返し補正す
る。ここで、コントラスト評価値cmnは、濃淡画像g
ijの部分領域(m,n)に対する標準偏差σmnと平
均μmnを用いて、cmn=σmn/μmnと定義す
る。
【0027】(4)画素間補間処理 離散的に得られた各部分領域(m,n)の閾値θmn
各部分領域の中心に与え、これらを画像全体にわたって
補間し、閾値画像tijを求める。
【0028】(5)閾値処理 入力濃淡画像gijと閾値画像tijの大小を比較し、
ij≧tijならbij=1、それ以外ならbij
0という条件式に従って2値パターンbijを得る。
【0029】彩度グラデーション変化領域判断部5で
は、輝度空間分割処理部4で形成した各領域を構成する
各画素に関して、表色系変換処理部3で求めた彩度値の
エッジ強度を算出し、彩度エッジ強度が予め設定した閾
値よりも高い画素の個数が予め設定した個数以上存在す
るという条件を満たすかどうか判断し、該条件を満たす
領域を6の彩度空間分割処理部へ渡し、該条件を満たさ
ない領域の中で、彩度平均値が予め設定した閾値以上、
且つ彩度分散値が予め設定した閾値以下という条件を満
たす領域を8の色相グラデーション変化領域判断部へ渡
す。それ以外の領域は10の出力部へ渡す。
【0030】彩度空間分割処理部6では、彩度グラデー
ション変化領域判断部5から入力された領域において、
表色系変換処理部3で求めた彩度に対して、予め設定し
た彩度空間分割のための閾値か、あるいは各領域内で彩
度エッジ強度の高い画素を中心とする近傍領域の彩度値
を用いて、それらの平均値、あるいは判別分析法を用い
て設定した値を閾値として、この値より大きい彩度値を
持つ画素から構成される高彩度領域、小さい彩度値を持
つ画素から構成される低彩度領域に細分化し、形成され
た領域を7の高彩度領域判断部へ渡す。
【0031】高彩度領域判断部7では、彩度空間分割処
理部6で形成された各領域について、表色系変換処理部
3で求めた彩度値に対して、平均値,分散値を算出し、
平均値については予め設定した閾値以上、且つ分散値に
ついては予め設定した閾値以下という条件を満たすかど
うか判断する。該条件を満たす領域は、色相グラデーシ
ョン変化領域判断部8の処理へ渡し、該条件を満たさな
い領域のうち分散値について予め設定した閾値より大き
い領域に関しては、彩度空間分割処理部6の処理を再び
行い、それ以外の領域については、以降の処理を行わ
ず、10の出力部に渡す。
【0032】色相グラデーション変化領域判断部8で
は、高彩度領域判断部7の条件を満たす領域について、
該領域内の表色系変換処理部3で求めた色相値のエッジ
強度を算出し、色相エッジ強度が予め設定した閾値より
高い画素の個数が予め設定した個数以上存在するかどう
か判断する。該条件を満たす領域は、色相空間分割処理
部9の処理へ渡し、該条件を満たさない領域は以降の処
理を行わず、10の出力部に渡す。
【0033】色相空間分割処理部9では、色相グラデー
ション変化領域判断部8で求めた画素の個数が一定個数
以上存在する場合、該領域内の表色系変換処理部3で求
めた色相値に対して、予め設定した色相空間分割のため
の閾値か、あるいは、各領域内で色相エッジ強度の高い
画素を中心とする近傍領域の色相値を用いて、それらの
平均値、あるいは判別分析法を用いて設定した値を閾値
として、色相空間を分割し、形成された領域を10の出
力部に渡す。
【0034】出力部10では前記までの処理結果の出力
を行う。
【0035】この実施形態例の実験結果を説明する。実
験に用いた動画像中の文字が表示されているフレームを
図2に示す。このフレームを先頭フレームとして10フ
レーム分に関して、複数フレーム平均化処理部2の処理
を用いて生成した平均化画像を図3に示す。平均化画像
に対し、輝度空間分割処理部4の処理により輝度による
2値化で形成された領域画像を図4に示す。この領域画
像に対し、彩度グラデーション変化領域判断部5、彩度
空間分割処理部6、高彩度領域判断部7、色相グラデー
ション変化領域判断処理部8、色相空間分割処理部9の
処理を用いて、領域内のエッジ強度を考慮しながら、彩
度,色相値による領域生成を行った結果を図5に示す。
彩度,色相空間の分割のための閾値は予め設定した値を
用いており、それぞれの彩度の閾値は0.4、色相の閾
値は、
【0036】
【数1】
【0037】の6の区間に設定した。但し、彩度と色相
の値域はそれぞれ[0.0,1.0],[0,2π]で
ある。本実施形態例により、色空間分割の際の閾値の選
択の影響が少なく安定な文字領域生成が、少ない計算量
で実現できることを確認することができた。
【0038】なお、上記実施形態例では、カラー動画像
を構成する複数のフレームの中の文字が表示されている
フレームに関して文字部分を画素連結領域として形成す
る場合を説明したが、文字画像複数フレーム入力処理部
1及び複数フレーム平均化処理部2を省くことにより、
静止カラー画像に関しても同様に文字部分を画素連結領
域として形成することが可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明によれば、
領域生成のための色空間の分割処理を、文字表示形態を
反映した1次元色空間において輝度,彩度,色相の順で
行うため、従来の手法に比ベ、少ない処理量で文字領域
を安定に形成する画像領域分割を行うことが可能とな
る。
【0040】また、動画像中の文字が表示されているフ
レームに関して、後の時刻の複数フレームを含めた平均
値を利用するようにした場合には、特に、文字部分と背
景部分に画素値の差が生じるため、従来手法より文字領
域と背景領域の分離精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の装置構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】上記実施形態例による実験に用いた動画像のフ
レームの例を示す図面代用写真である。
【図3】上記実施形態例において平均化処理した平均化
画像の例を示す図面代用写真である。
【図4】上記実施形態例における輝度空間分割処理によ
り2値化で形成した領域画像の例を示す図面代用写真で
ある。
【図5】上記実施形態例において領域内のエッジ強度を
考慮しながら彩度、色相値による領域生成を行った結果
の例を示す図面代用写真である。
【符号の説明】
1…文字画像複数フレーム入力処理部 2…複数フレーム平均化処理部 3…表色系変換処理部 4…輝度空間分割処理部 5…彩度グラデーション変化領域判断部 6…彩度空間分割処理部 7…高彩度領域判断部 8…色相グラデーション変化領域判断処理部 9…色相空間分割処理部 10…出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/64 H04N 1/40 D 9/67 F 9/77 1/46 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字が表示された画像の表色系をRGB
    表色系から色相,彩度,輝度のHSI表色系に変換する
    表色系変換処理手段と、 前記表色系変換処理手段でHSI表色系に変換された画
    像に対して輝度値に関し自動的に設定された閾値により
    輝度空間を分割することで画像を二値化する輝度空間分
    割処理手段と、 処理を行うことを決定された領域内の彩度に関して予め
    設定した閾値あるいは自動的に設定された閾値により彩
    度空間を分割することで領域を高彩度部と低彩度部に分
    割する彩度空間分割処理手段と、 処理を行うことを決定された領域内の色相に関して予め
    設定した閾値あるいは自動的に設定された閾値により色
    相空間を分割することで領域分割を行う色相空間分割処
    理手段と、 処理を行うことを決定された各領域に対して、領域内に
    色相エッジ強度の高い画素の個数が予め設定された個数
    閾値以上存在するという条件を満たすかどうかの判断を
    行い、該条件を満たす領域に対して前記色相分割処理手
    段で処理を行うことを決定する色相変化領域判断手段
    と、 前記輝度空間分割処理手段で二値化された画像の各領域
    内に彩度エッジ強度の高い画素の個数が予め設定された
    個数閾値以上存在するという条件を満たすかどうかの判
    断を行い、該条件を満たす領域に対して前記彩度空間分
    割処理手段で処理を行うことを決定し、該条件を満たさ
    ない領域の中で彩度平均値が予め設定した閾値以上、且
    つ彩度分散値が予め設定した閾値以下という条件を満た
    す領域に対して前記色相空間分割処理手段で処理を行う
    ことを決定する彩度変化領域判断手段と、 前記彩度空間分割処理手段で分割され形成された領域に
    対して領域内の彩度平均値が予め設定した閾値以上、且
    つ彩度分散値が予め設定した閾値以下という条件を満た
    すかどうかの判断を行い、該条件を満たす領域に対して
    前記色相変化領域判断手段で処理を行うことを決定し、
    彩度分散値が予め設定した閾値より大きい領域に対して
    再び前記彩度空間分割処理手段で処理を行うことを決定
    する高彩度領域判断手段と、 前記彩度変化領域判断手段、前記高彩度領域判断手段お
    よび前記色相変化領域判断手段の各々において処理を行
    うことを決定されなかった領域ならびに前記色相分割処
    理手段での画像領域分割結果を出力する手段と、 を備えることを特徴とする画像領域分割装置。
  2. 【請求項2】 カラー動画像からフレーム番号を指定さ
    れた文字が表示されたフレーム、及び当該フレームから
    後の時刻のフレームを指定した枚数だけ入力する文字画
    像複数フレーム入力手段と、 前記入力された複数フレームのRGB値平均化画像を作
    成し、表色系変換手段に文字が表示された画像として入
    力する複数フレーム平均化手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の画像領域分割
    装置。
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