JPH1066399A - 動力伝達装置,電動機およびこの動力伝達装置を用いた車輌 - Google Patents
動力伝達装置,電動機およびこの動力伝達装置を用いた車輌Info
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- JPH1066399A JPH1066399A JP22762296A JP22762296A JPH1066399A JP H1066399 A JPH1066399 A JP H1066399A JP 22762296 A JP22762296 A JP 22762296A JP 22762296 A JP22762296 A JP 22762296A JP H1066399 A JPH1066399 A JP H1066399A
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- transmission device
- power transmission
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
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- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 原動機の出力の一部を駆動軸に出力でき、必
要に応じて回生する簡略な構成を提供する。 【解決手段】 原動機50の出力軸56と駆動軸22と
の間に、複合モータ130を設ける。この複合モータ1
30は、回転磁界を形成可能なロータ132と裸導体4
0を有するかご型のロータバー134と固定子40に設
けられた三相コイル44を備える。複合モータ130
は、ロータバー134とロータ132、ロータバー13
4と三相コイル44とがそれぞれ誘導電動機を構成して
おり、簡易な構成であるにも関わらず、原動機50の回
転エネルギを駆動軸22側に出力し、あるいは三相コイ
ル44を介して回生可能である。ロータバー134の裸
導体40間の抵抗値を制御可能なフォトトランジスタP
Tを設けるなどにより、更に様々な運転制御が可能とな
る。
要に応じて回生する簡略な構成を提供する。 【解決手段】 原動機50の出力軸56と駆動軸22と
の間に、複合モータ130を設ける。この複合モータ1
30は、回転磁界を形成可能なロータ132と裸導体4
0を有するかご型のロータバー134と固定子40に設
けられた三相コイル44を備える。複合モータ130
は、ロータバー134とロータ132、ロータバー13
4と三相コイル44とがそれぞれ誘導電動機を構成して
おり、簡易な構成であるにも関わらず、原動機50の回
転エネルギを駆動軸22側に出力し、あるいは三相コイ
ル44を介して回生可能である。ロータバー134の裸
導体40間の抵抗値を制御可能なフォトトランジスタP
Tを設けるなどにより、更に様々な運転制御が可能とな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原動機の出力を負
荷に接続された駆動軸に伝達する動力伝達装置、この動
力伝達装置を構成する誘導電動機およびこの動力伝達装
置を用いた車輌に関するものである。
荷に接続された駆動軸に伝達する動力伝達装置、この動
力伝達装置を構成する誘導電動機およびこの動力伝達装
置を用いた車輌に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原動機の回転軸に二つの回転子と
コイルとを設けた複合電動機を結合し、これらのコイル
への通電を制御することで、原動機の出力のトルクを変
換して外部に出力するものが知られている(例えば、特
公昭53−58号公報に記載された「電磁継手と三相交
流電動機の結合装置」や特開昭48−1546号公報に
記載された「電磁歯車装置」など)。かかる装置では、
各コイルに通電して回転子に電磁石を形成し、この電磁
石のS,N極同士の吸引・反発の相互作用により、回転
子を回転している。この場合、回転子の回転は、外部の
多相交流の周期に同期的であり、形成される電磁石の極
数をP、多相交流の周波数をf、軸の回転数をn、とす
ると、 n=120×f/P の関係が成り立つことが知られている。
コイルとを設けた複合電動機を結合し、これらのコイル
への通電を制御することで、原動機の出力のトルクを変
換して外部に出力するものが知られている(例えば、特
公昭53−58号公報に記載された「電磁継手と三相交
流電動機の結合装置」や特開昭48−1546号公報に
記載された「電磁歯車装置」など)。かかる装置では、
各コイルに通電して回転子に電磁石を形成し、この電磁
石のS,N極同士の吸引・反発の相互作用により、回転
子を回転している。この場合、回転子の回転は、外部の
多相交流の周期に同期的であり、形成される電磁石の極
数をP、多相交流の周波数をf、軸の回転数をn、とす
ると、 n=120×f/P の関係が成り立つことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
装置では、極数Pの変更は、タップの切換による他はな
く、非連続的な調整とならざるを得ないから、動力伝達
装置として、回転数とトルクをきめ細かく制御すること
ができなかった。また、これらの装置では、スリップリ
ングなどを介して電力を回転子上のコイルに供給せざる
を得ないから、ブラシなどの摺動部を持つことになり、
装置全体の信頼性が低下するという問題があった。
装置では、極数Pの変更は、タップの切換による他はな
く、非連続的な調整とならざるを得ないから、動力伝達
装置として、回転数とトルクをきめ細かく制御すること
ができなかった。また、これらの装置では、スリップリ
ングなどを介して電力を回転子上のコイルに供給せざる
を得ないから、ブラシなどの摺動部を持つことになり、
装置全体の信頼性が低下するという問題があった。
【0004】本発明の動力伝達装置は、こうした問題を
解決し、きめ細かな出力制御を実現し、かつ電力制御を
非接触な構成により実現することを目的としてなされ、
次の構成を採った。また、本発明は、かかる動力伝達装
置に用いるのに適した誘導電動機および動力伝達装置を
用いた車輌を提供することも、その目的としている。
解決し、きめ細かな出力制御を実現し、かつ電力制御を
非接触な構成により実現することを目的としてなされ、
次の構成を採った。また、本発明は、かかる動力伝達装
置に用いるのに適した誘導電動機および動力伝達装置を
用いた車輌を提供することも、その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の動力伝達装置は、原動機の出力を負荷に接続され
た駆動軸に伝達する動力伝達装置であって、前記原動機
の出力軸に機械的に接続され、界磁を形成可能なロータ
と、前記ロータと電磁的に結合し、該ロータに対して相
対的に回転可能であって、前記駆動軸に結合されたロー
タバーと、該ロータバーと電磁的に結合した固定子コイ
ルと、該固定子コイルとの間で多相交流をやり取り可能
な多相交流駆動回路とを備えたことを要旨とする。
発明の動力伝達装置は、原動機の出力を負荷に接続され
た駆動軸に伝達する動力伝達装置であって、前記原動機
の出力軸に機械的に接続され、界磁を形成可能なロータ
と、前記ロータと電磁的に結合し、該ロータに対して相
対的に回転可能であって、前記駆動軸に結合されたロー
タバーと、該ロータバーと電磁的に結合した固定子コイ
ルと、該固定子コイルとの間で多相交流をやり取り可能
な多相交流駆動回路とを備えたことを要旨とする。
【0006】この動力伝達装置は、原動機の出力軸に機
械的に結合されたロータと、駆動軸に結合されたロータ
バーとが電磁的に結合されており、更にロータバーと固
定子コイルとが電磁的に結合されている。従って、丁度
固定子とロータとの間にロータバーが介在する構成とな
る。ここで、固定子コイルと多相交流駆動回路との間で
多相交流をやり取りすることにより、ロータバーと固定
子コイルとの間の電磁的な結合が変化し、原動機の出力
を基にして、駆動軸に所望のトルクを伝達することが可
能になる。
械的に結合されたロータと、駆動軸に結合されたロータ
バーとが電磁的に結合されており、更にロータバーと固
定子コイルとが電磁的に結合されている。従って、丁度
固定子とロータとの間にロータバーが介在する構成とな
る。ここで、固定子コイルと多相交流駆動回路との間で
多相交流をやり取りすることにより、ロータバーと固定
子コイルとの間の電磁的な結合が変化し、原動機の出力
を基にして、駆動軸に所望のトルクを伝達することが可
能になる。
【0007】かかる動力伝達装置において、前記ロータ
に、界磁を形成可能な界磁コイルを内蔵し、この界磁コ
イルと電磁的に結合可能な励磁コイルをロータ外に設け
た構成を採ることができる。この場合には、ロータとの
間で直接エネルギのやり取りを行なうことができる。
に、界磁を形成可能な界磁コイルを内蔵し、この界磁コ
イルと電磁的に結合可能な励磁コイルをロータ外に設け
た構成を採ることができる。この場合には、ロータとの
間で直接エネルギのやり取りを行なうことができる。
【0008】また、この動力伝達装置において、ロータ
バーを、前記駆動軸の軸方向に平行な複数の導体を備
え、該導体の両端にそれぞれスリップリングを備えた構
造とし、このロータバーと固定子コイルとにより、かご
型誘導機を構成することも好適である。かご型誘導機
は、同期電動機よりも構成を簡略にできるなどの利点が
得られる。また、このスリップリングに、導体間の電気
的な抵抗を変更可能な可変抵抗素子を備えれば、かご型
誘導機の特性をこの抵抗値を可変することにより、容易
に調整可能となる。
バーを、前記駆動軸の軸方向に平行な複数の導体を備
え、該導体の両端にそれぞれスリップリングを備えた構
造とし、このロータバーと固定子コイルとにより、かご
型誘導機を構成することも好適である。かご型誘導機
は、同期電動機よりも構成を簡略にできるなどの利点が
得られる。また、このスリップリングに、導体間の電気
的な抵抗を変更可能な可変抵抗素子を備えれば、かご型
誘導機の特性をこの抵抗値を可変することにより、容易
に調整可能となる。
【0009】かかる動力伝達装置は、可変抵抗素子の抵
抗値を制御して、ロータバーの出力トルクを、駆動軸に
接続された負荷に応じた値に調整するトルク調整手段を
備えるものとすることができる。ロータバーの出力トル
クを駆動軸に接続された負荷に応じた値に調整すること
により、駆動軸回転数の加速、維持、減速などを自在に
行なうことができる。
抗値を制御して、ロータバーの出力トルクを、駆動軸に
接続された負荷に応じた値に調整するトルク調整手段を
備えるものとすることができる。ロータバーの出力トル
クを駆動軸に接続された負荷に応じた値に調整すること
により、駆動軸回転数の加速、維持、減速などを自在に
行なうことができる。
【0010】また、こうした動力伝達装置において、多
相交流駆動回路を制御し、ロータバーの滑りを調整する
ことにより、駆動軸に出力されるトルクを調整する滑り
調整手段を備える構成を採ることも可能である。この場
合には、ロータバーの滑りを調整することにより、駆動
軸に出力されるトルクを調整することができる。
相交流駆動回路を制御し、ロータバーの滑りを調整する
ことにより、駆動軸に出力されるトルクを調整する滑り
調整手段を備える構成を採ることも可能である。この場
合には、ロータバーの滑りを調整することにより、駆動
軸に出力されるトルクを調整することができる。
【0011】もとより、駆動軸に出力されるトルクは、
多相交流駆動回路を制御し、固定子コイルに付与する多
相交流の周波数を調整することによっても、ロータバー
の滑りの調整を介して、制御することができる。
多相交流駆動回路を制御し、固定子コイルに付与する多
相交流の周波数を調整することによっても、ロータバー
の滑りの調整を介して、制御することができる。
【0012】本発明の動力伝達装置は、少なくとも電力
を放出可能な二次電池を備え、二次電池に蓄えられた電
力を利用して多相交流駆動回路を介して、電動機を駆動
して、駆動軸のトルクを制御する構成とすることができ
る。この構成によれば、原動機からのエネルギでは、駆
動軸側に必要とされるエネルギをまかなうことができな
いとき、二次電池に蓄えられた電力を利用して、これを
補うことができる。
を放出可能な二次電池を備え、二次電池に蓄えられた電
力を利用して多相交流駆動回路を介して、電動機を駆動
して、駆動軸のトルクを制御する構成とすることができ
る。この構成によれば、原動機からのエネルギでは、駆
動軸側に必要とされるエネルギをまかなうことができな
いとき、二次電池に蓄えられた電力を利用して、これを
補うことができる。
【0013】他方、少なくとも電力を充電可能な二次電
池を備え、固定子コイルから回生された電力を該二次電
池に蓄える構成とすることもできる。この場合には、原
動機の出力が駆動軸側が必要とするエネルギに対して余
剰なとき、これを二次電池に蓄えることができる。
池を備え、固定子コイルから回生された電力を該二次電
池に蓄える構成とすることもできる。この場合には、原
動機の出力が駆動軸側が必要とするエネルギに対して余
剰なとき、これを二次電池に蓄えることができる。
【0014】次に、本発明の誘導電動機の構成について
説明する。本発明の誘導電動機は、回転軸に機械的に接
続され、界磁を形成可能なロータと、前記ロータと電磁
的に結合し、該ロータに対して相対的に回転可能であっ
て、駆動軸に結合されたロータバーと、該ロータバーと
電磁的に結合した固定子コイルとを備え、該固定子コイ
ルとの間で多相交流をやり取り可能な多相交流駆動回路
により駆動される構成を有する。
説明する。本発明の誘導電動機は、回転軸に機械的に接
続され、界磁を形成可能なロータと、前記ロータと電磁
的に結合し、該ロータに対して相対的に回転可能であっ
て、駆動軸に結合されたロータバーと、該ロータバーと
電磁的に結合した固定子コイルとを備え、該固定子コイ
ルとの間で多相交流をやり取り可能な多相交流駆動回路
により駆動される構成を有する。
【0015】この誘導電動機は、回転軸に機械的に結合
されたロータと、駆動軸に結合されたロータバーとが電
磁的に結合されており、更にロータバーと固定子コイル
とが電磁的に結合されている。従って、丁度固定子とロ
ータとの間にロータバーが介在する構成となる。ここ
で、固定子コイルとの間で多相交流をやり取り可能な多
相交流駆動回路により駆動されることにより、ロータバ
ーと固定子コイルとの間の電磁的な結合が変化し、回転
軸側を基準として、駆動軸に所望のトルクを出力するこ
とが可能になる。
されたロータと、駆動軸に結合されたロータバーとが電
磁的に結合されており、更にロータバーと固定子コイル
とが電磁的に結合されている。従って、丁度固定子とロ
ータとの間にロータバーが介在する構成となる。ここ
で、固定子コイルとの間で多相交流をやり取り可能な多
相交流駆動回路により駆動されることにより、ロータバ
ーと固定子コイルとの間の電磁的な結合が変化し、回転
軸側を基準として、駆動軸に所望のトルクを出力するこ
とが可能になる。
【0016】かかる誘導電動機において、ロータに、界
磁を形成可能な界磁コイルを内蔵し、この界磁コイルと
電磁的に結合可能な励磁コイルを設けることも好適であ
る。この場合には、直接ロータとの間でエネルギを入出
力することができる。
磁を形成可能な界磁コイルを内蔵し、この界磁コイルと
電磁的に結合可能な励磁コイルを設けることも好適であ
る。この場合には、直接ロータとの間でエネルギを入出
力することができる。
【0017】また、この誘導電動機を、そのロータバー
が、駆動軸の軸方向に平行な複数の導体を備え、該導体
の両端にそれぞれスリップリングを備えたかご型誘導機
として構成することもできる。更に、このスリップリン
グに、導体間の電気的な抵抗を変更可能な可変抵抗素子
を備える構成も好適である。この場合には、かご型電動
機としての利点を享受しつつ、外部から容易にその特性
を可変することができる。
が、駆動軸の軸方向に平行な複数の導体を備え、該導体
の両端にそれぞれスリップリングを備えたかご型誘導機
として構成することもできる。更に、このスリップリン
グに、導体間の電気的な抵抗を変更可能な可変抵抗素子
を備える構成も好適である。この場合には、かご型電動
機としての利点を享受しつつ、外部から容易にその特性
を可変することができる。
【0018】次に、本発明の車輌について説明する。本
発明の車輌は、原動機の出力軸に結合された動力伝達装
置の出力により、車輪に結合された駆動軸を駆動する車
輌であって、前記動力伝達装置は、前記原動機の出力軸
に機械的に接続され、界磁を形成可能なロータと、前記
ロータと電磁的に結合し、該ロータに対して相対的に回
転可能であって、前記駆動軸に結合されたロータバー
と、該ロータバーと電磁的に結合した固定子コイルと、
を備え、更に車輌の運転状態を検出する運転状態検出手
段と、該検出された運転状態に基づいて、該固定子コイ
ルとの間で多相交流をやり取りする多相交流駆動回路と
を備えたことを要旨とする。
発明の車輌は、原動機の出力軸に結合された動力伝達装
置の出力により、車輪に結合された駆動軸を駆動する車
輌であって、前記動力伝達装置は、前記原動機の出力軸
に機械的に接続され、界磁を形成可能なロータと、前記
ロータと電磁的に結合し、該ロータに対して相対的に回
転可能であって、前記駆動軸に結合されたロータバー
と、該ロータバーと電磁的に結合した固定子コイルと、
を備え、更に車輌の運転状態を検出する運転状態検出手
段と、該検出された運転状態に基づいて、該固定子コイ
ルとの間で多相交流をやり取りする多相交流駆動回路と
を備えたことを要旨とする。
【0019】この車輌では、動力伝達装置が、原動機の
出力軸に機械的に結合されたロータと駆動軸に結合され
たロータバーとが電磁的に結合されており、更にロータ
バーと固定子コイルとが電磁的に結合された構成を有す
る。従って、この動力伝達装置では、丁度固定子とロー
タとの間にロータバーが介在する構成となる。ここで、
車輌の運転状態を検出し、この運転状態に基づいて、固
定子コイルと多相交流駆動回路との間で多相交流をやり
取りすることにより、ロータバーと固定子コイルとの間
の電磁的な結合が変化し、原動機の出力を基にして、駆
動軸に車輌の運転状態に応じたトルクを伝達することが
可能になる。
出力軸に機械的に結合されたロータと駆動軸に結合され
たロータバーとが電磁的に結合されており、更にロータ
バーと固定子コイルとが電磁的に結合された構成を有す
る。従って、この動力伝達装置では、丁度固定子とロー
タとの間にロータバーが介在する構成となる。ここで、
車輌の運転状態を検出し、この運転状態に基づいて、固
定子コイルと多相交流駆動回路との間で多相交流をやり
取りすることにより、ロータバーと固定子コイルとの間
の電磁的な結合が変化し、原動機の出力を基にして、駆
動軸に車輌の運転状態に応じたトルクを伝達することが
可能になる。
【0020】ここで、動力伝達装置のロータバーは、前
記回転軸に平行な複数の導体からなり、その両端にスリ
ップリングが設けられてなり、このスリップリングに
は、導体間の電気的な抵抗を変更可能な可変抵抗素子を
設ける構成とすることができる。このとき、可変抵抗素
子の抵抗値を制御して、ロータバーの出力トルクを、駆
動軸に接続された負荷に応じた値に調整するトルク調整
手段を備えるものとすれば、車輌の駆動軸に接続された
負荷に応じて動力伝達装置の特性を容易に可変すること
ができ、好適である。
記回転軸に平行な複数の導体からなり、その両端にスリ
ップリングが設けられてなり、このスリップリングに
は、導体間の電気的な抵抗を変更可能な可変抵抗素子を
設ける構成とすることができる。このとき、可変抵抗素
子の抵抗値を制御して、ロータバーの出力トルクを、駆
動軸に接続された負荷に応じた値に調整するトルク調整
手段を備えるものとすれば、車輌の駆動軸に接続された
負荷に応じて動力伝達装置の特性を容易に可変すること
ができ、好適である。
【0021】もとより、車輌の運転状態に基づいて、多
相交流駆動回路を制御し、ロータバーの滑りを調整する
ことで、駆動軸に出力されるトルクを調整するといった
構成も可能である。動力伝達装置のロータバーは誘導電
動機の構成をとるから、滑りを制御することにより、容
易にその出力を調整することができる。
相交流駆動回路を制御し、ロータバーの滑りを調整する
ことで、駆動軸に出力されるトルクを調整するといった
構成も可能である。動力伝達装置のロータバーは誘導電
動機の構成をとるから、滑りを制御することにより、容
易にその出力を調整することができる。
【0022】また、こうした車輌に、少なくとも電力を
放出可能な二次電池を搭載し、運転状態検出手段により
検出された車輌の負荷と原動機の出力とを比較し、車輌
の負荷の方が大きい場合には、この二次電池に蓄えられ
た電力を利用して電動機を駆動して、駆動軸のトルクを
増大する構成を採ることも望ましい。原動機の出力では
不足する場合に、これを補うことができる。
放出可能な二次電池を搭載し、運転状態検出手段により
検出された車輌の負荷と原動機の出力とを比較し、車輌
の負荷の方が大きい場合には、この二次電池に蓄えられ
た電力を利用して電動機を駆動して、駆動軸のトルクを
増大する構成を採ることも望ましい。原動機の出力では
不足する場合に、これを補うことができる。
【0023】他方、少なくとも電力を充電可能な二次電
池を車載し、運転状態検出手段により検出された車輌の
負荷と原動機の出力とを比較し、車輌の負荷の方が小さ
い場合には、電動機から電力を回生し、この二次電池に
蓄える構成とすることも望ましい。この場合には、原動
機の余剰のエネルギを二次電池に蓄えることができ、エ
ネルギの利用効率が向上する。
池を車載し、運転状態検出手段により検出された車輌の
負荷と原動機の出力とを比較し、車輌の負荷の方が小さ
い場合には、電動機から電力を回生し、この二次電池に
蓄える構成とすることも望ましい。この場合には、原動
機の余剰のエネルギを二次電池に蓄えることができ、エ
ネルギの利用効率が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施例の形態としての動力
伝達装置20およびその駆動回路の概略構成を示す構成
図、図2は図1の動力伝達装置20を搭載する車両の概
略構成を示す構成図である。説明の都合上、まず図3を
用いて、車両全体の構成から説明する。
する。図1は本発明の第1の実施例の形態としての動力
伝達装置20およびその駆動回路の概略構成を示す構成
図、図2は図1の動力伝達装置20を搭載する車両の概
略構成を示す構成図である。説明の都合上、まず図3を
用いて、車両全体の構成から説明する。
【0025】図2に示すように、この車両には、動力源
である原動機50としてガソリンにより運転されるガソ
リンエンジンが備えられている。この原動機50は、吸
気系からスロットルバルブ66を介して吸入した空気と
燃料噴射弁51から噴射されたガソリンとの混合気を燃
焼室52に吸入し、この混合気の爆発により押し下げら
れるピストン54の運動をクランクシャフト56の回転
運動に変換する。ここで、スロットルバルブ66はモー
タ68により開閉駆動される。点火プラグ62は、イグ
ナイタ58からディストリビュータ60を介して導かれ
た高電圧によって電気火花を形成し、混合気はその電気
火花によって点火されて爆発燃焼する。
である原動機50としてガソリンにより運転されるガソ
リンエンジンが備えられている。この原動機50は、吸
気系からスロットルバルブ66を介して吸入した空気と
燃料噴射弁51から噴射されたガソリンとの混合気を燃
焼室52に吸入し、この混合気の爆発により押し下げら
れるピストン54の運動をクランクシャフト56の回転
運動に変換する。ここで、スロットルバルブ66はモー
タ68により開閉駆動される。点火プラグ62は、イグ
ナイタ58からディストリビュータ60を介して導かれ
た高電圧によって電気火花を形成し、混合気はその電気
火花によって点火されて爆発燃焼する。
【0026】この原動機50の運転は、電子制御ユニッ
ト(以下、EFIECUと呼ぶ)70により制御されて
いる。EFIECU70には、原動機50の運転状態を
示す種々のセンサが接続されている。例えば、スロット
ルバルブ66の開度を検出するスロットルポジションセ
ンサ67や、原動機の50の負荷を検出する吸気管負圧
センサ72、原動機50の水温を検出する水温センサ7
4、ディストリビュータ60に設けられクランクシャフ
ト56の回転数と回転角度を検出する回転数センサ76
及び回転角度センサ78などである。なお、EFIEC
U70には、この他、例えばイグニッションキーの状態
STを検出するスタータスイッチ79なども接続されて
いるが、その他のセンサ,スイッチなどの図示は省略し
た。
ト(以下、EFIECUと呼ぶ)70により制御されて
いる。EFIECU70には、原動機50の運転状態を
示す種々のセンサが接続されている。例えば、スロット
ルバルブ66の開度を検出するスロットルポジションセ
ンサ67や、原動機の50の負荷を検出する吸気管負圧
センサ72、原動機50の水温を検出する水温センサ7
4、ディストリビュータ60に設けられクランクシャフ
ト56の回転数と回転角度を検出する回転数センサ76
及び回転角度センサ78などである。なお、EFIEC
U70には、この他、例えばイグニッションキーの状態
STを検出するスタータスイッチ79なども接続されて
いるが、その他のセンサ,スイッチなどの図示は省略し
た。
【0027】原動機50のクランクシャフト56は、動
力伝達装置20を介して駆動軸22に結合されている。
駆動軸22はディファレンシャルギヤ24に結合されて
おり、駆動軸22から出力されるトルクは最終的に左右
の駆動輪26,28に伝達される。動力伝達装置20
は、制御装置80により制御されている。制御装置80
の構成は後で詳述するが、内部には制御CPUが備えら
れており、シフトレバー82に設けられたシフトポジシ
ョンセンサ84やアクセルペダル64に設けられたアク
セルペダルポジションセンサ65、あるいはブレーキペ
ダル69の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジシ
ョンセンサ69aなども接続されている。また、制御装
置80は、上述したEFIECU70と通信により、種
々の情報をやり取りしている。
力伝達装置20を介して駆動軸22に結合されている。
駆動軸22はディファレンシャルギヤ24に結合されて
おり、駆動軸22から出力されるトルクは最終的に左右
の駆動輪26,28に伝達される。動力伝達装置20
は、制御装置80により制御されている。制御装置80
の構成は後で詳述するが、内部には制御CPUが備えら
れており、シフトレバー82に設けられたシフトポジシ
ョンセンサ84やアクセルペダル64に設けられたアク
セルペダルポジションセンサ65、あるいはブレーキペ
ダル69の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジシ
ョンセンサ69aなども接続されている。また、制御装
置80は、上述したEFIECU70と通信により、種
々の情報をやり取りしている。
【0028】動力伝達装置20の構成について説明す
る。図1に示すように、動力伝達装置20は、動力を発
生する原動機50に結合され、車軸22に動力を出力す
るものであって、複合モータ30として実現されてい
る。この複合モータ30は、原動機50のクランクシャ
フト56の一端に機械的に結合されたロータ32、この
ロータ32に対して相対的に回転可能であり駆動軸22
に結合されたロータバー34、ロータバー34の外周に
位置する固定子36から構成されている。また、原動機
50の回転数θeを検出する回転数センサ57がクラン
クシャフト56に、駆動軸22の回転数θdを検出する
回転数センサ59が駆動軸22に、それぞれ設けられて
いる。
る。図1に示すように、動力伝達装置20は、動力を発
生する原動機50に結合され、車軸22に動力を出力す
るものであって、複合モータ30として実現されてい
る。この複合モータ30は、原動機50のクランクシャ
フト56の一端に機械的に結合されたロータ32、この
ロータ32に対して相対的に回転可能であり駆動軸22
に結合されたロータバー34、ロータバー34の外周に
位置する固定子36から構成されている。また、原動機
50の回転数θeを検出する回転数センサ57がクラン
クシャフト56に、駆動軸22の回転数θdを検出する
回転数センサ59が駆動軸22に、それぞれ設けられて
いる。
【0029】各モータの概略構成について、複合モータ
30の断面図である図3により説明する。複合モータ3
0は、図3に示すように、ロータ32の外周面に一対の
永久磁石37,38を備える。このロータ32は、無方
向性電磁鋼板の薄板を積層することにより形成されてい
る。また、ロータバー34は、かご型電動機におけるか
ご型巻線と同じものであり、鉄心表面の24個の溝に裸
導体(実施例ではアルミニウム)40を入れ、その両端
を短絡環41によって短絡した構成を有する。ロータバ
ー34の外見を、図4に示した。
30の断面図である図3により説明する。複合モータ3
0は、図3に示すように、ロータ32の外周面に一対の
永久磁石37,38を備える。このロータ32は、無方
向性電磁鋼板の薄板を積層することにより形成されてい
る。また、ロータバー34は、かご型電動機におけるか
ご型巻線と同じものであり、鉄心表面の24個の溝に裸
導体(実施例ではアルミニウム)40を入れ、その両端
を短絡環41によって短絡した構成を有する。ロータバ
ー34の外見を、図4に示した。
【0030】固定子36には、図3に示すように、24
本のティース42が設けられており、このティース42
間のスロット43には、回転磁界を形成する三相コイル
44が巻回されている。この固定子36も、無方向性電
磁鋼板の薄板を積層することで形成されている。この三
相コイル44に通電される三相交流により回転磁界が形
成される。固定子36とロータバー34およびロータ3
2との距離は、この回転磁界が、ロータバー34のみな
らず、ロータ32の永久磁石37,38とも相互作用を
生じる程度の距離とされている。
本のティース42が設けられており、このティース42
間のスロット43には、回転磁界を形成する三相コイル
44が巻回されている。この固定子36も、無方向性電
磁鋼板の薄板を積層することで形成されている。この三
相コイル44に通電される三相交流により回転磁界が形
成される。固定子36とロータバー34およびロータ3
2との距離は、この回転磁界が、ロータバー34のみな
らず、ロータ32の永久磁石37,38とも相互作用を
生じる程度の距離とされている。
【0031】ロータ32上の永久磁石37,38が形成
する磁界と固定子36上の三相コイル44が形成する回
転磁界とロータバー34における裸導体40を流れる電
流の作用により、ロータ32とロータバー34は種々の
振る舞いを示す。複合モータ30の制御の詳細について
は、後で詳しく説明する。
する磁界と固定子36上の三相コイル44が形成する回
転磁界とロータバー34における裸導体40を流れる電
流の作用により、ロータ32とロータバー34は種々の
振る舞いを示す。複合モータ30の制御の詳細について
は、後で詳しく説明する。
【0032】次に、複合モータ30を駆動・制御する制
御装置80およびその駆動回路について説明する。制御
装置80は、複合モータ30を駆動する駆動回路91、
駆動回路91を制御する制御CPU90、二次電池であ
るバッテリ94から構成されている。制御CPU90
は、1チップマイクロプロセッサであり、内部に、ワー
ク用のRAM90a、処理プログラムを記憶したROM
90b、入出力ポート(図示せず)及びEFIECU7
0と通信を行なうシリアル通信ポート(図示せず)を備
える。この制御CPU90には、回転数センサ57から
のエンジン回転角度θe、回転数センサ59からの駆動
軸回転角度θd、アクセルペダルポジションセンサ65
からのアクセルペダルポジション(アクセルペダルの踏
込量)AP、シフトポジションセンサ84からのシフト
ポジションSP、駆動回路91に設けられた2つの電流
検出器95,96からの電流値Iu,Iv、バッテリ9
4の残容量を検出する残容量検出器99からの残容量B
RMなどが、入力ポートを介して入力されている。なお、
残容量検出器99は、バッテリ94の電解液の比重また
はバッテリ94の全体の重量を測定して残容量を検出す
るものや、充電・放電の電流値と時間を演算して残容量
を検出するものや、バッテリの端子間を瞬間的にショー
トさせて電流を流し内部抵抗を測ることにより残容量を
検出するものなどが知られている。
御装置80およびその駆動回路について説明する。制御
装置80は、複合モータ30を駆動する駆動回路91、
駆動回路91を制御する制御CPU90、二次電池であ
るバッテリ94から構成されている。制御CPU90
は、1チップマイクロプロセッサであり、内部に、ワー
ク用のRAM90a、処理プログラムを記憶したROM
90b、入出力ポート(図示せず)及びEFIECU7
0と通信を行なうシリアル通信ポート(図示せず)を備
える。この制御CPU90には、回転数センサ57から
のエンジン回転角度θe、回転数センサ59からの駆動
軸回転角度θd、アクセルペダルポジションセンサ65
からのアクセルペダルポジション(アクセルペダルの踏
込量)AP、シフトポジションセンサ84からのシフト
ポジションSP、駆動回路91に設けられた2つの電流
検出器95,96からの電流値Iu,Iv、バッテリ9
4の残容量を検出する残容量検出器99からの残容量B
RMなどが、入力ポートを介して入力されている。なお、
残容量検出器99は、バッテリ94の電解液の比重また
はバッテリ94の全体の重量を測定して残容量を検出す
るものや、充電・放電の電流値と時間を演算して残容量
を検出するものや、バッテリの端子間を瞬間的にショー
トさせて電流を流し内部抵抗を測ることにより残容量を
検出するものなどが知られている。
【0033】また、制御CPU90からは、駆動回路9
1に設けられたスイッチング素子である6個のトランジ
スタTr1ないしTr6を駆動する制御信号SW1が出
力されている。駆動回路91内の6個のトランジスタT
r1ないしTr6は、トランジスタインバータを構成し
ており、それぞれ、一対の電源ラインP1,P2に対し
てソース側とシンク側となるよう2個ずつペアで配置さ
れ、その接続点に、複合モータ30の三相コイル(UV
W)44の各々が、接続されている。電源ラインP1,
P2は、バッテリ94のプラス側とマイナス側に、それ
ぞれ接続されているから、制御CPU90により対をな
すトランジスタTr1ないしTr6のオン時間の割合を
制御信号SW1により順次制御し、各コイル44に流れ
る電流を、PWM制御によって擬似的な正弦波にする
と、三相コイル44により、回転磁界が形成される。
1に設けられたスイッチング素子である6個のトランジ
スタTr1ないしTr6を駆動する制御信号SW1が出
力されている。駆動回路91内の6個のトランジスタT
r1ないしTr6は、トランジスタインバータを構成し
ており、それぞれ、一対の電源ラインP1,P2に対し
てソース側とシンク側となるよう2個ずつペアで配置さ
れ、その接続点に、複合モータ30の三相コイル(UV
W)44の各々が、接続されている。電源ラインP1,
P2は、バッテリ94のプラス側とマイナス側に、それ
ぞれ接続されているから、制御CPU90により対をな
すトランジスタTr1ないしTr6のオン時間の割合を
制御信号SW1により順次制御し、各コイル44に流れ
る電流を、PWM制御によって擬似的な正弦波にする
と、三相コイル44により、回転磁界が形成される。
【0034】以上構成を説明した動力伝達装置20の動
作について説明する。図5は、本実施例の動力伝達装置
20や原動機を運転する運転制御ルーチンを示すフロー
チャートである。図示するように、まず制御装置80
は、車輌の運転状態を入力する処理を行なう(ステップ
S100)。車輌の運転状態とは、例えばアクセルペダ
ルポジションセンサ65から読み込んだアクセルペダル
64の操作量や原動機50の回転角度θdなど、車輌の
運転状態を表わしている諸量である。続いて、入力した
運転状態に基づいて、運転モードを決定する処理を行な
い(ステップS110)、決定した運転モードに従っ
て、原動機50や複合モータ30を運転する処理を行な
う(ステップS120)。本実施例で実現可能な運転モ
ードを図6に示す。図6は、原動機50と組み合わせ
て、動力伝達装置20における複合モータ30の動作状
態の組み合わせを示す説明図である。第1の実施の形態
では、動力伝達装置20において、制御装置80が可変
できる対象は、原動機50の運転または停止と、三相コ
イル44への送電またはその停止(オフ)である。原動
機50の運転または停止は、実際には、EFIECU7
0を介して行なわれる。第1の実施の形態では、図6に
示した3つの運転モードが実現可能である。以下、これ
らの運転モードについて説明する。
作について説明する。図5は、本実施例の動力伝達装置
20や原動機を運転する運転制御ルーチンを示すフロー
チャートである。図示するように、まず制御装置80
は、車輌の運転状態を入力する処理を行なう(ステップ
S100)。車輌の運転状態とは、例えばアクセルペダ
ルポジションセンサ65から読み込んだアクセルペダル
64の操作量や原動機50の回転角度θdなど、車輌の
運転状態を表わしている諸量である。続いて、入力した
運転状態に基づいて、運転モードを決定する処理を行な
い(ステップS110)、決定した運転モードに従っ
て、原動機50や複合モータ30を運転する処理を行な
う(ステップS120)。本実施例で実現可能な運転モ
ードを図6に示す。図6は、原動機50と組み合わせ
て、動力伝達装置20における複合モータ30の動作状
態の組み合わせを示す説明図である。第1の実施の形態
では、動力伝達装置20において、制御装置80が可変
できる対象は、原動機50の運転または停止と、三相コ
イル44への送電またはその停止(オフ)である。原動
機50の運転または停止は、実際には、EFIECU7
0を介して行なわれる。第1の実施の形態では、図6に
示した3つの運転モードが実現可能である。以下、これ
らの運転モードについて説明する。
【0035】(1)原動機50の出力のみで駆動軸22
を運転するモード このモードでは、原動機50を運転し、三相コイル44
への送電をオフする。この場合には、クランクシャフト
56を介してロータ32が回転される。ロータ32の表
面には、永久磁石37,38が固定されているので、ロ
ータ32の回転により回転磁界が発生し、かご型のロー
タバー34は、誘導機の動作原理に従い回転する。図7
に、かご型誘導機における滑り率Sと出力トルクTとの
関係を例示した。図示するように、かご型誘導機におい
ては、負荷と釣り合うトルクが得られる滑り率Sで運転
されることになる。なお、滑り率S=1とは、誘導電動
機が、同期速度で運転されている状態をいう。
を運転するモード このモードでは、原動機50を運転し、三相コイル44
への送電をオフする。この場合には、クランクシャフト
56を介してロータ32が回転される。ロータ32の表
面には、永久磁石37,38が固定されているので、ロ
ータ32の回転により回転磁界が発生し、かご型のロー
タバー34は、誘導機の動作原理に従い回転する。図7
に、かご型誘導機における滑り率Sと出力トルクTとの
関係を例示した。図示するように、かご型誘導機におい
ては、負荷と釣り合うトルクが得られる滑り率Sで運転
されることになる。なお、滑り率S=1とは、誘導電動
機が、同期速度で運転されている状態をいう。
【0036】(2)複合モータ30によるアシストを受
けて運転するモード このモードでは、原動機50を運転し、かつ三相コイル
44に送電を行なう。三相コイル44の送電は、実際に
は、回転数センサ59により検出した駆動軸の回転角度
θdに基づき、ロータバー34の回転数に応じた回転磁
界が三相コイル44に生じるように行なう。三相コイル
44の回転磁界によりロータバー34は直接駆動され、
駆動軸22の回転は、複合モータ30によりアシストさ
れることになる。この結果、駆動軸22は、原動機50
の出力するトルク以上のトルクにより回転される。この
場合、複合モータ30を回転するエネルギは、バッテリ
94から供給される。固定子側の三相コイル44の電圧
を高くした場合の複合モータ30の出力トルクTの変化
の様子を図8に示した。滑り率Sにより最大トルクを得
るものとしても、負荷より小さなトルクしか得られない
場合には、三相コイル44に印可する電圧(実際には、
トランジスタTr1ないしTr6のデューティ)を可変
することにより、動力伝達装置20全体の出力トルクT
を増加するのである。
けて運転するモード このモードでは、原動機50を運転し、かつ三相コイル
44に送電を行なう。三相コイル44の送電は、実際に
は、回転数センサ59により検出した駆動軸の回転角度
θdに基づき、ロータバー34の回転数に応じた回転磁
界が三相コイル44に生じるように行なう。三相コイル
44の回転磁界によりロータバー34は直接駆動され、
駆動軸22の回転は、複合モータ30によりアシストさ
れることになる。この結果、駆動軸22は、原動機50
の出力するトルク以上のトルクにより回転される。この
場合、複合モータ30を回転するエネルギは、バッテリ
94から供給される。固定子側の三相コイル44の電圧
を高くした場合の複合モータ30の出力トルクTの変化
の様子を図8に示した。滑り率Sにより最大トルクを得
るものとしても、負荷より小さなトルクしか得られない
場合には、三相コイル44に印可する電圧(実際には、
トランジスタTr1ないしTr6のデューティ)を可変
することにより、動力伝達装置20全体の出力トルクT
を増加するのである。
【0037】(3)車輌走行中のエンジン始動モード このモードでは、車輌は走行しており、駆動軸22、ひ
いてはロータバー34は回転している。ロータバー34
の回転により、永久磁石37,38を備えたロータ32
も回転しており、原動機50のクランクシャフト56回
転している。この状態で、EFIECU70から、燃料
噴射弁51の開弁信号やイグナイタ58の作動信号など
が出力されると、原動機50は始動する。
いてはロータバー34は回転している。ロータバー34
の回転により、永久磁石37,38を備えたロータ32
も回転しており、原動機50のクランクシャフト56回
転している。この状態で、EFIECU70から、燃料
噴射弁51の開弁信号やイグナイタ58の作動信号など
が出力されると、原動機50は始動する。
【0038】以上説明した第1の実施の形態の動力伝達
装置20によれば、かご型誘導機の構成を用い、原動機
50の出力を容易にアシストすることができる。しか
も、かご型誘導機の構成を用いているので、構成が極め
て簡易なものになるという利点がある。ロータ32に対
して相対的に回転するロータバー34に通電を行なう必
要がなく、スリップリングや差動トランスといった部品
を備える必要がない。このため、構成が簡易で、信頼性
が高いという利点が得られる。
装置20によれば、かご型誘導機の構成を用い、原動機
50の出力を容易にアシストすることができる。しか
も、かご型誘導機の構成を用いているので、構成が極め
て簡易なものになるという利点がある。ロータ32に対
して相対的に回転するロータバー34に通電を行なう必
要がなく、スリップリングや差動トランスといった部品
を備える必要がない。このため、構成が簡易で、信頼性
が高いという利点が得られる。
【0039】なお、上記構成では、原動機50が運転さ
れていてかつ駆動軸22が回転していない状態(アイド
ル状態)にすることができないが、図示しないクラッチ
などにより駆動軸22を固定する構成を設ければ良い。
この場合には、ロータ32の回転により、三相コイル4
4には起電力が誘導されるので、駆動回路91のトラン
ジスタTr1ないしTr6をオン・オフして、電力を三
相コイル44から回生し、バッテリ94を充電すること
も可能である。
れていてかつ駆動軸22が回転していない状態(アイド
ル状態)にすることができないが、図示しないクラッチ
などにより駆動軸22を固定する構成を設ければ良い。
この場合には、ロータ32の回転により、三相コイル4
4には起電力が誘導されるので、駆動回路91のトラン
ジスタTr1ないしTr6をオン・オフして、電力を三
相コイル44から回生し、バッテリ94を充電すること
も可能である。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態における概略構成を図9に
示す。この実施の形態では、第1の実施の形態と比べ
て、次の点が相違する。なお、第1の実施の形態と同一
の部材については、同一の符号を用いて図示・説明す
る。
説明する。第2の実施の形態における概略構成を図9に
示す。この実施の形態では、第1の実施の形態と比べ
て、次の点が相違する。なお、第1の実施の形態と同一
の部材については、同一の符号を用いて図示・説明す
る。
【0041】(A)動力伝達装置120は、永久磁石3
7,38を備えた第1の実施の形態の複合モータ30に
代えて、ロータ励磁コイル133とロータフィールドコ
イル135を備えた複合モータ130を採用した。この
複合モータ130は、図10に示すように、ロータ13
2が永久磁石37,38に代えて、ロータフィールドコ
イル135を備える。また、ロータ励磁コイル133
が、ロータ132の外周に設けられている。このロータ
フィールドコイル135は、カップリングコイル133
aと結合されている。カップリングコイル133aは、
励磁コイル133と電磁的に結合し、励磁コイル133
に交流電流を流すことにより、フィールドコイル135
に電流を流すことが可能となっている。複合モータ13
0における固定子のティースなどの構成は、第1の実施
の形態と同一である。
7,38を備えた第1の実施の形態の複合モータ30に
代えて、ロータ励磁コイル133とロータフィールドコ
イル135を備えた複合モータ130を採用した。この
複合モータ130は、図10に示すように、ロータ13
2が永久磁石37,38に代えて、ロータフィールドコ
イル135を備える。また、ロータ励磁コイル133
が、ロータ132の外周に設けられている。このロータ
フィールドコイル135は、カップリングコイル133
aと結合されている。カップリングコイル133aは、
励磁コイル133と電磁的に結合し、励磁コイル133
に交流電流を流すことにより、フィールドコイル135
に電流を流すことが可能となっている。複合モータ13
0における固定子のティースなどの構成は、第1の実施
の形態と同一である。
【0042】(B)動力伝達装置120を制御する制御
装置180は、第1の実施の形態の第1の駆動回路91
の構成に加えて、第1の駆動回路91と同一の構成を有
する第2の駆動回路92を備える。第2の駆動回路92
も、そのソースラインとシンクラインがバッテリ94の
両極に結合されており、その間に2個一組のトランジス
タTr11ないしTr16を備える。2個一組のトラン
ジスタTr11ないしTr16のエミクタとコレクタの
結合点には、ロータ励磁コイル133の三相u,v,w
が結合されている。また、励磁コイル133のu相およ
びv相の電流を検出する電流検出器97,98も設けら
れている。トランジスタTr11ないしTr16のオン
・オフを制御する制御信号SW2が制御CPU90から
各トランジスタTr11ないしTr16に接続されてい
る。
装置180は、第1の実施の形態の第1の駆動回路91
の構成に加えて、第1の駆動回路91と同一の構成を有
する第2の駆動回路92を備える。第2の駆動回路92
も、そのソースラインとシンクラインがバッテリ94の
両極に結合されており、その間に2個一組のトランジス
タTr11ないしTr16を備える。2個一組のトラン
ジスタTr11ないしTr16のエミクタとコレクタの
結合点には、ロータ励磁コイル133の三相u,v,w
が結合されている。また、励磁コイル133のu相およ
びv相の電流を検出する電流検出器97,98も設けら
れている。トランジスタTr11ないしTr16のオン
・オフを制御する制御信号SW2が制御CPU90から
各トランジスタTr11ないしTr16に接続されてい
る。
【0043】第2の実施の形態における動力伝達装置1
20のその他の構成および制御装置80による処理の内
容は、第1の実施の形態と同様である。かかる動力伝達
装置120では、図11に示した5つの運転モードを実
現することができる。この5つの運転モードのうち、
(1)(2)(3)の3つは、第1の実施の形態とほぼ
同一の運転モードである。即ち、第1の実施の形態で
は、ロータ32は永久磁石37,38を備え、永久磁石
による回転磁界を利用したが、この実施の形態では、ロ
ータ励磁コイル133に通電することにより、ロータフ
ィールドコイル135をオンとし、永久磁石による回転
磁界に代えているのである。もとより、この実施の形態
では、励磁コイル133に通電する電流の強度を代える
ことにより、ロータフィールドコイル135による磁界
の強さを変えることができるので、第1の実施の形態と
比べると、例えばパワーアシストのアシスト量の制御
を、励磁コイル133への通電を制御することにより行
なうことができるなど、制御の自由度が高いという利点
が得られる。また、図12に示すように、三相コイルに
通電する交流の周波数を代えることによっても複合モー
タ130の出力トルクを変えることができる。したがっ
て、交流の周波数を変えることによっても、原動機50
の出力と複合モータ130の出力とを加えたものを、負
荷とバランスさせることができる。
20のその他の構成および制御装置80による処理の内
容は、第1の実施の形態と同様である。かかる動力伝達
装置120では、図11に示した5つの運転モードを実
現することができる。この5つの運転モードのうち、
(1)(2)(3)の3つは、第1の実施の形態とほぼ
同一の運転モードである。即ち、第1の実施の形態で
は、ロータ32は永久磁石37,38を備え、永久磁石
による回転磁界を利用したが、この実施の形態では、ロ
ータ励磁コイル133に通電することにより、ロータフ
ィールドコイル135をオンとし、永久磁石による回転
磁界に代えているのである。もとより、この実施の形態
では、励磁コイル133に通電する電流の強度を代える
ことにより、ロータフィールドコイル135による磁界
の強さを変えることができるので、第1の実施の形態と
比べると、例えばパワーアシストのアシスト量の制御
を、励磁コイル133への通電を制御することにより行
なうことができるなど、制御の自由度が高いという利点
が得られる。また、図12に示すように、三相コイルに
通電する交流の周波数を代えることによっても複合モー
タ130の出力トルクを変えることができる。したがっ
て、交流の周波数を変えることによっても、原動機50
の出力と複合モータ130の出力とを加えたものを、負
荷とバランスさせることができる。
【0044】他の運転モードについて説明する。 (4)減速運転モード このモードは、原動機50を運転し、ロータ励磁コイル
133への通電を行なわず、即ちロータフィールドコイ
ル135をオフとする。このとき、車輌が走行中であれ
ば、駆動軸22は回転しており、かご型のロータバー1
34も回転している。そこで、固定子36の三相コイル
44に接続された第1の駆動回路91のトランジスタT
r1ないしTr6を、駆動軸22の回転に同期してオン
・オフすると、三相コイル44に誘導された電力をバッ
テリ94に回生することができる。このとき、ロータバ
ー134の裸導体に電流が流れ、ロータ132のロータ
フィールドコイル135と間で相互作用を生じる。この
結果、原動機50の出力するエネルギは、ロータ132
からロータバー134を介して駆動軸22に伝達される
ことになり、結局車輌の減速によるエネルギと原動機5
0の出力とが回生されることになる。なお、原動機50
を停止していても、複合モータ130側からロータ13
2が受ける力を原動機50のクランクシャフト56の静
止摩擦力以下に制御しながら減速を行なうのであれば、
原動機50を逆回転することがないから、原動機50を
停止したまま制動を行なうことができる。この場合に
は、制動によるエネルギのみを回生する運転モードとな
る。
133への通電を行なわず、即ちロータフィールドコイ
ル135をオフとする。このとき、車輌が走行中であれ
ば、駆動軸22は回転しており、かご型のロータバー1
34も回転している。そこで、固定子36の三相コイル
44に接続された第1の駆動回路91のトランジスタT
r1ないしTr6を、駆動軸22の回転に同期してオン
・オフすると、三相コイル44に誘導された電力をバッ
テリ94に回生することができる。このとき、ロータバ
ー134の裸導体に電流が流れ、ロータ132のロータ
フィールドコイル135と間で相互作用を生じる。この
結果、原動機50の出力するエネルギは、ロータ132
からロータバー134を介して駆動軸22に伝達される
ことになり、結局車輌の減速によるエネルギと原動機5
0の出力とが回生されることになる。なお、原動機50
を停止していても、複合モータ130側からロータ13
2が受ける力を原動機50のクランクシャフト56の静
止摩擦力以下に制御しながら減速を行なうのであれば、
原動機50を逆回転することがないから、原動機50を
停止したまま制動を行なうことができる。この場合に
は、制動によるエネルギのみを回生する運転モードとな
る。
【0045】(5)後退、微動などの運転モード このモードでは、ロータ励磁コイル133への通電はオ
フとし、フィールドコイル135もオフとする。その上
で、原動機50を運転もしくは停止し、複合モータ13
0の三相コイル44に送電する。この運転モードでは、
結局複合モータ130のみにより駆動軸22が回転され
ることになる。したがって、三相コイル44へ送電する
際、通常の回転方向に応じて三相交流を流せば、駆動軸
22は正転して車輌は微速前進し、反対方向に三相交流
を流せば、駆動軸22は逆転して、車輌は後退すること
になる。なお、このモードで、原動機50を運転すれ
ば、ロータ132は、かご型のロータバー134の内部
で回転するから、ロータ励磁コイル133から電力を回
生することも可能である。
フとし、フィールドコイル135もオフとする。その上
で、原動機50を運転もしくは停止し、複合モータ13
0の三相コイル44に送電する。この運転モードでは、
結局複合モータ130のみにより駆動軸22が回転され
ることになる。したがって、三相コイル44へ送電する
際、通常の回転方向に応じて三相交流を流せば、駆動軸
22は正転して車輌は微速前進し、反対方向に三相交流
を流せば、駆動軸22は逆転して、車輌は後退すること
になる。なお、このモードで、原動機50を運転すれ
ば、ロータ132は、かご型のロータバー134の内部
で回転するから、ロータ励磁コイル133から電力を回
生することも可能である。
【0046】この実施の形態によれば、第1の形態の効
果に加えて、ロータ132側の界磁の強さを自由に制御
することができ、動力伝達装置120により多様な動力
伝達を実現することができる。したがって、実現できる
運転モードの幅を広くすることができる。また、減速時
などに電力を回生することができるので、車輌としての
トータルなエネルギ消費を低減することができる。な
お、この実施の形態では、三相コイル44のU相および
V相に流れる電流を電流検出器95,96により、また
ロータ励磁コイル133のu相およびv相に流れる電流
を電流検出器97,98により、各々検出しているが、
誘導電動機では、滑りにより出力を制御しているので、
各相コイルに流れる電流を検出しなくても、その運転を
制御することも可能である。
果に加えて、ロータ132側の界磁の強さを自由に制御
することができ、動力伝達装置120により多様な動力
伝達を実現することができる。したがって、実現できる
運転モードの幅を広くすることができる。また、減速時
などに電力を回生することができるので、車輌としての
トータルなエネルギ消費を低減することができる。な
お、この実施の形態では、三相コイル44のU相および
V相に流れる電流を電流検出器95,96により、また
ロータ励磁コイル133のu相およびv相に流れる電流
を電流検出器97,98により、各々検出しているが、
誘導電動機では、滑りにより出力を制御しているので、
各相コイルに流れる電流を検出しなくても、その運転を
制御することも可能である。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。第3の実施の形態は、第2の形態とほぼ同様
のハード構成を用いるが、ロータバー234の構成が異
なる。ロータバー234の構成を図13に示した。図示
するように、このロータバー234に、裸導体40を電
気的に結合する短絡環41に代えて、絶縁環241を用
い、裸導体40間にフォトトランジスタPTを接続して
いる。このフォトトランジスタPTに向き合う位置に発
光ダイオードLEDが設けられており、発光ダイオード
LEDの点灯を制御することにより、裸導体40間の抵
抗値を可変することができる。発光ダイオードLED
は、制御装置280の制御CPU290の出力ポートに
接続されているから、この実施の形態では、制御装置2
80は、第2の実施の形態において制御可能であった要
素(原動機50の運転状態、ロータ励磁コイル133へ
の送電の有無、固定子36の三相コイル44への送電の
有無)に加えて、かご型誘導機における裸導体間の抵抗
値Rを可変することができる。誘導電動機では、回転子
側の電流の流れ易さ、即ち抵抗値Rを可変することによ
り、図14に示したように、同じ滑り率Sであっても、
モータの出力トルクTを可変することができる。従っ
て、制御装置280は、発光ダイオードLEDの発光状
態を制御して、フォトトランジスタPTの状態を制御す
ることにより、誘導電動機としての出力トルクを自由に
制御することができる。なお、フォトトランジスタPT
は、スイッチング素子として用いてそのオン・オフのデ
ューティを制御することにより、抵抗値Rを可変するも
のとしても良い、照射光量に応じて電流の流れ易さが変
わるリニアな領域を利用して制御を行なっても良い。
説明する。第3の実施の形態は、第2の形態とほぼ同様
のハード構成を用いるが、ロータバー234の構成が異
なる。ロータバー234の構成を図13に示した。図示
するように、このロータバー234に、裸導体40を電
気的に結合する短絡環41に代えて、絶縁環241を用
い、裸導体40間にフォトトランジスタPTを接続して
いる。このフォトトランジスタPTに向き合う位置に発
光ダイオードLEDが設けられており、発光ダイオード
LEDの点灯を制御することにより、裸導体40間の抵
抗値を可変することができる。発光ダイオードLED
は、制御装置280の制御CPU290の出力ポートに
接続されているから、この実施の形態では、制御装置2
80は、第2の実施の形態において制御可能であった要
素(原動機50の運転状態、ロータ励磁コイル133へ
の送電の有無、固定子36の三相コイル44への送電の
有無)に加えて、かご型誘導機における裸導体間の抵抗
値Rを可変することができる。誘導電動機では、回転子
側の電流の流れ易さ、即ち抵抗値Rを可変することによ
り、図14に示したように、同じ滑り率Sであっても、
モータの出力トルクTを可変することができる。従っ
て、制御装置280は、発光ダイオードLEDの発光状
態を制御して、フォトトランジスタPTの状態を制御す
ることにより、誘導電動機としての出力トルクを自由に
制御することができる。なお、フォトトランジスタPT
は、スイッチング素子として用いてそのオン・オフのデ
ューティを制御することにより、抵抗値Rを可変するも
のとしても良い、照射光量に応じて電流の流れ易さが変
わるリニアな領域を利用して制御を行なっても良い。
【0048】かかる構成を有するこの実施の形態では、
図15に示す運転モードにより、原動機50および動力
伝達装置120を運転することが可能である。この実施
の形態では、制御装置280による処理は第1の実施の
形態における処理(図5参照)と同一であり、また図1
5に示した運転モードのうち、(1)ないし(5)は、
第1,第2実施例で説明した運転モードとほぼ同一であ
る。そこで、(6)以降の運転モードについて説明す
る。
図15に示す運転モードにより、原動機50および動力
伝達装置120を運転することが可能である。この実施
の形態では、制御装置280による処理は第1の実施の
形態における処理(図5参照)と同一であり、また図1
5に示した運転モードのうち、(1)ないし(5)は、
第1,第2実施例で説明した運転モードとほぼ同一であ
る。そこで、(6)以降の運転モードについて説明す
る。
【0049】(6)車輌停止状態での原動機の始動モー
ド この運転モードでは、制御装置280はEFIECU7
0を介して原動機50の運転を停止している。この状態
で、発光ダイオードLEDを消灯してフォトトランジス
タPTをオフ状態とし、ロータ励磁コイル133に通電
してロータフィールドコイル135をオンとし、更に三
相コイル44に送電する。この結果、裸導体40には電
流が流れず、三相コイル44とロータ132のフィール
ドコイル135による磁界との相互作用により、ロータ
132、延いてはクランクシャフト56が回転される。
クランクシャフト56の回転に応じて、EFIECU7
0により燃料噴射弁51やイグナイタ58の制御を行な
うことは、(1)の運転モードと同様である。この運転
モード(6)では、裸導体40に電流が流れないことか
ら、ロータバー134、延いては駆動軸22を回転させ
る力は働かず、原動機50の始動に伴って駆動軸22を
特に固定しておく必要がない。
ド この運転モードでは、制御装置280はEFIECU7
0を介して原動機50の運転を停止している。この状態
で、発光ダイオードLEDを消灯してフォトトランジス
タPTをオフ状態とし、ロータ励磁コイル133に通電
してロータフィールドコイル135をオンとし、更に三
相コイル44に送電する。この結果、裸導体40には電
流が流れず、三相コイル44とロータ132のフィール
ドコイル135による磁界との相互作用により、ロータ
132、延いてはクランクシャフト56が回転される。
クランクシャフト56の回転に応じて、EFIECU7
0により燃料噴射弁51やイグナイタ58の制御を行な
うことは、(1)の運転モードと同様である。この運転
モード(6)では、裸導体40に電流が流れないことか
ら、ロータバー134、延いては駆動軸22を回転させ
る力は働かず、原動機50の始動に伴って駆動軸22を
特に固定しておく必要がない。
【0050】(7)車輌発進モード1 このモードは、図示するように、原動機50を停止した
状態で車輌を発進・走行させる運転モードである。この
場合には、ロータ励磁コイル133への通電をオフと
し、三相コイル44への送電のみ行なう。従って、この
構成では、固定子36側の三相コイル44とロータバー
134とでかご型誘導電動機を構成していることにな
る。発光ダイオードLEDの状態をオフ(抵抗値大)か
らオン(抵抗値小または0)へと制御することにより、
複合モータ130におけるロータバー134の出力トル
クTは徐々に増大し、ロータバー134に結合された駆
動軸22が回転されて、車輌は発進する。発進後は、三
相コイル44に流れる電流を制御することにより、自由
に駆動軸22のトルク、回転数を制御して、走行するこ
とができる。
状態で車輌を発進・走行させる運転モードである。この
場合には、ロータ励磁コイル133への通電をオフと
し、三相コイル44への送電のみ行なう。従って、この
構成では、固定子36側の三相コイル44とロータバー
134とでかご型誘導電動機を構成していることにな
る。発光ダイオードLEDの状態をオフ(抵抗値大)か
らオン(抵抗値小または0)へと制御することにより、
複合モータ130におけるロータバー134の出力トル
クTは徐々に増大し、ロータバー134に結合された駆
動軸22が回転されて、車輌は発進する。発進後は、三
相コイル44に流れる電流を制御することにより、自由
に駆動軸22のトルク、回転数を制御して、走行するこ
とができる。
【0051】(8)車輌発進モード2 このモードは、上記の発進モードに加えて、原動機50
を運転状態としたものであり、原動機50の出力を駆動
軸22側に出力すべく、ロータ励磁コイル133もオン
状態とするものである。バッテリ94の充電の割合が低
いと判断された場合などには、原動機50を、上記の原
動機始動モードなどによりバッテリ94の電力を利用し
て起動すると、後は主として原動機50の出力を利用し
て、車輌を発進させる。車輌が発進した後は、原動機5
0の出力のみで単に運転するモード(1)、または車輌
減速中や車輌停止中に電力をバッテリ94に回生する運
転モード(4)(9)により運転を行なう。バッテリ9
4の充電状態が高まれば、原動機50を停止して、バッ
テリ94の電力を利用した複合モータ130による運転
モード(7)や、原動機50の出力を複合モータ130
によりアシストして高トルクで運転するモード(2)な
どで、車輌を運転することができる。
を運転状態としたものであり、原動機50の出力を駆動
軸22側に出力すべく、ロータ励磁コイル133もオン
状態とするものである。バッテリ94の充電の割合が低
いと判断された場合などには、原動機50を、上記の原
動機始動モードなどによりバッテリ94の電力を利用し
て起動すると、後は主として原動機50の出力を利用し
て、車輌を発進させる。車輌が発進した後は、原動機5
0の出力のみで単に運転するモード(1)、または車輌
減速中や車輌停止中に電力をバッテリ94に回生する運
転モード(4)(9)により運転を行なう。バッテリ9
4の充電状態が高まれば、原動機50を停止して、バッ
テリ94の電力を利用した複合モータ130による運転
モード(7)や、原動機50の出力を複合モータ130
によりアシストして高トルクで運転するモード(2)な
どで、車輌を運転することができる。
【0052】(9)車輌停止中の充電モード この運転状態では、原動機50は運転されており、ロー
タ励磁コイル133およびロータフィールドコイル13
5がオン状態とされる。また、発光ダイオードLEDは
消灯されており、フォトトランジスタPTはオフ状態と
される。したがって、この状態では、裸導体40には電
流は流れず、ロータ132のロータフィールドコイル1
35の固定子36側の三相コイル44とが直接相互作用
を生じる。そこで、運転モード(4)同様、三相コイル
44側の第1の駆動回路91の各トランジスタTr1な
いしTr6のオンオフを制御すれば、原動機50の出力
するエネルギの大部分を三相コイル44を介して、バッ
テリ94に回生することができる。
タ励磁コイル133およびロータフィールドコイル13
5がオン状態とされる。また、発光ダイオードLEDは
消灯されており、フォトトランジスタPTはオフ状態と
される。したがって、この状態では、裸導体40には電
流は流れず、ロータ132のロータフィールドコイル1
35の固定子36側の三相コイル44とが直接相互作用
を生じる。そこで、運転モード(4)同様、三相コイル
44側の第1の駆動回路91の各トランジスタTr1な
いしTr6のオンオフを制御すれば、原動機50の出力
するエネルギの大部分を三相コイル44を介して、バッ
テリ94に回生することができる。
【0053】(10)運転停止モード 車輌を停止し使用しない場合などには、原動機50をは
じめとして、総ての動作をオフ状態とする。なお、走行
中の信号待ちで車輌が停止している場合などにも、この
運転停止モードとする事ができる。この状態から、使用
者がアクセルペダル64を踏み込めば、制御装置280
は、上述した車輌発進モード(7)(8)により、車輌
を発進することができる。原動機50を停止したまま車
輌を発進した場合でも、その後、いつでも必要に応じ
て、上述した始動モード(3)(6)により、原動機5
0を始動することができる。
じめとして、総ての動作をオフ状態とする。なお、走行
中の信号待ちで車輌が停止している場合などにも、この
運転停止モードとする事ができる。この状態から、使用
者がアクセルペダル64を踏み込めば、制御装置280
は、上述した車輌発進モード(7)(8)により、車輌
を発進することができる。原動機50を停止したまま車
輌を発進した場合でも、その後、いつでも必要に応じ
て、上述した始動モード(3)(6)により、原動機5
0を始動することができる。
【0054】以上説明した第3の実施の形態によれば、
車輌の運転状態に応じて、動力伝達装置120を自由に
制御して、必要なトルクを駆動軸22に出力すると共
に、余剰のエネルギの回生、原動機50の必要最小限の
運転などを実現することができる。この結果、かご型誘
導電動機を基本構成とするシンプルな構成により、動力
伝達装置120を構成することができ、かつ必要な動力
を駆動軸22に伝達・出力することができる。
車輌の運転状態に応じて、動力伝達装置120を自由に
制御して、必要なトルクを駆動軸22に出力すると共
に、余剰のエネルギの回生、原動機50の必要最小限の
運転などを実現することができる。この結果、かご型誘
導電動機を基本構成とするシンプルな構成により、動力
伝達装置120を構成することができ、かつ必要な動力
を駆動軸22に伝達・出力することができる。
【0055】以上、本発明のいくつかの実施の形態につ
いて説明したが、本発明は、こうした実施の形態に何ら
限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲
内において、種々なる形態で実施することができる。例
えば、この動力伝達装置を図16に示すにように4輪駆
動車(4WD)に適用するようにしても良い。即ち、図
16に示す構成では、前輪側の駆動軸22には、上述し
た動力伝達装置120をそのまま配置し、駆動軸22に
設けたギヤ23およびディファレンシャルギヤ24を介
して、前輪部の駆動輪26,28を駆動する。他方、車
両の後輪側の駆動軸には独立のモータ340を配置し、
後輪部の駆動輪27,29を、このモータ340によっ
て駆動する。モータ340の駆動用に、第1,第2の駆
動回路91,92と同一の構成を有する第3の駆動回路
93を設ける。制御装置280その他の構成は、第3の
実施の形態と同様である。
いて説明したが、本発明は、こうした実施の形態に何ら
限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲
内において、種々なる形態で実施することができる。例
えば、この動力伝達装置を図16に示すにように4輪駆
動車(4WD)に適用するようにしても良い。即ち、図
16に示す構成では、前輪側の駆動軸22には、上述し
た動力伝達装置120をそのまま配置し、駆動軸22に
設けたギヤ23およびディファレンシャルギヤ24を介
して、前輪部の駆動輪26,28を駆動する。他方、車
両の後輪側の駆動軸には独立のモータ340を配置し、
後輪部の駆動輪27,29を、このモータ340によっ
て駆動する。モータ340の駆動用に、第1,第2の駆
動回路91,92と同一の構成を有する第3の駆動回路
93を設ける。制御装置280その他の構成は、第3の
実施の形態と同様である。
【0056】かかる構成では、前輪側の駆動輪26,2
8については、図15に示した総ての運転モードによる
運転が可能となり、更に後輪側の駆動輪27,29につ
いては、バッテリ94の電力を利用して出力トルクのア
シスト制御を行なったり、逆に余剰のエネルギをモータ
340を介して回生し、バッテリ94に蓄えるといった
制御を行なうことができる。
8については、図15に示した総ての運転モードによる
運転が可能となり、更に後輪側の駆動輪27,29につ
いては、バッテリ94の電力を利用して出力トルクのア
シスト制御を行なったり、逆に余剰のエネルギをモータ
340を介して回生し、バッテリ94に蓄えるといった
制御を行なうことができる。
【0057】また、上述した各実施の形態においては、
原動機50としてガソリンにより運転されるガソリンエ
ンジンを用いていたが、その他にも、ディーゼルエンジ
ンや、タービンエンジンや、ジェットエンジンなど各種
内燃或いは外燃機関を用いることができる。
原動機50としてガソリンにより運転されるガソリンエ
ンジンを用いていたが、その他にも、ディーゼルエンジ
ンや、タービンエンジンや、ジェットエンジンなど各種
内燃或いは外燃機関を用いることができる。
【0058】第1及び第2の駆動回路91,92として
は、トランジスタインバータを用いていたが、その他に
も、IGBT(絶縁ゲートバイポーラモードトランジス
タ;Insulated Gate Bipolar mode Transistor)インバ
ータや、サイリスタインバータや、電圧PWM(パルス
幅変調;Pulse Width Modulation)インバータや、方形
波インバータ(電圧形インバータ,電流形インバータ)
や、共振インバータなどが用いることができる。
は、トランジスタインバータを用いていたが、その他に
も、IGBT(絶縁ゲートバイポーラモードトランジス
タ;Insulated Gate Bipolar mode Transistor)インバ
ータや、サイリスタインバータや、電圧PWM(パルス
幅変調;Pulse Width Modulation)インバータや、方形
波インバータ(電圧形インバータ,電流形インバータ)
や、共振インバータなどが用いることができる。
【0059】また、バッテリ94としてはPbバッテ
リ,NiMHバッテリ,Liバッテリなどを用いること
ができるが、バッテリ94に代えてキャパシタを用いる
こともできる。
リ,NiMHバッテリ,Liバッテリなどを用いること
ができるが、バッテリ94に代えてキャパシタを用いる
こともできる。
【0060】以上の各実施例では、動力伝達装置を車両
に搭載する場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、船舶,航空機などの輸送機器
や、その他各種産業機械などに搭載することも可能であ
る。
に搭載する場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、船舶,航空機などの輸送機器
や、その他各種産業機械などに搭載することも可能であ
る。
【図1】本発明の第1の実施例としての動力伝達装置2
0の概略構成を示す構成図である。
0の概略構成を示す構成図である。
【図2】図1の動力伝達装置20を搭載する車両の概略
構成を示す構成図である。
構成を示す構成図である。
【図3】複合モータ30の構造を、回転軸に交差する方
向の断面により模式的に示す説明図である。
向の断面により模式的に示す説明図である。
【図4】ロータバー34の構造を示す斜視図である。
【図5】動力伝達装置20などの運転制御の処理を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図6】第1の実施の形態における運転モードを例示す
る説明図である。
る説明図である。
【図7】誘導電動機の運転特性を示すグラフである。
【図8】同じく誘導電動機のステータの三相コイルの電
圧vと出力トルクとの関係を示すグラフである。
圧vと出力トルクとの関係を示すグラフである。
【図9】本発明の第2の実施の形態における動力伝達装
置120の概略構成を示す構成図である。
置120の概略構成を示す構成図である。
【図10】第2の実施の形態における複合モータ130
の構造を、回転軸に交差する方向の断面により模式的に
示す説明図である。
の構造を、回転軸に交差する方向の断面により模式的に
示す説明図である。
【図11】第2の実施の形態における運転モードを例示
する説明図である。
する説明図である。
【図12】誘導電動機の三相コイルに印可する交流の周
波数と出力トルクTとの関係を例示するグラフである。
波数と出力トルクTとの関係を例示するグラフである。
【図13】本発明の第3の実施の形態における要部であ
るロータバー234の構成を例示する説明図である。
るロータバー234の構成を例示する説明図である。
【図14】誘導電動機の裸導体間の抵抗値Rと出力トル
クTとの関係を例示するグラフである。
クTとの関係を例示するグラフである。
【図15】第3の実施の形態における運転モードを例示
する説明図である。
する説明図である。
【図16】本発明の動力伝達装置を4輪駆動車に適応し
た場合の構成を示す構成図である。
た場合の構成を示す構成図である。
20…動力伝達装置 22…駆動軸 23…ギヤ 24…ディファレンシャルギヤ 26,28…駆動輪 27,29…駆動輪 30…複合モータ 32…ロータ 34…ロータバー 36…固定子 37,38…永久磁石 40…裸導体 41…短絡環 42…ティース 43…スロット 44…三相コイル 50…原動機 51…燃料噴射弁 52…燃焼室 54…ピストン 56…クランクシャフト 57…回転数センサ 58…イグナイタ 59…回転数センサ 60…ディストリビュータ 62…点火プラグ 64…アクセルペダル 65…アクセルペダルポジションセンサ 66…スロットルバルブ 67…スロットルポジションセンサ 68…モータ 69…ブレーキペダル 69a…ブレーキペダルポジションセンサ 70…EFIECU 72…吸気管負圧センサ 74…水温センサ 76…回転数センサ 78…回転角度センサ 79…スタータスイッチ 80…制御装置 82…シフトレバー 84…シフトポジションセンサ 90…制御CPU 90a…RAM 90b…ROM 91…第1の駆動回路 92…第2の駆動回路 94…バッテリ 95,96…電流検出器 97,98…電流検出器 99…残容量検出器 120…動力伝達装置 130…複合モータ 132…ロータ 133…ロータ励磁コイル 133a…カップリングコイル 134…ロータバー 135…ロータフィールドコイル 180…制御装置 234…ロータバー 241…絶縁環 280…制御装置 290…制御CPU 340…モータ LED…発光ダイオード PT…フォトトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/36 H02P 7/36 J
Claims (18)
- 【請求項1】 原動機の出力を負荷に接続された駆動軸
に伝達する動力伝達装置であって、 前記原動機の出力軸に機械的に接続され、界磁を形成可
能なロータと、 前記ロータと電磁的に結合し、該ロータに対して相対的
に回転可能であって、前記駆動軸に結合されたロータバ
ーと、 該ロータバーと電磁的に結合した固定子コイルと、 該固定子コイルとの間で多相交流をやり取り可能な多相
交流駆動回路とを備えた動力伝達装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の動力伝達装置であって、 前記ロータは、界磁を形成可能な界磁コイルを内蔵し、 該界磁コイルと電磁的に結合可能な励磁コイルを設けた
動力伝達装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の動力伝達装置であって、 前記ロータバーは、前記駆動軸の軸方向に平行な複数の
導体を備え、該導体の両端にそれぞれスリップリングを
備え、 該ロータバーと前記固定子コイルとにより、かご型誘導
機を構成した動力伝達装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の動力伝達装置であって、 前記スリップリングに搭載され、前記導体間の電気的な
抵抗を変更可能な可変抵抗素子を備えた動力伝達装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の動力伝達装置であって、 前記可変抵抗素子の抵抗値を制御して、前記ロータバー
の出力トルクを、前記駆動軸に接続された負荷に応じた
値に調整するトルク調整手段を備えた動力伝達装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の動力伝達装置であって、 前記多相交流駆動回路を制御し、前記ロータバーの滑り
を調整することにより、前記駆動軸に出力されるトルク
を調整する滑り調整手段を備えた動力伝達装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の動力伝達装置であって、 前記多相交流駆動回路を制御し、前記固定子コイルに付
与する多相交流の周波数を調整することにより、ロータ
バーの滑りを可変して前記駆動軸に出力されるトルクを
調整する周波数調整手段を備えた動力伝達装置。 - 【請求項8】 請求項1記載の動力伝達装置であって、 少なくとも電力を放出可能な二次電池を備え、 該二次電池に蓄えられた電力を利用して前記多相交流駆
動回路を介して、前記電動機を駆動して、前記駆動軸の
トルクを制御する動力伝達装置。 - 【請求項9】 請求項1記載の動力伝達装置であって、 少なくとも電力を充電可能な二次電池を備え、 前記固定子コイルから回生された電力を該二次電池に蓄
える動力伝達装置。 - 【請求項10】 回転軸に機械的に接続され、界磁を形
成可能なロータと、 前記ロータと電磁的に結合し、該ロータに対して相対的
に回転可能であって、駆動軸に結合されたロータバー
と、 該ロータバーと電磁的に結合した固定子コイルとを備
え、 該固定子コイルとの間で多相交流をやり取り可能な多相
交流駆動回路により駆動される誘導電動機。 - 【請求項11】 請求項10記載の誘導電動機であっ
て、 前記ロータは、界磁を形成可能な界磁コイルを内蔵し、 該界磁コイルと電磁的に結合可能な励磁コイルを設けた
誘導電動機。 - 【請求項12】 請求項10記載の誘導電動機であっ
て、 前記ロータバーは、前記駆動軸の軸方向に平行な複数の
導体を備え、該導体の両端にそれぞれスリップリングを
備えた誘導電動機。 - 【請求項13】 前記スリップリングに搭載され、前記
導体間の電気的な抵抗を変更可能な可変抵抗素子を備え
た請求項10記載の誘導電動機。 - 【請求項14】 原動機の出力軸に結合された動力伝達
装置の出力により、車輪に結合された駆動軸を駆動する
車輌であって、 前記動力伝達装置は、 前記原動機の出力軸に機械的に接続され、界磁を形成可
能なロータと、 前記ロータと電磁的に結合し、該ロータに対して相対的
に回転可能であって、前記駆動軸に結合されたロータバ
ーと、 該ロータバーと電磁的に結合した固定子コイルと、 を備え、更に車輌の運転状態を検出する運転状態検出手
段と、 該検出された運転状態に基づいて、該固定子コイルとの
間で多相交流をやり取りする多相交流駆動回路とを備え
た車輌。 - 【請求項15】 請求項14記載の車輌であって、 前記動力伝達装置のロータバーは、前記回転軸に平行な
複数の導体からなり、その両端にスリップリングが設け
られてなり、 該スリップリングには、前記導体間の電気的な抵抗を変
更可能な可変抵抗素子が設けられ、 前記可変抵抗素子の抵抗値を制御して、前記ロータバー
の出力トルクを、前記駆動軸に接続された負荷に応じた
値に調整するトルク調整手段を備えた車輌。 - 【請求項16】 請求項14記載の車輌であって、 前記検出された車輌の運転状態に基づいて、前記多相交
流駆動回路を制御し、前記ロータバーの滑りを調整する
ことにより、前記駆動軸に出力されるトルクを調整する
滑り調整手段を備えた車輌。 - 【請求項17】 請求項14記載の車輌であって、 少なくとも電力を放出可能な二次電池を備え、 前記運転状態検出手段により検出された車輌の負荷と、
前記原動機の出力とを比較し、該車輌の負荷の方が大き
い場合には、該二次電池に蓄えられた電力を利用して前
記電動機を駆動して、前記駆動軸のトルクを増大する車
輌。 - 【請求項18】 請求項14記載の車輌であって、 少なくとも電力を充電可能な二次電池を備え、 前記運転状態検出手段により検出された車輌の負荷と、
前記原動機の出力とを比較し、該車輌の負荷の方が小さ
い場合には、前記電動機から電力を回生し、該二次電池
に蓄える車輌。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22762296A JP3180679B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 動力伝達装置,電動機およびこの動力伝達装置を用いた車輌 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22762296A JP3180679B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 動力伝達装置,電動機およびこの動力伝達装置を用いた車輌 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1066399A true JPH1066399A (ja) | 1998-03-06 |
| JP3180679B2 JP3180679B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=16863822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22762296A Expired - Fee Related JP3180679B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 動力伝達装置,電動機およびこの動力伝達装置を用いた車輌 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3180679B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005519571A (ja) * | 2002-03-01 | 2005-06-30 | ネイダーランゼ、オルガニザティー、ボー、トゥーゲパストナトゥールウェテンシャッペルーク、オンダーツォーク、ティーエヌオー | 電気機械変換器 |
| JP2010057271A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Denso Corp | ダブルロータモータ |
| JP2011507483A (ja) * | 2007-12-18 | 2011-03-03 | ネーデルランツ オルガニサティー フォール トゥーゲパストナトゥールヴェテンシャッペリーク オンデルズーク テーエンオー | 電気機械変換器の作動方法、コントローラ、およびコンピュータプログラム |
| US8143824B2 (en) | 2008-06-05 | 2012-03-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Regenerating braking system including synchronous motor with field excitation and control method thereof |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP22762296A patent/JP3180679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005519571A (ja) * | 2002-03-01 | 2005-06-30 | ネイダーランゼ、オルガニザティー、ボー、トゥーゲパストナトゥールウェテンシャッペルーク、オンダーツォーク、ティーエヌオー | 電気機械変換器 |
| JP2010017074A (ja) * | 2002-03-01 | 2010-01-21 | Nederlandse Organisatie Voor Toegepastnatuurwetenschappelijk Onderzoek Tno | 電気機械変換器 |
| JP2011507483A (ja) * | 2007-12-18 | 2011-03-03 | ネーデルランツ オルガニサティー フォール トゥーゲパストナトゥールヴェテンシャッペリーク オンデルズーク テーエンオー | 電気機械変換器の作動方法、コントローラ、およびコンピュータプログラム |
| US8143824B2 (en) | 2008-06-05 | 2012-03-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Regenerating braking system including synchronous motor with field excitation and control method thereof |
| JP2010057271A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Denso Corp | ダブルロータモータ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3180679B2 (ja) | 2001-06-25 |
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