JPH1066566A - ストレプトミセス属の生産するl−グルタミン酸・l−ピログルタミン酸相互変換酵素とその製造法 - Google Patents
ストレプトミセス属の生産するl−グルタミン酸・l−ピログルタミン酸相互変換酵素とその製造法Info
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- JPH1066566A JPH1066566A JP8226895A JP22689596A JPH1066566A JP H1066566 A JPH1066566 A JP H1066566A JP 8226895 A JP8226895 A JP 8226895A JP 22689596 A JP22689596 A JP 22689596A JP H1066566 A JPH1066566 A JP H1066566A
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- glutamic acid
- acid
- pyroglutamic
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- pyroglutamic acid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生産菌の細胞外に分泌されるL−グルタミン
酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素の提供。 【解決手段】 ストレプトマイセス属に属し、L−グル
タミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素を細胞外
に分泌することができる微生物により生産されるL−グ
ルタミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素、及び
その製造方法、並びにその利用方法。 【効果】 本酵素は細胞外に分泌されるため、その構製
が容易であり、また工業的大量生産に適する。
酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素の提供。 【解決手段】 ストレプトマイセス属に属し、L−グル
タミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素を細胞外
に分泌することができる微生物により生産されるL−グ
ルタミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素、及び
その製造方法、並びにその利用方法。 【効果】 本酵素は細胞外に分泌されるため、その構製
が容易であり、また工業的大量生産に適する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストレプトミセス
属の生産する、L−ピログルタミン酸からL−グルタミ
ン酸を生成する反応(本明細書において、L−ピログル
タミン酸開環反応と称する場合がある)、及びその逆反
応(本明細書においてL−グルタミン酸閉環反応と称す
る場合がある)を触媒する酵素及びその製造方法に関す
る。
属の生産する、L−ピログルタミン酸からL−グルタミ
ン酸を生成する反応(本明細書において、L−ピログル
タミン酸開環反応と称する場合がある)、及びその逆反
応(本明細書においてL−グルタミン酸閉環反応と称す
る場合がある)を触媒する酵素及びその製造方法に関す
る。
【0002】本発明の酵素は、L−ピログルタミン酸か
らのL−グルタミン酸の生成(たとえば食品中のL−ピ
ログルタミン酸をL−グルタミン酸に変換することによ
る食品のうまみの向上)、L−グルタミン酸からのL−
ピログルタミン酸の生成、これらの反応を利用したグル
タミン酸のラセミ体からD−及びL−グルタミン酸の単
離、ピログルタミン酸のラセミ体からD−及びL−ピロ
グルタミン酸の単離、試料中のL−ピログルタミン酸の
定量等において有用である。
らのL−グルタミン酸の生成(たとえば食品中のL−ピ
ログルタミン酸をL−グルタミン酸に変換することによ
る食品のうまみの向上)、L−グルタミン酸からのL−
ピログルタミン酸の生成、これらの反応を利用したグル
タミン酸のラセミ体からD−及びL−グルタミン酸の単
離、ピログルタミン酸のラセミ体からD−及びL−ピロ
グルタミン酸の単離、試料中のL−ピログルタミン酸の
定量等において有用である。
【0003】
【従来の技術】味噌や醤油などの発酵食品において、L
−グルタミン酸やグルタミンは呈味上非常に重要なアミ
ノ酸である。しかしながら、発酵食品の熟成過程におい
て、これらのアミノ酸は、非酵素的に環化し、無味のピ
ログルタミン酸に変化してしまうことは周知の事実であ
る。従来、このような問題を解決する手段として、麹菌
グルタミナーゼの力価向上が行われている。しかしなが
ら、この方法は熟成中に生成するグルタミンを効率よく
グルタミン酸に変換し、ピログルタミン酸の生成を抑え
るものであり、一旦生成してしまったピログルタミン酸
には作用しないという欠点がある。
−グルタミン酸やグルタミンは呈味上非常に重要なアミ
ノ酸である。しかしながら、発酵食品の熟成過程におい
て、これらのアミノ酸は、非酵素的に環化し、無味のピ
ログルタミン酸に変化してしまうことは周知の事実であ
る。従来、このような問題を解決する手段として、麹菌
グルタミナーゼの力価向上が行われている。しかしなが
ら、この方法は熟成中に生成するグルタミンを効率よく
グルタミン酸に変換し、ピログルタミン酸の生成を抑え
るものであり、一旦生成してしまったピログルタミン酸
には作用しないという欠点がある。
【0004】また、現在までに知られているピログルタ
ミン酸開環酵素としては5−オキソプロリナーゼ(EC 3.
5.2.9, A. Meister et al. Proc. Natl. Acad. Sci. U.
S.A., 68, 2982 (1971))があるが、この酵素はいずれも
ATPやマグネシウムやカリウムイオンに依存してお
り、ATPの再生などの問題から、食品のうまみを向上
させるには困難であるといえる。
ミン酸開環酵素としては5−オキソプロリナーゼ(EC 3.
5.2.9, A. Meister et al. Proc. Natl. Acad. Sci. U.
S.A., 68, 2982 (1971))があるが、この酵素はいずれも
ATPやマグネシウムやカリウムイオンに依存してお
り、ATPの再生などの問題から、食品のうまみを向上
させるには困難であるといえる。
【0005】一方、食品のうまみ以外の分野でみると、
ピログルタミン酸は非常に毒性が少なく、様々な分野で
利用されている。例えば、化粧品の保湿剤として既に実
用化されている他、様々な有用物質の合成原料として使
用されている。また、医学的分野では学習能力を改善す
る(F. Drago et al., Acta Ther., 13, 587 (1987))、
アルコールによる記憶の欠落を防止する(E. Sinforian
i et al., Minerva Psichiatr., 26, 339 (1985)) 、エ
タノールから肝臓を保護する(H. Geoffroy, Parfumeri
e und Kosmetik, 72, 94 (1991))他50以上もの報告が
ある。
ピログルタミン酸は非常に毒性が少なく、様々な分野で
利用されている。例えば、化粧品の保湿剤として既に実
用化されている他、様々な有用物質の合成原料として使
用されている。また、医学的分野では学習能力を改善す
る(F. Drago et al., Acta Ther., 13, 587 (1987))、
アルコールによる記憶の欠落を防止する(E. Sinforian
i et al., Minerva Psichiatr., 26, 339 (1985)) 、エ
タノールから肝臓を保護する(H. Geoffroy, Parfumeri
e und Kosmetik, 72, 94 (1991))他50以上もの報告が
ある。
【0006】また、ピログルタミン酸は有用なカチオン
のキャリアーとしても使用可能である(H. Geoffroy, P
arfumerie und Kosmetik, 72, 94 (1991), P. Binet et
al., Therapie, 33, 491 (1978)) 。従来、ピログルタ
ミン酸の製造方法はL−グルタミン酸を酸性条件下で1
75℃に加熱脱水することにより行われる。しかしなが
ら、この製造法は加熱温度が175℃と非常に高温高圧
で、さらに酸性条件下であるため危険が伴うと同時に、
それに見合った特殊な反応槽が必要となる。また、反応
産物が一部ラセミ化してしまうため、純粋なL体を得る
のは困難である。
のキャリアーとしても使用可能である(H. Geoffroy, P
arfumerie und Kosmetik, 72, 94 (1991), P. Binet et
al., Therapie, 33, 491 (1978)) 。従来、ピログルタ
ミン酸の製造方法はL−グルタミン酸を酸性条件下で1
75℃に加熱脱水することにより行われる。しかしなが
ら、この製造法は加熱温度が175℃と非常に高温高圧
で、さらに酸性条件下であるため危険が伴うと同時に、
それに見合った特殊な反応槽が必要となる。また、反応
産物が一部ラセミ化してしまうため、純粋なL体を得る
のは困難である。
【0007】ピログルタミン酸を生成する酵素は現在ま
でにD−グルタミン酸サイクラーゼ(A. Meister et a
l., Biochem. Z, 338, 217 (1963)) 、グルタミンシン
セターゼ(A. Meister et al., J. Biol. Chem., 237,
2932 (1962))、γ−グルタミルサイクロトランスフェラ
ーゼ(A. Meister et al., J. Biol. Chem., 253, 1799
(1978))、等が知られているが、上述のL−ピログルタ
ミン酸を工業的に生産するにはD−グルタミン酸サイク
ラーゼはその基質特異性、グルタミンシンセターゼはそ
のATP依存性、γ−グルタミルサイクロトランスフェ
ラーゼは基質が高価であるなどの問題点がある。一方、
D−グルタミン酸やD−ピログルタミン酸は薬品や食品
添加物、農薬の生成における重要な出発物質である。し
かしながら、その製造工程には有機合成やラセミ体の分
割等が必要であるため、L−体やラセミ体と比較して、
高価である。
でにD−グルタミン酸サイクラーゼ(A. Meister et a
l., Biochem. Z, 338, 217 (1963)) 、グルタミンシン
セターゼ(A. Meister et al., J. Biol. Chem., 237,
2932 (1962))、γ−グルタミルサイクロトランスフェラ
ーゼ(A. Meister et al., J. Biol. Chem., 253, 1799
(1978))、等が知られているが、上述のL−ピログルタ
ミン酸を工業的に生産するにはD−グルタミン酸サイク
ラーゼはその基質特異性、グルタミンシンセターゼはそ
のATP依存性、γ−グルタミルサイクロトランスフェ
ラーゼは基質が高価であるなどの問題点がある。一方、
D−グルタミン酸やD−ピログルタミン酸は薬品や食品
添加物、農薬の生成における重要な出発物質である。し
かしながら、その製造工程には有機合成やラセミ体の分
割等が必要であるため、L−体やラセミ体と比較して、
高価である。
【0008】
【関連技術】本発明者らは、前述の課題を解決すべく、
L−グルタミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素
を鋭意探索した結果、アルカリゲネス属、シュウドモナ
ス属に属する細菌が該酵素を菌体内に生成蓄積すること
を見いだした(特願平7−155988)。しかしなが
ら、該菌株は菌体内に酵素を生成蓄積するため、それに
伴う種々の限界が存在する。
L−グルタミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素
を鋭意探索した結果、アルカリゲネス属、シュウドモナ
ス属に属する細菌が該酵素を菌体内に生成蓄積すること
を見いだした(特願平7−155988)。しかしなが
ら、該菌株は菌体内に酵素を生成蓄積するため、それに
伴う種々の限界が存在する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、菌
体外に分泌される、L−ピログルタミン酸を加水分解し
てL−グルタミン酸に開環する反応及びL−グルタミン
酸を脱水縮合により閉環してL−ピログルタミン酸を生
成せしめる反応(可逆反応)を触媒する新規な酵素及び
その製造方法を提供するものである。
体外に分泌される、L−ピログルタミン酸を加水分解し
てL−グルタミン酸に開環する反応及びL−グルタミン
酸を脱水縮合により閉環してL−ピログルタミン酸を生
成せしめる反応(可逆反応)を触媒する新規な酵素及び
その製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、次の性質: (1)作用:L−ピログルタミン酸からL−グルタミン
酸を生成する反応(L−ピログルタミン酸開環反応)、
及びこの逆反応(L−グルタミン酸閉環反応)を触媒す
る; (2)基質特異性:L−ピログルタミン酸開環反応:L
−ピログルタミン酸に作用し、D−ピログルタミン酸、
プロリン及びヒドロキシプロリンには作用しない;L−
グルタミン酸閉環反応:L−グルタミン酸に作用し、D
−グルタミン酸、L−グルタミン、L−アスパラギン
酸、D−アスパラギン酸、L−アスパラギンには作用し
ない;
め、本発明は、次の性質: (1)作用:L−ピログルタミン酸からL−グルタミン
酸を生成する反応(L−ピログルタミン酸開環反応)、
及びこの逆反応(L−グルタミン酸閉環反応)を触媒す
る; (2)基質特異性:L−ピログルタミン酸開環反応:L
−ピログルタミン酸に作用し、D−ピログルタミン酸、
プロリン及びヒドロキシプロリンには作用しない;L−
グルタミン酸閉環反応:L−グルタミン酸に作用し、D
−グルタミン酸、L−グルタミン、L−アスパラギン
酸、D−アスパラギン酸、L−アスパラギンには作用し
ない;
【0011】(3)至適pH及び安定pH範囲:L−ピログ
ルタミン酸開環反応:至適pHは30℃にて30分間の反
応においては約7であり、pH安定性は30℃にて120
分間の処理条件では約7〜10の範囲内で安定である;
L−グルタミン酸閉環反応:至適pHは30℃にて30分
間の反応において約7であり、pH安定性は30℃にて1
20分間の処理条件では7〜10の範囲内で安定であ
る;
ルタミン酸開環反応:至適pHは30℃にて30分間の反
応においては約7であり、pH安定性は30℃にて120
分間の処理条件では約7〜10の範囲内で安定である;
L−グルタミン酸閉環反応:至適pHは30℃にて30分
間の反応において約7であり、pH安定性は30℃にて1
20分間の処理条件では7〜10の範囲内で安定であ
る;
【0012】(4)温度安定性:L−ピログルタミン酸
開環反応:pH7にて30分間の処理条件下では50℃ま
で安定である;L−グルタミン酸閉環反応;pH7にて3
0分間の処理条件下では50℃まで安定である; (5)至適温度:L−ピログルタミン酸開環反応:約5
0℃に至適作用温度を有する;L−グルタミン酸閉環反
応:約50℃に至適作用温度を有する; (6)分子量:SDS−PAGEにより測定した分子量
約38,000を有する;を有するL−グルタミン酸・
L−ピログルタミン酸相互変換酵素を提供する。
開環反応:pH7にて30分間の処理条件下では50℃ま
で安定である;L−グルタミン酸閉環反応;pH7にて3
0分間の処理条件下では50℃まで安定である; (5)至適温度:L−ピログルタミン酸開環反応:約5
0℃に至適作用温度を有する;L−グルタミン酸閉環反
応:約50℃に至適作用温度を有する; (6)分子量:SDS−PAGEにより測定した分子量
約38,000を有する;を有するL−グルタミン酸・
L−ピログルタミン酸相互変換酵素を提供する。
【0013】本発明はまた前記のL−グルタミン酸・L
−ピログルタミン酸相互変換酵素の製造方法において、
該酵素を生産する能力を有するストレプトミセス属に属
する微生物を培養し、該培養物から該酵素を採取するこ
とを特徴とする方法を提供する。本発明はさらに、前記
の酵素をL−グルタミン酸とD−グルタミン酸との混合
物に作用させることにより該L−グルタミン酸をL−ピ
ログルタミン酸に変換し、そして該L−ピログルタミン
酸と前記D−グルタミン酸とを相互に分離することを特
徴とするD−グルタミン酸又はL−ピログルタミン酸の
製造法を提供する。
−ピログルタミン酸相互変換酵素の製造方法において、
該酵素を生産する能力を有するストレプトミセス属に属
する微生物を培養し、該培養物から該酵素を採取するこ
とを特徴とする方法を提供する。本発明はさらに、前記
の酵素をL−グルタミン酸とD−グルタミン酸との混合
物に作用させることにより該L−グルタミン酸をL−ピ
ログルタミン酸に変換し、そして該L−ピログルタミン
酸と前記D−グルタミン酸とを相互に分離することを特
徴とするD−グルタミン酸又はL−ピログルタミン酸の
製造法を提供する。
【0014】本発明はさらに、前記の酵素を、L−ピロ
グルタミン酸とD−ピログルタミン酸との混合物に作用
せしめることにより該L−ピログルタミン酸をL−グル
タミン酸に転換し、そして生成したL−グルタミン酸と
残留するD−ピログルタミン酸とを相互に分離すること
を特徴とする、D−ピログルタミン酸の製造方法を提供
する。本発明はまた、前記の酵素を、L−グルタミン酸
に作用せしめることを特徴とするL−ピログルタミン酸
の製造方法を提供する。
グルタミン酸とD−ピログルタミン酸との混合物に作用
せしめることにより該L−ピログルタミン酸をL−グル
タミン酸に転換し、そして生成したL−グルタミン酸と
残留するD−ピログルタミン酸とを相互に分離すること
を特徴とする、D−ピログルタミン酸の製造方法を提供
する。本発明はまた、前記の酵素を、L−グルタミン酸
に作用せしめることを特徴とするL−ピログルタミン酸
の製造方法を提供する。
【0015】本発明の酵素は次の性質を有するL−グル
タミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素である。 (1)作用:L−ピログルタミン酸に作用しL−グルタ
ミン酸を生成する反応(L−ピログルタミン酸開環反
応)、及びこの逆反応(L−グルタミン酸閉環反応)を
触媒する; (2)基質特異性:L−ピログルタミン酸開環反応:L
−ピログルタミン酸に作用し、D−ピログルタミン酸、
プロリン及びヒドロキシプロリンには作用しない;L−
グルタミン酸閉環反応:L−グルタミン酸に作用し、D
−グルタミン酸、L−グルタミン、L−アスパラギン
酸、D−アスパラギン酸、L−アスパラギンには作用し
ない;
タミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素である。 (1)作用:L−ピログルタミン酸に作用しL−グルタ
ミン酸を生成する反応(L−ピログルタミン酸開環反
応)、及びこの逆反応(L−グルタミン酸閉環反応)を
触媒する; (2)基質特異性:L−ピログルタミン酸開環反応:L
−ピログルタミン酸に作用し、D−ピログルタミン酸、
プロリン及びヒドロキシプロリンには作用しない;L−
グルタミン酸閉環反応:L−グルタミン酸に作用し、D
−グルタミン酸、L−グルタミン、L−アスパラギン
酸、D−アスパラギン酸、L−アスパラギンには作用し
ない;
【0016】(3)至適pH及び安定pH範囲:L−ピログ
ルタミン酸開環反応:至適pHは30℃にて30分間の反
応においては約7であり、30℃にて120分間の処理
の条件では約7〜10の範囲内で安定である;L−グル
タミン酸閉環反応:至適pHは30℃にて30分間の反応
において約7であり、30℃にて120分間の処理条件
では7−10の範囲内で安定である; (4)温度安定性:L−ピログルタミン酸開環反応:pH
7にて30分間の処理条件下では50℃まで安定であ
る;L−グルタミン酸閉環反応;pH7にて30分間の処
理条件下では50℃まで安定である;
ルタミン酸開環反応:至適pHは30℃にて30分間の反
応においては約7であり、30℃にて120分間の処理
の条件では約7〜10の範囲内で安定である;L−グル
タミン酸閉環反応:至適pHは30℃にて30分間の反応
において約7であり、30℃にて120分間の処理条件
では7−10の範囲内で安定である; (4)温度安定性:L−ピログルタミン酸開環反応:pH
7にて30分間の処理条件下では50℃まで安定であ
る;L−グルタミン酸閉環反応;pH7にて30分間の処
理条件下では50℃まで安定である;
【0017】(5)至適温度:L−ピログルタミン酸開
環反応:約50℃に至適作用温度を有する;L−グルタ
ミン酸閉環反応:約50℃に至適作用温度を有する; (6)分子量:SDS−PAGEにより測定した分子量
約38,000を有する; (7)等電点:7〜8である; (8)ATPやMg2+,K+ に対して非依存性である; (9)菌体外分泌型酵素である。
環反応:約50℃に至適作用温度を有する;L−グルタ
ミン酸閉環反応:約50℃に至適作用温度を有する; (6)分子量:SDS−PAGEにより測定した分子量
約38,000を有する; (7)等電点:7〜8である; (8)ATPやMg2+,K+ に対して非依存性である; (9)菌体外分泌型酵素である。
【0018】本発明の酵素はストレプトミセス属に属
し、前記の酵素を生産する能力を有するものであればい
ずれも使用することができる。本発明において使用する
好ましい菌株の一例として本発明者らにより土壌より新
しく分離された菌株ストレプトミセスSY−6及びスト
レプトミセスSY−164を挙げることができる。この
微生物は、工業技術院生命工学工学技術研究所にそれぞ
れFERM P−15429及びFERM P−154
30として寄託されている。ストレプトミセスSY−6
及びストレプトミセスSY−164は次の性質を有す
る。
し、前記の酵素を生産する能力を有するものであればい
ずれも使用することができる。本発明において使用する
好ましい菌株の一例として本発明者らにより土壌より新
しく分離された菌株ストレプトミセスSY−6及びスト
レプトミセスSY−164を挙げることができる。この
微生物は、工業技術院生命工学工学技術研究所にそれぞ
れFERM P−15429及びFERM P−154
30として寄託されている。ストレプトミセスSY−6
及びストレプトミセスSY−164は次の性質を有す
る。
【0019】ミクロ形態学 SY−6の胞子は気生菌糸上に分岐した輪生枝状の短い
直状の連鎖として生成する(1連鎖当たり最高10胞
子)。胞子は、滑らかな表面を有する。SY−164の
胞子は形成されない。細胞壁組成 SY−6及びSY−164の培養物の細胞壁加水分解物
は、ともにLL−ジアミノピメリン酸(DAP)を含有
する。メナキノン成分 SY−6及びSY−164ともにメナキノン成分とし
て、MK−9(H6)、MK−9(H8)を持つ。
直状の連鎖として生成する(1連鎖当たり最高10胞
子)。胞子は、滑らかな表面を有する。SY−164の
胞子は形成されない。細胞壁組成 SY−6及びSY−164の培養物の細胞壁加水分解物
は、ともにLL−ジアミノピメリン酸(DAP)を含有
する。メナキノン成分 SY−6及びSY−164ともにメナキノン成分とし
て、MK−9(H6)、MK−9(H8)を持つ。
【0020】成長の量 SY−6では良好な成長は、グルコース・アスパラギン
寒天培地、グリセリン・アスパラギン寒天培地、スター
チ寒天培地、チロシン寒天培地、栄養寒天培地、イース
ト・麦芽寒天培地、及びオートミール寒天培地上で認め
られ、中程度の成長はシュクロース・硝酸塩寒天培地上
で認められる。SY−164では良好な成長は、グルコ
ース・アスパラギン寒天培地、スターチ寒天培地、チロ
シン寒天培地、イースト・麦芽寒天培地、及びオートミ
ール寒天培地上で認められ、中程度の成長はグリセリン
・アスパラギン寒天培地で認められ、不十分な成長はシ
ュクロース・硝酸塩寒天培地、及び栄養寒天培地上で認
められる。
寒天培地、グリセリン・アスパラギン寒天培地、スター
チ寒天培地、チロシン寒天培地、栄養寒天培地、イース
ト・麦芽寒天培地、及びオートミール寒天培地上で認め
られ、中程度の成長はシュクロース・硝酸塩寒天培地上
で認められる。SY−164では良好な成長は、グルコ
ース・アスパラギン寒天培地、スターチ寒天培地、チロ
シン寒天培地、イースト・麦芽寒天培地、及びオートミ
ール寒天培地上で認められ、中程度の成長はグリセリン
・アスパラギン寒天培地で認められ、不十分な成長はシ
ュクロース・硝酸塩寒天培地、及び栄養寒天培地上で認
められる。
【0021】栄養菌糸 SY−6では良好な成長が生じる培地上では、栄養菌糸
の盛り上がりが認められ、黄色がかった灰色の色調を有
している。また、SY−164では良好な成長が生じる
培地上では、栄養菌糸の盛り上がりが認められ、褐色の
色調を有している。気生菌糸及び胞子の色 SY−6では気生菌糸及び/又は胞子体の色は白乃至淡
灰色であり、SY−164の気生菌糸は白色である。
の盛り上がりが認められ、黄色がかった灰色の色調を有
している。また、SY−164では良好な成長が生じる
培地上では、栄養菌糸の盛り上がりが認められ、褐色の
色調を有している。気生菌糸及び胞子の色 SY−6では気生菌糸及び/又は胞子体の色は白乃至淡
灰色であり、SY−164の気生菌糸は白色である。
【0022】可溶性色素 SY−6ではグルコース・アスパラギン寒天培地、スタ
ーチ寒天培地及びオートミール寒天培地では淡い黄色色
素、グリセリン・アスパラギン寒天培地では淡い橙色の
色素が生産される。SY−164ではグリセリン・アス
パラギン寒天培地、チロシン寒天培地及びイースト・麦
芽寒天培地上では褐色の色素、スター寒天培地上では淡
い緑色色素、オートミール寒天培地上では緑色がかった
褐色色素が生産される。
ーチ寒天培地及びオートミール寒天培地では淡い黄色色
素、グリセリン・アスパラギン寒天培地では淡い橙色の
色素が生産される。SY−164ではグリセリン・アス
パラギン寒天培地、チロシン寒天培地及びイースト・麦
芽寒天培地上では褐色の色素、スター寒天培地上では淡
い緑色色素、オートミール寒天培地上では緑色がかった
褐色色素が生産される。
【0023】生理学的反応 生育温度範囲;SY−6では10℃から40℃の間で生
育し、18℃から33℃の間で良好な生育を示す。;S
Y−164では10℃から45℃の間で生育し、20℃
から34℃の間で良好な生育を示す;SY−6及びSY
−164ともにゼラチンの液化はなし:SY−6ではス
ターチの強い加水分解、SY−164では弱い加水分
解:SY−6ではペプトン・イースト・鉄寒天培地(I
SP培地 No.6)及びチロシン寒天培地(ISP培地 N
o.7)上ではメラニン様色素生産あり、またSY−16
4ではペプトン・イースト・鉄寒天培地(ISP培地 N
o.6)及びチロシン寒天培地(ISP培地 No.7)上で
はメラニン様色素生産あり;各炭素源の同化性:SY−
6では、グルコースの良好な利用;イノシトールの中程
度の利用;D−フラクトースの不十分な利用;L−アラ
ビノース、D−キシロース、シュクロース、L−ラムノ
ース、ラフィノース、D−マンニットの利用はない。S
Y−164では、グルコースの中程度の利用;L−アラ
ビノース、D−キシロース、D−フラクトース、シュク
ロース、イノシトール、L−ラムノース、ラフィノー
ス、D−マンニットの利用なし。各種培地における培養性状
育し、18℃から33℃の間で良好な生育を示す。;S
Y−164では10℃から45℃の間で生育し、20℃
から34℃の間で良好な生育を示す;SY−6及びSY
−164ともにゼラチンの液化はなし:SY−6ではス
ターチの強い加水分解、SY−164では弱い加水分
解:SY−6ではペプトン・イースト・鉄寒天培地(I
SP培地 No.6)及びチロシン寒天培地(ISP培地 N
o.7)上ではメラニン様色素生産あり、またSY−16
4ではペプトン・イースト・鉄寒天培地(ISP培地 N
o.6)及びチロシン寒天培地(ISP培地 No.7)上で
はメラニン様色素生産あり;各炭素源の同化性:SY−
6では、グルコースの良好な利用;イノシトールの中程
度の利用;D−フラクトースの不十分な利用;L−アラ
ビノース、D−キシロース、シュクロース、L−ラムノ
ース、ラフィノース、D−マンニットの利用はない。S
Y−164では、グルコースの中程度の利用;L−アラ
ビノース、D−キシロース、D−フラクトース、シュク
ロース、イノシトール、L−ラムノース、ラフィノー
ス、D−マンニットの利用なし。各種培地における培養性状
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】SY−6及びSY−164の分類学的特性 “BERGEY'S MANUAL OF Systematic Bacteriology Vol.4
(1989)”、及び“放線菌の同定実験法”、日本放線菌
学会編(1988)、H.Nonomuraの“Key for Classificati
on and Identification of 458 Species of the Strept
omycetes Included in ISP”、J.Ferment.Technol., Vo
l.52, No.2, p.78〜92,1974 、に準拠して、SY-6及びSY
-164の培養、生理学及び形態学的特徴について観察を行
った結果から以下のように同定された。SY-6では輪生状
の胞子連鎖が観察され、また、DAP の立体異性型ならび
にメナキノンの分子種からStreptoverticillium 属に分
類された。しかしながら、International Journal of S
ystematic Bacteriologyでは、Streptoverticillium 属
はStreptomyces属に統合されたため、SY-6株をStreptom
yces属であると同定した。SY-164では胞子形成が観察さ
れなかったが、DAP の立体異性型ならびにメナキノンの
分子種からSY-164はStreptomyces属と同定された。SY
−6及びSY−164株は上に示すような特徴を有し、
ストレプトミセス属と同定される。
(1989)”、及び“放線菌の同定実験法”、日本放線菌
学会編(1988)、H.Nonomuraの“Key for Classificati
on and Identification of 458 Species of the Strept
omycetes Included in ISP”、J.Ferment.Technol., Vo
l.52, No.2, p.78〜92,1974 、に準拠して、SY-6及びSY
-164の培養、生理学及び形態学的特徴について観察を行
った結果から以下のように同定された。SY-6では輪生状
の胞子連鎖が観察され、また、DAP の立体異性型ならび
にメナキノンの分子種からStreptoverticillium 属に分
類された。しかしながら、International Journal of S
ystematic Bacteriologyでは、Streptoverticillium 属
はStreptomyces属に統合されたため、SY-6株をStreptom
yces属であると同定した。SY-164では胞子形成が観察さ
れなかったが、DAP の立体異性型ならびにメナキノンの
分子種からSY-164はStreptomyces属と同定された。SY
−6及びSY−164株は上に示すような特徴を有し、
ストレプトミセス属と同定される。
【0027】本発明の微生物を培養する場合、培地は炭
素源としてはシュクロース、グルコース、フラクトー
ス、イノシトール、可溶性デンプンなどの糖質、酢酸、
クエン酸、リンゴ酸などの有機酸、炭化水素などが使用
可能であり、窒素源としては肉エキス、ペプトン、ピロ
グルタミン酸及び硫安、アンモニアなどの有機及び無機
窒素源を用いる。更に、リン酸第一カリウム、リン酸第
二カリウムなどのリン酸塩、硫酸マグネシウム、塩化マ
グネシウムなどのマグネシウム塩、鉄、マンガン、亜
鉛、カルシウム等の金属イオン及び各々の菌株の生育に
必要な微量物質等を適量添加したものが使用される。
素源としてはシュクロース、グルコース、フラクトー
ス、イノシトール、可溶性デンプンなどの糖質、酢酸、
クエン酸、リンゴ酸などの有機酸、炭化水素などが使用
可能であり、窒素源としては肉エキス、ペプトン、ピロ
グルタミン酸及び硫安、アンモニアなどの有機及び無機
窒素源を用いる。更に、リン酸第一カリウム、リン酸第
二カリウムなどのリン酸塩、硫酸マグネシウム、塩化マ
グネシウムなどのマグネシウム塩、鉄、マンガン、亜
鉛、カルシウム等の金属イオン及び各々の菌株の生育に
必要な微量物質等を適量添加したものが使用される。
【0028】培養は振盪培養または通気撹拌培養等の条
件下で実施される。培養温度は20〜40℃、好ましく
は25〜37℃、pH5.0〜8.0、好ましくはpH7.
0〜8.0で行う。培養時間は通常13〜72時間であ
る。上記方法で培養した培養上清及び菌体にはL−グル
タミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素が生産さ
れている。この酵素の精製は、硫安塩析、イオン交換ク
ロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、ゲル濾過
法、もしくはそれらを組み合わせに付して分離、採取す
ることにより精製される。
件下で実施される。培養温度は20〜40℃、好ましく
は25〜37℃、pH5.0〜8.0、好ましくはpH7.
0〜8.0で行う。培養時間は通常13〜72時間であ
る。上記方法で培養した培養上清及び菌体にはL−グル
タミン酸・L−ピログルタミン酸相互変換酵素が生産さ
れている。この酵素の精製は、硫安塩析、イオン交換ク
ロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、ゲル濾過
法、もしくはそれらを組み合わせに付して分離、採取す
ることにより精製される。
【0029】なお、L−グルタミン酸閉環反応の活性測
定法ならびに活性表示法は以下の通りである。すなわ
ち、0.12ML−グルタミン酸0.5ml,0.4Mト
リス塩酸緩衝(pH7.0)0.45ml、酵素液50μl
を混合し、30℃、30分間放置する。その後、100
℃、10分間熱処理を行い酵素を失活させた後、Shi
m−pack SCR−101H(島津製)を用いたH
PLCにより生成したピログルタミン酸の定量を行う。
また、酵素活性の単位は前述の条件下で1分間に1μmo
l のピログルタミン酸を生成するのに必要な酵素量を1
単位として表示する。また、ピログルタミン酸開環反応
の活性測定法ならびに活性の表示法は以下のとおりであ
る。
定法ならびに活性表示法は以下の通りである。すなわ
ち、0.12ML−グルタミン酸0.5ml,0.4Mト
リス塩酸緩衝(pH7.0)0.45ml、酵素液50μl
を混合し、30℃、30分間放置する。その後、100
℃、10分間熱処理を行い酵素を失活させた後、Shi
m−pack SCR−101H(島津製)を用いたH
PLCにより生成したピログルタミン酸の定量を行う。
また、酵素活性の単位は前述の条件下で1分間に1μmo
l のピログルタミン酸を生成するのに必要な酵素量を1
単位として表示する。また、ピログルタミン酸開環反応
の活性測定法ならびに活性の表示法は以下のとおりであ
る。
【0030】すなわち、タイタープレート上で酵素液1
0μl、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)40μ
l、1%ピログルタミン酸(pH7.0)50μlを混合
し、30℃、30分間放置する。反応液に7.5mM N
AD、1.2mM INT、1.5Uディアフォラーゼ、
1%トリトンX−100を含む0.2Mトリエタノール
アミン緩衝液(pH8.6)100μlとグルタミン酸脱
水素酵素6Uを加え、室温で15分放置する。その後、
492nmの吸光度を測定することによって生成したグル
タミン酸を定量する。また、酵素活性の単位は前述の条
件下で1分間に1μmol のグルタミン酸を生成するのに
必要な酵素量として表示する。
0μl、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)40μ
l、1%ピログルタミン酸(pH7.0)50μlを混合
し、30℃、30分間放置する。反応液に7.5mM N
AD、1.2mM INT、1.5Uディアフォラーゼ、
1%トリトンX−100を含む0.2Mトリエタノール
アミン緩衝液(pH8.6)100μlとグルタミン酸脱
水素酵素6Uを加え、室温で15分放置する。その後、
492nmの吸光度を測定することによって生成したグル
タミン酸を定量する。また、酵素活性の単位は前述の条
件下で1分間に1μmol のグルタミン酸を生成するのに
必要な酵素量として表示する。
【0031】本発明の酵素は、L−グルタミン酸からL
−ピログルタミン酸を生成するために使用することがで
きる。従って、本発明は、本発明の酵素をL−グルタミ
ン酸に作用せしめることを特徴とするL−ピログルタミ
ン酸の製造または生成法を提供する。
−ピログルタミン酸を生成するために使用することがで
きる。従って、本発明は、本発明の酵素をL−グルタミ
ン酸に作用せしめることを特徴とするL−ピログルタミ
ン酸の製造または生成法を提供する。
【0032】また、本発明の酵素はL−ピログルタミン
酸とD−ピログルタミン酸の混合物(例えばラセミ体)
からD−ピログルタミン酸を分割するために使用でき
る。従って、本発明は、本発明の酵素をL−ピログルタ
ミン酸とD−ピログルタミン酸の混合物(例えばラセミ
体)に作用せしめることを特徴とするD−ピログルタミ
ン酸の製造または生成方法を提供する。例えば、L−ピ
ログルタミン酸とD−ピログルタミン酸の混合物(例え
ばラセミ体)中のL−ピログルタミン酸をL−グルタミ
ン酸に変換し、生成したD−ピログルタミン酸とL−グ
ルタミン酸を常法に従って相互に分離し、D−ピログル
タミン酸を得ることができる。
酸とD−ピログルタミン酸の混合物(例えばラセミ体)
からD−ピログルタミン酸を分割するために使用でき
る。従って、本発明は、本発明の酵素をL−ピログルタ
ミン酸とD−ピログルタミン酸の混合物(例えばラセミ
体)に作用せしめることを特徴とするD−ピログルタミ
ン酸の製造または生成方法を提供する。例えば、L−ピ
ログルタミン酸とD−ピログルタミン酸の混合物(例え
ばラセミ体)中のL−ピログルタミン酸をL−グルタミ
ン酸に変換し、生成したD−ピログルタミン酸とL−グ
ルタミン酸を常法に従って相互に分離し、D−ピログル
タミン酸を得ることができる。
【0033】本発明の酵素はまた、L−グルタミン酸と
D−グルタミン酸の混合物(例えばラセミ体)を分割す
るためにも用いることができる。例えば、L−グルタミ
ン酸とD−グルタミン酸の混合物に本発明の酵素を作用
せしめることにより、L−グルタミン酸のみを特異的に
L−ピログルタミン酸に変換し、D−グルタミン酸とL
−ピログルタミン酸とを容易に分離し、D−グルタミン
酸を得ることができる。原料となるL−グルタミン酸と
D−グルタミン酸との混合物(例えばラセミ体)は合成
法や酵素法など様々な方法で製造可能であり、これらに
ついて限定されるものではない。
D−グルタミン酸の混合物(例えばラセミ体)を分割す
るためにも用いることができる。例えば、L−グルタミ
ン酸とD−グルタミン酸の混合物に本発明の酵素を作用
せしめることにより、L−グルタミン酸のみを特異的に
L−ピログルタミン酸に変換し、D−グルタミン酸とL
−ピログルタミン酸とを容易に分離し、D−グルタミン
酸を得ることができる。原料となるL−グルタミン酸と
D−グルタミン酸との混合物(例えばラセミ体)は合成
法や酵素法など様々な方法で製造可能であり、これらに
ついて限定されるものではない。
【0034】
【実施例】次に実施例により本発明を更に具体的に説明
する。実施例1 .種菌としてストレプトミセスSY−6を使用
した。肉エキス10g/l、ポリペプトン10g/l、
グルコース10g/l、NaCl3g/l及びアデカノ
ール0.15g/l(pH7.0)を含有する培地8mlを
内径22mmの試験管に入れ、120℃にて15分殺菌し
た。上記培地に前記菌株を1白金耳接種し、30℃で4
8時間振盪培養した。培養終了後、培養液0.5mlを上
記培地100mlの入った500ml容坂口フラスコ3本に
接種し、30℃、48時間振盪培養した。培養終了後、
培養液のすべてを50l容ジャーファーメンター中の本
培養液30lに接種した。本培養は30℃、300rpm
/分、通気量1l/培地1l・1分間で30時間実施し
た。
する。実施例1 .種菌としてストレプトミセスSY−6を使用
した。肉エキス10g/l、ポリペプトン10g/l、
グルコース10g/l、NaCl3g/l及びアデカノ
ール0.15g/l(pH7.0)を含有する培地8mlを
内径22mmの試験管に入れ、120℃にて15分殺菌し
た。上記培地に前記菌株を1白金耳接種し、30℃で4
8時間振盪培養した。培養終了後、培養液0.5mlを上
記培地100mlの入った500ml容坂口フラスコ3本に
接種し、30℃、48時間振盪培養した。培養終了後、
培養液のすべてを50l容ジャーファーメンター中の本
培養液30lに接種した。本培養は30℃、300rpm
/分、通気量1l/培地1l・1分間で30時間実施し
た。
【0035】培養終了液30lから酵素を採取するた
め、該液を遠心分離(15,000rpm シャープレスA
S−16(巴工業)20℃)して培養上清38lを得
た。この培養上清に硫酸アンモニウムを添加して80%
飽和硫安沈殿画分を得た。この沈殿を0.1Mトリス塩
酸緩衝液(pH7.0)3lに溶解した。得られた溶液に
硫酸アンモニウムを25%飽和になるように添加し、2
5%飽和硫酸アンモニウムを含む0.05Mトリス塩酸
緩衝液(pH7.0)で平衡化させたブチルトヨパール6
50Cに吸着させ、同緩衝液で洗い、20%飽和硫酸ア
ンモニウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
0)で溶出させた。活性画分を5mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)に対して透析した。透析内液を0.02M
トリス塩酸緩衝液(pH8.0)で平衡化したDEAEト
ヨパール650Mに吸着させ、同緩衝液で洗い、0→
0.15M NaClグラジェントで溶出した。活性画
分を5mMトリス塩酸緩衝液(pH7.0)に対して透析し
た。
め、該液を遠心分離(15,000rpm シャープレスA
S−16(巴工業)20℃)して培養上清38lを得
た。この培養上清に硫酸アンモニウムを添加して80%
飽和硫安沈殿画分を得た。この沈殿を0.1Mトリス塩
酸緩衝液(pH7.0)3lに溶解した。得られた溶液に
硫酸アンモニウムを25%飽和になるように添加し、2
5%飽和硫酸アンモニウムを含む0.05Mトリス塩酸
緩衝液(pH7.0)で平衡化させたブチルトヨパール6
50Cに吸着させ、同緩衝液で洗い、20%飽和硫酸ア
ンモニウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
0)で溶出させた。活性画分を5mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)に対して透析した。透析内液を0.02M
トリス塩酸緩衝液(pH8.0)で平衡化したDEAEト
ヨパール650Mに吸着させ、同緩衝液で洗い、0→
0.15M NaClグラジェントで溶出した。活性画
分を5mMトリス塩酸緩衝液(pH7.0)に対して透析し
た。
【0036】透析内液に硫酸アンモニウムを30%飽和
になるように添加し、30%飽和硫酸アンモニウムを含
む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化さ
せたブチルトヨパール650Mに吸着させ、同緩衝液で
洗い、30→15%飽和硫酸アンモニウムを含む0.0
5Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)で溶出させた。活性
画分を濃縮後、トヨパールHW−50Fによりゲル濾過
を行った。以上の操作により、SDSポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動(ゲル濃度12%、pH8.8)において
単一な酵素標品16mgが得られた。活性収率は44.9
%であり、L−ピログルタミン酸開環反応の比活性は
2,240U/mgであった。また、L−グルタミン酸閉
環反応の比活性は42,600U/mgであった。
になるように添加し、30%飽和硫酸アンモニウムを含
む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化さ
せたブチルトヨパール650Mに吸着させ、同緩衝液で
洗い、30→15%飽和硫酸アンモニウムを含む0.0
5Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)で溶出させた。活性
画分を濃縮後、トヨパールHW−50Fによりゲル濾過
を行った。以上の操作により、SDSポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動(ゲル濃度12%、pH8.8)において
単一な酵素標品16mgが得られた。活性収率は44.9
%であり、L−ピログルタミン酸開環反応の比活性は
2,240U/mgであった。また、L−グルタミン酸閉
環反応の比活性は42,600U/mgであった。
【0037】実施例2.種菌としてストレプトミセスS
Y−164を使用した。肉エキス10g/l、ポリペプ
トン10g/l、グルコース10g/l、NaCl3g
/l及びアデカノール0.15g/l(pH7.0)を含
有する培地8mlを内径22mmの試験管に入れ、120℃
にて15分殺菌した。上記培地に前記菌株を1白金耳接
種し、30℃で48時間振盪培養した。培養終了後、培
養液0.5mlを上記培地100mlの入った500ml容坂
口フラスコ3本に接種し、30℃、48時間振盪培養し
た。培養終了後、培養液のすべてを50l容ジャーファ
ーメンター中の本培養液30lに接種した。本培養は3
0℃、300rpm /分、通気量1l/培地1l・1分間
で30時間実施した。
Y−164を使用した。肉エキス10g/l、ポリペプ
トン10g/l、グルコース10g/l、NaCl3g
/l及びアデカノール0.15g/l(pH7.0)を含
有する培地8mlを内径22mmの試験管に入れ、120℃
にて15分殺菌した。上記培地に前記菌株を1白金耳接
種し、30℃で48時間振盪培養した。培養終了後、培
養液0.5mlを上記培地100mlの入った500ml容坂
口フラスコ3本に接種し、30℃、48時間振盪培養し
た。培養終了後、培養液のすべてを50l容ジャーファ
ーメンター中の本培養液30lに接種した。本培養は3
0℃、300rpm /分、通気量1l/培地1l・1分間
で30時間実施した。
【0038】培養終了液30lから酵素を採取するた
め、該液を遠心分離(15,000rpm シャープレスA
S−16(巴工業)20℃)して培養上清38lを得
た。この培養上清に硫酸アンモニウムを添加して80%
飽和硫安沈殿画分を得た。この沈殿を0.1Mトリス塩
酸緩衝液(pH7.0)3lに溶解した。得られた溶液に
硫酸アンモニウムを25%飽和になるように添加し、2
5%飽和硫酸アンモニウムを含む0.05Mトリス塩酸
緩衝液(pH7.0)で平衡化させたブチルトヨパール6
50Cに吸着させ、同緩衝液で洗い、20%飽和硫酸ア
ンモニウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
0)で溶出させた。
め、該液を遠心分離(15,000rpm シャープレスA
S−16(巴工業)20℃)して培養上清38lを得
た。この培養上清に硫酸アンモニウムを添加して80%
飽和硫安沈殿画分を得た。この沈殿を0.1Mトリス塩
酸緩衝液(pH7.0)3lに溶解した。得られた溶液に
硫酸アンモニウムを25%飽和になるように添加し、2
5%飽和硫酸アンモニウムを含む0.05Mトリス塩酸
緩衝液(pH7.0)で平衡化させたブチルトヨパール6
50Cに吸着させ、同緩衝液で洗い、20%飽和硫酸ア
ンモニウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
0)で溶出させた。
【0039】活性画分に硫酸アンモニウムを30%にな
るように添加し、再度ブチルトヨパール650Cに吸着
させ、同緩衝液で洗い、30→15%飽和硫酸アンモニ
ウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)で
溶出させた。活性画分を5mMトリス塩酸緩衝液(pH9.
0)に対して透析した。透析内液を0.05Mトリス塩
酸緩衝液(pH9.0)で平衡化したQ−Sepharo
se Fast Flowに吸着させ、同緩衝液で洗
い、0→0.5M NaClグラジェントで溶出した。
るように添加し、再度ブチルトヨパール650Cに吸着
させ、同緩衝液で洗い、30→15%飽和硫酸アンモニ
ウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)で
溶出させた。活性画分を5mMトリス塩酸緩衝液(pH9.
0)に対して透析した。透析内液を0.05Mトリス塩
酸緩衝液(pH9.0)で平衡化したQ−Sepharo
se Fast Flowに吸着させ、同緩衝液で洗
い、0→0.5M NaClグラジェントで溶出した。
【0040】活性画分を濃縮後、トヨパールHW−50
Fによりゲル濾過を行った。活性画分を濃縮後、再度、
TSKgel G2000SWによりゲル濾過を行っ
た。以上の操作により、SDSポリアクリルアミドゲル
電気泳動(ゲル濃度12%、pH8.8)において単一な
酵素標品5.2mgが得られた。活性収率は19.9%で
あり、L−ピログルタミン酸開環反応の比活性は2,2
10U/mgであった。また、L−グルタミン酸閉環反応
の比活性は42,000U/mgであった。
Fによりゲル濾過を行った。活性画分を濃縮後、再度、
TSKgel G2000SWによりゲル濾過を行っ
た。以上の操作により、SDSポリアクリルアミドゲル
電気泳動(ゲル濃度12%、pH8.8)において単一な
酵素標品5.2mgが得られた。活性収率は19.9%で
あり、L−ピログルタミン酸開環反応の比活性は2,2
10U/mgであった。また、L−グルタミン酸閉環反応
の比活性は42,000U/mgであった。
【0041】実施例3.ストレプトミセスSY−6を肉
エキス0.3%、ペプトン1%及び塩化ナトリウム0.
5%を含む培地(pH7.0)8mlに植菌し、30℃で6
0時間振盪培養し、培養終了後、培養液を遠心分離し、
培養上清7mlと菌体に分離した。得られた菌体は超音波
破砕し、無細胞抽出液5mlを得た。培養上清のL−ピロ
グルタミン酸開環反応の力価は3.3U/mlで、L−グ
ルタミン酸閉環反応は62.7U/mlであった。無細胞
抽出液のL−ピログルタミン酸開環反応の力価は0.0
54U/mlで、L−グルタミン酸閉環反応は1.03U
/mlであった。
エキス0.3%、ペプトン1%及び塩化ナトリウム0.
5%を含む培地(pH7.0)8mlに植菌し、30℃で6
0時間振盪培養し、培養終了後、培養液を遠心分離し、
培養上清7mlと菌体に分離した。得られた菌体は超音波
破砕し、無細胞抽出液5mlを得た。培養上清のL−ピロ
グルタミン酸開環反応の力価は3.3U/mlで、L−グ
ルタミン酸閉環反応は62.7U/mlであった。無細胞
抽出液のL−ピログルタミン酸開環反応の力価は0.0
54U/mlで、L−グルタミン酸閉環反応は1.03U
/mlであった。
【0042】実施例4.ストレプトミセスSY−164
を肉エキス0.3%、ペプトン1%及び塩化ナトリウム
0.5%を含む培地(pH7.0)8mlに植菌し、30℃
で60時間振盪培養し、培養終了後、培養液を遠心分離
し、培養上清7mlと菌体に分離した。得られた菌体は超
音波破砕し、無細胞抽出液5mlを得た。培養上清のL−
ピログルタミン酸開環反応の力価は0.43U/mlで、
L−グルタミン酸閉環反応は8.17U/mlであった。
無細胞抽出液のL−ピログルタミン酸開環反応の力価は
0.037U/mlで、L−グルタミン酸閉環反応は0.
703U/mlであった。
を肉エキス0.3%、ペプトン1%及び塩化ナトリウム
0.5%を含む培地(pH7.0)8mlに植菌し、30℃
で60時間振盪培養し、培養終了後、培養液を遠心分離
し、培養上清7mlと菌体に分離した。得られた菌体は超
音波破砕し、無細胞抽出液5mlを得た。培養上清のL−
ピログルタミン酸開環反応の力価は0.43U/mlで、
L−グルタミン酸閉環反応は8.17U/mlであった。
無細胞抽出液のL−ピログルタミン酸開環反応の力価は
0.037U/mlで、L−グルタミン酸閉環反応は0.
703U/mlであった。
【0043】実施例5.L−グルタミン酸305nmol、
実施例1で得た酵素63ngを含む20mMトリス塩酸緩衝
液(pH7.0)10mlを混合し、30℃で放置し、ピロ
グルタミン酸の製造を行った。その結果、295nmolの
ピログルタミン酸(収率96.7%)が生成した。
実施例1で得た酵素63ngを含む20mMトリス塩酸緩衝
液(pH7.0)10mlを混合し、30℃で放置し、ピロ
グルタミン酸の製造を行った。その結果、295nmolの
ピログルタミン酸(収率96.7%)が生成した。
【0044】実施例6.D,L−ピログルタミン酸(東
京化成)5.0gを1N NaOHに溶解した後、0.
5Nになるように1N NaOHを加え、蒸留水で10
0mlにした。該溶液を121℃、20分オートクレーブ
し、加水分解を行った。加水分解終了後、3N HCl
でpHを7.1に調整し、蒸留水で200mlにした。該溶
液中にはD−グルタミン酸2.6g、L−グルタミン酸
2.3gが含まれていた。該溶液に実施例2で得た酵素
73μg(161U)を加え、40℃で6時間作用させ
た。反応終了後、100℃、5分間熱処理し、酵素を失
活させた。
京化成)5.0gを1N NaOHに溶解した後、0.
5Nになるように1N NaOHを加え、蒸留水で10
0mlにした。該溶液を121℃、20分オートクレーブ
し、加水分解を行った。加水分解終了後、3N HCl
でpHを7.1に調整し、蒸留水で200mlにした。該溶
液中にはD−グルタミン酸2.6g、L−グルタミン酸
2.3gが含まれていた。該溶液に実施例2で得た酵素
73μg(161U)を加え、40℃で6時間作用させ
た。反応終了後、100℃、5分間熱処理し、酵素を失
活させた。
【0045】反応液中には2.6gのD−グルタミン酸
と88mgのL−グルタミン酸が含まれていた(図1参
照)。反応液をエバポレーターで40mlまで減圧濃縮
し、3NHClでpHを3.2に調整した後、5℃で一晩
放置した。生成した白色結晶をNo.2で濾紙で濾集し、
冷エタノールで洗浄した後、乾燥した。白色結晶は1.
41g得られた。得られたD−グルタミン酸の結晶の融
点(分解)は、214−216℃、〔α〕22 D =−2
4.4°、0.6%のL−グルタミン酸を含有してい
た。
と88mgのL−グルタミン酸が含まれていた(図1参
照)。反応液をエバポレーターで40mlまで減圧濃縮
し、3NHClでpHを3.2に調整した後、5℃で一晩
放置した。生成した白色結晶をNo.2で濾紙で濾集し、
冷エタノールで洗浄した後、乾燥した。白色結晶は1.
41g得られた。得られたD−グルタミン酸の結晶の融
点(分解)は、214−216℃、〔α〕22 D =−2
4.4°、0.6%のL−グルタミン酸を含有してい
た。
【図1】図1は、グルタミン酸のラセミ体に本発明の酵
素を作用させた場合の、D,L−グルタミン酸の合計量
及びL−グルタミン酸の量の経時的変化を示すグラフで
ある。
素を作用させた場合の、D,L−グルタミン酸の合計量
及びL−グルタミン酸の量の経時的変化を示すグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 9/14 C12R 1:465) (C12P 13/14 C12R 1:465) (C12P 41/00 C12R 1:465) (C12N 1/20 C12R 1:465) (72)発明者 村尾 澤夫 大阪府堺市堀上緑町2丁目8−12
Claims (5)
- 【請求項1】 次の性質: (1)作用:L−ピログルタミン酸からL−グルタミン
酸を生成する反応(L−ピログルタミン酸開環反応)、
及びこの逆反応(L−グルタミン酸閉環反応)を触媒す
る; (2)基質特異性:L−ピログルタミン酸開環反応:L
−ピログルタミン酸に作用し、D−ピログルタミン酸、
プロリン及びヒドロキシプロリンには作用しない;L−
グルタミン酸閉環反応:L−グルタミン酸に作用し、D
−グルタミン酸、L−グルタミン、L−アスパラギン
酸、D−アスパラギン酸、L−アスパラギンには作用し
ない; (3)至適pH及び安定pH範囲:L−ピログルタミン酸開
環反応:至適pHは30℃にて30分間の反応においては
約7であり、pH安定性は30℃にて120分間の処理条
件では約7〜10の範囲内で安定である;L−グルタミ
ン酸閉環反応:至適pHは30℃にて30分間の反応にお
いて約7であり、pH安定性は30℃にて120分間の処
理条件では7〜10の範囲内で安定である; (4)温度安定性:L−ピログルタミン酸開環反応:pH
7にて30分間の処理条件下では50℃まで安定であ
る;L−グルタミン酸閉環反応;pH7にて30分間の処
理条件下では50℃まで安定である; (5)至適温度:L−ピログルタミン酸開環反応:約5
0℃に至適作用温度を有する;L−グルタミン酸閉環反
応:約50℃に至適作用温度を有する; (6)分子量:SDS−PAGEにより測定した分子量
約38,000を有する;を有するL−グルタミン酸・
L−ピログルタミン酸相互変換酵素。 - 【請求項2】 請求項1に記載のL−グルタミン酸・L
−ピログルタミン酸相互変換酵素の製造方法において、
該酵素を生産する能力を有するストレプトミセス属に属
する微生物を培養し、該培養物から該酵素を採取するこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の酵素をL−グルタミン
酸とD−グルタミン酸との混合物に作用させることによ
り該L−グルタミン酸をL−ピログルタミン酸に変換
し、そして該L−ピログルタミン酸と前記D−グルタミ
ン酸とを相互に分離することを特徴とするD−グルタミ
ン酸又はL−ピログルタミン酸の製造法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の酵素を、L−ピログル
タミン酸とD−ピログルタミン酸との混合物に作用せし
めることにより該L−ピログルタミン酸をL−グルタミ
ン酸に転換し、そして生成したL−グルタミン酸と残留
するD−ピログルタミン酸とを相互に分離することを特
徴とする、D−ピログルタミン酸の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の酵素を、L−グルタミ
ン酸に作用せしめることを特徴とするL−ピログルタミ
ン酸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8226895A JPH1066566A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | ストレプトミセス属の生産するl−グルタミン酸・l−ピログルタミン酸相互変換酵素とその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8226895A JPH1066566A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | ストレプトミセス属の生産するl−グルタミン酸・l−ピログルタミン酸相互変換酵素とその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1066566A true JPH1066566A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16852275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8226895A Pending JPH1066566A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | ストレプトミセス属の生産するl−グルタミン酸・l−ピログルタミン酸相互変換酵素とその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1066566A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011102395A1 (ja) * | 2010-02-16 | 2011-08-25 | 味の素株式会社 | ピロリドンカルボン酸またはその塩の製造方法 |
| WO2014126186A1 (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-21 | キッコーマン株式会社 | 5-オキソプロリナーゼ、5-オキソプロリナーゼ遺伝子、および5-オキソプロリナーゼの製造方法 |
| WO2019070018A1 (ja) | 2017-10-05 | 2019-04-11 | 味の素株式会社 | 光学活性ピロリドンカルボン酸またはそのアルカリ金属塩の製造方法 |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP8226895A patent/JPH1066566A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011102395A1 (ja) * | 2010-02-16 | 2011-08-25 | 味の素株式会社 | ピロリドンカルボン酸またはその塩の製造方法 |
| JP5935689B2 (ja) * | 2010-02-16 | 2016-06-15 | 味の素株式会社 | ピロリドンカルボン酸またはその塩の製造方法 |
| WO2014126186A1 (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-21 | キッコーマン株式会社 | 5-オキソプロリナーゼ、5-オキソプロリナーゼ遺伝子、および5-オキソプロリナーゼの製造方法 |
| JPWO2014126186A1 (ja) * | 2013-02-15 | 2017-02-02 | キッコーマン株式会社 | 5−オキソプロリナーゼ、5−オキソプロリナーゼ遺伝子、および5−オキソプロリナーゼの製造方法 |
| WO2019070018A1 (ja) | 2017-10-05 | 2019-04-11 | 味の素株式会社 | 光学活性ピロリドンカルボン酸またはそのアルカリ金属塩の製造方法 |
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