JPH1067121A - インクジェット方式の画像形成装置 - Google Patents

インクジェット方式の画像形成装置

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JPH1067121A
JPH1067121A JP8226955A JP22695596A JPH1067121A JP H1067121 A JPH1067121 A JP H1067121A JP 8226955 A JP8226955 A JP 8226955A JP 22695596 A JP22695596 A JP 22695596A JP H1067121 A JPH1067121 A JP H1067121A
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pump
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Koji Suzuki
孝司 鈴木
Tatsuhiro Ishise
達弘 石瀬
Takaaki Sekiyama
隆明 関山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要求される吸引条件に適した吸引による確実
なメンテナンス作業の達成、特に記録ヘッド毎に異なる
ダミ−ジェット量に対応できる装置の提供。 【解決手段】 インクを飛翔する複数のノズル3b,3
cと、ノズルをそれぞれ被覆する複数のキャップ部材9
a,9bと、キャップ部材にそれぞれ接続されてキャッ
プ部材内のインクを吸引するインク吸引ポンプ20とを
有するインクジェット方式の画像形成装置であって、イ
ンク吸引ポンプ20は、内部空間及びインク吸引路55
を介してキャップ部材9a,9bに連通する2つのイン
ク吸引口21a,21bを有するシリンダ29と、シリ
ンダ29の内部空間内を移動可能に配設されたピストン
20Pとを有し、2つのインク吸引口21は、2つのポ
ンプ室100A、100Bのそれぞれに異なる圧力波形
を発生させるよう、インク吸引口の配設位置を第1のイ
ンク吸引口21aを中央よりに、第2のインク吸引口2
1bを端部よりに形成する。発生させる異なった圧力波
形をそれぞれ異なった目的に使用することができ、駆動
系の小型化を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型プリンタ等の
画像形成装置に係り、特に用紙等の記録媒体にインクを
飛翔させることで画像を形成するインクジェット方式の
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記インクジェット方式の画像形
成装置は、例えば、用紙等の記録媒体を一定の方向に搬
送する搬送部材と、記録媒体の搬送経路に対向すると共
に記録媒体の搬送方向と垂直な方向に移動可能に配設さ
れ、記録媒体の搬送経路に向かってノズルからインクを
飛翔させる記録ヘッドと、ヘッドを搭載するキャリッジ
とを有するものが広く普及している。また、記録ヘッド
のキャリッジとしては、イエローインク、マゼンタイン
ク、シアンインク及びブラックインクを飛翔させること
ができるフルカラー用のものが一般的である。それぞれ
の記録ヘッドは、キャリッジに固定して配設され、画像
情報に応じてインクを吐出するノズル部と、キャリッジ
に着脱可能に配設され、ノズルにインクを供給するイン
クタンクと、で構成されているものが一般的である。
【0003】そして、インクジェット方式の画像形成装
置は、搬送部材で記録媒体を搬送し、且つ、記録媒体搬
送方向に直交して往復動作するキャリッジに搭載する記
録ヘッドから、画像情報に応じてインクを飛翔させるこ
とで、記録媒体上に所定の画像を形成する。このよう
に、インクジェット方式の画像形成装置は、インクを使
用し、更にインクをノズルから飛翔させることで画像を
形成するよう構成されることから、画像品質を維持する
上で下記の問題があった。 (1) 非画像形成時において、ノズルに収容されてい
るインクが乾燥し易い。乾燥が発生するとインクの粘度
が変化して(例えば、増粘する)、その結果インクの飛
翔の仕方が変化してしまい、所望の画像を形成すること
ができなくなってしまった。 (2) インクの乾燥が更に進行すると、ノズル内に増
粘したインクが詰ってしまったり、ノズル内に異物や空
気が混入してしまったりすることにより、インクが飛翔
しなくなってしまった。 (3) 画像形成開始直後において、ノズル面が乾燥し
たり、インクの表面が固化しているため、インクの飛翔
が安定せず、所望する画像が形成出来ない場合があっ
た。 (4) ノズルからインクタンクを分離して交換するに
際し、交換後にノズル内にインクを再充填する必要があ
った。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】そこで、従来よりインクジェット方式の画
像形成装置では、非画像形成時に記録ヘッドのノズルに
メンテナンス部材であるキャップ部材を被覆して、イン
クの乾燥を防止すると共に、ポンプ部材によってノズル
内からインク等の異物等を吸引し、更に、ノズルの先端
に付着したインクはワイパー部材で除去することによ
り、これらの問題を解決していた。ここで、インク吸引
ポンプはノズルからのインク等異物を吸引する場合と、
キャップ内に残留するインクを吸引する場合があり、そ
れぞれに適した条件で吸引を実行しないとノズルからの
吸引ができなかったり、無駄にインクを吸引しすぎてし
まうことがあり、さらにキャップからのインク回収効率
を良くしないと回復時間を要することになった。
【0005】また、記録ヘッド毎にダミージェット量が
異なり、特にカラーヘッドの場合は吸引後にダミージェ
ットを実行するため、カラーヘッド用のキャップ部材に
対しては効果的にキャップ内のインクを回収する必要が
あった。そこで、この発明は要求される条件に適した吸
引による記録ヘッドの確実なメンテナンス作業の達成、
特に記録ヘッド毎に異なるダミージェット量に対応でき
る装置の提供を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の画像情報に応じ
てインクを飛翔する複数のノズルと、ノズルをそれぞれ
被覆する複数のキャップ部材と、キャップ部材にそれぞ
れ接続されてキャップ部材内のインクを吸引するインク
吸引ポンプとを有するインクジェット方式の画像形成装
置は、それぞれ異なった圧力波形を形成する第1のポン
プ室と第2のポンプ室を有するインク吸引ポンプにより
ノズルおよびキャップ部材内のインクを吸引する構成を
具備し、1つのポンプにより吸引条件に応じた吸引を実
行させている。インク吸引ポンプが形成する圧力波形
は、一方がキャップ内のインクおよびノズルからのイン
クを吸引できる急激な圧力波形、他方がキャップ内の残
留インクを吸引する、ピストンの移動に伴って徐々に負
圧となるゆるやかな圧力波形であって、異なる目的に合
わせて使用することができると共に、負荷が分かれ高負
荷となることがなく、駆動系の小型化が図れる。
【0007】また、異なる圧力波形を形成するインク吸
引ポンプは、内部空間及びインク吸引路を介してキャッ
プ部材に連通する2つのインク吸引口を有するシリンダ
と、シリンダの内部空間内を移動可能に配設されたピス
トンとを有し、2つのインク吸引口は、2つのポンプ室
のそれぞれに異なる圧力波形を発生させる位置でシリン
ダの内部空間と連通する簡単な機構で構成され、インク
吸引口の配設位置を規定することにより異なる吸引波形
を形成できる。さらに、シリンダは、2つのインク吸引
口の間にインク排出口を設けると共に、ピストンの両側
に形成される各ポンプ室とインク排出口とを連通させる
インク排出路を設け、吸引インクの効率良い排出が達成
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のインクジェット記録装置の実施の形態を詳細に説明す
る。図8は本実施の形態に係るインクジェット方式の画
像形成装置を示し、図1はメンテナンス部分の説明図、
図9はメンテナンスステーションの斜視図である。イン
クジェット記録装置は、記録媒体Pを矢印の方向に搬送
する記録媒体搬送部材1と、記録媒体Pの搬送経路に対
向し、且つ記録媒体Pの搬送方向と直交する方向(主走
査方向)に延設された1組のガイド部材2と、ガイド部
材2により支持された記録ヘッドキャリッジ3と、ガイ
ド部材2の下部であって記録媒体搬送経路に干渉しない
位置に配設されたメンテナンスステーション4と、これ
らを一体に保持するハウジング5等を有する。また、記
録ヘッドキャリッジ3にはフレキシブル基板に形成され
た信号線を通じて画像情報が送られるようになってい
る。また、記録ヘッドキャリッジ3は非印字領域である
メンテナンスステーション4に対向する位置がホームポ
ジションとして設定されており、印字領域と非印字領域
とを矢印X−Y方向に移動し、キャリッジ3のホームポ
ジション位置での存在をホームポジションセンサ7で検
出するようになっている。
【0009】記録ヘッドキャリッジ3は、1組のガイド
部材2上を移動可能に配設されたヘッドキャリッジフレ
ーム3aと、フレーム3aの下面(上記記録媒体搬送経
路に対向する側面)よりも下に突出するように配設され
た2つのノズル部、第1のノズル部3b,第2のノズル
部3cと、フレーム3aに対して着脱可能に配設され、
各ノズル部3b,3cにインクを供給する2つのインク
タンク、第1のインクタンク3d,第2のインクタンク
3eとからなる。また、第1のタンク3dに対応する第
1のノズル部3bには画像情報に応じてインクを飛翔さ
せる第1のノズル3fが形成されると共に、第1のノズ
ル部3bに接続された第1のインクタンク3dは黒色イ
ンクが供給される。他方、第2のタンク3eに対応する
第2のノズル部3cには画像情報に応じてインクを飛翔
させる3つのノズル3g,3h,3iが形成されると共
に、第2のノズル部3cに接続されたインクタンク3e
は各ノズル3g,3h,3iに対してそれぞれイエロー
インク、マゼンタインク、シアンインクをそれぞれ供給
する構成となっている。
【0010】メンテナンスステーション4は、ステーシ
ョン本体4aと、ステーション本体4aから排出される
インクを吸収保持する排インク吸収体4bとから成る。
ステーション本体4aは、ユニットハウジング8と、ユ
ニットハウジング8に取り付けられた各種の部材、例え
ばキャップ部材9、各部材の駆動機構等により構成され
ている。ステーション本体4aは2つのキャップ部材9
a,9bを有し、それらはキャップキャリッジ10上に
保持されている。各キャップ部材9は、スポンジで形成
されたインク保持体91a,91bを収容したゴム製の
キャップ93a,93bで形成されている。キャップ9
3a,93bにはキャップ内部と外部とを貫通する大気
開放口95a,95bが穿孔されている。第1のキャッ
プ部材9aには大気開放口95aを開閉する封止部材5
0が配設される。
【0011】キャップキャリッジ10は、図10に示す
ように2つのキャップ部材9a,9bを支持する支持底
部10aと、その一辺両端に配設された一対のアーム部
10bと、支持底板10aの下に配設されたガイド部1
0cと、支持底板10aの下部であってガイド部10c
に隣接して配設された支点部10dを有する。アーム部
10bがユニットハウジング8のガイド溝81に係合
し、ガイド部10cがユニットハウジング8の係合部8
3に係合される。キャップキャリッジ10の支点部10
dには、カムフオロワ11aを取り付けたL字アーム1
1を接続する。そして、カム12aを回動させるとカム
フオロワ11aを押圧しスプリング11bの付勢力に抗
してL字アーム11が支点から回動する。L字アーム1
1の回動によりキャップキャリッジ10はユニットハウ
ジング8のガイド溝81および係合部83に案内され
て、姿勢を一定に保ったまま上下に移動する。以後、カ
ム12aが形成された部材をカム駆動伝達部材12と称
する。このようにユニットハウジング8内を上下移動可
能に構成されるキャップキャリッジ10は、さらに記録
ヘッドキャリッジ3の移動方向と同じ方向にユニットハ
ウジング8内を水平方向に移動可能に配設されている。
【0012】次に、キャップキャリッジ10と記録ヘッ
ドキャリッジ3の移動機構を説明する(図11,図12
参照)。記録ヘッドキャリッジ3は2つのノズル部3
b,3cに隣接した位置に2つの凸部、印字領域側の第
1の凸部34aと、非印字領域側の第2の凸部34bを
配設する。そして、キャップキャリッジ10にはヘッド
側の2つの凸部34a,34bの移動経路に対応する位
置に係合ピン14が配設されている。さらに、ステーシ
ョン本体4aには係合ピン14の近傍に上下方向に移動
可能な固定ピン15が配設されている。なお、固定ピン
15は、ユニットハウジング8との間に挿入されたバネ
16により上方に付勢されると共に、カム駆動伝達部材
12のギアの溝部(図示せず)と係合してその高さを設
定される構成となっている。
【0013】次に、記録ヘッド3に対するキャップ部材
9の位置関係を説明する。 印字位置 キャップキャリッジ10が最も下がった状態で、キャッ
プキャリッジ10のキャップ部材9、および係合ピン1
4は記録ヘッド3に干渉せず、記録ヘッド3は自由に印
字領域、非印字領域を移動可能である。 キャッピング準備位置 カム駆動伝達部材12を回動させて、キャップキャリッ
ジ10を上昇させる。記録ヘッド3とキャップ部材9は
接触していないが、係合ピン14が記録ヘッドキャリッ
ジ3の第1の凸部34aに係合する高さ(位置)とな
る。そして、係合ピン14が第1の凸部34aに係合し
た状態でキャリッジ10は記録ヘッド3の移動に追従す
る。 キャッピング位置 キャップキャリッジ10をさらに上昇させ、キャップ部
材9a,9bをノズル部3b,3cに圧接させる。この
状態でノズル部3b,3cはキャップ部材9a,9bに
よりキャッピングされる。また、キャップ部材9a,9
bをノズル部3b,3cに圧接させる際に、固定ピン1
5を上昇させて非印字領域側の第2の凸部34bと係合
させることにより、2つの凸部34a,34bの間に係
合ピン14及び固定ピン15を挿入させて、記録ヘッド
キャリッジ3の引出防止ができる構成となっている。ま
た、第1のキャップ部材9aに配設する封止部材50
は、キャップキャリッジ10上に配設され、キャップキ
ャリッジ10が記録ヘッドキャリッジ3に押されて非印
字領域方向に移動することにより大気開放口95aを封
止するように構成されている(図13参照)。
【0014】次に、図14において、ノズル部のノズル
面をクリーニングするワイパー部材60を説明する。ワ
イパー部材60はゴムブレード65を有する。そして、
ステーション本体4aとの間に設けられたバネ63によ
りワイパ部材60は上方(記録ヘッド3方向)へ付勢さ
れている。通常は、カム駆動伝達部材12によりバネ6
3の付勢力に抗して下方に押し下げられ、ブレード65
は記録ヘッド3のノズル部から離れている。そして、記
録ヘッドキャリッジ3の移動にあわせて、カム駆動伝達
部材12が回動し、バネ63の付勢力により、ワイパー
部材60をそのブレード65先端がノズル部3b,3c
の移動経路位置に干渉する位置に移動させる。記録ヘッ
ドキャリッジ3の非印字領域と印字領域との移動によ
り、各ノズル3b,3cの先端にブレード65が当接し
て、ノズル面に付着するインクを払拭させることができ
る。
【0015】次にポンプ部材20の構成、および排イン
クの吸引機構を説明する(図1〜5参照)。ポンプ部材
20は、上部に2つのインク吸引口21a,21bが形
成されるシリンダ29と、シリンダ29の内部に嵌挿さ
れるピストン20Pよりなる。シリンダ29に形成され
るインク吸引口は、第1のキャップ部材9aに接続され
る第1のインク吸引口21aと、第2のキャップ部材9
bに接続される第2のインク吸引口21bとする。シリ
ンダ29の中央下部にはインク排出口23が形成されて
いる。第1のインク吸引口21aはシリンダ中央部近く
に配設し、第2のインク吸引口21bはシリンダ端部付
近に配設する。すなわち、シリンダ29の端部から第1
のインク吸引口21aの距離L1は長く、第2のインク
吸引口21bの距離L2は短く構成されている。シリン
ダ29内に配設されるピストン20Pはシリンダ29の
内周面に当接する大きさに形成される。ピストン20P
はその中心部分に貫通孔26が形成されたピストンヘッ
ド22と、貫通孔26よりも小径に形成されたピストン
ロッド24から成る。貫通孔26の径をd1、ピストン
ロッド24の径をd2、ピストンロッド24に嵌装され
るテーパリング241の径をd3としたとき、d2<d1
≒d3の関係となっている。
【0016】ピストンヘッド22は、その周面の両端部
分に一対のゴム製のピストンパッキン25A,25Bが
配設され、シリンダ29内に第1のポンプ室100A
と、第2のポンプ室100Bを形成する。ピストンヘッ
ド22の側面には貫通孔26とシリンダ空間に連通する
インク流出口27を形成する。ピストンロッド24は、
ピストンヘッド22の貫通孔26を塞ぐ大きさに形成さ
れた一対の貫通孔閉塞板28A,28Bを有している。
この2つの貫通孔閉塞板28A、28Bの間隔L3はピ
ストンヘッド22の貫通孔26の長さL4より若干長い
間隔で配設されている。また、各貫通孔閉塞板28A,
28Bの貫通孔に対向する側面にはそれぞれシリコンゴ
ム製のシール部材が配設されている。また、ピストンロ
ッド24は駆動伝達アーム19を介してカム駆動伝達部
材12のカムに連結されている。
【0017】ポンプ部材20のインク吸引口21(第1
のインク吸引口21a、第2のインク吸引口21b)と
各キャップ部材9a,9bとはインク吸引路であるホー
ス55で接続されている。このように1つのポンプ部材
20により各キャップ部材9a,9b内のインクが吸引
されるようになっている。また、ポンプ部材20の排出
口23に排インク吸収体4bを連絡させて排出インクを
吸収させるように構成されている。
【0018】このように構成されるポンプ部材20は、
ピストンロッド24がカム駆動伝達部材12の回動に追
従して矢印V方向に引っ張られることで、インク吸引口
21aからインクを第1のポンプ室100Aに吸引す
る。この時、ピストンの第2ポンプ室100Bに収容さ
れていた排インクは、貫通孔26及びインク流出口27
を介してインク排出口23から排出される。また、ポン
プ部材20は、ピストンロッド24が矢印W方向に押し
戻されることで、第2のインク吸引口21bからインク
を第2のポンプ室100Bに吸引し、且つ、ピストン2
0Pの第1のポンプ室100Aに収容されていた排イン
クを貫通孔26及びインク流出口27を介してインク排
出口23から排出する。
【0019】ここで、ポンプ部材20は、第1のインク
吸引口21aが、シリンダ29の中央寄りに形成され、
ピストンヘッド22がある程度移動した時に、シリンダ
29内とキャップ部材9を介して記録ヘッド3とが連通
するように構成されているので、第1のポンプ室100
Aが形成する吸引圧力は、図6に実線(a)で示すよう
に、非常に高い圧力が瞬時に作用する急激的な吸引波形
を示す。他方、第2のインク吸引口21bは、シリンダ
29の端部寄りに配設されて常時シリンダ29内とキャ
ップ部材が連通しているので、第2のポンプ室100B
が形成する吸引圧力は、図6に破線(b)で示すよう
に、ポンプ部材が停止するまでピストンヘッド22の移
動にあわせて徐々に減圧される緩慢な吸引波形を示す。
【0020】次に、排インク処理構造を図7により説明
する。ポンプ排出口23より排出された排インクは、パ
イプ部41を通って排インク排出口43へ排出される。
排出口43近傍にはジョイント用吸収体44が配設され
ており、排出されたインクは一度この吸収体44に吸収
された後、排インク吸収体44b、インク吸収体4bに
移行する。ジョイント用吸収体44と排出口23はホル
ダー45内に設けられたリブ47により強制的に間隙を
形成することによりジョイント用吸収体44の目詰ま
り、排出不良を防止している。
【0021】このように、カム駆動伝達部材12には、
キャップキャリッジ10を上下移動させるためのキャッ
ピング用カム12a、固定ピン15を上下移動させるた
めのギアの溝部、ポンプ部材20を駆動するためのポン
ピング用カム、ワイパー部材60を上下移動させるため
のワイピング用カム等を備えている。また、カム駆動伝
達部材12には回転位相センサ用の検出板(図示せず)
を備えている。カム駆動伝達部材12は、モータの回転
をギア列により伝達して各部材用のカムを回転する構成
となっている。
【0022】すなわち、これら各カム及び溝は、図15
に示すように、カム駆動伝達部材12の検出板で検出す
る所定の回転位相に対して各部材を移動(駆動)させる
ように形成されている。カムの回転角度と各部材の移動
を説明すると、カムの回転位相350〜10°には全て
の部材(9a,9b,14,15,60)が退避位置に
ある。カムの回転位相30〜50°にはキャップキャリ
ッジ10をハーフポジションまで上昇させるキャップ位
置決めモードが割り付けられ、カムの回転位相70〜1
20°にはキャリッジを停止させてキャップ部材等9
a,9b,14及び固定ピン15を上昇させるキャリッ
ジ停止モードが割り付けられ、カムの回転位相120〜
200°にはキャップ部材等9a,9b,14及び固定
ピン15を上昇させた状態でポンプ部材20を駆動させ
るバキューム(吸引)モードが割り付けられ、カムの回
転位相280〜350°にはキャップ部材等9a,9
b,14及び固定ピン15を退避させた状態でポンプ部
材20を駆動させる、キャップ内バキュームモードが割
り当てられ、更に、カムの回転位相320〜330°に
はワイパー部材60を上昇させるワイピングモードが割
り当てられている。
【0023】次に1つのポンプ部材によるインクの吸
引、排出作用を詳述する。 第1のポンプ室100Aのインク吸引工程、及び第
2のポンプ室100Bのインク排出工程 ロッド24が図示矢印V方向に移動を始めると、第1の
ポンプ室100Aの貫通孔閉塞板28Aがピストンヘッ
ド22とロッド24に押し潰され第1のポンプ室100
Aが密閉状態になる。ロッド24の移動にともないピス
トンパッキン25Aも移動を開始し、第1のポンプ室1
00Aを大気圧から徐々に減圧してゆく。所定の圧力に
達したときにノズルにつながっている第1の吸引口21
aを連通させ、第1のノズル部3bのノズル3f面に所
定の吸引圧をかけノズル3f内の増粘したインク、異
物、空気を急激的に吸引する。このとき、同時にポンプ
室100Bでは、貫通孔閉塞板28Bが押し潰された状
態から自由状態に戻り、僅かに生じる隙間を利用してポ
ンプ室100B内に吸引されたインクを排出口23側に
移動させ、さらに、排インク吸収体4bへ順次移行させ
ていく。
【0024】 ポンプ室100Aの排出工程及びポン
プ室100Bの吸引工程 ロッド24が矢印W方向に移動を始めると、貫通孔閉塞
板28Aがピストンヘッド22とロッド24に押し潰さ
れた状態から自由状態に戻り、僅かに生じるすき間を利
用して第1のポンプ室100A内に吸引されたインクを
排出口23側に移動させ、さらに、排インク吸収体4b
へ順次移行させていく。このとき、同時に第2のポンプ
室100Bでは、ピストンパッキン25Bがロッド24
に押し潰されポンプ室Bを密閉状態とする。ロッド24
の移動に伴いピストンパッキン25Bも移動を開始す
る。しかし、ポンプ室100Bは第2のノズル部9bに
つながっている吸引口21bをシリンダ29の短部近く
に形成してポンプ室内とキャップ部材9bが連通してい
るので、ピストン20Pの移動に伴い徐々に減圧されて
いくとともにインクの吸引を行う。
【0025】ここで、インクの吸引仕様を説明する。 ノズル吸引時の吸引仕様(第1のポンプ室を使用) 第1のポンプ室100Aに封止部材50で大気開放口9
5aを封止したキャップ部材9aを連結。ポンプ室10
0Aを密閉状態にしてピストン20Pを移動させ、ポン
プ室を大気圧から徐々に減圧していき所定の圧力に達し
たときにノズルにつながっている吸引口21aを連通さ
せる。急激的な吸引波形が形成される。このとき、第1
のポンプ室Aに連結されたノズル部3bまたは3c面に
は急激な吸引圧がかけられ、ノズル内の増粘したイン
ク、異物、空気が吸引される。この吸引仕様は所定の圧
力に達した状態で吸引を行うため、無用なインク吸引を
せずに効率よく回復動作を行うことができる。 キャップ内空吸引時の仕様(第1、および第2のポン
プ室を使用) 第2のポンプ室100Bに大気開放口95bを開放した
状態の第2のキャップ部材9bを連結,ポンプ室100
Bとキャップ部材につながっている第2の吸引口とを連
通させた状態で、ピストン20Pを移動させ、徐々に減
圧させていく。ピストンの移動に従った緩慢な吸引波形
が形成される。この時、キャップ内に残留したインク
は、ピストンの移動とともに、ポンプ室に移動してい
く。キャップ部材内に残留しているインクを回収するに
は比較的低い圧力で徐々に吸引してゆく波形の方が効率
良く吸収されることが実験により確認されている。
【0026】以上のように、ポンプ部材20は1個のポ
ンプにより上記2つの吸引仕様に対応できる。以上の構
成よりなる本実施の形態によるインクジェット記録装置
の、記録ヘッド3の移動と封止部材50の関係を含めた
インク吸引作用を説明する。 A 第1の記録ヘッド部3bからの吸引………図16
(a〜e)参照 キャップキャリッジ10は印字位置にあり、記録ヘッド
3は非印字領域方向Yに移動している。キャップキャリ
ッジ10が上昇する。このとき、キャリッジ10の係合
ピン14は第1の凸部34aと第2の凸部34の中間に
あるようにする。記録ヘッド3の移動に合わせて、キャ
ップキャリッジ10の係合ピン14が記録ヘッド3の凸
部34aに干渉する位置まで上昇させる。…(a、b) 記録ヘッド3の第1の凸部34aとキャップキャリッジ
10の係合ピン14とを係合させた状態で、キャップキ
ャリッジ10は記録ヘッド3に引かれて矢印Y方向に移
動する。…(c、d キャップとヘッドの位置決め) さらにキャップキャリッジ10が上昇し記録ヘッド3と
キャップ部材9が接触する。…この位置はキャップ保管
時と同様 ノズル部3b(黒BK用)を第1のキャップ部材9a
で,ノズル部3c(カラ−TC用)を第2のキャップ部
材9bで被覆する。この状態でさらに記録ヘッド3を非
印字領域方向Yに移動させる。記録ヘッド3の移動に伴
ってノズル部に連結する(被覆する)キャップキャリッ
ジ10も矢印方向Yに移動し、第1のキャップ部材9a
の大気開放口95aは封止部材50で封止される。この
状態でポンプ部材20を作動させると、第1の吸引口2
1aに連結する黒BK用ノズル部3bからは増粘したイ
ンク等の異物を吸引することができる。このときのポン
プの吸引波形は急激的な波形であって、ノズル吸引時の
吸引仕様が使用される。…(e) 第1のポンプ室Aに吸引されたインクはポンプ部材20
の復帰時、排出される。
【0027】第2の吸引口21bに連結するカラー用ノ
ズル部3c側においては、ノズル部3bからの吸引時、
第2のポンプ室100Bから吸引インクが排出される。
その後、ピストン20Pの移動に合わせた大気開放口9
5bが開口した状態での吸引が行われる。この時のポン
プの吸引波形は緩慢な波形であって、キャップ内吸引時
の吸引仕様による比較的低い圧力で徐々にキャップ内の
インクをポンプ室に吸引する。
【0028】B 第2の記録ヘッド部3cからの吸引…
……図16(f〜i) キャップキャリッジ10は印字位置にあり、記録ヘッド
3は非印字領域方向Yに移動している。キャップキャリ
ッジ10が上昇する。このとき、キャリッジ10の係合
ピン14は第2の凸部34の外側にあるようにする。記
録ヘッド3の移動に合わせて、キャップキャリッジ10
の係合ピン14が記録ヘッド3の第2の凸部34bに干
渉する位置まで上昇する。…(f) 記録ヘッド3の第2の凸部34bとキャップキャリッジ
10の係合ピン14とを係合させた状態で、キャップキ
ャリッジ10は記録ヘッド3に引かれて矢印Y方向に移
動する。…(g キャップとヘッドの位置決め) さらにキャップキャリッジ10が上昇し記録ヘッド3と
キャップ部材9が接触する。ノズル部3c(カラーTC
用)を第1のキャップ部材9aで被覆する。この状態で
さらに記録ヘッド3を非印字領域方向Yに移動させる。
記録ヘッド3の移動に伴ってノズル部に連結する(被覆
する)キャップキャリッジ10も矢印方向Yに移動し、
第1のキャップ部材9aの大気開放口95aは封止部材
50で封止される。…h この状態でポンプ部材20を作動させると、第1の吸引
口21aに連結するノズル部3c(カラーTC用)から
は増粘したインク等の異物を吸引することができる。こ
のときのポンプの吸引波形は急激的な波形であって、ノ
ズル吸引時の吸引仕様が使用される。…(i) このとき、第2のポンプ室100Bに連結されるキャッ
プ部材9bはピストン20Pが復帰時、緩慢な吸引波形
によるキャップ内残留インクの吸引が実行される。
【0029】C キャップ部材からの吸引…(a) 各キャップ部材9a,9bにノズル部3b,3cが対向
されるように記録ヘッドキャリッジ3の位置決めをす
る。この状態でポンプ部材20を動作させることで、ノ
ズル部3b(黒BK用)、ノズル部3c(カラーTC
用)の各ノズル3f,3g,3h,3iから飛翔させた
インクを各キャップ部材9a,9bで受け、キャップ部
材内のインクをポンプ部材20にて吸引する。さらに、
ポンプ20の作動とワイピング(ブレードの上下運動)
をみると、記録ヘッドがホームポジションにあるとき、
ブレード65は退避状態からヘッドに当接位置へと上昇
し、ヘッドが印字側に移動するとき、ノズル表面を拭き
取る。そして、ブレード65が退避位置にあるとき、記
録ヘッド3はホームポジションに移動するのであるが、
ブレード65が退避位置から当接位置に移動すると同時
にポンプ部材20が作動し、キャップ内の残留インクを
回収し、ブレード65の退避、当接可能状態への動作と
共に、キャップ内の空吸引を同時に行うようにすること
によりメンテナンス動作時間の短縮が可能となる。
【0030】ここで、吸引ポンプの作動とインクの吸引
のタイミングを図17のタイミングチャートにより説明
する。第1のポンプ室100Aに連絡する第1の吸引口
21aに連結する第1のキャップ9aは大気開放口を閉
塞した状態で記録ヘッド部3b,3cを被覆したとき、
急激的に負圧となり、記録ヘッドからの吸引を実行し、
インクの流入と共に急激に大気となる。また、記録ヘッ
ド部に連結しないとき、第1のキャップ部9aからのキ
ャップ内吸引を実行する。そして、この間第2のポンプ
室100B内の吸引されたインクは排出口から排出され
る。第2のポンプ室100Bに連絡する第2の吸引口2
1bに連結する第2のキャップ9bは、大気開放口を開
放した状態で記録ヘッド部3cを被覆する。ピストン移
動と共に徐々に負圧となり、キャップ部9bからのキャ
ップ内吸引が実行される。ポンプ作動が停止すると大気
に戻る。この間第1のポンプ室100A内の吸引された
インクは排出口から排出される。
【0031】このように、本実施形態のインクジェット
方式の画像形成装置は、1つのモータ(パルスモータ)
で、キャップ部材9a,9b,ワイパー部材60、キャ
リッジ位置固定部材15及びキャップの大気開放口封止
部材50を、記録ヘッドキャリッジ3の移動経路に対し
て進退させて位置決めすると共に、吸引タイミングにポ
ンプ部材20を作動させるようにしているので、各部材
毎に個別に駆動手段を設ける必要がなく、装置の小型化
が達成されると共に、確実な記録ヘッドのメンテナンス
が実行でき、インクの吐出不良による画像形成不良を解
消することができる。また、ピストンの移動方向により
各ポンプ室に異なる圧力波形が形成出来、2種類の吸引
仕様が1つのポンプで形成することができる。このよう
に、ピストン動作方向によりピストン負荷が分かれるの
で、高負荷になることがない。カラーインクジェット方
式の画像形成装置においては記録ヘッド毎にダミージェ
ット量が異なるが、最適な吸引波形で対応させることに
より短時間でキャップ内のインクの回収が達成される。
【0032】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のインクジェット
方式の画像形成装置では、1つのポンプ部材により異な
った2つの吸引波形を発生させることが出来るので、負
荷が分かれ、高負荷になることがなく、無駄なインクの
吸引が防止でき、駆動系の小型化が図れる。また、最適
な吸引波形によるインクの吸引により短時間にインクの
回収が実行できる。さらに、この装置は2つのインク吸
引口の位置を規定する簡単な機構で構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクジェット記録装置のメン
テナンス部の概要説明図。
【図2】 本発明に係るポンプ部材の分解説明図。
【図3】 シリンダの平面図。
【図4】 ポンプ部材の作動説明図。
【図5】 ポンプ部材の作動説明図。
【図6】 吸引波形を示すグラフ。
【図7】 インク吸収部材の断面図。
【図8】 インクジェット記録装置の全体斜視図。
【図9】 メンテナンスステーションの斜視図。
【図10】 記録ヘッドとメンテナンス部材の動作説明
図。
【図11】 記録ヘッドとメンテナンス部材の動作説明
図。
【図12】 記録ヘッドとメンテナンス部材の動作説明
側面図。
【図13】 封止部材の動作説明図。
【図14】 クリーニングブレードの構成説明図。
【図15】 カムの回転角と各部材の作動タイミングチ
ャート。
【図16】 メンテナンス作動の説明図。
【図17】 メンテナンス部材とポンプ部材のタイミン
グチャート。
【符号の説明】
1 記録媒体搬送部材、 3 記録ヘッドキャリッジ、
3f,3g,3h,3i ノズル、 4b インク吸
収体、 8 ハウジング、 9a,9b キャップ部
材、 10 キャップキャリッジ、 12 カム駆動伝
達部材、 14係合部材、 15 キャリッジ位置固定
部材、 20 ポンプ部材、 21 インク吸引口、
22 ピストンヘッド、 23 インク排出口、 24
ピストンロッド、 25 ピストンパッキン、 26
貫通孔、 27 インク流出口、 28 貫通孔閉塞
板、 29 シリンダ、 34 係合凸部、 50 封
止部材、 60 ワイパー部材、 95 大気開放口、
100 ポンプ室。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じてインクを飛翔する複数
    のノズルと、該ノズルをそれぞれ被覆する複数のキャッ
    プ部材と、該キャップ部材にそれぞれ接続されてキャッ
    プ部材内のインクを吸引するインク吸引ポンプとを有す
    るインクジェット方式の画像形成装置において、 前記インク吸引ポンプは、それぞれ異なった圧力波形を
    形成する第1のポンプ室と第2のポンプ室を有するよう
    構成してなるインクジェット方式の画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記インク吸引ポンプが形成する圧力波
    形は、急激な負圧を形成する圧力波形と、徐々に負圧を
    形成する圧力波形であることを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット方式の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記インク吸引ポンプが形成する急激な
    負圧波形は、前記ノズルからのインク、およびキャップ
    内に残留するインクを吸引するために用い、徐々に負圧
    を形成する圧力波形はキャップ内の残留インクを吸引す
    るために用いることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット方式の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 インク吸引ポンプは、内部空間及びイン
    ク吸引路を介してキャップ部材に連通する2つのインク
    吸引口を有するシリンダと、前記シリンダの内部空間内
    を移動可能に配設されたピストンとにより構成され、 前記2つのインク吸引口は、前記2つのポンプ室のそれ
    ぞれに異なる圧力波形を発生させる位置で前記シリンダ
    の内部空間と連通され、前記シリンダには、2つのイン
    ク吸引口の間にインク排出口を設けると共に、前記ピス
    トンの両側に形成される各ポンプ室と前記インク排出口
    とを連通させるインク排出路を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット方式の画像形成装置。
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