JPH1067122A - インクジェット方式の画像形成装置及びそれに用いられるインク吸引ポンプ - Google Patents

インクジェット方式の画像形成装置及びそれに用いられるインク吸引ポンプ

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JPH1067122A
JPH1067122A JP8228131A JP22813196A JPH1067122A JP H1067122 A JPH1067122 A JP H1067122A JP 8228131 A JP8228131 A JP 8228131A JP 22813196 A JP22813196 A JP 22813196A JP H1067122 A JPH1067122 A JP H1067122A
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ink
suction
image forming
forming apparatus
cylinder
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Takaaki Sekiyama
隆明 関山
Koji Suzuki
孝司 鈴木
Tatsuhiro Ishise
達弘 石瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、吸引動作においてインクを効率良
く吸引することができ、しかも、装置を大型化させるこ
とがないインクジェット方式の画像形成装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 本発明は、複数のノズル部3b,3cを
有する記録ヘッドと、当該ノズル部3b,3cを被覆す
る複数のキャップ部材9c,9dと、当該キャップ部材
9c,9d内のインクを吸引するインク吸引ポンプ17
とを有するインクジェット方式の画像形成装置におい
て、上記インク吸引ポンプ17は、2つのインク吸引口
21,22を有するシリンダ20と、当該シリンダ20
内を移動可能に配設されたピストン24,37とを有
し、上記ピストン24,37を上記シリンダ20内で移
動させることにより各インク吸引口21,22に異なる
吸引圧力を発生するインクジェット方式の画像形成装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型プリンタ等の
画像形成装置に係り、詳しくは、用紙等の記録媒体にイ
ンクを飛翔させることで画像を形成するインクジェット
方式の画像形成装置及びそれに用いられるインク吸引ポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記インクジェット方式の画像形
成装置は、例えば、用紙等を一定の方向に搬送する記録
媒体搬送部材と、当該記録媒体の搬送経路に対向して且
つ当該記録媒体の搬送方向と垂直な方向に移動可能に配
設され、当該記録媒体の搬送経路に向かってノズル部か
らインクを飛翔させる記録ヘッドキャリッジとを有する
ものが広く普及している。なお、上記記録ヘッドキャリ
ッジとしては、イエローインク、マゼンタインク、シア
ンインク及びブラックインクを飛翔させることができる
フルカラー用のものが一般的であり、また当該フルカラ
ー用のものにおいては、各色毎に設けられたノズル部と
インクタンクとからなる記録ヘッドを複数有するものが
一般的である。また、上記各ノズル部には多数のノズル
が形成される一方で、上記各インクタンクは上記記録ヘ
ッドキャリッジと着脱可能に配設されている。
【0003】そして、当該インクジェット方式の画像形
成装置は、記録媒体搬送部材で記録媒体を搬送し、且
つ、上記記録ヘッドキャリッジを往復動作させた状態
で、画像情報に応じてインクを飛翔させることで、当該
記録媒体上に所定の画像を形成する。
【0004】ところで、上記インクジェット方式の画像
形成装置は、インクを使用しているが故に、更に当該イ
ンクを上記ノズル部から飛翔させることで画像を形成す
るようにしているが故に、画像品質を維持する上で種々
の問題を有する。
【0005】具体的には、上記インクジェット方式の画
像形成装置では、第一に、非画像形成時に上記ノズル部
に収容されているインクが乾燥し易く、当該状態が発生
するとインクの粘性等が変化して(例えば、増粘して)
その飛翔の仕方が変化してしまい、所望の画像を形成す
ることができなくなってしまうという問題がある。
【0006】第二に、上記インクジェット方式の画像形
成装置では、上記インクの乾燥が更に進行してノズル部
内に増粘したインクが詰まってしまったり、ノズル部内
に異物や空気が混入してしまったりすると、インクが飛
翔しなくなってしまうという問題がある。
【0007】第三に、上記インクジェット方式の画像形
成装置では、画像形成開始直後においては、インクの表
面が乾燥したりしているため、インクの飛翔が安定せ
ず、適当に画像を形成することができない場合がある。
【0008】第四に、上記インクジェット方式の画像形
成装置において、記録ヘッドからインクタンクを分離し
て交換する場合には、当該交換後にノズル部内にインク
を再充填する必要がある。
【0009】そこで、従来、上記インクジェット方式の
画像形成装置では、非画像形成時に上記各ノズル部を被
覆してインクの乾燥を防止する複数のキャップ部材と、
各キャップ部材からそれぞれインクを吸引する複数のイ
ンク吸引ポンプとを設けていた。そして、当該画像形成
装置では、上記各キャップ部材で上記各ノズル部を被覆
することでインクの乾燥を防止することができ、当該キ
ャップ部材で上記ノズル部を被覆した状態でインクを吸
引することで増粘したインク等を当該ノズル部から除去
することができ、更に、画像形成開始直前に各ノズル部
からインクを飛翔させることで画像形成開始時に生じる
インクの飛翔ムラを予防することができる。以下、前者
をキャッピング動作と呼び、中者を回復動作と呼び、後
者をダミージェット動作と呼ぶ。
【0010】ところで、このようなインクジェット方式
の画像形成装置では、各キャップ部材はそれに対向する
ノズルのメンテナンスを行うように構成するのが一般的
である。しかしながら、当該構成では、各ポンプは、ノ
ズル内の異物の吸引やノズル内へのインクの再充填を行
うために吸引し、また、画像形成直前に試し打ちされて
キャップ部材内に溜まったインクを吸引したりしなけれ
ばならない。そして、ノズル内の異物の吸引やインクの
再充填を行うためには、上記ポンプは、当該ノズルに対
して急激に高い吸引圧力を作用させるようにするとよ
い。他方、試し打されてキャップ部材内に溜まったイン
クを吸引するためには、上記ポンプは、ユックリと長い
時間をかけてインクを吸引するとよい。
【0011】従って、上記構成では、ポンプによるイン
クの吸引特性をこれらの吸引動作全てにマッチングさせ
ることができず、少なくともいずれかの吸引動作におい
て効率よくインクを吸引することができなくなってしま
う。
【0012】また、当該問題を無くすために、各吸引動
作毎に当該動作に合った吸引特性を有するポンプを設け
ることも考えられるが、当該構成ではポンプの専有スペ
ースが飛躍的に増加してしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題を解決し、各吸引動作においてインクを効率良く
吸引することができ、しかも、装置を大型化させること
がないインクジェット方式の画像形成装置及びそれに用
いられるインク吸引ポンプを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、画
像情報に応じてインクを飛翔する複数のノズル部を有す
る記録ヘッドと、当該ノズル部を被覆する複数のキャッ
プ部材と、キャップ部材に接続されて当該キャップ部材
内のインクを吸引するインク吸引ポンプとを有するイン
クジェット方式の画像形成装置において、上記インク吸
引ポンプは、内部空間及び当該内部空間に連通した2つ
のインク吸引口を有するシリンダと、当該内部空間内を
移動可能に配設されたピストンとを有し、上記ピストン
を上記シリンダ内で移動させることにより各インク吸引
口に異なる吸引圧力を発生するインクジェット方式の画
像形成装置である。
【0015】また、他の本発明は、内部空間及び当該内
部空間に連通した2つのインク吸引口を有するシリンダ
と、当該内部空間内を移動可能に配設されたピストンと
を有し、上記ピストンを上記シリンダ内で移動させるこ
とにより各インク吸引口に異なる吸引圧力を発生するイ
ンクジェット方式の画像形成装置用のインク吸引ポンプ
である。
【0016】本発明において、上記ノズル部は、インク
を飛翔するための部分であり、一般的には、多数のノズ
ルが形成された構造を有する。また、当該ノズル部の多
数のノズルは、その全てが1種類の色のインクを飛翔さ
せるように構成されていても、所定のグループ毎に別々
の色のインクを飛翔させるように構成されていてもよ
い。
【0017】上記キャップ部材は、ノズル部を被覆でき
るものであればよく、例えば、上記ノズル部と対向する
面(以下、これを正面とする)内に凹部が形成されると
共に、当該凹部から側面に貫通する連通孔が形成された
ゴム製のキャップと、当該凹部内に配設されたスポンジ
等のインク保持体と、上記キャップが収容されるキャッ
プケースとで構成することができる。当該構成例では、
凹部と外気とを連通孔により連通しているので、ノズル
部を被覆する際に、あるいは、ノズル部を被覆している
間に、インクタンク内の圧力と当該凹部の圧力とを常に
一致させることができ、ノズル部からインクが漏れ出し
てしまったり、ノズル部内にインクが引っ込んでしまっ
たりすることがない。
【0018】なお、被覆するとは、上記ノズル部の周囲
を当該キャップ部材により完全に被覆した状態のみを意
味するのではなく、当該ノズル部内のインクの乾燥を適
度に防止できる程度に被覆した場合をも含む。
【0019】また、複数のノズル部を有するインクジェ
ット方式の画像形成装置では、各ノズル部毎にキャップ
部材で被覆しても、複数のノズル部を1つのキャップ部
材で被覆してもよい。
【0020】上記インク吸引ポンプは、内部空間及び当
該内部空間に連通した2つのインク吸引口を有するシリ
ンダと、当該内部空間内を移動可能に配設されたピスト
ンとからなり、上記ピストンを上記シリンダ内で移動さ
せることにより各インク吸引口に異なる吸引波形の圧力
を発生できるものであればよい。これにより、シリンダ
が往復している間は常にインクを吸引することができる
ので、2倍の効率でインクを吸引することができる。な
お、シリンダ内をピストンで仕切ることにより、当該シ
リンダの左右に形成される各空間を吸引室とよぶ。
【0021】そして、本発明のインクジェット方式の画
像形成装置では、1つのインク吸引ポンプに2つのイン
ク吸引口を設け、しかも、各インク吸引口に異なる吸引
圧力を発生するようにしているので、各吸引動作に対応
した吸引特性においてインクを吸引することができる。
【0022】また、当該画像形成装置では、上記インク
吸引ポンプが、内部空間及び当該内部空間に連通した2
つのインク吸引口を有するシリンダと、当該内部空間内
を移動可能に配設されたピストンとからなるので、当該
インク吸引ポンプの専有スペースを削減することができ
る。
【0023】ところで、本発明において、上記インク吸
引ポンプは、ノズル内の異物の吸引やインクの再充填を
行うためには、当該ノズルに対して急激に高い吸引圧力
を作用させるようにするとよい。他方、キャップ部材に
溜まったインクを吸引するためには、長い時間をかけて
インクを吸引するとよい。
【0024】そして、前者の吸引圧力を発生させるため
には、例えば、上記インク吸引口をシリンダの中央寄り
に形成して、ピストンがある程度移動した後、当該イン
ク吸引口とシリンダとが連通するように構成したり、あ
るいは、上記インク吸引口に封止弁を配設して、ピスト
ンがある程度移動した後に当該封止弁を開放するように
構成すればよい。
【0025】他方、後者の吸引圧力を発生させるために
は、例えば、上記インク吸引口をシリンダの端部寄りに
形成して、ピストンの位置にかかわらず常に当該インク
吸引口とシリンダ内の吸引室とが連通するように構成す
ればよい。
【0026】また、本発明において、各吸引室の吸引開
始時の初期容量を異ならせれば、当該各吸引室にて発生
する圧力の最大値を異ならせることもできる。そして、
例えば、高い吸引圧力を発生させる場合には、当該吸引
室吸引開始時の初期容量を小さく設定すればよい。
【0027】
【実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明の画像
形成装置の実施形態を詳細に説明する。
【0028】実施形態1 図1に本実施の形態に係るインクジェット方式の画像形
成装置を示す。当該画像形成装置は、記録媒体Pを一定
の方向に搬送する記録媒体搬送部材1と、当該記録媒体
Pの搬送経路に対向して且つ当該記録媒体Pの搬送方向
と垂直な方向に延在された1組のガイド部材2と、当該
ガイド部材2により支持されてた記録ヘッドキャリッジ
3と、上記ガイド部材2の下で且つ記録媒体搬送経路に
隣接した位置に配設されたメンテナンスステーション4
と、これらを一体に保持するハウジングとを有する。ま
た、上記記録ヘッドキャリッジ3にはフレキシブル基板
に形成された信号線を通じて画像情報が送られるように
なっており、また、上記メンテナンスステーション4に
対向する位置に記録ヘッドキャリッジ3のホームポジシ
ョンが設定されており当該位置をホームポジションセン
サ7で検出するようになっている。
【0029】上記記録ヘッドキャリッジ3は、図2に示
すように、上記1組のガイド部材2上を移動可能に配設
されたヘッドキャリッジフレーム3aと、当該フレーム
3aの下面(上記記録媒体搬送経路に対向する面)より
も下に突出するように配設された2つのノズル部3b,
3cと、当該フレーム3aと着脱可能に配設され、当該
各ノズル部3b,3cにインクを供給する2つのインク
タンク3d,3eとからなる。
【0030】また、上記各ノズル部3b,3cにはそれ
ぞれ多数のノズルが形成さている。そして、上記ノズル
部の一方3b(図において右側)では、当該ノズル部3
bに接続されたインクタンク3dが黒色インクを供給す
るので、画像情報に応じて1種類のインクを飛翔させ、
他方、上記ノズル部の他方3c(図において左側)で
は、当該ノズル部3cに接続されたインクタンク3eが
イエローインク、マゼンタインク、シアンインクを供給
するので、画像情報に応じて3種類のインクを飛翔させ
ることができる。なお、本実施形態にかかる図面におい
ては、上記各色用の複数のノズルを便宜上1つのノズル
として表示している(黒色用の複数のノズル(ノズル
群)は3f、イエロー用の複数のノズルは3g、マゼン
タ用の複数のノズルは3h、シアン用の複数のノズルは
3iである)。
【0031】そして、上記画像形成装置は、図3に示す
ように、記録媒体搬送部材1で記録媒体Pを搬送し、且
つ、上記記録ヘッドキャリッジ3を往復動作させた状態
で、画像情報に応じてインクを飛翔させることで、当該
記録媒体P上に所定の画像を形成する。
【0032】上記メンテナンスステーション4は、図4
に示すように、ステーション本体4aと、当該ステーシ
ョン本体4aから排出されるインクを吸収保持する排イ
ンク吸収体4bとからなる。
【0033】上記ステーション本体4aは、図5に示す
ようにユニットハウジング8と、それに取り付けられた
各種の部材とにより構成されている。
【0034】図5において、符号9aは、スポンジで形
成されたインク保持体、9bは、当該インク保持体9a
が収容される凹部が形成され且つ当該凹部から側面に貫
通する連通孔9fが形成されたゴム製のキャップ、9c
は、当該キャップ9bを収容するキャップケースであ
り、これらでキャップ部材9が形成されている。また、
上記ステーション本体4aは2つのキャップ部材9c,
9dを有し、それらはキャップキャリッジ10上に保持
されている。
【0035】上記キャップキャリッジ10は、上記2つ
のキャップ部材9c,9dを支持する支持底板10a
と、その一辺両端に配設された一対のアーム部10b
と、上記支持底板10aの下に配設されたガイド部10
cと、上記支持底板10aの下に且つ当該ガイド部10
cに隣接して配設された支点部10dとを有し、図6に
示すように、上記アーム部10b及びガイド部10cが
上記ユニットハウジング8に係合されると共に上記支点
部10dにL字アーム11が接続され、当該L字アーム
11をカム12aにより揺動させることにより姿勢を一
定に保ったまま上下に移動させることができる。以下に
おいて、上記カム12aが形成された部材をカム駆動伝
達部材12と呼ぶ。
【0036】また、上記キャップキャリッジ10は、図
7に示すように、記録ヘッドキャリッジ3の移動方向と
同じ方向に(以下、左右方向とも呼ぶ)移動可能に配設
されると共に、バネ13により右側方向に力が付勢され
ている。
【0037】更に、上記記録ヘッドキャリッジ3には上
記2つのノズル部3b,3cに隣接した位置に2つの凸
部14a,14bが形成される一方で、キャップキャリ
ッジ10には当該2つの凸部14a,14bの移動経路
に対応する位置に係合ピン14cが配設され、且つ、ス
テーション本体8には上記係合ピン14cの近傍に且つ
上下方向に移動可能に固定ピン15が配設されている。
なお、当該固定ピン15は、図8に示すように、ユニッ
トハウジング8との間に挿入されたバネ16により上方
へ力が付勢されると共に上記カム駆動伝達部材12のギ
アの溝部と係合してその高さが設定されるようになって
いる。
【0038】そして、上記ステーション本体は、図7に
示すように、まず、上記係合ピン14cと凸部14aと
が係合できる高さまで上記キャップキャリッジ10を上
昇させ(同図(b)を参照)、次に、記録ヘッドキャリ
ッジ3左側に移動させて当該係合ピン14cと右側の凸
部14aとを係合させ更にキャップキャリッジ10を左
側に少し移動させ(同図(c)を参照)、更に、キャッ
プキャリッジ10を上昇させてキャップ部材9c,9d
がノズル部3b,3cに圧接される(同図(d)を参
照)ことにより、確実にキャッピングすることができ
る。また、上記ステーション本体4aでは、キャップ部
材9c,9dをノズル部3b,3cに圧接する際に、上
記固定ピン15を上昇させて左側の凸部14bとを係合
させることにより、上記2つの凸部14a,14bの間
に係合ピン14c及び固定ピン15を挿入して記録ヘッ
ドキャリッジ3を固定することができる。
【0039】また、図5及び図9において、符号17a
はインク吸引ポンプ、17bは当該インク吸引ポンプ1
7aと各キャップ部材9c,9dとを接続する2つのホ
ースであり、これらでインク吸引ポンプ部材17が形成
され、当該1つのインク吸引ポンプ17aにより各キャ
ップ部材9c,9d内のインクを吸引するようになって
いる。また、当該インク吸引ポンプ17aの排出口23
には排インク導体18が接続され、当該排インク導体1
8から上記排インク吸収体4bに対してインクが排出さ
れるように構成されている。
【0040】上記排インク導体は、図10に示すよう
に、上記インク吸引ポンプ17aと排インク吸収体4b
とが略水平な位置に配設されるため、且つ、当該排イン
ク吸収体4bを交換する際に排インクが垂れることがな
いように、当該排インク導体の排出口にスポンジ18b
が配設されている。
【0041】上記インク吸引ポンプは、図11に示すよ
うに、シリンダ20の上部に2つのインク吸引口21,
22が形成されると共に、インクを排出し易いようにそ
の中央下部にインク排出口23が形成されている。以下
において、上記右側のキャップ部材9cに接続されたイ
ンク吸引口21を右側のインク吸引口と呼び、他方左側
のキャップ部材9dに接続されたインク吸引口22を左
側のインク吸引口と呼ぶ。また、上記シリンダ20内に
は、図12に示すように、当該シリンダ20の内周面に
当接する大きさに形成され、且つ、その中心部分に貫通
孔26が形成されたピストンヘッド37と、当該貫通孔
26よりも小径d2 (<d1 ≒d1')に形成されたピス
トンロッド24とからなるピストンが配設されている。
【0042】上記ピストンヘッド37は、詳しくは、そ
の周面の両端部分に一対のシリコンゴム製のピストンリ
ング25が配設されると共に、それらの間の側面に上記
貫通孔26に連通するインク流出口27が形成されてい
る。
【0043】上記ピストンロッド24は、詳しくは、上
記ピストンヘッドの貫通孔26を塞ぐ大きさに形成され
た一対の密閉部材28を有し、且つ、当該2つの密閉部
材28は上記ピストンヘッドの貫通孔26の長さl1
りも若干長い間隔l2 (>l 1 )でもって配設されてい
る。また、各密閉部材28は、それぞれシリコンゴムか
らなる。そして、当該ピストンロッド24は駆動伝達ア
ーム19を介して上記カム駆動伝達部材12のカムに連
結されている。
【0044】そして、当該インク吸引ポンプ17aは、
図13に示すように、ピストンロッド24が引っ張られ
ることで、右側のインク吸引口21からインクを吸引
し、且つ、ピストンの左側29に収容されていた排イン
クを上記貫通孔26及びインク流出口27を介してイン
ク排出口23から排出する。また、当該インク吸引ポン
プは、図14に示すように、ピストンロッド24が押し
戻されることで、左側のインク吸引口22からインクを
吸引し、且つ、ピストンの右側30に収容されていた排
インクを上記貫通孔26及びインク流出口27を介して
インク排出口23から排出する。なお、右側のインク吸
引口21と連通する吸引室の吸引開始時の初期容量と
は、図13(b)に示す状態における当該吸引室の容量
を意味する。また、左側のインク吸引口22と連通する
吸引室の吸引開始時の初期容量とは、図14(b)に示
す状態における当該吸引室の容量を意味する。
【0045】また、本実施例では、上記右側のインク吸
引口21は、シリンダ20の中央寄りに形成されてピス
トンヘッド37がある程度移動し吸引室内を所定の圧力
に減圧した後、シリンダ20内の吸引室と連通し、ノズ
ル部に吸引圧力を与えるように構成されており、図15
内の線(a)に示すようにインク吸引時において瞬時的
に高い圧力を与えることができる。他方、上記左側のイ
ンク吸引口22は、シリンダ20の端部寄りに配設され
ていることで、図15内の線(b)に示すようにピスト
ンヘッド37の移動に伴ってインクを吸引する。更に、
上記右側のインク吸引口21と連通する吸引室の吸引開
始時の初期容量は、左側のそれよりも小さく設定されて
いる。その為、上記右側のインク吸引口21は、ノズル
部内に詰まった増粘インクの除去、ノズル部内の気泡の
除去、更には、少ない排インク量にてインクをノズル部
に再充填(回復)させることに適し、且つ、上記左側の
インク吸引口22は、キャップ部材9内に溜まったイン
クを吸引するのに適している。
【0046】次に、図5において、符号31は右側のキ
ャップ部材9cの連通孔9fを封止するキャップ連通孔
封止部材であり、上記キャップキャリッジ10上に配設
されている。そして、当該キャップ連通孔封止部材31
は、図16に示すように、キャップキャリッジ10が記
録ヘッドキャリッジ3に押されて左側に移動することに
よっで上記連通孔9fを封止するように構成されてい
る。
【0047】そして、上記ステーション本体4aは、図
17に示すように、上記右側の凸部14aと係合ピン1
4cとを係合させて黒用のノズル部3bを右側のキャッ
プ部材9cで被覆する(同図(a)〜(d)を参照)と
共に、記録ヘッドキャリッジ3を左側に移動させて当該
右側のキャップ部材9cの貫通孔9fをキャップ連通孔
封止部材31で封止し(同図(e)を参照)、その状態
で上記インク吸引ポンプ17aを動作させることで、上
記黒用のノズル部3b内の増粘したインク等の異物を吸
引することができる。
【0048】また、上記ステーション本体4aは、図1
8に示すように、上記左側の凸部14bと係合ピン14
cとを係合させてカラー用のノズル部3cを右側のキャ
ップ部材9cで被覆する(同図(a)〜(d)を参照)
と共に、記録ヘッドキャリッジ3を左側に移動させて当
該右側のキャップ部材9cの貫通孔9fをキャップ連通
孔封止部材31で封止し(同図(e)を参照)、その状
態で上記インク吸引ポンプ17aを動作させることで、
上記カラー用のノズル部3c内の増粘したインク等の異
物を吸引することができる。
【0049】更に、上記ステーション本体4aは、各キ
ャップ部材9c,9dに上記各ノズル部3b,3cを対
向させるように記録ヘッドキャリッジ3を位置決めし
(図17(a)を参照)、その状態で上記インク吸引ポ
ンプ17aを動作させることで、各ノズル部3b,3c
から飛翔させたインクを各キャップ部材9c,9dで受
けて、且つ、当該インクを上記インク吸引ポンプ17a
にて吸引することができる。
【0050】更に、図5において、符号32はゴムブレ
ードを有するワイパー部材であり、ステーション本体4
aとの間に設けられたバネ33により上方への力の付勢
されると共に、上記カム駆動伝達部材12により下方に
押し下げられてその高さが設定されるようになってい
る。また、図19(b)において、符号3j,3kはス
ポンジからなるインク吸収体である。
【0051】そして、図19に示すように、上記ステー
ション本体4aが、上記ワイパー部材32をそのブレー
ド先端が上記ノズル部3b,3cの移動経路上に位置す
るように移動させると共に、上記記録ヘッドキャリッジ
3をホームポジションから右側に移動させることで、各
ノズル部3b,3cの先端に上記ブレードを当接させる
ことができる。また、上記ブレードは、各ノズル部先端
に接触した後、上記インク吸収体3j,3kに当接する
ことでクリーニングされるので、黒インクが各カラーイ
ンクに混色したりすることはない。
【0052】最後に、図5において、符号34はパルス
モータ、12はカム駆動伝達部材、35は当該パルスモ
ータ34の回転をカム駆動伝達部材12に伝達するギア
列、36はカム駆動伝達部材12の回転位相を検出する
センサであり、これらにより駆動手段が構成されてい
る。
【0053】上記カム駆動伝達部材12には、上述した
ように、上記キャップ部材9c,9d等を上下移動させ
るためのキャッピング用カム12aと、上記固定ピン1
5を上下移動させるためのギアの溝部と、上記インク吸
引ポンプ17aを駆動するためのポンピング用カムと、
上記ワイパー部材32を上下移動させるためのワイピン
グ用カムと、上記センサ36用のカム部材とからなる。
【0054】そして、これら各カム及び溝は、図20に
示すように、カム駆動伝達部材12の所定の回転位相に
対して各部材を移動(駆動)させるように形成されてい
る。具体的に上図を説明すると、カムの回転位相350
〜10°には全ての部材9c,9d,14c,15,3
2が退避ポジションにある画像形成モードが割り付けら
れ、30〜50°にはキャップキャリッジ10をハーフ
ポジションまで上昇させるキャップ位置決めモードが割
り付けられ、70〜120°にはキャップ部材等9c,
9d,14c及び固定ピン15を上昇させるキャリッジ
停止モードが割り付けられ、120〜200°にはキャ
ップ部材等9c,9d,14c及び固定ピン15を上昇
させた状態でポンプ17aを駆動させるバキュームモー
ドが割り付けられ、280〜350°にはキャップ部材
等9c,9d,14c及び固定ピン15を退避させた状
態でポンプ17aを駆動させるキャップ内空バキューム
モードが割り当てられ、更に、320〜330°にはワ
イパー部材32を上昇させるワイピングモードが割り当
てられている。なお、上記キャップ内空バキュームモー
ドは、ダミージェットにより吐出されたインクを吸引す
るために使用される。また、各キャップ部材9c,9d
を複数回吸引する場合には、上記バキュームモードある
いはダミージェットにおいて上記パルスモータ34を所
定の回数だけ正逆回転させればよい。
【0055】そして、本実施形態では、非画像形成時に
は記録ヘッドキャリッジ3をホームポジションに設定す
ると共にキャリッジ停止モードに設定し、画像形成を開
始する際には、上記ダミージェット及びワイピングモー
ドを実行してから画像形成モードに入るように設定し、
画像形成終了後はキャップ位置決めモードを実行してか
らキャリッジ停止モードとなるように設定し、更に、ユ
ーザの司令に基づいて上記バキュームモードを実行する
ように設定して実験を行なった。
【0056】その結果、上記インクジェット方式の画像
形成装置では、長期に渡ってノズル部3b,3cの詰ま
りや画像形成不良が発生することはなく、また、当該期
間の後にノズル部3b,3cの詰まりが発生しても直ち
に回復させることができた。
【0057】また、本実施形態のインクジェット方式の
画像形成装置では、1つのパルスモータでもって、上記
キャップ部材9c,9d、ワイパー部材32、キャリッ
ジ位置固定部材15及びキャップ連通孔封止部材31を
上記記録ヘッドキャリッジの移動経路に対して進退させ
て位置決めすると共に、上記インク吸引ポンプ17aを
作動させるようにし、しかも、1つのインク吸引ポンプ
で全てのキャップ部材9c,9dからインクを吸引する
ようにしたので、各部材毎に個別に駆動手段を設ける必
要が無く、装置を非常に小型化することができた。
【0058】更に、本実施形態では、上記ピストンリン
グ25の硬度及び上記密閉部材28の硬度をそれぞれ2
0〜80Hsに変えて上記バキュームモードによる吸引
テストを行った。その結果、図21に示すように、ピス
トンリング25は、30Hs以上の硬度において十分な
吸引圧力を得ることができ、他方、図22に示すよう
に、密閉部材28は、30Hs以上の硬度において十分
な密封性を得ることができた。
【0059】
【発明の効果】以上の通り、本発明のインクジェット方
式の画像形成装置では、内部空間及び当該内部空間に連
通した2つのインク吸引口を有するシリンダと、当該内
部空間内を移動可能に配設されたピストンとでインク吸
引ポンプを形成すると共に、上記ピストンを上記シリン
ダ内で移動させることにより各インク吸引口に異なる吸
引圧力を発生させるので、当該インク吸引ポンプの専有
スペースを削減しつつ、各吸引動作に対応した吸引特性
においてインクを吸引することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るインクジェット方
式の画像形成装置の要部斜視図。
【図2】 図1の記録ヘッドキャリッジのイメージ断面
図。
【図3】 図1の画像形成装置の画像形成動作イメージ
の説明図。
【図4】 図1のメンテナンスステーションの斜視図。
【図5】 図4のメンテナンスステーションの部品展開
斜視図。
【図6】 キャッピング動作説明図(その1)。
【図7】 キャッピング動作説明図(その2)。
【図8】 ロック動作説明図。
【図9】 インクの排出経路概略説明図。
【図10】 排インク導体の構成図((a)は一部切欠
斜視図、(b)は断面図)。
【図11】 インク吸引ポンプの正面図。
【図12】 インク吸引ポンプの分解図。
【図13】 インク吸引ポンプの動作説明図(その
1)。
【図14】 インク吸引ポンプの動作説明図(その
2)。
【図15】 インク吸引ポンプの吸引圧力。
【図16】 キャップ部材の連通孔の封止動作説明図。
【図17】 右側のノズル部のバキューム動作の説明
図。
【図18】 左側のノズル部のバキューム動作の説明
図。
【図19】 ワイピング動作説明図。
【図20】 カム駆動伝達手段の回転位相に対する各動
作の割り付けの説明図。
【図21】 ピストンリングの硬度と吸引圧力との関係
を示すグラフ。
【図22】 密閉部材の硬度と密封性との関係を示すグ
ラフ。
【符号の説明】
1:記録媒体搬送部材、3:記録ヘッドキャリッジ、3
b,3c:ノズル部、9c,9d:キャップ部材、9
f:連通孔、17:インク吸引ポンプ部材、31:キャ
ップ連通孔封止部材、32:ワイパー部材、15:キャ
リッジ位置固定部材、10:キャップキャリッジ、1
4:係合部材、34:パルスモータ(正逆回転可能な駆
動モータ)、12:カム駆動伝達部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じてインクを飛翔する複数
    のノズル部を有する記録ヘッドと、当該ノズル部を被覆
    する複数のキャップ部材と、キャップ部材に接続されて
    当該キャップ部材内のインクを吸引するインク吸引ポン
    プとを有するインクジェット方式の画像形成装置におい
    て、上記インク吸引ポンプは、内部空間及び当該内部空
    間に連通した2つのインク吸引口を有するシリンダと、
    当該内部空間内を移動可能に配設されたピストンとを有
    し、上記ピストンを上記シリンダ内で移動させることに
    より各インク吸引口に異なる吸引圧力を発生することを
    特徴とするインクジェット方式の画像形成装置。
  2. 【請求項2】 インク吸引ポンプは、シリンダを一方に
    移動させた際に一方のインク吸引口に急激に高い吸引圧
    力を作用させる一方で、当該シリンダを他方に移動させ
    た際に他方のインク吸引口に長い時間吸引圧力を作用さ
    せることを特徴とする請求項1記載のインクジェット方
    式の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 一方のインク吸引口がシリンダの中央寄
    りに形成されると共に、他方のインク吸引口がシリンダ
    の端部寄りに形成されていることを特徴とする請求項2
    記載のインクジェット方式の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 シリンダ内をピストンで仕切ることによ
    り形成される2つの吸引室は、各吸引室の吸引開始時の
    初期容量が異なることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット方式の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 内部空間及び当該内部空間に連通した2
    つのインク吸引口を有するシリンダと、当該内部空間内
    を移動可能に配設されたピストンとを有し、上記ピスト
    ンを上記シリンダ内で移動させることにより各インク吸
    引口に異なる吸引圧力を発生することを特徴とするイン
    クジェット方式の画像形成装置用のインク吸引ポンプ。
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JP2008006769A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Brother Ind Ltd 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置

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