JPH106758A - 車両用暖房装置における流量調整方法及び装置 - Google Patents

車両用暖房装置における流量調整方法及び装置

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JPH106758A
JPH106758A JP16308696A JP16308696A JPH106758A JP H106758 A JPH106758 A JP H106758A JP 16308696 A JP16308696 A JP 16308696A JP 16308696 A JP16308696 A JP 16308696A JP H106758 A JPH106758 A JP H106758A
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JP
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heating
flow rate
radiator
fluid
vehicle
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JP16308696A
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English (en)
Inventor
Takashi Ban
孝志 伴
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Hidefumi Mori
英文 森
Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部駆動源の駆動力によって作動すると共に、
零ではない最低発熱能力を有する発熱能力可変型の発熱
装置の信頼性を高める。 【解決手段】ビスカスヒータ22と放熱器21との間の
暖房用水路131上には電磁開閉弁45が介在されてい
る。ビスカスヒータ22と放熱器21との間の暖房用水
路131にはバイパス水路46が電磁開閉弁45に対し
て並列の関係を持つように接続されている。バイパス水
路46における通過断面積は、前記分岐点と合流点の間
の暖房用水路131側の通過断面積よりも小さくしてあ
る。暖房スイッチ44のOFF状態では電磁開閉弁45
が閉じ、ビスカスヒータ22から送り出される水がバイ
パス水路46を流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部駆動源の駆動
力によって作動すると共に、零ではない最低発熱能力を
有する発熱能力可変型の発熱装置を備え、循環流体を前
記発熱装置に供給して加熱すると共に、この加熱された
循環流体を放熱器に供給して車室内の暖房を行なう車両
用暖房装置における流量調整方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の暖房装置が特開平6−9213
4号公報に開示されている。この従来装置では、粘性流
体を攪拌して熱を発生させるビスカスヒータが補助発熱
装置として用いられている。ビスカスヒータは電磁クラ
ッチを介して車両エンジンから駆動力を得ている。ビス
カスヒータを経由する水路上には水温センサが取り付け
られており、電磁クラッチは水温センサの水温検出結果
に基づいて制御手段の通電制御を受ける。水温が設定値
以下の場合には電磁クラッチがONし、ビスカスヒータ
が発熱する。水温が設定値以上の場合には電磁クラッチ
がOFFし、ビスカスヒータは非発熱状態にある。従っ
て、車両エンジンから熱を奪った冷却水の水温が車室内
の暖房に利用するには低すぎる場合には、ビスカスヒー
タが車室内の暖房を補助する。
【0003】放熱器には冷凍サイクルの冷却器により冷
却されたエアが送りこまれ、この冷却されたエアが放熱
器で加熱されて車室内へ供給されるようになっている。
放熱器の上流には電磁バルブが配設されている。最大冷
房運転時には電磁バルブが閉じられ、ビスカスヒータか
ら放熱器への水供給が停止される。このような水供給停
止により最大冷房能力の確保が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両エンジン
の駆動力によって作動すると共に、零ではない最低発熱
能力を有する発熱能力可変型の発熱装置が用いられる場
合には、車両エンジンが作動していれば発熱装置が最低
発熱能力状態にある場合にも発熱する。前記電磁バルブ
が閉状態にあれば、発熱装置から放熱器へ水が流れず、
発熱装置の温度が上昇すると共に、内部圧力が高くな
る。このような温度上昇及び内部圧力の上昇は粘性流
体、水等の洩れを防止するためのシールの劣化を早め、
発熱装置の信頼性が低下する。
【0005】本発明は、前記のような発熱装置の信頼性
を高めることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、外
部駆動源の駆動力によって作動すると共に、零ではない
最低発熱能力を有する発熱能力可変型の発熱装置を備
え、循環流体を前記発熱装置に供給して加熱すると共
に、この加熱された循環流体を放熱器に供給して車室内
の暖房を行なう車両用暖房装置を対象とし、請求項1の
発明では、前記発熱装置から放熱器に至る暖房用流体路
上に放熱器への供給流量を調整する流量調整手段を介在
しておき、車室内の暖房を行なわない場合の特定の非暖
房状態における前記供給流量を車室内の暖房を行なう場
合の前記供給流量よりも少なく、かつ発熱装置を通過す
る循環流量を零にしないようにした。
【0007】前記特定の非暖房状態は、例えば車室内の
暖房を行わないこと自体あるいは冷房を行なう状態であ
る。このような特定の非暖房状態では流量調整手段にお
ける供給流量が車室内の暖房を行なう場合の供給流量よ
りも少なくなるが、発熱装置を通過する循環流量は零に
はならない。従って、発熱装置における温度上昇が抑制
され、発熱装置の信頼性が向上する。
【0008】又、特定の非暖房状態においては冷房時の
冷房能力の低下が確実に防止される。請求項2の発明で
は、前記発熱装置から放熱器に至る暖房用流体路上に介
在されて放熱器への供給流量を調整する流量調整手段
と、車室内の暖房を行なわない場合の特定の非暖房状態
における供給流量をもたらす第1の調整状態と、車室内
の暖房を行なう場合の供給流量をもたらす第2の調整状
態とに前記流量調整手段を切り換える切り換え制御手段
とを備えた流量調整装置を構成し、第1の調整状態に対
応する供給流量を第2の調整状態に対応する供給流量よ
りも少なく、かつ発熱装置を通過する循環流量を零にし
ないようにした。
【0009】車室内の暖房を行なわない場合の特定の非
暖房状態になると、切り換え制御手段は第2の調整状態
から第1の調整状態へ流量調整手段を切り換える。この
切り換えにより流量調整手段における供給流量は車室内
の暖房を行なう場合の供給流量よりも少なくなるが、発
熱装置を通過する循環流量は零にはならない。従って、
発熱装置における温度上昇が抑制され、発熱装置の信頼
性が向上する。
【0010】請求項5の発明では、前記発熱装置から放
熱器に至る暖房用流体路上に介在された流量切り換え手
段と、この流量切り換え手段に対して並列関係を持つよ
うに前記暖房用流体路に接続されたバイパス流体路とを
備えた流量調整装置を構成し、流量切り換え手段と放熱
器との間の暖房用流体路側における零ではない最小の通
過断面積よりもバイパス流体路の通過断面積を小さくし
た。
【0011】車室内の暖房を行なわない場合の特定の非
暖房状態では、発熱装置を通過した循環流体がバイパス
流体路を経由して放熱器へ流れる。請求項6の発明で
は、前記発熱装置から放熱器に至る暖房用流体路上に介
在された流量切り換え手段と、この流量切り換え手段及
び放熱器に対して並列関係を持つように前記暖房用流体
路に接続されたバイパス流体路とを備えた流量調整手段
を構成した。
【0012】車室内の暖房を行なわない場合の特定の非
暖房状態では、発熱装置を通過した循環流体がバイパス
流体路を経由して放熱器の下流へ流れる。発熱装置を通
過した循環流体が放熱器に流れこまないため、冷房時の
冷房能力低下が確実に防止される。
【0013】請求項7の発明では、外部駆動源から供給
される循環流体を冷却するラジエータの上流にパイパス
流体路を合流接続した。車室内の暖房を行なわない場合
の特定の非暖房状態では、発熱装置を通過した循環流体
がバイパス流体路を経由してラジエータの上流へ流れ
る。発熱装置を通過した循環流体が放熱器に流れこまな
いため、冷房時の冷房能力低下が確実に防止される。
【0014】請求項8の発明では、流量切り換え手段と
して電磁開閉弁を採用した。車室内の暖房を行なわない
場合の特定の非暖房状態では、電磁開閉弁が閉じ、発熱
装置を通過した循環流体がバイパス流体路を経由する。
【0015】請求項9の発明では、前記発熱装置から放
熱器に至る暖房用流体路上に介在された方向切り換え手
段と、この方向切り換え手段に分岐接続されたバイパス
流体路とを備えた流量調整手段を構成し、バイパス流体
路側の通過断面積を暖房用流体路側の通過断面積よりも
小さくした。
【0016】車室内の暖房を行なわない場合の特定の非
暖房状態では、方向切り換え手段が循環流体をバイパス
流体路へ送る状態に切り換わり、発熱装置を通過した循
環流体がバイパス流体路を経由する。
【0017】請求項10の発明では、内部に発熱室及び
該発熱室に隣接して循環流体を循環させる放熱室を形成
するハウジングと、該ハウジングに軸受け装置を介して
回動可能に支承された回転軸と、該発熱室内で該回転軸
により回動可能に設けられたロータと、該発熱室内に介
在され、該ロータの回動により発熱される粘性流体とを
有するビスカスータを発熱装置として採用した。
【0018】ビスカスヒータはコンパクトかつ発熱効率
が高い。ビスカスヒータのコンパクト性は流量調整手段
を含む暖房装置全体の小型化の上で有利である。請求項
11の発明では、前記発熱室とロータの中央域で連通す
る貯留室を備え、発熱能力縮小時には該発熱室内の粘性
流体を少なくともワイセンベルク効果によって該貯留室
内に回収するビスカスヒータを採用した。
【0019】車室内の暖房を行なわない場合の特定の非
暖房状態では、発熱室内の粘性流体の容量が最小とな
り、発熱能力が最小となる。このときの流量調整手段に
おける供給流量は車室内の暖房を行なう場合の供給流量
よりも少なくなるが、ビスカスヒータを通過する循環流
量は零にはならない。従って、発熱装置における温度上
昇が抑制され、発熱装置の信頼性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0021】図1〜図3に示すように、外部駆動源とし
ての車両エンジン11は、ウォーターポンプ12によっ
て水路13を還流する循環流体としての冷却水によって
冷却される。水路13を還流する冷却水はラジエータ1
4にて冷却ファン15の送風作用によって熱を奪われ
る。冷却ファン15は電動ファンである。水路13と車
両エンジン11との間には暖房用流体路としての暖房用
水路131が設けられており、暖房用水路131には水
温センサ17が取り付けられている。水温センサ17は
暖房用水路131内を流れる冷却水の水温を検出する。
冷却ファン15は冷却制御部18の作動制御を受け、冷
却制御部18は水温センサ17から得られる温度検出情
報に基づいて冷却ファン15の作動を制御する。水温セ
ンサ17によって検出された水温が予め設定された水温
に達しない場合には、冷却制御部18は冷却ファン15
を作動せず、検出水温が前記設定水温に達した場合には
冷却制御部18は冷却ファン15を作動する。
【0022】暖房用水路131上には放熱器21及びビ
スカスヒータ22が介在されている。暖房用水路131
を流れる冷却水は放熱器21にてファン23の送風作用
によって熱を奪われる。ファン23は電動ファンであ
り、ファン23によって送風される空気は車室内へ送り
こまれる。
【0023】放熱器21とファン23との間には冷凍回
路を構成する蒸発器39が介在されている。蒸発器39
によって冷やされた空気はファン23によって車室内へ
送られる。冷凍回路を構成する圧縮機40で圧縮された
冷媒は凝縮器41、膨張弁42及び蒸発器39を経由し
て圧縮機40に還流する。圧縮機40は電磁クラッチ5
9を介して車両エンジン11に作動連結されている。電
磁クラッチ59は冷房制御部60の励消磁制御を受け
る。冷房制御部60は冷房スイッチ61のON状態のも
とに蒸発器39を経由して車室内へ送りこまれる空気温
度を検出する温度センサ24から得られる温度情報に基
づいて電磁クラッチ59及びファン23のON−OFF
を制御する。
【0024】ビスカスヒータ22の構成を説明する。フ
ロントハウジング25とリヤハウジング26との間には
熱伝導性に優れた区画板27が介在されており、フロン
トハウジング25及びリヤハウジング26がボルト28
によって区画板27に締め付け接合されている。フロン
トハウジング25の外周部と区画板27の外周部との間
にはゴム製のシールリング47が介在されている。
【0025】区画板27とフロントハウジング25との
間の空間は発熱室29として区画され、区画板27とリ
ヤハウジング26の外周部との間の空間は放熱室として
のウォータジャケット30として区画される。ウォータ
ジャケット30は入水ポート261及び出水ポート26
2を介して暖房用水路131に接続しており、車両エン
ジン11から暖房用水路131へ出た冷却水は入水ポー
ト261からウォータジャケット30へ流入して出水ポ
ート262から流出する。ウォータジャケット30から
流出した水は放熱器21に向かう。
【0026】フロントハウジング25には回転軸31が
軸受け装置としてのラジアルベアリング32を介して回
転可能に支持されている。回転軸31はクラッチを介す
ることなく車両エンジン11に直結している。回転軸3
1の内端部には円板形状のロータ33が止着されてい
る。ロータ33は発熱室29内に収容されており、発熱
室29内にはシリコンオイルからなる粘性流体が入れて
ある。フロントハウジング25と回転軸31との間のリ
ップシール機構34は回転軸31の周面に沿った粘性流
体の洩れを防止する。
【0027】リヤハウジング26と区画板27の半径中
央域との間には貯留室16が区画形成されている。貯留
室16には粘性流体が収容されている。発熱室29及び
貯留室16に入れられた粘性流体の容量は、発熱室29
及び貯留室16の最小容積よりも少なくしてある。区画
板27には抜き孔271及び戻し孔272が形成されて
いる。抜き孔271及び戻し孔272は発熱室29と貯
留室16とを接続する。回転軸31の回転中心から抜き
孔271までの距離は、回転軸31の回転中心から戻し
孔272までの距離よりも短い。
【0028】リヤハウジング26には通気筒19が取り
付けられており、通気筒19にはスプール20がスライ
ド可能に支持されている。スプール20はリヤハウジン
グ26の内端面に立設されたピン35により通気筒19
の周りでの回動を阻止される。通気筒19とスプール2
0との間には圧縮ばね36が介在されている。圧縮ばね
36はスプール20を区画板27側へ付勢する。通気筒
19には負圧発生ポンプ37が電磁弁38を介して接続
されている。負圧発生ポンプ37は車両エンジン11か
ら駆動力を得て作動する。
【0029】ビスカスヒータ22と放熱器21との間の
暖房用水路131上には電磁開閉弁45が介在されてい
る。又、ビスカスヒータ22と放熱器21との間の暖房
用水路131にはバイパス流体路としてのバイパス水路
46が電磁開閉弁45に対して並列の関係を持つように
接続されている。即ち、暖房用水路131とバイパス水
路46との分岐点は電磁開閉弁45の上流にあり、暖房
用水路131とバイパス水路46との合流点は電磁開閉
弁45と放熱器21との間にある。バイパス水路46に
おける通過断面積は、前記分岐点と合流点の間の暖房用
水路131側の通過断面積よりも小さくしてある。
【0030】ファン23、電磁弁38及び電磁開閉弁4
5は暖房制御部43の切り換え制御を受ける。暖房制御
部43には暖房スイッチ44が信号接続されている。暖
房制御部43は暖房スイッチ44のON状態のもとに水
温センサ17からの水温情報に基づいてファン23の作
動及び電磁弁38の励消磁を制御する。又、暖房制御部
43は暖房スイッチ44のONによって電磁開閉弁45
を励磁し、暖房スイッチ44のOFFによって電磁開閉
弁45を消磁する。
【0031】図2及び図3ではいずれも暖房スイッチ4
4がON状態にある。水温センサ17によって検出され
た水温が予め設定された第1の温度T1になると、暖房
制御部43は電磁弁38を消磁し、図2に示すように通
気筒19の筒内が電磁弁38を介して大気に連通する。
従って、通気筒19の筒内は大気圧相当となり、スプー
ル20が大気圧と圧縮ばね36のばね力との作用によっ
て区画板27に押しつけられる。この押しつけによりス
プール20が戻し孔272を閉じる。発熱室29内の粘
性流体は少なくともワイセンベルク効果により抜き孔2
71から貯留室16へ放出されており、発熱室29内の
粘性流体の容量が減る。そのため、ビスカスヒータ24
における発熱量が減少する。
【0032】水温センサ17によって検出された水温が
予め設定された第2の温度T2(<T1)になると、暖
房制御部43は電磁弁38を励磁し、通気筒19の筒内
が電磁弁38を介して負圧発生ポンプ37に連通する。
従って、通気筒19の筒内は大気圧よりも低くなり、ス
プール20が区画板27から離間する。この離間により
戻し孔272が開く。発熱室29内の粘性流体は抜き孔
271から貯留室16へ放出されているが、貯留室16
内の粘性流体が抜き孔271から貯留室16への放出量
以上に戻し孔272から発熱室29へ送られる。従っ
て、発熱室29内の粘性流体の容量が増え、ビスカスヒ
ータ22における発熱量が増加する。
【0033】戻し孔272を開閉する手段となるスプー
ル20、圧縮ばね36、電磁弁38及び負圧発生ポンプ
37は、発熱室29内の粘性流体の容量を調整可能な容
量可変手段を構成する。即ち、ビスカスヒータ22は零
ではない最低の発熱能力を備えた発熱能力可変型の発熱
装置である。
【0034】図2及び図3に示すように、暖房スイッチ
44がON状態では電磁開閉弁45が開状態にあり、ビ
スカスヒータ22から送り出される水は電磁開閉弁45
及びバイパス水路46の両方を通って放熱器21へ送り
こまれる。図1に示すように、暖房スイッチ44がOF
F状態では、電磁弁38及び電磁開閉弁45がいずれも
消磁状態にある。電磁弁38の消磁によりビスカスヒー
タ22の発熱能力は最低状態にあり、電磁開閉弁45の
消磁により電磁開閉弁45が閉状態にある。従って、ビ
スカスヒータ22から送り出される水はバイパス水路4
6を通って放熱器21へ送りこまれる。
【0035】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)前記した冷凍回路を作動して車室内を冷房する
場合には、当然のことながら暖房スイッチ44はOFF
状態にされる。しかし、発熱能力可変型のビスカスヒー
タ22は、暖房スイッチ44のOFF状態においても車
両エンジン11の作動状態においては最低の発熱能力を
有している。そのため、暖房用水路131における水の
流通がない場合にはビスカスヒータ22の温度が上昇
し、リップシール機構34、シールリング47が早期に
劣化する。
【0036】バイパス水路46における通過断面積は、
電磁開閉弁45側の暖房用水路131における通過断面
積よりも小さくしてある。電磁開閉弁45がOFF状態
におけるビスカスヒータ22から放熱器21への供給水
量(即ち、循環流体の供給流量)は、電磁開閉弁45が
ON状態における供給水量よりも少ない。即ち、車室内
の暖房を行なわないという特定の非暖房状態ではビスカ
スヒータ22から放熱器21への供給水量が車室内の暖
房を行なう場合の前記供給水量よりも少なくなる。電磁
開閉弁45及びバイパス水路46は、発熱装置であるビ
スカスヒータ22から放熱器21への供給水量を調整す
る流量調整手段を構成する。そして、電磁開閉弁45は
流量調整手段を構成する流量切り換え手段となる。
【0037】暖房スイッチ44のOFF状態は非暖房状
態であり、暖房スイッチ44のON状態は暖房状態であ
る。電磁開閉弁45のOFF状態は非暖房状態における
供給水量をもたらす第1の調整状態であり、電磁開閉弁
45のON状態は車室内の暖房を行なう場合の供給水量
をもたらす第2の調整状態である。暖房制御部43は電
磁開閉弁45の調整状態を切り換える切り換え制御手段
となる。
【0038】非暖房状態ではビスカスヒータ22から放
熱器21への供給水量が車室内の暖房を行なう場合の供
給水量よりも少なくなるが、ビスカスヒータ22におけ
る温度上昇が抑制される。その結果、リップシール機構
34、シールリング47の早期劣化が回避され、ビスカ
スヒータ22の信頼性が向上する。最低発熱能力状態に
おけるビスカスヒータ22の温度上昇がない程度にバイ
パス水路46における通過断面積を設定すれば、リップ
シール機構34、シールリング47の早期劣化の防止効
果が最も高い。 (1-2)発熱装置として採用されたビスカスヒータ22
はコンパクトかつ発熱効率が高い。ビスカスヒータ22
のコンパクト性は流量調整手段を含む暖房装置全体の小
型化の上で有利である。 (1-3)非暖房時にはビスカスヒータ22を通過する水
量がバイパス水路46を通過する量に制限されるため、
ビスカスヒータ22の発熱能力が最低にない場合にはビ
スカスヒータ22の温度上昇が著しい。発熱能力縮小時
にはワイセンベルク効果によって発熱室29から連通路
となる抜き孔271を経由して貯留室16へ粘性流体を
回収する発熱能力可変型のビスカスヒータ22は、発熱
能力を迅速に縮小しやすい。従って、暖房スイッチ44
をON状態からOFF状態へ切り換えたときにはビスカ
スヒータ22の発熱能力が迅速に最低状態へ移行し、ビ
スカスヒータ22における温度上昇が抑制される。
【0039】次に、図4の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、バイパス流体路としての
バイパス水路48が電磁開閉弁45及び放熱器21に対
して並列関係を持つように暖房用水路131に接続され
ている。即ち、バイパス水路48と暖房用水路131と
の分岐点は電磁開閉弁45の上流にあり、バイパス水路
48と暖房用水路131との合流点は放熱器21の下流
にある。バイパス水路48における通過断面積は第1の
実施の形態におけるバイパス水路46における通過断面
積程度にしてある。
【0040】第2の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (2-1)第1の実施の形態と同じ効果が得られる。 (2-2)ビスカスヒータ22から送り出される加熱水は
放熱器21を経由しない。従って、冷凍回路が作動して
いるときには蒸発器39で冷やされた空気のみが車室内
へ送りこまれることになり、冷房効率がビスカスヒータ
22で加熱された水によって低下することはない。
【0041】次に、図5の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、バイパス流体路としての
バイパス水路49が暖房用水路131及び水路13に接
続されている。即ち、バイパス水路49と暖房用水路1
31との分岐点は電磁開閉弁45の上流にあり、バイパ
ス水路49と水路13との合流点はラジエータ14の上
流にある。バイパス水路49における通過断面積は第1
の実施の形態におけるバイパス水路46における通過断
面積程度にしてある。
【0042】第3の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (3-1)第2の実施の形態と同じ効果が得られる。 (3-2)冷却ファン15が作動している場合には、非暖
房時のビスカスヒータ22で加熱された水がラジエータ
14で冷却され、非暖房時における冷却水の不要な温度
上昇が抑制される。
【0043】次に、図6の第4の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、バイパス流体路としての
バイパス水路50が暖房用水路131及び車両エンジン
11に接続されている。バイパス水路50における通過
断面積は第1の実施の形態におけるバイパス水路46に
おける通過断面積程度にしてある。
【0044】第4の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (4-1)第2の実施の形態と同じ効果が得られる。 次に、図7の第5の実施の形態を説明する。第1の実施
の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
【0045】この実施の形態では、電磁開閉弁51内に
バイパス流体路としてのバイパス水路511が形成され
ている。バイパス水路511における通過断面積は第1
の実施の形態におけるバイパス水路46における通過断
面積程度にしてある。
【0046】第5の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (5-1)第1の実施の形態と同じ効果が得られる。 (5-2)電磁開閉弁51内にバイパス水路511を設け
る構成は、バイパス水路のための余分な配管を不要にす
る。
【0047】次に、図8〜図10の第6の実施の形態を
説明する。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。この実施の形態におけるビスカスヒータ
52の区画板27には筒部273が形成されており、筒
部273にはスプール53がスライド可能に収容されて
いる。スプール53は圧縮ばね55によりサークリップ
56から離間する方向へ付勢されている。筒部273内
にはソレノイド54が組み付けられている。ソレノイド
54は暖房制御部43の励消磁制御を受ける。ソレノイ
ド54の励磁によりスプール53が圧縮ばね55のばね
力に抗してサークリップ56に当接する。ソレノイド5
4が消磁すればスプール53が圧縮ばね55のばね力に
よってサークリップ56から離間する。従って、回転軸
31とスプール53との間の貯留室57における容積が
ソレノイド54の励消磁切り換えによって変化する。発
熱室29及び貯留室57に入れられた粘性流体の容量
は、発熱室29及び貯留室57の最小容積よりも少なく
してある。
【0048】ビスカスヒータ52と放熱器21との間の
暖房用水路131上には方向切り換え弁58が介在され
ており、方向切り換え弁58にはバイパス水路48が分
岐接続されている。バイパス水路48は放熱器21の下
流の暖房用水路131に合流接続する。方向切り換え弁
58は暖房制御部43の励消磁制御を受ける。
【0049】図9及び図10ではいずれも暖房スイッチ
44がON状態にある。暖房制御部43は暖房スイッチ
44のON状態のもとに第1の実施の形態の電磁弁38
の励消磁制御と同様の励消磁制御をソレノイド54に対
して行なう。ソレノイド54が消磁すると図10に示す
ようにスプール53がサークリップ56から離間し、貯
留室57の容積が最大となる。従って、発熱室29内の
粘性流体の容量が最小となり、ビスカスヒータ52にお
ける発熱能力が最低となる。ソレノイド54が励磁する
と図9に示すようにスプール53がサークリップ56に
当接する。従って、貯留室57の容積は最小となり、発
熱室29内の粘性流体の容量が最大になる。そのため、
ビスカスヒータ52における発熱能力が最大となる。ス
プール53、ソレノイド54及び圧縮ばね55は、発熱
室29内の粘性流体の容量を調整可能な容量可変手段を
構成する。
【0050】暖房スイッチ44がON状態のときには暖
房制御部43は方向切り換え弁58を励磁する。方向切
り換え弁58が励磁すると、方向切り換え弁58の下流
の暖房用水路131が方向切り換え弁58の上流の暖房
用水路131に連通し、ビスカスヒータ52から送り出
される水が放熱器21へ送りこまれる。暖房スイッチ4
4がOFF状態のときには暖房制御部43は方向切り換
え弁58を消磁する。方向切り換え弁58が消磁する
と、バイパス水路48が方向切り換え弁58の上流の暖
房用水路131に連通し、ビスカスヒータ52から送り
出される水がバイパス水路48を経由して放熱器21の
下流に送られる。方向切り換え弁58は流量調整手段を
構成する方向切り換え手段となり、方向切り換え弁58
及びバイパス水路48は流量調整手段を構成する。
【0051】第6の実施の形態では、第2の実施の形態
と同じ効果が得られる。なお、方向切り換え弁58に分
岐接続されたバイパス水路を放熱器21の上流の暖房用
水路131に合流接続してもよい。
【0052】本発明では、電磁開閉弁45の代わりに流
量制御弁を用いたり、零ではない最小流量を確保する流
量制御弁を電磁開閉弁51の代わりに用いてもよい。
又、本発明では冷房回路を作動した場合を車室内の暖房
を行なわない場合の特定の非暖房状態とし、冷房回路を
作動したときに発熱装置から放熱器への供給水量を最少
にするようにしてもよい。
【0053】さらに本発明では、ギヤポンプヒータ、渦
電流ヒータ等の車両エンジンの駆動力によって作動し、
かつ最低の発熱能力を有する発熱能力可変型の暖房装置
を用いた車両に適用してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、車室内
の暖房を行なわない場合の特定の非暖房状態では発熱能
力可変型の発熱装置から放熱器への供給流量を車室内の
暖房を行なう場合に比べて少なくしたので、発熱装置の
信頼性を高め得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示し、暖房スイッチがOF
F、かつ電磁開閉弁がOFF状態にある暖房システム
図。
【図2】暖房スイッチがON、電磁開閉弁がON、かつ
電磁弁がOFF状態にある暖房システム図。
【図3】暖房スイッチがON、電磁開閉弁がON、かつ
電磁弁がON状態にある暖房システム図。
【図4】第2の実施の形態を示す暖房システム図。
【図5】第3の実施の形態を示す暖房システム図。
【図6】第4の実施の形態を示す暖房システム図。
【図7】第5の実施の形態を示す暖房システム図。
【図8】第6の実施の形態を示し、暖房スイッチがOF
F、かつ方向切り換え弁が消磁状態にある暖房システム
図。
【図9】暖房スイッチがON、方向切り換え弁が励磁状
態、かつソレノイドが励磁状態にある暖房システム図。
【図10】暖房スイッチがON、方向切り換え弁が励磁
状態、かつソレノイドが消磁状態にある暖房システム
図。
【符号の説明】
131…暖房用流体路となる暖房用水路、14…ラジエ
ータ、21…放熱器、22,52…ビスカスヒータ、4
3…切り換え制御手段となる暖房制御部、45…流量切
り換え手段となる電磁開閉弁、46,48,49,5
0,511…バイパス流体路となるバイパス水路、51
…電磁開閉弁、58…方向切り換え弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 達也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部駆動源の駆動力によって作動すると共
    に、零ではない最低発熱能力を有する発熱能力可変型の
    発熱装置を備え、循環流体を前記発熱装置に供給して加
    熱すると共に、この加熱された循環流体を放熱器に供給
    して車室内の暖房を行なう車両用暖房装置において、 前記発熱装置から放熱器に至る暖房用流体路上に放熱器
    への供給流量を調整する流量調整手段を介在しておき、
    車室内の暖房を行なわない場合の特定の非暖房状態にお
    ける前記供給流量を車室内の暖房を行なう場合の前記供
    給流量よりも少なく、かつ発熱装置を通過する循環流量
    を零にしない車両用暖房装置における流量調整方法。
  2. 【請求項2】外部駆動源の駆動力によって作動すると共
    に、零ではない最低発熱能力を有する発熱能力可変型の
    発熱装置を備え、循環流体を前記発熱装置に供給して加
    熱すると共に、この加熱された循環流体を放熱器に供給
    して車室内の暖房を行なう車両用暖房装置において、 前記発熱装置から放熱器に至る暖房用流体路上に介在さ
    れて放熱器への供給流量を調整する流量調整手段と、 車室内の暖房を行なわない場合の特定の非暖房状態にお
    ける供給流量をもたらす第1の調整状態と、車室内の暖
    房を行なう場合の供給流量をもたらす第2の調整状態と
    に前記流量調整手段を切り換える切り換え制御手段とを
    備え、 第1の調整状態に対応する供給流量を第2の調整状態に
    対応する供給流量よりも少なく、かつ発熱装置を通過す
    る循環流量を零にしないようにした車両用暖房装置にお
    ける流量調整装置。
  3. 【請求項3】請求項2における第1の調整状態に対応す
    る供給流量は零ではない流量である車両用暖房装置にお
    ける流量調整装置。
  4. 【請求項4】請求項2における第1の調整状態に対応す
    る供給流量は零である車両用暖房装置における流量調整
    装置。
  5. 【請求項5】請求項3の流量調整手段は、前記発熱装置
    から放熱器に至る暖房用流体路上に介在された流量切り
    換え手段と、この流量切り換え手段に対して並列関係を
    持つように前記暖房用流体路に接続されたバイパス流体
    路とを備えており、バイパス流体路の通過断面積は流量
    切り換え手段と放熱器との間の暖房用流体路側における
    零ではない最小の通過断面積よりも小さい車両用暖房装
    置における流量調整装置。
  6. 【請求項6】請求項4の流量調整手段は、前記発熱装置
    から放熱器に至る暖房用流体路上に介在された流量切り
    換え手段と、この流量切り換え手段及び放熱器に対して
    並列関係を持つように前記暖房用流体路に接続されたバ
    イパス流体路とを備えている車両用暖房装置における流
    量調整装置。
  7. 【請求項7】請求項6のバイパス流体路は、外部駆動源
    から供給される循環流体を冷却するラジエータの上流に
    合流接続されている車両用暖房装置における流量調整装
    置。
  8. 【請求項8】請求項2乃至請求項7の流量切り換え手段
    は、電磁開閉弁である車両用暖房装置における流量調整
    装置。
  9. 【請求項9】請求項2の流量調整手段は、前記発熱装置
    から放熱器に至る暖房用流体路上に介在された方向切り
    換え手段と、この方向切り換え手段に分岐接続されたバ
    イパス流体路とを備えており、バイパス流体路側の通過
    断面積は暖房用流体路側の通過断面積よりも小さい車両
    用暖房装置における流量調整装置。
  10. 【請求項10】請求項2乃至請求項9の発熱装置は、内
    部に発熱室及び該発熱室に隣接して循環流体を循環させ
    る放熱室を形成するハウジングと、該ハウジングに軸受
    け装置を介して回動可能に支承された回転軸と、該発熱
    室内で該回転軸により回動可能に設けられたロータと、
    該発熱室内に介在され、該ロータの回動により発熱され
    る粘性流体とを有するビスカスータである車両用暖房装
    置における流量調整装置。
  11. 【請求項11】請求項10のビスカスヒータは、前記発
    熱室とロータの中央域で連通する貯留室を備え、発熱能
    力縮小時には該発熱室内の粘性流体を少なくともワイセ
    ンベルク効果によって該貯留室内に回収する車両用暖房
    装置における流量調整装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8162233B2 (en) 2006-09-08 2012-04-24 Ventech, Llc Vehicle supplemental heating system including pressure relief diaphragm
US8302876B2 (en) 2004-02-26 2012-11-06 Ventech, Llc Vehicle supplemental heating system
US20130270352A1 (en) * 2007-02-15 2013-10-17 Borgwarner Inc. Viscous coolant heater with variable coolant pump drive

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