JPH1068468A - 磁力利用ボール栓 - Google Patents

磁力利用ボール栓

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JPH1068468A
JPH1068468A JP22544896A JP22544896A JPH1068468A JP H1068468 A JPH1068468 A JP H1068468A JP 22544896 A JP22544896 A JP 22544896A JP 22544896 A JP22544896 A JP 22544896A JP H1068468 A JPH1068468 A JP H1068468A
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大人 川原
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大作 川原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次側と2次側の流体の差圧が小さい場合に
流路を遮断する際、弁体と弁座の十分な密着が得られ作
動が確実である。 【解決手段】 1次側32と2次側33の流体の差圧が
小さい流路31に設けられ、流体の流量を調節し流路3
1を遮断すると共に、ボール状の弁体2と、弁体2を近
接させ密着させる弁座9と、磁力に影響されない材質で
形成され弁体2と弁座9とを内部に設けた弁本体13
と、弁体2を弁座9に近接させ着座させる弁体操作手段
18とを備え、弁体2と弁座9のうち、一方は永久磁石
を内蔵し、他方はこの永久磁石に吸着される材質で形成
され、この永久磁石の磁力により互いに密着させ又は密
着を強化させることによって流路31を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体流路の途中に
設けられ、流量の調節及び流路の遮断の双方に使用する
磁力利用ボール栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流量の調節と流路の遮断の双方に
使用するボール栓としては、例えば特開平7−1033
40号公報に開示されたものがある。これは、流路を遮
断する際には、操作棒(弁棒)を流体の流れ方向に垂直
な方向に押し下げ、弁体を流体の流れの中に位置させ、
この弁体を流体の1次側と2次側の圧力差によって2次
側の弁座の方向に揺動させ、弁体を弁座のシール面に押
しつけ、シール面圧を上げて2次側への流れを遮断する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このボ
ール栓に限らず、1次側と2次側の圧力差によってボー
ル状の弁体を弁座に押しつけるこの種のボール栓は、1
次側の圧力が低い場合、弁体が弁座に着座して押しつけ
られたとしても、シール面圧が低いために、十分に満足
するシール効果(弁体と弁座の密着)が得られず、流体
の流れを遮断出来ない恐れがあった。又、弁体と弁座の
シール面は、完全な接触曲面に製作することが困難であ
るので、ある程度1次側の圧力を高くすると共に、弁体
と弁座のどちらかの接触部を比較的弾力性のある材質で
形成し、他方を比較的硬い材質で形成することによっ
て、弁体と弁座の十分な密着を得るようにしている。
【0004】又、上記とは反対に1次側の圧力が高い場
合、特に高圧で口径の大きなサイズにおいて、弁体は非
常に大きな力で弁座のシール面に押しつけられるのでシ
ール面に密着し、面圧は十分高くなるが、反面再度流体
を流すために弁体を弁座から引き離す操作(作業)を行
なう場合には、高い1次側圧力が背圧となり引き離す力
が非常に大きく、操作が困難になる恐れがあった。
【0005】本発明の第1の課題は、1次側と2次側の
流体差圧が小さい場合に流路を遮断する際、弁体と弁座
の十分な密着が得られ、作動が確実な磁力利用ボール栓
を提供することである。
【0006】本発明の第2の課題は、1次側と2次側の
流体差圧が大きい場合に流路の遮断を解除する際、弁体
を弁座から容易に引き離すことが出来、作動が確実な磁
力利用ボール栓を提供することである。
【0007】本発明の第3の課題は、流路の遮断と開放
が簡便な構造により確実に出来、コスト的に経済的な磁
力利用ボール栓を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の磁力利用ボール栓は、1次側と2次側の流体の
差圧が小さい流路に設けられ、前記流体の流量を調節し
流路を遮断すると共に、ボール状の弁体と、該弁体を近
接させ密着させる弁座と、前記弁体と該弁座とを内部に
設けた磁力に影響されない材質で形成された弁本体と、
前記弁体を前記弁座に近接させ着座させる弁体操作手段
とを備え、前記弁体と前記弁座とは、磁力により互いに
密着又は密着を強化されることによって前記流路を遮断
することである。弁体と弁座とが磁力により互いに密着
又は密着を強化されることによって流路を遮断すること
により、流路の1次側の流体圧力が低く十分な押しつけ
力を弁体に与えることが出来ず、弁体と弁座とのシール
面の面圧を確保出来ない場合であっても磁力によって互
いに密着又は密着を強化され、流路を遮断することが出
来る。
【0009】更に、上記磁力利用ボール栓において、前
記弁体と前記弁座のうち、一方は磁石を有し、他方は該
磁石に吸着される材質で形成されたことである。弁体と
弁座のうち、一方が磁石を有し、他方が磁石に吸着され
る材質で形成されたことにより、簡便な構造により確実
に上記磁力利用ボール栓の作用を行なわせることが出来
る。そして、上記磁石を有する磁力利用ボール栓におい
て、前記磁石は、電磁石である。磁石が電磁石であるも
のは、上記磁石を有する磁力利用ボール栓の作用に加
え、電気的な切り替え操作を行なうことによって容易に
弁体と弁座を密着させたり、引き離したりすることが出
来る。
【0010】又、本発明の磁力利用ボール栓は、1次側
と2次側の流体の差圧が大きい流路に設けられ、前記流
体の流量を調節し流路を遮断すると共に、電磁石を有す
るボール状の弁体と、磁石を有し前記弁体を近接させ密
着させる弁座と、前記弁体と該弁座とを内部に設けた磁
力に影響されない材質で形成された弁本体と、剛性のあ
る弁棒を介して前記弁体を支持し、前記弁棒を操作する
ことによって前記弁体を前記弁座に近接又は前記弁体の
所定の個所を前記弁座に着座させる弁体操作手段とを備
え、前記弁体の電磁石に通電することによって、前記弁
体と前記弁座とを磁力により互いに反発させて前記流路
の遮断を解除することである。上記弁体と弁座とを磁力
により互いに反発させる磁力利用ボール栓の弁体操作手
段は、剛性のある弁棒で弁体を支持し、この弁棒を操作
することによって弁体を弁座に近接させることが出来
る。更に弁体の所定の個所を弁座に着座させることが出
来るので、弁体の電磁石に通電し、弁体と弁座とを磁気
的に同極にすることによって、弁体と弁座とを互いに反
発させて流路の遮断を解除することが出来る。流路の1
次側と2次側の圧差が大きく弁体を弁座から引き離す力
が非常に大きい場合でも、電気的な切り替え操作を行な
うことによって弁体と弁座を磁力によって互いに反発さ
せて容易に引き離すことが出来る。
【0011】又、本発明の磁力利用ボール栓は、磁石に
吸着される材質で形成されたボール状の弁体と、該弁体
を近接させ密着させる弁座と、前記弁体と該弁座とを内
部に設けた磁力に影響されない材質で形成された弁本体
と、該弁本体に設けられた電磁石に通電することによっ
て前記弁体を吸着し流路の遮断を解除すると共に、前記
電磁石の通電を切ることによって前記流路を遮断する弁
体操作手段とを備えたことである。上記弁本体に電磁石
を有する磁力利用ボール栓の弁体操作手段は、弁本体に
設けられた電磁石に通電することによって弁座に着座し
ている弁体を吸着し流路の遮断を解除する。更に、電磁
石の通電を切ることによって弁体は流路中に移動し、流
体の圧力によって再び弁座に着座し、流路を遮断する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁力利用ボー
ル栓の実施の形態を図1〜7に基づいて説明する。尚、
図1〜7において、同じ構造、作用部分には同じ参照番
号を付けて示す。
【0013】図1は、本発明に係る磁力利用ボール栓の
第1実施の形態を示す縦断面図である。第1実施の形態
の磁力利用ボール栓1は、1次側32と2次側33の流
体の差圧が小さい流路31に設けられ、流体の流量を調
節したり流路31を遮断するもので、ボール状の弁体2
と、この弁体2を近接させ密着させる弁座9と、これら
弁体2と弁座9とを内部に設けた磁力に影響されない材
質で形成された弁本体13と、更に弁体2を弁座9に近
接させ着座させる弁体操作手段18とを備えている。弁
本体13の1次側には袖管14aが接続され、2次側に
は袖管14bが接続されている。
【0014】弁座9は、2次側の袖管14bの内方側に
設けられており、永久磁石10を内蔵している。弁体2
は、この永久磁石10に吸着される材質4、例えば常磁
性体や強磁性体で形成されており、弁体2と弁座9と
は、永久磁石10の磁力により互いに密着又は密着を強
化され流路31を遮断する。更に、弁体2は、その中心
側が上記永久磁石10に吸着される材質4で形成され、
この外側にシール材5がライニングされている。シール
材5の材質は、樹脂、合成ゴム又は金属等比較的軟らか
く弾力性のある材質である。
【0015】弁本体13は、T型形状の部分と蓋体13
aを含み、弁座9に永久磁石を使用するので、この永久
磁石の磁力に影響されない材質、例えばポリエチレン、
FRP等の樹脂、セラミック或いはアルミニウム、真鍮
等非磁性体、難磁性体で形成される。流路31を形成す
る袖管14a、14bも、弁本体13と同じく永久磁石
10の磁力に影響されない材質で形成されている。
【0016】弁体操作手段18は、弁体2の特定の個所
にひも、ワイヤー等の柔軟性のある線状材19を固定
し、この柔軟性のある線状材19を蓋体13aの中心に
気密的に貫通させている。線状材19の出入を調整する
ことにより弁体2の位置を調整する。又、図1におい
て、2点鎖線で示した弁体位置2cは、柔軟性のある線
状材19を引いて弁体2を引上げた位置でありボール栓
の全開状態を示す。
【0017】弁体2と弁座9の接触するシール部分の材
質は互いに異質の材料を使用する。即ち、本実施の形態
のように、ボール状弁体2の表面が弾力性のある材質で
形成されるならば、弁座9のシート面は硬い材質のもの
で形成される。反対に、ボール状弁体2の表面を金属等
の硬い材質で形成したならば、これに接触する弁座9の
シート面の材質は弾力性のある軟らかい材質で形成す
る。
【0018】以上の構造を有する第1実施の形態の磁力
利用ボール栓1は、次のように作用する。即ち、弁体2
が永久磁石10に吸着される材質で形成され、弁座9が
永久磁石10を有することにより、流路の1次側32の
流体圧力が低く十分な押しつけ力を弁体2に与えること
が出来ず、弁体2と弁座9とのシール面の面圧を確保出
来ない場合であっても磁力によって互いに密着又は密着
を強化され、簡便な構造により確実に流路31を遮断す
ることが出来る。
【0019】更に、図1において弁座9の方に永久磁石
10を設けたが、弁体2の方に永久磁石を設け、弁座9
の方をこの永久磁石に吸着される材質で形成しても良
い。又、1次側に永久磁石を内蔵した弁座を設けても良
い。この場合、万が一何らかの原因で1次側32の圧力
よりも2次側33の圧力が高くなり弁体2が弁座9から
離れた場合、弁体2は、2次側の弁座9から1次側の弁
座側に移動し密着するので、逆流を防止し事故を未然に
防ぐことが出来る。
【0020】更に、第1実施の形態の磁力利用ボール栓
1は、流路の遮断作用の他に流体流量の調節に用いるこ
とが出来る。即ち、線状材19の長さを、弁体2が流路
31を遮断しない中間位置で止めることにより、弁体2
は弁座9に対して半開状態で保持される。この半開状態
の程度により流量の大小が決まることになり、流量調節
が出来る。この場合、流体の流線が弁体2の球面に沿っ
て滑らかな形となるので、圧力損失の少ない流量調節が
出来る。
【0021】又、第1実施の形態の磁力利用ボール栓1
は、開の状態では弁本体13内面の底部13bが流れて
いる流体に直接洗われるようになっており、ボール栓1
が閉の状態でも前記底部13bが1次側流体に開放され
た構造となっているため、本体内面の底部13bに流体
の「よどみ」が生じたり、沈殿や堆積したりするような
不具合が起らない。
【0022】図2は、図1と同様の第2実施の形態を示
す縦断面図である。第2実施の形態の磁力利用ボール栓
1は、弁体2の方に永久磁石6が設けられ、弁座9にこ
の永久磁石6に吸着される材質、例えば常磁性体や強磁
性体で形成されており、弁体2と弁座9とは、永久磁石
6の磁力により互いに密着又は密着を強化され流路31
を遮断する。図2におけるその他の部分の構造と作用
は、図1の第1実施の形態の磁力利用ボール栓と同様で
あるので、その説明を省略する。
【0023】図3は、図1と同様の第3実施の形態を示
す縦断面図である。第3実施の形態の磁力利用ボール栓
1は、電磁石7を内蔵した弁体2と、電磁石7の磁力に
吸着される材質を使用した弁座9とを備え、更に、弁体
操作手段18は、剛性があって、且つ流体の流れ方向3
4に垂直な方向に移動可能な弁棒21と、この弁棒21
の一端22に形成された凹部にピン26を介して他端2
5が回動可能に固定された連結棒23とを備え、連結棒
23の一端24はT型に形成され、ボール状弁体2に固
着されている。従って、弁体操作手段18は、弁体2を
流路31を流れる流体の流れ方向34に垂直な方向に移
動させると共に、流体の流れ方向34に弁体2を揺動可
能に支持しているものである。
【0024】弁座9は、弁本体13に嵌合された二つの
スリーブ16a、16bのうち、2次側のスリーブ16
bの内方側に設けられ、電磁石7の磁力に吸着される材
質、即ち常磁性体、強磁性体等の磁性体で形成されてい
る。スリーブ16bを設けることにより、弁座9の材質
及び仕上げ精度等を必要に応じて決めることが出来、弁
本体13に市販のT型継ぎ手を使用することが出来て経
済的である。
【0025】弁棒21は、蓋体13aにシール材27を
介して挿入され、その一端22は、凹部が形成され、こ
の凹部に連結棒23の他端25が挿入され、ピン26に
よって図の面内で揺動可能に固定されている。又、弁座
9の方を電磁石とし、弁体2の方を弁座9に磁気的に吸
着される材質で形成しても良い。
【0026】上記の構造を有する第3実施の形態の磁力
利用ボール栓1は、弁棒21を流体の流れ方向34に対
して垂直方向に押し下げると、ボール状弁体2は、半開
状態を経由して流体の流れの中に置かれる。この時、ボ
ール状弁体2は連結棒23を介して弁棒21の一端22
に揺動可能に固定されているので、弁棒21を更に押し
下げることにより、弁体2は流体の流れ方向34に揺動
し、1次側32から2次側33に向かって揺動し弁座9
に着座する。
【0027】この場合、1次側32からの背圧力が小さ
く、十分に流体の圧力によって弁体2を弁座9に押しつ
けられない場合であっても、電磁石7の電気的な切り替
え操作、即ち弁体の電磁石7と電池29とを配線30で
接続し、スイッチ28によって切り替え、弁体2と弁座
9とを互いに異極(NS又はSN)にすることにより、
容易に弁体2を弁座9に吸着させて密着させることが出
来、流路を確実に遮断する。
【0028】更に、第3実施の形態の磁力利用ボール栓
1は、第1、第2実施の形態の磁力利用ボール栓と同様
に、袖管16aの内方側に磁気的に吸着される材質の弁
座を形成させて同様の作用を行なわせることも出来る。
図3におけるその他の部分の構造と作用は、第1、第2
実施の形態の磁力利用ボール栓と同様であるので、その
説明を省略する。
【0029】図4は、図1と同様の第4実施の形態を示
す縦断面図である。第4実施の形態の磁力利用ボール栓
1は、第3実施の形態の磁力利用ボール栓と同様に、電
磁石7を内蔵した弁体2と、電磁石7の磁力に吸着され
る材質を使用した弁座9とを備え、更に、弁体操作手段
18として、弁体2を蓋体13aにスプリング20で固
定したものである。弁体2の構造は、図3の第3実施の
形態の弁体と同様のもので、電磁石7の外側がシール材
5で覆われている。弁座9は、弁本体13に嵌合された
2次側の袖管14bの内方側に設けられている。そし
て、弁体の電磁石7に配線30を介して電気を送る電池
29と、切り替えスイッチ28とを備えている。尚、弁
座9の方を電磁石とし、弁体2の方を弁座9に磁気的に
吸着される材質で形成しても良い。
【0030】上記構造を有する第4実施の形態の磁力利
用ボール栓1は、スイッチ28を入れ弁体2の電磁石7
に通電し、弁体2と弁座9とを互いに異極(NS又はS
N)にすることにより、弁体2はスプリングの抵抗力に
抗して弁座9に吸着され、図4の2点鎖線の弁体位置2
aに移動して密着し、流路を確実に遮断する。図4にお
けるその他の部分の構造と作用は、第1〜第3実施の形
態の磁力利用ボール栓と同様であるので、その説明を省
略する。
【0031】図5は、本発明に係る磁力利用ボール栓の
第5実施の形態を示し、(A)は縦断面図、(B)は
(A)の要部縦断面図である。第5実施の形態の磁力利
用ボール栓1は、1次側32と2次側33の流体の差圧
が大きい流路31に設けられ、流体の流量を調節し流路
31を遮断するものである。更に、電磁石7を有するボ
ール状の弁体2と、永久磁石10を有し弁体2を近接さ
せ密着させる弁座9と、弁体2と弁座9とを内部に設け
た磁力に影響されない材質で形成された弁本体13とを
備え、更に、図3に示した弁体操作手段と同様の弁体操
作手段18を備える。
【0032】上記構造を有する第5実施の形態の磁力利
用ボール栓1は、流路31の遮断を解除する際に、流路
の1次側32の背圧が高く弁体2を弁座9から引き離す
力が非常に大きい場合、弁体2と弁座9とを磁気的に互
いに反発させて引き離す。弁体2を弁座9から離す力
は、例えば、緊急遮断した後で、遮断を解除する時に、
内径10cmの弁座に圧力10kgf/cm2がかかっ
た場合、785kgf以上の力を要するので、人力では
直接解除することが難しい。
【0033】このような場合、弁座9に着座した弁体の
電磁石7の電気的な切り替え操作、即ち弁体の電磁石7
と電池29とを配線30で接続し、スイッチ28によっ
て通電することによって、図5(B)に示すように、弁
体2の少なくとも所定の個所3近傍と弁座9とを互いに
同極(NN又はSS)とし、弁体2と弁座9とを磁力に
より互いに反発させる。更に、剛性のある弁棒21を引
き上げて弁体2を弁座9から引き離し、流路31の遮断
を解除する。このように、流路31の1次側と2次側の
圧差が大きく弁体2を弁座9から引き離す力が非常に大
きい場合でも、電気的な切り替え操作を行なうことによ
って弁体2と弁座9を磁力によって互いに反発させて容
易に引き離すことが出来る。
【0034】又、弁体操作手段18を剛性のある構造と
することによって、弁体2の所定の個所3が弁座9に当
接するので、少なくとも弁体2の所定の個所3は弁座9
に対して磁気的に反発するように形成させる。弁座9
は、リング状の形状をしており、弁体の所定の個所3が
N極の時は、弁座9の弁体2に当接する側をN極とし、
反対側をS極とする。勿論、弁体2の所定の個所3と反
対側は、図5(B)に示したようにS極となる。
【0035】尚、図5におけるその他の部分の構造、作
用及び1次側32の圧力よりも2次側33の圧力が高く
なった場合の逆流防止、流体流量の調節、弁本体底部1
3bの流体の「よどみ」防止等についても、図3に示し
たものと同じであるのでその説明を省略する。
【0036】図6は、本発明に係る磁力利用ボール栓の
第6実施の形態を示す縦断面図である。第6実施の形態
の磁力利用ボール栓1は、磁力に吸着される材質で形成
されたボール状の弁体2と、この弁体2を近接させ密着
させる弁座9と、弁体2と弁座9とを内部に設けた磁力
に影響されない材質で形成された弁本体13とを備えて
いる。更に、弁体2を操作する弁体操作手段18は、弁
本体13に設けられた電磁石17に通電することによっ
て弁体2を吸着し、流路31の遮断を解除する。更に、
電磁石17の通電を切ることによって流路31を遮断す
る。電磁石17は、電池29及びスイッチ28によって
配線30を介して通電され或いは通電が切られる。
【0037】第6実施の形態の磁力利用ボール栓1は、
図6に示すように、弁体操作手段18を上部に設けてお
り、電磁石17は、蓋体13aに内蔵されているが、本
発明はこれに限定されず弁本体13の適宜の個所に内蔵
されても良い。弁体2は、その中心側が上記電磁石17
に吸着される材質4、例えば先に記したように常磁性
体、強磁性体等で形成され、この外側にシール材5がラ
イニングされている。シール材5の材質は、樹脂、合成
ゴム又は金属等比較的軟らかく弾力性のある材質であ
る。
【0038】上記構成を有する第6実施の形態の磁力利
用ボール栓1は、蓋体13aに設けられた電磁石17に
通電することによって磁力が発生し、この磁力によって
図6の弁体位置2aの弁体は、弁座9から引き離され電
磁石17に吸着され、これにより流路31の遮断を解除
する。又、電磁石17の通電を切ることによって、吸着
されていた弁体2は、重力又は流路31を流れる流体の
引き込み作用によって弁座9に着座し、更に1次側32
と2次側33の流体差圧によって弁座9に密着し流路3
1を遮断する。弁体位置2bは、電磁石17を弁本体1
3に適宜設けることによって弁体2を途中の位置に止
め、流体流量を調整する状態を示している。 第6実施
の形態の磁力利用ボール栓1は、弁体操作手段18が非
常に簡便な構造であり、作動が確実でコスト面において
も経済的である。尚、1次側と2次側の圧力差に応じて
電磁石17の強さを調節することが好ましい。
【0039】図7は、図6と同様の第7実施の形態を示
す縦断面図である。第7実施の形態の磁力利用ボール栓
1は、図7に示すように、弁体操作手段18を下部に設
けており、弁体2は、電磁石17の通電を切ることによ
って、流体の吸引作用により弁座9側に移動する。図7
におけるその他の部分の構造と作用は、第6実施の形態
の磁力利用ボール栓と同様であるので、その説明を省略
する。
【0040】
【発明の効果】本発明の磁力利用ボール栓によれば、1
次側と2次側の流体差圧が小さい場合に流路を遮断する
際、弁体と弁座の十分な密着が得られ、作動が確実であ
る。
【0041】又、本発明の他の磁力利用ボール栓によれ
ば、1次側と2次側の流体差圧が大きい場合に流路の遮
断を解除する際、弁体を弁座から容易に引き離すことが
出来、作動が確実である。
【0042】又、本発明の更に他の磁力利用ボール栓に
よれば、流路の遮断と開放が簡便な構造により確実に出
来、コスト的にも経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁力利用ボール栓の第1実施の形
態を示す縦断面図である。
【図2】図1と同様の第2実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図3】図1と同様の第3実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図4】図1と同様の第4実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図5】本発明に係る磁力利用ボール栓の第5実施の形
態を示し、(A)は縦断面図、(B)は(A)の要部縦
断面図である。
【図6】本発明に係る磁力利用ボール栓の第6実施の形
態を示す縦断面図である。
【図7】図6と同様の第7実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 磁力利用ボール栓 2 弁体 3 所定の個所 4 磁石に吸着される材質 6 永久磁石(磁石) 7 電磁石(磁石) 9 弁座 10 永久磁石(磁石) 13 弁本体 17 電磁石 18 弁体操作手段 21 弁棒 31 流路 32 1次側 33 2次側

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側と2次側の流体の差圧が小さい流
    路に設けられ、前記流体の流量を調節し流路を遮断する
    と共に、ボール状の弁体と、該弁体を近接させ密着させ
    る弁座と、前記弁体と該弁座とを内部に設けた磁力に影
    響されない材質で形成された弁本体と、前記弁体を前記
    弁座に近接させ着座させる弁体操作手段とを備え、前記
    弁体と前記弁座とは、磁力により互いに密着又は密着を
    強化されることによって前記流路を遮断することを特徴
    とする磁力利用ボール栓。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記弁体と前記弁座
    のうち、一方は磁石を有し、他方は該磁石に吸着される
    材質で形成されたことを特徴とする磁力利用ボール栓。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記磁石は、電磁石
    であることを特徴とする磁力利用ボール栓。
  4. 【請求項4】 1次側と2次側の流体の差圧が大きい流
    路に設けられ、前記流体の流量を調節し流路を遮断する
    と共に、電磁石を有するボール状の弁体と、磁石を有し
    前記弁体を近接させ密着させる弁座と、前記弁体と該弁
    座とを内部に設けた磁力に影響されない材質で形成され
    た弁本体と、剛性のある弁棒を介して前記弁体を支持
    し、前記弁棒を操作することによって前記弁体を前記弁
    座に近接又は前記弁体の所定の個所を前記弁座に着座さ
    せる弁体操作手段とを備え、前記弁体の電磁石に通電す
    ることによって、前記弁体と前記弁座とを磁力により互
    いに反発させて前記流路の遮断を解除することを特徴と
    する磁力利用ボール栓。
  5. 【請求項5】 磁石に吸着される材質で形成されたボー
    ル状の弁体と、該弁体を近接させ密着させる弁座と、前
    記弁体と該弁座とを内部に設けた磁力に影響されない材
    質で形成された弁本体と、該弁本体に設けられた電磁石
    に通電することによって前記弁体を吸着し流路の遮断を
    解除すると共に、前記電磁石の通電を切ることによって
    前記流路を遮断する弁体操作手段とを備えたことを特徴
    とする磁力利用ボール栓。
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