JPH1068821A - 偏光板の製造法 - Google Patents

偏光板の製造法

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JPH1068821A
JPH1068821A JP8244071A JP24407196A JPH1068821A JP H1068821 A JPH1068821 A JP H1068821A JP 8244071 A JP8244071 A JP 8244071A JP 24407196 A JP24407196 A JP 24407196A JP H1068821 A JPH1068821 A JP H1068821A
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stretching
polarizing plate
width
treatment
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Yoshihiro Kimura
佳宏 木村
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Polarising Elements (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学性能むらと厚みむらが少なく、光学性能
に秀で、視認性に優れ、耐久性にも優れる偏光板を提供
すること。 【解決手段】 原反フィルムの延伸時の線圧力を150
〜20000kg/1m幅とし、かつ偏光フィルムに保
護フィルムをラミネートする時、又はラミネート後の線
圧力が10〜2000kg/1m幅として、ラミネート
時、又はラミネート後の線圧時の温度が5〜110℃で
ある条件で加圧処理して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光板の製造法に
関し、更に詳しくは、光学性能(透過率、偏光度、色
調)むらと厚みむらが少なく、光学性能に秀で、視認性
に優れ、耐久性にも優れる偏光板の製造法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、卓上電子計算機、電子時計、ワー
プロ、自動車や機械類の計器類等に液晶表示装置が用い
られており、液晶表示装置には、偏光板が使用されてい
る。偏光板は、ポリビニルアルコール系フィルムを一軸
延伸した偏光フィルムと保護フィルム等より構成され、
通常、偏光フィルムを製造する時に、偏光性物質の染着
とともに延伸が行われるが、その延伸により、光学性能
むらと厚みむらが発生する、光学性能として例えば透過
率にとると、厚み方向に、両端の部分の透過率と厚み
は、中央の透過率と厚みと比べて、両端の透過率のほう
が暗く、厚みは厚い。つまりは、偏光フィルム製造時、
幅方向に不均一な延伸をともなって製造しているのが現
状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】偏光フィルムを製造す
る時に、延伸すれば、延伸するほど光学性能は上がる
が、それにともない偏光フィルム自体の分子配向が上が
り、収縮が大きくなり、それにより偏光板を液晶表示装
置に実装した時、液晶表示装置の視認性と耐久性が著し
く低下する。本発明は、このような背景下において、光
学性能むらと厚みむらが少なく、光学性能に秀で、視認
性に優れ、耐久性にも優れた効果を示す偏光板の製造法
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかるに、本発明者はか
かる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、偏光板を
製造するにあたり、原反フィルムの延伸時の線圧力を1
50〜20000kg/1m幅とし、かつ偏光フィルム
に保護フィルムをラミネートする時、又はラミネート後
の線圧力が10〜2000kg/1m幅として、ラミネ
ート時、又はラミネート後の線圧時の温度が5〜110
℃である条件で加圧処理する時、本発明の効果を発揮で
き、更には、原反フィルムとして重合度が5600以上の
ポリビニルアルコール系フィルムを用い、かつ延伸時の
倍率を3.0倍以下で、更にかかる延伸が、近接延伸も
しくは幅固定延伸である時、特に本発明の効果を顕著に
できることを見いだし本発明を完成するに到った。尚、
本発明では、ヨウ素化合物の吸着配向により偏光性能が
付与されたフィルムを「偏光フィルム」と称し、該「偏
光フィルム」の両面又は片面に保護フィルムを設けた時
「偏光板」と称して区別している。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。
【0006】本発明の偏光板に用いられる原反フィルム
は、特には限定されないが、ポリビニルアルコール系フ
ィルムが好ましく、かかるポリビニルアルコールは通
常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して
製造されるが、本発明では必ずしもこれに限定されるも
のではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、
アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニルエ
ーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共重合
可能な成分を含有していても良い。本発明で使用される
ポリビニルアルコールのケン化度は、耐久性の面、特に
耐熱性向上の面よりで高ケン化度が好ましい。即ち、平
均ケン化度は85〜100モル%、好ましくは98〜1
00モル%、特に99〜100%である。本発明で使用
されるポリビニルアルコール平均重合度は、1700以
上であることが必要であり、好ましくは5600〜10
000、より好ましくは6500〜9000が透過率、
偏光度、色調に秀で有利である。
【0007】原反フィルムの製造方法としては、まず、
ポリビニルアルコールを水又は有機溶媒に溶解した原液
を流延製膜して、ポリビニルアルコール系原反フィルム
を製造する。その時の製膜用原液調製に際して使用され
る溶媒としては、主に水が使用されるが、ジメチルスル
ホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン、グリセ
リン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、トリメチロールプロパン等の多価
アルコール、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン
等のアミン類及びこれらの混合物を使用してもよく、上
記物質中に少量、例えば5〜30重量%の水を含有させ
ても差し支えない。
【0008】原液中のポリビニルアルコールの濃度は2
〜20重量%が実用的である。該溶剤を用いて得られた
ポリビニルアルコール製膜原液は、キャスト法、押出法
等任意の方法で製膜される。製膜方法としては乾・湿式
製膜法にて、即ち、該溶液を口金スリットから一旦空気
中、又は窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性雰囲気中
に吐出し、次いで凝固浴中に導いて未延伸フィルムを形
成せしめる。又は口金から吐出された製膜溶液は一旦ロ
ーラー、あるいはベルトコンベアー等の上で溶剤を一部
乾燥した後で凝固浴中に導入しても差し支えない。
【0009】又、凝固浴に用いる溶媒には前記ポリビニ
ルアルコールの溶剤と混和性を有するもので、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の
アルコール類、アセトン、ベンゼン、トルエン等が挙げ
られる。ポリビニルアルコール系フィルムを得る方法と
しては、その他ポリビニルアルコールの溶液を凝固浴中
に導入してフィルム化するいわゆるゲル製膜法等も実施
可能である。原反フィルムの膜厚は10〜100μm、
好ましくは50〜90μmが必要である。10μm未満
では延伸不能となり、100μmを越えると膜厚精度が
低下し不適当である。
【0010】次に、得られたポリビニルアルコール系原
反フィルムは、延伸等の処理をされて偏光フィルムとな
るわけであるが、あらかじめ、水にて膨潤させることが
好ましく、該膨潤は5〜30℃で1〜10分行わればよ
い。本発明においては、かかる延伸処理工程において、
線圧力を150〜20000kg/1m幅とすることが
第一の特徴とするもので、これにより幅方向の厚みむら
と透過率むらを、おさえることができる。かかる加圧の
具体的な方法は、特には限定されないが、実用的には、
原反フィルムを延伸する時、該原反フィルムを挟む2本
以上で2箇所以上のピンチニップロールやマングルロー
ルによる加圧が使用される。これらのロールの両端には
ロール直径より細い直径の軸並びに軸受けが配置され、
これらの軸に駆動力を与えると同時に軸受けに加圧を与
えることで延伸が行われる。尚、線圧力とは、該フィル
ムがこれらのロールで挟まれる力(kg)をフィルム1
m幅に換算したものであり、線圧力が150kg/1m
幅未満の時は、幅方向の厚みむらと透過率むらが発生
し、20000kg/1m幅を越えると、偏光フィルム
中の組織を破壊し、偏光度を低下させる。
【0011】延伸の倍率については、延伸倍率を上げす
ぎると偏光フィルム中のポリビニルアルコール/ホウ素
架橋基材の分子配向が上がるので、好ましくは、低倍率
の3.0倍以下で延伸することが望ましい。更にこの時
の延伸方法については、一軸方向に延伸する必要がある
が、近接延伸もしくは幅固定延伸にて、延伸するとより
好ましい。尚、近接延伸とは、フィルム幅の長さに対す
る延伸ロール間隔の長さの比が1以下(0を含まない)
の延伸処理を意味し、幅固定延伸とは、ピンチガイダ
ー、クロスガイダー、テンタークリップ、エキスパンダ
ーロール、スパイラルロール等を使用して耳端部を保持
するか、幅方向への拡布しながら耳端部の幅方向への収
縮を防止しながら延伸する処理を意味する。
【0012】本発明の原反フィルムは、上記の如く延伸
処理が行われるのであるが、これ以外に、染色処理、ホ
ウ素化合物処理等が施され偏光フィルムとなる。かかる
染色処理(つまり偏光素子の吸着)とは、原反フィルム
に偏光素子を含有する液体を浸漬、塗布、噴霧等の任意
の手段にて接触させることによって行われ、具体的には
ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液での浸漬処理によるヨ
ウ素染色が行われる。この時のヨウ素−ヨウ化カリウム
の水溶液は、ヨウ素の濃度が0.1〜0.45g/l
で、ヨウ化カリウムの濃度が10〜50g/lで、ヨウ
素/ヨウ化カリウムの重量比は20〜100の水溶液が
使用される。又、該ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液
に、少量のホウ酸、ホウ砂を加えることもでき、水溶媒
以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差
し支えない。尚、該染色処理条件について、時間は30
〜1000秒程度、処理浴の温度は5〜35℃が実用的
である。
【0013】かかるホウ素化合物処理とは、原反フィル
ムを、ホウ酸、ホウ砂等ホウ素化合物と浸漬法、塗布
法、噴霧法等の方法で接触させる処理であり、実用的に
は浸漬法が用いられる。ここで用いられるホウ素化合物
は水溶液又は水−有機溶媒混合液の形で濃度0.5〜2
モル/l程度で用いられ、液中には0.1〜25ppm
程度の少量のヨウ素と20〜70g/lのヨウ化カリウ
ムを共存させるのが好ましい。ここでの処理条件は、処
理温度は45〜70℃程度、処理時間は5〜20分程度
が実用的である。
【0014】上記の染色処理、ホウ素化合物処理及び延
伸処理はそれぞれ任意に行うことができ、例えば、該原
反フィルムを先に延伸処理してその後に染色処理をして
ホウ素化合物処理するか、染色処理と延伸処理とを同時
に行うか、染色処理後に延伸処理して、その後ホウ素化
合物処理するか、染色処理した後にホウ素化合物処理中
で延伸するか、染色処理中及びホウ素化合物処理中で分
割延伸処理するか、特には限定されないが、好ましく
は、染色処理中及びホウ素化合物処理中で分割延伸処理
する方法がよい。延伸倍率は最終的に上記の範囲に設定
されれば良く、延伸操作は一段階のみならず、製造工程
の任意の範囲の段階に実施すれば良い。
【0015】上記のホウ素化合物処理においては、その
後に、2〜30℃で2分間以下の浸漬、噴霧、塗布等の
水洗処理が通常施され、次に30〜90℃の温度で30
〜500秒間乾燥処理されるのであるが、好ましくは水
洗処理後、再染色処理を施した後にかかる乾燥処理を行
うことで、これにより著しく光学性能が向上する。尚、
再染色処理については、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶
液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜0.9g/l、
ヨウ化カリウムの濃度は10〜50g/l、染色時間は
10〜500秒、処理浴温度は5〜30℃が実用的であ
る。
【0016】かくして、延伸での加圧により厚み方向に
制御し、3倍以下の延伸と近接延伸もしくは幅固定延伸
により長手方向、幅方向を制御した、つまりは延伸の厚
み方向、長手方向、幅方向の3方向の3次元制御し、透
過率むらと厚みむらが少なく、透過率、偏光度、色調に
秀で、視野角、視認性に優れ、収縮が小さく、耐久性に
優れた偏光フィルが得られるわけであるが、延伸後の偏
光フィルムの厚みは、薄いほうが視野角、視認性の面と
収縮、耐久性の面で更に好ましく、1〜15μmであれ
ば特に好ましい。
【0017】次に、得られた偏光フィルムの両面又は片
面に(好ましくは両面に)光学的透明度と機械的強度に
優れた酢酸セルロース系保護フィルムが貼り合わされ偏
光板となる。該酢酸セルロース系保護フィルムとしては
酢酸セルロース系フィルム、アクリル系フィルム、ポリ
エステル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、ポリ
カーボネート系フィルム、ポリエーテルエーテルケト系
フィルム、ポリスルホン系フィルム等が挙げられるが、
好適には二酢酸セルロースフィルム、三酢酸セルロース
フィルム等の酢酸セルロース系フィルム用いられ、最適
には、フイルム表面の滑材の分布を変え耐久試験後の収
縮を抑えた三酢酸セルロースフィルム(例えば富士フィ
ルム製TD80U)がよい。更に、必要に応じて、上記
樹脂フィルムにサリチル酸エステル系化合物、ベンゾフ
ェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シア
ノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の紫
外線吸収剤を配合させることも可能である。
【0018】又、貼り合わす前に、該保護フィルムの表
面をアルカリでケン化処理した後、更に熱処理したり、
プラズマ処理、グロー放電処理、コロナ放電処理、高周
波処理、電子線処理等を行うと、効果的であるが、かか
る処理中の張力は低いほうが好ましく、0.5〜10k
g/1m幅にて行うのが実用的である。
【0019】本発明においては、偏光フィルムにかかる
保護フィルムをラミネート(貼り合わせ処理)する時又
はラミネート後に、線圧力が10〜2000kg/1m
幅で、加圧温度が5〜110℃である条件で加圧処理す
ることを第二の特徴とするものであり、かかる処理によ
り、収縮が小さく、耐久性に優れる偏光板が得られる。
具体的には、ラミネート時には、温風又は熱風エアーナ
イフ(エアースリット)あるいは誘電加熱方式もしくは
蒸気加熱方式のラミネートロールにより加圧処理ととも
にラミネートされ、ラミネート後は、誘電加熱方式もし
くは蒸気加熱方式のフィードピンチロールにて加圧処理
される。加圧処理は、エアーナイフの時は温風又は熱風
の風圧、風量により加圧コントロールされ、ラミネート
ロール又はフィードピンチロールの時は、上記延伸ロー
ルと同じくロールに力を加えることで加圧コントロール
される。加圧処理の温度は、エアーナイフの時は温風又
は熱風で使用する空気の温度により、コントロールさ
れ、誘電加熱方式の時は、通電する電圧、電流によりコ
ントロールされ、蒸気加熱方式の時は、使用する蒸気の
圧力にてコントロールされる。
【0020】ポリビニルアルコール系偏光フィルムと保
護フィルムとのラミネートの接着に際しては、ポリビニ
ルアルコール系、ウレタン系、アクリル系等の接着剤が
用いられ、好ましくは重合度とケン化度の高いポリビニ
ルアルコール系接着剤がよい。尚、かかるラミネートに
関して、片面を順次ラミネートしても、両面を同時にラ
ミネートしてもよく、該偏光フィルムと保護フィルムと
の貼り合わせの時、各フィルムの張力を低くする必要が
あり、好ましくは0.5〜10kg/1m幅(張力)に
て行うのが実用的である。該貼り合わせ後に、乾燥及び
熱処理が行われ、温度35〜100℃で、好ましくは温
度65〜90℃で、1〜10分行われる。
【0021】偏光板のラミネート時又はラミネート後の
条件について、ここでの線圧力も延伸時と同様に貼合わ
せられるフィルムがこれらにより挟まれる力を1m幅換
算したものであり、線圧力が10kg/1m幅未満の時
は、収縮と耐久性に効果を示さず、2000kg/1m
幅を越えると偏光板の外観不良を発生させたり、逆に収
縮と耐久性を悪くする。加圧温度が5℃未満の時は、結
露により偏光板の外観不良を発生させたり、収縮と耐久
性を悪くし、110℃を越える時は、保護フィルムを痛
め偏光板の外観不良を発生させたり、色調不良や偏光度
低下を引き起こす。
【0022】又、ラミネート時には、上記条件の処理を
行わずに、ラミネート後に上記条件の処理をしても、同
様の効果が得られるが、好適には、ラミネート後に、再
びラミネート時と同様の範囲の加圧、加熱処理をする
と、更に収縮が小さく、耐久性に優れる偏光板が得られ
る。尚、ラミネート後の加圧、加熱処理は、乾燥及び熱
処理の前であっても後であっても、特には限定されな
い。
【0023】かくなる製造法にて、光学性能むらと厚み
むらが少なく、光学性能に秀で、視認性に優れ、収縮が
小さく、耐久性にも優れる偏光板が得られ、ワープロ、
テレビジョン、パソコン、カーナビゲーション等の用途
の液晶ディスプレーに好適である。
【0024】
【実施例】次に実施例を挙げて更に詳しく説明する。
尚、実施例中、「%」とあるのは特に断りのない限り重
量基準である。 実施例1 平均重合度8000、ケン化度99.6モル%のポリビ
ニルアルコールを水に溶解し、2.0%の溶液を得た。
該溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に流延
後乾燥し原反フィルム(55μm、幅1000mm)を
得た。該フィルムを、ヨウ素0.25g/l、ヨウ化カ
リウム60g/lよりなる水溶液中に20℃にて340
秒浸漬し、次いでホウ酸50g/l、ヨウ化カリウム6
0g/l、ヨウ素2ppmの組成の水溶液に浸漬すると
共に、52℃にて同時に3.0倍に幅固定一軸延伸を行
いつつ10分間にわたってホウ酸処理を行った。尚、か
かる延伸は直径250mmの延伸ロールで行われ、その
時の加圧の線圧力が10000kg/1m幅であった。
次に、7℃の水洗槽に4秒間浸漬した後、ヨウ素0.1
5g/l、ヨウ化カリウム20g/lよりなる水溶液中
に15℃にて15秒間浸漬し、次に55℃にて2分間乾
燥し、幅980mmの偏光フィルムを得た。次に、得ら
れた偏光フィルムの両面に三酢酸セルロースフィルム
(富士フィルム製社TD80U)を、由利ロール社製の
直径250mmの誘電加熱方式ロールにより、各張力が
1kg/1m幅、加圧の線圧力が1000kg/1m幅
で、加圧温度が50℃にて、ポリビニルアルコール系接
着剤(日本合成化学工業社製NH26、4%水溶液)に
より接着し、その後90℃にて3分乾燥した後、再度、
上記と同様のロールにて、加圧の線圧力が1000kg
/1m幅で、加圧温度が50℃にて処理し偏光板を得
た。
【0025】得られた偏光板を幅方向全長(該例で
は、980mm)、長手方向長300mmに切り取り評
価用の偏光板−Aを得た。白板ガラス(松浪ガラス
製、厚み1.1mm、A4サイズ)の裏と表に、偏光板
(A4サイズ)をクロスニコル(直交)の位置にアク
リル系粘着剤を介して貼合して評価用のガラスサンプル
−Bを得た。TFT液晶表示素子(NEC製PC98
21Ne3の中の液晶表示素子)の外側の上偏光板と下
偏光板に該偏光板をアクリル系粘着剤を介して貼合し
て評価用の液晶表示装置−Cを得た。得られた偏光板
の評価を以下のように行った。
【0026】・(厚みむら) −Aを用い、耳端より5mmの点と耳端より450m
mの点(つまりほぼ中央点)との厚みをオザキカンパニ
ー製デジタルリニアーゲージPDN12連続厚み計を用
い測定した(単位μm)。 ・(光学性能及び光学性能むら) −Aを用い、耳端より5mmの点と耳端より450m
mの点(つまりほぼ中央点)との光学性能(透過率、偏
光度、色調)を大塚電子MCPD:RETS2000
(日本電子機械工業会規格のEIAJ ED−2521
に基づく測定法)を用い測定した。
【0027】・(収縮) −Aをそのまま85℃、3日の環境に放置して、対角
線方向の収縮長の変化を元長に対する%で測定した。 ・(耐久性) −Bを用い、四隅の角端より5mm、5mmの1点と
対角線の中央の点とを大塚電子MCPD:RETS20
00により、x値、y値を測定した後に、該−Bを6
5℃90%RH10日の耐湿熱試験と85℃10日の耐
熱試験を行い、x値、y値を測定し、その差の絶対値を
算出した。 ・(視認性)NEC製PC9821Ne3の中の液晶表
示素子にもとより貼り合わせて付着している偏光板の上
下左右の視野角を0度として、−Cのパネルの対角線
中央部の視野角の増減を測定比較した(単位 角度
°)。
【0028】実施例2 平均重合度4000、ケン化度99.7モル%のポリビ
ニルアルコールを水に溶解し、3.0%の溶液を得た。
該溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に流延
後乾燥し原反フィルム(75μm、幅1000mm)を
得た。該フィルムを、ヨウ素0.28g/l、ヨウ化カ
リウム20g/lよりなる水溶液中に17℃にて360
秒浸漬し、次いでホウ酸53g/l、ヨウ化カリウム6
5g/l、ヨウ素4ppmの組成の水溶液に浸漬すると
共に、53℃にて同時に4.5倍に幅固定一軸延伸を行
いつつ10分間にわたってホウ酸処理を行った。尚、か
かる延伸は直径250mmの延伸ロールで行われ、その
時の加圧の線圧力が9000kg/1m幅であった。次
に、3℃の水洗槽に4秒間浸漬した後、ヨウ素0.25
g/l、ヨウ化カリウム15g/lよりなる水溶液中に
10℃にて19秒間浸漬し、次に45℃にて3分間乾燥
し、幅980mmの偏光フィルムを得た。次に、得られ
た偏光フィルムの両面に三酢酸セルロースフィルム(富
士フィルム社製TD80U)を、由利ロール社製の直径
250mmの誘電加熱方式ロールにより、各張力が0.
5kg/1m幅、加圧の線圧力が1300kg/1m幅
で、加圧温度が80℃にて、ポリビニルアルコール系接
着剤(日本合成化学工業社製NH17、2.7%水溶
液)により接着し、その後85℃にて4分乾燥した後、
再度、上記と同様のロールにて、加圧の線圧力が100
0kg/1m幅で、加圧温度が50℃にて処理し偏光板
を得た。得られた偏光板の−A、−B、−C
について、実施例1と同様に評価した。
【0029】比較例1 平均重合度1700、ケン化度99.9モル%のポリビ
ニルアルコールを水に溶解し、7.0%の溶液を得た。
該溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に流延
後乾燥し原反フィルム(80μm、幅1000mm)を
得た。該フィルムを、ヨウ素0.22g/l、ヨウ化カ
リウム30g/lよりなる水溶液中に23℃にて380
秒浸漬し、次いでホウ酸55g/l、ヨウ化カリウム5
5g/l、ヨウ素9ppmの組成の水溶液に浸漬すると
共に、50℃にて同時に7.5倍に幅自由延伸を行いつ
つ6分間にわたってホウ酸処理を行った。尚、かかる延
伸は直径250mmの延伸ロールで行われ、その時の加
圧の線圧力が70kg/1m幅であった。次に、20℃
の水洗槽に20秒間浸漬した後、ヨウ素0.35g/
l、ヨウ化カリウム35g/lよりなる水溶液中に20
℃にて30秒間浸漬し、次に室温で3分間乾燥し、幅4
20mmの偏光フィルムを得た。次に、得られた偏光フ
ィルムの両面に三酢酸セルロースフィルム(富士フィル
ム社製TD80U)を、由利ロール社製の直径250m
mの誘電加熱方式ロールにより、各張力が20kg/1
m幅、加圧の線圧力が23kg/1m幅で、加圧温度が
30℃にて、ポリビニルアルコール系接着剤(日本合成
化学工業社製NL05、3.7%水溶液)により接着
し、その後45℃にて4分乾燥した後、再度、上記と同
様のロールにて、加圧の線圧力が15kg/1m幅で、
加圧温度が50℃にて処理し偏光板を得た。得られた
偏光板の−A、−B、−Cについて、実施例1
と同様に評価した。
【0030】比較例2 実施例1において、延伸時の加圧の線圧力を10000
kg/1m幅にかえて50kg/1m幅にした以外は実
施例1と同様にして偏光板を得た。得られた偏光板
の−A、−B、−Cについて、実施例1と同様に
評価した。
【0031】比較例3 実施例1において、延伸時の加圧の線圧力を10000
kg/1m幅にかえて30000kg/1m幅にした以
外は実施例1と同様にして偏光板を得た。得られた偏
光板の−A、−B、−Cについて、実施例1と
同様に評価した。
【0032】比較例4 実施例1において、ラミネート時の加圧の線圧力を10
00kg/1m幅にかえて6kg/1m幅にした以外は
実施例1と同様にして偏光板を得た。得られた偏光板
の−A、−B、−Cについて、実施例1と同様
に評価した。
【0033】比較例5 実施例1において、ラミネート時の加圧の線圧力を10
00kg/1m幅にかえて6000kg/1m幅にした
以外は実施例1と同様にして偏光板を得た。得られた
偏光板の−A、−B、−Cについて、実施例1
と同様に評価した。
【0034】比較例6 実施例1において、ラミネート時の加圧の加圧温度を5
0℃にかえて3℃にした以外は実施例1と同様にして偏
光板を得た。得られた偏光板の−A、−B、
−Cについて、実施例1と同様に評価した。
【0035】比較例7 実施例1において、ラミネート時の加圧の加圧温度を5
0℃にかえて120℃にした以外は実施例1と同様にし
て偏光板を得た。得られた偏光板の−A、−
B、−Cについて、実施例1と同様に評価した。
【0036】実施例、比較例の評価結果を表1〜5に示
す。表1で厚みむらを示し、表2で光学性能と光学性能
むらを示し、表3で収縮を示し、表4で耐久性を示し、
表5で視野角を示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】 光学性能と光学性能むら 端の点の光学性能 透過率% 偏光度% a値 b値 実施例1 44.05 99.96 -1.38 3.43 〃 2 44.16 99.96 -1.23 2.72 比較例1 43.94 99.78 -1.28 2.76 〃 2 43.90 99.96 -1.22 2.95 〃 3 44.05 99.88 -1.08 3.33 〃 4 44.05 99.96 -1.38 3.18 〃 5 44.05 99.96 -1.40 3.10 〃 6 44.05 99.96 -1.32 2.89 〃 7 44.05 99.89 -1.22 2.99 中央の点の光学性能 透過率% 偏光度% a値 b値 実施例1 44.07 99.96 -1.36 3.45 〃 2 44.29 99.93 -1.25 2.75 比較例1 44.18 99.70 -1.41 2.90 〃 2 44.07 99.93 -1.11 2.80 〃 3 44.08 99.87 -1.21 3.19 〃 4 44.07 99.96 -1.52 3.34 〃 5 44.07 99.96 -1.31 3.18 〃 6 44.07 99.96 -1.40 2.80 〃 7 44.07 99.89 -1.31 2.91
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】 耐久性(65℃、90%RH) 端 中央 x値変化 y値変化 x値変化 y値変化 実施例1 0.001 0.001 0.002 0.001 〃 2 0.006 0.007 0.007 0.008 比較例1 0.041 0.032 0.024 0.033 〃 2 0.031 0.022 0.014 0.013 〃 3 0.013 0.011 0.018 0.012 〃 4 0.014 0.015 0.014 0.015 〃 5 0.015 0.014 0.017 0.015 〃 6 0.013 0.014 0.015 0.014 〃 7 0.017 0.016 0.017 0.012 耐久性(85℃) 端 中央 x値変化 y値変化 x値変化 y値変化 実施例1 0.001 0.002 0.001 0.001 〃 2 0.006 0.007 0.004 0.006 比較例1 0.043 0.036 0.028 0.039 〃 2 0.033 0.026 0.017 0.019 〃 3 0.014 0.014 0.014 0.012 〃 4 0.013 0.015 0.018 0.019 〃 5 0.016 0.017 0.019 0.015 〃 6 0.013 0.018 0.018 0.012 〃 7 0.011 0.018 0.017 0.016
【0041】
【表5】
【0042】
【発明の効果】本発明の偏光板の製造においては、原反
フィルムの延伸時と偏光フィルムと保護フィルムのラミ
ネート時又はラミネート後に特定の加圧処理を施してい
るため、原反フィルム延伸時の加圧が線圧力が150〜
20000kg/1m幅であり、偏光フィルムに保護フ
ィルムをラミネートする時、又はラミネート後に、加圧
が線圧力が10〜2000kg/1m幅で、加圧温度が
5〜110℃であるため、光学性能むらと厚みむらが少
なく、光学性能に秀で、視認性に優れ、耐久性にも優れ
た偏光板が得られ、該偏光板は、電子卓上計算機、電子
時計、ワープロ、自動車や機械類の計器類等の液晶表示
装置として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 11:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光板を製造するにあたり、原反フィル
    ムの延伸時の線圧力を150〜20000kg/1m幅
    とし、かつ偏光フィルムに保護フィルムをラミネートす
    る時、又はラミネート後の線圧力が10〜2000kg
    /1m幅として、ラミネート時、又はラミネート後の線
    圧時の温度が5〜110℃である条件で加圧処理するこ
    とを特徴とする偏光板の製造法。
  2. 【請求項2】 原反フィルムとして重合度が5600以
    上のポリビニルアルコール系フィルムを用い、かつ延伸
    倍率を3.0倍以下とすることを特徴とする請求項1記
    載の偏光板の製造法。
  3. 【請求項3】 原反フィルムの延伸が、近接延伸もしく
    は幅固定延伸であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の偏光板の製造法。
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