JPH1069053A - 感光性写真要素を処理およびデジタル化するための装置および方法 - Google Patents

感光性写真要素を処理およびデジタル化するための装置および方法

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JPH1069053A
JPH1069053A JP9117940A JP11794097A JPH1069053A JP H1069053 A JPH1069053 A JP H1069053A JP 9117940 A JP9117940 A JP 9117940A JP 11794097 A JP11794097 A JP 11794097A JP H1069053 A JPH1069053 A JP H1069053A
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film
silver halide
processing
digitizing
image
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JP9117940A
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Piero M Ramello
ピエロ・ラメロ
Alfredo M Viglienzoni
アルフレド・ヴィリエンツォーニ
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3M Co
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光性写真要素を処理およびデジタル化する
ための装置および方法の提供。 【解決手段】 (a)露光したハロゲン化銀写真フィル
ム(1)を処理して、該フィルム上にアナログ画像を形
成する処理手段(4)、および(b)前記アナログ画像
を、光電子的に読み出して、アナログ画像に相当するデ
ジタル画像を形成するデジタル化手段(5)から成る露
光したハロゲン化銀写真フィルム(1)を処理およびデ
ジタル化するための装置(10)であって、前記処理手
段が、露光したハロゲン化銀写真フィルムの定着手段を
含まず、現像(4a)、安定化(4b)および乾燥(4
c)手段から成る装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性ハロゲン化
銀写真要素、特に医療用X線フィルム要素を処理および
デジタル化するための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療診断におけるX線の使用は、長年知
られている。常套の技術によれば、X線画像は、カセッ
ト内の増強燐光物質スクリーン間に圧縮したハロゲン化
銀X線フィルム上に記録される。X線画像が記録された
X線フィルムを、カセットから取り出し、現像機に供給
して、一連の現像、定着、洗浄および乾燥工程から成る
現像プロセスに付する。それによって、X線画像を可視
画像へ展開する。
【0003】放射線写真技術プロセスの詳細は、例え
ば、ディー・エヌ・チェスニー(D.N.Chesney)およびエ
ム・オー・チェスニー(M.O.Chesney)著、ラジオグラフ
ィック・フォトグラフィー(Radiographic Photograph
y)、ブラックウェル・サイエンティフィック・パブリケ
ーションズ(Blackwell Scientific Publications)、オ
ックスフォード、1965年、ディー・エイチ・オー・
ジョン(D.H.O.John)著、ラジオグラフィック・プロセッ
シング(Radiographic Processing)、フォーカル・プレ
ス(Focal Press)、1967年、または当該分野におけ
る多数の他の文献および特許公報に記載されている。
【0004】上述の如くX線フィルム上に記録されたX
線画像を読み出して、該画像をフィルムデジタイザーを
用いて電気信号(画像信号)に変換する技術は、従来か
ら既に知られている。画像信号が得られると、それを蓄
積し、検索し、処理した後、例えば、エム・ゴノダ(M.G
onoda)著、コンピューテッド・ラジオグラフィー・ユー
ティライジング・スキャニング・レーザー・スティミュ
レイテッド・ルミネッセンス(Computed Radiography Ut
ilizing Scanning Laser Stimulated Luminescence)、
ラジオロジー(Radiology)、1983年9月、833頁
に記載されているような、写真画像のデジタル化に適し
たデジタル画像処理装置によって与えられる様々な方法
で、可視画像へ再生することができる。通常の方法で作
製されたX線画像をデジタル化するのに特に有用な装置
は、「トゥルースキャン(TRUSCAN)」という商品名でト
ゥルーヴェル・コーポレイション(Truvel Corp.)から、
「300Aコンピューティング・デンシトメーター(Comput
ing Densitometer)」という商品名でモレキュラー・ダ
イナミックス(Molecular Dynamics)から、および「レー
ザースキャナー(Laser Scanner)KFDR-S」という商品名
でコニカ・コーポレイション(Konica Corp.)から市販さ
れている。
【0005】米国特許第4,306,290号公報には、
現像した写真フィルムをデジタル化する手段が開示され
ている。
【0006】米国特許第4,755,447号公報には、
X線増強スクリーン露光およびその後のデジタル化、並
びにその上に得られた画像のコンピューター改質により
使用される、広いダイナミックレンジ寛容度のハロゲン
化銀フィルムが開示されている。
【0007】米国特許第5,237,358号公報には、
a)ハロゲン化銀フィルムを自動現像機にパスさせる間
に放射線画像が潜像として記録される、ハロゲン化銀写
真フィルムにおいて現像プロセスを行う自動現像機、お
よびb)自動現像機から送り出された前記ハロゲン化銀
フィルムを直接受容できるように、自動現像機に接続し
たフィルムデジタイザーであって、該フィルムデジタイ
ザーは、ハロゲン化銀フィルムから放射線画像を光電子
的に読み出し、現像プロセス中に可視画像に変換するこ
とにより、前記放射線画像に相当する画像信号を発生さ
せるものから成る放射線画像を現像およびデジタル化す
るための装置が開示されている。
【0008】欧州特許第452,570号公報には、
a)露光したX線フィルムを現像して、該フィルム上に
アナログ画像を形成する自動現像部、およびb)前記ア
ナログ画像を走査およびデジタル化する走査/デジタル
化部から成る、露光したX線フィルムを自動的に現像、
走査およびデジタル化するための装置であって、現像部
と走査/デジタル化部が、中間フィルム蓄積手段を有さ
ずに直接結合している装置が開示されている。
【0009】上記の公報はいずれも、画像態様で露光し
たハロゲン化銀写真フィルムを常套の方法で現像するこ
と、すなわち、画像態様で露光したハロゲン化銀写真フ
ィルムを現像、定着、洗浄および乾燥することによって
得られる写真画像のデジタル化を開示している。写真フ
ィルムを常套の方法で現像することによる画像形成は、
少なくとも30秒の(乾燥〜乾燥までの)処理時間を要
する。フィルム読み出し時間を、処理時間に加えなけれ
ばならないため、写真画像を現像およびデジタル化する
ためには、45秒未満の合計時間が得られる。デジタル
化は、現像した写真フィルムの表面を、フィルムの1つ
の面に配置して集光した光源で走査することによって達
成されるものであり、フィルム上に記録された画像に従
ってフィルムを通過して、フィルムに関して光源と反対
側に配置された放射線検出センサーによって変調され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、常套の
方法で処理された写真画像は、画像の光学濃度に依存し
て(すなわち、未露光の画像領域の低い光散乱と高い光
学濃度に対応する高い光散乱)、フィルムを横断する走
査光の異なる散乱によって特徴づけられ、かつ放射線感
応センサーによって検出される光が、光散乱によって走
査および集光手段に依存して変化することがあることか
ら、デジタル化プロセスによって得られた画像信号は、
写真フィルム上に記録された画像情報を好ましく表さ
ず、そのため再生された可視光画像の画質を高く維持す
ることができない。さらに、常套の方法で製造された写
真フィルムを処理およびデジタル化する従来の方法は、
かなりの時間と労働力を必要とする不便な製法を表して
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)露光し
たハロゲン化銀写真フィルムを処理して、該フィルム上
にアナログ画像を形成する処理手段、および(b)前記
アナログ画像を、光電子的に読み出して、アナログ画像
に相当するデジタル画像を形成するデジタル化手段から
成る露光したハロゲン化銀写真フィルムを処理およびデ
ジタル化するための装置であって、前記処理手段が、前
記フィルムの現像、安定化および乾燥手段から成る装置
を提供する。
【0012】本発明は、(a)露光したハロゲン化銀写
真フィルムを処理し、該フィルム上にアナログ画像を形
成するための処理手段に前記フィルムを供給する工程、
および(b)アナログ画像を光電子的に読み出して、前
記アナログ画像に相当するデジタル画像を形成するため
のデジタル化手段へアナログ画像を供給する工程から成
る露光したハロゲン化銀写真フィルムを現像およびデジ
タル化する方法であって、前記露光したハロゲン化銀写
真フィルムの処理が、現像工程、安定化工程および乾燥
工程から成る方法も提供する。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、現像したが定着および
洗浄を未だ行っていないために、現像された金属銀と未
現像のハロゲン化銀粒子の両者を有している露光したハ
ロゲン化銀写真フィルム上に形成されたアナログ画像上
にデジタル化を行うと、アナログ画像を処理およびデジ
タル化するための時間がかなり短縮され、定着工程で使
用する薬品によって発生し、かつ処理装置からフィルム
デジタイザーへ流入することがある、二酸化硫黄や酢酸
ガスのような腐食性ガスを回避することができる。ま
た、本発明によれば、定着用廃水を処分しないため、汚
染のより少ないプロセスが提供され、アナログ画像の露
光部と未露光部の光散乱特性が互いに全く同じであるこ
とから、検出されたダイナミックレンジを圧縮すること
ができる。さらに、安定化プロセス後の画像安定性が定
着および洗浄後と全く同ように良好であるため、写真画
像の記録保管性能もまだ維持されており、露光および処
理した写真フィルムをデジタル化した後、記録保管し始
めても、その後、定着および洗浄してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、露光したハロゲン化銀
写真フィルムを処理する手段と処理した写真フィルムを
デジタル化する手段から成る、前記の露光したハロゲン
化銀写真フィルムを処理およびデジタル化するための装
置であって、露光したハロゲン化銀写真フィルムを処理
する手段が、定着工程を含まずに、前記フィルムの現像
手段、安定化手段および乾燥手段を包含する装置を提供
するものである。本発明を実施する一つの方法を、具体
的な態様を表す図面を参照して、以下に詳細に説明す
る。
【0015】図1は、露光したハロゲン化銀X線フィル
ムを処理およびデジタル化するための本発明の装置10
の模式的な側面図である。
【0016】図1によれば、ハロゲン化銀X線フィルム
のシート1は、前部および後部X線スクリーンの間のX
線カセット2内に配置されている。X線画像は、カセッ
ト2内に配置したX線フィルム上に記録されている。記
録されたX画像を上に担持しているX線フィルム1が配
置されたカセット2を、装置10内の自動カセットオー
プナー3に設定する。次に、カセット2を自動オープナ
ー3で開封し、カセット2から取り出したX線フィルム
を、自動処理装置4に供給する。自動処理装置4に供給
されたX線フィルム1を、現像部4a、安定化部4bお
よび乾燥部4cに通過させる。この方法では、X線フィ
ルム1を、現像、安定化および乾燥工程に付する。その
後、処理したX線フィルム1を、フィルムデジタイザー
5に供給し、搬送路に沿って中へ搬入する。フィルムデ
ジタイザー5内において、走査放射線を投影するための
手段6は、X線フィルム1を搬送する搬送路の上に配置
されている。(CCD配列、光ダイオード、光トランジ
スター、光電子増倍管等から構成されていてよい)画像
態様で変調した走査放射線を検出するための手段7は、
X線フィルム1に対して走査手段6と反対側に手段6と
向き合うように、配置されている。X線フィルム1が、
フィルムデジタイザー5に搬送されて、走査手段6と検
出手段7の間の位置に達すると、走査手段6によって与
えられる光が、X線フィルム1を通過する。X線フィル
ム1を通過する光の強度は、X線フィルム1上に記録さ
れた現像されかつ未定着の画像に従って変化し、検出手
段7によって検出される。この方法では、X線フィルム
1上に記録された画像情報に相当するアナログ画像信号
SAが得られる。X線フィルム1が走査手段6と検出手
段7の間を搬送されている間、(線態様で、または全て
のピクセルが、例えばレーザービームを用いて、同時に
もしくは次々に照射されるように)光の走査および検出
を繰り返すことにより、X線フィルム1上に記録された
X線画像全体を表すアナログ信号が得られる。次いで、
アナログ画像信号を、増幅器8によって増幅し、常套の
アナログ/デジタル(A/D)変換手段9によってデジ
タル画像信号へ倍数化する。その後、画像信号を、更に
画像処理および/または保管するためにホストコンピュ
ーターシステム(図示せず)へ供給する。
【0017】本発明の一態様において、処理装置および
フィルムデジタイザーを、互いに連結してもよく、自動
処理装置から送り出されたフィルムを、フィルムデジタ
イザーへ直接、またはフィルム延伸調節機構、腐食性ガ
ス流入阻止機構、静電気放電機構のような連結している
手段へ供給するか、または他の連結している手段を、例
えば米国特許第5,237,358号公報に記載されてい
るような処理装置とフィルムデジタイザーとの間に提供
する。本発明のもう一つの態様では、処理装置とフィル
ムデジタイザーは、例えば、欧州特許第452,570
号公報に記載されているのと同じ装置の部品であって、
写真フィルムのオンラインデジタル化を提供することが
できる。本発明の別の態様では、中間の処理したフィル
ムの貯蔵手段を、処理装置とフィルムデジタイザーの間
に提供して、写真フィルムのオフライン走査を提供する
こともできる。
【0018】本発明の装置において、駆動機構は、自動
処理装置の入口において、露光したX線フィルムをピッ
クアップし、かつ自動現像機およびフィルムデジタイザ
ー全体を通して一定の速度でフィルムを誘導するために
提供される。好ましくは、前記駆動機構は、種々のスピ
ンドル上に、モーターで作動する様々なロール対を含ん
で成る。処理装置とフィルムデジタイザーへ通す輸送速
度は、例えば30〜180cm/秒の間で変えることが
でき、現像、安定化およびリンス工程を介してX線画像
を得るための乾燥〜乾燥までの処理時間は、典型的に3
0秒未満、好ましくは20秒未満である。
【0019】本発明の自動処理装置は、現像部、安定化
部および乾燥部から成る。現像部は、通常、アルカリ現
像溶液を含有するタンクを含んで成り、例えば、米国特
許第3,025,779号公報に記載されているように、
フィルムをタンク内で上下に輸送するために、平行、逆
行および/または互い違いにした複数のローラーを備え
たフレーム部材を装備している。あるいは、現像部は、
例えば米国特許第3,192,846号公報および同第
3,344,729号公報並びにイタリア国特許第1,0
52,451号公報に記載されているような、試料パス
の水平方向に、1対の供給ローラーと1対の出口ローラ
ーのような限定された数の輸送ローラーによってフィル
ムをパスする、フィルムの進行方向に対して横方向に配
置させた流体分配用注入溝を有する、間隔を空けた1対
のプレートによって形成された現像チャンバーを包含し
てよい。安定化部は、安定化溶液を含有するタンクの形
状であってよく、フィルムをタンク内で上下に輸送する
ために、平行、逆行および/または互い違いにした複数
のローラーを備えたフレーム部材を装備しているか、あ
るいは現像部についての記載と同様に、試料パスの水平
方向にかつ限られた数の輸送ローラーによってフィルム
をパスするフィルムの進行方向に対して横方向に配置さ
せた流体分配用注入溝を有する、間隔を空けた1対のプ
レートによって形成された安定化チャンバーの形状であ
ってもよい。好ましくは、安定化部は、フィルムをタン
ク内で上下に輸送するために、平行、逆行および/また
は互い違いにした複数のローラーを備えたフレーム部材
と、フィルムの反対の面上に安定化溶液をスプレーする
ための一連の噴霧器を装備したタンクの形状である。通
常、逆行する柔軟なゴムローラー対が、乾燥部に入る前
にフィルムを絞り出すために、乾燥部の前に装備され
る。
【0020】別の観点では、本発明は、(a)露光した
ハロゲン化銀写真フィルムを、該フィルムを処理して上
にアナログ画像を形成するための自動処理装置に供給す
ること、および(b)アナログ画像を、該画像を光電子
的に読み出して、前記アナログ画像に相当するデジタル
画像を形成するためのフィルムデジタイザーに供給する
こと、から成る露光したハロゲン化銀写真フィルムを処
理およびデジタル化する方法であって、露光したハロゲ
ン化銀写真フィルムの処理が、フィルムの定着を含ま
ず、現像工程、安定化工程および乾燥工程を包含する方
法に関する。
【0021】本発明での用途のために、アルカリ水溶液
中で用いる現像剤は、周知であり、写真処理に広く使用
されている。有用な現像剤は、アスコルビン酸、還元酸
およびジヒドロキシベンゼン化合物からなる群より選ば
れる。ジヒドロキシベンゼン化合物中、好ましい現像剤
は、ヒドロキノンである。他の有用なジヒドロキシベン
ゼン系現像剤としては、クロロヒドロキノン、ブロモヒ
ドロキノン、イソプロピルヒドロキノン、トリルヒドロ
キノン、メチルヒドロキノン、2,3-ジクロロヒドロキ
ノン、2,5-ジメチルヒドロキノン、2,3-ジブロモヒ
ドロキノン、1,4-ジヒドロキシ-2-アセトフェノン-
2,5-ジメチルヒドロキノン、2,5-ジエチルヒドロキ
ノン、2,5-ジ-p-フェネチルヒドロキノン、2,5-ジ
ベンゾイルヒドロキノンおよび2,5-ジアセチルヒドロ
キノンが挙げられる。
【0022】本発明の実施において使用する水性アルカ
リ現像液は、メイソン(Mason)著、「フォトグラフィ
ック・プロセッシング・ケミストリー(Photographic Pr
ocessing Chemistry)」フォーカル・プレス(Focal Pres
s)、ロンドン、1975年に記載されているような超加
成性効果を示す現像助剤も含み得る。
【0023】本発明の目的において、好ましい超加成性
現像助剤は、米国特許第5,236,816号公報に記載
されているものである。アミノフェノールおよび置換ア
ミノフェノール(例えば、メトールとしても知られてい
るようなN-メチル-p-アミノフェノールおよび2,4-
ジアミノフェノール)、およびピラゾリドン類(例え
ば、フェニドンとしても知られている1-フェニル-3-
ピラゾリドン)および置換ピラゾリドン(例えば、1-
フェニル-4-メチル-3-ピラゾリドン、ジメゾンSとし
ても既知の1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチ
ル-3-ピラゾリドン、およびジメゾンとしても既知の1
-フェニル-4,4'-ジメチル-3-ピラゾリドン)のよう
な現像助剤が、特に有用である。
【0024】本発明の実施において使用する水性アルカ
リ写真現像液は、亜硫酸塩系防腐剤を、現像剤を大気酸
化に対して保護することによって優れた安定特性を確実
にするのに十分な水準で含有する。有用な亜硫酸塩系防
腐剤としては、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、メタビスルフ
ァイトおよびカルボニル亜硫酸水素塩付加物が挙げられ
る。亜硫酸塩系防腐剤の典型的な例としては、亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸ア
ンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム、カリウムメタビス
ルファイト、ホルムアルデヒド亜硫酸水素ナトリウム塩
が挙げられる。アスコルビン酸は、浴中での使用におい
て、現像剤の大気酸化に対する既知の防腐剤でもあり得
る。
【0025】典型的に、ジヒドロキシベンゼン系現像剤
は、0.040〜0.70モル/Lの量、特に0.08〜
約0.40モル/Lで使用する。3-ピラゾリドン系現像
剤は、0.001〜0.05モル/Lの量で、特に0.0
005〜0.01モル/Lの量で使用する。亜硫酸塩系
防腐剤は、0.03〜1.0モル/Lの量で、特に0.1
0〜0.70/Lの量で使用する。
【0026】本発明の方法を行う際、有機曇り防止剤を
使用して、処理した要素中での曇りの形成を最小限にす
るのが好ましい。現像液中で具体的に使用する好ましい
有機曇り防止剤は、テトラゾール、ベンゾトリアゾール
およびベンズイミダゾール系曇り防止剤である。上記の
化合物を現像浴に包含させる場合、有用な量は、0.0
1g/Lから5g/Lまで変化できる。
【0027】上述に特定した必須成分に加えて、現像溶
液は、場合により、写真現像液において有用な、既知
の、広く様々な添加物を含有し得る。例えば、現像液
は、溶媒、緩衝液、金属イオン封鎖剤、現像促進剤、エ
マルション層の膨潤を低減する試薬等を含有することが
できる。
【0028】現像工程後の安定化工程は、残留している
未現像のハロゲン化銀を、光および大気酸化の両者に感
応しない、より安定な錯体に変換して、最終現像されて
いるが未定着のフィルムとする。安定化工程は、最終洗
浄をなくすことができ、処理時間をかなり減少させるこ
とができる。この安定化工程によって、未現像のハロゲ
ン化銀は、フィルム中に残存するが不活性化合物へ変換
され、安定化したフィルムは、視覚的な劣化もなく、数
年間保存することができる。安定化工程を用いる際、フ
ィルムは、安定化浴から出した後、(最も長い工程の一
つである)洗浄工程を回避して、直ぐに乾燥させなけれ
ばならない。現像工程後に定着工程を含む常套のプロセ
スでは、未現像のハロゲン化銀を、チオ硫酸塩化合物を
作用させた後洗浄することによって除去する。安定化プ
ロセスは、例えば、エル・エフ・エイ・メイソン(L.F.
A.Mason)著、「フォトグラフィック・プロセッシング
・ケミストリー」、191〜194頁、およびティー・
エイチ・ジェイムス(T.H.James)著、「ザ・セロリー・
オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセッシング(The T
heory of the Photographic Processing)」、第4版、
444〜447頁に記載されている。安定化溶液は、通
常、安定化溶液に不溶の、未現像のハロゲン化銀粒子銀
錯体と共に形成する銀錯化剤の水溶液[例えば、チオ尿
素、エチレンチオ尿素、チオシアナート、芳香族チオー
ル化合物(例えば、1-フェニル-1H-テトラゾール-5
-チオール、チオサリチル酸、モノチオヒドロキノン、
モノチオカテコール、o-およびm-アミノチオフェノー
ル、並びにp-メルカプトベンゼンスルホン酸)、およ
び脂肪族チオール化合物(例えば、チオグリコール酸、
ジチオオキサミド、メルカプトスクシン酸およびチオバ
ルビツール酸)]を含んで成る。全ての安定化溶液は酸
性であって、先の現像工程において有効なストップバス
として主に作用する。あるいは、安定化溶液は、安定化
していない可視画像を視覚的な劣化もなく、数年間貯蔵
することができないが、本発明によれば、デジタル化に
よって画像獲得を正確に行うことができるため、現像工
程後の画像安定性が適切な安定化処理後のものほど良好
ではない、単なる酸性のストップバスであってもよい。
有利には、安定化工程と乾燥工程の間に、短いリンス工
程を提供してよい。
【0029】乾燥工程では、目的は、銀画像に損傷を与
えずに、フィルムから水を除去することである。通常の
フィルム乾燥方法は、ゼラチンが実質上乾燥するまで、
加熱空気の対流を膨潤したゼラチン層に吹き付けること
である。空気条件に依存して、10〜15%の残留水分
含量がゼラチン中に残存する。乾燥し過ぎると、ゼラチ
ン層が脆くなって、曲げた時にクラックを生じる。乾燥
する前に、通常、表面の水は、例えば、乾燥部の前の逆
の空気スキージーまたは逆の柔軟なゴムローラー対によ
って、フィルムの表面から除去する。乾燥速度は、空気
の温度および相対湿度に依存する。温度が高くかつ相対
湿度が低くなるほど、乾燥速度が速くなる。しかしなが
ら、例えば脆性、ゼラチン層の粘着性または溶融を回避
するために越えてはならない限界条件がある。乾燥空気
は、通常、20〜40℃の範囲の温度、および相対湿度
40〜70%の間で使用する。あるいは、または加熱空
気と同時に、赤外線ヒーターもしくはマイクロ波による
乾燥を用いてもよい。
【0030】別の観点では、本発明は、アナログ画像を
含む処理したフィルムをフィルムデジタイザーを用いて
読み出して、アナログ画像に相当するデジタル画像を形
成する、処理した写真フィルムのデジタル画像形成方法
に関し、前記アナログ画像は、銀および光安定性銀錯体
を包含する。
【0031】本発明の装置および方法は、白黒ハロゲン
化銀写真材料(例えば、ハロゲン化銀X線材料およびグ
ラフィックアート用材料)を処理およびデジタル化する
ために適用できる。
【0032】特に、本発明に従って処理できる有用な写
真要素は、塩化銀、臭化塩化銀、臭化ヨウ化銀、臭化塩
化ヨウ化銀、またはそれらの混合物であってよい、ハロ
ゲン化銀エマルションを含有する。一般に、ハロゲン化
銀エマルションのヨウ化物含有量は、合計ハロゲン化銀
に対し、ヨウ素約10モル%未満である。ハロゲン化銀
エマルションは、通常、例えば、米国特許第4,166,
742号公報;同第4,168,977号公報;同第4,
224,401号公報;同第4,237,214号公報;
同第4,241,164号公報;同第4,272,614号
公報および同第4,311,871号公報に記載されてい
るように、単分散のまたは狭い粒子寸法分布のエマルシ
ョンである。ハロゲン化銀エマルションは、別の粒子組
み合わせ(例えば、特公昭57−58137号公報に記
載されているような平均粒子寸法が約0.7μmのエマ
ルションの組み合わせ、または例えば平均粒子寸法が
0.1〜0.4μmの第1ハロゲン化銀エマルションと平
均粒子容積が第1エマルションの粒子の2分の1以下の
粒子を有する第2ハロゲン化銀エマルションのような、
粒子寸法がいずれも0.4μm以下である2つのエマル
ションの組み合わせ)を有するエマルションの混合物を
構成し得る。
【0033】特に、本発明において有用な写真要素は、
普通、「リソ」要素と呼ばれるハーフトーン、ドットお
よび線画像を形成するのに、通常用いられるような塩化
銀エマルションである。前記要素は、好ましくは塩化銀
少なくとも50モル%、特に塩化銀少なくとも80モル
%を含んで成るハロゲン化銀エマルションを含有してお
り、残りは、もしあれば、臭化銀である。所望により、
前記ハロゲン化銀は、少量のヨウ化銀を、通常約5モル
%未満、好ましくは1モル%未満の量で含有している。
リソエマルションに使用するハロゲン化銀の平均粒子寸
法は、0.7μm以下、好ましくは0.4μm以下、特に
0.2μm以下である。リソ材料に関する他の文献は、
リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)
235、第23510項、1983年11月に見い出す
ことができる。
【0034】本発明に従って処理できるX線露光用ハロ
ゲン化銀写真要素は、少なくともその片面上、好ましく
は両面上にハロゲン化銀エマルション層を有するポリエ
チレンテレフタレートおよびポリエチレンナフタレート
フィルム基材のような透明フィルム基材を含んで成る。
【0035】放射線写真エマルション中のハロゲン化銀
粒子は、立方晶、8面体状および14面体状もしくは球
面状のような規則正しい結晶構造、または不規則な結晶
構造を有する規則正しい粒子、または対平面のような結
晶欠陥を有するもの、エピタキシャル化、または平板状
のもの、あるいはそれらの混合物であり得る。
【0036】本発明による「立方晶粒子」とは、立方晶
粒子、すなわち結晶面(100)で結合した規則正しい
立方晶粒子であるか、または丸いエッジおよび/または
頂点もしくは小さな面(111)を有していても、溶解
性ヨウ化物もしくはアンモニアのような強い熟成剤の存
在下において調製される場合には、ほぼ球状であっても
よいハロゲン化銀粒子を実質上包含するものとする。ハ
ロゲン化銀粒子は、ネガ型の銀画像を形成するのに必要
とされる組成(例えば、塩化銀、臭化銀、臭化塩化銀、
ヨウ化臭化銀、ヨウ化塩化臭化銀等)であり得る。ヨウ
化臭化銀粒子、特にヨウ化物イオン約0.1〜15モル
%、特にヨウ化物イオン約0.5〜10モル%を含有す
るヨウ化臭化銀、さらに好ましくは平均粒子寸法0.2
〜3μmの範囲、特に0.4〜1.5μmのヨウ化臭化銀
粒子を用いると、特に良好な結果が得られる。立方晶の
ハロゲン化銀粒子を含んで成るハロゲン化銀エマルショ
ンの調製は、例えば、リサーチ・ディスクロージャー、
第176巻、1978年12月、第17643項;同第
184巻、1979年8月、第18431項および同第
308巻、1989年、第308119項に記載されて
いる。
【0037】大変望ましい画像形成特性を有する放射線
写真要素用の他のハロゲン化銀エマルションは、米国特
許第4,425,425号公報および同第4,425,42
6号公報に開示されているような、1つ以上の感光性の
平板状粒子エマルションを用いたものである。ハロゲン
化銀エマルション層中に含まれる平板状ハロゲン化銀粒
子は、平均直径/厚さ比(当該技術では、しばしば、ア
スペクト比という。)が少なくとも2:1、好ましくは
3:1〜20:1、特に3:1〜10:1、最も好まし
くは3:1〜8:1である。平板状ハロゲン化銀粒子の
平均直径は、約0.3〜約5μm、好ましくは0.5〜3
μm、特に0.8〜1.5μmの範囲である。平板状ハロ
ゲン化銀粒子の厚さは、0.4μm未満、好ましくは0.
3μm未満、特に0.2μm未満である。
【0038】上述の平板状ハロゲン化銀粒子特性は、当
業者に周知の手順によって、容易に確かめることができ
る。「直径」は、粒子の投影面積と等しい面積を有する
円の直径で定義される。「厚さ」とは、平板状ハロゲン
化銀粒子を構成する実質上平行な2つの主要平面間の距
離を意味する。各粒子の直径と厚さの測定から、各粒子
の直径/厚さ比を算出でき、全ての平板状粒子の直径/
厚さ比を平均して、その平均直径/厚さ比を得ることが
できる。この定義によれば、平均直径/厚さ比は、個々
の平板状粒子直径/厚さ比の平均である。実際には、平
板状粒子の平均直径と平均厚さを得て、その2つの平均
の比として平均直径/厚さ比を算出することは、より簡
単である。用いる方法は何であっても、得られた平均直
径/厚比さには大差ない。
【0039】平板状ハロゲン化銀粒子を含有するハロゲ
ン化銀エマルション層では、ハロゲン化銀粒子の少なく
とも15%、好ましくは少なくとも25%、特に少なく
とも50%が、平均直径/厚さ比3:1以上の平板状粒
子である。上記割合それぞれ(「15%」、「25%」
および「50%」)は、層内のハロゲン化銀粒子全部の
投影面積に比べて、平均直径/厚さ比少なくとも3:1
および厚さ0.4未満の平板状粒子の合計投影面積の割
合を意味する。
【0040】上述の如く、通常用いられるハロゲン化銀
粒子のハロゲン組成が使用できる。典型的なハロゲン化
銀としては、塩化銀、臭化銀、ヨウ化塩化銀、ヨウ化臭
化銀、ヨウ化臭化塩化銀等が挙げられる。しかしなが
ら、臭化銀およびヨウ化塩化銀が、ヨウ化銀0〜10モ
ル%、好ましくはヨウ化銀0.2〜5モル%、特にヨウ
化銀0.5〜1.5モル%を含有するヨウ化塩化銀組成を
有する平板状ハロゲン化銀粒子には好ましいハロゲン化
銀組成である。個々の粒子のハロゲン組成は、均質でも
不均質でもよい。
【0041】平板状ハロゲン化銀粒子を含有するハロゲ
ン化銀エマルションは、放射線要素の調製のために既知
の様々なプロセスによって調製できる。ハロゲン化銀エ
マルションは、酸処理、中性処理もしくはアンモニア処
理によって、または他のハロゲン化銀溶媒の存在下にお
いて調製できる。調製段階において、溶解性銀塩とハロ
ゲン塩は、シングルジェット法、ダブルジェット法、逆
混合法、または粒子形成時の条件(例えば、pH、pA
g、温度、反応容器の形状および容量)および反応方法
を調節することにより組合わせた方法に従って、反応さ
せることができる。所望により、粒子寸法、粒子の形
状、粒子の粒子寸法分布および粒子成長速度を制御する
ために、アンモニア、チオエーテル、チオ尿素等のよう
なハロゲン化銀溶媒を使用してよい。
【0042】平板状ハロゲン化銀を含有するハロゲン化
銀エマルションの調製は、例えば、ドゥ・キュニャック
(de Cugnac)およびシャトウ(Chateau)著、「エヴァリュ
ーション・オブ・ザ・モルフォロジー・オブ・シルヴァ
ー・ブロマイド・クリスタルズ・デュアリング・フィジ
カル・リペニング(Evolution of the Morphology ofSil
ver Bromide Crystals During Physical Ripening)」、
サイエンス・アンド・インダストリーズ・フォトグラフ
ィックス(Science and Industries Photographiques)、
第33巻、第2号(1962年)、121〜125頁、
グトフ(Gutoff)著、「ヌークリエーション・アンド・グ
ロウス・レイツ・デュアリング・ザ・プレシピテイショ
ン・オブ・シルヴァー・フォトグラフィック・エマルシ
ョンズ(Nucleation and Growth Rates During the Prec
ipitation of Silver Halide Photographic Emulsion
s)」、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エン
ジニアリング(Photographic Science and Engineerin
g)、第14巻、第4号(1970年)、248〜257
頁、ベリー(Berry)ら著「エフェクツ・オブ・エンヴァ
ーロンメント・オン・ザ・グロウス・オブ・シルヴァー
・ブロマイド・マイクロクリスタルズ(Effects of Envi
ronment on the Growth of Silver Bromide Microcryst
als)」、第5巻、第6号(1961年)、332〜33
6頁、米国特許第4,063,951号公報、同第4,0
67,739号公報、同第4,184,878号公報、同
第4,434,226号公報、同第4,414,310号公
報、同第4,386,156号公報および同第4,414,
306号公報、並びに欧州特許第263,508号公報
に記載されている。
【0043】写真要素用ハロゲン化銀エマルションを調
製する際、ハロゲン化銀用の広く様々な親水性分散剤を
用いることができる。ゼラチンが好ましいが、当該分野
において知られているような他のコロイド状物質(例え
ば、ゼラチン誘導体、コロイド状アルブミン、セルロー
ス誘導体または合成親水性ポリマー)を使用することが
できる。当該分野において知られている有用な他の親水
性物質は、例えば、リサーチ・ディスクロージャー、第
308巻、第308119項、第IX章に記載されてい
る。放射線写真要素中に使用するゼラチンの量は、[A
g(g)/ゼラチン(g)で表される]合計銀/ゼラチン比
1以上を提供する程度である。特に、ハロゲン化銀エマ
ルション層の銀/ゼラチン比は、1〜1.5の範囲であ
る。
【0044】本発明に従って処理できる放射線写真要素
は、処理溶液中に硬化剤を使用することなく、自動処理
装置で行われる迅速な処理において優れた耐性を提供す
るために、予め硬化することができる。ゼラチン硬化剤
の例は、アルデヒド硬化剤(例えば、ホルムアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド等)、活性ハロゲン硬化剤(例
えば、2,4-ジ-クロロ-6-ヒドロキシ-1,3,5-トリ
アジン、2-クロロ-4,6-ヒドロキシ-1,3,5-トリア
ジン等)、活性ビニル硬化剤(例えば、ビスビニルスル
ホニルメタン、1,2-ビニルスルホニルエタン、ビスビ
ニルスルホニルメチルエーテル、1,2-ビスビニルスル
ホニルエチルエーテル等)、N-メチロール硬化剤(例
えば、ジメチロールウレア、メチロールジメチルヒダン
トイン等)、およびビ-、トリ-またはテトラ-ビニルス
ルホニル置換有機ヒドロキシ化合物(例えば、1,3-ビ
スビニルスルホニル-2-プロパノール等)である。他の
有用なゼラチン硬化剤は、リサーチ・ディスクロージャ
ー、第308巻、1989年12月、第308119
項、第X欄に見い出すことができる。
【0045】上述のゼラチン硬化剤は、ハロゲン化銀エ
マルション層中、またはハロゲン化銀エマルション層と
透水的な関係を有するハロゲン化銀放射線写真要素の層
中に組み込んでよい。好ましくは、ゼラチン硬化剤をハ
ロゲン化銀エマルション層中に組み込む。
【0046】本発明の放射線写真要素のハロゲン化銀エ
マルション中で使用する上述のゼラチン硬化剤の量は、
広範に変化できる。一般に、上述の高脱イオン化ゼラチ
ンのようなゼラチン硬化剤は、親水性分散剤の0.5〜
10重量%の量で使用するが、親水性分散剤の1〜5重
量%が好ましい。
【0047】ゼラチン硬化剤は、エマルション作製に周
知の技術を用いて、ハロゲン化銀エマルション層または
放射線写真要素の他の成分の層に添加することができ
る。例えば、ゼラチン硬化剤は、水または水混和性溶媒
(例えば、メタノール、エタノール等)に溶解して、上
記のハロゲン化銀エマルション層または補助層のための
コーティング組成物に添加することができる。
【0048】ハロゲン化銀エマルションは、既知の方法
で化学的および光学的に増感できる。
【0049】当該分野に知られた様々なスペクトル増感
染料を用いてスペクトル増感を行うことができる。その
ようなスペクトル増感染料の例は、シアニン類、錯体シ
アニン類、メロシアニン類、錯体メロシアニン類、オキ
ソノール類、ヘニオキソノール類、スチリル類、メロス
チリル類およびストレプトシアニン類を含む、ポリメチ
ン染料種である。
【0050】ハロゲン化銀の元のUVブルー感度は、通
常、当該分野では既知であるが、ハロゲン化銀エマルシ
ョンがその元の感度を有するスペクトル領域に主要な吸
収がある場合でも、スペクトル増感染料を用いることに
よって、かなりの利点が得られる。
【0051】好ましくは、本発明のスペクトル増感染料
は、ハロゲン化銀粒子の表面で吸収した場合にJ集合
体、および水溶液中の遊離染料の吸収最大に関して深色
シフトを有するシャープな吸収バンド(Jバンド)を示
すものである。J集合体を生成するスペクトル増感染料
は、当該分野には周知であって、エフ・エム・ハマー
(F.M.Hamer)著、シアニン・ダイズ・アンド・リレイテ
ッド・コンパウンズ(Cyanine Dyes and Related Compou
nds)、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley
and Sons)、1964年、第XVII章、およびティー・
エイチ・ジャムズ(T,H,James)著、ザ・セオリー・オブ
・ザ・フォトグラフィック・プロセス(The Theory of t
he Photographic Process)、第4版、マクミラン(Macmi
llan)、1977年、第8章に示されている。染料を示
すJバンドの使用は、交差した周知の課題を低減させ
る。
【0052】ハロゲン化銀エマルション層は、写真製品
において一般に使用される他の成分(例えば、バインダ
ー、硬化剤、界面活性剤、速度向上剤、安定化剤、可塑
剤、ゼラチン延長剤、光学増感剤、染料、紫外線吸収剤
等)を含有することができ、そのような成分に関する文
献は、例えば、リサーチ・ディスクロージャー、第17
6巻、1978年12月、第17643項、同第184
巻、1979年8月、第18431項、および同第30
8巻、1989年12月、第308119項に見い出す
ことができる。
【0053】感光性ハロゲン化銀エマルション層および
他の補助層を支持体上にコーティングすることによっ
て、写真要素を調製することができる。支持体の調製に
適した材料の例としては、ガラス、紙、ポリエチレンコ
ーティングした紙、金属、ポリマーフィルム(例えば、
硝酸セルロース、酢酸セルロース、ポリスチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリエチレン、ポリプロピレン)および他の周知の支持
体が挙げられる。好ましくは、ハロゲン化銀エマルショ
ン層を、支持体上に、合計銀被覆量少なくとも1g/m
2、好ましくは2〜5g/m2の範囲でコーティングす
る。
【0054】補助層は、トップコーティング層、帯電防
止層、ハレーション防止層、保護層、染料下地層等で表
されることがある。染料下地層は、2重にコーティング
したハロゲン銀放射線材料の混じりを低減するために、
特に有用である。周知の染料下地層に関する公報は、米
国特許第4,900,652号公報、同第4,855,22
1号公報、同第4,857,446号公報および同第4,
803,150号公報に見い出すことができる。好まし
い態様によれば、染料下地層を、前記の少なくとも2つ
のハロゲン化銀エマルションをコーティングする前に、
支持体の少なくとも片面、特に支持体の両面にコーティ
ングする。
【0055】放射線写真要素は、増強スクリーンと、該
スクリーンによって発光される放射線で露光されるよう
に関連している。放射線要素と組み合わせて用いられる
スクリーン対は、対称または非対称である。スクリーン
は、X線を光(例えば、可視光)に変換する、比較的厚
い蛍燐光体層から作製される。スクリーンは、放射線写
真要素に比べて非常に長いX線の一部を吸収して、有用
な画像を得るのに必要な放射線を減少させるのに用いら
れる。
【0056】増強スクリーンにおいて使用される蛍燐光
体は、前記の少なくとも2つのハロゲン化銀エマルショ
ン層が感応する電磁波スペクトルの領域に依存して、電
磁波スペクトルの紫外線、ブルー、グリーン、レッドま
たは赤外線領域に発光最大波長を有する。より好ましく
は、前記蛍燐光体は、電磁波スペクトルの紫外線、ブル
ーおよびグリーン領域の放射線を発光する。
【0057】グリーン発光蛍燐光体は、480nm以長
のスペクトル発光の約80%以上を有し、かつ530〜
570nmの波長範囲に発光最大を有する放射線を発光
する。増強スクリーンに使用できるグリーン発光蛍燐光
体は、イットリウム、ランタン、ガドリニウムおよびル
テニウムから選ばれた少なくとも1つの希土類元素の希
土類活性化希土類オキソスルフィド蛍燐光体、同様の希
土類元素の希土類活性化希土類オキシハライド蛍燐光
体、上記希土類元素のホウ酸塩から成る蛍燐光体、上記
希土類元素の燐酸塩から成る蛍燐光体、および上記希土
類元素のタンタル酸塩から成る蛍燐光体を包含する。上
記の希土類グリーン発光蛍燐光体は、特許公報(例え
ば、米国特許第4,225,653号公報、同第3,41
8,246号公報、同第3,418,247号公報、同第
3,725,704号公報、同第3,617,743号公
報、同第3,974,389号公報、同第3,591,51
6号公報、同第3,607,770号公報、同第3,66
6,676号公報、同第3,795,814号公報、同第
4,405,691号公報、同第4,311,487号公報
および同第4,387,141号公報)に広く記載されて
いる。上記希土類蛍燐光体は、X線で励起すると、高い
X線吸収力および高い発光効率を有しており、放射線技
術者は、実質上より低いX線照射量レベルを使用するこ
とができる。
【0058】増強スクリーンの蛍光層中に使用するバイ
ンダーは、例えば、層を形成する際に普通用いられるバ
インダーの1つであり得る:アラビアガム、ゼラチンの
ようなタンパク質、デキストランのような多糖類、有機
ポリマーバインダー(例えば、ポリビニルブチラール、
ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロー
ス、塩化ビニリデン−塩化ビニルコポリマー、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、塩化ビ
ニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン、酢酸セル
ロースブチレート、ポリビニルアルコール等)。
【0059】一般に、バインダーを、蛍燐光体1重量部
につき、0.01〜1重量部の量で使用する。しかしな
がら、得られるスクリーンの感度および鮮明性の観点か
ら、バインダーの量は、好ましくは小さくなければなら
ない。したがって、スクリーンの感度と鮮明性の両者、
並びにコーティング分散体の適用の容易さを考慮して、
バインダーを、好ましくは蛍燐光体1重量部につき、
0.03〜0.2重量部使用する。蛍光体層の厚さは、一
般に10μm〜1mmの範囲内である。
【0060】
【実施例】以下に実施例を参照して、本発明をより詳細
に説明する。フィルムA (平均直径/厚さ比8.1である)平板状臭化銀エマル
ションを、アンヒドロ-5,5'-ジクロロ-9-エチル-ビ
ス(3-スルホプロピル)オキサカルボシアニンハイドロ
オキサイドトリエチルアミン塩でグリーン光へ光学的に
増感し、硫黄および金化合物で化学増感した。青味がか
ったポリエチレンテレフタレート支持体の各面に、湿潤
剤、5-メチル-7-ヒドロキシトリアザインドリジン安
定化剤および1,2-ビスビニルスルホニル-2-プロパノ
ール硬化剤を含有するエマルションを、1面につき銀被
覆量2g/m2およびゼラチン被覆量1.6g/m2でコ
ーティングした。マット剤、1,2-ビスビニルスルホニ
ル-2-プロパノール硬化剤および1面につきゼラチン
1.1g/m2を含有するゼラチン保護層を、各エマルシ
ョン層上にコーティングした。
【0061】スクリーンA 疎水性ポリマーバインダー中において粒子被覆量150
g/m2および厚さ40mmでポリエチレンテレフタレ
ート支持体上に被覆した、平均粒子寸法4.5mmのG
22S:Tb蛍燐光体から成るグリーン発光蛍燐光体
スクリーンを調製した。蛍燐光体をセルロース三酢酸層
でオーバーコートした。
【0062】露 光 イメイション・トリマティック(Imation Trimatic、登
録商標)Cカセット内において、スクリーンAの対をフ
ィルムAと接触させて、以下のようにして露光した。一
方のスクリーンを一方のエマルション層と接触させ、か
つ他方のスクリーンを他方のエマルション層と接触させ
た、フィルム−スクリーンアセンブリを作製した。フィ
ルム−スクリーンアセンブリを、80Kvpおよび25
mAで作動させたタングステンターゲットチューブから
のX線で120cmの距離から露光した。X線は、フィ
ルム−スクリーンアセンブリに到達する前に、アルミニ
ウムステップウエッジ(露光A)またはアルミニウム解
像度ターゲット(露光B)を通過させた。
【0063】処 理 露光後、以下に示す処理Aまたは処理Bを用いて、イメ
イション・トリマティックXP507内でフィルムを処理し
た。
【0064】処理A 工程 時間(秒) 温度(℃) 現像 8 40 定着 8 35 洗浄 20 35 乾燥 22 35
【0065】処理B 工程 時間(秒) 温度(℃) 現像 8 40 安定化 4 室温 噴霧リンス 4 室温 乾燥 22 35
【0066】処理AおよびBで使用する処理溶液の組成
は、以下の通りである。現像剤 Na225 30g 35重量%KOH 35g K2CO3 41g エチレングリコール 7.5g ジエタノールアミン 6g エタノールアミン 10g 40重量%DTPA.5Na 12.5g 1-フェニル-1H-テトラゾール-5-チオール 15mg 5-メチルベンゾトリアゾール 125mg KBr 1.5g ジメゾンS 1.3g ヒドロキノン 12g K246 150mg Na223 190mg水 1Lとする量 pH 10.70
【0067】定着剤 (NH4223 145g Na2SO3 8g ホウ酸 7g 酢酸 22.5g 25重量%NH4OH 17g 硫酸アルミニウム 7.7g 硫酸 3.6g水 1Lとする量 pH 4.30
【0068】安定化剤2CO3 10g 1-フェニル-1H-テトラゾール-5-チオール 5g 水 1Lとする量
【0069】露光Aまたは露光Bに従って露光したフィ
ルムAの試料を、以下の表1に報告するような処理Aま
たは処理Bによって処理した。
【表1】
【0070】+ 現像:40℃10秒++ 安定化後、70秒間定着したもの+++ 現像:40℃15秒++++ 現像:40℃35秒
【0071】次に、処理した写真フィルムの試料を、図
1に記載したようなフィルムデジタイザーへ供給した。
フィルムの走査は、焦点合わせしたHe-Ne633n
mレーザービーム(FWHM60mm)を用いて、線態
様で行った。画像態様で変調した走査放射線は、トーン
(Thorn)Emi9658レッド感応性光電子増倍管を用いて検
出した。電流感応性前増幅器(EG&G製181型)、
低パスフィルター(EG&G製113型)および場合に
より、アナログ装置755系対数フィルターによって信号
を増幅した。その後、デジタル化オシロスコープを用い
て信号を記録した。結果からは、画像MTF変化が、処
理Aおよび処理Bによって処理した試料では検出されな
いことが分かった(2Lp/mmで55%および4.5
Lp/mmで24%)。より速い処理Bが、高い光学濃
度を読み出す性能をかなり高める画像を提供すること、
解像性が、過剰現像に対して重要でないこと、および未
定着試料の画像MTFが、それより後の定着後にも保持
されていることも分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によって写真画像を処理およびデジタ
ル化する装置の一態様を表す模式的な側面図である。
【符号の説明】
1…露光したハロゲン化銀写真フィルム、2…、3…、
4…現像手段、4a…現像手段、4b…安定化手段、4
c…乾燥手段、5…、6…、7…、8…増幅器、9…A
/Dコンバーター、10…本発明の写真画像を現像およ
びデジタル化する装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルフレド・ヴィリエンツォーニ イタリア、イ−17016フェラーニア(サヴ ォーナ)イメイション・リチェルシェ・ソ シエタ・ペル・アチオニ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)露光したハロゲン化銀写真フィル
    ム(1)を処理して、該フィルム上にアナログ画像を形
    成する処理手段(4)、および(b)前記アナログ画像
    を、光電子的に読み出して、アナログ画像に相当するデ
    ジタル画像を形成するデジタル化手段(5)から成る露
    光したハロゲン化銀写真フィルム(1)を処理およびデ
    ジタル化するための装置(10)であって、前記処理手
    段が、露光したハロゲン化銀写真フィルムの定着手段を
    含まず、現像(4a)、安定化(4b)および乾燥(4
    c)手段から成る装置。
  2. 【請求項2】 処理手段とデジタル化手段が、互いに直
    接または接続手段を介して接続している請求項1記載の
    装置。
  3. 【請求項3】 接続手段が、フィルム延伸を調節する手
    段、腐食性ガスの流入を阻止する手段、または静電気を
    放電する手段を含んで成る請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 処理手段とデジタル手段が、同じ装置内
    で完全に一体化された部品である請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 処理手段とデジタル化手段が、同じ装置
    の別個の部品である請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 デジタル化手段が、処理したフィルムに
    走査放射線を投影する手段、処理したフィルムに対して
    走査手段と反対側に配置した、画像態様で変調した走査
    放射線を検知する手段、および画像態様で変調した放射
    線をデジタル信号に変換する手段を含んで成る請求項1
    記載の装置。
  7. 【請求項7】 写真フィルムを一定速度で処理手段とデ
    ジタル化手段を介して誘導するための駆動手段を含んで
    成る請求項1記載の装置。
  8. 【請求項8】 (a)露光したハロゲン化銀写真フィル
    ムを処理して、該フィルム上にアナログ画像を形成する
    ための処理手段に前記フィルムを供給する工程、および
    (b)アナログ画像を光電子的に読み出して、前記アナ
    ログ画像に相当するデジタル画像を形成するためのデジ
    タル化手段へアナログ画像を供給する工程から成る露光
    したハロゲン化銀写真フィルムを処理およびデジタル化
    する方法であって、前記露光したハロゲン化銀写真フィ
    ルムの処理が、現像工程、安定化工程および乾燥工程か
    ら成る方法。
  9. 【請求項9】 銀および光安定性銀錯体を含んで成るア
    ナログ画像を包含する処理したフィルムを、フィルムデ
    ジタイザーを用いることにより読み出して、前記アナロ
    グ画像に相当するデジタル画像を形成する、処理した写
    真フィルムのデジタル画像形成方法。
JP9117940A 1996-05-09 1997-05-08 感光性写真要素を処理およびデジタル化するための装置および方法 Pending JPH1069053A (ja)

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