JPH1070680A - 自動露出調整装置 - Google Patents

自動露出調整装置

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JPH1070680A
JPH1070680A JP8224112A JP22411296A JPH1070680A JP H1070680 A JPH1070680 A JP H1070680A JP 8224112 A JP8224112 A JP 8224112A JP 22411296 A JP22411296 A JP 22411296A JP H1070680 A JPH1070680 A JP H1070680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飽和レベルを大幅に上回る高輝度部分が画
面内に存在する場合、入射される光量がCCDイメージ
ャの飽和領域では輝度レベルに反映されることはないの
で、この輝度レベルを評価して光量を調節しても、計算
結果と実際の制御結果にはズレが生じることになり、最
適な露出調整は困難となる。 【解決手段】 CCDイメージャ1の撮像画面を複数
のエリアに分割して、各エリアの輝度レベルをエリア別
輝度レベルとして検出し、エリア別輝度レベルが飽和レ
ベルを上回るエリア数をカウントして、画面全体の輝度
レベルを画面輝度レベルとして検出し、画面輝度レベル
と目標輝度レベルとの比を現行のシャッタスピードS0
に乗じて次回のシャッタスピードを決定し、画面輝度レ
ベルYaが目標輝度レベルYtより大きい場合に、飽和
エリア数U1に比例して画面輝度レベルを実測値より上
昇させるように補正することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画を得るため
の電子スチルカメラに用いられる自動露出制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子スチルカメラ等の撮像装置では、電
子シャッターを用いてCCDイメージャの電荷蓄積期間
を調整して、最適な露出状態を実現する自動露出制御装
置が賞用されている。一般に、この電荷蓄積期間はシャ
ッタスピードとして表現され、例えば、シャッタスピー
ドが1/60であれば、電荷蓄積期間が1/60秒であ
ることを意味する。従って、以降の説明では、電荷蓄積
期間のことをシャッタスピードと表現して説明する。
【0003】前述のような露出制御方法では、図2に示
すように、CCDイメージャに入射される光量の変化に
対してCCDイメージャ出力がほぼリニアに変化するこ
とを前提にしており、現行のシャッタスピードS0で撮
影を実行して、Yaの画面全体の輝度レベルが得られた
場合に、この輝度レベルYaと最適露出状態が実現でき
ると予想される目標輝度レベルYtとの比にシャッタス
ピードS0を乗じて、数1の式により最適な次回のシャ
ッタスピードSPを決定できることになる。尚、目標輝
度レベルYtは予め実測値により設定されている。
【0004】
【数1】SP=S0×Yt/Ya より具体的に説明すると、実際には露光とシャッタスピ
ードの決定は1回の作業では難しく、同じ作業を3回程
度繰り返して、最終的に本露光用のシャッタスピードを
決定する。即ち、まず、レリーズボタンを撮影者が操作
すると、図3の期間aにおいてシャッタスピードを初期
値Stに設定した上で1回目の露光を実行して得られる
CCDイメージャからの出力である撮像信号の輝度レベ
ルYrを検出し、期間bにおいてSp1=St×Yt/
Yrの演算式から、次回の露光時のシャッタスピードS
p1を算出する。次に新たに設定されたシャッタスピー
ドSp1で期間cに露光を行い、期間dにて期間cでの
露光で得られた画面の輝度レベルと目標輝度レベルとの
比にシャッタスピードSp1を乗じて次回のシャッタス
ピードSp2を決定する。
【0005】更に、期間eで新たなシャッタスピードS
p2で3回目の露光を行い、期間fで3回目の露光によ
り得られた画面の輝度レベルと目標輝度レベルとの比に
シャッタスピードSp2を乗じて次回のシャッタスピー
ドSp3を決定する。そして、期間gにおいて最終的に
決定されたシャッタスピードSp3にて本露光を行い、
得られた撮像信号を信号処理して記録媒体に静止画記録
する。
【0006】尚、初期値Stとしては、フリッカの影響
を小さくするには、できるだけ低速に、逆に屋外撮影で
はできるだけ高速に設定するのが好ましく、全体のバラ
ンスを考慮すると1/250秒程度に設定すればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の露出制御方法で
の演算式である数1は、あくまでも光量の変化にCCD
イメージャ出力がリニアに変化することを前提にしてお
り、光量が図2の右上がりの直線領域では問題はない
が、非常に高輝度な被写体が画面内に存在して、光量が
大きくなり、部分的にCCDメージャ出力が飽和する場
合には、不都合が生じる。例えば、図4に示すように、
画面の平均輝度レベルが平均値に換算した際の目標輝度
レベルに相当する目標値以下で、高輝度部分が飽和レベ
ルに達している場合は、前記演算式にて次回の露光時の
シャッタスピードの算出を行い、露光を行った場合、平
均輝度レベルを目標値まで持ち上げるために、より多く
の入射光量を得ようとシャッタスピードを低速にしてよ
り長い電荷蓄積期間を設定する必要が生じるが、飽和領
域では、入射光量が増加しても輝度レベルに変化は生じ
ないことになり、計算により設定されたシャッタスピー
ドでは平均輝度レベルを目標値まで持ち上げることは困
難となる。
【0008】また同様に、図5に示すように平均輝度レ
ベルが目標値を上回り、飽和レベルを越える高輝度部分
が存在する場合には、平均輝度レベルを目標値まで降下
させるためにシャッタスピードを高速にして電荷蓄積期
間を短くし入射光量を抑えるように機能するが、この場
合、入射光量が減少しても飽和領域では飽和レベルにて
固定された状態が依然維持されるので、計算により設定
されたシャッタスピードでは平均輝度レベルを目標値ま
で降下させることは困難となる。
【0009】このように、飽和レベルを大幅に上回る高
輝度部分が画面内に存在する場合、入射される光量が飽
和領域では輝度レベルに反映されることはないので、こ
の輝度レベルを評価して光量を調節しても、計算結果と
実際の制御結果にはズレが生じることになり、最適な露
出調整は困難となる。
【0010】このような不都合を解消するためには、本
露光前に実行される画面輝度評価によるシャッタスピー
ドの設定作業の回数を増加させれば、次第に目標値に収
束させることができるが、シャッタボタンの操作から本
露光まで極めて短い時間で実行しなければならない、即
ち即応性を求められた電子スチルカメラでは、このよう
な対策は許されない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、CCDイメー
ジャの撮像画面を複数のエリアに分割して、各エリアの
輝度レベルをエリア別輝度レベルとして検出するエリア
別輝度検出手段と、エリア別輝度レベルが所定レベルを
上回るエリア数をカウントするカウント手段と、画面全
体の輝度レベルを画面輝度レベルとして検出する第2輝
度検出手段と、画面輝度レベルと目標輝度レベルとの比
を現行のシャッタスピードに乗じて次回のシャッタスピ
ードを決定するシャッタスピード決定手段とを備え、、
画面輝度レベルが目標輝度レベルよりも小さい場合に、
カウント手段のカウント値及びCCDイメージャの飽和
レベルより、前記比を補正し、一方、画面輝度レベルが
目標輝度レベルより大きい場合に、飽和レベルであるエ
リア数に比例する補正量を画面輝度レベルに加算してレ
ベル補正することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に従い本発明の一実施
例について説明する。図1は本実施例装置である電子ス
チルカメラのブロック図、図6はブロック図での動作を
説明するフローチャートである。
【0013】図1において、1は光学系を経て入射され
る光を光電変換して撮像信号として出力するCCDイメ
ージャであり、このCCDイメージャ1の受光部の前面
には、図8のようにR、G、Bの3原色の色フィルタ3
0がモザイク状に配列され、CCDイメージャ1の各画
素を構成する各受光部には、R、G、Bのいずれかが
1:1に対応して配置されている。
【0014】レンズを通過した光は、この色フィルタを
通ってCCDイメージャ1の受光部に供給されて光電変
換され、得られた電荷がシャッタスピードに対応して設
定された露光期間、即ち電荷蓄積期間において蓄積され
て外部に出力される。
【0015】より詳述すると、図7に示すようにCCD
イメージャ1は、各画素に対応する受光部82と、これ
らの受光部での光電変換出力の蓄積電荷を垂直方向に転
送する垂直転送レジスタ83と、これらの垂直転送レジ
スタの終端に配置され垂直転送レジスタから転送されて
きた電荷を水平方向に転送する水平転送レジスタ84と
から成り、タイミングジェネレータ(TG)10から出
力されるタイミング信号により駆動制御される。
【0016】ここで、タイミング信号としては受光部8
2から垂直転送レジスタ83に蓄積電荷を読み出す読み
出しパルスと、垂直転送レジスタ83内の電荷を1ライ
ンづつ垂直方向に転送する垂直転送パルスと、水平転送
レジスタ84内の電荷を1画素づつ水平方向に転送する
水平転送パルス及び非露光期間、即ち非電荷蓄積期間に
おいて受光部の光電変換出力を図示省略のオーバーフロ
ードレインに掃き捨てて無効とする掃き捨てパルス等が
ある。
【0017】タイミングジェネレータ10は、後述のシ
ャッタスピード指示信号を受けて、指示されたシャッタ
スピードを実現するために、掃き捨てパルスの出力期間
を制御することで電荷蓄積期間を制御する。尚、この様
に掃き捨てパルスの出力制御によるシャッタスピードの
制御は電子シャッタ機能として周知の技術である。
【0018】こうしてCCDイメージャ1での各画素の
蓄積電荷は、撮像信号として順次出力される。ここで、
色フィルタの配列が図8のように設定されているので、
CCDイメージャ1での電荷蓄積後に最初に左下端の緑
色の色フィルタを経たG信号が出力され、ついで、右隣
の青色の色フィルタを経たB信号と順次出力され、下端
の出力が完了すると、次いで下から2列目の色信号が同
じ要領で順次出力される。
【0019】2はCCDイメージャ1から出力された撮
像信号、即ち各色フィルタに対応する色信号を逐次ディ
ジタル化するA/D変換器であり、A/D変換出力は画
像データとして後段のRAM7に順次書き込まれる。
【0020】このRAM7への書込みは、書込/読出制
御回路8からの書込制御信号により制御され、CCDイ
メージャ1の各画素毎にRAM7にアドレスが予め付与
されており、タイミングジェネレータ10からの前記タ
イミング信号に基づいて各画素の撮像信号が対応するア
ドレスの記憶位置に記憶されるようにデータの書き込み
を制御する。尚、入力されたデータがCCDイメージャ
1でのいずれの画素でのデータかを判断するには、前記
読み出しパルスによりリセットされ、垂直転送パルスを
カウントする垂直カウンタと、垂直転送パルスによりリ
セットされ水平転送パルスをカウントする水平カウンタ
を設け、各カウンタのカウント値により垂直及び水平方
向の位置を判定することで可能になる。
【0021】こうしてCCDイメージャ1の1回の露光
による全画素の蓄積電荷の取り出し処理が完了すると、
各画素毎にR、G、Bのいずれかの色信号の画像データ
がRAM7に記憶されることになる。
【0022】RAM7への全画素のデータの書込が完了
すると、図8の色フィルタの中のR、G、Bが各1個で
形成されたL字状の3画素を図9のように1ブロックと
して、B11、B12・・・の複数のブロックを形成
し、書込/読出制御回路8からの読出制御信号により、
これらのブロック毎にR、G、Bの画像データが読み出
される。尚、図9において、ブロック内に含まれる画素
のフィルタにはアンダーラインを付しており、1ブロッ
クを実線で囲み、このブロック内のR、G、Bのフィル
タの境界は鎖線で表記している。
【0023】9は読み出された同一ブロック内のR、
G、Bの色信号データを所定の演算式に代入して輝度信
号レベルを示す輝度データDy、及びR−Y、B−Yの
色差信号レベルを示す色差データDr、Dbを作成する
演算器であり、あるブロックでのR、G、Bの色信号デ
ータをr、g、bとすると、演算式はDy=3r+6g
+b、Dr=r−g、Db=b−gと設定されている。
【0024】こうして算出された輝度データDyは、後
段のディジタル積分回路20にブロック毎に順次入力さ
れ、予め撮像画面に設定された縦方向×横方向=16×
16の256個のエリア毎にディジタル積分され、エリ
ア毎の輝度レベルとして後段のマイコン16に供給され
る。より具体的に説明すると、積分回路20は加算器2
1とメモリ22から構成され、図9のように設定された
ブロックの各々が含まれるエリア毎にメモり20に記憶
領域が設定されており、演算器9からあるブロックの輝
度データが入力されると、このブロックを含むエリアの
記憶領域内の積算データがメモり20から加算器21に
読み出され、加算器21ではこの積算データと演算器9
からの輝度データを加算して新たな積算データとしてメ
モリ22内の該当エリアの記憶領域に書き込んで、積算
データを更新する。ここで、いずれのブロックも必ずい
ずれか1個のエリア内に位置するので、輝度データが入
力される毎にいずれかのエリアの積算データが更新され
ることになり、1画面分の全ブロックの輝度データが積
分回路20に入力されると、最終的にメモリ22には各
エリア内のブロックの輝度データの総和が格納され、こ
れらのエリア毎の総和がエリア毎の輝度レベルY(i)
(i:1〜256の整数)となる。尚、エリアの各々は
同一の大きさを有しており、各エリアに含まれるブロッ
ク数は同一に設定されている。
【0025】マイコン16では得られたエリア毎の25
6個の輝度レベルを基に露出調整動作を実行し、この露
出調整結果が後段のタイミングジェネレータ10にシャ
ッタスピードを指示するシャッタスピード指示信号とし
て供給される。
【0026】6はレリーズボタン14により入力される
撮影指令の入力後に3画面について露出調整が為されて
4画面目の撮影によりRAM7に記憶される画像データ
を受け取り、色分離、ガンマ補正及び信号圧縮等の周知
の信号処理を施して正規の静止画情報として出力する信
号処理回路であり、マイコン16からの作動指示がある
場合にのみ前記信号処理を実行する。15は信号処理回
路6から出力される静止画情報を記憶するフラッシュメ
モリである。
【0027】次にマイコン16での具体的な露出制御動
作に先立って、CCDイメージャ1の飽和分の影響を露
出制御から除く手法についての概要を説明する。
【0028】露出調整、即ち調光時の輝度レベルが、目
標輝度レベルより小さく、高輝度エリアがCCDイメー
ジャ1の飽和レベルに達している場合、輝度レベルを上
げる為に電荷蓄積期間を長くしても、高輝度エリアの輝
度レベルは飽和レベル以上にはならない。従って、高輝
度エリアの輝度レベルの影響を除去する必要がある。
【0029】そこで、次回のシャッタスピードをSP、
現行のシャッタスピードをS0、この現行のシャッタス
ピードS0で得られた画面全体の輝度レベルをYa、目
標輝度レベルをYt、飽和レベルをYL、飽和エリア数
をNとすると、数1から飽和による影響を除去して、数
2を満足させることにより飽和エリアの影響を除去した
次回のシャッタスピードが設定されることになる。
【0030】
【数2】 SP=S0×(Yt−YL×N)/(Ya−YL×N) ところが、実際には、今回のシャッタスピードと次回の
シャッタスピードとの比が大きい、即ちシャッタスピー
ドを大幅に低速にして電荷蓄積期間を長くする必要があ
る状況においては、シャッタスピードがS0の撮影にお
いて、輝度レベルが飽和レベル以下であっても、輝度レ
ベルがある程度高い場合には次回のシャッタスピードで
の撮影中に飽和してしまう問題点が生じる。
【0031】そこで、ある程度の高輝度レベルを有する
エリアについては、新たなシャッタスピードの設定によ
り飽和レベルとなる可能性が存在するとして、対策が必
要になる。
【0032】具体的に、例えば、シャッタスピードS0
での撮影により輝度レベルがSUTとなったエリア(エ
リア数:E1)が、次回のシャッタスピードSPでの撮
影により輝度レベルが飽和レベルYLに達してしまうと
仮定する。
【0033】この様な状況において、飽和により実際に
は起こり得ない計算上の輝度レベルの増加分Pは、数1
のYt/Ya=Gとして表記すると、次式の数3で表さ
れる。
【0034】
【数3】P=SUT×E1×G−YL×E1 この式において、前項、即ち輝度レベルSUTをG倍に
増幅した上でエリア数を乗じた結果は、図10の斜線の
aの領域となる。また、後項、即ち飽和レベルYLにエ
リア数を乗じた結果は、斜線のbの領域となり、更に両
者の差が斜線のcの領域で表される増加分Pとなる。
【0035】更に数3の式を簡略化するために、Pの増
加分が現行の撮影により既に飽和レベルに達しているエ
リアにて発生したと仮定し、しかもこの既に飽和レベル
に達しているエリア数がN個(N:飽和レベル換算エリ
ア数)であると仮定する。即ち、現行のシャッタスピー
ドS0での撮影によりエリア1〜11の輝度レベルが図
11の(a)のようになり、G=2として各輝度レベル
を2倍になるようにシャッタスピードSPを決定する
と、図11の(b)のように、エリア2、3、6、7、
10の5個のエリアにて計算上輝度レベルが飽和レベル
を上回ることになり、これらの5エリアの飽和レベルを
上回る輝度レベル(斜線)の総和が(c)で示す飽和レ
ベルに既に達している飽和エリアを2倍した際の飽和レ
ベルを上回る分Wに換算して、N個分に相当すると仮定
すると、次式である数4が成り立つ。
【0036】
【数4】 P=N×YL×G−N×YL=N×YL×(G−1) この数4と数3の両式より、次式の数5が成り立つ。
【0037】
【数5】 N=E1×(SUT×G−YL)/YL×(Gー1) そこで、露出制御の精度を確保し、計算を簡略化するた
めに、輝度レベルを3個の範囲に分割し、各範囲の平均
的なレベルを各範囲のSUTと近似して飽和レベル換算
エリア数Nを算出する。具体的には、現行のシャッタス
ピードS0で得られる画面全体の輝度レベルを飽和レベ
ルYL、飽和レベルYL〜飽和レベルYLの2/3の範
囲1、飽和レベルYLの2/3〜飽和レベルYLの1/
3のエリアの範囲2、飽和レベルYLの1/3以下の範
囲3に細分化し、輝度レベルが飽和レベルYLであるエ
リア数をN1、範囲1でのエリア数をN2、範囲2での
エリア数をN3、範囲3でのエリア数をN4とし、更に
範囲1のエリアの平均輝度レベルをYL×5/6、範囲
2でのエリアの平均輝度レベルをYL×1/2、範囲3
でのエリアの平均輝度レベルをYL×1/6と近似し、
各範囲毎の飽和レベル換算エリア数をまとめると、数5
より次式の数6が成り立つ。
【0038】
【数6】N=N1+N2×(YL×5/6×G−YL)
/YL×(G−1)+N3×(YL×1/2×G−Y
L)/YL×(G−1)+N4×(YL×1/6×G−
YL)/YL×(G−1) この数6の飽和レベル換算エリア数Nは、数1の飽和エ
リア数に換算した値であるので、数6のNを数1のNに
代入して、飽和エリア若しくは飽和エリアのエリア数に
換算したエリア数の輝度レベルをシャッタスピードの算
出から排除して次回のシャッタスピードが決定されるこ
とになる。
【0039】以上の露出制御時に実行される飽和エリア
に対する対策を、具体的に図6のフローチャートを参照
にして詳述する。まず、撮影者がレリーズボタン14を
ONして予め決められた初期状態でのシャッタスピード
で撮影を実行し、1画面分の全エリアの輝度レベルの検
出結果がメモリ22に格納されると、ステップ51にて
各処理に先立って各変数i、Ya、U1、U2、U3、
U4をクリアする。ここで、Yaは画面全体の輝度レベ
ルを示すもので、U1はエリア毎の輝度レベルが飽和レ
ベルYLに等しいもののエリア数をカウントするカウン
タのカウント値を示し、U2はエリア毎の輝度レベルが
飽和レベルYL未満で2/3×YL以上の範囲にあるも
ののエリア数をカウントするカウンタのカウント値を示
し、U3はエリア毎の輝度レベルが2/3×YL未満で
1/3×YL以上の範囲にあるもののエリア数をカウン
トするカウンタのカウント値を示し、U4はエリア毎の
輝度レベルが1/3×YL未満である範囲にあるものの
エリア数をカウントするカウンタのカウント値を示す。
【0040】次にステップ52にてメモリ22から各エ
リアの輝度レベルをY(i)として順次読み出し、ステ
ップ53にて輝度レベルY(i)が飽和レベルYLか否
かを判定し、両者が等しい場合には、ステップ54にて
カウント値U1をインクリメントし、等しくない場合に
は、ステップ55にて輝度レベルY(i)と2/3×Y
L以上か否かの判定を行い、2/3YL以上であればス
テップ56にてカウント値U2をインクリメントし、2
/3YL未満の場合には、ステップ57にて1/3YL
以上か否かの判定を行い、1/3YL以上の場合にはス
テップ58にてカウント値U3をインクリメントし、1
/3YL未満の場合には、ステップ80にてカウント値
U4をインクリメントする。
【0041】こうしてカウント値U1、U2、U3、U
4のインクリメントが完了すると、ステップ59にて画
面全体の輝度レベルYaに輝度レベルY(i)が加算さ
れ、次にステップ60にて変数iがインクリメントさ
れ、更にステップ61にて変数iが256に達したか否
かの判定が為され、256に未達の場合には、1画面の
全エリアについて一連の判定動作が完了していないとし
て、ステップ52に戻って同様の処理が繰り返される。
【0042】また、256に達した場合には、全てのエ
リアでの判定が完了したとして、後段のステップ62に
移行する。従って、全エリアでの判定作業が完了する
と、輝度レベルY(i)=飽和レベルYLであるエリア
数がカウント値U1となり、2/3×YL≦Y(i)<
YLであるエリア数がカウント値U2となり、1/3×
YL≦Y(i)<2/3×YLであるエリア数がカウン
ト値U3となり、Y(i)<1/3×YLであるエリア
数がカウント値U4となる。また、Yaには全エリアの
輝度レベルの総和が算出されたことになる。
【0043】こうして各エリアの輝度レベルの判定が1
画面分に関して完了すると、ステップ62にて目標輝度
レベルYt/画面全体の輝度レベルYaを比Gとして算
出し、ステップ63にて輝度レベルYaと目標輝度レベ
ルYtの大小が比較され、同時に1回目の調光、即ち最
初の撮像画面の評価により得られた輝度レベルであるか
否かの判定が為され、1回目の調光で且つ輝度レベルY
aが目標輝度レベルYtを上回ると判定された場合に
は、ステップ64に移行し、そうでない場合にはステッ
プ65に移行する。
【0044】ステップ64では、調光時の画面全体の輝
度レベルが目標輝度レベルよりも高く、高輝度エリアが
飽和レベルに達している場合に、どの程度露出時間を短
くすれば飽和レベルより小さくなるかを知ることは不可
能であることを考慮して、飽和レベルに達しているエリ
ア数U1と係数gを乗じたものを補正値として輝度レベ
ルに加算する補正動作を実行する。即ち、数7に示す式
により輝度レベルYaを補正する。尚、係数gは予め実
験により決定された値である。
【0045】
【数7】Ya←Ya+Ya×g×U1/256 こうして画面全体の輝度レベルを飽和エリア数に比例し
て実測値よりも増加させた後に、ステップ66にてYt
/Yaの比に現行のシャッタスピードS0を乗じて次回
のシャッタスピードSPを決定しているので、次回の撮
影結果において、ステップ64での補正を施さない場合
に比べて、電荷蓄積期間が短くなり画面全体の輝度レベ
ルが抑えられることになり、図2の右上がりの直線の領
域まで戻されることになり、2回目以降の調光により画
面全体の輝度レベルが目標輝度レベルを下回る状況にし
た上で、後述のステップ67以降の一連の処理により目
標輝度レベルに接近するように制御される。尚、高輝度
レベルが飽和レベルとほぼ同一の場合、過補正気味にな
るが、CCDイメージャ1出力は、飽和レベル未満では
ほぼリニアに変化するので、1回目の数7での補正を行
ってリニア領域に高速で調光し、2回目以降の調光時に
リニア領域で調光することで微調されることになり、特
に問題はない。
【0046】次に、ステップ65にて輝度レベルYaと
目標輝度レベルYtの比較がなされ、輝度レベルYaが
目標輝度レベル以上の場合には、特に調光により輝度レ
ベルを持ち上げる必要がなく、また1回目の調光時にス
テップ64にて補正が完了しているので、画面全体の輝
度レベルを補正することなく、ステップ66にてSP=
S0×(Yt/Ya)により次回のシャッタスピードS
Pが決定されることになる。
【0047】一方、ステップ65にて、画面全体の輝度
レベルが目標輝度レベルを下回ると判断された場合に
は、ステップ67以降の処理により輝度レベルを持ち上
げるように電荷蓄積期間を長くすることになるが、ここ
で、既に飽和レベルになっているエリア、あるいはシャ
ッタスピードの低速化により飽和レベルに達してしまう
可能性のあるエリアに対して前述の対策が施される。
【0048】即ち、ステップ67にて、数6の式にて飽
和レベル換算エリア数Nを算出する。ここで、比Gはス
テップ62にて算出された値であり、エリア数N1、N
2、N3、N4は、それぞれカウント値U1、U2、U
3、U4に相当する。
【0049】次いで、ステップ68にて数1より次回の
シャッタスピードSPを算出し、ステップ69にてステ
ップ67での補正動作が1回目の補正か否かの判定を行
い、1回目であれば、補正に使用された比Gはステップ
62にて設定された値であり、次回の撮影で飽和レベル
に達する恐れのあるエリアの輝度レベルの影響を排除し
たものではないことを考慮して、ステップ70に移行
し、目標輝度レベル及び画面全体の輝度レベルから飽和
レベル換算エリア分の影響を排除して、比Gを数8のよ
うに更新する。
【0050】
【数8】G=SP/S=(Yt−YL×N)/(Ya−
YL×N) そして、ステップ67に戻って、一連の補正動作を繰り
返す。
【0051】また、1回目の補正でない、即ち2回目の
補正であるとステップ68にて判断される場合には、ほ
ぼ最適な補正が為されたとして全ての処理を完了する。
尚、比Gの更新によるステップ67の補正は数多く行え
ば精度が向上することはいうまでもないが、時間的な制
約から2回の補正に限定した。
【0052】こうして、ステップ66あるいは68にて
次回のシャッタスピードが決定されると、マイコン16
は露出調整ルーチンを終了し、ここで決定されたシャッ
タスピードがシャッタスピード指示信号としてタイミン
グジェネレータに供給され、これに対応した電荷蓄積期
間の設定が為された上でCCDイメージャ1は次の2画
面目の撮影を行うように駆動して、各エリアの輝度レベ
ルが検出されると、再びステップ51からの一連の処理
が為され、以下同様に露光、シャッタスピードの決定を
3画面にわたって繰り返し、3画面目の評価により決定
されたシャッタスピードにて4画面目の露光を行い、得
られた静止画がRAM7より信号処理回路6に供給され
て、色分離処理や信号圧縮等の周知の処理を行った後
に、フラッシュメモリ15に記憶されて、1枚の静止画
の撮影が完了することになる。
【0053】尚、前記実施例では、ステップ67での飽
和レベル換算エリアNの算出に際して、輝度範囲を3等
分して各範囲毎に算出したが、より細かく細分化すれば
精度が向上することはいうまでもない。また、各範囲で
の平均的な輝度レベルを各範囲の中間のレベルに近似し
たが、過補正を防止する為に、各範囲の下限値に近似す
ることも可能である。
【0054】また、ステップ68にて使用される数1中
の(Ya−YL×N)の値の最小値は1に設定されてい
る。
【0055】更に、演算器9での輝度データ算出用のブ
ロックでは、2×2の4画素中のR、G、Bの3画素を
用いており、これらの3画素の色信号をDy=3r+6
g+bの演算式にて代入して算出しているが、1ブロッ
クを2×2の4画素としてこれらの中の2画素のG信号
の和を3倍して6gの代わりに使用することも可能であ
る。
【0056】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によると、
画面の輝度レベルが目標輝度レベルよりも小さい場合に
は、輝度レベルを持ち上げることで飽和レベルに達する
と予想されるエリアの輝度レベルを次回のシャッタスピ
ードの決定要因から排除することができ、精度の高いま
た応答性の良い露出制御が可能になる。
【0057】また、請求項2の発明のよると、画面輝度
レベルが目標輝度レベルよりも大きい場合に、既に飽和
レベルに達しているエリアが存在することを予想し、飽
和レベルに達しているエリア数に応じて見かけ上の画面
輝度レベルを実測値よりも意図的に上昇させて、次回の
露出調整時に飽和レベルに維持するエリアを減少させた
上で改めて露出調整を行うことが可能になり、高精度な
露出調整が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】CCDイメージャの入射光量と撮像出力の関係
を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の露出調整タイミングを説明
する図である。
【図4】通常の露出調整時の輝度レベルと飽和レベルの
関係を示す図である。
【図5】通常の露出調整時の輝度レベルと飽和レベルの
関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施例のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例に係わり、CCDイメージャ
を説明する図である。
【図8】本発明の一実施例に係わり、CCDイメージャ
に装着された色フィルタを説明する図である。
【図9】本発明の一実施例に係わり、CCDイメージャ
上でのブロックを説明する図である。
【図10】本発明の一実施例に係わり、補正動作を説明
する図である。
【図11】本発明の一実施例に係わり、シャッタスピー
ドの低速化による輝度レベルが飽和レベルを越える計算
上の量を説明する図である。
【符号の説明】
1 CCDイメージャ 20 ディジタル積分回路 16 マイコン 10 タイミングジェネレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CCDイメージャの撮像画面を複数のエ
    リアに分割して、各エリアの輝度レベルをエリア別輝度
    レベルとして検出するエリア別輝度検出手段と、 前記エリア別輝度レベルが所定レベルを上回るエリア数
    をカウントするカウント手段と、 画面全体の輝度レベルを画面輝度レベルとして検出する
    第2輝度検出手段と、 前記目標輝度レベル/該画面輝度レベルの比を前記CC
    Dイメージャの現行の電荷蓄積期間に乗じて次回の電荷
    蓄積期間を決定する電荷蓄積期間決定手段と、 該画面輝度レベルが前記目標輝度レベルよりも小さい場
    合に、前記カウント手段のカウント値及び前記CCDイ
    メージャの飽和レベルにより、前記比を補正することを
    特徴とする自動露出調整装置。
  2. 【請求項2】 CCDイメージャの撮像画面を複数のエ
    リアに分割して、各エリアの輝度レベルをエリア別輝度
    レベルとして検出するエリア別輝度検出手段と、 前記エリア別輝度レベルが前記CCDイメージャの飽和
    レベルに達したエリア数をカウントするカウント手段
    と、 画面全体の輝度レベルを画面輝度レベルとして検出する
    第2輝度検出手段と、 前記目標輝度レベル/該画面輝度レベルの比を前記CC
    Dイメージャの現行の電荷蓄積期間に乗じて次回の電荷
    蓄積期間を決定する電荷蓄積期間決定手段と、 前記画面輝度レベルが前記目標輝度レベルよりも大きい
    場合に、前記カウント手段のカウント値が増加するにつ
    れて大きくなる補正量を画面輝度レベルに加算するレベ
    ル補正手段を備える自動露出調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7251057B2 (en) 2001-06-19 2007-07-31 Sanyo Electric Co., Ltd. Digital camera
JP2008123465A (ja) * 2006-11-16 2008-05-29 Denso Wave Inc 光学情報読取装置
KR101091913B1 (ko) 2006-06-27 2011-12-08 삼성테크윈 주식회사 촬영장치의 역광보정방법

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