JPH1073558A - 炭酸ガスセンサの製造方法及び炭酸ガスセンサ - Google Patents

炭酸ガスセンサの製造方法及び炭酸ガスセンサ

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JPH1073558A
JPH1073558A JP8230023A JP23002396A JPH1073558A JP H1073558 A JPH1073558 A JP H1073558A JP 8230023 A JP8230023 A JP 8230023A JP 23002396 A JP23002396 A JP 23002396A JP H1073558 A JPH1073558 A JP H1073558A
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JP
Japan
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carbon dioxide
dioxide gas
acetate
dioxide sensor
mixed powder
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JP8230023A
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English (en)
Inventor
Shoichi Shimizu
章一 志水
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、炭酸ガスの検知感度が高く、検知
速度の早い炭酸ガスセンサを簡便に製造できるととも
に、高品質かつ品質が安定で低原価で量産できる炭酸ガ
スセンサの製造方法の提供及びその製造方法により得ら
れる炭酸ガスセンサの提供を目的とする。 【解決手段】 本発明の炭酸ガスセンサの製造方法は、
酢酸塩を溶媒中に混合溶解する混合溶解工程と、混合溶
解工程により得られる酢酸塩溶液を乾燥して混合粉末を
得る乾燥工程と、乾燥工程により得られた混合粉末を熱
分解する熱分解工程と、を備えた構成よりなる。本発明
の炭酸ガスセンサは、本発明の炭酸ガスセンサの製造方
法により得られる原料粉末から作製した炭酸ガス検知部
1と、炭酸ガス検知部1上に配設された電極2a,2b
と、を備えた構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭酸塩及び非複合
系金属酸化物の混合物を用いた炭酸ガスセンサの製造方
法及び炭酸ガスセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境測定、施設園芸、生産設備等
で炭酸ガスの濃度を検知するために炭酸ガスセンサが用
いられている。炭酸ガスセンサには、赤外線を用いた検
知方法によるもの、電解液を使用するもの、熱伝導を利
用したもの等が市販されているが、これらのタイプの炭
酸ガスセンサはいずれも大型であるとともに、製造コス
トが高い。そこで、電極補助材料としてのNaCO3
NASICON等のアルカリイオン導電性固体電解質を
用いるもの、Liイオン導電体を用いたもの、K 2CO3
等のCO3 2-イオン導電体を用いるもの、水酸化アパタ
イトの抵抗値を用いるもの等、さまざま検知方法による
新しいタイプの炭酸ガスセンサの研究開発が行われてい
る。
【0003】また、装置の小型化が可能な炭酸ガスセン
サの一つとして、金属酸化物と炭酸塩等の混合物の焼結
体と一対の電極とを組み合わせた構成を有し、焼結体を
構成する非複合系金属酸化物(含有される金属元素が1
種類の酸化物)と炭酸ガスとの可逆的な炭酸塩形成反応
による電極間のインピーダンスや静電容量等の電気的特
性の変化から炭酸ガス濃度を検知するものがある。
【0004】例えば、特開平4−24548には「ペロ
ブスカイト型金属酸化物と非複合系金属酸化物との混合
物の静電容量の変化を用いた炭酸ガスセンサ」、特開平
6−88800には「非複合系金属酸化物の一種である
希土類酸化物を用いた炭酸ガスセンサ」がそれぞれ開示
されている。また、本願特許出願人も特願平6−182
261に「非複合系金属酸化物の混合物を用いた炭酸ガ
スセンサ。」を出願した。
【0005】これらの炭酸ガスセンサは、いずれもCu
O等の非複合系金属酸化物やBaTiO3等のペロブス
カイト型酸化物又は種々の金属酸化物を原料として、こ
れらを所定の混合比で混合粉砕し、板状等に成形した
後、熱処理して焼結体とした炭酸ガス検知部の表面に、
一対の電極を形成した構成を有している。
【0006】また、炭酸ガスの検知能力を向上させるた
めに金属酸化物と混合する種々の添加物も検討されてお
り、例えば特開平5−142180ではAg等の貴金属
元素や遷移金属元素が提案されている。また、本願特許
出願人もこのような添加物として特願平6−31341
0でBaOを、特願平7−165053で炭酸塩等をそ
れぞれ提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の金属酸化物と炭酸塩の混合物の焼結体を用いた炭酸
ガスセンサは、炭酸ガスに対する検知感度が小さいとと
もに、炭酸ガスを検知する速度が遅いという課題を有し
ていた。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するのもの
であり、炭酸ガスの検知感度が高く、検知速度の早い炭
酸ガスセンサを簡便に作製できるとともに、高品質かつ
安定した品質で低原価で量産できる炭酸ガスセンサの製
造方法の提供及びその製造方法を用いて作製された炭酸
ガスの検知感度が高く、検知速度の早い炭酸ガスセンサ
の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の炭酸ガスセンサの製造方法は、酢酸塩を溶
媒中に混合溶解する混合溶解工程と、混合溶解工程によ
り得られる酢酸塩溶液を乾燥して混合粉末を得る乾燥工
程と、乾燥工程により得られた混合粉末を熱分解する熱
分解工程と、を備えた構成よりなる。
【0010】この構成により、水に溶けやすく分解温度
が低い酢酸塩を混合溶解して分子レベルで混合すること
が可能になり、組成分布が均一な微粒子を容易に得られ
るとともに、熱分解による粒子成長や反応を抑制して、
異相が少なく組成が均一で粒径の小さい酸化物又は炭酸
塩からなる粉末を得ることが可能となる。このような組
成が均一でかつ粒径の小さい酸化物又は炭酸塩からなる
粉末を用いて炭酸ガスセンサの炭酸ガス検知部を作製で
きることによって、炭酸ガスの検知感度が高く、検知速
度の早い炭酸ガスセンサを簡便に作製できるとともに、
高品質かつ安定した品質で低原価で量産できる炭酸ガス
センサの製造方法を提供することができる。
【0011】また、本発明の炭酸ガスセンサは、酢酸塩
を溶媒中に混合溶解した酢酸塩溶液を乾燥して混合粉末
を作製し、この混合粉末を熱分解して得られる酸化物又
は炭酸塩からなる粉末を、(a)粉砕、成形、焼成した
焼結体、又は(b)混合粉末を含有するペーストをスク
リーン印刷して形成した厚膜のいずれかからなる炭酸ガ
ス検知部と、炭酸ガス検知部上に配設された電極と、を
備えた構成よりなる。
【0012】この構成により、炭酸ガス検知部を構成す
る酸化物又は炭酸塩の組成分布が均一であるため炭酸ガ
スの検知感度が高く、かつ粒径が小さいので炭酸ガスを
検知する界面の数や面積が多く、粒子内への炭酸ガスの
拡散が早いことにより炭酸ガスの検知速度が早い炭酸ガ
スセンサを提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、酢酸塩を溶媒中に混合溶解する混合溶解工程と、混
合溶解工程により得られる酢酸塩溶液を乾燥して混合粉
末を得る乾燥工程と、乾燥工程により得られた混合粉末
を熱分解する熱分解工程と、を備えたこととしたもので
あり、炭酸ガスの検知速度が早く検知感度の高い炭酸ガ
ス検知部を作製するための原料粉末を提供することがで
きるという作用を有する。
【0014】酢酸塩としては、酢酸バリウム、酢酸スト
ロンチウム、酢酸カルシウム、酢酸銅、酢酸ニッケル、
酢酸コバルト、酢酸イットリウム、酢酸ネオジウム、酢
酸セリウム、酢酸ランタン、酢酸ジルコニウム、酢酸亜
鉛等が用いられる。
【0015】溶媒としては、水、酢酸水溶液、アルコー
ル等が用いられる。本発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の発明において、熱分解工程により熱分
解された混合粉末の平均粒径が0.05μm〜0.6μ
m、好ましくは0.1μm〜0.5μmであることとし
たものであり、炭酸ガスセンサの検知特性を向上させ、
長期の使用における検知感度の低下を防止できるととも
に、検知感度を劣化させる原料粉末の粒子間の反応を抑
制することが可能となる。
【0016】混合粉末の平均粒径が0.1μmよりも小
さくなるにつれて、小粒径のために製造が困難になると
ともに、粒子間の反応による検知感度が劣化する傾向を
生じ、0.5μmよりも大きくなるにつれて粒子の界面
が減少して検知感度が低下する傾向を生じるため、いず
れも好ましくない。
【0017】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2の内のいずれか1に記載の発明において、酢酸
塩が、酢酸バリウムを含むこととしたものであり、酸化
物又は炭酸塩から炭酸ガスセンサの炭酸ガス検知部を作
製する場合に比べて、特に炭酸ガスの検知感度を向上さ
せることができるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3記載の内のいずれか1に記載の発明において、
酢酸塩が、酢酸セリウム、酢酸銅を含むこととしたもの
であり、種々の酢酸塩を用いて炭酸ガス検知部を作製す
る場合において、特に炭酸ガスの検知感度が高い炭酸ガ
スセンサを作製することができるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至4の内のいずれか1に記載の発明において、熱分
解工程により熱分解された混合粉末を粉砕した後、所定
の形状に成形する成形工程と、前記成形工程で成形され
た成形物を加熱して焼結する焼成工程と、を備えたこと
としたものであり、混合粉末を成形、焼成することによ
り炭酸ガスの検知感度が高く、検知速度の早い炭酸ガス
検知部を簡便に作製することができるとともに、高品質
かつ安定した品質で低原価で炭酸ガスセンサを量産でき
るという作用を有する。
【0020】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1乃至4の内のいずれか1に記載の発明において、熱分
解工程により熱分解された混合粉末を含有するペースト
を作製するペースト作製工程と、ペースト作製工程によ
り得られたペーストを絶縁性基板上にスクリーン印刷し
て厚膜を形成する厚膜形成工程と、を備えたこととした
ものであり、炭酸ガスの検知感度が高く、かつ検知速度
の早い炭酸ガス検知部を簡便かつ自在な形状で形成でき
るとともに、高品質かつ安定した品質で低原価で炭酸ガ
スセンサを量産することが可能で、また炭酸ガス検知部
を焼結体で形成する場合に比べて炭酸ガスの検知感度を
より向上させることができるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
5に記載の炭酸ガスセンサの製造方法により得られる焼
結体又は請求項6に記載の炭酸ガスセンサの製造方法に
より得られる厚膜のいずれかからなる炭酸ガス検知部
と、炭酸ガス検知部上に配設された少なくとも2つ以上
の通電電極と、を備えたこととしたものであり、炭酸ガ
スの検知感度が高く、検知速度が早い炭酸ガスセンサを
提供することができるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
7に記載の発明において、炭酸ガス検知部の片面に通電
電極を配設し、片面と対向する面に少なくとも1つ以上
の対向電極を配設したこととしたものであり、炭酸ガス
の検知感度をより向上させることができるという作用を
有する。
【0023】以下に、本発明の実施の形態の具体例を図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)本発明の第1実施の形態による炭酸ガ
スセンサの製造方法を以下に説明する。
【0024】まず、混合溶解工程として、所定の組成比
で秤量された酢酸塩を溶媒中に混合溶解する。
【0025】次に、乾燥工程として、混合溶解工程によ
り得られる酢酸塩溶液をホットスターラー等を用いて撹
拌しながら加熱乾燥させて溶媒を蒸発させ、混合粉末を
得る。
【0026】次に、熱分解工程として、乾燥工程により
得られた混合粉末を電気炉内等で加熱し、熱分解する。
この熱分解によって、混合粉末中の各成分は酸化物に変
化すると考えられる。さらに、熱分解工程では、必要に
応じて炭酸ガスを含む雰囲気中で熱処理し、酸化物から
炭酸塩に変化させる。
【0027】次に、成形工程として、熱分解工程により
熱分解された混合粉末を粉砕した後、板状や櫛形等の所
定の形状に成形する。
【0028】次に、焼成工程として、成形工程で成形さ
れた成形物を加熱して焼結することにより、炭酸ガスセ
ンサの炭酸ガス検知部が得られる。
【0029】この炭酸ガス検知部上に公知の方法により
少なくとも2つの通電電極を形成することによって炭酸
ガスセンサが得られる。
【0030】以上のように本実施の形態によれば、炭酸
ガスの検知速度が早く検知感度の高い炭酸ガス検知部を
作製するための原料粉末を提供することができる。
【0031】また、この原料粉末を成形、焼成すること
により炭酸ガスの検知感度が高く、かつ検知速度の早い
炭酸ガス検知部を簡便に作製できるとともに、高品質か
つ安定した品質で低原価で炭酸ガスセンサを量産するこ
とができる。
【0032】尚、本実施の形態による炭酸ガスセンサの
製造方法は、アルミナ基板等の絶縁性基板上に炭酸ガス
検知部を配設し、炭酸ガス検知部上に電極を形成する工
程を備えてもよい。
【0033】また、このような絶縁性基板上に炭酸ガス
検知部を所定の温度に加熱するための電気ヒータを配設
する工程や、炭酸ガス検知部及び電気ヒータ上にガラス
等の耐熱性保護層を形成する工程を備えてもよい。炭酸
ガス検知部上に耐熱性保護層を形成する場合には、炭酸
ガスと炭酸ガス検知部との接触が可能なように炭酸ガス
検知部の一部が外部に露呈されているように形成する必
要がある。
【0034】(実施の形態2)本発明の第2実施の形態
による炭酸ガスセンサの製造方法を以下に説明する。
【0035】本実施の形態による炭酸ガスセンサの製造
方法では、混合溶解工程、乾燥工程、熱分解工程は、い
ずれも第1実施の形態と同様のものであるので、説明を
省略する。
【0036】熱分解工程の後、ペースト作製工程とし
て、熱分解工程により熱分解された混合粉末をテルピネ
オール等の溶剤や、ビヒクルや、分散剤とともに混合し
た炭酸ガス検知部用のペーストを作製する。
【0037】次に、厚膜形成工程として、ペースト作製
工程により得られた炭酸ガス検知部用のペーストをアル
ミナ等の絶縁性基板上にスクリーン印刷して厚膜を形成
し、これを炭酸ガス検知部とする。
【0038】この炭酸ガス検知部上に公知の方法により
少なくとも2つの通電電極を形成することによって炭酸
ガスセンサが得られる。
【0039】以上のように本実施の形態によれば、炭酸
ガスの検知速度が早く検知感度の高い炭酸ガス検知部を
作製するための原料粉末を提供することができる。
【0040】また、この原料粉末を用いて、炭酸ガスの
検知感度が高く検知速度の早い炭酸ガス検知部を簡便か
つ自在な形状で形成することができるできるとともに、
高品質かつ安定した品質で低原価で炭酸ガスセンサを量
産することができる。
【0041】また、炭酸ガス検知部を焼結体で形成する
場合に比べて炭酸ガスの検知感度をより向上させること
ができる。
【0042】尚、本実施の形態による炭酸ガスセンサの
製造方法では、炭酸ガス検知部用のペーストを作製する
際に、厚膜の強度を向上するためにシリカゾル等を添加
してもよい。
【0043】また、本実施の形態による炭酸ガスセンサ
の製造方法では、予めアルミナ基板等の絶縁性基板上に
少なくとも2つの電極を形成し、厚膜形成工程において
これらの電極と接触するように炭酸ガス検知部用のペー
ストをスクリーン印刷して厚膜を形成してもよい。
【0044】また、このような絶縁性基板上に炭酸ガス
検知部を所定の温度に加熱するための電気ヒータを配設
する工程や、炭酸ガス検知部及び電気ヒータ上にガラス
等の耐熱性保護層を形成する工程を備えてもよい。炭酸
ガス検知部上に耐熱性保護層を形成する場合には、炭酸
ガスと炭酸ガス検知部との接触が可能なように炭酸ガス
検知部の一部が外部に露呈されているように形成する必
要がある。
【0045】(実施の形態3)図1は本発明の第3実施
の形態における炭酸ガスセンサの断面図である。
【0046】図1において、1は炭酸ガス検知部、2
a,2bは通電電極、3a,3bはリード線である。
【0047】本実施の形態における炭酸ガスセンサは、
炭酸ガス検知部1と、炭酸ガス検知部1上に配設された
通電電極2a,2bと、通電電極2a,2b上に配設さ
れたリード線3a,3bと、を備えている。
【0048】本実施の形態における炭酸ガスセンサが従
来例と異なるのは、炭酸ガス検知部1が、酢酸塩を所定
の組成比で溶媒中に混合溶解した酢酸塩溶液を乾燥して
混合粉末を作製し、この混合粉末を熱分解して得られる
酸化物又は炭酸塩からなる粉末を、粉砕、成形、焼成し
て得られる焼結体で構成されていることである。
【0049】本実施の形態における炭酸ガスセンサは、
第1実施の形態による炭酸ガスセンサの製造方法により
得られる。また、通電電極2a,2bは動作温度で抵抗
が小さくかつ変化しない材料であればよく、Au、P
t、Ag、RuO2等のいずれかを含有するペーストを
スクリーン印刷した後、熱処理する方法等により形成す
ることができる。尚、リード線3a,3bとしては板状
又は線状等のPt、Ni、Au等が用いられる。
【0050】上記構成を有する炭酸ガスセンサを用いて
炭酸ガス濃度を検知する方法は従来例と同様であり、例
えば電気炉内等に本実施の形態における炭酸ガスセンサ
を設置し、炭酸ガス濃度を測定しようとする被検ガスを
通気しながら、リード線3a,3b間のインピーダンス
や静電容量等の電気的特性を測定することにより検知す
ることができる。
【0051】以上のように本実施の形態によれば、炭酸
ガスの検知感度が高く、かつ検知速度が早い炭酸ガスセ
ンサを提供することができる。
【0052】(実施の形態4)図2は本発明の第4実施
の形態における炭酸ガスセンサの断面図、図3は本発明
の第4実施の形態における炭酸ガスセンサの要部分解斜
視図である。
【0053】図2及び図3において、2c,2bはヒー
タ用電極、3c,3dはリード線、4は炭酸ガス検知
部、5は絶縁性基板、6は対向電極、7はヒータ部、8
a,8bは保護層であり、通電電極2a,2b、リード
線3a,3bは第3実施の形態と同様のものであるの
で、同一の符号を付して説明を省略する。
【0054】本実施の形態における炭酸ガスセンサは、
アルミナ等の絶縁性基板5と、絶縁性基板5上に配設さ
れた通電電極2a,2bと、通電電極2a,2b上に配
設されたリード線3a,3bと、通電電極2a,2bに
接触するように絶縁性基板5上に配設された炭酸ガス検
知部4と、炭酸ガス検知部4上に配設された対向電極6
と、絶縁性基板5上の通電電極2a,2bと別の位置に
配設されたヒータ用電極2c,2dと、ヒータ用電極2
c,2dと接触するように絶縁性基板5上に配設された
ヒータ部7と、ヒータ用電極2c,2d上に配設された
リード線3c,3dと、炭酸ガス検知部4及び対向電極
6上並びにヒータ部7上に形成された保護層8a,8b
と、を備えている。
【0055】本実施の形態における炭酸ガスセンサが第
3実施の形態と異なるのは、炭酸ガス検知部4上に配設
された通電電極2a,2bとともに、通電電極2a,2
bが配設された面と対向する面上に配設された対向電極
6を備えていることである。
【0056】また、本実施の形態における炭酸ガス検知
部は、第1実施の形態による炭酸ガスセンサの製造方法
により得られる焼結体、又は第2実施の形態による炭酸
ガスセンサの製造方法と同様に炭酸ガス検知部用のペー
ストを絶縁性基板5上にスクリーン印刷等により形成し
た後、熱処理して得られる厚膜のいずれを用いたもので
もよい。
【0057】ヒータ部7は、PtやRuO2を含有する
ペーストをスクリーン印刷した後、熱処理する方法等に
より形成することができる。また、ヒータ用電極2c,
2d、対向電極6は、通電電極2a,2bと同様にA
u、Pt、Ag、RuO2等のいずれかを含有するペー
ストをスクリーン印刷した後、熱処理する方法等により
形成することができる。尚、リード線3c,3dとして
は、リード線3a,3bと同様に板状又は線状等のP
t、Ni、Au等が用いられ、保護層8a,8bには耐
熱性のガラス等が用いられる。
【0058】さらに、本実施の形態における炭酸ガスセ
ンサの通電電極2a,2bは、略方形状で対向して配設
されたものでもよいが、図3に示したように櫛形で対向
して配設されたものでもよい。但し、通電電極2a,2
bの一部は、炭酸ガス検知部4を介して、対向電極6と
重なりあう構造とする必要がある。
【0059】上記構成を有する炭酸ガスセンサを用いて
炭酸ガス濃度を検知する方法は従来例と同様であり、リ
ード線3a,3b間に所定の電圧を印加してヒータ部7
を発熱させ、炭酸ガス検知部4を所定の温度に加熱した
状態で、炭酸ガス濃度を測定しようとする被検ガスを通
気するか又は被検ガスの雰囲気下に設置し、リード線3
a,3b間のインピーダンスや静電容量等の電気的特性
を測定することにより炭酸ガス濃度を検知することがで
きる。
【0060】以上のように本実施の形態によれば、炭酸
ガスの検知感度が高く、かつ検知速度が早い炭酸ガスセ
ンサを提供することができるとともに、対向電極を形成
しない場合に比べて、炭酸ガスの検知感度をより向上さ
せることができる。
【0061】尚、本実施の形態における炭酸ガスセンサ
では、ヒータ部、ヒータ用電極、保護層が配設されてい
ない構成でもよく、ヒータ部がない場合には第3実施の
形態と同様に電気炉内に炭酸ガスセンサを配置し、所定
の温度に加熱した状態で電気炉内に被検ガスを通気する
方法等により炭酸ガスを検知することができる。
【0062】また、本実施の形態で示したように、炭酸
ガス検知部上に保護層を配設する場合には、炭酸ガスと
炭酸ガス検知部との接触が可能なように炭酸ガス検知部
の一部が外部に露呈されているように配設する必要があ
る。
【0063】また、本実施の形態において示したヒータ
部は、絶縁性基板の通電電極と同一側の面、反対側の面
のいずれの面に配設されていてもよい。
【0064】また、本実施の形態における炭酸ガスセン
サの絶縁性基板は、少なくとも表面が絶縁性で、強度が
大きく、製造時の熱処理温度や動作温度に耐えるもので
あればよく、例えば導電性基板の表面に絶縁性膜を形成
したもの等を用いてもよい。
【0065】
【実施例】次に、本発明を実施例等を用いてより詳細に
説明する。
【0066】(実施例1)市販の酢酸バリウム(Ba
(CH3COO)2)、酢酸セリウム(Ce(CH3CO
O)3・H2O)、酢酸銅(Cu(CH3COO)2・H2
O)をモル比20:45:35で全量が5gとなるよう
に各々秤量した後、全ての酢酸塩を純水50mlに溶解
した。
【0067】次に、この酢酸塩溶液をホットスターラー
を用いて撹拌しながら加熱して乾燥した後、得られた混
合粉末を熱処理用の容器に移し、電気炉で300℃で2
時間加熱して熱分解した。
【0068】次に、熱分解した混合粉末を乳鉢内で粉砕
してから、粉砕物をプレス機を用いて直径10mm、厚
み0.4mmのディスクに成形し、得られた成形物を電
気炉で800℃で0.5時間焼成して焼結体を得た。
【0069】得られた焼結体を炭酸ガス検知部として、
この炭酸ガス検知部の両面に電極として市販の白金ペー
ストを円形に塗布してから、塗布部分にリード線として
白金線をはりつけて、800℃で10分間熱処理した。
【0070】以上のようにして第1実施例の炭酸ガスセ
ンサを作製した。 (実施例2)第1実施例と同様にして直径10mm、厚
み0.4mmのディスクを成形した後、得られた成形物
を電気炉で900℃で0.5時間焼成して焼結体を得
た。この焼結体に第1実施例と同様に電極とリード線を
形成した。
【0071】以上のようにして作製した炭酸ガスセンサ
を第2実施例とした。 (比較例1)市販の炭酸バリウム、酸化セリウム、酸化
銅をモル比20:45:35で全量が1gとなるように
各々秤量した後、乳鉢内で混合粉砕してから、粉砕物を
プレス機を用いて直径10mm、厚み0.4mmのディ
スクに成形し、得られた成形物を電気炉で800℃で
0.5時間焼成して焼結体を得た。
【0072】得られた焼結体を炭酸ガス検知部として、
この炭酸ガス検知部の両面に電極として市販の白金ペー
ストを円形に塗布してから、塗布部分にリード線として
白金線をはりつけて、800℃で10分間熱処理した。
【0073】以上のようにして作製した炭酸ガスセンサ
を第1比較例とした。 (比較例2)第1比較例と同様にして直径10mm、厚
み0.4mmのディスクを成形した後、得られた成形物
を電気炉で900℃で0.5時間焼成して焼結体を得
た。この焼結体に第1比較例と同様に電極とリード線を
形成した。
【0074】以上のようにして作製した炭酸ガスセンサ
を第2比較例とした。 (評価例1)第1実施例、第2実施例、第1比較例、第
2比較例における炭酸ガスセンサの性能を比較するため
に、以下のような炭酸ガス濃度に対する感度試験を行っ
た。
【0075】各炭酸ガスセンサを550℃に調節された
電気炉内に配置し、電気炉内に乾燥空気を通気した状態
と、2%の炭酸ガスを含む乾燥空気を通気した状態で、
各々インピーダンスアナライザ(YHP社製、4192
A)を用いて2端子法で周波数10kHzにおけるリー
ド線間の容量成分を測定した。尚、容量成分の測定は、
乾燥空気又は炭酸ガスを含む乾燥空気を電気炉内に通気
してからほぼ一定値となるまで行い、一定値となったと
ころで容量成分を決定した。
【0076】電気炉内に乾燥空気を通気した状態での容
量成分C1と、2%の炭酸ガスを含む乾燥空気を通気し
た状態での容量成分C2から、下記関係式(数1)
【0077】
【数1】
【0078】より、炭酸ガスの検知感度を決定した。
(数1)に示した関係式より、検知感度の値が大きいほ
ど炭酸ガスの検知感度がよいと言える。また、乾燥空気
又は炭酸ガスを含む乾燥空気を電気炉内に通気してか
ら、容量成分の値が最終的な一定値となった容量成分の
90%となるまでに要した時間を90%検知時間とし
て、各炭酸ガスセンサ毎に決定した。
【0079】以上のようにして決定した検知感度及び9
0%検知時間をまとめて(表1)に示した。
【0080】
【表1】
【0081】第1実施例及び第2実施例で使用した酢酸
セリウムと酢酸銅は熱処理によりそれぞれの酸化物に、
また酢酸バリウムは熱処理により酸化バリウムとなって
いると考えられるが、第1実施例と第1比較例、また第
2実施例と第2比較例の結果を比べると、出発原料とし
て酸化物及び炭酸塩を用いるよりも、第1実施例及び第
2実施例のように酢酸塩水溶液から得られる混合粉末を
熱処理したものを使用した方が、検知感度が高く、また
90%検知時間も短くなることが明らかとなった。ま
た、炭酸ガス検知部となる焼結体を得るための焼成温度
は、第1実施例と第2実施例の比較から900℃より8
00℃の方が、検知感度が向上するとともに検知速度も
早くなることが判明した。
【0082】また、(表1)には示していないが、第1
実施例の炭酸ガス検知部を破壊するために必要な荷重
は、第1比較例の3倍程度であることも明らかとなり、
第1実施例及び第2実施例における炭酸ガスセンサにつ
いては機械的強度も向上していることが判明した。
【0083】(評価例2)本発明の炭酸ガスセンサの製
造方法において、硝酸塩溶液を乾燥して得られる粉末の
平均粒径を以下のようにして決定した。
【0084】市販の酢酸バリウム(Ba(CH3CO
O)2)、酢酸セリウム(Ce(CH3COO)3・H
2O)、酢酸銅(Cu(CH3COO)2・H2O)をそれ
ぞれ単独で純水に溶解し、ホットスターラーを用いて撹
拌しながら加熱して乾燥した後、得られた混合粉末を熱
処理用の容器に移し、電気炉で300℃で2時間加熱し
て熱分解した。また、酢酸バリウム水溶液から得られた
粉末だけは、さらに5%炭酸ガスと乾燥空気からなる混
合気流中で炭酸化処理した。
【0085】このようにして得られた炭酸バリウム、酸
化セリウム、及び酸化銅の各々について、レーザー回折
/散乱式粒度分布測定器(堀場製作所社製)を用いて平
均粒径を決定した。
【0086】また、第1比較例及び第2比較例で用いた
炭酸バリウム、酸化セリウム、及び酸化銅についても同
様な方法により平均粒径を決定した。
【0087】これらの平均粒径をまとめて(表2)に示
した。
【0088】
【表2】
【0089】(表2)から明らかなように、市販の炭酸
バリウム、酸化セリウム、及び酸化銅に比べて、本発明
の炭酸ガスセンサの製造方法により、酢酸塩から得られ
る炭酸バリウム、酸化セリウム、及び酸化銅の方がいず
れも平均粒径が小さいことが明らかとなった。炭酸ガス
検知部を焼成により作製する場合、原料となる酸化物や
炭酸塩の粒径は小さい方が検知感度が高く、検知速度も
早くなる。このような原料となる粒子の平均粒径が小さ
いことも、本発明における炭酸ガスセンサの特性が優れ
ている要因の一つではないかと考えられる。
【0090】(評価例3)第1実施例と第1比較例の炭
酸ガスセンサを各々、550℃に調整された電気炉内に
1000時間放置した後、(評価例1)と同様にして炭
酸ガスの検知感度を決定した。
【0091】その結果、第1比較例の炭酸ガスセンサで
は1000時間放置するまえに比べて検知感度が12%
低下するのに対して、第1実施例の炭酸ガスセンサでは
検知感度の低下は4%と極めて小さく、本発明の炭酸ガ
スセンサは耐久性、寿命特性についても従来例に比べて
向上されることが判明した。
【0092】このような耐久性、寿命特性の向上には、
(評価例1)に記載したように炭酸ガス検知部の機械的
強度が向上していることや、(評価例2)に記載したよ
うに炭酸ガス検知部を構成する原料の平均粒径が小さ
く、かつ電極との密着性がよいこと等によるものと考え
られる。
【0093】(実験例1)材料1として酢酸バリウム、
酢酸ストロンチウム、酢酸カルシウムの内のいずれか1
の酢酸塩を、材料2として酢酸銅、酢酸ニッケル、酢酸
コバルト、酢酸イットリウム、酢酸亜鉛の内のいずれか
1つの酢酸塩を、材料3として酢酸セリウム、酢酸ラン
タン、酢酸ジルコニウム、酢酸ネオジウムの内のいずれ
か1つの酢酸塩を選択し、材料1と材料2と材料3をモ
ル比20:35:45で純水に溶解した酢酸塩溶液を用
いて、第1実施例と同様な方法により7種類の炭酸ガス
センサを作製した。
【0094】また、材料1として炭酸バリウム,炭酸ス
トロンチウム、炭酸カルシウムの内のいずれか1の炭酸
塩を、材料2として酸化銅、酸化ニッケル、酸化コバル
ト、酸化イットリウム、酸化亜鉛の内のいずれか1つの
酸化物を、材料3として酸化セリウム、酸化ランタン、
酸化ジルコニウム、酸化ネオジウムの内のいずれか1つ
の酸化物を選択し、材料1と材料2と材料3をモル比2
0:35:45で混合した混合粉末を用いて、第1比較
例と同様な方法により7種類の炭酸ガスセンサを作製し
た。
【0095】得られた14種類の炭酸ガスセンサについ
て、(評価例1)と同様な方法により炭酸ガスの検知感
度を決定した。
【0096】(表3)に、炭酸ガスセンサの材料1、材
料2、材料3として選択した炭酸ガス検知部を構成する
各成分と、酢酸塩から本発明の第1実施例と同様な方法
により作製した炭酸ガスセンサにおける検知感度を感度
Aとして、市販の炭酸塩及び酸化物から第1比較例と同
様な方法により作製した炭酸ガスセンサにおける検知感
度を感度Bとして示した。
【0097】
【表3】
【0098】(表3)に示した感度Aと感度Bの比較か
ら、炭酸ガスセンサの炭酸ガス検知部を構成する成分が
同一であっても、本発明の炭酸ガスセンサの製造方法に
より作製した炭酸ガスセンサの方が、市販の炭酸塩及び
酸化物を用いて作製した炭酸ガスセンサに比べて、いず
れの構成成分の場合にも検知感度が高いことが明らかと
なった。
【0099】また、酢酸塩から本発明の第1実施例と同
様な方法により作製した炭酸ガスセンサの中でも、検知
感度の向上は炭酸バリウムを構成成分の一つとする炭酸
ガスセンサの場合が特に効果的であり、特に炭酸バリウ
ム、酸化銅、酸化セリウムを構成成分とする炭酸ガスセ
ンサ(酢酸バリウム、酢酸銅、酢酸セリウムを出発原料
として作製した炭酸ガスセンサ)が、最も同一条件の感
度試験において最も高い検知感度を有することが判明し
た。
【0100】(実施例3)以下のようにして、第2実施
の形態における図2及び図4に示した炭酸ガスセンサと
同様な構成を有する炭酸ガスセンサを作製した。
【0101】まず、第1実施例と同様にして、市販の酢
酸バリウム(Ba(CH3COO)2)、酢酸セリウム
(Ce(CH3COO)3・H2O)、酢酸銅(Cu(C
3COO)2・H2O)をモル比20:45:35で純
水に溶解した酢酸塩溶液を乾燥、熱処理して得られた混
合粉末6.5gと、テルピネオール1.4gと、テルピ
ネオールとエチルセルロースを9:1に混合して作成し
たビヒクル1.4gと、分散剤0.7gと、を混合して
炭酸ガス検知部用のペーストを作成した。
【0102】次に、2mm×3mm×0.3mmのアル
ミナ基板5上に、金ペーストを2カ所スクリーン印刷し
てから800℃で10分間熱処理し、電圧印加用のヒー
タ用電極2c,2dを作成した。次に、ヒータ用電極2
c,2dの両方に接触するように、RuO2ペーストを
スクリーン印刷してから800℃で10分間熱処理して
ヒータ部7を作成した後、ヒータ用電極2c,2dにリ
ード線3c,3dとして金線を配設した。
【0103】次に、アルミナ基板5上にPtペーストを
2カ所スクリーン印刷してから800℃で10分間熱処
理して2つの通電電極2a,2bを作成した。この通電
電極2a,2bの両方に接触するように炭酸ガス検知部
用のペーストをスクリーン印刷し、乾燥してから800
℃で30分間熱処理して炭酸ガス検知部4を作成した。
この後、炭酸ガス検知部4上にPtペーストをスクリー
ン印刷してから800℃で10分間熱処理して対向電極
6を作成した後、通電電極2a,2bの両方にリード線
3a,3bとして、金線を配設し、第3実施例の炭酸ガ
スセンサを得た。
【0104】(比較例3)市販の炭酸バリウム、酸化セ
リウム、酸化銅をモル比20:45:35で混合粉砕し
て得られた混合粉末を用いて炭酸ガス検知部4を作製し
たことを除いて、第3実施例と同様に炭酸ガスセンサを
作製し、これを第3比較例とした。
【0105】(評価例4)第3実施例及び第3比較例の
炭酸ガスセンサのヒータ部に電圧を印加して、炭酸ガス
検知部の温度を550℃に調整し、(評価例1)と同様
な方法により各々の炭酸ガスセンサの検知感度を決定し
た。
【0106】その結果を(表4)に示した。
【0107】
【表4】
【0108】(表4)から明らかなように、炭酸ガス検
知部を構成成分を含むペーストからスクリーン印刷によ
り作製する場合においても、第3実施例のように、酢酸
塩溶液を乾燥、熱処理して得られた混合粉末を用いるほ
うが、炭酸塩及び酸化物を用いる場合に比べて検知感度
が高いことが判明した。また、第1実施例と比較して第
3実施例の方が、同一条件での検知感度が高く、第3実
施例のように炭酸ガス検知部用のペーストを用いて炭酸
ガス検知部を形成した炭酸ガスセンサの方が検知感度が
優れていることも明らかとなった。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明の炭酸ガスセンサの
製造方法によれば、炭酸ガスの検知速度が早く、検知感
度の高い炭酸ガス検知部を作製するための原料粉末を提
供することができるとともに、この原料粉末を成形、焼
成することにより炭酸ガスの検知感度が高く、かつ検知
速度の早い炭酸ガス検知部を簡便かつ自在な形状で作製
することができることから、炭酸ガスの検出能力が高く
かつ小型化が可能な炭酸ガスセンサを量産性よく製造す
ることができるという優れた効果が得られる。
【0110】また、本発明の炭酸ガスセンサによれば、
炭酸ガスの検知感度が高く、かつ検知速度が早い炭酸ガ
スセンサを提供することができるとともに、炭酸ガスセ
ンサの耐久性を向上させることができるという優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第3実施の形態における炭酸ガスセン
サの断面図
【図2】本発明の第4実施の形態における炭酸ガスセン
サの断面図
【図3】本発明の第4実施の形態における炭酸ガスセン
サの要部分解斜視図
【符号の説明】
1 炭酸ガス検知部 2a,2b 通電電極 2c,2d ヒータ用電極 3a,3b,3c,3d リード線 4 炭酸ガス検知部 5 絶縁性基板 6 対向電極 7 ヒータ部 8a,8b 保護層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酢酸塩を溶媒中に混合溶解する混合溶解工
    程と、前記混合溶解工程により得られる酢酸塩溶液を乾
    燥して混合粉末を得る乾燥工程と、前記乾燥工程により
    得られた前記混合粉末を熱分解する熱分解工程と、を備
    えたことを特徴とする炭酸ガスセンサの製造方法。
  2. 【請求項2】前記熱分解工程により熱分解された前記混
    合粉末の平均粒径が0.05μm〜0.6μm、好まし
    くは0.1μm〜0.5μmであることを特徴とする請
    求項1に記載の炭酸ガスセンサの製造方法。
  3. 【請求項3】前記酢酸塩が、酢酸バリウムを含むことを
    特徴とする請求項1又は2の内のいずれか1に記載の炭
    酸ガスセンサの製造方法。
  4. 【請求項4】前記酢酸塩が、酢酸セリウム、酢酸銅を含
    むことを特徴とする請求項1乃至3記載の内のいずれか
    1に記載の炭酸ガスセンサの製造方法。
  5. 【請求項5】前記熱分解工程により熱分解された前記混
    合粉末を粉砕した後、所定の形状に成形する成形工程
    と、前記成形工程で成形された成形物を加熱して焼結す
    る焼成工程と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    4の内のいずれか1に記載の炭酸ガスセンサの製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記熱分解工程により熱分解された前記混
    合粉末を含有するペーストを作製するペースト作製工程
    と、前記ペースト作製工程により得られた前記ペースト
    を絶縁性基板上にスクリーン印刷して厚膜を形成する厚
    膜形成工程と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    4の内のいずれか1に記載の炭酸ガスセンサの製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の炭酸ガスセンサの製造方
    法により得られる前記焼結体又は請求項6に記載の炭酸
    ガスセンサの製造方法により得られる前記厚膜のいずれ
    かからなる炭酸ガス検知部と、前記炭酸ガス検知部上に
    配設された少なくとも2つ以上の通電電極と、を備えた
    炭酸ガスセンサ。
  8. 【請求項8】前記炭酸ガス検知部の片面に前記通電電極
    を配設し、前記片面と対向する面に少なくとも1つ以上
    の対向電極を配設したことを特徴とする請求項7に記載
    の炭酸ガスセンサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020204490A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 富士電機株式会社 二酸化炭素ガスセンサ
JP2021124405A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 アズビル株式会社 Co2センサシステム
JPWO2022202290A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29

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