JPH1073746A - 光送受信モジュール - Google Patents

光送受信モジュール

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JPH1073746A
JPH1073746A JP23108796A JP23108796A JPH1073746A JP H1073746 A JPH1073746 A JP H1073746A JP 23108796 A JP23108796 A JP 23108796A JP 23108796 A JP23108796 A JP 23108796A JP H1073746 A JPH1073746 A JP H1073746A
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JP
Japan
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light
optical
light receiving
optical fiber
light emitting
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Withdrawn
Application number
JP23108796A
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English (en)
Inventor
Takenao Ishihara
武尚 石原
Masaki Kondo
正樹 近藤
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPH1073746A publication Critical patent/JPH1073746A/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4246Bidirectionally operating package structures

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子と受光素子の間隔を大きく取れて、
受信信号光の集光点に受光素子を配置することができ、
しかも高速通信化を可能にする。 【解決手段】 発光素子1と受光素子3とを内部に気密
封止したカンパッケージ10を備え、カンパッケージ1
0の窓部には光分岐素子8が取付けられている。この光
分岐素子8は、平板部8aと三角プリズム部8bとから
なり、三角プリズム部8bの厚肉側を平板部8a側に配
した構造である。発光素子1からの信号光は光分岐素子
9の平板部8aを透過して光ファイバ17に光結合す
る。一方、光ファイバ17からの信号光は光分岐素子9
の三角プリズム部8bを経て受光素子1へ入射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1本の光ファイバ
を共有して送受信を行う光通信システムに用いられる光
送受信モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信用デバイスは、これまで幹線系シ
ステムの大容量化および長距離化とともに発展してき
た。現在、光加入者システムの普及に向けて、各種伝送
方式やそれに対応した光デバイスの研究開発が進められ
ており、加入者系の光通信化を促進するためには、光デ
バイスを経済的なものにすることが大きな課題となって
いる。
【0003】そこで、経済的なシステムの構築を可能に
するPDS(Passive Double Sta
r)システムが提案されている(HP Design
Symposium ’95p13−1〜13−22参
照)。このPDSシステムは、図33に示すように、局
側装置(OSU:Optical Subscribe
r Unit)100と、複数の加入者装置(ONU:
Optical Network Unit)102と
の間を、光スターカプラ(SC:Star Coupl
er)101を用いて1対多数の通信を行う形態を採
り、光信号の合分岐にパッシブデバイスである光スター
カプラ(SC)101を用いて高信頼化を図っている。
さらに、1本の光ファイバ103を送受兼用(双方向)
として、双方向の通信を行うTCM(Time Com
pression Multiple)を採用してい
る。
【0004】前記局側装置(OSU)100において
は、各加入者装置(ONU)102への信号をTDM
(Time Division Multiple)と
し、さらにTCMバースト光信号に変換する。変換され
た光信号は、下り信号として局側装置100から送出さ
れ、光スターカプラ101によって各加入者装置102
に分岐される。逆に、各加入者装置102から局側装置
100へ送出する信号は互いに別時間に割り付けられた
TCM−TDMA(Time DivisionMul
tiple Access)光信号に変換され、上り信
号として光スターカプラ101および光ファイバ103
を介して加入者装置102に送信される。そして、局側
装置100と加入者装置102とにおける電気信号から
光信号への変換および光信号から電気信号への変換部分
は、どちらも共通の光送受信モジュール110を採用し
ている。
【0005】この光送受信モジュール110の従来例と
して、次の従来例1と従来例2の2つのものが知られて
いる。
【0006】従来例1としては、光分岐素子にホログラ
フィック回折格子を用い、小型化・低価格化を図る光送
受信モジュールが提案されている(特開平7−1041
54)。この従来例1の光送受信モジュール120は、
図34に示す構成となっている。
【0007】すなわち、ステム121にサブマウント1
22を介して取付けられた発光素子123から出射した
送信信号光は、パッケージ124に取り付けられたカバ
ーガラス125を透過し、ホログラフィック回折格子1
26にて、0次光と+1次光に2分された後、レンズ1
27により集光されて0次光のみが光ファイバ128へ
入射する。一方、光ファイバ128を出射した受信信号
光は、レンズ127により集光された後、前記ホログラ
フィック回折格子126に入射し、0次光と+1次光に
2分されてカバーガラス125を透過し、+1次光のみ
が前記サブマウント122に取付けられた受光素子12
9へ入射するように構成されている。なお、図34中の
130はレンズ127等を支持するためのホルダーであ
り、131はモニター用受光素子である。
【0008】従来例2としては、光分岐素子にフーコー
プリズムを用い、小型化・低価格化を図る光送受信モジ
ュールが提案されている(特開平7−248249)。
この従来例2の光送受信モジュールは、図35(a)に
示すように、発光素子141(141a、141b)を
出射した送信信号光は、図示しないパッケージに取り付
けられたカバーガラス149を透過し、フーコープリズ
ム143にて、2分された後、レンズ144により集光
され、片方のみがロッドレンズ145を介して光ファイ
バ146へ入射する。一方、光ファイバ146を出射し
た受信信号光は、レンズ144により集光された後、前
記フーコープリズム143に入射し、ここで2分されて
カバーガラス149を透過し、片方のみが受光素子14
2へ入射するように構成されている。なお、図35
(a)中において、145aは光ファイバ146の端
面、147はコアであり、148は筒状ホルダーであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例1と2の光送受信モジュールでは、各々以下に
述べるような問題が発生する。
【0010】従来例1の光送受信モジュールでは、ホロ
グラフィック回折格子126に入射する光の波長が変化
すると、受光素子129へ入射する光の集光位置が変化
し、また入射光の受光素子129上でのサイズが大きく
なるため、以下の〜の問題が発生する。
【0011】光源である発光素子123の温度による
波長の変化やばらつきにより、受光素子129の受光感
度が減少する。
【0012】受光素子129から光が外れないように
受光素子129を大きくすると、受光素子129の静電
容量が素子面積に比例するため、受光素子129の動作
速度が遅くなり、高速通信ができなくなる。また、受光
素子129の大型化はウエハからの取り数減少につなが
り低価格化を阻害する。
【0013】光源である発光素子123に波長変動の
少ないDFBレーザー素子を用いる場合は、DFBレー
ザー素子は高価なため、光送受信モジュールの低価格化
を阻害する。
【0014】一方、従来例2の光送受信モジュールで
は、以下の〜の問題が発生する。
【0015】図35(b)に示すようにフーコープリ
ズム143の頂角θが2〜3°と小さく、また図35
(a)に示すように発光素子141と受光素子142と
が近接するため、受光素子142を受信信号光の集光点
から離して実装せざるを得ない。従って、受光素子14
2は広がった受信信号光を検出するために大きくなり、
受光素子142の静電容量が大きくなって高速通信がで
きない。また、受光素子142の大型化は、ウエハから
の取り数減少につながり低価格化を阻害する。なお、図
35(c)は、フーコープリズム143を示す斜視図で
ある。
【0016】発光素子141からの送信信号光がフー
コープリズム143を通過すると波面収差が発生するた
め、非球面のレンズ144にて収差を補正しているが、
前記フーコープリズム143の頂角θを大きくしても、
レンズ144では収差を補正しきれないため、光ファイ
バ146への結合効率が低下する。
【0017】カバーガラス149を必要として部品点
数が多くなり、低価格化が阻害される。
【0018】発光素子141として半導体レーザー素
子を用いる場合は、その出射光束のエネルギー密度の高
い中央部がフーコープリズム143により2分されるた
め、光利用効率が低下する。
【0019】発光素子141がレンズ144の光軸上
に無く、また、フーコープリズム143から一定距離L
だけ離して配置されているため(図35(a)参照)、
温度が変化すると熱膨張のために前記距離が変化する。
従って、送信信号光は光ファイバ146の端面145a
の中心、即ちコア147の中心から離れるため、光ファ
イバ146への結合効率が大きく低下する。
【0020】受光素子142の受光領域について何等
の記述も無く、最適化が図られていない。従って、受光
素子142のサイズを大きくする必要があり、受光素子
142の静電容量が大きくなって高速通信ができない。
また、受光素子142の大型化はウエハからの取り数減
少につながり低価格化を阻害する。
【0021】PDSシステムの局側装置(OSU)に
は複数の加入者装置(ONU)からの送信信号光が入射
するが、各加入者装置までの距離が異なるため、その入
射光量は距離に応じて大きさがまちまちである。また、
大きな信号の入った後に小さな信号が入るとき、受光素
子に斜めに光が入射するために拡散電流が発生してお
り、小さな信号を読み取れなくなる。
【0022】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、発光素子と受光素子の間
隔を大きく取れて、受信信号光の集光点に受光素子を配
置することができ、しかも高速通信化が可能な光送受信
モジュールを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の光送受信モジュ
ールは、信号光を発光する発光素子及び信号光を受光す
る受光素子を有し、1本の光ファイバにより双方向通信
を行う光送受信モジュールに於いて、偏向作用を持つ三
角プリズム部と偏向作用を持たない平板部とを合わせて
成る光分岐素子を備え、該発光素子からの信号光を該光
分岐素子の平板部を透過させて該光ファイバに光結合さ
せ、該光ファイバからの信号光を該光分岐素子の三角プ
リズム部を経て該受光素子へ入射させる構成となってお
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0024】本発明の光送受信モジュールにおいて、前
記発光素子と前記受光素子とが1つのパッケージに内蔵
されると共に該パッケージに設けられた前記信号光を通
すための窓部が前記光分岐素子にて封止され、該パッケ
ージの内部が気密封止されている構成とすることができ
る。
【0025】本発明の光送受信モジュールにおいて、前
記受光素子が、前記光分岐素子と前記光ファイバの光軸
との交点である分岐点から該発光素子までの光学距離
と、該分岐点から該受光素子までの光学距離とを等しく
して設けられている構成とすることができる。
【0026】本発明の光送受信モジュールにおいて、前
記発光素子が、前記光ファイバへの光結合効率を最大に
するように、前記光分岐素子と前記光ファイバとの間に
設けられたレンズの光軸に対して傾斜させて配置されて
いる構成とすることができる。
【0027】本発明の光送受信モジュールにおいて、前
記発光素子および前記光ファイバが、前記光分岐素子と
該光ファイバとの間に設けられたレンズの光軸上に、該
発光素子の発光点および該光ファイバの端面中心が位置
するように配置されている構成とすることができる。
【0028】本発明の光送受信モジュールにおいて、前
記受光素子が、その受光領域を三角形にした構成となる
ようにすることができる。
【0029】本発明の光送受信モジュールにおいて、前
記受光素子が、バースト伝送方式による双方向通信を行
うに際し、拡散電流を吸収する構造を持つよう構成され
ているようにすることができる。
【0030】以下、本発明の作用について説明する。
【0031】本発明にあっては、光分岐素子における三
角プリズム部の頂角を大きくしても、発光素子の光ファ
イバへの光結合効率は変化しないので、発光素子と受光
素子との間隔を大きく取れ、受信信号光の集光点に受光
素子を配置することができる。また、実装が容易にな
る。発光素子からの送信信号光は光分岐素子の平板部を
透過するため波面収差の劣化は少ない。従って、光送受
信モジュールの組立が容易になる。
【0032】また、受光素子上の受信信号光の光束が小
さくなり、その分受光素子を小さくでき、高速通信化が
可能となる。また、ウエハからの取り数が増し低価格化
が可能となる。
【0033】また、発光素子と受光素子とを内蔵するパ
ッケージの封止に、カバーガラスを使用しなくて済むの
で、その分、低価格化が可能となる。
【0034】また、発光素子がレンズの光軸に対して傾
斜して設けてあるので、発光素子として半導体レーザー
素子を用いても、その出射光束のエネルギー密度の低い
周辺部が光分岐素子により2分されるため、光利用効率
が増加する。従って、発光素子の消費電力を同じとする
と、伝送距離が延びる。また、伝送距離を同じとする
と、発光素子の消費電力を削減できる。
【0035】また、温度が変化しても、発光素子と光フ
ァイバとはレンズの光軸上にあるため、光ファイバへの
結合効率は大きく低下しない。
【0036】また、受光素子の受光領域が、受光素子上
の受信信号光束と同じ三角形であるので、円形の受光領
域を持つ受光素子に比べて、多くの光を検出することが
できる。
【0037】また、受光素子が拡散電流防止構造を備え
るので、空乏層外で発生した光生成キャリアを拡散電流
防止構造により吸収することができ、拡散電流を除去で
きる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を具体的
に説明する。
【0039】図1は本実施形態に係る光送受信モジュー
ルの構造を示す正面断面図である。この光送受信モジュ
ールは、発光素子1と受光素子3とを内部に気密封止し
たカンパッケージ10を備え、カンパッケージ10の窓
部には光分岐素子8が取付けられている。この光分岐素
子8は、平板部8aと三角プリズム部8bとからなり、
三角プリズム部8bの厚肉側を平板部8a側に配した構
造である。三角プリズム部8bは、その断面が三角形で
ある必要は必ずしもなく、一つの角部が欠落した台形と
なっていてもよい。光分岐素子8の材料としては、ガラ
スの他にアクリル等の透光性樹脂が使用できるが、温度
変化に対する信頼性の点でガラスを用いるのが望まし
い。ここでは、ガラスの「BK7」を使用した。
【0040】このカンパッケージ10は筒状をしたカン
ホルダー15の一端側の内部に支持されており、カンホ
ルダー15の他端側の内部にはレンズ11が固定されて
おり、このレンズ11はカンホルダー15の他端側で固
定されているレンズ鏡筒12と、このレンズ鏡筒12の
内部に設けられた非球面レンズ13とからなる。カンホ
ルダー15にはレセプタクルホルダー16が固定され、
更に、このレセプタクルホルダー16にはレセプタクル
14が固定されている。レセプタクル14のスリーブ1
9には、図示しないプラグ(光ファイバ)が装着され
る。図1中の2はモニター用受光素子であり、6はリー
ドである。
【0041】このように構成された光送受信モジュール
の組立手順を以下に述べる。
【0042】まず、カンパッケージ10をカンホルダー
15にビス止めや溶接、または接着剤により固定する。
【0043】次に、レンズ11をカンホルダー15内に
配置した後、所望の位置で固定する。この固定につき、
より詳細に説明すると、発光素子1を点灯させてレンズ
11により集光する集光ビームの形状を図示しないカメ
ラなどにより検出しながら、レンズ11を光軸方向(図
1のZ方向)に摺動調整し、集光ビームサイズが最も小
さくなる位置で溶接または接着にて固定する。
【0044】次に、前記カンパッケージ10とレンズ1
1とを固定したカンホルダー15を、レセプタクル14
をビス止めや溶接または接着にて固定したレセプタクル
ホルダー16に固定する。この固定は、レセプタクルホ
ルダー16にカンホルダー15を接触させ、レセプタク
ル14に挿入した図示しないプラグ(光ファイバ)に入
射する光出力をモニターしながら、前記カンホルダー1
5を前記光軸方向と垂直な方向(図1のXY方向)に摺
動調整し、光出力が最大になる位置で、それらを溶接ま
たは接着にて固定する。以上のようにして、本実施形態
の光送受信モジュールが製造される。
【0045】次に、本実施形態の光送受信モジュールに
おける送信の場合の動作を、図2および図3に基づいて
説明する。図2は、レセプタクル14に光ファイバ17
を、フェルール18を介して挿入した状態を示す正面断
面図である。一方、図3は、この光送受信モジュールの
カンパッケージ10部分における送信状態を拡大して示
す正面断面図である。図3中の9は低融点ガラスであ
り、20はボンディングワイヤーである。
【0046】発光素子1を出射した送信信号光23は、
発散しつつ光分岐素子8に入射する。光分岐素子8に入
射した送信信号光23の内、平板部8aを透過した光2
4はレンズ11の集光作用にて収束しつつ、レセプタク
ル14内部の光ファイバ17のコアに入射し、光ファイ
バ17内を伝搬する。一方、光分岐素子8の三角プリズ
ム部8bを透過した光25は、偏向されてレンズ11に
入射するため、1点には集光せず光ファイバ17へ入射
しない。
【0047】このように動作する本実施形態の光送受信
モジュールにおいて、光分岐素子8の平板部8aと三角
プリズム部8bとの稜線をレンズ11の光軸に合わせる
と、光の分岐比は1:1となる。光ファイバ17に入射
した信号光は4%程が反射され、上述した光路を逆に進
んで発光素子1へ戻ってくる。通信方式、例えばアナロ
グ伝送方式によっては、上述した戻り光は送信光へのノ
イズの原因となるが、図4に示すARコートをファイバ
端面に施した光ファイバや、図5に示す斜め研磨を端面
に施した光ファイバを用いれば、その問題は容易に解決
でき、PDSシステムに関しては、上述した戻り光は問
題を起こさなかった。
【0048】次に、本実施形態の光送受信モジュールに
おける受信の場合の動作を、図6に基づいて説明する。
図6は、レセプタクル14に光ファイバ17を挿入した
状態を示すと共に、この光送受信モジュールのカンパッ
ケージ10部分における受信状態を拡大して示す正面断
面図である。
【0049】光ファイバ17を出射した受信信号光26
は、発散しつつレンズ11に入射し、レンズ11の集光
作用にて収束光となり、光分岐素子8に入射する。図7
に示すように、光分岐素子8の三角プリズム部8bを透
過した光27は偏向されて受光素子3へ入射し、受信信
号電流に変換される。
【0050】前記三角プリズム部8bを透過して偏向さ
れた光27は、近軸光学によれば、分岐点、つまり光分
岐素子8と光ファイバ17の光軸との交点から発光素子
1までの光学距離を、前記分岐点から、その偏向方向に
進んだ位置に集光する。従って、その位置に受光素子3
を配置すれば受光素子3上の集光光束径が最も小さくな
るため、受光素子3の受光領域を小さくできる。実際の
光学系は収差を持ち、近軸光学に従わないので、先の位
置から僅かに前後するが、その正確な位置については、
光線追跡シミュレーションを行えば容易に求められる。
【0051】次に、本実施形態に係る光送受信モジュー
ルの構成部品について以下に詳細を説明する。
【0052】レセプタクル14の構造は、JIS C5
973「FCO4型単心光ファイバコネクタ」のアダプ
タに詳細が記述されている。機能としては、プラグ内の
フェルール18の内部に設けられる光ファイバ17の端
面を特定の位置に保持するものである。プラグとして
は、JIS C5973「FCO4型単心光ファイバコ
ネクタ」のプラグに詳細が記述されている。
【0053】光送受信モジュールとしてレセプタクルを
持つ構成はレセプタクル型と呼ばれ、前述の従来例1の
ように光ファイバが光送受信モジュールから直接出てい
る構成はピグテール型と呼ばれている。本実施形態では
レセプタクル型を示しているが、本発明はピグテール型
でも適用可能なのは言うまでもない。
【0054】レンズ11は、ガラスプレスにより形成さ
れた非球面レンズ13を備え、プレス時に金属製のレン
ズ鏡筒12と一体成形されて製造される。なお、本実施
形態では非球面レンズ13を用いているが、他のレン
ズ、例えばセルフォックレンズや球レンズ、または、そ
れらの組合せレンズから構成されても良い。
【0055】カンパッケージ10は、図3や図7に示し
た断面となっており、その上面図(図3や図7の右方か
ら見た図)を図8に、また、側面図を図9に、底面図を
図10に示す。
【0056】カンパッケージ10はステム28を備え
る。ステム28は、軟銅製アイレット5と、6本のコバ
ール製リード6(電極)とから成り、その内の5本のリ
ード6はアイレット5に対してガラスにて電気的絶縁が
なされ、アイレット5上面に端面が出る様に固定されて
いる。残りの1本のリード6はアイレット5に電気的な
接続ができる様に溶接固定されている。
【0057】また、アイレット5の斜面には発光素子1
がロウ付け固定される。アイレット5の上面にはセラミ
ックス製のサブマウント4がロウ付け固定されている。
セラミックスは本来ロウ付け固定が出来ないため、サブ
マウント4の接合面に金属膜、例えば金、チタンまたは
白金等の膜をスパッタリング等により形成した後、ロウ
付け固定される。2つあるサブマウント4の一方の上面
には受光素子3が、他方の上面にはモニター受光素子2
がロウ付け固定されている。
【0058】半導体チップ、つまり発光素子1、受光素
子3およびモニター受光素子2は、リード6との間の電
気的接続が、例えば金線やアルミ線等のボンディングワ
イヤー20にてなされる。リード6の本数は、半導体チ
ップの数が3ヶで、各々の半導体チップが2極の電極を
持つため6本必要となる。本実施形態のアイレット5に
溶接されているリード6は、電気的シールドを確保すべ
く、カンパッケージ10を電気的グランドに接続する作
用も合わせ持つ。また、受光素子3に接続する増幅器
(図示せず)は半導体チップとし、同じカンパッケージ
10内に実装する方がノイズに強くなり良い。この場合
は、必要なリード6の本数が増加する。
【0059】上記アイレット5の上には、発光素子1、
受光素子3およびモニター受光素子2を覆ってキャップ
29が設けられている。
【0060】図11は、前記キャップ29を外したステ
ム28の上面図であり、図12は半導体チップの固定さ
れた部分の上面図、図13は半導体チップの固定された
部分の側面図である。
【0061】キャップ29は、コバール製のアイレット
7と光分岐素子8とから成り、光分岐素子8は低融点ガ
ラス9によりアイレット7に固定されている。ステム2
8とキャップ29との最適位置は、発光素子1を点灯さ
せ、光分岐素子8を通過した光を図示しないレンズやカ
メラで検出するか、または、図示しないレンズから出射
する収束光を光分岐素子8を通過させて受光素子3で検
出することにより行われ、これによりステム28とキャ
ップ29とを最適位置に調整支持することができる。ま
た、窒素雰囲気下でそれらをシーム溶接する事により、
カンパッケージ10が製造される。なお、本実施形態で
はカンパッケージにより気密密閉を行ったが、セラミッ
クパッケージ他でも良い。
【0062】次に、発光素子を傾斜させることにつき、
以下に詳細を説明する。
【0063】図14は送信光学系を模式的に示す正面図
である。例えば、光ファイバとしてシングルモードファ
イバを用い、発光素子として半導体レーザー素子を用い
る場合、それらの間にレンズを挿入し、ファイバへの結
合効率を高めることが行われている。この図示例のよう
に、例えば、ファイバのNAを0.1、半導体レーザー
素子のNAを0.47とすると、横倍率4.7(=0.
47/0.1)のレンズが必要となる。
【0064】この光学系を、本発明や従来例2の光送受
信モジュールで用いる場合は、光分岐素子8で半分の光
は蹴られることから、A方向のNA0〜0.47、B方
向のNA−0.47〜0.47までの光束が光ファイバ
へ入射することになる。
【0065】一般に、半導体レーザー素子の出射光束の
強度分布はガウス分布であるから、横軸をA方向とし、
縦軸を光強度とした2次元グラフで、ファイバへ結合す
る光束を図示すると、半導体レーザー素子をレンズの光
軸(またはファイバの光軸)に対して傾けない場合は図
15の斜線部分となり、傾ける場合は図16の斜線部分
となる。このことより、傾けた方が斜線部分の面積を大
きくでき、光エネルギーの利用効率を高くできることが
判る。
【0066】図17は、実際に3次元での発光素子の傾
斜角と光利用効率との関係を算出した図である。この図
より理解されるように、傾斜角度14°で光利用効率が
15%以上改善される。これは、消費電力を同じとすれ
ば、伝送距離が15%以上延びることを意味し、また伝
送距離を同じとすれば、半導体レーザー素子の消費電力
を15%以上減らせることを意味する。
【0067】次に、発光素子の発光点や光ファイバ端面
の中心を、レンズの光軸上に配置することを以下に説明
する。
【0068】通常、レンズの光軸に、発光素子の発光点
や光ファイバの端面の中心を配置しない場合は、レンズ
の収差(軸外収差)が発生し、ファイバへの結合効率が
低下する。その意味において、従来例1の光送受信モジ
ュールでは、レンズの光軸に、発光素子の発光点や光フ
ァイバの端面の中心を配置しており、従来例2も設計温
度ではそれを満たす配置となっている。
【0069】ここで、発光素子やレンズ、および光ファ
イバなどの部品を支持する支持部材の熱膨張係数をα、
各部品のレンズ光軸からの距離を各々L1、0、L3と
すると、温度変化△tにより、各部品は各々光軸から、
L1α△t、0、L3α△tだけ離れるため、L1=L
3=0としなければ熱膨張により、部品に位置ズレが生
じ、結合効率が低下する。このことを、より詳細に説明
する。
【0070】例えば、光ファイバにシングルモードファ
イバを使うと、光軸に直交する方向では各部品に0.5
μmの取付精度が必要となるが、支持部材を銅とする
と、熱膨張係数α=16.5E−6、L1=500μ
m、光送受信モジュールの使用温度範囲を−20〜80
℃とすれば、使用温度範囲の上限下限で、0.41μm
(=16.5E−6×500×50)の位置ズレが生
じ、結合効率が非常に悪くなる。
【0071】次に、受光素子の受光領域につき説明す
る。
【0072】図18に受光素子3の上面図を、図19に
受信信号光の集光位置での光線追跡シミュレーション結
果を示す。
【0073】図19に示すように、従来の受光素子の受
光領域である円形よりも、その円形と同一面積の三角形
状の受光領域の方が、光を多く検出できる。よって、本
実施形態では、受光素子の受光領域は三角形状としてい
る。
【0074】光送受信モジュールに用いられる受光素子
は、高速応答特性が要求されることからフォトダイオー
ドが多く用いられている。中でもPN接合の間に抵抗の
大きいi層(低不純物濃度層)を入れる構造とすること
により、空乏層幅Wを大きくし、接合容量を小さくし
て、高感度にしたpin型受光素子(pin−PD)が
一般的に用いられている。
【0075】図20は、拡散電流防止構造(ガードリン
グ)を持つpin−PDの構造を示す上面図であり、図
21は図20のA−A断面図である。また、図22は拡
散電流防止構造を持たない通常のpin−PDの構造を
示す上面図であり、図23は図22のB−B断面図であ
る。ここでは、光伝送でよく用いられる波長帯1.3μ
m、1.55μmを受光感度領域内に持つInGaAs
系pin−PDの例を示す。
【0076】図20および21に示す、拡散電流防止構
造(ガードリング)を持つpin−PDは、n+−In
P基板201の上に、n-−InPバッファ層202、
-−InGaAs光吸収層(I層)203、n-−In
P窓層204、および表面保護膜209が形成されてい
る。表面保護膜209は、例えばシリコン窒化膜等の絶
縁膜により形成され、一般的に光を透過する。
【0077】n-−InGaAs光吸収層(I層)20
3およびn-−InP窓層204には、Zn拡散等の不
純物拡散によって導電型を反転させたp+領域205お
よび拡散電流防止構造(ガードリング)として形成され
たリング状p+領域206が形成されている。p+領域2
05の周囲には受光領域を形成するための空乏層211
が設けられ、リング状p+領域206の周囲には拡散電
流防止構造を形成するためのガードリング空乏層212
が設けられる。また、p+領域205の表面上にはp型
電極(アノード)207および反射防止膜(受光面)2
08が形成されている。また、n+−InP基板201
の下には、n型電極(カソード)210が形成されてい
る。
【0078】一方、図22および図23に示す拡散電流
防止構造を持たない通常のpin−PDは、図20およ
び図21に示す構造のpin−PDから、ガードリング
216及びガードリング空乏層212を除いた構造であ
る。
【0079】なお、図21および図23は、矢印方向に
進む入射光213が光吸収層203内で吸収され、電子
214、正孔215のペアが生成され、受光素子の光電
流に寄与する様子を概念的に示したものである。また、
図中の213’は矢印方向に進む入射光を示す。
【0080】本発明のバースト伝送方式による双方向通
信を行う光送受信モジュールにおける受光素子の使用条
件としては、以下の3つの特徴がある。
【0081】(A)高速応答特性を要することから、R
C時定数τRCを小さくするためには接合容量Cjを小
さくしたものが必要であり、また、その受光素子の構造
としては、CjがS/W(S:接合面積、W:空乏層
幅)に比例するという関係があることから、接合面積S
を小さくするために、受光領域を形成するp+領域20
5や空乏層211の面積は小さくなければならない。な
お、光伝送用pin−PDは、一般的に、受光面208
の受光径が100μm以下のものが使用されている。
【0082】(B)本発明において、入射光はpin−
PD表面に対して斜め入射となる。
【0083】(C)PDSシステムにおいて、信号レベ
ルの異なるバースト信号を受信する。
【0084】ところで、光送受信モジュールにおいて
は、光ファイバから出射した光を受光素子の受光面20
8に入射するように集光させているが、前記特徴(A)
から受光面積を小さくした場合には、一部の光が空乏層
211外の光吸収層203で吸収され、光生成キャリア
である電子214b、正孔215bが生成されて、拡散
電流成分の割合が増え、pin−PDの応答特性が劣化
する。
【0085】この拡散電流成分の発生及び応答特性への
影響を、図22、23に示す拡散電流防止構造を持たな
い通常のpin−PD構造図を用いて以下に説明し、ま
た、拡散電流防止構造(ガードリング)208の役割
を、図20、21のガードリング付pin−PD構造図
を用いて以下に説明する。
【0086】図23で示すように、空乏層211内で生
成した電子214aおよび正孔215aは、空乏層21
1内の電界によるドリフト電流として外部回路へ流出
し、光電流となる。また、空乏層211外の光吸収層2
03内において電子214bおよび正孔215bのペア
が生成した場合、この生成キャリアである電子214b
および正孔215bが空乏層211まで拡散により達し
たものが光電流に寄与する。ただし、このうち正孔21
5bは拡散が遅いため、空乏層211内及びその近傍で
生成したキャリアである電子214aおよび正孔215
aと比較して光電流への寄与が遅くなる。このような空
乏層外で生成したキャリアによる光電流成分が拡散電流
である。この拡散電流成分は、フォトダイオードの応答
速度の支配要因として上げられる2項目、つまりRC
時定数τRC(フォトダイオードの接合容量Cj、ダイ
オードパッケージの端子容量Ct、負荷抵抗RL)と、
空乏層外生成キャリアが空乏層端まで拡散する時間τ
diffとのうち、後者のに関連する。なお、応答速
度を速くするためには、τRC、τdiffのそれぞれ
を小さくすることが必要である。
【0087】よって、pin−PDの応答特性及び受光
感度を高めるためには、拡散電流の割合を小さくする必
要があり、また、空乏層211から遠い領域での生成キ
ャリアの光電流への寄与を無くしてのτdiffを小
さくする必要がある。
【0088】一方、拡散電流防止構造(ガードリング)
206の役割としては、図20、21のガードリング付
pin−PD構造図で示すように、空乏層211外で生
成したキャリアである電子214bおよび正孔215b
の拡散は、拡散電流防止構造(ガードリング)206に
よって形成されるガードリング空乏層212にて吸収さ
れるため、キャリアが空乏層211に達することがな
い。このため、光電流に寄与する拡散電流成分を除外す
ることができる。特に、空乏層211から遠いガードリ
ング206外側の拡散電流成分が除外できるため、τd
iffを小さくすることができる。
【0089】また、上述した使用条件の特徴(B)の入
射光がpin−PD表面に対して斜め入射となることに
対する拡散電流防止構造付のpin−PDの優位性を以
下に説明する。ここで、図24および図25は拡散電流
防止構造付のpin−PDの構造図を示し、入射光21
3が斜め方向より入射する場合である。比較として、図
26および図27に拡散電流防止構造無しのpin−P
Dの構造図を示す。図26は入射光213が垂直より入
射する場合であり、図27は入射光213が斜めより入
射する場合である。
【0090】図26で示すように、p型電極207を受
光面208以外の領域を覆うように形成した場合、垂直
入射光213に対しては、p型電極207が遮光膜とな
るため拡散電流成分の除去が行える。この場合、表面保
護膜209には絶縁膜を使用している。しかし、図27
で示すように、斜め入射光213の場合は、受光面20
8から入射した光が空乏層211外で吸収され、キャリ
アである電子214bおよび正孔215bが発生するた
め、受光素子表面に遮光膜を設ける方法では、斜め入射
光213に対する拡散電流除去の効果は不十分である。
【0091】一方、図24および図25で示すように、
拡散電流防止構造付のpin−PDの場合は、受光素子
表面に遮光膜を設ける設けないに関わらず、斜め入射光
による空乏層211外で生成したキャリアである電子2
14bおよび正孔215bの拡散に対して吸収効果があ
り、拡散電流除去に役立つ。
【0092】更に、本発明のバースト伝送方式による双
方向通信を行う光送受信モジュールにおいて、受光素子
の使用条件の特徴(C)から、拡散電流防止構造付のp
in−PDを採用したことの優位性を説明する。
【0093】図28(a)に示すように入射光波形がパ
ルス状の場合、そのpin−PDの光電流波形は、τR
C》τdiffのときには図28(b)に示すようにな
り、τRC《τdiffのときには図28(c)に示す
ようになる。したがって、空乏層211から遠い空乏層
外で生成したキャリアの光電流への寄与が多い場合はτ
diffが大きくなり、図28(c)で示すように光電
流波形はパルス頭部の傾斜及び裾引きが発生する。この
ような裾引きは、符号間干渉を招き、符号誤り率を増大
させることになる。
【0094】また、光送受信モジュールにおける受光素
子の使用条件の特徴(C)のように、PDSシステムに
おいて信号レベルの異なるバースト信号を受信すること
から、図29に示すような信号レベルの異なるバースト
信号、つまり信号レベルの高いバースト信号217と信
号レベルの低いバースト信号218との連続した信号を
受信した場合、その出力信号波形(τRC《τdif
f)は、図に示すように、信号レベルの高い出力信号2
17の裾引き部分の強度が、信号レベルの低い出力信号
218のパルス符号の強度と同等となる。よって、信号
レベルの異なるバースト信号を受信する場合のpin−
PDの出力信号波形の裾引き発生は、信号伝送の誤り率
の増大の原因となる。
【0095】以上のようにτRC《τdiffにおける
裾引き発生は、高速応答特性が要求される光伝送におい
て、中でも、光送受信モジュールにおける信号レベルの
異なるバースト伝送方式の光伝送に悪影響を与える。よ
って、本発明の光送受信モジュールにおいては、拡散電
流成分を除去することによってτdiffを小さくする
ことのできる拡散電流防止構造(ガードリング)を有す
るpin−PDを、受光素子に採用する。
【0096】図30〜図32は、拡散電流防止構造(ガ
ードリング)を有するpin−PDの他の構造例を示
す。なお、図30〜図32の(a)は、そのpin−P
Dの平面図であり、(b)は(a)のC−C線断面図で
ある。
【0097】図30は、図20においてリング状に設け
た拡散電流防止構造(ガードリング)206をPDチッ
プ全面に設けた場合である。つまり、図20に示すよう
に、ガードリングの幅は拡散電流を吸収するだけの幅が
あれば良いが、図30に示すようにPDチップ全面に設
けてもよい。
【0098】図31は、拡散電流防止構造(ガードリン
グ)206がp+領域205よりも深く形成した場合で
ある。つまり、ガードリング206の深さは、p+領域
205よりも深く形成しても良い。
【0099】図32は、拡散電流防止構造(ガードリン
グ)206上にp型電極216を形成し、ガードリング
空乏層212の幅(図面上は深さ方向への広がり)を受
光領域の空乏層211の幅よりも広くした場合である。
つまり、ガードリング206上にp型電極216を形成
し、これに逆バイアス電圧を印加することによって、ガ
ードリング空乏層212の幅を受光領域の空乏層211
の幅よりも広くしても良い。
【0100】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合
は、偏向作用を持つ三角プリズム部と偏向作用を持たな
い平板部を合わせて成る光分岐素子を備え、発光素子か
らの信号光を光分岐素子の平板部を透過させて光ファイ
バに光結合させ、光ファイバからの信号光を光分岐素子
の三角プリズム部を経て受光素子へ入射させるので、三
角プリズム部の頂角を大きくしても、発光素子の光ファ
イバへの結合効率は変化しないため、発光素子と受光素
子の間隔を大きく取れ、受信信号光の集光点に受光素子
を配置することができる。また、発光素子や受光素子の
実装が容易になる。更に、発光素子からの送信信号光は
光分岐素子の平板部を透過するため波面収差の劣化は少
ないため、光送受信モジュールの組立が容易になる。
【0101】また、本発明において、光分岐素子がカバ
ーガラスとしての機能を兼ねようにした場合は、カバー
ガラスを使用しなくて済み、その分、低価格化が可能と
なる。
【0102】また、本発明において、受光素子を、光分
岐素子と光ファイバの光軸との交点である分岐点から発
光素子までの光学距離と、分岐点から受光素子までの光
学距離とを等しくして配置した場合は、受光素子上の受
信信号光の光束が小さくなり、その分受光素子を小さく
でき、高速化が可能となる。また、受光素子上の受信信
号光の光束が小さくなり、その分受光素子を小さくで
き、ウエハからの取り数が増し低価格化が可能となる。
【0103】また、本発明において、発光素子を光ファ
イバへの光結合効率が最大になるように、レンズの光軸
に対して傾斜させた場合には、発光素子として半導体レ
ーザー素子を用いても、その出射光束のエネルギー密度
の低い周辺部が、光分岐素子により2分されるため、光
利用効率が増加する。従って、発光素子の消費電力を同
じとすると伝送距離を延ばす事が可能となり、伝送距離
を同じとすると発光素子の消費電力を削減できる。
【0104】また、本発明において、発光素子の発光点
およびファイバ端面の中心をレンズの光軸上に配置した
場合は、温度が変化しても、発光素子と光ファイバはレ
ンズの光軸上にあるため、光ファイバへの結合効率は大
きく低下しない。
【0105】また、本発明において、受光素子の受光領
域を三角形にする場合には、受光素子上の受信信号光束
は概ね三角形であるため、円形の受光領域に比べて、多
くの光を検出することができる。
【0106】また、本発明において、受光素子に拡散電
流防止構造(ガードリング)を持つpin−PDを用い
る場合は、空乏層外で発生した光生成キャリアを拡散電
流防止構造により吸収することが可能となり、拡散電流
を除去できる。従って、大きな信号の入った後で小さな
信号が入るときに、受光素子に斜めに光が入射するため
拡散電流が発生し小さな信号を読み取れなくなるという
問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光送受信モジュールの
構造を示す正面断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る光送受信モジュールに
光ファイバを挿入した状態を示す正面断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る光送受信モジュールに
おける送信状態を示す正面断面図である。
【図4】本発明に使用されるフェルールを示す断面図で
ある。
【図5】本発明に使用される他のフェルールを示す断面
図である。
【図6】本発明の実施形態に係る光送受信モジュールに
おける受信状態を示す正面断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る光送受信モジュールに
おけるカンパッケージの受信状態を示す正面断面図であ
る。
【図8】本発明の実施形態に係る光送受信モジュールに
おけるカンパッケージの外観図(上面図)である。
【図9】本発明の実施形態に係る光送受信モジュールに
おけるカンパッケージの外観図(側面図)である。
【図10】本発明の実施形態に係る光送受信モジュール
におけるカンパッケージの外観図(底面図)である。
【図11】本発明の実施形態に係る光送受信モジュール
におけるカンパッケージのステム上面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る光送受信モジュール
における半導体チップ固定部の詳細図(上面図)であ
る。
【図13】本発明の実施形態に係る光送受信モジュール
における半導体チップ固定部の詳細図(側面図)であ
る。
【図14】本発明の実施形態に係る光送受信モジュール
における送信光学系を模式的に示す正面図である。
【図15】比較例の場合であり、発光素子(半導体レー
ザー素子)をレンズの光軸に対して傾けないときの光フ
ァイバへ結合する光束を示す図である。
【図16】本実施形態の場合であり、発光素子(半導体
レーザー素子)をレンズの光軸に対して傾斜させたとき
の光ファイバへ結合する光束を示す図である。
【図17】本発明の実施形態において、発光素子(半導
体レーザー素子)をレンズの光軸に対して傾斜させたと
きの傾斜角と光利用効率との関係を示す図であり、横軸
に発光素子の傾斜角度(゜)をとり、縦軸に光利用効率
(%)をとって示している。
【図18】本発明の実施形態における受光素子の上面図
を示す。
【図19】本発明の実施形態における受光素子に関して
受信信号光の集光位置での光線追跡シミュレーション結
果を示す。
【図20】本発明の実施形態の場合であり、拡散電流防
止構造(ガードリング)を持つpin−PDの構造を示
す上面図である。
【図21】図20のA−A断面図である。
【図22】比較例の場合であり、拡散電流防止構造を持
たない通常のpin−PDの構造を示す上面図である。
【図23】図22のB−B断面図である。
【図24】本発明の実施形態の場合であり、拡散電流防
止構造付のpin−PDの構造図を示し、入射光が斜め
方向より入射する場合である。
【図25】本発明の実施形態の場合であり、拡散電流防
止構造付のpin−PDの構造図を示し、入射光が斜め
方向より入射する場合である。
【図26】比較例の場合であり、拡散電流防止構造無し
のpin−PDの構造図を示し、入射光が垂直より入射
する場合である。
【図27】比較例の場合であり、拡散電流防止構造無し
のpin−PDの構造図を示し、入射光が斜めより入射
する場合である。
【図28】本発明のバースト伝送方式による双方向通信
を行う光送受信モジュールにおいて、拡散電流防止構造
付のpin−PDを採用したことの優位性を説明する図
であり、(a)は入射光波形を示し、(b)はτRC》
τdiffのときのpin−PDの光電流波形を示し、
(c)はτRC《τdiffのときのpin−PDの光
電流波形を示す。
【図29】信号レベルの異なるバースト信号を受信する
場合のpin−PDの出力信号波形の裾引き発生が、信
号伝送の誤り率の増大の原因となることを説明する図で
ある。
【図30】(a)は拡散電流防止構造(ガードリング)
を有するpin−PDの他の構造例を示す平面図であ
り、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図31】(a)は拡散電流防止構造(ガードリング)
を有するpin−PDの更に他の構造例を示す平面図で
あり、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図32】(a)は拡散電流防止構造(ガードリング)
を有するpin−PDの更に他の構造例を示す平面図で
あり、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図33】本発明の適用されるPDSシステムを示す構
成図である。
【図34】従来の光送受信モジュールの構造を示す正面
断面図である。
【図35】従来の他の光送受信モジュールの構造を示す
正面断面図である。
【符号の説明】
1 発光素子 2 モニター用受光素子 3 受光素子 4 サブマウント 5、7 アイレット 6 リード 8 光分岐素子 8a 平板部 8b 三角プリズム部 9 低融点ガラス 10 カンパッケージ 11 レンズ 12 レンズ鏡筒 13 非球面レンズ 14 レセプタクル 15 カンホルダー 16 レセプタクルホルダー 17 光ファイバ 18 フェルール 20 ボンディングワイヤー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光を発光する発光素子及び信号光を
    受光する受光素子を有し、1本の光ファイバにより双方
    向通信を行う光送受信モジュールに於いて、 偏向作用を持つ三角プリズム部と偏向作用を持たない平
    板部とを合わせて成る光分岐素子を備え、該発光素子か
    らの信号光を該光分岐素子の平板部を透過させて該光フ
    ァイバに光結合させ、該光ファイバからの信号光を該光
    分岐素子の三角プリズム部を経て該受光素子へ入射させ
    る構成となっている光送受信モジュール。
  2. 【請求項2】 前記発光素子と前記受光素子とが1つの
    パッケージに内蔵されると共に該パッケージに設けられ
    た前記信号光を通すための窓部が前記光分岐素子にて封
    止され、該パッケージの内部が気密封止されている請求
    項1に記載の光送受信モジュール。
  3. 【請求項3】 前記受光素子が、前記光分岐素子と前記
    光ファイバの光軸との交点である分岐点から該発光素子
    までの光学距離と、該分岐点から該受光素子までの光学
    距離とを等しくして設けられている請求項1に記載の光
    送受信モジュール。
  4. 【請求項4】 前記発光素子が、前記光ファイバへの光
    結合効率を最大にするように、前記光分岐素子と前記光
    ファイバとの間に設けられたレンズの光軸に対して傾斜
    させて配置されている請求項1に記載の光送受信モジュ
    ール。
  5. 【請求項5】 前記発光素子および前記光ファイバが、
    前記光分岐素子と該光ファイバとの間に設けられたレン
    ズの光軸上に、該発光素子の発光点および該光ファイバ
    の端面中心が位置するように配置されている請求項1に
    記載の光送受信モジュール。
  6. 【請求項6】 前記受光素子が、その受光領域を三角形
    にした構成となっている請求項1に記載の光送受信モジ
    ュール。
  7. 【請求項7】 前記受光素子が、バースト伝送方式によ
    る双方向通信を行うに際し、拡散電流を吸収する構造を
    持つよう構成されている請求項1に記載の光送受信モジ
    ュール。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003315637A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Yamaha Corp 発光部構造

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JP2003315637A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Yamaha Corp 発光部構造

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