JPH1074011A - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

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JPH1074011A
JPH1074011A JP18751597A JP18751597A JPH1074011A JP H1074011 A JPH1074011 A JP H1074011A JP 18751597 A JP18751597 A JP 18751597A JP 18751597 A JP18751597 A JP 18751597A JP H1074011 A JPH1074011 A JP H1074011A
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Minoru Hayashizaki
実 林崎
Hiroshi Mano
宏 真野
Kiyobumi Nakane
清文 中根
Tokuyoshi Abe
篤義 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気誘導加熱方式の像加熱装置について、装
置を複雑化することなく、スイッチング損失を低減化す
る。 【解決手段】 導電層1aを有する発熱部材1と、磁界
を発生するための励磁コイル4を備えた磁界発生手段
と、を有し、前記励磁コイル4はスイッチング回路によ
り電源から電力が供給され、前記磁界磁界発生手段によ
り発生する磁界により前記発熱部材に渦電流が発生し、
この渦電流により前記発熱部材が発熱して、この熱によ
り記録材P上の画像tが加熱される像加熱装置100に
おいて、前記励磁コイル4は第1コイル部4aと、前記
第1コイル部と前記発熱部材とのインピーダンスの整合
をとるための第2コイル部4bと、を有し、前記第1コ
イル部4aと前記第2コイル部4bは互いに隣接してい
ることを特徴とする像加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機及びプリンタ
ー等の画像形成装置に適用される像加熱装置に関し、特
には磁気誘導により発熱部材を発熱させる装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ファーストプリントタイム、及び
充分な加圧・温度応答性を考慮して「磁気誘導加熱方
式」の定着装置が考案されている。
【0003】この磁気誘導加熱方式の定着装置は、励磁
コイル(線輪、巻線(捲線)、界磁巻線、界磁コイル)
に高周波電流を印加し、発生する高周波磁界によって発
熱体としての磁性材表面に発生する表皮電流による発熱
をそのままトナーに付与する構成の装置である。
【0004】このような定着装置では熱伝達モデルが非
常に簡素(例えば、磁気発生→磁性材発熱→ゴム層熱伝
達→トナー溶融)となり、熱の伝達応答を、加熱ローラ
方式やセラミックヒータを用いたフィルム加熱方式に比
べ著しく向上させることが可能である。
【0005】このような、磁気誘導加熱方式の定着装置
に電力を供給する電源装置では、スイッチング損失を低
減して且つコストメリットの高い電圧共振方式の電源が
用いられる。この電圧共振方式電源では、スイッチング
素子がオフ時のフライバック電圧の振動の仕方がスイッ
チング損失を低減するための条件となる。
【0006】従って、発熱体としての磁性材と励磁コイ
ルはその整合、即ち、インピーダンスの整合に開発の大
部分の比重を占める事になる。この様な状況の中で一般
的には負荷インピーダンスとの整合を行なう為にマッチ
ングトランスやマッチングコイルを用いていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例の整合トランス
によるスイッチング素子のインピーダンス整合は原理的
にも、また動作上でも良好なスイッチング状態を合わせ
込むことが期待される。ところが、本発明で取り扱おう
としている電力は立ち上げ時に於ては1100W以上に
及ぶ電力の規模であり、実際に整合トランスを設計した
際にはその流す電流の大きさからトランスの大きさは一
辺が70mmを越える立方体となってしまう。このよう
な大きさのトランスを実装する場合、その大きさは定着
装置を加熱する為に構成する電源装置の大きさのほぼ半
分占有してしまう大きさである。また、このようなトラ
ンスのコストアップはスイッチング回路で用いた部品コ
ストを凌ぐ。
【0008】またマッチングコイルは励磁コイルとは別
部材として別の場所に設けられていたので、その為の収
納スペース等の設計が必要になり、装置構成が複雑化す
るという問題があった。
【0009】本発明の目的は、装置を複雑化することな
く、スイッチング損失を低減化する像加熱装置を提供す
ることにある。
【0010】本発明の他の目的は、発熱部材を発熱させ
るための励磁コイルが第1コイル部と発熱部材とのイン
ピーダンスの整合をとるための第2コイル部と、を有
し、第1コイル部と第2コイル部が隣接している像加熱
装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は以下の説明で明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置である。
【0013】(1)導電層を有する発熱部材と、磁界を
発生するための励磁コイルを備えた磁界発生手段と、を
有し、前記励磁コイルはスイッチング回路により電源か
ら電力が供給され、前記磁界磁界発生手段により発生す
る磁界により前記発熱部材に渦電流が発生し、この渦電
流により前記発熱部材が発熱して、この熱により記録材
上の画像が加熱される像加熱装置において、前記励磁コ
イルは第1コイル部と、前記第1コイル部と前記発熱部
材とのインピーダンスの整合をとるための第2コイル部
と、を有し、前記第1コイル部と前記第2コイル部は互
いに隣接していることを特徴とする像加熱装置。
【0014】(2)前記第2コイル部と前記発熱部材と
の磁気結合は前記第1コイル部と前記発熱部材との磁気
結合より弱いことを特徴とすうる(1)に記載の像加熱
装置。
【0015】(3)前記第2コイル部は前記第1コイル
部よりも前記発熱部材から離れていることを特徴とする
(1)に記載の像加熱装置。
【0016】(4)前記第1コイル部と前記第2コイル
部は直列に接続されていることを特徴とする(1)に記
載の像加熱装置。
【0017】(5)前記第2コイル部の巻線の数は前記
第1コイル部の巻線の数より少ないことを特徴とする
(1)に記載の像加熱装置。
【0018】(6)前記励磁コイルを支持する支持部材
を有し、前記支持部材は前記発熱部材と前記励磁コイル
の間に存在することを特徴とする(1)に記載の像加熱
装置。
【0019】(7)前記支持部材は電気的絶縁材である
ことを特徴とする(6)に記載の像加熱装置。
【0020】(8)前記第2コイル部の巻線の密度は前
記第1コイル部の巻線の密度より少ないことを特徴とす
る(1)に記載の像加熱装置。
【0021】(9)前記発熱部材はエンドレス状のフィ
ルムであることを特徴とする(1)に記載の像加熱装
置。
【0022】(10)前記励磁コイルは前記フィルムの
内側に存在することを特徴とする(9)に記載の像加熱
装置。
【0023】(11)前記発熱部材とニップを形成する
ローラを有し、前記ニップで未定着像を担持した記録材
が挟持搬送され、未定着像が記録材上に定着されること
を特徴とする(1)に記載の像加熱装置。
【0024】〈作 用〉即ち、導電層を有する発熱部材
に磁気結合することを主たる目的(第1の機能)とする
第1コイル部と、発熱部材への磁気結合を敢えて悪化さ
せ、磁気的に疎結合とする代りに、リーケージインダク
タンスを確保することを主たる目的(第2の機能)とす
る第2コイル部を一つの励磁コイルにおいて構成し、励
磁コイルの第1コイル部と発熱部材とのインピーダンス
の整合をとったので、マッチングトランスを必要とする
ことなくゼロクロススイッチング可能な磁気回路を構成
することを比較的容易に実現することができる。
【0025】第1コイル部と第2コイル部は隣接し一つ
の励磁コイルとして構成されているので励磁コイルとは
別にマッチングコイル用の収納スペース等を設計する必
要がなく、装置構成を簡略化することができる。
【0026】従って、磁気誘導加熱方式の像加熱装置に
ついて、装置を複雑化することなく、スイッチング損失
を低減化する像加熱装置を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は画像形成装置の一例の概略
構成図である。本例の画像形成装置は電子写真カラープ
リンターである。
【0028】101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた電子写真感光体ドラム(像担持体)で
あり、矢示の反時計方向に所定のプロセススピード(周
速度)で回転駆動される。
【0029】感光体ドラム101はその回転過程で帯電
ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な
帯電処理を受ける。
【0030】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
による、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読取装置等の画像信号発
生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画素信
号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を
出力して回転感光体ドラム面を走査露光するもので、こ
の走査露光により回転感光体ドラム101面に走査露光
した目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。1
09はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光体
ドラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0031】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光体ドラム101と中
間転写体ドラム105との接触部(或は近接部)である
一次転写部T1において中間転写体ドラム105の面に
転写される。中間転写体ドラム105面に対するトナー
画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ10
7により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。
【0032】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の、第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画
像、マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成
分画像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104C
が作動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、
黒現像器104BKが作動)の各色分解成分画像につい
て順次に実行され、中間転写体ドラム105面にイエロ
ートナー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像
・黒トナー画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写さ
れて、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画
像が合成形成される。
【0033】中間転写体ドラム105は、金属ドラム上
に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光
体ドラム101に接触して或は近接して感光体ドラム1
01と略同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、
中間転写体ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を
与えて感光体ドラム101との電位差で感光体ドラム1
01側のトナー画像を該中間転写体ドラム105面側に
転写させる。
【0034】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、該回転中間転写体ド
ラム105と転写ローラ106との接触ニップ部である
二次転写部T2において、該二次転写部T2に不図示の
給紙部から所定のタイミングで送り込まれた記録材Pの
面に転写されていく。転写ローラ106は記録材Pの背
面からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間転写
体ドラム105面側から記録材P側へ合成カラートナー
画像を順次に一括転写する。
【0035】二次転写部T2を通過した記録材Pは中間
転写体ドラム105の面から分離されて像加熱装置(定
着装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定
着処理を受けてカラー画像形成物として機外の不図示の
排紙トレーに排出される。定着装置100については後
で詳述する。
【0036】記録材Pに対するカラートナー画像転写後
の回転中間転写体ドラム105はクリーナ108により
転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清
掃される。このクリーナ108は常時は中間転写体ドラ
ム105に非接触状態に保持されており、中間転写体ド
ラム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二
次転写実行過程において中間転写体ドラム105に接触
状態に保持される。
【0037】また転写ローラ106も常時は中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から記録材Pに対するカラートナー画像
の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105に
記録材Pを介して接触状態に保持される。
【0038】白黒画像などモノカラー画像のプリントモ
ードも実行できる。また両面画像プリントモード、或は
多重画像プリントモードも実行できる。
【0039】両面画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1面目画像プリント済みの記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二
次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転
写を受け、再度、像加熱装置100に導入されて2面に
対するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像プ
リントが出力される。
【0040】多重画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1回目画像プリント済みの記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再び
二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済み
の面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、像加熱装
置100に導入されて2回目のトナー画像の定着処理を
受けることで多重画像プリントが出力される。
【0041】本例においては、トナーは低軟化物質を含
有させたものを用いている。
【0042】本例の定着装置100は、円筒状の磁気誘
導発熱性フィルム(金属加熱フィルム)を定着フィルム
として用いた、加圧ローラ駆動方式、磁気誘導加熱方式
の装置である。
【0043】図2の(a)は該定着装置100の要部の
横断側面模型図、(b)はその一部の拡大模型図、図3
は装置100の正面模型図、図4は縦断正面模型図であ
る。1は円筒状の発熱部材である磁気誘導発熱性フィル
ム(以下、定着フィルムと記す)である。本例の該定着
フィルム1は図2の(b)にその層構成模型を示したよ
うに、磁気誘導発熱する発熱体としての導電層(金属
層、抵抗体層、磁性体層)1a、例えば厚み50μmの
円筒状のニッケルフィルム層(以下、金属層と記す)
と、その外周面を被覆させたシリコーンゴム等からなる
弾性層1bと、更にその外周を被覆させたフッ素樹脂等
からなる離型層1cの3層からなる積層フィルム材であ
る。弾性層1b・離型層1cは、トナー画像の定着性を
高め、トナー離型性を向上させる役目をしている。
【0044】導電層としての金属層1aに磁束が作用す
ることで該金属層1aに渦電流が発生して該金属層1a
が磁気誘導発熱する。該金属層1aは、ニッケル以外に
も10-5〜10-10 Ω・cmの電気良導体である金属、
金属化合物であればよく、より好ましくは透磁率が高い
強磁性を示す鉄、コバルト等の純金属層若しくはそれら
の化合物を用いることができる。
【0045】弾性層1bは定着フィルム1面をトナー層
の厚みが厚い4色重畳のカラートナー画像の場合も定着
フィルム1面をそのトナー層の凹凸に追従させる働きを
する。高度は60°(JIS−A)以下、より好ましく
は45度(JIS−A)以下がよい。熱伝導率λは6×
10-4〜2×10-3[cal/cm・sec・de
g.]がよい。
【0046】離型層1cは、PFA、PTFE、FEP
等のフッ素樹脂以外に、シリコーン樹脂、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の離型性かつ耐熱性
のよい材料を選択することができる。厚さは20〜10
0μmが好ましい。
【0047】上記の円筒状の定着フィルム1はコアホル
ダー2とフィルムガイド部材3とで構成される円筒体に
ルーズに外嵌させてある。
【0048】コアホルダー2は下側部材であり、フィル
ムガイド部材3は上側部材であり、それぞれ横断面略半
円弧状樋型で上下に重ね合わすことで略円筒体が構成さ
れる。下側のコアホルダー2の内底面の中央部にはホル
ダー長手に沿って並行2枚のリブ板2a・2aを間隔を
あけて具備させてあり、このリブ板2a・2aの間に第
1コア5を落とし込んで保持させてある。図5はコアホ
ルダー2の外観斜視図である。2bはコアホルダー2の
外面に設けたフィルム内面ガイドリブである(リブ高さ
0.5mm程度)。
【0049】コアホルダー2及びフィルムガイド部材3
は電気的絶縁性・耐熱性部材である。例えば、フェノー
ル樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹
脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹
脂、LCP樹脂などの成形品である。
【0050】4は励磁コイル(線輪)であり、横断面略
半円弧状樋型の下側のコアホルダー2の内面に略対応さ
せた舟形に電線を巻回して構成したものでる。図6は該
励磁コイルの外観斜視図である。この舟形の励磁コイル
4をコアホルダー2の内面に保持させてある。
【0051】7と8はスペーサー板と平板蓋板であり、
励磁コイル4と第1コア5を保持させたコアホルダー2
の上に順次にかぶせて配置される。6・6はスペーサー
板7の裏面に予め接着保持させた左右側一対の第2コア
である。この第2コア6・6は、スペーサー板7がコア
ホルダー2の上に所定にかぶせられることで、第1コア
5を中にして励磁コイル4の左右側上部に位置して第1
コア5と横断面T字形の配列構成となる。
【0052】第1コア5、第2コア6・6はコアホルダ
ー2の長手方向を長手とする横長の強磁性・高透磁率部
材であり、フェライトやパーマロイ等といったトランス
のコアに用いられる材料がよく、好ましくは20〜10
0kHzで損失の少ないフェライトを用いるのがよい。
【0053】9は加圧用の横長ステーであり、平板蓋板
8の上面中央部に予め一体に取り付けてある。このステ
ー9の両端部はそれぞれ平板蓋板8の長手方向両端より
も外方に突出させてある(図3・図4)。
【0054】上記のようにコアホルダー2の上にスペー
サー板7と平板蓋板8を順次にかぶせ、さらにフィルム
ガイド部材3をかぶせた後、該アセンブリに前述の円筒
状の定着フィルム1をルーズに外嵌させ、更に該アセン
ブリの両端部に夫々リング状のフィルム端部規制フラン
ジ部材10・10を外嵌させる。リング状のフィルム端
部規制フランジ部材のコアホルダー2及びフィルムガイ
ド部材3への外嵌により該フランジ部材がタガとなって
アセンブリ1〜10が組み立て状態に保持される。
【0055】15は加圧回転部材としての弾性加圧ロー
ラであり、芯金15aと該芯金回りに同心一体に形成し
たシリコーンゴム層15bからなる。この加圧ローラ1
5は定着装置の不図示の手前側と奥側の側板間に回転自
由に軸受保持させて配設してある。
【0056】この加圧ローラ15の上側に該ローラに略
並行にして上記のアセンブリ1〜10をコアホルダー2
側を下側にして配置する。そして加圧用横長ステー9の
両端部側においてそれぞれ不動部材としてのばね受け1
1・11とステー端部との間に加圧ばね12・12を縮
設する。これにより加圧ばね12・12の縮設反力f・
fがステー端部に作用してステー9が押し下げられるこ
とで、コアホルダー2の下面と加圧ローラ15とが定着
フィルム1を挟んで所定の加重(10〜50kg)で加
圧されて所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
【0057】この加圧ローラ15は駆動源Mから駆動伝
達系を介して駆動が伝達されて図2の(a)において矢
示の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される(加圧
ローラ駆動式)。この加圧ローラ15の回転駆動に伴
い、定着ニップ部Nにおいて、コアホルダー2とフィル
ムガイド3の外側にルーズに嵌てある円筒状の定着フィ
ルム1に対して回転加圧ローラ15と定着フィルム1の
外面との摩擦力で円筒状の定着フィルム1に回転力が作
用して該円筒状の定着フィルム1がコアホルダー2とフ
ィルムガイド3の外回りを定着ニップ部Nにおいてコア
ホルダー2の下面を密着摺動しながら矢示の時計方向に
加圧ローラ15の回転周速度にほぼ対応した周速度をも
って回転状態になる。
【0058】フィルム端部規制フランジ部材10・10
は、定着フィルム1の回転時に該定着フィルム1の端部
を受けて定着フィルムのコアホルダー長手に沿う寄り移
動を規制する役目をする。
【0059】励磁コイル4は励磁回路(電源及び容量性
インピーダンスを有するスイッチング回路等)Sから供
給される高周波電流(交番電流)によって高周波磁界を
発生する。その高周波磁界は定着ニップ部Nの位置に対
応している第1コア5により定着ニップ部N近傍に集中
して分布する。高周波磁界の磁束は定着フィルム1の前
述の発熱体層としての金属層1aに渦電流を発生させ
る。この渦電流は金属層1aの固有抵抗によって金属層
にジュール熱を発生させる(渦電流損による発熱)。即
ち定着フィルム1の金属層1aが磁気誘導発熱する。
【0060】図13に励磁回路Sの概略構成について示
す。20はノイズフィルタ、21はフィルタコンデン
サ、22は共振コンデンサ、23はスッチング素子、2
4はフリーホイリングダイオードである。
【0061】DC電源回路は、制御回路である。定着許
可信号により、定着開始となる。まず、定着許可信号が
来るとスイッチング制御回路はスイッチング素子が適切
なオン時間・オフ時間を繰り返すようゲートパルスを発
生する。スイッチング素子がオンすると整流回路より励
磁コイルに電流が流れ、オフすると励磁コイルの電流が
共振コンデンサに(電圧によりフリーホイリングダイオ
ードからフィルタコンデンサを通る経路に)流れる。こ
の回路ではオン時間が長いほど多くの電力が励磁コイル
に供給され、電力が多く(発熱量も多く)なる。
【0062】温度調整は温度測定手段であるサーミスタ
13により検出された温度情報に基づいて、オン時間幅
を制御することにより行なわれる。
【0063】この定着ニップ部Nの温度は温度検出素子
13で検知され、その検知温度情報が制御系C(図6)
に入力され、励磁回路S内の電源から励磁コイル4に対
する電力供給(電流供給)が制御系Cで制御されること
で、定着ニップ部Nの温度が所定温度に維持されるよう
に温調される。
【0064】本例において温度検出素子13は定着ニッ
プ部Nに対応するコアホルダー下面部に配設したサーミ
スタである。このサーミスタ13は薄いステンレス板に
形成され、このステンレス板をコアホルダー2の外面に
接着して配設し、絶縁保護テープで覆って外面を保護し
ている。
【0065】本例においては、励磁コイル4を定着ニッ
プ部N近傍に集中して分布させることによって、発生磁
界を定着フィルム1の金属層1aの所望の加熱域におい
て通すことことが可能であり、効率の高い定着装置を実
現できる。
【0066】而して、加圧ローラ15が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム1が回転し、励磁回
路Sから励磁コイル4への給電により上記のように定着
フィルム1の磁気誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが
所定の温度に立ち上がって温調された状態において、前
述の画像形成部から搬送された未定着トナー画像tが形
成された記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィルム1と
加圧ローラ15との間に画像面が上向き、即ち画像面が
定着フィルム面に対向して導入され、定着ニップ部Nに
おいて画像面が定着フィルム1の外面に密着して定着フ
ィルム1と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されてい
く。この定着ニップ部Nを定着フィルム1と一緒に記録
材Pが挟持搬送されていく過程において定着フィルム1
の磁気誘導発熱で加熱されて記録材P上の未定着トナー
画像tが加熱定着される。記録材Pは定着ニップ部Nを
通過すると回転定着フィルム1の外面から分離して排出
搬送されていく。
【0067】本例において励磁コイル4は、コイルを構
成させる電線として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆され
た銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これ
を複数回巻いて励磁コイル4を形成している。絶縁被覆
は定着フィルム1の発熱による熱伝導を考慮して耐熱性
を有する被覆を用いるのがよい。例えばポリイミドによ
る被覆は耐熱温度は220℃である。
【0068】図2の(a)と(b)において、励磁コイ
ル4の巻線のうち、4aは定着フィルム1の金属層1a
に磁気結合すべく絶縁材を介して隣接させた第1のコイ
ル部である巻線である。絶縁材は本例においてはコアホ
ルダー2である。このコアホルダー2の肉厚は1〜5m
mである。
【0069】4bは定着フィルム1の金属層1aに磁気
結合しないまたは金属層1aとの磁気結合が上記第1の
4aよりも弱い第2のコイル部である巻線である。
【0070】本例における励磁コイル4は上記の第1の
巻線4aと第2の巻線4bの2層巻き構成であり、この
第1と第2の巻線4a・4bは互いに隣接しており、か
つ定着フィルム1の金属層1aに対して同方向の磁束を
発生する様に巻かれている。第1の巻線4aと第2の巻
線4bは直列に接続され、容量性インピーダンスを有す
るスイッチング回路により電源から電力供給される。第
2の巻線4bの巻き数は第1の巻線4aよりも少なくし
ている。
【0071】図2の(b)にこの様な構成での磁束の状
態を示す。即ち、主に第1の巻線で形成される主磁束は
T字になった第2コア6、第1コア5を通り、定着フィ
ルム1の金属層1aに磁気結合し、再び第2コア6を通
って第1コア5へと向かう。
【0072】定着フィルム1の金属層1aに磁気結合し
ない主に第2の巻線で形成される漏れ磁束の経路は様々
であるが、第1コア5と第2コア6・6の形状から成る
効果により、第1の巻線4aの外側で定着フィルム1と
の間の絶縁体(コアホルダー2)を通り、第2コア6、
第1コア5に入る経路と、第1の巻線4aと第2の巻線
4bの間を通り、第2コア6、第1コア5を通る経路が
主なものとなると考えられる。
【0073】このうち、第1の巻線4aと定着フィルム
1の金属層1aの間の距離は、効率と漏れ磁束を確保す
るとの考え方から、密着させずにある程度、効率を悪化
させない程度に距離を保つ必要がある。本例装置におい
ては、コアホルダー2はその両者4a・1a間の絶縁材
として機能し、その肉厚約1mm〜5mmが両者4a・
1a間を丁度都合の良い距離に保つ構成である。これに
更に第1の巻線4aと第2の巻線4bの間を通る磁束に
よる、定着フィルム1の金属層1aに結合しない磁束を
確保する。
【0074】この様な構成において、励磁コイル部分の
等価回路を書くと、図7の様になる。T1はマッチング
トランス、L1は定着フィルムに結合する磁束に対応し
たコイルのインダクタンス、Rは定着フィルム(加熱金
属フィルム)1の等価抵抗、L2は定着フィルムに結合
しなかった磁束に対応したコイルのリーケージインダク
タンスである。
【0075】図7の(a)は、従来のマッチングトラン
スT1を用いた回路図である。マッチングトランスT1
を用いた場合には、負荷のインダクタンスがどのような
値でも、適切なトランスを用いることにより、理想的な
波形を実現できる。しかし、上述したように実際の装置
にこの様なトランスT1を用いることは、サイズ的にも
コスト的にもかなり無理がある。
【0076】図7の(b)に示したような等価回路とな
る様に励磁コイル4内でリーケージインダクタンスL2
を調節することにより、マッチングトランスT1を用い
ることなく理想に近い特性を実現することが出来る。
【0077】励磁コイルと金属との磁気結合が非常に良
く、大きな損失を受けるような系である場合と、リーケ
ージインダクタンスを増加させた場合との、それぞれの
場合でのスイッチング素子の両端にかかる電圧波形を図
8の(a)と(b)とに示す。
【0078】励磁コイルと共振コンデンサを並列に接続
した共振回路に定電圧を印加し、ある時間経過の後、定
電圧源よりの電流供給を停止すると、コイル両端には磁
界に蓄えられていたエネルギーにより電流を流し続けよ
うとし、コンデンサには電界に蓄えられていたエネルギ
ーが電圧として現れ、それぞれ電流を流そうとする。こ
の為に図8のようなフライバック電圧と呼ばれる電圧が
発生するのであるが、コイルと金属体との結合が良く、
また金属による損失が大きすぎる場合には図8の(a)
に示すように振動条件を外れ、Vcc(オン時間中に印
加した電圧)を中心とした電圧に収束しようとする。こ
の場合、スイッチング素子はVccの電圧がかかった状
態で次のオンを迎えることとなり、スイッチングに伴う
損失が非常に大きなものになってしまう。
【0079】これに対し、前述のように第2の巻線4b
を設け、定着フィルム1の金属層1aに結合しない漏れ
磁束を確保することにより、図8の(b)の様にフライ
バック電圧のスイングが大きくなり、ゼロクロスでのス
イッチングを実現できる為、スイッチング損失の少ない
系を実現することが出来る。
【0080】つまり理想的には、 (損失)=(電圧)×(電流)=0×(電流)=0 となり、スイッチング素子でのスイッチングに伴なう電
力を0にでき、スイッチング損失を抑えることができ
る。
【0081】第1の巻線4aと第2の巻線4bの間は密
着させた場合にも、巻線間の磁束は完全に打ち消し合わ
ない為、この様な効果が期待できるが、絶縁性を確保す
るため、またリーケージを調整するために第1の巻線4
aと第2の巻線4bの間に絶縁体を設けても良い。
【0082】このように本実施例では、導電層を有する
発熱部材に磁気結合することを主たる目的とする第1の
巻線部分と、発熱部材への磁気結合を敢えて悪化させ、
磁気的に疎結合とする代りに、リーケージインダクタン
スを確保することを主たる目的とする第2の巻線部分を
一つの励磁コイルにおいて構成し、励磁コイルの第1の
巻線部分と発熱部材とのインピーダンスの整合をとった
ので、マッチングトランスを必要とすることなくゼロク
ロススイッチング可能な磁気回路を構成することを比較
的容易に実現することができる。
【0083】また、励磁コイルとは別にマッチングコイ
ルを構成した場合、励磁コイルとは別にマッチングコイ
ル用の収納スペースなどを設計する必要があるが、本実
施例では、第1の巻線部分と第2の巻線部分は隣接し一
つの励磁コイルとして構成されているので励磁コイルと
は別にマッチングコイル用の収納スペース等を設計する
必要がなく、装置構成を簡略化することができる。
【0084】上記した例は励磁コイル4の巻線を第1の
巻線4aと第2の巻線4bの2層巻きとしたものであっ
たが、これは多層巻きとしても良い。この様な本発明の
他の実施例を図9に示す。この様な場合にも、等価回路
は基本的には図7の(b)の様に表すことが出来るが、
このうちL2のリーケージ分は第1層、第2層、第3
層...である各巻線層4a・4b・4c・・の磁気結
合に関与しないインダクタンスの和になる。
【0085】上記と同様の効果は、巻線の1層目に比較
して2層目以降の巻線を疎な巻き方にすることによって
も得ることが出来る。
【0086】この様な巻き方の他の実施例を図10の
(a)に示す。この時の磁束の状態を図10の(b)に
示す。
【0087】励磁コイル4の形状を保つには、熱膨張率
の小さい、弾力性のある絶縁体(樹脂等)で保持する
か、コイルの捲線を被覆線とする。適当な支持体をモー
ルド等で形成し、その上に巻込んでも良い。
【0088】理想的な場合にはコイル間の磁束は打ち消
し合い、リーケージは発生しないが、実際にはそうなら
ずに間隔が離れるに従って増加する傾向となる為、巻数
を増加させずにリーケージを増加するには有効な手段と
なる。
【0089】図9の様に巻線構造を少なくとも2層以上
の巻線構造とし、発熱部材から2層目の巻線、3層目の
巻線・・・が構造的に発熱部材から離れてしまうことに
よりリーケージインダクタンスを得るか、又は図10の
様に発熱部材から2層目以降の巻線を疎な巻き方に構成
し、発熱部材に最も近い第1の巻線に第1の機能、即ち
発熱部材に磁気結合することを主たる目的とする機能
を、また離れた第2の巻線部分に第2の機能、即ち発熱
部材への磁気結合を敢えて悪化させ、磁気的に疎結合と
する代りに、リーケージインダクタンスを確保すること
を主たる目的とする機能を持たせることで、良好なスイ
ッチング状態を得るための十分なフライバック電圧を得
るように構成することができる。
【0090】上述の実施形態例の装置は励磁コイル4を
定着ニップ部Nにおいてコア5と位置を合わせた構成と
なっているが、図11の装置のように、励磁コイル4と
コア5は定着ニップ部Nに対して定着フィルム1の回転
方向上流側に構成し、定着フィルム1を定着ニップ部N
よりも定着フィルム回転方向上流側で加熱する構成と
し、定着フィルム1の回転によりフィルムの加熱された
部分が定着ニップ部Nに入るよう構成しても良い。
【0091】円筒状の定着フィルム1の径が小さく、該
フィルム内に励磁コイルを構成しきれない小型機では、
図12の装置のように、定着フィルム1の外側であっ
て、定着ニップ部Nに対し定着フィルム回転方向上流側
に励磁コイル4を配設することで、また該励磁コイル4
を上述した2層以上の巻線構成4a・4b・・とするこ
とで、同様の効果を得る事が出来る。14は加圧ローラ
15に対向して加圧ローラ15との間に定着フィルム1
を挟んで定着ニップ部Nを形成する対向部材である。
【0092】尚、磁気誘導発熱性の定着フィルム1は、
モノクロあるいは1パスマルチカラー画像等の加熱定着
用の場合は弾性層1bを省略した形態のものにすること
もできる。発熱体としての導電層1aは樹脂に金属フィ
ラーを混入した層とすることもできる。導電層1aだけ
の単層部材とすることもできる。
【0093】下側のコアホルダー2に対する上側のフィ
ルムガイド部材3はなしにした装置構成にすることもで
きる。
【0094】励磁コイル4は絶縁性樹脂でモールド成形
した形態のものにすることもできる。
【0095】加熱装置としての定着装置100の装置構
成は実施形態例の加圧ローラ駆動方式に限られるもので
はない。例えば、駆動ローラやテンションローラ等の複
数の部材間にエンドレスベルト状の定着フィルムを懸回
張設して加圧ローラ以外の部材で定着フィルムを回転駆
動する構成の装置にすることもできる。また定着フィル
ムをロール巻きにした長尺のウエブ状部材にし、これを
繰り出し軸側から巻き取り軸側に所定の速度で巻き取り
走行移動させる装置構成とすることもできる。
【0096】電磁誘導発熱性部材である導電材(磁性
材)は固定部材とした装置構成のものとすることもでき
る。例えば定着ニップ部に該固定の電磁誘導発熱性部材
として例えば鉄板を固定配設してこの鉄板を励磁コイル
で磁気誘導発熱させるようにし、この固定の鉄板と加圧
部材としての加圧ローラとを耐熱性の薄肉フィルムを挟
ませて圧接させて定着ニップ部Nを形成させる。耐熱性
フィルムは加圧ローラ駆動方式、あるいは駆動ローラ若
しくは巻き取り軸により定着ニップ部をその内側面が固
定の鉄板の下面に密着して摺動しながら回転移動若しく
は走行移動する。固定の鉄板は励磁コイルに交番電流が
印加されることで生じる交番磁束を集中的に受けて磁気
誘導発熱する。そして定着ニップ部の耐熱性フィルムと
加圧ローラの間に記録材が導入されて耐熱性フィルムと
一緒に定着ニップ部を挟持搬送されていく過程におい
て、固定の鉄板の発熱エネルギーを耐熱性フィルムを介
して受けて加熱され、トナー画像の定着がなされる。
【0097】加圧部材15はローラ体に限らず、回動ベ
ルト型など他の形態の部材にすることもできる。
【0098】また加圧部材15側からも記録材に熱エネ
ルギーを供給するために、加圧部材15側にも電磁誘導
加熱等の発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調する
装置構成にすることもできる。
【0099】画像形成装置の画像形成原理・方式は電子
写真プロセスに限らず、転写方式あるいは直接方式の静
電記録プロセス、磁気記録プロセスなどその他任意であ
る。
【0100】本発明の加熱装置は実施形態例の画像加熱
定着装置に限らず、画像を担持した記録材を加熱してつ
や等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着する像加熱
装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱ラミネー
ト装置など、広く被加熱材を加熱処理する手段・装置と
して使用できる。
【0101】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の技術思想内であらゆる変形が可能である。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、磁気誘導
加熱方式の像加熱装置について、導電層を有する発熱部
材に磁気結合することを主たる目的とする第1コイル部
と、発熱部材への磁気結合を敢えて悪化させ、磁気的に
疎結合とする代りに、リーケージインダクタンスを確保
することを主たる目的とする第2コイル部を一つの励磁
コイルにおいて構成し、励磁コイルの第1コイル部と発
熱部材とのインピーダンスの整合をとったので、マッチ
ングトランスを必要とすることなくゼロクロススイッチ
ング可能な磁気回路を構成することを比較的容易に実現
することができる。
【0103】第1コイル部と第2コイル部は隣接し一つ
の励磁コイルとして構成されているので励磁コイルとは
別にマッチングコイル用の収納スペース等を設計する必
要がなく、装置構成を簡略化することができる。
【0104】従って、磁気誘導加熱方式の像加熱装置に
ついて、装置を複雑化することなく、スイッチング損失
を低減化する像加熱装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である像加熱装置を適用した画
像形成装置の概略図
【図2】(a)は像加熱装置の要部の横断側面模型図、
(b)はその一部の拡大模型図
【図3】像加熱装置の正面模型図
【図4】像加熱装置の縦断正面模型図
【図5】コアホルダーの外観斜視図
【図6】励磁コイルの外観斜視図
【図7】等価回路図
【図8】フライバック電圧を示す図
【図9】他の実施例である像加熱装置の横断側面模型図
【図10】(a)は他の実施例である像加熱装置の要部
の横断側面模型図、(b)はその一部の拡大模型図
【図11】他の実施例である像加熱装置の横断側面模型
図
【図12】他の実施例である像加熱装置の横断側面模型
図
【図13】励磁回路を示す図
【符号の説明】
100 定着装置(像加熱装置) 1 磁気誘導発熱性フィルム(定着フィルム、金属加
熱フィルム) 2 コアホルダー(絶縁材) 3 フィルムガイド部材 4 励磁コイル 4a 第1の巻線 4b 第2の巻線 5・6 フェライトコア 7 スペーサー板 8 平板蓋板 9 加圧用横長ステー 10 フィルム端部規制フランジ部材 11 ばね受け 12 加圧ばね 13 サーミスタ 15 加圧弾性ローラ T1 マッチングトランス L1 定着フィルムに結合する磁束に対応したコイルの
インダクタンス R 定着フィルム(金属フィルム)の等価抵抗 L2 定着フィルムに結合しなかった磁束に対応したコ
イルのリーケージインダクタンス Vcc オン時間中に印加した電圧
フロントページの続き (72)発明者 阿部 篤義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電層を有する発熱部材と、磁界を発生
    するための励磁コイルを備えた磁界発生手段と、を有
    し、前記励磁コイルはスイッチング回路により電源から
    電力が供給され、前記磁界磁界発生手段により発生する
    磁界により前記発熱部材に渦電流が発生し、この渦電流
    により前記発熱部材が発熱して、この熱により記録材上
    の画像が加熱される像加熱装置において、 前記励磁コイルは第1コイル部と、前記第1コイル部と
    前記発熱部材とのインピーダンスの整合をとるための第
    2コイル部と、を有し、前記第1コイル部と前記第2コ
    イル部は互いに隣接していることを特徴とする像加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2コイル部と前記発熱部材との磁
    気結合は前記第1コイル部と前記発熱部材との磁気結合
    より弱いことを特徴とすうる請求項1に記載の像加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2コイル部は前記第1コイル部よ
    りも前記発熱部材から離れていることを特徴とする請求
    項1に記載の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記第1コイル部と前記第2コイル部は
    直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記第2コイル部の巻線の数は前記第1
    コイル部の巻線の数より少ないことを特徴とする請求項
    1に記載の像加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記励磁コイルを支持する支持部材を有
    し、前記支持部材は前記発熱部材と前記励磁コイルの間
    に存在することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装
    置。
  7. 【請求項7】 前記支持部材は電気的絶縁材であること
    を特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記第2コイル部の巻線の密度は前記第
    1コイル部の巻線の密度より少ないことを特徴とする請
    求項1に記載の像加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記発熱部材はエンドレス状のフィルム
    であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記励磁コイルは前記フィルムの内側
    に存在することを特徴とする請求項9に記載の像加熱装
    置。
  11. 【請求項11】 前記発熱部材とニップを形成するロー
    ラを有し、前記ニップで未定着像を担持した記録材が挟
    持搬送され、未定着像が記録材上に定着されることを特
    徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
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