JPH1074697A - 多結晶シリコン膜、多結晶シリコンの製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びレーザアニール装置 - Google Patents
多結晶シリコン膜、多結晶シリコンの製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びレーザアニール装置Info
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- JPH1074697A JPH1074697A JP22856196A JP22856196A JPH1074697A JP H1074697 A JPH1074697 A JP H1074697A JP 22856196 A JP22856196 A JP 22856196A JP 22856196 A JP22856196 A JP 22856196A JP H1074697 A JPH1074697 A JP H1074697A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多結晶シリコンを製造する際に水素脱気によ
るアブレーションを起こさず、良質で結晶粒径の大きい
多結晶シリコンを得ることを目的とする。 【解決手段】 エネルギービームの走査方向に裾を持た
せ、非単結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネル
ギー密度は160mJ/cm2 未満であり、160mJ
/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギーが照射され
る場合は、前ショット以前に受けたエネルギー密度の最
大値+15mJ/cm2 以下であり、かつ実質的な最大
エネルギー密度のエネルギーが10回以上120回以下
照射されることを特徴とする。また、最大エネルギーが
照射された後には、それよりも低いエネルギー密度で5
回以上照射されないことを特徴とする。
るアブレーションを起こさず、良質で結晶粒径の大きい
多結晶シリコンを得ることを目的とする。 【解決手段】 エネルギービームの走査方向に裾を持た
せ、非単結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネル
ギー密度は160mJ/cm2 未満であり、160mJ
/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギーが照射され
る場合は、前ショット以前に受けたエネルギー密度の最
大値+15mJ/cm2 以下であり、かつ実質的な最大
エネルギー密度のエネルギーが10回以上120回以下
照射されることを特徴とする。また、最大エネルギーが
照射された後には、それよりも低いエネルギー密度で5
回以上照射されないことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非単結晶シリコン
を多結晶化する際に水素脱気によるダメージのない多結
晶シリコン膜、また水素脱気によるダメージが生じるこ
とのない均一な多結晶シリコンの製造方法、薄膜トラン
ジスタの製造方法、及び液晶表示装置の製造方法に関す
る。また、本発明は、その製造方法を具現化するために
用いられるレーザアニール装置に関する。
を多結晶化する際に水素脱気によるダメージのない多結
晶シリコン膜、また水素脱気によるダメージが生じるこ
とのない均一な多結晶シリコンの製造方法、薄膜トラン
ジスタの製造方法、及び液晶表示装置の製造方法に関す
る。また、本発明は、その製造方法を具現化するために
用いられるレーザアニール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビーム照射により多結晶シリコン
を製造する場合、従来は水素脱気により膜にダメージを
生じてしまい、良質の膜を得ることができなかった。こ
の問題を解決するために、現在は非晶質シリコン膜を形
成した後にあらかじめ水素脱気を行っておき、その後に
エネルギービームの照射により多結晶化を行う方法が採
られている。
を製造する場合、従来は水素脱気により膜にダメージを
生じてしまい、良質の膜を得ることができなかった。こ
の問題を解決するために、現在は非晶質シリコン膜を形
成した後にあらかじめ水素脱気を行っておき、その後に
エネルギービームの照射により多結晶化を行う方法が採
られている。
【0003】このような方法の一つとして、特開平2−
177422号公報には、光ビームスポットのエネルギ
ー分布を、スポットの走査方向の前方側から後方側に向
かって複数段階に分布させることにより、徐々に大きな
エネルギーを与える方法が開示されている。
177422号公報には、光ビームスポットのエネルギ
ー分布を、スポットの走査方向の前方側から後方側に向
かって複数段階に分布させることにより、徐々に大きな
エネルギーを与える方法が開示されている。
【0004】また、レーザアニールを行うレーザアニー
ル装置に関しては、出射されたレーザ光を最終的に整形
する線状ビームの長軸方向、短軸方向にそれぞれ強度の
均一化を行うが、従来の均一化は、カライドスコープに
より両方向ともに行っていた。
ル装置に関しては、出射されたレーザ光を最終的に整形
する線状ビームの長軸方向、短軸方向にそれぞれ強度の
均一化を行うが、従来の均一化は、カライドスコープに
より両方向ともに行っていた。
【0005】また、線状ビームに裾を形成して照射を行
う方法において、その裾を形成するためのレーザアニー
ル装置としては、例えば特開平2−17742号公報に
は、透過率の異なる複数のフィルタを積層しそこへレー
ザ光を透過することで、レーザビームのエネルギー強度
分布を階段状又は緩やかにする、という技術が開示され
ている。
う方法において、その裾を形成するためのレーザアニー
ル装置としては、例えば特開平2−17742号公報に
は、透過率の異なる複数のフィルタを積層しそこへレー
ザ光を透過することで、レーザビームのエネルギー強度
分布を階段状又は緩やかにする、という技術が開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方法でも最初に照射されるエネルギービームの大き
さ、及び一段階ごとの変化の大きさ等によってはシリコ
ン膜にダメージが生じてしまう、という問題があった。
た方法でも最初に照射されるエネルギービームの大き
さ、及び一段階ごとの変化の大きさ等によってはシリコ
ン膜にダメージが生じてしまう、という問題があった。
【0007】また、徐々にエネルギー密度の大きいエネ
ルギーを照射していき、最終的に最大エネルギー密度の
エネルギーを照射するが、その最大エネルギー密度の照
射が充分でない場合には、形成された多結晶シリコンの
所望の特性が得られないという問題があった。さらに、
最大エネルギー密度で照射された後に再度それよりも低
いエネルギーで多数回照射されるとシリコンが溶融し始
めて結晶性が劣化する(粒径が小さくなる)という問題
があった。
ルギーを照射していき、最終的に最大エネルギー密度の
エネルギーを照射するが、その最大エネルギー密度の照
射が充分でない場合には、形成された多結晶シリコンの
所望の特性が得られないという問題があった。さらに、
最大エネルギー密度で照射された後に再度それよりも低
いエネルギーで多数回照射されるとシリコンが溶融し始
めて結晶性が劣化する(粒径が小さくなる)という問題
があった。
【0008】また、レーザアニール装置においては、カ
ライドスコープの出射口の大きさを線状ビームの大きさ
と同程度としなければならないため、光学系全体が大き
くなってしまう問題があった。
ライドスコープの出射口の大きさを線状ビームの大きさ
と同程度としなければならないため、光学系全体が大き
くなってしまう問題があった。
【0009】さらに、線状ビームの裾を形成する場合
に、従来は積層フィルタを透過させているためこの透過
によるレーザエネルギーの損失は全エネルギーの20〜
50%と大きな値となる。そのためレーザエネルギーの
利用効率が低下してしまうという問題があった。
に、従来は積層フィルタを透過させているためこの透過
によるレーザエネルギーの損失は全エネルギーの20〜
50%と大きな値となる。そのためレーザエネルギーの
利用効率が低下してしまうという問題があった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、水素脱気によるダメージのない良質な多結晶シリコ
ン膜、多結晶シリコンの製造方法、薄膜トランジスタの
製造方法、及び液晶表示装置の製造方法を提供し、ま
た、小型化が可能で、レーザーエネルギーの利用効率を
良く、線状ビームの裾を制御することのできるレーザー
アニール装置を提供するものである。
で、水素脱気によるダメージのない良質な多結晶シリコ
ン膜、多結晶シリコンの製造方法、薄膜トランジスタの
製造方法、及び液晶表示装置の製造方法を提供し、ま
た、小型化が可能で、レーザーエネルギーの利用効率を
良く、線状ビームの裾を制御することのできるレーザー
アニール装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に非単
結晶シリコンを形成する工程と、前記非単結晶シリコン
にエネルギービームを1ショットの照射毎に、相対的に
所定距離だけ走査させて照射し前記非単結晶シリコンを
多結晶化する工程とを有する多結晶シリコンの製造方法
において、前記非単結晶シリコンの任意の点が最初に受
けるエネルギー密度は160mJ/cm2 未満であり、
160mJ/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギー
が照射される場合は、前ショット以前で受けたエネルギ
ー密度の最大値+15mJ/cm2 以下の大きさであ
り、かつ実質的な最大エネルギー密度のエネルギーを1
0ショット以上120ショット以下受けることを特徴と
する多結晶シリコンの製造方法である。
結晶シリコンを形成する工程と、前記非単結晶シリコン
にエネルギービームを1ショットの照射毎に、相対的に
所定距離だけ走査させて照射し前記非単結晶シリコンを
多結晶化する工程とを有する多結晶シリコンの製造方法
において、前記非単結晶シリコンの任意の点が最初に受
けるエネルギー密度は160mJ/cm2 未満であり、
160mJ/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギー
が照射される場合は、前ショット以前で受けたエネルギ
ー密度の最大値+15mJ/cm2 以下の大きさであ
り、かつ実質的な最大エネルギー密度のエネルギーを1
0ショット以上120ショット以下受けることを特徴と
する多結晶シリコンの製造方法である。
【0012】また本発明は、前記非単結晶シリコンの任
意の点が最初に受けるエネルギー密度は160mJ/c
m2 未満であり、160mJ/cm2 以上270mJ/
cm2 未満のエネルギー密度のエネルギーが照射される
場合はそのショットで受けるエネルギー密度が前ショッ
ト以前で受けたエネルギー密度の3/2倍以下の大きさ
であり、かつ実質的な最大エネルギー密度のエネルギー
を10ショット以上120ショット以下受けることを特
徴とする多結晶シリコンの製造方法である。
意の点が最初に受けるエネルギー密度は160mJ/c
m2 未満であり、160mJ/cm2 以上270mJ/
cm2 未満のエネルギー密度のエネルギーが照射される
場合はそのショットで受けるエネルギー密度が前ショッ
ト以前で受けたエネルギー密度の3/2倍以下の大きさ
であり、かつ実質的な最大エネルギー密度のエネルギー
を10ショット以上120ショット以下受けることを特
徴とする多結晶シリコンの製造方法である。
【0013】また本発明は、前記非単結晶シリコンの任
意の点が最初に受けるエネルギー密度は160mJ/c
m2 未満であり、160mJ/cm2 以上270mJ/
cm2 未満のエネルギー密度のエネルギーが照射される
場合はそのショットで受けるエネルギー密度が前ショッ
ト以前で受けたエネルギー密度の3/2倍以下の大きさ
であり、270mJ/cm2 以上のエネルギー密度のエ
ネルギーが照射される場合はそのショットで受けるエネ
ルギー密度が(前ショット以前で受けたエネルギー密度
の最大値+15mJ/cm2 )以下の大きさであり、か
つ実質的な最大エネルギー密度のエネルギーを10ショ
ット以上120ショット以下受けることを特徴とする多
結晶シリコンの製造方法である。
意の点が最初に受けるエネルギー密度は160mJ/c
m2 未満であり、160mJ/cm2 以上270mJ/
cm2 未満のエネルギー密度のエネルギーが照射される
場合はそのショットで受けるエネルギー密度が前ショッ
ト以前で受けたエネルギー密度の3/2倍以下の大きさ
であり、270mJ/cm2 以上のエネルギー密度のエ
ネルギーが照射される場合はそのショットで受けるエネ
ルギー密度が(前ショット以前で受けたエネルギー密度
の最大値+15mJ/cm2 )以下の大きさであり、か
つ実質的な最大エネルギー密度のエネルギーを10ショ
ット以上120ショット以下受けることを特徴とする多
結晶シリコンの製造方法である。
【0014】さらに本発明は、最大エネルギー密度で照
射された後には、実質的な最大エネルギー密度よりも低
いエネルギーで5回以上照射されないことを特徴とする
多結晶シリコンの製造方法である。
射された後には、実質的な最大エネルギー密度よりも低
いエネルギーで5回以上照射されないことを特徴とする
多結晶シリコンの製造方法である。
【0015】上記したような多結晶シリコンの製造方法
によれば、水素脱気によるアブレーションを起こすこと
なく、大粒径の結晶を得ることができる。また本発明
は、(111)配向した多結晶シリコン膜である。ま
た、(111)配向されかつ粒径が0.3μm以上1.
2μm以下である多結晶シリコン膜である。また、(1
11)配向された多結晶シリコン膜である。
によれば、水素脱気によるアブレーションを起こすこと
なく、大粒径の結晶を得ることができる。また本発明
は、(111)配向した多結晶シリコン膜である。ま
た、(111)配向されかつ粒径が0.3μm以上1.
2μm以下である多結晶シリコン膜である。また、(1
11)配向された多結晶シリコン膜である。
【0016】このような多結晶シリコン膜は、TFT等
の構成部材となったときに移動度、閾値の経時変化等に
関し、良好な特性を示す。また本発明は、上記多結晶シ
リコンの製造方法を用いた薄膜トランジスタの製造方法
である。
の構成部材となったときに移動度、閾値の経時変化等に
関し、良好な特性を示す。また本発明は、上記多結晶シ
リコンの製造方法を用いた薄膜トランジスタの製造方法
である。
【0017】また本発明は、上記多結晶シリコンの製造
方法を用いた液晶表示装置の製造方法である。また、本
発明は、レーザ光を出射するレーザ出射手段と、このレ
ーザ出射手段から出射されたレーザ光を線状に整形する
光学系と、前記光学系により整形された線状ビームが照
射される被処理物を設置するチャンバと、を備えたレー
ザアニール装置において、前記光学系は、前記レーザ光
を一方向に均一化し前記線状ビームが長軸方向に均一化
されるためのレンズ群と、前記レーザ光を前記一方向と
垂直な方向に均一化し前記線状ビームが短軸方向に均一
化され、光反射面を対向させて平行に配置された多重反
射手段と、を備えたことを特徴とするレーザアニール装
置である。
方法を用いた液晶表示装置の製造方法である。また、本
発明は、レーザ光を出射するレーザ出射手段と、このレ
ーザ出射手段から出射されたレーザ光を線状に整形する
光学系と、前記光学系により整形された線状ビームが照
射される被処理物を設置するチャンバと、を備えたレー
ザアニール装置において、前記光学系は、前記レーザ光
を一方向に均一化し前記線状ビームが長軸方向に均一化
されるためのレンズ群と、前記レーザ光を前記一方向と
垂直な方向に均一化し前記線状ビームが短軸方向に均一
化され、光反射面を対向させて平行に配置された多重反
射手段と、を備えたことを特徴とするレーザアニール装
置である。
【0018】このような構成にすることにより、多重反
射手段の間隙を通過したレーザ光は、通過後も線状ビー
ムの長軸方向に徐々に拡大されていくことになるので光
反射手段の長軸方向の長さよりも長い線状ビームを得る
ことができる。
射手段の間隙を通過したレーザ光は、通過後も線状ビー
ムの長軸方向に徐々に拡大されていくことになるので光
反射手段の長軸方向の長さよりも長い線状ビームを得る
ことができる。
【0019】また、本発明は、多重反射手段を2枚の単
独な光反射手段で構成され、前記レーザ光の進行方向ま
たは光反射面に垂直な方向に、それぞれ単独に可動であ
ることを特徴とするレーザアニール装置である。このよ
うな構成にすることにより、整形される線状ビームの短
軸方向の幅、裾幅、裾の対称、非対称を自由に制御でき
る。
独な光反射手段で構成され、前記レーザ光の進行方向ま
たは光反射面に垂直な方向に、それぞれ単独に可動であ
ることを特徴とするレーザアニール装置である。このよ
うな構成にすることにより、整形される線状ビームの短
軸方向の幅、裾幅、裾の対称、非対称を自由に制御でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下実施例1、2に多結晶シリコ
ンの製造方法及びその方法により形成された多結晶シリ
コン膜について詳細に説明する。
ンの製造方法及びその方法により形成された多結晶シリ
コン膜について詳細に説明する。
【0021】(実施例1)図1にエキシマレーザーアニ
ール装置の模式的な構造を示す。このエキシマレーザー
アニール装置は線状ビームを形成する光学系を有してい
る。図1において、レーザー発振源として発振波長30
8nmのXeClエキシマレーザ発振源11を用いる。
このエキシマレーザー発振源11から発振されたエネル
ギービーム12はホモジナイザーを含む光学系13を通
った後、ミラー14により進路を変えられ、結像レンズ
15によりX−Yテーブル16上に載せられた基板17
に線状ビーム18として結像される。このX−Yテーブ
ル16はX軸方向、およびY軸方向に移動することがで
き、X−Yテーブル16のX軸方向への移動により、線
状ビームの短軸方向に走査していく。また、X−Yテー
ブル16はレーザーの発振に同期して移動することがで
きる。
ール装置の模式的な構造を示す。このエキシマレーザー
アニール装置は線状ビームを形成する光学系を有してい
る。図1において、レーザー発振源として発振波長30
8nmのXeClエキシマレーザ発振源11を用いる。
このエキシマレーザー発振源11から発振されたエネル
ギービーム12はホモジナイザーを含む光学系13を通
った後、ミラー14により進路を変えられ、結像レンズ
15によりX−Yテーブル16上に載せられた基板17
に線状ビーム18として結像される。このX−Yテーブ
ル16はX軸方向、およびY軸方向に移動することがで
き、X−Yテーブル16のX軸方向への移動により、線
状ビームの短軸方向に走査していく。また、X−Yテー
ブル16はレーザーの発振に同期して移動することがで
きる。
【0022】まず、ガラス基板(コーニング社品番17
37)の一主面上にアンダーコート膜として絶縁膜Si
OX 、SiNX 等を成膜した後、プラズマCVD(Ch
emical Vapor Deposition)に
より非晶質シリコンを1000オングストローム形成し
た。
37)の一主面上にアンダーコート膜として絶縁膜Si
OX 、SiNX 等を成膜した後、プラズマCVD(Ch
emical Vapor Deposition)に
より非晶質シリコンを1000オングストローム形成し
た。
【0023】そしてこの後、波長308nmXeClエ
キシマレーザアニール装置により非晶質シリコン層の上
面より最大エネルギー密度170mJ/cm2 のエネル
ギービームを照射し、多結晶シリコンとした。
キシマレーザアニール装置により非晶質シリコン層の上
面より最大エネルギー密度170mJ/cm2 のエネル
ギービームを照射し、多結晶シリコンとした。
【0024】このとき、エキシマレーザービームの形状
は図2に示すように線状ビームであり、この線状ビーム
の短軸方向のエネルギー密度分布は台形状の分布であ
り、最大エネルギー密度の90%以上の部分の長さLは
500μmであり、この台形状の裾幅lは200μmと
した。
は図2に示すように線状ビームであり、この線状ビーム
の短軸方向のエネルギー密度分布は台形状の分布であ
り、最大エネルギー密度の90%以上の部分の長さLは
500μmであり、この台形状の裾幅lは200μmと
した。
【0025】そしてこの線状ビームを1ショット毎に短
軸方向に相対的に50μmの走査ピッチで走査して照射
を行った。このように傾斜のある裾を持つ場合、非単結
晶シリコンは場所によって最初に照射されるエネルギー
密度が異なることになる。しかし、裾の長さが200μ
mで1ショット毎の走査が50μmの場合は、非晶質シ
リコンの任意の点で最初に照射されるエネルギービーム
のエネルギー密度は170mJ/cm2 の1/4以下、
すなわち約43mJ/cm2 以下であり、その後のショ
ットでも徐々にエネルギー密度が増加して照射され、最
終的に最大エネルギー密度である170m/cm2 が照
射されることになる。さらに、最大エネルギー密度の9
0%以上の部分の長さが500μmであり、走査のピッ
チが50μmであるので、シリコン一カ所につき、最大
エネルギー密度のエネルギーが10回、もしくは最多の
領域では11回照射されることになり、充分に結晶化さ
れる。
軸方向に相対的に50μmの走査ピッチで走査して照射
を行った。このように傾斜のある裾を持つ場合、非単結
晶シリコンは場所によって最初に照射されるエネルギー
密度が異なることになる。しかし、裾の長さが200μ
mで1ショット毎の走査が50μmの場合は、非晶質シ
リコンの任意の点で最初に照射されるエネルギービーム
のエネルギー密度は170mJ/cm2 の1/4以下、
すなわち約43mJ/cm2 以下であり、その後のショ
ットでも徐々にエネルギー密度が増加して照射され、最
終的に最大エネルギー密度である170m/cm2 が照
射されることになる。さらに、最大エネルギー密度の9
0%以上の部分の長さが500μmであり、走査のピッ
チが50μmであるので、シリコン一カ所につき、最大
エネルギー密度のエネルギーが10回、もしくは最多の
領域では11回照射されることになり、充分に結晶化さ
れる。
【0026】(実施例2)次に膜厚、及びエネルギービ
ームのエネルギー密度を変えて多結晶シリコン膜を形成
した。ガラスからなる基板の一主面上にアンダーコート
膜として絶縁膜SiOX 、SiNX 等を成膜した後に、
プラズマCVD法で非晶質シリコン層を500オングス
トロームの厚さに形成した。そして図1に示す波長30
8nmのXeClエキシマレーザアニール装置により非
晶質シリコン層の上面より最大エネルギー密度350m
J/cm2 のエネルギービームを照射し、多結晶化し
た。ただしエキシマレーザのビーム形状は図9に示すよ
うに線状ビームであり、この線状ビームの短軸方向のエ
ネルギー密度分布は台形状の分布であり、この台形の走
査先方側の裾幅l1を500μm、走査後方側の裾幅l
2を35μm、最大エネルギー密度の部分の長さLを4
00μmとした。そして、この線状ビームを1ショット
毎に短軸方向に走査ピッチ20μmで基板に対して相対
的に走査することによりエネルギービームの照射を行っ
た。
ームのエネルギー密度を変えて多結晶シリコン膜を形成
した。ガラスからなる基板の一主面上にアンダーコート
膜として絶縁膜SiOX 、SiNX 等を成膜した後に、
プラズマCVD法で非晶質シリコン層を500オングス
トロームの厚さに形成した。そして図1に示す波長30
8nmのXeClエキシマレーザアニール装置により非
晶質シリコン層の上面より最大エネルギー密度350m
J/cm2 のエネルギービームを照射し、多結晶化し
た。ただしエキシマレーザのビーム形状は図9に示すよ
うに線状ビームであり、この線状ビームの短軸方向のエ
ネルギー密度分布は台形状の分布であり、この台形の走
査先方側の裾幅l1を500μm、走査後方側の裾幅l
2を35μm、最大エネルギー密度の部分の長さLを4
00μmとした。そして、この線状ビームを1ショット
毎に短軸方向に走査ピッチ20μmで基板に対して相対
的に走査することによりエネルギービームの照射を行っ
た。
【0027】このように裾が傾斜している場合、実施例
1と同様に最初に照射されるエネルギー密度の大きさが
非単結晶シリコンの各場所によって異なるが、最初に照
射されるエネルギー密度が最大の部分で350mJ/c
m2 の1/25、すなわち約14mJ/cm2 であり、
その後、非単結晶シリコンのそれぞれの場所で増加量が
15mJ/cm2 以下であるエネルギー密度のエネルギ
ービームが照射され、最終的に最大エネルギー密度であ
る350mJ/cm2 の90%以上のエネルギーが20
回照射され、充分な粒径の多結晶シリコンを得ることが
できる。その後に、ビーム走査後方側では、最大エネル
ギー密度の90%未満の低いエネルギー密度、この場合
は1回もしくは場所によっては2回照射されることにな
る。
1と同様に最初に照射されるエネルギー密度の大きさが
非単結晶シリコンの各場所によって異なるが、最初に照
射されるエネルギー密度が最大の部分で350mJ/c
m2 の1/25、すなわち約14mJ/cm2 であり、
その後、非単結晶シリコンのそれぞれの場所で増加量が
15mJ/cm2 以下であるエネルギー密度のエネルギ
ービームが照射され、最終的に最大エネルギー密度であ
る350mJ/cm2 の90%以上のエネルギーが20
回照射され、充分な粒径の多結晶シリコンを得ることが
できる。その後に、ビーム走査後方側では、最大エネル
ギー密度の90%未満の低いエネルギー密度、この場合
は1回もしくは場所によっては2回照射されることにな
る。
【0028】なお、エネルギービームの短軸方向のエネ
ルギー密度分布は上述のような台形形状に限らず、様々
な形状の分布に適用できる。例えば図8(a)に示すよ
うなガウシアン分布、同図(b)に示すような複数の山
を持つ形状の分布、または同図(c)に示すような階段
状分布でも同様な効果が得られる。
ルギー密度分布は上述のような台形形状に限らず、様々
な形状の分布に適用できる。例えば図8(a)に示すよ
うなガウシアン分布、同図(b)に示すような複数の山
を持つ形状の分布、または同図(c)に示すような階段
状分布でも同様な効果が得られる。
【0029】また、上記した実施例においては、多結晶
化するためのレーザアニールと脱水素を兼ねて行ったた
め、脱水素工程を省略することができた。ただし、あら
かじめ脱水素を行った上で、本発明の方法によるレーザ
アニールを行うことももちろん可能である。
化するためのレーザアニールと脱水素を兼ねて行ったた
め、脱水素工程を省略することができた。ただし、あら
かじめ脱水素を行った上で、本発明の方法によるレーザ
アニールを行うことももちろん可能である。
【0030】このような方法により、各結晶粒の粒径の
ばらつきはあるものの、平均粒径3000オングストロ
ーム(0.3μm)以上12000オングストローム
(1.2μm)以下の多結晶シリコンが得られた(SE
M観察による)。なお、多結晶シリコンの結晶粒は膜厚
方向には平たく、シリコン膜を平面から見たときには概
略円形をしている。そして粒径とは、このように多結晶
シリコン膜を平面から見たときの結晶の大きさとして規
定される。しかしながら各結晶は完全な円形をしている
わけでなく、粒径の求め方に種々の方法がある。本実施
例における粒径の求め方は、まず多結晶シリコン膜をセ
コエッチし各結晶を明確にし、それぞれの結晶粒の平面
的な面積を求める。そして各結晶を完全円形と仮定し
て、面積を基に各結晶の直径を算出する。この仮定円の
直径を各結晶粒の粒径とする。このようにして求めた複
数の結晶の粒径の平均値をこの多結晶シリコン膜の平均
粒径とした。
ばらつきはあるものの、平均粒径3000オングストロ
ーム(0.3μm)以上12000オングストローム
(1.2μm)以下の多結晶シリコンが得られた(SE
M観察による)。なお、多結晶シリコンの結晶粒は膜厚
方向には平たく、シリコン膜を平面から見たときには概
略円形をしている。そして粒径とは、このように多結晶
シリコン膜を平面から見たときの結晶の大きさとして規
定される。しかしながら各結晶は完全な円形をしている
わけでなく、粒径の求め方に種々の方法がある。本実施
例における粒径の求め方は、まず多結晶シリコン膜をセ
コエッチし各結晶を明確にし、それぞれの結晶粒の平面
的な面積を求める。そして各結晶を完全円形と仮定し
て、面積を基に各結晶の直径を算出する。この仮定円の
直径を各結晶粒の粒径とする。このようにして求めた複
数の結晶の粒径の平均値をこの多結晶シリコン膜の平均
粒径とした。
【0031】さらに、このようにして形成された多結晶
シリコン膜は、(111)配向されており、X線回折に
よる(111)の回折強度F111 と(220)の回折強
度F220 の比は、0≦F111 /F222 ≦0.3 を満た
している。
シリコン膜は、(111)配向されており、X線回折に
よる(111)の回折強度F111 と(220)の回折強
度F220 の比は、0≦F111 /F222 ≦0.3 を満た
している。
【0032】以下に、実施例1、2を含む本発明に至る
までの実験について詳細に説明する。まず、異なるエネ
ルギー密度のエネルギービームを2段階に非単結晶シリ
コンに照射させて水素脱気の影響を調べた。
までの実験について詳細に説明する。まず、異なるエネ
ルギー密度のエネルギービームを2段階に非単結晶シリ
コンに照射させて水素脱気の影響を調べた。
【0033】ガラス基板の一主面上にプラズマCVD法
により非晶質シリコンを800オングストローム形成し
た後、非晶質分離型のイオン注入装置によりドーズ量5
×1015/cm2 のリンを注入して試料を作成した。そ
して、この試料に対して図1に示したエキシマレーザー
アニール装置を用いて非晶質シリコン薄膜の多結晶化を
行った。
により非晶質シリコンを800オングストローム形成し
た後、非晶質分離型のイオン注入装置によりドーズ量5
×1015/cm2 のリンを注入して試料を作成した。そ
して、この試料に対して図1に示したエキシマレーザー
アニール装置を用いて非晶質シリコン薄膜の多結晶化を
行った。
【0034】まず、第1段階目の照射としてエネルギー
密度、100、110、120、130、140、15
0、155、160、165、170、180mJ/c
m2のエキシマレーザを試料に1ショットずつ照射し
た。その結果160mJ/cm2 以上で試料表面に水素
脱気によるダメージが認められた。このときのシート抵
抗の変化を図2に示した。非晶質シリコンの膜厚が50
0オングストロームから1000オングストロームまで
の範囲では、第1段階目の照射エネルギー密度と水素脱
気によるダメージとの関係は、本実験結果とほぼ同じで
あった。図2の黒印のプロットより、第1段回目の照射
としては160Jm/cm2 未満のエネルギー密度でな
ければならないことが分かる。
密度、100、110、120、130、140、15
0、155、160、165、170、180mJ/c
m2のエキシマレーザを試料に1ショットずつ照射し
た。その結果160mJ/cm2 以上で試料表面に水素
脱気によるダメージが認められた。このときのシート抵
抗の変化を図2に示した。非晶質シリコンの膜厚が50
0オングストロームから1000オングストロームまで
の範囲では、第1段階目の照射エネルギー密度と水素脱
気によるダメージとの関係は、本実験結果とほぼ同じで
あった。図2の黒印のプロットより、第1段回目の照射
としては160Jm/cm2 未満のエネルギー密度でな
ければならないことが分かる。
【0035】さらに、今度は線状エキシマレーザーをそ
の短軸方向(X軸方向)に走査しながら照射する実験を
行った。図3は、線状エネルギービームの短軸方向断面
のエネルギー密度分布を示している。このエネルギー密
度分布はトップフラットの台形状の分布を示している。
実質的な最大エネルギー密度の部分の長さ、いわゆる最
大エネルギー密度の90%以上の部分の長さをLとし
た。また、短軸方向の端部は最大エネルギー密度より低
い強度を持ついわゆる裾を引いている。ここで裾は最大
エネルギー密度の90%未満の部分とし、その裾の短軸
方向の長さを裾幅lとする。光学系を変えることによ
り、裾幅lを変化させることが可能である。また、ここ
で、実質的な最大エネルギー密度を最大エネルギー密度
の90%以上に規定した理由は、1ショットのエネルギ
ービームを照射したときにエネルギー密度の分布によっ
て結晶化が異なり、最大エネルギー密度の100%から
90%までのエネルギー密度が照射された領域の結晶粒
の大きさはほぼ同じであることによる。即ち、90%未
満のエネルギー密度のエネルギーが照射された領域は1
00%のエネルギー密度のエネルギーが照射された領域
の結晶粒径に比べて結晶粒径の大きさが著しく不完全で
あるためである。
の短軸方向(X軸方向)に走査しながら照射する実験を
行った。図3は、線状エネルギービームの短軸方向断面
のエネルギー密度分布を示している。このエネルギー密
度分布はトップフラットの台形状の分布を示している。
実質的な最大エネルギー密度の部分の長さ、いわゆる最
大エネルギー密度の90%以上の部分の長さをLとし
た。また、短軸方向の端部は最大エネルギー密度より低
い強度を持ついわゆる裾を引いている。ここで裾は最大
エネルギー密度の90%未満の部分とし、その裾の短軸
方向の長さを裾幅lとする。光学系を変えることによ
り、裾幅lを変化させることが可能である。また、ここ
で、実質的な最大エネルギー密度を最大エネルギー密度
の90%以上に規定した理由は、1ショットのエネルギ
ービームを照射したときにエネルギー密度の分布によっ
て結晶化が異なり、最大エネルギー密度の100%から
90%までのエネルギー密度が照射された領域の結晶粒
の大きさはほぼ同じであることによる。即ち、90%未
満のエネルギー密度のエネルギーが照射された領域は1
00%のエネルギー密度のエネルギーが照射された領域
の結晶粒径に比べて結晶粒径の大きさが著しく不完全で
あるためである。
【0036】そして、非晶質シリコンの膜厚500オン
グストロームとして、図3に示したエネルギー密度分布
を持つビームを用いて、1ショット毎の走査ピッチPを
20μmとして、ビームの裾幅lを140μm〜700
μmの範囲で変化させた。これにより、エネルギー密度
の増加量を変化させることができる。図5に、エネルギ
ー密度の増加量と水素脱気によるアブレーションエネル
ギーの関係を示す。アブレーションエネルギーとはシリ
コン膜がアブレーションを起こすときのエネルギー密度
である。同図よりエネルギー増加量が15mJ/cm2
以下であれば、所望の最大エネルギー密度、325mJ
/cm2 以上のエネルギー密度でもアブレーションする
ことなく、粒径の大きい多結晶シリコンが得られること
が分かる。
グストロームとして、図3に示したエネルギー密度分布
を持つビームを用いて、1ショット毎の走査ピッチPを
20μmとして、ビームの裾幅lを140μm〜700
μmの範囲で変化させた。これにより、エネルギー密度
の増加量を変化させることができる。図5に、エネルギ
ー密度の増加量と水素脱気によるアブレーションエネル
ギーの関係を示す。アブレーションエネルギーとはシリ
コン膜がアブレーションを起こすときのエネルギー密度
である。同図よりエネルギー増加量が15mJ/cm2
以下であれば、所望の最大エネルギー密度、325mJ
/cm2 以上のエネルギー密度でもアブレーションする
ことなく、粒径の大きい多結晶シリコンが得られること
が分かる。
【0037】ちなみに、多結晶シリコンは多結晶シリコ
ン薄膜トランジスタの活性層として用いられ、より高い
エネルギー密度で結晶化させる必要がある。図4に、最
大エネルギー密度と多結晶シリコンの粒径の関係を示
す。1ショット毎のエネルギーの増加量を15mJ/c
m2 になるように設定し、最大エネルギー密度が250
〜350mJ/cm2 の範囲のエネルギービームを照射
して結晶化した多結晶シリコンの粒径である。最大エネ
ルギーを大きくするにつれて、粒径が拡大することがわ
かる。このように、非晶質シリコンの膜厚が500〜8
00オングストロームの範囲内である場合、最大エネル
ギー密度は325mJ/cm2 以上に設定することが好
ましい。
ン薄膜トランジスタの活性層として用いられ、より高い
エネルギー密度で結晶化させる必要がある。図4に、最
大エネルギー密度と多結晶シリコンの粒径の関係を示
す。1ショット毎のエネルギーの増加量を15mJ/c
m2 になるように設定し、最大エネルギー密度が250
〜350mJ/cm2 の範囲のエネルギービームを照射
して結晶化した多結晶シリコンの粒径である。最大エネ
ルギーを大きくするにつれて、粒径が拡大することがわ
かる。このように、非晶質シリコンの膜厚が500〜8
00オングストロームの範囲内である場合、最大エネル
ギー密度は325mJ/cm2 以上に設定することが好
ましい。
【0038】次に、最大エネルギー密度の90%以上の
部分が照射される回数の最適値を調べるため、一定のエ
ネルギー(例えば350mJ/cm2 )で照射回数を2
から140回まで変化させた。図3に示すビーム形状の
長さLを変えることにより、シリコンの一箇所に最大エ
ネルギー密度の部分が照射される回数が変化する。図6
に、多結晶シリコンの粒径と照射回数の関係を示す。最
大エネルギーが照射される回数が10回未満では、完全
溶融しないため粒径は小さいままであり、120回より
も大きい場合では、下地膜との反応層が形成され、下地
/p−Si界面が荒れるためにアブレーションを生じて
しまう。従って、最大エネルギー密度の部分が照射され
る回数が10から120回の範囲になるように長さLを
設定すれば良好な結晶性の多結晶シリコンが得られるこ
とが分かった。
部分が照射される回数の最適値を調べるため、一定のエ
ネルギー(例えば350mJ/cm2 )で照射回数を2
から140回まで変化させた。図3に示すビーム形状の
長さLを変えることにより、シリコンの一箇所に最大エ
ネルギー密度の部分が照射される回数が変化する。図6
に、多結晶シリコンの粒径と照射回数の関係を示す。最
大エネルギーが照射される回数が10回未満では、完全
溶融しないため粒径は小さいままであり、120回より
も大きい場合では、下地膜との反応層が形成され、下地
/p−Si界面が荒れるためにアブレーションを生じて
しまう。従って、最大エネルギー密度の部分が照射され
る回数が10から120回の範囲になるように長さLを
設定すれば良好な結晶性の多結晶シリコンが得られるこ
とが分かった。
【0039】さて、1ショット毎のエネルギー密度の増
加量を15mJ/cm2 以下とするとアブレーションが
起きず良好な多結晶シリコン膜が得られることは上述し
たが、図5からもう一つ言えることは、エネルギーの増
加量を増やしていくと、アブレーションエネルギーがお
よそ270mJ/cm2 で収束していることが分かる。
従って、270mJ/cm2 に到達するまでは増加量が
15mJ/cm2 以下でなくともアブレーションは発生
しないことが分かる。
加量を15mJ/cm2 以下とするとアブレーションが
起きず良好な多結晶シリコン膜が得られることは上述し
たが、図5からもう一つ言えることは、エネルギーの増
加量を増やしていくと、アブレーションエネルギーがお
よそ270mJ/cm2 で収束していることが分かる。
従って、270mJ/cm2 に到達するまでは増加量が
15mJ/cm2 以下でなくともアブレーションは発生
しないことが分かる。
【0040】そこで、270mJ/cm2 未満のエネル
ギー密度を照射する場合には、どの程度の増加量までな
らアブレーションなく、良好な多結晶シリコン膜が得ら
れるのかを確認すべく以下の実験を行った。
ギー密度を照射する場合には、どの程度の増加量までな
らアブレーションなく、良好な多結晶シリコン膜が得ら
れるのかを確認すべく以下の実験を行った。
【0041】第1段階目として、エネルギー密度10
0、110、120、130、140、150mJ/c
m2 のエキシマレーザを1ショットずつ照射したところ
に、第2段階目の照射として、それぞれに160mJ/
cm2 のエキシマレーザを照射した。第1段階目の照射
が100mJ/cm2 の場合は膜表面に水素脱気による
ダメージが認められたが、第1段回目の照射が110か
ら150mJ/cm2 の場合は第2段階目のエネルギー
密度160mJ/cm2 でエキシマレーザを照射して
も、水素脱気によるダメージは認められなかった。
0、110、120、130、140、150mJ/c
m2 のエキシマレーザを1ショットずつ照射したところ
に、第2段階目の照射として、それぞれに160mJ/
cm2 のエキシマレーザを照射した。第1段階目の照射
が100mJ/cm2 の場合は膜表面に水素脱気による
ダメージが認められたが、第1段回目の照射が110か
ら150mJ/cm2 の場合は第2段階目のエネルギー
密度160mJ/cm2 でエキシマレーザを照射して
も、水素脱気によるダメージは認められなかった。
【0042】また、第1段階目でエネルギー密度150
mJ/cm2 のエキシマレーザを照射した後、第2段階
目でエネルギー密度160、170、180、190、
200、210、220、230mJ/cm2 のエキシ
マレーザをそれぞれ照射したところ、第2段階目の照射
が230mJ/cm2 の場合は試料表面に水素脱気によ
るダメージが認められたが、160から220mJ/c
m2 まではダメージは発生しなかった。このときのシー
ト抵抗の変化を図7に示す。
mJ/cm2 のエキシマレーザを照射した後、第2段階
目でエネルギー密度160、170、180、190、
200、210、220、230mJ/cm2 のエキシ
マレーザをそれぞれ照射したところ、第2段階目の照射
が230mJ/cm2 の場合は試料表面に水素脱気によ
るダメージが認められたが、160から220mJ/c
m2 まではダメージは発生しなかった。このときのシー
ト抵抗の変化を図7に示す。
【0043】この実験結果より、通常、照射した場合に
はシリコン膜にダメージを与えるような高いエネルギー
密度のエネルギービーム照射(160mJ/cm2 以
上)でも、あらかじめ、低い強度のエネルギービームを
照射した後で行えばシリコンにダメージを与えることな
く多結晶化を促進することが可能であることが分かる。
上記実験結果から、160mJ/cm2 以上270m/
cm2 以下のエネルギー密度のエネルギーを照射する場
合には、15mJ/cm2 以上の増加量であっても、そ
のショット以前に受けたエネルギー密度の3/2倍以下
のエネルギー密度であれば、水素脱気によるダメージが
防止可能であることが分かった。
はシリコン膜にダメージを与えるような高いエネルギー
密度のエネルギービーム照射(160mJ/cm2 以
上)でも、あらかじめ、低い強度のエネルギービームを
照射した後で行えばシリコンにダメージを与えることな
く多結晶化を促進することが可能であることが分かる。
上記実験結果から、160mJ/cm2 以上270m/
cm2 以下のエネルギー密度のエネルギーを照射する場
合には、15mJ/cm2 以上の増加量であっても、そ
のショット以前に受けたエネルギー密度の3/2倍以下
のエネルギー密度であれば、水素脱気によるダメージが
防止可能であることが分かった。
【0044】さらに、これまでは走査方向のエネルギー
密度分布の先方側の裾について述べてきたが、さらに結
晶性の高い多結晶シリコンを得るには、走査方向の後方
側のエネルギー密度分布も重要となる。最大エネルギー
密度が照射された後に、それよりも低いエネルギー密度
で5回以上照射されると、最大エネルギーで結晶化した
多結晶シリコンの結晶化率の約70%程度に劣化してし
まうことがわかった。この実験結果から、図9に示すよ
うなエネルギー密度分布が結晶性の高い多結晶シリコン
を得られるエネルギー密度分布であり、後方側の裾によ
り照射される回数を5回未満にすることが望ましい。
密度分布の先方側の裾について述べてきたが、さらに結
晶性の高い多結晶シリコンを得るには、走査方向の後方
側のエネルギー密度分布も重要となる。最大エネルギー
密度が照射された後に、それよりも低いエネルギー密度
で5回以上照射されると、最大エネルギーで結晶化した
多結晶シリコンの結晶化率の約70%程度に劣化してし
まうことがわかった。この実験結果から、図9に示すよ
うなエネルギー密度分布が結晶性の高い多結晶シリコン
を得られるエネルギー密度分布であり、後方側の裾によ
り照射される回数を5回未満にすることが望ましい。
【0045】(実施例3)以下に、多結晶シリコン膜を
用いた薄膜トランジスタ、及びこの薄膜トランジスタを
用いた液晶表示装置の製造方法を詳細に説明する。
用いた薄膜トランジスタ、及びこの薄膜トランジスタを
用いた液晶表示装置の製造方法を詳細に説明する。
【0046】図10にオーミックコンタクト部のみを多
結晶シリコンとし、チャネル部を非晶質シリコンとした
薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置の構造を示す。
まず、薄膜トランジスタを含むアレイ基板60の構成を
説明する。基板41上にマトリクス状に遮光膜42が形
成され、その上に絶縁膜43が形成されている。さらに
画素領域に画素電極48が形成され画素電極48に接続
するソース電極46と、このソース電極46と同層にド
レイン電極47及びドレイン電極47と一体に図示しな
い信号線が形成されている。そして、ソース電極46と
ドレイン電極47の双方に接続するように半導体層が形
成され、この半導体層はソース電極46及びドレイン電
極47に接続し、多結晶シリコンからなるオーミックコ
ンタクト部50、51と非晶質シリコンからなるチャネ
ル部49に分かれている。さらにチャネル部49上にゲ
ート絶縁膜54として第1の窒化シリコン膜52と第2
の窒化シリコン膜53、さらにゲート電極57、及びゲ
ート電極と一体に図示しない走査線としてアルミニウム
膜55とモリブデン膜56が積層されている。このよう
にしてアレイ基板60上に薄膜トランジスタが形成され
る。
結晶シリコンとし、チャネル部を非晶質シリコンとした
薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置の構造を示す。
まず、薄膜トランジスタを含むアレイ基板60の構成を
説明する。基板41上にマトリクス状に遮光膜42が形
成され、その上に絶縁膜43が形成されている。さらに
画素領域に画素電極48が形成され画素電極48に接続
するソース電極46と、このソース電極46と同層にド
レイン電極47及びドレイン電極47と一体に図示しな
い信号線が形成されている。そして、ソース電極46と
ドレイン電極47の双方に接続するように半導体層が形
成され、この半導体層はソース電極46及びドレイン電
極47に接続し、多結晶シリコンからなるオーミックコ
ンタクト部50、51と非晶質シリコンからなるチャネ
ル部49に分かれている。さらにチャネル部49上にゲ
ート絶縁膜54として第1の窒化シリコン膜52と第2
の窒化シリコン膜53、さらにゲート電極57、及びゲ
ート電極と一体に図示しない走査線としてアルミニウム
膜55とモリブデン膜56が積層されている。このよう
にしてアレイ基板60上に薄膜トランジスタが形成され
る。
【0047】さらにこの薄膜トランジスタ上に絶縁保護
膜59が形成され、基板全体に配向膜64が形成されて
いる。さらに液晶表示装置は、このアレイ基板60と対
向基板63とからなり、対向基板63を構成する対向基
板63は、基板61上に対向電極62と配向膜65が形
成されている。
膜59が形成され、基板全体に配向膜64が形成されて
いる。さらに液晶表示装置は、このアレイ基板60と対
向基板63とからなり、対向基板63を構成する対向基
板63は、基板61上に対向電極62と配向膜65が形
成されている。
【0048】そして、上記のアレイ基板60と対向基板
63とがそれぞれの配向膜64、65側を内側にして対
向配置され、その間隙に液晶68が封入されている。さ
らにアレイ基板60と対向基板63とのそれぞれ外側の
面に偏光板66、67が形成されて液晶表示装置が構成
されている。
63とがそれぞれの配向膜64、65側を内側にして対
向配置され、その間隙に液晶68が封入されている。さ
らにアレイ基板60と対向基板63とのそれぞれ外側の
面に偏光板66、67が形成されて液晶表示装置が構成
されている。
【0049】次に、この薄膜トランジスタ、及び液晶表
示装置について、製造工程を追って順に説明する。ま
ず、薄膜トランジスタを含むアレイ基板60の製造方法
を示す。図11に示すように、ガラスからなる基板41
の一主面上に、遮光膜42及び酸化シリコンからなる絶
縁膜43を形成した。そしてスパッタ法によりITO
(IndiumTin Oxide)からなる透明導電
膜とモリブデン・タングステン合金の金属膜を積層形成
し、フォトリソグラフィー法によりパターニング加工し
て画素電極48とソース電極46及びドレイン電極4
7、さらに図示しない信号線を形成した。次にこれらソ
ース電極46、ドレイン電極47及び画素電極48を覆
うように非晶質シリコンと窒化シリコンをそれぞれ10
00オングストロームの厚さにプラズマCVD法により
順次積層し、フォトリソグラフィーによりパターニング
して後にオーミックコンタクト部及びチャネル部とを形
成する半導体層と、後に第1の窒化シリコン膜52とな
る窒化シリコン膜を形成した。
示装置について、製造工程を追って順に説明する。ま
ず、薄膜トランジスタを含むアレイ基板60の製造方法
を示す。図11に示すように、ガラスからなる基板41
の一主面上に、遮光膜42及び酸化シリコンからなる絶
縁膜43を形成した。そしてスパッタ法によりITO
(IndiumTin Oxide)からなる透明導電
膜とモリブデン・タングステン合金の金属膜を積層形成
し、フォトリソグラフィー法によりパターニング加工し
て画素電極48とソース電極46及びドレイン電極4
7、さらに図示しない信号線を形成した。次にこれらソ
ース電極46、ドレイン電極47及び画素電極48を覆
うように非晶質シリコンと窒化シリコンをそれぞれ10
00オングストロームの厚さにプラズマCVD法により
順次積層し、フォトリソグラフィーによりパターニング
して後にオーミックコンタクト部及びチャネル部とを形
成する半導体層と、後に第1の窒化シリコン膜52とな
る窒化シリコン膜を形成した。
【0050】次いで図12に示すように、後に第2の窒
化シリコン膜53となる窒化シリコン膜をプラズマCV
D法で3000オングストロームの厚さに成膜した。さ
らに、アルミニウム及びモリブデンをスパッタ法により
順次積層し、モリブデン、アルミニウムをフォトリソグ
ラフィーによりパターニングし、図13に示すように、
モリブデン膜56とアルミニウム膜55からなるゲート
電極57、及び図示しない走査線を形成した。さらに、
ゲート電極57と同一パターンで窒化シリコン膜2層を
パターニングし、第1の窒化シリコン膜52と第2の窒
化シリコン膜53からなるゲート絶縁膜54を形成す
る。
化シリコン膜53となる窒化シリコン膜をプラズマCV
D法で3000オングストロームの厚さに成膜した。さ
らに、アルミニウム及びモリブデンをスパッタ法により
順次積層し、モリブデン、アルミニウムをフォトリソグ
ラフィーによりパターニングし、図13に示すように、
モリブデン膜56とアルミニウム膜55からなるゲート
電極57、及び図示しない走査線を形成した。さらに、
ゲート電極57と同一パターンで窒化シリコン膜2層を
パターニングし、第1の窒化シリコン膜52と第2の窒
化シリコン膜53からなるゲート絶縁膜54を形成す
る。
【0051】次いで、ゲート電極57をマスクとして自
己整合的に非質分離型のイオン注入装置により、加速電
圧60kV、トータルドーズ量5×1015/cm2 のリ
ンを添加し、オーミックコンタクト部50、51をn型
非晶質シリコン層とした。
己整合的に非質分離型のイオン注入装置により、加速電
圧60kV、トータルドーズ量5×1015/cm2 のリ
ンを添加し、オーミックコンタクト部50、51をn型
非晶質シリコン層とした。
【0052】そしてこの後、波長308nmXeClエ
キシマレーザアニール装置により半導体層の上面よりエ
ネルギー密度170mJ/cm2 のエネルギービームを
照射し、リンが添加されたオーミックコンタクト部5
0、51を多結晶シリコンとする。このエネルギービー
ムの照射法に関しては、実施例1に記載したとおりであ
る。
キシマレーザアニール装置により半導体層の上面よりエ
ネルギー密度170mJ/cm2 のエネルギービームを
照射し、リンが添加されたオーミックコンタクト部5
0、51を多結晶シリコンとする。このエネルギービー
ムの照射法に関しては、実施例1に記載したとおりであ
る。
【0053】そして、図14に示すごとく例えばプラズ
マCVD装置により窒化シリコンなどを基板41全面に
形成し、パターニングして絶縁保護膜59とする。さら
に、画素領域には画素電極48上にモリブデン・タング
ステン合金の金属膜45が残存しているので絶縁保護膜
59と共にエッチング除去する。さらに、基板全面にポ
リイミドからなる配向膜64(図10参照)を塗布し、
配向膜に配向処理を施してアレイ基板60を得た。
マCVD装置により窒化シリコンなどを基板41全面に
形成し、パターニングして絶縁保護膜59とする。さら
に、画素領域には画素電極48上にモリブデン・タング
ステン合金の金属膜45が残存しているので絶縁保護膜
59と共にエッチング除去する。さらに、基板全面にポ
リイミドからなる配向膜64(図10参照)を塗布し、
配向膜に配向処理を施してアレイ基板60を得た。
【0054】次に、図10における対向基板63の製造
方法を示す。基板61上にITOからなる対向電極62
を形成し、さらにポリイミドからなる配向膜65を塗布
する。そして配向膜65に配向処理を施して対向基板6
3を得た。
方法を示す。基板61上にITOからなる対向電極62
を形成し、さらにポリイミドからなる配向膜65を塗布
する。そして配向膜65に配向処理を施して対向基板6
3を得た。
【0055】そして、このアレイ基板60と対向基板6
3とを配向膜64、65をそれぞれ内側にして対向配置
し、液晶の注入口を除いてシール材にて封止した。さら
に注入口から液晶を注入して注入口も封止する。最後に
アレイ基板60と対向基板63とのそれぞれ外側の面に
偏光板66、67を貼り付けて液晶表示装置を形成し
た。
3とを配向膜64、65をそれぞれ内側にして対向配置
し、液晶の注入口を除いてシール材にて封止した。さら
に注入口から液晶を注入して注入口も封止する。最後に
アレイ基板60と対向基板63とのそれぞれ外側の面に
偏光板66、67を貼り付けて液晶表示装置を形成し
た。
【0056】このようにチャネル部に非晶質シリコンを
用いる薄膜トランジスタの場合、従来はエネルギービー
ムを照射する前に脱水素を行う工程と、エネルギービー
ムを照射した後に水素を添加する工程とが必要であった
が、本実施例によればエネルギービームの最大エネルギ
ー密度を170mJ/cm2 としエネルギービームの走
査方向の裾を200μmとし、1ショットの走査の幅を
50μmとしたことで、最初に照射されるエネルギー密
度が最大の場所でも約43mJ/cm2 であり、しかも
多結晶化されるシリコンの1カ所に照射されるエネルギ
ー密度が増加率3/2倍以下で徐々に大きくなるので急
激な水素脱気を避けられ、ダメージがなく良質で結晶粒
径の大きい多結晶シリコン膜を得ることができる。さら
に、この方法ではゲート電極がマスクとなりチャネル部
の水素は抜けないために新たに水素を添加する工程も必
要ない。
用いる薄膜トランジスタの場合、従来はエネルギービー
ムを照射する前に脱水素を行う工程と、エネルギービー
ムを照射した後に水素を添加する工程とが必要であった
が、本実施例によればエネルギービームの最大エネルギ
ー密度を170mJ/cm2 としエネルギービームの走
査方向の裾を200μmとし、1ショットの走査の幅を
50μmとしたことで、最初に照射されるエネルギー密
度が最大の場所でも約43mJ/cm2 であり、しかも
多結晶化されるシリコンの1カ所に照射されるエネルギ
ー密度が増加率3/2倍以下で徐々に大きくなるので急
激な水素脱気を避けられ、ダメージがなく良質で結晶粒
径の大きい多結晶シリコン膜を得ることができる。さら
に、この方法ではゲート電極がマスクとなりチャネル部
の水素は抜けないために新たに水素を添加する工程も必
要ない。
【0057】(実施例4)本実施例は実施例3と薄膜ト
ランジスタの構造が異なるものであり、チャネル部も多
結晶シリコンからなる薄膜トランジスタ、及びこの薄膜
トランジスタを用いた液晶表示装置である。
ランジスタの構造が異なるものであり、チャネル部も多
結晶シリコンからなる薄膜トランジスタ、及びこの薄膜
トランジスタを用いた液晶表示装置である。
【0058】図14に本実施例の薄膜トランジスタ、及
び液晶表示装置の構造を示す。まず薄膜トランジスタを
含むアレイ基板88は、基板71上にアンダーコート層
として絶縁膜を形成した後に、半導体層が形成されてお
り、この半導体層はチャネル部72とソース領域73と
ドレイン領域74とを含んでいる。その上にゲート絶縁
膜75が形成され、このゲート絶縁膜75上のチャネル
部72に対応する領域にゲート電極76及びゲート電極
76と一体に図示しない走査線が形成されている。さら
にゲート電極76及び走査線を覆うように層間絶縁膜7
7が形成されている。そして、層間絶縁膜77とゲート
絶縁膜75とのソース領域73およびドレイン領域74
上にコンタクトホール79、80が形成されている。そ
して、層間絶縁膜77上に形成されたソース電極83と
ドレイン電極84とはコンタクトホール79、80を介
してそれぞれソース領域73とドレイン領域74とに接
続されている。このように薄膜トランジスタがアレイ基
板88上に形成されている。そしてソース電極83は画
素領域に形成された画素電極78に接続されている。ま
た、ドレイン電極74と一体に図示しない信号線が層間
絶縁膜上に形成されている。これらを被覆するように絶
縁保護膜86が被覆されている。さらには基板全面に配
向膜87が形成されて、薄膜トランジスタを含むアレイ
基板88を得る。
び液晶表示装置の構造を示す。まず薄膜トランジスタを
含むアレイ基板88は、基板71上にアンダーコート層
として絶縁膜を形成した後に、半導体層が形成されてお
り、この半導体層はチャネル部72とソース領域73と
ドレイン領域74とを含んでいる。その上にゲート絶縁
膜75が形成され、このゲート絶縁膜75上のチャネル
部72に対応する領域にゲート電極76及びゲート電極
76と一体に図示しない走査線が形成されている。さら
にゲート電極76及び走査線を覆うように層間絶縁膜7
7が形成されている。そして、層間絶縁膜77とゲート
絶縁膜75とのソース領域73およびドレイン領域74
上にコンタクトホール79、80が形成されている。そ
して、層間絶縁膜77上に形成されたソース電極83と
ドレイン電極84とはコンタクトホール79、80を介
してそれぞれソース領域73とドレイン領域74とに接
続されている。このように薄膜トランジスタがアレイ基
板88上に形成されている。そしてソース電極83は画
素領域に形成された画素電極78に接続されている。ま
た、ドレイン電極74と一体に図示しない信号線が層間
絶縁膜上に形成されている。これらを被覆するように絶
縁保護膜86が被覆されている。さらには基板全面に配
向膜87が形成されて、薄膜トランジスタを含むアレイ
基板88を得る。
【0059】次に、液晶表示装置はアレイ基板88と対
向基板90とからなり、対向基板90の構成は、基板9
1上の一主面上に対向電極92、及び配向膜93が形成
されて成る。
向基板90とからなり、対向基板90の構成は、基板9
1上の一主面上に対向電極92、及び配向膜93が形成
されて成る。
【0060】そして、アレイ基板88と対向基板90と
の間隙に液晶94が挟持されている。さらに、アレイ基
板88及び対向基板90の外側の面にはそれぞれ偏光板
95、96が形成されている。
の間隙に液晶94が挟持されている。さらに、アレイ基
板88及び対向基板90の外側の面にはそれぞれ偏光板
95、96が形成されている。
【0061】また、必要に応じて、アレイ基板88また
は対向基板90にカラーフィルタや遮光膜等を形成して
も良い。このようにして液晶表示装置が形成されてい
る。次にこの薄膜トランジスタ、及び液晶表示装置の製
造方法を工程を追って順に説明する。
は対向基板90にカラーフィルタや遮光膜等を形成して
も良い。このようにして液晶表示装置が形成されてい
る。次にこの薄膜トランジスタ、及び液晶表示装置の製
造方法を工程を追って順に説明する。
【0062】まず、図16に示すようにガラスからなる
基板71の一主面上に図示しないアンダーコート膜とし
て絶縁膜SiOX 、SiNX 等を成膜した後に、プラズ
マCVD法で非晶質シリコン層を500オングストロー
ムの厚さに形成した。そして波長308nmのXeCl
エキシマレーザアニール装置により非晶質シリコン層の
上面よりエネルギー密度350mJ/cm2 のエネルギ
ービームを照射し、多結晶シリコン層とした。このとき
の照射方法は実施例2に記載したとおりである。
基板71の一主面上に図示しないアンダーコート膜とし
て絶縁膜SiOX 、SiNX 等を成膜した後に、プラズ
マCVD法で非晶質シリコン層を500オングストロー
ムの厚さに形成した。そして波長308nmのXeCl
エキシマレーザアニール装置により非晶質シリコン層の
上面よりエネルギー密度350mJ/cm2 のエネルギ
ービームを照射し、多結晶シリコン層とした。このとき
の照射方法は実施例2に記載したとおりである。
【0063】次いで、図17に示すように多結晶シリコ
ン層をフォトリソグラフィーによりパターニングし、酸
化シリコンからなるゲート絶縁膜75を800オングス
トロームの厚さでプラズマCVD法により積層した。
ン層をフォトリソグラフィーによりパターニングし、酸
化シリコンからなるゲート絶縁膜75を800オングス
トロームの厚さでプラズマCVD法により積層した。
【0064】そしてスパッタ法によりモリブデン・タン
タル合金を形成し、フォトリソグラフィによりパターニ
ングしてゲート電極76、及びゲート電極と一体に図示
しない走査線を形成した。
タル合金を形成し、フォトリソグラフィによりパターニ
ングしてゲート電極76、及びゲート電極と一体に図示
しない走査線を形成した。
【0065】そして、ゲート電極76をマスクにして、
自己整合的にゲート電極が上部に位置しない領域に非晶
質分離型のイオン注入装置により加速電圧80kV、ド
ーズ量5×1015/cm2 のリンを添加し、リンが添加
された多結晶シリコン領域をn型多結晶シリコンのソー
ス領域73及びドレイン領域74を形成した。
自己整合的にゲート電極が上部に位置しない領域に非晶
質分離型のイオン注入装置により加速電圧80kV、ド
ーズ量5×1015/cm2 のリンを添加し、リンが添加
された多結晶シリコン領域をn型多結晶シリコンのソー
ス領域73及びドレイン領域74を形成した。
【0066】次に図18に示すように、この上に例えば
プラズマCVD法により酸化シリコンなどの層間絶縁膜
77を被覆した。次にスパッタ法により層間絶縁膜77
上にITOからなる透明導電膜を積層し、フォトリソグ
ラフィによりパターニングし画素電極78を形成した。
プラズマCVD法により酸化シリコンなどの層間絶縁膜
77を被覆した。次にスパッタ法により層間絶縁膜77
上にITOからなる透明導電膜を積層し、フォトリソグ
ラフィによりパターニングし画素電極78を形成した。
【0067】そして、ソース領域73、ドレイン領域7
4上のゲート絶縁膜75および層間絶縁膜77にコンタ
クトホール79、80を形成した。そして、図15に示
すように、スパッタ法によりアルミニウム層81及びモ
リブデン層82を積層し、フォトリソグラフィによりパ
ターニングしてソース電極83、ドレイン電極84、及
び図示しない信号線を形成した。
4上のゲート絶縁膜75および層間絶縁膜77にコンタ
クトホール79、80を形成した。そして、図15に示
すように、スパッタ法によりアルミニウム層81及びモ
リブデン層82を積層し、フォトリソグラフィによりパ
ターニングしてソース電極83、ドレイン電極84、及
び図示しない信号線を形成した。
【0068】さらに全体を例えばプラズマCVD法によ
り窒化シリコンなどの絶縁保護膜86で被覆し、周辺電
極と画素電極78上をエッチング除去し、配向膜87を
成膜して薄膜トランジスタを含むアレイ基板87を形成
した。
り窒化シリコンなどの絶縁保護膜86で被覆し、周辺電
極と画素電極78上をエッチング除去し、配向膜87を
成膜して薄膜トランジスタを含むアレイ基板87を形成
した。
【0069】さらに、このアレイ基板を用いて、実施例
3と同様の手順で対向基板90を用意し、液晶表示装置
を形成した。
3と同様の手順で対向基板90を用意し、液晶表示装置
を形成した。
【0070】(実施例5)さて次に、レーザアニール装
置に関して詳細に説明する。図1に示すエキシマレーザ
アニール装置にチャンバを含めた構成を図19に示す。
この装置の構成をレーザ光の光路に沿って順次説明す
る。レーザ光出射手段としてのエキシマレーザ発振源1
1と、レーザ光を平行光にするための図示しないコリメ
ータと、コリメータを通過したレーザ光を整形される線
状ビームの長軸方向及び短軸方向に強度を均一化する光
学系13と、均一化されたレーザ光を角度を変えるため
のミラー14と、レーザ光を所望の線状に集光するため
の結像レンズ15と、被処理物である基板17が配置さ
れ、線状ビームが照射されるスペースであるチャンバ1
09とから成る。チャンバ109内には2次元的に可動
なX−Yテーブル16が配置されている。さらにチャン
バ109には線状ビームがチャンバ109に入射される
ように線状ビームを透過する透過窓108、外界と遮断
するためのゲートバルブGを備えており、不活性雰囲気
下でアニール処理を行うためにN2ガスをチャンバ10
9内に導入するN2ボンベが、バルブを介して接続され
ている。さらにはチャンバ109内を真空にすることが
できるようにターボ分子ポンプ等の真空ポンプがバルブ
を介して接続されている。
置に関して詳細に説明する。図1に示すエキシマレーザ
アニール装置にチャンバを含めた構成を図19に示す。
この装置の構成をレーザ光の光路に沿って順次説明す
る。レーザ光出射手段としてのエキシマレーザ発振源1
1と、レーザ光を平行光にするための図示しないコリメ
ータと、コリメータを通過したレーザ光を整形される線
状ビームの長軸方向及び短軸方向に強度を均一化する光
学系13と、均一化されたレーザ光を角度を変えるため
のミラー14と、レーザ光を所望の線状に集光するため
の結像レンズ15と、被処理物である基板17が配置さ
れ、線状ビームが照射されるスペースであるチャンバ1
09とから成る。チャンバ109内には2次元的に可動
なX−Yテーブル16が配置されている。さらにチャン
バ109には線状ビームがチャンバ109に入射される
ように線状ビームを透過する透過窓108、外界と遮断
するためのゲートバルブGを備えており、不活性雰囲気
下でアニール処理を行うためにN2ガスをチャンバ10
9内に導入するN2ボンベが、バルブを介して接続され
ている。さらにはチャンバ109内を真空にすることが
できるようにターボ分子ポンプ等の真空ポンプがバルブ
を介して接続されている。
【0071】図19における光学系13と、結像レンズ
15の部分を、図20を用いてさらに詳細に説明する。
なお、図20には簡略のためミラー14は省略した。ま
た、以下の説明中のレーザ光の進行方向とは、レーザ光
が出射されてから各手段により基板17に照射される線
状ビームになるまでの、整形されていく経路の方向のこ
とを指す。(図20参照)レーザ光の進行方向に沿って
説明すると、まず、複数のスリットを持つスリットマス
ク117が配置されている。このスリットマスク117
の次にシリンドリカルアレイレンズ118が配置されて
いる。スリットマスク117は、シリンドリカルアレイ
レンズ118の稜線の方向と一致し、シリンドリカルア
レイレンズのレンズパターンに対応するようにスリット
が形成されている。最終的に整形された線状ビーム18
の長軸方向をY方向とし、短軸方向をX方向とすると、
スリットマスク117のスリットと、シリンドリカルア
レイレンズ118の稜線はX方向に平行になるように配
置されている。さらにこの後方にX方向の稜線をもつ第
1シリンドリカルレンズ119が配置されており、Y方
向の稜線を持つ第2シリンドリカルレンズ122が配置
されている。
15の部分を、図20を用いてさらに詳細に説明する。
なお、図20には簡略のためミラー14は省略した。ま
た、以下の説明中のレーザ光の進行方向とは、レーザ光
が出射されてから各手段により基板17に照射される線
状ビームになるまでの、整形されていく経路の方向のこ
とを指す。(図20参照)レーザ光の進行方向に沿って
説明すると、まず、複数のスリットを持つスリットマス
ク117が配置されている。このスリットマスク117
の次にシリンドリカルアレイレンズ118が配置されて
いる。スリットマスク117は、シリンドリカルアレイ
レンズ118の稜線の方向と一致し、シリンドリカルア
レイレンズのレンズパターンに対応するようにスリット
が形成されている。最終的に整形された線状ビーム18
の長軸方向をY方向とし、短軸方向をX方向とすると、
スリットマスク117のスリットと、シリンドリカルア
レイレンズ118の稜線はX方向に平行になるように配
置されている。さらにこの後方にX方向の稜線をもつ第
1シリンドリカルレンズ119が配置されており、Y方
向の稜線を持つ第2シリンドリカルレンズ122が配置
されている。
【0072】そしてこの後方に、多重反射手段130と
して、光反射面を対向させて平行に配置された2枚の光
反射手段123a、123bが配置されている。この2
枚の光反射手段123a、123bの間隙は、レーザ光
の光路となり、入射されたレーザ光が光反射面で多重反
射を繰り返しながら進行方向に進行し、X方向に均一な
密度分布を持つレーザ光にした状態で出射することにな
る。この光反射手段123a、123bにはそれぞれを
進行方向に駆動する駆動機構125a、125b、及び
光反射手段123a、123bを光反射面に垂直な方向
に駆動する駆動機構126a、126bが設けられてい
る。これら駆動機構は例えばピエゾ素子やパルスモータ
等を用いたアクチュエータによって構成されている。さ
らにこの多重反射手段130から出射されたレーザ光を
X方向に集光するように結像レンズ15が配置されてい
る。
して、光反射面を対向させて平行に配置された2枚の光
反射手段123a、123bが配置されている。この2
枚の光反射手段123a、123bの間隙は、レーザ光
の光路となり、入射されたレーザ光が光反射面で多重反
射を繰り返しながら進行方向に進行し、X方向に均一な
密度分布を持つレーザ光にした状態で出射することにな
る。この光反射手段123a、123bにはそれぞれを
進行方向に駆動する駆動機構125a、125b、及び
光反射手段123a、123bを光反射面に垂直な方向
に駆動する駆動機構126a、126bが設けられてい
る。これら駆動機構は例えばピエゾ素子やパルスモータ
等を用いたアクチュエータによって構成されている。さ
らにこの多重反射手段130から出射されたレーザ光を
X方向に集光するように結像レンズ15が配置されてい
る。
【0073】これら各構成要素は、以下の位置関係で配
置される。シリンドリカルアレイレンズ118の焦点距
離をf1 、第1シリンドリカルレンズ119の焦点距離
をf2 、第2シリンドリカルレンズ122の焦点距離を
f3 、結像レンズ15の焦点距離をf4 、結像レンズの
結像倍率をmとしたとき、線状ビームが基板17に照射
される照射面から、k2 前方に結像レンズが配置され、
さらに結像レンズよりk1 前方に多重反射手段の出射端
が位置している。(ただし、k1 =(1+1/m)・f
4 、k2 =(1+m)・f4 ) また、多重反射手段の入射端からf3 前方に第2シリン
ドリカルレンズ122、照射面からf2 前方に第1シリ
ンドリカルレンズ119が配置されている。さらに、第
1シリンドリカルレンズ119の直前にシリンドリカル
アレイレンズ118が配置されており、その前方f1 に
スリットマスク117が配置されている。また、スリッ
トマスク117のスリットの幅をDとしたとき、線状ビ
ームのY方向の長さLY は、以下の式(1)で表され
る。
置される。シリンドリカルアレイレンズ118の焦点距
離をf1 、第1シリンドリカルレンズ119の焦点距離
をf2 、第2シリンドリカルレンズ122の焦点距離を
f3 、結像レンズ15の焦点距離をf4 、結像レンズの
結像倍率をmとしたとき、線状ビームが基板17に照射
される照射面から、k2 前方に結像レンズが配置され、
さらに結像レンズよりk1 前方に多重反射手段の出射端
が位置している。(ただし、k1 =(1+1/m)・f
4 、k2 =(1+m)・f4 ) また、多重反射手段の入射端からf3 前方に第2シリン
ドリカルレンズ122、照射面からf2 前方に第1シリ
ンドリカルレンズ119が配置されている。さらに、第
1シリンドリカルレンズ119の直前にシリンドリカル
アレイレンズ118が配置されており、その前方f1 に
スリットマスク117が配置されている。また、スリッ
トマスク117のスリットの幅をDとしたとき、線状ビ
ームのY方向の長さLY は、以下の式(1)で表され
る。
【0074】LY =f2 ・D/f1 …(1) この位置関係で配置されたときに線状ビームは照射面で
ちょうど結像されることになる。
ちょうど結像されることになる。
【0075】次に、本発明のレーザアニール装置におい
て、レーザ光が線状ビームに整形される過程を説明す
る。まず、スリットマスク117を経たレーザ光がシリ
ンドリカルアレイレンズ118により、Y方向に分割さ
れ、第1シリンドリカルレンズ119により分割された
レーザ光を重ね合わせることにより、Y方向のレーザ光
の強度を均一化する。そして、この位置からレーザ光は
Y方向に徐々に拡がっていくことになる。また、スリッ
トマスク117によりシリンドリカルアレイレンズ11
8に入射するレーザ光を制御することにより、最終的に
整形される線状ビームのY方向の端部において、エネル
ギー強度の弱い領域(裾)がない線状ビームを得ること
ができる。
て、レーザ光が線状ビームに整形される過程を説明す
る。まず、スリットマスク117を経たレーザ光がシリ
ンドリカルアレイレンズ118により、Y方向に分割さ
れ、第1シリンドリカルレンズ119により分割された
レーザ光を重ね合わせることにより、Y方向のレーザ光
の強度を均一化する。そして、この位置からレーザ光は
Y方向に徐々に拡がっていくことになる。また、スリッ
トマスク117によりシリンドリカルアレイレンズ11
8に入射するレーザ光を制御することにより、最終的に
整形される線状ビームのY方向の端部において、エネル
ギー強度の弱い領域(裾)がない線状ビームを得ること
ができる。
【0076】次に、多重反射手段130の入射端にレー
ザ光を入射させるために、第2シリンドリカルレンズ1
22によりレーザ光をX方向に収束させる。そして、多
重反射手段130に入射されたレーザ光は多重反射を繰
り返し、X方向のレーザ光の強度を均一化する。
ザ光を入射させるために、第2シリンドリカルレンズ1
22によりレーザ光をX方向に収束させる。そして、多
重反射手段130に入射されたレーザ光は多重反射を繰
り返し、X方向のレーザ光の強度を均一化する。
【0077】次に多重反射手段130から出射された
X、Y両方向に均一化されたレーザ光が、結像レンズ1
5により照射面に結像される。そして、チャンバ109
内にあるX−Yテーブル16上に固定され、N2 雰囲気
中で基板17に線状ビームが照射されることになる。
X、Y両方向に均一化されたレーザ光が、結像レンズ1
5により照射面に結像される。そして、チャンバ109
内にあるX−Yテーブル16上に固定され、N2 雰囲気
中で基板17に線状ビームが照射されることになる。
【0078】さて、Y方向のレーザ光については、シリ
ンドリカルアレイレンズ118から遠ざかるほど長くな
るので、多重反射手段130に入射するときのY方向の
長さより、出射するときの長さの方が長くなっており、
さらに、多重反射手段130からの出射後もさらにY方
向には長くなっていく。この構成により、従来のように
線状ビームのY方向の長さとほぼ同じ長さのカライドス
コープを用いる必要がなく、装置を小型化することが可
能である。即ち、カライドスコープのようにX、Y両方
向を同じ場所で均一化するのではなく、本実施例ではY
方向のレーザ光を手前で均一化し、Y方向に拡大させつ
つ、その後にX方向を均一化することで、シリンドリカ
ルアレイレンズ118と第1シリンドリカルレンズ11
9から成るレンズ群から、照射面までの距離をとること
により、光学系の大きさに比べて線状ビームのY方向の
長さを長くすることができる。このように本発明はX、
Y方向の均一化を別々の位置で行うことが特徴である。
なお、本発明の場合には、多重反射手段130として、
2枚の光反射手段123a、123bの代わりにカライ
ドスコープのような筒状のものを用いてもかまわない
が、その際は、Y方向(図では上下方向)で多重反射を
起こさないものを用いる必要がある。
ンドリカルアレイレンズ118から遠ざかるほど長くな
るので、多重反射手段130に入射するときのY方向の
長さより、出射するときの長さの方が長くなっており、
さらに、多重反射手段130からの出射後もさらにY方
向には長くなっていく。この構成により、従来のように
線状ビームのY方向の長さとほぼ同じ長さのカライドス
コープを用いる必要がなく、装置を小型化することが可
能である。即ち、カライドスコープのようにX、Y両方
向を同じ場所で均一化するのではなく、本実施例ではY
方向のレーザ光を手前で均一化し、Y方向に拡大させつ
つ、その後にX方向を均一化することで、シリンドリカ
ルアレイレンズ118と第1シリンドリカルレンズ11
9から成るレンズ群から、照射面までの距離をとること
により、光学系の大きさに比べて線状ビームのY方向の
長さを長くすることができる。このように本発明はX、
Y方向の均一化を別々の位置で行うことが特徴である。
なお、本発明の場合には、多重反射手段130として、
2枚の光反射手段123a、123bの代わりにカライ
ドスコープのような筒状のものを用いてもかまわない
が、その際は、Y方向(図では上下方向)で多重反射を
起こさないものを用いる必要がある。
【0079】さて、多重反射手段130を構成する2枚
の光反射手段123a、123bにはレーザ光の進行方
向と、光反射面の垂直方向に駆動できるように駆動機構
が設けられている。この2枚の光反射手段123a、1
23bを動かしたときに整形される線状ビームとの関係
について以下に詳細に説明する。
の光反射手段123a、123bにはレーザ光の進行方
向と、光反射面の垂直方向に駆動できるように駆動機構
が設けられている。この2枚の光反射手段123a、1
23bを動かしたときに整形される線状ビームとの関係
について以下に詳細に説明する。
【0080】まず、光反射手段123a、123bの間
隙を広げるように移動すると、線状ビームのX方向の幅
LX を変えることができる。また、進行方向に移動する
ことにより線状ビームのX方向のエネルギー密度分布
に、エネルギー密度の弱い領域の幅、いわゆる裾幅を変
えることができる。2枚の光反射手段123a、123
bの間隙の幅をsとし、結像レンズ107の結像倍率を
mとすると、照射面における線状ビームのX方向の幅L
X は以下の式(2)で表される。
隙を広げるように移動すると、線状ビームのX方向の幅
LX を変えることができる。また、進行方向に移動する
ことにより線状ビームのX方向のエネルギー密度分布
に、エネルギー密度の弱い領域の幅、いわゆる裾幅を変
えることができる。2枚の光反射手段123a、123
bの間隙の幅をsとし、結像レンズ107の結像倍率を
mとすると、照射面における線状ビームのX方向の幅L
X は以下の式(2)で表される。
【0081】LX =s・m …(2) これに対し、2枚の光反射手段123a、123bをレ
ーザ光の進行方向前方に移動させた場合は、線状ビーム
のX方向に裾を形成することができる。この場合、2枚
の光反射手段123aと123bとを同じだけ動かせ
ば、線状ビームはX方向の両側に裾を持たせることがで
き、片側をのみを移動させれば線状ビームはX方向の片
側に裾を持たせることができる。さらに、2枚の光反射
手段123aと123bとの移動量を変えることで、線
状ビームの走査方向前方と後方とでX方向の裾に対して
異なる幅を持たせることができる。
ーザ光の進行方向前方に移動させた場合は、線状ビーム
のX方向に裾を形成することができる。この場合、2枚
の光反射手段123aと123bとを同じだけ動かせ
ば、線状ビームはX方向の両側に裾を持たせることがで
き、片側をのみを移動させれば線状ビームはX方向の片
側に裾を持たせることができる。さらに、2枚の光反射
手段123aと123bとの移動量を変えることで、線
状ビームの走査方向前方と後方とでX方向の裾に対して
異なる幅を持たせることができる。
【0082】図21に示すように光反射手段123aを
レーザ光の入射方向にxだけ移動させると、照射面での
線状ビームのX方向でのレーザ光の強度分布は、照射面
においてレーザ光強度がエッヂ部で裾をもったテーパ状
になる。これは光反射手段123aが、レーザ光の進行
方向に沿って自身へのレーザ光の入射側にずれたことに
よって、本来は光反射手段123aで反射されるべきで
あるが、そうされずに漏れ出たレーザ光とが、結像レン
ズ15でレーザ光軸に対して対称に集光されるからであ
る。つまり、ここではレーザ光軸に対して左右非対称に
照射面と結像面との位置を異ならせることになる。図2
1で説明すると、照射面は光反射手段123bに関して
は結像面になるのであるが、それに対してレーザ光の進
行方向に沿ってレーザ光の出射側に本来の設定位置から
xだけ変位させられた光反射手段123aに対しては、
結像面から進行方向の出射側へずれていることとなる。
以上の現象はレーザ光軸に対して、X方向について左右
非対称に照射面と結像面との位置を異ならせていると解
釈している。よって本実施例においては、光反射手段1
23aに対する結像面と光反射手段123bに対する結
像面とを分けて論じている。
レーザ光の入射方向にxだけ移動させると、照射面での
線状ビームのX方向でのレーザ光の強度分布は、照射面
においてレーザ光強度がエッヂ部で裾をもったテーパ状
になる。これは光反射手段123aが、レーザ光の進行
方向に沿って自身へのレーザ光の入射側にずれたことに
よって、本来は光反射手段123aで反射されるべきで
あるが、そうされずに漏れ出たレーザ光とが、結像レン
ズ15でレーザ光軸に対して対称に集光されるからであ
る。つまり、ここではレーザ光軸に対して左右非対称に
照射面と結像面との位置を異ならせることになる。図2
1で説明すると、照射面は光反射手段123bに関して
は結像面になるのであるが、それに対してレーザ光の進
行方向に沿ってレーザ光の出射側に本来の設定位置から
xだけ変位させられた光反射手段123aに対しては、
結像面から進行方向の出射側へずれていることとなる。
以上の現象はレーザ光軸に対して、X方向について左右
非対称に照射面と結像面との位置を異ならせていると解
釈している。よって本実施例においては、光反射手段1
23aに対する結像面と光反射手段123bに対する結
像面とを分けて論じている。
【0083】ここで照射面においてエッジ部でレーザ光
強度がもつ裾幅lは、第1シリンドリカルレンズ119
においてのレーザ光のビーム径をDinとし、第1シリン
ドリカルレンズ119の焦点距離をf3 とし、光反射手
段123aをレーザ光の進行方向前方にxだけ変位させ
たとすると、以下の(3)式で表される。 l=(Din/2・f3 )・x・m …(3) なお、光反射手段123a、123bのうちの片側のみ
を移動させた場合には、レーザ光軸に対称にエッジ部が
裾を持つこととなる。また、光反射手段123a、12
3bの双方を移動させた場合には、線状ビームのX方向
でのレーザ光の照射面において、双方のエッジ部Eが裾
を持つ。即ち上記の(3)式により照射エネルギー分布
を可変にすることができる。
強度がもつ裾幅lは、第1シリンドリカルレンズ119
においてのレーザ光のビーム径をDinとし、第1シリン
ドリカルレンズ119の焦点距離をf3 とし、光反射手
段123aをレーザ光の進行方向前方にxだけ変位させ
たとすると、以下の(3)式で表される。 l=(Din/2・f3 )・x・m …(3) なお、光反射手段123a、123bのうちの片側のみ
を移動させた場合には、レーザ光軸に対称にエッジ部が
裾を持つこととなる。また、光反射手段123a、12
3bの双方を移動させた場合には、線状ビームのX方向
でのレーザ光の照射面において、双方のエッジ部Eが裾
を持つ。即ち上記の(3)式により照射エネルギー分布
を可変にすることができる。
【0084】本発明のレーザアニール装置によれば、多
重反射手段130のY方向に対応する部分の大きさを、
所望の線状ビームのY方向の長さより小さくすることが
可能であり、しかもエネルギー損失を少なく、線状ビー
ムの照射面での強度分布を自由に制御することが可能で
ある。具体的にはX方向のビーム幅や、X方向断面での
裾幅、裾の対称、非対称、Y方向断面の裾のシャープネ
ス等、を制御することができる。
重反射手段130のY方向に対応する部分の大きさを、
所望の線状ビームのY方向の長さより小さくすることが
可能であり、しかもエネルギー損失を少なく、線状ビー
ムの照射面での強度分布を自由に制御することが可能で
ある。具体的にはX方向のビーム幅や、X方向断面での
裾幅、裾の対称、非対称、Y方向断面の裾のシャープネ
ス等、を制御することができる。
【0085】このようなレーザアニール装置を用いるこ
とによって、上記した多結晶シリコンの製造方法におけ
る線状ビームのエネルギー密度分布を好適に形成するこ
とが可能となる。
とによって、上記した多結晶シリコンの製造方法におけ
る線状ビームのエネルギー密度分布を好適に形成するこ
とが可能となる。
【0086】ただし、実施例1、2に示した多結晶シリ
コンの製造方法における線状ビームは、実施例3の装置
以外の装置でももちろん実現可能である。例えば、X、
Y両方向の均一化を同位置で行うカライドスコープを用
いたレーザアニール装置を用いても可能であることはい
うまでもない。例えば、カライドスコープまたは基板を
レーザ光の進行方向に沿って移動させても結像レンズを
ズーミングしてもかまわないし、レーザ光の光路中に特
定の屈折率を持つ透明平板を挿入しても良い。これらは
結像面を基板から平行にずらすという同じ作用を持つも
のであり、透明平板を挿入した場合を図22に示す。こ
の場合には照射される基板面上では図3に示すような台
形状のエネルギー密度分布が得られる。また、レーザ光
の光路中に特定の屈折率を持つプリズムを挿入したり、
レーザ光を基板に対して斜め方向から照射すると、結像
面を基板と交わる方向にずらせることができる。プリズ
ムを挿入した場合を図23に示す。このような場合には
左右非対称であるエネルギー密度分布が得られる。
コンの製造方法における線状ビームは、実施例3の装置
以外の装置でももちろん実現可能である。例えば、X、
Y両方向の均一化を同位置で行うカライドスコープを用
いたレーザアニール装置を用いても可能であることはい
うまでもない。例えば、カライドスコープまたは基板を
レーザ光の進行方向に沿って移動させても結像レンズを
ズーミングしてもかまわないし、レーザ光の光路中に特
定の屈折率を持つ透明平板を挿入しても良い。これらは
結像面を基板から平行にずらすという同じ作用を持つも
のであり、透明平板を挿入した場合を図22に示す。こ
の場合には照射される基板面上では図3に示すような台
形状のエネルギー密度分布が得られる。また、レーザ光
の光路中に特定の屈折率を持つプリズムを挿入したり、
レーザ光を基板に対して斜め方向から照射すると、結像
面を基板と交わる方向にずらせることができる。プリズ
ムを挿入した場合を図23に示す。このような場合には
左右非対称であるエネルギー密度分布が得られる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、多結晶シリコンを形成
する際に、アブレーションによる膜ダメージを与えるこ
となく、均一で良質、かつ結晶粒径の大きい多結晶シリ
コンを得ることが可能となる。
する際に、アブレーションによる膜ダメージを与えるこ
となく、均一で良質、かつ結晶粒径の大きい多結晶シリ
コンを得ることが可能となる。
【0088】また、最大エネルギー密度で結晶化させた
後に、それよりも低いエネルギーで多数回照射されない
ので、結晶性の劣化を防止できる。また、チャネル部が
非晶質シリコンであり、オーミックコンタクト部が多結
晶シリコンである薄膜トランジスタの場合には、オーミ
ックコンタクト部を多結晶化する際にチャネル部はゲー
ト電極によりマスクされているので脱水素が行われず、
改めてチャネル部に水素を添加する工程を省略すること
が可能になる。
後に、それよりも低いエネルギーで多数回照射されない
ので、結晶性の劣化を防止できる。また、チャネル部が
非晶質シリコンであり、オーミックコンタクト部が多結
晶シリコンである薄膜トランジスタの場合には、オーミ
ックコンタクト部を多結晶化する際にチャネル部はゲー
ト電極によりマスクされているので脱水素が行われず、
改めてチャネル部に水素を添加する工程を省略すること
が可能になる。
【0089】また本発明のレーザアニール装置によれ
ば、装置自体を小型化することができる。また、エネル
ギー損失を少なく、線状ビームの照射面での強度分布を
自由に制御することが可能である。具体的にはX方向の
ビーム幅や、X方向断面での裾幅、裾の対称、非対称、
Y方向断面の裾のシャープネス等、を制御することがで
きる。
ば、装置自体を小型化することができる。また、エネル
ギー損失を少なく、線状ビームの照射面での強度分布を
自由に制御することが可能である。具体的にはX方向の
ビーム幅や、X方向断面での裾幅、裾の対称、非対称、
Y方向断面の裾のシャープネス等、を制御することがで
きる。
【図1】本発明に使用するエキシマレーザアニール装置
の外観図である。
の外観図である。
【図2】本発明の実験におけるビーム照射時のエネルギ
ー密度とシート抵抗及び膜ダメージとの関係を示す図で
ある。
ー密度とシート抵抗及び膜ダメージとの関係を示す図で
ある。
【図3】本発明の実験における線状エネルギービームの
走査方向断面のエネルギー密度の分布である。
走査方向断面のエネルギー密度の分布である。
【図4】本発明の実験における最大エネルギー密度と形
成された多結晶シリコンの粒径の関係を示す図である。
成された多結晶シリコンの粒径の関係を示す図である。
【図5】本発明の実験におけるビーム端でのエネルギー
増大幅とアブレーションエネルギーの関係を示す図であ
る。
増大幅とアブレーションエネルギーの関係を示す図であ
る。
【図6】本発明の実験における最大エネルギー密度と形
成された多結晶シリコンの粒径の関係を示す図である。
成された多結晶シリコンの粒径の関係を示す図である。
【図7】本発明の実験における第1段階目の照射として
エネルギー密度150mJ/cm2 のビームを照射した
後の第2段階目の照射ビームのエネルギー密度とシート
抵抗及び膜ダメージとの関係を示す図である。
エネルギー密度150mJ/cm2 のビームを照射した
後の第2段階目の照射ビームのエネルギー密度とシート
抵抗及び膜ダメージとの関係を示す図である。
【図8】(a)は線状エネルギービームの走査方向断面
のエネルギー密度がガウシアン分布を示す図であり、
(b)は複数の山を持つ分布を示す図であり、(c)は
階段状分布を示す図である。
のエネルギー密度がガウシアン分布を示す図であり、
(b)は複数の山を持つ分布を示す図であり、(c)は
階段状分布を示す図である。
【図9】本発明の実験における線状エネルギービームの
走査方向断面のエネルギー密度の分布である。
走査方向断面のエネルギー密度の分布である。
【図10】本発明の(実施例1)における液晶表示装置
の断面図である。
の断面図である。
【図11】図10における液晶表示装置の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図12】図10における液晶表示装置の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図13】図10における液晶表示装置の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図14】図10における液晶表示装置の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図15】本発明の(実施例2)における液晶表示装置
の断面図である。
の断面図である。
【図16】図15におけるアレイ基板の製造工程を示す
図である。
図である。
【図17】図15におけるアレイ基板の製造工程を示す
図である。
図である。
【図18】図15におけるアレイ基板の製造工程を示す
図である。
図である。
【図19】本発明におけるレーザアニール装置の概略図
である。
である。
【図20】本発明におけるレーザアニール装置の光学系
を示す図である。
を示す図である。
【図21】本発明の実施例における光学系の配置を示す
図である。
図である。
【図22】本発明の実施例におけるレーザ光路中に透明
平板を挿入した図である。
平板を挿入した図である。
【図23】本発明の実施例におけるレーザ光路中にプリ
ズムを挿入した図である。
ズムを挿入した図である。
18…線状ビーム 17、41、61、71…基板 49、72…チャネル部 50、51…オーミックコンタクト部 73…ソース領域 74…ドレイン領域 11…エキシマレーザ発振源 13…光学系 16…X−Yテーブル 109…チャンバ 117…スリットマスク 118…シリンドリカルアレイレンズ 119、122…シリンドリカルレンズ 130…多重反射手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 (72)発明者 伊藤 弘 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 山田 明孝 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 石田 修一 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内
Claims (27)
- 【請求項1】 基板上に形成された非単結晶シリコン
に、エネルギービームを1ショットの照射毎に前記基板
と相対的に所定距離だけ走査させて照射し、前記非単結
晶シリコンを多結晶化する工程を有する多結晶シリコン
の製造方法において、 前記非単結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネル
ギー密度は160mJ/cm2 未満であり、それ以後に
160mJ/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギー
が照射される場合は、前ショット以前で受けたエネルギ
ー密度の最大値+15mJ/cm2 以下の大きさであ
り、かつ前記任意の点は実質的な最大エネルギー密度の
エネルギーを10ショット以上120ショット以下受け
ることを特徴とする多結晶シリコンの製造方法。 - 【請求項2】 基板上に形成された非単結晶シリコン
に、エネルギービームを1ショットの照射毎に前記基板
と相対的に所定距離だけ走査させて照射し、前記非単結
晶シリコンを多結晶化する工程を有する多結晶シリコン
の製造方法において、 前記非単結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネル
ギー密度は160mJ/cm2 未満であり、それ以後に
160mJ/cm2 以上270mJ/cm2 未満のエネ
ルギー密度のエネルギーが照射される場合はそのショッ
トで受けるエネルギー密度が前ショット以前で受けたエ
ネルギー密度の3/2倍以下の大きさであり、かつ前記
任意の点は実質的な最大エネルギー密度のエネルギーを
10ショット以上120ショット以下受けることを特徴
とする多結晶シリコンの製造方法。 - 【請求項3】 基板上に形成された非単結晶シリコン
に、エネルギービームを1ショットの照射毎に前記基板
と相対的に所定距離だけ走査させて照射し、前記非単結
晶シリコンを多結晶化する工程と有する多結晶シリコン
の製造方法において、 前記非単結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネル
ギー密度は160mJ/cm2 未満であり、それ以後に
160mJ/cm2 以上270mJ/cm2 未満のエネ
ルギー密度のエネルギーが照射される場合はそのショッ
トで受けるエネルギー密度が前ショット以前で受けたエ
ネルギー密度の3/2倍以下の大きさであり、270m
J/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギーが照射さ
れる場合はそのショットで受けるエネルギー密度が、前
ショット以前で受けたエネルギー密度の最大値+15m
J/cm2 以下の大きさであり、かつ前記任意の点は実
質的な最大エネルギー密度のエネルギーを10ショット
以上120ショット以下受けることを特徴とする多結晶
シリコンの製造方法。 - 【請求項4】 前記実質的な最大エネルギー密度は、最
大エネルギー密度の90%以上のエネルギー密度である
ことを特徴とする請求項1、2または3いずれか記載の
多結晶シリコンの製造方法。 - 【請求項5】 前記エネルギービームの走査方向のエネ
ルギー密度分布は台形状であることを特徴とする請求項
1、2または3いずれか記載の多結晶シリコンの製造方
法。 - 【請求項6】 前記エネルギービームの走査方向のエネ
ルギー密度分布はガウシアン分布であることを特徴とす
る請求項1、2または3いずれか記載の多結晶シリコン
の製造方法。 - 【請求項7】 前記エネルギービームの走査方向のエネ
ルギー密度分布は、実質的な最大エネルギー密度をもつ
部分が前記所定距離の10倍以上120倍以下の長さで
あることを特徴とする請求項1、2または3いずれか記
載の多結晶シリコンの製造方法。 - 【請求項8】 実質的な最大エネルギー密度をもつ部分
より走査方向の後方側の、実質的な最大エネルギー密度
を持たない部分の長さは、前記所定距離の5倍未満であ
ることを特徴とする請求項1、2または3いずれか記載
の多結晶シリコンの製造方法。 - 【請求項9】 前記非単結晶シリコンは、非晶質シリコ
ンであることを特徴とする請求項1、2または3いずれ
か記載の多結晶シリコンの製造方法。 - 【請求項10】 前記エネルギービームは、照射面で前
記走査方向に短軸を持ち前記走査方向に垂直な方向に長
軸を持つ線状ビームであることを特徴とする請求項1、
2または3いずれか記載の多結晶シリコンの製造方法。 - 【請求項11】 前記エネルギービームは、前記非単結
晶シリコンとは異なる面上で結像することを特徴とする
請求項1、2または3いずれか記載の多結晶シリコンの
製造方法。 - 【請求項12】 X線回折による(111)の回折強度
F111 と(220)の回折強度F220 の比が、0≦F
220 /F111 ≦0.3であることを特徴とする多結晶シ
リコン膜。 - 【請求項13】 平均粒径が0.3μm以上1.2μm
以下であることを特徴とする請求項12記載の多結晶シ
リコン膜。 - 【請求項14】 基板上に、ゲート絶縁膜を介してゲー
ト電極と多結晶シリコンとを形成する工程と、前記多結
晶シリコンに接続するようにソース電極、及びドレイン
電極を形成する工程と、を備えた薄膜トランジスタの製
造方法において、 前記多結晶シリコンを形成する工程は、非単結晶シリコ
ンにエネルギービームを1ショットの照射毎に前記基板
と相対的に所定距離だけ走査させて照射し、前記非単結
晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネルギー密度は
160mJ/cm2 未満であり、それ以後に160mJ
/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギーが照射され
る場合は、前ショット以前で受けたエネルギー密度の最
大値+15mJ/cm2 以下の大きさであり、かつ実質
的な最大エネルギー密度の照射を10ショット以上12
0ショット以下受けることを特徴とする薄膜トランジス
タの製造方法。 - 【請求項15】 基板上に、ゲート絶縁膜を介してゲー
ト電極と多結晶シリコンとを形成する工程と、前記多結
晶シリコンに接続するようにソース電極、及びドレイン
電極を形成する工程と、を備えた薄膜トランジスタの製
造方法において、 前記多結晶シリコンを形成する工程は、非単結晶シリコ
ンにエネルギービームを1ショットの照射毎に前記基板
と相対的に所定距離だけ走査させて照射し、前記非単結
晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネルギー密度は
160mJ/cm2 未満であり、それ以後に160mJ
/cm2 以上270mJ/cm2 未満のエネルギー密度
のエネルギーが照射される場合はそのショットで受ける
エネルギー密度が前ショット以前で受けたエネルギー密
度の3/2倍以下の大きさであり、270mJ/cm2
以上のエネルギー密度のエネルギーが照射される場合は
そのショットで受けるエネルギー密度が、前ショット以
前で受けたエネルギー密度の最大値+15mJ/cm2
以下の大きさであり、かつ実質的な最大エネルギー密度
の照射を10ショット以上120ショット以下受けるこ
とを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項16】 基板上に形成された非単結晶シリコン
に、エネルギービームを1ショットの照射毎に前記基板
と相対的に所定距離だけ走査させて照射し、前記非単結
晶シリコンを多結晶化する工程と、ゲート絶縁膜を形成
する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成す
る工程と、前記多結晶化されたシリコンにソース領域及
びドレイン領域を形成する工程と、前記ゲート電極上を
含む領域に層間絶縁膜を形成する工程と、前記ソース領
域及び前記ドレイン領域上の前記層間絶縁膜にコンタク
トホールを形成する工程と、前記ソース領域上に形成さ
れたコンタクトホールを介して前記ソース領域に接続す
るようにソース電極を形成し、前記ドレイン領域上に形
成されたコンタクトホールを介して前記ドレイン領域に
接続するように形成されたドレイン電極を形成する工程
と、を有する薄膜トランジスタの製造方法において、 前記非単結晶シリコンを多結晶化する工程は、前記非単
結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネルギー密度
は160mJ/cm2 未満であり、それ以後に160m
J/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギーが照射さ
れる場合は、前ショット以前で受けたエネルギー密度の
最大値+15mJ/cm2 以下の大きさであり、かつ実
質的な最大エネルギー密度の照射を10ショット以上1
20ショット以下受けることを特徴とする薄膜トランジ
スタの製造方法。 - 【請求項17】 基板上に形成された非単結晶シリコン
に、エネルギービームを1ショットの照射毎に前記基板
と相対的に所定距離だけ走査させて照射し、前記非単結
晶シリコンを多結晶化する工程と、ゲート絶縁膜を形成
する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成す
る工程と、前記多結晶化されたシリコンにソース領域及
びドレイン領域を形成する工程と、前記ゲート電極上を
含む領域に層間絶縁膜を形成する工程と、前記ソース領
域及び前記ドレイン領域上の前記層間絶縁膜にコンタク
トホールを形成する工程と、前記ソース領域上に形成さ
れたコンタクトホールを介して前記ソース領域に接続す
るようにソース電極を形成し、前記ドレイン領域上に形
成されたコンタクトホールを介して前記ドレイン領域に
接続するように形成されたドレイン電極を形成する工程
と、を有する薄膜トランジスタの製造方法において、 前記非単結晶シリコンを多結晶化する工程は、前記非単
結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネルギー密度
は160mJ/cm2 未満であり、それ以後に160m
J/cm2 以上270mJ/cm2 未満のエネルギー密
度のエネルギーが照射される場合はそのショットで受け
るエネルギー密度が前ショット以前で受けたエネルギー
密度の3/2倍以下の大きさであり、270mJ/cm
2 以上のエネルギー密度のエネルギーが照射される場合
はそのショットで受けるエネルギー密度が、前ショット
以前で受けたエネルギー密度の最大値+15mJ/cm
2以下の大きさであり、かつ前記任意の点は実質的な最
大エネルギー密度のエネルギーを10ショット以上12
0ショット以下受けることを特徴とする薄膜トランジス
タの製造方法。 - 【請求項18】 基板上に形成された非単結晶シリコン
上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜
上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を形
成した後にこのゲート電極をマスクとして前記非単結晶
シリコンにエネルギービームを1ショットの照射毎に相
対的に所定距離だけ走査させて照射し前記非単結晶シリ
コンの一部を多結晶化する工程と、を有する薄膜トラン
ジスタの製造方法において、 前記非単結晶シリコンを多結晶化する工程は、前記非単
結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネルギー密度
は160mJ/cm2 未満であり、それ以後に160m
J/cm2 以上270mJ/cm2 未満のエネルギー密
度のエネルギーが照射される場合はそのショットで受け
るエネルギー密度が前ショット以前で受けたエネルギー
密度の3/2倍以下の大きさであり、かつ前記任意の点
は実質的な最大エネルギー密度のエネルギーを10ショ
ット以上120ショット以下受けることを特徴とする薄
膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項19】 第1の基板上に非単結晶シリコンを形
成する工程と、前記非単結晶シリコンにエネルギービー
ムを1ショットの照射毎に前記基板と相対的に所定距離
だけ走査させて照射し多結晶シリコンを形成する工程
と、 前記第1の基板上に走査線及びゲート電極を形成する工
程と、前記第1の基板上に信号線、ドレイン電極、及び
ソース電極を形成する工程と、前記ソース電極に接続す
るように画素電極を形成する工程と、 第2の基板上に共通電極を形成する工程と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間隙に液晶を封止
する工程と、を有する液晶表示装置の製造方法におい
て、 前記非単結晶シリコンを多結晶化する工程は、前記非単
結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネルギー密度
は160mJ/cm2 未満であり、それ以後に160m
J/cm2 以上のエネルギー密度のエネルギーが照射さ
れる場合は、前ショット以前で受けたエネルギー密度の
最大値+15mJ/cm2 以下の大きさであり、かつ実
質的な最大エネルギー密度の照射を10ショット以上1
20ショット以下受けることを特徴とする液晶表示装置
の製造方法。 - 【請求項20】 第1の基板上に非単結晶シリコンを形
成する工程と、前記非単結晶シリコンにエネルギービー
ムを1ショットの照射毎に前記基板と相対的に所定距離
だけ走査させて照射し多結晶シリコンを形成する工程
と、 前記第1の基板上に走査線及びゲート電極を形成する工
程と、前記第1の基板上に信号線、ドレイン電極、及び
ソース電極を形成する工程と、前記ソース電極に接続す
るように画素電極を形成する工程と、 第2の基板上に共通電極を形成する工程と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間隙に液晶を封止
する工程と、を有する液晶表示装置の製造方法におい
て、 前記非単結晶シリコンを多結晶化する工程は、前記非単
結晶シリコンの任意の点が最初に受けるエネルギー密度
は160mJ/cm2 未満であり、それ以後に160m
J/cm2 以上270mJ/cm2 未満のエネルギー密
度のエネルギーが照射される場合はそのショットで受け
るエネルギー密度が前ショット以前で受けたエネルギー
密度の3/2倍以下の大きさであり、270mJ/cm
2 以上のエネルギー密度のエネルギーが照射される場合
はそのショットで受けるエネルギー密度が、前ショット
以前で受けたエネルギー密度の最大値+15mJ/cm
2以下の大きさであり、かつ前記任意の点は実質的な最
大エネルギー密度のエネルギーを10ショット以上12
0ショット以下受けることを特徴とする液晶表示装置の
製造方法。 - 【請求項21】 レーザ光を出射するレーザ出射手段
と、 このレーザ出射手段から出射されたレーザ光を線状に整
形する光学系と、 前記光学系により整形された線状ビームが照射される被
処理物を設置するチャンバと、を備えたレーザアニール
装置において、 前記光学系は、 前記レーザ光の光強度を一方向に均一化することで前記
線状ビームの光強度を前記線状ビームの長軸方向に均一
化するレンズ群と、 互いに光反射面を対向させて平行に配置され、前記レー
ザ光の光強度を前記一方向と垂直な方向に均一化するこ
とで前記線状ビームの光強度を前記線状ビームの短軸方
向に均一化する多重反射手段と、を備えたことを特徴と
するレーザアニール装置。 - 【請求項22】 前記多重反射手段は、前記光反射面を
互いに対向させ前記レーザ光の進行方向に平行に配置さ
れた2枚の光反射手段から構成されることを特徴とする
請求項21記載のレーザアニール装置。 - 【請求項23】 前記多重反射手段は、前記レーザ光の
進行方向に可動であることを特徴とする請求項21また
は22いずれか記載のレーザアニール装置。 - 【請求項24】 前記多重反射手段は、前記光反射面に
垂直な方向に可動であることを特徴とする請求項21ま
たは22いずれか記載のレーザアニール装置。 - 【請求項25】 前記レンズ群は、シリンドリカルアレ
イレンズと、前記シリンドリカルアレイレンズよりレー
ザ光の進行方向の出射側に配置され、前記シリンドリカ
ルアレイレンズの稜線と同一方向の稜線を持つ第1シリ
ンドリカルレンズと、からなることを特徴とする請求項
21記載のレーザアニール装置。 - 【請求項26】 前記シリンドリカルアレイレンズより
前記進行方向の入射側に、前記シリンドリカルアレイレ
ンズを構成する各シリンドリカルレンズに対応する開口
部が形成されたスリットマスクが配置されていることを
特徴とする請求項21記載のレーザアニール装置。 - 【請求項27】 前記多重反射手段よりレーザ光の進行
方向の入射側に、前記多重反射手段の間隙にレーザ光を
収束させて入射させる第2シリンドリカルレンズが配置
されていることを特徴とする請求項21記載のレーザア
ニール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22856196A JPH1074697A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 多結晶シリコン膜、多結晶シリコンの製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びレーザアニール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22856196A JPH1074697A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 多結晶シリコン膜、多結晶シリコンの製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びレーザアニール装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1074697A true JPH1074697A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16878305
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22856196A Pending JPH1074697A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 多結晶シリコン膜、多結晶シリコンの製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びレーザアニール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1074697A (ja) |
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- 1996-08-29 JP JP22856196A patent/JPH1074697A/ja active Pending
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