JPH1074993A - ガスレーザ装置及びそのレーザガス注入方法 - Google Patents

ガスレーザ装置及びそのレーザガス注入方法

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JPH1074993A
JPH1074993A JP24682196A JP24682196A JPH1074993A JP H1074993 A JPH1074993 A JP H1074993A JP 24682196 A JP24682196 A JP 24682196A JP 24682196 A JP24682196 A JP 24682196A JP H1074993 A JPH1074993 A JP H1074993A
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laser gas
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Osamu Wakabayashi
理 若林
Takanobu Ishihara
孝信 石原
Kazu Mizoguchi
計 溝口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザガス注入時の塵埃の混入を防止できるガ
スレーザ装置及びそのレーザガス注入方法を提供する。 【解決手段】 レーザガスを封入するレーザチャンバ4
と、レーザ光を透過して外部に出射するウィンドウ25
と、レーザチャンバ4内のレーザガスを還流させるクロ
スフローファン39と、レーザチャンバ4内のレーザガ
スを清浄化した後にウィンドウ25に吹きつけるフィル
タ29と、レーザガス交換時にレーザガスをレーザチャ
ンバ4内から排気する排気装置と、レーザガスをレーザ
チャンバ4内に注入する注入装置とを有するガスレーザ
装置において、排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値
を設定するガス圧設定手段と、レーザチャンバ4内のガ
ス圧値を検出するガス圧検出器5と、この検出したガス
圧値と前記ガス圧設定手段で設定したガス圧値とを比較
して両ガス圧値が略一致するまで前記排気装置を駆動し
てレーザガスを排気した後、クロスフローファン39を
回転させながら前記注入装置を駆動して、レーザガスを
フィルタ29を経由させてレーザチャンバ4内に注入す
る制御器1とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスレーザ装置の
レーザガス注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスレーザ装置は、レーザ光を発振させ
る媒質ガスを封入した容器(以後、レーザチャンバと呼
ぶ)内において、電極間に高電圧パルスで放電させ、こ
の放電エネルギーにより媒質ガス原子を励起させてレー
ザ光を発生させている。ガスレーザ装置の内で、エキシ
マレーザ装置などの放電励起式ガスレーザ装置において
は、媒質ガス(以後、レーザガスと呼ぶ)とレーザチャ
ンバ内部の構成部品との反応や、放電による電極部材の
スパッタリング等によって、様々な物質の塵埃が発生し
てレーザチャンバ内に浮遊する。この浮遊塵埃は、レー
ザ光を透過してレーザチャンバ内部から外部に出射する
ウィンドウに付着するので、レーザ出力を低下させる大
きな要因となっている。特にエキシマレーザ装置では、
レーザガスとしてハロゲンガスを使用しているので、ハ
ロゲン化金属が塵埃中に含まれており、このハロゲン化
金属がウィンドウに付着して腐食させることもある。し
たがって、従来からこの浮遊塵埃の量を低下させる色々
な工夫がなされている。
【0003】図5及び図6に上記のような浮遊塵埃の量
を低下させる従来技術の一例を示しており、以下、同図
に基づいて説明する。ここでは、ガスレーザ装置として
エキシマレーザ装置の例を示しており、図5はレーザ光
軸に直交するレーザチャンバの断面図を示し、図6はガ
スレーザ装置の側面図を示している。
【0004】レーザチャンバ4の内部には、レーザガス
を励起するための主放電を行う1対の主放電電極22
a、22bが設けられており、この主放電電極22a、
22bはそれぞれ光軸方向に細長い形状を成している。
一方の主放電電極22aはレーザチャンバ4の外周壁に
設けられた絶縁体21に取着されており、他方の主放電
電極22bは導電性を有する支持部材33を介してレー
ザチャンバ4の導電性の側壁に支持されている。また、
レーザガスを予備電離させるための1対の予備電離電極
36a、36bが主放電電極22a、22bの主放電空
間の側方に配設されている。予備電離電極36bはレー
ザチャンバ4の導電性の側壁に取着され、また、予備電
離電極36aは、絶縁体を介してレーザチャンバ4の側
壁に取着されている給電端子34に接続されている。さ
らに、主放電電極22aは給電端子35に接続されてい
る。なお、給電端子35は図示しない放電電源の主放電
電圧出力端子に、給電端子34は上記放電電源の予備放
電電圧出力端子に接続され、また、レーザチャンバ4の
導電性の側壁(すなわち、主放電電極22b及び予備電
離電極36b)は上記放電電源の共通出力端子に接続さ
れている。
【0005】また、レーザチャンバ4内には、レーザガ
スを循環させるクロスフローファン39、及び、放電に
よって加熱されたレーザガスを冷却するラジエータ40
が設けられている。そして、レーザガスはクロスフロー
ファン39によって矢印24に沿って主放電電極22
a、22bの間の主放電空間に流れ、ラジエータ40の
内部を通過して冷却され、クロスフローファン39に戻
って還流するようになっている。また、レーザチャンバ
4の側壁にはレーザガス供給管路41が設けられてお
り、レーザガス供給管路41のガス注入方向はレーザチ
ャンバ4の底面を向いている。そして、レーザガス交換
時には、このレーザガス供給管路41を経由して、外部
に設けられたレーザガスボンベからレーザガスを注入さ
れるようになっている。
【0006】さらに、レーザチャンバ4の側方にはフィ
ルタ29が設けられている。レーザチャンバ4の内部の
レーザガスは管路26を経由してフィルタ29に導か
れ、このフィルタ29から出力されたガスは管路27及
び管路28を経由してレーザチャンバ4の内部に戻され
る。このとき、戻されるガスがウィンドウ25の近傍に
吹きつけられるようにしている。
【0007】上記のような構成によると、主放電電極2
2a、22b間の主放電23によってレーザガスが励起
されてレーザ光30が発振し、レーザ光30がフロント
側のウィンドウ25から出射される。レーザ光を発振し
ているとき、クロスフローファン39によりレーザガス
が主放電空間及びラジエータ40を矢印24の方向に還
流する。と同時に、クロスフローファン39によってレ
ーザガスが管路26を経由してフィルタ29に導かれ、
レーザガス中の前記塵埃がフィルタ29で除去された
後、塵埃の除去されたガスが管路27、28を経由して
ウィンドウ25の近傍に吹きつけられる。このガスはウ
ィンドウ25に対してエアカーテンとして作用するの
で、レーザチャンバ4内の塵埃がウィンドウ25に付着
することを防止している。
【0008】なお、上記よりさらに進んだ他の従来技術
の例として、ウィンドウ25とレーザチャンバ4内部と
の間の小さな空間にラビリンスのような突起状部材など
を設けたものも提案されている。これは、主放電による
衝撃波が、上記塵埃を含んだレーザガスをウィンドウ2
5の方向に移動させるとき、上記突起状部材の部分でレ
ーザガスが渦を作って上記衝撃波のエネルギーが減衰す
るので、塵埃を含んだレーザガスがウィンドウ25に到
達する量が減少することを利用している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなガスレー
ザ装置において、レーザガスが劣化して出力が低下して
来たときは、レーザガスを交換する必要がある。しかし
ながら、レーザガス供給管路41を介してレーザガスを
注入するとき、このレーザガスがレーザチャンバ4の底
面に当たるので、底面に付着している塵埃を吹き上げて
しまう。この結果、塵埃がウィンドウ25に付着するの
で、レーザガス交換の効果が無くなり、レーザガス交換
後のレーザ出力が低下するという問題が生じている。
【0010】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、レーザガス注入時の塵埃のウィンドウ2
5への付着を防止できるガスレーザ装置及びそのレーザ
ガス注入方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、レーザ
ガスを封入するレーザチャンバ4と、レーザチャンバ4
内で発振されたレーザ光を透過して外部に出射するウィ
ンドウ25と、レーザチャンバ4内に配設され、かつ、
レーザガスを還流させるクロスフローファン39と、レ
ーザチャンバ4に付設され、かつ、レーザガスを清浄化
した後にウィンドウ25に吹きつけるフィルタ29と、
レーザガス交換時にレーザガスをレーザチャンバ4内か
ら排気する排気装置と、レーザガスをレーザチャンバ4
内に注入する注入装置とを有するガスレーザ装置におい
て、レーザガス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値
を設定するガス圧設定手段と、レーザチャンバ4内のガ
ス圧値を検出するガス圧検出器5と、ガス圧検出器5で
検出したガス圧値と前記ガス圧設定手段で設定したガス
圧値とを比較して両ガス圧値が略一致するまで前記排気
装置を駆動してレーザガスを排気した後、前記クロスフ
ローファン39を回転させながら前記注入装置を駆動し
て、レーザガスを前記フィルタ29を経由させてレーザ
チャンバ4内に注入する制御器1とを備えた構成として
いる。
【0012】また、請求項10に記載の発明は、クロス
フローファン39によってレーザチャンバ4内のレーザ
ガスを還流させ、かつ、このレーザガスをフィルタ29
を経由させて清浄化した後にウィンドウ25に吹きつけ
ると共に、レーザチャンバ4内で放電させてレーザガス
を励起し、レーザ光を発振させるガスレーザ装置のレー
ザガス交換時のレーザガス注入方法において、レーザガ
ス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値を設定し、こ
のガス圧値までレーザガスを排気した後、新しいレーザ
ガスをレーザチャンバ4内に注入すると共に、前記クロ
スフローファン39を回転させて上記注入されたレーザ
ガスを前記フィルタ29を経由させ、この清浄化された
レーザガスをウィンドウに吹きつける方法としている。
【0013】請求項1、10に記載の発明によると、レ
ーザガスを排気するときに、レーザチャンバ内を真空状
態にするのではなく、所定のガス圧値に相当する微量の
レーザガスが残るように排気する。この排気の後、新し
いレーザガスをレーザチャンバ内に注入するので、真空
状態のときのように、ガスの流れに乱れが生じることが
なく、レーザチャンバ4の底部に堆積している塵埃が巻
き上がることが少なくなる。さらに、このとき、クロス
フローファンを回転させながらレーザガスを注入するの
で、このレーザガスがフィルタ29に導かれて塵埃が除
去され、清浄化されたレーザガスがウィンドウに吹きつ
けられる。したがって、ウィンドウが塵埃で汚染される
のが防止される。
【0014】請求項2に記載の発明は、レーザガスを封
入するレーザチャンバ4と、レーザチャンバ4内で発振
されたレーザ光を透過して外部に出射するウィンドウ2
5と、レーザチャンバ4内に配設され、かつ、レーザガ
スを還流させるクロスフローファン39と、レーザチャ
ンバ4に付設され、かつ、レーザガスを清浄化した後に
ウィンドウ25に吹きつけるフィルタ29と、レーザガ
ス交換時にレーザガスをレーザチャンバ4内から排気す
る排気装置と、レーザガスをレーザチャンバ4内に注入
する注入装置とを有するガスレーザ装置において、レー
ザガス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値を設定す
るガス圧設定手段と、レーザチャンバ4内のガス圧値を
検出するガス圧検出器5と、ガス圧検出器5で検出した
ガス圧値と前記ガス圧設定手段で設定したガス圧値とを
比較して両ガス圧値が略一致するまで前記排気装置を駆
動してレーザガスを排気した後、前記クロスフローファ
ン39を回転させながら前記注入装置を駆動して、希ガ
ス、ハロゲンガス、希ガスの順に各レーザガスをそれぞ
れガス圧検出器5で検出したガス圧値が所定値に略一致
するまで前記フィルタ29を経由させてレーザチャンバ
4内に注入する制御器1とを備えた構成としている。
【0015】また、請求項11に記載の発明は、クロス
フローファン39によってレーザチャンバ4内のレーザ
ガスを還流させ、かつ、このレーザガスをフィルタ29
を経由させて清浄化した後にウィンドウ25に吹きつけ
ると共に、レーザチャンバ4内で放電させてレーザガス
を励起し、レーザ光を発振させるガスレーザ装置のレー
ザガス交換時のレーザガス注入方法において、レーザガ
ス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値を設定し、こ
のガス圧値までレーザガスを排気した後、新しいレーザ
ガスを希ガス、ハロゲンガス、希ガスの順にレーザチャ
ンバ4内にそれぞれ所定圧まで注入すると共に、前記ク
ロスフローファン39を回転させて上記レーザガスを前
記フィルタ29を経由させ、この清浄化されたレーザガ
スをウィンドウに吹きつける方法としている。
【0016】請求項2、11に記載の発明によると、レ
ーザガスの排気のときは、レーザチャンバ内を真空状態
にするのではなく、所定のガス圧値に相当する微量のレ
ーザガスが残るように排気する。この排気の後、新しい
レーザガスをレーザチャンバ内に注入するので、真空状
態のときのように、ガスの流れに乱れが生じることがな
く、レーザチャンバ4の底部に堆積している塵埃が巻き
上がることが少なくなる。そして、このレーザガスの注
入順序として、まず希ガスをある程度大きな所定圧まで
注入し、次に微量のハロゲンガスを所定圧まで、そして
最後に再び希ガスを所定圧まで注入している。よって、
注入初期に希ガスがある程度の大きなガス圧を示すまで
注入されているので、次にハロゲンガスを注入するとき
は、ガス圧検出器等で精度良くガス圧を検出可能とな
り、微量のハロゲンガスのガス分圧が正確に検出され
る。さらに、このとき、クロスフローファンを回転させ
ながら上記レーザガスを注入するので、このレーザガス
がフィルタ29に導かれて塵埃が除去され、清浄化され
たレーザガスがウィンドウに吹きつけられる。したがっ
て、ウィンドウが塵埃で汚染されるのが防止される。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のガスレーザ装置において、前記制御器1は、レ
ーザガスを注入する初期の所定時間にのみ前記クロスフ
ローファン39を回転させ、上記レーザガスを前記フィ
ルタ29を経由させてレーザチャンバ4内に注入するよ
うにしている。
【0018】また、請求項12に記載の発明は、請求項
10又は11に記載のレーザガス注入方法において、レ
ーザガスを注入する初期の所定時間にのみ前記クロスフ
ローファン39を回転させ、上記レーザガスを前記フィ
ルタ29を経由させてレーザチャンバ4内に注入する方
法としている。
【0019】請求項3、12に記載の発明によると、レ
ーザガスの排気直後はレーザチャンバ内のレーザガスが
微量となるので、新しいレーザガスを注入する際に、こ
のガスの流れに乱れが発生する可能性がある。このガス
流の乱れによって、レーザチャンバの底部に堆積してい
る塵埃が巻き上がることになる。したがって、レーザガ
スの注入初期の、上記のガス流の乱れが無くなるまでの
所定時間にのみ、クロスフローファンを回転させ、注入
するレーザガスがフィルタ29を経由するようにする。
これによって、上記塵埃がフィルタ29により除去さ
れ、清浄化されたレーザガスがウィンドウに対してエア
カーテンとして作用するので、ウィンドウが塵埃で汚染
されるのが防止される。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のガスレーザ装置において、前記制御器1は、レ
ーザガスを注入する初期で、かつ、レーザチャンバ4内
のガス圧が所定ガス圧値に達するまでの間のみ前記クロ
スフローファン39を回転させ、上記レーザガスを前記
フィルタ29を経由させてレーザチャンバ4内に注入す
るようにしている。
【0021】また、請求項13に記載の発明は、請求項
10又は11に記載のレーザガス注入方法において、レ
ーザガスを注入する初期で、かつ、レーザチャンバ4内
のガス圧が所定ガス圧値に達するまでの間のみ前記クロ
スフローファン39を回転させ、上記レーザガスを前記
フィルタ29を経由させてレーザチャンバ4内に注入す
る方法としている。
【0022】請求項4、13に記載の発明によると、レ
ーザガスの排気直後はレーザチャンバ内のレーザガスが
微量となるので、新しいレーザガスを注入する際に、こ
のガスの流れに乱れが発生する可能性がある。このガス
流の乱れによって、レーザチャンバの底部に堆積してい
る塵埃が巻き上がることになる。したがって、レーザガ
スの注入初期で、かつ、レーザチャンバ内に所定量のレ
ーザガスが注入されるまでの間、すなわち、ガス圧が所
定値に達して上記のガス流の乱れが無くなるまでの間の
み、クロスフローファンを回転させ、注入するレーザガ
スがフィルタ29を経由するようにする。これによっ
て、上記塵埃がフィルタ29により除去され、清浄化さ
れたレーザガスがウィンドウに対してエアカーテンとし
て作用するので、ウィンドウが塵埃で汚染されるのが防
止される。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
のガスレーザ装置において、前記制御器1は、最初の希
ガスを注入するときにのみ前記クロスフローファン39
を回転させ、上記レーザガスを前記フィルタ29を経由
させてレーザチャンバ4内に注入するようにしている。
【0024】また、請求項14に記載の発明は、請求項
11に記載のレーザガス注入方法において、最初の希ガ
スを注入するときにのみ前記クロスフローファン39を
回転させ、上記希ガスを前記フィルタ29を経由させて
レーザチャンバ4内に注入する方法としている。
【0025】請求項5、14に記載の発明によると、レ
ーザガスの排気直後はレーザチャンバ内のレーザガスが
微量となるので、新しいレーザガスを注入する際に、こ
のガスの流れに乱れが発生する可能性がある。このガス
流の乱れによって、レーザチャンバの底部に堆積してい
る塵埃が巻き上がることになる。したがって、レーザガ
スの内、最初の希ガスを注入するときにのみ、クロスフ
ローファンを回転させ、注入する希ガスがフィルタ29
を経由するようにする。これによって、上記塵埃がフィ
ルタ29により除去され、清浄化された希ガスがウィン
ドウに対してエアカーテンとして作用するので、ウィン
ドウが塵埃で汚染されるのが防止される。また、レーザ
チャンバ内に所定量の希ガスが注入されると、上記のガ
ス流の乱れが無くなり、上記のように塵埃が巻き上がる
ことが無くなるので、ウィンドウが塵埃で汚染されなく
なる。
【0026】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載のガスレーザ装置において、前記レ
ーザチャンバ4内にレーザガスが注入される方向は、レ
ーザチャンバ4の底面以外を向いている。
【0027】請求項6に記載の発明によると、レーザチ
ャンバ内にレーザガスが注入される向がレーザチャンバ
の底面以外を向いているので、レーザガスが直接底面に
吹きつけられることがなく、底部に堆積している塵埃を
巻き上げる可能性が小さくなる。よって、レーザガス注
入時に塵埃がレーザガスに混入することが少なくなる。
【0028】請求項7に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載のガスレーザ装置において、前記レ
ーザチャンバ4内にレーザガスが注入されるガス注入口
は、レーザチャンバ4内の上部に設けられている。
【0029】請求項7に記載の発明によると、レーザチ
ャンバ内にレーザガスが注入されるガス注入口がレーザ
チャンバ4内の上部に設けられているので、レーザガス
が直接底面に吹きつけられることがなく、底部に堆積し
ている塵埃を巻き上げる可能性が小さくなる。よって、
レーザガス注入時に塵埃がレーザガスに混入することが
少なくなる。
【0030】請求項8に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載のガスレーザ装置において、前記レ
ーザチャンバ4内にレーザガスが注入されるガス注入口
は、前記クロスフローファン39によるガス流での前記
フィルタ29の下流側と前記ウィンドウ25との間に設
けられている。
【0031】請求項8に記載の発明によると、レーザチ
ャンバ内にレーザガスが注入されるガス注入口が、クロ
スフローファンによるガス流のフィルタ29の下流と、
ウィンドウとの間に設けられているので、新しく注入さ
れた清浄なレーザガスが上記ガス流に沿ってウィンドウ
に吹きつけられる。したがって、ウィンドウが塵埃に汚
染されることが無くなる。
【0032】請求項9に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載のガスレーザ装置において、前記レ
ーザチャンバ4内からレーザガスを排気するガス排気口
は、前記ウィンドウ25と前記フィルタ29の入口との
間に設けられている。
【0033】請求項9に記載の発明によると、レーザチ
ャンバ内からレーザガスを排気するガス排気口は、ウィ
ンドウとフィルタ29の入口との間に設けられているの
で、レーザガスの排気の時に、ウィンドウからレーザチ
ャンバ内に向かってレーザガスの流れが発生する。よっ
て、レーザチャンバ内の塵埃がウィンドウの方に移動す
ることが無くなり、ウィンドウが塵埃に汚染されなくな
る。
【0034】請求項15に記載の発明は、レーザガスを
封入したレーザチャンバ4の内部で放電させてレーザガ
スを励起し、レーザ光を発振させるガスレーザ装置のレ
ーザガス交換時のレーザガス注入方法において、レーザ
チャンバ4内のレーザガスを排気した後、レーザガスを
レーザチャンバ4内に注入する際に、注入初期の所定時
間はレーザガス流量を所定値に制限し、上記所定時間が
経過した後は上記レーザガス流量をこの制限値より増加
させて注入する方法としている。
【0035】請求項15に記載の発明によると、レーザ
ガスの排気直後はレーザチャンバ内のレーザガスが微量
となるので、新しいレーザガスを注入する際に、このガ
スの流れに乱れが発生する可能性がある。このガス流の
乱れによって、レーザチャンバの底部に堆積している塵
埃が巻き上がることになる。したがって、レーザガスの
注入初期の、上記のガス流の乱れが無くなるまでの所定
時間にのみ、レーザガスの流量を所定値に制限して、注
入するレーザガスの流速を制限する。これによって、上
記塵埃を巻き上げることが無くなり、ウィンドウが塵埃
で汚染されるのが防止される。
【0036】請求項16に記載の発明は、レーザガスを
封入したレーザチャンバ4の内部で放電させてレーザガ
スを励起し、レーザ光を発振させるガスレーザ装置のレ
ーザガス交換時のレーザガス注入方法において、レーザ
チャンバ4内のレーザガスを排気した後、レーザガスを
レーザチャンバ4内に注入する際に、注入初期で、か
つ、ガス圧が所定圧力値に達するまでの間レーザガス流
量を所定値に制限し、ガス圧が上記所定圧力値に達した
後は上記レーザガス流量を増加させて注入する方法とし
ている。
【0037】請求項16に記載の発明によると、レーザ
ガスの排気直後はレーザチャンバ内のレーザガスが微量
となるので、新しいレーザガスを注入する際に、このガ
スの流れに乱れが発生する可能性がある。このガス流の
乱れによって、レーザチャンバの底部に堆積している塵
埃が巻き上がることになる。したがって、レーザガスの
注入初期で、レーザガスの注入量が所定量以上になるま
での間、すなわち、ガス圧が所定値以上になって上記の
ガス流の乱れが無くなるまでの間、レーザガスの流量を
所定値に制限して、注入するレーザガスの流速を制限す
る。これによって、上記塵埃を巻き上げることが無くな
り、ウィンドウが塵埃で汚染されるのが防止される。
【0038】請求項17に記載の発明は、請求項15又
は16に記載のレーザガス注入方法において、前記レー
ザチャンバ4内のレーザガスを排気するときは、レーザ
ガス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値を設定し、
このガス圧値までレーザガスを排気する方法としてい
る。
【0039】請求項17に記載の発明によると、レーザ
ガスを排気するときに、所定量のレーザガスが残るよう
に、予め設定した所定のガス圧値まで排気する。残った
微量のレーザガスによってガス流の乱れがなくなり、よ
って、注入するレーザガスで塵埃が巻き上がることが無
くなる。したがって、レーザガスの注入時にガス流量を
制限して流速を小さくすることにより、さらに塵埃が巻
き上がる可能性が小さくなり、ウィンドウが塵埃で汚染
されるのが防止される。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わるガスレー
ザ装置及びそのレーザガス注入方法の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明に係わるガスレ
ーザ装置のレーザチャンバの断面図である。ここでも、
ガスレーザ装置としてエキシマレーザ装置を例にして説
明し、従来技術において説明した図5の構成と同じ部品
には同一の符号を付している。レーザチャンバ4の側方
にはフィルタ29が設けられていて、レーザチャンバ4
の内部とフィルタ29のガス入口とは管路26を経由し
て連通している。また、フィルタ29のガス出口は管路
27、28を経由して、前述同様にウィンドウ25の近
傍に連通している。(図6を参照)上記管路26のレー
ザチャンバ4側の入口は、クロスフローファン39の回
転によるガス還流路がクロスフローファン39から主放
電電極22a、22bに至る中間の位置に設けられる方
が望ましい。クロスフローファン39が回転すると、レ
ーザチャンバ4内のレーザガスが管路26を経由してフ
ィルタ29に導かれ、清浄化されたレーザガスがウィン
ドウ25に吹きつけられてレーザチャンバ4内に戻され
るようになっている。
【0041】また、レーザチャンバ4には外部のレーザ
ガス供給手段(例えば、ガスボンベ等)からレーザガス
を注入するための管路が接続されている。この管路は、
例えば図示の管路42、43、44のように、レーザチ
ャンバ4側のガス出口が底面近傍以外、すなわち、レー
ザチャンバ4の上部に位置し、かつ、レーザガスの注入
方向が底面以外を向くように設けられている。また、管
路44で示すように、レーザガスの注入方向をレーザチ
ャンバ4内部からフィルタ29の方に向けることによっ
て、レーザガス注入時にフィルタ29を経由する方向の
ガスの流れが生成される。なお、これらの管路42、4
3、44は、外部に設けられた図示しないバルブ等によ
って選択可能としている。また、これらの管路42、4
3、44を経由して、レーザチャンバ4内のレーザガス
を排気できるように、排気装置が接続されている。
【0042】図2は、本発明に係わるレーザガス注入方
法を説明するためのガスレーザ装置構成ブロック図を示
している。エキシマレーザ装置においては、レーザガス
としてハロゲンガスと希ガスの混合ガスが使用される
が、本実施形態ではフッ素ガス、クリプトンガス及びネ
オンガスの使用例を示している。レーザ発振時間の経過
に伴って、このレーザガス中に含まれる不純物の量が多
くなったり、ハロゲンガス濃度が低下したりして、レー
ザガスが次第に劣化するので、所定の状態に至ったとき
はレーザガスを交換する必要がある。このために、レー
ザチャンバ4には、上記の劣化したレーザガスを排気す
るための排気装置が接続されており、本実施形態ではこ
の排気装置の一例として、バルブ19及びトラップ18
を介して真空ポンプ20が接続されている。真空ポンプ
20の内部には、ハロゲンガス除去用の活性炭が含まれ
たフィルタ等が装着されている。また、トラップ18は
エキシマレーザ装置の場合に必要とするものであり、排
気されるレーザガス中のハロゲンガスを吸着する。これ
によって、人体に有害であり、また真空ポンプ20の上
記フィルタに温度異常上昇等の弊害を及ぼすハロゲンガ
スが除去された後に排気される。
【0043】そして、レーザチャンバ4内に各レーザガ
スを注入する注入装置が接続されている。すなわち、レ
ーザチャンバ4に、バルブ11を介してフッ素とネオン
の混合ガスボンベ8が、バルブ12を介してクリプトン
ガスボンベ9が、バルブ13を介してネオンガスボンベ
10が接続されている。上記の各バルブ11、12、1
3、19とレーザチャンバ4との間のガス管路は、それ
ぞれ別個に設けてもよいし、また共通に設けてもよい。
また、レーザチャンバ4には、内部のガス圧を検出する
ガス圧検出器5が設けられている。各バルブ11、1
2、13、19は電磁弁、あるいは電磁弁を介したエア
駆動バルブ等で構成されている。そして、これらの各バ
ルブの駆動指令、真空ポンプ20の駆動指令は制御器1
から出力されており、また、ガス圧検出器5の検出信号
は制御器1に接続されている。
【0044】制御器1は例えばマイクロコンピュータを
主体にしたコンピュータシステムで構成されている。制
御器1には、上記信号の他に、図示しないモニタ装置か
らレーザ出力パワーやレーザ特性をモニタするためのモ
ニタ信号が入力されたり、図示しない外部の他装置から
ガス交換指令等の指令信号が入力される。制御器1は上
記外部装置から上記ガス交換指令を入力したときに、ガ
ス圧検出器5の検出信号に基づいて、上記各バルブ及び
真空ポンプ20の駆動を制御し、レーザガスの交換を開
始する。また、ガス圧設定器2はレーザガスの排気後の
レーザチャンバ4内部のガス圧値を設定するものであ
り、例えばテンキーや設定用スイッチ等で設定値を入力
してもよい。この設定値データは、制御器1に入力され
ている。なお、ガス圧設定手段として、上記外部装置等
の内部に予め設定されている設定値データを通信等によ
って入力してもよい。
【0045】図3は本実施形態に係わるレーザガス注入
方法を表す制御フローチャートの例を示しており、具体
的には上記の制御器1によって処理される。ここでは、
各ステップ番号にSを付して示している。S1で、ガス
圧設定器2から入力される設定値データにより、排気後
のレーザチャンバ4内のガス圧Pr を設定し、次にS2
で、ガス圧検出器5で検出したレーザチャンバ4内のガ
ス圧Pc を読み込む。そして、S3で、このガス圧Pc
と設定されたガス圧Pr とを比較し、ガス圧Pc がガス
圧Pr より大きいか否かを判断する。この判断の結果で
大きいときは、S4で真空ポンプ20を駆動し、バルブ
19を開いてレーザガスの排気を継続し、次にS2に戻
って処理を繰り返す。また、S3の判断で大きくないと
き、すなわち、ガス圧Pc がガス圧Pr 以下になったと
きは、S5において、真空ポンプ20を停止し、かつ、
バルブ19を閉じて排気を停止した後、クロスフローフ
ァン39を回転させる。次に、S6で新しいレーザガス
を注入する。ここで、各バルブ11、12、13は所定
の開度に制御され、混合ガスボンベ8、クリプトンガス
ボンベ9及びネオンガスボンベ10からの各ガス流量が
所定値に調整される。
【0046】そして、S7でガス圧検出器5で検出した
ガス圧Pc を読み込み、このガス圧Pc が所定圧力値以
上になったか否かを判断し、所定圧力値より小さい間は
S6に戻ってレーザガスの注入を継続する。ガス圧Pc
が所定圧力値以上になったときは、S8で、バルブ1
1、12、13を閉じると共に、クロスフローファン3
9の回転を停止させ、レーザガスの注入を終了する。
【0047】レーザガスの注入方法において、レーザガ
スを排気するときに、レーザチャンバ4の内部が略真空
になるまで排気した場合は、新しいレーザガスを注入し
始めるときにレーザチャンバ4の底部に堆積している塵
埃を巻き上げてしまう。そして、この塵埃を含むレーザ
ガスがほとんど抵抗を受けることなくウィンドウ25の
方向へも移動するので、ウィンドウ25が塵埃によって
汚染される可能性がある。したがって、本実施形態のレ
ーザガス注入方法においては、上述のS3及びS4で示
すように、レーザガスを排気するときに、設定されたガ
ス圧Pr に相当する微量のレーザガスをレーザチャンバ
4内部に残しておき、次いでS5及びS6で、クロスフ
ローファン39を回転させながら新しいレーザガスを注
入している。クロスフローファン39の回転により、上
記の残っている微量のレーザガスによるガスの流れが生
じ、新しいレーザガスが注入されたときに、このレーザ
ガスが管路26に導かれてフィルタ29を経由してレー
ザチャンバ4内に注入されることになる。この結果、レ
ーザガスの注入初期の段階から、フィルタ29により清
浄化されたレーザガスがウィンドウ25の表面に吹きつ
けられるので、このレーザガスがエアカーテンとして作
用してウィンドウ25が塵埃によって汚染されるのが防
止される。また、レーザチャンバ4内に微量のレーザガ
スを残すので、新しいレーザガスの注入初期でもガスの
流れに乱れが発生し難くなり、堆積している塵埃が巻き
上げられる可能性が小さくなる。
【0048】そして、S7で示したように、新しいレー
ザガスのガス圧が所定の必要なガス圧値に達するまで、
クロスフローファン39を回転させている。ここで、ク
ロスフローファン39を回転させる時間は、本実施形態
に限定されない。すなわち、レーザガスを注入する初期
で、かつ、注入したレーザガスが所定量に達して上記の
ガス流の乱れが発生しなくなるまで、すなわち、レーザ
ガスのガス圧が上記所定量に対応した所定ガス圧値に達
するまでの時間のみ、クロスフローファン39を回転さ
せてもよい。さらに、また、レーザガスの注入開始時か
ら上記の所定ガス圧値に達するまでの、初期の所定時間
にのみ、クロスフローファン39を回転させるようにし
てもよい。
【0049】また、レーザガスを注入するとき、管路4
2、43、44のいずれか一つを選択してレーザチャン
バ4内に注入する。管路42、43、44のガス注入口
はレーザチャンバ4の上部に位置しており、また、その
ガス注入方向は底面以外を向いているので、レーザチャ
ンバ4の底部に堆積している塵埃を巻き上げる可能性が
小さくなる。この結果、レーザガスの注入初期に、塵埃
が巻き上がるのを防止できる。さらに、管路44によっ
てレーザガスを注入する場合は、レーザチャンバ4内部
からフィルタ29の方向にガスの流れが発生するので、
フィルタ29によって清浄化されたレーザガスをウィン
ドウ25に導くことが可能となる。したがって、上記同
様に、ウィンドウ25が塵埃により汚染されるのを防止
できるので、レーザ出力特性の低下が少なくなる。
【0050】なお、レーザガスが注入されるガス注入口
は、クロスフローファン39によるガス流でのフィルタ
29の下流側とウィンドウ25との間に設けてもよい。
この場合には、塵埃を含まない新しいレーザガスがウィ
ンドウ25の方に流れるので、ウィンドウ25が塵埃に
より汚染されるのを防止できる。また、このとき、レー
ザチャンバ4内からレーザガスを排気するガス排気口
は、上記のガス注入口と別個に、ウィンドウ25とフィ
ルタ29の入口側との間に設けた方がよい。これによっ
て、排気時に、ウィンドウ25からレーザチャンバ4内
の方向にレーザガスの流れが発生するので、レーザガス
に含まれる塵埃がウィンドウ25に付着する可能性が小
さくなる。
【0051】次に、第2の実施形態に係わるレーザガス
の注入方法を説明する。本実施形態でのガスレーザ装置
の構成は前実施形態で説明した図1及び図2と同様であ
り、ここでの説明を省く。
【0052】図4は本実施形態に係わるレーザガス注入
方法を表す制御フローチャートの例を示しており、前述
と同様に制御器1によって処理される。S11で、ガス
圧設定器2から入力される設定値データにより、排気後
のレーザチャンバ4内のガス圧Pr を設定し、次にS1
2で、ガス圧検出器5で検出したレーザチャンバ4内の
ガス圧Pc を読み込む。そして、S13で、このガス圧
Pc と設定されたガス圧Pr とを比較し、ガス圧Pc が
ガス圧Pr より大きいか否かを判断する。この判断の結
果で大きいときは、S14で真空ポンプ20を駆動し、
バルブ19を開いてレーザガスの排気を継続し、次にS
12に戻って処理を繰り返す。また、S13の判断で大
きくないとき、すなわち、ガス圧Pc がガス圧Pr 以下
になったときは、S15において、真空ポンプ20を停
止し、かつ、バルブ19を閉じて排気を停止した後、ク
ロスフローファン39を回転させる。次に、S16で、
バルブ12、13を所定開度に開け、クリプトンガスボ
ンベ9及びネオンガスボンベ10からの各ガス流量を所
定値に調整して、新しいクリプトンガス及びネオンガス
を注入する。そして、S17で、ガス圧検出器5からレ
ーザチャンバ4内のガス圧Pc を読み込み、このガス圧
Pc が所定圧力値P1以上になったか否かを判断し、所
定圧力値P1 より小さい間はS16に戻って新しいクリ
プトンガス及びネオンガスの注入を継続する。また、ガ
ス圧Pc が所定圧力値P1 以上になったときは、S18
に進む。
【0053】S18では、バルブ12、13を閉じてク
リプトンガス及びネオンガスの注入を停止すると共に、
クロスフローファン39の回転を停止させる。次にS1
9で、バルブ11を所定開度に開けてフッ素とネオンの
混合ガスボンベ8からのガス流量を所定値に調整し、新
しいフッ素の混合ガスを注入する。そして、S20で、
ガス圧検出器5からレーザチャンバ4内のガス圧Pc を
読み込み、このガス圧Pc が所定圧力値P2 (ただし、
P2 >P1 )以上になったか否かを判断し、所定圧力値
P2 より小さい間はS19に戻ってフッ素の混合ガスの
注入を継続する。また、ガス圧Pc が所定圧力値P2 以
上になったときは、S21で、バルブ11を閉じてフッ
素の混合ガスの注入を停止する。次にS22で、バルブ
12、13を所定開度に開け、新しいクリプトンガス及
びネオンガスを注入する。そして、S23で、ガス圧検
出器5からレーザチャンバ4内のガス圧Pc を読み込
み、このガス圧Pc が所定圧力値P3 (ただし、P3 >
P2 )以上になったか否かを判断し、所定圧力値P3 よ
り小さい間はS22に戻って新しいクリプトンガス及び
ネオンガスの注入を継続する。また、ガス圧Pc が所定
圧力値P3 以上になったときは、S24で、バルブ1
2、13を閉じてクリプトンガス及びネオンガスの注入
を終了する。
【0054】上記のフローチャートにおいて、レーザガ
スを排気するときは、前実施形態と同様に、設定された
ガス圧Pr に相当する微量のレーザガスをレーザチャン
バ4内部に残しておき、次いでクロスフローファン39
を回転させながら新しいクリプトンガス及びネオンガス
を所定量注入している。したがって、新しいレーザガス
の注入初期でも、堆積している塵埃を巻き上げることが
少なくなり、またフィルタ29を経由して注入されたレ
ーザガスが塵埃によるウィンドウ25の汚染を防止する
ことができる。また、フッ素ガスの混合ガスを注入する
ときは、クロスフローファン39を停止させているが、
これは、クロスフローファン39によるガスの流れがフ
ッ素ガスの注入時のガス圧検出においてノイズとなるの
を防止するためである。これによって、レーザガス内の
他の希ガス(クリプトンガス及びネオンガス)より微量
なフッ素ガスの分圧を正確に検出できるので、エキシマ
レーザ装置のレーザ発振特性が非常に良くなる。また、
フッ素ガスの混合ガスを注入した後、最後の希ガスを注
入するときにはクロスフローファン39の回転を停止さ
せているが、これは、既にレーザチャンバ4内に所定量
のレーザガスが注入されているので、注入ガスによって
塵埃を巻き上げる可能性が少ないからである。なお、こ
のとき、クロスフローファン39を回転させながら最後
の希ガスを注入してもよい。
【0055】なお、排気後のレーザガスの注入方法とし
て、注入初期で、かつ、ガス圧が所定圧力値に達するま
での間レーザガス流量を所定値に制限し、ガス圧が上記
所定圧力値に達した後は上記レーザガス流量をこの制限
値より増加させて注入してもよい。また、同様に、注入
初期の所定時間の間、すなわち、上記所定圧力値に達す
るまでの所定時間の間は、レーザガス流量を所定値に制
限し、この所定時間経過後は上記レーザガス流量をこの
制限値より増加させてもよい。この場合に、レーザガス
流量を制限する手段として、例えば質量流量制御弁(マ
スフローコントロール弁)やオリフィス、フィルタ等を
クリプトンガスボンベ9及びネオンガスボンベ10の出
口に設けてもよい。このようにレーザガス流量を制御す
ることによって、注入初期はガス流速を遅くできるので
塵埃を巻き上げる可能性が少なくなる。また、所定量の
レーザガスが注入された後はガス流の乱れが無くなるの
で、レーザガス流量を増加させることができる。そし
て、この場合も、レーザガス排気時に微量のレーザガス
を残しておくと、レーザガス注入時にガス流の乱れが無
いので、塵埃の巻き上げを少なくする効果が大きくなる
ことは言うまでも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるガスレーザ装置のレーザチャン
バの断面図を示す。
【図2】本発明に係わるガスレーザ装置の構成ブロック
図を示す。
【図3】本発明の第1実施形態のレーザガス注入方法を
表す制御フローチャートの例を示す。
【図4】本発明の第2実施形態のレーザガス注入方法を
表す制御フローチャートの例を示す。
【図5】従来技術に係わるガスレーザ装置のレーザチャ
ンバの断面図を示す。
【図6】従来技術に係わるガスレーザ装置の側面図を示
す。
【符号の説明】
1…制御器、2…ガス圧設定器、4…レーザチャンバ、
5…ガス圧検出器、8…混合ガスボンベ、9…クリプト
ンガスボンベ、10…ネオンガスボンベ、11、12、
13、19…バルブ、18…トラップ、20…真空ポン
プ、21…絶縁体、22a、22b…主放電電極、23
…主放電、24…矢印、25…ウィンドウ、26、2
7、28、42、43、44…管路、29…フィルタ、
30…レーザ光、33…支持部材、34、35…給電端
子、36a、36b…予備電離電極、39…クロスフロ
ーファン、40…ラジエータ、41…レーザガス供給管
路。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザガスを封入するレーザチャンバ4
    と、レーザチャンバ4内で発振されたレーザ光を透過し
    て外部に出射するウィンドウ25と、レーザチャンバ4
    内に配設され、かつ、レーザガスを還流させるクロスフ
    ローファン39と、レーザチャンバ4に付設され、か
    つ、レーザガスを清浄化した後にウィンドウ25に吹き
    つけるフィルタ29と、レーザガス交換時にレーザガス
    をレーザチャンバ4内から排気する排気装置と、レーザ
    ガスをレーザチャンバ4内に注入する注入装置とを有す
    るガスレーザ装置において、 レーザガス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値を設
    定するガス圧設定手段と、 レーザチャンバ4内のガス圧値を検出するガス圧検出器
    5と、 ガス圧検出器5で検出したガス圧値と前記ガス圧設定手
    段で設定したガス圧値とを比較して両ガス圧値が略一致
    するまで前記排気装置を駆動してレーザガスを排気した
    後、前記クロスフローファン39を回転させながら前記
    注入装置を駆動して、レーザガスを前記フィルタ29を
    経由させてレーザチャンバ4内に注入する制御器1とを
    備えたことを特徴とするガスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 レーザガスを封入するレーザチャンバ4
    と、レーザチャンバ4内で発振されたレーザ光を透過し
    て外部に出射するウィンドウ25と、レーザチャンバ4
    内に配設され、かつ、レーザガスを還流させるクロスフ
    ローファン39と、レーザチャンバ4に付設され、か
    つ、レーザガスを清浄化した後にウィンドウ25に吹き
    つけるフィルタ29と、レーザガス交換時にレーザガス
    をレーザチャンバ4内から排気する排気装置と、レーザ
    ガスをレーザチャンバ4内に注入する注入装置とを有す
    るガスレーザ装置において、 レーザガス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値を設
    定するガス圧設定手段と、 レーザチャンバ4内のガス圧値を検出するガス圧検出器
    5と、 ガス圧検出器5で検出したガス圧値と前記ガス圧設定手
    段で設定したガス圧値とを比較して両ガス圧値が略一致
    するまで前記排気装置を駆動してレーザガスを排気した
    後、前記クロスフローファン39を回転させながら前記
    注入装置を駆動して、希ガス、ハロゲンガス、希ガスの
    順に各レーザガスをそれぞれガス圧検出器5で検出した
    ガス圧値が所定値に略一致するまで前記フィルタ29を
    経由させてレーザチャンバ4内に注入する制御器1とを
    備えたことを特徴とするガスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のガスレーザ装置
    において、 前記制御器1は、レーザガスを注入する初期の所定時間
    にのみ前記クロスフローファン39を回転させ、上記レ
    ーザガスを前記フィルタ29を経由させてレーザチャン
    バ4内に注入することを特徴とするガスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のガスレーザ装置
    において、 前記制御器1は、レーザガスを注入する初期で、かつ、
    レーザチャンバ4内のガス圧が所定ガス圧値に達するま
    での間のみ前記クロスフローファン39を回転させ、上
    記レーザガスを前記フィルタ29を経由させてレーザチ
    ャンバ4内に注入することを特徴とするガスレーザ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のガスレーザ装置におい
    て、 前記制御器1は、最初の希ガスを注入するときにのみ前
    記クロスフローファン39を回転させ、上記レーザガス
    を前記フィルタ29を経由させてレーザチャンバ4内に
    注入することを特徴とするガスレーザ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のガ
    スレーザ装置において、 前記レーザチャンバ4内にレーザガスが注入される方向
    は、レーザチャンバ4の底面以外を向いていることを特
    徴とするガスレーザ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のガ
    スレーザ装置において、 前記レーザチャンバ4内にレーザガスが注入されるガス
    注入口は、レーザチャンバ4内の上部に設けられたこと
    を特徴とするガスレーザ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のガ
    スレーザ装置において、 前記レーザチャンバ4内にレーザガスが注入されるガス
    注入口は、前記クロスフローファン39によるガス流で
    の前記フィルタ29の下流側と前記ウィンドウ25との
    間に設けられたことを特徴とするガスレーザ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のガ
    スレーザ装置において、 前記レーザチャンバ4内からレーザガスを排気するガス
    排気口は、前記ウィンドウ25と前記フィルタ29の入
    口との間に設けられたことを特徴とするガスレーザ装
    置。
  10. 【請求項10】 クロスフローファン39によってレー
    ザチャンバ4内のレーザガスを還流させ、かつ、このレ
    ーザガスをフィルタ29を経由させて清浄化した後にウ
    ィンドウ25に吹きつけると共に、レーザチャンバ4内
    で放電させてレーザガスを励起し、レーザ光を発振させ
    るガスレーザ装置のレーザガス交換時のレーザガス注入
    方法において、 レーザガス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値を設
    定し、このガス圧値までレーザガスを排気した後、新し
    いレーザガスをレーザチャンバ4内に注入すると共に、
    前記クロスフローファン39を回転させて上記注入され
    たレーザガスを前記フィルタ29を経由させ、この清浄
    化されたレーザガスをウィンドウに吹きつけることを特
    徴とするレーザガス注入方法。
  11. 【請求項11】 クロスフローファン39によってレー
    ザチャンバ4内のレーザガスを還流させ、かつ、このレ
    ーザガスをフィルタ29を経由させて清浄化した後にウ
    ィンドウ25に吹きつけると共に、レーザチャンバ4内
    で放電させてレーザガスを励起し、レーザ光を発振させ
    るガスレーザ装置のレーザガス交換時のレーザガス注入
    方法において、 レーザガス排気後のレーザチャンバ4内のガス圧値を設
    定し、このガス圧値までレーザガスを排気した後、新し
    いレーザガスを希ガス、ハロゲンガス、希ガスの順にレ
    ーザチャンバ4内にそれぞれ所定圧まで注入すると共
    に、前記クロスフローファン39を回転させて上記レー
    ザガスを前記フィルタ29を経由させ、この清浄化され
    たレーザガスをウィンドウに吹きつけることを特徴とす
    るレーザガス注入方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11に記載のレーザガ
    ス注入方法において、 レーザガスを注入する初期の所定時間にのみ前記クロス
    フローファン39を回転させ、上記レーザガスを前記フ
    ィルタ29を経由させてレーザチャンバ4内に注入する
    ことを特徴とするレーザガス注入方法。
  13. 【請求項13】 請求項10又は11に記載のレーザガ
    ス注入方法において、 レーザガスを注入する初期で、かつ、レーザチャンバ4
    内のガス圧が所定ガス圧値に達するまでの間のみ前記ク
    ロスフローファン39を回転させ、上記レーザガスを前
    記フィルタ29を経由させてレーザチャンバ4内に注入
    することを特徴とするレーザガス注入方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載のレーザガス注入方
    法において、 最初の希ガスを注入するときにのみ前記クロスフローフ
    ァン39を回転させ、上記希ガスを前記フィルタ29を
    経由させてレーザチャンバ4内に注入することを特徴と
    するレーザガス注入方法。
  15. 【請求項15】 レーザガスを封入したレーザチャンバ
    4の内部で放電させてレーザガスを励起し、レーザ光を
    発振させるガスレーザ装置のレーザガス交換時のレーザ
    ガス注入方法において、 レーザチャンバ4内のレーザガスを排気した後、レーザ
    ガスをレーザチャンバ4内に注入する際に、注入初期の
    所定時間はレーザガス流量を所定値に制限し、上記所定
    時間が経過した後は上記レーザガス流量をこの制限値よ
    り増加させて注入することを特徴とするレーザガス注入
    方法。
  16. 【請求項16】 レーザガスを封入したレーザチャンバ
    4の内部で放電させてレーザガスを励起し、レーザ光を
    発振させるガスレーザ装置のレーザガス交換時のレーザ
    ガス注入方法において、 レーザチャンバ4内のレーザガスを排気した後、レーザ
    ガスをレーザチャンバ4内に注入する際に、注入初期
    で、かつ、ガス圧が所定圧力値に達するまでの間レーザ
    ガス流量を所定値に制限し、ガス圧が上記所定圧力値に
    達した後は上記レーザガス流量を増加させて注入するこ
    とを特徴とするレーザガス注入方法。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16に記載のレーザガ
    ス注入方法において、前記レーザチャンバ4内のレーザ
    ガスを排気するときは、レーザガス排気後のレーザチャ
    ンバ4内のガス圧値を設定し、このガス圧値までレーザ
    ガスを排気することを特徴とするレーザガス注入方法。
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