JPH1075164A - 電圧制御形スイッチング素子のゲート駆動回路 - Google Patents

電圧制御形スイッチング素子のゲート駆動回路

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JPH1075164A
JPH1075164A JP8231545A JP23154596A JPH1075164A JP H1075164 A JPH1075164 A JP H1075164A JP 8231545 A JP8231545 A JP 8231545A JP 23154596 A JP23154596 A JP 23154596A JP H1075164 A JPH1075164 A JP H1075164A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成で、小損失、低サージ電圧で
ターンオフできる電圧制御形スイッチング素子のゲート
駆動回路を提供すること。 【解決手段】 電力変換器の主回路を構成するIGBT
1のゲート信号供給回路を2回路の2重化構成とする。
ゲート信号供給回路は、ターンオン用ゲート電圧とター
ンオフ用ゲート電圧を切り換える制御用スイッチング回
路3−1(3−2)とゲート抵抗2−1(2−2)によ
り構成する。ターンオフに際しては、一方の制御用スイ
ッチング回路3−1のターンオフ動作後、一定時間を経
過して他方の制御用スイッチング回路3−2のターンオ
フ動作を行うようにする。これにより、最もサージ電圧
が高くなるターンオフ開始直後のゲート電荷減少速度を
遅くし、還流ダイオードなどがターンオンしてサージ電
圧発生要因が減少してからゲート電荷減少速度を速くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧制御形スイッ
チング素子(IGBTなど)のゲート駆動回路、特にタ
ーンオフ時のサージ電圧低減技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧制御形スイッチング素子、例えばI
GBTを用いた電力変換器では、IGBTがターンオフ
する際に生じるサージ電圧が使用電圧の低下やスイッチ
ング損失の増加などの問題を引き起こす。このサージ電
圧を軽減するためには、以下のような対策が取り入れら
れている。
【0003】(A)スイッチング速度を遅くする.IG
BTのゲート周辺回路を図6に、これに相当するゲート
駆動回路を図7にそれぞれ示す。図中、1はIGBT、
2はゲート抵抗、3はターンオン・ターンオフ制御用ス
イッチング回路、4はターンオン用電源(電圧+Vc
c)、5はターンオフ用電源(電圧−Vee)である。
ターンオン・ターンオフ制御用スイッチング回路3は、
例えばトランジスタTR1,TR2を直列に接続し、そ
の接続点にゲート抵抗2を、ベースに+Vcc接続ドラ
イバDR1,−Vee接続ドライバDR2をそれぞれ接
続した構成としている。
【0004】IGBT1のゲートは、駆動するドライバ
側から見ると、コンデンサ(図6に示すゲート容量C
g)として見える。これは、ゲート抵抗2の抵抗値Rg
を小さくすればコンデンサの電荷を素早く出し入れでき
ることを意味する。従って、抵抗値Rgを小さくすれば
スイッチング速度が速くなり、逆に、抵抗値Rgを大き
くすればスイッチング速度は遅くなる。即ち、ゲート抵
抗2によってIGBT1のスイッチング速度を調整する
ことができる。
【0005】サージ電圧はIGBT1が急速にターンオ
フすることによって生じる電圧であるため、ゲート抵抗
2を大きくすること、つまりスイッチング速度を遅くす
ることにより、サージ電圧を低く抑えられる。
【0006】(B)サージ電圧を吸収するスナバ回路を
付加する.サージ電圧はIGBT主回路の浮遊インダク
タンス(配線インダクタンス)に蓄えられたエネルギー
によって発生する。よって、IGBTにスナバ回路を付
設し、このスナバ回路にエネルギーを吸収すれば、サー
ジ電圧を低く抑えることができる。図8、図9に代表的
なスナバ回路を示す。
【0007】図8のスナバ回路21は抵抗Rsとコンデ
ンサCsを直列に接続した構成、図9のスナバ回路22
は過渡的な等価抵抗を小さくするために抵抗Rs´と並
列にダイオードDsを接続した構成であり、IGBT1
に並列に接続している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の対策には次のよ
うな問題点がある。
【0009】(A)の問題点 スイッチング速度を遅くすると、サージ電圧は低下する
が、スイッチングに要する時間が長くなる。スイッチン
グ時間の増加は、スイッチング素子(IGBT1)のタ
ーンオフ損失の増加につながるため、素子の冷却に問題
が移行するが、素子の冷却は特性上肝要であり、むやみ
にスイッチング速度を遅くすることはできない。
【0010】(B)の問題点 スナバ回路21(または22)を付設した場合は、回路
構成が複雑になり、部品点数、工数の増加につながる。
また、最近のIGBTのスイッチング速度はかなり高速
であるため、図8(図9)に示すスナバ回路21(2
2)自体の持つ配線インダクタンスLdを無視すること
(スナバ回路の配線長を短くするのには限界がある)が
できず、スナバ回路の効果には限界がある。特に、IG
BTの場合は十分な効果が期待できない。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ゲート信号供給回路を多重化することにより、簡単
な回路構成で、小損失、低サージ電圧でターンオフでき
る電圧制御形スイッチング素子のゲート駆動回路を提供
することを目的とする。
【0012】また本発明は、ゲート信号供給回路の2重
化の代わりにターンオフ初期専用回路を追設することに
より、比較的簡単な回路構成で、小損失、低サージ電圧
でターンオフできる電圧制御形スイッチング素子のゲー
ト駆動回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ターンオン用
ゲート電圧とターンオフ用ゲート電圧をスイッチング回
路及びゲート抵抗を介して電圧制御形スイッチング素子
のゲートに選択的に供給するゲート信号供給回路を複数
設け、ターンオフに際しては一つをターンオフ初期から
の動作、他を所定時間後の動作とするようにしたことを
特徴とする。
【0014】また本発明は、ターンオン用ゲート電圧と
ターンオフ用ゲート電圧をスイッチング回路及びゲート
抵抗を介して電圧制御形スイッチング素子のゲートに選
択的に供給する電圧制御形スイッチング素子のゲート駆
動回路において、スイッチング回路の共通端子とGnd
レベルの間に放電路を有するターンオフ初期専用回路を
設け、ターンオフに際しては、まずターンオフ初期専用
回路のみを動作させ、所定時間後にスイッチング回路の
ターンオフ動作及びターンオフ初期専用回路のオフ動作
を行うようにしたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態を示
す。図中、1はIGBT、2−1及び2−2はゲート抵
抗、3−1及び3−2はターンオン・ターンオフ制御用
スイッチング回路であり、IGBT1のゲート信号供給
回路を2回路としている。
【0016】次に、動作について述べる。IGBT1を
ターンオフさせる場合には、まず、一方のゲート信号供
給回路、例えば制御用スイッチング回路3−1側のみを
動作させる。つまり、制御用スイッチング回路3−1を
負側電源に切り換える。この状態では、他方のゲート信
号供給回路(制御用スイッチング回路3−2側)はター
ンオン状態のままであり、電源電圧を±Vg、ゲート抵
抗の値をRgとすると、電圧状態は図2(a)に示すよ
うになる。これをIGBT1から見ると、図2(b)に
示す回路と等価になる。即ち、IGBT1のゲートにR
g/2の抵抗を介して0(V)が加わる。
【0017】このため、IGBT1のゲートの初期の電
荷減少速度は、ゲート信号供給回路が一つ(図8参照)
で、ゲート抵抗の値Rgを大きめに設定することによっ
てサージ電圧を低減している場合と同等(電圧半分、抵
抗半分)となる。従って、サージ電圧も同等の電圧が生
じる。そして、ある程度時間が経過してから(還流ダイ
オードなどがターンオンしてサージ電圧発生の要因が減
少してから)他方の制御用スイッチング回路3−2もタ
ーンオフ駆動の動作をする。両ゲート信号供給回路でタ
ーンオフ駆動をするようになると、電荷減少速度は速く
なり、スイッチング速度は図8の場合よりも高速にな
る。これにより、同等のサージ電圧でスイッチング速度
を高速化できる。
【0018】なお、上記実施形態ではゲート信号供給回
路を2回路(2重)としたが、3回路以上に多重化する
こともできる。その場合、回路数やゲート抵抗の値を適
宜選定すれば、きめ細かいターンオフ時のゲート電荷減
少速度調節が可能となり、より効果的な(低スイッチン
グ損失、低サージ電圧の)スイッチング動作が期待でき
る。
【0019】図3に本発明の他の実施形態を示す。図
中、1はIGBT、2はゲート抵抗、3はターンオン・
ターンオフ制御用スイッチング回路、4はターンオン用
電源(電圧+Vcc)、5はターンオフ用電源(電圧−
Vee)である。ターンオン・ターンオフ制御用スイッ
チング回路3は、例えばトランジスタTR1,TR2を
直列に接続し、その接続点にゲート抵抗2を、ベースに
+Vcc接続ドライバDR1,−Vee接続ドライバD
R2をそれぞれ接続した構成としている。6はターンオ
フ初期専用回路で、Gnd接続ドライバDR3と、この
出力でオン、オフするトランジスタTR3により構成
し、トランジスタTR3のコレクタをゲート抵抗2、エ
ミッタをターンオン用電源4とターンオフ用電源5の接
続点(Gnd点)にそれぞれ接続している。
【0020】ターンオフ初期専用回路6は、ドライバ出
力の電位がGndレベルより高い場合に電荷を引き抜く
働きがある。また、Vcc接続ドライバDR1と−Ve
e接続ドライバDR2は、独立して駆動できるようにし
ている(通常のドライバでは、互いに反転動作するよう
になっている)。
【0021】次に、動作について述べる。ターンオン時
にはターンオフ初期専用回路6は駆動せず、通常のゲー
トドライバと同じようにVcc接続ドライバDR1の部
分で同じように駆動する。このため、ターンオン時の特
性は通常のドライバと同等である。
【0022】ターンオフ時は、+Vcc接続ドライバD
R1の部分をオフにした後、ターンオフ初期専用回路6
をオンにする。この状態では、図4に太線(矢印aを併
記)で示すようにIGBT1のゲートはゲート抵抗2及
びトランジスタTR3を通してGndレベルに接続され
る。通常のゲートドライバでは最初から−Vee電源に
接続することになるため、この段階でのゲート電荷の引
き抜き力は本実施形態の方が弱く、ゆっくりとスイッチ
ングすることになる。これによって、サージ電圧は低減
される。
【0023】ある程度ターンオフが進み、サージ電圧の
発生要因が減少した段階で、図5に太線(矢印bを併
記)で示すように−Vee接続ドライバDR2の部分を
オンにする。同時に、ターンオフ初期専用回路6をオフ
にする。これにより、これ以後のスイッチング速度は通
常のドライバと同等となる。
【0024】従って、ゲート抵抗2を同じ値とした場合
は、本実施形態ではサージ電圧を低減できてもスイッチ
ング速度はターンオフ初期専用回路6の動作期間の影響
で遅くなるが、サージ電圧が最も生じるスイッチング直
後のスイッチング速度を遅くできる分、ゲート抵抗2を
小さめの値にすることができる。Vcc=Veeの場
合、ゲート抵抗2は略半分の値にすることが可能であ
り、その場合はターンオフ初期専用回路6の動作による
スイッチング時間の増加が、その後の−Vee接続ドラ
イバDR2の動作期間での低減によって十分に補われ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、最もサー
ジ電圧が高くなるターンオフ開始直後のゲート電荷減少
速度を遅くし、還流ダイオードなどがターンオンしてサ
ージ電圧発生要因が減少してからゲート電荷減少速度を
速くするゲート動作としたので、低スイッチング損失、
低サージ電圧でのスイッチング動作が可能となる。ま
た、ドライバ構成は少々複雑になっても、適切なドライ
バ構成の採用によりスナバ回路の大幅な削減、ひいては
スナバレス化が可能であり、装置全体としては大いに有
利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す回路構成図。
【図2】一実施形態における一方のゲート信号供給回路
のみをターンオフ動作させた時の動作説明図で、(a)
は回路電圧状態を示す回路図、(b)はIGBT側から
見た等価回路図。
【図3】本発明の他の実施形態を示す回路構成図。
【図4】他の実施形態におけるターンオフ初期専用回路
を動作させた時の動作状況を説明するための回路図。
【図5】他の実施形態における−Vee接続ドライバを
動作させた時の動作状況を説明するための回路図。
【図6】従来の一般的なゲート周辺回路を示す回路構成
図。
【図7】図6のゲート周辺回路に相当するゲート駆動回
路を示す回路構成図。
【図8】代表的なスナバ回路の一例を示す回路図。
【図9】代表的なスナバ回路の他の例を示す回路図。
【符号の説明】
1…IGBT 2、2−1、2−2…ゲート抵抗 3、3−1、3−2…ターンオン・ターンオフ制御用ス
イッチング回路 4…ターンオン用電源 5…ターンオフ用電源 6…ターンオフ初期専用回路 TR1〜TR3…トランジスタ DR1〜DR3…ドライバ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H02H 9/04 H03K 17/56 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターンオン用ゲート電圧とターンオフ用
    ゲート電圧をスイッチング回路及びゲート抵抗を介して
    電圧制御形スイッチング素子のゲートに選択的に供給す
    るゲート信号供給回路を複数設け、ターンオフに際して
    は一つをターンオフ初期からの動作、他を所定時間後の
    動作とするようにしたことを特徴とする電圧制御形スイ
    ッチング素子のゲート駆動回路。
  2. 【請求項2】 ターンオン用ゲート電圧とターンオフ用
    ゲート電圧をスイッチング回路及びゲート抵抗を介して
    電圧制御形スイッチング素子のゲートに選択的に供給す
    る電圧制御形スイッチング素子のゲート駆動回路におい
    て、スイッチング回路の共通端子とGndレベルの間に
    放電路を有するターンオフ初期専用回路を設け、ターン
    オフに際しては、まずターンオフ初期専用回路のみを動
    作させ、所定時間後にスイッチング回路のターンオフ動
    作及びターンオフ初期専用回路のオフ動作を行うように
    したことを特徴とする電圧制御形スイッチング素子のゲ
    ート駆動回路。
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