JPH1075384A - 信号圧縮回路 - Google Patents

信号圧縮回路

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JPH1075384A
JPH1075384A JP8230308A JP23030896A JPH1075384A JP H1075384 A JPH1075384 A JP H1075384A JP 8230308 A JP8230308 A JP 8230308A JP 23030896 A JP23030896 A JP 23030896A JP H1075384 A JPH1075384 A JP H1075384A
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level
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Takashi Kameyama
隆 亀山
Hiromasa Ikeyama
裕政 池山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第3の直線によってニー特性を滑らかに折れ線
近似させる。 【解決手段】入力レベルがそのまま出力されるような傾
きaが1である第1の入出力特性直線Laと、傾きbに
よって入力レベルが圧縮されて出力されるような第2の
入出力特性直線Lbと、第1と第2の入出力特性直線の
間を跨ぐように、傾きcで接する第3の入出力特性直線
Lcとでニー特性が折れ線近似される。第3の直線Lc
の傾きcは、ほぼ、C=(1+b)/2となるように選
定される。この傾きとすることによって、ニー特性は滑
らかに折れ線近似されるため、ニーポイントで発生する
高調波成分が少なくなり、これによる折り返しによって
画質が劣化するのを防止できる。またこの傾きcに選ん
だときには折れ線近似出力を得るハードウエア規模を縮
小できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタルビデ
オカメラ装置に設けられたニー回路(knee)などに適用
して好適な信号圧縮回路に関する。詳しくは、非線形圧
縮特性を複数の折れ線で近似して所定の非線形圧縮特性
を付与するに当たり、折れ線を緩やかに継ぐことによっ
て折れ点での信号劣化を防止した信号圧縮回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ装置などではガンマ特性を
付与したり、ニー特性を付与するため入力信号を圧縮す
る信号圧縮回路が使用されている。例えばニー特性は自
然光の広いダイナミックレンジを撮像信号(ビデオ信
号)用の狭いダイナミックレンジに収める必要があるた
めに信号圧縮処理が施される。この信号圧縮処理は人間
の視感度が高輝度になるほど低くなることに着目したも
のであって、高輝度部分の信号レベルを圧縮するように
したものである。
【0003】例えば図12に示すように高輝度入力とな
るレベルK0(=p)を圧縮開始点(ニーポイント)と
定めたときには、レベルK0までは入力信号レベルがそ
のまま出力信号レベルとなされ、レベルK0以上の入力
xに対しては所定の傾きをもつ入出力特性として信号が
圧縮される。
【0004】取り扱う撮像信号がアナログ信号であると
きには信号圧縮処理系にダイオードなどを使用するため
に図12破線図示のような滑らかなカーブとなって2つ
の直線がつながる。しかし、ディジタル信号の場合には
ニーポイントpの前後で出力レベル変化が大きく変化
し、このレベル変化点であるニーポイントp近傍で高調
波成分が発生してしまう。この高調波成分が撮像信号の
ベースバンド成分側に折り返り、それが原因で画質が劣
化することが知られている。
【0005】この画質劣化を改善するため、図13のよ
うに第1の入出力特性を得る直線La、第2の入力特性
を得る直線Lbに対し、第3の入力特性を持った直線L
cを角取り用の切片として使用するようにしている。
【0006】この直線Lcによってニーポイントは2つ
に増えるが、直線LaとLcとの交差角度および直線L
cとLbとの交差角度がそれぞれ、ニーポイントpでの
交差角度より小さくなるため、高調波成分の発生が少な
くなってそれだけベースバンド成分への折り返し成分が
少なくなり画質の劣化を防止できるようになる。
【0007】第3の直線Lcを使用した折れ線近似を実
現するには、それぞれの直線の傾きをa,b,cとした
場合、 x<K1までは、y=ya=a・x=x Kp1≦x≦Kp2までは、y=yc=c・x+(1+
c)K1 x≦Kp2以上では、y=yb=b・x+(1+b)K
2 となる。
【0008】このような折れ線近似を実現するには、例
えば「特開平4−23569号公報」に開示された技術
を利用できる。図14はその具体的構成である。同図に
おいて、端子11には入力信号(ディジタル撮像信号)
xが供給され、これが最小値選択回路19に供給される
と共に、第1と第2の算出手段12,13に供給され
る。
【0009】第1の算出手段12は直線Lcの入出力特
性ycを実現するための手段であり、第2の算出手段1
3は直線Lbの入出力特性ybを実現するための手段で
ある。第1の算出手段12は、入力信号xに対して傾き
cを乗算する乗算器14と、この乗算出力と(1+c)
K1の加算を行う加算器15とで構成される。
【0010】同様に、第2の算出手段13は、入力信号
xに対して傾きbを乗算する乗算器17と、この乗算出
力と(1+b)K2の加算を行う加算器18とで構成さ
れる。そして、これらの出力ya,yc,ybのうち最
小の値を次段の最小値選択回路19で選択することによ
って、端子20には図13のように折れ線で近似された
ニー特性曲線が得られることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮像信号は
通常R,G,Bの3原色信号として各種の信号処理が施
されるから、同じ信号処理系がトータル3系統必要にな
る。ニー回路も3系統必要である。一方図14で示すよ
うに1つのニー回路10は少なくとも2つの乗算器1
4,17が必要になるので、カメラ装置全体としての乗
算器使用数は大きなものとなってしまう。これで回路規
模が増え、またコストアップの原因となる。
【0012】さらに図13の場合、第3の直線Lcの傾
きcは経験則によって決められている場合が殆どであ
る。例えばb=0.3としたときには、その2倍とな
る、c=0.6のように選ばれている場合が多い。
【0013】被写体によっては階調を重視したり、ダイ
ナミックレンジを重視したりしなければならないときが
ある。そのようなときに傾きbの値を異なる値に選定し
た場合、その値が0.3という値から離れるにしたが
い、直線LcとLaおよびLcとLbとの交差角度が不
揃いとなり、適切な角取りの実現が困難になっている。
そのため高調波成分を効果的に抑圧することができなく
なり、高調波成分による画質の劣化を十分に改善できな
い問題が派生している。
【0014】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、回路構成が簡単であるにも拘
わらず、高調波成分を十分に抑圧できる信号圧縮回路を
提案するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明では、入力信号をディジタル化し、ディジ
タル化したこの入力撮像信号に対して信号圧縮を施すよ
うにした信号圧縮回路において、入力レベルがそのまま
出力されるような傾きaが1である第1の入出力特性
と、傾きbによって入力レベルが圧縮されて出力される
ような第2の入出力特性と、上記第1と第2の入出力特
性の間を跨ぐように、傾きcで接する第3の入出力特性
となされた信号圧縮回路であって、上記傾きcは、ほ
ぼ、 c=(1+b)/2 となるように上記第3の入出力特性が選定されたことを
特徴とする。
【0016】この発明では、第3の直線Lcの傾きcが
上述のように選ばれているため、第3の直線Lcが第1
と第2の直線La,Lbと交差するニーポイントq,r
での交差角度がほぼ等しくなる。両交差角度がほぼ等
しくなることによって第3の直線Lcで滑らかな近似曲
線を得ることができる。したがって新たなニーポイント
での高調波の発生が少なくなり、画質劣化を改善でき
る。この関係は第2の直線Lbの傾きbが変わっても同
じである。
【0017】ニーポイントq,rでの信号レベルをKp
1,Kp2とすると、Kp−Kp1=Kp2−Kp=△Kpとな
り、a=1であるので、最終的には x<K1までは、y=ya=a・x=x Kp1≦x≦Kp2までは、y=yc=(x−Kp1)(1
+b)/2+Kp1 x≦Kp2以上では、 y=yb={x−(Kp1+Kp2)/2}b+(Kp1+K
p2)/2 となる。
【0018】、からも明らかなように何れも乗算処
理は1回であるので、回路規模は大幅に簡略化される。
また、(1+b)/2の処理は単なるビットシフト処理
であり、(Kp1+Kp2)/2の処理は1回の加算とビッ
トシフト処理で済むので、これらの回路構成も簡単であ
る。変数はb、Kp1、Kp2のみである。
【0019】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る信号圧縮
回路の一実施態様を上述したディジタルビデオカメラ装
置に設けられるニー回路に適用した場合につき、図面を
参照して詳細に説明する。
【0020】図1はこの発明が適用されるディジタルビ
デオカメラ装置30の一実施態様を示す。この例では撮
像素子として3個の固体撮像素子(以下はCCDイメー
ジセンサの場合である)が使用され、それらよりG,
R,Bの各原色信号が撮像信号として得られるものとす
る。
【0021】被写体は光学系31を介して3個のCCD
イメージセンサ(以下CCD)31R,31G,31B
に結像され、それぞれからR,G,Bの撮像信号が得ら
れる。CCD31R,31G,31Bから得られる撮像
信号R,G,Bをディジタル化したときに、その基本波
成分中に混入する折り返し成分を除去するため、例えば
G信号を得るCCD31Gに対し、R信号およびB信号
を得るCCD31R,31Bが、水平方向に対して1/
2画素ピッチP/2だけ相対的にずらされて同一被写体
像が撮像される。
【0022】撮像信号は相関二重サンプリング回路(C
DS)32R,32G,32B(以下R、G、Bは省略
する)に供給されて波形整形や混入したノズルの除去な
どが行われる。波形整形処理などが行われた撮像信号は
それぞれアンプ33を経てA/D変換器34に供給され
てディジタル化される。
【0023】ディジタル化されたそれぞれの撮像信号は
1ラインの遅延回路36を介して単一のマスキング回路
37に供給されて色補正処理が行われ、その後信号圧縮
回路としてのニー回路10にそれぞれ供給される。ニー
回路10では撮像信号のレベルに応じた適応的な非線形
算出処理が施されるため、A/D変換された撮像信号が
CPUで構成された制御部40に供給され、ここで後述
する第1の信号αと乗算係数βが求められ、これらが適
応的制御信号としてニー回路10に与えられる。
【0024】一方、1ラインHの遅延回路36の前後よ
り導出された隣接ラインの撮像信号は画像の輪郭部を強
調するためイメージエンハンサ41に送られて低域成分
よりなる輪郭強調信号と高域成分よりなる輪郭強調信号
が生成される。これらの信号は例えば撮像信号のうちG
信号とR信号のみを使用して生成してもよい。
【0025】低域輪郭強調信号はそれぞれ加算器42で
ニー特性の付与された撮像信号と合成され、低域補償さ
れた撮像信号はガンマ補正回路43にそれぞれ供給され
て非線形処理される。
【0026】非線形処理後の各撮像信号に対して加算器
44で高域補強信号の加算処理がそれぞれ行われ、高域
までブロードな周波数特性となされる。その後クリップ
回路46で信号レベルのクリップ処理が行われた後、各
撮像信号が単一のマトリックス回路47に供給されて、
この例では輝度信号Yと一対のクロマ信号Cr(=R−
Y),Cb(=B−Y)とが形成される。加減算などの
マトリックス処理を行うことによって、特定撮像条件の
下では撮像信号の基本波成分中に混入していた側波帯成
分が相殺される。
【0027】これら撮像信号は端子48にディジタル信
号のまま出力される他、対応するD/A変換器49でア
ナログ信号に戻される。
【0028】さて、このように構成されたディジタルビ
デオカメラ装置30において、上述したニー回路10は
以下のように構成される。まず、このニー特性の折れ線
近似について説明する。
【0029】図2は折れ線近似によるニー特性を示す。
撮像信号である入力信号xはある程度の高輝度レベル
(ニーポイントp)に至るまでは直線Laによってその
入出力特性が付与される。このときの直線Laの傾きa
は、入力レベルがそのまま出力レベルとなるものである
から、 a=1 である。
【0030】ニーポイントpと交差する第2の直線Lb
の傾きはbである。これら2つの直線La,Lbに対し
て角取り直線Lcが用いられる。この傾きをcとする。
直線Lcを使用することによって新しいニーポイント
q,rが出現する。そしてそれぞれのニーポイントp、
q、rでの入力レベルを図のようにKp、Kp1、Kp2と
する。
【0031】第3の直線Lcによってニーポイントpの
角取りを行う場合、第3の直線Lcの傾きcを、ほぼ、 c=(1+b)/2 のように選んだ場合、図3に示すように第1と第2の直
線La,Lbと交差する角度θ4とθ5が非常に近い値と
なる。2つの交差角度θ4、θ5が近似した値であるとき
には最も角取りが滑らかとなる。それは次のような展開
からも明らかとなる。
【0032】直線Lcの傾きcを求める。図3におい
て、 θ2+θ5=θ3 ・・・(1) θ3+θ4=θ1 ・・・(2) ここで、 θ4=θ5 ・・・(3) とすると、式(1)、(2)より、 θ1+θ2=2θ3 ・・・(4) 両辺のtanをとると、 tan(θ1+θ2)=tan2θ3 ・・・(5) 展開すると、 (tanθ1+tanθ2)/(1−tanθ1tanθ2 =2tanθ3/(1−tan2θ3) ・・・(6) ここで、各直線の傾きは、 a=tanθ1 (α>0) b=tanθ2 (b>0) c=tanθ3 (c>0) ・・・(7) であるから、これを式(6)に代入すると、 (a+b)/(1−ab)=2c/(1−c2) ・・・(8) 求めたいのは、角取り用直線Lcの傾きcであるから、
式(8)をcについて解く。
【0033】 (a+b)c2+2(1−ab)c−(a+b)=0 ・・・(9)
【0034】
【数1】
【0035】ここで、 a+b=m 1−ab=n ・・・(11) とおくと、
【0036】
【数2】
【0037】a>0,b>0,c>0であるから、
【0038】
【数3】
【0039】となる。
【0040】すなわち、傾きaと傾きbの直線La,L
bで構成する折れ線を式(13)で求められる傾きcの
直線Lcで角取りを行うことによって2直線La,Lb
に対して滑らかに接続することができる。
【0041】撮像信号レベルの低い信号域ではリニア特
性とするため、a=1である。
【0042】よって、式(13)は、
【0043】
【数4】
【0044】となる。この式で示される傾きcはその横
軸をbとしたとき図4のようになる。
【0045】式(13)、(14)をハードウエアとソ
フトウエアで実現するには、開平、除算などの演算処理
が必要となり、ハードウエアの回路規模などが大きくな
ってしまう。そこで、それらの近似式を次に考察する。
【0046】ニー特性は、通常b=0.2〜0.4程度
の範囲内で使用される場合が多い。屋外で使用するよう
なときはダイナミックレンジを重視するので、この場合
にはb=0.2程度に選定され、これとは逆に階調を重
視したいときには、b=0.4程度の値が選ばれるから
である。
【0047】理想的な角取り折れ線の傾きciに対し
て、近似した角取り折れ線の傾きをcとする。
【0048】近似の例として、式(13)を実使用域に
着目して直線近似する。この近似はハードウエアとソフ
トウエアでの演算量を減らすのが目的であるので、その
語長もできるだけ短くしておいた方が好ましい。ニー補
正以外の場合など実使用域が広範囲にわたる場合は近似
精度を上げるため、近似式を切り換えて使用することも
考えられる。
【0049】近似する角取り直線Lcの傾きciをbの
1次結合として定数p,qを用いて ci=p×b+q ・・・(15) で表すとする。式(14)の0.2≦b≦0.4辺りの
グラフ値からp,qをたとえば5ビットで表すと、 ci=c1=(13+20b)/32 ・・・(16) が得られる。語長をさらに減らすとすると、 ci=c2=(1+2b)/3 ・・・(17) ci=c≒(1+b)/2 ・・・(18) などが考えられる。
【0050】これらの近似した直線Lcの傾きciと式
(13)の理想的な傾きとの誤差の絶対値absを図5
に示す。同図において、曲線c3は従来から使用されて
いるものの誤差であって、b=0.3辺りで使用しない
限りその誤差は非常に大きな誤差となってしまう。
【0051】曲線c1は式(16)を使用したときの誤
差である。曲線c2は式(17)を使用したときの誤差
である。
【0052】曲線cはこの発明において使用する近似式
であって、式(18)を使用したときの誤差である。曲
線cとc1とを比較考量すると、b=0付近で、その誤
差が最大となる。この誤差を角度に変換するには、誤差
値のarc tanを取ればよいので、大凡5゜となる。実際
の使用にあってこの程度の誤差は十分許容し得るもので
ある。因みに、 tan(1°)=0.017 tan(2°)=0.035 tan(5°)=0.087 ・・・(19) であるから、式(16)も実使用域において、1°以下
の誤差内に収まっている。
【0053】式(17)も5°以下の誤差で収まってい
る。
【0054】しかし、回路規模を重視する場合には式
(16)が最も有効である。ハードウエアを簡単に構成
できるからである。ハードウエア構成について次に説明
する。まず式(18)に示される傾きcを別の観点から
考察してみる。図3のように直線Lcを直線LaやLb
と最も滑らかにつなぐためには式(20)を満たす必要
がある。
【0055】 Kp−Kp1=Kp2−Kp ・・・(20) 図2(図3)の振幅伝達特性は、次式で表される。
【0056】 x<Kp1, y=x ・・・(21) Kp1≦x<Kp2, y=(x−Kp1)c+Kp1 ・・・(22) Kp2≦x, y=(x−Kp)b+Kp ・・・(23) 式(20)から、 ΔKp=Kp−Kp1=Kp2−Kp ・・・(24) と置くと、 c=(ΔKp+ΔKp・b)/2ΔKp =(1+b)/2 ・・・(25) となって、式(18)と同じになる。
【0057】ここで、(20)、(25)式をもとに
(21)〜(23)式を書き直すと、 x<Kp1, y=x ・・・(26) Kp1≦x<Kp2, y=(x−Kp1)×{(1+b)/2}+Kp1 ・・・(27) Kp2≦x, y={x−(Kp1+Kp2)/2}×b +{(Kp1+Kp2)/2} ・・・(28) (26)〜(28)式を実現するニー回路10の一部を
図6に示す。同図に示すように、端子51には入力信号
xが供給され、この入力信号xが第1の信号αから減算
する減算器52と、この減算出力に第3の入出力特性を
決める傾きbなどを圧縮係数βとして乗算する乗算器5
4と、この乗算出力に第1の信号を加算する加算器56
とで構成される。
【0058】入力信号xに対して第1の信号αと乗算係
数βは適応的に選択されるものであって、その関係を図
7に示す。 (a)入力信号xがレベルKp1以下であるときには、第
1の信号αは任意の信号レベル(この例ではKp1そのも
の)が割り当てられ、乗算係数βとして乗算結果に影響
を及ぼさない値「1.0」が割り当てられる。この例で
は回路規模削減のために、Kp1としている。 (b)入力信号がレベルKp1以上Kp2以下であるときに
は、第1の信号αとしてレベルKp1が使用され、乗算係
数βとして傾きc{=(1+b)/2}を示す係数が使
用される。 (c)入力信号がレベルKp2以上であるときには、第1
の信号αとしてレベルKp1とKp2の平均値レベルが使用
されると共に、乗算係数βとして傾きbが使用される。
【0059】そうすると、(a)の場合には式(26)
で示される信号yが出力され、(b)の場合には式(2
7)で示される信号yが出力され、そして(c)の場合
には式(28)の信号yが出力される。
【0060】ここで、レベルKp1とKp2の平均値レベル
の平均値算出手段60は、図8に示すように、両レベル
の加算器64と、この加算出力のうち下位1ビットを捨
てる(ビットシフトする)ためのビットシフト手段65
とで構成することができる。端子61,63は入力端子
であり、端子62にはレベルKp1そのものが出力され、
端子66には平均化された出力(Kp1+Kp2)/2が出
力される。
【0061】また、傾きcの算出手段70は図9のよう
に構成することができる。まず端子71からのレベル
「1」(整数)と、端子72からの傾きbとがワイヤー
ドオアされて、(1+b)が形成され、このオア出力の
うち下位1ビットを捨てるビットシフト手段73に供給
される。こうすることによって、端子74には(1+
b)/2なる出力を得ることができる。
【0062】このように構成を簡略化できるのは、ニー
特性の傾きが常に1より小さい値であるため、1を加え
る操作が整数ビットに1を置くだけで実現できるからで
ある。傾きbは小数点以下第1位をMSBとするビット
アサインであるものとする。
【0063】このように平均値算出手段60も傾き算出
手段70も共に簡単な論理回路で構成できる。
【0064】これら算出手段を用いて実際のニー回路1
0を構成すると図10のようになる。平均値算出手段6
0の出力は第1のセレクタ80で何れか一方がセレクト
され、また傾き算出手段70の出力と、傾きbそのもの
およびレベル「1」の信号が第2のセレクタ81に供給
されて択一処理が行われる。
【0065】これらを制御するセレクト信号生成手段8
5は、一対のレベル比較器86,87で構成され、第1
のレベル比較器86では入力信号xとレベルKp1が与え
られ、入力信号xがレベルKp1を超えるまではビット
「0」であり、それ以外でビット「1」となるようなセ
レクト信号(上位ビット用)が生成される。
【0066】第2のレベル比較器87には入力信号xと
レベルKp2が与えられ、入力信号xがレベルKp2を超え
るまではビット「0」であり、それ以外でビット「1」
となるようなセレクト信号(下位ビット用)が生成され
る。したがって両者を併せたセレクト信号と入力信号x
との真理値表は図11のようになり、そのときのセレク
ト信号とセレクト端子との関係は図10の通りである。
【0067】その結果、 (イ)入力信号xがレベルKp1以下であるとき(セレク
ト信号が「00」)には、図7のような第1の信号αと
してKp1がセレクトされ、乗算係数βとして乗算結果に
影響を及ぼさない値「1.0」がセレクトされる。 (ロ)入力信号xがレベルKp1以上Kp2以下であると
き、つまりセレクト信号が「10」であるときには、第
1の信号αとしてレベルKp1がセレクトされ、乗算係数
βとして傾きc{=(1+b)/2}がセレクトされ
る。 (ハ)入力信号xがレベルKp2以上であるとき、つまり
セレクト信号が「11」であるときには、第1の信号α
はレベルKp1とKp2の平均値出力がセレクトされ、そし
て乗算係数βとしては傾きbそのものがセレクトされ
る。
【0068】なお、乗算器54への係数入力のビットア
サインは、整数部が1ビットで、残りは小数部である。
すなわち、MSBの1ビットだけ整数部で、残りは小数
部である。
【0069】このようなセレクト手段を構成することに
よって、特にCPUなどのマイコンを使用しないでも簡
単なロジック回路でニー回路10を構成できる。そのた
め、この回路を3系統使用したとしても、全体として回
路規模が増大するようなことはない。
【0070】図10に示すような構成によって、・角取
りの幅を規定する2つのニーポイントKp1、Kp2と、傾
きbを指定するだけで、折れ線近似特性を出力できるよ
うになるので、特にいちいちマイコンで計算して折れ線
近似特性を求めるような煩雑な演算処理が不要になる。
【0071】・メインのニーカーブは、ニーポイントが
Kp1とKp2の平均であることが予め判っているので、そ
の前後における撮像出力状態を検証したり、ニー特性の
結果(振る舞い)を容易に把握できる。
【0072】・角取りの演算はハードウェアで行うとは
いえ、その規模は極めて小規模であるなどの特徴が得ら
れる。
【0073】この発明は非線形な圧縮処理を行う信号圧
縮回路を提案するものであるから、非線形処理としては
ニー処理以外にも適用できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では非線形
な信号圧縮を行う場合にあって、滑らかな折れ線近似に
よって信号圧縮を行うようにしたものである。
【0075】これによれば、傾きcで接する第3の直線
との交差角度差が少なくなってその交点での高調波成分
の発生を効果的に抑圧できる。そのためこの高調波成分
による折り返し歪みに伴う画質劣化を改善できる特徴を
有する。また、回路規模を増大することなく実現できる
から従来よりもコストダウンを図ることができ、したが
ってディジタルビデオカメラ装置などに適用する場合に
は大幅なコストダウンを達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る信号圧縮回路をディジタルビデ
オカメラ装置におけるニー回路に適用した場合の一実施
態様を示す系統図である。
【図2】ニー特性の折れ線近似の説明図である。
【図3】その詳細を示す説明図である。
【図4】第3の直線の傾きを算出するための説明図であ
る。
【図5】理想的な傾きと近似的な傾きとの誤差を示す特
性図である。
【図6】ニー回路の要部の接続図である。
【図7】第1の信号と乗算係数と入力信号との関係を示
す図である。
【図8】平均値算出手段の具体的構成図である。
【図9】傾き算出手段の具体的構成図である。
【図10】この発明の一実施態様であるニー回路の接続
図である。
【図11】セレクト信号の真理値表を示す図である。
【図12】ニー特性の折れ線近似の説明図である。
【図13】ニー特性の折れ線近似の説明図である。
【図14】従来のニー回路の接続図である。
【符号の説明】
10・・・ニー回路、52・・・減算器、54・・・乗
算器、56・・・加算器、60・・・平均値算出手段、
70・・・傾き算出手段、80,81・・・セレクタ、
85・・・セレクト信号生成手段、86,87・・・レ
ベル比較器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号をディジタル化し、ディジタル
    化したこの入力撮像信号に対して信号圧縮を施すように
    した信号圧縮回路において、 入力レベルがそのまま出力されるような傾きaが1であ
    る第1の入出力特性と、 傾きbによって入力レベルが圧縮されて出力されるよう
    な第2の入出力特性と、 上記第1と第2の入出力特性の間を跨ぐように、傾きc
    で接する第3の入出力特性となされた信号圧縮回路であ
    って、 上記傾きcは、ほぼ、 c=(1+b)/2 となるように上記第3の入出力特性が選定されたことを
    特徴とする信号圧縮回路。
  2. 【請求項2】 上記第1と第2の入出力特性直線が交わ
    る入力信号レベルKpを第1の折曲ポイントとし、 上記第1と第3の入出力特性直線が交わる入力信号レベ
    ルKp1を第2の折曲ポイントとし、 上記第3と第2の入出力特性直線が交わる入力信号レベ
    ルKp2を第3の折曲ポイントとしたとき、上記第3の入
    出力特性直線が、 Kp−Kp1=Kp2−Kp となるようになされたことを特徴とする請求項1記載の
    信号圧縮回路。
  3. 【請求項3】 入力信号を第1の信号から減算する減算
    器と、この減算出力に上記第3の入出力特性を決める傾
    きbなどを圧縮係数として乗算する乗算器と、この乗算
    出力に上記第1の信号を加算する加算器とで構成され、 上記第1の信号は入力信号によって適応的に選択される
    ようになされたことを特徴とする請求項1記載の信号圧
    縮回路。
  4. 【請求項4】 上記入力信号がレベルKp1以下であると
    きには、上記第1の信号は任意の信号レベルが割り当て
    られ、上記乗算係数として「1」が割り当てられ、 上記入力信号がレベルKp1以上Kp2以下であるときに
    は、上記第1の信号としてレベルKp1が使用されると共
    に、上記乗算係数として上記傾きcを示す係数が使用さ
    れ、 上記入力信号がレベルKp2以上であるときには、上記第
    1の信号としてレベルKp1とKp2の平均値レベルが使用
    されると共に、上記乗算係数として上記傾きbが使用さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の信号圧縮回路。
  5. 【請求項5】 上記レベルKp1とKp2の平均値レベルの
    平均値算出手段は、 両レベルの加算器と、この加算出力をビットシフトする
    ビットシフト手段とで構成されたことを特徴とする請求
    項1記載の信号圧縮回路。
  6. 【請求項6】 上記傾きcを算出する傾き算出手段は、
    レベル1と傾きbのワイヤードオアと、このオア出力を
    ビットシフトするビットシフト手段とで構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の信号圧縮回路。
  7. 【請求項7】 上記平均値算出手段からの2つの出力が
    供給される第1のセレクタと、上記傾き算出手段からの
    傾きcと共に、上記レベルKp2およびレベル1がそれぞ
    れ供給される第2のセレクタと、これらセレクタをコン
    トロールするセレクト信号生成手段とを有し、 第1のセレクタからの出力が上記第1の信号として使用
    され、上記第2のセレクタからの出力が上記乗算係数と
    して使用されたことを特徴する請求項1記載の信号圧縮
    回路。
  8. 【請求項8】 上記セレクト信号生成手段は、 上記入力信号とレベルKp1が供給される第1のレベル比
    較器と、 上記入力信号とレベルKp2が供給される第2のレベル比
    較器とで構成され、 これらレベル比較器の出力を合成した2ビットの信号が
    セレクト信号として使用されるようになされたことを特
    徴とする請求項7記載の信号圧縮回路。
  9. 【請求項9】 上記入力信号は撮像信号であり、上記第
    1から第3までの入出力特性によって滑らかな折れ線カ
    ーブを有するニー特性が得られるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の信号圧縮回路。
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