JPH1077314A - 新規な酸−感応性物質及びそれを用いた感光性組成物 - Google Patents

新規な酸−感応性物質及びそれを用いた感光性組成物

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JPH1077314A
JPH1077314A JP9205473A JP20547397A JPH1077314A JP H1077314 A JPH1077314 A JP H1077314A JP 9205473 A JP9205473 A JP 9205473A JP 20547397 A JP20547397 A JP 20547397A JP H1077314 A JPH1077314 A JP H1077314A
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acid
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JP9205473A
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Damme Marc Van
マルク・バン・ダメ
Joan Vermeersch
ジヨアン・ベルメールシユ
Steenkiste Stefan Van
ステフアン・バン・ステーンキステ
Etienne Schacht
エテイエンヌ・シヤハト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の平版印刷版を製造するための感光性
組成物のための新規な群の酸−反応活性化合物。 【解決手段】 本発明に従い、ポリマー主鎖から懸垂し
ている酸反応活性基を有し、該ペンダント基が −L−(C=O)−O−(C=O)−O−C−R12
3 [式中、Lはポリマー主鎖に結合している2価結合基を
示し、R1はその結合C原子が少なくとも1つの水素を
含むアルキル基を示し、R2及びR3はそれぞれ独立して
水素又はアルキル基を示すか、あるいはR1とR2又はR
2とR3は一緒になって環状化合物を形成し、但しその場
合もR1の結合C原子は少なくとも1つの水素原子を含
む]により示されることを特徴とする、マレイン酸誘導
体を含まないポリマーを提供する。本発明はさらに、潜
伏性ブレンステッド酸及び、上記に記載のポリマー主鎖
から懸垂している酸反応活性基を有するポリマーを含む
新規な感光性組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は新規な群の酸−反応活性(acid-
labile)化合物に関する。本発明はさらに感光性組成物
に関する。本発明はまたさらに平版印刷版の製造のため
の画像形成要素に関する。最後に本発明は該画像形成要
素からの印刷版の製造法に関する。
【0002】
【発明の背景】平版印刷は、その表面のいくらかの領域
が平版印刷インキを受容することができるが、他の領域
は水で湿されるとインキを受容しない特別に作られた表
面からの印刷の方法である。インキを受容する領域は印
刷画像領域を形成し、インキ−反発性領域は背景領域を
形成する。
【0003】写真平版印刷の分野においては、写真材料
が親水性背景上で、露光(ネガティブ作用性)又は非露
光(ポジティブ作用性)領域において画像通りに油性又
は脂性インキに対して受容性とされる。
【0004】サーフェスリトプレート又はプラノグラフ
ィー印刷版とも呼ばれる通常の平版印刷版の製造の場
合、水に対する親和性を有する、又は化学的処理により
そのような親和性を得る支持体に感光性組成物の薄層が
コーティングされる。その目的のためのコーティングは
ジアゾ化合物を含有する感光性ポリマー層、ジクロム酸
塩−増感親水性コロイド及び多様な合成感光性ポリマー
を含む。特にジアゾ−増感系が広く用いられる。
【0005】そのような感光層が画像通りに露光される
と、露光された画像領域は不溶性となり、未露光領域は
可溶性のまま残る。次いで印刷版は適した液体を用いて
現像され、未露光領域のジアゾニウム塩又はジアゾ樹脂
が除去される。
【0006】上記の現像法は比較的時間を浪費し、高価
であるという欠点に会い得る。さらに揮発性有機現像液
又は強アルカリ性現像液が用いられる場合、その処理は
環境問題を起こす。
【0007】産業において必要なのは、上記の欠点を有
していない感光性組成物である。
【0008】過去に多様な種々の材料が感光性組成物に
おいて用いられてきた。ペンダント酸感応性部分を有す
るポリマーを用いた感光性組成物が当該技術分野におい
て記載されている(Ito,H.;Ueda,M.Ma
cromolecules1988,21,1475−
82)。o−ニトロベンジル置換ポリアクリレート類が
U.S.Pat.No.3,849,137に記載され
ている。t−ブチル置換ポリアクリレートも報告されて
いる(Ito.H.;Willson,C.G.in
Proc.SPIE−Int.Soc.Opt.En
g.1987,771,24;及びU.S.Pat.N
o.4,491,628)。
【0009】U.S.Pat.No.4,963,46
3は、アルカリ−可溶性樹脂、o−キノンジアジド、ニ
トロベンジルもしくはシアノベンジルアルコールの酸−
感応性エステルを含む輻射線感応性樹脂組成物を特許請
求している。
【0010】末端封鎖された(end−capped)
ポリフタルアルデヒドは画像形成系において、光生成さ
れる酸の供給源として用いられるオニウム塩と組み合わ
されて用いられてきた(Ito,H.;Willso
n,C.G.Polym.Eng.Sci.1983,
23,1013)。光生成される酸の存在下におけるポ
リカーボネート熱分解に基づくフォトレジストも記載さ
れている(Frechet,J.M.J.;Bouch
ard,F.;Houlihan,F.M.;Kryc
zka,B.;Eichler,E.;Clecak,
N.;Willson,C.G.J.Imag.Sc
i.1986,30,59)。これらの系は両方ともポ
リマー主鎖の分裂により機能する。
【0011】カナダ特許第672,947号は、テトラ
ヒドロピラン−2−イルアクリレート及びアクリレート
のグリシジルエステルのコポリマーを含む保護フィルム
につき記載している。これらのフィルムは熱処理され、
それによりテトラヒドロピラン−2−イル基が切断さ
れ、続いてカルボン酸及びエポキシ残基の架橋を起こ
す。
【0012】日本特許公開出願59−075244及び
58−068743に記載の通り、ベンジル、ベンズヒ
ドリル及びトリフェニルメチルアクリレートは、高エネ
ルギー輻射線(例えば電子ビーム、X−線及びイオンビ
ーム)源を用いて画像形成され、その後アリカリ性水溶
液を用いて現像されてきた。
【0013】ジメチルベンジルメタクリレートは深部−
UV(deep−UV)フォトレジストとしてヨードニ
ウム塩と組み合わされて用いられてきた(Ito,H.
Polym.Mater.Sci.Eng.1989,
60,142)。
【0014】α−置換ベンジルメタクリレートポリマー
は光画像形成され、アルカリ性現像液を用いて現像され
てきた(Ito,H.;Ueda,M.;Ebina,
M.ACS Symp.Ser.1989,412,5
7−73)。
【0015】日本特許公開出願63−256492及び
63−317388は、エッチング現像段階に続いて分
裂し、ヒドロキシル及びカルボキシル基を形成する側鎖
基を有するポリマーを用いた数種の直接−画像平版印刷
版組成物につき記載している。
【0016】日本Kodak特許出願53−09469
1及び53−100192は、いくつかのアルコキシア
ルキルエステルを含む酸反応活性基を有するポリマーを
含有する平版印刷版につき記載している。印刷版は架橋
剤も含有し、それはカルボン酸残基が形成される時にそ
れを用いて架橋すると思われる。印刷版はネガティブ−
色調で作用すると思われ、現像段階を含むことができ
る。
【0017】日本特許公開出願62−299,313
は、カルボン酸のo−ニトロベンジルエステルと組み合
わされた酸無水物残基を含有するポリマーの利用につき
記載している。これらのポリマーはUV線のみに感応性
である。
【0018】U.S.Pat.No.5,102,77
1は:(a)輻射線に暴露されると酸を生成する光開始
剤;及び(b)ポリマー主鎖から懸垂している酸反応活
性基を有するポリマーを含む感光性組成物を開示してい
る。これらの材料は無水マレイン酸ポリマーと組み合わ
され、接着性を向上させている。しかし得られる感光性
組成物は周囲条件下で中程度の保存寿命しか有していな
い。
【0019】U.S.Pat.No.5,077,17
4(Bauer et al.)も限定された式の酸−
反応活性側鎖を有するポリマーを含むポジティブ作用性
レジスト組成物を開示している。
【0020】EP−A 625728は、UV−及びI
R−感応性である画像形成層を有し、ネガティブ作用性
であると同様にポジティブ作用性であることができる平
版印刷版を開示している。該画像形成層は(1)レゾー
ル樹脂、(2)ノボラック樹脂、(3)潜伏性ブレンス
テッド酸(latent Bronsted acid)及び(4)IR吸収剤
を含んでいる。UV又はIR(830nm)光に露光
し、続いて古典的PS−印刷版現像を行うことにより、
ポジティブ作用性平版印刷版が得られる。現像段階の前
に印刷版を焼付すると(baked)(100℃で60
秒間)ネガティブ作用性印刷版が得られる。
【0021】US−P 4,708,925は、(1)
アルカリ−可溶性ノボラック樹脂及びオニウム塩、なら
びに場合によりIR分光増感色素を含む感光性組成物を
含むポジティブ作用性印刷版を開示している。UV、可
視又はIR光に露光し、続いてアルカリ溶液を用いて現
像段階を行うことにより、ポジティブ作用性印刷版が得
られる。
【0022】従って、分裂するとフェノール性基の代わ
りにカルボキシ基を生成し、酸−感応性組成物を含む印
刷版をあまり攻撃的(aggressive)でない現
像液を用いて現像することでできるようにする酸−感応
性化合物、ならびに/又は低温で分解する酸−感応性化
合物に対する要求がまだ存在する。
【0023】
【発明の概略】本発明の目的は新規な群の酸−反応活性
化合物を提供することである。
【0024】本発明のさらなる目的は、感光性組成物を
提供することである。
【0025】本発明の他の目的は、輻射線及び/又は熱
感応性である平版印刷版の製造のための画像形成要素を
提供することである。
【0026】本発明のさらに別の目的は、該画像形成要
素を用いて高品質のポジティブ作用性平版印刷版を簡単
に得るための方法を提供することである。
【0027】本発明のさらなる目的は、下記の説明から
明らかになるであろう。
【0028】本発明に従えば、ポリマー主鎖から懸垂し
ている(pendant)酸反応活性基を有し、該ペンダント基
が −L−(C=O)−O−(C=O)−O−C−R12
3 [式中、Lはポリマー主鎖に結合している2価結合基を
示し、R1はその結合C原子が少なくとも1つの水素を
含むアルキル基を示し、R2及びR3はそれぞれ独立して
水素又はアルキル基を示すか、あるいはR1とR2又はR
2とR3は一緒になって環状化合物を形成し、但しその場
合もR1の結合C原子は少なくとも1つの水素原子を含
む]により示されることを特徴とする、マレイン酸誘導
体を含まないポリマーが提供される。
【0029】本発明に従えば、潜伏性ブレンステッド酸
及び、上記のポリマー主鎖から懸垂している酸反応活性
基を有するポリマーを含む新規な感光性組成物もまた提
供される。
【0030】本発明に従えば、潜伏性ブレンステッド酸
及び、上記のポリマー主鎖から懸垂している酸反応活性
基を有するポリマーを含む画像形成層を平版印刷ベース
の親水性表面上に含む、平版印刷版を得るための画像形
成要素もまた提供される。
【0031】本発明に従えば: (a)上記の画像形成要素を光又は熱に画像−通りに又
は情報−通りに暴露し; (b)該暴露された画像形成要素を加熱し、暴露領域に
おいて溶解性を向上させ; (c)該暴露され、加熱された画像形成要素を、現像水
溶液を用いて現像し、暴露された領域を除去し、それに
より平版印刷版を製造する段階を含むポジティブ作用性
平版印刷版を得るための方法もまた提供される。
【0032】
【発明の詳細な記述】上記のポリマーは分解により、カ
ルボキシル官能基を含むペンダント基を有するポリマー
を与え、それが通常の酸−反応活性化合物の分解に必要
な温度より明らかに低い温度で行われることが見いださ
れた。
【0033】DE 42 29 816は、(a)マレ
イン酸誘導体の繰り返し単位を有するポリマー、及び
(b)感光性酸−生成化合物を含む感光性組成物を開示
している。しかし該組成物の感度は低い。
【0034】本発明のポリマーは、ポリマー主鎖から懸
垂している酸反応活性基を有し、該ペンダント基が −L−(C=O)−O−(C=O)−O−C−R12
3 により示されることを特徴とするポリマーである。
【0035】Lはポリマー主鎖に結合している2価結合
基を示し、合計0個の炭素原子(例えば共有結合)又は
1〜18個の炭素原子を含有することができ、ここでそ
れぞれ2個の炭素原子の1個までが酸素、窒素又は硫黄
原子あるいはそれらの組み合わせにより置換されている
ことができる。Lは好ましくはアルコキシアルキルエス
テル部分より塩基性の官能基を含有するべきではない。
そのような官能基(アルコキシアルキル部分より塩基性
である)の代表的例は、アミン類、アルコキシド類、ス
ルフィド類、ホスフィン類、アミド類、ウレタン類、イ
ミド類などを含むがこれらに限られるわけではない。L
の制限的ではない例には、ポリマー主鎖への直接炭素−
炭素結合、炭化水素ジイル類及びオキシジイル類、特に
アルカンジイル類及びオキシジイル類、例えばメチリデ
ン、1,3−プロパンジイル、1,5−ペンタンジイ
ル、2−オキソ−プロパンジイル、フェニレン(アレン
ジイル)などが含まれる。
【0036】R1はその結合C原子が少なくとも1つの
水素を含む好ましくは1〜18個の炭素原子を有するア
ルキル基を示し;R2及びR3はそれぞれ独立して水素基
又は好ましくはアルキル基、より好ましくは1〜18個
の炭素原子を有するアルキル基を示すか、あるいはR1
とR2又はR2とR3は一緒になって好ましくは3〜36
個の炭素原子を有する環基を形成し、但しその場合もR
1の結合C原子は少なくとも1つの水素原子を含む。
1、R2及びR3に関し、アルキル基は好ましくはメチ
ル及びエチルである。好ましい環構造はフラニル及びピ
ラニルである。
【0037】本発明のポリマーは非−塩基性(すなわち
第1、第2、第3アミン類又はホスフィン類を含有しな
い)ポリマー主鎖から誘導されるのが好ましく、ポリマ
ーの製造のための当該技術分野において既知の方法のい
ずれによっても製造されることができる(例えばラジカ
ル、アニオン、付加、縮合及びカチオン重合)。−L−
(C=O)−O−Hを有する非−塩基性ポリマー主鎖の
制限的でない例は、側鎖にカルボキシル基を有するポリ
アクリル酸及びそのコポリマー、ポリメタクリル酸及び
そのコポリマー、ポリビニル安息香酸及びそのコポリマ
ー、ポリエステル類、ポリエーテル類、ポリカーボネー
ト類、ポリスルフィド類などである。−L−(C=O)
−O−Hを有する好ましいポリマー主鎖はポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸及びポリビニル安息香酸である。
好ましいポリマー主鎖はラジカル重合したポリマーから
誘導される。さらにある用途の場合、ポリマーマトリッ
クスが架橋され得ることが望ましいが、殆どの場合、架
橋されていないのが好ましい。
【0038】ペンダント基は重合の前にモノマー単位内
に挿入されることができ、又はすでに形成されたポリマ
ー主鎖に仕上げとして加えられることができる。
【0039】該ポリマーは以下の方法で製造することが
できる。80mlのテトラヒドロフラン(THF)中
の、β炭素原子上に少なくとも1個の水素を有する0.
35モルの乾燥アルコールの溶液に0℃において、80
mlのヘキサン中の0.200モルのブチルリチウムを
窒素下で加えた。反応混合物をジメチルホルムアミド
(DMF)で希釈した後、乾燥二酸化炭素を飽和するま
で導入した(約1時間〜3時間)。次に25mlのDM
F中の0.15モルの酸クロリドモノマーを5分の間に
加えた。室温において5分の反応時間の後、反応混合物
を氷及びヘキサン/ジエチルエーテル(1:1、500
ml)の混合物中に注ぎ出す。飽和重炭酸ナトリウム水
溶液で有機相を抽出し(2x250ml)、有機相を乾
燥し、溶媒を蒸発させた後、90〜100%の収率でモ
ノマーが得られる。モノマーをIR−、1H−NMR−
及び13C−NMR−分光分析により特性化した。
【0040】該モノマーのポリマーへの重合は古典的ラ
ジカル重合により行った。60mlのトルエン中の0.
100モルの該モノマーの溶液に1.55gのビス(4
−tert.ブチル−シクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネートを加えた。反応混合物に窒素を通し、酸素を
除去した。次いでこの溶液を45℃において4時間震盪
した。生成されたポリマーを−10℃〜−50℃の温度
範囲においてメタノールを用いて沈澱させた。乾燥後、
ポリマーが得られた。ポリマーをIR−、1H−NMR
−及び13C−NMR−分光分析、DSC、ならびにTG
Aにより特性化した。
【0041】本発明のポリマー主鎖から懸垂している酸
反応活性基を有する該ポリマーの製造のための、少し好
ましい方法の場合、以下の経路に従う。無水DMF中の
チオニルクロリドの溶液に、窒素下に、氷中で、撹拌し
ながらポリマー酸を滴下し、その後反応混合物を10℃
より低温に4時間、及び40℃に1時間保った。未反応
チオニルクロリドを除去した後、THF/DMF中のL
i−O−(C=O)−O−C−R123の飽和溶液を
加えた。反応混合物を室温で終夜放置した。反応混合物
に氷を加えた後、過剰のメタノール中に沈澱させること
により所望のポリマーが得られた。IR−分光分析によ
り転化率は定量的であることが決定された。
【0042】
【製造実施例】
製造実施例1ポリ(4−ビニルベンゾイル t−ブチル−カルボン酸
無水物)=PVBtBCAの製造 4−ビニルベンゾイル t−ブチル−カルボン酸無水物
の製造 80mlのTHF中の25mlの乾燥t−ブタノールの
溶液に(0℃において)80mlのブチルリチウム(ヘ
キサン中の2.5M)を窒素下で加えた。反応混合物を
180mlのDMFで希釈した後、乾燥CO2を約1時
間導入した。次にp−ビニルベンゾイルクロリドの溶液
(25mlのDMF中の25g)を5分の間に加えた。
室温で5分の反応時間の後、反応混合物を氷及びヘキサ
ン/ジエチルエーテル(1/1;500ml)の混合物
中に注ぎ出した。飽和NaHCO3で抽出し(2x25
0ml)、有機相を乾燥し、溶媒を蒸発させた後、モノ
マーが得られる。37.2gの純粋なモノマーが得られ
た。モノマーをIR−、1H−NMR−及び13C−NM
R−分光分析により特性化した。
【0043】4−ビニルベンゾイル t−ブチル−カル
ボン酸無水物の重合 60mlのトルエン中の24gの4−ビニルベンゾイル
t−ブチル−カルボン酸無水物の溶液に1.55gの
ビス(4−tert.ブチル−シクロヘキシル)パーオ
キシカーボネートを加えた。反応混合物に窒素を通し、
酸素を除去した。この溶液を次いで45℃において4時
間震盪した。生成されるポリマーを−20℃においてM
eOHを用いて沈澱させた。乾燥後、20.4g(8
4.4%)のポリ(4−ビニルベンゾイル t−ブチル
−カルボン酸無水物)が得られた。ポリマーをIR−、
1H−NMR−及び13C−NMR−分光分析、DSC、
ならびにTGAにより特性化した:Mw=367.00
0;Mn=24.000;Tdec.=114℃。
【0044】製造実施例2ポリ(メタクリロイル t−ブチル−カルボン酸無水
物)=PMtBCAの製造 メタクリロイル t−ブチル−カルボン酸無水物の製造 200mlのTHF中の30mlの乾燥t−ブタノール
の溶液に(0℃において)100mlのブチルリチウム
(ヘキサン中の2.5M)を窒素下で加えた。反応混合
物を200mlのDMFで希釈した後、乾燥CO2を約
3時間導入した。次にメタクリロイルクロリドの溶液
(25mlのDMF中の33.3g)を加えた。室温で
5分の反応時間の後、反応混合物を氷及びヘキサン/ジ
エチルエーテル(1/1;500ml)の混合物中に注
ぎ出した。飽和NaHCO3で抽出し(2x250m
l)、有機相を乾燥し、溶媒を蒸発させた後、モノマー
が得られる。46.5gの純粋なモノマーが得られた。
モノマーをIR−、1H−NMR−及び13C−NMR−
分光分析により特性化した。
【0045】メタクリロイル t−ブチル−カルボン酸
無水物の重合 6mlのトルエン中の2gのメタクリロイル t−ブチ
ル−カルボン酸無水物の溶液に0.17gのビス(4−
tert.ブチル−シクロヘキシル)パーオキシカーボ
ネートを加えた。反応混合物に窒素を通し、酸素を除去
した。この溶液を次いで45℃において1時間震盪し
た。生成されるポリマーを−40℃においてMeOHを
用いて沈澱させた。乾燥後、0.45g(25%)のポ
リ(メタクリロイル t−ブチル−カルボン酸無水物)
が得られた。ポリマーをIR−、1H−NMR−及び13
C−NMR−分光分析、DSC、ならびにTGAにより
特性化した:Mw=44.000;Mn=24.000;
dec.=112℃。
【0046】いくつかの場合には、本発明の感光性組成
物に少なくとも1種の追加のポリマーを加えるのが好ま
しい。該ポリマーは光に露光された場合に追加の親水性
官能基を生成することかでき、感光性組成物の露光及び
非露光領域の間の溶解性の差を増加させる。耐久性又は
接着性を向上させるために疎水性ポリマーを加えること
もできる。
【0047】輻射線への印刷版の露光は、露光領域にお
いて潜伏性ブレンステッド酸を分解すると思われる。分
解生成物は本発明のポリマーを分解し、以下の反応式に
従って該ポリマー上のカルボキシル基を遊離させると思
われる:
【0048】
【化1】
【0049】本発明の輻射線−感応性組成物の第2の必
須の成分は潜伏性ブレンステッド酸である。「潜伏性ブ
レンステッド酸」という用語は、分解によりブレンステ
ッド酸を生成する前駆体を言う。この目的に適したブレ
ンステッド酸の典型的例はスルホン酸類、例えばトリフ
ルオロメタンスルホン酸及びヘキサフルオロリン酸であ
るが、これらに限られるわけではない。
【0050】本発明で用いるためにはイオン性潜伏性ブ
レンステッド酸が適している。これらの例にはオニウム
塩、特にヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウム、
セレノニウム、ジアゾニウム及びアルソニウム塩が含ま
れる。
【0051】有用なイオン性潜伏性ブレンステッド酸
は、式: X+1234- により示されるものを含む。
【0052】Xがヨウ素の場合、R3及びR4は孤立電子
対であり、R1及びR2はそれぞれ独立してアリール又は
置換アリール基である。XがS又はSeの場合、R4
孤立電子対であり、R1、R2及びR3はそれぞれ独立し
てアリール基、置換アリール基、脂肪族基又は置換脂肪
族基であることができる。XがP又はAsの場合、
1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立してアリール基、
置換アリール基、脂肪族基又は置換脂肪族基であること
ができる。WはBF4、CF3SO3、SbF6、CCl3
CO2、ClO4、AsF6、PF6又はpHが3未満であ
るいずれの対応する酸であることもできる。
【0053】米国特許第4,708,925号に記載の
オニウム塩のいずれも本発明の潜伏性ブレンステッド酸
として用いることができる。これらにはヨードニウム、
スルホニウム、ホスホニウム、ブロモニウム、クロロニ
ウム、オキシスルホキソニウム、オキシスルホニウム、
スルホキソニウム、セレノニウム、テルロニウム及びア
ルソニウム塩が含まれる。
【0054】潜伏性ブレンステッド酸としてのジアゾニ
ウム塩の使用は本発明において特に好ましい。それらは
紫外領域において他の潜伏性ブレンステッド酸より高い
感度を与える。
【0055】特に有用なオニウム塩の特定の例には:ジ
フェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、ト
リフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、フェニルメチル−オルト−シアノベンジルスルホニ
ウムトリフルオロメタンスルホネート、及び2−メトキ
シ−4−アミノフェニルジアゾニウムヘキサフルオロホ
スフェートが含まれる。
【0056】非−イオン性潜伏性ブレンステッド酸も本
発明で用いるために適している。これらの例には式: RCH2X、RCHX2、RCX3、R(CH2X)2及び
R(CH2X)3 [式中、XはCl、Br、F又はCF3SO3であり、R
は芳香族基又は脂肪族基である]の化合物が含まれる。
【0057】さらに別の適した非−イオン性潜伏性ブレ
ンステッド酸は、EP−A 672954に開示されて
いるハロアルキル−置換s−トリアジン類、o−キノン
ジアジド類、Polymer Sci.,by S.H
ayase et al,25,573(1987)に
記載のo−ニトロベンジル型保護基を有するフォト酸
(photo acid)生成試薬;光分解を受け、ス
ルホン酸を生成する化合物、例えばPolymer P
reprints Japan,by M.Tunoo
ka et al,35(8)に記載のイミノスルホネ
ート類、JP−Pi 61−166544に記載のジス
ルホン化合物、α−スルホニルオキシケトン類、α−ヒ
ドロキシメチルベンゾインスルホネート類、ニトロベン
ジルスルホネート類、α−スルホニルアセトフェノン類
及び文献によりその製造法が周知であるスルホニルイミ
ド類;光分解を受け、ホスホン酸、部分的エステル化リ
ン酸又はリン酸を生成する化合物、例えばTetrah
edron Letters,by M.Rubins
tein et al.,17,1445(1975)
に記載のニトロベンジルホスフェートもしくはホスホネ
ート、J.Org.Chem.by M.Pirrun
g and S.Shuey,59,3890(199
4)に記載のベンゾインホスフェートもしくはホスホネ
ート、ピレンメチルホスフェートもしくはホスホネー
ト、イミノホスフェートもしくはホスホネート、ならび
にその製造が文献において周知であるイミドホスフェー
トもしくはホスホネートである。
【0058】さらに、上記の感光性酸前駆体がポリマー
の主鎖又は側鎖中に導入されている化合物を用いること
ができる。その例は、例えばJ.Am.Chem.So
c.,by M.E.Woodhouse et a
l,104,5586(1982);J.Imagin
g Sci.,by S.P.Pappas et a
l,30(5),218(1986)などに記載の化合
物を含む。
【0059】本発明で使用される感光性組成物は紫外線
に露光することができ、あるいは可視及び/又は赤外ス
ペクトルに増感することができる。250nm〜650
nm及び1100nmの波長を用いるのが好ましい。
【0060】本発明に従う可視スペクトルのための増感
色素として有用な化合物にはアリールニトロン類、キサ
ンテン類、アントラキノン類、置換ジアリール−及びト
リアリールメタン類、メチン類、メロシアニン類、ポリ
メチン類、チアゾール類、置換及び非置換多環状芳香族
炭化水素、例えばジアルコキシアントラセン、ならびに
ピリリウム色素が含まれるが、これらに限られるわけで
はない。
【0061】本発明に従う赤外スペクトルのための増感
色素として有用な化合物は、赤外線吸収剤である。赤外
線吸収剤は組成物を赤外線に対して感応性とし、印刷版
を、赤外領域で発光するレーザーへの露光により画像形
成されることができる直接レーザーアドレス可能な印刷
版として有用なものとする。
【0062】赤外線吸収剤は色素又は顔料であることが
できる。多様な範囲のそのような化合物が当該技術分野
において周知であり、スクアリリウム、クロコネート、
シアニン、メロシアニン、インドリジン、ピリリウム及
び金属ジチオレンの種類の色素又は顔料が含まれる。赤
外線吸収剤は活性化放射線(activatingra
diation)に露光されると断片化するのが好まし
く、それは分解生成物が画像及び非−画像領域の間のコ
ントラストの向上を促進し、それにより現像段階を助け
るからである。
【0063】本発明で有用な別の赤外線吸収剤は、19
92年11月24日発行の米国特許第5,166,02
4号に記載の吸収剤を含む。’024特許に記載の通
り、特に有用な赤外線吸収剤はフタロシアニン顔料であ
る。
【0064】上記で説明した通り、本発明の輻射線−感
応性組成物の2つの必須の成分は、本発明のポリマー主
鎖から懸垂している酸反応活性基を有するポリマー、及
び潜伏性ブロンステッド酸である。場合により組成物に
挿入することができる他の成分には着色剤、安定剤、追
加の増感剤、露光指示薬(exposure indi
cators)及び界面活性剤が含まれる。
【0065】本発明の印刷版の画像形成層の厚さは広く
変えることができる。典型的に0.25〜10マイクロ
メーター、より好ましくは0.75〜5マイクロメータ
ーの範囲内の乾燥厚さが適している。
【0066】輻射線感応性画像形成要素を製造するため
には、本発明のポリマー主鎖から懸垂している酸反応活
性基を有するポリマー、潜伏性ブレンステッド酸及び他
の場合による成分を適した割合で適した溶媒に溶解又は
分散させ、スピンコーティング又はホッパーコーティン
グなどの周知のコーティング法を用いて支持体上にコー
ティングする。好ましい溶媒にはアセトン、メチルエチ
ルケトン及び1−メトキシ−2−プロパノールが含まれ
る。
【0067】本発明のポリマー主鎖から懸垂している酸
反応活性基を有するポリマーは、好ましくは1.0〜2
0重量%、より好ましくは5〜15重量%、最も好まし
くは7.0〜13重量%の量でコーティング組成物に挿
入される。
【0068】潜伏性ブレンステッド酸は好ましくは0.
1〜10重量%、より好ましくは0.25〜5重量%、
最も好ましくは0.50〜3.00重量%の量でコーテ
ィング組成物に挿入される。
【0069】場合により含まれる分光増感剤は、好まし
くは0.1〜3重量%、より好ましくは0.15〜2.
0重量%、最も好ましくは0.20〜1.00重量%の
量でコーティング組成物に挿入される。
【0070】層の乾燥のための適した条件は、20℃〜
150℃の範囲内の温度における0.5〜10分間の加
熱を含む。
【0071】本発明の1つの実施態様に従うと、平版印
刷ベースは陽極酸化されたアルミニウム支持体であるこ
とができる。特に好ましい平板印刷ベースは電気化学的
に研磨され、陽極酸化されたアルミニウム支持体であ
る。本発明に従うと、陽極酸化されたアルミニウム支持
体を処理し、その表面の親水性を向上させることができ
る。例えばアルミニウム支持体を、その表面を高温で、
例えば95℃でケイ酸ナトリウム溶液を用いて処理する
ことによりケイ酸化することができる。代わりにリン酸
塩処理を適用することができ、それはさらに無機フッ化
物を含有することができるリン酸塩溶液で酸化アルミニ
ウム表面を処理することを含む。さらに酸化アルミニウ
ム表面をクエン酸又はクエン酸塩溶液で濯ぐことができ
る。この処理は室温で行うことができ、又は約30〜5
0℃のわずかに高温で行うことができる。興味深い処理
は、DE−OS 2,607,207に記載のポリビニ
ルホスホン酸を用いる酸化アルミニウム表面の処理を含
む。さらに別の興味深い処理は、重炭酸塩溶液を用いて
酸化アルミニウム表面を濯ぐことを含む。さらに、1種
又はそれ以上のこれらの後処理を単独で、又は組み合わ
せて行うことができることが明らかである。
【0072】本発明と関連する他の実施態様の場合、平
版印刷ベースは柔軟性支持体、例えば架橋親水性層が設
けられた紙又はプラスチックフィルムをを含む。特に適
した架橋親水性層は、ホルムアルデヒド、グリオキサ
ル、ポリイソシアナート又は加水分解テトラ−アルキル
オルトシリケートなどの架橋剤を用いて架橋された親水
性結合剤から得ることができる。後者が特に好ましい。
【0073】親水性結合剤として親水性(コ)ポリマ
ー、例えばビニルアルコール、アクリルアミド、メチロ
ールアクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、ア
クリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート又は無水マレイン
酸/ビニルメチルエーテルコポリマーのホモポリマー及
びコポリマーを用いることができる。用いられる(コ)
ポリマー又は(コ)ポリマー混合物の親水性度は、少な
くとも60重量%、好ましくは80重量%の程度まで加
水分解されているポリ酢酸ビニルの親水性度と同じか、
又はそれより高いのが好ましい。
【0074】架橋剤の、特にテトラアルキルオルトシリ
ケートの量は、親水性結合剤の1重量部当たりに好まし
くは少なくとも0.2重量部、好ましくは0.5〜5重
量部、より好ましくは1.0重量部〜3重量部である。
【0075】この実施態様に従って用いられる平版印刷
ベースにおける架橋された親水性層は、層の機械的強度
及び多孔度を向上させる物質も含有するのが好ましい。
この目的でコロイドシリカを用いることができる。用い
られるコロイドシリカは、例えば最高40nm、例えば
20nmの平均粒径を有するコロイドシリカの商業的に
入手可能ないずれの水−分散液の形態であることもでき
る。さらにコロイドシリカより大きな寸法の不活性粒
子、例えばJ.Colloid and Interf
ace Sci.,Vol.26,1968,page
s 62〜69に記載のStoeberに従って製造さ
れるシリカ、あるいはアルミナ粒子、又は二酸化チタン
又は他の重金属酸化物の粒子である少なくとも100n
mの平均直径を有する粒子を加えることができる。これ
らの粒子の挿入により、架橋された親水性層の表面は顕
微鏡的丘と谷から成る均一な粗いきめを与えられ、それ
は背景領域における水のための保存場所として働く。
【0076】この実施態様に従う平版印刷ベースにおけ
る架橋された親水性層の厚さは、0.2〜25μmの範
囲内で変化することができ、1〜10μmが好ましい。
【0077】本発明に従って用いるために適した架橋さ
れた親水性層の特定の例はEP−A601240、GB
−P−1419512、FR−P−2300354、U
S−P−3971660、US−P−4284705及
びEP−A 514490に開示されている。
【0078】この実施態様と関連する平版印刷ベースの
柔軟性支持体として、プラスチックフィルム、例えば基
質化(substrated)ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、酢酸セルロースフィルム、ポリスチレン
フイルム、ポリカーボネートフィルムなどを用いるのが
特に好ましい。プラスチックフィルム支持体は不透明又
は透明であることができる。
【0079】接着促進層が設けられたポリエステルフィ
ルム支持体を用いるのが特に好ましい。本発明に従って
用いるために特に適した接着促進層は、EP−A 61
9524、EP−A 620502及びEP−A 61
9525に開示されているような親水性結合剤及びコロ
イドシリカを含む。接着促進層におけるシリカの量は1
2当たり200mg〜1m2当たり750mgであるの
が好ましい。さらにシリカ対親水性結合剤の比率は1よ
り高いのが好ましく、コロイドシリカの表面積は好まし
くは少なくとも1グラム当たり300m2、より好まし
くは少なくとも1グラム当たり500m2である。
【0080】平版印刷版は、カーボンアークランプ、水
銀蒸気ランプ、蛍光ランプ及び写真電球を含む従来の紫
外線源を用いて露光することができる。平版印刷版は、
キセノンランプ及びタングステンランプを含む従来の可
視光線源を用いて露光することもできる。
【0081】本発明の平版印刷版は、赤外増感剤を含む
場合、スペクトルの近−赤外領域の輻射線を発するレー
ザーダイオードを用いて露光することもできる。そのよ
うなレーザーダイオードは低コスト及び低エネルギー消
費の両方の利点を与える。
【0082】そのような場合に特に適した露光装置は、
約830nm〜1100nmの波長領域に最大出力を有
するレーザーダイオードである。そのような装置は典型
的に、露光領域の潜伏性ブレンステッド酸及び場合によ
り含まれる赤外吸収剤の両方を分解することができる。
熱分解からの生成物は主に強酸であり、それは本発明の
ポリマーのカルボキシル基を遊離させるのに、従って露
光領域の溶解性を向上させるのに有効である。
【0083】本発明の平版印刷版は、サーマルヘッドを
用いて露光されることもできる。
【0084】画像通りに−露光された印刷版は、露光後
焼付け又はPEBと呼ばれる段階で加熱される。加熱段
階は70℃〜150℃の範囲内の温度で、30〜900
秒間行われる。加熱は80℃〜135℃の範囲内の温度
で120〜500秒間であるのがさらに好ましい。画像
−通りの露光がIR−露光により、又はプリントヘッド
を用いる露光により行われる場合、該露光の間に画像形
成要素は画像−通りに加熱もされているのが、該加熱段
階を省略することができる。
【0085】PEBが完了した後、次いで印刷版は、水
性アルカリ性現像液中で、非−画像領域が除去されるま
で手で処理されるか、又は機械処理される。これには典
型的に30〜120秒かかる。好ましい水性アルカリ性
現像液はケイ酸塩溶液、例えばメタ−ケイ酸ナトリウム
の6重量%の水溶液である。この目的のための商業的に
入手可能な適したケイ酸塩溶液は、Eastman K
odak Companyにより販売されているKOD
AK AQUA−IMAGE POSITIVE DE
VELOPER MX−1406−1又はFuji C
ompanyにより販売されているFuji PS−p
late developer DP−5である。水性
アルカリ性現像液との接触の後、印刷版は通常アラビア
ゴムなどの仕上げ剤で処理される。
【0086】得られる刷りの数は主に現像後焼付け段階
の使用に依存する。そのような焼付け段階を用いない
と、印刷版は典型的に60000〜70000の刷りを
与えるが、250℃において5分間現像後焼付けを行う
と、典型的に300000〜350000の刷りを与え
る。摩耗が検出されるまでに得られ得る刷りの数は、コ
ーティング重量の増加により増加させることもできる。
【0087】本発明の画像形成要素が赤外線感応性の場
合、デジタル画像形成情報を簡便に用い、赤外領域にお
いて発光するレーザーダイオードなどの適した赤外線源
を用いて連続又はハーフトーン画像を作製することがで
きる。本発明の印刷版は紫外線感応性でもあるので、ハ
ロゲン化銀フィルムなどの適した画像形成マスターを介
して紫外線露光することにより、連続又はハーフトーン
画像を形成するように簡便に画像形成することができ
る。これらの性質のために、レーザーを用いて書くこと
により電子データを入力することを目的とする装置、又
は通常平版印刷版の紫外線露光を行うために用いられる
型の装置において同じ印刷版を用いることができる。か
くしてデジタル又は電子的画像形成法を従来の光学的画
像形成法と組み合わせる、すなわち同じ印刷版で両方の
型の画像形成法を用いることは容易なことである。従っ
て電子的フォーマットで得られない情報を、そうするこ
とが望ましい場合には光学的画像形成法により加え、平
版印刷版の画像形成を完全にすることができる。
【0088】以下の実施例は本発明を例示しているが、
それに本発明を制限するものではない。他に指示がなけ
ればすべての部、パーセンテージ及び比率は重量によ
る。
【0089】
【実施例】
実施例1 平版印刷ベースの製造 5g/lの水酸化ナトリウムを含有する水溶液に50℃
で箔を沈め、脱イオン水で濯ぐことにより0.20mm
の厚さのアルミニウム箔を脱脂した。次いで4g/lの
塩酸、4g/lの硼酸及び5g/lのアルミニウムイオ
ンを含有する水溶液中で、35℃の温度及び1200A
/m2の電流密度において交流を用い、箔を電気化学的
に研磨し、0.5μmの平均中心線粗さRaを有する表
面トポグラフィーを形成した。脱イオン水で濯いだ後、
次いで300g/lの硫酸を含有する水溶液を用い、6
0℃において180秒間、アルミニウム箔をエッチング
し、脱イオン水を用いて25℃で30秒間、濯いだ。続
いて箔を200g/lの硫酸を含有する水溶液中で、4
5℃の温度、約10Vの電圧及び150A/m2の電流
密度において約300秒間、陽極酸化に供し、3.00
g/m2のAl23の陽極酸化フィルムを形成し、次い
で脱イオン水で洗浄し、20g/lの重炭酸ナトリウム
を含有する溶液を用いて40℃において30秒間、後処
理し、続いて脱イオン水を用いて20℃で120秒間濯
ぎ、乾燥した。
【0090】平版印刷版の製造 平版印刷アルミニウムベースの上に、0.4gのPMt
BCA(製造実施例2)、0.05gのTRIAZIN
E−S(P.C.A.S.からの2,4,6−(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン)、0.025gのチオ
キサントン、0.179gの色素分散液(メチルエチル
ケトン中の14%w/wのHOSTAPERM BLA
U B3G01)(HOECHSTから入手可能な青色
素)及び4.345gのメチルエチルケトンを混合する
ことにより調製された感光性組成物をコーティングし
た。この組成物を20μmの湿潤コーティング厚さまで
コーティングし、乾燥した。次いで平版印刷版の上に、
スクリーン1cm当たりに60本の線、ならびに微細な
ポジティブ及びネガティブの線を有する試験標的を向か
い合って接触させて置き、画像形成要素をそれを通して
紫外線に露光した。次に露光された試料を炉において5
分間、120℃に加熱した。加熱された印刷版を次いで
室温に冷ました。次いで画像形成要素をFuji PS
−platedeveloper DP−5を用いて処
理し、露光領域を除去してポジティブ作用性平版印刷版
を得た。平版印刷ベース上に得られた画像を用い、普通
に用いられるインキ及び湿し液を用いて従来のオフセッ
ト印刷機上で印刷することができた。優れたコピーが得
られた。
【0091】実施例2 実施例1の平版印刷アルミニウムベース上に、0.4g
のPVBtBCA(製造実施例1)、0.05gのTR
IAZINE−S(P.C.A.S.からの2,4,6
−(トリクロロメチル)−s−トリアジン)、0.02
5gのチオキサントン、0.179gの色素分散液(メ
チルエチルケトン中の14%w/wのHOSTAPER
M BLAU B3G01)(HOECHSTから入手
可能な青色素)及び4.345gのメチルエチルケトン
を混合することにより調製された感光性組成物をコーテ
ィングした。この組成物を20μmの湿潤コーティング
厚さまでコーティングし、乾燥した。次いで平版印刷版
の上に、スクリーン1cm当たりに60本の線、ならび
に微細なポジティブ及びネガティブの線を有する試験標
的を向かい合って接触させて置き、画像形成要素をそれ
を通して紫外線に露光した。次に露光された試料を炉に
おいて5分間、120℃に加熱した。加熱された印刷版
を次いで室温に冷ました。次いで画像形成要素をFuj
i PS−plate developer DP−5
を用いて処理し、露光領域を除去してポジティブ作用性
平版印刷版を得た。平版印刷ベース上に得られた画像を
用い、普通に用いられるインキ及び湿し液を用いて従来
のオフセット印刷機上で印刷することができた。優れた
コピーが得られた。
【0092】実施例3 実施例1の平版印刷アルミニウムベース上に、0.41
gのPVBtBCA(製造実施例1)、0.05gのT
RIAZINE−S(P.C.A.S.からの2,4,
6−(トリクロロメチル)−s−トリアジン)、0.0
15gのIR−I、
【0093】
【化2】
【0094】IR−吸収剤I 0.179gの色素分散液(メチルエチルケトン中の1
4%w/wのHOSTAPERM BLAU B3G0
1(HOECHSTから入手可能な青色素))及び4.
345gのメチルエチルケトンを混合することにより調
製された感光性組成物をコーティングした。この組成物
を20μmの湿潤コーティング厚さまでコーティングし
た。IR−感応性印刷版を830nmで発光する走査型
ダイオード−レーザー(走査速度1.1m/秒、スポッ
ト径15μmであり、印刷版表面上の出力は60〜12
0mWで変化させた)に供した。画像形成の後、印刷版
を炉において150秒間、115℃に加熱し、室温に冷
却した。次いで画像形成要素をFuji PS−pla
te developer DP−5を用いて処理し、
露光領域を除去してポジティブ作用性平版印刷版を得
た。平版印刷ベース上に得られた画像を用い、普通に用
いられるインキ及び湿し液を用いて従来のオフセット印
刷機上で印刷することができた。優れたコピーが得られ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/039 G03F 7/039 (72)発明者 ジヨアン・ベルメールシユ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 ステフアン・バン・ステーンキステ ベルギー・ビー9840デピンテ・リースター ストラート34 (72)発明者 エテイエンヌ・シヤハト ベルギー・ビー8840スタデン・リースセベ ルトストラート99

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー主鎖から懸垂している酸反応活
    性基を有し、該ペンダント基が −L−(C=O)−O−(C=O)−O−C−R12
    3 [式中、Lはポリマー主鎖に結合している2価結合基を
    示し、R1はその結合C原子が少なくとも1つの水素を
    含むアルキル基を示し、R2及びR3はそれぞれ独立して
    水素又はアルキル基を示すか、あるいはR1とR2又はR
    2とR3は一緒になって環状化合物を形成し、但しその場
    合もR1の結合C原子は少なくとも1つの水素原子を含
    む]により示されることを特徴とする、マレイン酸誘導
    体を含まないポリマー。
  2. 【請求項2】 潜伏性ブレンステッド酸及び、請求項1
    に記載のポリマー主鎖から懸垂している酸反応活性基を
    有するポリマーを含む新規な感光性組成物。
  3. 【請求項3】 潜伏性ブレンステッド酸及び、請求項1
    に記載のポリマー主鎖から懸垂している酸反応活性基を
    有するポリマーを含む画像形成層を平版印刷ベースの親
    水性表面上に含む、平版印刷版を得るための画像形成要
    素。
JP9205473A 1996-07-19 1997-07-16 新規な酸−感応性物質及びそれを用いた感光性組成物 Pending JPH1077314A (ja)

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EP96202048 1996-07-19
DE96202048.3 1996-07-19

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011181A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Canon Inc 感光性樹脂組成物、ならびにこれを用いた段差パターンの製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011181A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Canon Inc 感光性樹脂組成物、ならびにこれを用いた段差パターンの製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法

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