JPH107783A - 芳香族ポリカーボネートの製法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネートの製法

Info

Publication number
JPH107783A
JPH107783A JP15960996A JP15960996A JPH107783A JP H107783 A JPH107783 A JP H107783A JP 15960996 A JP15960996 A JP 15960996A JP 15960996 A JP15960996 A JP 15960996A JP H107783 A JPH107783 A JP H107783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
aromatic polycarbonate
length
aromatic
gradient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15960996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3652011B2 (ja
Inventor
Kyosuke Komiya
強介 小宮
Muneaki Aminaka
宗明 網中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP15960996A priority Critical patent/JP3652011B2/ja
Publication of JPH107783A publication Critical patent/JPH107783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3652011B2 publication Critical patent/JP3652011B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融重縮合により芳香族ポリカーボネートを
製造するに際し、着色が少なく、微小異物も少ない高品
質の芳香族ポリカーボネートを、押出機の負荷を高める
ことなく、フィルター目詰まりの問題も生じさせずに製
造すること。 【解決手段】 数平均分子量4000以上である溶融ポ
リマーを移送する配管において、配管の平均勾配が1%
以上のダウンフローであり、かつ勾配1%以上のダウン
フロー配管の長さ(A)、勾配1%未満にダウンフロー
配管の長さ(B)、水平配管の長さ(C)、アップフロ
ー配管の長さ(D)の関係が、A/(A+B+C+D)
>0.9の関係を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、芳香族ポリカーボネートは、耐熱
性、耐衝撃性、透明性などに優れたエンジニアリングプ
ラスチックスとして、多くの分野において幅広く用いら
れている。特に最近は、光ディスクの基板材料としての
用途を急速に拡大しつつある。この芳香族ポリカーボネ
ートの製造方法については、従来種々重合法の研究が行
われている。その中で、有機溶媒の存在下、芳香族ジヒ
ドロキシ化合物、例えば2,2′−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(以下、ビスフェノールAとい
う。)のアルカリ水溶液とホスゲンを反応させる界面重
縮合法は公知である。この方法で用いる有機溶媒はハロ
ゲン系有機溶媒であり、例えば塩化メチレン、クロロベ
ンゼンなどが用いられるが、特に塩化メチレンが主に用
いられる。しかし、この方法では得られるポリマーから
該有機溶媒を完全に除去することが難しく、残留する有
機溶媒由来のハロゲンによる金型腐食や着色などが起こ
り、後の用途に好ましくない影響を与える。特に光ディ
スクの基板として芳香族ポリカーボネートを用いる場合
には、残留するハロゲンは記録膜を腐食しエラーの原因
になるという点で致命的な問題となる。
【0003】一方、芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリ
ールカーボネートとから、芳香族ポリカーボネートを製
造する方法としては、例えば、ビスフェノールAとジフ
ェニルカーボネートを溶融状態でエステル交換し、副生
するフェノールを抜き出しながら重合する溶融重縮合法
が公知である。溶融重縮合法は、界面重縮合法と異な
り、溶媒を使用しないなどの利点がある一方、着色のな
い良好なカラーのポリマーを得ることが難しい上に、溶
融ポリマーの粘度が高いため、重合後のポリマーから異
物、特に光学的な微小異物を除去することが困難である
という問題があった。この様な光学的な微小異物は、光
学用途、特に光ディスク等に使用する際、エラーの原因
となるため好ましくない。
【0004】従来、溶融重縮合法で異物の少ない芳香族
ポリカーボネートを製造するための種々の方法が開示さ
れている。例えば、特開平5−239334号公報に
は、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルを触媒
の存在下に溶融重縮合させた後、反応生成物であるポリ
カーボネートが溶融状態にある間に、添加剤を添加し混
練し、場合によっては混練後ポリマーフィルターで濾過
することによって異物の少ない光学用ポリカーボネート
を製造できることが記載されている。しかしながら、こ
の方法で1μm以上の比較的大きな異物を低減すること
はできても、1μm以下の微小異物を充分に減らすこと
は困難である。また、絶対濾過精度が1μm以下のポリ
マーフィルターを用いることは、ポリカーボネートの溶
融粘度が高いために押出機の負荷が極めて大きくなる上
に目詰まりも早く現実的でない。事実、実施例で用いて
いるポリマーフィルターは濾過精度5μmであり、1μ
m以下の異物量については全く記載されていない。特開
平6−234845号公報には、少なくとも2基の反応
器を直列に用いて、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとを溶融重縮合する際、最終反応器より前及び
最終反応器出口の各々に少なくとも1基のフィルターを
設ける方法が記載されている。該公報においても、最終
反応器出口に設けられるフィルターの絶対濾過精度は5
μm以上であり、1μm以下の微小異物を減らすことは
できない。また、特開平7−207015号公報では、
芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネートと
をフタルイミドリチウム等の存在下で重合することによ
って、副反応が抑制され、分岐反応に起因する不溶物異
物の生成が抑制されることが示されている。しかし、該
公報においても1μm以上の異物生成を抑制することは
できても1μm以下の微小異物を充分に低減することは
できない。
【0005】すなわち従来、1μm以下の微小異物の少
ない芳香族ポリカーボネートを溶融重縮合法で製造する
方法については全く知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶融重縮合
法により芳香族ポリカーボネートを製造するに際し、着
色が少なく、微小異物も少ない高品質の芳香族ポリカー
ボネートを、押出機の負荷を高めることなく、フィルタ
ー目詰まりの問題も生じさせずに製造する方法を提供す
る事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を進めた結果、特定分子量以上
の芳香族ポリカーボネートプレポリマー、又は/及び芳
香族ポリカーボネートを移送する配管を適正化する事に
よりその目的を達成できる事を見いだし、本発明を完成
させるに至った。
【0008】すなわち、本発明は、以下のとおりであ
る。 (イ) 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボ
ネートから、1基又は2基以上の重合器を用い、溶融状
態で重合して芳香族ポリカーボネートを製造するに際
し、数平均分子量が4000以上である溶融ポリマーを
移送するための配管において、配管の平均勾配が1%以
上のダウンフローであり、かつ勾配1%以上のダウンフ
ロー配管の長さ(A)、勾配1%未満のダウンフロー配
管の長さ(B)、水平配管の長さ(C)、アップフロー
配管の長さ(D)の関係が下記式1 A/(A+B+C+D)>0.9 (1) の関係を満足する事を特徴とする芳香族ポリカーボネー
トの製法。
【0009】(ロ) 数平均分子量が4000以上であ
る溶融ポリマーを移送するための配管の合計距離が15
m以下である、(イ)記載の芳香族ポリカーボネートの
製法。 (ハ) 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボ
ネートから、1基又は2基以上の重合器を用い、溶融状
態で重合して芳香族ポリカーボネートを製造するに際
し、芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率が5〜90%で
ある芳香族ポリカーボネートプレポリマー中に存在する
1μm以下の異物をフィルターで除去する事、及び数平
均分子量が4000以上である溶融ポリマーを移送する
ための配管において、配管の平均勾配が1%以上のダウ
ンフローであり、かつ勾配1%以上のダウンフロー配管
の長さ(A)、勾配1%未満のダウンフロー配管の長さ
(B)、水平配管の長さ(C)、アップフロー配管の長
さ(D)の関係が下記式1 A/(A+B+C+D)>0.9 (1) の関係を満足する事を特徴とする芳香族ポリカーボネー
トの製法。
【0010】従来、微小異物の混入経路、又は生成経路
についてはほとんど明らかになっておらず、異物を低減
するためには、フィルターにより生成した異物を除去す
る方法が主にとられてきた。ところが本発明者らが鋭意
検討した結果、意外にも数平均分子量4000以上の溶
融ポリマーを移送するための配管の勾配が微小異物の生
成に関わっており、これを適正化することにより微小異
物の発生が少なくなり、かつ着色も少ない高品質の芳香
族ポリカーボネートを製造できることが明らかとなった
のである。
【0011】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明において、芳香族ジヒドロキシ化合物とは、HO−
Ar−OHで示される化合物である(式中、Arは2価
の芳香族基を表す。)。芳香族基Arは、好ましくは例
えば、−Ar1 −Y−Ar2 −で示される2価の芳香族
基である(式中、Ar1 及びAr2 は、各々独立にそれ
ぞれ炭素数5〜70を有する2価の炭素環式又は複素環
式芳香族基を表し、Yは炭素数1〜30を有する2価の
アルカン基を表す。)。
【0012】2価の芳香族基Ar1 、Ar2 において、
1つ以上の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさない他の
置換基、例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、
フェノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミ
ド基、ニトロ基などによって置換されたものであっても
良い。
【0013】複素環式芳香族基の好ましい具体例として
は、1ないし複数の環形成窒素原子、酸素原子又は硫黄
原子を有する芳香族基を挙げる事ができる。2価の芳香
族基Ar1 、Ar2 は、例えば、置換又は非置換のフェ
ニレン、置換又は非置換のビフェニレン、置換または非
置換のピリジレンなどの基を表す。ここでの置換基は前
述のとおりである。
【0014】2価のアルカン基Yは、例えば、下記化1
で示される有機基である。
【0015】
【化1】
【0016】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、各々
独立に水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜
10のアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシクロア
ルキル基、環構成炭素数5〜10の炭素環式芳香族基、
炭素数6〜10の炭素環式アラルキル基を表す。kは3
〜11の整数を表し、R5 およびR6 は、各Xについて
個々に選択され、お互いに独立に、水素または炭素数1
〜6のアルキル基を表し、Xは炭素を表す。また、
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 において、一つ以
上の水素原子が反応に悪影響を及ぼさない範囲で他の置
換基、例えばハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェ
ノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド
基、ニトロ基等によって置換されたものであっても良
い。) このような2価の芳香族基Arとしては、例えば、下記
化2で示されるものが挙げられる。
【0017】
【化2】
【0018】(式中、R7 、R8 は、各々独立に水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数1〜10のアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシ
クロアルキル基またはフェニル基であって、mおよびn
は1〜4の整数で、mが2〜4の場合には各R7 はそれ
ぞれ同一でも異なるものであってもよいし、nが2〜4
の場合には各R8 はそれぞれ同一でも異なるものであっ
てもよい。) さらに、2価の芳香族基Arは、−Ar1 −Z−Ar2
−で示されるものであっても良い。
【0019】(式中、Ar1 、Ar2 は前述の通りで、
Zは単結合又は−O−、−CO−、−S−、−SO
2 −、−SO−、−COO−、−CON(R1 )−など
の2価の基を表す。ただし、R1 は前述のとおりであ
る。) このような2価の芳香族基Arとしては、例えば、下記
化3で示されるものが挙げられる。
【0020】
【化3】
【0021】(式中、R7 、R8 、mおよびnは、前述
のとおりである。) さらに、2価の芳香族基Arの具体例としては、置換ま
たは非置換のフェニレン、置換または非置換のナフチレ
ン、置換または非置換のピリジレン等が挙げられる。本
発明で用いられる芳香族ジヒドロキシ化合物は、単一種
類でも2種類以上でもかまわない。芳香族ジヒドロキシ
化合物の代表的な例としてはビスフェノールAが挙げら
れる。
【0022】本発明で用いられるジアリールカーボネー
トは、下記化4で表される。
【0023】
【化4】
【0024】(式中、Ar3 、Ar4 はそれぞれ1価の
芳香族基を表す。) Ar3 及びAr4 は、1価の炭素環式又は複素環式芳香
族基を表すが、このAr3 、Ar4 において、1つ以上
の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさない他の置換基、
例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェノキ
シ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド基、ニ
トロ基などによって置換されたものであっても良い。A
3 、Ar4 は同じものであっても良いし、異なるもの
であっても良い。
【0025】1価の芳香族基Ar3 及びAr4 の代表例
としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ピ
リジル基を挙げる事ができる。これらは、上述の1種以
上の置換基で置換されたものでも良い。好ましいAr3
及びAr4 としては、それぞれ例えば、下記化5などが
挙げられる。
【0026】
【化5】
【0027】ジアリールカーボネートの代表的な例とし
ては、下記化6で示される置換または非置換のジフェニ
ルカーボネート類を挙げる事ができる。
【0028】
【化6】
【0029】(式中、R9 及びR10は、各々独立に水素
原子、炭素数1〜10を有するアルキル基、炭素数1〜
10を有するアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシ
クロアルキル基又はフェニル基を示し、p及びqは1〜
5の整数で、pが2以上の場合には、各R9 はそれぞれ
異なるものであっても良いし、qが2以上の場合には、
各R10は、それぞれ異なるものであっても良い。) このジフェニルカーボネート類の中でも、非置換のジフ
ェニルカーボネートや、ジトリルカーボネート、ジ−t
−ブチルフェニルカーボネートのような低級アルキル置
換ジフェニルカーボネートなどの対称型ジアリールカー
ボネートが好ましいが、特にもっとも簡単な構造のジア
リールカーボネートであるジフェニルカーボネートが好
適である。
【0030】これらのジアリールカーボネート類は単独
で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良
い。芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネー
トとの使用割合(仕込比率)は、用いられる芳香族ジヒ
ドロキシ化合物とジアリールカーボネートの種類や、重
合温度その他の重合条件によって異なるが、ジアリール
カーボネートは芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対し
て、通常0.9〜2.5モル、好ましくは0.95〜
2.0モル、より好ましくは0.98〜1.5モルの割
合で用いられる。
【0031】本発明の方法で得られる芳香族ポリカーボ
ネートの数平均分子量は、通常5000〜100000
の範囲であり、好ましくは5000〜30000の範囲
である。本発明の芳香族ポリカーボネートは、上記のよ
うな芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネー
トとから、触媒の存在もしくは不存在下で、減圧下およ
び/または不活性ガスフロー下で加熱しながら溶融状態
でエステル交換反応にて重縮合する方法であり、その重
合器には特に制限はない。例えば、攪拌槽型反応器、薄
膜反応器、遠心式薄膜蒸発反応器、表面更新型二軸混練
反応器、二軸横型攪拌反応器、濡れ壁式反応器、自由落
下させながら重合する多孔板型反応器、ワイヤーに沿わ
せて落下させながら重合するワイヤー付き多孔板型反応
器等を用い、これらを単独もしくは組み合わせた重合器
が用いられる。また、重合後、芳香族ポリカーボネート
が溶融状態にある間に安定剤、添加剤等を添加するため
の装置として、押出機やポリマーミキサー等を重合器と
組み合わせて用いることも好ましい方法である。
【0032】本発明において、芳香族ジヒドロキシ化合
物とジアリールカーボネートとを反応させて芳香族ポリ
カーボネートを製造するに当たり、反応の温度は、通常
50〜350℃、好ましくは150〜290℃の温度の
範囲で選ばれる。反応の進行にともなって、芳香族モノ
ヒドロキシ化合物が生成してくるが、これを反応系外へ
除去する事によって反応速度が高められる。従って、窒
素、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素や低級炭化水素ガ
スなど反応に悪影響を及ぼさない不活性なガスを導入し
て、生成してくる該芳香族モノヒドロキシ化合物をこれ
らのガスに同伴させて除去する方法や、減圧下に反応を
行う方法などが好ましく用いられる。好ましい反応圧力
は、分子量によっても異なり、重合初期には10mmH
g〜常圧の範囲が好ましく、重合後期には、20mmH
g以下、特に10mmHg以下が好ましく、2mmHg
以下とすることが更に好ましい。
【0033】溶融重縮合反応は、触媒を加えずに実施す
る事ができるが、重合速度を高めるため、必要に応じて
触媒の存在下で行われる。重合触媒としては、この分野
で用いられているものであれば特に制限はないが、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金
属の水酸化物類;水素化アルミニウムリチウム、水素化
ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニ
ウムなどのホウ素やアルミニウムの水素化物のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、第四級アンモニウム塩
類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシ
ウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水素
化合物類;リチウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カルシウムメトキシドなどのアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属のアルコキシド類;リチウムフェノキシ
ド、ナトリウムフェノキシド、マグネシウムフェノキシ
ド、LiO−Ar−OLi、NaO−Ar−ONa(A
rはアリール基)などのアルカリ金属またはアルカリ土
類金属のアリーロキシド類;酢酸リチウム、酢酸カルシ
ウム、安息香酸ナトリウムなどのアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の有機酸塩類;酸化亜鉛、酢酸亜鉛、亜
鉛フェノキシドなどの亜鉛化合物類;酸化ホウ素、ホウ
酸、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリ
ブチル、ホウ酸トリフェニル、(R1 R2 R3 R4)NB(R1 R2
R3 R4)で表されるアンモニウムボレート類、(R1 R2 R3
R4)PB(R1 R2 R3 R4)で表されるホスホニウムボレート類
(R1、R2、R3、R4は前記化1の説明通りである。)など
のホウ素の化合物類;酸化ケイ素、ケイ酸ナトリウム、
テトラアルキルケイ素、テトラアリールケイ素、ジフェ
ニル−エチル−エトキシケイ素などのケイ素の化合物
類;酸化ゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム、ゲルマニ
ウムエトキシド、ゲルマニウムフェノキシドなどのゲル
マニウムの化合物類;酸化スズ、ジアルキルスズオキシ
ド、ジアルキルスズカルボキシレート、酢酸スズ、エチ
ルスズトリブトキシドなどのアルコキシ基またはアリー
ロキシ基と結合したスズ化合物、有機スズ化合物などの
スズの化合物類;酸化鉛、酢酸鉛、炭酸鉛、塩基性炭酸
塩、鉛及び有機鉛のアルコキシドまたはアリーロキシド
などの鉛の化合物;第四級アンモニウム塩、第四級ホス
ホニウム塩、第四級アルソニウム塩などのオニウム化合
物類;酸化アンチモン、酢酸アンチモンなどのアンチモ
ンの化合物類;酢酸マンガン、炭酸マンガン、ホウ酸マ
ンガンなどのマンガンの化合物類;酸化チタン、チタン
のアルコキシドまたはアリーロキシドなどのチタンの化
合物類;酢酸ジルコニウム、酸化ジルコニウム、ジルコ
ニウムのアルコキシド又はアリーロキシド、ジルコニウ
ムアセチルアセトンなどのジルコニウムの化合物類など
の触媒を挙げる事ができる。
【0034】触媒を用いる場合、これらの触媒は1種だ
けで用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても
良い。また、これらの触媒の使用量は、原料の芳香族ジ
ヒドロキシ化合物に対して、通常10-8〜1重量%、好
ましくは10-7〜10-1重量%の範囲で選ばれる。本発
明の溶融ポリマーとは、溶融状態にある芳香族ポリカー
ボネート、及び溶融状態にある芳香族ポリカーボネート
プレポリマーの総称である。ここで、芳香族ポリカーボ
ネートプレポリマーとは、芳香族ジヒドロキシ化合物と
ジアリールカーボネートとから、本発明の芳香族ポリカ
ーボネートを製造する際の中間段階における、最終製品
の芳香族ポリカーボネートより分子量の低い重縮合物を
意味する。
【0035】本発明の勾配とは、配管の傾きを水平距離
に対する鉛直距離の百分率で定義したものであり、図1
における長さ、a、bを用いて(1)式のように示され
る値である。 勾配(%)=100×b/a (2) ただし、鉛直距離bは、下向きの時正の符号、上向きの
時負の符号とする。一方、水平距離aは、左向きの時で
も右向きの時でも正の符号とする。
【0036】また平均勾配とは、異なる勾配の配管が組
み合わされている場合、図2における長さ、a1
2 、a3 、……ai 及びb1 、b2 、b3 、……bi
を用いて下記式(3)に表される値である。
【0037】
【数1】
【0038】ただし、鉛直距離bi は下向きの時正の符
号、上向きの時負の符号とする。一方、水平距離a
i は、左向きの時でも右向きの時でも正の符号とする。
本発明において、ダウンフローとは、配管内の流体が下
向きに流れる勾配となっていることを意味し、アップフ
ローとは、配管内の流体が上向きに流れる勾配となって
いることを意味する。また、水平配管とは、流体の流れ
方向が水平である配管を表す。
【0039】溶融ポリマーの移送は、芳香族ポリカーボ
ネートプレポリマーを一つの重合器から次の重合器に移
す場合、芳香族ポリカーボネートを重合器から抜き出す
場合、重合した芳香族ポリカーボネートを溶融状態にあ
る間にポリマーミキサーや押出機等に移送する場合等に
必要となる。本発明においては、これらの溶融ポリマー
の数平均分子量が4000以上の場合には、溶融ポリマ
ーを移送するための配管は、平均勾配1%以上のダウン
フローである事が必要である。数平均分子量4000以
上の溶融ポリマーを移送する配管の平均勾配が1%以上
のダウンフローでない場合には、製品であるポリカーボ
ネート中の微小異物を充分に低減することはできない。
数平均分子量4000以上の溶融ポリマーを移送する配
管の平均勾配は、2%以上のダウンフローであることが
より好ましく、5%以上のダウンフローであることがさ
らに好ましい。また、数平均分子量4000以上の溶融
ポリマーを移送する配管において、勾配1%以上のダウ
ンフロー配管の長さ(A)、勾配1%未満のダウンフロ
ー配管の長さ(B)、水平配管の長さ(C)、アップフ
ロー配管の長さ(D)の関係が下記式(1) A/(A+B+C+D)>0.9 (1) の関係を満足する事が必要である。この間系を満足しな
いない場合にも、製品である芳香族ポリカーボネート中
の微小異物を充分に低減することはできない。特に好ま
しいのは、数平均分子量4000以上の溶融ポリマーを
移送する配管が全て鉛直方向のダウンフローである場合
である。本発明の方法によって、芳香族ポリカーボネー
ト中の微小異物を低減できる理由については明らかでは
ないが、1μm以下の微小異物は数平均分子量が400
0以上である溶融ポリマーを移送する配管内で生成しや
すいものであり、特に溶融ポリマーが局部的に長期滞留
しやすい水平配管等で生成しやすいためであると考えら
れる。
【0040】本発明において、数平均分子量4000以
上の溶融ポリマーを移送するための配管の合計距離は1
5m以下であることが好ましく、10m以下であること
が更に好ましい。本発明において、芳香族ジヒドロキシ
化合物の反応率が5〜90%である芳香族ポリカーボネ
ートプレポリマー中に存在する1μm以下の異物をフィ
ルターで除去しておくことが好ましい。より好ましくは
芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率が10〜80%、特
に好ましくは20〜75%である芳香族ポリカーボネー
トプレポリマー中に存在する1μm以下の異物を除いて
おくことである。芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率と
は、原料として用いた芳香族ジヒドロキシ化合物の重量
(E)と、芳香族ポリカーボネートプレポリマー中の未
反応芳香族ジヒドロキシ化合物の重量(F)より、下記
式(3)より算出される。
【0041】 芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率(%)=100×(−F)/E (3) 芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率が5〜90%の芳香
族ポリカーボネートプレポリマーは、溶融粘度が低いた
めフィルター詰まり等による圧力上昇が生じにくく、容
易に1μm以下の微小異物を除去することができる。芳
香族ジヒドロキシ化合物の反応率が5%より低い芳香族
ポリカーボネートプレポリマーの場合には、しばしば未
溶解の芳香族ジヒドロキシ化合物がフィルターにより除
去されるため好ましくない。芳香族ジヒドロキシ化合物
の反応率が90%より高い芳香族ポリカーボネートプレ
ポリマーの場合、溶融粘度が高いために1μm以下の微
小異物を除去するためにフィルターを使用する際には、
圧力上昇を生じやすい。
【0042】1μm以下の微小異物を除去するフィルタ
ーとしては、絶対濾過精度0.1〜0.5μmのフィル
ターを用いることが好ましい。絶対濾過精度1〜10μ
mフィルターと、0.1〜0.5μmのフィルターを組
み合わせ、比較的大きな異物を除去した後、1μm以下
の微小異物を除去するのも好ましい方法である。本発明
の好ましい態様の一例を図を用いて説明する。
【0043】図3では、芳香族ジヒドロキシ化合物及び
ジアリールカーボネートが、原料供給口1、1′より撹
拌槽型重合器3、撹拌槽型重合器3′に導入される。な
お、撹拌槽型重合器3′は、撹拌槽型重合器3と全く同
様であり、バッチ的に運転する場合などに切り替えて使
用する事ができる。重合器内部は窒素などの不活性ガス
雰囲気下となっており、通常常圧付近でコントロールさ
れており、留出する芳香族モノヒドロキシ化合物などは
ベント口2、2′から排出される。攪拌軸4、4′で撹
拌しながら所定時間反応して得られた芳香族ポリカーボ
ネートプレポリマー5、5′は排出口6、6′から排出
される。芳香族ポリカーボネートプレポリマー5、5′
の、ジヒドロキシ化合物反応率は5〜90%の範囲であ
り、数平均分子量は4000未満である。芳香族ポリカ
ーボネートプレポリマー5、5′は、移送配管7、移送
ポンプ8、フィルター51をへて1μm以下の異物を除
去した後、移送配管9をへて、多孔板型重合器10の供
給口11より循環ライン12に供給され、多孔板13を
通って内部に導入され、糸状の溶融ポリマー14となっ
て落下する。重合器内部は、所定の圧力にコントロール
されており、留出した芳香族モノヒドロキシ化合物など
や、必要に応じてガス供給口15より導入される窒素等
の不活性ガスなどはベント口16より排出される。重合
器ボトムに達した溶融ポリマーは循環ポンプ17を備え
た循環ライン12を通じて、多孔板13から再び重合器
内部に供給される。所定の分子量に達した芳香族ポリカ
ーボネートプレポリマー18は、移送ポンプ19により
排出口20から排出される。芳香族ポリカーボネートプ
レポリマー18の数平均分子量は4000未満である。
芳香族ポリカーボネートプレポリマー18は、移送配管
21をへて、供給口22よりワイヤ付多孔板型重合器2
3へ供給され、多孔板24を通って重合器内部に導入さ
れ、ワイヤ25に沿って落下する。重合器内部は、所定
の圧力にコントロールされており、重合中間体から留出
した芳香族モノヒドロキシ化合物などや、必要に応じて
ガス供給口26より導入される窒素等の不活性ガスなど
はベント口27より排出される。芳香族ポリカーボネー
トプレポリマー28は、排出口29から排出され、移送
配管30、移送ポンプ31、移送配管32をへて、供給
口33よりワイヤ付多孔板型重合器34へ供給され、多
孔板35を通って重合器内部に導入され、ワイヤ36に
沿って落下する。芳香族ポリカーボネートプレポリマー
28の数平均分子量は4000以上である。重合器内部
は、所定の圧力にコントロールされており、重合中間体
から留出した芳香族モノヒドロキシ化合物などや、必要
に応じてガス供給口37より導入される窒素等の不活性
ガスなどはベント口38より排出される。芳香族ポリカ
ーボネート39は、排出口40から排出され、移送配管
41、移送ポンプ42、移送配管43をへて、抜き出し
口44より抜き出される。
【0044】移送配管30、32、41、43におい
て、配管の平均勾配は、1%以上であり、勾配1%以上
のダウンフロー配管の長さ(A)、勾配1%未満のダウ
ンフロー配管の長さ(B)、水平配管の長さ(C)、ア
ップフロー配管の長さ(D)の関係は下記式1 A/(A+B+C+D)>0.9 (1) の関係を満足している。最も好ましいのは、配管30、
32、41、43がすべて鉛直方向下向きである場合で
ある。
【0045】なお、各重合器、循環ライン、移送ライ
ン、排出ラインなどはいずれもジャケットまたはヒータ
ー等で加熱され、かつ保温されている。また、抜き出し
口44に安定剤を添加、混練するための押出機等が接続
されている場合も本発明の好ましい態様である。異物を
更に低減させるために押出機にポリマーフィルターを設
けることも好ましい方法である。
【0046】本発明の方法を達成する配管の材質に特に
制限はなく、通常ステンレススチールやニッケル、グラ
スライニング等から選ばれる。また、配管の形状、径に
ついても特に制限はないが、局所的に溶融ポリマーが滞
留しない構造であることが好ましい。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。なお、分子量は、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(GPC)で測定した数平均分子量
(以下、Mnと略す。)である。カラーは、CIELA
B法により試験片厚み3.2mmで測定し、黄色度をb
* 値で示した。0.5μmから1.0μmの範囲の微小
異物の量は、ハイアックロイコ社製の異物測定器により
測定した。芳香族ポリカーボネートプレポリマー中の芳
香族ジヒドロキシ化合物の反応率は、該プレポリマー中
の芳香族ジヒドロキシ化合物濃度を、高速液体クロマトグラ
フィーにより測定することによって求めた。
【0048】
【実施例1】図3に示すようなプロセスで、芳香族ポリ
カーボネートを製造した。撹拌槽型重合器3、3′は切
り替えながらバッチ的に運転し、その他の重合器は連続
的に運転した。撹拌槽型重合器3、3′は、アンカー型
の攪拌翼を備えている。多孔板型重合器10は、孔径7
mmの孔を50個有する多孔板を有しており、多孔板か
ら重合器下部の液溜までの距離は8mである。ワイヤ付
多孔板型重合器23及びワイヤ付多孔板型重合器34
は、いずれも孔径5mmの孔を50個有する多孔板を備
えている。孔の中心から鉛直に1mm径のSUS316
製ワイヤを重合器下部の液溜まで垂らしてあり、落下す
る高さはいずれも8mである。
【0049】撹拌槽型重合器3、3′は、ともに、反応
温度180℃、反応圧力常圧、シール窒素ガス流量1リ
ットル/hrの条件である。撹拌槽第1重合器3に、ビ
スフェノールAとジフェニルカーボネート(対ビスフェ
ノールAモル比1.10)を80Kg仕込み4Hr溶融
混合し、溶融した芳香族ポリカーボネートプレポリマー
を10リットル/hrで連続に多孔板型重合器10に供
給した。撹拌槽型重合器3から多孔板型重合器10に供
給している間に、撹拌槽型重合器3′に、撹拌槽型重合
器3と同様にビスフェノールAとジフェニルカーボネー
トを溶融混合し、撹拌槽型重合器3が空になった時点で
撹拌槽型重合器3′に切り替えた。この後、同様にして
撹拌槽型第1重合器3、3′はバッチ的に切り替えなが
ら、移送ポンプ8、フィルター51をへて、多孔板型重
合器10に芳香族ポリカーボネートプレポリマーを連続
に10リットル/hrで供給し続けた。供給した芳香族
ポリカーボネートプレポリマーは、ビスフェノールA反
応率73%である。フィルター51には、絶対濾過精度
5μmのフィルターと絶対濾過精度0.3μmのフィル
ターが組み合わされている。多孔板型重合器10は、反
応温度235℃、反応圧力10mmHg、循環流量40
0リットル/hrの条件であり、重合器下部液溜の液容
量が20リットルに達したら、液容量20リットルを一
定に保つようにワイヤ付多孔板型重合器23に芳香族ポ
リカーボネートプレポリマーを連続に供給した。ワイヤ
付多孔板型重合器23は、反応温度250℃、反応圧力
1mmHg、窒素ガス流量2リットル/hrの条件であ
り、重合器下部液溜の液容量が20リットルに達した
ら、液容量20リットルを一定に保つようにワイヤ付多
孔板型重合器34に芳香族ポリカーボネートプレポリマ
ーを連続に供給した。ワイヤ付多孔板型重合器34で
は、反応温度260℃、反応圧力0.4mmHgの条件
であり、重合器下部液溜の液容量が20リットルに達し
たら、液容量20リットルを一定に保つように抜き出し
口44より芳香族ポリカーボネートを抜き出した。移送
配管30、32、41、43は、すべて鉛直方向下向き
の配管であり、合計距離は4mであった。
【0050】運転開始から300時間後、多孔板型重合
器10、ワイヤ付多孔板型重合器23から排出された芳
香族ポリカーボネートプレポリマー及び、ワイヤ付多孔
板型重合器44から排出された芳香族ポリカーボネート
のMnは、各々2100、5900、10100であっ
た。また、300時間後にワイヤ付多孔板型重合器44
から排出された芳香族ポリカーボネートのカラーb*
は、3.3と良好であり、0.5μmから1.0μmの
範囲の微小異物の量は、630個/gと少なかった。ま
た、運転開始から1000時間後も、フィルター51の
目詰まりによる移送ポンプ8の吐出圧力上昇は認められ
なかった。
【0051】
【実施例2〜7】移送配管30、32、41、43の勾
配を変える以外は、実施例1と全く同様に芳香族ポリカ
ーボネートを製造した。運転開始から300時間後の、
各重合器出口の分子量は、実施例1と同じであった。3
00時間後にワイヤ付多孔板型重合器44から排出され
た芳香族ポリカーボネートのカラーb* 値、及び0.5
μmから1.0μmの範囲の微小異物の量をまとめて表
1に示す。
【0052】
【比較例1〜3】移送配管30、32、41、43の勾
配を変える以外は、実施例1と全く同様に芳香族ポリカ
ーボネートを製造した。運転開始から300時間後の、
各重合器出口の分子量は、実施例1と同じであった。3
00時間後にワイヤ付多孔板型重合器44から排出され
た芳香族ポリカーボネートのカラーb* 値、及び0.5
μmから1.0μmの範囲の微小異物の量をまとめて表
1に示す。
【0053】
【実施例8】図4に示すようなプロセスで、芳香族ポリ
カーボネートを製造した。図4のプロセスは、図3にお
けるワイヤ付多孔板型重合器23のかわりに横型二軸攪
拌型重合器46を用いている以外は、図3と全く同じで
ある。横型二軸攪拌型重合器46以外の重合器は、実施
例1と同様の反応条件で運転した。横型二軸攪拌型重合
器は、L/D=6で回転直径140mmの二軸の攪拌羽
根を有しており、反応温度265℃、反応圧力0.8m
mHgの条件であり、重合器内の液容量を10リットル
に一定に保つようにワイヤ付多孔板型重合器に芳香族ポ
リカーボネートプレポリマーを移送した。移送配管4
9、32、41、43は、すべて鉛直方向下向きの配管
であり、合計距離は3mである。運転開始から300時
間後、多孔板型重合器10、横型二軸攪拌型重合器46
から排出された芳香族ポリカーボネートプレポリマー及
び、ワイヤ付多孔板型重合器44から排出された芳香族
ポリカーボネートのMnは、各々2100、5200、
9500であった。また、300時間後にワイヤ付多孔
板型重合器44から排出された芳香族ポリカーボネート
のカラーb* 値は、3.4と良好であり、0.5μmか
ら1.0μmの範囲の微小異物の量は、840個/gと
少なかった。
【0054】
【実施例9】ワイヤ付多孔板型重合器23の反応圧力を
2.5mmHgとする以外は、実施例1と同じ反応条件
で運転した。移送配管41、43は鉛直方向下向きのダ
ウンフロー配管であり、長さは1.5mである。移送配
管30、32、41、43は平均勾配0.5%のダウン
フロー配管であり長さは3.5mである。移送配管3
0、32、41及び43を含めた場合の、勾配1%以上
のダウンフロー配管の長さ(A)、勾配1%未満のダウ
ンフロー配管の長さ(B)、水平配管の長さ(C)、ア
ップフロー配管の長さ(D)の関係は、 A/(A+B+C+D)=0.8 である。
【0055】また、運転開始から300時間後、多孔板
型重合器10、ワイヤ付多孔板型重合器23から排出さ
れた芳香族ポリカーボネートプレポリマー及び、ワイヤ
付多孔板型重合器44から排出された芳香族ポリカーボ
ネートのMnは、各々2100、3800、7900で
あった。300時間後にワイヤ付多孔板型重合器44か
ら排出された芳香族ポリカーボネートのカラーb*
は、3.3と良好であり、0.5μmから1.0μmの
範囲の微小異物の量は、610個/gと少なかった。す
なわち、移送配管30、32、41、43は平均勾配
0.5%のダウンフロー配管であり、A/(A+B+C
+D)=0.8であるが、移送配管30、32の芳香族
ポリカーボネートプレポリマーのMnが3800である
本実施例の場合には微小異物は多くならなかった。
【0056】
【実施例10】フィルター51を用いない以外は、実施
例1と全く同様に芳香族ポリカーボネートを製造した。
運転開始から300時間後の、各重合器出口の分子量
は、実施例1と同じであった。300時間後にワイヤ付
多孔板型重合器44から排出された芳香族ポリカーボネ
ートのカラーb* 値は、3.3と良好であり、0.5μ
mから1.0μmの範囲の微小異物は、3500個/g
であった。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】着色が少なく、微小異物も少ない高品質
の芳香族ポリカーボネートを、押出機の負荷を高めるこ
となく、フィルター目詰まりの問題も生じさせずに製造
する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管の勾配を説明する図である。
【図2】本発明の配管の平均勾配を説明する図である。
【図3】本発明のプロセスの一例を示す模式図である。
【図4】本発明のプロセスの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1、1′ 原料供給口 2、2′、16、27、38、47 ベント口 3、3′ 攪拌槽型重合器 4、4′ 攪拌軸 5、5′、18、28 芳香族ポリカーボネートプ
レポリマー 6、6′、20、29、40、48 排出口 7、9、21、30、32、41、43、44、49
移送配管 8、19、31、42、50 移送ポンプ 10 多孔板型重合器 11、22、33、45 供給口 12 循環ライン 13、24、35 多孔板 14 糸状の溶融ポリマー 15、26、37 ガス供給口 17 循環ポンプ 23、34 ワイヤ付多孔板型重合器 25、36 ワイヤ 39 芳香族ポリカーボネート 44 抜き出し口 46 横型二軸攪拌型重合器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリール
    カーボネートから、1基又は2基以上の重合器を用い、
    溶融状態で重合して芳香族ポリカーボネートを製造する
    に際し、数平均分子量が4000以上である溶融ポリマ
    ーを移送するための配管において、配管の平均勾配が1
    %以上のダウンフローであり、かつ勾配1%以上のダウ
    ンフロー配管の長さ(A)、勾配1%未満のダウンフロ
    ー配管の長さ(B)、水平配管の長さ(C)、アップフ
    ロー配管の長さ(D)の関係が下記式1 A/(A+B+C+D)>0.9 (1) の関係を満足する事を特徴とする芳香族ポリカーボネー
    トの製法。
  2. 【請求項2】 数平均分子量が4000以上である溶融
    ポリマーを移送するための配管の合計距離が15m以下
    である請求項1記載の芳香族ポリカーボネートの製法。
  3. 【請求項3】 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリール
    カーボネートから、1基又は2基以上の重合器を用い、
    溶融状態で重合して芳香族ポリカーボネートを製造する
    際、芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率が5〜90%で
    ある芳香族ポリカーボネートプレポリマー中に存在する
    1μm以下の異物をフィルターで除去する事、及び数平
    均分子量が4000以上である溶融ポリマーを移送する
    ための配管において、配管の平均勾配が1%以上のダウ
    ンフローであり、かつ勾配1%以上のダウンフロー配管
    の長さ(A)、勾配1%未満のダウンフロー配管の長さ
    (B)、水平配管の長さ(C)、アップフロー配管の長
    さ(D)の関係が下記式1 A/(A+B+C+D)>0.9 (1) の関係を満足する事を特徴とする芳香族ポリカーボネー
    トの製法。
JP15960996A 1996-06-20 1996-06-20 芳香族ポリカーボネートの製法 Expired - Lifetime JP3652011B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15960996A JP3652011B2 (ja) 1996-06-20 1996-06-20 芳香族ポリカーボネートの製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15960996A JP3652011B2 (ja) 1996-06-20 1996-06-20 芳香族ポリカーボネートの製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH107783A true JPH107783A (ja) 1998-01-13
JP3652011B2 JP3652011B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=15697459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15960996A Expired - Lifetime JP3652011B2 (ja) 1996-06-20 1996-06-20 芳香族ポリカーボネートの製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3652011B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069167A (ja) * 2000-08-24 2002-03-08 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネートの製造方法
US6670440B2 (en) 2000-12-07 2003-12-30 Teijin Limited Production process and production system of aromatic polycarbonate

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069167A (ja) * 2000-08-24 2002-03-08 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネートの製造方法
US6670440B2 (en) 2000-12-07 2003-12-30 Teijin Limited Production process and production system of aromatic polycarbonate

Also Published As

Publication number Publication date
JP3652011B2 (ja) 2005-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8017713B2 (en) Production apparatus of polycarbonate resin and production method of polycarbonate resin
KR100287250B1 (ko) 이종결합단위를갖는폴리카보네이트및그의제조방법
US5596067A (en) Free fall polymerization process for the production of polycarbonates
JP4275317B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートを製造するための方法及び重合器
JP3170477B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製法
KR20010052508A (ko) 방향족 폴리카르보네이트의 제조 방법
JP3706223B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP3966553B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートを製造するためのシステム
JP2989578B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製法
JP4386609B2 (ja) ポリカーボネートの連続製造方法
JPH10330473A (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP3199644B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP5072054B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの連続製造法
JP2008150509A (ja) ポリカーボネート樹脂の製造方法
JPH107783A (ja) 芳香族ポリカーボネートの製法
JP4869512B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
US5912318A (en) Method for producing an aromatic polycarbonate
JP3199659B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造法
JP2004026916A (ja) 複数のポリカーボネートの連続製法
JP3684282B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP4957311B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの連続製造方法
JP3706218B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JPH08325373A (ja) ガイドを用いた芳香族ポリカーボネートの製造法
JPH10324742A (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP4942260B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの安定製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050222

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120304

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120304

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term