JPH107824A - ガスバリアフィルム - Google Patents

ガスバリアフィルム

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JPH107824A
JPH107824A JP8165837A JP16583796A JPH107824A JP H107824 A JPH107824 A JP H107824A JP 8165837 A JP8165837 A JP 8165837A JP 16583796 A JP16583796 A JP 16583796A JP H107824 A JPH107824 A JP H107824A
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JP
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gas barrier
film
coating film
water
barrier film
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JP8165837A
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English (en)
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Yutaka Harada
裕 原田
Masahiro Kimura
将弘 木村
Koichi Abe
晃一 阿部
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高湿度下でのガスバリア性だけでなく、塗膜の
密着性及び製袋後のガスバリア性を保有するガスバリア
フィルムを提供することを目的とする。 【解決手段】熱可塑性樹脂基材の少なくとも片面上に粒
子径が1μm以上の無機系層状化合物及び水溶性高分子
を主たる構成成分とする塗膜を形成したフィルムであ
り、該塗膜の表面粗さパラメーターRt/Raが25以
下であるフィルムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスバリアフィルム
に関するものであり、さらに詳しくは高湿度下での高い
ガスバリア性、基材との密着性及び製袋後のガスバリア
性に優れたガスバリアフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品や薬品などの包装分野では、外気か
らの酸素などの侵入があると内容物の変質によって長期
保存ができないことから、外気の混入を防ぐことができ
るガスバリア性をもったフィルムの開発が行われてい
る。
【0003】ポリマー エンジアニアリング アンド
サイエンス、20巻、22号、1543〜1546頁
(1986年 12月)によると、従来より開発された
ガスバリア性フィルムとしては、ポリ塩化ビニリデン、
ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコールなどがあ
る。しかし、ポリ塩化ビニリデンは塩素原子、ポリアク
リロニトリルは−CN基を含有しているため、廃棄の際
に環境に対する問題が近年持ち上がっている。また、ポ
リビニルアルコールは−OH基を含有しているため、ガ
スバリア性の湿度依存性が大きく、高湿度ではガスバリ
ア性が著しく低下してしまう。ポリビニルアルコールの
湿度依存性を改良したエチレンービニルアルコール共重
合体においても、高湿度でのガスバリア性はまだ十分と
は言えない。
【0004】一方、酸化珪素(特公昭53−12953
号公報等)や酸化アルミニウム(特開昭62−1799
35号公報等)などの無機物を基材の表面に蒸着したフ
ィルムが開発されている。しかし、これらのフィルムの
形成には蒸着過程が加わるのでコストが非常に高くなる
欠点や、無機被膜の可とう性の無さ、基材との接着性が
悪い等によるフィルムとしての取り扱いにくさの問題が
生じている。
【0005】これらの問題を解決する手段として、基材
に金属酸化物及びポリビニルアルコールからなる塗膜を
設けたフィルム(特開昭56−4563号公報等)が開
発されているが、高湿度下でのガスバリア性に関しては
まだ満足のいくレベルではない。また、無機層状化合物
及び高水素結合性化合物からなるガスバリア層を有する
フィルム(特開平6−93133公報、特開平7−41
685公報等)があるがハイバリア性を得るにはガスバ
リア層を形成する過程において長時間の乾燥または熱処
理が必要であるので生産性点で大きく不利であり、塗剤
と基材との密着性も低い。なお、基材との密着性が高い
と包装袋などに加工した際に、破袋や、袋の変形などを
生じない信頼性の高い包装材が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、以上
述べた従来のガスバリアフィルムの問題点を解消し、か
つ高湿度下でもガスバリア性を有するとともに基材との
密着性及び製袋後のガスバリア性を有するガスバリアフ
ィルムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、熱可塑性樹脂基材の少なくとも片面上
に粒子径が1μm以上の無機系層状化合物及び水溶性高
分子を主たる構成成分とする塗膜を形成したフィルムで
あり、該塗膜の表面粗さパラメーターRt/Raが25
以下であることを特徴とするガスバリアフィルムからな
るものである。
【0008】
【発明実施の形態】本発明は、特定の粒子径の無機系層
状化合物と水溶性高分子からなる塗膜を形成し、該塗膜
の表面パラメーターを制御することにより、高湿度下で
の高いガスバリア性、密着性及び製袋後のガスバリア性
を兼ね備えたガスバリアフィルムを開発したものであ
り、保存性に高い信頼性を有する包装材料として有望で
ある。
【0009】本発明においては、高湿度下でのガスバリ
ア性、密着性及び製袋後のガスバリア性を考慮すると、
無機系層状化合物の粒子径は1μm以上であることが必
要である。好ましくは5μmより大きいことである。本
発明における粒子径とは、光散乱理論に基づくレーザー
散乱法によって求めた体積平均粒子径のことである。
【0010】本発明における無機系層状化合物とは極薄
の単位結晶層が重なって一つの層状粒子を形成している
無機化合物のことであり、溶媒に膨潤・へき開するもの
が好ましい。これらの中でも特に溶媒への膨潤性を持つ
粘土化合物が好ましく用いられる。本発明における溶媒
への膨潤性を持つ粘土化合物とは極薄の単位結晶層間に
水を配位、吸収・膨潤する性質を持つ粘土化合物であ
り、一般にはSi4+がO2-対して配位し4面体構造を構
成する層とAl3+、Mg2+、Fe2+、Fe3+、Li+
がO2-およびOH- に対して配位し8面体構造を構成す
る層とが1対1あるいは2対1で結合し積み重なって層
状構造を構成しており、天然のものであっても合成され
たものでも良い。代表的なものとしては、カオリナイ
ト、ハロイサイト、モンモリロナイト、バーキュライ
ト、サポナイト、ディッカイト、ナクライト、アンチゴ
ライト、パイロフィライト、ヘクトライト、バイデライ
ト、マーガライト、タルク、テトラシリリックマイカ、
白雲母、金雲母、緑泥石等が挙げられる。
【0011】本発明における水溶性高分子とは、常温で
水に完全に溶解もしくは微分散可能なな高分子を指し、
例えば、ポリビニルアルコール系重合体またはその誘導
体、カルボチシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースなどのセルロース誘導体、酸化でんぷん、エー
テル化でんぷん、デキストリンなどのでんぷん類、ポリ
ビニルピロリドン、スルホイソフタル酸等の極性基を含
有する共重合ポリエステル、ポリヒドロキシエチルメタ
クリレートまたはその共重合体などのビニル系重合体、
アクリル系高分子、ウレタン系高分子、エーテル系高分
子あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、アミ
ノ基、メチロール基など官能基変性重合体などが挙げら
れる。好ましくはポリビニルアルコール系重合体または
その誘導体であり、特に好ましくはけん化度80モル%
以上のポリビニルアルコール、ビニルアルコール単位が
60モル%以上の共重合ポリビニルアルコールである。
ポリビニルアルコール系重合体またはその誘導体の重合
度は、100〜5000が好ましく、1200〜250
0がより好ましい。
【0012】さらに、本発明では塗膜中に架橋剤を重量
比で0.01〜10%含有させると高湿度下でのガスバ
リア性が向上するので好ましい。さらに好ましくは0.
05〜8%である。
【0013】本発明で使用される架橋剤としては、水溶
性高分子と反応性を有するものであればとくに限定され
ないが、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、
メラミン系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、シランカッ
プリング剤などが使用される。好ましくは低温硬化型架
橋剤である。低温硬化型架橋剤とは、100℃以下の温
度で水溶性高分子と反応するものであり、オキサゾリン
系架橋剤、シランカップリング剤等が好ましく用いられ
る。
【0014】本発明における無機系層状化合物/水溶性
高分子の混合比率は、重量比で5/95〜60/40の
範囲内が好ましい。
【0015】本発明における該塗膜の厚さは特に限定さ
れないが、ガスバリア性フィルムの観点から、0.1〜
10μmが好ましく、0.3〜6μmが特に好ましい。
【0016】該塗膜中における無機系層状化合物の分散
性を改良させるために、該塗膜中に下記一般式で表され
るアミン化合物を含んでいても良い。
【0017】
【化1】 式中におけるR1、R2は水素または炭素数が1〜6の
炭化水素基、R3は炭素数が1以上の炭化水素基もしく
は下記に示す極性基を一つ以上有する炭素数が1以上の
炭化水素基である。前記極性基とは
【化2】 等である。具体的なアミン化合物としては、ブチルアミ
ン、ヘキシルアミン等のアルキルアミン、アミノエチル
アルコール、アミノプロピルアルコール、アミノエチル
アミノエタノール等のアミノアルコール、アミノヘキサ
ン酸、アミノドデカン酸等のアミノ酸等があげられる。
【0018】また該塗膜中には、ガスバリア性を損なわ
ない範囲内であれば各種の添加剤が含まれていても良
い。例えば、酸化防止剤、耐候剤、熱安定剤、滑剤、結
晶核剤、紫外線吸収剤、着色剤等である。また、透明性
及びガスバリア性を損なわない程度であれば、無機また
は有機の粒子を含んでいても良い。例えば、タルク、カ
オリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化珪素、フッ
化カルシウム、フッ化リチウム、アルミナ、硫酸バリウ
ム、ジルコニア、マイカ、リン酸カルシウム、架橋ポリ
スチレン系粒子などである。
【0019】さらに、該塗膜を形成させる上で層状化合
物−ポリマ間、ポリマ間または層状化合物間等の相互作
用を高めるために、2価以上の金属塩、触媒成分などを
添加しても良い。カルシウム、マグネシウム、アルミニ
ウム元素などを有する酢酸塩、硫酸塩、または硝酸塩な
どを用いると耐湿性が向上するので望ましい。その量と
しては、塗膜に対して1〜10000ppm程度であ
る。
【0020】本発明において、塗膜面の表面粗さパラメ
ータRt/Raを規定することは未延伸プロピレンフィ
ルムなどと接着剤を介在させてラミネートする際の工程
耐摩耗性が向上しガスバリア性が向上するので好まし
い。Rtは最大高さであり表面粗さ曲線の最大の山と最
深の谷の距離でRaは中心線平均粗さである。表面粗さ
パラメータRt/Raが25以下であることが必要であ
る。より好ましくは20以下である。表面粗さパラメー
タRt/Raが25を越えてしまうとガスバリア性が低
下してしまう。これは高速で塗膜を形成したとき、ロー
ルとの接触や巻取り時のフィルム同士での接触で塗膜面
が削れてしまうためであると考えられる。表面粗さパラ
メータRt/Raを25以下にする方法としては、平滑
な熱可塑性樹脂基材上に、無機系層状化合物の比率を小
さめにして無機系層状化合物及び水溶性高分子を塗剤中
で均一に分散させた状態の塗剤を塗布し、塗膜面の温度
が160℃以下、乾燥時間60秒以内で乾燥させ塗膜を
形成する方法等が用いられる。なお、パラメータの詳細
は奈良治朗著「表面粗さの測定法・評価法」(総合技術
センター、1983)等に示されている。
【0021】本発明において用いられる熱可塑性樹脂基
材は、主として機械的性質やフィルムの加工性等を付与
するために必要であり、一般に市販されている各種の熱
可塑性樹脂フィルムが含まれる。特に限定されないが代
表的なものとして、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン12
などのポリアミド、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体またはそのけん化物、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリフェニレンサルファイド、芳香族ポリアミド、
ポリイミド、ポリアミドイミド、セルロース、酢酸セル
ロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、
ポリビニルアルコールなど、およびこれらの共重合体が
挙げられる。コストパフォーマンス、透明性、ガスバリ
ア性等の観点から、ポリエチレンテレフタレートなどの
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポ
リオレフィンが好ましい。
【0022】これらの熱可塑性樹脂基材は、未延伸、一
軸延伸、二軸延伸のいずれでもよいが、寸法安定性およ
び機械特性の観点から、二軸延伸されたものが特に好ま
しい。また熱可塑性樹脂基材には、各種の添加剤が含ま
れていても良い。例えば、酸化防止剤、耐候剤、熱安定
剤、滑剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、着色剤等である。
また、透明性を損なわない程度であれば、無機または有
機の粒子を含んでいても良い。例えば、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化珪素、フッ化カ
ルシウム、フッ化リチウム、アルミナ、硫酸バリウム、
ジルコニア、マイカ、リン酸カルシウム、架橋ポリスチ
レン系粒子などである。平均粒子径としては好ましくは
0.001〜10μm、さらに好ましくは0.003〜
5μmである。なお、平均粒子径は透過型顕微鏡などを
用いて10000〜100000倍の写真を撮影し、数
平均により求めた粒子径である。
【0023】さらに、これらの熱可塑性樹脂基材は、透
明であることが好ましい。光線透過率が、40%以上が
好ましく、60%以上がさらに好ましい。また熱可塑性
樹脂基材は、平滑であることが好ましい。熱可塑性樹脂
基材の厚さは、特に限定されないが2〜1000μmが
好ましい。
【0024】次に、本発明のガスバリアフィルムの代表
的製造方法について述べる。
【0025】熱可塑性樹脂基材上に塗膜を形成する方法
は特に限定されず、押し出しラミネート法、メルトコー
ティング法を用いても良いが、高速で薄膜コートする事
が可能である点で、塗膜の構成成分を各種溶媒に分散さ
せた分散溶液をグラビアコート、リバースコート、スプ
レーコート、キッスコート、ダイコート、エアーナイフ
コートあるいはメタリングバーコートするのが好適であ
る。熱可塑性樹脂基材は塗布前に公知の接着促進処理、
例えば空気中、窒素ガス中、窒素/炭酸ガスの混合ガ
ス、その他の雰囲気下でのコロナ放電処理、減圧下での
プラズマ処理、火炎処理、紫外線処理等を施していても
良い。また、熱可塑性樹脂基材として、ポリエチレンテ
レフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンなど
のポリオレフィンの二軸延伸フィルムを用いる場合に
は、オフラインコート、インラインコートのどちらの方
法でもよい。
【0026】塗膜の乾燥方法は特に限定されず、熱ロー
ル接触法、熱媒(空気、オイル等)接触法、赤外線加熱
法、マイクロ波加熱法等が利用できる。塗膜の乾燥は、
ガスバリア性の観点から、60℃〜160℃の範囲内で
行われることが好ましく、乾燥の時間としては1〜60
秒、好ましくは3〜30秒である。
【0027】塗膜の構成成分を含んだ塗剤は、溶媒に無
機系層状化合物が均一に分散もしくは膨潤しかつ水溶性
高分子が均一に溶解もしくは分散した溶液が好ましい。
溶媒としては、水または水/低級アルコール混合溶液が
用いられるが、高湿度下でのガスバリア性、密着性及び
生産性の観点で水/低級アルコール混合溶液を用いるこ
とが好ましい。低級アルコールとは炭素数1〜3の直鎖
または分岐鎖の脂肪族基を有するアルコール性化合物の
ことであり、例えばメタノール、エタノール、n−また
はイソ−プロパノールが好ましく用いられる。また、水
/アルコールの混合比率は重量比で99/1〜20/8
0が好ましい。混合比率が99/1より大きいと高湿度
下でのガスバリア性不足、塗膜層と基材との密着不良、
生産性の低下等の問題があり、20/80より小さいと
塗膜構成成分の溶媒中での分散性が悪化する。
【0028】また、フィルムへの塗布性を付与するため
に、分散溶液の安定性が維持される範囲内であれば、混
合溶媒中に第3成分として他の水溶性有機化合物が含ま
れていても良い。上記水溶性有機化合物としては例え
ば、メタノール、エタノール、n−またはイソ−プロパ
ノール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピ
レングリコール等のグリコール類、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、n−ブチルセルソルブ等のグリコー
ル誘導体、グリセリン、ワックス類等の多価アルコール
類、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステ
ル類、メチルエチルケトン等のケトン類が挙げられる。
また、分散溶液のpHは溶液の安定性の面から2〜11
が好ましい。
【0029】該塗剤の調整方法は特に限定されないが、
水溶性高分子を溶媒に均一に溶解させた後に層状化合物
を均一に分散させた溶液と混合する方法等が有効に用い
られる。さらに、この溶液に架橋剤、粒子等を含有させ
てもよい。
【0030】
【特性の評価方法】本発明にて用いた特性の評価方法は
以下の通りである。
【0031】(1)粒子径 堀場製作所(株)製、レーザー回折/散乱式粒度分布測
定装置LA−700を用いて、水に無機系層状化合物を
分散させ、体積平均粒子径を室温にて測定した。
【0032】(2)表面パラメータ 小坂研究所製高精度薄膜段差測定器ET−10を用い
て、塗布面の最大高さRt及び中心線平均粗さRaを測
定した。測定条件は下記の通りであり、20回測定の平
均値をもって値とし、RtとRaの比を計算した。
【0033】 触針先端半径:0.5μm 触針荷重 :5mg 測定長 :1mm カットオフ :0.08mm
【0034】(3)ガスバリア性 ASTM D−3985に準じて酸素透過率測定装置
(モダンコントロール社製、OX−TRAN2/20)
を用いて酸素透過率を測定した。測定条件は温度23
℃、相対湿度80%である。
【0035】(4)塗膜と基材の密着性 ポリウレタン系接着剤を用いて未延伸ポリプロピレンフ
ィルム(CPP、東レ合成フィルム(株)製T350
1、50μm)を本フィルムの塗剤面と貼り合わせ、4
0℃で48時間エージング後に、接着剤に接する面とは
反対側の各面をセロテープで補強し15mm幅に切断し
てCPPと本フィルムの180゜剥離をテンシロンを用
いて行い、その時の剥離強度を求めた。なお、剥離は剥
離速度10cm/分、23℃、相対湿度65%雰囲気下
で行った。
【0036】(5)製袋後のガスバリア性 上述の方法でエージングしたフィルムの20cm角にカ
ットし、CPP側を重ね合わせ四辺をインパルスシーラ
ーでヒートシールし、内部に空気を充填した袋を作成し
た。その袋を切開し、フィルムのガスバリア性を上述の
方法で測定した。
【0037】
【実施例】
実施例1 無機系層状化合物としてナトリウムテトラシリリックマ
イカ(トピー工業製、粒子径24.2μm)を3wt%
になるよう水/イソプロピルアルコール(以下IPA)
混合溶媒(重量比90/10)に分散させた(A液)。
水溶性高分子としてけん化度98.5モル%、重合度1
700のポリビニルアルコール(以下PVOHと略す)
を3wt%になるよう水/IPA混合溶媒(重量比90
/10)に分散させた(B液)。無機系層状化合物/水
溶性高分子の混合比が重量比で30/70なるようにA
液とB液を混合し、IPAが全塗剤に対して重量比で1
0%、固形分濃度2.5%になるように塗剤を調製し
た。該塗剤をコロナ放電処理(炭酸ガス/窒素混合ガス
(体積比83:17)中、処理強度=60W・min/
2 )した2軸延伸ポリプロピレンフィルム(東レ製
“トレファン”、厚さ20μm)にリバースコーター
(塗工速度12m/分)にて塗布後、熱風乾燥式ドライ
ヤー内に導き低張力下で120℃、20秒間乾燥し、フ
ィルムを巻取った。得られたフィルムの特性を表1に示
す。ガスバリア性、密着性、製袋後のガスバリア性に優
れるフィルムが得られた。
【0038】実施例2〜4 塗膜組成、塗膜厚さ、基材を変更したこと以外は実施例
1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの特
性を表1に示す。
【0039】実施例2ではポリビニルアルコール、無機
系層状化合物と共に、架橋剤(γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン)を用いて表1
に示す塗膜を実施例1と同様にして得たところ、ガスバ
リア性、密着性、製袋後のガスバリア性に優れるフィル
ムが得られた。
【0040】実施例3では、無機系層状化合物としてナ
トリウムヘクトライト(トピー工業製、粒子径1.5μ
m)を用い、基材にコロナ放電処理(空気中)した2軸
延伸ポリエステルフィルム(東レ製“ルミラー”、厚さ
12μm)を用いて表1に示す組成の塗膜を実施例1と
同様にして得たところ、ガスバリア性、密着性、製袋後
のガスバリア性に優れるフィルムが得られた。
【0041】実施例4では水溶性高分子としてけん化度
88.0モル%、重合度500のPVOHを用い塗膜組
成を変更して、ポリプロピレンフィルム上に実施例1と
同様に塗膜を形成したところ、ガスバリア性に優れるフ
ィルムが得られた。
【0042】比較例1 無機系層状化合物として粒子径がモンモリロナイト(豊
順洋行製、粒子径0.8μm)、水溶性高分子としてけ
ん化度88.0モル%、重合度500のPVOHを用い
てフィルムを得た。表1から明らかなように得られたフ
ィルムはガスバリア性、密着性が劣っていることがわか
った。
【0043】比較例2 無機系層状化合物/水溶性高分子の比率が重量比で80
/20、固形分濃度6wt%になるようにして調整した
塗剤をPETに塗布、熱風乾燥機で180℃で30秒間
乾燥し、表面粗さパラメータが27.2となるフィルム
を得た。得られたフィルムは、ガスバリア性、密着性が
大きく劣ることがわかった。
【0044】
【表1】 なお、表中の略号の意味は下記の通りである。
【0045】PPは二軸延伸ポリプロピレンフィルム
(厚さ20μm、窒素ガス/炭酸混合ガス(体積比8
3:17)中でコロナ放電処理(処理強度=60W・m
in/m2 ))、PETは二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(厚さ12μm、空気中でコロナ放電
処理)、PVOH1はけん化度98.5モル%、重合度
1700のポリビニルアルコール、PVOH2はけん化
度88.0モル%、重合度500のポリビニルアルコー
ル、架橋剤はγ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
トリメトキシシラン、粒子1は粒子径24.2μmのナ
トリウムテトラシリリックマイカ、粒子2は粒子径1.
5μmのナトリウムヘクトライト、粒子3は粒子径0.
8μmのモンモリロナイトである。
【0046】
【発明の効果】本発明で得られたフィルムは、ガスバリ
ア性に優れるだけでなく、製袋後のガスバリア性と塗膜
の密着性を有することからあらゆる包装材料として使用
することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 29/04 LGM C08L 29/04 LGM // C08K 3:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂基材の少なくとも片面上に
    粒子径が1μm以上の無機系層状化合物及び水溶性高分
    子を主たる構成成分とする塗膜を形成したフィルムであ
    り、該塗膜の表面粗さパラメーターRt/Raが25以
    下であることを特徴とするガスバリアフィルム。
  2. 【請求項2】 該無機系層状化合物の粒子径が5μmよ
    り大きいことを特徴とする請求項1に記載のガスバリア
    フィルム。
  3. 【請求項3】 該塗膜の表面粗さパラメーターRt/R
    aが20以下であることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のガスバリアフィルム。
  4. 【請求項4】 該水溶性高分子がポリビニルアルコール
    系重合体またはその誘導体であることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のガスバリアフィルム。
  5. 【請求項5】 塗膜中に架橋剤を塗膜構成成分に対する
    重量比で0.01〜10%含有させることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載のガスバリアフィルム。
  6. 【請求項6】 該架橋剤が低温硬化型架橋剤であること
    を特徴とする請求項5のいずれかに記載のガスバリアフ
    ィルム。
  7. 【請求項7】 該熱可塑性樹脂基材が、オレフィン系樹
    脂からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載のガスバリアフィルム。
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