JPH1078501A - 反射防止形透光板 - Google Patents

反射防止形透光板

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JPH1078501A
JPH1078501A JP8234978A JP23497896A JPH1078501A JP H1078501 A JPH1078501 A JP H1078501A JP 8234978 A JP8234978 A JP 8234978A JP 23497896 A JP23497896 A JP 23497896A JP H1078501 A JPH1078501 A JP H1078501A
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driver
viewpoint
seat
substrate portion
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JP8234978A
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Inventor
Yuji Aono
裕至 青野
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の視点からの視線が表示体に集まったと
しても、或は、表示体の互いに異なる部分に同一の箇所
からの視線を向けたとしても、透光板に照射された光が
視点側に反射するのを確実に防止すること。 【解決手段】 パネル5の第1パネル部分5aの表示を
運転席の運転者が視点O 1 から見る際に、運転者の視線
L1が通過する前面カバー7の第1カバー部分7bの表
面7dに形成された第1反射防止膜7eと、パネル5の
第2パネル部分5bの表示を運転者や助手席の同乗者が
視点O1 や視点O2 から見る際に、運転者や同乗者の視
線L1,L2が通過する前面カバー7の第2カバー部分
7cの表面7dに形成された第2反射防止膜7fとで、
表面7dで反射された光の出射を防止する出射角θ1 ,
θ2 の値を、第1カバー部分7bに対する視点O1 や、
第2カバー部分7cに対する視点O1 ,O2 の相対位置
に応じて個別に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両のコ
ンビネーションメータ等の表示体の前方に配置されてこ
の表示体を保護する透光板に係り、特に、透光板に照射
された光が表示体の視点側に反射するのを防止するため
に反射防止膜を形成した、反射防止形の透光板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両においては一般に、コン
ビネーションメータのハウジングの前面を、透明なガラ
スや樹脂板等からなる前面カバーで覆い、内部に収容さ
れた文字板や指針等を保護している。しかし、この前面
カバーには、運転者の身体や車両周辺の風景が映り込ん
で運転者に見えてしまい、運転する上で目障りになると
いう欠点を有していた。そこで従来は、前面カバーを湾
曲させて反射光の光路を分散させるという対策が講じら
れていたが、前面カバーの形状に制約があると、コンビ
ネーションメータ周りのデザインが限られてしまうの
で、近年ではこれに代えて、前面カバーに反射防止膜を
形成して、運転席側への光の反射そのものを防止する対
策が講じられている。
【0003】前記反射防止膜は一般に、対象物の面上に
屈折率の異なる複数の光学膜を、各層とも対象物の面の
全体に亘って均一の膜厚で積層して形成され、各層の膜
厚や、積層する光学膜の内容は、反射防止する光の対象
物に対する入射角度や波長に応じてそれぞれ設定され
る。
【0004】ところで、従来のコンビネーションメータ
は、これに収容された走行速度計やエンジン回転計等の
表示を運転者だけが視認するものとして、運転者からの
視認性のよい位置に配置されている。しかし近年では、
カーナビゲーションシステム等、運転者と助手席の同乗
者とで共有する可能性がある、或は、主に助手席の同乗
者が視認し、運転者も場合によって視認することがある
情報を表示する装置類の普及に伴い、走行速度計やエン
ジン回転計等の従来のコンビネーションメータに収容さ
れている計器と、上述したカーナビゲーションシステム
の表示画面等とを含んだ複合表示装置を、運転席と助手
席の両方から見える箇所に新たに配置して、車両の商品
価値の向上や内装のデザイン性の向上を図ることが試み
られている。従って、上述した複合表示装置の内部を保
護する前面カバーに反射防止膜を形成する場合には、こ
の前面カバーに照射された光が運転席と助手席との両方
に反射しないように設計する必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように一般的な反射防止膜は各光学膜の膜厚がそれぞ
れ対象物の全体に亘って均一であり、反射を防止できる
入射光の入射角が1つに限られるため、先に述べたコン
ビネーションメータの反射防止膜を形成した従来の前面
カバーを、上述した複合表示装置にそのまま利用する
と、例えば運転席の配置に合わせて反射を防止できる光
の入射角を設定すれば、運転席からとは視線の向きが異
なる助手席に対する光の反射を防止することができず、
そうかといって、助手席の配置に合わせて反射を防止で
きる光の入射角を設定してしまうと、運転席に向かう反
射光をなくすことができなくなってしまうという不具合
があった。
【0006】また、上述した視線の違いにより反射光の
防止が確保できなくなるという不具合は、例えば、運転
者が視認する表示体が、運転席の正面箇所から助手席寄
り箇所に亘って配置されていて、これを、従来のコンビ
ネーションメータと同様の反射防止膜を形成した前面カ
バーで覆った場合にも、運転者の正面の表示体部分を視
認する場合と、助手席寄りの表示体部分を視認する場合
とで、前面カバーに対する視線の向き(角度)が異なる
ので、同様に発生する可能性があった。
【0007】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、反射防止膜を形成した透光板を表示体
の前方に配置してこの表示体を保護するに当たり、上述
した運転席や助手席のように、複数の視点からの視線が
表示体に集まったとしても、或は、表示体の互いに異な
る部分に同一の箇所からの視線を向けたとしても、透光
板に照射された光が視点側に反射するのを確実に防止す
ることができる反射防止形透光板を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の反射防止形透光板は、透光
性の基板の面に反射防止膜が形成された反射防止形透光
板において、前記基板のうち一部の基板部分の前記面に
形成された前記反射防止膜が、該基板部分の面から第1
出射角で出射する反射光を減衰させる第1反射防止膜で
構成されており、前記面の延在方向において前記基板部
分とは重複しない前記基板の他の基板部分の前記面に形
成された前記反射防止膜が、該他の基板部分の面から前
記第1出射角とは異なる第2出射角で出射する反射光を
減衰させる第2反射防止膜で構成されていることを特徴
とする。
【0009】また、請求項2に記載した本発明の反射防
止形透光板は、前記第1出射角が、前記基板部分の面に
対する、該基板部分の面を視認する前記基板から離間し
た第1視点箇所の相対位置に応じた角度に設定されてお
り、前記第2出射角が、前記他の基板部分の面に対す
る、該他の基板部分の面を視認する前記基板から離間し
前記第1視点箇所とは異なる第2視点箇所の相対位置に
応じた角度に設定されているものとした。
【0010】さらに、請求項3に記載した本発明の反射
防止形透光板は、前記第1出射角が、前記基板部分の面
に対する、該基板部分の面を視認する前記基板から離間
した所定の視点箇所の相対位置に応じた角度に設定され
ており、前記第2出射角が、前記他の基板部分の面に対
する前記所定の視点箇所の相対位置に応じた角度に設定
されているものとした。
【0011】また、請求項4に記載した本発明の反射防
止形透光板は、前記基板が、前記視線が通過する表面及
び裏面を有しており、前記第1及び第2反射防止膜のう
ちいずれか一方が前記表面上に形成され、他方が前記裏
面上に形成されているものとした。
【0012】さらに、請求項5に記載した本発明の反射
防止形透光板は、前記基板が少なくとも1つの境界で折
曲されており、該境界を介して前記基板部分と前記他の
基板部分とが区画されているものとした。
【0013】請求項1に記載した本発明の反射防止形透
光板によれば、基板の面の延在方向において互いに重複
しない基板部分と他の基板部分とにそれぞれ形成される
反射防止膜が、反射した光の出射を防止する出射角が互
いに異なる第1及び第2反射防止膜でそれぞれ構成され
ているので、基板部分と他の基板部分とに対する視線の
向きが互いに異なっても、それぞれの視線に対して基板
部分や他の基板部分からの反射光が向かうのを確実に防
止することが可能となる。
【0014】また、請求項2に記載した本発明の反射防
止形透光板によれば、基板から離間した第1視点箇所か
ら基板部分を視認した場合に、第1反射防止膜により、
基板部分に照射された光が第1視点箇所側に反射される
のが防止され、同様に、基板から離間し第1視点箇所と
は異なる第2視点箇所から他の基板部分を視認した場合
に、第2反射防止膜により、他の基板部分に照射された
光が第2視点箇所側に反射されるのが防止される。従っ
て、例えば、車両のコンビネーションメータ等の表示体
を運転席及び助手席の双方からそれぞれ視認する場合で
あっても、これら運転席及び助手席の双方に向かう反射
光の発生を共に確実に防止することが可能となる。
【0015】さらに、請求項3に記載した本発明の反射
防止形透光板によれば、基板から離間した所定の視点箇
所から基板部分と他の基板部分とをそれぞれ視認した場
合に、第1反射防止膜により、基板部分に照射された光
が所定の視点箇所側に反射されるのが防止されると共
に、第2反射防止膜により、他の基板部分に照射された
光が所定の視点箇所側に反射されるのが防止される。従
って、例えば、車両のコンビネーションメータ等の表示
体の互いに異なる表示体部分を、運転席、或は、助手席
からそれぞれ視認する場合であっても、この運転席、或
は、助手席に向かう反射光の発生を、基板部分と他の基
板部分との双方においてそれぞれ確実に防止することが
可能となる。
【0016】また、請求項4に記載した本発明の反射防
止形透光板によれば、光の反射を防止する入射角度を第
1反射防止膜と第2反射防止膜とで互いに異ならせるた
めに、膜厚が互いに異なる、或は、積層する光学膜の内
容が異なる第1及び第2反射防止膜を形成する基板の面
を、表面と裏面にそれぞれ分けることで、これら第1反
射防止膜と第2反射防止膜とを互いに干渉することなく
基板に容易に形成することが可能となる。
【0017】さらに、請求項5に記載した本発明の反射
防止形透光板によれば、基板の折曲された境界を介して
区画された基板部分と他の基板部分とに、光の反射を防
止する入射角が互いに異なる第1及び第2反射防止膜を
それぞれ形成することで、これら基板部分と他の基板部
分とをそれぞれ視認する視点箇所の相違や、基板部分に
対する視線と他の基板部分に対する視線との向きの相違
だけでなく、基板部分の面と他の基板部分の面との延在
方向の相違に対応して、視点箇所に基板部分や他の基板
部分からの反射光が向かわないようにすることが可能と
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の反射防止形透光板
の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態に係り車両の例
えばダッシュボード上に配置される複合表示装置の斜視
図で、図1中引用符号1で示す本実施形態の複合表示装
置は、車両のダッシュボード(図示せず)上に配設され
るもので、前面を車両の後方に開口させたハウジング3
を有しており、このハウジング3内にはパネル5が収容
されており、このパネル5の前方において、ハウジング
3の前面開口が、透明な前面カバー7(透光板に相当)
により覆われている。
【0020】前記パネル5は、運転席(図示せず)から
助手席(図示せず)に亘る広い左右幅の範囲から視認で
きるように、車両の左右方向に長く形成されており、パ
ネル5の左右方向略中間箇所よりも若干運転席寄り箇所
において折曲されて、運転席側の第1パネル部分5aと
助手席側の第2パネル部分5bとに区画されている。そ
して、前記第1パネル部分5aは、運転席と助手席の中
間よりも若干運転席寄りのダッシュボード上箇所に配置
されており、車両の左右方向における運転席の中央に座
った運転者(図示せず)がこの第1パネル部分5aを視
認する際の視線L1と略直交するように、助手席側の第
2パネル部分5bとの境界部分よりも運転席側の部分が
若干車両の後方に位置するように傾いている。一方、第
2パネル部分5bは、運転席と助手席の中間のダッシュ
ボード上箇所に配置されており、運転席側の第1パネル
部分5aとの境界部分と、助手席側の部分との間で、車
両の前後方向の位置が同じくなるように延在している。
【0021】このように構成されたパネル5の第1パネ
ル部分5aには、従来のコンビネーションメータに設け
られる各種計器のうち、主に運転者しか視認する必要の
ないエンジン回転計9、ラジエータ水温計11、オドメ
ータ13、及び、トリップメータ15が配置されてお
り、これらのうちエンジン回転計9及びラジエータ水温
計11は、液晶や蛍光表示管等により発光表示するデジ
タルメータで構成されており、オドメータ13及びトリ
ップメータ15は、複数の文字車を並べたアナログメー
タで構成されている。
【0022】また、パネル5の第2パネル部分5bに
は、従来のコンビネーションメータに設けられる各種計
器のうち、どちらかというと運転者と助手席の同乗者と
で共有して視認した方が好ましい速度計17と燃料計1
9が配置されており、これらは共に、エンジン回転計9
及びラジエータ水温計11と同様の、液晶や蛍光表示管
等により発光表示するデジタルメータで構成されてい
る。さらに、第2パネル部分5bで速度計17及び燃料
計19よりも助手席側の箇所には、ナビゲーションシス
テムの液晶モニタ21が配置されている。
【0023】前記前面カバー7は、図2に断面図で示す
ように、ガラス板やアクリル板等の透明な材料の板を基
材7a(基板に相当)として、車両の左右方向に長く形
成されており、この基材7aは、前記左右方向略中間箇
所よりも若干運転席寄り箇所において折曲されて、運転
席側の第1カバー部分7b(基板部分に相当)と、車両
の左右方向において運転席と助手席との中間に位置する
第2カバー部分7c(他の基板部分に相当)とに区画さ
れている。そして、ハウジング3の前面開口を前面カバ
ー7で覆った状態で、前記基材7aの第1カバー部分7
bは、パネル5の第1パネル部分5aと平行して位置
し、第2カバー部分7cは第2パネル部分5bと平行し
て位置するように、第1カバー部分7bと第2カバー部
分7cとの境界部分で前面カバー7が折曲された形状に
形成されている。
【0024】さらに、本実施形態においては、図1及び
図2に示すように、前面カバー7の運転席や助手席側に
面した表面7dで、第1カバー部分7bのうちの周縁を
除く内側の領域に第1反射防止膜7eが形成され、同じ
く、表面7dで第2カバー部分7cのうちの周縁を除く
内側の領域に第2反射防止膜7fが形成されている。
【0025】前記第1反射防止膜7eは、運転席から第
1カバー部分7bを通してパネル5の第1パネル部分5
aを視認する運転者の目に、第1カバー部分7bの表面
7dで反射された光が向かうのを防止するためのもので
ある。また、前記第2反射防止膜7fは、運転席から第
2カバー部分7cを通してパネル5の第2パネル部分5
bを視認する運転者の目や、助手席から第2カバー部分
7cを通してパネル5の第2パネル部分5bを視認する
同乗者の目に、第2カバー部分7cの表面7dで反射さ
れた光が向かうのを防止するためのものである。
【0026】そして、本実施形態では、図2に示すよう
に、運転者の目の位置、即ち、視点が、運転者の運転席
に座る位置や体型によって第1視点領域S1(第1視点
箇所、所定の視点箇所に相当)の範囲内で移動し、同じ
第1パネル部分5aを視認するのでも運転者の視線の向
きが変化することを考慮して、第1カバー部分7bの表
面7dで反射されて出射する光のうち、第1反射防止膜
7eが出射を防止する光の出射角θ1 (第1出射角に相
当)が、次の範囲の値に設定されている。
【0027】即ち、車両の左右方向における中間の運転
席箇所に座った際の運転者の視点O 1 から、第1カバー
部分7bを通して第1パネル部分5aのエンジン回転計
9、ラジエータ水温計11、オドメータ13、及び、ト
リップメータ15を見る視線L1が、この視線L1が交
わる第1カバー部分7bの表面7d箇所Cを通る垂線L
4に対してなす角度に、運転者が助手席寄りや助手席か
ら離れた運転席箇所に座った際の視線L1の誤差を考慮
した誤差角度を加えた角度の範囲に出射角θ1が設定さ
れている。
【0028】また、本実施形態では、運転者の視点が第
1視点領域S1の範囲内で移動し、或は、同乗者の目の
位置、即ち、視点が、同乗者の助手席に座る位置や体型
によって第2視点領域S2(第2視点箇所に相当)の範
囲内で移動し、同じ第2パネル部分5bを視認するので
も運転者や同乗者の視線の向きが変化することを考慮し
て、第2カバー部分7cの表面7dで反射されて出射す
る光のうち、第2反射防止膜7fが出射を防止する光の
出射角θ2 (第2出射角に相当)が、次の範囲の値に設
定されている。
【0029】即ち、車両の左右方向における中間の運転
席箇所に座った際の運転者の視点O 1 から、第2カバー
部分7cを通して第2パネル部分5bの速度計17や燃
料計19、並びに、液晶モニタ21を見る視線L2が、
この視線L2が交わる第2カバー部分7cの表面7d箇
所Dを通る垂線L5に対してなす角度に、運転者が助手
席寄りや助手席から離れた運転席箇所に座った際の視線
L2の誤差を考慮した誤差角度を加えた角度の範囲に出
射角θ2 が設定されている。換言すると、車両の左右方
向における中間の助手席箇所に座った際の同乗者の視点
O2 から、第2カバー部分7cを通して第2パネル部分
5bの速度計17や燃料計19、並びに、液晶モニタ2
1を見る視線L3が、この視線L3が交わる第2カバー
部分7cの表面7d箇所Eを通る垂線L6に対してなす
角度に、同乗者が運転席寄りや運転席から離れた助手席
箇所に座った際の視線L3の誤差を考慮した誤差角度を
加えた角度の範囲に出射角θ2 が設定されている。
【0030】尚、前面カバー7の基材7aの第1カバー
部分7bは、車両の左右方向において運転席と助手席と
の中間に位置しており、従って、前記運転者の視線L2
が前記垂線L5に対してなす角度は、前記同乗者の視線
L3が前記垂線L6に対してなす角度と等しくなる。従
って、出射角θ2 は、運転者の視点O1 と同乗者の視点
O2 とのどちらを基準に設定しても、同じ値の範囲とな
る。
【0031】次に、上述のように構成された本実施形態
の複合表示装置1の作用について説明する。
【0032】まず、前記前面カバー7のうち第1カバー
部分7bの表面7dに光が照射されると、この照射光が
反射されて表面7dから出射する。この表面7dから出
射する反射光のうち、運転席に座った運転者の視点O1
側に向かう反射光は、第1カバー部分7bの表面7dに
形成された第1反射防止膜7eを構成する、複数の光学
膜の異なる界面で反射された2つの光路の反射光どうし
の干渉により減衰する。従って、第1カバー部分7bの
表面7dで反射されて運転者の視点O1 側に向かう反射
光の発生が防止され、これにより、運転席の運転者が視
点O1 から第1カバー部分7bを通して第1パネル部分
5aを見た際に、この運転者に第1カバー部分7bの表
面7dからの反射光が達することはない。
【0033】また、前記前面カバー7のうち第2カバー
部分7cの表面7dに光が照射されると、この照射光が
反射されて表面7dから出射する。この表面7dから出
射する反射光のうち、運転席に座った運転者の視点O1
側に向かう反射光は、第2カバー部分7cの表面7dに
形成された第2反射防止膜7fを構成する、複数の光学
膜の異なる界面で反射された2つの光路の反射光どうし
の干渉により減衰する。従って、第2カバー部分7cの
表面7dで反射されて運転者の視点O1 側に向かう反射
光の発生が防止され、これにより、運転席の運転者が視
点O1 から第2カバー部分7cを通して第2パネル部分
5bを見た際に、この運転者に第2カバー部分7cの表
面7dからの反射光が達することはない。
【0034】同様に、第2カバー部分7cの表面7dに
照射されて反射し、この表面7dから出射する反射光の
うち、助手席に座った同乗者の視点O2 側に向かう反射
光も、前記第2反射防止膜7fを構成する複数の光学膜
の異なる界面で反射された2つの光路の反射光どうしの
干渉により減衰する。従って、第2カバー部分7cの表
面7dで反射されて同乗者の視点O2 側に向かう反射光
の発生も防止され、これにより、助手席の同乗者が視点
O2 から第2カバー部分7cを通して第2パネル部分5
bを見た際に、この同乗者に第2カバー部分7cの表面
7dからの反射光が達することもない。
【0035】このように、本実施形態の複合表示装置1
においては、パネル5の第1パネル部分5aの表示を運
転席の運転者が視点O1 から見る際に、運転者の視線L
1が通過する前面カバー7の第1カバー部分7bの表面
7dに形成された第1反射防止膜7eと、パネル5の第
2パネル部分5bの表示を運転席の運転者や助手席の同
乗者が視点O1 や視点O2 から見る際に、運転者の視線
L1や同乗者の視線L2が通過する前面カバー7の第2
カバー部分7cの表面7dに形成された第2反射防止膜
7fとで、表面7dで反射された光の出射を防止する出
射角θ1 ,θ2の値を、第1カバー部分7bに対する運
転席の運転者の視点O1 の相対位置や、第2カバー部分
7cに対する運転席の運転者の視点O1 の相対位置、或
は、助手席の同乗者の視点O2 の相対位置に応じて個別
に設定する構成とした。
【0036】このため、運転席の運転者が視点O1 から
第1カバー部分7bを通して第1パネル部分5aを見る
際と、視点O1 から第2カバー部分7cを通して第2パ
ネル部分5bを見る際とで、第1カバー部分7bに対す
る視線L1の角度と、第2カバー部分7cに対する視線
L2の角度が異なっても、それぞれの角度に対応する第
1カバー部分7bや第2カバー部分7cの表面7dから
の光の反射を、確実に防止することができる。同様に、
運転席の運転者が視点O1 から第2カバー部分7cを通
して第2パネル部分5bを見る際と、助手席の同乗者が
視点O2 から第2カバー部分7cを通して第2パネル部
分5bを見る際とで、第2カバー部分7cに対する視線
L2,L3の角度が互いに異なっても、それぞれの角度
に対応する第2カバー部分7cの表面7dからの光の反
射を、確実に防止することができる。
【0037】尚、本実施形態では、前面カバー7をパネ
ル5の形状に合わせて折曲し、この折曲した箇所を境界
にして前面カバー7を第1カバー部分7bと第2カバー
部分7cとに区画する構成について説明したが、全体が
平板状を呈する構成とした前面カバーにも本発明は適用
可能である。
【0038】また、本実施形態では、第1カバー部分7
bの第1反射防止膜7eと第2カバー部分7cの第2反
射防止膜7fとをいずれも基材7aの表面7dに形成す
る場合について説明したが、第1反射防止膜7eと第2
反射防止膜7fとのうち一方を基材7aの表面7dに、
他方を基材7aの裏面にそれそれ分けて形成する構成と
してもよい。そして、そのように構成すれば、出射角θ
1 ,θ2 を異ならせるために、膜厚が互いに異なる、或
は、積層する光学膜の内容が異なる第1及び第2反射防
止膜7e,7fを形成する基材7aの面を、表面7dと
裏面にそれぞれ分けることで、これら第1反射防止膜7
eと第2反射防止膜7fとを、互いに干渉することなく
基材7aに容易に形成することができる。
【0039】さらに、本実施形態では、車両のダッシュ
ボード上に配設されて、従来のコンビネーションメータ
で表示していた内容や、ナビゲーションシステムのモニ
タ画面で表示していた内容を、運転席の運転者と助手席
の同乗者とで共有して見ることができる複合表示装置1
を例にとって説明したが、本発明の反射防止形透光板
は、表示体の前方に配置されて、互いに異なる箇所から
この表示体を視認する複数の視線や、同一の箇所から表
示体の互いに異なる部分を視認する複数の視線が通過す
る透光板で、それら視線の方向に反射光が向かうのを防
止する反射防止膜が形成された透光板に広く適用可能で
あることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の反射防止形透光板によれば、透光性の基板の面
に反射防止膜が形成された反射防止形透光板において、
前記基板のうち一部の基板部分の前記面に形成された前
記反射防止膜が、該基板部分の面から第1出射角で出射
する反射光を減衰させる第1反射防止膜で構成されてお
り、前記面の延在方向において前記基板部分とは重複し
ない前記基板の他の基板部分の前記面に形成された前記
反射防止膜が、該他の基板部分の面から前記第1出射角
とは異なる第2出射角で出射する反射光を減衰させる第
2反射防止膜で構成した。
【0041】このため、基板の面の延在方向において互
いに重複しない基板部分と他の基板部分とにそれぞれ形
成される反射防止膜が、反射した光の出射を防止する出
射角が互いに異なる第1及び第2反射防止膜でそれぞれ
構成されているので、基板部分と他の基板部分とに対す
る視線の向きが互いに異なっても、それぞれの視線に対
して基板部分や他の基板部分からの反射光が向かうのを
確実に防止することができる。
【0042】また、請求項2に記載した本発明の反射防
止形透光板によれば、前記第1出射角が、前記基板部分
の面に対する、該基板部分の面を視認する前記基板から
離間した第1視点箇所の相対位置に応じた角度に設定さ
れており、前記第2出射角が、前記他の基板部分の面に
対する、該他の基板部分の面を視認する前記基板から離
間し前記第1視点箇所とは異なる第2視点箇所の相対位
置に応じた角度に設定されている構成とした。
【0043】このため、基板から離間した第1視点箇所
から基板部分を視認した場合に、第1反射防止膜によ
り、基板部分に照射された光が第1視点箇所側に反射さ
れるのが防止され、同様に、基板から離間し第1視点箇
所とは異なる第2視点箇所から他の基板部分を視認した
場合に、第2反射防止膜により、他の基板部分に照射さ
れた光が第2視点箇所側に反射されるのが防止される。
従って、例えば、車両のコンビネーションメータ等の表
示体を運転席及び助手席の双方からそれぞれ視認する場
合であっても、これら運転席及び助手席の双方に向かう
反射光の発生を共に確実に防止することができる。
【0044】さらに、請求項3に記載した本発明の反射
防止形透光板によれば、前記第1出射角が、前記基板部
分の面に対する、該基板部分の面を視認する前記基板か
ら離間した所定の視点箇所の相対位置に応じた角度に設
定されており、前記第2出射角が、前記他の基板部分の
面に対する前記所定の視点箇所の相対位置に応じた角度
に設定されている構成とした。
【0045】このため、基板から離間した所定の視点箇
所から基板部分と他の基板部分とをそれぞれ視認した場
合に、第1反射防止膜により、基板部分に照射された光
が所定の視点箇所側に反射されるのが防止されると共
に、第2反射防止膜により、他の基板部分に照射された
光が所定の視点箇所側に反射されるのが防止される。従
って、例えば、車両のコンビネーションメータ等の表示
体の互いに異なる表示体部分を、運転席、或は、助手席
からそれぞれ視認する場合であっても、この運転席、或
は、助手席に向かう反射光の発生を、基板部分と他の基
板部分との双方においてそれぞれ確実に防止することが
できる。
【0046】また、請求項4に記載した本発明の反射防
止形透光板によれば、前記基板が、前記視線が通過する
表面及び裏面を有しており、前記第1及び第2反射防止
膜のうちいずれか一方が前記表面上に形成され、他方が
前記裏面上に形成されている構成とした。
【0047】このため、光の反射を防止する入射角度を
第1反射防止膜と第2反射防止膜とで互いに異ならせる
ために、膜厚が互いに異なる、或は、積層する光学膜の
内容が異なる第1及び第2反射防止膜を形成する基板の
面を、表面と裏面にそれぞれ分けることで、これら第1
反射防止膜と第2反射防止膜とを基板に容易に形成する
ことができる。
【0048】さらに、請求項5に記載した本発明の反射
防止形透光板によれば、前記基板が少なくとも1つの境
界で折曲されており、該境界を介して前記基板部分と前
記他の基板部分とが区画されている構成とした。
【0049】このため、基板の折曲された境界を介して
区画された基板部分と他の基板部分とに、光の反射を防
止する入射角が互いに異なる第1及び第2反射防止膜を
それぞれ形成することで、これら基板部分と他の基板部
分とをそれぞれ視認する視点箇所の相違や、基板部分に
対する視線と他の基板部分に対する視線との向きの相違
だけでなく、基板部分の面と他の基板部分の面との延在
方向の相違に対応して、視点箇所に基板部分や他の基板
部分からの反射光が向かわないようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係り車両の例えばダッシ
ュボード上に配置される複合表示装置の斜視図である。
【図2】図1に示す前面カバーの断面図である。
【符号の説明】
7 前面カバー(透光板) 7a 基材(基板) 7b 第1カバー部分(基板部分) 7c 第2カバー部分(他の基板部分) 7d 基材表面 S1 第1視点領域(第1視点箇所、所定の視点箇所) S2 第2視点領域(第2視点箇所) θ1 出射角(第1出射角) θ2 出射角(第2出射角)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性の基板の面に反射防止膜が形成さ
    れた反射防止形透光板において、 前記基板のうち一部の基板部分の前記面に形成された前
    記反射防止膜は、該基板部分の面から第1出射角で出射
    する反射光を減衰させる第1反射防止膜で構成されてお
    り、 前記面の延在方向において前記基板部分とは重複しない
    前記基板の他の基板部分の前記面に形成された前記反射
    防止膜は、該他の基板部分の面から前記第1出射角とは
    異なる第2出射角で出射する反射光を減衰させる第2反
    射防止膜で構成されている、 ことを特徴とする反射防止形透光板。
  2. 【請求項2】 前記第1出射角は、前記基板部分の面に
    対する、該基板部分の面を視認する前記基板から離間し
    た第1視点箇所の相対位置に応じた角度に設定されてお
    り、前記第2出射角は、前記他の基板部分の面に対す
    る、該他の基板部分の面を視認する前記基板から離間し
    前記第1視点箇所とは異なる第2視点箇所の相対位置に
    応じた角度に設定されている請求項1記載の反射防止形
    透光板。
  3. 【請求項3】 前記第1出射角は、前記基板部分の面に
    対する、該基板部分の面を視認する前記基板から離間し
    た所定の視点箇所の相対位置に応じた角度に設定されて
    おり、前記第2出射角は、前記他の基板部分の面に対す
    る前記所定の視点箇所の相対位置に応じた角度に設定さ
    れている請求項1又は2記載の反射防止形透光板。
  4. 【請求項4】 前記基板は、前記視線が通過する表面及
    び裏面を有しており、前記第1及び第2反射防止膜のう
    ちいずれか一方は前記表面上に形成され、他方は前記裏
    面上に形成されている請求項1、2又は3記載の反射防
    止形透光板。
  5. 【請求項5】 前記基板は少なくとも1つの境界におい
    て折曲されており、該境界を介して前記基板部分と前記
    他の基板部分とが区画されている請求項1、2、3又は
    4記載の反射防止形透光板。
JP8234978A 1996-09-05 1996-09-05 反射防止形透光板 Withdrawn JPH1078501A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021138341A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 株式会社デンソー 車載用表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021138341A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 株式会社デンソー 車載用表示装置

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Effective date: 20031202