JPH1078524A - 分散シフト光ファイバー - Google Patents

分散シフト光ファイバー

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JPH1078524A
JPH1078524A JP8235578A JP23557896A JPH1078524A JP H1078524 A JPH1078524 A JP H1078524A JP 8235578 A JP8235578 A JP 8235578A JP 23557896 A JP23557896 A JP 23557896A JP H1078524 A JPH1078524 A JP H1078524A
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Japan
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dispersion
refractive index
side core
optical fiber
wavelength
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JP8235578A
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Hiroshi Oyamada
浩 小山田
Takeshi Ogino
剛 荻野
Hideo Hirasawa
秀夫 平沢
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02214Optical fibres with cladding with or without a coating tailored to obtain the desired dispersion, e.g. dispersion shifted, dispersion flattened
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センターコア径やサイドコアの厚みを調整し
なくても、サイドコアの比屈折率差を調整するだけで零
分散波長を十分に制御できる屈折率分布を持つ分散シフ
ト光ファイバーを提供する。 【解決手段】 分散シフト光ファイバー10は、センタ
ーコア11と、センターコア11の外側にセンターコア
11より低屈折率な第1サイドコア12と、第1サイド
コア12の外側に第1サイドコア12より低屈折率な第
2サイドコア13と、第2サイドコア13の外側に第2
サイドコア13よりも低屈折率なクラッド14とを有す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に利用さ
れるシングルモードの光ファイバーであって零分散波長
のものに関する。
【0002】
【従来の技術】石英系シングルモード光ファイバーは、
例えばLuc B.Jeunhomme, "Single-mode Fiber Optics
−Principles and Applications− ",: p.98(1990)
に記載されているように、理論上、1550nm付近の光の
伝送損失が最小である。このため1550nm帯の光伝送で
きる分散シフト光ファイバーが実用化されている。
【0003】特公平3-18161号公報には、1550nm帯で
波長分散がゼロになるように屈折率分布が設計されてい
る分散シフト光ファイバーが開示されている。すなわち
図9にその断面を示すように、分散シフト光ファイバー
20はセンターコア21とサイドコア22とクラッド2
3からなる。その屈折率分布は図10に示すような階段
型である。このような階段型構造にすることで、材料の
波長分散と導波路の波長分散とが相互に打ち消しあって
1550nm帯における波長分散がゼロになる。
【0004】一方、海底ケーブル等、長距離の光ファイ
バー通信における中継器として、従来の「光→電気(増
幅)→光」という経緯をとる増幅器に変って、エルビウ
ムドープファイバーにより光エネルギそのものを励起す
る増幅器(EDFA:ErbiumDoped Fiber Amplifier)
が用いられるようになってきた。EDFAシステムで
は、増幅できる波長帯域が1550nm帯に一致しているた
め、上記の分散シフト光ファイバーを組み合わせて使用
するには、格好である。
【0005】しかしながら、EDFAシステムでは、信
号光そのものの増幅を繰り返して長距離伝送するため、
光学非線型効果が蓄積して信号が劣化してしまうという
問題が浮上してきた。従来の「光→電気(増幅)→光」
の増幅システムでは、このような信号劣化は起こらな
い。
【0006】信号劣化の原因になる光学非線型効果に
は、誘導ラマン散乱、誘導プルリアン散乱、自己位相変
調、相互位相変調、4光波混合がある。これらの現象を
低減するには、信号光の出力やファイバーの光学特性を
調整する必要がある。このうちファイバー特性に関与す
る重要な現象は、4光波混合である。4光波混合は、異
なる周波数の光が相互作用して新たな周波数の光を生じ
る現象である。信号光とEDFAの自然放出光(AS
E:Amplifier Spontaneous Emission)との間や、波長
多重システム場合に信号光どうしの間に4光波混合が発
生すると、S/N(信号対雑音比)の低下やクロストー
クの原因となる。4光波混合の生じ易さは、光信号の位
相マッチングに依存する。このため4光波混合を防止す
る手段として、信号波長の波長分散値の絶対値を大きく
すること、すなわち信号波長と零分散波長とを一致させ
ないことが検討されている。
【0007】D.Marcuse,“Single-Channel Operation i
n Very Long Nonlinear Fibers with Optical Amplifie
rs at Zero Dispersion”, J.Lightwave Technol,Vol.
9,No.3(1991),pp356-361には、1チャンネルのEDFA
システムでは増幅ゲインがピークとなる1558.5nm付近
を信号波長として使用すること、ASEノイズとの干渉
を避けるために分散値の異なるファイバーを鋸刃状に接
続していることが示されている。
【0008】米国特許第5,327,516号明細書には、4チ
ャンネルの波長多重通信でチャンネル間隔250GHzと
したときの伝送容量と波長分散との関係が記載されてい
る。信号波長の分散をOps/km・nmに近づけたとき、伝送
容量は急速に悪化して1Gbit/s以下となってしまう
が、分散の絶対値を1ps/km・nmにすれば10Gbit/s
以上の伝送容量を確保できる。分散スロープが約0.08Ps
/km・nm2前後であるから、伝送容量を確保するには零分
散波長と信号波長とを数nmから数十nm離す必要があ
る。
【0009】このように分散シフト光ファイバーには、
信号波長と零分散波長とが一致した零分散タイプ、信号
波長と零分散波長とが一致しない非零分散タイプがあ
る。非零分散タイプは、信号波長の違いや信号波長の分
散値の正負の違い等によって多品種になりつつある。と
ころが非零分散タイプの品種は、零分散波長は異なる
が、他光学特性、例えばカットオフ波長やモードフィー
ド径がほぼ同一となる。したがって、ファイバーの用途
に合わせて零分散波長だけを作り分ける必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の発明者は、分
散シフト光ファイバーを研究のため試作し、種々の検討
をした結果、以下の所見を得た。
【0011】図9の分散シフト光ファイバー20の屈折
率分布は、図10に示すとおりで、n1がセンターコア
21の屈折率、n2がサイドコア22の屈折率、n3がク
ラッド23の屈折率、a1がセンターコア21の半径、
2がサイドコア22の半径、すなわちセンターコア2
1の半径a1とサイドコア22の厚みとの総和である。
【0012】図11は、分散シフト光ファイバー20の
カットオフ波長λcと零分散波長λoとの関係(実
線)、およびカットオフ波長λcとモードフィールド径
MFDとの関係(点線)を示している。この分散シフト
光ファイバー20は、センターコア21の比屈折率差Δ
1=(n1−n3)/n1、サイドコア22の比屈折率差
Δ2=(n2−n3)/n2、センターコア21の半径a1
に対するサイドコア22の半径a2の比率Ra2=a2
1を変えずに、クラッド23の厚みだけを変えて外径
125μmに作製したものである。零分散波長λoの変
化率dλo/dλcが最小になる点Pのクラッド厚みを設
定することで、分散シフト光ファイバー20の零分散波
長λoの変動が抑制される。
【0013】点Pにおける零分散波長λop、カットオ
フ波長λcp、モードフィールド径MFDpと比屈折率
差Δ1、比屈折率差Δ2、サイドコア半径比率Ra2
の関係を図12に示す。図12の(O-1)は比屈折率差Δ
1の変動に対する零分散波長λopの変化、同じく(C-
1)はカットオフ波長λcpの変化、(M-1)はモードフィ
ールド径MFDpの変化を示している。(O-2)は比屈折
率差Δ2の変動に対する零分散波長λopの変化、同じ
く(C-2)はカットオフ波長λcpの変化、(M-2)はモード
フィールド径MFDpの変化を示している。(O-3)はサ
イドコア半径比率Ra2の変動に対する零分散波長λo
pの変化、同じく(C-3)はカットオフ波長λcpの変
化、(M-3)はモードフィールド径MFDpの変化を示し
ている。これら図12から分かるように、分散シフト光
ファイバー20は、零分散波長λopを変えるために比
屈折率差Δ1、比屈折率差Δ2、サイドコア半径比率R
2を変えると、カットオフ波長λcpやモードフィー
ルド径MFDpも変化してしまう。
【0014】図13はカットオフ波長λcp、モードフ
ィールド径MFDpを一定にしたとき、零分散波長λo
pに対する比屈折率差Δ1(A)、比屈折率差Δ2
(B)、サイドコア半径比率Ra2と(C)の関係を示
した図である。カットオフ波長λcp=1.3μm、モー
ドフィールド径MFDp=8.5μmである。同図より零
分散波長λopに対しては、比屈折率差Δ2、サイドコ
ア半径比率Ra2の制御が重要なことがわかる。
【0015】図14には、分散シフト光ファイバー20
のプリフォームを製造する原料である多孔質母材200
の製造装置の概略が示してある。多孔質母材200に向
けて第1バーナ41、第2バーナ42、第3バーナ43
が配置されている。第1バーナ41、第2バーナ42、
第3バーナ43は、図15にその正面を示すように、同
心円多重管バーナであり、中心空孔45は水素が流出
し、空孔46は酸素が流出し、空孔47はSiCl4が流出
し、最外空孔48はGeCl4が流出するようになってい
る。多孔質母材200を製造するには、種棒に向けて、
第1バーナ41から火炎形成用ガスとして水素および酸
素を流し、さらにガラス原料のSiCl4およびドーパント
のGeCl4を流す。第1バーナ41の火炎中で生成したガ
ラス微粒子が噴出し種棒(多孔質母材200)に堆積
し、その部分がセンターコア201となる。第2バーナ
42にも水素、酸素、SiCl4およびGeCl4を流し、ガラス
微粒子が堆積した部分がサイドコア202になる。第3
バーナ43には水素、酸素およびSiCl4を流し、Geがド
ープされないガラス微粒子が噴出して堆積した部分がク
ラッド203になる。こうして作製した多孔質母材20
0を焼成して透明化させると光ファイバー母材(プリフ
ォーム)となる。このプリフォームを線引して分散シフ
ト光ファイバーができあがる。
【0016】上記のように分散シフト光ファイバー20
で零分散波長λopを得るには、比屈折率差Δ2、サイ
ドコア半径比率Ra2の調整が必要である(図13参
照)。図14の装置で多孔質母材200を製造するとき
に、比屈折率差Δ2は、サイドコア202のドーパント
の量、すなわち第2バーナ42から流すGeCl4の流量を
変化させれば、比較的容易に調整することができる。し
かし比屈折率差Δ2だけではなく、サイドコア半径比率
Ra2も調整する必要がある。サイドコア半径比率Ra2
は、基本的にサイドコア202に対するSiCl4の流量を
変化させることで調整されるが、SiCl4の量だけが変化
するとGeCl4の相対量が変わって屈折率n2が変化してし
まう。屈折率n2を一定に保つためには、SiCl4の流量と
ともにGeCl4の流量も変化させる必要がある。さらに、
サイドコア202に対するSiCl4の流量が変化するとそ
の成長速度が変化するため、センターコア201の成長
速度とのバランスをとるため、各バーナ41、42、4
3の相対位置や、夫々の酸素や水素の流量までも調整し
直さなければならい。
【0017】上記のように従来の分散シフト光ファイバ
ー20で零分散波長にするには、その原料となる多孔質
母材を製造するための調整が非常に手間のかかるものと
なる。本発明は、このような問題点を解決するためにな
されたもので、センターコア径やサイドコアの厚みを調
整しなくても、サイドコアの比屈折率差を調整するだけ
で零分散波長を十分に制御できる屈折率分布を持つ分散
シフト光ファイバーを提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の分散シフト光ファイバーは、図1
に示されるように、センターコア11と、センターコア
11の外側にセンターコア11より低屈折率な第1サイ
ドコア12と、第1サイドコア12の外側に第1サイド
コア12より低屈折率な第2サイドコア13と、第2サ
イドコア13の外側に第2サイドコア13よりも低屈折
率なクラッド14とを有している。
【0019】本発明の分散シフト光ファイバーは、その
材質が石英系であって伝送波長の帯域が1550nm帯
域であることが好ましい。
【0020】また本発明の分散シフト光ファイバーは、
以下のパラメータを持つことが好ましい。
【0021】センターコア11の屈折率をn1、第1サ
イドコア12の屈折率をn2、クラッド14屈折率をn4
としたときの、第1サイドコア12の比屈折率差Δ2=
(n2−n4)/n2の、センターコア11の比屈折率差
Δ1=(n1−n4)/n1に対する比率Δ2/Δ1が
0.05≦Δ2/Δ1≦0.4である。
【0022】第1サイドコア12の屈折率をn2、第2
サイドコア13の屈折率n3、クラッド14の屈折率を
4としたときの、第2サイドコア13の比屈折率差Δ
3=(n3−n4)/n3の、第1サイドコアの比屈折率
差Δ2=(n2−n4)/n2に対する比率Δ2/Δ1が
0.1≦△3/△2≦0.9である。
【0023】第2サイドコア13の半径a3の、センタ
ーコア11の半径a1に対する比率a3/a1 が2≦a3
/a1 ≦7である。
【0024】第1サイドコア12の厚みa2−a1の、第
1サイドコア12と第2サイドコア13との厚み合計a
3−a1に対する比率 (a2−a1)/(a3−a1)が
0.2≦(a2−a1)/(a3−a1)≦0.8である。
【0025】伝送波長の帯域が1550nm帯域であ
り、モードフィールド径MFDが7.0μm≦MFD≦
9.0μmである。
【0026】零分散波長λoが1525nm≦λo≦1
575nmである。
【0027】零分散波長λoが1536nm≦λο≦1
586nmである。
【0028】波長が1550nmにおける分散値が1.
0≦分散値≦5.0である。
【0029】波長が1550nmにおける分散値が−
5.0≦分散値≦−1.0である。
【0030】カットオフ波長λcが1.0μm≦λc≦
1.5μmである。
【0031】カットオフ波長λcが1.0μm≦λc≦
1.3μmである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0033】図1は本発明を適用する分散シフト光ファ
イバーの切り口を示す図である。中心部はセンターコア
11で、その周囲はセンターコア11よりも屈折率の低
い第1サイドコア12で囲まれ、第1サイドコア12は
その屈折率より低い屈折率の第2サイドコア13で囲ま
れており、さらに第2サイドコア13はその屈折率より
低い屈折率のクラッド14で被われている。
【0034】この分散シフト光ファイバー10の屈折率
分布が図2に示されている。横軸は分散シフト光ファイ
バー10の半径方向であり、縦軸が屈折率である。n1
はセンターコア11の屈折率、n2は第1サイドコア1
2の屈折率、n3は第2サイドコア13の屈折率、n4
クラッド14の屈折率である。a1はセンターコア11
の半径である。a2は第1サイドコア12の半径、すな
わちセンターコア11の半径と第1サイドコア12の厚
みとの和である。a3は第2サイドコア13の半径、す
なわちセンターコア11の半径と第1サイドコア12の
厚みと第2サイドコア13の厚みとの総和である。
【0035】図3は分散シフト光ファイバー10のカッ
トオフ波長λcと零分散波長λoとの関係(実線)、お
よびカットオフ波長λcとモードフィールド径MFDと
の関係(点線)を示している。この分散シフト光ファイ
バー10は、センターコア11の比屈折率差Δ1=(n
1−n4)/n1、第1サイドコア12の比屈折率差Δ2
=(n2−n4)/n2、第2サイドコア13の比屈折率
差Δ3=(n3−n4)/n3、センターコア11の半径
1に対する第1サイドコア12の半径a2の比率Ra2
=a2/a1、センターコア11の半径a1に対する第2
サイドコア13の半径a3の比率Ra3=a3/a1を変え
ずに、クラッド14の厚みだけを変えて外径125μm
に作製してある。図3から分かるようにこの分散シフト
光ファイバー10も、従来の分散シフト光ファイバー2
0と同様(図9参照)、零分散波長λoの変化率dλo/
dλcが最小になる点Qが存在する。そのときの零分散
波長がλoq、カットオフ波長がλcqである。
【0036】分散シフト光ファイバー10(第1サイド
コア半径比率Ra2、第2サイドコア半径比率Ra3はと
もに一定)の点Qにおける零分散波長λoq、カットオ
フ波長λcq、モードフィールド径MFDqと比屈折率
差Δ1、比屈折率差Δ2、比屈折率差Δ3との関係を図
4に示す。同図の(O-1)は比屈折率差Δ1の変動に対す
る零分散波長λoqの変化、同じく(C-1)はカットオフ
波長λcqの変化、(M-1)はモードフィールド径MFD
qの変化を示している。(O-2)は比屈折率差Δ2の変動
に対する零分散波長λoqの変化、同じく(C-2)はカッ
トオフ波長λcqの変化、(M-2)はモードフィールド径
MFDqの変化を示している。(O-3)は比屈折率差Δ3
の変動に対する零分散波長λoqの変化、同じく(C-3)
はカットオフ波長λcqの変化、(M-3)はモードフィー
ルド径MFDqの変化を示している。これら図4から分
かるように、分散シフト光ファイバー10は、比屈折率
差Δ1、比屈折率差Δ2、比屈折率差Δ3を調整するこ
とで零分散波長λoq、カットオフ波長λcq、モード
フィールド径MFDqを制御できる。
【0037】図5はカットオフ波長λcq=1.3μm、
モードフィールド径MFDq=8.5μmと一定にしたと
き、零分散波長λoqに対する比屈折率差Δ1(A)、
比屈折率差Δ2(B)、比屈折率差Δ3(C)の関係を
示した図である。このとき第1サイドコア半径比率Ra
2、第2サイドコア半径比率Ra3は一定に保たれてい
る。
【0038】図6には、本発明の分散シフト光ファイバ
ー10のプリフォームを製造する原料である多孔質母材
100の製造装置の概略が示してある。多孔質母材10
0に向けて第1バーナ31、第2バーナ32、第3バー
ナ33、および第4バーナ34が配置されている。第1
バーナ31、第2バーナ32、第3バーナ33、および
第4バーナ34は、図15にその正断面を示すように、
同心円多重管バーナであり、中心空孔45は水素が流出
し、空孔46は酸素が流出し、空孔47はSiCl4が流出
し、最外空孔48はGeCl4が流出するようになってい
る。多孔質母材100を製造するには、種棒に向けて、
第1バーナ31から火炎形成用ガスとして水素および酸
素を流し、さらにガラス原料のSiCl4およびドーパント
のGeCl4を流す。第1バーナ31の火炎中で生成したガ
ラス微粒子が噴出し種棒(多孔質母材100)に堆積
し、その部分がセンターコア101となる。第2バーナ
32にも水素、酸素、SiCl4およびGeCl4を流し、ガラス
微粒子が堆積した部分が第1サイドコア102になる。
第3バーナ33にも水素、酸素、SiCl4およびGeCl4を流
し、ガラス微粒子が堆積した部分が第2サイドコア10
3になる。第4バーナ34には水素、酸素およびSiCl4
を流し、Geがドープされないガラス微粒子が噴出して堆
積した部分がクラッド104になる。こうして作製した
多孔質母材100を焼成して透明化させると、光ファイ
バー母材(プリフォーム)となる。このプリフォームを
線引して本発明の分散シフト光ファイバー10ができあ
がる。
【0039】上記のように、分散シフト光ファイバー1
0は、比屈折率差Δ2および比屈折率差Δ3の調整をす
るだけで零分散波長λoqを得ることができる。比屈折
率差Δ2および比屈折率差Δ3の調整は、原料である多
孔質母材100の製造に際して、第2バーナ32および
第3バーナ33に供給するドーパント(上記実施例では
GeCl4)の流量を変化させればよいから、多孔質母材1
00の製造が容易なものとなる。
【0040】実験例1 図6の製造装置により、表1に示す製造条件で多孔質母
材を試作した。
【0041】
【表1】
【0042】試作された多孔質母材を焼成して透明化さ
せたプリフォームを線引して分散シフト光ファイバーを
得た。このプリフォームの屈折率プロファイル(得られ
た分散シフト光ファイバーの屈折率プロファイルと相
似)は図7中に実線で描かれた(a)実験例1のようにな
る。図8の(a)には、この分散シフト光ファイバーのカ
ットオフ波長λcと零分散波長λoとの関係(実線)、
およびカットオフ波長λcとモードフィールド径MFD
との関係(点線)が示してある。尚、点Q1に相当する
クラッドの厚みは、クラッド外付け方法(不図示)によ
って調整されている。
【0043】実験例2 図6の製造装置により、表2に示す製造条件で多孔質母
材を試作した。
【0044】
【表2】
【0045】試作された多孔質母材を焼成して透明化さ
せたプリフォームを線引して分散シフト光ファイバーを
得た。このプリフォームの屈折率プロファイル(得られ
た分散シフト光ファイバーの屈折率プロファイルと相
似)は図7中に点線で描かれた(b)実験例2のようにな
る。図8の(b)には、この分散シフト光ファイバーのカ
ットオフ波長λcと零分散波長λoとの関係(実線)、
およびカットオフ波長λcとモードフィールド径MFD
との関係(点線)が示してある。尚、点Q2に相当する
クラッドの厚みは、クラッド外付け方法によって調整さ
れている。
【0046】実験例1および実験例2により得られた分
散シフト光ファイバーの伝送特性を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】
【発明の効果】本発明の分散シフト光ファイバーは、比
屈折率差の調整で零分散波長を得ることができるように
なった。従来の構造の分散シフト光ファイバーではサイ
ドコア半径比率を調整する必要があるため、原料の母材
の製造に際して、複数のバーナの相対位置や、夫々の酸
素や水素の流量を調整する必要があった。しかし本発明
の構造とすることにより、比屈折率差を調整するには、
原料の母材の製造に際して、バーナに供給するドーパン
トの流量だけを変化させればよく、従来のようにバーナ
の相対位置調整等が必要ないから、母材の製造、延いて
は分散シフト光ファイバーの製造が究めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する分散シフト光ファイバーの切
り口を示す図である。
【図2】本発明を適用する分散シフト光ファイバーの屈
折率分布を示す図である。
【図3】本発明を適用する分散シフト光ファイバーのカ
ットオフ波長と、零分散波長およびモードフィールド径
との関係を示す図である。
【図4】本発明を適用する分散シフト光ファイバーの零
分散波長、 カットオフ波長、モールドフィード径と、
比屈折率差との関係を示す図である。
【図5】本発明を適用する分散シフト光ファイバーの比
屈折率差と零分散波長との関係を示す図である。
【図6】本発明を適用する分散シフト光ファイバーを作
製する装置の概略図である。
【図7】本発明を適用して試作した分散シフト光ファイ
バーの屈折率プロファイルを示す図である。
【図8】本発明を適用して試作した分散シフト光ファイ
バーのカットオフ波長と、零分散波長およびモードフィ
ールド径との関係を示す図である。
【図9】従来の分散シフト光ファイバーの切り口を示す
図である。
【図10】従来の分散シフト光ファイバーの屈折率分布
を示す図である。
【図11】従来の分散シフト光ファイバーのカットオフ
波長と、零分散波長およびモードフィールド径との関係
を示す図である。
【図12】従来の分散シフト光ファイバーの零分散波
長、カットオフ波長、モールドフィード径と、比屈折率
差、サイドコア比との関係を示す図である。
【図13】従来の分散シフト光ファイバーの比屈折率
差、サイドコア比と、零分散波長との関係を示した図で
ある。
【図14】従来の分散シフト光ファイバーを作製する装
置の概略図である。
【図15】同心円多重管バーナの正面図である。
【符号の説明】
10は分散シフト光ファイバー、11はセンターコア、
12は第1サイドコア、13は第2サイドコア、14は
クラッド、31・32・33・34はバーナ、100は
光ファイバー母材、n1はセンターコアの屈折率、n2
第1サイドコアの屈折率、n3は第2サイドコアの屈折
率、n4はクラッドの屈折率、a1はセンターコアの半
径、a2は第1サイドコアの半径、a3は第2サイドコア
の半径である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターコアと、センターコアの外側に
    センターコアより低屈折率な第1サイドコアと、第1サ
    イドコアの外側に第1サイドコアより低屈折率な第2サ
    イドコアと、第2サイドコアの外側に第2サイドコアよ
    りも低屈折率なクラッドとを有することを特徴とする分
    散シフト光ファイバー。
  2. 【請求項2】 材質が石英系であって伝送波長の帯域が
    1550nm帯域であることを特徴とする請求項1に記
    載の分散シフト光ファイバー。
  3. 【請求項3】 該センターコアの屈折率をn1、第1サ
    イドコアの屈折率をn2、該クラッドの屈折率をn4とし
    たときの、該第1サイドコアの比屈折率差Δ2=(n2
    −n4)/n2の、該センターコアの比屈折率差Δ1=
    (n1−n4)/n1に対する比率Δ2/Δ1が 0.05≦Δ2/Δ1≦0.4 であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  4. 【請求項4】 該第1サイドコアの屈折率をn2、該第
    2サイドコアの屈折率n3、該クラッドの屈折率をn4
    したときの、該第2サイドコアの比屈折率差Δ3=(n
    3−n4)/n3の、該第1サイドコアの比屈折率差Δ2
    =(n2−n4)/n2に対する比率Δ2/Δ1が 0.1≦△3/△2≦0.9 であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  5. 【請求項5】 該第2サイドコアの半径a3の、該セン
    ターコアの半径a1に対する比率a3/a1 が 2≦a3/a1 ≦7 であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  6. 【請求項6】 該第1サイドコアの厚みa2−a1の、該
    第1サイドコアと該第2サイドコアとの厚み合計a3
    1に対する比率 (a2−a1)/(a3−a1)が 0.2≦(a2−a1)/(a3−a1)≦0.8 であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  7. 【請求項7】 伝送波長の帯域が1550nm帯域であ
    り、モードフィールド径MFDが 7.0μm≦MFD≦9.0μm であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  8. 【請求項8】 零分散波長λoが 1525nm≦λo≦1575nm であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  9. 【請求項9】 零分散波長λoが 1536nm≦λο≦1586nm であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  10. 【請求項10】 波長が1550nmにおける分散値が 1.0≦分散値≦5.0 であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  11. 【請求項11】 波長が1550nmにおける分散値が −5.0≦分散値≦−1.0 であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  12. 【請求項12】 カットオフ波長λcが 1.0μm≦λc≦1.5μm であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
  13. 【請求項13】 カットオフ波長λcが 1.0μm≦λc≦1.3μm であることを特徴とする請求項1に記載の分散シフト光
    ファイバー。
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