JPH1078879A - エージェント監視制御方式 - Google Patents

エージェント監視制御方式

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JPH1078879A
JPH1078879A JP8232899A JP23289996A JPH1078879A JP H1078879 A JPH1078879 A JP H1078879A JP 8232899 A JP8232899 A JP 8232899A JP 23289996 A JP23289996 A JP 23289996A JP H1078879 A JPH1078879 A JP H1078879A
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Hiroshi Otaka
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エージェントの自律的な特性を活かしつつ,高
負荷時のエージェントの無駄な行動を規制することによ
って,負荷変動に対するエージェント処理システムの耐
力を強化する。 【解決手段】特権エージェント等の特権処理手段30を設
ける。特権処理手段30は,エンジン20からのエージェン
ト状態管理情報の通知を受ける。この情報をもとに,寿
命によって死亡したエージェントが生成した子エージェ
ントの死滅または処理依頼の取消しを決定し,その所在
に応じてローカル/リモートエンジン20,20′にその指
示を出す。エンジン20,20′は,指示されたエージェン
トの強制的な死滅または処理依頼取消しを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,多数のエージェン
トがサーバ内,ネットワーク内を自律的に動き回るエー
ジェント処理システムにおけるエージェント監視制御方
式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネットワークに接続された複数の処理装
置からなるシステムにおける新しい形態の情報処理シス
テムとして,エージェント処理システムが実用化され始
めている。「エージェント」は,情報処理システムの利
用者になり代わって業務を行うために,自律的に振る舞
うことができ,以下の能力を有するものである。
【0003】(a) エージェントは,ネットワーク内の複
数のサーバを渡り歩くことができる。 (b) エージェントには,その暴走防止の目的で寿命時間
が設けられているが,寿命に達するまで自律的に処理を
続行できる。
【0004】(c) エージェントは,他のエージェントの
消滅等の干渉はできない。 (d) エージェントは,別のエージェントを単数または複
数個,新たに生成することができる。
【0005】(e) エージェントは,新規生成または既存
の別エージェント(以降,子エージェントと呼ぶ)に処
理を依頼できる。 (f) 子エージェントは,親のエージェントと同じ能力が
ある。
【0006】これらのエージェントの実行制御を行うた
めに,コンピュータ内に以下の能力を有する「エンジ
ン」が設けられる。 (a) エンジンは,エージェント処理を行うコンピュータ
内に一つ以上(ネットワーク内に複数)存在することが
できる。
【0007】(b) エンジン上で動作するエージェントの
寿命管理に加え,エージェントの状態(例えばエージェ
ントが自エンジン内に駐留するか否かのエージェントの
所在,自エンジン上のエージェントの実行状態,生死
等)を管理している。
【0008】以上のようなエージェント処理システムに
おいては,従来,次のような問題があった。図5は,従
来方式の動作例を説明する図である。
【0009】従来のエージェントの寿命管理や寿命が来
た時点での強制消滅だけでは,システムの一時的な負荷
の増加により,CPUなどコンピュータ資源が不足する
場合に,仮に新たなエージェントの入力を規制したとし
ても長時間,高負荷状態が続き,負荷が鎮静化しないと
いう問題があった。この現象が発生するプロセスは,図
5に示す通りである。
【0010】(A)正常負荷状態で,親エージェント−
Aが子エージェント−aを生成したとする。生成した子
エージェント−aには,寿命時間を割り当てる。 (B)高負荷になったとすると,高負荷では資源不足に
より,エージェントが長時間実行待ちになり,ローカル
エンジンの寿命管理により,タイムアウトが発生する。
ローカルエンジンは,タイムアウトになった親エージェ
ント−Aに消滅指示を出す。
【0011】(C)親エージェント−Aが先にタイムア
ウトし,死滅すると,その子エージェント−aは,自身
の寿命が無くなるまで親エージェント−Aから依頼され
た業務処理を継続するだけでなく,自律的な行動を続け
る。例えば,子エージェント−aは,親エージェント−
Aに対して,依頼された業務処理の結果を報告しようと
するが,親エージェント−Aから応答できないので,何
度も通知をリトライする。同様の現象は子エージェント
−aが死滅した場合の孫(子エージェントの子エージェ
ント)などでも見られる。
【0012】(D)この処理は新たなコンピュータ資源
の消費要因となってシステム負荷をますます増大させる
ことになるため,上で述べた親・子・孫のエージェント
以外の他のエージェントに対して,コンピュータ資源の
割り当てをますます少なくすることになる。これにより
新たなエージェントのタイムアウト・死滅が起こり,上
記(C)のような無駄なリトライ処理等が新たなシステ
ム負荷の増大をもたらす。
【0013】このように,エージェントの死滅から負荷
増大へ,また負荷増大から別のエージェントの死滅へと
いうように悪循環が続き,一つのエージェントの死滅が
連鎖反応的に,エンジン内の多数のエージェントに波及
する。このような高負荷の局面においては,仮に新たな
エージェントの入力をオンライン回線の閉塞等の手段で
完全にシャットアウトしたとしても,すでにシステムに
入り込んだエージェントの自律的な処理により,高負荷
状態が続き,それが暫く増長されることになる。
【0014】(E)そして,多くのエージェントが死滅
して,やっとシステム負荷は鎮静化する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のエージェント寿
命管理だけを行う方式では,寿命が来れば,最終的に無
効なエージェントの処理を停止できる。負荷が十分に低
い,または負荷に対して十分なコンピュータ資源の空き
がある場合,これは十分機能するが,一旦高負荷になり
資源不足に突入すると,上に示したように負荷がさらに
高まり,長時間にわたり収束しない。従来は,このよう
な高負荷を避けるために,予想されるピークトラヒック
以上の十分なコンピュータ資源を用意しなければなら
ず,投資額が大きくなるばかりでなく,予想以上のトラ
ヒックが発生した場合には,以上のような高負荷状態に
陥ることが起こり得た。
【0016】また,子エージェントの生成を制限し,従
来のプログラムのようにデータの送受信に切り換える方
法も考えられるが,これでは設備投資は抑止できても,
エージェントの自律性を活用したサービスとはならな
い。
【0017】本発明は上記問題点の解決を図り,エージ
ェントの自律的な特性は活かしつつ,このような高負荷
時のエージェントの無駄な行動のみを規制することで,
負荷変動に対するエージェント処理システムの耐力を強
化することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,従来のエージェント処理システムにおけるエンジ
ン,エージェント(以下,従来のエージェントを一般エ
ージェントと呼ぶ)に加えて,本発明は,例えば次のよ
うな機能実現手段を持つ。
【0019】(I)特権エージェント機構(以下の新規
機能で構成) エージェント状態取得手段 エンジンから一般エージェント状態管理情報の通知を受
ける/通知依頼する処理手段である。
【0020】 ローカルエージェント処理取消し依頼
手段 死滅したエージェントに子があり,かつその子が同一エ
ンジンに駐留する場合,その子エージェントの管理状態
に基づき,特権エージェントがその子エージェントの死
滅/処理依頼の取消しを決定でき,エンジンにその旨指
示する処理手段である。
【0021】 リモートエージェント処理取消し依頼
手段 他のリモートのエンジンに子が駐留する場合,その子エ
ージェントの管理状態に基づき,特権エージェントがそ
の子エージェントの死滅/処理依頼の取消しを決定で
き,リモートの全エンジン上の特権エージェントに対し
て,特権エージェント間インタフェース機構による交信
手段を用いて,その旨指示する処理手段である。
【0022】(II)エンジンへの特権エージェント対応
の追加機構 一般エージェント間処理依頼形態管理手段 親エージェントから子エージェントへの処理依頼形態
(子の処理結果を待ち合わせる非委託型,その他の委託
型の区別)を管理する手段である。
【0023】 一般エージェント状態管理情報の特権
エージェントへの通知手段 処理依頼形態の情報も含むエンジン内エージェント状態
管理情報を,一般エージェントの死亡契機または特権エ
ージェントからの問い合わせ依頼契機で特権エージェン
トへ通知する処理手段である。
【0024】 特権エージェント指示に基づく一般エ
ージェント処理取消し手段 特権エージェントからの依頼に基づき,指定されたエー
ジェントを強制的に死滅させる,または指定された一般
エージェントへの処理依頼を取り消す処理手段である。
【0025】 特権エージェント優先実行制御手段 特権エージェントを一般エージェントよりも優先的に実
行させる実行制御手段である。
【0026】(III)特権エージェント間インタフェース
機構 特権エージェントと他の特権エージェント間の通信
や特権エージェントから他の特権エージェントへのブロ
ードキャストを行い,かつそれを一般エージェント間通
信より優先的に実行する手段である。
【0027】以上のような特権エージェントに代えて,
この特権エージェントが持つ機能をエンジンが走行する
プロセスとは別に設置した特権プロセスに吸収して実現
することもできる。なお,ここで特権とは,一般エージ
ェントよりも優先的にCPU使用権を獲得でき,またエ
ンジンへの特殊処理の依頼を行うことができるような特
別な権限を意味している。
【0028】さらに,上記特権エージェント相当の機能
をローカル/リモートのエンジン制御の機能として,エ
ンジン内に吸収して実現することも可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の構成例を示す。図
1において,10,10′,10″はCPUおよびメモ
リなどから構成される処理装置,20,20′,20″
はエージェントの管理および実行制御を行うエンジン,
30,30′,30″は特権エージェント等の特別な権
限が与えられた特権処理手段,40,40′,40″は
情報処理システムの利用者になり代わって業務を行うた
めに,ネットワーク内の複数の処理装置を渡り歩き,自
律的に振る舞うことができるエージェント,50は各処
理装置を接続するネットワークを表す。
【0030】エンジン20(20′,20″も同様)に
おけるエージェント実行制御部21は,エージェントの
生成,消滅およびエージェントに対するCPU使用権の
割当てなどのエージェントの実行制御を行う手段であ
る。本発明のエージェント実行制御部21は,特に特権
処理手段30を一般のエージェント40等によりも優先
的に実行制御する手段が設けられている。
【0031】エージェント状態管理部22は,エンジン
20上で動作するエージェント40の寿命管理に加え,
エージェントの状態(自エンジン内に駐留するか否かの
エージェントの所在や,自エンジン上のエージェントの
実行状態,生死等)を管理している。本発明のエージェ
ント状態管理部22は,さらに親エージェントから子エ
ージェントへの処理依頼が,子エージェントの処理結果
を親エージェントが待ち合わせる非委託型であるか,処
理依頼した後,その結果を待たない委託型であるかを区
別する処理依頼形態の情報についても管理する。
【0032】状態管理情報通知部23は,エージェント
状態管理部22が管理するエージェント状態管理情報
を,一般エージェントの死亡契機または特権処理手段3
0からの問い合わせ依頼契機で特権処理手段30へ通知
する。通知する管理情報の中には,親・子エージェント
の関係が,処理の委託型であるか非委託型であるかの処
理依頼形態の情報も含まれる。
【0033】エージェント処理取消し部24は,特権処
理手段30からの依頼に基づき,指定されたエージェン
トを強制的に死滅させる,または指定された一般エージ
ェントへの処理依頼を取り消す手段である。
【0034】特権処理手段30(30′,30″も同
様)におけるエージェント状態取得部31は,通知依頼
により,またはあるエージェントが死滅した場合など
に,エンジン20から一般エージェント状態管理情報の
通知を受ける手段である。
【0035】ローカルエージェント処理取消し依頼部3
2は,死滅したエージェントに子があり,かつその子が
同一エンジンに駐留する場合,その子エージェントの状
態管理情報に基づき,その子エージェントの死滅/処理
依頼の取消しを決定でき,エンジン20にその旨依頼す
る処理手段である。
【0036】リモートエージェント処理取消し依頼部3
3は,他のリモートのエンジン(20′,20″等)に
子エージェントが駐留する場合,その子エージェントの
状態管理情報に基づき,その子エージェントの死滅/処
理依頼の取消しを決定でき,リモートの全エンジン上の
特権処理手段(30′,30″等)に対して,特権処理
間インタフェース機構34を用いて,子エージェントの
死滅または処理依頼の取消しを依頼する処理手段であ
る。
【0037】特権処理間インタフェース機構34は,特
権処理手段30と他の特権処理手段(30′,30″
等)との間の通信や,ブロードキャストを行う処理機構
である。
【0038】以下,特権処理手段30を特権エージェン
トとして実現する場合,特権処理手段30を特権プロセ
スとして実現する場合,特権処理手段30をエンジン2
0における制御機能として実現する場合の実施の形態に
ついて,それぞれ図2〜図4を参照して説明する。
【0039】〔第1の実施の形態〕第1の実施の形態
は,図1に示す特権処理手段30を特権エージェントで
実現する特権エージェント設置方式である。
【0040】(I)特権エージェントは以下の機能を具
備する。 一般(親)エージェントが死滅した場合,親エージ
ェントから子エージェントへの処理依頼形態の情報,子
エージェントが自エンジン内に駐留しているか否かの情
報を,以下の何れかで取得する機能を持つ。
【0041】a)親エージェントの死滅契機で,エンジ
ンからの非同期報告。 b)または,特権エージェントからの定期的問い合わせ
に対するエンジンからの応答。
【0042】この何れかはシステム個別に決められる。
もちろん,一つのシステムで両方の取得方法を利用して
もよい。 死滅する一般(親)エージェントと,その子エージ
ェントとの関係を調べ,関係が「非委託型」であれば,
即座にその子エージェントの無駄な行動を抑止する。以
下にその手順を示す。
【0043】i)自エンジン内にその子エージェントが
駐留している場合,それを消滅する。または,それへの
処理依頼の取消しを指示する。 ii)自エンジン内に駐留していない場合には,他の全エ
ンジンの特権エージェントに当該エージェントの強制消
滅/処理依頼の取消し指令をブロードキャストする。
【0044】iii)他のエンジン上の特権エージェントか
ら,強制消滅/処理依頼の取消し指示ブロードキャスト
を受信した場合,指定された子エージェントについて消
滅/処理依頼取消しを指示する。
【0045】ここで,ブロードキャスト通知を,特権エ
ージェントの子エージェントで行う方法と,エンジン間
のデータ通信で行う方法とがあるが,いずれを実装する
かは設計上の事項であり,いずれでもよい。
【0046】(II)エンジンでは,特権エージェントに
対応して以下の機能を追加する。 特権エージェントを,エンジンの開始時に一つだけ
生成し,エンジンの終了時に消滅させるように制御す
る。
【0047】 エンジン内エージェントの消滅時また
はそれ以降,そのエージェントの消滅事象と親エージェ
ントから子エージェントの処理依頼形態等のエージェン
ト状態管理情報を,特権エージェントへ伝達する。
【0048】 特権エージェントの処理を,他の一般
エージェントより優先的に実行する。 一般エージェントに許された処理に加え,特権エー
ジェントだけに一般エージェントの消滅/処理依頼の取
消し機能を提供する。
【0049】 自エンジン上の特権エージェントか
ら,他のエンジン上の特権エージェントへの強制消滅/
処理依頼取消し指令を伝達する機能を提供する。 これは,例えば図1に示す特権処理間インタフェース機
構の一実装例であり,外部独立プロセスを経由した方
式,特権エージェント間で直接交信インタフェースを持
つ方式等の実装バリエーションがあるが,これも設計上
の事項である。
【0050】図2は,第1の実施の形態による処理の例
を説明する図である。以下,図2に示す処理(1) 〜(16)
に従って説明する。 (1) 正常負荷の状態において,ローカルエンジン20上
で,親エージェント−Aが二つの子エージェント−a,
a′を生成したとする。ローカルエンジン20は,子エ
ージェント−a,a′への処理依頼形態が委託型である
か非委託型であるかを記録する。
【0051】(2) 子エージェント−a,a′の動作に伴
い,子エージェント−a,a′がそれぞれ自エンジン内
に駐留するか否かなどの行動を記録する。 (3) 高負荷になって,エージェントが長時間実行待ちに
なり,親エージェントン−Aが寿命に至った場合,ロー
カルエンジン20は,親エージェント−Aの寿命到達に
より,これを消滅する。
【0052】(4) ローカルエンジン20は,特権エージ
ェントに対し,親エージェント−Aの死亡通知と併せ
て,子エージェント−a,a′の情報(子エージェント
が自エンジン内に駐留・否,処理依頼形態の区分〔委託
型/非委託型〕など)を,特権エージェントに伝達す
る。
【0053】(5) また,ローカルエンジン20は,特権
エージェントの処理を他の一般エージェントよりも優先
的に実行する制御を行う。したがって,特権エージェン
トからの指示があった場合,高負荷状態であっても遅延
なくそれが実行される。
【0054】(6) 特権エージェントでは,ローカルエン
ジン20から通知されたエージェント状態管理情報を取
得する。 (7) その情報をもとに,特権エージェントは,消滅した
親エージェント−Aに子エージェントが存在するかどう
か,子エージェントが存在する場合,処理依頼形態が非
委託型(親エージェントが子エージェントの処理結果を
待ち合わせる依頼形態)であるかどうかを判別する。子
エージェントが存在しない場合または依頼形態が委託型
である場合には,特権エージェントは何も処理しない。
【0055】(8) 子エージェントが存在して,その子エ
ージェントへの処理依頼形態が非委託型である場合に
は,その子エージェントが自エンジン内に駐留している
かどうかを調べる。他のエンジンに駐留している場合に
は,処理(12)へ進む。
【0056】(9) 子エージェントが自エンジン内に駐留
している場合,ローカルエンジン20に対し,子エージ
ェントの処理取消しを指示する。 (10)ローカルエンジン20では,この特権エージェント
からの指示により,自エンジン上の子エージェント−a
の処理を強制的に取り消す。これにより,従来に比べ,
負荷の鎮静化が早まる。
【0057】(11)特権エージェントは,さらに他エンジ
ンにも子エージェントがあるかどうかを調べ, ない場合
には処理を終了する。ある場合には,次の処理(12)を実
行する。
【0058】(12)特権エージェントは,リモートエンジ
ン20′に対し,子エージェント−a′の処理取消し指
示を出す。 (13)ローカルエンジン20は,特権エージェントからの
指示をリモートエンジン20′に転送する。
【0059】(14)その通知を受けたリモートエンジン2
0′は,特権エージェントへの指示を,リモートエンジ
ン上の特権エージェントに伝達する。 (15)その指示を受けた特権エージェントは,子エージェ
ント−a′の処理取消しを,リモートエンジン20′に
指示する。
【0060】(16)リモートエンジン20′は,その指示
を受けて,子エージェント−a′の処理を強制的に取り
消す。これによって,高負荷が防止される。 また,この例の特権エージェントにて,一般エージェン
トの状態管理情報の定期的取得により,例えば予め指定
された制限時間以上,親子間の交信が継続するエージェ
ントがいないか監視させ,もしそのような親子エージェ
ントを発見したならば,両エージェントを強制死滅させ
ることも容易に実現できる。
【0061】これにより,悪意でシステム負荷増大をも
たらす親子エージェントの取締り,悪影響の阻止も可能
となる。 〔第2の実施の形態〕第2の実施の形態は,図1に示す
特権処理手段30を特権プロセスで実現する特権プロセ
ス設置による方式の例である。
【0062】この実施の形態では,上述した特権エージ
ェントの機能を,エンジンが走行するプロセスとは別に
設置した特権プロセスに吸収することによって実現す
る。この方式は,エンジンがインタプリタ方式でエージ
ェントの実行制御を行う場合,特権エージェント方式に
比べオーバヘッドが小さいという特徴がある。
【0063】この特権プロセスの実行優先度を一般エー
ジェントより高くするためには,OSレベルの実行優先
度をエンジンより高めに設定することで対処可能であ
る。図3は,第2の実施の形態による処理の例を説明す
る図である。以下,図3に示す処理(1) 〜(15)に従って
説明する。
【0064】(1) 正常負荷の状態において,ローカルエ
ンジン20上で,親エージェント−Aが二つの子エージ
ェント−a,a′を生成したとする。ローカルエンジン
20は,子エージェント−a,a′への処理依頼形態が
委託型であるか非委託型であるかを記録する。
【0065】(2) 子エージェント−a,a′の動作に伴
い,子エージェント−a,a′がそれぞれ自エンジン内
に駐留するか否かなどの行動を記録する。 (3) 高負荷になって,エージェントが長時間実行待ちに
なり,親エージェントン−Aが寿命に至った場合,ロー
カルエンジン20は,親エージェント−Aの寿命到達に
より,これを消滅する。
【0066】(4) ローカルエンジン20は,ローカル特
権プロセスに対し,親エージェント−Aの死亡通知と併
せて,子エージェント−a,a′の情報(子エージェン
トが自エンジン内に駐留・否,処理依頼形態の区分〔委
託型/非委託型〕など)を,ローカル特権プロセスに伝
達する。
【0067】(5) ローカル特権プロセスでは,ローカル
エンジン20から通知されたエージェント状態管理情報
を取得する。 (6) その情報をもとに,ローカル特権プロセスは,消滅
した親エージェント−Aに子エージェントが存在するか
どうか,子エージェントが存在する場合,処理依頼形態
が非委託型(親エージェントが子エージェントの処理結
果を待ち合わせる依頼形態)であるかどうかを判別す
る。子エージェントが存在しない場合または処理依頼形
態が委託型である場合には,ローカル特権プロセスは何
も処理しない。
【0068】(7) 子エージェントが存在して,その子エ
ージェントへの処理依頼形態が非委託型である場合に
は,その子エージェントが自エンジン内に駐留している
かどうかを調べる。他のエンジンに駐留している場合に
は,処理(11)へ進む。
【0069】(8) 子エージェントが自エンジン内に駐留
している場合,ローカルエンジン20に対し,子エージ
ェントの処理取消しを指示する。 (9) ローカルエンジン20では,このローカル特権プロ
セスからの指示により,自エンジン上の子エージェント
−aの処理を強制的に取り消す。これにより,従来に比
べ,負荷の鎮静化が早まる。
【0070】(10)ローカル特権プロセスは,さらに他エ
ンジンにも子エージェントがあるかどうかを調べ, ない
場合には処理を終了する。ある場合には,次の処理(11)
を実行する。
【0071】(11)ローカル特権プロセスは,リモートエ
ンジン20′に対し,子エージェント−a′の処理取消
し指示を出す。 (12)ローカルエンジン20は,ローカル特権プロセスか
らの指示をリモートエンジン20′に転送する。
【0072】(13)その通知を受けたリモートエンジン2
0′は,その指示をリモートエンジン上のリモート特権
プロセスに伝達する。 (14)リモート特権プロセスは,子エージェント−a′の
処理取消しを,リモートエンジン20′に指示する。
【0073】(15)リモートエンジン20′は,その指示
を受けて,子エージェント−a′の処理を強制的に取り
消す。これによって,高負荷が防止される。 〔第3の実施の形態〕第3の実施の形態は,エンジンに
よる監視制御方式の例であり,上述した特権エージェン
トに相当する機能を,ローカル/リモートのエンジン制
御の機能として吸収することによって実現する。
【0074】この方式は,上述した第1の実施の形態の
特権エージェント方式に比べ,エンジンと特権エージェ
ント間の分割損がなく,オーバヘッドが小さいという特
徴がある。ただし,悪意による高負荷などに対して,新
たなシステム個別の規制を行う場合,上述した第1の実
施の形態では特権エージェントだけの変更で簡単に対処
可能であるが,システム共通のエンジンでは吸収が困難
となる。
【0075】また,エンジンにボトルネックがない場合
には,上述した第2の実施の形態に比べ,プロセスの分
割損が生じないため有利である。しかし,エンジンを搭
載したプロセスの処理能力にシステムのボトルネックが
あるシステムでは,第2の実施の形態のほうが,特権処
理機能の実行に伴うエンジン負荷が別プロセスに分散さ
れるため有効な場合がある。
【0076】図4は,第3の実施の形態による処理の例
を説明する図である。以下,図4に示す処理(1) 〜(11)
に従って説明する。 (1) 正常負荷の状態において,ローカルエンジン20上
で,親エージェント−Aが二つの子エージェント−a,
a′を生成したとする。ローカルエンジン20は,子エ
ージェント−a,a′への処理依頼形態が委託型である
か非委託型であるかを記録する。
【0077】(2) 子エージェント−a,a′の動作に伴
い,子エージェント−a,a′がそれぞれ自エンジン内
に駐留するか否かなどの行動を記録する。 (3) 高負荷になって,エージェントが長時間実行待ちに
なり,親エージェントン−Aが寿命に至った場合,ロー
カルエンジン20は,親エージェント−Aの寿命到達に
より,これを消滅する。
【0078】(4) ローカルエンジン20は,エンジン内
特権エージェント相当処理を呼び出し,エージェント状
態管理情報(子エージェントが自エンジン内に駐留・
否,処理依頼形態の区分〔委託型/非委託型〕など)を
取得する。
【0079】(5) その情報をもとに,消滅した親エージ
ェント−Aに子エージェントが存在するかどうか,子エ
ージェントが存在する場合,処理依頼形態が非委託型
(親エージェントが子エージェントの処理結果を待ち合
わせる依頼形態)であるかどうかを判別する。子エージ
ェントが存在しない場合または依頼形態が委託型である
場合には,何も処理しない。
【0080】(6) 子エージェントが存在して,その子エ
ージェントへの処理依頼形態が非委託型である場合に
は,その子エージェントが自エンジン内に駐留している
かどうかを調べる。他のエンジンに駐留している場合に
は,処理(9) へ進む。
【0081】(7) 子エージェントが自エンジン内に駐留
している場合,ローカルエンジン20のメイン処理部に
対し,子エージェントの処理取消しを指示し,自エンジ
ン上の子エージェント−aの処理を強制的に取り消す。
これにより,従来に比べ,負荷の鎮静化が早まる。
【0082】(8) エンジン内特権エージェント相当処理
では,さらに他エンジンにも子エージェントがあるかど
うかを調べ, ない場合には処理を終了する。ある場合に
は,次の処理(9) を実行する。
【0083】(9) ローカルエンジン20は,全てのリモ
ートエンジン20′等に対し,子エージェント−a′の
処理取消し指示を出す。 (10)リモートエンジン20′では,その処理取消し指示
を受信する。
【0084】(11)リモートエンジン20′は,子エージ
ェント−a′の処理取消しを受けて,子エージェント−
a′の処理を強制的に取り消す。これによって,高負荷
が防止される。
【0085】
【発明の効果】従来では,一つのエージェントがタイム
アウト・死滅したことが引き金となって,高負荷が拡大
していた。このため,このような高負荷状態に突入しな
いように,十分なコンピュータ資源を用意しなければな
らず,膨大な設備投資を必要としていた。
【0086】これに対して,特権エージェントもしくは
特権エージェントに相当する処理手段の導入により,設
備はシステムに要求される正味のエージェント処理量を
実現するものだけで済むことになるので,同じエージェ
ント処理量が要求されるエージェント処理システムを,
従来より経済的に構築可能となる。
【0087】また,悪意により,自律的なエージェント
に無駄なコンピュータ資源を消費させ,システムを高負
荷状態に陥らせることも有り得る。このようなセキュリ
ティ対策は,システム毎に個別な対処となる場合が多
く,かつ新たな脅威に対して新たな対策を迅速に追加す
ることが要求される。しかし,従来のエンジンだけでは
汎用的機能の範囲での対応に限定され,システム個別の
対応も困難であった。
【0088】これに対し本発明では,特権エージェント
に一般エージェントの状態を監視させ,不正エージェン
トの取締りをさせることで,個別サービス提供業者のセ
キュリティポリシーを実現可能である。このように本発
明は安全性の向上にも繋がるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示す図である。
【図2】第1の実施の形態による処理の例を説明する図
である。
【図3】第2の実施の形態による処理の例を説明する図
である。
【図4】第3の実施の形態による処理の例を説明する図
である。
【図5】従来方式の動作例を説明する図である。
【符号の説明】
10,10′,10″ 処理装置 20,20′,20″ エンジン 21 エージェント実行制御部 22 エージェント状態管理部 23 状態管理情報通知部 24 エージェント処理取消し部 30,30′,30″ 特権処理手段 31 エージェント状態取得部 32 ローカルエージェント処理取消し依頼部 33 リモートエージェント処理取消し依頼部 34 特権処理間インタフェース機構 40,40′,40″ エージェント 50 ネットワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理システムの利用者になり代わっ
    て業務を行うために,ネットワーク内の複数の処理装置
    を渡り歩き,自律的に振る舞うことができるエージェン
    トと,ネットワーク内の各処理装置において前記エージ
    ェントの実行制御および状態管理を行うエンジンとから
    なる情報処理システムにおいて,前記エンジンからエー
    ジェントの状態管理情報の通知を受けるエージェント状
    態取得手段と,取得したエージェントの状態管理情報に
    基づき,ある死滅したエージェントが生成した子エージ
    ェントが同一エンジンに駐留する場合に,当該子エージ
    ェントの死滅または処理依頼の取消しを決定し,前記エ
    ンジンにその指示を行うローカルエージェント処理取消
    し依頼手段と,取得したエージェントの状態管理情報に
    基づき,ある死滅したエージェントが生成した子エージ
    ェントが他のリモートの処理装置に駐留する場合に,当
    該子エージェントの死滅または処理依頼の取消しを決定
    し,他のリモートの処理装置にその指示を行うリモート
    エージェント処理取消し依頼手段とを有する特権処理手
    段を備え,前記エンジンは,親エージェントから子エー
    ジェントへの処理依頼形態を含むエージェントの状態管
    理情報を管理するエージェント状態管理手段と,前記エ
    ージェントの状態管理情報を,エージェントの死亡契機
    または前記特権処理手段から通知を依頼された契機に,
    前記特権処理手段へ通知する状態管理情報通知手段と,
    前記特権処理手段からの依頼に基づき,指定されたエー
    ジェントを強制的に死滅させる,または指定されたエー
    ジェントへの処理依頼を取り消すエージェント処理取消
    し手段とを備えることを特徴とするエージェント監視制
    御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエージェント監視制御方
    式において,前記特権処理手段は,一般のエージェント
    よりも優先的に実行される特権的なエージェントによっ
    て構成されることを特徴とするエージェント監視制御方
    式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエージェント監視制御方
    式において,前記特権処理手段は,一般のエージェント
    よりも高い実行優先度を持つ,前記エンジンが走行する
    プロセスとは別のプロセス実行手段によって構成される
    ことを特徴とするエージェント監視制御方式。
  4. 【請求項4】 情報処理システムの利用者になり代わっ
    て業務を行うために,ネットワーク内の複数の処理装置
    を渡り歩き,自律的に振る舞うことができるエージェン
    トと,ネットワーク内の各処理装置において前記エージ
    ェントの実行制御および状態管理を行うエンジンとから
    なる情報処理システムにおいて,前記エンジンは,親エ
    ージェントから子エージェントへの処理依頼形態を含む
    エージェントの状態管理情報を管理するエージェント状
    態管理手段と,前記エージェントの状態管理情報に基づ
    き,ある親エージェントの死亡契機または他の処理装置
    で動作するエンジンからの指示時に,死亡したエージェ
    ントが生成した子エージェントが自エンジンに駐留する
    場合に,当該子エージェントを強制的に死滅させる,ま
    たはその子エージェントへの処理依頼を取り消すエージ
    ェント処理取消し手段と,前記エージェントの状態管理
    情報に基づき,ある親エージェントの死亡契機に,死亡
    した親エージェントが生成した子エージェントが他のリ
    モートの処理装置に駐留する場合に,当該子エージェン
    トの死滅または処理依頼の取消しを決定し,他のリモー
    トの処理装置上のエンジンにその指示を行うリモートエ
    ージェント処理取消し依頼手段とを備えることを特徴と
    するエージェント監視制御方式。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07271694A (ja) * 1994-02-28 1995-10-20 At & T Corp エージェント実現装置
JPH08190528A (ja) * 1995-01-09 1996-07-23 Mitsubishi Electric Corp システム管理装置
JPH08204843A (ja) * 1995-01-24 1996-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報通信端末装置と電子メール自動応答システム及び応答電子メールの自動生成方法

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