JPH1079337A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH1079337A
JPH1079337A JP8234158A JP23415896A JPH1079337A JP H1079337 A JPH1079337 A JP H1079337A JP 8234158 A JP8234158 A JP 8234158A JP 23415896 A JP23415896 A JP 23415896A JP H1079337 A JPH1079337 A JP H1079337A
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illumination
optical system
polarizing plate
projection
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Sumio Hashimoto
純夫 橋本
Shintaro Kudo
慎太郎 工藤
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • GPHYSICS
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪帯照明や変形照明を行った場合の高次の球
面収差変動を抑える。 【解決手段】 投影光学系13の瞳面PS1と共役な照
明系瞳面PS2に、光軸AXの近傍の円形領域25では
直線偏光成分を通過させて、輪帯状の領域26では照明
光をそのまま通過させる部分偏光板10を設け、投影光
学系13とウエハ15との間に、部分偏光板10の領域
25の偏光方向と直交する直線偏光成分を通過させる偏
光板14を設けることにより、輪帯照明を用いる場合と
同様に高い解像度を得る。この場合、投影光学系13内
を部分偏光板10の輪帯状の領域を通過した光束以外
に、中央の円形領域を通過した直線偏光成分も通過する
ため、投影光学系13内の照度分布が均一化され、その
直線偏光成分は偏光板14で遮光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程で
マスク上のパターンの像を感光基板上に露光するために
使用される投影露光装置に関し、特に輪帯照明等を行う
か、又は中心遮光型の瞳フィルターを使用する投影露光
装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体素子を製造する際
に、マスクとしてのレチクル(又はフォトマスク等)の
パターンの像を投影光学系を介して感光基板としてのフ
ォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート
等)上に転写するステッパー等の投影露光装置が使用さ
れている。これらの投影露光装置では、ウエハにできる
だけ高集積度のパターンを露光するため、露光光として
出来るだけ短波長の照明光を使用すると共に、投影光学
系の開口数(NA)を大きくして、パターンの解像度を
上げるという努力がなされてきた。
【0003】但し、単に投影光学系の開口数を大きくす
ると、焦点深度が狭くなりすぎるため、開口数にあまり
依存することなく、或る程度以上の焦点深度を確保し
て、且つ高い解像度を得る方法として、露光光をレチク
ルに対して傾斜させて照明するという照明法が開発され
ている。この照明法には、照明光学系の2次光源の形状
を輪帯状とする輪帯照明及びその2次光源の形状を光軸
から偏心した複数(例えば4個)の小光源とする、所謂
変形照明等がある。このような照明法によれば、同じ露
光波長、及び同じ投影光学系の開口数でも、投影光学系
の解像度が向上する。また、投影光学系の瞳面に輪帯状
等の瞳フィルターを配置して、所謂「超解像」により解
像度を向上させる方法も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術におい
て、輪帯照明等を使用せず、レチクルをレチクルに対し
て垂直に入射する光束を中心として一様に分布する露光
光で照明する照明方法によれば、主にレチクルのパター
ンを通過した0次回折光、+1次回折光、及び−1次回
折光の3光束によってウエハ上にそのパターンの像を形
成するために、投影光学系の瞳面付近のレンズは中心部
も周辺部もほぼ一様に照明される。また、通常の照明法
のもとで投影光学系の瞳面に中心部を遮蔽する輪帯状の
瞳フィルターを配置しない場合も、投影光学系の瞳面の
近くのレンズは一様に照明される。このような照明状態
であれば、レンズの中心部が主に温度上昇するために、
位置に関して2次以下の関数となる熱変形や屈折率変化
が主に起こり、ガウス(Gauss)像面の移動だけが光軸付
近の主な収差変動として生じる。従って、投影光学系の
高次の球面収差変動が発生する恐れは少なかった。
【0005】しかし、輪帯照明や変形照明法により照明
を行った場合には、レチクルのパターンを通過した露光
用の照明光の内の主に0次回折光及び1次回折光によっ
てウエハ上にそのパターンの像を形成するため、投影光
学系の解像度の限界線幅に近いパターンが多い場合に
は、投影光学系の光軸付近を透過する光線の量が周辺部
に比べて極めて少なくなる。また、投影光学系の瞳面に
光軸付近を遮光した瞳フィルターを配置した場合でも、
瞳面よりもウエハに近い側に配置されているレンズの光
軸付近を透過する光線の量は周辺部に比べて極めて少な
くなる。
【0006】このように投影光学系のレンズに対する照
射エネルギーの分布が不均一になると、レンズの周辺部
が主に熱を吸収して温度上昇し、中心部が温度上昇しな
いという現象が起こる。このような温度上昇に比例し
て、部分的にレンズの屈折率が変動したり、レンズが熱
変形したりするので、2次よりも高次の非球面やそれに
相当する屈折率分布が新たに形成される。そのため、投
影光学系の光軸に近い部分では、照明光の照射によりガ
ウス像面の移動だけでなく、新たに高次の球面収差変動
が生じるという不都合があった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、輪帯照明や変形
照明等を用いるか、又は光軸付近を遮光する瞳フィルタ
ーを使用して露光を行う際に、投影光学系の高次の球面
収差変動を抑えて高い解像度が得られる投影露光装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装
置は、露光光(IL)のもとでマスク(12)上のパタ
ーンの像を感光基板(15)上に投影する投影光学系
(13)を有し、その露光光(IL)の内でそのマスク
(12)から傾斜して射出される光束、又はそのマスク
(12)に対して傾斜して入射する光束を有効な結像光
束として使用する投影露光装置であって、その投影光学
系(13)の瞳面(PS1)、即ちそのマスクのパター
ン面に対する光学的フーリエ変換面と共役な面上で実質
的に光軸(AX)を中心とする円形の領域に一様に分布
する光源(6C)(2次光源を含む)からのその露光光
(IL)を用いてそのマスク(12)を照明する照明光
学系(7〜9,11)と、その投影光学系(13)の瞳
面(PS1)、又はこの瞳面と共役な面(PS2)上
で、その有効な結像光束が通過する領域(26;27A
〜27D;26A)以外の領域(25;28;25A)
を通過するその露光光(IL)の偏光方向を所定方向に
設定する第1偏光部材(10;10A;10C)と、そ
の投影光学系(13)とその感光基板(15)との間に
配置されその投影光学系(13)を通過したその露光光
(IL)の内でその所定方向に偏光する光束を遮光する
第2偏光部材(14)と、を設けたものである。
【0009】斯かる本発明の投影露光装置によれば、そ
のマスク(12)から傾斜して射出される光束を有効な
結像光束とする場合には、その第1偏光部材(10C)
はその瞳面上に配置されて実質的に中心遮光型の瞳フィ
ルターとして作用する。一方、そのマスク(12)に対
して傾斜して入射する光束を有効な結像光束とする場合
には、その第1偏光部材(10;10A)はその照明光
学系内でその投影光学系の瞳面と共役な面上に配置され
て、実質的に輪帯照明又は変形照明法で照明が行われる
ことになる。
【0010】また、その第1偏光部材(10;10A;
10C)とその第2偏光部材(14)との間を、その有
効な結像光束と、その第1偏光部材により所定方向に偏
光された光束とが合成されて通過する。従って、その第
1偏光部材(10;10A;10C)とその第2偏光部
材(14)との間に配置された投影光学系(13)の特
に瞳面(PS1)近傍のレンズにおける照度分布が均一
になり、その瞳面(PS1)の近傍のレンズの高次の熱
変形や屈折率の変化が抑えられ、結果的に投影光学系
(13)の高次の球面収差変動が抑えられる。しかも、
その結像光束以外の光束は、その第2偏光部材(14)
によって遮光されるため、その感光基板上では高い解像
度が得られる。
【0011】この場合、その第1偏光部材(10;10
A;10C)の一例は、その光軸(AX)の周りの輪帯
状領域の内側の領域(25;25A)、又はその光軸か
ら偏心した複数の領域(27A〜27D)を除く領域
(28)を通過するその露光光(IL)の偏光方向をそ
の所定方向に設定する部材である。その第1偏光部材が
輪帯領域の内側の領域を除く領域での偏光方向をその所
定方向に設定する部材(10;10C)であるときに
は、輪帯照明又は中心遮光型の瞳フィルターを使用する
場合と等価になる。一方、その第1偏光部材が光軸から
偏心した複数の領域を除く領域での偏光方向をその所定
方向に設定する部材(10A)であるときには、変形照
明法を使用する場合と等価になる。
【0012】また、その第1偏光部材(10;10A;
10C)と、その第2偏光部材(14)とを一定の相対
角度関係を保ってそれぞれ回転する駆動手段(21〜2
3)を設けることが好ましい。露光中にその第1偏光部
材(10;10A;10C)及びその第2偏光部材(1
4)を回転することによって、感光基板(15)上に入
射する露光光の偏光方向が回転する。従って、マスクパ
ターンの周期方向に依らずに、その感光基板(15)に
結像されるそのマスクパターンの像の線幅異常の発生が
抑えられる。更に、その第1偏光部材(10)と、その
第2偏光部材(14)とは一定の相対角度関係を保って
回転するため、その第1偏光部材(10)により偏光さ
れた光束はその第2偏光部材(14)により確実に遮光
される。
【0013】また、そのように駆動手段(21〜23)
を設ける代わりに、その第2偏光部材(14)とその感
光基板(15)との間に、その第2偏光部材(14)を
通過したその露光光(IL)を円偏光に変換する第3偏
光部材(17)を設けるようにしてもよい。これによ
り、感光基板(15)上に結像する結像光束は円偏光と
なるため、マスクパターンの周期方向による線幅異常は
減少する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の投影露光装置の実
施の形態の一例につき図1〜図3を参照して説明する。
本例は、レチクル上のパターンを投影光学系を介してウ
エハ上の各ショット領域に投影するステッパー型の投影
露光装置で、実質的に輪帯照明又は変形照明を行う場合
に本発明を適用したものである。
【0015】図1は、本例の投影露光装置の構成を説明
するためのウエハ側から見た斜視図を示し、この図1に
おいて、露光時には、水銀ランプよりなる光源1から射
出されたウエハ15上のフォトレジストに感光性の照明
光ILは、楕円鏡2によって集光された後、インプット
レンズ3及び不図示の干渉フィルターに入射し、干渉フ
ィルターにより、例えばi線(波長365nm)の照明
光ILが抽出される。照明光ILとしては、i線の他に
g線等の輝線、又はArFエキシマレーザ光やKrFエ
キシマレーザ光、あるいは銅蒸気レーザやYAGレーザ
の高調波等が使用される。
【0016】照明光ILはインプットレンズ3により平
行光束となってオプティカルインテグレータとしてのフ
ライアイレンズ4に入射する。フライアイレンズ4の各
レンズエレメントの夫々の射出面には2次光源が形成さ
れ、これらの2次光源により面光源が作られる。フライ
アイレンズ4の射出面には、面光源の大きさを調整する
ために複数の開口絞り6A〜6C(図2(a)参照)か
ら選択された1つの開口絞りが配置されている。これら
の開口絞り6A〜6Cは、ターレット状の円板5に固定
され、円板5を不図示の駆動装置により回転することで
所望の開口絞りをフライアイレンズ4の射出面に設定で
きる。
【0017】図2(a)は、図1の円板5上の開口絞り
の具体的な構成を説明するための平面図を示し、この図
2(a)において、3個の開口絞り6A〜6Cはターレ
ット状の円板5上に等角度間隔で固定されている。第1
の開口絞り6Aは通常の照明を行う場合に使用される円
形開口を有し、第2の開口絞り6Bは小さいコヒーレン
スファクタ(σ値)で照明を行う場合に使用される小さ
い円形開口を有する。第3の開口絞り6Cは、大きな円
形開口を有し、本例では輪帯照明、又は変形照明を行う
場合にその第3の開口絞り6Cをフライアイレンズ4の
射出面に設定する。即ち、通常輪帯照明時には図2
(b)に示す輪帯状の開口絞り6Dが使用され、変形照
明時には図2(c)に示す光軸を中心として配置された
4個(又は2個)の小さい開口を有する開口絞り6Eが
使用される。しかし、本例では後述の部分偏光板10等
によって、実質的に開口絞り6D等が兼用される。図1
では第3の開口絞り6Cが照明光ILの光路上に配置さ
れている。
【0018】開口絞り6Cを通過した照明光ILは、第
1リレーレンズ7を透過し、視野絞り(レチクルブライ
ンド)8により照明範囲が規定される。照明範囲が規定
された照明光ILは、第2リレーレンズ9を透過して部
分偏光板10に入射する。部分偏光板10に入射する照
明光ILは自然光と同様にランダムな偏光成分からな
る、所謂ランダム偏光の光束である。開口絞り6Cの配
置面と部分偏光板10の配置面(以下、「照明系瞳面」
と呼ぶ)PS2とは共役である。
【0019】図3(a)は、部分偏光板10の平面図を
示し、この図3(a)において、部分偏向板10の中心
は照明光学系の光軸AXにほぼ一致するように配置され
ており、その光軸AXを中心とする円形の領域25は、
入射する光束の内で偏光方向が矢印で示す方向である直
線偏光成分のみを通過させる偏光板となっている。即
ち、領域25に入射する照明光ILの内で矢印で示す直
線偏光成分のみが領域25を通過する。なお、その矢印
は電気ベクトルの方向を示している(以下同様)。一
方、円形の領域25の外周25Aの外側の輪帯状の領域
26を透過する照明光ILは、ランダム偏光のまま部分
偏光板10を透過する。輪帯状の領域26の外周は、図
1の開口絞り6Cの開口の像の外周より大きくなるよう
に設定されている。また、図1に示すように、部分偏光
板10は照明光学系の光軸AXを中心として180°回
転可能に構成されており、回転角制御系22により回転
駆動体21を介して部分偏光板10の光軸AX周りの回
転角が制御される。更に、部分偏光板10は回転駆動体
21を介して他の変形照明用の部分偏光板と交換できる
と共に、照明光ILの光路から随時退避できるように構
成されている。
【0020】図3(b)及び図3(c)は、変形照明用
の部分偏光板を示し、この図3(b)において、部分偏
光板10Aの周辺部に等角度間隔で4個の円形の開口2
7A〜27Dが設けられており、その周囲の領域28は
矢印の方向の直線偏光成分を通過させる偏光板となって
いる。部分偏光板10Aの中心を図1の照明光学系の光
軸AXに一致するように配置すれば、光軸AXから偏心
した4個の円形の開口27A〜27Dをランダム偏光の
照明光ILが通過し、それ以外の領域28では直線偏光
成分のみが通過する。
【0021】また、図3(c)に示すように、両端に2
つの開口29A,29Bを設け、その周囲の領域30を
矢印の方向に直線偏光する光束を通過させる偏光板とし
た部分偏光板10Bも使用される。その開口29A,2
9Bを通過する照明光の偏光状態もランダム偏光が維持
される。そして、これらの部分偏光板10A,10Bも
回転駆動体21によって回転される。
【0022】図1において、部分偏光板10を通過した
ランダム偏光の光束と直線偏光の光束とからなる照明光
ILは、コンデンサレンズ11によりレチクル12上に
照射される。レチクル12上に照射された照明光IL
は、レチクル12上のパターン領域を通過し、投影光学
系13を介して偏光板14に入射する。偏光板14の偏
光特性は入射する光束の内で、部分偏光板10の円形の
領域25を通過する直線偏光成分と直交する方向に直線
偏光する成分のみを通過させるように設定されており、
部分偏光板10の円形の領域25を通過した直線偏光成
分は偏光板14により遮光され、部分偏光板10の輪帯
状の領域26を通過したランダム偏光の光束の内の偏光
板14の偏光方向と平行な直線偏光成分だけが、偏光板
14を通過してウエハ15上に照射される。照明光IL
のもとでレチクル12のパターン面とウエハ15の表面
とは投影光学系13に関して共役であり、その偏光板1
4を通過した光束によりレチクル12上のパターンの像
がウエハ15上に転写される。
【0023】更に、偏光板14も部分偏光板10と同様
に、光軸AXを中心として180°回転可能に構成され
ており、回転角制御系22により回転駆動体23を介し
て偏光板10の光軸AX周りの回転角が制御される。こ
の際に、部分偏光板10と偏光板14とは常に相対角度
関係が一定の状態で、即ち部分偏光板10の領域25と
偏光板14との偏光方向が直交した状態で同期して回転
される。この場合、投影光学系13内の瞳面PS1、即
ちレチクル12のパターン面に対する光学的フーリエ変
換面は開口絞り6Cの配置面、ひいては部分偏光板10
の配置面である照明系瞳面PS2と共役である。図1に
おいて、照明光学系の光軸AXは投影光学系13の光軸
と合致しており、以下では光軸AXに平行にZ軸を取
り、Z軸に垂直な2次元平面内の直交座標系をX軸、及
びY軸として説明する。
【0024】レチクル12はX方向、Y方向、及び回転
方向に微動可能なレチクルステージ(不図示)上に載置
されている。レチクル12の位置は外部のレーザ干渉計
(不図示)により精密に計測されており、そのレーザ干
渉計の測定値に基づいてレチクル12の位置が制御され
ている。一方、ウエハ15は不図示のウエハホルダを介
してX方向、Y方向及びZ方向にウエハ15を位置決め
するウエハステージ16上に載置され、ウエハステージ
16のX方向、Y方向の位置は外部のレーザ干渉計によ
り精密に計測されており、その計測値に基づいてウエハ
ステージ16の位置が制御されている。ウエハステージ
16によりウエハ15の各ショット領域の中心を投影光
学系13の露光中心に移動する動作と露光動作とがステ
ップ・アンド・リピート方式で繰り返されて、レチクル
12上のパターンの像がウエハ15上の各ショット領域
に順次転写される。
【0025】次に、本例の投影露光装置の露光動作につ
いて説明する。先ず、本例で輪帯照明を行う場合には、
図1に示すように、大きな開口の開口絞り6Cをフライ
アイレンズ4の射出面に設定し、回転駆動体21で照明
光ILの光路上に部分偏光板10を設定する。この場
合、フライアイレンズ4から射出される照明光ILは、
あらゆる偏光成分を含む光束である。そして、照明系瞳
面PS2に配置された部分偏光板10により、その照明
光ILの内で光軸AXの近傍の領域25を通過する光束
は直線偏光成分のみである。また、照明光ILは部分偏
光板10の周辺の輪帯状の領域26をランダム偏光のま
ま透過する。このように、照明系瞳面PS2で或る開口
数よりも小さい光束が直線偏光であり、周辺の光束がラ
ンダム偏光であるような照明光ILによりレチクル12
を照明すると、投影光学系13の瞳面PS1の近傍のレ
ンズでは光軸AXの近傍を主に直線偏光の光束が透過す
る。従って、レンズの周辺部ばかりでなく、中心部も照
射エネルギーを吸収して温度上昇するので、レンズの熱
変形や屈折率変化において高次の変動成分に対する2次
の変動成分の比率が増し、結果的に高次の球面収差変動
が少なくなる。
【0026】また、部分偏光板10の領域25と偏光方
向が直交する偏光板14が投影光学系13とウエハ15
との間に配置されており、部分偏光板10の円形の領域
25により選択された直線偏光成分は偏光板14によっ
て遮光されて、ウエハ15の結像には関与しない。しか
し、部分偏光板10の輪帯状の領域26を通過した照明
光ILのうち、偏光板14の偏光方向に平行な偏光成分
はウエハ15の結像に関与するので、結果的に図2
(b)に示すような中心部が遮光された輪帯状の開口部
を有する開口絞り6Dを用いて輪帯照明を行った場合と
等価になる。
【0027】この場合、ウエハ15の結像に関係する照
明光ILは直線偏光であるため、その直線偏光の偏光方
向と、レチクル12のパターンの周期方向との角度差に
よって、ウエハ15上のパターンの像の線幅が異なると
いう線幅異常が起こる恐れがある。そこで、露光中に部
分偏光板10及び偏光板14を回転制御系22により、
それぞれ回転駆動体21及び23を介して互いの偏光方
向が直交する状態を保って同期して回転駆動する。即
ち、露光中に部分偏光板10及び偏光板14をそれぞれ
180°回転する。これによって、レチクル12のパタ
ーンの周期方向に依らずに、ウエハ15上のパターンの
像の線幅異常の発生が抑えられる。
【0028】なお、上述のように部分偏光板10及び偏
光板14を回転する機構を設ける代わりに、直線偏光の
偏光方向とレチクルのパターンの周期方向との角度差に
よる線幅異常を解消するために、図1の2点鎖線で示す
ように、偏光板14とウエハ15との間の照明光ILの
光路上に、直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板1
7を配置してもよい。これによって、ウエハ15に入射
する結像光束は円偏光となる。更に、1/4波長板17
の代わりに、1/2波長板を設けてこの1/2波長板を
回転させてもよい。これらの場合には、部分偏光板10
及び偏光板14の回転機構、即ち図1の回転駆動体2
1,23及び回転角制御系22を省略できる。
【0029】また、偏光板14は、投影光学系13の全
てのレンズが部分偏光板10の領域25を通過した直線
偏光成分で照射されるように、投影光学系13とウエハ
15との間に配置するのが最も望ましい。しかし、球面
収差変動には投影光学系13の瞳面PS1付近のレンズ
に対する不均一な照度分布による熱変形や屈折率変動が
大きく関与しているので、偏光板14は少なくとも投影
光学系13内で瞳面PS1に対してウエハ15に近い位
置に配置すればよい。
【0030】また、図1に示すように、部分偏光板10
を照明系瞳面PS2に配置すると、投影光学系13の瞳
面PS1付近のレンズの中心部は直線偏光光、周辺部は
ランダム偏光光が主に照射される。ランダム偏光光は、
2つの互いに直交する直線偏光成分がそれぞれ1/2ず
つ混合された光束と見なすことができる。従って、瞳面
PS1付近のレンズの中心部は周辺部に比較して1/2
の照射エネルギー密度となる。このために高次の球面収
差変動が充分小さくならない場合は、照明系瞳面PS2
の部分偏光板10の輪帯状の領域26での照度を下げる
必要がある。そのためには、輪帯状の領域26に光強度
を弱めるためのNDフィルタ(NeutralDensity filte
r)を設けてもよい。
【0031】次に、変形照明を行う場合には、図1の回
転駆動体21を介して照明光IL1の光路上に、図3
(b)の部分偏光板10A、又は図3(c)の部分偏光
板10Bを配置する。この際に、部分偏光板10Aの4
個の開口27A〜27D以外の領域28、又は部分偏光
板10Bの2個の開口29A,29B以外の領域30を
通過した照明光ILの直線偏光成分が、図1の投影光学
系13の瞳面PS1付近のレンズの光軸近傍を通過する
ため、高次の球面収差変動が抑制される。また、その直
線偏光成分は偏光板14で遮光されるため、実質的に変
形照明を行った場合と等価となって、所定の周期的パタ
ーンに対して高い解像度が得られる。
【0032】特に図3(c)に示す部分偏光板10Bを
用いるときには、図3(b)のように局在化した4個の
部分に開口を設けるよりも解像力が向上することがあ
る。即ち、部分偏光板10Bを使用した場合には、結果
的に偏光方向と垂直な方向に傾斜した直線偏光によって
ウエハ15が照明されることになる。この部分偏光板1
0Bを1回の露光中に少なくとも180°回転するよう
な機構を設けると、あらゆる方向の周期性のパターンに
対して、照明の傾斜方向と偏光方向とが垂直になる。こ
れは、特開平6−53120号公報に開示されているよ
うに、ラジアル方向に垂直な方向(円周方向)に偏光す
るような輪帯偏光板を照明光学系中に配置したのと同様
の解像度の向上効果がある。解像力の向上効果について
は、特開平6−53120号公報に詳しく書かれている
のでその説明を省略する。
【0033】次に、通常の照明法で露光を行う場合に
は、図2(a)の開口絞り6A又は6Bを図1のフライ
アイレンズ4の射出面に設定すると共に、回転駆動体2
1を介して部分偏光板10,10A,10Bを照明光I
Lの光路から退避させる。更に、偏光板14をも退避さ
せてもよい。これによって、通常の露光が行われる。な
お、上述の実施の形態において、部分偏光板10及び偏
光板14の代わりにそれぞれ偏光ビームスプリッタを使
用してもよい。部分偏光板10の円形の領域25の代わ
りに偏光ビームスプリッタを使用したときには、その周
囲の領域は例えば素通しの領域とすればよい。
【0034】次に、本発明の投影露光装置の実施の形態
の他の例について、図4を参照して説明する。本例は、
実質的に中心遮光型の瞳フィルターを使用する場合に本
発明を適用したものであり、図4において図1に対応す
る部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図4は、本例の投影露光装置の概略構成を示す斜視図を
示し、この図4において、レチクル12は図1の光源1
からコンデンサレンズ11までの照明光学系と同様の照
明光学系によって照明されている。但し、本例の照明光
学系(不図示)では図1中の部分偏光板10等は配置さ
れていない。即ち、図4のレチクル12はランダム偏光
の照明光ILによって照明されている。以下では簡単の
ため、投影光学系13を上部レンズ系13A、及び下部
レンズ系13Bに分けて説明する。この図4に示すよう
に、本例の投影光学系13の瞳面PS1の近傍に図1の
部分偏光板10と同様の部分偏光板10Cが設置されて
いる。レチクル12から上部レンズ系13Aに入射した
ランダム偏光の照明光ILは、部分偏光板10Cに入射
する。部分偏光板10Cは光軸AXを中心とする円形の
領域25Aが矢印で示す方向の直線偏光成分を通過させ
る偏光板となり、その周囲の輪帯状の領域26Aはラン
ダム偏光の光束をそのまま通過させる領域となってい
る。部分偏光板10Cに入射した照明光ILの内で、領
域25Aを通過した直線偏光成分と、領域26Aを通過
したランダム偏光の光束とは、下部レンズ系13Bを透
過し、部分偏光板10Cの領域25Aの偏光方向に直交
する直線偏光成分を通過させる偏光板14に入射する。
そして、偏光板14を通過した直線偏光成分によりレチ
クル12上のパターンの像がウエハ15上に転写され
る。なお、本例においても、部分偏光板10Cは光軸A
Xの周りに180°回転可能に構成されており、部分偏
光板10Cに同期して、且つ偏光方向が直交する状態を
保って偏光板14も回転駆動される。
【0035】本例によれば、投影光学系13に入射した
結像光束の内で、部分偏光板10Cの円形の領域25A
を通過するのは直線偏光成分のみであり、この直線偏光
成分は偏光板14で遮光される。従って、投影光学系1
3の瞳面PS1に輪帯状の開口部を有する瞳フィルター
を配置した場合と等価となり、高い解像度が得られる。
また、下部レンズ系13Bのレンズの中心部も直線偏光
成分により照射されるため、不均一な照度分布による投
影光学系13内の熱変形や屈折率の変化が抑えられ、結
果として投影光学系13の高次の収差変動成分が減少す
る。
【0036】また、部分偏光板10C及び偏光板14は
180°回転可能で、且つ同期して同じ角度関係を保よ
うに駆動される構成を有するため、露光中に2つの偏光
板10C,14を例えば180°回転することにより、
レチクル12のパターンの周期方向に基づく線幅異常の
発生が抑えられる。なお、図1の実施の形態と同様に、
図4の偏光板14とウエハ15との間の光路上に1/4
波長板を設置し、偏光板14により直線偏光された光束
を円偏光に変換するようにすれば、部分偏光板10C及
び偏光板14を回転する機構を設けなくとも、パターン
の周期方向に起因する線幅異常は生じない。
【0037】次に、上述の実施の形態において、投影光
学系13のレンズに対する照度分布が均一化され、高次
の収差変動が抑えられることを計算例に基づいて説明す
る。先ず、照明光の照射による上昇後の温度分布を計算
する。レンズを円筒形に近似して、レンズの側面から周
辺の空気を通して熱が流出せず、レンズの縁が金属と接
することにより、その縁からのみ熱が流出し、レンズに
おける吸収エネルギー密度分布が光軸AXの回りの角度
に対して一定であるとする。そのレンズの半径方向の距
離を表す変数をrとすれば、上昇後の温度分布は変数r
の関数T(r)となり、レンズの単位体積当たりの熱吸
収量及び熱伝導率をそれぞれ、ω(r)及びλとし、レ
ンズの外半径をaとすると、熱平衡状態での円筒座標系
での熱伝導方程式は、次式のように表せる。
【0038】
【数1】∂2 T/∂r2 +(1/r)∂T/∂r+ω
(r)/λ=0 この熱伝導方程式を解くと、次式のようになる。
【0039】
【数2】
【0040】ここで、Jn(pi ・r)は第1種第n次
(n=0,1,2,…)のベッセル(Bessel)関数で、
i はJ1(pi ・a)=0を満たす数列である(i=
1,2,3,…)。また、係数Bi は次式により求めら
れる。
【0041】
【数3】
【0042】特に、熱吸収量ω(r)が照射径内で階段
状の関数で表されるとき、即ち或るj(1≦j≦N)に
おいて、変数rが、hj ≦r≦hj+1 を満たす区間にお
いて、熱吸収量ω(r)が一定値ωj をとるとき、次の
関係が成立する。
【0043】
【数4】
【0044】従って、(数4)を(数3)に代入するこ
とにより係数Bi が求められ、この係数Bi を(数2)
に代入することにより、上昇後の温度分布T(r)が求
められる。次に、上昇後の温度分布T(r)により、ど
の次数の収差変動が多く現れるかを調べるために、上昇
後の温度分布T(r)を以下のように最小2乗法でr10
の項までベキ級数展開すると、次式のようになる。
【0045】
【数5】T(r)=T0 +C2 ・r2 +C4 ・r4 +C
6 ・r6 +C8 ・r8+C10・r10 この場合、上昇後の温度分布T(r)の単位は℃、変数
rの単位はmmである。また、T0 は、光軸AX、即ち
変数rが0の位置における上昇後の温度分布T(0)で
ある。
【0046】以下、実際の数値に基づく計算例について
説明する。投影光学系の入射側の開口数(NA)に対す
る照明光学系の出射側の開口数の比の値(コヒーレンス
ファクタ)をσ値とし、このσ値を0.75に設定す
る。そして、σ値が0.75の照明系によって外半径4
0mmの円筒形の石英からなるレンズが照明され、レン
ズ上の照射半径dが30mmであるような場合につい
て、(数2)〜(数4)の熱伝導方程式の解に基づいて
計算する。石英の熱伝導率を0.0138W/(cm・
℃)とし、ウエハ上のフォトレジストに感光性の照明光
に対するレンズの光エネルギーの吸収率を2%/cmと
する。
【0047】第1の計算例では、先ず比較のため、照明
光の全照射エネルギー量が1Wで、σ値が0.75の範
囲内でレンズが一様に照射されている場合について計算
する。図5(a)は、第1の計算例による上昇後の温度
分布T(r)を示し、横軸は変数r、縦軸は上昇後の温
度分布T(r)を表す。実線の曲線31Aに示すよう
に、上昇後の温度分布T(r)は原点、即ち光軸AXに
最大値TAを有し、光軸AXに関して軸対称な山型の変
化を示す。なお、参考として、照明光の照射エネルギー
密度分布P(r)を点線32Aにより示す。照射エネル
ギー密度分布P(r)は、変数rが0〜d(照射半径)
の間で一定の値P1となる。また、光軸AXでの温度分
布T0 、及び温度分布T(r)を(数5)によりベキ級
数に展開したときの係数C2 〜C10を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】次に、第2の計算例について説明する。こ
の計算例は輪帯照明又は瞳フィルターを用いた場合の例
であり、第1の計算例と同様に比較のための計算例であ
る。σ値は最大で0.75で、輪帯の内側のσ値は0.
5である。そのσ値が0.5〜0.75の間でレンズが
一様に照明され、全照射エネルギー量が1Wである場合
について上昇後の温度分布T(r)を計算したものであ
る。
【0050】図5(b)は、第2の計算例による上昇後
の温度分布T(r)を示し、この図5(b)において、
実線の曲線31Bに示すように、上昇後の温度分布T
(r)は変数rがほぼ0〜eの間で一定の温度TBとな
る。点線32Bで示す照射エネルギー密度分布P(r)
は、変数rがe〜dの間で一定の値P2となり、変数r
が0〜eの間では0となっている。第1の計算例と同様
に、光軸AXでの上昇後の温度分布T0 、及び上昇後の
温度分布T(r)を(数5)によりベキ級数に展開した
ときの係数C2 〜C10を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】次に、第3の計算例について説明する。こ
の計算例は、図1及び図4に示す実施の形態のように、
部分偏光板10又は10Cを使用してレンズが照明され
ている場合の上昇後の温度分布T(r)を求めるもので
ある。この場合、σ値が0.75から0.5の範囲内で
は、ランダム偏光光により全照射エネルギー量が1Wで
レンズが一様に照明され、σ値が0.5から0.0の範
囲内においては、直線偏光成分での照明により、σ値が
0.75から0.5の範囲の2分の1の照射エネルギー
密度でレンズが照明されているものとする。
【0053】図5(c)は、第3の計算例による上昇後
の温度分布T(r)を示し、この図5(c)において、
実線の曲線31Cに示すように、上昇後の温度分布T
(r)は原点、即ち光軸AXに最大値TCを有し、光軸
AXに関して軸対称な山型の変化を示す。また、照射エ
ネルギー密度分布P(r)は階段状に変化する点線32
Cに示すように、変数rがe〜dの間で一定の値P2と
なり、変数rが0〜eの間では一定の値P3(=(1/
2)・P2)となっている。また、光軸AXでの温度分
布T0 、及び温度分布T(r)を(数5)によりベキ級
数に展開したときの係数C2 〜C10を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】なお、第1及び第2の計算例においては、
全照射エネルギー量を1Wとし、第3の計算例において
は、σ値が0.75から0.5の範囲内における照射エ
ネルギー量を1Wとしている。この第3の計算例におい
ては、σ値が0.5〜0.0の範囲における照射エネル
ギー量を加えると、全照射エネルギー量は1Wを超え
る。これは、第1〜第3の計算例におけるウエハ13上
のフォトレジストに対する感光性の照明光の照射エネル
ギー量を等しくして、露光時間(スループット)が等し
くなるように設定したものである。
【0056】第1の計算例に示す一様照明方式と、第2
の計算例に示す輪帯照明方式又は瞳フィルター方式(輪
帯照明方式等)とを比較した場合、表1及び表2で示す
ように、輪帯照明方式等の方が一様照明方式に比較し
て、光軸AXにおける温度が低い。それにもかかわら
ず、例えばベキ級数の係数C4 を比較すると、一様照明
方式の場合の係数C4 の値が、4.4000×10-8
対して、輪帯照明方式等の場合の係数C4 は、2.73
28×10-7と、輪帯照明方式等の方が大きくなってい
る。即ち、一様照明方式と輪帯照明方式等とを比較する
と、係数C2 以外のベキ級数の係数の絶対値は全て輪帯
照明方式等の方が大きくなっている。熱変形や屈折率変
化は上昇後の温度分布T(r)に比例するので、収差変
動も上昇後の温度分布T(r)に比例する。係数C2
り高次のベキ級数の係数が全て輪帯照明方式等の方が大
きいということは、輪帯照明方式等の方が高次の収差変
動が大きいことを意味する。
【0057】ここで、図1及び図4に示す実施の形態の
露光方法を「部分偏光板方式」とすれば、この部分偏光
板方式により光軸近傍にも直線偏光成分を照射すると、
第3の計算例に示すように、全照射量が一様照明方式や
輪帯照明方式等よりも多いのにもかかわらず、表3及び
表2に示すように、係数C4 の値(=1.7624×1
-7)は、輪帯照明方式等での係数C4 の値(=2.7
328×10-7)よりも小さくなっている。更に、係数
6,C8,C10の絶対値を比較すると、何れの係数におい
ても部分偏光板方式の方が輪帯照明方式等よりも小さく
なっている。これは、部分偏光板方式により高次の収差
変動が小さくなることを意味する。
【0058】また、第3の計算例においては、σ値が0
〜0.5の間における照射エネルギー密度を、σ値が
0.5〜0.75の間における密度分布の1/2とし
た。これに対して、σ値が0〜0.75の範囲において
全て一様な照射エネルギー分布により照射されるよう
に、例えば前述のようにNDフィルターを使用するか、
又は図3(b)及び図3(c)のように変形照明法を用
いて極在化した部分のみランダム偏光光を透過させ、そ
れ以外の部分で直線偏光成分を通過させる場合の温度分
布T(r)について計算し、図5(b)の輪帯照明方式
等の場合と比較してみる。この場合、図3(b)及び
(c)の極在化した部分を透過するランダム偏光光の全
照射量を1Wとする。
【0059】この場合のレンズに照射される全照射量T
P(W)は次式により求められる。 TP=1W・0.752 /(0.752 −0.52 )=
1.8W 従って、図5(c)のような部分偏光板方式において、
σ値が0.5以内の範囲もその周囲の領域と等しい照射
エネルギー密度で照射する場合には、図5(a)の一様
照明方式において、照射エネルギー密度を1.8倍した
状態と等価である。従って、ベキ級数の係数も全て表1
の値を1.8倍したものとなるため、係数C4,C6,C8,
10はそれぞれ、7.9200×10-8,−1.782
1×10 -10 ,1.4937×10-13 ,−3.734
1×10-17 となる。これらの係数の値を表2のそれぞ
れの係数と比較した場合、光軸AX近傍の上昇後の温度
分布T0 が輪帯照明方式等の場合よりもかなり大きいに
もかかわらず、係数C4 〜C10までの係数は輪帯照明方
式等の場合より全て小さくなっている。即ち、部分偏光
板方式でσ値が0〜0.75の範囲内において、平坦な
照射エネルギー密度P2で照射した場合でも、輪帯照明
方式等の場合より高次の収差変動が少ないことを意味し
ている。
【0060】なお、本発明はステッパー型の投影露光装
置に限らず、レチクルのパターンの一部を投影光学系を
介してウエハ上に投影した状態で、レチクルとウエハと
を投影光学系に対して同期走査してレチクルのパターン
を順次ウエハ上の各ショット領域に転写露光するステッ
プ・アンド・スキャン方式等の走査露光型の投影露光装
置にも同様に適用できる。
【0061】このように、本発明は上述の実施の形態に
限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構
成を取り得る。
【0062】
【発明の効果】本発明の投影露光装置によれば、マスク
から傾斜して射出される光束又はマスクに対して傾斜し
て入射する光束以外の光束を第1偏光部材により所定方
向に偏光した後、その偏光した光束を第2偏光部材によ
り遮光するため、感光基板上に結像する光束はマスクか
ら傾斜して射出される光束、又はマスクに対して傾斜し
て入射する光束だけとなり、中心遮光型の瞳フィルター
を用いる方式、又は輪帯照明や変形照明を用いる場合と
ほぼ等価の高い解像度が得られる利点がある。また、第
1偏光部材と第2偏光部材との間を、有効な結像光束と
第1偏光部材により所定方向に偏光された光束とが通過
する。従って、第1偏光部材と第2偏光部材との間に配
置された投影光学系の瞳面近傍におけるレンズの照度分
布がほぼ均一になり、投影光学系内のレンズの高次の熱
変形や屈折率の変化が抑えられ、結果的に投影光学系の
高次の球面収差変動が抑えられる利点がある。
【0063】また、第1偏光部材が、光軸の周りの輪帯
状領域の内側の領域、又は光軸から偏心した複数の領域
を除く領域を通過する露光光の偏光方向を所定方向に設
定する場合には、有効な結像光束は光軸の周りの輪帯状
の領域、又は光軸から偏心した複数の領域を通過し、第
2偏光部材を通過して感光基板上に結像する。一方、有
効な結像光束以外の光束は、第2偏光部材により遮光さ
れ、感光基板上に結像しない。従って、その第1偏光部
材が投影光学系の瞳面と共役な面上にあるときには、輪
帯照明や変形照明を行った場合と等価になる。一方、そ
の第1偏光部材がその瞳面上にあり、光軸の周りの輪帯
状領域の内側の領域で直線偏光光を通過させるときに
は、中心遮光型の瞳フィルターを使用する場合と等価に
なる。
【0064】また、第1偏光部材と、第2偏光部材とを
一定の相対角度関係を保ってそれぞれ回転する駆動手段
を設ける場合には、第1及び第2偏光部材を露光中に回
転させることによって、感光基板に結像したパターンの
像の線幅がパターンの周期方向により変化する線幅異常
の発生が抑えられる利点がある。
【0065】また、第2偏光部材と感光基板との間に、
第2偏光部材を通過した露光光を円偏光に変換する第3
偏光部材を設ける場合には、第1及び第2偏光部材を回
転する駆動手段を設けることなく、パターンの周期方向
による線幅異常が抑えられる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投影露光装置の実施の形態の一例を示
す一部を切り欠いた斜視図である。
【図2】図1の照明光学系に設けられた各種の開口絞り
を示す平面図である。
【図3】(a)は図1の部分偏光板10を示す平面図、
(b)は変形照明用の部分偏光板10Aを示す平面図、
(c)は部分偏光板の他の例を示す平面図である。
【図4】本発明の投影露光装置の実施の形態の他の例の
要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態において、照射エネルギー
による温度分布の計算例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 光源 4 フライアイレンズ 6A〜6C 開口絞り 10,10A,10B,10C 部分偏光板 12 レチクル 13 投影光学系 13A 上部レンズ系 13B 下部レンズ系 PS1 瞳面 PS2 照明系瞳面 14 偏光板 15 ウエハ 16 ウエハステージ 17 1/4波長板 21,23 回転駆動体 22 回転角制御系

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光のもとでマスク上のパターンの像
    を感光基板上に投影する投影光学系を有し、 前記露光光の内で前記マスクから傾斜して射出される光
    束、又は前記マスクに対して傾斜して入射する光束を有
    効な結像光束として使用する投影露光装置であって、 前記投影光学系の瞳面と共役な面上で実質的に光軸を中
    心とする円形の領域に一様に分布する光源からの前記露
    光光を用いて前記マスクを照明する照明光学系と、 前記投影光学系の瞳面、又は該瞳面と共役な面上で、前
    記有効な結像光束が通過する領域以外の領域を通過する
    前記露光光の偏光方向を所定方向に設定する第1偏光部
    材と、 前記投影光学系と前記感光基板との間に配置され前記投
    影光学系を通過した前記露光光の内で前記所定方向に偏
    光する光束を遮光する第2偏光部材と、を設けたことを
    特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投影露光装置であって、 前記第1偏光部材は、前記光軸の周りの輪帯状領域の内
    側の領域、又は前記光軸から偏心した複数の領域を除く
    領域を通過する前記露光光の偏光方向を前記所定方向に
    設定することを特徴とする投影露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の投影露光装置で
    あって、 前記第1偏光部材と、前記第2偏光部材とを一定の相対
    角度関係を保ってそれぞれ回転する駆動手段を設けたこ
    とを特徴とする投影露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、又は2記載の投影露光装置で
    あって、 前記第2偏光部材と前記感光基板との間に、前記第2偏
    光部材を通過した前記露光光を円偏光に変換する第3偏
    光部材を設けたことを特徴とする投影露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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