JPH1081482A - 回転フック及び吊荷の過回転防止方法 - Google Patents

回転フック及び吊荷の過回転防止方法

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JPH1081482A
JPH1081482A JP23697296A JP23697296A JPH1081482A JP H1081482 A JPH1081482 A JP H1081482A JP 23697296 A JP23697296 A JP 23697296A JP 23697296 A JP23697296 A JP 23697296A JP H1081482 A JPH1081482 A JP H1081482A
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JP
Japan
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hook
motor
clutch plate
suspended load
side clutch
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JP23697296A
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Inventor
Akira Nakayama
章 中山
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Fukuyama Tanko Zoki Kk
Original Assignee
Fukuyama Tanko Zoki Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な作業及び装置で吊荷の回転停止時間を
短縮することができる回転フック及び吊荷の過回転防止
方法を提供する。 【解決手段】 昇降自在に吊るされた回転フック本体1
aに回転自在にフック11を設け、フック11にワイヤ
ロープ12を介して吊荷3を吊り下げる回転フック1に
おいて、上記回転フック本体1a内に、上記フック11
を縦軸回りに回転させるためのモータ17を設けると共
に、モータ17と上記フック11との間にモータ17の
回転を入り切りするより戻し用クラッチ18を設けたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン等の先端
に主ワイヤロープを介して吊るされ回転自在なフックを
備えた回転フック及び吊荷の過回転防止方法に係り、特
に、吊荷の回転を容易に停止させるように改良された回
転フック及び吊荷の過回転防止方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、クレーン作業にお
いて、ブーム6等の旋回により吊荷を回転させるときに
は回転フック70を使用するが、一般に、回転フック7
0はクレーン2の先端に主ワイヤロープ7及びシーブ
(溝車)8等を介して吊るされており、回転自在なフッ
ク11と、このフック11を縦軸回りに回転させるため
のモータ(図示せず)とを有している。そして、このフ
ック11に二本のワイヤロープ12を介して吊ビーム1
3が吊るされ、この吊ビーム13からベルト14等で吊
荷3を吊るすようになっている。ワイヤロープ12はそ
れぞれ吊ビーム13の端部近傍に連結されている。
【0003】そして、吊荷置場58から船59の所定の
位置まで、吊荷3を吊るしてクレーン2を走行及び旋回
させて移動、回転させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、吊荷3が長尺
の場合、特に重量のある長尺物を回転させるときは、吊
荷3の角度を調整するためにモータを駆動させてフック
11を回転し、吊荷3を回転させるが、その回転停止時
においては、回転により吊荷3に慣性力があるため、フ
ック11の回転を停止しても、吊荷3は、ワイヤロープ
12を捩りながら回転してしまう。従って、吊荷3は即
座に停止できず大きく振れて所定の停止位置を大きくず
れてしまう。また、慣性力がなくなり、吊荷3が停止す
ると、こんどはワイヤロープ12の捩れの反動で、吊荷
3が逆方向に回転を始める。
【0005】このように、吊荷3の慣性力とワイヤロー
プ12の捩れのため、上述した動作が繰返し発生するた
め、吊荷3を所定位置に回転させて、完全に停止するま
でに時間を要するという問題がある。そこで、通常、長
尺の吊荷3の回転作業は、回転フック70を使用せず、
作業員が吊荷3をロープ等で引っ張って所定位置に回転
させるようにしていた。しかし、この作業員の人力によ
る方法では、作業の手間が非常にかかるという問題があ
った。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記問題を解決
すべく、簡単な作業で吊荷の回転停止時間を短縮するこ
とができる回転フック及び吊荷の過回転防止方法を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、昇降自在に吊るされた回転フック本体に回転自
在にフックを設け、このフックにワイヤロープを介して
吊荷を吊り下げる回転フックにおいて、上記回転フック
本体内に、上記フックを縦軸回りに回転させるためのモ
ータを設けると共に、このモータと上記フックとの間に
モータの回転を入り切りするより戻し用クラッチを設け
たものである。
【0008】そして、上記より戻し用クラッチが、モー
タの軸に連結されて回転するモータ側クラッチ板と、上
記フック側に連結され上記モータ側クラッチ板に対して
噛合する位置と離間する位置に進退自在に設けられたフ
ック側クラッチ板とを有し、さらに上記フック側クラッ
チ板を、上記モータ側クラッチ板に対して係脱させるク
ラッチ進退手段とを有してなるものが好ましい。
【0009】また、上記より戻し用クラッチ板と上記フ
ックとは伝動装置を介して連結されると共に、上記フッ
ク側クラッチ板は、上記伝動装置のクラッチ側の軸に対
して所定角度移動可能に連結部材で連結したものでもよ
い。
【0010】また、上記モータ側クラッチ板と上記フッ
ク側クラッチ板とは円盤状に形成されると共に、その互
いに向き合った面の外周縁部に歯部が形成され、上記ク
ラッチ板同士の歯部が噛合するに際して、上記歯部が、
フック側クラッチ板を周方向に回転させて噛合すべく互
いに山形状に形成された上記歯部が、互いに摺接する傾
斜面を周方向両側に有した山形歯であるものでもよい。
【0011】さらに、請求項1記載の回転フックを用い
て吊荷を所定の角度に停止させる吊荷の過回転防止方法
において、上記モータにより上記より戻し用クラッチを
介して上記フックとこのフックにワイヤロープを介して
吊り下げられた吊荷とを、所定の回転位置近傍まで回転
させた後上記モータを停止させ、その後吊荷の慣性力で
吊荷を回転させると共に、上記ワイヤロープの捩れが最
大となり逆方向に吊荷が回転し始める時に、上記より戻
し用クラッチを切ってワイヤロープの捩れを除去するも
のである。
【0012】以上の構成及び方法によれば、即座により
戻し用クラッチを入り切りすることができるので、吊荷
の回転を簡単な作業で短時間で停止させることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0014】まず、図10により、本発明に係る回転フ
ック1の使用時の全体構成を説明する。この全体構成に
ついては従来と同様であるので、従来の技術と同一の図
面(図10)を用いる。本実施の形態においては、特に
導入効果が大きい岸壁荷役用LLCクレーン2を使用し
て岸壁上に置いてある長尺吊荷3を船積みする場合につ
いて述べる。
【0015】岸壁荷役用LLCクレーン2には、車輪4
aを備えた脚部4と、クレーンの運転操縦を行うケージ
5と、旋回自在のブーム6とが設けられている。ブーム
6の先端部には複数の巻取式の主ワイヤロープ7及びシ
ーブ(溝車)8を介して、吊ビーム9が回転しないよう
に吊るされている。そして、吊ビーム9の下部には固定
フック10が設けられており、この固定フック10に回
転フック1が連結固定され吊支されている。回転フック
1の下部には、回転自在にフック11が設けられてお
り、このフック11から二本のワイヤロープ12が吊る
され、その先端に吊ビーム13が吊支されている。二本
のワイヤロープ12はそれぞれ吊ビーム13の両端部に
接続されている。吊ビーム13の下側両端部には、長尺
吊荷3を吊るすためのベルト14がそれぞれ設けられて
いる。
【0016】次に、回転フック1の構成について説明す
る。
【0017】図1に示すように、固定フック10に連結
固定された回転フック本体1aの下部には、フック11
がスラスト玉軸受15に支承されて回転自在に設けられ
ている。このスラスト玉軸受15は、回転フック本体1
aの側面のケーシング58に固定された取付板61に固
定支持されている。また、このフック11の下方部にワ
イヤロープ12等を吊るすシャックル用吊り穴62が三
箇所形成されている。回転フック本体1a内には、フッ
ク11を回転させるモータ17が取付板61にボルト等
で固定され設けられており、このモータ17の下部にフ
ック11の回転を規制するより戻し用のクラッチ18が
連結されている。
【0018】より戻し用のクラッチ18とフック11と
は伝動装置(16,19,20)にて回転自在に連結さ
れている。すなわち、フック11には歯車16が設けら
れ、クラッチ18の出力側にはピニオンギヤ19がピン
29(図4に記入)を介して連結され、その間に他のピ
ニオン20が噛合されて伝動装置を構成している。
【0019】回転フック本体1a内には、クラッチ18
を入り切りするクラッチ板進退手段80が設けられる。
【0020】クラッチ板進退手段80は、電動シリンダ
41と、その電動シリンダ41のロッド42に連結され
た操作ロッド42aと、その操作ロッド42aにピン7
2を介して連結され、ピニオンギヤ19を介して後述す
るフック側クラッチ板22をモータ側クラッチ板21に
対して噛合位置と離間位置に移動するクラッチハンドル
43と、操作ロッド42aの昇降動を案内するガイド板
69とから構成される。
【0021】電動シリンダ41は、図2に示すように、
モータ17の側方で、その上部がケーシング58に固定
された支持ロッド67にブラケット68を介して支持さ
れる。電動シリンダ41のロッド42の下端部に連結し
た操作ロッド42aは、ピニオンギヤ19の下端部近傍
まで延出されており、二枚のガイド板69に挟まれるよ
うに設けられている。このガイド板69には縦に延びた
長穴71が形成されており、操作ロッド42aから横に
延びたピン72が貫通しており、操作ロッド42aが垂
直方向に案内されて移動できるようにされる。
【0022】なお、図1において、回転フック1の本体
ケーシング58内には、ケーシング58に固定された取
付板63,64に、バッテリー収納箱65と、制御受信
装置66とが取り付けられており、制御受信装置66に
はアンテナ(図示せず)が設けられており、無線により
信号を受けるようになっている。
【0023】次により戻し用クラッチ18を説明する。
【0024】図4に示すようにより戻し用クラッチ18
は、上側のモータ17に連結されたモータ側クラッチ板
21と、下側のフックに連結されたフック側クラッチ板
22を備えている。
【0025】このモータ側クラッチ板21とフック側ク
ラッチ板22の周辺部は、モータ17の下端に、モータ
17の回転軸と連結され同軸で回転する回転筒体30が
形成され、この回転筒体30のツバ部31には、複数の
穴32が円環状に形成され、モータ側クラッチ板21に
は、その穴32と同等の間隔で穴25が形成されてい
る。そして、ツバ部31の上にモータ側クラッチ板21
が載置され、穴25,32にピン33が挿入され、モー
タ側クラッチ板21と回転筒体30とが連結固定されて
いる。
【0026】フック側クラッチ板22は、その下方のピ
ニオンギヤ19と共に回転筒体30に対して上下移動自
在に、且つ回転自在に嵌合される。ピニオンギヤ19と
フック側クラッチ板22の間には二つのブッシュ37,
38が設けられている。
【0027】フック側クラッチ板22とピニオンギヤ1
9とは、そのフック側クラッチ板22がピニオンギヤ1
9の軸に対して所定角度移動可能に連結部材で連結され
ている。
【0028】これを図4、図9により説明する。
【0029】先ず、図4に示すようにピニオンギヤ19
の上側に設けられたピン29は、フック側クラッチ板2
2の長穴28に挿入されて連結される。
【0030】図9(a)に示すように、長穴28の長手
方向の両側には、バネ固定ピン35が設けられ、そこに
コイルバネ36が夫々設けられている。コイルバネ36
の一端は固定され他端は長く延出されてピン29側に延
ばされ、ピン29を両側から挟み込むことにより、ピン
29を長穴28の中心部に位置させるようになってい
る。なお、図9(b)に示すように、ピン29の頭部に
は外周部に溝の形成されたナット60が装着されてお
り、溝部分をコイルバネ36が摺動するように構成され
ている。
【0031】次に、クラッチ板21,22の歯部の形状
を図6乃至図8に沿って説明する。図6(a)はモータ
側クラッチ板21の側断面図、(b)はその底面図、図
7(a)はフック側クラッチ板22の平面図、(b)は
その側断面図、図8(a)はクラッチ18切り状態の山
形歯を示す断面図、(b)はクラッチ18入り状態の山
形歯を示す断面図である。
【0032】モータ側クラッチ板21は図6に示すよう
に、円盤状に形成されており、その下側外周縁部には山
形の歯が成形されており、この歯部23と、歯部23と
同等の幅を有する谷部24とが交互に円環状に成形され
ている(図8参照)。この歯部23及び谷部24の内側
には、回転筒体30を固定するための複数の穴25が円
環状に形成されている。この穴25のさらに内側には、
回転筒体30に嵌合固定するために、一部が直線状に形
成された略円形の穴34が形成されている。
【0033】また、フック側クラッチ板22は図7に示
すように、円盤状に形成されており、その上側外周縁部
の一部には山形の歯が成形されており、この歯部26
と、歯部26と同等の幅を有する谷部27とが交互に円
弧状に二か所成形されており、向かい合うように配置さ
れている(図8参照)。
【0034】上側周縁部の他部の歯部26と谷部27と
が成形されていない部分には、上述した周方向に延びた
長穴28が二か所向かい合うように形成されている。こ
の長穴28には、上述のピニオンギヤ19の上側に設け
られたピン29(図4に記入)が挿入され、フック側ク
ラッチ板22とピニオンギヤ19とが連結されることと
なる。長穴28の長さLは挿入されたピン29が周方向
に歯部23,26の1ピッチ+α分移動できる長さに設
定されている。
【0035】そして、図4に示すように、ツバ部31の
外側に、モータ側クラッチ板21の歯部23及び谷部2
4が位置することとなり、この歯部23及び谷部24の
下側に、フック側クラッチ板22の歯部26及び谷部2
7が位置するように、フック側クラッチ板22が配置さ
れる。
【0036】ピニオンギヤ19は、その下部が円筒状に
延出して形成されており、その下端部と所定の間隔を隔
てた上方にそれぞれツバ部39,40が形成されてい
る。
【0037】このツバ部39,40に、クラッチ18を
入り切りするクラッチ板進退手段80のクラッチハンド
ル43が係合される。
【0038】クラッチハンドル43は、図3に示すよう
に、略U字型に形成された支持部44と、支持部44に
固定され、操作ロッド42aと連結される連結棒45と
で構成され、支持部44の先端部が、ピン46を介して
ツバ部39,40間に摺動自在に設けられたクラッチブ
ッシュ47に連結され、両側からピニオンギヤ19を挟
み軸支している。また、支持部44は、その先端部から
連結棒45側へ所定の距離隔てた部分で、回転フック1
のケーシング48に固定されたピン49を介して、ケー
シング48に軸支されている。
【0039】連結棒45の略中間部は、電動シリンダ4
1の操作ロッド42aとピン50を介して、連結されて
いる。すなわち、電動シリンダ41のロッド42を伸長
させ、操作ロッド42aを下方に下げることによって、
連結棒45が下方に下がり、ピン49を中心として、ク
ラッチハンドル43が回動し、ピニオンギヤ19が上方
に持ち上げられる。これに伴い、フック側クラッチ板2
2が、モータ側クラッチ板21に押し当てられ互いの歯
が噛み合って、クラッチ18が入り状態となる。逆に、
電動シリンダ41を縮少させロッド42を上方に上げる
ことによって、連結棒45が上方に上がり、ピン49を
中心として、クラッチハンドル43が回転運動し、ピニ
オンギヤ19が下げられる。これに伴い、フック側クラ
ッチ板22が下方に下がるので、モータ側クラッチ板2
1と離反するので互いの歯は拘束されず、クラッチ18
が切り状態となる。
【0040】回転フック1の上部と下部には、クラッチ
18が入り状態になっていることを示す表示灯51が設
けられている(図1参照)。また図2に示すようにクラ
ッチハンドル43の連結棒45の端部近傍には表示灯5
1の点灯リミットスイッチ52が設けられており、連結
棒45には、点灯リミットスイッチ52のアーム部53
を押すためのアーム棒54が設けられている。すなわ
ち、電動シリンダ41のロッド42が下方に下がると共
に、連結棒45が下がり、アーム棒54も下方に下が
る。これに伴い、アーム部53が下側に押され、点灯リ
ミットスイッチ52がONにされ表示灯51が点灯され
る。クラッチ18が切り状態になるときは、電動シリン
ダ41のロッド42と共に、アーム棒54が上方に上が
り、これに伴い、アーム部53が元の位置に戻り、点灯
リミットスイッチ52がOFFにされ表示灯51が消灯
される。
【0041】図2に示すように、ロッド42の側面に突
起55が設けられており、ロッド42がクラッチ18が
入り状態と切り状態となる高さに位置したときの突起5
5の先端部には、それぞれ電動シリンダ41を停止させ
るシリンダリミットスイッチ56が設けられている。す
なわち、ロッド42の動きが自動的に停止されるように
なっている。なお、これらの点灯リミットスイッチ52
及びリミットスイッチ56は、ケーシング58にブラケ
ット57a,57b,58cを介して固定されている。
【0042】以上の構成による回転フック1を用いて吊
荷3を運搬するときの吊荷3の過回転防止方法について
説明する。
【0043】図5は、本発明に係る回転フック1を使用
した吊荷3の移動工程を示したフローチャートであり、
この図5のフローチャートに従って過回転防止方法を説
明する。
【0044】先ず、岸壁上の吊荷置場58(図10に記
入)に、岸壁荷役用LLCクレーン2を走行させ、ブー
ム6を旋回させて、回転フック1が吊荷3の上方に位置
するようにする。そして、主ワイヤロープ7を延ばし
て、吊ビーム13を下ろす。クラッチ18をOFFにし
て、ベルト14等で吊荷3にロープ掛けをおこない、主
ワイヤロープ7を巻き上げて吊荷を吊り上げる。このと
き、クラッチ18はOFFでフック11は回転自在にな
っているので、吊荷3と回転フック1のフック11の位
置関係がずれていても、吊荷3が上がる瞬間にフック1
1が吊荷3の角度に習って回転して、ワイヤロープ12
の捩れがとれて位置関係が合う。
【0045】次に、クレーン2を旋回、走行させ船59
の上方の吊下ろし位置まで移動する。ところで、吊荷3
は、予め、船59内部の倉庫に積み下ろされるのに好適
な角度で吊荷置場58に積まれているが、クラッチ18
をOFFにして、旋回することによってブーム6が旋回
しても吊荷3はそれ自体の重量のため回転せず、フック
11の方が回転するので、吊荷3の船59に対する好適
な角度は変わらない。
【0046】そして、吊荷3が船59の上方まで移動し
たときに、所望の好適な角度を保っていれば、吊荷3の
回転は発生していないので、そのまま船59内部の倉庫
に積み下ろすことができる。
【0047】しかし、予め、吊荷置場58で所望の角度
に積まれていなかったり、強風のために、吊荷が所望の
角度になっていなかった場合は、クラッチ18をONに
してモータ17を駆動させる。そのことによって、モー
タ17とフック11が連結され、フック11と共に、吊
荷3が回転を始める。そして、所望の角度近傍にきた時
点で、モータを停止させる。すると、モータ17とフッ
ク11が連結されているのでフック11の回転は停止す
るが、吊荷3はその慣性力によって回転を続ける。この
ときワイヤロープ12は捩れるが、その反発力によって
吊荷3の回転力は徐々に弱められ、ワイヤロープ12の
捩れが最大になったときに停止し、逆方向に回転し始め
ようとする。この吊荷3の回転が停止した瞬間に、クラ
ッチ18をOFFにする。そのことによってフック11
は回転自在な状態となり、吊荷3の慣性力によって発生
した回転によるワイヤロープ12の捩れは、フック11
がすばやく回転することにより吸収され、吊荷3はその
位置に完全に停止することとなる。なお、所望の角度の
少し手前の時点は、回転速度や吊荷の重量、形状によっ
て割り出される位置である。
【0048】もし、クラッチ18をOFFにするタイミ
ングが、吊荷3が停止する時点とずれた場合は、吊荷3
はさらに回転しようとするが、即座にクラッチ18を再
びONにして、吊荷3が停止するのを待ち、クラッチ1
8をOFFにするようにする。この操作を1,2度行え
ば、吊荷3を所定の位置に停止させることができる。
【0049】上述の工程のなかで、クラッチ18は瞬時
に入り切りができることを要求されるが、ここでモータ
側クラッチ板21とフック側クラッチ板22の互いの歯
部23,26の動きを説明する。
【0050】先ず、クラッチ18がONになるとシリン
ダ41のロッド42が下げられると共に、ピニオンギヤ
19が持ち上げられる。このとき、モータ側クラッチ板
21とフック側クラッチ板22のそれぞれの歯部23,
26と谷部24,27が互いに噛み合う位置にあれば、
フック側クラッチ板22はそのまま持ち上げられ、クラ
ッチ18はONになる。
【0051】しかし、図8(a)に示すように歯部2
3,26と谷部24,27が互いに噛み合う位置になっ
ていない場合は、まず、ピニオンギヤ19の回転はクラ
ッチハンドル43の持ち上げる力によって停止しつつ、
ピニオンギヤ19と共にフック側クラッチ板22は持ち
上げられる。そして持ち上げに伴い、フック側クラッチ
板22は、歯部23,26の傾斜に沿って、互いに噛み
合うよう左右いずれかに回転しようとする。
【0052】このとき、図9(a)に示したピニオンギ
ヤ19との連結部であるピン29はコイルバネ36によ
って、長穴28の中央に位置しているので、図9(c)
に示すようにピン29がコイルバネ36を左右いずれか
の方向に相対的に押して長穴28を移動することができ
る。すなわち、モータ側クラッチ板21とフック側クラ
ッチ板22のそれぞれの歯部23,26同士が当たる位
置関係であっても、ピン29は停止したままでフック側
クラッチ板22が回転するので、ピニオンギヤ19と連
結されたフック11の回転角度は瞬時(1秒以下)に停
止することができると共に、モータ側クラッチ板21と
フック側クラッチ板22とが噛み合うことができる。ま
た、歯部23,26と谷部24,27が互いに噛み合う
ことにより、停止力を得ることができ、吊荷3の回転中
や踏ん張りの極限状態においても、その回転力に打ち勝
って、クラッチ18を入り切りすることができる。
【0053】本実施の形態においては、吊荷3は長尺の
物であったが、コイルや鉄板等の重量物についても同様
の効果を得ることができる。
【0054】さらに、本実施の形態においては、作業員
が目視によりクラッチ18の入り切りを行うようにして
いるが、ワイヤロープ12の捩れの状態を検知するセン
サや吊荷3の回転を検知するセンサ等を設け、自動的に
クラッチ18を入り切りするように構成することも考え
られる。
【0055】なお、本実施の形態においては、クラッチ
18は互いに噛み合う歯を有する機械的な形状となって
いる。このクラッチ18に電磁クラッチを用いることも
考えられるが、電磁クラッチは常時通電してなければな
らず、それに対して、本クラッチ18の電源は入り切り
するときだけに用いられるので、電源がバッテリー等で
制限されている場合など、使用時間を長くすることがで
きる。また、電磁クラッチはコイル、アーマチュア、フ
ェーシング等の回転部分が重量化してしまい、停止力が
弱まってしまうが、本クラッチはフック側クラッチ板2
2の他には小型の部品数点だけで済むので非常に軽量化
でき、停止時やフリー回転時に有利である。さらに、電
磁クラッチに比べ、本クラッチは部品点数が少なく高精
度部品や精密な取り合いが少ないので、製作コスト、メ
ンテナンスコストが少なく済むと共に、寿命が長く、故
障の発生も少ないという長所があり、本実施の形態のク
ラッチ18が最適と考えられる。
【0056】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、フックに
連結したクラッチを瞬時に入り切りすることにより吊荷
を吊るしているワイヤロープの捩れをフック側で吸収
し、吊荷を任意の回転位置で停止させることができるの
で、簡単な作業で吊荷の過回転を防止し、回転停止時間
を短縮することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転フックの実施の形態を示した
一部破断正面図である。
【図2】図1の側断面図である。
【図3】図2のクラッチハンドル部分の平断面図であ
る。
【図4】図1のより戻し用クラッチの拡大断面図であ
る。
【図5】本発明の回転フックを用いた過回転防止方法の
フローチャートを示す図である。
【図6】図1のより戻し用クラッチのモータ側クラッチ
板を示し、(a)はその側断面図、(b)はその底面図
である。
【図7】図1のより戻し用クラッチのフック側クラッチ
板を示し、(a)はその平面図、(b)はその側断面図
である。
【図8】図1のより戻し用クラッチのモータ側クラッチ
板とフック側クラッチ板の噛合状態を示し、(a)はク
ラッチ切り状態の山形歯を示す断面図、(b)はクラッ
チ入り状態の山形歯を示す断面図である。
【図9】(a)はフック側クラッチ板とピンの取合い状
況を示した平面図、(b)は(a)の側断面図、(c)
はピンがずれた場合のフック側クラッチ板とピンの取合
い状況を示した平面図である。
【図10】吊荷の荷役を示す全体図である。
【符号の説明】
1 回転フック 1a 回転フック本体 3 吊荷 11 フック 12 ワイヤロープ 16 歯車(伝動装置) 17 モータ 18 クラッチ(より戻し用クラッチ) 19 ピニオンギヤ(伝動装置) 20 ピニオン(伝動装置) 21 モータ側クラッチ板 22 フック側クラッチ板 23,26 歯部 28 長穴(連結部材) 29 ピン(連結部材) 41 電動シリンダ(クラッチ板進退手段) 42a 操作ロッド(クラッチ板進退手段) 43 クラッチハンドル(クラッチ板進退手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降自在に吊るされた回転フック本体に
    回転自在にフックを設け、該フックにワイヤロープを介
    して吊荷を吊り下げる回転フックにおいて、上記回転フ
    ック本体内に、上記フックを縦軸回りに回転させるため
    のモータを設けると共に、該モータと上記フックとの間
    にモータの回転を入り切りするより戻し用クラッチを設
    けたことを特徴とする回転フック。
  2. 【請求項2】 上記より戻し用クラッチが、モータの軸
    に連結されて回転するモータ側クラッチ板と、上記フッ
    ク側に連結され上記モータ側クラッチ板に対して噛合す
    る位置と離間する位置に進退自在に設けられたフック側
    クラッチ板とを有し、さらに上記フック側クラッチ板
    を、上記モータ側クラッチ板に対して係脱させるクラッ
    チ進退手段とを有してなる請求項1記載の回転フック。
  3. 【請求項3】 上記より戻し用クラッチ板と上記フック
    とは伝動装置を介して連結されると共に、上記フック側
    クラッチ板は、上記伝動装置のクラッチ側の軸に対して
    所定角度移動可能に連結部材で連結される請求項2記載
    の回転フック。
  4. 【請求項4】 上記モータ側クラッチ板と上記フック側
    クラッチ板とは円盤状に形成されると共に、その互いに
    向き合った面の外周縁部に歯部が形成され、上記クラッ
    チ板同士の歯部が噛合するに際して、上記歯部が、フッ
    ク側クラッチ板を周方向に回転させて噛合すべく互いに
    山形状に形成された請求項3記載の回転フック。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の回転フックを用いて吊荷
    を所定の角度に停止させる吊荷の過回転防止方法におい
    て、上記モータにより上記より戻し用クラッチを介して
    上記フックと該フックにワイヤロープを介して吊り下げ
    られた吊荷とを、所定の回転位置近傍まで回転させた後
    上記モータを停止させ、その後吊荷の慣性力で吊荷を回
    転させると共に、上記ワイヤロープの捩れが最大となり
    逆方向に吊荷が回転し始める時に、上記より戻し用クラ
    ッチを切ってワイヤロープの捩れを除去することを特徴
    とする吊荷の過回転防止方法。
JP23697296A 1996-09-06 1996-09-06 回転フック及び吊荷の過回転防止方法 Pending JPH1081482A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101496549B1 (ko) * 2013-07-02 2015-02-26 현대위아 주식회사 크레인용 후크장치
CN110201820A (zh) * 2019-07-11 2019-09-06 中达电机股份有限公司 一种无底脚电机喷漆专用吊架
JP2020179987A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 シンフォニアテクノロジー株式会社 吊り荷回動システム
CN116853455A (zh) * 2023-06-28 2023-10-10 沪东中华造船(集团)有限公司 一种船舶设备双吊排吊装进舱方法

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