JPH1082203A - 建物の制振装置 - Google Patents
建物の制振装置Info
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- JPH1082203A JPH1082203A JP23919296A JP23919296A JPH1082203A JP H1082203 A JPH1082203 A JP H1082203A JP 23919296 A JP23919296 A JP 23919296A JP 23919296 A JP23919296 A JP 23919296A JP H1082203 A JPH1082203 A JP H1082203A
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の製作が容易で安価にでき、地震後の補
修を含めメンテナンスが不要で、地震時や強風時におけ
る建物の主に骨組の揺れや振動を低減することができ
る、建物の制振装置を提供する。 【解決手段】 上側の梁Cの下面に、重ね板バネ2の長
さに応じて一対のブラケット5・6を下向きに固設し、
各ブラケットの下端に重ね板バネ2の親板の両端目玉2
bをシャックルまたはリンクを介してそれぞれ吊設し、
柱Bから遠い方のブラケット6に隣接してガセットプレ
ート7を、上側の梁Cに下向きに固設し、略三角形状の
増幅リンクプレート4の頂点を重ね板バネ2のヒンジパ
ッド2cに枢支連結するとともに、増幅リンクプレート
4の短辺の一方の角部をガセットプレート7の下端部に
枢支連結し、下側の梁Cの柱Bに近接した位置に別のブ
ラケット8を上向きに固設し、このブラケット8の上端
部と増幅リンクプレート4の短辺の他方の角部とにブレ
ース3の両端部をそれぞれ枢支連結している。
修を含めメンテナンスが不要で、地震時や強風時におけ
る建物の主に骨組の揺れや振動を低減することができ
る、建物の制振装置を提供する。 【解決手段】 上側の梁Cの下面に、重ね板バネ2の長
さに応じて一対のブラケット5・6を下向きに固設し、
各ブラケットの下端に重ね板バネ2の親板の両端目玉2
bをシャックルまたはリンクを介してそれぞれ吊設し、
柱Bから遠い方のブラケット6に隣接してガセットプレ
ート7を、上側の梁Cに下向きに固設し、略三角形状の
増幅リンクプレート4の頂点を重ね板バネ2のヒンジパ
ッド2cに枢支連結するとともに、増幅リンクプレート
4の短辺の一方の角部をガセットプレート7の下端部に
枢支連結し、下側の梁Cの柱Bに近接した位置に別のブ
ラケット8を上向きに固設し、このブラケット8の上端
部と増幅リンクプレート4の短辺の他方の角部とにブレ
ース3の両端部をそれぞれ枢支連結している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の骨組に組
み込むことによって、地震や強風などによる建物の揺れ
や振動を制御する制振装置に関する。この制振装置は、
主として鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンク
リート造の建物に好適であり、低層から高層および超高
層の建物に適用可能である。
み込むことによって、地震や強風などによる建物の揺れ
や振動を制御する制振装置に関する。この制振装置は、
主として鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンク
リート造の建物に好適であり、低層から高層および超高
層の建物に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、地震などに対する建物の構造設計
においては、「耐震」設計法が主流であったが、近年、
地震力を抑制又は制御し、そのエネルギーが建物に直接
伝わらないようにする「免震」あるいは「制振」という
考え方が導入され、実用化されてきている。「免震構
造」は大地震時に有効であるのに対し、「制振構造」は
強風や中小地震時に効果を発揮する。
においては、「耐震」設計法が主流であったが、近年、
地震力を抑制又は制御し、そのエネルギーが建物に直接
伝わらないようにする「免震」あるいは「制振」という
考え方が導入され、実用化されてきている。「免震構
造」は大地震時に有効であるのに対し、「制振構造」は
強風や中小地震時に効果を発揮する。
【0003】制振構造はアクティブ制振とパッシブ制振
の2つに大きく分かれる。アクティブ制振は動力源をも
つ装置により得られる制御力を用いて建物の応答を低減
する方法で、1)システムを構成するための経費が高くな
る、2)長い年数にわたって制振システムを維持して信頼
性を確保するためのメンテナンスが必要である、などの
難点がある。一方、パッシブ制振は外部から力を加える
ことなく、建物の応答を低減する方法で、付加振動系を
設置する方式とエネルギー吸収機構を組み込む方式とが
ある。前者は風のような比較的定常な外力に対しては有
効であるが、地震のような非定常な外力に対しては効果
が期待できない。後者には、粘性材料などの変形速度に
比例するような力を発生させる速度比例型ダンパーや鋼
材などの復元力特性を利用した履歴ダンパーがある。
の2つに大きく分かれる。アクティブ制振は動力源をも
つ装置により得られる制御力を用いて建物の応答を低減
する方法で、1)システムを構成するための経費が高くな
る、2)長い年数にわたって制振システムを維持して信頼
性を確保するためのメンテナンスが必要である、などの
難点がある。一方、パッシブ制振は外部から力を加える
ことなく、建物の応答を低減する方法で、付加振動系を
設置する方式とエネルギー吸収機構を組み込む方式とが
ある。前者は風のような比較的定常な外力に対しては有
効であるが、地震のような非定常な外力に対しては効果
が期待できない。後者には、粘性材料などの変形速度に
比例するような力を発生させる速度比例型ダンパーや鋼
材などの復元力特性を利用した履歴ダンパーがある。
【0004】ところで、履歴ダンパーの一つである鋼材
ダンパーは、図10に示すように鉄骨造の高層建物Aの
各階において、上下の梁Cと梁Cおよび左右の柱Bと柱
Bの間における上方の梁Cの長さ方向の中間位置に、鋼
材ダンパー51の上面が固設されており、この鋼材ダン
パー51の下面と、床側梁Cと左右の柱Bとの隅角部と
にそれぞれガセットプレート52、53が固設され、鋼
材ダンパー側のガセットプレート55と左右の柱側のガ
セットプレート52、53との間に、ブレース(筋か
い)54の両端を枢支連結した構造からなる。鋼材ダン
パー51は軟鋼で形成され、上板51aと下板51bと
の間で両側付近に垂直板51cがそれぞれ溶接で連結さ
れ、それらの垂直板51c間の中央に直角に垂直平板5
1dが溶接にて連結されたものである。
ダンパーは、図10に示すように鉄骨造の高層建物Aの
各階において、上下の梁Cと梁Cおよび左右の柱Bと柱
Bの間における上方の梁Cの長さ方向の中間位置に、鋼
材ダンパー51の上面が固設されており、この鋼材ダン
パー51の下面と、床側梁Cと左右の柱Bとの隅角部と
にそれぞれガセットプレート52、53が固設され、鋼
材ダンパー側のガセットプレート55と左右の柱側のガ
セットプレート52、53との間に、ブレース(筋か
い)54の両端を枢支連結した構造からなる。鋼材ダン
パー51は軟鋼で形成され、上板51aと下板51bと
の間で両側付近に垂直板51cがそれぞれ溶接で連結さ
れ、それらの垂直板51c間の中央に直角に垂直平板5
1dが溶接にて連結されたものである。
【0005】速度比例型ダンパーの一つである粘性ダン
パー61は、図11に示すように、外壁を構成する鋼板
製の上端開放容器62内に高粘性液63が充填され、容
器62の上端から内壁を構成する鋼板製のT形部材64
が高粘性液63中に挿入され、地震時にT形部材64が
高粘性液63中で移動する際に建物Aの変形速度に比例
する抵抗力が発生し、地震力が吸収されることにより、
建物の損傷が防止される。
パー61は、図11に示すように、外壁を構成する鋼板
製の上端開放容器62内に高粘性液63が充填され、容
器62の上端から内壁を構成する鋼板製のT形部材64
が高粘性液63中に挿入され、地震時にT形部材64が
高粘性液63中で移動する際に建物Aの変形速度に比例
する抵抗力が発生し、地震力が吸収されることにより、
建物の損傷が防止される。
【0006】そのほかに、チェーンドマスダンパーやハ
イブリッドマスダンパーがある。
イブリッドマスダンパーがある。
【0007】チェーンドマスダンパーは、図12に示す
ように、建物Aの屋上に設置され、移動自在に載置され
た錘(付加重量)71とこの錘71の移動に抵抗するバ
ネ72と減衰装置73とを並列に備えた構造からなる。
そして、地震時に建物Aの周期と等しい周期で錘71が
振動し、建物Aの速度と逆向きの力が錘71から建物A
に加えられる。
ように、建物Aの屋上に設置され、移動自在に載置され
た錘(付加重量)71とこの錘71の移動に抵抗するバ
ネ72と減衰装置73とを並列に備えた構造からなる。
そして、地震時に建物Aの周期と等しい周期で錘71が
振動し、建物Aの速度と逆向きの力が錘71から建物A
に加えられる。
【0008】ハイブリッドマスダンパーは、図13に示
すように、建物Aの屋上に設置され、移動自在に載置さ
れた錘(付加重量)81とこの錘81の移動に抵抗する
バネ82と減衰装置83とアクチュエーター84を並列
に備えた構造からなる。そして、地震時に建物Aの周期
と等しい周期で錘81が振動し、建物Aの速度と逆向き
の力が重錘81から建物Aに加えられると同時に、アク
チュエータ84を介しても建物Aに力が加えられる。
すように、建物Aの屋上に設置され、移動自在に載置さ
れた錘(付加重量)81とこの錘81の移動に抵抗する
バネ82と減衰装置83とアクチュエーター84を並列
に備えた構造からなる。そして、地震時に建物Aの周期
と等しい周期で錘81が振動し、建物Aの速度と逆向き
の力が重錘81から建物Aに加えられると同時に、アク
チュエータ84を介しても建物Aに力が加えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の各種制振装置には、次のような問題点がある。
た従来の各種制振装置には、次のような問題点がある。
【0010】 鋼材ダンパーは、繰り返し荷重によっ
てダンパーとしての特性が劣化する上、地震発生時に鋼
材ダンパーが破損することがあるため交換を要する。
てダンパーとしての特性が劣化する上、地震発生時に鋼
材ダンパーが破損することがあるため交換を要する。
【0011】 粘性ダンパーは、温度依存性が高く、
温度によりダンパーとしての特性が変化する。高粘性液
が経時的に劣化するため、定期的に交換しなければなら
ずランニングコストが高く、しかもイニシャルコストも
高い。
温度によりダンパーとしての特性が変化する。高粘性液
が経時的に劣化するため、定期的に交換しなければなら
ずランニングコストが高く、しかもイニシャルコストも
高い。
【0012】 チェーンドマスダンパーおよびハイブ
リッドマスダンパーは、地震に対する制振効果が薄く、
建物と錘の周期を同調させる必要があり、メンテナンス
が難しく、また装置を設置するために大きなスペースを
要する。特にハイブリッドマスダンパーの場合には、ア
クチュエータを用いているため、大きな消費電力を要す
る。
リッドマスダンパーは、地震に対する制振効果が薄く、
建物と錘の周期を同調させる必要があり、メンテナンス
が難しく、また装置を設置するために大きなスペースを
要する。特にハイブリッドマスダンパーの場合には、ア
クチュエータを用いているため、大きな消費電力を要す
る。
【0013】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、装置の製作が容易で安価にでき、地震後の補修を含
めメンテナンスが不要で、地震時や強風時における建物
の主に骨組の揺れや振動を低減することができる、建物
の制振装置を提供することを目的としている。
で、装置の製作が容易で安価にでき、地震後の補修を含
めメンテナンスが不要で、地震時や強風時における建物
の主に骨組の揺れや振動を低減することができる、建物
の制振装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明にかかる建物の制振装置は、a)鉄骨造、鉄筋
コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造などの建物の
骨組の柱間における各階の上下の梁と梁との間に取り付
けられる制振装置であって、b)上側の梁の下面に、重ね
板バネの長さに応じて一対のブラケットを下向きに固設
し、各ブラケットの下端に重ね板バネの親板(全長バネ
板ともいう)の両端取付部(バネ耳あるいは目玉ともい
う)をシャックルまたはリンクを介してそれぞれ吊設
し、c)前記柱から遠い方の前記ブラケットに隣接してガ
セットプレートを、前記上側の梁に下向きに固設し、略
三角形状の増幅リンクプレートの頂点を前記重ね板バネ
のヒンジパッドに枢支連結するとともに、前記増幅リン
クプレートの短辺の一方の角部をガセットプレートの下
端部に枢支連結し、d)下側の梁の柱に近接した位置に別
のブラケットを上向きに固設し、このブラケットの上端
部と前記増幅リンクプレートの短辺の他方の角部とにブ
レースの両端部をそれぞれ枢支連結している。
めに本発明にかかる建物の制振装置は、a)鉄骨造、鉄筋
コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造などの建物の
骨組の柱間における各階の上下の梁と梁との間に取り付
けられる制振装置であって、b)上側の梁の下面に、重ね
板バネの長さに応じて一対のブラケットを下向きに固設
し、各ブラケットの下端に重ね板バネの親板(全長バネ
板ともいう)の両端取付部(バネ耳あるいは目玉ともい
う)をシャックルまたはリンクを介してそれぞれ吊設
し、c)前記柱から遠い方の前記ブラケットに隣接してガ
セットプレートを、前記上側の梁に下向きに固設し、略
三角形状の増幅リンクプレートの頂点を前記重ね板バネ
のヒンジパッドに枢支連結するとともに、前記増幅リン
クプレートの短辺の一方の角部をガセットプレートの下
端部に枢支連結し、d)下側の梁の柱に近接した位置に別
のブラケットを上向きに固設し、このブラケットの上端
部と前記増幅リンクプレートの短辺の他方の角部とにブ
レースの両端部をそれぞれ枢支連結している。
【0015】上記構成を有する本発明にかかる制振装置
によれば、たとえば、基礎部に地震による水平力が作用
すると、骨組が変形し、増幅リンクプレートがガセット
プレートとの枢支点を中心にてこの原理を利用すること
によって、重ね板バネのヒンジパッドを上下方向に押し
上げたり引き下げたりし、重ね板バネの変形を増幅させ
る。これにより、バネ板間に摩擦が生じて建物を変形さ
せようとするエネルギーが吸収される。この結果、建物
の骨組の応答(変位・速度・加速度)が低減される。と
くに本発明の制振装置は、構造が簡単で設置スペースが
小さいから、建物における装置の設置場所に制約を受け
にくい。
によれば、たとえば、基礎部に地震による水平力が作用
すると、骨組が変形し、増幅リンクプレートがガセット
プレートとの枢支点を中心にてこの原理を利用すること
によって、重ね板バネのヒンジパッドを上下方向に押し
上げたり引き下げたりし、重ね板バネの変形を増幅させ
る。これにより、バネ板間に摩擦が生じて建物を変形さ
せようとするエネルギーが吸収される。この結果、建物
の骨組の応答(変位・速度・加速度)が低減される。と
くに本発明の制振装置は、構造が簡単で設置スペースが
小さいから、建物における装置の設置場所に制約を受け
にくい。
【0016】請求項2記載の建物の制振装置は、a)鉄骨
造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造など
の建物の骨組の柱間における各階の上下の梁と梁との間
にその長さ方向の中間位置を通る垂直中心線を挟んで左
右対称に取り付けられる制振装置であって、b)上側の梁
の下面の厚み方向のほぼ中間位置上に、重ね板バネの長
さに応じて一対のブラケットを下向きに固設し、各ブラ
ケットの下端に重ね板バネの親板の両端取付部をシャッ
クルまたはリンクを介してそれぞれ吊設し、c)長さ方向
の中心線寄りの前記ブラケットに隣接してガセットプレ
ートを、前記上側の梁に下向きに固設し、略三角形状の
増幅リンクプレートの頂点を前記重ね板バネのヒンジパ
ッドに枢支連結するとともに、前記増幅リンクプレート
の短辺(底辺)の一方の角部をガセットプレートの下端
部に枢支連結し、d)下側の梁の柱に近接した位置にブラ
ケットを上向きに固設し、このブラケットの上端部と前
記増幅リンクプレートの短辺(底辺)の他方の角部とに
ブレースの両端部をそれぞれ枢支連結するとともに、左
右のブレースの上部側延長線が前記上側の梁の長さ方向
の中間位置で交差するように構成している。
造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造など
の建物の骨組の柱間における各階の上下の梁と梁との間
にその長さ方向の中間位置を通る垂直中心線を挟んで左
右対称に取り付けられる制振装置であって、b)上側の梁
の下面の厚み方向のほぼ中間位置上に、重ね板バネの長
さに応じて一対のブラケットを下向きに固設し、各ブラ
ケットの下端に重ね板バネの親板の両端取付部をシャッ
クルまたはリンクを介してそれぞれ吊設し、c)長さ方向
の中心線寄りの前記ブラケットに隣接してガセットプレ
ートを、前記上側の梁に下向きに固設し、略三角形状の
増幅リンクプレートの頂点を前記重ね板バネのヒンジパ
ッドに枢支連結するとともに、前記増幅リンクプレート
の短辺(底辺)の一方の角部をガセットプレートの下端
部に枢支連結し、d)下側の梁の柱に近接した位置にブラ
ケットを上向きに固設し、このブラケットの上端部と前
記増幅リンクプレートの短辺(底辺)の他方の角部とに
ブレースの両端部をそれぞれ枢支連結するとともに、左
右のブレースの上部側延長線が前記上側の梁の長さ方向
の中間位置で交差するように構成している。
【0017】上記構成を有する請求項2の制振装置によ
れば、基礎部に地震による水平力が作用すると、骨組が
変形し、中心線を挟んで両側のブレースを介して左右の
増幅リンクプレートがそれぞれガセットプレートとの枢
支点を中心にして、てこの原理によってブレースの変位
が増幅され、重ね板バネのヒンジパッドを上下方向に押
し引きし、重ね板バネの変形を増幅させる。これによ
り、バネ板間に摩擦が生じて建物を変形させようとする
エネルギーが吸収される。この結果、建物の骨組の応答
(変位・速度・加速度)が低減される。また、請求項2
の制振装置は、柱と柱との間の長さ方向の中央部位に、
図1のように比較的大きな空間(スペース)ができるか
ら、この空間部分に開口(出入り口や窓など)を設ける
ことができ、建物の設計上の自由度が広がる。
れば、基礎部に地震による水平力が作用すると、骨組が
変形し、中心線を挟んで両側のブレースを介して左右の
増幅リンクプレートがそれぞれガセットプレートとの枢
支点を中心にして、てこの原理によってブレースの変位
が増幅され、重ね板バネのヒンジパッドを上下方向に押
し引きし、重ね板バネの変形を増幅させる。これによ
り、バネ板間に摩擦が生じて建物を変形させようとする
エネルギーが吸収される。この結果、建物の骨組の応答
(変位・速度・加速度)が低減される。また、請求項2
の制振装置は、柱と柱との間の長さ方向の中央部位に、
図1のように比較的大きな空間(スペース)ができるか
ら、この空間部分に開口(出入り口や窓など)を設ける
ことができ、建物の設計上の自由度が広がる。
【0018】請求項3記載のように、前記上側梁と一対
のブレースにてK型を構成する各ブレースの交点付近に
重ね板バネと、この重ね板バネの変位を増幅させるため
の増幅装置とを設置し、地震時には、前記重ね板バネの
バネ板間の摩擦によって地震により作用する建物のエネ
ルギーを吸収し、建物の揺れを制御するように構成する
ことができる。
のブレースにてK型を構成する各ブレースの交点付近に
重ね板バネと、この重ね板バネの変位を増幅させるため
の増幅装置とを設置し、地震時には、前記重ね板バネの
バネ板間の摩擦によって地震により作用する建物のエネ
ルギーを吸収し、建物の揺れを制御するように構成する
ことができる。
【0019】この構成によっても、上記請求項2に記載
の制振装置とはぼ同様の作用が発揮される。
の制振装置とはぼ同様の作用が発揮される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる建物の制
振装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
振装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】本例は鉄骨造りの9階建の建物に実施した
もので、図1に示すように建物Aの各階において建物A
の中央部の左右の柱Bと柱Bの間で、上下の梁Cと梁C
(ただし、1階は梁Cと基礎梁D)との間に、制振装置
1を設置している。
もので、図1に示すように建物Aの各階において建物A
の中央部の左右の柱Bと柱Bの間で、上下の梁Cと梁C
(ただし、1階は梁Cと基礎梁D)との間に、制振装置
1を設置している。
【0022】図2・図3に示すように、制振装置1は梁
Cの長さ方向の中間位置を通る垂直中心線を挟んで左右
対称に設けられる。各制振装置1は、重ね板バネ2と、
ブレース3と、略直角三角形状の増幅リンクプレート4
とを含んでいる。図4に示すように重ね板バネ2は主に
トラックのサスペンションスプリングとして使用されて
いるもので、長さの異なるバネ板2aを下から順に長さ
が徐々に長くなるように重ね合わせ、ヒンジパッド2c
とパッド2dとで挟み合わせ、複数本の締付けボルト2
eで締め付けた構造からなる。上端の長さが最も長い親
板2a’の両端部は目玉状に巻かれ、取付部としての目
玉2bに形成されている。
Cの長さ方向の中間位置を通る垂直中心線を挟んで左右
対称に設けられる。各制振装置1は、重ね板バネ2と、
ブレース3と、略直角三角形状の増幅リンクプレート4
とを含んでいる。図4に示すように重ね板バネ2は主に
トラックのサスペンションスプリングとして使用されて
いるもので、長さの異なるバネ板2aを下から順に長さ
が徐々に長くなるように重ね合わせ、ヒンジパッド2c
とパッド2dとで挟み合わせ、複数本の締付けボルト2
eで締め付けた構造からなる。上端の長さが最も長い親
板2a’の両端部は目玉状に巻かれ、取付部としての目
玉2bに形成されている。
【0023】上側の梁Cの長さ方向の中心(中間位置)
付近に、重ね板バネ2の親板2a’の長さに対応して、
三角形状のブラケット5、6が下向きに突設され、これ
らのブラケット5、6の下端部ピン孔に重ね板バネ2の
目玉2bが、シャックルまたはリンク5a、6aを介し
て吊設されている。また中央寄りのブラケット6に隣接
してこれと平行に略三角形のガセットプレート7が下向
きに突設されている。重ね板バネ2のヒンジパッド2c
の下端部の下端部ピン孔にリンクプレート4の頂点ピン
孔が枢支連結され、リンクプレート4の底辺(最も短い
辺)の一方の略直角部ピン孔とガセットプレート7の下
端部ピン孔が枢支連結され、リンクプレート4の短い方
の斜辺が梁Cとほぼ平行に水平に配置されている。
付近に、重ね板バネ2の親板2a’の長さに対応して、
三角形状のブラケット5、6が下向きに突設され、これ
らのブラケット5、6の下端部ピン孔に重ね板バネ2の
目玉2bが、シャックルまたはリンク5a、6aを介し
て吊設されている。また中央寄りのブラケット6に隣接
してこれと平行に略三角形のガセットプレート7が下向
きに突設されている。重ね板バネ2のヒンジパッド2c
の下端部の下端部ピン孔にリンクプレート4の頂点ピン
孔が枢支連結され、リンクプレート4の底辺(最も短い
辺)の一方の略直角部ピン孔とガセットプレート7の下
端部ピン孔が枢支連結され、リンクプレート4の短い方
の斜辺が梁Cとほぼ平行に水平に配置されている。
【0024】下側の梁Cの柱Bとの交差部付近に三角形
状のブラケット8が上向きに突設され、このブラケット
8の上端部ピン孔とリンクプレート4の底辺の他方の角
部ピン孔とに、ブレース3の両端部が枢支連結されてい
る。この状態で、重ね板バネ2・ブレース3・リンクプ
レート4などの左右の各構成部材は、中心線を挟んで左
右対称に配置され、上側梁Cと左右のブレース3とでK
型が構成される。またK型ブレース3・3の交点の下方
には、図2のように開口Eが形成される。なお建物Aの
1階は下側の梁Cがないので、基礎梁D上にブラケット
8が上向きに突設されている。また上記制振装置1を構
成する重ね板バネ2とブレース3とリンクプレート4な
どは、上側梁Cと下側梁Cのそれぞれ厚み方向の中心線
上に配置される。そして制振装置1は、通常、外壁また
は内壁で覆われ、露呈しない。左右対称の制振装置1
は、建物Aの四面にそれぞれ設置することにより、各方
向からの地震波や強風に対し制振効果を発揮する。
状のブラケット8が上向きに突設され、このブラケット
8の上端部ピン孔とリンクプレート4の底辺の他方の角
部ピン孔とに、ブレース3の両端部が枢支連結されてい
る。この状態で、重ね板バネ2・ブレース3・リンクプ
レート4などの左右の各構成部材は、中心線を挟んで左
右対称に配置され、上側梁Cと左右のブレース3とでK
型が構成される。またK型ブレース3・3の交点の下方
には、図2のように開口Eが形成される。なお建物Aの
1階は下側の梁Cがないので、基礎梁D上にブラケット
8が上向きに突設されている。また上記制振装置1を構
成する重ね板バネ2とブレース3とリンクプレート4な
どは、上側梁Cと下側梁Cのそれぞれ厚み方向の中心線
上に配置される。そして制振装置1は、通常、外壁また
は内壁で覆われ、露呈しない。左右対称の制振装置1
は、建物Aの四面にそれぞれ設置することにより、各方
向からの地震波や強風に対し制振効果を発揮する。
【0025】ところで、上記した実施例の制振装置1に
ついてその制振効果を検証するために、最大加速度0.
26G(250cm/sec2 )の地震波を制振装置1を備
えた建物Aと備えていない建物(図示せず)とに与え
て、変位・速度・加速度についてそれぞれ測定した。図
5は地震波の入力方向と制振装置1を備えた建物Aの剪
断型の9質点系解析モデルを示す図面で、同図に示すよ
うに制振装置1はバネと減衰装置とを並列に設けた解析
モデルで、円形の部分が各階の質量を表す。図6は入力
地震波の加速度と時間の関係を示すグラフで、周期1.
5秒、継続時間6秒である。図7(a)〜(c)は建物Aの
屋上(RF)における変位・速度・加速度と時間の各関
係を順に表すグラフである。また図8(a)〜(c)は建物
Aの2FからRFにおける最大応答変位・最大応答速度
・最大応答加速度を順に表すグラフである。
ついてその制振効果を検証するために、最大加速度0.
26G(250cm/sec2 )の地震波を制振装置1を備
えた建物Aと備えていない建物(図示せず)とに与え
て、変位・速度・加速度についてそれぞれ測定した。図
5は地震波の入力方向と制振装置1を備えた建物Aの剪
断型の9質点系解析モデルを示す図面で、同図に示すよ
うに制振装置1はバネと減衰装置とを並列に設けた解析
モデルで、円形の部分が各階の質量を表す。図6は入力
地震波の加速度と時間の関係を示すグラフで、周期1.
5秒、継続時間6秒である。図7(a)〜(c)は建物Aの
屋上(RF)における変位・速度・加速度と時間の各関
係を順に表すグラフである。また図8(a)〜(c)は建物
Aの2FからRFにおける最大応答変位・最大応答速度
・最大応答加速度を順に表すグラフである。
【0026】以上のグラフから、制振装置1を備えた建
物Aは制振装置1を備えていない建物に比べて、最大変
位や最大速度・最大加速度が小さく、建物の揺れの収拾
もかなり早いことが確認される。これにより、本例にか
かる制振装置1の有効性が確認される。
物Aは制振装置1を備えていない建物に比べて、最大変
位や最大速度・最大加速度が小さく、建物の揺れの収拾
もかなり早いことが確認される。これにより、本例にか
かる制振装置1の有効性が確認される。
【0027】本発明の制振装置1は上記したとおり構造
が簡単で、その主要構成部材の重ね板バネ2は、その剛
性およびバネ板の枚数を変更することにより、エネルギ
ー吸収能力を調節できることから、新築建物だけでなく
既設建物にも適用でき、またとくに鉄骨造りの建物に好
適で、その規模は低層建物から高層・超高層の建物に及
ぶ。図9は新築建物および既設建物における制振装置の
施工手順を示すフロー図である。
が簡単で、その主要構成部材の重ね板バネ2は、その剛
性およびバネ板の枚数を変更することにより、エネルギ
ー吸収能力を調節できることから、新築建物だけでなく
既設建物にも適用でき、またとくに鉄骨造りの建物に好
適で、その規模は低層建物から高層・超高層の建物に及
ぶ。図9は新築建物および既設建物における制振装置の
施工手順を示すフロー図である。
【0028】まず、新築建物の場合には、設計段階で、
1)建物Aの骨組の設計、2)重ね板バネの設計をする。そ
して、施工段階で、図9の左側に示すように、1)梁Cの
下面に重ね板バネ2と増幅リンクプレート4を、ブラケ
ット5・6およびガセットプレート7を介して取り付け
るとともに、同じ梁Cの上面にブラケット8を溶接等に
より取り付ける。2)梁Cをクレーン等の重機で移動し、
柱Bと接合して骨組を組み立てる。3)増幅リンクプレー
ト4とブラケット8間にブレース3を介設することによ
り、制振装置1が完成する。
1)建物Aの骨組の設計、2)重ね板バネの設計をする。そ
して、施工段階で、図9の左側に示すように、1)梁Cの
下面に重ね板バネ2と増幅リンクプレート4を、ブラケ
ット5・6およびガセットプレート7を介して取り付け
るとともに、同じ梁Cの上面にブラケット8を溶接等に
より取り付ける。2)梁Cをクレーン等の重機で移動し、
柱Bと接合して骨組を組み立てる。3)増幅リンクプレー
ト4とブラケット8間にブレース3を介設することによ
り、制振装置1が完成する。
【0029】既設建物の場合には、設計段階で、1)建物
Aの耐震性の検討、2)重ね板バネの設計をする。そし
て、施工段階で、図9の右側に示すように、1)上側の梁
Cの下面に重ね板バネ2と増幅リンクプレート4を取り
付けるための、ブラケット5・6およびガセットプレー
ト7を溶接等により取り付けるとともに、下側の梁Cの
上面にブラケット8を溶接等により取り付ける。2)上側
の梁Cに重ね板バネ2、増幅リンクプレート4をそれぞ
れ取り付け、増幅リンクプレート4とブラケット8間に
ブレース3を介設することにより、制振装置1が完成す
る。
Aの耐震性の検討、2)重ね板バネの設計をする。そし
て、施工段階で、図9の右側に示すように、1)上側の梁
Cの下面に重ね板バネ2と増幅リンクプレート4を取り
付けるための、ブラケット5・6およびガセットプレー
ト7を溶接等により取り付けるとともに、下側の梁Cの
上面にブラケット8を溶接等により取り付ける。2)上側
の梁Cに重ね板バネ2、増幅リンクプレート4をそれぞ
れ取り付け、増幅リンクプレート4とブラケット8間に
ブレース3を介設することにより、制振装置1が完成す
る。
【0030】なお、上記した制振装置1の制振効果を検
証するのに先立ち、制振装置1の主要構成部材としての
重ね板バネ2について、その単体の制振装置としての有
効性−エネルギー吸収能力や復元力特性など−を検
証するために、重ね板バネ2単体の静的単純繰り返し曲
げ試験および動的単純繰り返し曲げ試験を行った。
証するのに先立ち、制振装置1の主要構成部材としての
重ね板バネ2について、その単体の制振装置としての有
効性−エネルギー吸収能力や復元力特性など−を検
証するために、重ね板バネ2単体の静的単純繰り返し曲
げ試験および動的単純繰り返し曲げ試験を行った。
【0031】 試験体:試験体は下記の表に示す5体
である。
である。
【表1】 静的載荷試験:振幅は±2.0cm、±4.5c
m、±7.0cmの3種類と、変位速度10cm/分
で、各振幅とも3サイクルずつ繰り返して行った。荷重
の測定は試験体とクロスヘッドの間に設置したロードセ
ルにより行った。変位の測定は、試験体変位とクロスヘ
ッド変位は等しいものとし、クロスヘッド変位測定用に
試験器に装備されているロータリエンコーダーにより行
った。また各ボルトに貼付したひずみゲージのひずみ値
より、加力前後のボルトの締付け軸力を算出した。
m、±7.0cmの3種類と、変位速度10cm/分
で、各振幅とも3サイクルずつ繰り返して行った。荷重
の測定は試験体とクロスヘッドの間に設置したロードセ
ルにより行った。変位の測定は、試験体変位とクロスヘ
ッド変位は等しいものとし、クロスヘッド変位測定用に
試験器に装備されているロータリエンコーダーにより行
った。また各ボルトに貼付したひずみゲージのひずみ値
より、加力前後のボルトの締付け軸力を算出した。
【0032】 動的載荷試験:波形は正弦波と三角波
の2種類を対象とし、まず正弦波による載荷を行った。
載荷は、振幅±7.0cm、振動数1.0Hzで3サイ
クル繰り返して行った。
の2種類を対象とし、まず正弦波による載荷を行った。
載荷は、振幅±7.0cm、振動数1.0Hzで3サイ
クル繰り返して行った。
【0033】荷重の測定は、試験体とピストンロッドの
間に設置したロードセルにより行った。変位の測定は、
ピストンロッド変位測定用に試験機に装備されている非
接触変位計および試験体の変位を直接測定するため、試
験体パッド真下に設置した可視光レーザー式変位センサ
ーにより行った。また載荷および測定の正常性を検証す
るため、試験体に設置した加速度計により加速度を測定
した。なお、ボルトの締付け軸力の算出法は静的載荷試
験の場合と同様である。
間に設置したロードセルにより行った。変位の測定は、
ピストンロッド変位測定用に試験機に装備されている非
接触変位計および試験体の変位を直接測定するため、試
験体パッド真下に設置した可視光レーザー式変位センサ
ーにより行った。また載荷および測定の正常性を検証す
るため、試験体に設置した加速度計により加速度を測定
した。なお、ボルトの締付け軸力の算出法は静的載荷試
験の場合と同様である。
【0034】 試験結果:上記の試験から以下のこと
が明らかとなった。
が明らかとなった。
【0035】a) 履歴曲線は安定した形状を示してお
り、重ね板バネは安定したエネルギー吸収能力を有して
いる。
り、重ね板バネは安定したエネルギー吸収能力を有して
いる。
【0036】b) 荷重−変形関係は加荷および減荷時に
は線形関係を、付加反転時には非線形関係を呈してい
る。
は線形関係を、付加反転時には非線形関係を呈してい
る。
【0037】c) バネ定数が大きくなるにつれて、エネ
ルギー吸収量は増加する傾向にある。
ルギー吸収量は増加する傾向にある。
【0038】d) バネ板枚数が多くなるにつれて、エネ
ルギー吸収量は増加する傾向にある。
ルギー吸収量は増加する傾向にある。
【0039】e) 静的載荷試験および動的載荷試験にお
ける履歴曲線はほぼ同様な形状をしており、動的載荷試
験におけるエネルギー吸収量は静的載荷試験におけるそ
れよりも大きい。よって、以後の試験は静的載荷試験で
代表することができる。
ける履歴曲線はほぼ同様な形状をしており、動的載荷試
験におけるエネルギー吸収量は静的載荷試験におけるそ
れよりも大きい。よって、以後の試験は静的載荷試験で
代表することができる。
【0040】 考察: A) 上記したa)の特性に基づいて、図6〜図8に示すよ
うに地震発生時などにおける建物の応答を低減できる。
うに地震発生時などにおける建物の応答を低減できる。
【0041】B) 上記したa)およびb)の特性、すなわち
重ね板バネがバネ板間の摩擦によってエネルギーを吸収
することと、弾性体としての性質を有していることを利
用しているので、メンテナンスおよび地震後の補修が不
要である。
重ね板バネがバネ板間の摩擦によってエネルギーを吸収
することと、弾性体としての性質を有していることを利
用しているので、メンテナンスおよび地震後の補修が不
要である。
【0042】C) 上記したc)〜e)の特性に基づいて、建
物に適した重ね板バネを容易に設計することができる。
物に適した重ね板バネを容易に設計することができる。
【0043】上記に本発明にかかる建物の制振装置の一
実施例を示したが、本発明の制振装置は次のように実施
することができる。
実施例を示したが、本発明の制振装置は次のように実施
することができる。
【0044】1) 増幅リンクプレート4は、てこの原理
に使用するから、略直角三角形でなくとも、底辺の長さ
が頂点を挟む斜辺の長さより短い三角形または略三角形
であればよい。
に使用するから、略直角三角形でなくとも、底辺の長さ
が頂点を挟む斜辺の長さより短い三角形または略三角形
であればよい。
【0045】2) 上記したとおり、重ね板バネの枚数や
長さや剛性などは、建物の規模に応じて適宜調節でき
る。
長さや剛性などは、建物の規模に応じて適宜調節でき
る。
【0046】3) 制振装置は左右対称に一対設けた場合
に非常に効果的であるが、建物の構造によっては、建物
の一面の各階に1つずつ設けても制振効果が得られる。
に非常に効果的であるが、建物の構造によっては、建物
の一面の各階に1つずつ設けても制振効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の建物の制振装置には、次のような優れた効果
がある。
この発明の建物の制振装置には、次のような優れた効果
がある。
【0048】(1) 地震等のエネルギーを吸収するための
主要構成部材として、重ね板バネを用いているので、既
存の生産設備を利用して非常に安価にかつ容易に製作で
き、また地震後の補修が不要で、メンテナンスも不要で
ある。装置の構造が簡単で設置スペースが小さくて済む
ため、装置を設置する場所に制約を受けにくく、また新
築、既設を問わず適用できる。
主要構成部材として、重ね板バネを用いているので、既
存の生産設備を利用して非常に安価にかつ容易に製作で
き、また地震後の補修が不要で、メンテナンスも不要で
ある。装置の構造が簡単で設置スペースが小さくて済む
ため、装置を設置する場所に制約を受けにくく、また新
築、既設を問わず適用できる。
【0049】(2) 地震時や強風時における建物の主に骨
組の揺れや振動などのエネルギーを制振装置で吸収する
ことによって低減できるから、建物の骨組はもちろんの
こと内部の仕上げ部材や内部機能の破損や損傷を防止で
きる。これにより、建物の資産価値が失われない。
組の揺れや振動などのエネルギーを制振装置で吸収する
ことによって低減できるから、建物の骨組はもちろんの
こと内部の仕上げ部材や内部機能の破損や損傷を防止で
きる。これにより、建物の資産価値が失われない。
【0050】(3) 増幅リンクプレートを介しててこの原
理により、重ね板バネの変形を増幅させてエネルギーを
吸収するので、低震度の地震等による建物の応答も敏感
にかつ確実に低減できる。
理により、重ね板バネの変形を増幅させてエネルギーを
吸収するので、低震度の地震等による建物の応答も敏感
にかつ確実に低減できる。
【0051】請求項2または請求項3の制振装置は上記
の効果に加えて下記の効果がある。 (4) 梁の長さ方向の中間位置を通る垂直中心線を挟んで
左右対称にブレースや重ね板バネ等を配置しているの
で、地震発生時には両側の装置がバランスして建物の変
形を効果的に吸収する。また柱と柱との間の幅方向の中
央部位に比較的大きな空間(スペース)ができるから、
この空間部分に開口(出入り口や窓など)を設けること
ができ、建物の設計上の自由度が広がる。
の効果に加えて下記の効果がある。 (4) 梁の長さ方向の中間位置を通る垂直中心線を挟んで
左右対称にブレースや重ね板バネ等を配置しているの
で、地震発生時には両側の装置がバランスして建物の変
形を効果的に吸収する。また柱と柱との間の幅方向の中
央部位に比較的大きな空間(スペース)ができるから、
この空間部分に開口(出入り口や窓など)を設けること
ができ、建物の設計上の自由度が広がる。
【図1】本発明の実施例にかかる制振装置を備えた建物
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図2】本発明の実施例にかかる制振装置を示す正面図
である。
である。
【図3】図3(a)は図2の制振装置の一方を拡大して示
す正面図、図3(b)は建物の変形を制振装置が緩和吸収
する状態を示す概略図である。
す正面図、図3(b)は建物の変形を制振装置が緩和吸収
する状態を示す概略図である。
【図4】本発明の制振装置に使用される重ね板バネを拡
大して示す正面図である。
大して示す正面図である。
【図5】入力地震波の入力方向と制振装置1を備えた建
物Aの剪断型の9質点系解析モデルを示す図面である。
物Aの剪断型の9質点系解析モデルを示す図面である。
【図6】入力地震波の加速度と時間の関係を示すグラフ
である。
である。
【図7】図7(a)〜(c)は建物Aの屋上(RF)におけ
る変位・速度・加速度と時間の各関係を順に表すグラフ
である。
る変位・速度・加速度と時間の各関係を順に表すグラフ
である。
【図8】図8(a)〜(c)は建物Aの2FからRFにおけ
る最大応答変位・最大応答速度・最大応答加速度を順に
表すグラフである。
る最大応答変位・最大応答速度・最大応答加速度を順に
表すグラフである。
【図9】新築建物および既設建物における制振装置の施
工手順を示すフロー図である。
工手順を示すフロー図である。
【図10】従来技術としての鋼材ダンパーを示すもの
で、図10(a)は鋼材ダンパーの建物適用例を示す正面
図、図10(b)は鋼材ダンパーの取付状態を示す一部拡
大正面図、図10(c)は鋼材ダンパーの詳細を示す側面
図と正面図である。
で、図10(a)は鋼材ダンパーの建物適用例を示す正面
図、図10(b)は鋼材ダンパーの取付状態を示す一部拡
大正面図、図10(c)は鋼材ダンパーの詳細を示す側面
図と正面図である。
【図11】従来技術としての粘性ダンパーを示すもの
で、図11(a)は粘性ダンパーの建物適用例を示す正面
図、図11(b)は粘性ダンパーの取付状態を示す一部拡
大正面図、図11(c)は粘性ダンパーの詳細を示す一
部を断面で表した斜視図である。
で、図11(a)は粘性ダンパーの建物適用例を示す正面
図、図11(b)は粘性ダンパーの取付状態を示す一部拡
大正面図、図11(c)は粘性ダンパーの詳細を示す一
部を断面で表した斜視図である。
【図12】従来技術としてのチェーンドマスダンパーを
示すもので、図12(a)はチェードマスダンパーの建物
適用状態を示す模式図正面図、図12(b)はチェードマ
スダンパーの構造を詳細に示す拡大斜視図である。
示すもので、図12(a)はチェードマスダンパーの建物
適用状態を示す模式図正面図、図12(b)はチェードマ
スダンパーの構造を詳細に示す拡大斜視図である。
【図13】従来技術としてのハイブリッドマスダンパー
を示すもので、図13(a)はハイブリッドマスダンパー
の建物適用状態を示す模式図正面図、図13(b)はハイ
ブリッドマスダンパーの構造を詳細に示す拡大斜視図で
ある。
を示すもので、図13(a)はハイブリッドマスダンパー
の建物適用状態を示す模式図正面図、図13(b)はハイ
ブリッドマスダンパーの構造を詳細に示す拡大斜視図で
ある。
1 制振装置 2 重ね板バネ 3 ブレース 4 増幅リンクプレート 5・6・8 ブラケット 7 ガセットプレート A 建物 B 柱 C 梁 D 基礎梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 伸介 兵庫県西宮市池田町12番20号 株式会社新 井組内 (72)発明者 高谷 智彦 兵庫県西宮市池田町12番20号 株式会社新 井組内
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋
コンクリート造などの建物の骨組の柱間における各階の
上下の梁と梁との間に取り付けられる制振装置であっ
て、 上側の梁の下面に、重ね板バネの長さに応じて一対のブ
ラケットを下向きに固設し、各ブラケットの下端に重ね
板バネの親板の両端取付部をシャックルまたはリンクを
介してそれぞれ吊設し、 前記柱から遠い方の前記ブラケットに隣接してガセット
プレートを、前記上側の梁に下向きに固設し、略三角形
状の増幅リンクプレートの頂点を前記重ね板バネのヒン
ジパッドに枢支連結するとともに、前記増幅リンクプレ
ートの短辺の一方の角部をガセットプレートの下端部に
枢支連結し、 下側の梁の柱に近接した位置に別のブラケットを上向き
に固設し、このブラケットの上端部と前記増幅リンクプ
レートの短辺の他方の角部とにブレースの両端部をそれ
ぞれ枢支連結したことを特徴とする建物の制振装置。 - 【請求項2】 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋
コンクリート造などの建物の骨組の柱間における各階の
上下の梁と梁との間にその長さ方向の中間位置を通る垂
直中心線を挟んで左右対称に取り付けられる制振装置で
あって、 上側の梁の下面の厚み方向のほぼ中間位置上に、重ね板
バネの長さに応じて一対のブラケットを下向きに固設
し、各ブラケットの下端に重ね板バネの親板の両端取付
部をシャックルまたはリンクを介してそれぞれ吊設し、 長さ方向の中心線寄りの前記ブラケットに隣接してガセ
ットプレートを、前記上側の梁に下向きに固設し、略三
角形状の増幅リンクプレートの頂点を前記重ね板バネの
ヒンジパッドに枢支連結するとともに、前記増幅リンク
プレートの短辺の一方の角部をガセットプレートの下端
部に枢支連結し、 下側の梁の各柱に近接した位置に別のブラケットを上向
きに固設し、このブラケットの上端部と前記増幅リンク
プレートの短辺の他方の角部とにブレースの両端部をそ
れぞれ枢支連結するとともに、左右のブレースの上部側
延長線が前記上側の梁の長さ方向の中間位置で交差する
ように構成したことを特徴とする建物の制振装置。 - 【請求項3】 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋
コンクリート造などの建物の骨組の柱間における各階の
上下の梁と梁との間にその長さ方向の中間位置を通る垂
直中心線を挟んで左右対称に取り付けられる制振装置で
あって、 前記上側梁と一対のブレースとによりK型を構成する各
ブレースの交点付近に重ね板バネと、この重ね板バネの
変位を増幅させるための増幅装置とをそれぞれ設置し、
地震時には、前記重ね板バネのバネ板間の摩擦によって
地震により作用する建物のエネルギーを吸収し、建物の
揺れを制御することを特徴とする建物の制振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23919296A JPH1082203A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 建物の制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23919296A JPH1082203A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 建物の制振装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1082203A true JPH1082203A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17041095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23919296A Pending JPH1082203A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 建物の制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1082203A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010026720A (ko) * | 1999-09-08 | 2001-04-06 | 정란 | 케이자 형상의 강재 브레이싱 방식의 철근콘크리트 구조물 내진보강 구조체 및 내진보강 방법 |
| JP2007146437A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | 楢芳 ▲桑▼木 | 建築物の制振装置 |
| JP2008285902A (ja) * | 2007-05-17 | 2008-11-27 | Yakumo Kk | 制振装置 |
| JP2009287377A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-12-10 | Token Corp | 制振装置、制振構造、及び制振パネル |
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