JPH1082501A - 高速増殖炉用2重管およびその製造方法 - Google Patents
高速増殖炉用2重管およびその製造方法Info
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- JPH1082501A JPH1082501A JP8235124A JP23512496A JPH1082501A JP H1082501 A JPH1082501 A JP H1082501A JP 8235124 A JP8235124 A JP 8235124A JP 23512496 A JP23512496 A JP 23512496A JP H1082501 A JPH1082501 A JP H1082501A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F1/00—Tubular elements; Assemblies of tubular elements
- F28F1/003—Multiple wall conduits, e.g. for leak detection
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】漏洩流体の検出能に優れた高速増殖炉用2重管
とその製造方法を提供する。 【解決手段】(1)内外管の間に介在させた多孔質金属
層を、内外管のいずれか一方または両方と冶金的に接合
させた2重管。 (2)多孔質金属層と内外管との合わせ面間にインサー
ト材を介在させて縮径加工して得られた2重管を、その
両端部の内外管相互の合わせ面を気密シールしてから熱
処理する。 【効果】曲げ加工を施した場合にも、優れた漏洩流体の
検出能を有する。
とその製造方法を提供する。 【解決手段】(1)内外管の間に介在させた多孔質金属
層を、内外管のいずれか一方または両方と冶金的に接合
させた2重管。 (2)多孔質金属層と内外管との合わせ面間にインサー
ト材を介在させて縮径加工して得られた2重管を、その
両端部の内外管相互の合わせ面を気密シールしてから熱
処理する。 【効果】曲げ加工を施した場合にも、優れた漏洩流体の
検出能を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速増殖炉用2重
管、詳しくは高速増殖炉の蒸気発生器に用いられる2重
壁構造の伝熱管の製造方法に関する。
管、詳しくは高速増殖炉の蒸気発生器に用いられる2重
壁構造の伝熱管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高速増殖炉プラントでは、原子炉内の冷
却に用いらた高温の液体金属ナトリウムを蒸気発生器に
導入し、水と熱交換して蒸気を発生させる。この際、上
記の蒸気発生器を構成する伝熱管には、図5に示すよう
に、外管1と内管2とを機械的に密着させた2重壁構造
の管材(以下、2重管という)が用いられる。
却に用いらた高温の液体金属ナトリウムを蒸気発生器に
導入し、水と熱交換して蒸気を発生させる。この際、上
記の蒸気発生器を構成する伝熱管には、図5に示すよう
に、外管1と内管2とを機械的に密着させた2重壁構造
の管材(以下、2重管という)が用いられる。
【0003】ここで、蒸気発生器を構成する伝熱管に上
記の2重管を用いるのは、次の2つの理由による。
記の2重管を用いるのは、次の2つの理由による。
【0004】すなわち、蒸気発生器内では、伝熱管の内
部に水3が通され、その外部に液体金属ナトリウム4が
通される。このとき、伝熱管に肉厚方向へ貫通する亀裂
が発生した場合、液体金属ナトリウム4が水3と接触す
ると爆発的な反応を起こすので、極めて危険である。
部に水3が通され、その外部に液体金属ナトリウム4が
通される。このとき、伝熱管に肉厚方向へ貫通する亀裂
が発生した場合、液体金属ナトリウム4が水3と接触す
ると爆発的な反応を起こすので、極めて危険である。
【0005】このため、内外面のいずれか一方面に発生
した表面欠陥が他方面に伝播して肉厚方向に貫通した亀
裂の発生しやすい1重壁のソリッド管材に比べ、機械的
に接合しているのみで、一方の壁面に発生した亀裂が他
方の壁面に直ちに伝播して内外管両方の肉厚を貫通する
亀裂になる恐れがほとんどないことから、耐亀裂性に優
れる2重管が用いられる。
した表面欠陥が他方面に伝播して肉厚方向に貫通した亀
裂の発生しやすい1重壁のソリッド管材に比べ、機械的
に接合しているのみで、一方の壁面に発生した亀裂が他
方の壁面に直ちに伝播して内外管両方の肉厚を貫通する
亀裂になる恐れがほとんどないことから、耐亀裂性に優
れる2重管が用いられる。
【0006】また、2重管によれば、亀裂6が内外管の
いずれか一方(図示例では内管2)に生じた場合、亀裂
6に伴う漏洩流体(図示例では液体金属ナトリウム)が
外管1と内管2とのわずかな隙間5を通って管端に滲み
出すので、この管端への漏洩流体を検出してその破損を
初期段階で知るために、2重管が用いられる。
いずれか一方(図示例では内管2)に生じた場合、亀裂
6に伴う漏洩流体(図示例では液体金属ナトリウム)が
外管1と内管2とのわずかな隙間5を通って管端に滲み
出すので、この管端への漏洩流体を検出してその破損を
初期段階で知るために、2重管が用いられる。
【0007】しかし、表面が平滑な外管と内管のみから
なる2重管は、その両者間の隙間がミクロン単位と極め
て狭く、亀裂が生じてから漏洩流体が管端に滲み出すま
でに長時間かかり、亀裂の発見が遅れるという問題があ
った。
なる2重管は、その両者間の隙間がミクロン単位と極め
て狭く、亀裂が生じてから漏洩流体が管端に滲み出すま
でに長時間かかり、亀裂の発見が遅れるという問題があ
った。
【0008】このため、上記の問題を解決すべく、図6
に示すような2重壁構造の伝熱管が提案されている。す
なわち、図6(a)に示す伝熱管は、外管1と内管2の
いずれか一方の合わせ面(図示例は内管2の側)に、管
軸長方向に貫通する溝5aを円周方向の1個所または複
数個所に設けるか、もしくは1または複数条の螺旋状の
溝を設けたものである(特開昭58−39923号公報
など)。
に示すような2重壁構造の伝熱管が提案されている。す
なわち、図6(a)に示す伝熱管は、外管1と内管2の
いずれか一方の合わせ面(図示例は内管2の側)に、管
軸長方向に貫通する溝5aを円周方向の1個所または複
数個所に設けるか、もしくは1または複数条の螺旋状の
溝を設けたものである(特開昭58−39923号公報
など)。
【0009】また、図6(b)に示す伝熱管は、外管1
と内管2との間に多孔質金属層8を介設したものである
(特開昭63−238301号公報)。
と内管2との間に多孔質金属層8を介設したものである
(特開昭63−238301号公報)。
【0010】しかし、図6(a)に示す伝熱管は、漏洩
流体の検出を溝5aで行うので、その検出能は上記図1
に示す伝熱管に比べると優れるものの、溝以外の部分に
亀裂が生じた場合、その部分から溝部に漏洩流体が滲み
出すまでに時間がかかり、満足し得る検出能が得られな
いという欠点がある。また、内外管自体に溝を形成する
ので、その部分に応力が集中し破損しやすいので、その
分だけ管肉厚を厚くする必要があり、経済的に不利であ
るという欠点を有している。
流体の検出を溝5aで行うので、その検出能は上記図1
に示す伝熱管に比べると優れるものの、溝以外の部分に
亀裂が生じた場合、その部分から溝部に漏洩流体が滲み
出すまでに時間がかかり、満足し得る検出能が得られな
いという欠点がある。また、内外管自体に溝を形成する
ので、その部分に応力が集中し破損しやすいので、その
分だけ管肉厚を厚くする必要があり、経済的に不利であ
るという欠点を有している。
【0011】また、図6(b)に示す伝熱管は、図6
(a)の伝熱管が有する欠点はないが、多孔質金質層8
と内外管2および1とが機械的に接合されているのみ
で、その密着強度が小さい。このため、これを曲げ加
工、すなわち、蒸気発生器内に組み込む際、シェルと伝
熱管との熱膨張差を吸収するためのベンド部、あるいは
最近検討が進めれれているコンパクトなヘリカル型の蒸
気発生器に組み込むべく螺旋状に曲げ成形した場合、こ
の曲げ部で多孔質金質層8が内外管2および1から剥離
して目詰まりを起こし、漏洩流体の検出能が著しく悪化
するという欠点があった。
(a)の伝熱管が有する欠点はないが、多孔質金質層8
と内外管2および1とが機械的に接合されているのみ
で、その密着強度が小さい。このため、これを曲げ加
工、すなわち、蒸気発生器内に組み込む際、シェルと伝
熱管との熱膨張差を吸収するためのベンド部、あるいは
最近検討が進めれれているコンパクトなヘリカル型の蒸
気発生器に組み込むべく螺旋状に曲げ成形した場合、こ
の曲げ部で多孔質金質層8が内外管2および1から剥離
して目詰まりを起こし、漏洩流体の検出能が著しく悪化
するという欠点があった。
【0012】このため、曲げ加工を施した場合にあって
も、漏洩流体の検出能が悪化することのない高速増殖炉
用2重管の開発が望まれていた。
も、漏洩流体の検出能が悪化することのない高速増殖炉
用2重管の開発が望まれていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実状
に鑑みてなされたもので、その課題は、曲げ加工を施し
ても漏洩流体の検出能が悪化することのない高速増殖炉
用2重管とその製造方法を提供することにある。
に鑑みてなされたもので、その課題は、曲げ加工を施し
ても漏洩流体の検出能が悪化することのない高速増殖炉
用2重管とその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、次の
(1)および(2)の高速増殖炉用2重管とその製造方
法にある。
(1)および(2)の高速増殖炉用2重管とその製造方
法にある。
【0015】(1)外管と内管との間に多孔質金属層が
密接せしめられた高速増殖炉用二重管であって、前記の
多孔質金属層が内外管のいずれか一方または両方に対し
て冶金的に接合していることを特徴とする高速増殖炉用
2重管。
密接せしめられた高速増殖炉用二重管であって、前記の
多孔質金属層が内外管のいずれか一方または両方に対し
て冶金的に接合していることを特徴とする高速増殖炉用
2重管。
【0016】(2)多孔質金属層と外管または/および
内管との合わせ面間にインサート材を配した組み合わせ
素管を冷間にて縮径加工し、次いで両端部の内外管相互
の合わせ面を気密シールした後に熱処理することを特徴
とする上記(1)に記載の高速増殖炉用2重管の製造方
法。
内管との合わせ面間にインサート材を配した組み合わせ
素管を冷間にて縮径加工し、次いで両端部の内外管相互
の合わせ面を気密シールした後に熱処理することを特徴
とする上記(1)に記載の高速増殖炉用2重管の製造方
法。
【0017】本発明者らは、多くの製造実験の結果次の
ことを知見し、本発明をなすに到った。
ことを知見し、本発明をなすに到った。
【0018】良好な漏洩流体の検出能を備える2重管を
得るためには、上記特開昭63−238301号公報に
示されると同様に、外管と内管との間に多孔質金属層を
介在させる必要のあることを確認した。
得るためには、上記特開昭63−238301号公報に
示されると同様に、外管と内管との間に多孔質金属層を
介在させる必要のあることを確認した。
【0019】また、上記多孔質金属層の内外管との密着
強度を高めるには、内外管と多孔質金属層との合わせ面
間にインサート材を配した組立素管を作成し、この素管
に所定の縮径率で冷間加工を施して機械的に接合させ、
その両端面の内外管相互の合わせ面を気密シールした後
に熱処理を施せばよいことを知見した。
強度を高めるには、内外管と多孔質金属層との合わせ面
間にインサート材を配した組立素管を作成し、この素管
に所定の縮径率で冷間加工を施して機械的に接合させ、
その両端面の内外管相互の合わせ面を気密シールした後
に熱処理を施せばよいことを知見した。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる高速増殖炉
用2重管とその製造方法について、図1および図2を参
照して詳細に説明する。
用2重管とその製造方法について、図1および図2を参
照して詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明にかかわる2重管の一例を
示す横断面図、図2は図1のA−A線矢視拡大縦断面図
である。
示す横断面図、図2は図1のA−A線矢視拡大縦断面図
である。
【0022】図1および図2に示すように、本発明の2
重管は、外管1と内管2との間に多孔質金属層8があ
り、この多孔質金属層8はインサート材層7によって内
管2に対して冶金的に接合しており、高い密着強度を有
している。このため、2重管を曲げ加工した場合にも、
内管2から多孔質金属層8が剥離しない。この結果、曲
げ部の多孔質金属層8が目詰まりすることがないので、
漏洩液体の検出能が悪化することはない。
重管は、外管1と内管2との間に多孔質金属層8があ
り、この多孔質金属層8はインサート材層7によって内
管2に対して冶金的に接合しており、高い密着強度を有
している。このため、2重管を曲げ加工した場合にも、
内管2から多孔質金属層8が剥離しない。この結果、曲
げ部の多孔質金属層8が目詰まりすることがないので、
漏洩液体の検出能が悪化することはない。
【0023】上記図1に示す2重管を構成する外管1の
内面と内管2の内面は、その縮径加工前の組立素管の組
立に先だって平滑面に仕上げられるが、その表面粗さと
してはJIS−B0601に定義される平均粗さRaで
40μm以下に仕上げれば十分である。しかし、実際の
製品仕様は、平均粗さRaで2μm以下であるので、2
μm以下に仕上げるのが望ましい。
内面と内管2の内面は、その縮径加工前の組立素管の組
立に先だって平滑面に仕上げられるが、その表面粗さと
してはJIS−B0601に定義される平均粗さRaで
40μm以下に仕上げれば十分である。しかし、実際の
製品仕様は、平均粗さRaで2μm以下であるので、2
μm以下に仕上げるのが望ましい。
【0024】さらに、組立前の内管2の外径と外管1の
内径は、付与する外管の縮径率にもよるが、外管1の縮
径率を11〜13%程度とする場合、前記両者の径差が
4.0〜5.0mm程度のものを用いれば十分である。
内径は、付与する外管の縮径率にもよるが、外管1の縮
径率を11〜13%程度とする場合、前記両者の径差が
4.0〜5.0mm程度のものを用いれば十分である。
【0025】なお、外管1と内管2の材質は、通常、同
一材質とされ、JIS−G3462に規定されるSTB
A26またはその相当鋼が用いられるが、必ずしも同一
材質とする必要はなく、例えば内管2を前記STBA2
6鋼とし、外管1をSUS304などのステンレス鋼と
してもかまわない。
一材質とされ、JIS−G3462に規定されるSTB
A26またはその相当鋼が用いられるが、必ずしも同一
材質とする必要はなく、例えば内管2を前記STBA2
6鋼とし、外管1をSUS304などのステンレス鋼と
してもかまわない。
【0026】多孔質金属層8を構成する金属としては、
内外管と同じ材質とするのが問題のない冶金的接合を得
るうえで最も好ましいが、銅やニッケルさらにはステン
レス鋼などであってもかまわない。ただし、高温強度の
低い銅は、その使用中に熱変形や熱応力を受けて破断す
る恐れがあるので、推奨できない。
内外管と同じ材質とするのが問題のない冶金的接合を得
るうえで最も好ましいが、銅やニッケルさらにはステン
レス鋼などであってもかまわない。ただし、高温強度の
低い銅は、その使用中に熱変形や熱応力を受けて破断す
る恐れがあるので、推奨できない。
【0027】なお、多孔質金属層8は、次のようにして
形成される。すなわち、上記金属製の細径線材を用いて
所望のメッシュに編まれた網からなる筒体を成形し、こ
の筒体を外管1と内管2の間に挿入嵌合する。あるい
は、板状の網を内管2の外面に螺旋状に巻き付けてから
外管1内に挿入嵌合する。さらには、上記金属製の粒体
を適宜なバインダーを用いて筒状に成形し、この筒体を
外管1と内管2の間に挿入嵌合するなどである。
形成される。すなわち、上記金属製の細径線材を用いて
所望のメッシュに編まれた網からなる筒体を成形し、こ
の筒体を外管1と内管2の間に挿入嵌合する。あるい
は、板状の網を内管2の外面に螺旋状に巻き付けてから
外管1内に挿入嵌合する。さらには、上記金属製の粒体
を適宜なバインダーを用いて筒状に成形し、この筒体を
外管1と内管2の間に挿入嵌合するなどである。
【0028】ここで、本発明にあっては、上記のインサ
ート材層7を外管1と内管2との間に介在させて縮径加
工前の組立素管を作成する際、多孔質金属層8と外管1
または/および内管2との間にインサート材層7を設け
る必要がある。このように、多孔質金属層8と外管1ま
たは/および内管2との間にインサート材層7を設ける
場合には、後述の縮径加工後に施す熱処理時に上記の多
孔質金属層8と外管1または/および内管2との冶金的
接合が促進され、これによって両者の密着強度を向上さ
せることができる。
ート材層7を外管1と内管2との間に介在させて縮径加
工前の組立素管を作成する際、多孔質金属層8と外管1
または/および内管2との間にインサート材層7を設け
る必要がある。このように、多孔質金属層8と外管1ま
たは/および内管2との間にインサート材層7を設ける
場合には、後述の縮径加工後に施す熱処理時に上記の多
孔質金属層8と外管1または/および内管2との冶金的
接合が促進され、これによって両者の密着強度を向上さ
せることができる。
【0029】なお、図示例では、内管2の外面にのみイ
ンサート材層7を設けた場合を示すが、このインサート
材層7は、上記したように、外管1の内面のみ、もしく
は内管2の外面と外管1の内面の両方に設けてもよい。
ンサート材層7を設けた場合を示すが、このインサート
材層7は、上記したように、外管1の内面のみ、もしく
は内管2の外面と外管1の内面の両方に設けてもよい。
【0030】しかし、本発明者らの観察結果によれば、
多孔質金属層8の曲げ加工部における剥離は、主として
内管2側で発生しており、外管1側ではほとんど発生し
ていない。これは、外管1と内管2とをルーズに組み合
わせた2重素管を縮径加工して両者を機械的に接合させ
た場合の面圧は、縮径率を大きくするのに従って高くな
るものの内管2が塑性変形してしまい、内管2の側の面
圧が外管1の側の面圧よりも低くなって密着強度が低下
するためである。従って、インサート材層7は、内管2
の外面に設けるのが最も好ましい。
多孔質金属層8の曲げ加工部における剥離は、主として
内管2側で発生しており、外管1側ではほとんど発生し
ていない。これは、外管1と内管2とをルーズに組み合
わせた2重素管を縮径加工して両者を機械的に接合させ
た場合の面圧は、縮径率を大きくするのに従って高くな
るものの内管2が塑性変形してしまい、内管2の側の面
圧が外管1の側の面圧よりも低くなって密着強度が低下
するためである。従って、インサート材層7は、内管2
の外面に設けるのが最も好ましい。
【0031】なお、内管2の外面と外管1の内面の両方
にインサート材層7を設けてもよいことは前述した通り
である。しかし、この場合には、内管2と外管1との両
方に多孔質金属層8が冶金的に接合されるため、一方の
管に発生した亀裂が他方の管に伝播しやすくなる恐れが
あるので、推奨できない。
にインサート材層7を設けてもよいことは前述した通り
である。しかし、この場合には、内管2と外管1との両
方に多孔質金属層8が冶金的に接合されるため、一方の
管に発生した亀裂が他方の管に伝播しやすくなる恐れが
あるので、推奨できない。
【0032】インサート材層7の材質としては、内外管
と同一材質(Fe基合金)の非晶質材とするのが最も好
ましいが必ずしも同一材質かつ非晶質材とする必要はな
く、例えばニッケルおよびその合金あるいはCoおよび
その合金などであってもかまわない。
と同一材質(Fe基合金)の非晶質材とするのが最も好
ましいが必ずしも同一材質かつ非晶質材とする必要はな
く、例えばニッケルおよびその合金あるいはCoおよび
その合金などであってもかまわない。
【0033】また、上記のインサート材層7は、厚さが
30〜50μm程度の適宜な幅の箔材を用い、この箔材
を内管2の外面にその縁部が若干重なるようにして螺旋
状に巻き付けることで形成することができる。なお、上
記の箔材を用いて外管1の内面にインサート材層7を形
成させるのは難しい。このため、外管1と多孔質金属層
8との間にインサート材層7を形成させる場合には、外
管1の内面に鍍金法を用いてインサート材層7を形成さ
せるか、もしくは内管2の外面に多孔質金属層8を形成
させた後、その外面に上記の箔材を螺旋状に巻き付けて
形成させるようにすればよい。さらに、内管2の外面に
形成させるインサート材層7は、箔材を螺旋状に巻き付
けるのに変えて、上記の鍍金法によって形成させてもよ
いことは勿論である。
30〜50μm程度の適宜な幅の箔材を用い、この箔材
を内管2の外面にその縁部が若干重なるようにして螺旋
状に巻き付けることで形成することができる。なお、上
記の箔材を用いて外管1の内面にインサート材層7を形
成させるのは難しい。このため、外管1と多孔質金属層
8との間にインサート材層7を形成させる場合には、外
管1の内面に鍍金法を用いてインサート材層7を形成さ
せるか、もしくは内管2の外面に多孔質金属層8を形成
させた後、その外面に上記の箔材を螺旋状に巻き付けて
形成させるようにすればよい。さらに、内管2の外面に
形成させるインサート材層7は、箔材を螺旋状に巻き付
けるのに変えて、上記の鍍金法によって形成させてもよ
いことは勿論である。
【0034】上記のようにして組み立てられた2重素管
は、その一方の管端部に口絞り加工が施され、孔ダイス
のみ、もしくは孔ダイスとプラグを用いた冷間抽伸法に
よって所定の縮径率を付与して縮径加工され、外管1、
多孔質金属層8、インサート材層7および内管2の相互
が機械的に密着した所定の寸法を有する2重管に成形さ
れる。なお、この際に付与する縮径率としては、相互の
寸法と得るべき密着強度に応じて適宜決定される。
は、その一方の管端部に口絞り加工が施され、孔ダイス
のみ、もしくは孔ダイスとプラグを用いた冷間抽伸法に
よって所定の縮径率を付与して縮径加工され、外管1、
多孔質金属層8、インサート材層7および内管2の相互
が機械的に密着した所定の寸法を有する2重管に成形さ
れる。なお、この際に付与する縮径率としては、相互の
寸法と得るべき密着強度に応じて適宜決定される。
【0035】縮径加工されて機械的に密着せしめられた
2重管は、その両端部の形状不整部分を切断除去し、内
外管の隙間を気密シールすべく溶接接合した後、熱処理
に供される。
2重管は、その両端部の形状不整部分を切断除去し、内
外管の隙間を気密シールすべく溶接接合した後、熱処理
に供される。
【0036】熱処理は、適宜な条件で施せばよいが、例
えば内外管の材質が上記のSTA26である場合には、
1000〜1100℃に30分間程度加熱保持後空冷す
る焼きならしを施し、次いで750〜800℃に60分
間程度加熱保持後空冷する焼戻し処理を施せば十分であ
る。
えば内外管の材質が上記のSTA26である場合には、
1000〜1100℃に30分間程度加熱保持後空冷す
る焼きならしを施し、次いで750〜800℃に60分
間程度加熱保持後空冷する焼戻し処理を施せば十分であ
る。
【0037】熱処理後の2重管は、その両端部をバイト
切断して所定の長さとされ、製品とされる。ここで、両
端部の切断をコールドソーなどで行うと、内外管の隙間
が目詰まりし、漏洩流体の検出ができなくなるので、上
記したようにバイトを用いて切断仕上げすることが肝要
である。
切断して所定の長さとされ、製品とされる。ここで、両
端部の切断をコールドソーなどで行うと、内外管の隙間
が目詰まりし、漏洩流体の検出ができなくなるので、上
記したようにバイトを用いて切断仕上げすることが肝要
である。
【0038】
【実施例】外面の表面粗さをRaで1.0〜2.0μm
に調整した外径35.8mm、肉厚3.2mm、400
0mmの外管用素管と、同じくその内表面の表面粗さを
Raで1.0〜2.0μmに調整した外径24.7m
m、肉厚3.2mm、長さ4000mmの内管用素管を
準備した。
に調整した外径35.8mm、肉厚3.2mm、400
0mmの外管用素管と、同じくその内表面の表面粗さを
Raで1.0〜2.0μmに調整した外径24.7m
m、肉厚3.2mm、長さ4000mmの内管用素管を
準備した。
【0039】そして、内管用素管の外面に、厚さ38μ
m、幅50mmの非晶質の金属箔を螺旋状に巻き付けて
インサート材層を形成するとともに、このインサート材
層を形成した内管の外面に、外径0.1mmの線材を1
束当たり44本配して編まれた網材を巻き付けて多孔質
金属層を形成した。
m、幅50mmの非晶質の金属箔を螺旋状に巻き付けて
インサート材層を形成するとともに、このインサート材
層を形成した内管の外面に、外径0.1mmの線材を1
束当たり44本配して編まれた網材を巻き付けて多孔質
金属層を形成した。
【0040】なお、外管、内管、多孔質金属層およびイ
ンサート材層には、表1に示す成分組成を有するもの用
い、そのうちインサート材層についてのみ非晶質のもの
を用いた。
ンサート材層には、表1に示す成分組成を有するもの用
い、そのうちインサート材層についてのみ非晶質のもの
を用いた。
【0041】
【表1】
【0042】次いで、上記の内管を外管に内嵌挿入して
2重素管を組立て、その一端部に口絞り加工を施した
後、孔ダイスとプラグを用い、内管の外径縮径率を種々
変化(0.6〜1.2%)させて縮径加工を施し、外径
31.1〜31.9mm、全肉厚6.5〜7.0mm、
長さ4030〜4080mmの材料相互が機械的に密着
した2重管に成形した。
2重素管を組立て、その一端部に口絞り加工を施した
後、孔ダイスとプラグを用い、内管の外径縮径率を種々
変化(0.6〜1.2%)させて縮径加工を施し、外径
31.1〜31.9mm、全肉厚6.5〜7.0mm、
長さ4030〜4080mmの材料相互が機械的に密着
した2重管に成形した。
【0043】しかる後、得られた密着2重管の両端部を
切断除去し、内外管の隙間をTIG溶接して気密シール
した後、1045℃に30分間加熱保持後空冷する焼き
ならし処理と、780℃に60分間加熱保持後空冷する
焼もどし処理を施した。
切断除去し、内外管の隙間をTIG溶接して気密シール
した後、1045℃に30分間加熱保持後空冷する焼き
ならし処理と、780℃に60分間加熱保持後空冷する
焼もどし処理を施した。
【0044】また、比較のために、インサート材層を設
けなかった以外は上記と同じ条件で図6(b)に示す従
来の2重管も製造した。
けなかった以外は上記と同じ条件で図6(b)に示す従
来の2重管も製造した。
【0045】そして、得られた各2重管の管端部から長
さLが10mmの密着強度調査用の試験片を採取し、こ
の試験片を図3に示す形状(W=10mm)に加工し、
治具Gを用いて引張試験を行って多孔質金属層8が内外
管のいずれから剥離した時点の引張荷重P(Kg)を測
定し、下式に基づいて内外管に対する多孔質金属層8の
剥離強度f(kg/mm2 )を求めた。
さLが10mmの密着強度調査用の試験片を採取し、こ
の試験片を図3に示す形状(W=10mm)に加工し、
治具Gを用いて引張試験を行って多孔質金属層8が内外
管のいずれから剥離した時点の引張荷重P(Kg)を測
定し、下式に基づいて内外管に対する多孔質金属層8の
剥離強度f(kg/mm2 )を求めた。
【0046】f=P/(W×L) また、得られた各2重管の両管端をバイトを用いて長さ
4000mmの製品管に切断仕上げし、その軸長方向の
中央部分に曲率半径200mmの90°曲げ加工を施
し、図4に示す方法により多孔質金属層のガス流量を測
定し、その漏洩流体の検出能を調べた。
4000mmの製品管に切断仕上げし、その軸長方向の
中央部分に曲率半径200mmの90°曲げ加工を施
し、図4に示す方法により多孔質金属層のガス流量を測
定し、その漏洩流体の検出能を調べた。
【0047】すなわち、曲げ加工した後に密栓Sを用い
て内管の両端を密封した2重管の一方管端に、ゴムホー
スHを用いて管路中に減圧弁Vと圧力計Pとが設けられ
たHeガスボンベBを接続する一方、他方管端にゴムホ
ースHを用いて流量計Fを接続し、圧力計Pのゲージ圧
を10kg/cm2 に設定して3分間Heガスを通気し
て内外間の空気をHeガスに置換した後、単位時間当た
りのHeガス通気量を測定することで、その漏洩流体の
検出能を調べた。
て内管の両端を密封した2重管の一方管端に、ゴムホー
スHを用いて管路中に減圧弁Vと圧力計Pとが設けられ
たHeガスボンベBを接続する一方、他方管端にゴムホ
ースHを用いて流量計Fを接続し、圧力計Pのゲージ圧
を10kg/cm2 に設定して3分間Heガスを通気し
て内外間の空気をHeガスに置換した後、単位時間当た
りのHeガス通気量を測定することで、その漏洩流体の
検出能を調べた。
【0048】そして、これらの結果を、上記2重管の製
造条件と併せて、表2に示した。
造条件と併せて、表2に示した。
【0049】
【表2】
【0050】表2に示す結果から明らかなように、従来
の2重管(No. B1〜B9)は、内外管に対する多孔質
金属層8の剥離強度が0〜0.4kg/mm2 で低かっ
た。この結果、曲げ加工後における多孔質金属層のHe
ガス通気量は0.1〜0.5cc/secと少なく、漏
洩流体の検出能に劣っていた。
の2重管(No. B1〜B9)は、内外管に対する多孔質
金属層8の剥離強度が0〜0.4kg/mm2 で低かっ
た。この結果、曲げ加工後における多孔質金属層のHe
ガス通気量は0.1〜0.5cc/secと少なく、漏
洩流体の検出能に劣っていた。
【0051】これに対し、本発明の2重管(No. A1〜
A9)は、内外管に対する多孔質金属層8の剥離強度が
2.0〜5.3kg/mm2 と極めて高かった。この結
果、曲げ加工後における多孔質金属層のHeガス通気量
は4.0〜8.3cc/secと多く、漏洩流体の検出
能が格段に優れていた。
A9)は、内外管に対する多孔質金属層8の剥離強度が
2.0〜5.3kg/mm2 と極めて高かった。この結
果、曲げ加工後における多孔質金属層のHeガス通気量
は4.0〜8.3cc/secと多く、漏洩流体の検出
能が格段に優れていた。
【0052】なお、この種の2重管に要求される漏洩流
体の検出能としては、上記の通気量が0.7cc/se
c以上であること考慮すると、従来の多孔質金属層を有
する2重管は曲げ加工を施して使用すると、満足すべき
検出能を具備しないことが明らかである。これに対し、
本発明の2重管は、上記の必要な検出能を十二分に具備
するものであることが明らかである。
体の検出能としては、上記の通気量が0.7cc/se
c以上であること考慮すると、従来の多孔質金属層を有
する2重管は曲げ加工を施して使用すると、満足すべき
検出能を具備しないことが明らかである。これに対し、
本発明の2重管は、上記の必要な検出能を十二分に具備
するものであることが明らかである。
【0053】
【発明の効果】本発明の二重管は、内外管に対する多孔
質金属層の密着力が高い。この結果、2重管を曲げ加工
して用いても、漏洩流体の検出能が低下することがな
い。
質金属層の密着力が高い。この結果、2重管を曲げ加工
して用いても、漏洩流体の検出能が低下することがな
い。
【図1】本発明にかかわる2重管の一例を示す横断面図
である。
である。
【図2】図1のA−A線矢視拡大縦断面である。
【図3】内外管に対する多孔質金属層の剥離強度の測定
方法を示す模式図である。
方法を示す模式図である。
【図4】曲げ加工された2重管における多孔質金属層の
漏洩流体検出能を調べるための試験方法を示す模式図で
ある。
漏洩流体検出能を調べるための試験方法を示す模式図で
ある。
【図5】従来の一般的な2重管を示す横断面図である。
【図6】漏洩流体の検出能を高めた従来の2重管を示す
横断面図で、同図(a)は溝成形によったもの、同図
(b)は多孔質金属層を介在させたものを示す図であ
る。
横断面図で、同図(a)は溝成形によったもの、同図
(b)は多孔質金属層を介在させたものを示す図であ
る。
1:外管、 2:内管、 3:水(水蒸気)、 4:液体金属ナトリウム、 5:隙間、 6:亀裂、 7:インサート材層、 8:多孔質金属層。
Claims (2)
- 【請求項1】外管と内管との間に多孔質金属層が密接せ
しめられた高速増殖炉用二重管であって、前記の多孔質
金属層が内外管のいずれか一方または両方に対して冶金
的に接合していることを特徴とする高速増殖炉用2重
管。 - 【請求項2】多孔質金属層と外管または/および内管と
の合わせ面間にインサート材を配した組み合わせ素管を
冷間にて縮径加工し、次いで両端部の内外管相互の合わ
せ面を気密シールした後に熱処理することを特徴とする
請求項1に記載の高速増殖炉用2重管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8235124A JPH1082501A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 高速増殖炉用2重管およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8235124A JPH1082501A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 高速増殖炉用2重管およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1082501A true JPH1082501A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=16981415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8235124A Pending JPH1082501A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 高速増殖炉用2重管およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1082501A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012053172A1 (ja) * | 2010-10-18 | 2012-04-26 | 住友金属工業株式会社 | 組網線入二重管の製造方法 |
| JP2012192450A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-10-11 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属二重管の製造方法 |
| JP2013127321A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-27 | Kobelco & Materials Copper Tube Inc | 漏洩検知機能をもつ伝熱管及びそれに使用する外管 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP8235124A patent/JPH1082501A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012053172A1 (ja) * | 2010-10-18 | 2012-04-26 | 住友金属工業株式会社 | 組網線入二重管の製造方法 |
| US9238258B2 (en) | 2010-10-18 | 2016-01-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Method for producing double-wall tube with braided wires at its interface |
| JP2012192450A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-10-11 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属二重管の製造方法 |
| JP2013127321A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-27 | Kobelco & Materials Copper Tube Inc | 漏洩検知機能をもつ伝熱管及びそれに使用する外管 |
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