JPH1082768A - 超音波探傷方法および超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷方法および超音波探傷装置

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JPH1082768A
JPH1082768A JP8235589A JP23558996A JPH1082768A JP H1082768 A JPH1082768 A JP H1082768A JP 8235589 A JP8235589 A JP 8235589A JP 23558996 A JP23558996 A JP 23558996A JP H1082768 A JPH1082768 A JP H1082768A
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JP
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ultrasonic
transmission
defect
circuit
reception cycle
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JP8235589A
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Inventor
Hajime Takada
一 高田
Akira Torao
彰 虎尾
Toshiaki Shiraishi
利明 白石
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Cスコープの枚数を削減した超音波探傷結果の
記憶手段を提供する。 【解決手段】超音波送受信周期毎に受信信号の所定部分
を抽出するゲート回路と、抽出された受信信号のピーク
レベルを検出するレベル検出回路と、該レベル検出回路
の出力をA/D変換するA/D変換回路と、ゲート回路
によって抽出された受信信号と所定閾値とを比較して、
第1の2値信号を出力する比較回路とをプローブ毎に備
える。N個の超音波プローブの送受信周期の順番pから
順番「p−(M−1)」にわたるA/D変換結果を記憶
する2次元画像メモリと、各比較回路の出力の論理和を
とり、第2の2値信号を出力する論理和回路と、該回路
の出力を遅延する遅延回路と、出力信号が欠陥がある旨
の第2の2値信号である時、メモリの記憶内容を記録す
る画像記録装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波探傷方法お
よび装置に係わり、特に、薄板等の板材の超音波探傷に
おいて、欠陥が存在する旨の探傷結果を少ないCスコー
プ量で正確に記録や表示を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】非金属介在物等の内部欠陥の検出を行う
ために実施される厚板、薄板等の金属圧延板の従来から
の超音波探傷としては、例えば、図5に示すように、圧
延金属板210の幅方向に複数個(N個:100〜20
0程度)の超音波プローブ200を配列し、圧延金属板
を移送して行う方法が広く普及している。このとき用い
る探傷法としては、超音波を送信および受信機能を有す
るプローブを用いて反射パルスを解析して探傷を行うパ
ルス反射法や、送信部と受信部とを分割して設けた分割
型超音波プローブを用いたパルス反射法、並びに、被検
対象である板を挟んで、その上下に超音波プローブを配
列し、透過波を解析して探傷を行う透過法等、各種の探
傷方法が従来から提案されている。
【0003】ここでは、分割型超音波プローブによるパ
ルス反射法を例にとり従来技術の説明を行う。図6に示
すように、この分割型超音波プローブ104は、有機樹
脂等のクサビ103に接着された送信用超音波振動子1
01と受信用超音波振動子102とを有して構成され、
分割型超音波プローブ104を水等の音響結合媒質10
5を介して被検材110に当てがい、送信用超音波振動
子101から送信超音波パルス151を該被検材110
に向けて送信して、内部欠陥111からの、送信超音波
パルス151の反射波を受信することによって探傷が行
われる。
【0004】このときの超音波パルスの伝搬経路および
各超音波振動子が送受信した超音波信号波形を図6、図
7を参照して説明する。まず、送信超音波パルス151
は、クサビ103と音響結合媒質105との境界面、お
よび、音響結合媒質105と被検材110との境界面
(被検材110の表面)の夫々によって後方散乱され、
送信用超音波振動子101に、クサビエコー152、表
面エコー153として受信される。また、被検材110
の表面で反射された反射波の一部、被検材110内の内
部欠陥111からの反射波、および、被検材110の裏
面からの反射波の夫々が、表面反射波154、欠陥反射
波155、底面反射波156として、受信用超音波振動
子102に受信される。
【0005】図7は、これらの超音波信号の波形を模式
的に示したもので、送信用超音波振動子101によっ
て、クサビエコー152、表面エコー153が検出され
るとともに、欠陥反射波155を検出するために、受信
用超音波振動子102が受信した信号について、表面反
射波154の残響が終了する直後から、底面反射波15
6の立ち上がりの直前までの所定時間間隔内に受信され
る信号をゲート回路で抽出し、抽出した信号に所定レベ
ル以上の信号がある場合には、欠陥反射波155である
として、これをもとにCスコープが作成され記録される
ようになっている。
【0006】また、薄板の全面探傷については、例え
ば、図8に示すように移送される被検材110の上下に
ラインフォーカス型送信アレイプローブ121とライン
フォーカス型受信アレイプローブ122を設け(配列の
方向は被検材の板幅方向)、水等の音響結合媒質を介在
させて、送信アレイプローブ121から送信された超音
波によって発生した、内部欠陥からの反射波161をラ
インフォーカス型送信アレイプローブ121と対向させ
て配置したラインフォーカス型受信アレイプローブ12
2によって受信することにより、被検材110の内部欠
陥を表裏面直下の不感帯なしに検出する方法および装置
が、特願平6─7176号公報に記載されている。な
お、図9は、ラインフォーカス型アレイプローブの外観
を示しており、複数の超音波振動子が1つの方向に並べ
られて構成されており、また、ラインフォーカスビーム
が合焦するように、各超音波振動子はレンズ機能を持つ
ような形状に構成されている。
【0007】これらの装置および該装置を用いた探傷方
法による探傷原理について、図10、11を参照して説
明する。図10および図11に示すように、ラインフォ
ーカス型送信アレイプローブ121から送信され、被検
材を0.5往復してラインフォーカス型受信アレイプロ
ーブ122に到達する0.5往復透過波161と、被検
材を1.5往復してラインフォーカス型受信アレイプロ
ーブ122に到達する1.5往復透過波162との間に
存在する内部欠陥からの欠陥反射波163をゲート回路
によって抽出する。即ち、ゲート区間の受信信号レベル
が所定閾値以上であれば、欠陥反射波が存在するとし
て、受信信号を記録するようになっている。なお、図1
0の164に示すように、欠陥反射波は一般に多数存在
するが、図10、11では説明しやすいパスを経た欠陥
反射波についてのみ説明している。
【0008】このような探傷装置においては、検出され
た欠陥の2次元的な位置(長手方向、幅方向)および欠
陥の大きさを分かりやすく表示し、かつ、記録すること
が必要であるが、最も一般的な方法としてCスコープ法
が挙げられる(「昭晃社刊、丹羽登著、超音波計測」等
の文献に記載)。前述した装置の場合には、幅方向に並
べられた複数の超音波プローブのうちのいずれに検出さ
れるかによって、1次元の欠陥位置情報が得られるの
で、鋼板の所定の移送ピッチ毎に全チャンネル(全プロ
ーブ)について、欠陥の有り無しを並べて表示する(以
下、「行表示」と称する)こととし、行表示の位置を、
鋼板の移送量に応じて行表示方向とは垂直な方向に移動
させれば、Cスコープ表示が可能となることが知られて
いる。
【0009】しかし、移送される圧延金属板の探傷結果
をCスコープ法によって表示するとき、例えば1000
(m)の長さのコイルの探傷を移送(長手)方向に1
(mm)おきに行ったとすると、表示行は106 行にも
および、現存する表示器あるいは記録器(X−Yレコー
ダ)等でこれを表示しようとすると、最低でも103
に分割されたCスコープができてしまい、とうてい実用
には供しないものであった。
【0010】そこで、Cスコープの枚数を削減するため
の従来技術として、特開平3−125965号公報記載
の技術が挙げられる。この方法では、1個の探触子を2
次元的に走査(XY走査、例えば、図12に示すような
X方向へのストローク走査と、Y方向へのインデックス
走査を組み合わせた走査)して得られたデータをもと
に、Cスコープを作成するものであるが、1次元に(例
えば、幅方向に)超音波プローブを配列して、超音波プ
ローブと被検材とを、例えば、被検査材の長手方向に相
対的に1次元走査して探傷を行う探傷装置の探傷結果表
示にも適用可能な方法である。この方法ではN(Nは自
然数)本の複数の連続するストローク走査での探傷結果
を記憶しておき、この論理和をとって、即ち、いずれか
のストローク走査で欠陥有りとの判断されれば、前記N
本単位で欠陥有りと表示するものであり、1本の線で探
傷結果を表示するため、行表示の本数を「1/N」に減
ずることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たN本の複数の連続するストローク走査での探傷結果を
記憶しておき、この論理和をとって、前記N本単位で欠
陥有り無しを表示する方法、即ち、N本の線を1本の線
で代表させて探傷結果を表示する方法では、以下のよう
な問題があった。
【0012】まず、第1に、外来ノイズ発生が多い場所
での探傷に適用するとき、N本のストローク走査の間に
受信された外来ノイズが、1本の行表示に、誤欠陥表示
として合算して表示され、ノイズと欠陥との判別ができ
ないような表示になってしまいCスコープが見づらいも
のとなったしまう。また、第2に、外来ノイズが、欠陥
信号に近接して表示される可能性が高くなり、近接して
表示されれば、あたかも大欠陥があるかのようにみえて
しまい、誤った結果表示をしてしまう事態が発生する。
【0013】さらに、第3に、インデックス走査の方向
での欠陥の正確な長さが表示されないため、孤立した比
較的短い欠陥なのか、連続する比較的長い欠陥なのかが
判別しにくい。即ち、インデックス走査の方向に複数個
の欠陥が並んでいるとき、これらがN本のストローク走
査によって探傷を行った範囲に含まれると、1個しか欠
陥が表示されない事態等が発生し、欠陥の有無や大きさ
に関して誤認が発生し易いという問題があった。
【0014】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、外来ノイズによる誤欠
陥表示を無くし、Cスコープの枚数の低減をも図る方法
および装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明によれば、圧延金属板の幅方向
に複数個(N個:Nは自然数)の超音波プローブを配列
しておき、プローブ配列方向と略直角方向の圧延金属板
の移送、または、超音波プローブの圧延金属板に対する
走査、を行いながら、各超音波プローブから周期的に超
音波を送受信して行われる圧延金属板の超音波探傷方法
において、各超音波プローブについて、超音波送受信周
期毎に、受信信号の振幅を検出し、k番目(1≦k≦
N:kは自然数)の超音波プローブがi番目(iは自然
数)の送受信周期時に得た振幅をAk,i とし、最新の送
受信周期をp番目(pは自然数)としたとき、N個の超
音波プローブのp番目の送受信周期から「p−(M−
1)」番目(p番目から「p−(M−1)」番目までM
個)の送受信周期にわたる、振幅Ak,i からなるM行N
列の行列AMp 、
【0016】
【数3】 を生成し、各超音波プローブについて、超音波送受信周
期毎に、受信信号と所定閾値とを比較して、欠陥の有無
を示す2値信号(欠陥ありのときは「1」、欠陥なしの
ときは「0」)を得るとともに、k番目の超音波プロー
ブがi番目の送受信周期時に得た結果をCk,i としたと
き、N個の超音波プローブに対する1行N列の行列CM
i 、CMi =(C1,i , C2,i , C3,i,…、CN-2,i ,
CN-1,i , CN,i )を生成し、i番目の送受信周期にお
いて得られる行列CMi と、1つ前の送受信周期におい
て得られる行列CM(i -1)との、対応する要素の間で
論理積をとり、各論理積結果の論理和をとることによっ
て欠陥の有無を判定し、欠陥があると判定されたときに
のみ、前記行列AMp の要素を参照してCスコープを記
録する、超音波探傷方法が提供される。
【0017】また、請求項2記載の発明によれば、圧延
金属板の幅方向に複数個(N個:Nは自然数)の超音波
プローブを配列しておき、プローブ配列方向と略直角方
向の圧延金属板の移送、または、超音波プローブの圧延
金属板に対する走査、を行いながら、各超音波プローブ
から周期的に超音波を送受信して行われる圧延金属板の
超音波探傷方法において、各超音波プローブについて、
超音波送受信周期毎に、受信信号の振幅を検出し、k番
目(1≦k≦N:kは自然数)の超音波プローブがi番
目(iは自然数)の送受信周期時に得た振幅をAk,i と
し、最新の送受信周期をp番目(pは自然数)としたと
き、N個の超音波プローブのp番目の送受信周期から
「p−(M−1)」番目(p番目から「p−(M−
1)」番目までM個)の送受信周期にわたる、振幅Ak,
i からなるM行N列の行列AMp 、
【0018】
【数4】 を生成し、各超音波プローブについて、超音波送受信周
期毎に、受信信号と所定閾値とを比較して、欠陥の有無
を示す2値信号(欠陥ありのときは「1」、欠陥なしの
ときは「0」)を得るとともに、k番目の超音波プロー
ブがi番目の送受信周期時に得た結果をCk,i としたと
き、N個の超音波プローブに対する1行N列の行列CM
i 、CMi =(C1,i , C2,i , C3,i,…、CN-2,i ,
CN-1,i , CN,i )を生成し、行列CMi の全要素の論
理和をとることによって欠陥の有無を判定し、欠陥があ
ると判定されたときにのみ、前記行列AMp の要素を参
照してCスコープを記録する、超音波探傷方法が提供さ
れる。
【0019】特に、請求項3記載の発明によれば、請求
項1および2のいずれかにおいて、行列AMp の各要素
の値と表示濃度とを対応させて表示する、超音波探傷方
法が提供される。
【0020】また、本発明の他の態様による請求項4記
載の発明によれば、圧延金属板の幅方向に複数個(N
個:Nは自然数)超音波プローブを配列し、プローブ配
列方向と略直角方向の圧延金属板の移送、または、超音
波プローブの圧延金属板に対する走査、を行いながら、
各超音波プローブから周期的に超音波を送受信して行わ
れる圧延金属板の超音波探傷装置において、超音波送受
信周期毎に受信信号の所定部分を抽出するゲート回路
と、該ゲート回路によって抽出された受信信号のピーク
レベルを検出するレベル検出回路と、該レベル検出回路
の出力をアナログ・デジタル変換(A/D変換)するA
/D変換回路と、前記ゲート回路によって抽出された受
信信号と所定閾値とを比較して、欠陥の有無を示す、第
1の2値信号を出力する比較回路と、を超音波プローブ
毎に備え、さらに、最新の送受信周期の順番をpとした
とき、N個の超音波プローブの送受信周期の順番pから
順番「p−(M−1)」にわたるA/D変換回路の出力
値を記憶する2次元画像メモリと、比較回路の出力を超
音波プローブの配列状態と対応させて記憶する第1のバ
ッファメモリと、次の超音波送受信周期になると同時に
転送されてくる、第1のバッファメモリの内容を記憶す
る第2のバッファメモリと、前記第1のバッファメモリ
と前記第2のバッファメモリとに記憶された、対応する
記憶内容の論理積をとる論理積回路と、複数個の論理積
結果の論理和をとり、欠陥の有無を示す第2の2値信号
を出力する論理和回路と、該論理和回路の出力を所定時
間遅延する遅延回路と、該遅延回路からの出力信号が欠
陥が有る旨の第2の2値信号である時に、前記2次元画
像画像メモリの記憶内容を記録する画像記録装置と、を
備える超音波探傷装置が提供される。
【0021】また、請求項5記載の発明によれば、圧延
金属板の幅方向に複数個(N個:Nは自然数)超音波プ
ローブを配列し、プローブ配列方向と略直角方向の圧延
金属板の移送、または、超音波プローブの圧延金属板に
対する走査、を行いながら、各超音波プローブから周期
的に超音波を送受信して行われる圧延金属板の超音波探
傷装置において、超音波送受信周期毎に受信信号の所定
部分を抽出するゲート回路と、該ゲート回路によって抽
出された受信信号のピークレベルを検出するレベル検出
回路と、該レベル検出回路の出力をアナログ・デジタル
変換(A/D変換)するA/D変換回路と、前記ゲート
回路によって抽出された受信信号と所定閾値とを比較し
て、欠陥の有無を示す、第1の2値信号を出力する比較
回路と、を超音波プローブ毎に備え、さらに、最新の送
受信周期の順番をpとしたとき、N個の超音波プローブ
の送受信周期の順番pから順番「p−(M−1)」にわ
たるA/D変換回路の出力値を記憶する2次元画像メモ
リと、各比較回路の出力の論理和をとり、欠陥の有無を
示す第2の2値信号を出力する論理和回路と、該論理和
回路の出力を所定時間遅延する遅延回路と、遅延回路か
らの出力信号が欠陥が有る旨の第2の2値信号である時
に、前記2次元画像画像メモリの記憶内容を記録する画
像記録装置と、を備える超音波探傷装置が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。図1に、本発明の第1実施形態の
構成図を示す。図1に示す装置は、1種類以上の所定周
期の信号を供給する同期信号発生器10と、該同期信号
発生器10から供給される周期的な同期信号を受信し
て、超音波を送信するための電気パルス信号を生成す
る、N個(Nは自然数)の超音波送信器(11−1〜1
1−N)と、各超音波送信器(11−1〜11−N)か
らの電気パルスを受信し、超音波を送信し、欠陥からの
反射波等を受信する、N個(Nは自然数)の超音波プロ
ーブ(12−1〜12−N)と、超音波プローブ(12
−1〜12−N)が受信した受信信号を所定の増幅率で
増幅する、N個(Nは自然数)の受信増幅器(13−1
〜13−N)と、各受信増幅器(13−1〜13−N)
の増幅出力信号から欠陥反射波を抽出する、N個(Nは
自然数)のゲート回路(14−1〜14−N)と、各ゲ
ート回路(14−1〜14−N)により抽出された受信
信号のピーク値を検出する、N個(Nは自然数)のレベ
ル検出回路(15−1〜15−N)と、各レベル検出回
路(15−1〜15−N)の出力をA/D変換(アナロ
グ・デジタル変換)し、2次元状にデジタルデータを格
納する2次元画像メモリ23へ転送する、N個(Nは自
然数)のA/D変換回路(17−1〜17−N)と、ゲ
ート回路(14−1〜14−N)により抽出された受信
信号を所定閾値と比較することにより、欠陥の有無を示
す、第1の2値信号(例えば、欠陥ありのときは、「H
レベルまたは1」を示す信号、欠陥なしのときは「Lレ
ベルまたは0」を示す信号)を出力する、N個(Nは自
然数)の比較回路(16−1〜16−N)と、ある超音
波送受信周期tiの比較回路(16−1〜16−N)か
らの出力の内容を、各超音波プローブと対応させて、1
行N列の行列(CMi )として記憶する第1のバッファ
メモリ18と、超音波送受信周期ti の1周期前の超音
波送受周期t(i-1) の比較回路(16−1〜16−N)
の出力内容(CM(i -1))を格納している第2のバッフ
ァメモリ19と、第1のバッファメモリ18および第2
のバッファメモリ19との、対応する(具体的には、行
列CMi と行列CM(i -1)の対応する列要素毎)記憶内
容を論理積出力する論理積回路20と、各論理積の論理
和をとり、欠陥の有無のを示す、第2の2値信号(欠陥
ありのときは「1」、欠陥なしのときは「0」を示す信
号)を出力する論理和回路21と、論理和回路21の出
力を所定数分の超音波送受信周期だけ時間遅延する遅延
回路22と、最新の超音波送受信周期をtp としたと
き、N個の超音波プローブの送受信周期tp からtp-(M
+1) にわたるA/D変換回路(17−1〜17−N)の
出力値を記憶する2次元画像メモリ23と、遅延回路2
2から欠陥有りの信号「1」が入力されたとき、2次元
画像メモリ23の記憶内容を、欠陥情報としてデジタル
数値あるいは映像信号として記録する画像記録装置24
と、2次元画像メモリ23の各値と表示輝度(濃度)を
対応させて記憶内容を表示する2次元表示器25と、各
ゲート回路(14−1〜14−N)のゲート動作や、第
1〜2バッファメモリ18、19、および2次元画像メ
モリ23へのデータの書き込み、データの転送等の動作
制御を行う制御信号を生成する制御信号発生器26と、
を有して構成される。
【0023】また、図示はしないが、画像記録装置24
や2次元表示器25には、その入力段にDA変換器が設
けられており、画像メモリ23の各値がその大きさにし
たがってアナログ変換されて、画像記録装置24に記憶
されたり、2次元表示器25に表示されたりする。この
ため、2次元表示器25には、2次元画像メモリ23の
各値が表示輝度(濃度)を付されて表示されることにな
る。また、画像記録装置24は、ビデオテープを走行さ
せて記憶するビデオレコーダによって実現可能である。
もちろん、画像記録装置24の入力段にDA変換器を設
けていないときには、デジタル信号をそのまま記憶する
磁気記憶媒体や光記憶媒体にアクセス可能なディスクド
ライバにて実現できる。磁気記憶媒体や光記憶媒体とし
ては、磁気フロッピーディスクや光ディスク(CD、D
VD)等が考えられる。
【0024】また、同期信号発生器10は、各超音波プ
ローブから同時かつ同一の周期で超音波を送信するよう
に、各超音波送信器(11−1〜11−N)に同期信号
を供給する。なお、本装置は超音波プローブ(12−1
〜12−N)を除き、集積回路で実現できるため、ハー
ドウエアの小型化が図れる。
【0025】以下に装置の動作について説明する。ま
ず、同期信号発生器10が周期的な同期信号を各超音波
送信器(11−1〜11−N)に供給すると、各超音波
送信器(11−1〜11−N)は、対応する超音波プロ
ーブ(12−1〜12−N)に電気パルスを与え、これ
を受けて各超音波プローブ(12−1〜12−N)は、
超音波を送信するとともに、被検材が有する欠陥等から
の反射波を受信する。次に、各受信増幅器(13−1〜
13−N)は、対応する超音波プローブ(12−1〜1
2−N)が受信した信号を受信して、所定の増幅率で増
幅し、増幅した受信信号をゲート回路(14−1〜14
−N)に出力する。そして、同期信号発生器10からゲ
ート制御信号を与えられているゲート回路(14−1〜
14−N)は、受信信号のうち欠陥反射波が存在する所
定部分を抽出し、対応するレベル検出回路(15−1〜
15−N)および比較回路(16−1〜16−N)に出
力する。
【0026】さらに、各レベル検出回路(15−1〜1
5−N)は、対応するゲート回路(14−1〜14−
N)によって抽出された受信信号のピーク値を検出しア
ナログ電圧信号として出力し、対応するA/D変換回路
(17−1〜17−N)は、このアナログ電圧信号をA
/D変換(アナログ・デジタル変換)して、デジタル値
として、2次元画像メモリ23に転送する。
【0027】2次元画像メモリ23には、k番目(1≦
k≦N)の超音波プローブのi番目(iは自然数)の送
受信周期のときのA/D変換回路(17−k)の出力値
をAk,i とし、最新の送受信周期をp番目としたとき、
N個の超音波プローブのp番目の送受信周期から「p−
(M−1)」番目の送受信周期にわたる、振幅Ak,iか
らなるM行N列の行列AMpが記憶され、この行列の内
容は、1つの送受信周期が経過する毎に、1行ずつ更新
される。なお、この行列AMp は、探傷結果を示す行列
に相当し、以下の式で表現できる。
【0028】
【数5】 したがって、この行列の各要素、即ち、2次元画像メモ
リ23の各記憶内容の値と、表示輝度(濃度)とを対応
させて(例えば、比例させて)2次元表示器25に表示
させることにより、各超音波送受信周期毎に更新される
Cスコープを作成することができるが、このCスコープ
は、全く欠陥のないとき、および、外来ノイズによる誤
欠陥指示が発生したときにも、連続的に作成されるた
め、このCスコープをそのまま画像記録装置に記録する
と課題の解決にならない。
【0029】そこで、比較回路(16−1〜16−N)
は、ゲート回路(14−1〜14−N)により抽出され
た受信信号と所定閾値とを比較することにより、欠陥の
有無を判定するために、(1次的な)欠陥の有無を示す
第1の2値信号(欠陥ありのときは「Hレベルまたは
1」を示し、欠陥なしのときは「Lレベルまたは0」を
示す信号)を出力する。比較回路(16−1〜16−
N)から出力される、欠陥の有無を示す第1の2値信号
は欠陥の有無に応じて、超音波送受信周期に同期して変
化するが、次の超音波送信周期まで保持される。比較回
路(16−1〜16−N)からの出力の内容は、超音波
プローブの配列状態と対応させて、1行N列の行列CM
i として第1のバッファメモリ18に、次の超音波送受
信周期にうつるまで保持され、制御信号発生器26の制
御により、次の超音波送受信周期にうつると同時に第2
のバッファメモリ19に転送される。
【0030】ここで、行列CMi は、CMi =(C1,i
, C2,i , C3,i,…、CN-2,i , CN-1,i , CN,i )
と表現される。従って、現在の超音波送受信周期をti
とすると、第2のバッファメモリ19には、1周期前の
超音波送受信周期t(i-1) の比較回路(16−1〜16
−N)の出力内容(行列CM(i -1))が保持されてい
る。
【0031】第1のバッファメモリ18の内容と第2の
バッファメモリ19の内容は、制御信号発生器26によ
る制御動作によって、次の超音波送受信周期にうつると
直前に論理積回路17において論理積がとられ、外来ノ
イズによる誤欠陥指示が除去される。なお、このことに
ついては、後に詳しく説明する。
【0032】論理積回路20の各出力は、論理和回路2
1に送られて論理和が取られ、外来ノイズによる誤欠陥
指示を含まない欠陥有無判定結果を示す第2の2値信号
(欠陥ありのときは「1」を示し、欠陥なしのときは
「0」を示す信号)が出力される。そして、論理和回路
21の出力は、遅延回路22において、超音波送受信周
期の所定数倍の時間だけ遅延され2次元画像メモリ23
に送られる。
【0033】2次元画像メモリ23は、遅延回路22に
よって遅延された欠陥あり信号(欠陥ある旨の第2の2
値信号)が入力されると、そのときの各記憶内容を、デ
ジタル値あるいは映像信号として画像記録装置24に出
力する。これによって、真に欠陥がある部分についての
みのCスコープを画像記録装置24に記録することがで
きる。なお、前述したように、磁気記憶媒体や光記憶媒
体を用いて、2次元画像メモリ23の各記憶内容、即
ち、欠陥を含む情報をデジタルデータとして記憶しても
よいし、ビデオテープ等の録画媒体に映像信号として記
憶してもよい。
【0034】さて、ここで、外来ノイズによる誤欠陥指
示が除去される様子を図3を参照しつつ説明する。超音
波送受信周期ti 毎にゲート回路(14−1〜14−
N)により抽出された受信信号と所定閾値とを比較し
て、欠陥なしのときは、図中符号Aで示す白い四角形、
また、欠陥有りのときは、図中符号Bで示す黒い四角形
で模式的に表現している。実際には、欠陥なしのとき
は、Lレベルまたは0を示す信号であり、欠陥ありのと
きは、Hレベルまたは1を示す信号となる。
【0035】図3の上部の番号「1、2、…、N」は、
N個の超音波プローブに対応している。したがって、番
号「1」の列の四角形は、超音波プローブ(12−1)
の探傷結果を示している。また、図中左のt1 〜tj は
送受信周期を示している。
【0036】よって、ある送受信周期における、N個の
超音波プローブ(12−1〜12−N)の探傷結果が、
比較回路から、1行N列の行列(前述のCMi に対応)
として図3に示すように出力されることになる。なお、
ここで矢印を付した四角形は外来ノイズによって誤って
欠陥として検出されたものであり、この外来ノイズによ
る誤欠陥指示が発生する超音波送受信周期および超音波
プローブは、ランダムにあらわれる。例えば、超音波送
受信周期t2 では外来ノイズによる誤欠陥指示がある
が、前後の超音波送受信周期t1 およびt3 では外来ノ
イズによる誤欠陥指示は全くあらわれない。
【0037】そこで、論理積回路20において連続する
2つの超音波送受信周期について、欠陥判定結果の対応
するもの同士(同一の超音波プローブ番号に対するも
の)の論理積をとると、図3の右側に示すような論理積
行列が得られ、外来ノイズによる誤欠陥指示を除去する
ことができる。そして、さらに、論理和回路21によっ
て、各論理積演算結果の論理和をとって、各超音波送受
信周期において、真に欠陥があったか否かを検出する。
例えば、送受信周期t1 およびt2 の探傷結果の対応す
るもの同士の論理積をとると、すべて「0」となるの
で、各論理積の論理和をとっても「0」となり欠陥無し
との判定になる。これに対して、送受信周期t2 および
3 の探傷結果の対応するもの同士の論理積をとると、
プローブ「4番」に対する演算結果が「1」となるの
で、各論理積の論理和をとると「1」となり欠陥有りと
の判定になる。このようにして、外来ノイズによる誤欠
陥指示を除去することが可能になる。
【0038】これと並行して、2次元画像メモリ23お
よび2次元表示器25においては、各超音波送受信周期
毎に更新されるCスコープが作成されており、真に欠陥
があったことが検出されたときに、該Cスコープを画像
記録装置24に保存するようにすれば、欠陥があった部
分のCスコープのみを記録することができる。これに
は、論理和回路21の出力を遅延回路22で遅延させ、
この信号をトリガーとして、2次元画像メモリ23の内
容を、画像記録装置24に出力するようにしておけばよ
い。
【0039】図4は、作成されたCスコープの一例であ
り、横方向が超音波プローブの配列に対応しており、縦
方向が超音波送受信周期の経過を示している。また、2
次元画像メモリ23から出力される値に応じて欠陥を濃
淡(図4では、黒と、斜線と、白とで表現している)に
よって表示しており、比較回路の出力結果が0のときに
は白を表示している。
【0040】なお、遅延回路22を設けて、論理和回路
21から出力される信号を遅延させるのは、欠陥検出時
には、欠陥が2次元画像メモリ23(メモリの内容は、
1行づつ、送受信周期毎に更新されていく)の端部に存
在して、そのままメモリ内容を表示すると、Cスコープ
の縦方向端部に表示されて、見ずらくなることを防止す
るためであり、送受信周期の所定数倍の時間だけ遅延さ
せて、欠陥部を示すデジタルデータが2次元画像メモリ
23の中央部近辺に来たときに表示して、欠陥がCスコ
ープの縦方向中央部近辺に表示されるようにしているか
らである。もちろん、遅延時間は任意に設定可能である
ことは言うまでもない。
【0041】このようにして得られた画像記録装置25
の記録には、全く欠陥のないとき、および、外来ノイズ
による誤欠陥指示が発生したときのCスコープが含まれ
なくなるため、Cスコープの枚数が極めて少なくなり、
例えば、1つのコイル(圧延板を巻いたもの)を探傷し
たときに得られるCスコープの枚数を大幅に減少させる
ことができる。発明者らの実験によれば、例えば、長さ
1000(m)のコイルを探傷したときのCスコープの
枚数は10枚程度であった。
【0042】また、従来技術では、欠陥部の長さを示す
情報が全く得られない欠点があったが、この発明では、
欠陥部近傍のCスコープを圧縮処理せずに記録でき、ま
た、欠陥反射波の振幅を濃淡あるいは輝度から把握でき
るため、観測者は、Cスコープをみて欠陥の大小を容易
に判別することが可能となる。
【0043】次に、本発明の第2実施形態について図2
を参照しつつ説明する。本実施形態にかかる装置の特徴
は、外来ノイズによる誤欠陥指示が発生するおそれがな
い場合に適用するもので、第1実施形態の装置構成にお
いて、第1バッファメモリ18、第2バッファメモリ1
9、および論理積回路20を取り除き、2つの連続する
送受信周期間での比較回路(16−1〜16−N)の出
力の論理積による外来ノイズ除去処理を省いた点にあ
る。
【0044】即ち、本装置は、1種類以上の所定周期の
信号を供給する同期信号発生器10と、該同期信号発生
器10から供給される周期的な同期信号を受信して、超
音波を送信するための電気パルス信号を生成する、N個
(Nは自然数)の超音波送信器(11−1〜11−N)
と、各超音波送信器(11−1〜11−N)からの電気
パルスを受信し、超音波を送信し、欠陥からの反射波等
を受信する、N個(Nは自然数)の超音波プローブ(1
2−1〜12−N)と、超音波プローブ(12−1〜1
2−N)が受信した受信信号を所定の増幅率で増幅す
る、N個(Nは自然数)の受信増幅器(13−1〜13
−N)と、各受信増幅器(13−1〜13−N)の増幅
出力信号から欠陥反射波を抽出する、N個(Nは自然
数)のゲート回路(14−1〜14−N)と、各ゲート
回路(14−1〜14−N)により抽出された受信信号
のピーク値を検出する、N個(Nは自然数)のレベル検
出回路(15−1〜15−N)と、、各レベル検出回路
(15−1〜15−N)の出力をA/D変換(アナログ
・デジタル変換)し、2次元状にデジタルデータを格納
する2次元画像メモリ23へ転送する、N個(Nは自然
数)のA/D変換回路(17−1〜17−N)と、ゲー
ト回路(14−1〜14−N)により抽出された受信信
号を所定閾値と比較することにより、欠陥の有無を示す
2値信号(例えば、欠陥ありのときは、「Hレベルまた
は1」を示す信号、欠陥なしのときは「Lレベルまたは
0」を示す信号)を出力する、N個(Nは自然数)の比
較回路(16−1〜16−N)と、前記各2値信号(欠
陥ありのときは「1」、欠陥なしのときは「0」を示す
信号)の論理和演算結果を出力する論理和回路21と、
論理和回路21の出力を所定数分の超音波送受信周期だ
け時間遅延する遅延回路22と、最新の超音波送受信周
期をtp としたとき、N個の超音波プローブの送受信周
期tp からtp-(M+1) にわたるA/D変換回路(17−
1〜17−N)の出力値を記憶する2次元画像メモリ2
3と、遅延回路22から欠陥有りの信号「1」が入力さ
れたとき、2次元画像メモリ23の記憶内容を、欠陥情
報としてデジタル数値あるいは映像信号として記録する
画像記録装置24と、2次元画像メモリ23の各値と表
示輝度(濃度)を対応させて記憶内容を表示する2次元
表示器25と、各ゲート回路(14−1〜14−N)の
ゲート動作や2次元画像メモリ23へのデータの書き込
み、データの転送等の動作制御を行う制御信号を生成す
る制御信号発生器26と、を有して構成される。
【0045】また、図示はしないが、画像記録装置24
や2次元表示器25には、その入力段にDA変換器が設
けられており、画像メモリ23の各値がその大きさにし
たがってアナログ変換されて、画像記録装置24に記憶
されたり、2次元表示器25に表示されたりする。ま
た、第1実施形態と同様に、画像記録装置24は、ビデ
オテープを走行させて記憶するビデオレコーダによって
実現可能である。もちろん、画像記録装置24の入力段
にDA変換器を設けていないときには、デジタル信号を
そのまま記憶する磁気記憶媒体や光記憶媒体にアクセス
可能なディスクドライバにて実現できる。磁気記憶媒体
や光記憶媒体としては、磁気フロッピーディスクや光デ
ィスク(CD、DVD)等が考えられる。
【0046】また、同期信号発生器10は、各超音波プ
ローブから同時かつ同一の周期で超音波を送信するよう
に、各超音波送信器(11−1〜11−N)に同期信号
を供給する。なお、本装置も超音波プローブ(12−1
〜12−N)を除き、集積回路で実現できるため、ハー
ドウエアの小型化が図れる。
【0047】以下に装置の動作について説明する。ま
ず、同期信号発生器10が周期的な同期信号を各超音波
送信器(11−1〜11−N)に供給すると、各超音波
送信器(11−1〜11−N)は、対応する超音波プロ
ーブ(12−1〜12−N)に電気パルスを与え、これ
を受けて各超音波プローブ(12−1〜12−N)は、
超音波を送信するとともに、被検材が有する欠陥等から
の反射波を受信する。次に、各受信増幅器(13−1〜
13−N)は、対応する超音波プローブ(12−1〜1
2−N)が受信した信号を受信して、所定の増幅率で増
幅し、増幅した受信信号をゲート回路(14−1〜14
−N)に出力する。そして、同期信号発生器10からゲ
ート制御信号を与えられているゲート回路(14−1〜
14−N)は、受信信号のうち欠陥反射波が存在する所
定部分を抽出し、対応するレベル検出回路(15−1〜
15−N)および比較回路(16−1〜16−N)に出
力する。
【0048】さらに、各レベル検出回路(15−1〜1
5−N)は、対応するゲート回路(14−1〜14−
N)によって抽出された受信信号のピーク値を検出しア
ナログ電圧信号として出力し、対応するA/D変換回路
(17−1〜17−N)は、このアナログ電圧信号をA
/D変換(アナログ・デジタル変換)して、デジタル値
として、2次元画像メモリ23に転送する。
【0049】2次元画像メモリ23には、k番目(1≦
k≦N)の超音波プローブのi番目(iは自然数)の送
受信周期のときのA/D変換回路(17−k)の出力値
をAk,i とし、最新の送受信周期をp番目としたとき、
N個の超音波プローブのp番目の送受信周期から「p−
(M−1)」番目の送受信周期にわたる、振幅Ak,iか
らなるM行N列の行列AMp が記憶され、この行列の内
容は、1つの送受信周期が経過する毎に、1行ずつ更新
される。なお、この行列AMp は、探傷結果を示す行列
に相当し、第1実施形態で説明したものと同一のもので
ある。
【0050】したがって、この行列の各要素、即ち、2
次元画像メモリ23の各記憶内容の値と、表示輝度(濃
度)とを対応させて(例えば、比例させて)2次元表示
器25に表示させることにより、各超音波送受信周期毎
に更新されるCスコープを作成することができるが、こ
のCスコープは、全く欠陥のないときにも、連続的に作
成されるため、このCスコープをそのまま画像記録装置
に記録すると課題の解決にならない。
【0051】そこで、比較回路(16−1〜16−N)
は、ゲート回路(14−1〜14−N)により抽出され
た受信信号と所定閾値とを比較することにより、欠陥の
有無を判定するために、欠陥の有無を示す2値信号(欠
陥ありのときは「Hレベルまたは1」を示し、欠陥なし
のときは「Lレベルまたは0」を示す信号)を出力す
る。比較回路(16−1〜16−N)から出力される、
欠陥の有無を示す2値信号は欠陥の有無に応じて、超音
波送受信周期に同期して変化するが、次の超音波送信周
期まで保持される。比較回路(16−1〜16−N)か
らの出力の内容は、行列CMi で表現でき、該行列CM
i の各要素は、論理和回路21に入力され論理和演算が
行われる。ここで、行列CMi は、CMi =(C1,i ,
C2,i , C3,i,…、CN-2,i , CN-1,i , CN,i )と表
現される。そして、論理和回路21の出力は、遅延回路
22において、超音波送受信周期の所定数倍の時間だけ
遅延され2次元画像メモリ23に送られる。
【0052】2次元画像メモリ23は、遅延回路22に
よって遅延された欠陥あり信号(欠陥ある旨の第2の2
値信号)が入力されると、そのときの各記憶内容を、デ
ジタル値あるいは映像信号として画像記録装置24に出
力する。これによって、真に欠陥がある部分についての
みのCスコープを画像記録装置24に記録することがで
きる。即ち、画像記録装置25の記録には、全く欠陥の
ないときのCスコープが含まれなくなる。なお、前述し
たように、磁気記憶媒体や光記憶媒体を用いて、2次元
画像メモリ23の各記憶内容、即ち、欠陥を含む情報を
デジタルデータとして記憶してもよいし、ビデオテープ
等の録画媒体に映像信号として記憶してもよい。
【0053】このように、第2実施形態によれば、極め
て簡易な回路構成で、全く欠陥のないときのCスコープ
が含まれなくなるように欠陥情報の記録や表示を行うた
め、Cスコープの枚数が極めて少なくなるという効果が
得られる。
【0054】なお、本発明は図8から図11に示したラ
インフォーカス型アレイプローブを用いた探傷の場合に
も全く同様に適用できる。以上のように、本発明の実施
形態によれば、探傷結果を表示するためのCスコープの
枚数を大幅に減少させることができ、また、外来ノイズ
が多い場所の探傷でも誤欠陥表示がない。しかも、欠陥
の大きさに関する情報を表示可能で、欠陥の有無に関し
て正確な情報を表示可能とし、観測者の便宜に供する。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に係
る発明によれば、振幅Ak,i からなる行列AMp を作成
し、さらに、行列AMp の要素を参照して、行列CMi
を生成し、i番目の送受信周期において得られる行列C
Mi と、1つ前の送受信周期において得られる行列CM
(i -1)との、対応する要素の間で論理積をとり、各論理
積結果の論理和をとることによって欠陥の有無を判定
し、欠陥があると判定されたときにのみCスコープを記
録するので、Cスコープの枚数を減少させることができ
るとともに、外来ノイズの多い場所での超音波探傷が正
確に行える。
【0056】また、請求項2に係る発明によれば、振幅
Ak,i からなるM行N列の行列AMp を生成し、行列A
Mp の要素を参照して、行列CMi を生成し、行列CM
i の全要素の論理和をとることによって欠陥の有無を判
定し、欠陥があると判定されたときにのみCスコープを
記録するので、Cスコープの枚数を減少させることがで
きる。
【0057】また、請求項3に係る発明によれば、行列
AMp の各要素の値と表示濃度とを対応させて表示する
ので、請求項1および2の効果に加えて、探傷結果を把
握しやすいという、効果がある。
【0058】さらに、請求項4に係る発明によれば、論
理積回路によって、第1のバッファメモリと第2のバッ
ファメモリとに記憶された、対応する記憶内容の論理積
をとり、論理和回路が、複数個の論理積結果の論理積を
とり、欠陥の有無を示す第2の2値信号を出力し、該出
力を所定時間遅延する遅延回路からの出力信号が欠陥が
ある旨の第2の2値信号である時に、2次元画像画像メ
モリの記憶内容を画像記録装置が記録するので、Cスコ
ープの枚数を減少させることができるとともに、外来ノ
イズの多い場所での超音波探傷が正確に行える。
【0059】また、請求項5に係る発明によれば、論理
和回路が各比較回路の出力の論理和をとり、欠陥の有無
を示す第2の2値信号を出力し、さらに、遅延回路から
該論理和回路の出力を所定時間遅延させた欠陥がある旨
の第2の2値信号が出力された時に、2次元画像画像メ
モリの記憶内容を画像記録装置が記録するので、Cスコ
ープの枚数を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の構成図である。
【図2】第2実施形態の構成図である。
【図3】動作説明のための説明図である。
【図4】動作説明のための説明図である。
【図5】従来の装置の説明図である。
【図6】従来の装置の構成図である。
【図7】従来の装置の動作の説明図である。
【図8】従来の装置の説明図である。
【図9】従来の装置の構成図である。
【図10】超音波探傷の説明図である。
【図11】超音波探傷装置の動作の説明図である。
【図12】従来の装置の動作の説明図である。
【符号の説明】
10 同期信号発生器 11−1〜11−N 超音波送信器 12−1〜12−N 超音波プローブ 13−1〜13−N 受信増幅器 14−1〜14−N ゲート回路 15−1〜15−N レベル検出回路 16−1〜16−N 比較回路 17−1〜17−N A/D変換回路 18 第1バッファメモリ 19 第2バッファメモリ 20 論理積回路 21 論理和回路 22 遅延回路 23 画像メモリ 24 画像記録装置 25 2次元表示器 26 制御信号発生器 101 送信用超音波振動子 102 受信用超音波振動子 103 クサビ 104 分割型超音波プローブ 105 音響結合媒質 110 被検材 111 内部欠陥 121 ラインフォーカス型送信アレイプローブ 122 ラインフォーカス型受信アレイプローブ 151 送信超音波パルス 152 クサビエコー 153 表面エコー 154 表面反射波 155 欠陥反射波 156 底面反射波 200 超音波プローブ 201 圧延金属板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延金属板の幅方向に複数個(N個:N
    は自然数)の超音波プローブを配列しておき、プローブ
    配列方向と略直角方向の圧延金属板の移送、または、超
    音波プローブの圧延金属板に対する走査、を行いなが
    ら、各超音波プローブから周期的に超音波を送受信して
    行われる圧延金属板の超音波探傷方法において、 各超音波プローブについて、超音波送受信周期毎に、受
    信信号の振幅を検出し、k番目(1≦k≦N:kは自然
    数)の超音波プローブがi番目(iは自然数)の送受信
    周期時に得た振幅をAk,i とし、最新の送受信周期をp
    番目(pは自然数)としたとき、 N個の超音波プローブのp番目の送受信周期から「p−
    (M−1)」番目(p番目から「p−(M−1)」番目
    までM個)の送受信周期にわたる、振幅Ak,iからなる
    M行N列の行列AMp 、 【数1】 を生成し、 各超音波プローブについて、超音波送受信周期毎に、受
    信信号と所定閾値とを比較して、欠陥の有無を示す2値
    信号(欠陥ありのときは「1」、欠陥なしのときは
    「0」)を得るとともに、k番目の超音波プローブがi
    番目の送受信周期時に得た結果をCk,i としたとき、N
    個の超音波プローブに対する1行N列の行列CMi 、 CMi =(C1,i , C2,i , C3,i,…、CN-2,i , CN-
    1,i , CN,i )を生成し、 i番目の送受信周期において得られる行列CMi と、1
    つ前の送受信周期において得られる行列CM(i -1)と
    の、対応する要素の間で論理積をとり、各論理積結果の
    論理和をとることによって欠陥の有無を判定し、欠陥が
    あると判定されたときにのみ、前記行列AMp の要素を
    参照してCスコープを記録する、超音波探傷方法。
  2. 【請求項2】 圧延金属板の幅方向に複数個(N個:N
    は自然数)の超音波プローブを配列しておき、プローブ
    配列方向と略直角方向の圧延金属板の移送、または、超
    音波プローブの圧延金属板に対する走査、を行いなが
    ら、各超音波プローブから周期的に超音波を送受信して
    行われる圧延金属板の超音波探傷方法において、 各超音波プローブについて、超音波送受信周期毎に、受
    信信号の振幅を検出し、k番目(1≦k≦N:kは自然
    数)の超音波プローブがi番目(iは自然数)の送受信
    周期時に得た振幅をAk,i とし、最新の送受信周期をp
    番目(pは自然数)としたとき、 N個の超音波プローブのp番目の送受信周期から「p−
    (M−1)」番目(p番目から「p−(M−1)」番目
    までM個)の送受信周期にわたる、振幅Ak,iからなる
    M行N列の行列AMp 、 【数2】 を生成し、 各超音波プローブについて、超音波送受信周期毎に、受
    信信号と所定閾値とを比較して、欠陥の有無を示す2値
    信号(欠陥ありのときは「1」、欠陥なしのときは
    「0」)を得るとともに、k番目の超音波プローブがi
    番目の送受信周期時に得た結果をCk,i としたとき、N
    個の超音波プローブに対する1行N列の行列CMi 、 CMi =(C1,i , C2,i , C3,i,…、CN-2,i , CN-
    1,i , CN,i )を生成し、 行列CMi の全要素の論理和をとることによって欠陥の
    有無を判定し、欠陥があると判定されたときにのみ、前
    記行列AMp の要素を参照してCスコープを記録する、
    超音波探傷方法。
  3. 【請求項3】 請求項1および2のいずれかにおいて、
    行列AMp の各要素の値と表示濃度とを対応させて表示
    する、超音波探傷方法。
  4. 【請求項4】 圧延金属板の幅方向に複数個(N個:N
    は自然数)超音波プローブを配列し、プローブ配列方向
    と略直角方向の圧延金属板の移送、または、超音波プロ
    ーブの圧延金属板に対する走査、を行いながら、各超音
    波プローブから周期的に超音波を送受信して行われる圧
    延金属板の超音波探傷装置において、 超音波送受信周期毎に受信信号の所定部分を抽出するゲ
    ート回路と、 該ゲート回路によって抽出された受信信号のピークレベ
    ルを検出するレベル検出回路と、 該レベル検出回路の出力をアナログ・デジタル変換(A
    /D変換)するA/D変換回路と、 前記ゲート回路によって抽出された受信信号と所定閾値
    とを比較して、欠陥の有無を示す、第1の2値信号を出
    力する比較回路と、を超音波プローブ毎に備え、さら
    に、 最新の送受信周期の順番をpとしたとき、N個の超音波
    プローブの送受信周期の順番pから順番「p−(M−
    1)」にわたるA/D変換回路の出力値を記憶する2次
    元画像メモリと、 比較回路の出力を超音波プローブの配列状態と対応させ
    て記憶する第1のバッファメモリと、次の超音波送受信
    周期になると同時に転送されてくる、第1のバッファメ
    モリの内容を記憶する第2のバッファメモリと、 前記第1のバッファメモリと前記第2のバッファメモリ
    とに記憶された、対応する記憶内容の論理積をとる論理
    積回路と、複数個の論理積結果の論理和をとり、欠陥の
    有無を示す第2の2値信号を出力する論理和回路と、該
    論理和回路の出力を所定時間遅延する遅延回路と、該遅
    延回路からの出力信号が欠陥が有る旨の第2の2値信号
    である時に、前記2次元画像画像メモリの記憶内容を記
    録する画像記録装置と、を備える超音波探傷装置。
  5. 【請求項5】 圧延金属板の幅方向に複数個(N個:N
    は自然数)超音波プローブを配列し、プローブ配列方向
    と略直角方向の圧延金属板の移送、または、超音波プロ
    ーブの圧延金属板に対する走査、を行いながら、各超音
    波プローブから周期的に超音波を送受信して行われる圧
    延金属板の超音波探傷装置において、 超音波送受信周期毎に受信信号の所定部分を抽出するゲ
    ート回路と、 該ゲート回路によって抽出された受信信号のピークレベ
    ルを検出するレベル検出回路と、 該レベル検出回路の出力をアナログ・デジタル変換(A
    /D変換)するA/D変換回路と、 前記ゲート回路によって抽出された受信信号と所定閾値
    とを比較して、欠陥の有無を示す、第1の2値信号を出
    力する比較回路と、を超音波プローブ毎に備え、さら
    に、 最新の送受信周期の順番をpとしたとき、N個の超音波
    プローブの送受信周期の順番pから順番「p−(M−
    1)」にわたるA/D変換回路の出力値を記憶する2次
    元画像メモリと、 各比較回路の出力の論理和をとり、欠陥の有無を示す第
    2の2値信号を出力する論理和回路と、該論理和回路の
    出力を所定時間遅延する遅延回路と、遅延回路からの出
    力信号が欠陥が有る旨の第2の2値信号である時に、前
    記2次元画像画像メモリの記憶内容を記録する画像記録
    装置と、を備える超音波探傷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6474163B1 (en) * 1997-09-05 2002-11-05 Kawasaki Steel Corporation Ultrasonic flaw detection method and instrument therefor
JP2005195487A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Kobe Steel Ltd 超音波探傷装置及び超音波探傷方法

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