JPH1083196A - 音声合成装置および方法、情報記憶媒体 - Google Patents

音声合成装置および方法、情報記憶媒体

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JPH1083196A
JPH1083196A JP8236006A JP23600696A JPH1083196A JP H1083196 A JPH1083196 A JP H1083196A JP 8236006 A JP8236006 A JP 8236006A JP 23600696 A JP23600696 A JP 23600696A JP H1083196 A JPH1083196 A JP H1083196A
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continuous
pause
data
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JP8236006A
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Naoko Satou
奈穂子 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テキストデータの音声出力でのポーズ位置を
簡単な処理で適切に設定する。 【解決手段】 入力されたテキストデータをデータ記憶
手段22により一時記憶し、このテキストデータを連文
節分割手段23により連文節毎に区切り、この区切位置
に基づいてポーズ設定手段24によりテキストデータに
ポーズ位置を設定する。テキストデータのポーズ位置が
連文節毎の区切位置に基づいて設定されるので、簡単な
データ処理でポーズ位置を適正に設定することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声合成装置およ
び方法、情報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、コンピュータを利用した各種装置
が実用化されており、例えば、日本語を音声出力する音
声合成装置も開発されている。このような音声合成装置
では、日本語の自然言語のテキストデータが入力される
と、これを言語解析して発音記号列に変換し、この発音
記号列から合成音声を生成して出力する。
【0003】しかし、テキストデータを単純に音声出力
すると、いわゆる棒読みの状態となり、人間には理解し
にくい不自然なものとなる。そこで、人間の読み上げと
同様に、所定の位置でテキストデータを区切って音声出
力することが要望されている。このため、一般的にはテ
キストデータの句読点や文節の位置やモーラ長を利用し
て、テキストデータに音声出力での区切位置であるポー
ズ位置を設定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような音声合成
装置は、テキストデータを自然に音声出力することを目
的としている。
【0005】しかし、これでは修飾関係が複雑な名詞句
や副詞句が多く含まれる長いテキストデータの場合、そ
の意味内容を正確に読み取れずポーズ位置が適正に設定
されないことが多い。このことを解消するため、各種の
手法が創案されている。
【0006】例えば、特開平6-342297号公報には、テキ
ストデータを構文解析してポーズ位置を設定することが
記載されており、特公平3-237499号公報には、所定の隣
接単語関係と累積モーラ数とに基づいてポーズ位置を設
定することが記載されており、特公平6−59695号公報に
は、局所的な語句の係り受け関係に基づいてポーズ位置
を設定することが記載されている。
【0007】しかし、上述した各種の手法では、何れも
ポーズ位置の設定に複雑な処理が必要であり、構文解析
等の処理用データの精度に結果が左右されやすい。ま
た、特開平6-342297号公報や特公平3-237499号公報の手
法では、ポーズの位置を設定するだけで長さを調節しな
いので、その音声出力は不自然なものとなる。特公平6
−59695号公報には、句境界の性質等の各種要因に基づ
いてポーズの長さを調節することも記載されているが、
これではポーズ長さの調節にも複雑な処理が必要とな
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の音
声合成装置は、各種データの入力を受け付けるデータ入
力デバイスと、各種データを音声出力する音声出力デバ
イスと、各種データを一時記憶するデータ記憶デバイス
と、前記データ入力デバイスに入力される日本語の自然
言語のテキストデータを受け付けるデータ入力手段と、
入力されたテキストデータを前記データ記憶デバイスに
一時記憶させるデータ記憶手段と、一時記憶されたテキ
ストデータを連文節毎に区切る連文節分割手段と、連文
節間の区切位置に基づいて音声出力でのポーズ位置をテ
キストデータに設定するポーズ設定手段と、テキストデ
ータをポーズ位置で所定時間ずつ区切りながら前記音声
出力デバイスに音声出力させる音声出力手段とを有す
る。従って、日本語の自然言語のテキストデータは、デ
ータ入力手段がデータ入力デバイスにより入力が受け付
けられ、データ記憶手段によりデータ記憶デバイスに格
納され、連文節分割手段により連文節毎に区切られ、こ
の区切位置に基づいてポーズ設定手段によりポーズ位置
が設定され、このポーズ位置で所定時間ずつ区切られな
がら音声出力手段により音声出力デバイスから音声出力
される。テキストデータのポーズ位置が連文節間の区切
位置に基づいて設定されるので、簡単なデータ処理でポ
ーズ位置が適正に設定される。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
音声合成装置において、テキストデータを形成する単語
が品詞の情報とともに設定された単語辞書を設け、連文
節を形成する品詞列が設定された品詞列辞書を設け、連
文節分割手段は、前記単語辞書の設定内容に従ってテキ
ストデータを単語毎に分割して各々の品詞を判定し、こ
のテキストデータの品詞と前記品詞列辞書の設定内容と
を照合させてテキストデータを連文節毎に区切る。従っ
て、テキストデータを連文節毎に区切る連文節分割手段
の処理動作が、テキストデータの単語の品詞に基づいて
実行される。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
音声合成装置において、連文節分割手段は、連文節の形
成に関する所定の文法規則に基づいてテキストデータか
ら連文節の候補を検出し、この候補から最尤解を選択し
て連文節を確定する。従って、テキストデータを連文節
毎に区切る連文節分割手段の処理動作が、連文節の形成
に関する文法規則に基づいて実行される。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
音声合成装置において、テキストデータから検出された
連文節の各々の文法的な機能を個々に判定する役割判定
手段を設け、ポーズ設定手段は、判定された連文節の機
能にも対応してポーズ位置を設定する。従って、テキス
トデータから検出された連文節の各々の文法的な機能が
役割判定手段により個々に判定され、この連文節の機能
にも対応してポーズ設定手段によりテキストデータにポ
ーズ位置が設定されるので、このポーズ位置が連文節の
文法的な機能に対応して適正に設定される。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
音声合成装置において、連文節の文法的な機能が設定さ
れた連文節機能辞書を設け、役割判定手段は、テキスト
データから検出された連文節の機能を前記連文節機能辞
書の設定内容に対応して判定する。従って、連文節の文
法的な機能を判定する役割判定手段の処理動作が、連文
節機能辞書の設定内容に対応して簡単に実行される。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項4記載の
音声合成装置において、役割判定手段は、連文節内の係
り受け関係に関する所定の文法規則に基づいて連文節の
機能を判定する。従って、連文節の文法的な機能を判定
する役割判定手段の処理動作が、連文節内の係り受け関
係に関する所定の文法規則に対応して簡単に実行され
る。
【0014】請求項7記載の発明では、請求項4ないし
6の何れか一記載の記載の音声合成装置において、テキ
ストデータでの区切位置と順番と機能とを少なくとも含
む連文節の各種情報をデータ記憶デバイスに一時記憶さ
せる情報記憶手段を設け、一時記憶された各種情報に基
づいて連文節間の関係を判定する関係判定手段を設け、
判定された関係に基づいてポーズ位置で音声出力を区切
るポーズ時間を個々に調節する時間調節手段を設けた。
従って、テキストデータでの連文節の各種情報が情報記
憶手段によりデータ記憶デバイスに格納され、この各種
情報に基づいて関係判定手段により連文節間の関係が判
定され、この関係に基づいてポーズ位置でのポーズ時間
が時間調節手段により個々に調節される。つまり、テキ
ストデータの音声出力でのポーズ時間の各々が、連文節
間の関係に対応して適正に調節される。
【0015】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
音声合成装置において、隣接する連文節の機能の接続尤
度が設定された接続尤度辞書を設け、時間調節手段は、
接続尤度にも対応してポーズ時間を個々に調節する。従
って、ポーズ時間を個々に調節する時間調節手段の処理
動作が、隣接する連文節の機能の接続尤度にも対応して
適正に実行される。
【0016】請求項9記載の発明では、請求項7または
8記載の音声合成装置において、テキストデータを所定
の語句毎に区切る語句分割手段を設け、ポーズ設定手段
は、連文節内の語句間の分割位置にもポーズ位置を設定
し、時間調節手段は、語句間のポーズ時間より連文節間
のポーズ時間を長く設定する。従って、テキストデータ
の連文節間に長いポーズ時間が設定されるとともに、連
文節内の語句間に短いポーズ時間が設定されるので、音
声出力されるテキストデータは語句間の位置では短く区
切られ連文節間の位置では長く区切られる。
【0017】請求項10記載の発明の音声合成方法は、
日本語の自然言語のテキストデータの入力を受け付け、
入力されたテキストデータを一時記憶し、一時記憶され
たテキストデータを連文節毎に区切り、連文節間の区切
位置に基づいて音声出力でのポーズ位置をテキストデー
タに設定し、このテキストデータをポーズ位置で所定時
間ずつ区切りながら音声出力するようにした。従って、
入力された日本語の自然言語のテキストデータは、連文
節毎の区切位置に対応したポーズ位置で所定時間ずつ区
切られながら音声出力される。テキストデータのポーズ
位置が連文節間の区切位置に基づいて設定されるので、
簡単なデータ処理でポーズ位置が適正に設定される。
【0018】請求項11記載の発明の情報記憶媒体は、
コンピュータに、データ入力デバイスに入力される日本
語の自然言語のテキストデータを受け付けること、入力
されたテキストデータをデータ記憶デバイスに一時記憶
させること、一時記憶されたテキストデータを連文節毎
に区切ること、連文節間の区切位置に基づいて音声出力
でのポーズ位置をテキストデータに設定すること、テキ
ストデータをポーズ位置で所定時間ずつ区切りながら音
声出力デバイスに音声出力させること、を実行させるた
めのプログラムが記録されている。従って、データ入力
デバイスとデータ記憶デバイスと音声出力デバイスとが
接続されたコンピュータに、このプログラムを読み取ら
せて対応する動作を実行させると、データ入力デバイス
に入力される日本語の自然言語のテキストデータがデー
タ記憶デバイスにより一時記憶されて連文節毎に区切ら
れ、この連文節間の区切位置に基づいて音声出力でのポ
ーズ位置がテキストデータに設定され、このテキストデ
ータがポーズ位置で所定時間ずつ区切られながら音声出
力デバイスにより音声出力される。テキストデータのポ
ーズ位置が連文節間の区切位置に基づいて設定されるの
で、簡単なデータ処理でポーズ位置が適正に設定され
る。
【0019】請求項12記載の発明の情報記憶媒体は、
コンピュータに、テキストデータを連文節毎に区切るこ
と、連文節間の区切位置に基づいて音声出力でのポーズ
位置をテキストデータに設定すること、を実行させるた
めのプログラムが記録されている。従って、データ入力
デバイスとデータ記憶デバイスと音声出力デバイスとを
備えた音声合成装置のコンピュータに、このプログラム
を読み取らせて対応する動作を実行させると、データ入
力デバイスに入力される日本語の自然言語のテキストデ
ータがデータ記憶デバイスにより一時記憶されて連文節
毎に区切られ、この連文節間の区切位置に基づいて音声
出力でのポーズ位置がテキストデータに設定され、この
テキストデータがポーズ位置で所定時間ずつ区切られな
がら音声出力デバイスにより音声出力される。テキスト
データのポーズ位置が連文節間の区切位置に基づいて設
定されるので、簡単なデータ処理でポーズ位置が適正に
設定される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を、図
1ないし図5を参考に以下に詳述する。本実施の形態の
音声合成装置1は、そのハードウェアとしてデータ処理
装置であるコンピュータシステムを有している。
【0021】このコンピュータシステムは、図2および
図3に示すように、コンピュータの主体としてCPU(C
entral Processing Unit)2を有しており、このCPU
2には、バスライン3により、ROM(Read Only Memor
y)4、RAM(Random AccessMemory)5、HDD(Hard D
isc Drive)6、FD(Floppy Disc)7が装填されるF
DD(FD Drive)8、CD(Compact Disc)−ROM9が装
填されるCD−ROMドライブ10、マウス11が接続
されたキーボード12、ディスプレイ13、通信I/F
(Interface)14、マイクロフォン15、スピーカ1
6、等が接続されている。
【0022】このようなコンピュータシステムは、各種
手法により各種データの外部入力を受け付けるため、デ
ータ入力を受け付けるデータ入力デバイスとして、前記
ドライブ8,9、前記マウス11および前記キーボード
12、前記通信I/F14、前記マイクロフォン15、
等を有している。データ出力を実行するデータ出力デバ
イスとしては、前記FDD8、前記ディスプレイ13、
前記通信I/F14、前記スピーカ16、等を有してお
り、特に、このスピーカ16は、各種データを音声出力
する音声出力デバイスとして機能する。また、各種デー
タを一時記憶するデータ記憶デバイスとして、前記RA
M5、前記HDD6、前記FD7、等を有しており、予
め記録されたソフトウェアを前記CPU2に提供できる
情報記憶媒体としては、前記ROM4、前記RAM5、
前記HDD6、前記FD7、前記CD−ROM9、等を
有している。
【0023】より詳細には、このコンピュータシステム
では、前記CPU2に各種の処理動作を実行させるため
の制御プログラムがソフトウェアとして予め設定されて
おり、このような制御プログラムは、例えば、前記CD
−ROM9に予め記録されている。このようなソフトウ
ェアは前記HDD6(図示せず)に予めインストールさ
れており、前記コンピュータシステムの起動時に前記R
AM5に複写されて前記CPU2に読み取られる。
【0024】このように前記CPU2が各種のプログラ
ムを読み取って対応するデータ処理を実行することによ
り、各種機能が各種手段として実現されるので、このコ
ンピュータシステムが音声合成装置1として動作する。
本実施の形態の音声合成装置1は、上述のような各種手
段として、データ入力手段21、データ記憶手段22、
連文節分割手段23、ポーズ設定手段24、音声出力手
段25、を有しており、前記連文節分割手段23は、語
句分割手段である単語分割手段26と連文節確定手段2
7からなる。前記単語分割手段26は、その一部として
単語辞書28を有しており、前記連文節確定手段27
は、その一部として品詞列辞書29を有している。
【0025】前記単語辞書28は、例えば、前記HDD
6にデータファイルとして格納されており、語句である
多数の単語のテキストデータが品詞の情報とともに設定
されている。前記品詞列辞書29も、前記HDD6にデ
ータファイルとして格納されており、図4に示すよう
に、連文節を形成する品詞列の情報が設定されている。
【0026】前記データ入力手段21は、前記RAM5
のプログラムに対応した前記CPU2の所定のデータ処
理により、前記キーボード12等のデータ入力デバイス
に入力される日本語の自然言語のテキストデータを受け
付ける。以下同様に、前記RAM5のプログラムに対応
した前記CPU2のデータ処理により、前記データ記憶
手段22は、入力されたテキストデータを前記RAM5
の所定のワークエリアに格納する。
【0027】前記単語分割手段26は、一時記憶された
テキストデータと前記単語辞書28の設定内容とを照合
させ、単語毎に分割して各々の品詞を判定する。前記連
文節確定手段27は、テキストデータを形成する単語の
品詞と前記品詞列辞書29の設定内容とを照合させ、テ
キストデータを特定の品詞列からなる連文節毎に区切
る。つまり、これらの手段26,27からなる前記連文
節分割手段23は、一時記憶されたテキストデータを連
文節毎に区切る。
【0028】前記ポーズ設定手段24は、連文節間の区
切位置を音声出力でのポーズ位置としてテキストデータ
に設定し、前記音声出力手段25は、テキストデータを
ポーズ位置で所定時間ずつ区切りながら前記スピーカ1
6に音声出力させる。この場合、前記スピーカ16を前
記CPU2が直接に駆動するわけではなく、このCPU
2はテキストデータをポーズ位置で区切られた所定方式
の音声信号に変換し、この音声信号を前記スピーカ16
のドライバ回路(図示せず)に入力する。
【0029】上述した音声合成装置1の各種手段は、必
要により前記キーボード12や前記スピーカ16等のハ
ードウェアを利用するが、その主体は前記RAM5等に
記録されたソフトウェアに対応して前記CPU2が動作
することにより実現されている。つまり、前記RAM5
には、前記CPU2が読取自在なソフトウェアからなる
前記単語辞書28および前記品詞列辞書29と、前記C
PU2を前記各種手段21〜27として機能させるため
のプログラムとが記録されている。
【0030】より詳細には、前記キーボード12等のデ
ータ入力デバイスに入力される日本語の自然言語のテキ
ストデータを受け付けること、入力されたテキストデー
タを前記RAM5等のデータ記憶デバイスに一時記憶さ
せること、一時記憶されたテキストデータと前記単語辞
書28の設定内容とを照合させること、この照合により
テキストデータを単語毎に分割して各々の品詞を判定す
ること、テキストデータを形成する単語の品詞と前記品
詞列辞書29の設定内容とを照合させること、この照合
によりテキストデータを特定の品詞列からなる連文節毎
に区切ること、この連文節間の区切位置を音声出力での
テキストデータのポーズ位置として前記RAM5に設定
すること、このポーズ位置でテキストデータを所定時間
ずつ区切りながら前記スピーカ16に音声出力させるこ
と、を前記CPU2に実行させるためのプログラムが前
記RAM5に記録されている。
【0031】このような構成において、本実施の形態の
音声合成装置1は、日本語の自然言語のテキストデータ
が入力されると、このテキストデータを自然な位置で区
切りながら音声出力することができる。この音声合成装
置1の音声合成方法を、図5のフローチャートを参考に
以下に順次説明する。
【0032】まず、キーボード12等のデータ入力デバ
イスにより、日本語の自然言語のテキストデータが入力
されると、このテキストデータはCPU2によりRAM
5の所定エリアに記録される。つぎに、この一時記憶さ
れたテキストデータと単語辞書28の設定内容とが照合
され、この照合によりテキストデータが単語毎に分割さ
れて各々の品詞が判定される。
【0033】このようにテキストデータを形成する単語
の品詞が判定されると、これと品詞列辞書29の設定内
容とが照合され、この照合によりテキストデータが特定
の品詞列からなる連文節毎に区切られる。この連文節間
の区切位置が音声出力でのポーズ位置としてRAM5の
テキストデータに設定され、このテキストデータがポー
ズ位置で所定時間ずつ区切られながらスピーカ16によ
り音声出力される。
【0034】例えば、“担任の先生より若い事務員が赴
任した。”なるテキストデータが入力された場合、これ
は“担任/の/先生/より/若い/事務員/が/赴任/
し/た/。”なる単語に分割される。つぎに、“担任の
先生より若い/事務員が/赴任した。”なる連文節に区
切られ、“担任の先生より若い(P)事務員が(P)赴任し
た。”なるポーズ位置(P)が設定される。
【0035】本実施の形態の音声合成装置1では、上述
のようにテキストデータを連文節毎に区切って音声出力
でのポーズ位置を設定するので、構文解析等の複雑なデ
ータ処理を要することなくポーズ位置を適切に設定する
ことができ、簡単なデータ処理でテキストデータを自然
に音声出力することができる。
【0036】特に、連文節分割手段23が単語辞書28
と品詞列辞書29とを有しており、テキストデータを単
語毎に分割してから品詞列と照合させて連文節毎に区切
るので、既存の単純なデータ処理でテキストデータを連
文節毎に区切ることができ、その精度や性能を辞書2
8,29の設定内容により調節することも容易である。
なお、本発明は上記形態に限定されるものではなく、各
種の変形を許容する。例えば、上記形態では辞書28,
29を有する連文節分割手段23がテキストデータを単
語毎に分割してから連文節毎に区切ることを例示した
が、例えば、辞書28,29を統合したような辞書を作
成しておき、テキストデータを単語毎に分割することな
く連文節毎に直接的に区切ることも可能である。
【0037】また、辞書28,29を有しない連文節分
割手段に連文節の形成に関する所定の文法規則を設定し
ておき、この文法規則に基づいてテキストデータから連
文節の候補を検出させ、この候補から最尤解を選択させ
ることによりテキストデータを連文節毎に区切ることも
可能である。この場合、辞書28,29を要しないので
ソフトウェアの規模を縮小することができ、データ処理
の負担を軽減して速度を向上させることができ、より高
精度にテキストデータを連文節毎に区切ることが可能で
ある。
【0038】さらに、本実施の形態では、RAM5等に
ソフトウェアとして記録されているプログラムに従って
CPU2がデータ処理を実行することにより、音声合成
装置1の各種手段が実現されることを例示した。しか
し、このような各種手段の各々を固有のハードウェアと
して製作することも可能であり、一部をソフトウェアと
してRAM5等に記録するとともに一部をハードウェア
として製作することも可能である。また、所定のソフト
ウェアが記録されたRAM5等や各部のハードウェア
を、例えば、ファームウェアとして製作することも可能
である。
【0039】また、本実施の形態では、ソフトウェアが
CD−ROM9からHDD6にインストールされてRA
M5に複写され、このRAM5からCPU2が読み取る
ことを例示したが、このようにソフトウェアをCPU2
に提供する情報記憶媒体は、CPU2がアクセスできる
ものであれば良い。例えば、このようなソフトウェアを
CD−ROM9等からCPU2に利用させることや、予
めROM4に固定的に記録しておくことも可能であり、
複数の情報記憶媒体に分散させておくことも可能であ
る。
【0040】また、このような音声合成装置1の各種手
段を実現するためのプログラムを、複数のソフトウェア
の組み合わせにより実現することも可能であり、その場
合、単体の製品となる情報記憶媒体には必要最小限のソ
フトウェアのみを記録しておけば良い。例えば、オペレ
ーティングシステムが実装されているコンピュータシス
テムに、CD−ROM9等の情報記憶媒体によりアプリ
ケーションソフトを提供するような場合、音声合成装置
1の各種手段を実現するためのソフトウェアは、アプリ
ケーションソフトとオペレーティングシステムとの組み
合わせで実現されるので、オペレーティングシステムに
依存する部分のソフトウェアはアプリケーションソフト
の情報記憶媒体から省略することができる。
【0041】さらに、ここでは音声合成装置1に必要な
全部のソフトウェアがRAM5に格納されているが、例
えば、既存の音声合成装置(図示せず)のソフトウェア
の一部を本実施の形態の音声合成装置1のソフトウェア
と置換することにより、その音声合成装置を本実施の形
態の音声合成装置1として機能させることも可能であ
る。その場合、CD−ROM9等の情報記憶媒体には、
テキストデータを連文節毎に区切ること、連文節間の区
切位置に基づいて音声出力でのポーズ位置をテキストデ
ータに設定すること、のプログラムのみ記録しておけば
良く、このプログラムを既存の音声合成装置のプログラ
ムの対応する部分に置換させれば良い。
【0042】また、このように情報記憶媒体に記録した
ソフトウェアをコンピュータに供給する手法は、その情
報記憶媒体をコンピュータに直接に装填することに限定
されない。例えば、上述のようなソフトウェアをホスト
コンピュータの情報記憶媒体に記録し、このホストコン
ピュータを通信ネットワークにより端末コンピュータに
接続し、ホストコンピュータからデータ通信により端末
コンピュータにソフトウェアを供給することも可能であ
る。
【0043】この場合、端末コンピュータが自身の情報
記憶媒体にソフトウェアをダウンロードした状態でスタ
ンドアロンのデータ処理を実行することも可能である
が、ソフトウェアをダウンロードすることなくホストコ
ンピュータとのリアルタイムのデータ通信によりデータ
処理を実行することも可能である。この場合、ホストコ
ンピュータと端末コンピュータとを通信ネットワークに
より接続したシステム全体が、本発明の音声合成装置1
に相当することになる。
【0044】つぎに、本発明の実施の第二の形態を図6
ないし図8を参考に以下に簡単に説明する。なお、本実
施の形態に関し、上述した第一の形態と同一の部分は、
同一の名称および符号を使用して詳細な説明は省略す
る。
【0045】まず、本実施の形態の音声合成装置31
は、そのハードウェアは前述の音声合成装置1と同一で
あり、この音声合成装置1とはソフトウェアの一部が相
違している。このため、本実施の形態の音声合成装置3
1は、図6に示すように、大部分の手段22〜27は前
述の音声合成装置1と同一であるが、ここに役割判定手
段32が新規に設けられており、この役割判定手段32
は、その一部として連文節機能辞書33を有している。
【0046】この連文節機能辞書33は、例えば、ソフ
トウェアであるデータファイルとして前記HDD6に格
納されており、図7に示すように、連文節の文法的な機
能が設定されている。前記役割判定手段32は、前記R
AM9のプログラムに対応した前記CPU2の所定のデ
ータ処理により、連文節分割手段23によりテキストデ
ータから検出された連文節と連文節機能辞書33の設定
内容とを照合させ、テキストデータの連文節の各々の文
法的な機能を個々に判定する。これに対応してポーズ設
定手段24の機能も一部変更されており、このポーズ設
定手段24は、テキストデータの連文節毎の区切位置を
直接的にポーズ位置として設定せず、連文節の機能に基
づいて取捨選択する。
【0047】上述した音声合成装置31の各種手段も、
その主体はRAM5等に記録されたソフトウェアに対応
してCPU2が動作することにより実現されているの
で、前記RAM5には、CPU2が読取自在なソフトウ
ェアからなる前記連文節機能辞書33と、CPU2を各
種手段として機能させるためのプログラムとが新規に記
録されている。
【0048】より詳細には、テキストデータから検出さ
れた連文節と前記連文節機能辞書33の設定内容とを照
合させること、この照合によりテキストデータの連文節
の各々の文法的な機能を個々に判定すること、この判定
結果に基づいてテキストデータの連文節毎の区切位置を
取捨選択してポーズ位置を設定すること、を前記CPU
2に実行させるためのプログラムが前記RAM5に新規
に記録されている。
【0049】このような構成において、本実施の形態の
音声合成装置31も、前述した音声合成装置1と同様
に、日本語の自然言語のテキストデータが入力される
と、このテキストデータを自然な位置で区切りながら音
声出力することができる。この音声合成装置31の音声
合成方法を、図8のフローチャートを参考に以下に簡単
に説明する。
【0050】まず、入力される日本語の自然言語のテキ
ストデータが一時記憶され、これが単語毎に分割されて
から連文節毎に区切られる。つぎに、このようにテキス
トデータから検出された連文節と連文節機能辞書33の
設定内容とが照合され、この照合によりテキストデータ
の連文節の各々の文法的な機能が個々に判定される。こ
の判定結果に基づいてテキストデータの連文節毎の区切
位置が取捨選択されてポーズ位置が設定されるので、こ
のテキストデータがポーズ位置で所定時間ずつ区切られ
ながら音声出力される。
【0051】例えば、“担任の先生より若い事務員が赴
任した。”なるテキストデータは“担任の先生より若い
/事務員が/赴任した。”なる連文節に区切られてか
ら、“担任の先生より若い(連体修飾節)/事務員が(主
語節)/赴任した。(述語節)”として連文節の文法的な
機能が判定される。この場合は全部の区切位置がポーズ
位置として適切なので、“担任の先生より若い(P)事務
員が(P)赴任した。(P)”なるポーズ位置(P)がテキス
トデータに設定される。なお、上記例文の最後のポーズ
位置は、連文節とは無関係に文末に設定される。
【0052】本実施の形態の音声合成装置31では、上
述のようにテキストデータの連文節毎の句切位置を音声
出力でのポーズ位置として直接に設定せず、連文節の文
法的な機能に基づいて取捨選択するので、より適切にポ
ーズ位置を設定してテキストデータを自然に音声出力す
ることができる。
【0053】特に、役割判定手段32が連文節機能辞書
33を有しており、その設定内容に対応してテキストデ
ータの連文節の機能を判定するので、既存の単純なデー
タ処理で連文節の機能を判定することができ、その精度
や性能を連文節機能辞書33の設定内容により調節する
ことも容易である。
【0054】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
でもなく、各種の変形を許容する。例えば、上記形態で
は連文節機能辞書33を有する役割判定手段32がテキ
ストデータの連文節の文法的な機能を判定することを例
示したが、連文節機能辞書33を有しない役割判定手段
に連文節内の係り受け関係に関する所定の文法規則を設
定しておき、この文法規則に基づいて連文節の機能を判
定させることも可能である。この場合、連文節機能辞書
33を要しないのでソフトウェアの規模を縮小すること
ができ、データ処理の負担を軽減して速度を向上させる
ことができ、より高精度にテキストデータを連文節毎に
区切ることが可能である。
【0055】つぎに、本発明の実施の第三の形態を図9
および図10を参考に以下に簡単に説明する。なお、本
実施の形態に関し、上述した第二の形態と同一の部分
は、同一の名称および符号を使用して詳細な説明は省略
する。
【0056】まず、本実施の形態の音声合成装置41
も、CPU2が読み取って対応するデータ処理を実行す
るRAM5のソフトウェアの一部が変更されることによ
り、図9に示すように、情報記憶手段42、関係判定手
段43、時間調節手段44、等が新規に設けられてい
る。
【0057】前記情報記憶手段42は、テキストデータ
の連文節毎の区切位置、連文節の順番、連文節の機能、
等の各種情報を、RAM5の所定のワークエリアに格納
する。前記関係判定手段43は、このように一時記憶さ
れた各種情報に基づいて連文節間の関係を判定し、前記
時間調節手段44は、判定された関係に基づいてポーズ
位置でのポーズ時間を個々に調節する。
【0058】より詳細には、連文節毎の区切位置、連文
節の順番、連文節の機能、の各種の組み合わせに対して
一つのポーズ時間が設定された時間テーブル(図示せ
ず)が設定されており、この時間テーブルから読み出さ
れたポーズ時間は、例えば、ポーズ設定手段24がテキ
ストデータに設定するポーズ位置の情報に属性として設
定される。これに対応して音声出力手段25も一部変更
されており、この音声出力手段25は、テキストデータ
をポーズ位置でポーズ時間だけ区切って音声出力する。
【0059】従って、本実施の形態の音声合成装置41
のRAM5には、連文節確定手段27により検出される
テキストデータの連文節毎の区切位置と連文節の順番と
をRAM5の所定エリアに格納すること、役割判定手段
32により検出される連文節の機能をRAM5の所定エ
リアに格納すること、このようにRAM5に一時記憶さ
れた各種情報に基づいて連文節間の関係を判定するこ
と、この判定された関係に基づいてポーズ位置でのポー
ズ時間を個々に調節すること、このテキストデータのス
ピーカ16による音声出力をポーズ位置でポーズ時間だ
け区切ること、を前記CPU2に実行させるためのプロ
グラムが新規に記録されている。
【0060】このような構成において、本実施の形態の
音声合成装置41も、前述した音声合成装置31と同様
に、日本語の自然言語のテキストデータが入力される
と、このテキストデータを自然な位置で区切りながら音
声出力することができる。この音声合成装置41の音声
合成方法を、図10のフローチャートを参考に以下に簡
単に説明する。
【0061】まず、入力される日本語の自然言語のテキ
ストデータが一時記憶され、これが単語毎に分割されて
から連文節毎に区切られ、この連文節間の区切位置と連
文節の順番との情報がRAM5に一時記憶される。つぎ
に、テキストデータから検出された連文節の各々の文法
的な機能が個々に判定され、この連文節の機能の情報も
RAM5に一時記憶され、連文節の機能の判定結果に基
づいてテキストデータのポーズ位置が設定される。
【0062】そして、上述のように一時記憶された連文
節の区切位置と順番と機能との情報が読み出され、これ
らの各種情報に基づいて連文節間の関係が判定される。
この判定された関係に基づいてポーズ位置でのポーズ時
間が個々に設定され、テキストデータはポーズ位置でポ
ーズ時間だけ区切られながら音声出力される。
【0063】例えば、前述した“担任の先生より若い事
務員が赴任した。”なるテキストデータには“担任の先
生より若い(P)事務員が(P)赴任した。(P)”なるポー
ズ位置(P)が設定され、これらのポーズ位置にポーズ時
間の属性情報が“担任の先生より若い(P1)事務員が
(P2)赴任した。(P5)”として設定される。なお、こ
こでは(Px)の“x”がポーズ時間の相対長さを示して
おり、文末の(P5)は連文節間の関係とは無関係に最長
のポーズ時間で設定される。
【0064】本実施の形態の音声合成装置41では、上
述のようにテキストデータの連文節の各種情報に基づい
てポーズ位置でのポーズ時間を個々に調節するので、よ
り自然にテキストデータを音声出力することができる。
【0065】特に、テキストデータから検出された連文
節の各種情報に基づいて関係判定手段43が連文節間の
関係を判定し、この関係に基づいて前記時間調節手段4
4がポーズ位置でのポーズ時間を個々に調節するので、
このポーズ時間はテキストデータの各種の連文節の関係
に基づいて適切に設定される。つまり、テキストデータ
が連文節ABC…からなる場合、“A−B”の関係と
“A−C”の関係とに基づいて“B/C”間のポーズ時
間を設定するようなことも可能であり、テキストデータ
から検出される多数の連文節の様々な関係に基づいてポ
ーズ時間を適切に設定することができる。
【0066】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
でもなく、各種の変形を許容する。例えば、上記形態で
は時間調節手段44がテキストデータの連文節間の関係
のみに基づいてポーズ時間を調節することを例示した
が、図11に示すように、隣接する連文節の機能の接続
尤度が設定された接続尤度辞書45を時間調節手段に設
け、この時間調節手段に接続尤度にも対応してポーズ時
間を個々に調節させることも可能である。隣接する連文
節の機能の接続尤度も考慮してポーズ時間が調節される
ので、隣接する連文節間のポーズ時間を単純なデータ処
理で設定することができ、その精度や性能を接続尤度辞
書45の設定内容により調節することも容易である。
【0067】また、上記形態ではポーズ位置を連文節間
の位置に基づいて設定することを例示したが、例えば、
テキストデータを所定の語句である文節毎に区切る語句
分割手段(図示せず)を設け、ポーズ設定手段24に連
文節内の文節間の分割位置にもポーズ位置を設定させる
ことも可能であり、さらに、このような文節間のポーズ
時間より連文節間のポーズ時間が長くなるよう、時間調
節手段44にポーズ時間を設定させることも可能であ
る。この場合、テキストデータの音声出力が、連文節間
で長く区切られるとともに連文節内の文節間では短く区
切られるので、より自然にテキストデータが音声出力さ
れる。
【0068】例えば、前述した“担任の先生より若い事
務員が赴任した。”なるテキストデータに連文節間のポ
ーズ位置とポーズ時間とが“担任の先生より若い(P1)
事務員が(P2)赴任した。(P5)”として設定された場
合、これに文節間のポーズ位置とポーズ時間とが“担任
の(P1)先生より(P1)若い(P2)事務員が(P3)赴任
した。(P5)”として設定される。つまり、連文節内の
文節間に(P1)のポーズ時間が付加されることにより、
連文節間のポーズ時間(P1)は相対的に(P2)に増加さ
れ、(P2)は(P3)に増加される。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載の発明の音声合成装置は、
各種データの入力を受け付けるデータ入力デバイスと、
各種データを音声出力する音声出力デバイスと、各種デ
ータを一時記憶するデータ記憶デバイスと、前記データ
入力デバイスに入力される日本語の自然言語のテキスト
データを受け付けるデータ入力手段と、入力されたテキ
ストデータを前記データ記憶デバイスに一時記憶させる
データ記憶手段と、一時記憶されたテキストデータを連
文節毎に区切る連文節分割手段と、連文節間の区切位置
に基づいて音声出力でのポーズ位置をテキストデータに
設定するポーズ設定手段と、テキストデータをポーズ位
置で所定時間ずつ区切りながら前記音声出力デバイスに
音声出力させる音声出力手段とを有することにより、テ
キストデータの音声出力でのポーズ位置が連文節毎の区
切位置に基づいて設定されるので、簡単なデータ処理で
ポーズ位置を適正に設定することができ、テキストデー
タを自然な位置で区切りながら音声出力することができ
る。
【0070】請求項2記載の発明の音声合成装置では、
テキストデータを形成する単語が品詞の情報とともに設
定された単語辞書を設け、連文節を形成する品詞列が設
定された品詞列辞書を設け、連文節分割手段は、単語辞
書の設定内容に従ってテキストデータを単語毎に分割し
て各々の品詞を判定し、このテキストデータの品詞と品
詞列辞書の設定内容とを照合させてテキストデータを連
文節毎に区切ることにより、単語辞書や品詞列辞書の設
定内容に基づいてテキストデータが連文節毎に区切られ
るので、このテキストデータを区切る処理を簡単に実行
することができ、この処理の精度や性能を単語辞書や品
詞列辞書の設定内容により調節することもできる。
【0071】請求項3記載の発明の音声合成装置では、
連文節分割手段は、連文節の形成に関する所定の文法規
則に基づいてテキストデータから連文節の候補を検出
し、この候補から最尤解を選択して連文節を確定するこ
とにより、所定の文法規則に基づいてテキストデータを
連文節毎に区切ることができるので、大規模な辞書を要
することなくテキストデータを適切に区切ることができ
る。
【0072】請求項4記載の発明の音声合成装置では、
テキストデータから検出された連文節の各々の文法的な
機能を個々に判定する役割判定手段を設け、ポーズ設定
手段は、判定された連文節の機能にも対応してポーズ位
置を設定することにより、連文節の文法的な機能にも対
応してテキストデータにポーズ位置が設定されるので、
より適切にポーズ位置を設定することができる。
【0073】請求項5記載の発明の音声合成装置では、
連文節の文法的な機能が設定された連文節機能辞書を設
け、役割判定手段は、テキストデータから検出された連
文節の機能を連文節機能辞書の設定内容に対応して判定
することにより、連文節機能辞書の設定内容に対応して
連文節の文法的な機能が判定されるので、この連文節の
機能判定の処理を簡単に実行することができ、この処理
の精度や性能を連文節機能辞書の設定内容により調節す
ることもできる。
【0074】請求項6記載の発明の音声合成装置では、
役割判定手段は、連文節内の係り受け関係に関する所定
の文法規則に基づいて連文節の機能を判定することによ
り、所定の文法規則に基づいて連文節の文法的な機能が
判定されるので、大規模な辞書を要することなく連文節
の機能を適切に判定することができる。
【0075】請求項7記載の発明の音声合成装置では、
テキストデータでの区切位置と順番と機能とを少なくと
も含む連文節の各種情報をデータ記憶デバイスに一時記
憶させる情報記憶手段を設け、一時記憶された各種情報
に基づいて連文節間の関係を判定する関係判定手段を設
け、判定された関係に基づいてポーズ位置で音声出力を
区切るポーズ時間を個々に調節する時間調節手段を設け
たことにより、テキストデータから検出された連文節間
の関係に基づいて複数のポーズ位置のポーズ時間が個々
に調節されるので、より自然にテキストデータを音声出
力することができる。
【0076】請求項8記載の発明の音声合成装置では、
隣接する連文節の機能の接続尤度が設定された接続尤度
辞書を設け、時間調節手段は、接続尤度にも対応してポ
ーズ時間を個々に調節することにより、接続尤度辞書の
設定内容に基づいて隣接する連文節間のポーズ時間が調
節されるので、このポーズ時間を調節する処理を簡単に
実行することができ、この処理の精度や性能を接続尤度
辞書の設定内容により調節することもできる。
【0077】請求項9記載の音声合成装置では、テキス
トデータを所定の語句毎に区切る語句分割手段を設け、
ポーズ設定手段は、連文節内の語句間の分割位置にもポ
ーズ位置を設定し、時間調節手段は、語句間のポーズ時
間より連文節間のポーズ時間を長く設定することによ
り、テキストデータの連文節間に長いポーズ時間が設定
されるとともに、連文節内の語句間に短いポーズ時間が
設定されので、より自然にテキストデータを音声出力す
ることができる。
【0078】請求項10記載の発明の音声合成方法は、
日本語の自然言語のテキストデータの入力を受け付け、
入力されたテキストデータを一時記憶し、一時記憶され
たテキストデータを連文節毎に区切り、連文節間の区切
位置に基づいて音声出力でのポーズ位置をテキストデー
タに設定し、このテキストデータをポーズ位置で所定時
間ずつ区切りながら音声出力するようにしたことによ
り、テキストデータの連文節毎の区切位置に音声出力で
のポーズ位置が設定されるので、簡単なデータ処理でポ
ーズ位置を適正に設定することができ、テキストデータ
を自然な位置で区切りながら音声出力することができ
る。
【0079】請求項11記載の発明の情報記憶媒体は、
コンピュータに、データ入力デバイスに入力される日本
語の自然言語のテキストデータを受け付けること、入力
されたテキストデータをデータ記憶デバイスに一時記憶
させること、一時記憶されたテキストデータを連文節毎
に区切ること、連文節間の区切位置に基づいて音声出力
でのポーズ位置をテキストデータに設定すること、テキ
ストデータをポーズ位置で所定時間ずつ区切りながら音
声出力デバイスに音声出力させること、を実行させるた
めのプログラムが記録されているにより、データ入力デ
バイスとデータ記憶デバイスと音声出力デバイスとが接
続されたコンピュータに、このプログラムを読み取らせ
て対応する動作を実行させると、テキストデータのポー
ズ位置が連文節間の区切位置に基づいて設定されるの
で、簡単なデータ処理でポーズ位置を適正に設定するこ
とができ、テキストデータを自然な位置で区切りながら
音声出力することができる。
【0080】請求項12記載の発明の情報記憶媒体は、
コンピュータに、テキストデータを連文節毎に区切るこ
と、連文節間の区切位置に基づいて音声出力でのポーズ
位置をテキストデータに設定すること、を実行させるた
めのプログラムが記録されていることにより、データ入
力デバイスとデータ記憶デバイスと音声出力デバイスと
を備えた音声合成装置のコンピュータに、このプログラ
ムを読み取らせて対応する動作を実行させると、テキス
トデータのポーズ位置が連文節間の区切位置に基づいて
設定されるので、簡単なデータ処理でポーズ位置を適正
に設定することができ、テキストデータを自然な位置で
区切りながら音声出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の音声合成装置の論
理的構造を示す模式図である。
【図2】音声合成装置の物理的構造を示すブロック図で
ある。
【図3】音声合成装置の外観を示す斜視図である。
【図4】品詞列辞書の設定内容を示す模式図である。
【図5】音声合成装置の音声合成方法を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の実施の第二の形態の音声合成装置の論
理的構造を示す模式図である。
【図7】連文節機能辞書の設定内容を示す模式図であ
る。
【図8】音声合成方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の第三の形態の音声合成装置の論
理的構造を示す模式図である。
【図10】音声合成方法を示すフローチャートである。
【図11】接続尤度辞書の設定内容を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1,31,41 音声合成装置 2 コンピュータ 4〜7,9 情報記憶媒体 5〜7 データ記憶デバイス 8,10〜12,14,15 データ入力デバイス 16 音声出力デバイス 21 データ入力手段 22 データ記憶手段 23 連文節分割手段 24 ポーズ設定手段 25 音声出力手段 26 単語分割手段 27 連文節確定手段 28 単語辞書 29 品詞列辞書 32 役割判定手段 33 連文節機能辞書 42 情報記憶手段 43 関係判定手段 44 時間調節手段 45 接続尤度辞書

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種データの入力を受け付けるデータ入
    力デバイスと、各種データを音声出力する音声出力デバ
    イスと、各種データを一時記憶するデータ記憶デバイス
    と、前記データ入力デバイスに入力される日本語の自然
    言語のテキストデータを受け付けるデータ入力手段と、
    入力されたテキストデータを前記データ記憶デバイスに
    一時記憶させるデータ記憶手段と、一時記憶されたテキ
    ストデータを連文節毎に区切る連文節分割手段と、連文
    節間の区切位置に基づいて音声出力でのポーズ位置をテ
    キストデータに設定するポーズ設定手段と、テキストデ
    ータをポーズ位置で所定時間ずつ区切りながら前記音声
    出力デバイスに音声出力させる音声出力手段と、を有す
    ることを特徴とする音声合成装置。
  2. 【請求項2】 テキストデータを形成する単語が品詞の
    情報とともに設定された単語辞書を設け、連文節を形成
    する品詞列が設定された品詞列辞書を設け、連文節分割
    手段は、前記単語辞書の設定内容に従ってテキストデー
    タを単語毎に分割して各々の品詞を判定し、このテキス
    トデータの品詞と前記品詞列辞書の設定内容とを照合さ
    せてテキストデータを連文節毎に区切ることを特徴とす
    る請求項1記載の音声合成装置。
  3. 【請求項3】 連文節分割手段は、連文節の形成に関す
    る所定の文法規則に基づいてテキストデータから連文節
    の候補を検出し、この候補から最尤解を選択して連文節
    を確定することを特徴とする請求項1記載の音声合成装
    置。
  4. 【請求項4】 テキストデータから検出された連文節の
    各々の文法的な機能を個々に判定する役割判定手段を設
    け、ポーズ設定手段は、判定された連文節の機能にも対
    応してポーズ位置を設定することを特徴とする請求項1
    記載の音声合成装置。
  5. 【請求項5】 連文節の文法的な機能が設定された連文
    節機能辞書を設け、役割判定手段は、テキストデータか
    ら検出された連文節の機能を前記連文節機能辞書の設定
    内容に対応して判定することを特徴とする請求項4記載
    の音声合成装置。
  6. 【請求項6】 役割判定手段は、連文節内の係り受け関
    係に関する所定の文法規則に基づいて連文節の機能を判
    定することを特徴とする請求項4記載の音声合成装置。
  7. 【請求項7】 テキストデータでの区切位置と順番と機
    能とを少なくとも含む連文節の各種情報をデータ記憶デ
    バイスに一時記憶させる情報記憶手段を設け、一時記憶
    された各種情報に基づいて連文節間の関係を判定する関
    係判定手段を設け、判定された関係に基づいてポーズ位
    置で音声出力を区切るポーズ時間を個々に調節する時間
    調節手段を設けたことを特徴とする請求項4ないし6の
    何れか一記載の記載の音声合成装置。
  8. 【請求項8】 隣接する連文節の機能の接続尤度が設定
    された接続尤度辞書を設け、時間調節手段は、接続尤度
    にも対応してポーズ時間を個々に調節することを特徴と
    する請求項7記載の音声合成装置。
  9. 【請求項9】 テキストデータを所定の語句毎に区切る
    語句分割手段を設け、ポーズ設定手段は、連文節内の語
    句間の分割位置にもポーズ位置を設定し、時間調節手段
    は、語句間のポーズ時間より連文節間のポーズ時間を長
    く設定することを特徴とする請求項7または8記載の音
    声合成装置。
  10. 【請求項10】 日本語の自然言語のテキストデータの
    入力を受け付け、入力されたテキストデータを一時記憶
    し、一時記憶されたテキストデータを連文節毎に区切
    り、連文節間の区切位置に基づいて音声出力でのポーズ
    位置をテキストデータに設定し、このテキストデータを
    ポーズ位置で所定時間ずつ区切りながら音声出力するよ
    うにしたことを特徴とする音声合成方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータに、データ入力デバイス
    に入力される日本語の自然言語のテキストデータを受け
    付けること、入力されたテキストデータをデータ記憶デ
    バイスに一時記憶させること、一時記憶されたテキスト
    データを連文節毎に区切ること、連文節間の区切位置に
    基づいて音声出力でのポーズ位置をテキストデータに設
    定すること、テキストデータをポーズ位置で所定時間ず
    つ区切りながら音声出力デバイスに音声出力させるこ
    と、を実行させるためのプログラムが記録されているこ
    とを特徴とする情報記憶媒体。
  12. 【請求項12】 コンピュータに、テキストデータを連
    文節毎に区切ること、連文節間の区切位置に基づいて音
    声出力でのポーズ位置をテキストデータに設定するこ
    と、を実行させるためのプログラムが記録されているこ
    とを特徴とする情報記憶媒体。
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