JPH1083879A - 温度・電流可変素子 - Google Patents

温度・電流可変素子

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JPH1083879A
JPH1083879A JP24023896A JP24023896A JPH1083879A JP H1083879 A JPH1083879 A JP H1083879A JP 24023896 A JP24023896 A JP 24023896A JP 24023896 A JP24023896 A JP 24023896A JP H1083879 A JPH1083879 A JP H1083879A
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JP
Japan
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temperature
heating element
heating
electrode
electrodes
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JP24023896A
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English (en)
Inventor
Toshio Abe
敏夫 阿部
Hiroshi Shimoda
博司 下田
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Fumakilla Ltd
Original Assignee
Fumakilla Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度・電流可変素子において、発熱量や電流
の強弱を任意に選択できる。 【解決手段】 発熱及び/または電流制御を行う温度・
電流可変素子において、少なくとも3箇所以上に電極を
配設した構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度及び/または
電流を任意にコントロールできる温度・電流可変素子に
関するものであり、例えば、暖房用発熱体、ドライヤ
ー、カーラー等の発熱体、蒸散性薬剤の加熱用発熱素子
(発熱体)、または電流制御用に利用できるものであ
る。
【0002】なお、蒸散性薬剤の加熱用発熱素子に関し
ては、殺虫、殺菌、殺ダニ、防虫、忌避、芳香、消臭等
を目的として所望の蒸散設定を行うことができるように
するものである。
【0003】
【従来の技術】一般に、この種の加熱用発熱体には、ニ
クロム線やセメント抵抗等の抵抗体が使用され、また、
ある一定温度に達すると電流が減少し、温度が下がると
自動的に電流が増加して定温の発熱体として機能するP
TCサーミスタ(正特性サーミスタ)が温度安定性及び
安全性の高さから頻繁に使用されている。
【0004】このPCTサーミスタの基本特性として
は、(1)抵抗−温度特性、(2)静特性(電圧−電流
特性)、(3)動特性(電流−時間特性)等が挙げら
れ、PTC組成や製造条件等をコントロールすることに
よってキューリー点を移動させたり、抵抗上昇率を変化
させることで種々の温度特性をもつPTCサーミスタが
得られることが知られている。そして従来のこのPTC
サーミスタにあっては、一対の電極を素子の両面に形成
し、発熱温度を、例えば薬剤蒸散に必要な温度に設定し
て使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、この従来のP
TCサーミスタを含む、温度・電流可変素子としては、
ある一定の電圧で使用される場合、安定した温度が得ら
れるが、その電圧で温度を任意に変化させることはでき
なかった。また印加電圧が、例えばAC100VからA
C220Vに変更されると、発熱温度が数度、例えば1
20〜170℃で加熱される蒸散剤に用いられている発
熱体ではPTC特性によって異なるが、5〜10℃上昇
する傾向があり、このように印加電圧が異なる場合、P
TC組成や形状等を変更してそれぞれの印加電圧に対応
する必要があった。
【0006】また、上記した従来のPTCサーミスタを
発熱体として用いた従来の技術として(1)特開平8−
47362号公報、(2)実開平6−19480号公
報、(3)実開平3−88542号公報、(4)実開昭
63−48475号公報に示されたものがある。
【0007】上記第1の従来技術(特開平8−4736
2号公報)は、吸液芯を具備する薬液容器の吸液芯の上
部を発熱体にて加熱して薬剤を蒸散させる蒸散器におい
て、低温−高温用の発熱体を上下2層式に構成したり、
左右2分割して構成して、上下または左右の両発熱体に
同時に通電加熱したり、それぞれ個別的に通電加熱でき
るようになっている。
【0008】このような構成の発熱体は一般に使用され
ている単体の発熱体に比較して約2倍の部品を必要とし
てコスト高になっていた。また、発熱体を上下2層構成
としたり、左右2分割構成にすることによりそれぞれ3
通りの通電加熱パターンが得られるが、特に上下2層構
成の場合、加熱パターンによって吸液芯上部の加熱面積
が減少して芯の目詰り現象が生じやすくなり長期にわた
る薬剤蒸散には不向きである。
【0009】第2の従来技術(実開平6−19480号
公報)は、第1の従来の技術同様の加熱蒸散器におい
て、発熱体を水平方向に位置規制しつつ上下動自在にガ
イド手段を設けて薬剤容器を固定した状態で発熱体を上
下に位置移動できるようにした加熱蒸散器である。
【0010】しかしながら、この構成においても発熱体
を上方向に移動させたときに吸液芯上部の加熱面積が減
少して芯の目詰り現象が生じやすくなり、長期にわたる
薬剤蒸散には不向きである。また、発熱体の位置移動手
段(部品)が必要であったり、発熱体周辺を高耐熱部材
で構成しなければならないといった点で高コストになっ
ていた。
【0011】第3の従来技術(実開平3−88542号
公報)は、液体容器内の液体を吸液芯にて吸い上げつ
つ、発熱体により吸液芯の上部を加熱する加熱蒸散器に
おいて、液体容器の位置を調節することによりAC10
0VとAC220Vにおける薬剤の蒸散量を調整するよ
うにしている。
【0012】しかしながら、このような構成では、容器
の位置調節にリング部材を用いたり、液体容器のねじ込
み具合で上記調整をするため、使用者の操作が複雑であ
り、使用者がリング部材を紛失した場合は所期の薬剤の
蒸散設定ができなくなる欠点があった。
【0013】第4の従来技術(実開昭63−48475
号公報)は、吸液芯と発熱体の相対位置関係が上下方向
(吸液芯の軸方向)にわたって変化するように薬液ボト
ルを設けたものであり、この薬液ボトルの位置変化によ
り薬剤蒸散量の調節が可能になっている。
【0014】しかしながら、この構成のものによって
は、複数個の薬液ボトルを用いて蒸散量を調節するもの
であり、使用状況に適した薬剤蒸散を行うためには、常
に複数個の取り替えボトルを準備する必要があった。
【0015】上記従来の技術の薬剤蒸散調節方法は、薬
液側(吸液芯)の加熱面積を変えて蒸散量を調節するも
のであり、同一薬剤を比較的短時間で蒸散させるには適
するが、薬剤を長時間、あるいは多量に蒸散させたり、
蒸散特性の異なる薬剤を蒸散させるには限界を有するも
のであった。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、単一
の温度・電流可変素子にて発熱量を複数段にわたって変
化できるようにすると共に、複数の電流制御経路が選択
できるようにするもので、例えば、上記従来の問題を解
決して薬剤蒸散器等に用いて好適な温度・電流可変素子
が提供でき、その構成は、発熱及び/または電流制御を
行う温度・電流可変素子において、少なくとも3箇所以
上に電極を配設した。この構成によれば、各電極間の導
通経路を変えることにより、この各電極に電圧を印加し
たときの発熱温度が、またこれの温度に応じて各電極に
印加した電流が任意にコントロールされる。
【0017】そして上記温度・電流可変素子にPTCサ
ーミスタを用いた。またこの温度・電流可変素子を発熱
素子として用い、さらに、これに樹脂、セラミック等の
絶縁物質で少なくとも一部をカバーして加熱用発熱体と
した。また、発熱素子または加熱用発熱体の少なくとも
一部に多孔質部を形成し、これに各種の薬剤を含有させ
た。また、この温度・電流可変素子の各電極間の導通経
路を選択することにより、発熱温度が任意に変えられ、
電流も制御するができる。そして、この発熱によって各
種薬剤が加熱されて蒸散量の選択が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明に係る温度・電流可変素子
の一例であるPTCサーミスタを発熱体に用いた薬剤蒸
散器の一例を示すもので、図中1は頂面に蒸散孔2を有
するケースであり、このケース1内に設けたねじ3に上
記蒸散孔2と同心状にして薬液ボトル4がねじ込みセッ
トされるようになっている。薬液ボトル4には吸液芯5
が突出されている。上記蒸散孔2の下側には上記吸液芯
5を囲繞する形状の放熱筒6が固設してあり、この放熱
筒6に発熱体7が接合してあり、この発熱体7により放
熱筒6が所定温度に加熱されるようになっている。
【0019】上記発熱体7は図2に示すようになってい
て、放熱筒6が接合した絶縁ケース8内にPTCサーミ
スタよりなる発熱素子9が収納されており、蓋体10に
て封止されている。この発熱素子9はタブレット状に形
成されており、これの一面の平面方向に離間した2箇所
と、他面の中央部の1箇所の合計3か所に第1、第2、
第3の各電極a,b,cが配設してあり、それぞれの電
極a,b,cに端子11a,11b,11cが接続され
ている。そしてこの各端子11a〜11cはスイッチ装
置12を介してAC電源13に接続されており、このス
イッチ装置13の操作により各電極a,b,cがa,b
−c、a−b、a−c、b−cの各導通経路が選択的に
閉成されるようになっている。そしてこの発熱素子9は
PTCサ−ミスタにて構成され、上記導通経路が異なる
ことにより発熱温度が変えられる。
【0020】上記スイッチ装置12の一例として図2に
示すものがあげられる。第1、第2、第3、第4のスイ
ッチ14a,14b,14c,14dをON、他のスイ
ッチをOFFにすることにより、a,b,cの電極の導
通経路がa,b−cとなり、以下同様に、第1、第2、
第5のスイッチ14a,14b,14eをON、他のス
イッチをOFFにすることによりa−b、第1、第3の
スイッチ14a,14cをON、他のスイッチをOFF
にすることによりa−c、第2、第3、第4のスイッチ
14b,14c,14dをONにし、他のスイッチをO
FFにすることによりb−cの各導通経路となるように
なっている。なおこのスイッチ装置12の構成はロータ
リスイッチ、スライドスイッチ、マイコンスイッチ等、
種々の構成のものが考えられ、電極a,b,cの導電経
路設定、選択も任意である。
【0021】以下に、PTCサーミスタを用いた発熱素
子で、かつ電極の数及び電極の配置が異なる発熱素子に
おける各電極の導通経路の選択、さらにAC100V、
AC220Vの電圧の違いによる発熱温度の変化を調査
した結果を示す。
【0022】表1はそれぞれ異なる第1、第2、第3、
第4、第4′及び第5の実施例を示し、それぞれタブレ
ット状の発熱素子の一面(上面)、他面(下面)に電極
を設けたもので、実施例1は、一面に径方向に離間する
第1、第2の電極a,bを、他面中央に第3の電極cを
設けた3電極型、実施例2は一面に径方向に離間する第
1、第2の電極a,bを、他面に径方向に離間する第
3、第4の電極c,dを同一形状に設けた4電極A型、
実施例3は実施例2での一面と他面の電極を90度位相
をずらせた4電極B型、実施例4は一面に径方向に離間
する第1、第2の電極a,bを、他面にリング状に第
3、第4の電極c,dを設けた4電極c型、実施例4′
は実施例4における他面の電極形状を変えた、その他の
型であり、さらに実施例5は、一面に第1の電極aと第
2の電極bの面積を違えて設け、他面中央に第3の電極
cを設けた3電極型の他の型の例である。なお、上記実
施例において、各面における電極間の間は電極面と同一
平面状でもよいが、その両電極間に図2に示すように溝
15を設けてもよいし、各種電極形状の組み合わせを変
えて構成してもよい。
【0023】
【表1】
【0024】そして上記各実施例1〜5における各発熱
体は図3の(a),(b),(c),(d),(e)に
示すように発熱素子9の第1、第2の電極a,b側に電
極端子を介してセラミック基板よりなる放熱板16が固
着された、薬剤載置型発熱体を構成した。なお図3
(a),(e)は表1における実施例1,5の3電極
型、同じく(b)は実施例2の4電極A型、(c)は実
施例3の4電極B型、(d)は実施例4の4電極C型の
各場合のものを示す。そして上記放熱板16は図4に示
す直線方向の各点(1),(2),(3),(4),
(5)及びこれに直交する直線方向の各点(6),
(7)(各5mm間隔)で温度を測定した。この各測定
箇所における測定点の直径はφ2.5mmである。
【0025】上記実施例1〜4における薬剤載置型発熱
体を用いて各電極の導通経路を変えたときの各温度測定
点における温度を測定した。表2は実施例1(3電極
型)で、かつAC100Vを印加したときの結果であ
る。表3は実施例1で、かつAC220を印加したとき
の結果である。表4は実施例1でのAC100VとAC
220Vの印加電圧による温度差を示す。また図5は表
2で示す各測定点における温度を示す線図である。なお
図中黒点で示したa−cの導通経路の場合のみAC22
0Vの場合の温度を示す。
【0026】表5は実施例2(4電極A型)で、かつA
C100Vを印加したときの結果であり、表6はこれの
各点(2)(3)(4)(6)(7)の平均温度分類
(大別)を示す。また図6は表5で示す各測定点におけ
る温度を示す線図である。表7は実施例3(4電極B
型)で、かつAC100Vを印加したときの結果であ
り、表8はその温度分類(大別)を示す。また図7は表
7で示す各測定点における温度を示す線図である。
【0027】表9は実施例4(4電極C型)で、かつA
C100Vを印加したときの結果であり、表10はその
温度分類(大別)を示す。また図8は表9で示す各測定
点における温度を示す線図である。
【0028】また、上記実施例1に示した発熱素子9を
用いてマット式加熱蒸散用殺虫剤(有効成分:d・d−
T80−プラレトリン、含有量:10mg)の薬剤蒸散
試験を実施し、その結果を表11〜表14に示す。ここ
で、マットはパルプを主成分とする22mm×35mm
(t=3mm)の繊維板状の基材であり、上記有効成分
を各種溶剤や酸化防止剤と共に、塗布含浸したものであ
る。
【0029】表11、表12は実施例1における薬剤蒸
散量を指数化した値であり、表11はAC100V、表
12はAC220Vの場合である。また表13はAC1
00V、a−bを基準(100)とした時間毎の蒸散比
率を示す。一般に印加電圧をAC100VからAC22
0Vに変化させると、発熱温度は数度上昇し薬剤蒸散量
も変化する。今回の試験の結果では、AC100V時に
導通経路(a−b)を使用し、AC220V時に導通経
路(a−c)を選択すれば薬剤蒸散量(蒸散パターン)
は大きく変化しなかった。そして図9にこのときの加熱
条件による薬剤蒸散指数を示す。
【0030】この種のマット式蒸散体は初期に比較的多
量の薬剤を蒸散させて、その後は、蒸散量を抑えて効力
を長時間維持できるように蒸散パターンを基本設定して
いる。そして上記試験の結果から明らかなように、本発
明の実施例によれば、同一の発熱体を用いて薬剤の蒸散
パターンを任意に設定できる。さらに、電極a,b,c
の導通経路を選択することによって、AC100VとA
C220V間で略同様の薬剤蒸散パターンを得ることが
できる。
【0031】上記実施例5に示した構成の発熱体7を用
いた薬剤加熱蒸散装置の配線図を図17に示す。一般
に、このような薬剤加熱蒸散装置においては、電源13
による通電の状態を認識するためにネオンランプ17等
の通電表示部材を用いて視覚的に認知できようにしてい
る。図18は発熱素子9の両面に第1,第2の電極a,
bを設けた従来の発熱体7′を薬剤加熱蒸散装置に用い
た場合の配線図を示すもので、この場合、通電を認識す
るためのネオンランプ17と直列にして抵抗18を設け
ているが、上記実施例5に示すように、第1,第2の電
極a,bが発熱素子9の一面で離間していることによ
り、この両電極a,b間で所望の抵抗値が得られるよう
に両電極a,bを配置することにより、図17に示すよ
うに、上記抵抗18を用いる必要がなくなり、部品点数
を減らすことができる。なお図17,図18において1
9はヒューズである。
【0032】次に実施例6として、薬剤吸い上げ加熱型
発熱体において、吸液芯(φ7mm)を具備する液体式
加熱蒸散用殺虫剤(有効成分:d・d−T80−プラレ
トリン、含有量:600mg)の薬剤蒸散試験を実施し
た。また、比較のために、発熱体の温度は変化させず
に、薬剤蒸散体(吸液芯)の上側部の被加熱面積のみを
変化させた場合の薬剤蒸散量を同様に測定し、その結果
を表14に示す。ここで、吸液芯は石膏、クレー、ケイ
ソウ土、ガラス等の無機粉体と、酸化防止剤をカルボキ
シメチルセルロースで粘結させた直径7mmの円柱状多
孔質部分(加熱部分)と下部の樹脂製多孔質部分(薬液
吸い上げ部分)によって構成されている。また、吸液芯
を囲繞する放熱筒の内径は10mm、高さは10mmと
した。
【0033】表14にこの実施例6における発熱体温
度;136℃、加熱高さ;10mmの60hrの蒸散量
を100とした薬剤蒸散比率を実施例6と比較例につい
て示す。そして図10に実施例6における加熱条件によ
る薬剤蒸散比率を、図11に比較例における加熱条件に
よる薬剤蒸散比率をそれぞれ示す。
【0034】この実施例6において、これの結果から明
らかなように、同一薬剤において薬剤の蒸散量を任意に
設定できる。さらに、比較例に示した薬剤側の被加熱面
積のみを変化させた場合に比べて、吸液芯の加熱部の目
詰り現象による後半の蒸散低下も抑えられ、長期に亘っ
て安定した薬剤蒸散が得られている。
【0035】なお、本発明にあっては、上記各実施例に
限定されることなく、発熱素子の形状及び発熱素子の電
極配置(電極面積や位置、形状等)は任意に設定でき、
発熱体として構成する場合の形状等も任意である。
【0036】図12以下は上記発熱素子の電極配置の他
例を示すもので、図12の(a),(b)は3電極型の
一面と他面を示すもので、一面には電極を設けず、他面
に3箇所の電極a,b,cを設けた例であり、この例
は、空隙を有する発熱素子に好適である。(なお空隙を
有するものに限定されない。)そしてこの例では、電極
を設けない面を発熱面にして用いることにより、薬剤蒸
散面積がより多く確保できる。
【0037】図13(a),(b),(c)は電極の配
置パターン示すもので、これらと、他面に設けた他の電
極と組合わせて3電極型、4電極型の発熱素子が構成さ
れる。また図14は発熱素子9の側面に電極a,b,c
を配置した例を示す。
【0038】図15(a)は銀ペースト等の電極材を放
熱板16にプリントして電極(端子)a,bを構成して
これに発熱素子9を載せて一面側の電極とし、他面側に
他の電極cを接続して構成する例を示す。また発熱素子
9は図15(b)に示すように、絶縁性を有する耐熱性
樹脂やアルミナ等からなる絶縁物質17にて被覆した
り、絶縁性を有するシリコン樹脂や、エポキシ樹脂の樹
脂18でコーティングしてもよい。
【0039】上記各実施例では、薬剤吸い上げ加熱型発
熱体の例を示したが、発熱素子としてはPTCサーミス
タ、その他の半導体や、または導電性カーボンを主成分
として打錠、焼結した抵抗体や、導電性カーボンを樹脂
中に練り込んで構成した抵抗体等を任意に利用でき、形
状についてもタブレット形、角形、リング形、ディスク
形、フィン付ディスク形、ハモニカ形、ハニカム形等任
意であり、その形状、用途ともに何ら限定されるもので
はない。また、PTCサーミスタを利用した発熱素子を
利用してPTCサーミスタ自体を発熱体として使用する
以外にも、他のヒータ、例えばニクロム線等と組み合わ
せてヒーターの電流制御用として使用してもよい。さら
に使用電流はAC100V、AC220Vに限るもので
はなく、電源は交流、直流に関わらず任意に使用でき
る。
【0040】また、用いる薬剤には使用目的に応じて種
々の蒸散性薬剤を使用できる。例えば殺虫を目的として
使用する場合、従来より用いられている各種蒸散性殺虫
剤を用いることができ、ピレスロイド系殺虫剤、カーバ
メート系殺虫剤、有機リン系殺虫剤等を挙げることがで
きる。一般に安全性が高いことからピレスロイド系殺虫
剤が好適に用いられており、それらの具体例として以下
のものが例示できる。
【0041】・アレスリン;3−アリル−2−メチルシ
クロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル dl−シ
ス/トランス−クリサンテマート(ピナミン、住友化学
工業(株)) ・dl・d−T80−アレスリン;3−アリル−2−メ
チルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d
−シス/トランス−クリサンテマート (ピナミンフォ
ルテ、住友化学工業(株)) ・dl・d−T−アレスリン;3−アリル−2−メチル
シクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−ト
ランス−クリサンテマート (バイオアレスリン、住友
化学工業(株)) ・d・d−T−アレスリン;d−3−アリル−2−メチ
ルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−
トランス−クリサンテマート (エスビオール、住友化
学工業(株)) ・d・d−T80−プラレトリン;d−2−メチル−4
−オキソ−3−プロパルギルシクロペント−2−エニル
d−シス/トランス−クリサンテマート(エトック、
住友化学工業(株)) ・フタルスリン;N−(3,4,5,6−テトラヒドロ
フタリミド)−メチルdl−シス/トランス−クリサン
テマート (ネオピナミン、住友化学工業(株)) ・レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル d
l−シス/トランス−クリサンテマート (クリスロ
ン、住友化学工業(株)) ・dl・d−T80−レスメトリン;5−ベンジル−3
−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト (クリスロンフォルテ、住友化学工業(株)) ・フラメトリン;5−(2−プロパギル)−3−フリル
メチル クリサンテマート(ピナミンD、住友化学工業
(株)) ・ペルメトリン;3−フェノキシベンジル dl−シス
/トランス−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロ
ロビニル)シクロプロパンカルボキシラート(エクスミ
ン、住友化学工業(株)) ・フェノトリン;3−フェノキシベンジル d−シス/
トランス−クリサンテマート(スミスリン、住友化学工
業(株)) ・フェンバレレート;α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレ
ート (スミサイジン、住友化学工業(株)) ・シペルメトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビ
ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート (アグロスリン、住友化学工業(株)) ・シフェノトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル d−シス/トランス−クリサンテマート(ゴキラー
ト、住友化学工業(株)) ・エンペントリン;1−エチニル−2−メチルペント−
2−エニル d−シス/トランス−クリサンテマート
(ベーパースリン、住友化学工業(株)) ・テラレスリン;2−アリル−3−メチル−2−シクロ
ペンテン−1−オン−4イル−2,2,3,3,テトラ
メチル−シクロプロパンカルボキシラート(ノックスリ
ン、住友化学工業(株)) ・エトフェンプロックス;2−(4−エトキシフェニ
ル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエ
ーテル
【0042】また、その使用目的に応じて、殺菌剤、殺
ダニ剤、防虫剤、防カビ剤、防錆剤消臭剤、忌避剤、香
料等、従来から用いられている蒸散性薬剤も使用でき、
例えば殺菌・防カビ剤としては、0−フェニルフェノー
ル、イソプロピルメチルフェノール、2−クロロ−4−
フェニルフェノール、チモール等、香料としては、天然
および人工の各種香料を使用でき、例えば動物性、植物
性の天然香料、あるいは炭化水素、アルコール、フェノ
ール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エス
テル類等の人工香料などが挙げられる。これらの蒸散性
薬剤は1種類を単独で使用できる他、2種以上を混合し
て使用することもできる。
【0043】薬剤の剤型は薬液容器に収容した薬液を多
孔質の吸い上げ芯を利用して吸い上げ芯上側面を加熱し
蒸散させるもの、パルプや石綿等を主体とする繊維板等
の基剤に各種薬剤や添加剤を含有させたもの、有機物お
よびまたは無機物からなる基材に各種薬剤や添加剤を含
有させたもの、さらに発熱素子自体に空隙をもたせてこ
の空隙に薬剤を含有させたもの等、任意である。
【0044】さらに発熱素子を多孔質体としてこの素子
中に上述の各種薬剤等を含有させることも可能である。
発熱素子を多孔質体とする場合、その空隙率は5〜60
%、好ましくは15〜50%とすることにより、安定し
た薬剤蒸散効果を達成できる。すなわち、5%未満の空
隙率では発熱素子内での薬剤移行が円滑に行われず、そ
のため素子表面からの薬剤蒸散と素子内部からの薬剤供
給バランスが悪く、安定した薬剤蒸散効果が得られな
い。一方、空隙率60%を超える場合、素子の強度が低
下したり、発熱効率が低下するといった理由から好まし
くない。
【0045】上記各実施例では、電極に電圧を印加する
ことにより発熱する発熱素子の場合についてのみ示した
が、図16のように温度・電流可変素子を絶縁性を有す
るシリコン樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂18でコーティ
ングして温度によって各端子間の電流値が変化する性質
を利用して電流制御部分に利用してもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、温度・電流可変素子の
電極配置(位置や面積)を変化させて電流の導通経路を
選択することにより、発熱量や電流の強弱を任意に選択
できる。これにより、例えば単一の温度・電流可変素子
を発熱素子として用いることにより、これの発熱量を変
化させることができる。
【0047】さらに、この技術を薬剤蒸散手段の加熱用
発熱素子として用いることにより、薬剤の蒸散量を任意
に設定することができると共に、異なる電圧でも変圧器
等を用いることなく異なる電圧に対して共用することが
できる。また発熱用発熱系の構成が簡単となり、安価に
得ることができる。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】
【表11】
【0058】
【表12】
【0059】
【表13】
【0060】
【表14】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温度・電流可変素子を発熱体に用
いた実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示した実施例の要部を示す説明図であ
る。
【図3】(a),(b),(c),(d),(e)はそ
れぞれ電極の数及び配置が異なる例を示す説明図であ
る。
【図4】放熱板の温度測定個所を示す説明図である。
【図5】実施例1の発熱体の各温度測定点における表面
温度(AC100V、a−cのみAC2200)を示す
線図である。
【図6】実施例2の発熱体の各温度測定点における表面
温度(AC100V)を示す線図である。
【図7】実施例3の発熱体の各温度測定点における表面
温度(AC100V)を示す線図である。
【図8】実施例4の発熱体の各温度測定点における表面
温度(AC100V)を示す線図である。
【図9】実施例1における加熱条件による薬剤蒸散量を
指数化した値を示す線図である。
【図10】実施例6における加熱条件による薬剤蒸散比
率を示す線図である。
【図11】比較例における加熱条件による薬剤蒸散量を
指数化した値を示す線図である。
【図12】(a),(b)は3電極型の電極配置の他例
を示す説明図である。
【図13】(a),(b),(c)は3電極型及び4電
極型の電極配置の組合せを示す説明図である。
【図14】発熱素子の側面に電極を設けた例を示す斜視
図である。
【図15】(a)放熱板に電極を設けた例を示す分解平
面図である。 (b)発熱素子の絶縁物質による被覆状態を示す説明図
である。
【図16】電流可変素子の型状を示す説明図である。
【図17】実施例5の発熱素子を用いた薬剤加熱蒸散装
置の配線図である。
【図18】従来の発熱素子を用いた薬剤加熱蒸散装置の
配線図である。
【符号の説明】
1…ケース本体、2…蒸散孔、3…底板、4…薬液ボト
ル、5…吸液芯、6…放熱筒、7…発熱体、9…発熱素
子、10…蓋体、11a,11b,11c…各電流相の
流れ、12…スイッチ装置、13…電源、15…溝、1
6…放熱板。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】このPTCサーミスタの基本特性として
は、(1)抵抗−温度特性、(2)静特性(電圧−電流
特性)、(3)動特性(電流−時間特性)等が挙げら
れ、PTC組成や製造条件等をコントロールすることに
よってキューリー点を移動させたり、抵抗上昇率を変化
させることで種々の温度特性をもつPTCサーミスタが
得られることが知られている。そして従来のこのPTC
サーミスタにあっては、一対の電極を素子の両面に形成
し、発熱温度を、例えば薬剤蒸散に必要な温度に設定し
て使用されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】・アレスリン;3−アリル−2−メチルシ
クロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル dl−シ
ス/トランス−クリサンテマート(ピナミン、住友化学
工業(株)) ・dl・d−T80−アレスリン;3−アリル−2−メ
チルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d
−シス/トランス−クリサンテマート (ピナミンフォ
ルテ、住友化学工業(株)) ・dl・d−T−アレスリン;3−アリル−2−メチル
シクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−ト
ランス−クリサンテマート (バイオアレスリン) ・d・d−T−アレスリン;d−3−アリル−2−メチ
ルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−
トランス−クリサンテマート (エスビオール) ・d・d−T80−プラレトリン;d−2−メチル−4
−オキソ−3−プロパルギルシクロペント−2−エニル
d−シス/トランス−クリサンテマート(エトック、
住友化学工業(株)) ・フタルスリン;N−(3,4,5,6−テトラヒドロ
フタリミド)−メチルdl−シス/トランス−クリサン
テマート (ネオピナミン、住友化学工業(株)) ・レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル d
l−シス/トランス−クリサンテマート (クリスロ
ン、住友化学工業(株)) ・dl・d−T80−レスメトリン;5−ベンジル−3
−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト (クリスロンフォルテ、住友化学工業(株)) ・フラメトリン;5−(2−プロパギル)−3−フリル
メチル クリサンテマート(ピナミンD)住友化学工業
(株)) ・ペルメトリン;3−フェノキシベンジル dl−シス
/トランス−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロ
ロビニル)シクロプロパンカルボキシラート(エクスミ
ン、住友化学工業(株)) ・フェノトリン;3−フェノキシベンジル d−シス/
トランス−クリサンテマート(スミスリン、住友化学工
業(株)) ・フェンバレレート;α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレ
ート (スミサイジン、住友化学工業(株)) ・シペルメトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビ
ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート (アグロスリン、住友化学工業(株)) ・シフェノトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル d−シス/トランス−クリサンテマート(ゴキラー
ト、住友化学工業(株)) ・エンペントリン;1−エチニル−2−メチルペント−
2−エニル d−シス/トランス−クリサンテマート
(ベーパースリン、住友化学工業(株)) ・テラレスリン;2−アリル−3−メチル−2−シクロ
ペンテン−1−オン−4イル−2,2,3,3,テトラ
メチル−シクロプロパンカルボキシラート(ノックスリ
ン、住友化学工業(株)) ・エトフェンプロックス;2−(4−エトキシフェニ
ル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエ
ーテル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱及び/または電流制御を行う発熱素
    子及び/または電流制御素子において、少なくとも3箇
    所以上に電極を配設したことを特徴とする温度・電流可
    変素子。
  2. 【請求項2】 発熱素子及び/または電流制御素子とし
    て、PTCサーミスタを用いたことを特徴とする請求項
    1記載の温度・電流可変素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の温度・電流可変
    素子を発熱素子として用いたことを特徴とする加熱用発
    熱体及び/または薬剤加熱蒸散装置。
  4. 【請求項4】 発熱素子の少なくとも一部を、樹脂、セ
    ラミック等の絶縁物質で被覆したことを特徴とする請求
    項3記載の加熱用発熱体及び/または薬剤加熱蒸散装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の加熱用発熱体の
    少なくとも一部に5〜60%の空隙率を有する多孔質部
    を形成し、これに薬剤等を含浸させたを特徴とする加熱
    用発熱体及び/または薬剤加熱蒸散装置。
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