JPH108460A - ネジ式杭継手 - Google Patents
ネジ式杭継手Info
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- JPH108460A JPH108460A JP16417096A JP16417096A JPH108460A JP H108460 A JPH108460 A JP H108460A JP 16417096 A JP16417096 A JP 16417096A JP 16417096 A JP16417096 A JP 16417096A JP H108460 A JPH108460 A JP H108460A
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Abstract
継手の接続構造に於いては、特に杭を逆転させながら杭
打ちをする場合に、接続部分に緩みが大きく生じて脱離
してしまう問題があった。 【解決手段】ネジ部7を外周面に有する雄継手3と、ネ
ジ部9を内周面に有する雌継手4とをネジ螺合によって
接続する杭本体1,2の杭継手に於いて、ネジの締め方
向に3°〜6°の下り勾配が数個所に突出した面を片表
面12aに有するリング状逆転緩止部材12を雄継手3
の先端部に取付け、かつ雌継手4の内底部10に該片表
面12aに噛合し得る凹凸面10aを設け、かつ該片表
面12aの全体の面積が雄雌継手3,4のネジ部7,9
の接触面の総面積の3分の1以上で、かつ雄継手3の外
径基部6と雌継手4の先端部とが相互に押圧し合って接
触される面積の130〜160%の面積を有しているこ
とを特徴としたネジ式杭継手である。
Description
手と雌継手との間に緩止め機構を介在させたネジ式杭継
手に係り、特に接続が完了した後から逆転力が作用した
場合にも継手部が緩むことのないように構成されたネジ
式杭継手に関するものである。
8号公報、特公昭50ー25255号公報、実公昭40
ー6043号公報、実開昭61ー84734号公報、実
開昭56ー130034号公報、特開平8ー60652
号公報、特公昭56ー36248号公報等に示す如く、
雄継手と雌継手とをネジを用いて接続するネジ式継手が
開発されている。
め杭を施工する場所の地盤に掘削された杭穴に設置され
る既製杭の接続に使用されるネジ式継手に関するもので
ある。このように予め掘削された杭穴に杭を設置し、そ
の周りにコンクリートミルクを注入して固定する方式に
於いては、これに使用される杭継手の曲げに対しての耐
力と垂直荷重に対しての圧縮耐力が機能的に要求される
のみで、杭自体及びこれ等の杭を接続している杭継手に
も軸トルクが掛かることは無かった。
の公知技術に示すネジ式継手は、地中に掘削された杭穴
に既製杭を設置する場合の接続には使用することが出来
るが、地中に杭穴を設けずに、杭の外周に螺旋羽根を突
設し、杭にねじりトルクを掛けながら螺旋羽根で地盤を
切り進ませて杭の埋設を施工する無排土回転埋設工法に
於いてこれ等を使用した場合には、次のような多くの問
題があった。
を埋設する場所の地盤の性状によっては、杭の施工時に
杭を逆転させながら引き抜く作業を組み合わせながら施
工する必要があるので、これ等の杭の継手部に対しても
同様に正転及び逆転の力が作用し、該継手部に大きな軸
トルクが掛かっていた。このような大きな軸トルクがネ
ジ式の継手部に掛かった場合には、前述の従来の公知技
術の杭継手では適切な逆転防止対策が充分に施されてい
ないので、ネジ式接続部分では接続部が逆転して緩む問
題があった。
防止対策がないために、結局無排土回転埋設に使用され
る杭を接続する場合には、昔から実施された溶接接合に
頼るしか手段がないのが実情であった。
造に於いては、全体の構造が簡単である反面で、杭の鉛
直精度を守ることが困難である問題があった。更に杭の
溶接作業を施工する場合には、熟練を要し、かつ感電事
故が発生する心配のある雨天時には施工出来ない等の多
くの問題もあった。
構を組込んだ場合にも、回転角が問題であり、継手内に
組込まれた逆転緩止機構が作用するまでに、接合面が開
くほどに回転したのでは、仮に緩止めが出来たとして
も、杭の正転時にその隙間に泥土が浸入して噛み込まれ
てしまい、これによって継手部にトラブルが発生し、ま
た接合部の信頼を無くす問題もあった。
る時には、回転埋設装置で発生することのできる最大ト
ルクの60%程度で正転させて埋設しているが、杭を逆
転させる必要があるという不測の事態が発生した場合に
は、100%の逆トルクを掛けなければならなくなる。
従って、逆転時の杭継手には、前記回転埋設装置が発生
する最大トルクに充分耐えることが出来る緩止機構が必
要である。
の多くの問題点に鑑み開発された全く新しい技術であっ
て、特に接合される杭の鉛直性を保つことが出来、かつ
接合が極めて容易に施工出来、更に無排土回転埋設工法
に於いて杭及びその継手部が逆転された際にも、継手部
に緩みが生ずることがないようにしたネジ式杭継手の技
術を提供するものである。
手は、前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であ
って、その第1発明の要旨は、相互にネジ接続される雄
継手と雌継手との間にリング状逆転緩止部材が介在され
た杭継手に於いて、前記リング状逆転緩止部材の片表面
には3°〜6°の下り勾配を有する複数個の突起部が設
けられ、該複数個の突起部が設けられたリング状逆転緩
止部材の片表面全体の面積は前記雄継手と雌継手とのネ
ジ接触面の総面積の3分の1以上の面積で、かつ前記雄
継手と雌継手とで相互に押圧し合って接触される面の面
積の130〜160%の面積を有していることを特徴と
したネジ式杭継手である。
と雌継手との間に介在されるリング状逆転緩止部材は単
数或いは2個一対のものより構成されることを特徴とし
た第1発明のネジ式杭継手である。
に下り勾配を有する複数個の突起部が片表面に設けられ
かつ片表面に滑り止めが設けられたリング状逆転緩止部
材をネジ式の雄継手と雌継手との間に介在させて構成し
たものである。
として使用する場合と、単独のものを使用する場合とが
ある。前者の場合は各リング状逆転緩止部材を夫々雄継
手と雌継手とに取付け、これ等の一対のリング状逆転緩
止部材を相互に噛合させるようにして構成した場合であ
る。また、後者の場合は、1個のリング状逆転緩止部材
を雄継手或いは雌継手に取付け、かつリング状逆転緩止
部材が取付けられていない、他方の継手の所定部分に、
リング状逆転緩止部材の片表面に設けられた凹凸面と噛
合し得る凹凸面を設けて構成した場合とである。
所と、或いは該リング状逆転緩止部材の片表面の凹凸面
と噛合し得る凹凸面を設ける場所とは、雄継手と雌継手
との夫々の2個所が可能である。即ち、雄継手に於いて
はその先端部と外径基部とが可能であり、雌継手に於い
ては、内底部と先端部とが可能である。
方向に下り勾配を有し、ネジのリード角より大きいリー
ド角度を持ったリング状逆転緩止部材が雄継手と雌継手
との間に配置されているので、杭及びこの杭の継手部に
逆転トルクが作用した時に、このリング状逆転緩止部材
が反発力を発生し、ネジの摩擦力に対抗して、継手部に
緩みが発生することを防止出来る。
る杭であることから前述のように接合面で同心度、鉛直
性を保たねば杭に作用する荷重を全て保証することはで
きない。一般には、建設省の指導により溶接継手効率と
称してその部分の保証強度を5%低減している。これ
は、現場での溶接作業であり接合条件が管理しにくいこ
と、接合面の広さに対して柱体である2本の杭の鉛直性
を黙視でしか確認できないことなどがその根拠として上
げられている。
生産で、接合性を管理保証しているため、低減を考慮し
なくてもよい。接合する場合に規定のトルクで締め付け
ると接合面には、ごくわずかな弾性変形が発生し、接合
をより確実なものにすることができる。
雌継手とがネジ部で規定のトルクで接合されている時に
は、雄継手と雌継手との間に介在されたリング状逆転緩
止部材の片表面の複数の突起部が相互に噛合しており、
これによってねじりトルクによって発生する軸力をその
片表面で全て支えることが出来る。
は、雄継手と雌継手とに設けた複数個の突起部は相対的
に相異なる方向へズレる動きをするので、この突起部が
設けられたリング状逆転緩止部材の片表面でねじりトル
クによって発生する軸力を全て支えることが困難にな
る。従ってリング状逆転緩止部材の片表面の接触面積は
大きな面積にする必要がある。
いては、下り勾配を持った複数の突起部よりなる凹凸状
のカム面を片表面に設けたリング状逆転緩止部材を雄継
手と雌継手との間に介在させて雄継手と雌継手とをネジ
接合するので、両者のカム面は相対運動によって突出し
た突起部を登り始め、ネジ部の軸方向のクリアランスが
なくなるので、リング状逆転緩止部材のカムの噛合作用
によって軸方向に発生する力とバランスした状態で雄継
手と雌継手とを相互に緊縛して安定して固定することが
出来る。
の一実施例を具体的に説明すると、図1(A),(B)
は本発明に係る第1実施例の杭継手の構造を示す縦断面
説明図、図2はリング状逆転緩止部材の斜視説明図、図
3(A),(B)は、図2のリング状逆転緩止部材の側
面及び正面図、図4は雄継手の押圧し合って接触される
面とネジ部の接触面との関係を示す説明図、図5は雄雌
継手の押圧し合って接触される2個所の関係を示す説明
図である。
個所が1個所である場合と2個所である場合の強度を比
較する説明図、図7(A),(B)は本発明の第2実施
例の杭継手を示す縦断面説明図、図8(A),(B)は
夫々第3実施例及び第4実施例の杭継手を示す縦断面説
明図、図9(A),(B)は第5実施例の杭継手を示す
縦断面説明図、図10(A),(B)は第6実施例の杭
継手を示す縦断面説明図、図11(A)は逆転緩止機構
の動作説明図、図11(B)は逆転緩止機構の勾配面で
の力関係を表示する図式、図12は本発明の逆転緩止機
構を備えた杭継手の捻じり試験の結果を示すグラフ図で
ある。
々鋼管製の杭本体であり、杭本体1の端部には円筒状の
雄継手3が取付けられており、かつ杭本体2の端部には
円筒状の雌継手4が取付けられている。前記雄継手3の
外周壁には、杭本体1の端部を嵌着し得る段部5と雌継
手4の先端部を当接し得る外径基部6とが設けられ、か
つ雄継手3の先端小径部の外周面にはネジ部7が設けら
れている。
し得る段部8が設けられている。また雌継手4の内周面
には、前記雌継手3のネジ部7に螺合し得るネジ部9が
設けられている。前述のような構造を有する雄継手3と
雌継手4とを相互に接続した場合には、雌継手4の先端
部が雄継手3の外径基部6に当接されると同時に、雄継
手3の先端部が雌継手4の内底部10に当接され、雄継
手3と雌継手4とがこれ等の2個所に於いて、相互に押
圧し合わされるように構成されている。
6は雄継手3の長手方向に対して直角な平面(起立平
面)を持って形成されている。また、この外径基部6の
起立平面は杭本体1,2の管断面の肉厚と等しいかそれ
以上の肉厚を有している。また杭本体1,2と雄雌継手
3,4との接続外周部には、溶接の際に使用されるV開
先溝11が設けられている。
状逆転緩止部材であって、図に示すように雌継手4の内
底部10内に嵌入し得るリング体より形成され、かつそ
の片表面12aにはネジの締め方向に下り勾配が放射状
に円周状に複数個突出させた凹凸面が穿設されると共
に、その片裏面12bには滑り止め用の凸起が施されて
いる。この滑り止めによって片裏面12bの摩擦が片表
面12aより大きくなるように配慮されている。この滑
り止めには、強度の高い材質よりなる球状物体をリング
状逆転緩止部材12の裏表面に圧入したり、溶接によっ
てビードを盛り上げたりして形成することが出来る。図
1(B)に於いては、該片裏面12bの凸部が嵌入し得
る凹部を雄継手3の先端部と雌継手4の内底部10に穿
設したが、この凹部は該凸部の圧着によって形成された
ものであり、予め設ける必要はない。
の先端部に取付けられている。かつ雌継手4の内底部1
0の表面には、リング状逆転緩止部材12の片表面12
aに設けた凹凸面と噛合し得る凹凸面10aが形成され
ており、雄継手3と雌継手4とを相互にネジ接合した際
には、これ等のリング状逆転緩止部材12の片表面12
aと、内底部10の凹凸面10aとが噛合されるように
構成されている。これによって雄雌継手3,4に逆転の
力が加わった場合にも、両者の逆転緩みを防止すること
が出来るように構成されている。
緩止部材12の片表面12aと及び雌継手4の内底部1
0とに夫々設けられた複数の突起部の下り勾配の角度1
2αは、夫々3°〜6°に形成されている。これ等の突
起部の下り勾配の角度12αは前記雄雌継手3,4のネ
ジ部7,9のリード角より大きくなるような角度で形成
されている。
本体1,2を接続する雄雌継手3,4に逆転の力が作用
した場合には、前記ネジ部7,9のリードよりも、リン
グ状逆転緩止部材12の片表面12aと雌継手4の内底
部10との接触面のリード量を大きくし、逆転の際の力
が大きくなった場合に雄雌継手3,4を軸方向に安定し
た状態で緊縛することが出来るようにするためである。
底部10とは前述のようにそれ等の凹凸面で噛合されて
いるが、雄継手3の外径基部6と雌継手4の先端部とが
相互に接触される雄雌継手3,4の外周部では、弾性変
形を起こし、両者が相互に密着されて接合された状態に
なっている。この状態で杭本体1,2及び雄雌継手3,
4を逆転させると、図3(A)に示すような12cの面
は今迄の接触面が離別し、12dの面が接する状態とな
る。
逆転緩止部材12と雌継手4の内底部10とに設けた突
起部の下り勾配角度12αを3°〜6°に設定したが、
種々の実験を行った処、外径100mm〜270mm、
ネジ部7,9のネジピッチ(1条ネジのためにリードと
ピッチは同じ量)6mmの杭本体1,2においては、
3.5°〜4°付近のものが最も効果的であることが判
明した。実験的には、5.71°の角度のものも有効で
あり、凹凸カム面の摩擦力やリング状逆転緩止部材12
の設置される状況等によって、摩擦角度が大きく変化す
るので、これ等のことを考えると3°〜6°の範囲のも
のが好適である。
いて、種々の観点から検討し、かつ実験すると、リング
状逆転緩止部材12の片表面12aの全体の面積を特定
する必要があることが判明した。即ち、リング状逆転緩
止部材12と雌継手4の内底部10とが接触する面積
は、杭本体1,2自体の設計に大きく関係している。
1,2でネジ部7,8の有効径が243mm、ネジのリ
ードが6mmの場合に、軸方向に発生する力は約72ト
ンとなる。これによってネジ部7,9のネジ山数は杭
1,2の所要耐力から実験的に決定される。
表面12aの全体の面積は、雄継手3と雌継手4とのネ
ジ部7,9の接触面の総面積3分の1以上が必要であ
り、更に雄継手3と雌継手4とが、外周部の雄継手3の
外径基部6と雌継手4の先端部とで相互に押圧し合って
接触される面の面積130〜160%の面積を有してい
ることが必要であることが判明した。
の面積がネジ部7,9の接触面積の3分の1以上が必要
とされる根拠は、雄継手3と雌継手4との外周部の接触
面積とリング状逆転緩止部材12の片表面12aと雌継
手4の内底部10との接触面積との合計面積が、ネジ部
7,9の接触面積より大きくなる場合には、ネジ部7,
9のネジ面に発生する接触応力がリング状逆転緩止部材
12と雌継手4の内底部10との接触面に発生する応力
を越える場合に、ネジ部7,9で接合される雄雌継手
3,4の本来の接合目的を逸して、ネジ部7,9の接合
部に変形が生ずるからである。
12の片表面12aの面積がネジ部7,9の接触面の3
分の1以上必要であることを図示すると、図4に示す通
りである。即ち図4に於いて、A1は雄継手3の先端部
と雌継手4の内底部10との接合押圧部を示し、A2は
雄継手3の外径基部6と雌継手4の先端部との接合押圧
部を示し、A3は雄継手3,4のネジ部7,9の噛合部
を示している。
12aの面積、即ちリング状逆転緩止部材12と雌継手
4の内底部10との接触面積が雄継手3の外径基部6と
雌継手4の先端部との接触面積の130%〜160%の
面積としなければならない理由は、雄雌継手3,4が少
し逆転して相対的位置が変化した時、リング状逆転緩止
部材12の接触面では、雄継手3の外径基部6の接触面
積と同一となり、この外径基部6の接触面で発生してい
る応力と、リング状逆転緩止部材12の接触面で発生し
ている応力とほぼ平衡することになり、継手全体として
みる場合に、応力分布を均一に近くすることが出来るた
めである。
雌継手4の内底部10との接触面積(リング状逆転緩止
部材12の片表面12aの面積)が雄継手3の外径基部
6と雌継手4の先端部との接触面積130〜160%の
面積を必要とする理由を示すと図5に示す通りである。
即ち、雄雌継手3,4に逆転力が生じることにより、リ
ング状逆転緩止部材12の接触面12aに於いて雄継手
3の先端部とズレが生じることにより、接触面12aの
面積が減少する。ここで本発明による面積比率でリング
状逆転緩止部材12を作製すれば、該リング状逆転緩止
部材12により緩み止め機構が最も効果的に作用するズ
レが生じた位置において、リング状逆転緩止部材12と
雌継手4の内底部10との接触面積と、雄継手3の外径
基部6と雌継手4の先端部との接触面積はほぼ等しくな
ることから、両者の接触面における応力状態は図5に示
すように、リング状逆転緩止部材12の接触面12aに
おける応力F1に対し、雄継手3の先端部では接触面が
相対的に大きいため、応力F1′はF1よりも小さく、
雄継手3の外径基部6もしくは雌継手4の先端部におけ
る応力F2、F2′も同様にF1程度の応力状態となっ
て、両接触面に極端な偏応力が生じないことから、部材
の強度を十分に発現させることが可能となる。
継手4とを夫々2個所で押圧し合わせることによって、
杭継手の接続に大きな強度を持たせることが出来ること
も明らかである。即ち、グラフは雄雌継手3,4を1
個所で押圧し合わせる場合であり、グラフは雄雌継手
3,4を2個所で押圧し合わせる場合であり、継手部の
曲げ試験を行った処、後者の方が前者よりも継手部の曲
げ強度が30%程度高い値を示していることが明らかで
ある。
緩止部材12を雄継手3の先端部に取付け、雌継手4の
内底部10に凹凸面を設けて構成したが、図7(A),
(B)に示す第2実施例の如く、リング状逆転緩止部材
13を雌継手4の内底部10に取付け、かつリング状逆
転緩止部材13の片表面13aに設けた凹凸面と噛合し
得る凹凸面3aを雄継手3の先端部に設け、これ等を組
合せることによっても同様な作用効果を得ることが出来
る。
第4実施例は、夫々リング状逆転緩止部材14,15を
雄継手3の外径基部6と雌継手4の先端部との間に介在
させた場合の実施例である。同図(A)に於いては、リ
ング状逆転緩止部材14を雌継手4の先端部に取付ける
と共に、このリング状逆転緩止部材14の片表面14a
に設けた凹凸面と噛合し得る凹凸面6aを外径基部6に
設けることによって構成している。同図(B)に於いて
は、リング状逆転緩止部材15を雄継手3の外径基部6
に取付け、雌継手4の先端部に凹凸面4aを設けること
によって構成している。これ等の図8(A),(B)に
示す第3及び第4実施例の場合には、リング状逆転緩止
部材14,15の片表面14a,15aの凹凸面の面積
が、雄継手3の先端部と雌継手4の内底部10との押圧
接合面の130〜160%になるように構成されてい
る。
転緩止部材12,13,14,15を夫々独立させて雄
雌継手3,4との間に挿入して使用しているが、図9
(A),(B)及び図10(A),(B)の第5及び第
6実施例に示す如く、一対のリング状逆転緩止部材1
6,17或いはリング状逆転緩止部材18,19を夫々
使用し、これ等のリング状逆転緩止部材16,17,1
8,19を雄継手3或いは雌継手4の所定位置に対応さ
せた状態で取付けることによって、組立構成することも
可能である。
動作説明図であって、杭継手のネジのリードを6mm、
リング状逆転緩止部材のリードを48mmとして設定し
た場合について数値で説明すると次の通りである。リー
ドとはネジが360度回転したときに進む量である。例
えば一対のリング状逆転緩止部材が相対的に15度ずれ
たときに作用したとすると、ネジは0.25mm緩む
が、リング状逆転緩止部材は2mm緩むことになり、そ
の差分1.75mmが緊縛力として雄雌継手のネジ部分
に作用することが明らかである。
りである。即ち、第1実施例に於けるリング状逆転緩止
部材12の片表面12aの突起部の数は、その片表面1
2aと雌継手4の内底部10との接触面積と接触面圧力
との関係によって、接触面を荒らさない程度の接触応力
20kg/mm2 から決定される。この場合には16山
として構成した。
4を接触させた後、更に0.5mm締め込んで位置決め
をする。B点は逆転を行い0.25mm戻った位置とす
る。そして前述のようにネジのリードを6mm、リング
状逆転緩止部材12のリードを48mmとすると、6÷
0.25=24、360°÷24=15°、48×15
°÷360°=2mm、即ち、ネジ面が0.5mm締め
込まれた位置から0.25mm逆転されると円周方向に
は、15°戻ったことになり、リング状逆転緩止部材1
2のリードから計算すると、図3(A)に示すリング状
逆転緩止部材12の面12dか2mmずれたことにな
る。しかし、雄雌継手3,4のネジ部7,9のリードも
同様の方向に移動しているので、実際には2mm−0.
25mm=1.7mm分の緊縛力が内部に発生している
ことになる。
機構の勾配面での力関係を表示する図式であり、リング
状逆転緩止部材の片裏面に要求される摩擦抵抗力の関係
を示す図である。リング状逆転緩止部材の片表面の滑り
止めは、図11(B)で勾配面の力関係を現すことで明
らかなように、ネジの締め付け力によって発生する軸方
向の力Wと、勾配の角度α°と面の摩擦係数μとの関係
として与えられる。すなわち上記の各記号間にはF=W
×tanαの関係がある。これより、片裏面の滑り止め
に要求される摩擦抵抗力は、この値より大きい数値を与
えるように設定する必要があり、実験の結果はF=Cn
+tan5.71で表されることがわかった。ここにC
は滑り止め1個当たりの摩擦力であり、nは滑り止めを
設置する個数である。
じり試験をした処、図12のグラフに示すような結果が
得られた。即ち、このグラフでは、約3トン−mのトル
クを杭継手に作用させて締結を行った後、緩めるために
逆転のトルクを作用させた経過を示したものである。こ
のグラフで明らかなように、締め付けトルク約3トン−
mで締められた継手は、約5トン−mの逆転トルクを受
けても緩まないことが明らかとなった。
うな構造と作用とを有するので、本発明のネジ式杭継手
を実施することによって、次のような多大な効果を有す
ることが出来る。
間にリング状逆転緩止部材を介在させたので、このリン
グ状逆転緩止部材の作用により雄雌継手の接続部に逆転
による緩みが生ずることを防止出来る。(2)特に請求
項1に記載された条件を満足させるように雄雌継手を接
続することによって、両者を相互に完全に接合させるこ
とが出来、杭打ちの状況によって継手部に逆転力を必要
とする場合にも、接続部に緩みが生ずることがない。
(3)杭打ちの現場での天候や、施工技術者の勘や技量
に左右されることなく、簡単かつ正確に杭を接合するこ
とが出来る。
の杭継手の構造を示す縦断面説明図である。
部材の側面図及び正面図である。
の接触面との関係を示す説明図である。
係を示す説明図である。
所である場合と2個所である場合の強度を比較する説明
図である。
継手を示す縦断面説明図である。
実施例の杭継手を示す縦断面説明図である。
す縦断面説明図である。
を示す縦断面説明図である。
図11(B)は逆転緩止機構の勾配面での力関係を表示
する図式である。
り試験の結果を示すグラフ図である。
Claims (2)
- 【請求項1】相互にネジ接続される雄継手と雌継手との
間にリング状逆転緩止部材が介在された杭継手に於い
て、前記リング状逆転緩止部材の片表面には3°〜6°
の下り勾配を有する複数個の突起部が設けられ、該複数
個の突起部が設けられたリング状逆転緩止部材の片表面
全体の面積は前記雄継手と雌継手とのネジ接触面の総面
積の3分の1以上の面積で、かつ前記雄継手と雌継手と
で相互に押圧し合って接触される面の面積の130〜1
60%の面積を有していることを特徴としたネジ式杭継
手。 - 【請求項2】雄継手と雌継手との間に介在されるリング
状逆転緩止部材は単数或いは2個一対のものより構成さ
れることを特徴とした請求項1のネジ式杭継手。
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|---|---|---|---|
| JP16417096A JP3718002B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ネジ式杭継手 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP16417096A JP3718002B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ネジ式杭継手 |
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| JPH108460A true JPH108460A (ja) | 1998-01-13 |
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ID=15788066
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| JP16417096A Expired - Fee Related JP3718002B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ネジ式杭継手 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3718002B2 (ja) |
Cited By (4)
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|---|---|---|---|---|
| CN104797757A (zh) * | 2012-11-22 | 2015-07-22 | 日本休姆株式会社 | 桩的非焊接接头 |
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| CN104797757B (zh) * | 2012-11-22 | 2017-03-08 | 日本休姆株式会社 | 桩的非焊接接头 |
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